JP2008018906A - ハイブリッド電気自動車用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供する。
【解決手段】ハイブリッド電気自動車用表示装置10は、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力によって走行するハイブリッド電気自動車1に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置10であって、電動機2の作動状態を表示する第1表示手段20、91aと、エンジンの作動状態を表示する第2表示手段30、92aと、ハイブリッド電気自動車1の走行状態を表示する第3表示手段40、93aとを備え、第1表示手段20、91aが、電動力とエンジン動力の差分に応じて第3表示手段40、93aを基準として上下方向S1へ移動するように構成され、第2表示手段30、92aが、差分に応じて第3表示手段40、93aを基準として第1表示手段20、91aと反対方向S2へ移動するように構成される。
【選択図】図2
【解決手段】ハイブリッド電気自動車用表示装置10は、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力によって走行するハイブリッド電気自動車1に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置10であって、電動機2の作動状態を表示する第1表示手段20、91aと、エンジンの作動状態を表示する第2表示手段30、92aと、ハイブリッド電気自動車1の走行状態を表示する第3表示手段40、93aとを備え、第1表示手段20、91aが、電動力とエンジン動力の差分に応じて第3表示手段40、93aを基準として上下方向S1へ移動するように構成され、第2表示手段30、92aが、差分に応じて第3表示手段40、93aを基準として第1表示手段20、91aと反対方向S2へ移動するように構成される。
【選択図】図2
Description
本発明は、ハイブリッド電気自動車に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置に関するものである。
近年、電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車(ハイブリッド車両)が実用化されている。
ハイブリッド車両では、発進時に電動機を使用し、加速時にエンジンと電動機を併用し、一定走行時にエンジンで走りながら、余剰の動力を電動機を作動させて充電する。そして、減速時に電動機により回生発電で充電を行う。このように、エンジンの苦手な走行条件で巧みに電動機を使い、エンジンを働かせているときにこれを効率よく運転して余剰の駆動力を充電に回す。
このように、ハイブリッド車両の走行状態は、電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって複雑に制御されるため、ハイブリッド車両の運転状態を運転者に的確に認識させることが必要となっている。
例えば、ハイブリッド車両用の表示装置として、電動機を作動させるための蓄電池からの電力とエンジン動力とを縦軸に積み上げて表示し、且つ、車速を横軸に表示することによって、これらを2次元的に表示する表示装置が開示されている(特許文献1を参照)。
この表示装置においては、電力とエンジン動力とを互いに異なる色彩で縦軸に表示する。また、電動機の作動状態を電力として表示し、エンジンの作動状態をエンジン動力として表示し、ハイブリッド車両の走行状態を車速として表示する。この表示装置は、これらを2次元的に表示することによって、ハイブリッド車両の運転状態を運転者に的確に認識させようとするものである。
特開2005−35413号公報
上述したように、電動機は、所定の割合でハイブリッド車両の走行状態に対して寄与し、エンジンは、所定の割合でハイブリッド車両の走行状態に対して寄与する。電動機からの電動力を大きくして、エンジンからのエンジン動力を小さくすれば、電動機がハイブリッド車両の走行状態に対して優勢的に寄与するため、運転状態は、エコロジー的になる。
また、電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合を一定にして、電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方を大きくすれば、ハイブリッド車両の加速度は上昇し、運転状態はパワー的になる。
このように、電動機の作動状態とエンジンの作動状態とハイブリッド車両の走行状態は、互いに関連し合って、絶えず変動する。このため、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを、運転者に対して同時に認識させる必要がある。
これに対して、上述の表示装置は、電動機の作動状態とエンジンの作動状態とハイブリッド車両の走行状態とを、2次元的に表示するものであるため、電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合を同時に認識させることが困難である。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを同時に認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であって、電動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第1リングと、エンジン動力の増減度合いに応じて第1リングと同一方向へ回動するように構成された第2リングと、電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じて第1リングと反対方向へ回動するように構成された第3リングとを備え、第1リングと第2リングが、第3リングと略接触するように配置されていることを特徴とする。
この構成では、第1リングが、電動力の増減度合いに応じて回動し、第2リングが、エンジン動力の増減度合いに応じて第1リングと同一方向へ回動する。また、第1リングと第2リングとに略接触するように配置された第3リングが、電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じて第1リングと反対方向へ回動する。
これにより、第3リングは、第1リングと第2リングと歯車状に噛み合っているように目視され、第1リングと第2リングとによって回動しているように目視される。ここで、ハイブリッド電気自動車は、電動力とエンジン動力との合計動力によって走行する。このため、第1リングと第2リングとによって回動しているように目視される第3リングの回動は、ハイブリッド電気自動車の走行の増減度合い、即ち、ハイブリッド電気自動車の加速度に対応する。
従って、第1リングによって回動しているように目視される第3リングの回動の部分が、ハイブリッド電気自動車の加速度に対する電動機の寄与の割合を認識させ、第2リングによって回動しているように目視される第3リングの回動の部分が、ハイブリッド電気自動車の加速度に対するエンジンの寄与の割合を認識させる。即ち、ハイブリッド電気自動車の走行状態の一つである加速度に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを、互いに歯車として噛み合っているように目視される第1リングと第2リングと第3リングの各回動によって、認識させることができる。
この結果、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供できる。
請求項2に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であって、電動機の作動状態を表示する第1表示手段と、エンジンの作動状態を表示する第2表示手段と、ハイブリッド電気自動車の走行状態を表示する第3表示手段とを備え、第1表示手段が、電動力とエンジン動力の差分に応じて第3表示手段を基準として第1表示手段の表示面に沿った上下方向へ移動するように構成され、第2表示手段が、差分に応じて第3表示手段を基準として第1表示手段と反対方向へ移動するように構成されていることを特徴とする。
この構成では、第1表示手段が、電動力とエンジン動力の差分に応じて、第3表示手段を基準として第1表示手段の表示面に沿った上下方向へ移動し、第2表示手段が、この差分に応じて、第3表示手段を基準として第1表示手段と反対方向へ移動する。これにより、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合を、それぞれ、上下方向における第3表示手段の位置が表す50パーセントを基準として認識させることができる。
この結果、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを同時に認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供できる。
請求項3に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、電動機の作動状態を表示する第1表示手段と、エンジンの作動状態を表示する第2表示手段と、ハイブリッド電気自動車の走行状態を表示する第3表示手段とを備え、第1リングが、第1表示手段の略中央位置を回転軸として第1表示手段に対して回動するように構成され、第2リングが、第2表示手段の略中央位置を回転軸として第2表示手段に対して回動するように構成され、第3リングが、第3表示手段の略中央位置を回転軸として第3表示手段に対して回動するように構成され、第1表示手段と第1リングが、電動力とエンジン動力の差分に応じて、第3表示手段を基準として上下方向へ第3リングの円弧に沿って移動するように構成され、第2表示手段と第2リングが、差分に応じて、第3表示手段を基準として第1表示手段と反対方向へ第3リングの円弧に沿って移動するように構成されていることを特徴とする。
この構成では、請求項1と請求項2の両方に記載された構成が備わるため、ハイブリッド電気自動車の加速度と走行の両方に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを認識させることができる。
また、この構成では、第1リングと第2リングの両方が、第3リングの円弧に沿って上下方向へ移動するため、加速度と走行の両方に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを、互いに歯車として噛み合っているように目視される第1リングと第2リングと第3リングの各回動によって、認識させることができる。これにより、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とをより関連付けて認識させることができる。
請求項4に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、第3表示手段の略中央位置を回転軸として第3表示手段に対して回動するように構成され且つ回転軸に対して互いに反対方向に延出するアーム部を備え、第1表示手段と第1リングが、アーム部の一端側に配置され、第2表示手段と第2リングが、アーム部の他端側に配置され、第1表示手段と第2表示手段が、アーム部に固定され、第1リングと第2リングが、アーム部に対して回動可能に構成されていることを特徴とする。
この構成では、第1表示手段と第1リングと第2表示手段と第2リングが、アーム部の回動によって第3表示手段を基準として上下方向へ移動するように配置され、第1表示手段と第2表示手段がアーム部に固定され、第1リングと第2リングがアーム部に対して回動可能に構成される。これにより、請求項3に記載された構成を簡易に構成できる。
請求項5に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、第1表示手段と第2表示手段と第3表示手段が、それぞれ、表示意匠が形成された文字盤と文字盤の目視側前面に沿って回動する指針とを備えることを特徴とする。
この構成でも、上述の効果を得ることができる。
請求項6に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であって、電動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第1リングと、エンジン動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第2リングと、電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じて回動するように構成された第3リングとを備えることを特徴とする。
この構成では、第1リングが電動力の増減度合いに応じて回動し、第2リングがエンジン動力の増減度合いに応じて回動し、第3リングが電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じて回動する。ここで、ハイブリッド電気自動車は、電動力とエンジン動力との合計動力によって走行する。このため、第3リングの回動は、ハイブリッド電気自動車の走行の増減度合い、即ち、ハイブリッド電気自動車の加速度に対応する。
従って、第1リングの回動が、ハイブリッド電気自動車の加速度に対する電動機の寄与の割合を認識させ、第2リングの回動が、ハイブリッド電気自動車の加速度に対するエンジンの寄与の割合を認識させる。また、第3リングの回動が、電動機とエンジンによって生じたハイブリッド電気自動車の加速度を認識させる。即ち、ハイブリッド電気自動車の走行状態の一つである加速度に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを、第1リングと第2リングと第3リングの各回動によって、認識させることができる。
この結果、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供できる。
請求項7に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、第1リングを第1リング像として表示し、第2リングを第2リング像として表示し、且つ、第3リングを第3リング像として表示する表示部を備えることを特徴とする。
この構成では、上述の構成を、第1リング像と第2リング像と第3リング像とによって簡易に構成できる。
請求項8に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、第1表示手段を第1表示像として表示し、第2表示手段を第2表示像として表示し、且つ、第3表示手段を第3表示像として表示する表示部を備えることを特徴とする。
この構成では、上述の構成を、第1表示像と第2表示像と第3表示像とによって簡易に構成できる。
請求項9に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、第1表示手段を第1表示像として表示し、第2表示手段を第2表示像として表示し、第3表示手段を第3表示像として表示し、第1リングを第1リング像として表示し、第2リングを第2リング像として表示し、且つ、第3リングを第3リング像として表示する表示部を備えることを特徴とする。
この構成では、上述の構成を、第1表示像と第2表示像と第3表示像と第1リング像と第2リング像と第3リング像とによって簡易に構成できる。
請求項10に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置は、表示部が、液晶パネルとして構成されていることを特徴とする。
この構成でも、上述の効果を得ることができる。
以下、本発明によるハイブリッド電気自動車用表示装置を、図面に基づいて説明する。
(構成)
本発明の一実施形態によるハイブリッド電気自動車用表示装置が搭載されるハイブリッド電気自動車であるハイブリッド車両1は、図1に示す主要なシステム構成を備える。ハイブリッド車両1の発進時に、電動機2が、高電圧バッテリ3からの電力により作動する。電動機2からの電動力は、トランスミッション7を介して駆動輪8に伝達されて駆動輪8を駆動する。
本発明の一実施形態によるハイブリッド電気自動車用表示装置が搭載されるハイブリッド電気自動車であるハイブリッド車両1は、図1に示す主要なシステム構成を備える。ハイブリッド車両1の発進時に、電動機2が、高電圧バッテリ3からの電力により作動する。電動機2からの電動力は、トランスミッション7を介して駆動輪8に伝達されて駆動輪8を駆動する。
インバータ6は、高電圧バッテリ3からの直流の電力を、交流の電力に変換して電動機2を駆動させ、電動機2を作動させる。
加速時に、エンジン4と電動機2の両方を作動させ、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力の両方によって駆動輪8を駆動する。エンジン4からのエンジン動力は、動力分割機構5とトランスミッション7を介して駆動輪8へ伝達されて駆動輪8を駆動する。
一定走行時に、エンジン4は、駆動輪8をトランスミッション7を介して駆動し、余剰のエンジン動力を動力分割機構5介して電動機2へ回して発電させる。即ち、エンジン4からのエンジン動力の余剰部分は、動力分割機構5介して電動機2に伝達されて電動機2を駆動する。
この余剰のエンジン動力は、電動機2によって交流の電力に変換され、これがインバータ6によって直流の電力に変換される。この直流の電力が、高電圧バッテリ3に充電される。動力分割機構5は、エンジン4から出力したエンジン動力を、駆動輪8を駆動する動力と電動機2を駆動する動力に2分割させる。
減速時に、電動機2により回生発電で充電を行う。回生発電は、制動時に、ハイブリッド車両1の運動エネルギーを、電動機2により電気エネルギーに変換させる発電であり、変換された電気エネルギーを、電力として高電圧バッテリ3に充電する。
このように、ハイブリッド車両1では、エンジン4の苦手な走行条件で巧みに電動機2を使い、エンジン4を作動させているときに効率よく作動させ、エンジン4からのエンジン動力の余剰部分を充電に回す。
これらの制御は、マイクロコンピュータ等から構成されたハイブリッド制御装置9(図8)によって行われる。
ハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10は、図2に示すように構成され、ハイブリッド車両1の運転席前方に配置されてハイブリッド車両1に関する各種情報を表示する。コンビネーションメータ10は、第1表示手段であるモータパワー計20と、第1リングであるモータリング23と、第2表示手段であるエンジン回転計30と、第2リングであるエンジンリング33と、第3表示手段である車速計40と、第3リングである車速リング43とを備える。
モータパワー計20は、表示意匠である文字21aが形成された文字盤21と、文字盤21の目視側前面(図3において上側)に沿って回動する指針22とを備える。モータリング23は、電動力の増減(微分値)に応じて、モータパワー計20(文字盤21)の略中央位置を回転軸としてモータパワー計20に対して回動するように構成される。
文字盤21は、樹脂材から形成されたアーム部50に固定され、指針22とモータリング23は、アーム部50に対して回動可能に構成される。アーム部50は、車速計40の略中央位置を回転軸Zとして車速計40に対して回動するように構成され、且つ、図2と図3に示すように曲線状で棒状であって回転軸Zに対して互いに反対方向(図2と図3において左右方向)に延出するように形成される。
モータパワー計20とモータリング23は、モータリング23が後述する第3リングである車速リング43aと略接触するようにアーム部の一端側(図2と図3において左側)に配置され、モータパワー計20とモータリング23が、アーム部50の回動によって車速リング43aの円弧に沿って上下方向S1へ移動するように構成される。
モータパワー計20とモータリング23は、電動力とエンジン動力の差分に応じて、車速リング43aの円弧に沿って車速計40を基準として、モータパワー計20の表示面である文字盤21の目視側前面(図3において上側の面)に沿った上下方向S1へ移動するように構成される。
尚、電動力とエンジン動力と合計動力の各単位は、キロワット(kW)や馬力(PS)や他の単位を使用することが可能であるが、同一の単位を使用する。これは、モータパワー計20を電動力とエンジン動力の差分に応じて移動させるためである。
指針22とモータリング23は、アーム部50に固定された内機ユニット60によって回動する。内機ユニット60は、図4に示すように、指針22を回動させるムーブメント61と、モータリング23を回動させるムーブメント62等から構成される。ムーブメント61,62は、例えば交差コイル式アクチュエータ、あるいはステッピングモータ等から構成され、それぞれ、外部からの電気信号に対応した角度だけシャフト61a、62aを回動させるものである。
ギア62cがシャフト62aに固定され、ギア62cと噛み合うギア62dがシャフト62bに固定され、シャフト62bがアーム部50と文字盤21に回動可能に挿通される。透明樹脂材から形成された透明板23aが、シャフト62bの先端に固定され、モータリング23が透明板23aに固定される。これにより、モータリング23は、ムーブメント62によって回動する。尚、シャフト62bは、筒状に形成され、シャフト61bがシャフト62b内で回動可能に形成される。
ギア61cがシャフト61aに固定され、ギア61cと噛み合うギア61dがシャフト61bに固定され、指針22がシャフト61bの先端に固定される。これにより、指針22は、ムーブメント61によって回動する。
エンジン回転計30は、表示意匠である文字31aが形成された文字盤31と、文字盤31の目視側前面(図3において上側)に沿って回動する指針32とを備える。エンジンリング33は、エンジン動力の増減(微分値)に応じて、エンジン回転計30(文字盤31)の略中央位置を回転軸としてエンジン回転計30に対してモータリング23と同一方向へ回動するように構成される。
文字盤31は、文字盤41と干渉しないように、アーム部50に支持部31によって固定され、指針32とエンジンリング33は、アーム部50に対して回動可能に構成される。エンジン回転計30とエンジンリング33は、エンジンリング33が後述する第3リングである車速リング43と略接触するようにアーム部の他端側(図2と図3において右側)に配置され、エンジン回転計30とエンジンリング33が、アーム部50の回動によって車速リング43の円弧に沿って上下方向S2へ移動するように構成される。
エンジン回転計30とエンジンリング33は、電動力とエンジン動力の差分に応じて、車速リング43aの円弧に沿って車速計40を基準としてモータパワー計20と反対方向の上下方向S2へ移動するように構成される。
指針32とエンジンリング33は、アーム部50に固定された内機ユニット70によって回動する。内機ユニット70は、内機ユニット60と同様に構成されるため、その説明を省略する。
車速計40は、表示意匠である文字41aが形成された文字盤41と、文字盤41の目視側前面(図3において上側)に沿って回動する指針42とを備える。車速リング43,43aは、電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じて、車速計40(文字盤41)の略中央位置を回転軸として車速計40に対してモータリング23と反対方向へ回動するように構成される。即ち、車速リング43,43aは、回動したモータリング23の円弧長さに応じた円弧長さと回動したエンジンリング33の円弧長さに応じた円弧長さとを加算した円弧長さだけ、モータリング23と反対方向へ回動するように構成される。
文字盤41は、化粧板101に支持部41bによって固定され、指針42と車速リング43,43aは、プリント基板102に対して回動可能に構成される。化粧板101とプリント基板102は、コンビネーションメータ10の図示しない筐体に固定され、内機ユニット60と内機ユニット70は、図示しない電気配線によってプリント基板102に接続される。
指針42と車速リング43,43aとアーム部50は、プリント基板102に固定された内機ユニット80によって回動する。内機ユニット80は、図5に示すように、指針42を回動させるムーブメント81と、車速リング43,43aを回動させるムーブメント82と、アーム部50を回動させるムーブメント83等から構成される。ムーブメント81−83も、ムーブメント61,62と同様の構成を有し、それぞれ、外部からの電気信号に対応した角度だけシャフト81a−83aを回動させるものである。
ギア81cがシャフト81aに固定され、ギア81cと噛み合うギア81dがシャフト81bに固定され、指針42がシャフト81bの先端に固定される。これにより、指針42は、ムーブメント81によって回動する。
ギア82cがシャフト82aに固定され、ギア82cと噛み合うギア82dがシャフト82bに固定される。透明樹脂材から形成された透明板43bが、シャフト82bの先端に固定され、車速リング43,43aが透明板43bに固定される。これにより、車速リング43,43aは、ムーブメント82によって回動する。
ギア83cがシャフト83aに固定され、ギア83cと噛み合うギア83dがシャフト83bに固定され、アーム部50がシャフト83bの先端に固定される。これにより、アーム部50は、ムーブメント83によって回動する。尚、シャフト82b、83bは、筒状に形成され、シャフト81bがシャフト82b内で回動可能に形成され、シャフト82bがシャフト83b内で回動可能に形成される。
モータリング23(モータパワー計20)は、アーム部50の回動によって、図2において、実線で示したモータリング23と、2点鎖線で示したモータリング23との間で移動する。また、エンジンリング33(エンジン回転計30)も、アーム部50の回動によって、図2において、実線で示したエンジンリング33と、2点鎖線で示したエンジンリング33との間で移動する。
尚、図5(b)を見易くするため、ムーブメント81とシャフト81aとギア81cを、図中において省略している。
内機ユニット60,70,80の駆動制御は、マイクロコンピュータ等から構成されたメータ制御装置103(図8)によって行われる。
具体的に、ムーブメント61は、電動機2からの電動力が駆動輪8を駆動する場合、指針22が、図2において、この電動力に対応する電力値に従って時計回りに回動するように制御される。減速時に電動機2により回生発電で充電を行う場合、即ち、電動機2がハイブリッド車両1の運動エネルギーを電力として吸収する場合、ムーブメント61は、指針22が、電動機2が吸収する電力値に従って反時計回りに回動するように制御される。
電動機2からの電動力が増加する場合、ムーブメント62は、モータリング23が、図6において、文字盤21(図2)に対して矢印R11が示す反時計回りに、電動力の増加度合いに応じて矢印R11の円弧の長さ分回動するように制御される。電動機2からの電動力が減少する場合、ムーブメント62は、モータリング23が、文字盤21に対して矢印R12が示す時計回りに、電動力の減少度合いに応じて矢印R12の円弧の長さ分回動するように制御される。
内機ユニット70は、指針32が、図2において、エンジン4の回転数に従って時計回りに回動するように制御される。
エンジン4からのエンジン動力が増加する場合、内機ユニット70は、エンジンリング33が、図6において、文字盤31に対して矢印R21が示す反時計回りに、エンジン動力の増加度合いに応じて矢印R21の円弧の長さ分回動するように制御される。エンジン動力が減少する場合、内機ユニット70は、エンジンリング33が、文字盤31に対して矢印R22が示す時計回りに、エンジン動力の減少度合いに応じて矢印R22の円弧の長さ分回動するように制御される。
ムーブメント81は、指針42が、図2において、ハイブリッド車両1の車速に従って時計回りに回動するように制御される。
電動力とエンジン動力の両方が増加する場合、ムーブメント82は、車速リング43が、図6において、文字盤41に対して、回動したモータリング23の円弧長さである矢印R11の円弧の長さと、回動したエンジンリング33の円弧長さである矢印R21の円弧の長さとを加算した円弧長さである矢印R31の円弧の長さだけ、モータリング23と反対方向の時計回りである矢印R31へ回動するように制御される。
電動力とエンジン動力の両方が減少する場合、ムーブメント82は、車速リング43が、文字盤41に対して、回動したモータリング23の円弧長さである矢印R12と、回動したエンジンリング33の円弧長さである矢印R22の円弧の長さとを加算した円弧長さである矢印R32の円弧の長さだけ、モータリング23と反対方向の反時計回りである矢印R32へ回動するように制御される。
尚、矢印R31,32の円弧の長さを、矢印R11,12の円弧の長さに所定値C1を積算した値と矢印R21,22の円弧の長さに所定値C2を積算した値とを加算した円弧の長さとすることも可能である。所定値C1、C2は、各リング23,33,43の各半径の組み合わせ等によって、決定されるパラメータである。
電動力がエンジン動力よりが小さい場合、ムーブメント83は、モータパワー計20とモータリング23が、図7において、電動力からエンジン動力を差し引いた負の値に対応する矢印S11の円弧の長さだけ、車速計40(車速リング43,43a)を基準として反時計回りである矢印S11へ回動するように制御される。モータパワー計20(モータリング23)とエンジン回転計30(エンジンリング33)がアーム部50に配置されているため、エンジン回転計30とエンジンリング33が、電動力とエンジン動力の差分に対応する矢印S21の円弧の長さだけ、車速計40を基準としてモータパワー計20と上下方向において反対方向の反時計回りである矢印S21へ回動する。
電動力がエンジン動力より大きい場合、ムーブメント83は、モータパワー計20とモータリング23が、電動力からエンジン動力を差し引いた正の値に対応する矢印S12の円弧の長さだけ、車速計40(車速リング43,43a)を基準として時計回りである矢印S12へ回動するように制御される。この場合、エンジン回転計30とエンジンリング33は、電動力とエンジン動力の差分に対応する矢印S22の円弧の長さだけ、車速計40を基準としてモータパワー計20と上下方向において反対方向の時計回りである矢印S22へ回動する。
電動力とエンジン動力が同じ場合、電動力とエンジン動力の差分がゼロのため、ムーブメント83は、モータパワー計20とモータリング23が、車速計40と同じ高さへ回動するように制御される。この場合、エンジン回転計30とエンジンリング33も、車速計40と同じ高さへ回動する。
次に、以上説明した、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ10の電気回路構成について、図8に基づいて説明する。
ハイブリッド制御装置9は、電動機2とエンジン4と車速センサ104からの各信号を、メータ制御装置103に入力させることが可能なように構成される。メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から入力したこれらの信号に基づいて、内機ユニット60,70,80を上述したように駆動制御することが可能なように構成される。
尚、高電圧バッテリ3は、電動機2を駆動させるハイブリッド車両専用のバッテリであり、一般車両用のバッテリ(図示しない)より高電圧のバッテリである。
(作動)
上記構成において本実施形態のコンビネーションメータ10の作動を説明する。
上記構成において本実施形態のコンビネーションメータ10の作動を説明する。
メータ制御装置103は、図8において、ハイブリッド制御装置9からの信号に基づいて、内機ユニット60,70,80の駆動制御を行う。
コンビネーションメータ10の作動を、当該ハイブリッド車両1の走行状態に分けて説明する。
(1)発進前
メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から電動力がゼロである信号とエンジン動力がゼロである信号と車速がゼロである信号とを受け取り、内機ユニット60,70,80を制御する。
メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から電動力がゼロである信号とエンジン動力がゼロである信号と車速がゼロである信号とを受け取り、内機ユニット60,70,80を制御する。
具体的に、指針22,32,42が、それぞれ、図2において文字21a、31a、41aの「0」を指し示すように制御され、各リング23,33,43が、回動しないように制御され、モータパワー計20とエンジン回転計30が、車速計40と同じ高さに制御される。
(2)発進時
ハイブリッド車両1は、電動機2からの電動力のみによって発進し、メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から、電動機2に関する信号と車速センサ104からの信号を受け取り、これに基づいてムーブメント内機ユニット60,80を制御する。
ハイブリッド車両1は、電動機2からの電動力のみによって発進し、メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から、電動機2に関する信号と車速センサ104からの信号を受け取り、これに基づいてムーブメント内機ユニット60,80を制御する。
具体的に、ムーブメント61は、シャフト61bを所定角度、即ち、指針22を、電動機2から出力されている電動力に対応する角度に文字21aに沿って回動させる。
ムーブメント62は、電動力の増加度合いに応じて、シャフト62bを所定角度、即ち、モータリング23を、図6において、モータパワー計20(文字盤21)に対して矢印R11が示す反時計回りに、電動力の増加度合いに応じて矢印R11の円弧の長さ分回動させる。
発進時では、エンジンリング33が回動しないため、図6において、矢印R21がゼロとなる。このため、ムーブメント82は、車速リング43,43aを、車速計40(文字盤41)に対して、回動したモータリング23の円弧長さである矢印R11の円弧の長さである矢印R31の円弧の長さだけ、モータリング23と反対方向の時計回りである矢印R31へ回動するように制御される。
モータリング23と車速リング43,43aの各回動により、車速リング43、43aがモータリング23のみによって回動しているように目視される。このため、運転者は、ハイブリッド車両1が電動機2からの電動力のみによって発進(加速)していることを、即ち、この発進における加速がエコロジー的であることを認識できる。
発進時では、エンジン動力がゼロであるため、ムーブメント83は、モータパワー計20とモータリング23が、図7において、電動力に対応する矢印S12の円弧の長さだけ、車速計40(車速リング43,43a)を基準として時計回りである矢印S12へ回動するように制御される。モータパワー計20(モータリング23)とエンジン回転計30(エンジンリング33)がアーム部50に配置されているため、エンジン回転計30とエンジンリング33が、電動力に対応する矢印S22の円弧の長さだけ、車速計40を基準としてモータパワー計20と上下方向において反対方向の時計回りである矢印S22へ回動する。
これにより、モータパワー計20とモータリング23が車速計40より高い位置に移動し、エンジン回転計30とエンジンリング33が車速計40より低い位置に移動する。これらの移動によって、運転者は、ハイブリッド車両1の走行状態に対する電動機2の寄与の割合が、上下方向における車速計40の位置が表す50パーセントより高いことと、ハイブリッド車両1の走行状態に対するエンジンの寄与の割合が、上下方向における車速計40の位置が表す50パーセントより低いこととを認識できる。即ち、この発進状態がエコロジー的であることを認識することができる。
また、モータリング23とエンジンリング33の両方が車速リング43,43aの円弧に沿って上下方向へ移動する。このため、運転者は、走行と加速度の両方に対する電動機2の寄与の割合とエンジン4の寄与の割合とを、互いに歯車として噛み合っているように目視されるモータリング23とエンジンリング33と車速リング43,43aの各回動によって、より関連付けて認識することができる。
具体的に、モータリング23が車速リング43aを回動させながら車速リング43aの円弧に沿って矢印S12の方向へ駆け登っていくように目視できる。モータリング23の回動運動が電動力の増減度合いに対応しているのに対して、モータリング23の上下運動が電動力に対応している。このため、モータリング23の回動運動は、モータリング23の上下運動の微分値を表現している。この関係を、車速リング43aを回動させる運動と、この回動運動を積分した運動、即ち、車速リング43aを駆け登っていく運動とによって表現している。
尚、ムーブメント81は、シャフト81bを所定角度、即ち、指針42を、車速センサ104からの信号に対応する角度に文字41aに沿って回動させる。
(3)加速時
ハイブリッド車両1は、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力の両方によって加速する。メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から、電動機2とエンジン4に関する各信号と車速センサ104からの信号を受け取り、これに基づいて内機ユニット60,70,80を制御する。
ハイブリッド車両1は、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力の両方によって加速する。メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から、電動機2とエンジン4に関する各信号と車速センサ104からの信号を受け取り、これに基づいて内機ユニット60,70,80を制御する。
具体的に、ムーブメント61は、シャフト61bを所定角度、即ち、指針22を、電動機2から出力されている電動力に対応する角度に文字21aに沿って回動させる。
ムーブメント62は、電動力の増加度合いに応じて、シャフト62bを所定角度、即ち、モータリング23を、図6において、文字盤21(図2)に対して矢印R11が示す反時計回りに、電動力の増加度合いに応じて矢印R11の円弧の長さ分回動させる。
内機ユニット70は、指針32を、エンジン4の回転数に対応する角度に文字31aに沿って回動させ、エンジン動力の増加度合いに応じて、エンジンリング33を、図6において、文字盤31(図2)に対して矢印R21が示す反時計回りに、エンジン動力の増加度合いに応じて矢印R21の円弧の長さ分回動させる。
ムーブメント82は、車速リング43が、図6において、文字盤41に対して、回動したモータリング23の円弧長さである矢印R11の円弧の長さと、回動したエンジンリング33の円弧長さである矢印R21の円弧の長さとを加算した円弧長さである矢印R31の円弧の長さだけ、モータリング23と反対方向の時計回りである矢印R31へ回動するように制御される。
モータリング23とエンジンリング33と車速リング43,43aの各回動により、車速リング43、43aがモータリング23とエンジンリング33の両方によって回動しているように目視される。このため、運転者は、ハイブリッド車両1が電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力の両方によって加速していることを認識できる。
即ち、モータリング23によって回動しているように目視される車速リング43の回動の部分が、ハイブリッド車両1の加速度に対する電動機2の寄与の割合を認識させ、エンジンリング33によって回動しているように目視される車速リング43の回動の部分が、ハイブリッド車両1の加速度に対するエンジン4の寄与の割合を認識させる。モータリング23によって回動しているように目視される車速リング43の回動の部分が、エンジンリング33によって回動しているように目視される車速リング43の回動の部分より大きい場合、この加速がエコロジー的であることを認識できる。
電動力がエンジン動力より大きい場合、ムーブメント83は、モータパワー計20とモータリング23が、図7において、電動力からエンジン動力を差し引いた正の値に対応する矢印S12の円弧の長さだけ、車速計40(車速リング43)を基準として時計回りである矢印S12へ回動するように制御される。この場合、エンジン回転計30とエンジンリング33は、電動力とエンジン動力の差分に対応する矢印S22の円弧の長さだけ、車速計40を基準としてモータパワー計20と上下方向において反対方向の時計回りである矢印S22へ回動する。
これにより、モータパワー計20とモータリング23が車速計40より高い位置に移動し、エンジン回転計30とエンジンリング33が車速計40より低い位置に移動する。これらの移動によって、運転者は、ハイブリッド車両1の走行状態に対する電動機2の寄与の割合が、上下方向における車速計40の位置が表す50パーセントより高いことと、ハイブリッド車両1の走行状態に対するエンジンの寄与の割合が、上下方向における車速計40の位置が表す50パーセントより低いこととを、認識できる。即ち、この加速状態がエコロジー的であることを認識できる。
また、モータリング23とエンジンリング33の両方が車速リング43,43aの円弧に沿って上下方向へ移動する。このため、運転者は、走行と加速度の両方に対する電動機2の寄与の割合とエンジン4の寄与の割合とを、互いに歯車として噛み合っているように目視されるモータリング23とエンジンリング33と車速リング43,43aの各回動によって、より関連付けて認識することができる。
具体的に、モータリング23とエンジンリング33の両方が車速リング43aを回動させながら、モータリング23が車速リング43aの円弧に沿って電動力からエンジン動力を差し引いた正の値に応じて矢印S12の方向へ駆け登っていくように目視でき、且つ、エンジンリング33が車速リング43aの円弧に沿ってエンジン動力から電動力を差し引いた負の値に応じて矢印S22の方向へ駆け降りていくように目視できる。
尚、ムーブメント81は、シャフト81bを所定角度、即ち、指針42を、車速センサ104からの信号に対応する角度に文字41aに沿って回動させる。
(4)一定走行時
ハイブリッド車両1は、エンジン4からのエンジン動力のみによって走行する。メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から、エンジン4に関する信号と車速センサ104からの信号を受け取り、これに基づいて内機ユニット70,80を制御する。
ハイブリッド車両1は、エンジン4からのエンジン動力のみによって走行する。メータ制御装置103は、ハイブリッド制御装置9から、エンジン4に関する信号と車速センサ104からの信号を受け取り、これに基づいて内機ユニット70,80を制御する。
具体的に、内機ユニット70は、指針32を、エンジン4の回転数に対応する角度に文字31aに沿って回動させる。
尚、理想的な一定走行では、各リング23、33、43、43aの各回動運動は、ゼロとなり、各リング23、33の上下運動もゼロとなる。しかし、実際の一定走行では、各リング23、33、43、43aの各回動運動と各リング23、33の上下運動は、小刻みに変動し、平均的にゼロとなるような動きをする。
一方、一定走行時では、電動力がゼロであるため、ムーブメント83は、エンジン回転計30とエンジンリング33が、図7において、エンジン動力に対応する矢印S21の円弧の長さだけ、車速計40(車速リング43,43a)を基準として反時計回りである矢印S21へ回動するように制御される。これにより、モータパワー計20とモータリング23が、エンジン回転計30と上下方向において反対方向の反時計回りである矢印S11へ回動する。
尚、ムーブメント81は、シャフト81bを所定角度、即ち、指針42を、車速センサ104からの信号に対応する角度に文字41aに沿って回動させる。
以上、本実施形態のコンビネーションメータ10は、ハイブリッド車両1の走行状態に対する電動機2の寄与の割合とエンジン4の寄与の割合とを同時に認識させることができる。
(変形例)
図9に示す変形例では、ハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10は、表示部である液晶パネル90を備える。液晶パネル90は、モータパワー計20、エンジン回転計30、車速計40、モータリング23、エンジンリング33、及び、車速リング43、43aとして、それぞれ、第1表示像であるモータパワー像91a、第2表示像であるエンジンパワー像92a、第3表示像である車速像93a、第1リング像であるモータリング像91b、第2リング像であるエンジンリング像92b、及び、第3リング像である車速リング像93bを表示する。
図9に示す変形例では、ハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10は、表示部である液晶パネル90を備える。液晶パネル90は、モータパワー計20、エンジン回転計30、車速計40、モータリング23、エンジンリング33、及び、車速リング43、43aとして、それぞれ、第1表示像であるモータパワー像91a、第2表示像であるエンジンパワー像92a、第3表示像である車速像93a、第1リング像であるモータリング像91b、第2リング像であるエンジンリング像92b、及び、第3リング像である車速リング像93bを表示する。
モータパワー像91aは、電動機2の作動状態として電力を表示し、エンジンパワー像92aは、エンジン4の作動状態としてエンジン動力(kW表示)を表示する。また、車速像93aは、ハイブリッド車両3の走行状態として、車速と、電動力とエンジン動力の合計値(kW表示)とを並列して表示する。
モータリング像91bは、モータパワー像91aに対して、モータパワー像91aの略中央位置を回転軸として、電動力の増減度合いに応じて矢印R1で示す方向へ回動するように構成される。また、エンジンリング像92bは、エンジンパワー像92aに対して、エンジンパワー像92aの略中央位置を回転軸として、エンジン動力の増減度合いに応じて、モータリング像91bと同一方向へ回動するように構成される。
また、車速リング像93bは、車速像93aに対して、車速像93aの略中央位置を回転軸として、電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じて、モータリング像91bと反対方向へ回動するように構成される。
モータパワー像91aとモータリング像91bは、電動力とエンジン動力の差分に応じて、車速像93aを基準として、車速リング像93bの円弧に沿って上下方向S1へ移動するように構成される。即ち、モータリング像91b(モータパワー像91a)は、実線で示したモータリング像91bと、2点鎖線で示したモータリング像91bとの間で移動するように構成される。
エンジンパワー像92aとエンジンリング像92bは、電動力とエンジン動力の差分に応じて、車速像93aを基準として、車速リング像93bの円弧に沿ってモータリング像91bの上下方向S1と反対方向の上下方向S2へ移動するように構成される。即ち、エンジンリング像92b(エンジンパワー像92a)は、実線で示したエンジンリング像92bと、2点鎖線で示したエンジンリング像92bとの間で移動するように構成される。
以上の構成により、本変形例においても、上述の効果を得ることができる。
尚、上述の例では、モータリング23(モータリング像91b)とエンジンリング33(エンジンリング像92b)と車速リング43(車速リング像93b)の各回動運動と、モータパワー計20(モータパワー像91a)とエンジン回転計30(エンジンパワー像92a)の各上下運動とを組み合わせた構成を、本発明に適用した。しかし、これに限る必要はなく、上述の各回動運動のみを本発明に適用することも可能であり、上述の各上下運動のみを本発明に適用することも可能である。
また、上述の例では、モータリング23(モータリング像91b)とエンジンリング33(エンジンリング像92b)が同一方向へ回動し、且つ、車速リング43(車速リング像93b)がこれらと接触して逆方向へ回動する構成を、本発明に適用した。しかし、これに限る必要はなく、例えば、これらのリング23,33,43(リング像91b、92b、93b)が、同一方向へ回動し、且つ、互いに接触しないで回動する構成を、本発明に適用することも可能である。
以上、本発明によるハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10は、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車であるハイブリッド車両1に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10であって、電動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第1リングであるモータリング23(モータリング像91b)と、エンジン動力の増減度合いに応じてモータリング23(モータリング像91b)と同一方向へ回動するように構成された第2リングであるエンジンリング23(エンジンリング像92b)と、電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じてモータリング23(モータリング像91b)と反対方向へ回動するように構成された第3リングである車速リング43(車速リング像93b)とを備え、モータリング23(モータリング像91b)とエンジンリング23(エンジンリング像92b)が、車速リング43(車速リング像93b)と略接触するように配置されていることを特徴とする。
これにより、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供できる。
また、本発明によるハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10は、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車であるハイブリッド車両1に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10であって、電動機2の作動状態を表示する第1表示手段であるモータパワー計20(モータパワー像91a)と、エンジンの作動状態を表示する第2表示手段であるエンジン回転計30(エンジンパワー像92a)と、ハイブリッド車両1の走行状態を表示する第3表示手段である車速計40(車速像93a)とを備え、モータパワー計20(モータパワー像91a)が、電動力とエンジン動力の差分に応じて車速計40(車速像93a)を基準としてモータパワー計20(モータパワー像91a)の表示面である文字盤21の目視側前面に沿った上下方向S1へ移動するように構成され、エンジン回転計30(エンジンパワー像92a)が、差分に応じて車速計40(車速像93a)を基準としてモータパワー計20(モータパワー像91a)と反対方向S2へ移動するように構成されていることを特徴とする。
これにより、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供できる。
また、本発明によるハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10は、電動機2からの電動力とエンジン4からのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車であるハイブリッド車両1に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であるコンビネーションメータ10であって、電動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第1リングであるモータリング23(モータリング像91b)と、エンジン動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第2リングであるエンジンリング23(エンジンリング像92b)と、電動力の増減度合いとエンジン動力の増減度合いとの加算値に応じて回動するように構成された第3リングである車速リング43(車速リング像93b)とを備えることを特徴とする。
これにより、ハイブリッド電気自動車の走行状態に対する電動機の寄与の割合とエンジンの寄与の割合とを認識させることが可能なハイブリッド電気自動車用表示装置を提供できる。
尚、本発明は、上述の例に限らず、これらの組み合わせや、他の種々の変形例が考えられる。
1 ハイブリッド車両(ハイブリッド電気自動車)、2 電動機、3 高電圧バッテリ
4 エンジン、5 動力分割機構、6 インバータ、7 トランスミッション
8 駆動輪、9 ハイブリッド制御装置
10 コンビネーションメータ(ハイブリッド電気自動車用表示装置)
20 モータパワー計(第1表示手段)、21,31,41 文字盤
21a、31a、41a 文字(表示意匠)、22,32,42 指針
23 モータリング(第1リング)、23a、33a、43b 透明板
30 エンジン回転計(第2表示手段)、31b、41b 支持部
33 エンジンリング(第2リング)、40 車速計(第3表示手段)
43、43a 車速リング(第3リング)、50 アーム部
60,70,80 内機ユニット、
61、62、81−83 ムーブメント
90 液晶パネル(表示部)、91a モータパワー像(第1表示像)
91b モータリング像(第1リング像)、92a エンジンパワー像(第2表示像)
92b エンジンリング像(第2リング像)、93a 車速像(第3表示像)
93b 車速リング像(第3リング像)
101 化粧板、102 プリント基板、103 メータ制御装置
104 車速センサ、Z 回転軸
4 エンジン、5 動力分割機構、6 インバータ、7 トランスミッション
8 駆動輪、9 ハイブリッド制御装置
10 コンビネーションメータ(ハイブリッド電気自動車用表示装置)
20 モータパワー計(第1表示手段)、21,31,41 文字盤
21a、31a、41a 文字(表示意匠)、22,32,42 指針
23 モータリング(第1リング)、23a、33a、43b 透明板
30 エンジン回転計(第2表示手段)、31b、41b 支持部
33 エンジンリング(第2リング)、40 車速計(第3表示手段)
43、43a 車速リング(第3リング)、50 アーム部
60,70,80 内機ユニット、
61、62、81−83 ムーブメント
90 液晶パネル(表示部)、91a モータパワー像(第1表示像)
91b モータリング像(第1リング像)、92a エンジンパワー像(第2表示像)
92b エンジンリング像(第2リング像)、93a 車速像(第3表示像)
93b 車速リング像(第3リング像)
101 化粧板、102 プリント基板、103 メータ制御装置
104 車速センサ、Z 回転軸
Claims (10)
- 電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であって、
前記電動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第1リングと、
前記エンジン動力の増減度合いに応じて前記第1リングと同一方向へ回動するように構成された第2リングと、
前記電動力の前記増減度合いと前記エンジン動力の前記増減度合いとの加算値に応じて前記第1リングと反対方向へ回動するように構成された第3リングとを備え、
前記第1リングと前記第2リングは、前記第3リングと略接触するように配置されていることを特徴とするハイブリッド電気自動車用表示装置。 - 電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であって、
前記電動機の作動状態を表示する第1表示手段と、
前記エンジンの作動状態を表示する第2表示手段と、
前記ハイブリッド電気自動車の走行状態を表示する第3表示手段とを備え、
前記第1表示手段が、前記電動力と前記エンジン動力の差分に応じて、前記第3表示手段を基準として該第1表示手段の表示面に沿った上下方向へ移動するように構成され、
前記第2表示手段が、前記差分に応じて、前記第3表示手段を基準として前記第1表示手段と反対方向へ移動するように構成されていることを特徴とするハイブリッド電気自動車用表示装置。 - 前記電動機の作動状態を表示する第1表示手段と、
前記エンジンの作動状態を表示する第2表示手段と、
前記ハイブリッド電気自動車の走行状態を表示する第3表示手段とを備え、
前記第1リングは、前記第1表示手段の略中央位置を回転軸として該第1表示手段に対して回動するように構成され、
前記第2リングは、前記第2表示手段の略中央位置を回転軸として該第2表示手段に対して回動するように構成され、
前記第3リングは、前記第3表示手段の略中央位置を回転軸として該第3表示手段に対して回動するように構成され、
前記第1表示手段と前記第1リングが、前記電動力と前記エンジン動力の差分に応じて、前記第3表示手段を基準として上下方向へ前記第3リングの円弧に沿って移動するように構成され、
前記第2表示手段と前記第2リングが、前記差分に応じて、前記第3表示手段を基準として前記第1表示手段と反対方向へ前記第3リングの円弧に沿って移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置。 - 前記第3表示手段の略中央位置を回転軸として該第3表示手段に対して回動するように構成され、且つ、該回転軸に対して互いに反対方向に延出するアーム部を備え、
前記第1表示手段と前記第1リングは、前記アーム部の一端側に配置され、
前記第2表示手段と前記第2リングは、前記アーム部の他端側に配置され、
前記第1表示手段と前記第2表示手段は、前記アーム部に固定され、
前記第1リングと前記第2リングは、前記アーム部に対して回動可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置。 - 前記第1表示手段と前記第2表示手段と前記第3表示手段は、それぞれ、表示意匠が形成された文字盤と該文字盤の目視側前面に沿って回動する指針とを備えることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置。
- 電動機からの電動力とエンジンからのエンジン動力の両方によって走行するハイブリッド電気自動車に用いられるハイブリッド電気自動車用表示装置であって、
前記電動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第1リングと、
前記エンジン動力の増減度合いに応じて回動するように構成された第2リングと、
前記電動力の前記増減度合いと前記エンジン動力の前記増減度合いとの加算値に応じて回動するように構成された第3リングとを備えることを特徴とするハイブリッド電気自動車用表示装置。 - 前記第1リングを第1リング像として表示し、前記第2リングを第2リング像として表示し、且つ、前記第3リングを第3リング像として表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1または請求項3または請求項6に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置。
- 前記第1表示手段を第1表示像として表示し、前記第2表示手段を第2表示像として表示し、且つ、前記第3表示手段を第3表示像として表示する表示部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置。
- 前記第1表示手段を第1表示像として表示し、前記第2表示手段を第2表示像として表示し、前記第3表示手段を第3表示像として表示し、前記第1リングを第1リング像として表示し、前記第2リングを第2リング像として表示し、且つ、前記第3リングを第3リング像として表示する表示部を備えることを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置。
- 前記表示部は、液晶パネルとして構成されていることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載のハイブリッド電気自動車用表示装置。
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