JP2008023028A - 冷蔵ショーケースの上吊引戸 - Google Patents
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Abstract
【課題】引戸の上框に設置した戸車を冷蔵ショーケースの前面開口部を構成する上枠に沿って設置されたレールに走行自在に係合してなる冷蔵ショーケースの上吊引戸において、上吊引戸の前後の振れを制限して冷気の洩れを少なくできるようにし、しかも引戸の安定した走行を可能にする。
【解決手段】引戸の上框上に取り付けられ、上框の厚さに略等しい長さを有して水平方向に延びる固定片と、固定片に対して垂直の方向に延びる戸車支持片と、固定片の一側と戸車支持片の下縁との間に斜めに延びて固定片と戸車支持片とを連結している連結斜片とを一体に備え、断面フック状とされたブラケットが前記引戸の上框上に設置され、前記戸車支持片に垂直に設けられた軸を介して戸車が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】引戸の上框上に取り付けられ、上框の厚さに略等しい長さを有して水平方向に延びる固定片と、固定片に対して垂直の方向に延びる戸車支持片と、固定片の一側と戸車支持片の下縁との間に斜めに延びて固定片と戸車支持片とを連結している連結斜片とを一体に備え、断面フック状とされたブラケットが前記引戸の上框上に設置され、前記戸車支持片に垂直に設けられた軸を介して戸車が設けられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、冷蔵ショーケースの前面開口部に設置される上吊引戸に係り、更に、詳しくは、冷蔵ショーケースの前面開口部に上吊引戸が設置されたときに、上吊引戸が前後方向、すなわち、上吊引戸の前面方向(冷蔵ショーケースの外側方向)、上吊引戸の後ろ面方向(冷蔵ショーケースの内側方向)への振れを制限して、冷気の洩れを少なくすると共に、開閉時のスムーズで安定した走行を可能にした冷蔵ショーケースの上吊引戸に関する。
従来、冷蔵ショーケースの前面開口部に設けられる引戸は、開口部の下枠に設置したレールに沿って走行する戸車を引戸の下框に設けたり、開口部の下枠に溝を形成して、この溝に引戸の下框を嵌合させて開閉できるようにしていた。
しかしながら、開口部の下枠にレールや溝を設けると下枠に凹凸が形成され、開口部の掃除が困難になる。これは冷蔵ショーケースにとっては欠点となり、改善が求められていた。
開口部下枠にレールや溝の必要をなくする手段として、建具の分野では上吊引戸の手段が知られている(特許文献1〜3)。この従来知られている建具の上吊引戸では、引戸の上框に垂直突片でなるブラケットを設け、このブラケットに水平方向の軸を介して戸車を設け、この戸車が上枠側に設置したレール上を走行するようにしている。
特開平9−268834号公報(図5)
特開2005−68836号公報(図1、2)
特開2005−76358号公報(図1、2)
ところで、冷蔵ショーケースの場合、冷気の洩れを極力少なくすることが熱経済上必要である。そこで、冷蔵ショーケースの前面開口部に上吊引戸を設置した場合、引戸の前後方向(すなわち、冷蔵ショーケースの内側方向及び外側方向)の振れを制限して引戸周囲に隙間が形成されるのを避けることが必要になってくる。
この点、従来知られている建具の上吊引戸の構造では、戸車を設置するブラケットが単なる垂直突片で引戸の上框上に構成されていたので、引戸に前後方向の振れが生じやすく、冷蔵ショーケースの前面開口部に設ける上吊引戸としては改善が必要であった。
そこで、この発明の目的は、上吊引戸の前後の振れを制限して冷気の洩れを少なくできるようにし、しかも引戸の安定した走行を可能にした冷蔵ショーケースの上吊引戸を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明が提案する冷蔵ショーケースの上吊引戸は、引戸の上框に設置した戸車を、冷蔵ショーケースの前面開口部を構成する上枠に沿って設置されたレールに走行自在に係合してなる冷蔵ショーケースの上吊引戸において、引戸の上框上に取り付けられ、前記上框の厚さに略等しい長さを有して水平方向に延びる固定片と、当該固定片に対して垂直の方向に延びる戸車支持片と、固定片の一側と戸車支持片の下縁との間に斜めに延びて固定片と戸車支持片とを連結している連結斜片とを一体に備え、断面フック状とされたブラケットが前記引戸の上框上に設置され、前記戸車支持片に垂直に設けられた軸(すなわち、水平方向に延びる軸)を介して前記戸車が設けられていることを特徴とするものである(請求項1)。
かかる本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸によれば、戸車が回動可能に取り付けられるブラケットは、上吊引戸の上框上に取り付けられ、上框の厚さ(前後方向の幅)に略等しい長さ(前後方向の幅)を有して水平方向に延びる固定片と、当該固定片に対して垂直の方向に延びる戸車支持片と、固定片の一側と戸車支持片の下縁との間に斜めに延びて固定片と戸車支持片とを連結している連結斜片とが一体になって構成されている。すなわち、このブラケットは、前述した形状・構造の固定片と、戸車支持片と、連結斜片とが、前述した配置形態で一体になって構成されているので、図1図示のように、断面フック状になっている。
更に、戸車は上吊引戸の上框上に前述したようにして設置されているブラケットの戸車支持片に垂直に設けられた軸(すなわち、水平方向に延びる軸)を介してブラケットに回動可能に取り付けられている。
このような戸車が、冷蔵ショーケースの前面開口部を構成する上枠に沿って設置されたレールに走行自在に係合しているので、上吊引戸の姿勢を、常時、図1図示の垂直方向で安定させて、前後方向の振れを制限することができる。
この結果、上吊引戸の周囲に隙間が形成されるのを防止して冷気の洩れを少なくできる効果がある。しかも、上吊引戸の姿勢を垂直方向で安定できるので、戸車の走行を安定させ、わずかな力で、引戸の開閉を円滑にできる効果がある。
更に、冷蔵ショーケースの開口部の下枠にレールや溝を設ける必要がないので、下枠に凹凸が形成されることがなく、開口部の掃除が容易で、開口部から物品を下枠の上面に接触させつつ冷蔵ショーケース内に搬入、搬出することも容易になる。
次に、本発明が提案する請求項2記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸は、前述した請求項1記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸において、前記上吊引戸は、下框の全長に亘って、下框の前縁又は後縁に沿って下方に延びる遮蔽板を備えており、当該遮蔽板が、前記冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠に沿って全長に亘って形成されている収容溝に収容されていることを特徴とするものである。
かかる請求項2記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸によれば、請求項1の発明によって発揮される作用・効果に加えて、前記上吊引戸は、下框の全長に亘って、下框の前縁又は後縁に沿って下方に延びる遮蔽板を備えており、当該遮蔽板が、前記冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠に沿って全長に亘って形成されている収容溝に収容されているので、上吊引戸の下框と冷蔵ショーケースの開口部の下枠の間隙を完全に塞ぐことができ、冷気の洩れを更に少なくできる効果がある。
また、請求項3に係る本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸は、請求項2記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸が、前後方向に2枚隣接して配置されていると共に、前記冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠に、当該2枚の上吊引戸の中の外側の上吊引戸の前記遮蔽板の外面から、内側の上吊引戸の前記遮蔽板の内面までの幅で凹入部が長手方向に沿って形成され、この凹入部に外側の上吊引戸の遮蔽板の内面から内側の上吊引戸の遮蔽板の外面までの幅を有し、上側面の高さが、前記前面開口部の下枠の上側面の高さと同一になる下部レールが設置されて、前記収容溝が当該下部レールの前側および後側にそれぞれ形成され、前記凹入部に下側から結露防止用ドレンパイプが接続されていることを特徴とするものである。
かかる請求項3記載の本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸によれば、請求項2の発明によって発揮される作用・効果に加えて、各引戸の前面に結露が生じて、これが流下した場合であっても、前記凹入部に下側から接続されている結露防止用ドレンパイプを通して排出できる効果がある。
また、冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠に凹入部が長手方向に沿って形成されていても、この凹入部に、上側面の高さが、前記前面開口部の下枠の上側面の高さと同一になる下部レールが設置されているので、下枠に大きな凹凸が形成されることがなく、開口部の掃除が容易で、開口部から物品を下枠の上面に接触させつつ冷蔵ショーケース内に搬入、搬出することも容易になる。
次に、請求項4に係る本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸は、冷蔵ショーケースの前面開口部の外側に配備される請求項1乃至3のいずれか一項記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸の、左右方向で他の上吊引戸の縦框または、冷蔵ショーケースの前面開口部の縦枠に当接しない側の下框の端部に、前面開口部の下枠に摺接する洩れ止めフィンが設けられていることを特徴とするものである。
かかる請求項4記載の本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸によれば、請求項1乃至3のいずれか一項記載の本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸によってそれぞれ発揮される作用・効果に加えて、前述したように洩れ止めフィンが設けられているので、かかる洩れ止めフィンが設けられている上吊引戸の下框の側面側部分と、下枠の上側面との間の隙間を塞ぎ、ここから冷気が洩れるのを防止できる効果がある。
また、請求項5に係る本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸は、請求項1乃至3のいずれか一項記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸が左右方向において2枚隣接される際に、引戸相互の当接部に対応させて、冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠にストッパが着脱自在に設けられていることを特徴とするものである。
かかる請求項5記載の本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸によれば、請求項1乃至3のいずれか一項記載の本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸によってそれぞれ発揮される作用・効果に加えて、前述したように、冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠にストッパが着脱自在に設けられているので、上吊引戸が左右方向において2枚隣接される際に、各引戸の閉鎖位置をストッパによって位置決めされる所定の位置にすることができる。この結果、外側引戸と内側引戸の組が採用されていて、引戸が閉鎖された時に、外側引戸の縦框と内側引戸の縦框の間に隙間が形成されるような事態を防止し、冷気の洩れる隙間が形成されるのを回避できる効果がある。
本発明の冷蔵ショーケースの上吊引戸は、前述したように、わずかな力で、引戸の開閉を円滑にできるが、前述したように配備されるストッパとの組み合わせによって各引戸の閉鎖位置をストッパによって位置決めされる所定の位置にすることができる。
この発明によれば、上吊引戸の前後の振れを制限して冷気の洩れを少なくできるようにし、しかも引戸の安定した走行を可能にした冷蔵ショーケースの上吊引戸を提供することができる。
以下、この発明の一実施形態を添付の図を参照して説明する。
図1は、冷蔵ショーケース1の前面開口部2の部分の縦断面図である。図において、右側が冷蔵ショーケース1の内部であり、左側が外部である。
前面開口部2は、上枠3、下枠4および縦枠5で方形に形成されている。前面開口部2には、外側の上吊引戸21と内側の上吊引戸22が上吊状態で引き違い可能に設置されている(なお、以下、「上吊引戸21」を単に「引戸21」、「上吊引戸22」を単に「引戸22」と表すことがある。)。
各引戸21、22は、上框23、下框24および縦框25で方形に枠組みされて、内側にペアガラス26が嵌め込まれている。
各引戸21、22は、図2に引戸21に関して示したように、上框23の両端部側にそれぞれブラケット31が取り付けられ、ブラケット31に戸車41が設けられている。なお、吊り下げ安定性、走行安定性を損なわない範囲で、上框23に取り付けるブラケット31の数を増加させたり、各ブラケット31に取り付ける戸車41の数を増加させることができる。
図示の実施形態では、冷蔵ショーケース1の前面開口部2の上枠3の下面には凹入溝6が長手方向(図3の左右方向)に沿って形成されて、凹入溝6の対向する内面に、金属板を断面L字状に成形したレール7、7が互いに向き合うようにして設置されている(図1)。
ブラケット31に設けた戸車41が、レール7、7に懸架されて、各引戸21、22がレール7、7に沿って走行自在となっている。
レール7、7の内面には、塩化ビニルプレートなどの緩衝材8、9が内貼りされており、戸車41の走行が静粛かつ滑らかにできるようにされている。
ブラケット31は、金属板を図1図示のように断面フック状に成形したものである。
引戸21、22の上框23の厚さ(図1において左右の方向)に略等しい長さを有する固定片32が、水平方向に延びる引戸21、22の上框23の上に、水平方向に延びるように取り付けられている。
ブラケット31は、この固定片32に対して垂直の方向に延びる戸車支持片33と、固定片32の一側と戸車支持片33の下縁の間に斜めに延びて固定片32と戸車支持片33を連結している連結斜片34とを一体に備えている。
このように、ブラケット31は、水平方向に延びる固定片32と、固定片32に対して垂直の方向に延びる戸車支持片33と、連結斜片34とが一体構造になって形成されているので、図1図示のように、固定片32は、引戸21、22のペアガラス26の中央部を通過する鉛直線方向に延びている。そして、連結斜片34と固定片32とが連続している位置は、引戸21のペアガラス26の後ろ側(図1の前方側の引戸21)、あるいは、引戸22のペアガラス26の前側(図1の後方側の引戸22)になっている。
図示の実施形態では、引戸21、22の上框23にブラケット31、31を、それぞれの連結斜片34が背中合わせとなるようにして、固定片32を介して取り付けている。
ブラケット31の戸車支持片33には、戸車支持片33に対して垂直方向に(すなわち、水平方向に延びるように)軸35が設けられて、戸車41がこの軸35に回転自在に設けられている。
冷蔵ショーケース1の前面開口部2を構成する下枠4には、引戸21、22の下框24と対向するようにして凹入部10が長手方向に沿って、下枠4の全長に亘って形成されている。
一方、外側の引戸21の下框24aおよび内側の引戸22の下框24bの下面には、合成樹脂板または金属板を成形してなる遮蔽板11a、11bがそれぞれ取り付けられている。
遮蔽板11a、11bは、図1図示のように、断面L字状とされており、垂下片部分が下框24a、24bの前縁に沿って下方に延びて、下枠4に形成された凹入部10に収容されるようになっている。
遮蔽板11a、11bの垂下片部分を収容する下枠4の凹入部10は、外側の引戸21の遮蔽板11aの外面(図1において左側面)から内側の引戸22の遮蔽板11bの内面(図1において右側面)までの幅で形成されている。
そして、この凹入部10内に、外側の引戸21の遮蔽板11aの内面(図1において右側面)から内側の引戸22の遮蔽板11bの外面(図1において左側面)までの幅の下部レール12が設置されている。
この結果、下部レール12の前側および後側には、引戸21、22の遮蔽板11a、11bに対応して収容溝13a、13bが形成され、遮蔽板11a、11bをそれぞれ略隙間なく収容できるようになっている。
また、図1に示したように、下部レール12の上側面の高さは、冷蔵ショーケース1の前面開口部2の下枠4の高さと同一になっている。
そこで、凹入部10、収容溝13a、13bが形成されているにもかかわらず、冷蔵ショーケース1の前面開口部2の下枠4に大きな凹凸が形成されることがなく、前面開口部2の掃除が容易で、前面開口部2から物品を下枠4の上面に接触させつつ冷蔵ショーケース1内に容易に搬入、搬出することができる。
図1に表れているように、下枠4に形成した凹入部10には、下側から結露防止用ドレンパイプ14が接続されている。そして、この結露防止用ドレンパイプ14は、下枠4を通して冷蔵ショーケース1の内部の排水路(図3に符号14aで示されているスリット部材が上側から嵌め込まれている部分に排水路が形成されている)に導かれている。
図3は、外側の引戸21と内側の引戸22の組を前面開口部2に2組設置した場合の外観を説明するものである。各組の外側の引戸21を中央側にして設置し、各組の外側の引戸21をその組の内側の引戸22(図3では左側の組において、内側の引戸22の図中、右側の縦框25のみ表れている)の外側に重なるように移動させて、前面開口部2を開放できるようにしている。
そして、各組の外側の引戸21の縦框25相互の当接部に対応させて、下枠4には、図3、4に示した如くのストッパ15を着脱自在に取り付けることができる。
ストッパ15は、金属板または合成樹脂板からなり、摘み部16と仕切り板部17を有し、仕切り板部17を下枠4の中央に形成した溝18に装着して設置されている。
仕切り板部17の上縁部を下枠4の上面から若干突出させて、外側の引戸21の縦框25が当たるようにし、外側の引戸21の走行をストッパ15で停止できるようにされている。
前面開口部2に2組設置した外側の引戸21と内側の引戸22のうち、外側の引戸21の下框24の一方の端部(縦框25の下端部でもある)には、図2に示したように、合成樹脂製の洩れ止めフィン19が横向きに取り付けられている。
ここで、下框24の一方の端部とは、他方の組の外側の引戸21から遠い端部である。言い換えれば、2枚の外側の引戸21、21を閉鎖した時に、他方の外側の引戸21と当接しない端部である。
横向きに取り付けた洩れ止めフィン19は、下枠4の上面に摺接するようにされ、外側の引戸21の走行には支障がないようにされている。
洩れ止めフィン19は、洩れ止めフィン19が設けられている引戸21、22の下框24a、24bの側面側部分(図2で言えば、下框24aの右側側面部分)と、下枠4の上側面との間の隙間を塞ぎ、ここから冷気が洩れるのを防止するものである。
そこで、左右方向(図2、図3の左右方向)で他の上吊引戸の縦框25または、冷蔵ショーケース1の前面開口部2の縦枠に当接しない側の引戸21、22の下框24a、24bの端部に、前面開口部2の下枠4に摺接する洩れ止めフィン19を設けるようにすることができる。
本発明の冷蔵ショーケース1の上吊引戸21、22は以上のように構成されている。
冷蔵ショーケース1の前面開口部2に2組設けた外側の引戸21と内側の引戸22のうち、外側の引戸21を前面開口部2の中央で互いに当接するようにして、前面開口部2を閉鎖し、また、図3に示したように外側の引戸21、21をそれぞれ互いに離れる方向に移動させて内側の引戸22に重なるようにして前面開口部2を解放することができる。
また、一方の外側の引戸21を上記のように移動させて前面開口部2を開放することもできる。
本発明の冷蔵ショーケース1の上吊引戸21、22によれば、戸車41を取り付けたブラケット31を図1図示のように断面フック状として、外側の引戸21および内側の引戸22が、常時垂直の姿勢を安定に保ち、前後の方向(図1における左右方向)で振れが生じないように制限できる。
そこで、閉鎖時には外側の引戸21と内側の引戸22の縦框25が、設計通りの間隙を保って重なり合い、冷気の洩れを極めて少なくすることができる。
また、外側の引戸21を移動させる際には、外側の引戸21の振れが制限されていることから、引戸相互がこすれあうようなこともなく、レール7上を走行する戸車41の走行も安定し、開閉を円滑に行うことができる。
また、外側の引戸21と内側の引戸22の下框24a、24bに、それぞれ遮蔽板11a、11bを設けて、この遮蔽板11a、11bが下枠4に形成した収容溝13a、13bに収容される形態にすると、前後方向(図1における左右方向)における、下框24a、24bと下枠4との間隙を略完全に塞ぐことができる。これにより、下框24a、24bと下枠4の間から冷気が洩れ出すことはなく、断面フック状としたブラケット31と協働して、極めて気密性の高い前面開口部2を構成することができる。
引戸21、22の開閉にあたり、下枠4の所定の位置(例えば、中央部)にストッパ15を着脱自在にしておけば、このストッパ15を利用して、引戸21、22の閉鎖位置を希望する一定の位置にすることができる。例えば、外側の引戸21を一定の位置で停止させることにより、外側の引戸21の縦框25と内側の引戸22の縦框25が完全に重なり合うようにし、双方の縦框25が離れて隙間が形成されるような事態を避けて、高い気密性を維持することができる。
本願発明の冷蔵ショーケース1の上吊引戸21、22は、戸車41を取り付けたブラケット31を図1図示のように断面フック状として、常時垂直の姿勢を安定に保ち、前後の方向(図1における左右方向)で振れが生じないように制限でき、レール7上を走行する戸車41の走行を安定させ、わずかな力で円滑に開閉移動できるが、前述したように配備されるストッパ15との組み合わせによって各引戸21、22の閉鎖位置をストッパ15によって位置決めされる所定の位置にすることができる。
外側の引戸21の下框24aの端部に設けた洩れ止めフィン19は、外側の引戸21を閉鎖位置にした時に、下框24aの端部と下枠4の隙間を塞ぐ。このため、遮蔽板11aより内側において、下框24aと下枠4の隙間を通して冷気が洩れ出すのを防止することができる。
また、冷蔵ショーケース1を実際に使用していると、引戸21、22に結露が生じて流下するが、流下した結露は、遮蔽板11a、11bを介して凹入部10で受けることができ、凹入部10に溜まる結露水は、ドレンとして結露防止用ドレンパイプ14を通して排出することができる。
1 冷蔵ショーケース
2 前面開口部
3 上枠
4 下枠
5 縦枠
6 凹入溝
7 レール
8 緩衝材
9 緩衝材
10 凹入部
11a、11b 遮蔽板
12 下部レール
13a、13b 収容溝
14 結露防止用ドレンパイプ
15 ストッパ
16 摘み部
17 仕切り板部
18 溝
19 洩れ止めフィン
21 外側引戸
22 内側引戸
23a、23b 上框
24a、24b 下框
25 縦框
26 ペアガラス
31 ブラケット
32 固定片
33 戸車支持片
34 連結斜片
35 軸
41 戸車
2 前面開口部
3 上枠
4 下枠
5 縦枠
6 凹入溝
7 レール
8 緩衝材
9 緩衝材
10 凹入部
11a、11b 遮蔽板
12 下部レール
13a、13b 収容溝
14 結露防止用ドレンパイプ
15 ストッパ
16 摘み部
17 仕切り板部
18 溝
19 洩れ止めフィン
21 外側引戸
22 内側引戸
23a、23b 上框
24a、24b 下框
25 縦框
26 ペアガラス
31 ブラケット
32 固定片
33 戸車支持片
34 連結斜片
35 軸
41 戸車
Claims (5)
- 引戸の上框に設置した戸車を、冷蔵ショーケースの前面開口部を構成する上枠に沿って設置されたレールに走行自在に係合してなる冷蔵ショーケースの上吊引戸において、
引戸の上框上に取り付けられ、前記上框の厚さに略等しい長さを有して水平方向に延びる固定片と、当該固定片に対して垂直の方向に延びる戸車支持片と、固定片の一側と戸車支持片の下縁との間に斜めに延びて固定片と戸車支持片とを連結している連結斜片とを一体に備え、断面フック状とされたブラケットが前記引戸の上框上に設置され、前記戸車支持片に垂直に設けられた軸を介して前記戸車が設けられている
ことを特徴とする冷蔵ショーケースの上吊引戸である。 - 前記上吊引戸は、下框の全長に亘って、下框の前縁又は後縁に沿って下方に延びる遮蔽板を備えており、当該遮蔽板が、前記冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠に沿って全長に亘って形成されている収容溝に収容されていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸。
- 請求項2記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸が、前後方向に2枚隣接して配置されていると共に、前記冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠に、当該2枚の上吊引戸の中の外側の上吊引戸の前記遮蔽板の外面から、内側の上吊引戸の前記遮蔽板の内面までの幅で凹入部が長手方向に沿って形成され、この凹入部に外側の上吊引戸の遮蔽板の内面から内側の上吊引戸の遮蔽板の外面までの幅を有し、上側面の高さが、前記前面開口部の下枠の上側面の高さと同一になる下部レールが設置されて、前記収容溝が当該下部レールの前側および後側にそれぞれ形成され、前記凹入部に下側から結露防止用ドレンパイプが接続されていることを特徴とする冷蔵ショーケースの上吊引戸。
- 冷蔵ショーケースの前面開口部の外側に配備される請求項1乃至3のいずれか一項記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸の、左右方向で他の上吊引戸の縦框または、冷蔵ショーケースの前面開口部の縦枠に当接しない側の下框の端部に、前面開口部の下枠に摺接する洩れ止めフィンが設けられていることを特徴とする冷蔵ショーケースの上吊引戸。
- 請求項1乃至3のいずれか一項記載の冷蔵ショーケースの上吊引戸が左右方向において2枚隣接される際に、引戸相互の当接部に対応させて、冷蔵ショーケースの前面開口部の下枠にストッパが着脱自在に設けられていることを特徴とする冷蔵ショーケースの上吊引戸。
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JP2006198017A JP2008023028A (ja) | 2006-07-20 | 2006-07-20 | 冷蔵ショーケースの上吊引戸 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2006-07-20 JP JP2006198017A patent/JP2008023028A/ja active Pending
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