JP2008022675A - プリチャージ方法、電気自動車システムおよびハイブリッド自動車システム - Google Patents

プリチャージ方法、電気自動車システムおよびハイブリッド自動車システム Download PDF

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Abstract

【課題】プリチャージ抵抗23の温度上昇を抑制しつつ、コンタクタ20の再接続を迅速に行うことが可能な、プリチャージ方法を提供する。
【解決手段】第1プリチャージの終了後、第2プリチャージを開始するまでのインターバル時間を、(a)第1プリチャージ中にプリチャージ抵抗23を流れた電流I1、(b)第1プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の2次側電圧V2、(c)第1プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の1次側電圧V1と2次側電圧V2との差、のうち少なくとも1つのパラメータを用いて決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリチャージ方法、電気自動車システムおよびハイブリッド自動車システムに関するものである。
EV(Electrical Vehicle:電気自動車)やHEV(Hybrid Electrical Vehicle:ハイブリッド車)等の電動車両においては、燃料電池や高電圧バッテリ(以下、「高圧バッテリ」という。)等の高圧電源を備えている。
図8は、従来技術に係るプリチャージシステムのブロック図である。高圧バッテリ10は、コンタクタ(接点)20を介して高圧デバイス30に接続されている。
一般に、高圧バッテリ10の出力電圧V1と高圧デバイス30の入力電圧V2との電位差が大きい状態で、コンタクタ20のメインコンタクタ25(P側25aおよびN側25b)を接続すると、高圧バッテリ10から高圧デバイス30に大電流が流れてメインコンタクタ25の溶着が発生するおそれがある。そこでメインコンタクタ25を接続する前に、高圧デバイス30の入力電圧V2のプリチャージを行う。そのため、プリチャージ抵抗23を備えたプリチャージコンタクタ22が、メインコンタクタP側25aに並列接続されている。このプリチャージ抵抗23により、高圧バッテリ10から高圧デバイス30に流れる電流を制限しうるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−324801号公報
高圧デバイス30のプリチャージが行われると、プリチャージ抵抗23が発熱する。特に、コンタクタ20を再接続するためプリチャージを連続して行う場合には、プリチャージ抵抗23の温度が著しく上昇するという問題がある。
そこで本発明は、プリチャージ抵抗の温度上昇を抑制しつつ、コンタクタの再接続を迅速に行うことが可能なプリチャージ方法の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、プリチャージコンタクタ(例えば、実施形態のプリチャージコンタクタ22)およびプリチャージ抵抗(例えば、実施形態のプリチャージ抵抗23)を介して電源(例えば、実施形態の高圧バッテリ10)に接続されたデバイス(例えば、実施形態の高圧デバイス30)のプリチャージ方法であって、第1プリチャージの終了後、第2プリチャージを開始するまでのインターバル時間を、(a)前記第1プリチャージ中に前記プリチャージ抵抗を流れた電流、(b)前記第1プリチャージ中または前記第1プリチャージ終了時における前記プリチャージコンタクタの2次側電圧、(c)前記第1プリチャージ中または前記第1プリチャージ終了時における前記プリチャージコンタクタの1次側電圧と2次側電圧との差、のうち少なくとも1つのパラメータを用いて決定することを特徴とするプリチャージ方法である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のプリチャージ方法における(a)パラメータが、前記第1プリチャージの開始から終了までに前記プリチャージ抵抗を流れた電流の積算値であることを特徴とするプリチャージ方法である。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のプリチャージ方法において、(b)パラメータまたは(c)パラメータを用いる場合には、前記第1プリチャージに要した時間を併用して、前記インターバル時間を決定することを特徴とするプリチャージ方法である。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプリチャージ方法を実施することを特徴とする電気自動車システムである。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプリチャージ方法を実施することを特徴とするハイブリッド自動車システムである。
請求項1に係る発明によれば、(a)、(b)、(c)のうち少なくとも1つのパラメータを用いることにより、第1プリチャージにおけるプリチャージ抵抗の発熱量を予測することができる。これにより、第1プリチャージ終了時のプリチャージ抵抗の予測される温度が高い場合はインターバル時間を長く設定し、温度が低い場合はインターバル時間を短く設定して、第2プリチャージを開始することが可能になる。したがって、プリチャージ抵抗の温度上昇を抑制しつつ、コンタクタの再接続を迅速に行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、第1プリチャージにおけるプリチャージ抵抗の発熱量を正確に予測することができる。
請求項3に係る発明によっても、第1プリチャージにおけるプリチャージ抵抗の発熱量を正確に予測することができる。
請求項4に係る発明によれば、プリチャージ抵抗の温度上昇を抑制することが可能になる。またコンタクタの再接続を迅速に行うことができるので、システムの再起動時間を短縮することが可能になる。したがって、信頼性および商品性に優れた電気自動車システムを提供することができる。
請求項5に係る発明によっても、同様に信頼性および商品性に優れたハイブリッド自動車システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
(第1実施形態、高圧システム)
図1は、実施形態に係る高圧システムのブロック図である。このシステム1では、高圧電源が高圧デバイス(例えば、ダウンバータを介して接続される12Vバッテリ)に接続されている。高圧電源として、図1では高圧バッテリ10が採用されているが、燃料電池等を採用することも可能である。
高圧バッテリ10は、コンタクタ(接点)20を介して高圧デバイス30に接続されている。このコンタクタ20は、高圧バッテリ10と高圧デバイス30とを直結するためのメインコンタクタ25(P側25aおよびN側25b)と、高圧デバイス30をプリチャージするためのプリチャージコンタクタ22とを備えている。このプリチャージコンタクタ22は、プリチャージ抵抗23に直列接続され、メインコンタクタP側25aに並列接続されている。
またシステム1には、イグニションスイッチ(以下、「IG」という。)50に連動してシステム全体の制御を行う制御部34が設けられている。この制御部34は、高圧バッテリ10の出力電圧V1および高圧デバイス30の入力電圧V2をモニタして、コンタクタ20の断接を制御するようになっている。これに加え、本実施形態の制御部34では、プリチャージ抵抗を流れる電流I1をモニタして、コンタクタ20の断接を制御しうるようになっている。
この制御部34が、プリチャージコンタクタ22およびメインコンタクタN側25bをともに接続することにより、高圧バッテリ10による高圧デバイス30の入力電圧V2のプリチャージが行われる。プリチャージ終了後、制御部34がメインコンタクタP側25aを接続(プリチャージコンタクタ22は切断)することにより、高圧バッテリ10と高圧デバイス30とが直結される。
(プリチャージ方法)
次に、上記プリチャージシステムを用いたプリチャージ方法について説明する。
図2は実施形態に係るプリチャージ方法のタイミングチャートであり、図3は制御部の動作のフローチャートである。図3に示すフローチャートは、例えば10msec毎に処理を繰り返すものである。
図2のA時点でIGがONになると、制御部34は第1プリチャージの要求ありと判断する。
すなわち、図3のST10においてプリチャージ要求あり(YES)と判断し、ST12に進む。ST12では、インターバルタイマーが0であるか判断する。前回のプリチャージから長時間が経過していれば、インターバルタイマーは0であるから、判断はYESでありST16に進む。ST16では、プリチャージを終了するか判断する。今からプリチャージを開始する場合には、プリチャージを終了しないから、判断はNOでありST18に進む。
図3のST18では、プリチャージを実施し、プリチャージ時間をカウントする時間カウンタを加算する。
具体的には、図2のプリチャージコンタクタ22およびメインコンタクタN側25bをONにして、第1プリチャージを開始する。プリチャージを開始すると、プリチャージ抵抗23に電流I1が流れ、高圧デバイスの入力電圧V2が上昇する。
ところで、コンタクタ20の下流側で短絡が発生している場合や、本来は停止しているはずの高圧デバイス30が動作している場合などの異常事態においては、プリチャージ抵抗に過大な電流が流れる。また高圧バッテリ10からの出力電圧V1が消費されるため、高圧デバイス30の入力電圧V2のプリチャージに長時間を要することになる。図2の第1プリチャージでは、入力電圧V2の上昇速度が遅くなっているので、上記のような異常事態が発生していると考えられる。このような異常事態の下でプリチャージを継続すると、プリチャージ抵抗に過大な電流が流れ続けて発熱量が大きくなり、プリチャージ抵抗が破損するおそれがある。
そこで図2のB時点では、プリチャージコンタクタ22およびメインコンタクタN側25bをOFFにして、第1プリチャージを中止する。
具体的には、図3のST10およびST14を経てST16に進み、プリチャージを終了するか判断する。ここでは、高圧バッテリ10の出力電圧V1と高圧デバイス30の入力電圧V2との電位差が所定値以下になるか(正常終了の場合)、またはプリチャージ時間をカウントする時間カウンタが所定値以上になるか(異常終了の場合)、何れかを満足した場合にプリチャージを終了すると判断する。B時点では、V1とV2との電位差は所定値以上であるが、時間カウンタが所定値以上であるため、第1プリチャージを終了する(YES)と判断し、ST20に進む。
ST20では、インターバルタイマーをセットする。インターバルタイマーとは、インターバル時間の残り時間をカウントするものであり、インターバル時間とは、第1プリチャージを終了してから第2プリチャージが開始可能になるまでの時間である。第1プリチャージの実施により、プリチャージ抵抗23は発熱している。このプリチャージ抵抗23の温度が十分に低下する前に第2プリチャージを開始すると、第2プリチャージ中にプリチャージ抵抗23の温度が許容範囲を超えるおそれがある。そこで、第1プリチャージにおけるプリチャージ抵抗の発熱量を予測し、プリチャージ抵抗の温度が十分に低下するまでの時間をインターバル時間に設定する。
制御部34は、(a)第1プリチャージ中にプリチャージ抵抗23を流れた電流、(b)第1プリチャージ中または第1プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の2次側電圧V2、(c)第1プリチャージ中または第1プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の1次側電圧V1と2次側電圧V2との差、のうち少なくとも1つのパラメータを用いて、インターバル時間を決定する。
図4は、インターバル時間を決定するためのテーブルまたはマップである。
図4(a)は、上記(a)パラメータを用いてインターバル時間を決定するためのテーブルである。このテーブルでは、第1プリチャージの開始から終了までにプリチャージ抵抗23を流れた電流の積算値が大きいほど、インターバル時間が長くなっている。プリチャージ抵抗23に電流が流れるとジュール熱が発生するので、プリチャージ抵抗23の発熱量は流れた電流の積算値に比例すると考えられる。そこで、電流の積算値と比例するようにインターバル時間を決定することにより、プリチャージ抵抗23の温度が高い場合はインターバル時間を長く、温度が低い場合はインターバル時間を短く設定することができる。
図4(b)は、上記(b)パラメータを用いてインターバル時間を決定するためのマップである。このマップでは、第1プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の2次側電圧V2が小さいほど、また第1プリチャージに要した時間が長いほど、インターバル時間が長くなっている。コンタクタ20の下流側で短絡が発生している場合や、本来は停止しているはずの高圧デバイスが動作している場合などの異常事態においては、プリチャージ抵抗23に大きな電流が流れるとともに、プリチャージコンタクタの2次側電圧V2の上昇速度が遅くなる。そのため、2次側電圧V2が小さいほど、またプリチャージ時間が長いほど、プリチャージ抵抗の発熱量が大きくなっていると考えられる。したがって、図4(b)のマップを用いた場合でも、プリチャージ抵抗23の温度が高い場合はインターバル時間を長く、温度が低い場合はインターバル時間を短く設定することができる。
図4(c)は、上記(c)パラメータを用いてインターバル時間を決定するためのマップである。このマップでは、第1プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の1次側電圧V1と2次側電圧V2との差(V1−V2)が大きいほど、またプリチャージ時間が長いほど、インターバル時間が長くなっている。V1−V2が大きいほど、またプリチャージ時間が長いほど、プリチャージ抵抗23に大きな電流が流れ、プリチャージ抵抗23の発熱量が大きくなっていると考えられる。したがって、図4(c)のマップを用いた場合でも、プリチャージ抵抗23の温度が高い場合はインターバル時間を長く、温度が低い場合はインターバル時間を短く設定することができる。
制御部34には、上述した図4(a)のテーブル、図4(b)のマップ、図4(c)のマップのうち少なくとも1つが記録されている。制御部34は、いずれか1つのテーブルまたはマップを用いてインターバル時間を決定してもよいし、複数のテーブルまたはマップにより算出された複数のインターバル時間を平均してインターバル時間を決定してもよい。いずれの場合でも、プリチャージ抵抗23の温度が高い場合はインターバル時間を長く、温度が低い場合はインターバル時間を短く設定することができる。
図2に示すように、第1プリチャージ中の電流I1の積算値は大きくなっている。また第1プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の2次側電圧V2は小さく、1次側電圧V1と2次側電圧V2との差は大きくなっている。そこでB時点では、インターバル時間が長くなるようにインターバルタイマーをセットする。
図3のST20でインターバルタイマーをセットしたら、ST12で第1プリチャージを終了し、時間カウンタをリセットする。なおインターバルタイマーは、図3の処理を繰り返すたびに減算する。
図2のC時点でIGがOFFされた後に、D時点でIGがONされると、制御部34は第2プリチャージの要求ありと判断する。しかしながら、D時点ではインターバルタイマーが0になっていないので、第2プリチャージを開始しない。E時点において、インターバルタイマーが0になってから、プリチャージコンタクタ22およびメインコンタクタN側25bをONにして、第2プリチャージを開始する。
具体的には、図3のST10を経てST14に進み、インターバルタイマーが0か判断する。判断がNO(インターバル中)の間はST10およびST14の判断を繰り返す。ST14の判断がYES(インターバル経過)になったら、ST16を経てST18に進み、第2プリチャージを開始する。
図2のF時点では、高圧バッテリ10の出力電圧V1と高圧デバイス30の入力電圧V2との電位差が小さくなっている。そこで、メインコンタクタ25をONにし、さらにプリチャージコンタクタ22をOFFにして、第2プリチャージを終了する。
具体的には、図3のST10およびST14を経てST16に進み、V1とV2との電位差が所定値以下になったので、第2プリチャージを終了する(YES)と判断する。さらに、ST20に進んでインターバルタイマーをセットし、ST12に進んで第2プリチャージを終了する。
図2に示すように、第2プリチャージ中の電流I1の積算値は小さくなっている。また第2プリチャージ終了時におけるプリチャージコンタクタ22の2次側電圧V2は大きく、1次側電圧V1と2次側電圧V2との差は小さくなっている。そこでF時点では、インターバル時間が短くなるようにインターバルタイマーをセットする。
図2のF時点の直後のG時点においてIGがOFFになり、その直後のH時点においてIGがONになると、制御部34は第3プリチャージの要求ありと判断する。F時点ではインターバル時間が短くなるようにインターバルタイマーをセットしたので、H時点ではインターバルタイマーが0になっている。そこで、H時点では直ちに第3プリチャージを開始することができる。
本実施形態では、以上のようにプリチャージを連続して行うことが可能である。
(代替プリチャージ方法)
ここで、本実施形態に代わるプリチャージ方法について検討する。
図5は、代替プリチャージ方法のタイミングチャートである。この代替プリチャージ方法では、A時点でIGがONになると、本実施形態と同様にプリチャージコンタクタ22およびメインコンタクタN側25bをONにし、プリチャージを開始する。またB時点でプリチャージが完了すると、本実施形態と同様にメインコンタクタP側25aをONにし、プリチャージコンタクタ22をOFFにして、インターバルタイマーをセットする。
代替プリチャージ方法では、本実施形態とは異なり、常に一定のインターバル時間を設定する。
図6(a)は、代替プリチャージ方法におけるプリチャージ抵抗の温度変化のグラフである。異常事態下で第1プリチャージが行われると、プリチャージ抵抗23の温度はTからT1Aまで上昇するが、インターバル時間tの経過によりT1Bまで低下する。次に異常事態下で第2プリチャージが行われると、プリチャージ抵抗23の温度はT1BからT2Aまで上昇する。ここでインターバル時間tは、異常事態下で連続して第1および第2プリチャージが行われた場合でも、第2プリチャージ終了後の温度T2Aが許容範囲を超えることがないように設定される。
しかしながら、第1プリチャージが正常終了した場合のプリチャージ抵抗23の温度T1Cは、異常時における温度T1Aより低くなる。この場合、プリチャージ抵抗23の温度がT1CからT1Bまで低下するのに要する時間は、異常時においてT1AからT1Bまで低下するのに要する時間より短くなる。それにもかかわらず、異常時と同じインターバル時間tが設定されるので、インターバル時間の一部が無駄になり、第2プリチャージを開始するのが遅れる。これに伴って、コンタクタ20の再接続を迅速に行うことができなくなり、ひいてはシステム1の再起動に時間がかかるという問題がある。
図6(b)は、本実施形態のプリチャージ方法におけるプリチャージ抵抗の温度変化のグラフである。本実施形態のプリチャージ方法では、上述した(a)、(b)、(c)のうち少なくとも1つのパラメータを用いることにより、第1プリチャージにおけるプリチャージ抵抗23の発熱量を予測することができる。これにより、第1プリチャージ終了時のプリチャージ抵抗23の予測される温度が高い場合はインターバル時間tを長く設定し、温度が低い場合はインターバル時間tを短く設定して、第2プリチャージを開始することが可能になる。したがって、プリチャージ抵抗23の温度上昇を抑制しつつ、コンタクタ20の再接続を迅速に行うことができる。これに伴って、システムの再起動時間を短縮することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態に係るプリチャージ方法を実施する電気自動車システムについて説明する。
図7は、電気自動車システムのブロック図である。電気自動車のうち燃料電池自動車は、燃料電池(Fuel Cell;FC)スタック60を備えている。FCスタック60は、反応ガスを電気化学反応させて電力を得るタイプのものであり、例えば固体高分子電解質膜をアノードおよびカソードで挟み込んだセルを複数積層して構成されている。そのアノードに燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソードに酸化剤ガスとして酸素を含む空気を供給する。すると、アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソードまで移動し、カソードで酸素と電気化学反応を起こして水が生成され、発電が行われる。
また燃料電池自動車は、車両駆動用のモータ64と、そのモータ64を駆動制御するモータ駆動ユニット(MOTPDU)62とを備えている。上述したFCスタック60は、コンタクタ70を介してMOTPDU62に接続され、モータ64を駆動するようになっている。なおモータ64は、高圧バッテリ10から供給される電力によっても駆動される。そのため、高圧デバイス30の入力側とMOTPDU62の入力側とが連結されている。
そして、高圧バッテリ10により高圧デバイス30の入力電圧V2がプリチャージされると、MOTPDU62の入力電圧もプリチャージされる。ここでコンタクタ70を接続すれば、コンタクタ70の溶着を防止しつつ、FCスタック60をMOTPDU62に接続することができる。そのため、コンタクタ70にはプリチャージコンタクタを設ける必要がない。
この第2実施形態の電気自動車システム101は、第1実施形態のプリチャージ方法を実施することができるように構成されているので、プリチャージ抵抗23の温度上昇を抑制することが可能になる。またコンタクタ20の再接続を迅速に行うことができるので、システム101の再起動時間を短縮することが可能になる。したがって、信頼性および商品性に優れた電気自動車システム101を提供することができる。
なお、この発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、ハイブリッド自動車システムにつき、第1実施形態のプリチャージ方法を実施することができるように構成することも可能である。これにより、プリチャージ抵抗の温度上昇を抑制することが可能になる。またコンタクタの再接続を迅速に行うことができるので、システムの再起動時間を短縮することが可能になる。したがって、信頼性および商品性に優れたハイブリッド自動車システムを提供することができる。
実施形態に係るプリチャージシステムのブロック図である。 実施形態に係るプリチャージ方法のタイミングチャートである。 制御部の動作のフローチャートである。 インターバル時間を設定するためのテーブルまたはマップである。 代替プリチャージ方法のタイミングチャートである。 プリチャージ抵抗の温度変化のグラフである。 電気自動車システムのブロック図である。 従来技術に係るプリチャージシステムのブロック図である。
符号の説明
I1…電流 V1…出力電圧(1次側電圧) V2…入力電圧(2次側電圧) 10…高圧バッテリ(電源) 20…コンタクタ 22…プリチャージコンタクタ 25…メインコンタクタ 30…高圧デバイス(デバイス)

Claims (5)

  1. プリチャージコンタクタおよびプリチャージ抵抗を介して電源に接続されたデバイスのプリチャージ方法であって、
    第1プリチャージの終了後、第2プリチャージを開始するまでのインターバル時間を、(a)前記第1プリチャージ中に前記プリチャージ抵抗を流れた電流、
    (b)前記第1プリチャージ中または前記第1プリチャージ終了時における前記プリチャージコンタクタの2次側電圧、
    (c)前記第1プリチャージ中または前記第1プリチャージ終了時における前記プリチャージコンタクタの1次側電圧と2次側電圧との差、
    のうち少なくとも1つのパラメータを用いて決定することを特徴とするプリチャージ方法。
  2. 請求項1に記載のプリチャージ方法における(a)パラメータは、
    前記第1プリチャージの開始から終了までに前記プリチャージ抵抗を流れた電流の積算値であることを特徴とするプリチャージ方法。
  3. 請求項1に記載のプリチャージ方法において、(b)パラメータまたは(c)パラメータを用いる場合には、
    前記第1プリチャージに要した時間を併用して、前記インターバル時間を決定することを特徴とするプリチャージ方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプリチャージ方法を実施することを特徴とする電気自動車システム。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプリチャージ方法を実施することを特徴とするハイブリッド自動車システム。
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