JP2008025277A - 排水栓装置 - Google Patents

排水栓装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008025277A
JP2008025277A JP2006201143A JP2006201143A JP2008025277A JP 2008025277 A JP2008025277 A JP 2008025277A JP 2006201143 A JP2006201143 A JP 2006201143A JP 2006201143 A JP2006201143 A JP 2006201143A JP 2008025277 A JP2008025277 A JP 2008025277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drain
plug
hair catcher
drain plug
shaft portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006201143A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Higuchi
健 樋口
Takeya Ichiyanagi
岳也 一柳
Keisuke Hiraide
啓介 平出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP2006201143A priority Critical patent/JP2008025277A/ja
Publication of JP2008025277A publication Critical patent/JP2008025277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

【課題】悪戯によって排水栓の持ち去りを防止するために栓軸部の係合孔と作動レバーの先端部とを係合させる構造となした排水栓装置においても、ヘアキャッチャーを設けることを可能となし、且つヘアキャッチャーや排水栓等の清掃等のメンテナンスを簡単に行うことのできる排水栓装置を提供する。
【解決手段】排水栓装置において、排水栓34から延び出た栓軸部36を下部36-2と上部36-1とに分割して、ヘアキャッチャー62を下部36-2に対して回転可能に連結するとともに、下部36-2には雄ねじ頭部74と小径の首部76とを、またヘアキャッチャー62には雌ねじ通過部78と雄ねじ頭部74を空回転状態に収容する回転空間80とを設け、ヘアキャッチャー62に対する引き上げ及び回転操作により雄ねじ頭部74を雌ねじ通過部78に螺合させた上、雌ねじ通過部78を通過して軸方向に離脱させるようになす。
【選択図】 図1

Description

この発明は洗面器や手洗器等の底部に設けられる排水栓装置に関する。
洗面器や手洗器の底部に設置される排水栓装置として、内側に排水の流路を形成する排水筒と、上下移動により排水筒の排水口を開閉する排水栓と、排水栓の下面より下方に延びた栓軸部とを有し、そしてその栓軸部に設けた貫通の係合孔に作動レバーの先端部を挿入して係合させ、作動レバーの先端部を上向きに移動させることによって栓軸部を介して排水栓を上昇移動させて開くようになした排水栓装置が従来公知である。
この種排水栓装置は、主として公共施設の手洗器等に広く設けられており、この場合排水栓装置には複数の通水孔を有するヘアキャッチャーは特に設けられていない。
一般の家庭用の洗面器や手洗器等の排水栓装置にあっては、作動レバーの先端部に栓軸部の下端を当接させ、作動レバーの先端部の上昇移動により栓軸部を介して排水栓を持ち上げて(上昇移動させて)排水栓を開き、排水口を開放するようになしており、この場合、排水栓は栓軸部とともに排水口から上方に取出可能である。
従って排水栓或いは内側に排水路を形成する排水筒内面の清掃等のメンテナンスを容易に行うことができ、従ってまた排水栓の下側において栓軸部に複数の通水孔を有するヘアキャッチャーを設けておくこともできる。
このようなヘアキャッチャーを設けておいても、そこに毛髪やごみ等が溜まったときに、容易にその清掃等のメンテナンス作業を行うことができる。
これに対して公共施設の洗面器や手洗器等に設置される排水栓装置の場合、排水栓を排水口から取出可能となしておくと、悪戯によって排水栓が持ち去られてしまう恐れがある。
そこで公共施設の手洗器等に設置される排水栓装置にあっては、排水栓を排水口から取出しできないようになしてある。
詳しくは、公共施設の手洗器等に設置される排水栓装置にあっては、上記のように栓軸部に貫通の係合孔を設けて、そこに作動レバーの先端部を挿入し、係合させるようになしている。
この場合、排水栓は作動レバーの先端部の上下移動によって一定距離上下移動、即ち開閉可能であるものの、係合孔と作動レバーの先端部との係合によって排水口からは取出不能である。
図8は公共施設の手洗器等に設置される上記の排水栓装置の一例を具体的に示している。
図8において、200は内側に排水路202を形成する排水筒で、上端に排水口204を備えている。
206は排水口204を開閉する排水栓で、その下面から栓軸部208が延び出している。
この栓軸部208の下端部には、正面形状が円形の貫通の係合孔210が設けられており、そこに作動レバー(キックレバー)212の先端部216が挿入されて係合孔210に係合されている。
ここで作動レバー212には軸方向所定箇所にボール部214が設けられており、作動レバー212は同部分を支点として図中上下方向に回動可能である。
尚排水栓206の下側には断面形状が十字状をなすガイド部215が排水栓206及び栓軸部208に一体に設けられており、このガイド部215が排水筒200の内面を摺動することで排水栓206の上下移動の際の案内が行われる。
この排水栓装置にあっては、手洗器の上面の水栓等に設けた押ボタン式の操作部を下向きに押込操作すると、作動レバー212の図中右端部が下向きに押されて、反対側の先端部216が上向きに移動し、これにより栓軸部208を介して排水栓206が上方に押し上げられて(上昇移動して)排水口204を開放する。
また操作部を引き上げると作動レバー212の図中右端部が上向きに、また逆の先端部216が下向きに移動して、栓軸部208を介して排水栓206が下降移動して排水口204を閉鎖する。
この図8に示す排水栓装置の場合、作動レバー212の回動によって排水栓206を押し上げて開いた状態の下でも、栓軸部208の係合孔210と作動レバー212の先端部216とは係合したままであり、従って排水栓206は排水口204から取り出すことができず、排水栓206が悪戯によって持ち去られてしまうのを防止することができる。
一方でこの排水栓装置の場合、排水栓206が排水口204から取出不能な構造となっていることから、清掃等のメンテナンスを行うときに排水栓装置自体を分解しなければならず、清掃等のメンテナンス作業のために多大な時間と労力を要する問題がある。
更にこの排水栓装置の場合、その構造上の問題から複数の通水孔を有するヘアキャッチャーも設けられていない。
しかしながら公共施設の手洗器等に設置される排水栓装置にあってもヘアキャッチャーを設けることの要請、即ちヘアキャッチャーを設けた場合においても、その掃除等のメンテナンスを行えるようにすることの要請があり、また必要な場合には排水栓を取り出してこれを丸洗いする等により簡単にその清掃等のメンテナンスを行えるようにすることも求められていた。
本発明はこのような問題点を解決することを狙いとするものである。
尚本願発明に対する先行技術として下記特許文献1に開示されたものがあるが、このものは本発明の問題点を解決することができない。
実開昭48−24753号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、悪戯によって排水栓の持ち去りを防止するために栓軸部の係合孔と作動レバーの先端部とを係合させる構造となした排水栓装置においてもヘアキャッチャーを設けることを可能となし、且つヘアキャッチャーや排水栓等の清掃等のメンテナンスを簡単に行うことのできる排水栓装置を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、内側に排水の流路を形成する排水筒と、上下移動により該排水筒の排水口を開閉する排水栓と、該排水栓の下面から下方に延びた栓軸部と、排水栓の下側で該栓軸部に設けられ、複数の上下に貫通した通水孔を有するヘアキャッチャーと、を有する排水栓装置において、前記栓軸部を前記ヘアキャッチャーの下側の下部と上側の上部とに分割して、該ヘアキャッチャーを該下部に対して回転可能に連結するとともに、それらヘアキャッチャーと下部との一方には雄ねじ頭部と、該雄ねじ頭部の付根側において該雄ねじ頭部よりも小径の首部を設けるとともに、他方には該雄ねじ頭部に螺合する雌ねじ通過部と、その軸方向奥部において該雄ねじ頭部を空回転状態に収容する回転空間とを設け、通常時には該回転空間内にあって空回転状態にある前記雄ねじ頭部を、前記ヘアキャッチャーに対する引き上げ及び回転操作により前記雌ねじ通過部に螺合させた上、該雌ねじ通過部を通過して軸方向に離脱させるようになしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、内側に排水の流路を形成する排水筒と、上下移動により該排水筒の排水口を開閉する排水栓と、該排水栓の下面から下方に延びた栓軸部と、排水栓の下側で該栓軸部に設けられ、複数の上下に貫通した通水孔を有するヘアキャッチャーと、を有する排水栓装置において、前記栓軸部を前記ヘアキャッチャーの下側の下部と上側の上部とに分割し、且つヘアキャッチャーの外周面を前記排水筒の内面の該ヘアキャッチャーに対向する部分に対して回転可能となすとともに、該ヘアキャッチャーの外周面には雄ねじ部を、前記排水筒の内面には該雄ねじ部の上側において該雄ねじ部に螺合する雌ねじ通過部を設け、通常時には該雌ねじ通過部に対して非螺合状態にある前記ヘアキャッチャーの外周面の雄ねじ部を、該ヘアキャッチャーに対する引き上げ及び回転操作により該雌ねじ通過部に螺合させた上、該雌ねじ通過部を通過して上方に離脱させるようになしてあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記栓軸部の前記上部は前記排水栓と前記ヘアキャッチャーとを一体回転状態に連結していることを特徴とする。
請求項4のものは、内側に排水の流路を形成する排水筒と、上下移動により該排水筒の排水口を開閉する排水栓と、該排水栓の下面から下方に延びた栓軸部と、排水栓の下側で該栓軸部に設けられ、複数の上下に貫通した通水孔を有するヘアキャッチャーと、を有する排水栓装置において、前記栓軸部を前記ヘアキャッチャーの上側又は下側で、上方側の第1軸部と下方側の第2軸部とに分割するとともに、何れか一方には雄ねじ頭部と、該雄ねじ頭部の付根側において雄ねじ頭部よりも小径の首部を設けるとともに、他方には該雄ねじ頭部に螺合する雌ねじ通過部と、その軸方向奥部において該雄ねじ頭部を空回転状態に収容する空回転空間とを設け、通常時には該空回転空間内にあって空回転状態にある前記雄ねじ頭部を、前記上方側の第1軸部に対する引き上げ及び回転操作により前記雌ねじ通過部に螺合させた上、該雌ねじ通過部を通過して軸方向に離脱させるようになしてあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項4において、前記第1軸部は前記排水栓と一体回転するものとなしてあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1〜5の何れかにおいて、前記栓軸部には貫通の係合孔が設けられていて、該係合孔に作動レバーの先端部を挿入して係合させ、該作動レバーの先端部を上向きに移動させることによって、該栓軸部を介して前記排水栓を上昇移動させて開くようになしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように請求項1のものは、排水栓の下側で栓軸部にヘアキャッチャーを設けてなる排水栓装置において、栓軸部をヘアキャッチャーの下側の下部と上側の上部とに分割して、ヘアキャッチャーをその下部に対し回転可能に連結し、更にそれらヘアキャッチャーと下部との何れか一方に雄ねじ頭部とこれより小径の首部とを設けるとともに、他方には雄ねじ頭部に螺合する雌ねじ通過部とその軸方向奥部の回転空間とを設け、通常時には回転空間内にあって空回転状態にある雄ねじ頭部を、ヘアキャッチャーに対する引き上げ及び回転操作により雌ねじ通過部に螺合させた上、これを通過して軸方向に離脱するようになしたものである。
かかる本発明では、通常の状態ではヘアキャッチャーは栓軸部における下部に対して空回転状態にあり、従って排水栓装置の構造に関して詳しくない通常の使用者はヘアキャッチャーを排水口から取り出せず、これによりヘアキャッチャー及びその上側の排水栓が悪戯により持ち去られるといったことが防止できる。
一方で排水栓装置の構造に詳しいメンテナンス作業者は、清掃等の必要が生じたときにヘアキャッチャーに対する引き上げ及び回転操作により、これを栓軸部における下部から分離して、その上側の排水栓及び栓軸部の上部とともに排水口から取り出すことができ、その状態でそれらに対して掃除等のメンテナンスを行うことができる。
またヘアキャッチャー及び排水栓を排水筒から取り出すことによって、排水筒内面即ち排水の流路に対する掃除等も容易に行えるようになる。
一方請求項2のものは、ヘアキャッチャーの外周面に雄ねじ部を、また排水筒の内面には雄ねじ部の上側において雌ねじ通過部を設け、通常時には雌ねじ通過部に対して非螺合状態にあるヘアキャッチャーの外周面の雄ねじ部を、ヘアキャッチャーに対する引き上げ及び回転操作により雌ねじ通過部に螺合させた上、これを通過して上方に離脱させるようになしたもので、この請求項2においても請求項1と同様の効果を奏することができる。
これらの場合において、上記栓軸部の上部は排水栓とヘアキャッチャーとを一体回転状態で連結するものとなしておくことができる(請求項3)。
このようにしておけば、上端の排水栓をつかんでこれを引き上げながら回転操作することで、ヘアキャッチャー及びその上側の排水栓と栓軸部の上部とを排水口から取り出して、掃除等のメンテナンスを行うことができる。
次に請求項4は、ヘアキャッチャーの上側又は下側で栓軸部を上方の第1軸部と下方側の第2軸部とに分割するとともに、それらの間に上記請求項1と同様の着脱構造を設けたものである。
この場合においてヘアキャッチャーよりも下側で栓軸部を上方の第1軸部と第2軸部とに分割した場合には、第1軸部に対する引き上げ及び回転操作によりヘアキャッチャー,排水栓を第1軸部とともに排水口から取り出すことが可能となり、その取出状態でそれらの清掃を行えるようになる。
また一方ヘアキャッチャーよりも上側で栓軸部を第1軸部と第2軸部とに分割して、それらを上記構造にて着脱可能に連結した場合には、排水栓を第1軸部とともに排水口から取り出すことができ、排水栓の掃除を取出状態の下で容易に行うことができるとともに、排水栓の取り出しによって、その下側にあったヘアキャッチャーを露出状態となすことができ、排水筒内部にあるヘアキャッチャーに対して掃除等のメンテナンスを行うことが可能となる。
またこれら請求項4,請求項5においては、栓軸部に着脱構造が設けてあるため、かかる着脱構造をヘアキャッチャーに設ける必要が無く、それ故ヘアキャッチャーに着脱構造を設けるためのスペースを確保しておかなくても良く、ヘアキャッチャーの構造が複雑化しない利点が得られる。
この場合において、第1軸部は排水栓と一体回転するものとなしておくことができる(請求項5)。
このようにしておけば、排水栓を引き上げ及び回転操作することで、第1軸部を第2軸部から離脱させることができ、操作がより容易となる。
本発明は、栓軸部に貫通の係合孔を設けてそこに作動レバーの先端部を挿入して係合させ、その作動レバーの先端部を上向きに移動させることで栓軸部を介して排水栓を上昇移動させ開くようになした排水栓装置に適用して特に好適なものである(請求項6)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はポップアップ式排水栓装置(以下単に排水栓装置とする)の本体部で、排水筒12を有している。
排水筒12は上部排水筒12Aと下部排水筒12Bとに分かれており、その下部排水筒12Bの上端内周面に形成された雌ねじが、上部排水筒12Aの下部外周面に形成された雄ねじにねじ結合されている。
尚14はリングナットである。
ここで下部排水筒12Bには管状の枝部16が一体に構成されている。
排水筒12は内部に排水路18を有しており、またその上端には手洗器等の鉢部20の底部で開口する排水口22が備えられている。
24は上部排水筒12Aの下部外周面の雄ねじに螺合された固定ナットで、この固定ナット24を上向きにねじ込むことで、上部排水筒12Aの上端のフランジ部26と板状の挟持部材28とが鉢部20の底部を上下両側からパッキン30,32を介して挟み込む状態に排水筒12が鉢部20の底部に固定される。
34は排水口22を開放し或いは閉鎖する排水栓で、その下面から栓軸部36が下向きに延び出している。
この栓軸部36の下端部には、貫通の且つ円形の係合孔40が設けられており、そこに作動レバー42の先端部50が挿入されて、それらが上下方向に互いに係合させられている。
作動レバー(キックレバー)42には、両軸端の間の部位にボール部44が設けられており、このボール部44が枝部16にねじ結合されたハウジング46の内部に収容されている。ここでボール部44はスプリング48によって図中左向きに付勢されている。
ここで作動レバー42の先端部50(図中左端部)は、上記のように栓軸部36の係合孔40に挿入されて係合せしめられている。
この実施形態では、作動レバー42の図中右端部に作動的に連結された操作部を図1に示す状態で下向きに押込操作すると、作動レバー42がボール部44を支点として図中時計方向に回動し、その先端部50を上向きに移動させる。
これにより排水栓34が栓軸部36を介して押し上げられて(上昇移動させられて)開き、排水口22を開放する。
またこの状態で操作部を引上操作すると、作動レバー42がボール部44を支点として図中反時計方向に回動し、先端部50を下降移動させる。ここにおいて排水栓34が下降移動して排水口22を閉鎖する。
上記栓軸部36には、排水栓34の下側でヘアキャッチャー62が設けられ、またその下側にヘアキャッチャー62とは別体をなすガイド部64が設けられている。
ここで栓軸部36はヘアキャッチャー62の上側の上部36-1と下側の下部36-2とに2分割されている。
本実施形態において、ヘアキャッチャー62は上部36-1に対し上下方向に固定状態に設けられており、またその下側のガイド部64は下部36-2に対して同じく上下方向に固定状態に設けられている。
ここでヘアキャッチャー62及びガイド部64は樹脂製とされている。
尚、栓軸部36における上部36-1は排水栓34とヘアキャッチャー62とを一体回転状態に連結している。
ヘアキャッチャー62は、図2に示しているように中心筒54-1とリング状の外周部66との間に放射状に延びる板状の仕切りを有しており、それら仕切りの間に上下に貫通の複数の通水孔68が形成されている。
一方下部のガイド部64は、中心筒54-2から横断面形状が十字状をなすように延びる複数のガイド片70を有しており、これらガイド片70の外周端が、図1の排水筒12の内面に対し上下に摺動して、ヘアキャッチャー52,栓軸部36及び排水栓34の上下の移動時の案内をなすようになっている。
ここでガイド部64の中心筒54の内側には挿通孔56(図2参照)が形成され、そこに栓軸部36の下部36-2が挿通されている。
図1に示しているように、ヘアキャッチャー62はガイド部64の上面で回転可能に支持された状態で、脱着機構72にて栓軸部36の下部36-2の上端部に回転可能且つ脱着可能に連結されている。
この脱着機構72は次のような構造をなしている。
即ち、図3(B)にも示しているように下部36-2の上端部には雄ねじ頭部74が設けられ、更にその下側(付根側)にはこれよりも小径をなす首部76が設けられている。
一方ヘアキャッチャー62の側には、これら雄ねじ頭部74及び首部76を挿入させる挿入孔が、その下面から上向きに設けられている。
この挿入孔は、雄ねじ頭部74に螺合する雌ねじ通過部78と、その上側の回転空間80とを有している。
雌ねじ通過部78は、雄ねじ頭部74を螺合させた上、これを軸方向に通過させる部分であり、また回転空間80は、雄ねじ頭部74を内部に空回転状態に収容する部分で、雄ねじ頭部74に対してその内径が大径をなしている。
図3及び図4は本実施形態の排水栓装置の作用を表している。
図3(I)は、作動レバー42を図中時計方向に回動させて、その先端部50により排水栓34を栓軸部36を介して押し上げ、開いた状態を表している。
このとき、栓軸部36の下部36-2の上端部に設けた雄ねじ頭部74は、ヘアキャッチャー62に設けた回転空間80内にあって空回転状態にあり、従ってこの状態で排水栓34を回転操作しても、即ちヘアキャッチャー62を回転させても、ヘアキャッチャー62は空回転するだけで栓軸部36の下部36-2から離脱することは無い。
即ちこのような操作が行われたとしても、排水栓34及びヘアキャッチャー62は排水口22から取り出されることはない。
これに対して、図3(II)に示しているように排水栓34を引き上げ、更に図4(III)に示しているようにこれを回転操作すると、雄ねじ頭部74が雌ねじ通過部78に嵌り合って螺合状態となり、更なる排水栓34の回転操作によって、図4(IV)に示しているように雄ねじ頭部74が雌ねじ通過部78を軸方向に通過してこれから離脱する。
即ち排水栓34に対して引上操作と回転操作との異なった2つの操作を行うことで、詳しくは排水栓34を介してヘアキャッチャー62に対し引上操作と回転操作とを行うことで、ここで初めてヘアキャッチャー62が栓軸部36の下部36-2から離脱して、その上側の排水栓34及び栓軸部36の上部36-1とともに排水口22から取出可能となる。
尚この実施形態では栓軸部36、詳しくは下部36-2の側に雄ねじ頭部74,首部76が設けられ、またヘアキャッチャー62の側に雌ねじ通過部78及び回転空間80が設けられているが、それらの位置関係を逆にすること、即ちヘアキャッチャー62の側に雄ねじ頭部74,首部76を設け、また下部36-2の側に雌ねじ通過部78及び回転空間80を設けるといったことも場合により可能である。
以上のような本実施形態においては、通常の状態ではヘアキャッチャー62は空回転状態にあり、従って排水栓装置の構造に関して詳しくない通常の使用者はヘアキャッチャー62を排水口22から取り出せず、これによりヘアキャッチャー62及びその上側の排水栓34が悪戯により持ち去られるといったことが防止できる。
一方で排水栓装置の構造に詳しいメンテナンス作業者は、清掃等の必要が生じたときにヘアキャッチャー62に対する引き上げ及び回転操作により排水口22から取り出すことができ、その状態でそれらを丸洗いする等して容易に掃除等のメンテナンスを行うことができる。
またヘアキャッチャー62及び排水栓34を排水筒12から取り出すことによって、排水筒12内面即ち排水路18に対する掃除等も容易に行うことができるようになる。
また本実施形態では、栓軸部34の上部36-1が排水栓34とヘアキャッチャー62とを一体回転状態で連結しているため、上端の排水栓34をつかんでこれを引き上げながら回転操作することで、ヘアキャッチャー62を排水栓34とともに排水口22から取り出すことができる。
図5及び図6は本発明の他の実施形態を示している。
この例は、ヘアキャッチャー62の外周面を排水筒12、詳しくは上部排水筒12Aの内面の、ヘアキャッチャー62に対向する部分に対して回転可能となすとともに、ヘアキャッチャー62の外周面に雄ねじ部82を、また上部排水筒12Aの内面には雄ねじ部82の上側において、雄ねじ部82に螺合する雌ねじ通過部84を設けたものである。
この例は、ヘアキャッチャー62と栓軸部36の下部36-2とにまたがって上記脱着機構72を設けるのに代えて、ヘアキャッチャー62の外周面に雄ねじ部82を、また上部排水筒12Aの内周面に雌ねじ通過部84を設けた点で上記第1実施形態と異なっているだけであり、他の点については基本的に上記実施形態とその構成は同様である。
この例の場合、通常時にはヘアキャッチャー62は雌ねじ通過部84よりも下側にあって、雌ねじ通過部84に対しヘアキャッチャー62の外周面の雄ねじ部82は非螺合状態にあり、従って排水栓34を回転操作しても、ヘアキャッチャー62はガイド部64の上面で空回転するだけで、ヘアキャッチャー62を排水栓34とともに排水口22から外部に取り出すことはできない。
一方図5(II),図6(III)に示しているように、排水栓34を上に引き上げ操作しながら回転操作すると、ヘアキャッチャー62の外周面の雄ねじ部82が、雌ねじ通過部84に螺合した上、これを通過して図6(IV)に示しているように雌ねじ部84から上向きに離脱する。
ここにおいてヘアキャッチャー62がその上側の排水栓34及び栓軸部36の上部36-1とともに排水口22から取出可能となる。
以上のような本実施形態においては、図1の実施形態と同様に、排水栓装置の構造に関して詳しくない通常の使用者は排水栓34及びヘアキャッチャー62を排水口22から取り出せず、これにより排水栓34及びヘアキャッチャー62が悪戯により持ち去られるといったことが防止できる。
一方で排水栓装置の構造に詳しいメンテナンス作業者は、清掃等の必要が生じたときに、排水栓34に対する引き上げ及び回転操作により、排水栓34及びヘアキャッチャー62を排水口22から取り出すことができ、その取出状態でそれらを掃除することができる。
またヘアキャッチャー62及び排水栓34を排水筒12から取り出すことによって、排水筒12内面即ち排水路18に対する掃除等も容易に行うことができるようになる。
また本実施形態においても、栓軸部34の上部36-1は排水栓34とヘアキャッチャー62とを一体回転状態で連結するものとなしているため、上端の排水栓34をつかんでこれを引き上げながら回転操作することで、ヘアキャッチャー62及び排水栓34を栓軸部36の上部36-1とともに排水口22から取り出すことができる。
図7は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は栓軸部36を、ヘアキャッチャー62と排水栓34との間の部分で上方の第1軸部36-3と、下方の第2軸部36-4とに分割し、そしてそれら第1軸部36-3と第2軸部36-4とを図1の脱着機構72と同様の構造の脱着機構86にて脱着可能に連結したものである。
図7の部分拡大図に示しているようにこの脱着機構86は第1軸部36-3の下端部の大径部90と、第2軸部36-4の上端部とにまたがって設けられている。
この脱着機構86は、上記と同様に第2軸部36-4の上端部に設けられた雄ねじ頭部74と、その下側(付根側)の小径の首部76、及び第1軸部36-3の側に設けられ、雄ねじ頭部74に螺合する雌ねじ通過部78と、その上側に設けられた回転空間80とを有している。
それぞれの働きは図1〜図4に示した実施形態のものと基本的に同様である。
尚この実施形態において、排水栓34と第1軸部36-3とは一体回転するものとなしてある。
この実施形態においても、第1軸部36-3の側に雄ねじ頭部74及び首部76を、また第2軸部36-4の側に雌ねじ通過部78及び回転空間80を設けるようになしても良い。
尚この実施形態では、第2軸部36-4に段付部88が設けられており、第1軸部36-3の大径部90の下面が、この段付部88によって回転可能に支持されるようになっている。
この例ではヘアキャッチャー62と排水栓34との間の部分で栓軸部36を第1軸部36-3と第2軸部36-4とに分割して、それらを脱着機構86にて連結しているが、ヘアキャッチャー62の下側、詳しくはガイド部の下側において栓軸部36を上方の第1軸部36-3と下方の第2軸部36-4とに分割して、それらを脱着機構86にて脱着可能に連結するようになしても良い。
この実施形態では、排水栓34を第1軸部36-3とともに排水口22から取り出すことができ、排水栓34の掃除を簡単に行うことができるとともに、排水栓34の取り出しによって、その下側にあったヘアキャッチャー62を露出状態となすことができ、従ってその排水筒12内部にあるヘアキャッチャー62に対する掃除等のメンテナンスも行うことが可能である。
また栓軸部36に脱着構造86が設けてあるため、かかる脱着構造86を(詳しくはその一部を)ヘアキャッチャー62に設ける必要が無く、それ故ヘアキャッチャー62に脱着構造86を設けるためのスペースを確保しておかなくても良く、ヘアキャッチャー62の構造が複雑化しない利点が得られる。
さらに第1軸部36-3は排水栓34と一体回転するものとなしているため、排水栓34を引き上げ及び回転操作することで第1軸部36-3を第2軸部36-4から離脱させることができ、操作が容易である。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態である排水栓装置を示した図である。 同実施形態における排水栓及びヘアキャッチャー及びガイド部の拡大斜視図である。 同実施形態の排水栓装置の作用説明図である。 図3に続く排水栓装置の作用説明図である。 本発明の別の実施形態である排水栓装置をその作用とともに示した図である。 図5に続く排水栓装置の作用説明図である。 本発明のさらに別の実施形態である排水栓装置を示した図である。 従来の排水栓装置の一例を表した図である。
符号の説明
10 (ポップアップ式)排水栓装置の本体部
12 排水筒
18 排水路
22 排水口
34 排水栓
36 栓軸部
36-1 上部
36-2 下部
36-3 第1軸部
36-4 第2軸部
40 係合孔
42 作動レバー
50 先端部
62 ヘアキャッチャー
68 通水孔
72 脱着機構
74 雄ねじ頭部
76 首部
78 雌ねじ通過部
80 回転空間
82 雄ねじ部
84 雌ねじ通過部
86 脱着機構

Claims (6)

  1. 内側に排水の流路を形成する排水筒と、上下移動により該排水筒の排水口を開閉する排水栓と、該排水栓の下面から下方に延びた栓軸部と、排水栓の下側で該栓軸部に設けられ、複数の上下に貫通した通水孔を有するヘアキャッチャーと、を有する排水栓装置において
    前記栓軸部を前記ヘアキャッチャーの下側の下部と上側の上部とに分割して、該ヘアキャッチャーを該下部に対して回転可能に連結するとともに、それらヘアキャッチャーと下部との一方には雄ねじ頭部と、該雄ねじ頭部の付根側において該雄ねじ頭部よりも小径の首部を設けるとともに、他方には該雄ねじ頭部に螺合する雌ねじ通過部と、その軸方向奥部において該雄ねじ頭部を空回転状態に収容する回転空間とを設け、通常時には該回転空間内にあって空回転状態にある前記雄ねじ頭部を、前記ヘアキャッチャーに対する引き上げ及び回転操作により前記雌ねじ通過部に螺合させた上、該雌ねじ通過部を通過して軸方向に離脱させるようになしてあることを特徴とする排水栓装置。
  2. 内側に排水の流路を形成する排水筒と、上下移動により該排水筒の排水口を開閉する排水栓と、該排水栓の下面から下方に延びた栓軸部と、排水栓の下側で該栓軸部に設けられ、複数の上下に貫通した通水孔を有するヘアキャッチャーと、を有する排水栓装置において
    前記栓軸部を前記ヘアキャッチャーの下側の下部と上側の上部とに分割し、且つヘアキャッチャーの外周面を前記排水筒の内面の該ヘアキャッチャーに対向する部分に対して回転可能となすとともに、該ヘアキャッチャーの外周面には雄ねじ部を、前記排水筒の内面には該雄ねじ部の上側において該雄ねじ部に螺合する雌ねじ通過部を設け、通常時には該雌ねじ通過部に対して非螺合状態にある前記ヘアキャッチャーの外周面の雄ねじ部を、該ヘアキャッチャーに対する引き上げ及び回転操作により該雌ねじ通過部に螺合させた上、該雌ねじ通過部を通過して上方に離脱させるようになしてあることを特徴とする排水栓装置。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記栓軸部の前記上部は前記排水栓と前記ヘアキャッチャーとを一体回転状態に連結していることを特徴とする排水栓装置。
  4. 内側に排水の流路を形成する排水筒と、上下移動により該排水筒の排水口を開閉する排水栓と、該排水栓の下面から下方に延びた栓軸部と、排水栓の下側で該栓軸部に設けられ、複数の上下に貫通した通水孔を有するヘアキャッチャーと、を有する排水栓装置において
    前記栓軸部を前記ヘアキャッチャーの上側又は下側で、上方側の第1軸部と下方側の第2軸部とに分割するとともに、何れか一方には雄ねじ頭部と、該雄ねじ頭部の付根側において雄ねじ頭部よりも小径の首部を設けるとともに、他方には該雄ねじ頭部に螺合する雌ねじ通過部と、その軸方向奥部において該雄ねじ頭部を空回転状態に収容する空回転空間とを設け、通常時には該空回転空間内にあって空回転状態にある前記雄ねじ頭部を、前記上方側の第1軸部に対する引き上げ及び回転操作により前記雌ねじ通過部に螺合させた上、該雌ねじ通過部を通過して軸方向に離脱させるようになしてあることを特徴とする排水栓装置。
  5. 請求項4において、前記第1軸部は前記排水栓と一体回転するものとなしてあることを特徴とする排水栓装置。
  6. 請求項1〜5の何れかにおいて、前記栓軸部には貫通の係合孔が設けられていて、該係合孔に作動レバーの先端部を挿入して係合させ、該作動レバーの先端部を上向きに移動させることによって、該栓軸部を介して前記排水栓を上昇移動させて開くようになしてあることを特徴とする排水栓装置。
JP2006201143A 2006-07-24 2006-07-24 排水栓装置 Pending JP2008025277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006201143A JP2008025277A (ja) 2006-07-24 2006-07-24 排水栓装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006201143A JP2008025277A (ja) 2006-07-24 2006-07-24 排水栓装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008025277A true JP2008025277A (ja) 2008-02-07

Family

ID=39116198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006201143A Pending JP2008025277A (ja) 2006-07-24 2006-07-24 排水栓装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008025277A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208486A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Nippon Alpha:Kk 洗面及び手洗用ボウル等の排水栓装置
JP2012036558A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Nippon Alpha:Kk 排水栓装置
KR101136364B1 (ko) 2009-08-04 2012-04-18 신성우 배수구 개폐장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101136364B1 (ko) 2009-08-04 2012-04-18 신성우 배수구 개폐장치
JP2011208486A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Nippon Alpha:Kk 洗面及び手洗用ボウル等の排水栓装置
JP2012036558A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Nippon Alpha:Kk 排水栓装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5677782B2 (ja) 排水栓装置
CN105089119B (zh) 排水塞连动装置
US11781303B2 (en) Wastewater drain stopper system
JP2008025276A (ja) 排水栓装置
JP2008025277A (ja) 排水栓装置
JP2007332723A (ja) 排水栓装置
US9151027B2 (en) Bathroom fittings
US20120261488A1 (en) Shower head
JP6094950B2 (ja) 排水栓装置
KR20120098273A (ko) 세면대용 팝업식 개폐장치
JP4154510B2 (ja) 遠隔操作式排水栓装置とそれに用いられる引き上げ用治具
JP5361290B2 (ja) 排水器具
JP2007135891A (ja) 液体容器の中栓構造
JP2010053673A (ja) 洗面ボウルへの排水器具の取付構造
JP2011149179A (ja) ボールタップ装置
KR20150130802A (ko) 배수구용 개폐장치
JP6631779B2 (ja) 遠隔操作式排水栓装置
JP2010053508A (ja) 遠隔操作式排水栓装置
KR100873854B1 (ko) 배수용 개폐장치
JP2006183422A (ja) 遠隔操作用レリース及びその遠隔操作用レリースを備えた排水栓装置
JP2008075749A (ja) 止水栓
WO2020221037A1 (zh) 厨卫设施快简安装的连接机构及厨卫设施
JP2007270539A (ja) 水栓装置
KR20140101126A (ko) 세면대용 배수구
JP2008248687A (ja) 遠隔操作式排水栓装置、及びその施工方法