JP2008018943A - フラップ開口装置およびこれを備えた箱詰め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボール箱のフラップを開口した状態に確実に保持して、箱詰め工程における歩留まりを上げることができるフラップ開口装置およびこれを備えた箱詰め装置を提供する。
【解決手段】箱詰め装置1においては、上部フラップ保持部82が、上面フラップYaを内面側から係止している。また、ガイド部材83は、左右側面フラップYb・Ycを内面側から係止している。また、ツメ部71が定位置に固定配置されており、第1搬送機構61が、ツメ部71が段ボール箱Yのフラップを開口できる位置まで段ボール箱Yを搬送する。
【選択図】図5

Description

本発明は、段ボール箱の開口部を覆うフラップを開口するフラップ開口装置およびこれを備えた箱詰め装置に関する。
物品を格納して搬送するために使用される通函として、段ボール箱が一般的に使用されている。そして、通函用として繰り返し使用されている段ボール箱を使用する場合においては、物品を格納する装置であるケーサーに入る前に段ボール箱の開口部を覆うフラップを開口する必要がある。従来、この開口作業は人手によってなされており、さらに開口したフラップが再び開口部を覆わないように(閉じないように)するため、例えば、ゴムバンドを掛けるなどして、フラップの開口した状態を保持していた。ところが、これらの作業は、全て人手に頼っていたため、これに要する作業コストがかかっていた。
これらの問題を解消するために、例えば、特許文献1に示すような、ケーサーの上流工程として配置するフラップ開口装置が開示されている。これによれば、4本のツメを有するフラップ開口機構がフラップの開口部の位置まで移動して4つのフラップをそれぞれ押し広げるようにして開口する。そして、フラップの外面側からフラップを吸着して開口した状態を保持している。
米国特許5558614号明細書
しかしながら、上記従来のフラップ開口装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記従来のフラップ開口装置では、開口したフラップに対してフラップの外面側から吸盤を介して吸着し開口した状態を保持しているが、吸着面の形状や材質、あるいは、フラップの折れ目の状態によっては確実に吸着できないおそれがあった。このため、一度開口したフラップが再び閉じて商品を箱詰めすることができない状態の段ボール箱が発生し、全作業工程における効率を低下させるおそれがあった。
本発明の課題は、段ボール箱のフラップを開口した状態に確実に保持して、箱詰め工程における歩留まりを上げることができるフラップ開口装置およびこれを備えた箱詰め装置を提供することにある。
第1の発明に係るフラップ開口装置は、段ボール箱の開口部を覆うフラップを開口するフラップ開口装置であって、第1の搬送機構と、フラップ開口機構と、開口保持部と、を備えている。第1の搬送機構は、段ボール箱を所定の位置に搬送する。フラップ開口機構は、所定の位置に配置された段ボール箱のフラップの内面を押し広げて開口する。開口保持部は、フラップ開口機構によって押し広げられたフラップの内面を係止してフラップを開口した状態に保持する。
ここでは、段ボール箱のフラップを開口した状態に保持するため、すなわち、フラップ開口機構によって内面側を押し広げられたフラップが再び開口部を覆わないようにするために、開口保持部が、フラップの内面側を係止している。
ここで、段ボール箱は、開口部を覆うためのフラップを有しており、段ボール箱に物品を箱詰めするためには、そのフラップを開口した状態に保持する必要がある。なお、ここで言う「フラップを開口した状態」とは、フラップによって開口部が覆われていない状態を言う。
従来、段ボール箱に物品を箱詰めする際、吸盤等によってフラップの外面側から吸着してフラップを開口した状態を保持していた。しかし、フラップの材質や、繰り返し使用される段ボール箱のフラップの状態、すなわち、フラップの折り目の状態によっては、確実にフラップを吸着できずに歩留まりが下がり、箱詰め工程における効率が低下してしまうおそれがあった。
そこで、本発明のフラップ開口装置においては、搬送されてきた段ボール箱に対してフラップ開口機構が、開口部の内側からフラップの内面側を押し広げて開口し、開口保持部が、そのフラップを内面側から係止してフラップを開口した状態に保持している。
これにより、フラップを係止した位置よりも内側にフラップが折れることがなくなる。すなわち、段ボール箱における開口部がフラップによって覆われることを防止することができる。
この結果、確実にフラップを開口した状態に保持することが可能となるので歩留まりが上がり箱詰め工程における効率を高めることができる。
第2の発明に係るフラップ開口装置は、第1の発明に係るフラップ開口装置であって、
開口保持部によって開口した状態を保持したまま段ボール箱を搬送する第2の搬送機構をさらに備えている。そして、開口保持部は、第2の搬送機構の搬送方向に沿って配置されたガイド部材である。
ここでは、開口保持部によって開口した段ボール箱を開口した状態で、例えば、箱詰め位置にまで搬送する第2の搬送機構をさらに備えている。そして、その開口保持部は、段ボール箱を開口した状態で搬送させる方向(第2の搬送機構による移動方向)に沿って配置されたガイド部材によって形成されている。例えば、フラップ開口機構によって開口した状態の段ボール箱を鉛直方向に搬送する場合、すなわち、第2の搬送機構が鉛直方向に段ボール箱を搬送する場合には、鉛直方向に配置された左右一対のガイド部材によって形成することができる。
これにより、段ボール箱が移動する場合においても、常時、ガイド部材によってフラップの内面を係止することができるので、フラップが段ボール箱の開口部を覆う方向に折れることを確実に防止することができる。
この結果、段ボール箱が移動する場合におけるフラップの開口した状態を保持する機構を容易に形成することが可能となる。
第3の発明に係るフラップ開口装置は、段ボール箱の開口部を覆うフラップを開口するフラップ開口装置であって、第1の搬送機構と、フラップ開口機構と、開口保持部と、第2の搬送機構と、を備えている。第1の搬送機構は、段ボール箱を所定の位置に搬送する。フラップ開口機構は、所定の位置に配置された段ボール箱の開口部に位置するように配置されており、段ボール箱のフラップの内面を押し広げて開口する。開口保持部は、フラップ開口機構によって押し広げられたフラップを開口した状態に保持する。第2の搬送機構は、開口保持部によって開口した状態を保持したまま段ボール箱を搬送する。
ここでは、フラップ開口機構が、所定の位置に搬送されてきた段ボール箱に対して、その段ボール箱の開口部に位置するように固定されており、第2の搬送機構が、フラップ開口機構によって押し広げられたフラップを開口した状態を保持したまま段ボール箱を移動させる。
従来のフラップ開口装置では、搬送されてきた段ボール箱の開口部にフラップ開口機構が移動して、例えば、フラップ開口機構を構成するツメ等によってフラップを開口していた。この場合、段ボール箱フラップを開口した後、フラップを開口した状態に保持すると共に、フラップ開口機構を待避させなければ、段ボール箱に物品を箱詰めすることができない。このため、フラップ開口機構の往復移動(開口部までの移動と開口部からの待避)等、装置全体で複雑な制御が必要であった。
そこで、本発明のフラップ開口装置では、フラップを開口するフラップ開口機構を固定配置し、第1の搬送機構によって段ボール箱の開口部がフラップ開口機構の位置(所定の位置)にくるように段ボール箱を移動させている。そして、フラップ開口機構によるフラップの開口後、第2の搬送機構によって、開口した状態を保持したまま段ボール箱を、例えば、物品の箱詰め位置まで搬送している。
これにより、フラップ開口機構の往復移動を省略することができることから、装置全体の制御を容易化することが可能となる。
第4の発明に係るフラップ開口装置は、第3の発明に係るフラップ開口装置であって、開口保持部は、第2の搬送機構の搬送方向に沿って配置されたガイド部材である。
ここでは、開口保持部が、段ボール箱を開口した状態で搬送させる方向(第2の搬送機構による移動方向)に沿って配置されたガイド部材によって形成されている。例えば、フラップ開口機構によって開口した状態の段ボール箱を鉛直方向に搬送する場合、すなわち、第2の搬送機構が鉛直方向に段ボール箱を搬送する場合には、鉛直方向に配置された左右一対のガイド部材によって形成することができる。
これにより、段ボール箱が移動する場合においても、常時、ガイド部材によってフラップの内面を係止することができるので、フラップが段ボール箱の開口部を覆う方向に折れることを確実に防止することができる。
この結果、段ボール箱が移動する場合におけるフラップの開口した状態を保持する機構を容易に形成することが可能となる。
第5の発明に係るフラップ開口装置は、第2から第4の発明のいずれか1つに係るフラップ開口装置であって、開口保持部は、第2の搬送機構に設けられている。
ここでは、例えば、開口部が横を向いた状態で第2の搬送機構によって搬送される場合において、段ボール箱を搬送する第2の搬送機構に設けられた開口保持部が上面に位置するフラップを保持して開口した状態を保持している。すなわち、ここでの開口保持部は、上面に位置するフラップを保持したまま第2の搬送機構とともに段ボール箱の搬送方向に移動している。
これにより、重力によって下りてくるフラップが開口部を覆う方向に動かないように確実に拘束することができる。
第6の発明に係るフラップ開口装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係るフラップ開口装置であって、段ボール箱は、繰り返し使用されているものである。
ここでは、フラップを開口する対象の段ボール箱は、繰り返し使用されているもの(再利用品)である。
ここで、繰り返し使用される段ボール箱は、一般的に、折り目部分におけるこしが弱く、前述したフラップの開口した状態を維持することが困難である。また、物品等を搬送する通函としての使用される段ボール箱は、繰り返し使用されているものが多い。
これにより、確実にフラップを開口した状態に保持することができる本発明のフラップ開口装置に対して繰り返し使用される段ボール箱を適用することは特に効果が大きい。
第7の発明に係るフラップ開口装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係るフラップ開口装置であって、段ボール箱は、開口部が略水平方向を向いた状態で搬送され、フラップ開口機構は、開口部が水平方向を向いた状態において上面に位置するフラップを押し広げる第1のツメと、側面に位置するフラップを押し広げる第2および第3のツメと、を有している。
ここでは、段ボール箱の開口部が水平を向いた状態、すなわち、開口部が横を向いた状態で搬送される場合において、フラップ開口機構が有するツメは、開口部が水平方向を向いた状態において上面に位置するフラップを押し広げる第1のツメと、側面に位置するフラップを押し広げる第2および第3のツメとの3本である。
ここで、例えば、従来の段ボール箱の開口部が鉛直上方を向いた状態、すなわち、開口部が上を向いた状態で搬送されるフラップ開口装置においては、段ボール箱を鉛直上方から見て上下左右のそれぞれのフラップを押し広げる4本のツメが必要不可欠であった。
これにより、開口部が水平方向を向いた状態において下面に位置するフラップは、重力によって自然に開口した状態となることから、このフラップを押し広げるためのツメを省略することができる。
この結果、フラップ開口機構を構成する部材点数を減らすことができ、各ツメが各フラップを押し広げるための制御を簡素化することが可能となる。
第8の発明に係る箱詰め装置は、フラップ開口装置と、詰め込み部と、を備えている。フラップ開口装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係るフラップ開口装置である。詰め込み部は、フラップ開口装置の下流側に配置されており、フラップ開口装置に含まれるフラップ開口機構においてフラップが開口された段ボール箱へ物品を詰め込む。
ここでは、段ボール箱のフラップを開口する上述のフラップ開口装置の下流側に、段ボール箱に物品を詰め込む詰め込み部を配置している。
これにより、段ボール箱はフラップが確実に開口された状態で詰め込み部に搬送されてくるので物品の箱詰めを確実に行うことができ、歩留まりを上げることができる。
本発明のフラップ開口装置によれば、この結果、フラップを開口した状態に保持することが確実に可能となるので歩留まりが上がり箱詰め工程における効率を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る箱詰め装置1について、図1〜図11を用いて説明すれば以下の通りである。
[箱詰め装置1全体の構成]
本発明の実施の形態に係るフラップ開口装置60を搭載した箱詰め装置1は、図1・図2に示すように、スナック菓子を納めた軟包材によって形成された四角形状の袋である商品(物品)Xを搬送して段ボール箱Yに箱詰めにするための装置である。箱詰め装置1は、第1搬送装置10と、受け渡し機構20と、第2搬送装置40と、排出装置50と、フラップ開口装置60(図3参照)と、箱詰め機構(詰め込み部)90(図3参照)と、を備えている。
[第1搬送装置10の構成]
第1搬送装置10は、箱詰め装置1の最上流側に配置されており、図2に示すように、上流側のコンベア100から搬送されてくる商品Xを順次下流側へ搬送方向a(図3参照)に沿って搬送する。そして、第1搬送装置10は、図3に示すように、取り込みコンベア11と、一対のサイドコンベア12・13と、を有している。
取り込みコンベア11は、箱詰め装置1の最上流側に配置されており、上流側のコンベア100から搬送されてくる商品Xを搬送方向aに沿って下流側へ搬送する。
ここで、コンベア100は、搬送方向aに沿って両端側にガイド101を有している。そして、コンベア100の搬送速度は、取り込みコンベア11の搬送速度よりも遅くなるように設定されている。また、上流側のコンベア100の搬送面は、取り込みコンベア11の搬送面よりも摩擦抵抗が小さくなっており、搬送面上を多少滑らせながら商品Xを搬送させることができる。
一対のサイドコンベア12・13は、図3に示すように、商品Xの搬送方向aから見て、略ハの字状に取り込みコンベア11の上方に配置されている。また、サイドコンベア12・13は、商品Xの搬送方向aと交差する方向における取り込みコンベア11の搬送面の両端側において、商品Xとそれぞれ当接して商品Xを所定の速度で下流側へ搬送方向aに沿って搬送する。
[受け渡し機構20の構成]
受け渡し機構20は、図3に示すように、第1搬送装置10の下流側に隣接して配置されており、上流側の第1搬送装置10から搬送方向aに沿って下流側へ搬送されてくる商品Xを受け取って所定の位置Qに起立姿勢で袋を順次並べる。そして、受け渡し機構20は、図1に示すように、支持プレート21と、4台の受け渡し台22と、を有している。
支持プレート21は、図1・図3に示すように、第1搬送装置10の下流側において、搬送方向aと略対向するように、本体ケース1aの側面部に取り付けられており、中央部に有している回転軸23によって回転可能に支持されている円形プレートである。
4台の受け渡し台22は、第1搬送装置10の直下流側において、支持プレート21の側面部に円状にそれぞれ配置されており、櫛歯状の載置面をそれぞれ有している。また、受け渡し台22は、それぞれ回転軸を有しており、回転可能に支持プレートにそれぞれ取り付けられている。
ここで、受け渡し台22の動作についてより具体的に説明する。
まず、図1に示すP1の位置において、受け渡し台22は、上流側の第1搬送装置10から搬送されてくる商品Xを略水平状態で受け取る。この際、受け取った商品Xは図示しない吸引装置によって受け渡し台22の櫛歯状の載置面に固定された状態で保持される。
次に、支持プレート21が回転軸23を中心にして回転方向dの方向に約90°回転する。この間に、受け渡し台22は回転軸22aを中心にして商品Xが起立姿勢となるように約90°回転方向eの方向に回転して図1に示すP2の位置に移動する。そして、下流側の所定の位置Qに商品Xを起立姿勢で搬送する。この際、所定の位置にはバケット41・42(後段にて詳述)のうち、いずれか一方が配置されており、商品Xを起立姿勢のまま受け取る。
さらに、受け渡し台22は、図1に示すP2の位置から支持プレート21が回転軸23を中心にして回転方向dの方向に約90°回転する間に、受け渡し台22が約90°回転方向eの方向に回転軸22aを中心に回転して図1に示すP3の位置に移動する。同様にして、受け渡し台22は、P3の位置からP4の位置に移動する。
このような動作を支持プレート21の側面部に配置された4台の受け渡し台22が順次行うことによって、上流側の第1搬送装置10から搬送される商品Xを下流側の所定の位置Qに起立姿勢で搬送することができる。
[第2搬送装置40の構成]
第2搬送装置40は、図3に示すように、受け渡し機構20の下流側に隣接して配置されている。そして、第2搬送装置40は、図1・図4に示すように、バケット41・42と保持部材44とを有しており、上流側の受け渡し機構20から所定の位置Qに起立姿勢で搬送される商品Xを順に受け取って所定の個数ずつ下流側の排出位置Rへ搬送する。
バケット41・42は、図1に示すように、第2搬送装置40における上流側と下流側とにおいて、それぞれ1つずつ設けられている一対の回転軸45・46の間をそれぞれ独立して走行して、上流側の所定の位置Qから下流側の排出位置Rまで商品Xを搬送する。また、バケット41・42は、それぞれ複数の底板47を組み合わせて構成されている。バケット41・42において、商品Xを起立姿勢に保持するため、上流側の端部の底板47には仕切り板43がそれぞれ設けられている。
保持部材44は、図1・図4に示すように、バケット41・42における下流側の底板47を覆うようにそれぞれ配置されており、商品Xを起立姿勢で保持する背板44aが設けられている。また、保持部材44は、バケット41・42と独立してそれぞれ走行することができる。さらに、保持部材44は、それぞれ高さを変更することもできる。そのため、バケット41・42における下流側の底板47をそれぞれ一部追い越す、すなわちオーバーラップすることができる。
これにより、バケット41・42において、それぞれ背板44aと仕切り板43との間隔を変更することができる。このため、バケット41・42においてそれぞれ一度に搬送する商品Xの上記所定の個数を適宜変更することができる。
なお、図2に示すように、仕切り板43および背板44aと、4台の受け渡し台22の載置面とは、それぞれ互い違いに櫛歯状となっており、交差可能になっている。
ここで、バケット41・42における商品Xの搬送方法について、バケット41を例に挙げて図1および図4を用いて以下においてより具体的に説明する。
上流側の受け渡し台22から商品Xが搬送されてくると、下流側に待機しているバケット41は、所定の間隔だけ下流側に移動することによって、図1に示すように、商品Xを起立姿勢で保持したまま受け取ることができる。そして、図4に示すように、バケット41において、上流側から受け渡された商品Xが所定の個数になると、下流側の排出位置Rまで商品Xを起立姿勢のまま搬送方向bに沿って搬送する。この際、図1に示すように、バケット41の搬送方向bにおける上流側に隣接して待機していたバケット42が下流側に速やかに移動して、上記バケット41と同様に受け渡し台22から商品Xを順に起立姿勢で受け取る。
また、図1に示すように、バケット41・42において、複数の底板47は上流側から下流側に向かって所定の角度で傾斜しており、商品Xを搬送する際に下流側の底板47のほうがより高くなるように配置されている。このため、バケット41の上流側の底板47にバケット42の下流側の底板47が一部オーバーラップ状態となって重なることができるようになっている。
これにより、バケット42は、所定の位置Qにより近い位置で待機することができるので、バケット41が下流側の排出位置Rへ移動すると速やかに搬送方向bにおける下流側に移動して、上流側から商品Xを受け取ることができる。なお、バケット41も同様にしてバケット42の上流側の底板47に一部重なることができるようになっている。
次に、バケット41は、後段にて詳述する排出装置50によってバケット41に起立姿勢で載置されている商品Xが排出されると、第2搬送装置40上をさらに搬送方向bの方向に移動する。そして、バケット41は、第2搬送装置40の下流側の端部まで移動すると第2搬送装置40の下部に回り込んで搬送方向bと反対の方向に移動してバケット42の搬送方向bにおける直上流側まで移動して待機する。そして、バケット42が所定の個数だけ上流側から商品Xを受け取って排出位置Rへ移動すると、速やかに搬送方向bにおける下流側へ移動して上記と同様に商品Xを上流側から順に所定の個数(以下、商品Xの束と示す)だけ受け取る。
これにより、商品Xを下流側の排出位置Rまで起立姿勢のまま搬送することができる。
[排出装置50の構成]
排出装置50は、図1・図3に示すように、第2搬送装置40の下流側の排出位置Rの近傍に配置されており、搬送されてくる商品Xを箱詰め機構90(後段にて詳述)に受け渡す。そして、排出装置50は、本体ケース1aの上部に設けられた駆動モータによって駆動される押し出し板51を有している。
押し出し板51は、図3に示すように、第2搬送装置40の下流側において、側面側近傍に配置されており、バケット41・42によって上流側から順次搬送されてくる商品Xの束を搬送方向bと略直交する搬送方向cの方向に押し出す。
[フラップ開口装置60の構成]
フラップ開口装置60は、図3に示すように、排出装置50が商品Xの束を押し出す搬送方向cに隣接して配置されており、排出装置50から搬出された商品Xを段ボール箱Yに箱詰めするために、段ボール箱Yの開口部を覆うフラップYa・Yb・Yc・Yd(図5・図6参照)を開口する。ここで、本実施形態の箱詰め装置1において使用される段ボール箱Yは、繰り返し使用されている、いわゆる、再利用品(リサイクル品)であって、一般的に開口部を覆うフラップYa・Yb・Yc・Ydの折り目部分はこしが弱く、フラップを開口した状態に維持することは難しい。そして、フラップ開口装置60は、図5に示すように、第1搬送機構(第1の搬送機構)61と、フラップ開口部70と、第2搬送機構(第2の搬送機構)80と、を有している。
(第1搬送機構61)
第1搬送機構61は、段ボール箱Yが、フラップ開口部70に含まれるツメ部(フラップ開口機構)71が段ボール箱の開口部に配置されるような位置(所定の位置)(以後、所定の位置と示す)Sまで搬送する。そして、第1搬送機構61は、図5・図6に示すように、搬送ベルト62と、搬送ガイド64と、押し出し機構65と、を有している。
搬送ベルト62は、第1搬送機構61における上流側と下流側とにおいて、それぞれ1つずつ設けられている一対の回転軸63a・63bに巻きかけられた無端状のベルトである。そして、搬送ベルト62は、図示しないモータによって回転軸63bが回転させられることで、搬送方向に回転する。また、搬送ベルト62は、図5における奥行き方向に2本配置されており、段ボール箱Yはこの2本の搬送ベルト62にまたがって載置される。ここで、段ボール箱Yは、開口部を水平方向の進行方向に向いている。
搬送ガイド64は、搬送ベルト62による搬送の際に、搬送方向と直交する方向のぶれを抑止する部材であって、搬送方向と直交する方向において2つ配置されている。
押し出し機構65は、搬送ベルト62から次の工程であるフラップ開口部70へ段ボール箱Yを確実に受け渡すための機構であって、2本の搬送ベルト62の間の直下に配置されている。そして、段ボール箱Yが、配置位置65aの真上を通過すると、鉛直方向において搬送ベルト62よりも上側である作動位置65bに上昇して、図面矢印方向に移動して段ボール箱Yの後端を押し出す。
(フラップ開口部70)
フラップ開口部70は、第1搬送機構61の下流側に隣接して配置されており、段ボール箱Yの開口部を覆うフラップYa・Yb・Yc・Ydを開口し、段ボール箱Yに商品Xを箱詰めする前の準備を行う。そして、フラップ開口部70は、図5・図6に示すように、ツメ部71と、保持部材72と、を有している。
ツメ部71は、段ボール箱YのフラップYa・Yb・Ycを段ボール箱Yの内側から押し広げるように開口する部材であって、所定の位置Sに配置された段ボール箱に対してフラップYa・Yb・Yc・Ydが開口できる位置に固定配置されている。そして、段ボール箱Yの開口部が水平方向を向いた状態において上部に位置するフラップ(以下、上面フラップと示す)Yaと、段ボール箱Yの開口部が水平方向を向いた状態において側面に位置する左右のフラップ(以下、左・右側面フラップと示す)Yb・Ycと、をそれぞれ開口するための3本のツメ71a・71b・71c(第1・第2・第3のツメ)を有している。なお、3本のツメ71a・71b・71cによる具体的なフラップYa・Yb・Ycの開口は、後段にて詳述する。なお、段ボール箱Yの開口部が水平方向を向いた状態において下部に位置するフラップ(以下、下面フラップと示す)Ydは、図5に示すように、重力によって垂れ下がった状態となるので、前述のツメ部71によって開口しなくても開口した状態を維持している。
保持部材72は、図5における奥行き方向おいて所定の位置Sに配置された段ボール箱Yの手前側に配置されており、搬送リフト81(後段にて詳述)とともに、第1搬送機構61から受け渡された段ボール箱Yを所定の位置Sに保持する。
(第2搬送機構80)
第2搬送機構80は、前述のフラップ開口部70と後述する箱詰め機構90との間に配置されており、フラップYa・Yb・Yc・Ydが開口した状態の段ボール箱Yを箱詰め機構90にまで搬送する。そして、第2搬送機構80は、図5・図6に示すように、搬送リフト81と、上部フラップ保持部(開口保持部)82と、ガイド部材(開口保持部)83と、を有している。
搬送リフト81は、段ボール箱Yを鉛直下向きに搬送する機構であって、段ボール箱Yの上面と下面を保持する保持部81a・81bと、段ボール箱Yの側面を保持するサイド保持部81cと、ベルト81dと、を有している。保持部81a・81bおよびサイド保持部81cは、ベルト81dに取り付けられている。そして、ベルト81dは、第2搬送機構80における上流側と下流側とにおいて、それぞれ1つずつ設けられている一対の回転軸81e・81fに巻きかけられた無端状のベルトである。そして、図示しないモータによって回転軸81eが回転させられることで、段ボール箱Yを搬送するリフトとして上下方向に移動することができる。
上部フラップ保持部82は、前述のフラップ開口部70において開口した上面フラップYaを搬送リフト81による搬送時も開口した状態に維持するための部材であって、搬送リフト81の上部に取り付けられている。そして、上部フラップ保持部82は、フラップYaを内面側から係止して、重力によって開口部を閉じようとする方向への移動を阻止する。
ガイド部材83は、前述のフラップ開口部70において開口した左右側面フラップYb・Ycを、搬送リフト81による搬送時も開口した状態に維持するための部材であって、鉛直方向、すなわち、本実施形態における段ボール箱Yの搬送方向に沿って配置されている。そして、ガイド部材83は、左右側面フラップYb・Ycを内面側から係止して、開口部を閉じようとする方向への移動を阻止する。
上述したように、第2搬送機構80は、搬送リフト81による搬送移動中においても、上部フラップ保持部82およびガイド部材83が、各フラップYa・Yb・Ycを内面側から絶えず係止する状態となり、段ボール箱YのフラップYa・Yb・Ycが開口部を閉じようとする方向への動きを阻止している。
[箱詰め機構90の構成]
箱詰め機構90は、第2搬送機構80および排出装置50の下流側に隣接して配置されており、第2搬送機構80によってフラップYa・Yb・Yc・Ydが開口した状態で搬送されてくる段ボール箱Yに、排出装置50より排出されてくる商品Xの束を格納する。そして、箱詰め機構90は、図5に示すように、集積部91と、搬入部92と、回転部95と、搬出部96と、を有している。
集積部91は、排出装置50の下流側に隣接(図3に示す搬送方向cの方向)して配置されており、排出装置50から押し出される商品Xを段ボール箱Yに格納する状態に整列させる。例えば、段ボール箱Yに商品Xの束を、段ボール箱Yの開口部側からみて奥行き方向に2列、鉛直方向に3段に配置して格納する状態に整列させる。
搬入部92は、集積部91において、段ボール箱Yに格納する状態に整列された商品Xの束を、段ボール箱Yに実際に格納する部位であって、フラップ固定板93と、押し出し板94とを有している。
フラップ固定板93は、第2搬送機構80よりフラップが開口した状態で搬送されてきた段ボール箱YのフラップYa・Yb・Yc・Ydの開口状態を保持するため板状の部材であって、上部フラップYaと、左側面フラップYbと、右側面フラップYcと、下部フラップYdとをそれぞれ内面側から係止する4枚の板部材93a・93b・93c・93dにより構成されている。フラップ固定板93は、段ボール箱Yが搬入部92にない場合には、集積部91を塞ぐような位置(図5に示す2点鎖線)に配置されている。そして、段ボール箱Yが搬入部92に搬送されてきた場合には、支軸(図示せず)を中心に回動し(図5に示す実線の方向)集積部91を開放し、同時に、集積部91から段ボール箱Yへの搬送経路を確保する。
押し出し板94は、集積部91において格納する状態に整列された商品Xの束を、段ボール箱Yの方向に押し出して、商品Xの束を段ボール箱Yに格納する。
回転部95は、商品の束が段ボール箱Yに格納された後、開口部が水平方向を向いた状態の段ボール箱Yを鉛直上方向に向いた状態に変える。そして、回転部95は、下面支持部材95aと、側面支持部材95b・95cを有している。
下面支持部材95aは、第2搬送機構80から搬送されてきた段ボール箱Yの状態において、下面側を支持する部材である。側面支持部材95b・95cは、下面支持部材95aと同様に、段ボール箱Yの両側面を支持する部材である。下面支持部材95a・側面支持部材95b・95cとも、図5に示すように、反時計回りに回動することによって段ボール箱Yを開口部が水平方向を向いた状態から鉛直上方向に向いた状態へと変える。
搬出部96は、回転部95の下流側に隣接して配置されており、商品Xの束を複数格納し、開口部が上を向いた状態の段ボール箱Yを箱詰め装置の外側へ排出する。そして、搬出部96は、搬送ベルト97と、搬送ガイド98と、を有している。
搬送ベルト97は、搬出部96における上流側と下流側とにおいて、それぞれ1つずつ設けられている一対の回転軸97a・97bに巻きかけられた無端状のベルトである。そして、搬送ベルト97は、図示しないモータによって回転軸97bが回転させられることで、搬送方向に回転する。
搬送ガイド98は、搬送ベルト97による搬送の際に、搬送方向と直交する方向のぶれを抑止する部材であって、搬送方向に直交する方向に2つ配置されている。
(フラップ開口装置60から箱詰め機構90の一連の流れ)
フラップ開口装置60および箱詰め機構90による段ボール箱YのフラップYa・Yb・Yc・Ydの開口から物品Xの箱詰め、そして、箱詰めされた段ボール箱Yの排出までの一連の流れについて、図7〜図10を使用して説明する。なお、上述の一連の流れは、図7(a)→図7(b)→図8(a)→図8(b)→図9(a)→図9(b)→図10に示す順番となり、以下の説明もこの順番で行う。
まず最初に、段ボール箱Yは、図7(a)に示すように、第1搬送機構61に含まれる搬送ベルト62に載置されて搬送される。このとき、段ボール箱Yの開口部は水平方向である進行方向に向けて搬送する。そして、段ボール箱Yは、第1搬送機構61に隣接して配置されている下流側のフラップ開口部70まで搬送される。
次に、段ボール箱Yは、図7(b)に示すように、第1搬送機構61に含まれる押し出し機構65によって定位置に固定配置されたツメ部71に対して段ボール箱Yの内部側に位置するところまで搬送される。なお、この位置は、ツメ部71を構成する3つのツメ71a・71b・71c(図8(a)等参照)がフラップYa・Yb・Ycを押し広げる方向に開いたときに、フラップYa・Yb・Ycの内面に確実に接触できる位置をいう。(以下、この位置を所定の位置と示す)段ボール箱Yは、この所定位置において、搬送リフト81に含まれる保持部81a・81b(図5等参照)と保持部材72(図6等参照)とによって段ボール箱Yの上下面を保持されている。
次に、段ボール箱Yは、図8(a)に示すように、フラップ開口部70によって、上部フラップYaと左側面フラップYbと右側面フラップYcとを内面側から外側に向かって押し広げられて開口される。具体的には、第1搬送機構61によって段ボール箱Yが搬送されてきた時、図11の実線に示すように、段ボール箱Yの内部側に向かって閉じた状態のツメ部71を構成するツメ71a・71b・71cが、図11の2点鎖線が示すように、内面側から上部フラップYaと左側面フラップYbと右側面フラップYcとを外側に向かって押し広げる方向に移動して、各フラップYa・Yb・Ycを開口する。なお、フラップYdは、重力によって自然に下方に垂れ下がるような状態となって開口した状態となっている。
次に、段ボール箱Yは、図8(b)に示すように、各フラップYa・Yb・Yc・Ydが開口した状態を維持しながら第2搬送機構80によって鉛直下方向に搬送される。具体的には、左右側面フラップYb・Ycの開口状態を維持するためにガイド部材83と、上部フラップYaの開口状態を維持するための上部フラップ保持部82と、が備えられている。ガイド部材83は、左右側面フラップYb・Ycの内面側から係止して、開口部を閉じようとする方向への移動を阻止する。また、ガイド部材83は、図に示す矢印の搬送方向に沿って配置されているので、搬送リフト81による搬送中も絶えずフラップYb・Ycを内面側から係止することができる。上部フラップ保持部82は、上部フラップYaの内面側から係止して、重力によって開口部を閉じようとする方向への移動を阻止する。また、上部フラップ保持部82は、搬送リフト81に取り付けられていることから、搬送中も絶えずフラップYaを内面側から係止することができる。
次に、段ボール箱Yは、図9(a)に示すように、第2搬送機構80によって鉛直下方向に隣接して配置されている搬入部92に搬送される。そして、搬入部92では、集積部91(図5参照)から押し出される商品Xを段ボール箱Yに格納する。搬入部92は、商品Xの搬入時に各フラップYa・Yb・Yc・Ydの開口状態を維持するためのフラップ固定板93を有しており、図9(a)に示すように、段ボール箱Yが搬入部92に搬送されてくる前においては、集積部91との搬送経路を遮断するような状態(以下、閉状態と示す)となっている。
次に、段ボール箱Yが、図9(b)に示すように、搬入部92における所定位置に配置されると、上述のフラップ固定板93を構成するそれぞれの板部材93a・93b・93c・93dが、図9(b)の矢印の向きに回動して各フラップYa・Yb・Yc・Ydの内部側から係止する。また、このとき、段ボール箱Yの開口部側方向に配置されている集積部91との搬送経路が確保され、集積部91に整列された商品Xが、押し出し板94によって図9(b)に示す矢印方向に搬入できる状態となる。
最後に、図10に示すように、商品Xを格納した段ボール箱Yは、開口部が水平方向を向いた状態から鉛直上方向を向いた状態に変えられる。具体的には、段ボール箱Yに商品Xの搬入が終わると、図10に示すように、フラップ固定板93を構成する板部材93a・93b・93c・93dが元の閉状態となって、段ボール箱Yを保持する回転部95が、図10の実線矢印が示すように、90度回動する。そして、この回転部95の回動によって、段ボール箱Yは、開口部が水平方向を向いた状態から鉛直上方向を向いた状態に変えられる。そして、開口部が鉛直上方向を向いた状態の段ボール箱Yは、搬送ベルト97によって、図10に示す破線矢印の排出方向に搬送されていく。
[箱詰め装置1の特徴]
(1)
本実施形態の箱詰め装置1では、図8(b)に示すように、上部フラップ保持部82が、上面フラップYaを内面側から係止している。また、ガイド部材83は、左右側面フラップYb・Ycを内面側から係止している。
これにより、各フラップYa・Yb・Ycを係止した位置よりも内側にフラップが折れることがなくなる。すなわち、上部フラップ保持部82は、フラップYaを内面側から係止して、重力によって開口部を閉じようとする方向への移動を阻止している。また、ガイド部材83は、左右側面フラップYb・Ycを内面側から係止して、開口部を閉じようとする方向への移動を阻止している。
この結果、各フラップを開口した状態を保持することが確実となるので、搬入部92における歩留まりが上がり、箱詰め機構90における効率を高めることができる。
(2)
本実施形態の箱詰め装置1では、図8(b)に示すように、フラップYa・Yb・Yc・Ybが開口した状態の段ボール箱Yを搬送する第2搬送機構80として、搬送リフト81と、段ボール箱Yの搬送方向に沿って配置されたガイド部材83と、を有している。
これにより、ガイド部材83は、搬送リフト81による段ボール箱Yの搬送中も絶えずフラップYb・Ycを内面側から係止することができる。
この結果、段ボール箱Yが移動する場合におけるフラップYb・Ycの開口した状態を保持する機構を容易に形成することができる。
また、第2搬送機構80は、上部フラップ保持部82をさらに有している。
これにより、搬送中も絶えず上面フラップYaを内面側から係止することができ、重力によって開口部を閉じようとする方向への移動を確実に阻止することができる。
(3)
本実施形態の箱詰め装置1では、ツメ部71が定位置に固定配置されている。そして、第1搬送機構61が、図7(b)に示すように、ツメ部71が段ボール箱Yのフラップを開口できる位置(所定の位置)まで段ボール箱Yを搬送する。
これにより、ツメ部71の往復移動を省略することができることから、箱詰め装置1全体の制御を容易化することが可能となる。
(4)
本実施形態の箱詰め装置1では、使用される段ボール箱Yが、繰り返し使用されている、いわゆる、再利用品(リサイクル品)である。
ここで、再利用品の段ボール箱Yは、一般的に開口部を覆うフラップYa・Yb・Yc・Ydの折り目部分のこしが弱く、フラップを開口した状態に維持することは難しい。
これにより、確実にフラップYa・Yb・Yc・Ydを開口した状態に保持することができる本実施形態の箱詰め装置1に対して再利用品の段ボール箱Yを適用することは特に効果が大きい。
(5)
本実施形態の箱詰め装置1では、段ボール箱Yの搬送を開口部が水平方向に向けた状態で搬送している。そして、ツメ部71が、上面フラップYaと、左右側面フラップYb・Ycと、をそれぞれ開口するための3本のツメ71a・71b・71cを有している。
ここで、本実施形態の箱詰め装置1においては、段ボール箱Yの搬送を開口部が水平方向に向けた状態で搬送している。このため、段ボール箱Yの下面フラップYdは、図5に示すように、重力によって垂れ下がった状態となるので、ツメ部71によって開口しなくても開口した状態を維持することができる。
これにより、ツメ部71を構成する部材点数を減らすことができ、各ツメ71a・71b・71cが各フラップYa・Yb・Ycを押し広げるための制御を簡素化することが可能となる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態の箱詰め装置1では、段ボール箱YのフラップYa・Yb・Yc・Ydを開口するツメ部71が固定配置されており、第1搬送機構61によって段ボール箱Yが所定の位置にまで搬送されてくる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ツメ部が、段ボール箱の内面側にまで移動して、フラップを内面側から押し広げて開口してもよい。この場合も、開口した段ボール箱のフラップを内面側から係止するガイド部材や保持部材を設けることによって、フラップを開口した状態を維持することができるという上記の実施形態に係る箱詰め装置1と同様の効果を得ることができる。
ただし、ツメ部の往復制御(開口部までの移動と開口部からの待避)が発生し、装置全体において複雑な制御となること、高速化処理等を考慮すると、本実施形態の箱詰め装置1のようにツメ部を固定することが望ましい。
(B)
上記実施形態の箱詰め装置1では、ガイド部材83や上部フラップ保持部82によって、開口した状態の段ボール箱YのフラップYa・Yb・Yc・Ydを内面側から係止する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、フラップの外面側から吸着する等の手段によってフラップの開口した状態を維持しながら搬送してもよい。この場合も、ツメ部を固定配置することによって、装置全体の複雑な制御を容易化できるという、上記の実施形態に係る箱詰め装置1と同様の効果を得ることができる。
ただし、搬送中の段ボール箱において、フラップが開口部を閉じようとする方向への移動を確実に阻止することを考慮すると、本実施形態の箱詰め装置1のように、ガイド部材等によってフラップを内面側から係止することが望ましい。
(C)
上記実施形態の箱詰め装置1では、段ボール箱Yの開口部が水平方向を向いた状態で搬送され、フラップが開口され、商品が搬入される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、段ボール箱は開口部が鉛直上方を向いた状態で搬送され、フラップが開口され、商品が搬入されてもよい。
ただし、ツメ部を構成するツメの本数が3本で済んだり、下面フラップを保持するガイド部材等を設けなくても済むことを考慮すると、本実施形態の箱詰め装置1のように、段ボール箱は、開口部が水平方向を向いた状態で搬送されることが望ましい。
(D)
上記実施形態の箱詰め装置1では、段ボール箱YのフラップYa・Yb・Yc・Ydを開口した後、第2搬送機構80によってそのフラップYa・Yb・Yc・Ydを開口した状態で鉛直下方向に搬送する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、段ボール箱Yを開口した後の第2搬送機構は、略水平方向に設置されていてもよい。この場合も、例えば、略水平方向、すなわち、搬送方向に沿ったガイド部材を配置することによって上面フラップの開口状態を維持したまま搬送することが可能となる。また、左右側面フラップの開口状態を維持するために、搬送リフトに左右側面フラップ保持を設けてもよい。
(E)
上記実施形態の箱詰め装置1では、上部フラップ保持部82が、搬送リフト81に取り付けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上部フラップ保持部は、搬送リフト81と共に移動するのではなく、別の移動手段によって搬送リフト81に合わせて移動して上面のフラップを保持してもよい。
(F)
上記実施形態の箱詰め装置1では使用される段ボール箱Yが、繰り返し使用されている、いわゆる、再利用品(リサイクル品)である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、再利用品(リサイクル品)でなく、新品の段ボール箱を使用してもよい。この場合、搬送中に何らかの原因でフラップが開口部を覆う状態となった場合においても、確実にフラップを開口することができる。
(G)
上記実施形態の箱詰め装置1では、段ボール箱YのフラップYb・Ycを開口した状態に維持するためのガイド部材83が、段ボール箱Yの搬送方向に沿って配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ガイド部材は、上部フラップ保持部82と同様に、搬送リフト81に取り付けられていてもよい。
本発明によれば、段ボール箱のフラップを開口し、開口した状態を確実に維持することが可能になるため、例えば、通函や梱包に段ボール箱が使用される箱詰め装置への適用が特に有用である。
本発明の一実施形態に係る箱詰め装置の内部構成を示す側面図。 図1の断面Aにおける矢視断面図。 箱詰め装置における商品の搬送経路を示す模式図。 図1に含まれる商品の搬送経路を示す図。 図3に含まれるフラップ開口装置および箱詰め機構の側面断面図。 図3に含まれるフラップ開口装置の平面図。 (a)、(b)は、フラップ開口装置から箱詰め機構への一連の流れを示した説明図。 (a)、(b)は、フラップ開口装置から箱詰め機構への一連の流れを示した説明図。 (a)、(b)は、フラップ開口装置から箱詰め機構への一連の流れを示した説明図。 フラップ開口装置から箱詰め機構への一連の流れを示した説明図。 図5に含まれるフラップ開口機構の詳細平面図。
符号の説明
1 箱詰め装置
1a 本体ケース
10 第1搬送装置
11 取り込みコンベア
12・13 サイドコンベア
20 受け渡し機構
21 支持プレート
22 受け渡し台
22a 回転軸
23 回転軸
40 第2搬送装置
41・42 バケット
43 仕切り板
44 保持部材
44a 背板
45・46 回転軸
47 底板
50 排出装置
51 押し出し板
60 フラップ開口装置
61 第1搬送機構(第1の搬送機構)
62 搬送ベルト
63a・63b 回転軸
64 搬送ガイド
65 押し出し機構
65a 配置位置
65b 作動位置
70 フラップ開口部
71 ツメ部(フラップ開口機構)
71a・71b・71c ツメ(第1・第2・第3のツメ)
72 保持部材
80 第2搬送機構(第2の搬送機構)
81 搬送リフト
81a・81b 保持部
81c サイド保持部
81d ベルト
81e・81f 回転軸
82 上部フラップ保持部(開口保持部)
83 ガイド部材(開口保持部)
90 箱詰め機構(詰め込み部)
91 集積部
92 搬入部
93 フラップ固定板
93a・93b・93c・93d 板部材
94 押し出し板
95 回転部
95a 下面支持部材
95b・95c 側面支持部材
96 搬出部
97 搬送ベルト
97a・97b 回転軸
98 搬送ガイド
100 コンベア
101 ガイド
X 商品(物品)
Y 段ボール箱

Claims (8)

  1. 段ボール箱の開口部を覆うフラップを開口するフラップ開口装置であって、
    前記段ボール箱を所定の位置に搬送する第1の搬送機構と、
    前記所定の位置に配置された前記段ボール箱の前記フラップの内面を押し広げて開口するフラップ開口機構と、
    前記フラップ開口機構によって押し広げられた前記フラップの内面を係止して前記フラップを開口した状態に保持する開口保持部と、
    を備えたフラップ開口装置。
  2. 前記開口保持部によって開口した状態を保持したまま前記段ボール箱を搬送する第2の搬送機構をさらに備えており、
    前記開口保持部は、前記第2の搬送機構の搬送方向に沿って配置されたガイド部材である、
    請求項1に記載のフラップ開口装置。
  3. 段ボール箱の開口部を覆うフラップを開口するフラップ開口装置であって、
    前記段ボール箱を所定の位置に搬送する第1の搬送機構と、
    前記所定の位置に配置された前記段ボール箱の開口部に位置するように配置されており、前記段ボール箱の前記フラップの内面を押し広げて開口するフラップ開口機構と、
    前記フラップ開口機構によって押し広げられた前記フラップを開口した状態に保持する開口保持部と、
    前記開口保持部によって開口した状態を保持したまま前記段ボール箱を搬送する第2の搬送機構と、
    を備えたフラップ開口装置。
  4. 前記開口保持部は、前記第2の搬送機構の搬送方向に沿って配置されたガイド部材である、
    請求項3に記載のフラップ開口装置。
  5. 前記開口保持部は、前記第2の搬送機構に設けられている、
    請求項2から4のいずれか1項に記載のフラップ開口装置。
  6. 前記段ボール箱は、繰り返し使用されているものである、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のフラップ開口装置。
  7. 前記段ボール箱は、前記開口部が略水平方向を向いた状態で搬送され、
    前記フラップ開口機構は、前記開口部が水平方向を向いた状態において上面に位置する前記フラップを押し広げる第1のツメと、側面に位置する前記フラップを押し広げる第2および第3のツメと、を有している、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のフラップ開口装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のフラップ開口装置と、
    前記フラップ開口装置の下流側に配置されており、前記フラップ開口機構において前記フラップが開口された前記段ボール箱へ物品を詰め込む詰め込み部と、
    を備えた箱詰め装置。
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