JP2008022396A - 画像出力制御装置および画像出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力用のデバイスからユーザの好みの画質で画像を出力できる画像出力制御装置を提供する。
【解決手段】表示用の画像データ25から、印刷用の画像データ26を生成するCMM54と、CMM54で用いるレンダリング情報29を初期設定するモジュール55とを有する機能52がプリンタドライバ24pによりPC2に実装される。初期設定モジュール55は、第1の評価機能62により、単一刺激法に準じて段階的な評価を取得し、それによりレンダリング情報の範囲を定め、次に、第2の評価機能64により、二者択一法に準じてユーザの可否の評価を取得し、ユーザ毎のレンダリング情報29を選択する。
【選択図】図13

Description

本発明は、ディスプレイ、プリンタ、複合機などにおいて画像を出力するための画像データの変換に関するものである。
現在、種々の画像が種々のデバイスにより取得され、適当なメモリあるいは伝送媒体を経て、それらの画像は種々のデバイスにより出力される。例えば、CCDあるいはCMOSなどの撮像デバイスを用いることにより、カラー画像をデジタルデータとして簡単に取得できる。また、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどにより、デジタル化された画像情報に基づきカラー画像を簡単に表示できる。さらに、カラープリンタの普及により、カラー画像をプリントアウトすることも容易である。
特開2003−153026号公報 特開2005−229400号公報
同じカラー画像に対して、これらのデバイスにより入力あるいは出力される画像データは同一ではない。また、画像データが同じであるとしても、出力されるカラー画像は同一にはならない。その1つの要因は、それぞれのデバイスの色域(色再現域、ガモット(Gamut))の相違である。例えば、オリジナル画像の中の1つまたは複数のカラーが、出力するデバイスのカラー空間の色域からはみだすような関係であると、オリジナル画像の色域全体を圧縮して、出力デバイスの色域に合わせないと出力できない色が発生する。また、ディスプレイの多くは加法混色のRGBカラーモデルであるのに対し、プリンタの多くは減法混色のCMYKカラーモデルであり、発色方法の相違から同じカラー画像データを使用することはできない。したがって、異なるデバイスで画像を表示するために、色変換という機能を備えた色変換モジュール(カラーマネージメントモジュールまたはシステム)が必要になる。
さらに、最終的に画像を評価するのはユーザであるが、ユーザの評価には種々の要素が複雑に絡み合う。例えば、ユーザは、自然界では、主に減法混色で発色した色を見ているが、可視光に対する眼の感度と、撮像デバイスの感度とは異なる。また、ディスプレイで見た画像が、プリンタで出力される画像と画質が異なると、ユーザが感じることも多くあることである。
特許文献1では、視覚に適した視覚係数を設定する視覚係数設定手段を備えた画像表示装置を提案している。視覚係数は、3人以上の被験者による主観評価実験を行い、色相、明度、彩度に対する視覚的な影響の関係を求め、統計的に処理し、視覚係数を演算することにより求められる。さらに詳しくは、知覚特性から得られる間隔尺度を得るために主観評価を行い、間隔尺度をより信頼性の高い間隔尺度とするために統計処理を行い、その信頼性の高い間隔尺度に基づいて色の三属性に対する視覚の相関係数を意味する視覚係数を演算することが開示されている。また、視覚に適した視覚係数を選択する場合、上記のように求められた視覚係数か、ユーザにより入力される計数値を読み込んで視覚係数として設定することが開示されている。しかしながら、個々のユーザが好みに合わせて視覚係数を決定できるとしても、好みの視覚係数を個々のユーザが把握していることは殆どない。したがって、この方法では、個々のユーザの本当に好みの画像が出力されているか否かは分からない。
特許文献2は、画像品質を示す各パラメータの値および相関関係の有無を直感的にかつ定量的に示すために、見本映像の原映像を表示すると共に、見本映像生成時の各パラメータを計測してそれぞれに対応する各座標軸にプロットし多角形などの図形の面積により表現した映像品質イメージを表示する。この方法では、見本映像を見ることができる点で優れている。しかしながら、表示可能な画質の中で、ユーザがパラメータを変えながら、ユーザが本当に好む画質を発見することは容易ではない。さらに、ユーザが、各種のパラメータと画質との相関関係を理解し、適切なパラメータを適切な値にセットすることは容易ではない。
画像に対する人間の主観評価については、ITU−R勧告BT.500−10にて規定されている。この勧告は、二重刺激妨害尺度法、二重刺激連続品質尺度法、単一刺激連続品質評価法、同時二重刺激連続品質評価法を含んでいる。ユーザの主観にマッチした画像を提供することは望ましいことであり、主観的な評価は重要である。主観的評価は評価者間での評価値のばらつきが大きい。従来、このばらつきの大きさは信頼性に欠けるとして、評価者の人数を増やして統計的な処理をすることにより、精度の高い評価値を得ている。しかしながら、ユーザ間でばらつきが大きいということは、ユーザにより評価が異なることが多いということであり、統計的な評価だけを採用したのでは、個々のユーザの要望にマッチした画質を得ることができない。その一方で、ばらつきの大きな段階的な評価からでは、色変換処理に必要な精度の高いパラメータを含む翻訳情報(色変換情報、レンダリング情報)を得ることができない。
本発明の一つの態様は、第1の色域を有する第1のデバイスのための第1の画像データから、色変換のためのレンダリング情報に基づいて、第2の色域を有する第2のデバイスにより出力するための第2の画像データを生成する機能を含む色変換モジュールを有する画像出力制御装置である。この画像出力制御装置は、さらに、ユーザの識別情報を取得する手段と、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき色変換モジュールにより生成される第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、複数の第1段階のサンプル画像に対するユーザの段階的な評価を取得する手段と、段階的な評価からレンダリング情報の選択範囲を求める手段と、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づく第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、複数の第2段階のサンプル画像に対するユーザの可否の評価を取得する手段と、可否の評価から、色変換モジュールにおいて、そのユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、ユーザの識別情報と関連してメモリに格納する手段とを有する。
本発明の他の態様の一つは、色変換モジュールと、レンダリング情報を初期または再設定するためのモジュールとを有する画像出力制御装置である。この初期設定または再設定するためのモジュールは、ユーザの識別情報を取得することと、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき色変換モジュールにより生成される第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、複数の第1段階のサンプル画像に対するユーザの段階的な評価を取得することと、段階的な評価からレンダリング情報の選択範囲を求めることと、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づき色変換モジュールにより生成される第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、複数の第2段階のサンプル画像に対するユーザの可否の評価を取得することと、可否の評価から、色変換モジュールにおいて、そのユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、ユーザの識別情報と関連してメモリに格納することとを含む。
この画像出力制御装置の一態様は、ハードウェア化されたモジュールであり、ディスプレイ、プリンタなどの画像出力装置に搭載できるものである。画像出力制御装置の他の態様の一つは、ソフトウェアとして提供され、CPUなどの汎用的なプロセッサにより実行されるものである。
すなわち、本発明のさらに異なる他の態様は、画像データを入出力するための第1のインターフェイスと、ユーザからの要求を入力するための第2のインターフェイスと、ユーザに関連する情報を記憶可能なメモリとを有するコンピュータを制御するためのプログラムであって、コンピュータは、第1のインターフェイスを介して取得した、第1の色域を有する第1のデバイスのための第1の画像データから、色変換のためのレンダリング情報に基づいて、第2の色域を有する第2のデバイスにより出力するための第2の画像データを生成することを含む色変換モジュールを含む。さらに、本発明に含まれるプログラムは、第2のインターフェイスにより、ユーザの識別情報を取得することと、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき色変換モジュールにより生成される第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、第2のインターフェイスにより、複数の第1段階のサンプル画像に対するユーザの段階的な評価を取得することと、段階的な評価からレンダリング情報の選択範囲を求めることと、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づき色変換モジュールにより生成される第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、第2のインターフェイスにより、複数の第2段階のサンプル画像に対するユーザの可否の評価を取得することと、可否の評価から、色変換モジュールにおいて、そのユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、ユーザの識別情報と関連してメモリに格納することとをコンピュータにおいて実行することを含む。
本発明に含まれるプログラムの一態様は、ドライバプログラムあるいはドライバプログラムに含まれる1つあるいは複数のプログラムモジュールであり、プログラム製品としてCD−ROMなどの適当な記録媒体に記録して提供される。また、このプログラム製品は、インターネットなどのコンピュータネットワークを介してダウンロード可能な状態で提供される。
さらに、本発明のさらに異なる他の態様は、第1の色域を有する第1のデバイスのための第1の画像データから、レンダリング情報に基づいて、第2の色域を有する第2のデバイスにより出力するための第2の画像データを生成することを含む色変換モジュールを有する装置において、レンダリング情報を初期設定または再設定する方法である。この方法は、ユーザの識別情報を取得することと、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき色変換モジュールにより生成される第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、複数の第1段階のサンプル画像に対するユーザの段階的な評価を取得することと、段階的な評価からレンダリング情報の選択範囲を求めることと、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づき色変換モジュールにより生成される第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、複数の第2段階のサンプル画像に対するユーザの可否の評価を取得することと、その可否の評価から、色変換モジュールにおいて、そのユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、ユーザの識別情報と関連してメモリに格納することとを有する。
これらの本発明の各態様においては、第1段階として、レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づく第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、複数の第1段階のサンプル画像に対するユーザの段階的な評価を取得する。単一刺激法は、例えば、ITU−R勧告BT.500−10にて推奨された「5段階評価尺度による単一刺激法」である。この勧告において推奨された単一刺激法は、評価実験の環境、画像の提示時間、評価者(被験者)について詳細に規定されている。上記の本発明の各態様においては、この単一刺激法に準じ、被験者を単一のユーザに限定する。さらに、個々のユーザの評価が得られれば良いので、評価環境も特に限定する必要はなく、ユーザが実際に画像を見る環境、あるいはユーザが好む環境であっても良い。したがって、この評価を取得するプロセスは、大掛かりな実験設備は不用であり、プリンタ単体、パーソナルコンピュータとプリンタ、パーソナルコンピュータとディスプレイといった、実際に画像を出力するための最小限構成で実施できる。
次に、段階的な評価からレンダリング情報の選択範囲を求める。単一刺激法は、多数の被験者による結果を統計的な処理を行うことにより、ある程度精度の高い評価結果が得られることを前提にしている。本発明の各態様においては、単一のユーザに対し、単一刺激法に準じた手法により、第1段階の評価結果を得ようとしており、精度の高い評価結果が得られることを予定していない。このため、ユーザの評価の高いと推定されるレンダリング情報の範囲(選択範囲)を求める。
次に、選択範囲内で、レンダリング情報の少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づく第2の画像データにより、第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、複数の第2段階のサンプル画像に対するユーザの可否の評価を取得する。二者択一法は、例えば、「J.Raymond Edinger Jr. Heidelberg Digital, L.L.C.Rochester:”Scaling subjective impressions of quality”, Proc. IS&T NIP 15, 377-382,(2000)」に記載されたものである。2つの画像の出力を並べてユーザが見比べ、意味が反対の形容詞を用いて評価する。代表的な評価は「認める」「認めない」である。したがって、ユーザの直接的な判断により画質の評価結果が得られ、個々のユーザに対して精度の高い評価結果が得られる。
このため、上記のプロセスで得られる可否の評価から、色変換モジュールにおいて適用するレンダリング情報を選択することにより、個々のユーザが、画像を評価した状況あるいは環境において、最も好む、評価の高い画質を出力できるレンダリング情報を得ることができる。そして、そのレンダリング情報をユーザの識別情報と関連してメモリに格納することにより、その後、そのユーザのジョブにおいて画像を出力するときは、ユーザの評価の高い画質を再現することが可能となる。
レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータは、原色、例えばR、G、BあるいはC、M、Yの彩度を含むものである。第1のデバイスと第2のデバイスの組み合わせの代表的なものは、第1のデバイスが撮像デバイスまたはディスプレイデバイス、第2のデバイスがプリンタエンジンである。現状では、プリンタエンジンのガモットが最も狭く、レンダリング情報により大きく画質が変わり易い。第2のデバイスがディスプレイであっても良い。インターネット経由の画像だけではなく、地上波TVも含めて画像データは全てデジタル化される傾向であり、ディスプレイを第2のデバイスとして出力される装置も本発明に含まれる。
本発明に含まれる典型的な画像出力装置は、画像出力制御装置と、第2のデバイスとを有するものである。パーソナルコンピュータ、TVなどのディスプレイを有する画像出力装置、第2のデバイスとしてプリンタエンジンを有するプリンタが挙げられる。さらに、第1のデバイスを有し、その第1のデバイスは撮像デバイスである、画像出力装置も本発明に含まれる。例えば、第2のデバイスとしてプリンタエンジンを搭載し、第1のデバイスとしてスキャナーを搭載した複合機である。また、第2のデバイスとしてプリンタエンジンを搭載し、第1のデバイスとしてデジタルカメラを搭載したビデオプリンタである。
1. 画質の主観評価の実験
発明者らは、単一刺激法と、二者択一法とにより画質の主観評価に関する実験を行った。以下では、画像の三原色RGBの彩度低下を画質変化要因として、再現される印刷画像の画質の変化を主観評価し、彩度低下と印刷画質との関係を定量的に調べた。この主観評価実験では、4種類の標準画像を用いた。この標準画像は、財団法人日本規格協会発行の「高精細カラーディジタル標準画像」(JIS XYZ/SCID)に含まれるものであり、「グラスと女性」、「花」、「釣具」および「民芸品」との表題が付けられたものである。これらの画像を使って、彩度低減した評価画像を作成した。図1に示す実験用評価画像の作り方に従い、標準画像の各画素の輝度値(Lr+Lg+Lb)を変化させず、RGBの彩度だけを単独に変化させる方法により主観評価実験用画像を作成した。
図1のR、GおよびBは標準画像の階調値を示す。Lr、LgおよびLbは、原色RGBそれぞれの輝度値を示す。Lr´、Lg´およびLb´は彩度を低減した後の輝度値を示す。R´、G´およびB´は、彩度低減後の画像の階調値を示す。原色の彩度低減はLr、LgおよびLb、からLr´、Lg´およびLb´への変換により行う。原色Rの彩度を単独に低下するプロセスを例に、彩度低減方法をさらに説明する。
この実験では、画素単位の各原色の輝度値を単独に低下することによりその原色の彩度を低減させる。このため、図1のプロセスP1において、各原色の輝度値Lr、LgおよびLbを、ITU-R BT.709の規定に定めた光電変換特性を利用し、それぞれの階調値R、GおよびBから求める。プロセスP1における光電変換の条件は、ガンマ値が2.2、色温度がD65である。
次に、プロセスP2において、原色Rの彩度低減を行う。ここでは、原色Rの輝度値LrをLr1まで下げる。下げた部分の輝度はΔLr(=Lr−Lr1(距離))で表示する。この輝度低下ΔLrが、ユーザの知覚により感知される画質の差になる。プロセスP2においては、以下の式(1)により、Lr、LgおよびLb、からLr´、Lg´およびLb´を求める。
Lr´=Lr1+ΔLr(l/(l+m+n))
Lg´=Lg+ΔLr(m/(l+m+n))
Lb´=Lb+ΔLr(n/(l+m+n))・・・(1)
すなわち、ΔLrを明度係数l:m:n(色温度D65の各原色の輝度値の最大値)の比で、輝度が下がった原色Rの輝度値Lr1および原色GおよびBの輝度値LgおよびLbへ分配する。分配する量を、明度係数の比でΔLrを割ることにより、原色Rの色相が変わらずに彩度を無彩色に向けて低減できる。
プロセスP3においては、変換後の各原色の輝度値Lr´、Lg´およびLb´により、光電変換特性の逆変換から原色Rの彩度を低減した後の階調値R´、G´およびB´を求める。原色GとBの彩度を低減するときにも同じような処理を行う。
1.1 単一刺激法による評価の取得
上述した彩度を低減の方法で、画像の原色の彩度をそれぞれ独立に低下させる。彩度の低減後には画像の各画素の彩度の変化によって、画像全体から受ける印象が変わる。すなわち、総合画質が変わる様に感ずる。この主観評価実験では、被験者が受けたこの画質変化の印象を主観的に評価した結果に基づいて、原色の彩度低減と印刷された画像の総合画質の定量的関係を求める。
このため、主観評価の方法は、ITU勧告(Rec.ITU-R BT.500-1)で推奨された「5段階評価尺度による単一刺激法」に従い、統計的処理も行った。単一刺激法の5段階評価尺度の評価語については、品質尺度の「非常に良い」、「良い」、「普通」、「悪い」と「非常に悪い」を用い、それぞれの評価語を順番にカテゴリAからEに対応させる。印刷画像の主観評価実験は、照明光源の色温度はD65で、照度は2100Luxに設定されたライティングボックス内で行った。評価画像は、プリンタAを用いて印刷し、評価画像の提示順番はランダムとし、1枚の画像の提示時間は約6秒とした。評価画像の間に灰色の画像を3秒間提示した。被験者は20名で、全員が正常視また矯正後正常視の成人である。
評価画像は、原画像の原色の輝度値を図1に示した方法により変換した。各原色の彩度の低減率Sを、式(2)により、CIELAB空間上の彩度方向の位置変化により定義した。なお、以降では低減率Sをパーセントで表示する。
Sn=Dn/M(×100)・・・(2)
ここで、CIELAB座標上で原色のa*b*平面の座標と無彩色軸の距離をM、彩度を低減する前後の原色間の距離をDnとする。距離Dnが式(1)に示すΔLrに相当する。nは整数であり、各原色の彩度の低減率を段階的に変化させたときの評価画像のサンプル番号に対応する。実験においては、4種類の標準画像に対して、原画像と、それに対して各原色の彩度を4段階ずつ低減した計60枚(4×15)の評価画像を出力した。低減率Sは、それぞれの原色をプリンタAで印刷したときにほぼ等間隔となるように実測に基づいて決められた。図2に、各原色の低減率(S1、S2、S3、S4およびS5)を示している。低減率S1は「0」であり、原画像であることを示している。
図3(a)に、評価画像の出力のために使用したプリンタAの色域を示し、図3(b)に、各原色の最大輝度Yを示している。また、図4に、各原色の各低減率で印刷したサンプルパッチの色の測定結果をa*b*平面を用いて示している。
図5に、単一刺激法による評価実験のプロセスを示している。ステップ101において、原色RGBの彩度低減により画質が変わった評価画像(彩度低減率0%を含む)を用意する。ステップ102において、評価画像をランダムで一枚一枚を提示する。ステップ103において、5段階品質尺度を設定する。5段階品質尺度は、「非常に良い(カテゴリA)」、「良い(カテゴリB)」、「普通(カテゴリC)」、「悪い(カテゴリD)」および「非常に悪い(カテゴリE)」である。ステップ104において、被験者の評価を取得する。被験者は自己流で、非常に良いから非常に悪いまでの評価用語で評価する。このとき、評価の基準画像は被験者には教えられていない。ステップ105において、被験者の評価結果を統計処理する。ステップ106において、画質と彩度低減との関係を評価する。この方法では、評価の基準がないので、画質の絶対的な評価結果が得られる。
図6に、単一刺激法による主観評価実験から得られた評価結果を示している。この図では、評価結果を、系列カテゴリ法(ITU勧告(Rec.ITU-R BT.501-10))によって処理し、三原色R(赤)、G(緑)およびB(青)について、彩度低減率を横軸に、画質評価値を縦軸に取り示している。処理に用いられた各カテゴリA、B、C、DおよびEの値は図7に示している。図6の横の破線は、カテゴリB、CおよびDの値を示している。
図6から分かるように、彩度低減に伴う画質評価値の低下は三原色RGBそれぞれに対して異なる。原色RとGの彩度低減に対する画質評価値の低下は緩やかであるのに対し、原色Bの彩度低減に対する画質評価値の低下は著しく大きい。原色RGBの彩度低減率と印刷画質の評価値の関係から、任意の彩度低下に対する画質の予測が可能であると考えられ、彩度低下に対する色再現処理は原色ごとに分けて処理することが望ましく、特に原色Bに対して、ほかの原色より厳密に処理することで印刷画質の劣化が緩和されると考えられる。
図6において、カテゴリBとCの中間の値を、この評価における画質の許容限界値QALとすると、その値は0.64である。また、求めた彩度低減Sと画質の評価値の関係を最小二乗法より3次関数で近似すると、以下の式(3)が得られた。この近似式より、許容限界値QALと対応する三原色RGBそれぞれの彩度低減率の第1段階の許容限界値SrAL1、SgAL1およびSbAL1は、それぞれ約13%(SrAL1)、11%(SgAL1)および1%(SbAL1)であった。図6の縦の破線はこれらの値を示している。なお、Qr、QgおよびQbは、各原色RGBの評価値である。
SrAL= 1.39Qr−2.47Qr+0.54Qr+0.43
SgAL=−1.42Qg+2.11Qg−1.61Qg+0.64
SbAL=−2.76Qb+4.89Qb−2.78Qb+0.51・・・(3)
図8(a)〜(c)に、プリンタAの印刷画像の各原色の色域の変化を示している。白丸は、彩度低減のない印刷画像の色域を示し、黒丸は各原色の彩度低減率に対応する色域を示し、二重丸は画質許容限界まで各原色の彩度を低減したときの色域を示している。彩度を低減していない元の色域を100%とすると、許容限界に対応する色域の大きさ(面積比(縮小率))は赤色Rが70%、緑色(G)が80%、青色(B)が96%である。許容限界の原色Bの色域の縮小率は小さく、原色Bが彩度低減に対して敏感であることがわかる。
今回の三原色RGBの彩度低減方法によって、画像の色は原色と反対方向の色味に近付いたことを図8(a)〜(c)は示している。例えば、原色Rの彩度を低減した場合は、画像は青味の多い色へ近付いた。原色Gの彩度を低減した場合は、赤味の多い色へ近付いた。原色Bの彩度を低減した場合は、黄色味の多い色へ近付いた。その結果、原色の彩度低減した画像の品質が被験者にその原色と反対色の色味により画像を大きく劣化させる印象を与えたと考えられる。したがって、印刷画質は色域の大きさと形状の変化に関係すると考えられる。
1.2 選択範囲の決定
次に、図6において、単一刺激法の評価結果から、ユーザが許容できる彩度低減率の範囲を検討した。この許容できる範囲が、次の二者択一法において評価画像を出力する際に、段階的に彩度を低減する選択範囲ARとなる。ここでは、二者択一法に基づく実験の彩度低減の変化範囲を、単一刺激法の実験で求めた許容限界QALを中心として、およそ距離尺度のB(良い)とC(普通)の中間とした。三原色RGBの彩度低減の選択範囲Rar、GarおよびBarは、それぞれ6‐18(%)、8‐14(%)、0.8‐2.0(%)である。
1.3 二者択一法による評価の取得
二者択一法は、例えば、「J.Raymond Edinger Jr. Heidelberg Digital, L.L.C.Rochester:”Scaling subjective impressions of quality”, Proc. IS&T NIP 15, 377-382,(2000)」に記載されたものであり、主観評価の実験方法の1つである。二者択一法は、距離尺度を求めることはできないが、ある基準の画像について僅かな画質の変化を評価することに優れた特徴を持っている。そこで、二者択一法を用いて単一刺激法で求めた距離尺度BC間の許容限界付近の画質の微小な変化に対して心理変化を測定し、上記にて統計的に得られた第1段階の評価結果SrAL1、SgAL1、SbAL1の値を検証した。
上記にて求めた選択範囲内を複数の段階に分け、図9に示すように各色に対してS1〜S7の彩度低減率を設定した。したがって、この実験では、4種類の標準画像に対して21種類の彩度低減で、合計84枚の主観評価画像を作成した。このように、二者択一法では、微小な変化に対する主観評価が可能である半面、範囲を限定しないと膨大な評価画像が必要となり、信頼性の高い評価結果を得ることが難しくなる。
二者択一法により、主観評価実験を行うときは、主観評価の基準とする標準刺激と比較刺激画像とを二枚同時に提示する方法を用いた。被験者には、提示された二枚の画像の画質に対して、左の標準画像と比較して右の彩度変化した画像の画質の劣化を「許容する」、「許容しない」の評価用語を使って評価させた。実験の前に、被験者に標準画像の位置と評価内容などをあらかじめ教示した。1枚の画像の提示時間は6秒である。評価実験の観察条件は、単一刺激法の主観評価実験の観察条件と同じとした。被験者は25名で、全員が正常視また矯正後正常視の成人である。
図10に、二者択一法による評価実験のプロセスを示している。ステップ111において、単一刺激法で得られた許容限界付近の彩度低減した評価画像を用意する。ステップ112において、標準画像(基準画像)と評価画像の二枚を提示する。ステップ113において、評価用語を決定する。ここでは「許容する」、「許容しない」の2通りを設定する。ステップ114において、被験者の評価を取得する。ここでは、基準に従って二者択一評価した結果を取得する。評価の基準画像を被験者にはっきりと教える。ステップ115において、評価結果を統計処理する。ステップ116において、画質と彩度低減の関係を得る。この実験の評価結果は、基準画像に対する結果の相対的な評価結果となる。
1.4 適用する値の取得
図11(a)〜(c)に、原色RGBの色毎に、これら被験者の評価結果を、「許容する」割合の変化により示している。横軸は、三原色RGBそれぞれの彩度低減率を示し、縦軸は「許容する」割合を示す。「許容する」割合が50%(図中に点線で示す)の低減率を画質の許容限界として、正規補間法を用い各色の許容限界値を求めた。原色RGBそれぞれの、二者択一法による第2段階の許容限界値SrAL2、SgAL2およびSbAL2は、12%、13%および1%である。単一刺激法で求めた第1段階の許容限界値SrAL1、SgAL1およびSbAL1は、13%、11%および1%である。図12に、有効数字を小数点第一位まで求めた許容限界値を示している。第1段階の許容限界値と、第2段階の許容限界値とはほぼ一致している。したがって、単一刺激法の評価結果を統計的に処理した値と、単一刺激法から選択範囲を求め、その範囲で二者択一法により求められる値とはほぼ一致していると言える。このため、単一刺激法の評価結果の信頼性を上げるために必要な多数の評価結果が得られない場合でも、単一刺激法と二者択一法とを組み合わせることにより、充分に信頼性の高い主観評価結果を得られる可能性がある。
すなわち、単一刺激法により、各ユーザが画像を良いと評価する適当な範囲が得られれば、その範囲で二者択一法により画質を許容するかしないかという判断により、明確な許容限界が得られる。このため、その限界値、あるいは少なくともその限界値を上回る彩度低減率で色変換することにより、プリンタAの色域を最大限利用した、ユーザの好みにマッチした画像を出力できる。また、彩度低減率の限界値が判明することにより、色変換処理に要求される最低品質が判明するので、ユーザの満足度を損ねることなく、色変換に要する処理時間を短縮したり、メモリ領域を削減したりするなどの対応をフレキシブルに取ることが可能となる。
2. 画像出力装置
以下では、本発明の一実施形態の画像出力装置を説明する。この画像出力装置は、個々のユーザの主観を評価し、個々のユーザの嗜好に合った画像を出力することが可能なものである。図13に、画像出力装置の概略構成を示している。この画像出力装置1は、パーソナルコンピュータ2と、周辺機器3とを備えている。画像データが入力可能な周辺機器3として、デジタルカメラ31およびスキャナ32を挙げることができる。画像を出力可能な周辺機器3として、LCDなどのディスプレイ33およびプリンタ34を挙げることができる。ユーザが情報をマニュアルで入力可能な周辺機器3として、キーボード35およびマウス36を挙げることができる。画像出力装置1は、周辺機器3として、画像を出力可能ないずれかのデバイスまたはそれらを搭載した装置を含んでいる。また、ユーザの評価情報を取得するために、周辺機器3として、ユーザが情報を入力するためのいずれかのデバイスまたはそれらを搭載した装置を含んでいる。さらに、パーソナルコンピュータ2は、コンピュータネットワーク5に接続可能であり、コンピュータネットワーク5を介して、画像を入出力可能なデバイス、ユーザが情報を入力可能なデバイスに接続されていても良い。
画像出力装置1において、パーソナルコンピュータ(以降ではPC)2は、画像出力制御装置として機能する。このPC2は、画像データを入出力可能な各種のデバイスに直接あるいは間接的に接続可能な第1のインターフェイス21と、ユーザが情報を入力するためのデバイスに接続可能な第2のインターフェイス22とを備えている。これらのインターフェイス21および22としては、USBおよびネットワークインターフェイスを含む種々のシリアルインターフェイスおよびパラレルインターフェイスが適用可能である。また、PC2は、第1および第2のインターフェイスとして使用可能な、共通の機能を備えた複数のインターフェイスを備えている。
PC2は、さらに、ハードディスクなどの不揮発性の記録媒体を備えたメモリ23と、CPUを中心とする処理部50とを備えている。処理部50は、メモリ23に格納された各種のアプリケーションプログラム24を適宜ロードすることにより各種の機能を実現する。メモリ23には、さらに、各種の画像データ25および26と、ユーザ情報27とが格納されている。ユーザ情報27は、ユーザ識別情報28と、ユーザ毎のレンダリング情報(ユーザレンダリング情報または個別レンダリング情報)29とを含む。
図13には、処理部50に、プリンタ34から画像を出力するためのアプリケーションプログラム(プリンタドライバ)24pがロードされ、そのプログラム24pにより実現される機能を模式的に示している。処理部50では、PC2の基本的な機能をサポートするOS51が稼動し、そのサポートにより各種のアプリケーションが稼動する。印刷処理のアプリケーション24pにより実現される機能52は、メモリ23に格納された第1の画像データ25のフォーマットなどを変更してプリンタ34から出力可能なデータに変換する機能53と、第1の画像データ25に含まれる色に関連する情報を、プリンタ34で表現可能な色域の情報に変換する機能(色変換モジュール、以降ではCMM)54と、CMM54に用いられる色変換のためのレンダリング情報(色変換情報)を初期設定および/または再設定するための機能(初期設定モジュール)55とを含む。
CMM54は、例えば、メモリ23に格納された、ディスプレイ33に出力するための第1の画像データ25から、メモリ23に格納されたユーザ情報27に含まれるレンダリング情報29に基づいて、プリンタ34から出力するための第2の画像データ26を生成する。第1の画像データ25から第2の画像データ26を生成するために、フォーマット変換などの、色変換以外の処理が必要な場合は、データ変換モジュール53がサポートする。ディスプレイ33により画像を表示するための第1の画像データ25は、原色RGBの画像データであり、さらに、ディスプレイ33で表現可能な第1の色域にマッチした画像データである。一方、プリンタ34から画像を出力(印刷)するための第2の画像データ26は、原色CMYKの画像データであり、さらに、プリンタ34に搭載されたプリンタエンジン34eとインクにより表現可能な第2の色域にマッチしたデータである。
初期設定モジュール55は、ユーザの識別情報を取得するユーザ識別機能61と、単一刺激法に準じた方法により、画像に対するユーザの主観評価に関する第1段階の情報(第1段階の評価)を取得するための第1の評価機能62と、第1段階の評価により選択範囲を設定する機能63と、二者択一法に準じた方法により、画像に対するユーザの主観評価に関する第2段階の情報(第2段階の評価)を取得するための第2の評価機能64と、ユーザ毎にCMM54において適用するレンダリング情報を選択する機能65とを備えている。
ユーザ識別機能61は、レンダリング情報を初期設定しようとしているユーザを識別するための情報28を取得する。ユーザ識別情報28は、ユーザインターフェイス22に接続された情報入力のためのデバイスから取得しても良く、OS51を介して、PC2にログオンしているユーザの情報を取得しても良い。
第1の評価機能62は、レンダリング情報29に含まれる、あるいはレンダリング情報29として含めることが可能な情報、すなわち、CMM54が取り扱い可能なレンダリング情報(汎用的なレンダリング情報あるいは第0段階のレンダリング情報)の少なくとも1つのパラメータ、例えば、上記において実験された各原色の彩度を段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき、プリンタ34で出力するための複数セットの第2の画像データ26をCMM54の機能を用いて生成する。第1の評価機能62は、さらに、OS51を介して、複数セットの第2の画像データ26をプリンタ34に送信し、プリンタ34から複数の第1段階のサンプル画像を出力する。プリンタ34から出力される複数のサンプル画像は、単一刺激法に準じ、幾つかの標準画像の各原色の彩度を段階的に変えたものであり、それらをランダムに出力する。単一刺激法に準じたプロセスの一例は、図5に示した実験プロセスのうち、多数の被験者の評価結果を統計処理するステップは除き、残りのステップをフォローするものである。また、画像を提示する環境はユーザに依存した環境、例えば、ユーザが画像を実際に見る部屋、オフィス、会議室の環境で行なうことである。パラメータを段階的に変えた値は、その都度、適当なファンクションを用意して生成しても良く、段階的な値を含むルックアップテーブルを予め用意しておいても良い。さらに、第1の評価機能62は、ユーザインターフェイス22に接続されたデバイスにより、複数の第1段階のサンプル画像に対するユーザの段階的な評価を取得する。
選択範囲を設定する機能63は、第1の評価機能62により得られた、ユーザの段階的な評価から、次の二者択一法に準じた評価を行うための、レンダリング情報29の選択範囲を設定する。彩度をパラメータとして評価結果を得た場合の選択範囲の一例は、図6に示した選択範囲ARである。
第2の評価機能64は、機能63で得られた選択範囲内で、レンダリング情報29に含まれる、あるいはレンダリング情報29として含めることが可能な情報、すなわち、CMM54が取り扱い可能なレンダリング情報の少なくとも1つのパラメータ、この場合は各原色の彩度を段階的に変えた複数セットの第2の画像データ26をCMM54の機能を用いて生成する。第2の評価機能64は、さらに、OS51を介して、複数セットの第2の画像データ26をプリンタ34に送信し、プリンタ34から複数の第2段階のサンプル画像を出力する。第2の評価機能64は、二者択一法に準じた評価をユーザから得るために、比較対象となる画像と標準画像とを並べてプリンタ34によりプリントする。二者択一法に準じたプロセスの一例は、図10に示した実験プロセスのうち、多数の被験者の評価結果を統計処理するステップは除き、残りのステップをフォローし、また、画像を提示する環境はユーザに依存した環境にするものである。さらに、第2の評価機能64は、ユーザインターフェイス22に接続されたデバイスにより、標準画像に並べて出力されたサンプル画像に対するユーザの可否の評価(「認める」、「認めない」)を取得する。
ユーザ毎のレンダリング情報29を選択する機能65は、第2の評価機能64により得られた、ユーザ毎の可否の評価から、ユーザ識別情報28とリンクしてメモリ23に格納するユーザ毎のレンダリング情報29を選択する。彩度をパラメータとして評価結果を得た場合に選択される情報の一例は、図11に示す各原色の許容限界値SrAL2、SgAL2およびSbAL2である。このようにしてメモリ23に記憶されたユーザ毎のレンダリング情報29は、該当するユーザの印刷ジョブにおいて、CMM54が色変換する際に用いられる。したがって、いったん、レンダリング情報29をユーザ単位で初期設定すれば、その後は、ユーザの好みにあった色調の画像を印刷できる。初期設定されるレンダリング情報29は、予めルックアップテーブルとして用意された中から選択されるものであっても良く、その都度、適当なファンクションにより生成されるものであっても良い。
図14に、ユーザ毎にレンダリング情報を初期設定および/または再設定する処理の流れを示している。ステップ71において、ユーザ情報を取得し、ステップ72において、レンダリング情報の設定を行うか否かを判断する。このPC2またはプリンタ34を初めて使用するユーザに対しては、原則としてレンダリング情報29を初期設定する必要がある。しかしながら、ユーザは、プリンタあるいはPCのメーカ標準として設定されているレンダリング情報29を選択することも可能であり、その場合は、初期設定モジュール55によるレンダリング情報29の初期設定は不要である。また、レンダリング情報29の初期設定を既に済ませたユーザであっても、初期設定モジュール55を用いてレンダリング情報29を再設定することができる。プリンタ34によりプリントした画像を見る環境が異なる場合、印刷する紙質を変更した場合、意図的に出力される画質を変えたい場合、インクのメーカを変えた場合など、レンダリング情報29を再設定したいケースはいくつか考えられる。本明細書においては、レンダリング情報を初期設定する処理は、特に断らない限り、レンダリング情報を、再度、初期設定する(再設定する)ことを含む。
初期設定が選択されると、ステップ73において、第1の評価機能62により単一刺激法に準じた方法により、ユーザの画像に関する段階的な主観評価を取得する。ステップ74において、第2の評価機能64で適用する範囲を設定する。ステップ75において、第2の評価機能65により、ユーザの画像に関する二者択一の評価を取得する。そして、ステップ76において、ユーザの好みに合ったレンダリング情報29を選択し、メモリ23に格納する。
ユーザ毎のレンダリング情報29をPC2のメモリ23に記憶しておくことにより、CMM54をカスタマイズでき、以降の印刷ジョブでは、ユーザの好みに合った色調の画像を出力できる。したがって、ステップ72で、初期設定が不要な場合は、ステップ77において、CMM54により、ユーザ識別情報28に関連付けられたレンダリング情報29を用いて、表示用の第1の画像データ25を色変換し、印刷用の第2の画像データ26を生成する。
レンダリング情報29を初期設定する際の標準画像のデータの一例は、種々のカラーを含んだ画像が出力されるように予め用意されたものである。また、ユーザが実際に出力したい画像を標準画像として、それに対して、レンダリング情報29のパラメータを段階的に変化させた画像データを生成し、サンプル画像として用いることも可能である。
プリンタ34の色域は、ユーザ毎に変わるものではない。したがって、色域を最大限に利用した色変換を行い、その画像データに基づき画像をプリントアウトすることにより、プリンタとして常に最良のカラー画像を出力していると言うことができるかもしれない。しかしながら、たとえば、図3(a)に示すように、ディスプレイの色域に対して、プリンタの色域は一般に狭いが、形状は相似ではない。したがって、単純に、プリンタの色域からはみ出さないように、ディスプレイの色域を圧縮すると、プリンタの色域をフルに利用した色変換はできない。ユーザの主観的評価により、プリンタの色域の形状に合致した方向に変換されるようにレンダリング情報が生成されれば、プリンタの色域を有効活用できる。その一方で、そのようなレンダリング情報は、色域を単純に圧縮するものではないので、カラーの知覚的な関係が維持されず、ユーザによっては許容できるものではないかもしれない。さらには、ユーザによっては、プリンタにより出力される画像におけるカラーの知覚的な関係の好みが、ディスプレイに表示される画像とは大きく異なる場合もあり得る。
また、プリンタ34から所望の画像が出力されるまでの待ち時間は短いことが望ましく、PC2においてプリンタ34で印刷するための処理の負荷は小さいことが望ましい。ユーザが、出力される画像の品質が劣化しない、あるいはそれほど劣化したと感じないパラメータおよび範囲の中で適当な原色の階調数を削減することは色変換処理の処理負荷を低減できる。したがって、レンダリング情報に含まれるパラメータについてのユーザの許容限界を把握することは、ユーザの要求と、PC2および/またはプリンタ34における処理とのマッチングを図る上で重要である。
さらに、単一刺激法と、二者択一法とを組み合わせて、レンダリング情報に含まれるパラメータを最適化する過程では、ユーザは、画像が良いか悪いか、その画像が許容できるか否かという判断をすれば良く、パラメータが何であるか、パラメータと画質の相関関係がどのようになっているかなどを具体的に認識する必要はない。さらに、この初期設定モジュール55を用いることにより、ユーザは、気に入った画像を積極的に選択するというような積極的な判断を行わなくても、結果として、ユーザの主観評価が得られ、ユーザが好みの画質が自動的に設定される。したがって、誰でも、判断を迷ったり、入力する情報を迷ったりすることなく、提示されたサンプル画像に対する自己の答えを繰り返して入力することにより、好みの画質の画像を得ることができる。
そして、単一刺激法と、二者択一法とを組み合わせることにより、レンダリング情報に含まれるパラメータを、比較的広い範囲から始めて、短時間にユーザが許容できる値に絞り込むことができ、信頼性の高い許容限界値を得ることができる。このため、プリンタ34からサンプル画像を出力する方法を採用しても、主観評価に要するサンプル画像の数を限ることができ、実際にプリンタ34から出力されたサンプル画像に対する各ユーザの評価を得ることができる。したがって、この初期設定モジュール55により、個々のユーザの主観評価を、比較的短時間に、低コストで得ることができる。また、この初期設定モジュール55により、大掛かりな実験を行わなくても、個々のユーザの画像に対する嗜好を把握し、色変換機能をカスタマイズすることができる。
上記の例では、PC2にインストールされるプリンタドライバ24pにより実現される機能の1つに、初期設定モジュール55が含まれている。プリンタドライバ24pなどのプログラム製品は、プリンタ34と共に、あるいは別に、CD−ROMなどの適当な記録媒体に記録されてユーザに提供される。あるいは、プログラム製品は、インターネットなどのコンピュータネットワークを介してダウンロードすることができる。
一方、プリンタ34が初期設定モジュールを含んでいても良い。図15に示した画像出力装置80は、複合機(マルチファンクションデバイス)と称される装置であり、撮像デバイスであるスキャナエンジン32eと、画像出力デバイスであるプリンタエンジン34eと、制御ユニット59と、メモリ81とを含んでいる。制御ユニット59は、CMM54と、初期設定モジュール55と、汎用制御モジュール58とを含み、画像出力制御装置としても機能する。この装置80は、スキャナ、プリンタおよび複写機として機能する。また、初期設定モジュール55により、メモリ81に、各ユーザのレンダリング情報29を格納することができる。例えば、初期設定モジュール55によりレンダリング情報29を初期設定するときに、スキャナエンジン32eにより標準画像を読み込み、それに対して、パラメータを段階的に変えたサンプル画像を出力し、ユーザの主観評価を得ることも可能である。
上記に示した初期設定モジュールの機能は、プリンタにより印刷される画像のデータを生成するためのカラー変換機能に限らず、ディスプレイに表示される画像のデータを生成するためのカラー変換機能にも適用できる。ディスプレイには、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクタなど種々の方式の表示デバイス(表示装置)が含まれ、それぞれに表示可能なカラー画像の色域が一致するとは限らない。また、色域が一致するとしても、例えば、スクリーンに投写される場合と、直接表示される場合とでユーザの主観評価が一致するとは限らない。さらに、表示されるコンテンツにより、画質の評価が異なることも考えられることである。したがって、この初期設定モジュールとしての機能を適用できる装置の範囲は広い。
実験用評価画像を作るプロセスを示す。 実験用評価画像の各原色の彩度低減率を示す。 図3(a)は、評価画像を出力するプリンタの色域を示し、図3(b)は、各原色の最大輝度を示す。 各原色の各低減率で印刷したサンプルパッチの色の測定結果を示す。 単一刺激法による実験プロセスの概要を示す。 単一刺激法による主観評価結果を示す。 主観評価のカテゴリを示す。 図8(a)〜(c)は、プリンタAの印刷画像の各原色の色域の変化を示す。 二者択一法の評価画像の各原色の彩度低減率を示す。 二者択一法による実験プロセスの概要を示す。 図11(a)〜(c)は、二者択一法による各原色の評価結果を示す。 単一刺激法から得られた許容限界値と、二者択一法から得られた許容限界値を示す。 画像出力装置の一例の概略構成を示す。 ユーザ毎のレンダリング情報を初期設定する方法をフローチャートにより示す。 画像出力装置の他の例の概略構成を示す。
符号の説明
1 画像出力装置
2 パーソナルコンピュータ(画像出力制御装置)
3 周辺機器(各種デバイス)
23 メモリ
24p プリンタドライバ
25 表示用の画像データ(第1の画像データ)
26 印刷用の画像データ(第2の画像データ)
28 ユーザ識別情報
29 レンダリング情報
52 プリンタドライバにより実現される機能
54 色変換モジュール(カラーマネージメントモジュール、CMM)
55 初期設定モジュール

Claims (10)

  1. 第1の色域を有する第1のデバイスのための第1の画像データから、色変換のためのレンダリング情報に基づいて、第2の色域を有する第2のデバイスにより出力するための第2の画像データを生成する機能を含む色変換モジュールと、
    ユーザの識別情報を取得する手段と、
    前記レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、前記複数の第1段階のサンプル画像に対する前記ユーザの段階的な評価を取得する手段と、
    前記段階的な評価から前記レンダリング情報の選択範囲を求める手段と、
    前記レンダリング情報に含まれる前記少なくとも1つのパラメータを前記選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、前記複数の第2段階のサンプル画像に対する前記ユーザの可否の評価を取得する手段と、
    前記可否の評価から、前記色変換モジュールにおいて前記ユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、前記ユーザの識別情報と関連してメモリに格納する手段とを有する、画像出力制御装置。
  2. 請求項1において、前記少なくとも1つのパラメータは、原色の彩度を含む、画像出力制御装置。
  3. 請求項1において、前記第1のデバイスは撮像デバイスまたはディスプレイデバイスであり、前記第2のデバイスはプリンタエンジンである、画像出力制御装置。
  4. 請求項1に記載の画像出力制御装置と、前記第2のデバイスとを有する画像出力装置。
  5. 請求項4において、前記第2のデバイスはプリンタエンジンである、画像出力装置。
  6. 請求項5において、さらに、前記第1のデバイスを有し、その第1のデバイスは撮像デバイスである、画像出力装置。
  7. 第1の色域を有する第1のデバイスのための第1の画像データから、色変換のためのレンダリング情報に基づいて、第2の色域を有する第2のデバイスにより出力するための第2の画像データを生成することを含む色変換モジュールと、
    前記レンダリング情報を初期設定または再設定するためのモジュールとを有する画像出力制御装置であって、
    前記初期設定または再設定するためのモジュールは、ユーザの識別情報を取得することと、
    前記レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、前記複数の第1段階のサンプル画像に対する前記ユーザの段階的な評価を取得することと、
    前記段階的な評価から前記レンダリング情報の選択範囲を求めることと、
    前記レンダリング情報に含まれる前記少なくとも1つのパラメータを前記選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、前記複数の第2段階のサンプル画像に対する前記ユーザの可否の評価を取得することと、
    前記可否の評価から、前記色変換モジュールにおいて前記ユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、前記ユーザの識別情報と関連してメモリに格納することとを含む、画像出力制御装置。
  8. 第1の色域を有する第1のデバイスのための第1の画像データから、色変換のためのレンダリング情報に基づいて、第2の色域を有する第2のデバイスにより出力するための第2の画像データを生成することを含む色変換モジュールを有する装置において、前記レンダリング情報を初期設定または再設定する方法であって、
    当該方法は、
    ユーザの識別情報を取得することと、
    前記レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、前記複数の第1段階のサンプル画像に対する前記ユーザの段階的な評価を取得することと、
    前記段階的な評価から前記レンダリング情報の選択範囲を求めることと、
    前記レンダリング情報に含まれる前記少なくとも1つのパラメータを前記選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、前記複数の第2段階のサンプル画像に対する前記ユーザの可否の評価を取得することと、
    前記可否の評価から、前記色変換モジュールにおいて前記ユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、前記ユーザの識別情報と関連してメモリに格納することとを有する、方法。
  9. 画像データを入出力するための第1のインターフェイスと、ユーザが情報を入力するための第2のインターフェイスと、ユーザに関連する情報を記憶可能なメモリとを有するコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータは、前記第1のインターフェイスを介して取得した、第1の色域を有する第1のデバイスのための第1の画像データから、色変換のためのレンダリング情報に基づいて、第2の色域を有する第2のデバイスにより出力するための第2の画像データを生成することを含む色変換モジュールを含み、
    前記プログラムは、
    前記第2のインターフェイスにより、ユーザの識別情報を取得することと、
    前記レンダリング情報に含まれる少なくとも1つのパラメータを段階的に変えた第1段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第1段階のサンプル画像を単一刺激法に準じて出力し、前記第2のインターフェイスにより、前記複数の第1段階のサンプル画像に対する前記ユーザの段階的な評価を取得することと、
    前記段階的な評価から前記レンダリング情報の選択範囲を求めることと、
    前記レンダリング情報に含まれる前記少なくとも1つのパラメータを前記選択範囲内で段階的に変えた第2段階のレンダリング情報に基づき前記色変換モジュールにより生成される前記第2の画像データにより、前記第2のデバイスから複数の第2段階のサンプル画像を二者択一法に準じて出力し、前記第2のインターフェイスにより、前記複数の第2段階のサンプル画像に対する前記ユーザの可否の評価を取得することと、
    前記可否の評価から、前記色変換モジュールにおいて前記ユーザのために適用するレンダリング情報を選択し、前記ユーザの識別情報と関連して前記メモリに格納することとを前記コンピュータにおいて実行することを含む、プログラム。
  10. 請求項9において、前記少なくとも1つのパラメータは、原色の彩度を含む、プログラム。
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