JP2008021348A - 光情報記録媒体、光情報記録再生光学系、及び光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録媒体、光情報記録再生光学系、及び光情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】1つのガイドトラック層あたりに多くの記録層を持たせて、記録容量を減らすことなくガイドトラック層の数だけ減らし、かつ高精度なチルト制御を必要としない光情報記録媒体を提供すること。
【解決手段】ガイドトラック層11の上側及び下側に、それぞれ光記録材料からなる記録層12を複数備え、この上側及び下側の記録層12は、ガイドトラック層11のトラック位置に基づいてトラック位置が決まるようにする。これにより、ガイドトラック層11から記録層12までの距離が短くなるために、チルトに対して安定した記録再生を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光情報記録媒体、光情報記録再生光学系、及び光情報記録再生装置に関する。
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、音楽、映画、写真、及びコンピュータソフトなどの情報を記録するための媒体として、DVD(digital versatile disc)などの光ディスクが注目されるようになった。そして、その低価格化とともに、光ディスクを情報記録の対象媒体とする光ディスク装置が普及するようになった。
コンテンツの情報量は年々増加する傾向にあり、光ディスクの記録容量の更なる増加が求められている。そこで、光ディスクの記録容量を増加させる手段の一つとして、記録層の多層化が考えられている。複数の記録層を有する光ディスク(多層ディスク)、及び多層ディスクをアクセス対象とする光ディスク装置の開発が盛んに行われている。
しかしながら、従来の光ディスクにおける記録層の層数を、2層、3層、4層と増やしていくと、各記録層での光吸収によって、入射面から遠くなるにつれて反射光量が減少する。その結果、信号光量が少なくなり、記録層によっては信号検出が困難になったり、従来の半導体レーザでは十分な記録パワーが得られなかったりという不都合を生じる。つまり、上述の理由により現状では、記録層の層数に限界があることが問題とされていた。
そのため、記録層の層数をより増やすことができる技術として、2光子吸収材料を用いた多層ディスクがある。これは、2光子吸収材料が、2光子吸収によってその屈折率が変化することを利用している。すなわち、屈折率が変化した領域(ピット)と屈折率が変化していない領域のそれぞれの長さとそれらの組み合わせとによって記録層に情報が記録される。
2光子吸収の起こる確率は、加えた光電場(入射光強度)の二乗に比例するため、入射光のエネルギーが集中している領域でのみ2光子吸収が誘起される。入射光をレンズで集光すれば、焦点付近でのみ2光子吸収が起こり、焦点の合ってないその他の空間では吸収が起こらないという状態を作り出すことができる。つまり、集光点近傍以外の記録層では、光が照射されても屈折率は変化しないで光をそのまま透過させることになる。よって、記録層の層数が増えても信号検出が困難になったり、十分な記録パワーが得られなくなったりという不具合は生じない。
上述の方法を用いて、記録層の層数を10層、20層、50層と増やしていくと、飛躍的に大容量化を実現することができる。しかしながら、従来の多層ディスクと同様に、各記録層にガイドトラックを形成すると製造コストが上昇するという問題が生じる。
そのため、ガイドトラックを記録層以外の層に形成する方式が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2002−312958号公報 特開2005−18852号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている記録媒体では、ガイドトラック層の片面にのみに記録層が配置されている。そのため、ガイドトラック層から離れて配置された記録層が生じることになる。このような構成では、ガイドトラック層からの反射光を検出してサーボ制御を行うために、光の入射方向に対して記録媒体がその半径方向にチルトしていると、ガイドトラック層から離れた記録層においてトラックずれを生じるおそれがある。例えば、ガイドトラック層から1mm離れた位置にある記録層では、光の入射方向に対して記録媒体が1°傾くと、集光位置が17.4μmもずれてしまう。これは、Blu−ray規格に準拠した光ディスクのようにトラックピッチが0.32μmの場合は、約50トラックもずれることに相当する。従って、特許文献1に開示されている記録媒体では大容量化のために記録層の層数を増加させると、記録層が厚くなって高精度なチルト制御が必要となるという問題があった。
また、特許文献2に開示されている光情報記録媒体では、チルト制御のために、複数の記録層の上側及び下側にそれぞれガイドトラック層を設けた。この光情報記録媒体では、2つのガイドトラック層の凹凸部が互いに整列するように、2つのガイドトラック層とを精度良く配置させている。しかし、これは2つのガイドトラック層の凹凸が完全一致しなければならず、実際には製造が非常に困難である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、1つのガイドトラック層によって複数の記録層のトラック位置が決められ、かつ高精度なチルト制御を必要としない光情報記録媒体を提供することを目的とする。
また、本発明の光情報記録媒体から、高速に精度良く信号を取得することができる光情報記録再生光学系及び光情報記録再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光情報記録媒体は、凹凸部を有するガイドトラック層と、前記ガイドトラック層の上側及び下側にそれぞれ複数設けられた光記録材料からなる情報記録層とを備え、前記上側及び下側の情報記録層は、ガイドトラック層のトラック位置に基づいてトラック位置が決まる。
本発明によれば、特許文献1に示した、ガイドトラック層の片面に複数の記録層を設けた光情報記録媒体に比べて、ガイドトラック層から記録層までの距離が短くなるために、チルトに対してより安定した記録再生を行うことができる。また、特許文献2に開示された、複数の記録層の上側及び下側にそれぞれガイドトラック層を設けた光情報記録媒体に比べて、記録容量あたりのガイドトラック層の数を減らすことができ、コストダウン及び更なる媒体の大容量化を行うことができる。
上記目的を達成するために、本発明の光情報記録再生光学系は、前記光情報記録媒体に対して、前記情報の記録又は再生の少なくともいずれか一方を行う光情報記録再生光学系であって、前記ガイドトラック層に照射する前記第1の光線を発する第1の光源と、前記情報記録層に照射する前記第2の光線を発する第2の光源と、前記第1の光線の球面収差を補正する第1の補正光学系と、前記第2の光線の球面収差を補正する第2の補正光学系と、前記第1の光線を第1の補正光学系と共に前記トラックガイド層に集光し、前記第2の光線を第2の補正光学系と共に前記情報記録層に集光する対物レンズと、前記第1及び第2の光線は前記対物レンズを介して前記光情報記録媒体に集光し、前記光情報記録媒体からの反射光を、前記トラックガイド層からの反射光と前記情報記録層からの反射光とに分離する分離光学系と、前記分離光学系で分離された前記トラックガイド層からの反射光を受光する第1の光検出器と、前記分離光学系で分離された前記情報記録層からの反射光を受光する第2の光検出器とを有する。
本発明によれば、前記光情報記録媒体から高速に精度良く信号を取得することができる光情報記録再生光学系を提供することができる。また、第1の光検出器と第2の光検出器を分離することにより、光検出器の性能を低速用(ガイドトラック用)と高速用(情報記録層用)とに最適化することができる。第1の光線は記録時、再生時を問わず、一定の強度でもよいため、第1の光検出器にゲイン切換を設ける必要はなく、回路構成を簡略化することができる。
上記目的を達成するために、本発明の光情報記録再生装置は、情報の再生を制御する前記光情報記録再生光学系を備える。これにより、前記光情報記録媒体から高速に精度良く信号を取得することができる光情報記録再生装置を提供することができる。
上述の如く本発明によれば、1つのガイドトラック層によって複数の記録層のトラック位置が決められ、かつ高精度なチルト制御を必要としない光情報記録媒体を提供することが可能となる。
また、本発明の光情報記録媒体から、高速に精度良く信号を取得することができる光情報記録再生光学系及び光情報記録再生装置を提供することが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。
図1は、本発明に係る実施例1の光情報記録媒体の断面図である。
図1を参照するに、光情報記録媒体10は、サーボ層であるガイドトラック層11と、データ層である記録層12と、ギャップ層である樹脂層13と、カバー層14と、基板層19とよりなる。
ガイドトラック層11は、光情報記録媒体10がディスク状の場合は、それぞれ周方向に延在してなる凹凸部を有しており、光情報記録媒体10におけるトラック位置を決定する。
記録層12及び樹脂層13は、ガイドトラック層11の上側及び下側に交互に配置され積層されている。図1では、ガイドトラック層11の上側及び下側にそれぞれ、5層の記録層12と4層の樹脂層13が交互に積層されているが、この層数は限定されるものではない。記録層12は、光記録材料からなるが、これについては下述する。
ガイドトラック層11と、ガイドトラック層11の上側に記録層12と樹脂層13が交互に積層された記録層積層体M11と、同じくガイドトラック層11の下側に記録層12と樹脂層13が交互に積層された記録層積層体M12とを、1つのユニットU1とする。
実施例1の光情報記録媒体10は、カバー層14上に1つ又は複数の上述のユニットが積層され、その上に基板層19が付加されるものである。
基板層19は、光情報記録媒体10表面に露出した記録層12を、外部からの物理的衝撃などから記録層12に保持される情報を保護している。
図1に示した光情報記録媒体10は、カバー層14上に1つのユニットU1が積層されている例を示している。
図2は、実施例1及び比較例の光情報記録媒体のチルト特性を示す図である。
図2(A)を参照するに、実施例1の構成であるガイドトラック層の上側及び下側に記録層が設けられた場合である。ここで示す、光情報記録媒体10Aは、カバー層14上に図1で説明した1つのユニットU1が配置されている。
図2(B)を参照するに、本発明によらない比較例を示し、ガイドトラック層の上側だけに記録層が設けられた場合である。ここで示す、情報記録媒体10Bは、カバー層14上にガイドトラック層11が配置され、ガイドトラック層11上に記録層12と樹脂層13が交互に複数配置され、記録層積層体35を形成している。
ただし、図2(A)及び(B)における記録層12の数は同一であり、それぞれにおいて記録層は10層である。
光情報記録媒体10A及び10Bが、水平方向に対してθ°チルトした場合について説明する。光情報記録媒体10Bの記録層の最上部のピット31は対応するガイドトラック層上のピット32に対して、記録層積層体35の厚さとtanθの積の分ずれる。対して、図2(A)場合は、ガイドトラック11から最も離れた記録層積層体M11の最上部ピット33は対応するガイドトラック層上のピット32に対して、記録層積層体M11の厚さとtanθの積であるG1°ずれる。しかし、図2(A)の記録層積層体M11の厚さは、図2(B)における記録層積層体35の厚さの半分であるので、上述のずれはG1°の半分であるG2°となる。そのため、光情報記録媒体10Aが反りかえったような形状になった場合でも、安定した信号の記録再生が可能となり、信頼性高い光情報記録媒体10Aを提供することができる。
図3は、情報記録材料によるピットの大きさを示す特性図である(塩野照弘著、「半導体レーザを用いたフォトクロミック材料の2光子吸収記録」、OPTRONICS、オプトロニクス社、2005年7月、No.283、p174から引用)。
図3を参照するに、横軸はピットの中心を基準とした位置を、縦軸は該位置の光子吸収材料が受けたエネルギーを示す。Dz2及びDr2は、それぞれ2光子吸収で記録されたピットの長さ及び幅であり、Dz1及びDr1は、それぞれ1光子吸収で記録されたピットの長さ及び幅であることを示している。
記録層12が、2光子吸収材料からなる場合はフォトンモードで記録される。2光子吸収材料としては、フォトリフラクティブ材料やフォトポリマやフォトクロミック材料がある。フォトンモード記録では、集光スポットの光強度分布に応じて屈折率変化が生じてピットが形成すると考えられており、通常の記録に比べてスポットサイズは0.71倍(=1/√2)に減少する。一例として図3に示されるように、2光子吸収で記録されたピットは、通常の1光子吸収で記録されたピットよりも小さく、光源波長が同じであっても従来よりも高密度で記録できることがわかる。すなわち、記録層12に2光子吸収材料を用いることで、記憶容量を大容量化することができる。
図4及び図5は、実施例1の変形例の光情報記録媒体の記録再生動作の説明図である。図4及び図5で示す光情報記録媒体10Cは、光情報記録媒体10の変形であり、カバー層14上に図1で説明した2つのユニットU1が2つ積層された構成を有する(ユニットU1の一方をU2と称する)。また、図4及び図5には、光情報記録媒体10外の対物レンズ20も示している。
図4を参照するに、1つのガイドトラック層S1を使って、ユニットU1中の上側の記録層積層体M11のデータを記録再生している状態である。情報の記録再生は、ガイドトラック層S1に、対物レンズ20から照射するサーボ用ビーム15と、ガイドトラック層S1の上側にある記録層積層体M11に、対物レンズ20から照射される複数の記録用ビーム16により行う。サーボ用ビーム15を使って、フォーカシングやトラッキング等のサーボ制御を行い、所望のトラックへのトラッキングをした状態で、記録再生用ビーム16を使って記録層積層体M11の所定のトラック位置への記録再生を行う。
図5を参照するに、1つのガイドトラック層S1の上側の記録層積層体M11のデータを記録再生した後に、ガイドトラック層S1の下側の記録層積層体M12のデータを記録再生する状態である。図4の状態から、ガイドトラック層S1上のサーボ用ビーム15は動かさずに、複数の記録用ビーム16だけを動かして、記録層積層体M12を記録再生する。このときサーボ用のビーム15は動かないため、ガイドトラック層S1のフォーカシングの動作を省略できるので、記録層積層体M12を記録再生するためのアクセス時間を短縮することができる。
記録層12を構成する光記録材料は、2光子吸収材料を含んでもよい。本実施例では、DVDで用いられている光記録材料を使用する。2光子吸収現象を生じさせる材料は一般に感度が低く、吸収帯が青色よりも長波長の帯域にある。そのため高出力で波長の長い光源が必要である。この条件を満たす光源となる記録再生用ビーム16としては、DVDで用いられている650〜680nmの範囲内の波長を持つ赤色半導体レーザが最適である。
ガイドトラック層11は、本実施例においては2光子吸収材料を含まない構成になっている。本実施例では、ガイドトラック層11上に、より小さなピットを形成させるために、ガイドトラック層11に照射するサーボ用ビーム15を記録層積層体M12に照射する記録再生用ビーム16に比べて短波長の光線を用いるようにする。ピットの大きさは、波長/レンズのNAに比例するため波長を短くすれば小さなピットを形成することができる。このようにして、ガイドトラック層11上に小さなピットを形成させることにより、トラック密度を大きくして、光情報記憶媒体10の大容量化を図ることが可能となる。
そこで本実施例では、ガイドトラック層11を構成する材料として、Blu−rayやHD−DVDなどで用いられている材料を使用する。この条件を満たす光源となるサーボ用ビーム15としては、390〜420nmの範囲内の波長を持つ半導体レーザを用いることが適している。この波長に対応する光情報記録媒体は、安定したサーボ信号が得られる設計技術が確立されている。そして、これらの加工技術を流用することができるため、低コスト化を実現することができる。
ガイドトラック層11に照射するサーボ用ビーム15を650〜680nmの波長を持つ光とし、記録層12に照射する記録再生用ビーム16を、さらに長波長である770〜800nmの波長を持つ光としてもよい。これらの波長光は半導体レーザを用いれば容易に得ることができる。また、CDやDVDでも使われているため、高出力な光源を小型かつ安価に入手することができる。770〜800nmおよびその付近の波長域に反応する記録材料としては、ローダミンやクマリンなどの色素化合物、ジチエノチオフェン誘導体、及びオリゴフェニレンビニレン誘導体などの化合物が知られており、フェムト秒パルスレーザーを用いて2光子吸収記録が可能であることが知られている。
上記実施例において、ガイドトラック層11を光記録材料で構成することも考えられる。このようにすると、光情報記憶媒体10の記録容量を更に大きくすることができる。また、セキュリティ用のデータや、更新履歴やサーボを担当する各記録層の最適記録条件や、記録層の情報などを記録するようにしても好適である。Blu−ray規格に準拠して方式で記録再生できるようにしておけば、Blu−rayの技術を活用することもできる。
さらに、上記実施例において、ガイドトラック層11には、予めデータを記録しておくことも考えられる。ガイドトラック層11に、例えば、ユニット番号などのガイドトラック層11を特定するための情報を含む情報が予め記録されていてもよい。また、ガイドトラック層11にサーボを担当する各記録層M11、M12についての情報を記録しておいてもよい。これにより、光情報記憶媒体10に記録された情報の位置を管理でき、アクセスに要する時間を短縮することができる。その他、いわゆるハイブリッドディスクのように読出し専用のプログラムを記録しておいてもよい。セキュリティ用のソフトをあらかじめ記録しておくことで、安全な情報管理が可能となる。
また、図5で示す、本実施例の情報記憶媒体10は、以下のような方法で製造することができる。予め、ガイドトラック層11と、記録層12と樹脂層13を交互に積層させた記録層積層体M11を作製しておく。次に、ガイドトラック層S1の両面に、記録層積層体M11、M12を接着する。これにより、記録層積層体M11と、ガイドトラック層S1と、記録層積層体M12とよりなる、上述の1つのユニットU1を作成することができる。そして、カバー層14上に、先に作成した1つ又は複数のユニットU1を接着させる。そして、最上部のユニット上に、基板層19を接着する。
実施例1によれば、特許文献1に開示された、ガイドトラック層の片面に複数の記録層を設けた光情報記録媒体に比べて、ガイドトラック層11から記録層12への距離が平均して短くなるために、チルトに対してより安定した記録再生を行うことができる。チルトに対して安定であるということは、ガイドトラック層11に照射されるサーボ用ビーム15が、記録層12へ照射されることが少なくなるということを意味する。そのため、青色光や紫外光に弱い2光子吸収記録材料の劣化がなく、信頼性の高い記録再生を行うことができる。
また、実施例1によれば、特許文献2に開示された、複数の記録層の上側及び下側にそれぞれガイドトラック層を設けた光情報記録媒体に比べて、記憶容量あたりのガイドトラック層11の数を減らすことができる。従来ガイドトラック層11であった場所を記録層12にすることができ、これにより更なる媒体の大容量化を行うことができる。また、ガイドトラック層11の数を減らすことにより、信号の記録および消去時にサーボ用ビーム15のガイドトラック層11間移動の回数が少なくなり、高速アクセスを行うことができる。そのため、容量の大きなデータも短時間で記録再生することが可能となる。
図6は、本発明の実施例2の光情報記録再生光学系の構成図である。また、図6には光情報記録媒体10Cも併せて示している。
図6を参照するに、光情報記録再生光学系60は大略すると、第1光源61と、偏光ビームスプリッタ62と、コリメータレンズ63と、第1球面収差補正光学系64と、ビームスプリッタ65と、1/4波長板66と、対物レンズ20、検出レンズ67と、サーボ用ビーム受光素子68と、第2光源69と、偏光ビームスプリッタ70と、光学素子71(ホログラム)と、コリメータレンズ72と、第2球面収差補正光学系73と、記録再生ビーム用受光素子74とよりなる。また、上記の構成各部は、いずれも光情報記録再生光学系60内にある。
光情報記録再生光学系60は、上述した光情報記録媒体10Cに、フォーカスおよびトラック制御を行うためのサーボ用ビーム15と、複数の記録再生用ビーム16を照射して、所望の記録層に対して情報の記録再生を行うものである。
この光情報記録再生光学系60について、サーボ用ビーム15及び記録再生用ビーム16それぞれのビーム光路について説明する。
第1光源61は、サーボ用ビーム15を出射する。第1光源61は、390〜420nmの範囲内の波長を持つレーザを発する半導体光源を用いることが適している。
サーボ用ビーム15は、偏光ビームスプリッタ62、コリメータレンズ63、第1球面収差補正光学系64、ビームスプリッタ65、及び1/4波長板66を経て、対物レンズ20で光情報記録媒体10Cのガイドトラック層S1に集光される。対物レンズ20には、駆動するための駆動系(フォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ)が備えられており、サーボ用ビーム15の焦点をガイドトラック層S1に合わせる。
サーボ用ビーム15は、ガイドトラック層S1で反射され、元の光路を戻って、偏光ビームスプリッタ62で反射されて、検出レンズ16を経て、第1の光検出器であるサーボ用ビーム受光素子17へと導かれる。サーボ用ビーム受光素子17では、受光した光からフォーカス信号やトラック信号等のサーボ信号を生成する。サーボ信号については下述する。
次に、記録再生用ビーム16について説明する。第2光源69は、複数の記録再生用ビーム16を出射する。第2光源69は、650〜680nmの範囲内の波長を持つ赤色レーザを発する半導体光源であることが適している。ここでは複数の光源であるレーザアレイで示してある。第2光源69から出射された光は、偏光ビームスプリッタ70を透過して、光学素子71で回折作用を受け、光軸が重なるように光路を変換されると同時に発散角がそれぞれ異なるように変換される(International Symposium on Optical Memory 2000 Fr−PD−15 Lee.S.C. and Kawata Shizuoka Univ.を参照)。これらの光は、コリメータレンズ72でほぼ平行光に変換されるが、発散角が異なるため平行光、発散光、収束光が混在した複数のビームになる。これらのビームは第2球面収差補正光学系73、分離光学系であるビームスプリッタ65、および1/4波長板66を経て、対物レンズ20で光情報記録媒体10Cの記録層積層体M11の各層に集光される。
第2光源69には、レーザアレイでなくても個々のレーザを複数使っても良い。ホログラムを複数用いて積層することで、個々のレーザからの光を光軸が重なるように光路を変換すると同時に発散角がそれぞれ異なるように変換することができる。複数のホログラムを個々のレーザの発光点位置に合わせて最適設計することにより、1つのホログラムで変換するよりもホログラムを複数用いて積層する方が高い回折効率を得ることができる。
記録層積層体M12の各層に集光された光は、情報の記録再生を行い、反射光となって元の光路を戻り、光学素子71経て、偏光ビームスプリッタ70で反射されて、記録再生用ビーム受光素子74へと導かれる。記録再生ビーム受光素子74は複数の記録再生用ビーム16を受光して記録層積層体M11の信号を同時に読み取る。これにより複数の層の信号を同時に記録再生を行うことができるため、高速に記録再生を行うことができる。
サーボ用ビーム受光素子68は、ダイナミックレンジの広いSi−Pinフォトダイオードを使い、記録再生用ビーム用受光素子74は増倍率の大きいアバランシェフォトダイオード(APD)を本実施例では使用する。こうすることで、反射率が小さな記録層12からの微弱な信号はアバランシェフォトダイオードで増幅することができ、リニアリティが必要なサーボ信号はダイナミックレンジの広いSi−Pinフォトダイオードで高精度に検出することができる。
次に、上述した、第1球面収差補正光学系64及び第2球面収差補正光学系73について図6を参照して説明する。
光情報記録媒体10Cには、複数のガイドトラック層11が設けられている。そのため、サーボ用ビーム15は、照射対象となるトラックガイド層11の位置によって、光情報記録媒体10C内を通過する距離が異なることになり、故に球面収差補正が必要となる。この補正を行うのが、図6の第1球面収差補正光学系64である。光情報記録媒体10Cの中に散在するガイドトラック層11に合わせて、第1球面収差補正光学系64は多段階に駆動する。例えば、図6においてサーボ用ビーム15が、ガイドトラック層S1から別のガイドトラック層S2に移動する場合は、対物レンズ20が上述の駆動系により図面上の上方向に動く。このとき、サーボ用ビーム15の光情報記録媒体10C内を通過する距離が変わるため、第1球面収差補正光学系64のレンズが駆動して、上記通過距離の変化によって生じる球面収差を補正する。このように複数のガイドトラック層11を有する光情報記録媒体10Cでは、サーボ用ビーム15の集光スポットを制御するために対物レンズ20を駆動するほかに、第1球面収差補正光学系64のレンズも駆動する必要がある。
また、光情報記録媒体10Cには、複数の記録層積層体M11、M12、M21、M22が存在する。そのため、記録再生用ビーム16についても、サーボ用ビーム15の場合と同様に球面収差補正が必要となる。この機能を担うのが第2球面収差補正光学系73である。第2球面収差補正光学系73は、選択されるガイドトラック層11に応じて記録層12の位置も変わるため、その収差を補正するだけではなく、ガイドトラック層S1の上側の記録層M11に光を照射する場合と下側の記録層M12に照射する場合の補正も行う。このように複数のガイドトラック層11を有する光情報記録媒体10Cでは、記録再生用ビーム16の集光スポットを制御するために対物レンズ20を駆動するほかに第2球面収差補正光学系73のレンズも駆動する必要がある。
実施例2によれば、前記光情報記録媒体から高速に精度良く信号を取得することができる光情報記録再生光学系を提供することができる。また、サーボ用ビーム受光素子68と情報の記録再生用受光素子74を分離することにより、受光素子の性能を低速用(サーボ用)と高速用(情報用)とに最適化することができる。サーボ用ビーム15は記録時、再生時を問わず、一定の強度でもよいため、サーボ用ビーム受光素子68にゲイン切換を設ける必要はなく、回路構成を簡略化できる効果もある。
図7は、実施例2の変形例の第2光情報記録再生光学系の構成図である。図7中の先に説明した部分については、同一の参照符号を付し詳細な説明を省略する。
図7を参照するに、第2光情報記録再生光学系80は大略すると、第1光源61と、偏光ビームスプリッタ62と、コリメータレンズ63と、第1球面収差補正光学系81と、ビームスプリッタ65と、1/4波長板66と、対物レンズ20、検出レンズ67と、サーボ用ビーム受光素子68と、第2光源69と、偏光ビームスプリッタ70と、光学素子71と、コリメータレンズ72と、第2球面収差補正光学系82と、記録再生ビーム用受光素子74とよりなる。また、上記の構成各部は、いずれも光情報記録再生光学系80内にある。
図7の第1球面収差補正光学系81と対応する、図6で示した第1球面収差補正光学系64においては、コリメータレンズ63とビームスプリッタ65の間に配置され、サーボ用ビーム15のみの光路となっていた。しかし、図7の第1球面収差補正光学系81については、ビームスプリッタ65と1/4波長板66に配置されており、サーボ用ビーム15に加えて記録再生用ビーム16の光路にもなっている。
先に説明した図6の構成では、第1球面収差補正光学系64及び第2球面収差補正光学系73は、サーボ用ビーム15及び記録再生用ビーム16をそれぞれ独立に球面収差補正するため、2つの球面収差補正光学系はそれぞれの独立に駆動する。しかし、図7の構成にすると、第1球面収差補正光学系81は、記録再生用ビーム16がガイドトラック層S1の上側の記録層積層体M11に照射される状態から下側の記録層M12に照射される状態へ移行する場合(又は、その逆の場合も含む)に必要となる球面収差補正を専門に行う球面収差補正光学系にすることができる。
上述の通り、図7では、図6の場合とは異なり、第1球面収差補正光学系81が、サーボ用ビーム15と記録再生用ビーム16の共通光路中に設けられている。したがって第1球面収差補正光学系81は、サーボ用ビーム15と記録再生用ビーム16の両方の球面収差を補正する。一方、第2球面収差補正光学系82は、記録再生用ビーム16がガイドトラック層S1の上側の記録層積層体M11に照射される場合と、下側の記録層積層体M12に照射される場合との切換時にのみ駆動し、球面収差を補正する。上側の記録層積層体M11と下側の記録層積層体M12との間の照射の切り替えに必要な球面補正量は、常に一定である。そのため、図6の第2球面収差補正光学系73に比べて、図7の第2球面収差補正光学系82はその機構を簡略化することができる。
実施例2の変形例では、実施例2で得られた効果に加えて、第1球面収差補正光学系81をサーボ用ビーム及び記録再生用ビーム16の共通の補正系とし、第2球面収差補正光学系82を、ガイドトラック層S1の上側の記録層M11に照射される場合と、下側の記録層M12に照射される場合との切換時に必要な球面収差補正を専門に行うようにした。これにより、第2球面収差補正光学系82は、その機構を単純化することができ、さらにその駆動量を減らすことができる。そのため、第2球面収差補正光学系82ひいては光情報記録再生光学系全体80を小型化することが可能となる。
図8は、本実施例を示す光情報記録再生装置を示す構成図である。図8を参照するに光情報記録再生装置100は、大略すると、光情報記録再生光学系100と、再生信号処理回路101と、駆動制御回路102と、スピンドルモータ103と、シークモータ104と、エンコーダ105と、レーザ制御回路106と、CPU107と、RAM108と、フラッシュメモリ109と、バッファRAM110と、バッファマネージャ111と、インターフェース112とよりなる。
この光情報記録再生装置100は、上述した光情報記録再生光学系60を用いることで、大容量な光情報記録媒体10を高速に再生でき、かつ光情報記録媒体10のチルトに対しても安定して信号を検出する。
図6で示した光情報記録再生光学系60のサーボ用ビーム受光素子68と記録再生用ビーム受光素子74の出力が、再生信号処理回路101へと出力され、サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)、アドレス情報、同期情報、及びRF信号などを取得する。ここで得られたサーボ信号は駆動制御回路102に出力され、アドレス情報はCPU107に出力され、同期信号はエンコーダ105や駆動制御回路102などに出力される。さらに、再生信号処理回路101は、RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとしてバッファマネージャ111を介してバッファRAM110に格納する。また、再生データに含まれるアドレス情報はCPU107に出力される。
駆動制御回路102は、再生信号処理回路101からのトラックエラー信号に基づいて、トラッキング方向に関する対物レンズ20の位置ずれを補正するため、上述のトラッキングアクチュエータの駆動信号を生成する。また、駆動制御回路102は、再生信号処理回路101からのフォーカスエラー信号に基づいて、対物レンズ20のフォーカスずれを補正するため、フォーカシングアクチュエータACの駆動信号を生成する。ここで生成された各アクチュエータの駆動信号は、光情報記録再生光学系60に出力される。これらにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。さらに、駆動制御回路102は、CPU107の指示に基づいて、シークモータ104を駆動するための駆動信号、及びスピンドルモータ103を駆動するための駆動信号を生成する。各モータの駆動信号は、それぞれシークモータ104及びスピンドルモータ103に出力される。
バッファRAM110には、光情報記録媒体10に記録するデータ(記録用データ)、及び光情報記録媒体10から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM110へのデータの入出力は、バッファマネージャ111によって管理されている。
エンコーダ105は、CPU107の指示に基づいて、バッファRAM110に蓄積されている記録用データを、バッファマネージャ111を介して取り出す。そして、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光情報記録媒体10への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号は、レーザ制御回路106に出力される。
レーザ制御回路36は、レーザの発光パワーを制御する。例えば記録の際には、書き込み信号、記録条件、及び半導体レーザLDの発光特性などに基づいて、レーザの駆動信号がレーザ制御回路106にて生成される。ここではガイドトラック層S1に照射する第1光源61由来のサーボ用ビーム15と、記録層積層体M11に照射する第2光源69由来の記録再生用ビーム16の両方のレーザ制御を行う。
インターフェース112は、パーソナルコンピューターなどの上位装置120との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェースに準拠している。
フラッシュメモリ119には、CPU117にて解読可能なコードで記述された各種プログラム、記録パワー及び記録ストラテジ情報を含む記録条件、並びにレーザの発光特性などが格納されている。
CPU117は、フラッシュメモリ119に格納されている上記プログラムに従って、前記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM118及びバッファRAM110に保存する。
図9は、上位装置からアクセス要求を受信したときの、光情報記録再生装置での処理を説明するフローチャートである。このフローチャートは、CPU107によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
上位装置120から記録要求コマンド又は再生要求コマンド(以下、要求コマンドとする)を受信すると、図9のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスが、CPU107のプログラムカウンタにセットされ、処理がスタートする。
所定の線速度(又は角速度)で光情報記録媒体10が回転するように駆動制御回路32に指示するとともに、上位装置120から要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路101に通知する(S401)。
要求コマンドから指定アドレスを抽出し、その指定アドレスから、対象記録層を特定する(S403)。
特定された対象記録層に関する情報を、駆動制御回路102などに通知する(S405)。
指定アドレスに対応するガイドトラック層11及び記録層12に、光スポットが形成されるように、駆動制御回路102に指示する。これにより、シーク動作が行なわれる。なお、シーク動作が不要であれば、ここでの処理はスキップされる(S409)。
要求コマンドに応じて記録又は再生を許可する(S411)。
記録又は再生が完了したか否かを判断する。完了していなければ、ここでの判断は否定され、所定時間経過後に再度判断する(S413)。完了していれば、ここでの判断は肯定され、処理を終了する。
以上の説明より、光情報記録再生装置100は、再生信号処理回路101と、CPU107及びCPU107によって実行されるプログラムとによって処理装置が構成されているが、CPU107によるプログラムに従う処理の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしてもよいし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしてもよい。
本実施例によれば、実施例1で説明した光情報記録媒体10を、実施例2で説明した光情報記録再生光学系60又は80を用いて再生する装置を提供することができる。また、光情報記録媒体10がチルトに対して安定した情報の再生ができるという利点を持つことから、振動などの外部環境に強い光情報記録再生装置を実現することが可能になる。
本発明の実施例1の光情報記録媒体の断面図である。 実施例1及び比較例の光情報記録媒体のチルト特性を示す図である。 情報記録材料によるピットの大きさを示す特性図である。 実施例1の変形例の光情報記録媒体の記録再生動作の説明図(その1)である。 実施例1の変形例の光情報記録媒体の記録再生動作の説明図(その2)である。 本発明の実施例2の光情報記録再生光学系の構成図である。 実施例2の変形例の第2光情報記録再生光学系の構成図である。 本発明の実施例3の光情報記録再生装置の構成図である。 実施例3の上位装置からアクセス要求を受信したときの光情報記録再生装置での処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
10、10A、10B、10C 光情報記録媒体
11 ガイドトラック層
12 記録層
13 樹脂層
14 カバー層
15 サーボ用ビーム
16 記録再生用ビーム
19 基板層
20 対物レンズ
31 最上部のピット
32、34 ガイドトラック層上のピット
33 最上部のピット
35 情報層積層体
60 光情報記録再生光学系
61 第1光源
62 偏光ビームスプリッタ
63 コリメータレンズ
64、81 第1球面収差補正光学系
65 ビームスプリッタ
66 1/4波長板
67 検出レンズ
68 サーボ用ビーム受光素子
69 第2光源
70 偏光ビームスプリッタ
71 光学素子
72 コリメータレンズ
73、82 第2球面収差補正光学系
74 記録再生ビーム用受光素子
80 第2光情報記録再生光学系
100 光情報記録再生装置
101 再生信号処理回路
102 駆動制御回路
103 スピンドルモータ
104 シークモータ
105 エンコーダ
106 レーザ制御回路
107 CPU
108 RAM
109 フラッシュメモリ
110 バッファRAM
111 バッファマネージャ
112 インターフェース
120 上位装置
M11、M12 情報層積層体

Claims (9)

  1. 凹凸部を有するガイドトラック層と、
    前記ガイドトラック層の上側及び下側にそれぞれ複数設けられた光記録材料からなる情報記録層とを備え、
    前記上側及び下側の情報記録層は、ガイドトラック層のトラック位置に基づいてトラック位置が決まる光情報記録媒体。
  2. 前記ガイドトラック層と複数設けられた前記情報記録層を1つのユニットとして、前記ユニットが複数積層されていることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
  3. 前記情報記録層の光記録材料は、2光子吸収材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の光情報記録媒体。
  4. 前記ガイドトラック層は光記録材料を含み、情報が記録されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光情報記録媒体。
  5. 前記ガイドトラック層は、予め所定の情報が記録されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光情報記録媒体。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光情報記録媒体に対して、前記情報の記録及び再生の少なくともいずれか一方を行う光情報記録再生光学系であって、
    前記ガイドトラック層に照射する前記第1の光線を発する第1の光源と、
    前記情報記録層に照射する前記第2の光線を発する第2の光源と、
    前記第1の光線の球面収差を補正する第1の補正光学系と、
    前記第2の光線の球面収差を補正する第2の補正光学系と、
    前記第1の光線を第1の補正光学系と共に前記トラックガイド層に集光し、前記第2の光線を第2の補正光学系と共に前記情報記録層に集光する対物レンズと、
    前記第1及び第2の光線は前記対物レンズを介して前記光情報記録媒体に集光し、前記光情報記録媒体からの反射光を、前記トラックガイド層からの反射光と前記情報記録層からの反射光とに分離する分離光学系と、
    前記分離光学系で分離された前記トラックガイド層からの反射光を受光する第1の光検出器と、
    前記分離光学系で分離された前記情報記録層からの反射光を受光する第2の光検出器とを有することを特徴とする光情報記録再生光学系。
  7. 前記第1の補正光学系は前記分離光学系と前記対物レンズとの間に設けられ、前記第1及び第2の光線の球面収差を補正し、
    前記第2の補正光学系は前記第2の光線の球面収差のみを補正することを特徴とする請求項6に記載の光情報記録再生光学系。
  8. 前記第1の光線は、前記第2の光線よりも波長が短いことを特徴とする請求項6又は7に記載された光情報記録再生光学系。
  9. 情報の再生を制御する請求項6乃至8のいずれか1項に記載の光情報記録再生光学系を備える光情報記録再生装置。
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