JP2008024994A - プレス打ち抜き性に優れた電気電子部品用銅合金板 - Google Patents

プレス打ち抜き性に優れた電気電子部品用銅合金板 Download PDF

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Abstract

【課題】高強度化と優れたプレス打ち抜き性とを両立させたCu−Fe−P系銅合金板を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体装置用リードフレームの素材として好適なCu−Fe−P系銅合金板の板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅βをそのピーク高さHで割った値が0.015以上となるような転位密度を有することによって、せん断面率を低下させ、高強度で、かつ、スタンピング加工の際のプレス打ち抜き性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高強度で、かつ、スタンピング加工の際のプレス打ち抜き性に優れたCu−Fe−P系の銅合金板に関し、例えば、半導体装置用リードフレームの素材として好適な銅合金板に関する。本発明の銅合金板は、半導体装置用リードフレーム以外にも、その他の半導体部品、プリント配線板等の電気・電子部品材料、開閉器部品、ブスバー、端子・コネクタ等の機構部品など様々な電気電子部品用として好適に使用される。ただ、以下の説明では、代表的な用途例として、半導体部品であるリードフレームに使用する場合を中心に説明を進める。
半導体リードフレーム用銅合金としては、従来よりFeとPとを含有する、Cu−Fe−P系の銅合金が一般に用いられている。これらCu−Fe−P系の銅合金としては、例えば、Fe:0.05〜0.15%、P:0.025〜0.040%を含有する銅合金(C19210合金)や、Fe:2.1〜2.6%、P:0.015〜0.15%、Zn:0.05〜0.20%を含有する銅合金(CDA194合金)が例示される。これらのCu−Fe−P系の銅合金は、銅母相中にFe又はFe−P等の金属間化合物を析出させると、銅合金の中でも、強度、導電性および熱伝導性に優れていることから、国際標準合金として汎用されている。
近年、電子機器に用いられる半導体装置の大容量化、小型化、高機能化に伴い、半導体装置に使用されるリードフレームの小断面積化が進み、より一層の強度、導電性、熱伝導性が要求されている。これに伴い、これら半導体装置に使用されるリードフレームに用いられる銅合金板にも、より一層の高強度化、熱伝導性が求められている。
その一方で、これら高強度化した銅合金板には、前記小断面積化したリードフレームへの加工性も求められる。具体的には、銅合金板はリードフレームへスタンピング加工されるために、銅合金板には、優れたプレス打ち抜き性が求められる。この要求は、リードフレーム以外の用途でも、銅合金板がプレス打ち抜きされて加工される用途では同じである。
Cu−Fe−P系銅合金板において、プレス打ち抜き性を向上させる手段は、従来から、Pb、Caなどの微量添加や、破断の起点となる化合物を分散させるなどの化学成分を制御する手段や、結晶粒径などを制御する手段が汎用されてきた。
しかし、これらの手段は、制御自体が困難であったり、他の特性を劣化させたり、また、それゆえに製造コストの上昇につながるなどの問題を有していた。
これに対して、Cu−Fe−P系銅合金板の組織に着目して、プレス打ち抜き性や曲げ加工性を向上させることが提案されている。例えば、特許文献1では、Fe:0.005〜0.5wt%、P:0.005〜0.2wt%を含み、必要に応じてさらにZn:0.01〜10wt%、Sn:0.01〜5wt%のいずれか一方又は双方を含み、残部Cuと不可避不純物からなるCu−Fe−P系銅合金板が開示されている。そして、特許文献1では、この銅合金板の結晶方位の集積度を制御することにより、プレス打抜き性を向上させている(特許文献1参照)。
より具体的に、特許文献1では、この集積度制御を、銅合金板が再結晶し、組織の結晶粒径が大きくなるにしたがって、板表面への{200}、{311}面の集積割合が増し、圧延すると{220}面の集積割合が増してくることを利用して行なっている。そして、特徴的には、{200}、{311}面に対して、板表面への{220}面の集積割合を増してプレス打抜き性を向上させようとしている。より具体的には、この板表面における{200}面からのX線回折強度をI[200] 、{311}面からのX線回折強度をI[311] 、{220}面からのX線回折強度をI[220] としたとき、[I[200] +I[311] ]/I[220] <0.4の式を満たすこととしている。
特許文献2では、プレス打ち抜き性を向上させるために、銅合金板の(200)面のX線回折強度I(200)と、(220)面のX線回折強度I(220)との比、I(200)/I(220)が0.5以上10以下であるか、または、Cube方位の方位密度:D(Cube方位)が1以上50以下であること、あるいは、Cube方位の方位密度:D(Cube方位)とS方位の方位密度:D(S方位)との比:D(Cube方位)/D(S方位)が0.1以上5以下であることが提案されている(特許文献2参照)。
また、特許文献3では、Cu−Fe−P系銅合金板の曲げ加工性を向上させるために、(200)面のX線回折強度と(311)面のX線回折強度との和と、(220)面のX線回折強度との比、〔I(200)+I(311)〕/I(220)を0.4以上とすることが提案されている(特許文献3参照)。
更に、特許文献4では、Cu−Fe−P系銅合金板の屈曲性を向上させるために、I(200)/I(110)を1.5以下とすることが提案されている(特許文献4参照)。
特開平2000−328158号公報 (全文) 特開2002−339028号公報 (全文) 特開2000−328157号公報 (特許請求の範囲) 特開2006−63431号公報 (特許請求の範囲)
前記した特許文献1や2では、板表面への{220}面や{200}面の集積割合を増して、プレス打ち抜き性を向上させている。これらの特定面の集積割合を増すことによって、確かに、Cu−Fe−P系銅合金板のプレス打ち抜き性は向上する。
しかし、前記リードフレームの小断面積化は、益々進み、リード幅(0.5mm→0.3mm)や板厚(0.25mm→0.15mm)も益々小さくなって、高強度化したCu−Fe−P系銅合金板への、スタンピング加工時のプレス打ち抜き性向上の要求はより厳しくなっている。
このため、前記した特許文献1や2のような組織の集積割合制御によるプレス打ち抜き性向上効果では、この要求されるプレス打ち抜き性を満たさなくなっている。また、前記した特許文献1や2で行なっている、銅合金板にリードを打抜き、その際のばり高さをSEM観察にて測定するプレス打ち抜き性の試験条件では、高強度化したCu−Fe−P系銅合金板の前記要求されるプレス打ち抜き性を正確に評価できなくなっている。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、高強度化と、優れたプレス打ち抜き性とを両立させたCu−Fe−P系銅合金板を提供することである。
この目的を達成するために、プレス打ち抜き性に優れた本発明電気電子部品用銅合金板の要旨は、質量%で、Fe:0.01〜0.50%、P:0.01〜0.15%を各々含有する銅合金板であって、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上であることとする。
本発明銅合金板は、高強度を達成するために、更に、質量%で0.005〜5.0%のSnを、あるいは、はんだ及びSnめっきの耐熱剥離性改善のために、更に、質量%で0.005〜3.0%のZnを、各々含有しても良い。
本発明銅合金板は、高強度の目安として、引張強度が500MPa以上、硬さが150Hv以上であることが好ましい。なお、導電率は板の強度に相関するものであり、本発明でいう高導電率とは、高強度な割りには導電率が比較的高いという意味である。
本発明銅合金板は、更に、質量%で、Mn、Mg、Caのうち1種又は2種以上を合計で0.0001〜1.0%含有しても良い。
本発明銅合金板は、更に、質量%で、Zr、Ag、Cr、Cd、Be、Ti、Co、Ni、Au、Ptのうち1種又は2種以上を合計で0.001〜1.0%含有しても良い。
本発明銅合金板は、更に、質量%で、Mn、Mg、Caのうち1種又は2種以上を合計で0.0001〜1.0%と、Zr、Ag、Cr、Cd、Be、Ti、Co、Ni、Au、Ptのうち1種又は2種以上を合計で0.001〜1.0%とを各々含有するとともに、これら含有する元素の合計含有量を1.0%以下として、含有しても良い。
本発明銅合金板は、更に、Hf、Th、Li、Na、K、Sr、Pd、W、S、Si、C、Nb、Al、V、Y、Mo、Pb、In、Ga、Ge、As、Sb、Bi、Te、B、ミッシュメタルの含有量を、これらの元素全体の合計で0.1質量%以下とすることが好ましい。
本発明の銅合金板は、様々な電気電子部品用に適用可能であるが、特に、半導体部品である半導体リードフレーム用途に使用されることが好ましい。
本発明では、前記した特許文献1や2などと同様に、板表面の特定結晶方位からのX線回折強度を規定して、集合組織を制御しているように見える。しかし、特許文献1や2は、実質的には、結晶の配向性を規定するものであって、銅合金板にリードを打抜く際のばり高さを小さく(低く)するために{220}面の集積割合を高めようとするものである。
ただ、もともとランダムな方位を有している銅合金において、特定の方位の集積割合だけを増加させるには大きな限界がある。これは、特許文献1や2などの{220}面や、本発明で規定する{311}面などの結晶方位を選択しようと同じである。これが、前記した特許文献1や2のような組織の集積割合制御によるプレス打ち抜き性向上効果では、Cu−Fe−P系銅合金板に要求されるプレス打ち抜き性を満たさなくなっている原因でもある。
これに対して、本発明では、従来のような特定の方位(結晶方位)の集積割合ではなく、Cu−Fe−P系銅合金板組織の転位密度を制御する。即ち、Cu−Fe−P系銅合金板組織の転位密度を高くして、プレス打ち抜き性を向上させる。本発明者らの知見によれば、この転位密度は、Cu−Fe−P系銅合金板の圧延条件によって、その導入量を制御することが可能で、かつ、この転位密度制御によるプレス打ち抜き性の向上効果が大きい。
ただ、この転位密度は、非常にミクロな問題であるので、Cu−Fe−P系銅合金板組織に導入された転位密度を直接観察、あるいは定量化することは非常に困難である。しかし、本発明者らの知見によれば、Cu−Fe−P系銅合金板組織に導入されたこの転位密度は、X線回折強度ピークの半価幅、それも、半価幅をX線回折強度ピーク高さで割った値と非常に良く相関する。この場合、どのX線回折強度ピークでも、等しくこの転位密度とは相関する。ただ、本発明で規定している板表面の{311}面からのX線回折強度ピークが、他の面からのX線回折強度ピークに比べて、半価幅を割るべきX線回折強度ピークがあまり大きく(高く)なく、半価幅もそれなりにあるため、X線回折強度ピークの半価幅を高さで割った値の信頼性が高い。したがって、本発明では、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークによって、この転位密度を、間接的にではあるが、正確かつ再現性あるかたちで規定、定量化する。
このように、本発明では、転位密度量と密接に相関する、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅で、この転位密度量を規定し、プレス打ち抜き性を向上させ、Cu−Fe−P系銅合金板に要求されるプレス打ち抜き性を満足する。そして、好ましくは、引張強度が500MPa以上、硬さが150Hv以上である、高強度なCu−Fe−P系銅合金板のプレス打ち抜き性を向上させる。
以下に、半導体リードフレーム用などとして、必要な特性を満たすための、本発明Cu−Fe−P系銅合金板における各要件の意義や実施態様を具体+的に説明する。
(半価幅)
本発明では、プレス打ち抜き性を向上させ、要求されるプレス打ち抜き性を満足するために、Cu−Fe−P系銅合金板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上であるような、一定量以上の転位密度を有することとする。これによって、より具体的には、引張強度が500MPa以上、硬さが150Hv以上である高強度のCu−Fe−P系銅合金板のプレス打ち抜き性を向上させることができる。
このX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015未満では、板に導入されている転位密度が少なくなり、従来の転位密度が少なくいCu−Fe−P系銅合金板と大差がなくなり、プレス打ち抜き性が低下するか、向上しない。
この半価幅は、周知の通り、図1に模式的に示すように、縦軸:X線回折強度、横軸:角度(2θ)で表されるX線回折強度ピーク(高さH)の、半分の位置(高さH/2)におけるX線回折強度ピークの幅(β)として定義される。因みに、この半価幅は、通常は、金属表面の結晶性や非結晶性、結晶子サイズ、格子歪みを判別、定量化するために用いられる。これに対して本発明では、前記した通り、直接観察あるいは定量化することができない転位密度を、この転位密度と非常に良く相関する、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅βをそのピーク高さHで割った値によって規定する。なお、Cu−Fe−P系銅合金板表面のX線回折強度ピークとしては、他の{220}面からのX線回折強度ピークの半価幅(β)やそのピーク高さ(H)が最も大きい。しかし、X線回折強度ピークの高さが大きい(高い)と、半価幅を割るそのピーク高さも大きくなり、X線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値として小さくなり過ぎ、値自体の誤差が多くなり再現性に乏しくなる。このため、本発明では、X線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が大きい(ピーク高さが大きくなく、半価幅がそれなりに大きい)、{311}面からのX線回折強度ピークを採用した。
したがって、本発明では、あくまで板への転位密度の導入状態を問題にするのであって、前記した特許文献1や2のような、板表面の特定結晶面のX線回折強度ピークで、組織の集積割合、板表面の結晶粒径、あるいは圧延集合組織を制御するものではない。言い換えると、これらの板表面の特定結晶面のX線回折強度ピークでは、あるいは、組織の集積割合、板表面の結晶粒径、あるいは圧延集合組織などの制御では、板への転位密度の導入状態を規定も制御もできない。
(転位密度の導入)
Cu−Fe−P系銅合金板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上であるような転位密度を導入するためには、後述する通り、最終冷間圧延での導入歪み量を大きくする。即ち、最終冷間圧延における、ロール径を80mmφ未満の小径ロールとするか、1パス当たりの圧下率を20%以上とするか、ロール長さ(ロール幅)を500mm以上とする、などの手段を選択して使用するか、組み合わせて使用する。
(せん断面率)
前記した通り、特許文献1や2で行なっている、銅合金板にリードを打抜き、その際のばり高さを測定するプレス打ち抜き性の試験条件では、この要求されるプレス打ち抜き性を正確に評価できなくなっている。
このため、本発明では、銅合金板のリード打ち抜きを模擬したプレス打ち抜きによって設けたリード断面のせん断面率(せん断面比率)によって、プレス打ち抜き性をより正確に評価する。このせん断面率が75%以下であれば、プレス打ち抜き性が良いと評価できる。勿論、これに、前記ばり高さの測定を加味して、このせん断面率によるプレス打ち抜き性評価を裏付けても良い。
この際、プレス打ち抜き試験におけるせん断面率測定に再現性を持たせるために、再現性を保証できるだけの試験条件を具体的に規定する。即ち、プレス打ち抜き試験は、打ち抜きプレス(クリアランス:5%)により、図2に示すように、幅1mm×長さ10mmのリードを、日本工作油製G−6316の潤滑油を用いて、長さ方向が銅合金板1の圧延方向に対し垂直に向くように打抜く。
これによって、打抜き穴2の中心を長さ方向に沿って切断し(切断箇所を破線3で示す)、打抜き穴2の切断面を矢印4の方向から観察し、光学式マイクロスコープを用いた切断面の表面写真から画像解析で求めた。せん断率は切断面におけるせん断面の面積比率(せん断面の面積/切断面の面積)であり、切断面の面積は銅合金板の板厚0.15mm×測定幅0.5mmとし、せん断面の面積は測定幅0.5mmの範囲内のせん断面の面積とした。1試料につき穴を3箇所打ち抜き、各穴で3箇所ずつ測定し(合計9箇所)、その平均値を求めた。
(銅合金板の成分組成)
本発明では、半導体リードフレーム用などとして、引張強度が500MPa以上、硬さが150Hv以上である高強度と、前記したプレス打ち抜き性とを併せて達成する。このために、Cu−Fe−P系銅合金板として、質量%で、Feの含有量が0.01〜0.50%の範囲、前記Pの含有量が0.01〜0.15%の範囲とした、残部Cuおよび不可避的不純物からなる基本組成とする。
この基本組成に対し、Zn、Snの一種または二種を、更に下記範囲で含有する態様でも良い。また、その他の選択的添加元素および不純物元素も、これら特性を阻害しない範囲での含有を許容する。なお、合金元素や不純物元素の含有量の表示%は全て質量%の意味である。
(Fe)
Feは、Fe又はFe基金属間化合物として析出し、銅合金の強度や耐熱性を向上させる主要元素である。Feの含有量が0.01%未満では、製造条件によっては、上記析出粒子の生成量が少なく、導電率の向上は満たされるものの、強度向上への寄与が不足し、強度が不足する。一方、Feの含有量が0.50%を超えると、導電率やAgメッキ性が低下する。そこで、導電率を無理に増加させるために、上記析出粒子の析出量を増やそうとすると、逆に、析出粒子の成長・粗大化を招く。このため強度とプレス打ち抜き性が低下する。したがって、Feの含有量は0.01〜0.50%の範囲とする。
(P)
Pは、脱酸作用がある他、Feと化合物を形成して、銅合金の高強度化させる主要元素である。P含有量が0.01%未満では、製造条件によっては、化合物の析出が不十分であるため、所望の強度が得られない。一方、P含有量が0.15%を超えると、導電性が低下するだけでなく、熱間加工性やプレス打ち抜き性が低下する。したがって、Pの含有量は0.01〜0.15%の範囲とする。
(Zn)
Znは、リードフレームなどに必要な、銅合金のはんだ及びSnめっきの耐熱剥離性を改善する。Znの含有量が0.005%未満の場合は所望の効果が得られない。一方、3.0%を超えるとはんだ濡れ性が低下するだけでなく、導電率の低下も大きくなる。したがって、選択的に含有させる場合のZnの含有量は、用途に要求される導電率とはんだ及びSnめっきの耐熱剥離性とのバランスに応じて(バランスを考慮して)、0.005〜3.0%の範囲から選択する。
(Sn)
Snは、銅合金の強度向上に寄与する。Snの含有量が0.001%未満の場合は高強度化に寄与しない。一方、Snの含有量が多くなると、その効果が飽和し、逆に、導電率の低下を招く。したがって、選択的に含有させる場合のSn含有量は、用途に要求される強度(硬さ)と導電率のバランスに応じて(バランスを考慮して)、0.001〜5.0%の範囲から選択して含有させることとする。
(Mn、Mg、Ca量)
Mn、Mg、Caは、銅合金の熱間加工性の向上に寄与するので、これらの効果が必要な場合に選択的に含有される。Mn、Mg、Caの1種又は2種以上の含有量が合計で0.0001%未満の場合、所望の効果が得られない。一方、その含有量が合計で1.0%を越えると、粗大な晶出物や酸化物が生成して強度や耐熱性を低下させるだけでなく、導電率の低下も激しくなる。従って、これらの元素の含有量は総量で0.0001〜1.0%の範囲で選択的に含有させる。
(Zr、Ag、Cr、Cd、Be、Ti、Co、Ni、Au、Pt量)
これらの成分は銅合金の強度を向上させる効果があるので、これらの効果が必要な場合に選択的に含有される。これらの成分の1種又は2種以上の含有量が合計で0.001%未満の場合、所望の効果か得られない。一方、その含有量が合計で1.0%を越えると、粗大な晶出物や酸化物が生成して、強度や耐熱性を低下させるだけでなく、導電率の低下も激しく、好ましくない。従って、これらの元素の含有量は合計で0.001〜1.0%の範囲で選択的に含有させる。なお、これらの成分を、上記Mn、Mg、Caと共に含有する場合、これら含有する元素の合計含有量は1.0%以下とする。
(Hf、Th、Li、Na、K、Sr、Pd、W、S、Si、C、Nb、Al、V、Y、Mo、Pb、In、Ga、Ge、As、Sb、Bi、Te、B、ミッシュメタル量)
これらの成分は不純物元素であり、これらの元素の含有量の合計が0.1%を越えた場合、粗大な晶出物や酸化物が生成して強度や耐熱性を低下させる。従って、これらの元素の含有量は合計で0.1%以下とすることが好ましい。
(製造条件)
次に、銅合金板組織を上記本発明規定の組織とするための、好ましい製造条件について以下に説明する。本発明銅合金板は、上記転位密度を導入した本発明規定の組織とするための、最終冷間圧延条件などの好ましい条件を除き、通常の製造工程自体を大きく変えることは不要で、常法と同じ工程で製造できる。
即ち、先ず、上記好ましい成分組成に調整した銅合金溶湯を鋳造する。そして、鋳塊を面削後、加熱または均質化熱処理した後に熱間圧延し、熱延後の板を水冷する。
その後、中延べと言われる一次冷間圧延して、焼鈍、洗浄後、更に仕上げ(最終)冷間圧延、低温焼鈍(最終焼鈍、仕上げ焼鈍)して、製品板厚の銅合金板などとする。これら焼鈍と冷間圧延を繰返し行ってもよい。例えば、リードフレーム等の半導体用材料に用いられる銅合金板の場合は、製品板厚が0.1〜0.4mm程度である。
なお、一次冷間圧延の前に銅合金板の溶体化処理および水冷による焼き入れ処理を行なっても良い。この際、溶体化処理温度は、例えば750 〜1000℃の範囲から選択される。
(最終冷間圧延)
Cu−Fe−P系銅合金板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上であるような転位密度を導入するためには、後述する通り、最終冷間圧延での導入歪み量を大きくする。即ち、最終冷間圧延における、ロール径を80mmφ未満の小径ロールとするか、1パス当たりの最小圧下率(冷延率、加工率)を20%以上とするか、ロール長さ(ロール幅)を500mm以上とする、などの手段を選択して使用するか、組み合わせて使用する。
最終冷間圧延におけるロール径が小さ過ぎる、1パス当たりの最小圧下率が小さ過ぎる、ロール長さが短過ぎると、Cu−Fe−P系銅合金板に導入される転位密度が不足する可能性が高い。このため、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015未満となり、従来の転位密度が少なくいCu−Fe−P系銅合金板と大差がなくなり、プレス打ち抜き性が低下するか、向上しない。
最終冷間圧延のパス数は、過少や過多のパス数を避けて、通常の3〜4回のパス数で行なうことが好ましい。また、1パス当たりの圧下率は50%を超える必要は無く、1パス当たりの各圧下率は、元の板厚、冷延後の最終板厚、パス数、前記1パス当たりの最小圧下率およびこの最大圧下率を考慮して決定される。
(最終焼鈍)
本発明では、最終冷間圧延後に、低温での最終焼鈍を行なうことが好ましい。この最終焼鈍条件は、100〜400℃で0.2分以上300分以下の低温条件とすることが好ましい。通常のリードフレームに用いられる銅合金板の製造方法では、強度が低下するため、歪み取りのための焼鈍(350℃×20秒程度)を除き、最終冷間圧延後に最終焼鈍はしない。しかし、本発明では、前記冷間圧延条件によって、また、最終焼鈍の低温化によって、この強度低下が抑制される。そして、最終焼鈍を低温で行なうことにより、プレス打ち抜き性が向上する。
焼鈍温度が100℃よりも低い温度や、焼鈍時間が0.2分未満の時間条件、あるいは、この低温焼鈍をしない条件では、銅合金板の組織・特性は、最終冷延後の状態からほとんど変化しない可能性が高い。逆に、焼鈍温度が400℃を超える温度や、焼鈍時間が300分を超える時間で焼鈍を行うと、再結晶が生じ、転位の再配列や回復現象が過度に生じ、析出物も粗大化するため、プレス打ち抜き性や強度が低下する可能性が高い。
以下に本発明の実施例を説明する。最終冷間圧延におけるロール径と1パス当たりの最小圧下率を変えて、種々の板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅(転位密度)を有する銅合金薄板を製造した。そして、これら各銅合金薄板の引張強さ、硬さ、導電率、せん断面率などの特性を評価した。これらの結果を表1に示す。
具体的には、表1に示す各化学成分組成の銅合金をそれぞれコアレス炉にて溶製した後、半連続鋳造法で造塊して、厚さ70mm×幅200mm×長さ500mmの鋳塊を得た。各鋳塊を表面を面削して加熱後、950℃の温度で熱間圧延を行って厚さ16mmの板とし、750℃以上の温度から水中に急冷した。次に、酸化スケールを除去した後、一次冷間圧延(中延べ)を行った。この板を面削後、中間焼鈍を入れながら冷間圧延を4パス行なう最終冷間圧延を行い、次いで350℃で20秒の低温条件で最終焼鈍を行って、リードフレームの薄板化に対応した厚さ0.15mmの銅合金板を得た。
最終冷間圧延のロール径(mm)と1パス当たりの最小圧下率(%)を表1に各々示す。なお、最終冷間圧延では4パスとも同じロール径のロールを使用した。また、ロール径を変えても各ロール長さは500mmと一定にした。
なお、表1に示す各銅合金とも、記載元素量を除いた残部組成はCuであり、その他の不純物元素として、Hf、Th、Li、Na、K、Sr、Pd、W、S、Si、C、Nb、Al、V、Y、Mo、Pb、In、Ga、Ge、As、Sb、Bi、Te、B、ミッシュメタルの含有量は、表1に記載の元素を含めて、これらの元素全体の合計で0.1質量%以下であった。
また、Mn、Mg、Caのうち1種又は2種以上を含む場合は、合計量を0.0001〜1.0質量%の範囲とし、Zr、Ag、Cr、Cd、Be、Ti、Co、Ni、Au、Ptのうち1種又は2種以上を場合は、合計量を0.001〜1.0質量%の範囲とし、更に、これらの元素全体の合計量も1.0質量%以下とした。
このようにして得た銅合金板に対して、各例とも、銅合金板から試料を切り出し、各試料の転位密度(集合組織)、引張強さ、硬さ、導電率、せん断面率などの特性を評価した。これらの結果を表1に各々示す。
(半価幅の測定)
銅合金板試料について、通常のX線回折法により、ターゲットにCoを用い、管電圧50kV、管電流200mA 、走査速度2°/min、サンプリング幅0.02°、測定範囲(2θ)30°〜115°の条件で、リガク製X線回折装置を用いてX線回折パターンを取得した。ここから、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅を前記した方法により求めた。測定は2箇所行い、半価幅はそれらの平均値とした。
(硬さ測定)
銅合金板試料の硬さ測定は、マイクロビッカース硬度計にて、0.5kg の荷重を加えて3箇所行い、硬さはそれらの平均値とした。
(導電率測定)
銅合金板試料の導電率は、ミーリングにより、幅10mm×長さ300mm の短冊状の試験片を加工し、ダブルブリッジ式抵抗測定装置により電気抵抗を測定して、平均断面積法により算出した。
(せん断面率測定)
前記した試験条件により銅合金板試料のせん断面率(せん断面比率)を測定した。光学式マイクロスコープを用いた切断面の表面写真からの画像解析の際に、設けたリードの最大のばり高さも参考までに測定した。
表1から明らかな通り、本発明組成内の銅合金である発明例1〜14は、最終冷間圧延におけるロール径と1パス当たりの最小圧下率などの製造方法も好ましい条件内で製造されている。このため、発明例1〜14は、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上となるような転位密度を有する。
この結果、発明例1〜14は、引張強さが500MPa以上、硬さが150Hv以上の高強度な割りには、比較的高導電率であって、また、せん断面率が75%以下であり、プレス打ち抜き性にも優れている。
これに対して、比較例15〜17は、本発明組成内の銅合金であるものの、最終冷間圧延におけるロール径や1パス当たりの最小圧下率が小さ過ぎる。このため、比較例15〜17は、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015未満であり、転位密度が低過ぎる。この結果、強度レベルが低い割には、せん断面率が78%以上で、プレス打ち抜き性が著しく劣る。
比較例18の銅合金はFeの含有量が0.006%と、下限0.01%を低めに外れている。一方、最終冷間圧延におけるロール径と1パス当たりの最小圧下率などの製造方法も好ましい条件内で製造されている。このため、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上となる転位密度を有するものの、強度や硬さが低い割りには、せん断面率が高く、プレス打ち抜き性が劣り、また高強度化も達成できていない。
比較例19の銅合金は、Feの含有量が0.55%と、上限5.0%を高めに外れているが、最終冷間圧延などの製造方法は好ましい条件内で製造されている。このため、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上となる転位密度を有するものの、せん断面率が高く、プレス打ち抜き性が劣り、導電率が著しく低い。
比較例20の銅合金は、Pの含有量が0.007%と、下限0.01%を低めに外れているが、最終冷間圧延などの製造方法は好ましい条件内で製造されている。このため、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上となる転位密度を有するものの、強度や硬さが低い割には、せん断面率が高く、プレス打ち抜き性が劣り、また高強度化も達成できていない。
比較例21の銅合金は、Pの含有量が0.16%と、上限0.15%を高めに外れているため、熱延中に板端部に割れが生じた。ただし、最終冷間圧延などの製造方法は好ましい条件内で製造されている。このため、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上となる転位密度を有するものの、せん断面率が高く、プレス打ち抜き性が劣り、また導電率が著しく低い。
(ばり高さ)
前記発明例1〜14は、上記プレス打ち抜き試験において観察されたばり高さ(最大)は、いずれも5μm以下であった。また、前記比較例15〜17も、プレス打ち抜き試験におけるばり高さは、いずれも5μm以下であり、発明例と遜色は無かった。一方、前記比較例18〜21は、プレス打ち抜き試験におけるばり高さは、いずれも6μmを超えており、上記発明例よりも劣っていた。
したがって、プレス打ち抜き試験におけるばり高さの評価は、極端にプレス打ち抜き性が異なるもの同士(発明例1〜14と比較例18〜21)の比較、識別には使用できる。しかし、発明例1〜14と比較例15〜17では、ばり高さにはあまり有意差がつかず、良否の識別ができていないことが分かる。即ち、本発明で問題とするようなレベル、即ち、前記したリードフレームの小断面積化に伴い、小さくなったリード幅や板厚に対応して高強度化されたCu−Fe−P系銅合金板のスタンピング加工時のプレス打ち抜き性評価には不十分であることが分かる。
以上の結果から、高強度化させた上で、プレス打ち抜き性にも優れさせるための、本発明銅合金板の成分組成、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値の臨界的な意義および、このような組織を得るための好ましい製造条件の意義が裏付けられる。
Figure 2008024994
以上説明したように、本発明によれば、高強度化させた上で、プレス打ち抜き性にも優れ、これら特性を両立(兼備)させたCu−Fe−P系銅合金板を提供することができる。この結果、小型化及び軽量化した電気電子部品用として、半導体装置用リードフレーム以外にも、リードフレーム、コネクタ、端子、スイッチ、リレーなどの、高強度化と、厳しい曲げ加工性が要求される用途に適用することができる。
X線回折強度ピークの半価幅を示す模式図である。 せん断面率の測定方法を示す説明図である。
符号の説明
1:銅合金板、2:打ち抜き穴、3:切断箇所

Claims (9)

  1. 質量%で、Fe:0.01〜0.50%、P:0.01〜0.15%を各々含有する銅合金板であって、板表面の{311}面からのX線回折強度ピークの半価幅をそのピーク高さで割った値が0.015以上であることを特徴とするプレス打ち抜き性に優れた電気電子部品用銅合金板。
  2. 前記銅合金板が、更に、質量%で、Sn:0.005〜5.0%を含有する請求項1に記載の電気電子部品用銅合金板。
  3. 前記銅合金板が、更に、質量%で、Zn:0.005〜3.0%を含有する請求項1または2に記載の電気電子部品用銅合金板。
  4. 前記銅合金板の引張強度が500MPa以上、硬さが150Hv以上である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気電子部品用銅合金板。
  5. 前記銅合金板が、更に、質量%で、Mn、Mg、Caのうち1種又は2種以上を合計で0.0001〜1.0%含有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気電子部品用銅合金板。
  6. 前記銅合金板が、更に、質量%で、Zr、Ag、Cr、Cd、Be、Ti、Co、Ni、Au、Ptのうち1種又は2種以上を合計で0.001〜1.0%含有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電気電子部品用銅合金板。
  7. 前記銅合金板が、更に、質量%で、Mn、Mg、Caのうち1種又は2種以上を合計で0.0001〜1.0%と、Zr、Ag、Cr、Cd、Be、Ti、Co、Ni、Au、Ptのうち1種又は2種以上を合計で0.001〜1.0%とを各々含有するとともに、これら含有する元素の合計含有量を1.0%以下とした請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電気電子部品用銅合金板。
  8. 前記銅合金板が、Hf、Th、Li、Na、K、Sr、Pd、W、S、Si、C、Nb、Al、V、Y、Mo、Pb、In、Ga、Ge、As、Sb、Bi、Te、B、ミッシュメタルの含有量を、これらの元素全体の合計で0.1質量%以下とした請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電気電子部品用銅合金板。
  9. 前記銅合金板が半導体リードフレーム用である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の電気電子部品用銅合金板。
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