JP2008025800A - バイポード型自在継手 - Google Patents

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純一 五十公野
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Abstract

【課題】部品点数が少なく、構造が簡単で摺動抵抗も小さいバイポード型自在継手を提供すること。
【解決手段】バイポード型自在継手において、内ローラの内周面を縦断面凸Rとなる円弧に形成する。脚軸の外周面を縦断面においてはストレート形状とし、かつ、横断面においては、継手の軸線と直交する方向で内ローラの内周面と接触するとともに継手の軸線方向で内ローラの内周面との間にすきまを形成する楕円形とする。内外ローラ間に複数の針状ころを配設する。
【選択図】図1A

Description

本発明はバイポード型自在継手に係り、例えば自動車の駆動系に組み込み、非直線上に存在する回転軸同士の間で軸方向変位を許容しつつ回転力の伝達を行う場合に使用する。
通常使用されるバイポード型自在継手は、円周方向に向き合って形成されたローラ案内面を有するトラック溝が軸対称180°間隔で2つ形成された外側継手部材と、トラック溝に対応して半径方向に突出した2つの脚軸を備えた内側継手部材と、トラック溝に挿入された外ローラと、脚軸に外嵌して外ローラを回転自在に支持する内ローラとを備え、外ローラがローラ案内面に沿って外側継手部材の軸方向に移動可能とされる。このように内外2つのローラを脚軸に取り付けたものは、一つのローラだけを脚軸に取り付けたシングルローラタイプのバイポード型自在継手と区別して「ダブルローラタイプ」と呼ばれることがある。
バイポード型自在継手は、作動角を取って回転する時、ローラがトラック溝上を往復運動しつつ回転トルクを伝達する。ダブルローラタイプの自在継手はこの時のトラック溝とローラとの摺動摩擦を低減する。すなわち、特許文献1(特開昭64−12131号公報)に記載のように、ダブルローラタイプのバイポード型自在継手は、その脚軸に直接取り付ける内ローラの外周面を球面とし、この内ローラの外球面に筒状のホルダを嵌合する。ホルダの内周面を内球面として内ローラに対して揺動自在とする。ホルダの外端をトラック溝の底面と摺接させるとともに内端フランジ部をトラック溝の縁に形成したレール部に摺接される。これにより継手作動角に拘わらず外側継手部材のトラック溝に対するホルダの平行移動を維持する。ホルダの外周円筒面に針状ころを介して外ローラを嵌合し、この外ローラをトラック溝に沿って転動させる。
特開昭64−12131号公報
しかしながら、特許文献1のバイポード型自在継手は複雑形状のホルダを使用するのでコストが嵩む。さらに、このホルダの内外端をトラック溝の底面とレール部に摺接させて案内するため摺動抵抗が発生する。
本発明は、かかる実情に鑑み、ホルダを使用せず摺動抵抗が少ないバイポード型自在継手を提供する。
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、円周方向に向き合って配置されたローラ案内面を有する2つのトラック溝が形成された外側継手部材と、半径方向に突出した2つの脚軸を備えた内側継手部材と、前記トラック溝に挿入された外ローラと、前記脚軸に外嵌して前記外ローラを回転自在に支持する内ローラとを備え、前記外ローラは前記ローラ案内面に沿って外側継手部材の軸方向に移動可能であり、前記内ローラの内周面は縦断面凸Rとなる円弧に形成され、前記脚軸の外周面は、縦断面においてはストレート形状とし、かつ、横断面においては、継手の軸線と直交する方向で前記内ローラの内周面と接触するとともに継手の軸線方向で前記内ローラの内周面との間にすきまを形成する楕円形としたことを特徴とする。
これにより、内ローラは脚軸の中心線を含み継手軸線方向と平行な平面内で脚軸に対して揺動可能とされ、かつ、脚軸の軸線方向にも変位可能とされる。したがって、外側継手部材と内側継手部材との間の作動角に拘わらず、外側継手部材のトラック溝に対する内ローラおよび外ローラの平行移動を実現する。このような外ローラの平行移動により外ローラとトラック溝との間の摺動摩擦が低減され、継手の誘起スラストやスライド抵抗の低減により自動車のNVH(騒音、振動、乗り心地)の低減を実現することができる。
なお、外側継手部材と内側継手部材の半径方向の位置決めを行うため、内側継手部材のボス部の外周面を球面で構成するとともに、外側継手部材の内周面に前記内側継手部材の球面が嵌合する部分円筒面を継手軸線方向に形成することができる。この場合、内側継手部材の球面と外側継手部材の部分円筒面との間に、継手を介して連結する二軸間で自律的調芯作用が得られるように調芯用隙間を形成することができる。また、外ローラと内ローラとの間には両ローラ間の円滑な相対回転を実現する複数の針状ころを配設することができる。
本発明は前述のように、内側継手部材の脚軸に内外2つのローラを取り付けたダブルローラタイプのバイポード型自在継手において、内ローラの内周面は縦断面凸Rとなる円弧に形成し、脚軸の外周面は、縦断面においてはストレート形状とし、かつ、横断面においては、継手の軸線と直交する方向で内ローラの内周面と接触するとともに継手の軸線方向で内ローラの内周面との間にすきまを形成する楕円形としたので、外側継手部材と内側継手部材との間に作動角が生じても内外ローラを傾斜させることなくトラック溝に対して平行移動させることができ、外ローラとトラック溝との間の摺動摩擦を低減することができる。
以下、本発明のダブルローラタイプのバイポード型自在継手の実施の形態を図に基づき説明する。本発明のバイポード型自在継手は、図1Aおよび図1Bに示すように外側継手部材10と内側継手部材20を有する。連結すべき2軸の一方が外側継手部材10と接続され、他方が内側継手部材20と接続される。
外側継手部材10は内周面に軸方向に延びる2本のトラック溝12を有する。2つのトラック溝12は180°間隔で外側継手部材10の軸対称位置に形成される。各トラック溝12の円周方向で向かい合った側壁にローラ案内面14が形成される。一方のトラック溝12と他方のトラック溝12は、トラック溝12相互間であって、外側継手部材10の内周面に形成された部分円筒面16を介して繋がっている。部分円筒面16は互いに対向し、図1Bのように横断面で見ると一つの共通の円の一部を構成する。
内側継手部材20は、ボス部21と、このボス部21からトラック溝12に対応して半径方向に延在した2本の脚軸22を有する。内側継手部材20のボス部21の内側に連結すべき軸がセレーション嵌合される。内側継手部材20のボス部21の外周は、外側継手部材10の部分円筒面16に嵌合する球面24で構成される。外側継手部材10の部分円筒面16に対して内側継手部材20のボス部球面24を嵌合させることにより、外側継手部材10に対する内側継手部材20の半径方向の位置決めを行う。なお、外側継手部材10の部分円筒面16と内側継手部材20のボス部球面24との間に微小隙間を形成しておくことにより、継手を介し接続する二軸間の自律的調芯作用が得られる。
脚軸22の外周面22aは、縦断面で見ると図1Bのように脚軸22の軸線と平行なストレート形状である。また、脚軸22を横断面で見ると図2および図4のように長軸が継手の軸線に直交する楕円形、すなわち、内側継手部材20の軸方向で見た肉厚を減少させた楕円形である。言い換えれば、脚軸22の断面形状は、内側継手部材20の軸方向で互いに向き合った面が相互方向に、つまり、仮想円筒面よりも小径側に退避している。
各脚軸22に、内外2つローラを有するローラカセット30が取り付けてある。ローラカセット30は外ローラ32と、内ローラ34と、複数の針状ころ36と、一対のスナップリング38とで構成される。外ローラ32の内径面の両端付近に一対のリング溝32aが形成される。このリング溝32aにスナップリング38が嵌合される。内ローラ34はこの一対のスナップリング38間に保持される。外ローラ32と内ローラ34との間に針状ころ36が配設され、内外ローラが相対回転自在とされる。スナップリング38によって針状ころ36と内ローラ34の脱落が防止される。スナップリング38のいずれか一方は、外ローラ32と一体の鍔部に代替可能である。
内ローラ34の内周面34aは、図3のように縦断面凸Rとなる円弧に形成される。すなわち、内周面34aの母線が半径rの凸円弧である。このことと、脚軸22の横断面形状が上述のように楕円形であり、脚軸22と内ローラ34との間には所定のすきまが設けてあることから、内ローラ34は脚軸22の軸方向での移動が可能であるばかりでなく、脚軸22に対して「首振り」揺動自在である。また、上述のとおり内ローラ34と外ローラ32は針状ころ36を介して相対回転自在にカセット化されているため、脚軸22に対し、内ローラ34と外ローラ32が一体として首振り揺動可能な関係にある。ここで、「首振り」とは、脚軸22の軸線と内側継手部材20の軸線の2軸線を含む平面内で、内ローラ34および外ローラ32の軸線が脚軸22の軸線に対して傾くことをいう。
外ローラ32の外周面はローラ案内面14に適合する凸曲面である。外ローラ32の外周面は、脚軸22の軸線と同じ位置か、或いは脚軸22の軸線から半径方向にやや離れた位置に曲率中心を有する円弧を母線とする凸曲面である。ローラ案内面14の断面形状はゴシックアーチ形状とする。これにより、外ローラ32とローラ案内面14とがアンギュラコンタクトをなす。なお、アンギュラコンタクトに代えて、サーキュラーコンタクトや、トルク負荷によって互いがベタ当たりとなるサーキュラーコンタクトを採用することも可能である。
本発明のバイポード型自在継手は、脚軸22と内ローラ34の断面形状を前述の形状としたことにより、継手が作動角θをとったとき、ローラカセット30の姿勢を変えることなく、脚軸22が外側継手部材10に対して傾くことができる。また、脚軸外周面22aとリング内周面32aとの接触楕円の面積が縮小し、巨視的にはほとんど点状かつ微視的には円形に近づくため、ローラカセット30を傾けようとする摩擦モーメントが低減する。したがって、ローラカセット30の姿勢が常に安定し、外ローラ32がローラ案内面14と平行に保持されるため円滑に転動することができる。これにより、スライド抵抗の低減ひいては誘起スラストの低減に寄与する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係るバイポード型自在継手の縦断面図。 図1AのIB−IB線矢視断面図。 図1AのII−II線矢視断面図。 内ローラの縦断面図。 脚軸の横断面輪郭図。
符号の説明
10 外側継手部材
12 トラック溝
14 ローラ案内面
16 部分円筒面
20 内側継手部材
21 ボス部
22 脚軸
22a 外周面
24 球面
30 ローラカセット
32 外ローラ
32a リング溝
34 内ローラ
34a 内周面
38 スナップリング

Claims (4)

  1. 円周方向に向き合って配置されたローラ案内面を有する2つのトラック溝が形成された外側継手部材と、
    半径方向に突出した2つの脚軸を備えた内側継手部材と、
    前記トラック溝に挿入された外ローラと、
    前記脚軸に外嵌して前記外ローラを回転自在に支持する内ローラとを備え、
    前記外ローラは前記ローラ案内面に沿って外側継手部材の軸方向に移動可能であり、
    前記内ローラの内周面は縦断面凸Rとなる円弧に形成され、
    前記脚軸の外周面は、縦断面においてはストレート形状とし、かつ、横断面においては、継手の軸線と直交する方向で前記内ローラの内周面と接触するとともに継手の軸線方向で前記内ローラの内周面との間にすきまを形成する楕円形としたことを特徴とするバイポード型自在継手。
  2. 内側継手部材の外周面を球面で構成するとともに、外側継手部材の内周面に前記内側継手部材の球面が嵌合する部分円筒面を継手軸線方向に形成したことを特徴とする請求項1に記載のバイポード型自在継手。
  3. 内側継手部材の球面と外側継手部材の部分円筒面との間に調芯用隙間を形成したことを特徴とする請求項2に記載のバイポード型自在継手。
  4. 外ローラと内ローラとの間に複数の針状ころを配設したことを特徴とする請求項1に記載のバイポード型自在継手。
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