JP2008018778A - サブフレーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サブフレームを中空部材で構成したとしても、車両前後方向からの衝突時に、想定した位置で下向きの変形モードとなるサブフレーム構造を提供する。
【解決手段】車体サイドフレーム2の下方にサイドメンバ3が配置される。そのサイドメンバ3の前部及び後部がインシュレータ7,8で車体サイドフレーム2に連結する。サイドメンバ3の上側で車両前後方向に延在する第1補強部材9は、前端部が前側インシュレータ7に一体的に固定され、後端部側が、上記サイドメンバ3の長手方向の途中位置に当接する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両の前部若しくは後部において、車両前後方向に延在する車体サイドフレーム部分の下方に配置されるサブフレーム構造に係り、車両衝突時の変形モードに特徴を有するサブフレーム構造に関する。
従来のサブフレーム構造としては例えば特許文献1に記載の構造がある。この従来構造は、車幅方向両側に車両前後方向に延在し、車体の前後方向の衝撃荷重に対して軸圧潰してエネルギーを吸収する車体サイドフレームの下方位置に、サブフレームが配置される。このサブフレームは、上記衝突荷重により下向きに折れ変形する変形起点部が設けられている。そして、パワーユニットの下部を、上記サブフレームの変形起点部若しくはその近傍に支持させると共に、上記パワーユニットの上部を、車体サイドフレームの基部に設けた補強部に回動自在に支持させた構造である。そして、上記変形起点部の設定は、サブフレームの長手方向途中部を下方への折れ角を付けることで設定している。
特開2002−192958号公報(図2その他)
しかし、サブフレームを中空部材で構成する場合には、上述のように変形起点部を設けたとしても、上記衝突荷重が入力されたときに、上記変形起点部と異なる位置で中空部材であるサブフレームに断面変形(圧縮や折れ)が発生してしまい、想定した下向きの変形モードにならないことがあることが、発明者の鋭意検討により分かった。
本発明は、上記のような点に着目して成されたもので、サブフレームを中空部材で構成したとしても、車両前後方向からの衝突時に、想定した位置で下向きの変形モードとなるサブフレーム構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両前後方向に延在する車体サイドフレームよりも下方に配置されて、当該車体サイドフレームに連結するサブフレーム構造であって、
車両前後方向に延在する断面中空のサブフレーム本体と、サブフレーム本体の前部及び後部を上記車体サイドフレームに連結する前側連結部材および後側連結部材と、上記サブフレーム本体の上側で車両前後方向に延在する1又は2以上の第1補強部材とを備え、
その第1補強部材は、一方の端部が上記前側連結部材又は後側連結部材に固定されると共に、他方の端部側が、上記サブフレーム本体の長手方向の途中位置で、当該サブフレーム本体に当接することを特徴とするものである。
本発明によれば、たとえサブフレーム本体を中空部材としても、車両前後方向の衝撃荷重によって、当該サブフレーム本体を想定した位置で下向きに変形するようにすることが出来る。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のサブフレームを示す平面図であり、図2はその側面図である。
本実施形態では、サブフレームとして、車両前部に配置される前側のサスペンションメンバを例にして説明する。もちろん車両後部のサスペンションメンバであっても良いし、他のサブフレームであっても適用可能である。
(構成)
サブフレームは、図2のように、車両前後方向に延在する車体サイドフレーム2よりも下方に配置され、当該車体サイドフレーム2に連結している。
そのサブフレーム1の基本構造は、図1及び図2に示すように、車幅方向でそれぞれ車両前後方向に延びる左右のサイドメンバ3と、その左右のサイドメンバ3の前端部及び後端部間を結ぶように車幅方向に延在する前後のクロスメンバ4と、から構成され、この構成により平面視で井桁状の構造となって所定の高い剛性を確保している。ここで、上記サイドメンバ3がサブフレーム本体を構成する。
上記サイドメンバ3は、図3のように、上板5と下板6とから構成される。上板5は、天板部5aとその天板部5aの車幅方向両側に連続して下方に延びる左右の側板部5bとによって構成されることで、下側に開放された断面コ字状の板部材である。その上板5の下方開口端部を下板6で閉塞することで、サイドメンバ3は、閉塞断面となり、内部に車両前後方向に延びる中空部を有する。
また、上記左右のサイドメンバ3の前端部及び後端部が、それぞれ軸を上下に向けた前側インシュレータ7,8を介して、上記車体サイドフレーム2に弾性支持されることで当該車体サイドフレーム2に連結している。各前側インシュレータ7,8は、軸を上下に向けた外筒7a、8aと内筒7b、8bとが入れ子状に配置されると共に、その外筒7a,8aと内筒7b、8bとが弾性体7c、8cによって連結されて構成され、更に、外筒7a、8aの上端面の位置よりも内筒7b、8bの上端面の位置の方が上方に位置している。そして、各外筒7a、8aの外径面にサイドメンバ3の前端部若しくは後端部が一体的に固定されると共に、内筒7b、8bの中心を貫通する取付けボルトによって、内筒7b、8bの上端部が締結によって車体サイドフレーム2に固定されている。
なお、本実施形態では、外筒7a、8aと内筒7b、8bとの間に介装されて両者を連結する上記弾性体7c、8cは、図4及び図5のように、主として外筒7a、8aへのサイドメンバ3の前端若しくは後端取付け部よりも上方の位置に配置されて、前側インシュレータ7,8の弾性中心がサイドメンバ3との取付け点よりも上方に位置している。
ここで、前側インシュレータ7が前側連結部材を構成し、後側インシュレータ8が後側連結部材を構成する。
また、上記サイドメンバ3の上側には、板部材からなる第1補強部材9が配置されている。その第1補強部材9は、上記サイドメンバ3の上面に沿って車両前後方向に延在している。第1補強部材9は、下方に開口した断面コ字状の部材であって、サイドメンバ3と上下に所定の空間を持って配置される第1補強部材本体9a(天板部)と、その第1補強部材本体9aの車幅方向端部に連続して下方に延びる左右の側板部9bと、から構成される。そして、左右の側板部9bの下端部がサイドメンバ3に当接して溶接等で固定されている。これによって、上記第1補強部材9は、サイドメンバ3の上側に空洞部を形成するように、サイドフレーム3の上面とで閉断面を形成している。
その上記第1補強部材9の前端部は、前側インシュレータ7の外筒7a外径面に対し一体的に固定されている。この固定位置は、上記前側インシュレータ7の弾性中心よりも下方位置が好ましい。また、第1補強部材9の後端部9cは、サイドメンバ3の車両前後方向途中位置で、当該サイドメンバ3の上面に当接して固定されている。
ここで、第1補強部材の前端部が一方の端部を、後端部側が他方の端部を構成している。
本実施形態では、図2のように、第1補強部材9の前端部の高さが、当該第1補強部材9の後端部の高さよりも上方に位置するように設定されている。
また、上記サイドメンバ3の天板部5aの下面に沿って、平板状の板部材からなる第3補強部材10が配置されると共に当該天板部5aに固定されている。
上記第3補強部材10は、その後端部を後側インシュレータ8の外筒8aに一体的に固定されて車両前後方向前方に延びている。上記固定位置は、上記後側インシュレータ8の弾性中心よりも下方の位置が好ましい。第3補強部材10の前端部は、第1補強部材9の後端部よりも車両前後方向後方位置で、サイドメンバ3の天板部5aに固定されている。本実施形態では、第3補強部材10が平板状の場合を例に説明しているが、第1補強部材9のような断面コ字状の部材であっても良い。また、上下に延びる側板部があった方が、質量の増大を抑えつつ上下方向の曲げ剛性を高く設定することが出来る。また、上記第3補強部材10は、サイドメンバ3の天板部5aの上面に設けても良い。第3補強部材10の後端部が一方の端部を他端部が他方の端部を構成する。
ここで、本実施形態では、車両前後方向において、第1補強部材9の後端部位置と第3補強部材10の前端部位置との間が折れ変形部Xとなる。
また、上記サイドメンバ3の中空部内には車両前後方向に延びる平板状の第2補強部材11が配置されている。第2補強部材11は、図6に示すように、幅方向を上下に向けて配置された板部材であって、サイドメンバ3を構成する左右の側板部5bのうち車幅方向外側の側板5b′と平行に且つ当該側板5b′に沿って延びるように配置されている。すなわち、第2補強部材11は、隔壁を構成し、サイドメンバ3内を車幅方向に区切るように配置されている。
その第2補強部材11の前端部は、上面視で、上記第1補強部材9の後端部側と重なる位置に配置されている。第2補強部材11の後端部は、上面視で第3補強部材10の前端部側と重ならない位置に配置されている。第2補強部材11の後端部を、上面視で第3補強部材10の前端部と重なる位置に配置しても良い。
また、上記第2補強部材11と対向したサイドメンバ3の側板部5b′は、トランスバースリンク(サスペンションリンク)の前側車体側取付け部となって、当該第2補強部材11は、その取付け部を補強している。
本実施形態では、上記サイドメンバ3の側板部5b′と第2補強部を同軸に貫通する貫通穴5c、11cが開口し、その貫通穴5c、11cと同軸に、上記側板部5b′と第2補強部材11との間に筒体15(カラー)が配置されて、当該側板部5b′と第2補強部材11と連結して更に補強していると共に、第2補強部材11の裏面にはナット16が貫通穴と同軸に溶接などで固定されている。符号17はナットポケットである。上記構成の取付け部が、車両前後方向に離れて2箇所形成され、その2箇所の貫通穴に挿通されて上記ナット16に螺合する2本の取り付けボルト18を介して上記トランスバースリンクの車体側部分に設けられているブッシュ部材が連結される。
すなわち、トランスバースリンク20は、図7に示すように、車幅方向に延在し車輪側端部がボールジョイント21によってナックル(不図示)に連結すると共に、車体側端部が車両前後方向に離れた2箇所で上記サイドメンバ3に取り付けられている。上記2箇所のうち、前側取付け部は、軸を車両前後方向に向けたブッシュ部材22で構成されている。上記ブッシュ部材22は、同軸に配置された内筒22bと外筒22aとの間に弾性体が介挿されて構成され、外筒22aが上記トランスバースリンク20に固定されている。上記内筒22bは、外筒22aの両側に張り出すだけの長さを有し、その外筒22aから張り出した内筒22bの両側部分に略車幅方向に向くボルト穴23が開口し、そのボルト穴23に上述のボルト18が挿入されることで、上述のように取り付けられる。なお、上記内筒22bは中実の棒体であっても良い。
なお、上記2箇所のうちの後側取付け部24は、軸を上下に向けたブッシュ部材で構成され、図1中符号25の位置に取り付けられる。
(作用・効果)
まず、第1補強部材9の作用効果について図8を参照して説明する。
車両前方からの車両衝突時に車体サイドフレーム2に加わる車両前後方向の入力は、前側インシュレータ7および後側インシュレータ8を介してサブフレーム1に伝達され、当該サブフレーム1を軸方向に圧縮する力として作用する
このとき、第1補強部材9の前端部は前側インシュレータ7に一体的に固定されているため、車両衝突時に車体サイドフレーム2に加わった入力が、確実に第1補強部材9に伝達される構成となっている。
また、上記車両衝突時に車体サイドフレーム2に加わった入力は、前側インシュレータ7の内筒7bの上端部に車両前後方向後方に向かう力として作用し、前側インシュレータ7の弾性中心若しくはその近傍を中心として、当該前側インシュレータ7は、相対的に上端部が車両前後方向後方に変位するように傾く力として作用し、その力が前側インシュレータ7と前端部が一体的に固定されているサイドメンバ3及び第1補強部材9に伝達される。この力はサイドメンバ3を下向きに曲げる力として作用する。また、上記第1補強部材9に作用した力は、第1補強部材9の後端部側に集中し、その下側にあるサイドメンバ3の天板部5a部分に集中的に負荷される。
さらに、第1補強部材9と平面視で重なるサイドメンバ3部分は、当該第1補強部材9で補強されて剛性が高くなっているので、車両衝突時においてサイドメンバ3に軸方向の荷重が加わっても、圧縮変形・曲げ変形・局部的な断面変形が抑えられて、第1補強部材9の後端部近傍若しくはその後方位置で、サイドメンバ3は曲がりやすくなる。
以上のことから、上記車両衝突時にサイドメンバ3は、確実に第1補強部材9の後端部近傍から第3補強部材10の前端部の間に位置する、折れ変形部Xで下方に折れ曲がるようになる。
ここで、本実施形態では、サイドメンバ3の天板部5aと第1補強部材9との間に空洞を形成しているので、第1補強部材9と重なるサイドメンバ3部分の曲げに対する断面係数をより大きくすることが可能になり、質量を増やすことなく、より有効に第1補強部材9と平面視で重なる部分のサイドメンバ3の曲げに対する剛性が高く設定でき、さらに上記折れ変形部X位置で下方に折れ曲がり易くなる。
さらに、第1補強部材9について、前側インシュレータ7に一体的に固定される前端部の高さよりも後端部の高さを低く設計しているので、前側インシュレータ7から第1補強部材9への入力による後端部での下方に向かう上記荷重集中がより増大し、第1補強部材9の後端部からサイドメンバ3に入力される下方に向かう力をさらに大きく出来て、より上述の折れ変形部X位置で下方に曲がり易い構造となる。
このように、本実施形態では、車両衝突時のサイドメンバ3の変形を、所望の折り曲げたい折れ変形部X位置で、折りたい向きに確実に変形させることができる。その結果、衝突時に反力を確実に発生させることができる、つまり、衝突エネルギーをサブフレーム1の変形により効率よく吸収することができて、車室の変形を抑制することができる。
次に、第3補強部材10の作用効果を説明する。
車両衝突時に車体サイドフレーム2に加わる入力は、前側インシュレータ7および後側インシュレータ8を介してサイドメンバ3に伝達される。このとき、第3補強部材10の後端部を後側インシュレータ8に一体的に固定しているため、車両衝突時に車体サイドフレーム2に加わる入力が、確実に第3補強部材10に伝達される構成となっている。伝達された入力に対し、第3補強部材10で補強されたサイドメンバ3部分で反力を発生するので、少なくとも第3補強部材10で補強したサイドメンバ3部分も局部変形することなく、確実に反力を発生することができる。つまり、衝突エネルギーを確実に吸収できるため、サブフレーム1が吸収できる衝突エネルギーの量を増加することができ、車室の変形をより抑制することができる。
また、上述のように、上記折れ曲がり変形する部分を第3補強部材10よりも車両前後方向前方側に確実に設定することが出来るという効果もある。
なお、第3補強部材10に上下に延びる側板部5bを設けることで、第3補強部材10による上下方向への曲げに対する剛性をさらに高くすることが出来る。
次に、第2補強部材11の作用効果について説明する。
車両衝突時にサイドメンバ3が第1補強部材9の後端部から下方に向かう荷重を受けて下方に折れ曲がる若しくは折れ曲がろうとするとき、当該第1補強部材9の後端部が、サイドメンバ3の天板を介して第2補強部材11の上端部に当接することで、反力を発生する。その結果、サイドメンバ3に折れ変形が発生した後でも、衝突入力に対する反力を発生することができる。つまり、さらに衝突エネルギーを吸収し続けることができるため、サブフレーム1が吸収できる衝突エネルギーの量を増加することができ、車室の変形をより抑制することができる。
また、第1補強部材9の後端部が第2補強部材11に上側から当接するように下向きの荷重が負荷されて当該第2補強部材11に伝達されると共に、当該第2補強部材11を設けた部分のサイドメンバ3は、当該第2補強部材11によって圧縮変形しにくくなる結果、下側に折れ曲がる位置は、第2補強部材11が無い場合に比べて車両前後方向後方に移動する。
ここで、仮に第2補強部材11がないとすると、サイドメンバ3の折れ変形に伴い、折れ変形部X分の位置において、サイドメンバ3がその断面において局部的に変形してしまい、反力の発生が小さくなる可能性がある。
また、第2補強部材11と車幅方向で重なる位置にトランスバースリンクの前側取付け部を設定したので、上記第2補強部材11がサスペンションリンク取付け部の補強も兼ねる。すなわち、第2補強部材11によって前側取付け部の剛性を高くすることが出来る。特に本実施形態では、取り付けるための取り付けボルトを第2補強部材11にも連結することで、より上記剛性を高く設定出来て、高い取付け剛性が要求されるサスペンションリンク取付け部の部品点数の削減などをすることが可能となる。
ここで、本実施形態では、サイドメンバ3は車両前後方向に延びているが、図1のように、後端部側がやや車幅方向内側に傾くように設計され、その傾斜方向よりも車幅方向外側に上記後側インシュレータ8が設定されている関係で、上記車両衝突時にサイドメンバ3に軸方向の圧縮荷重が負荷された際に、後側インシュレータ8よりも車両前後方向前側であって、サイドメンバ3と後側クロスメンバ4との接続部近傍に向けても荷重が掛かる。これに対応するために、後側インシュレータ8よりも車両前後方向前側であって、サイドメンバ3と後側クロスメンバとの接続部近傍には、厚さ方向を車幅方向に向けた第4の補強部材である隔壁部30が設けられていて、この隔壁部材30で補強することで、上記衝突荷重がサブフレーム1に入力されたときに、当該接続部近傍で圧縮変形することを防止している。
次に、上記第1補強部材9、第2補強部材11、第3補強部材10による衝突エネルギー吸収のために、サブフレーム1で発生する反力を時系列的にまとめて説明する。図9はそのときの反力発生のタイムチャートの模式図である。
まず車両前方からの衝突による衝突荷重が負荷されると、まず、衝突時の入力によって軸方向に圧縮される荷重が作用することで、井桁状のサブフレーム1全体が瞬間的に反発力を発生して最大反力を発生する(STEP1)。
続いて、第1補強部材9と第3補強部材10との間の折れ変形部X位置を変形のきっかけとして、サイドメンバ3はV字状に変形する(STEP2)。
上記V字の変形後、第2補強部材11が突っ張ることで平均反力を維持して、衝突エネルギーを吸収する(STEP3)。
ここで、上記実施形態では、第1の補強部材の後端部側の幅が狭くなる場合を例示しているが、後端部の幅が狭くなっていなくても良い。
また、上記実施形態では、第2補強部材11の上端部をサイドメンバ3の上板の天板部5aに当接しているが、第1補強部材9と上下で重なる部分はサイドメンバ3の天板部5aに当接させずに上下の隙間を設けておいても良い。このように隙間を設けると、第1補強部材9の後端部側がサイドメンバ3の天板部5aに当接して下方に荷重を負荷する際に、上記隙間が無くなるだけサイドメンバ3に折れが生じてから、第1補強部材9の後端部側がサイドメンバ3を介して第2補強部材11に当接することで、より確実に第1補強部材を下方に曲がるようになる。
また、上記実施形態は、車両前部に配置されるサブメンバ1を例示したものであるが、車両後部に配置されるサブメンバの場合には、補強部材の前後の配置を逆にして、後部インシュレータに第1補強部材の後端部を固定し、前部インシュレータに第3補強部材の前端部を固定する。
本発明に基づく実施形態に係るサブメンバを示す平面図である。 本発明に基づく実施形態に係るサイドメンバを示す側面図である。 本発明に基づく実施形態に係るサイドメンバと第1補強部材との関係を示す断面図である。 前側インシュレータ付近を示す断面図である。 後側インシュレータ付近を示す断面図である。 図1におけるA−A断面図である。 トランスバースリンクを示す平面図である。 各補強部材の配置例を示す模式図である。 反力発生のタイムチャートである。
符号の説明
1 サブフレーム
2 車体サイドメンバ
3 サイドメンバ(サブメンバ本体)
5 上板
5a 天板部
5b 側板部
5c 貫通穴
6 下板
7 前側インシュレータ(前側連結部材)
8 後側インシュレータ(後側連結部材)
9 第1補強部材
9a 天板部
9b 側板部
10 第3補強部材
11 第2補強部材
11c 貫通穴
16 ナット
18 取付けボルト
20 トランスバースリンク
22 ブッシュ部材
22b 内筒
23 穴
30 隔壁部

Claims (8)

  1. 車両前後方向に延在する車体サイドフレームよりも下方に配置されて、当該車体サイドフレームに連結するサブフレーム構造であって、
    車両前後方向に延在する断面中空のサブフレーム本体と、サブフレーム本体の前部及び後部を上記車体サイドフレームに連結する前側連結部材および後側連結部材と、上記サブフレーム本体の上側で車両前後方向に延在する1又は2以上の第1補強部材とを備え、
    その第1補強部材は、一方の端部が上記前側連結部材又は後側連結部材に固定されると共に、他方の端部側が、上記サブフレーム本体の長手方向の途中位置で、当該サブフレーム本体に当接することを特徴とするサブフレーム構造。
  2. 上記第1補強部材は、サブフレーム本体の上側に空洞部を形成するように、サブフレーム本体の上面とで閉断面を形成していることを特徴とする請求項1に記載したサブフレーム構造。
  3. 上記第1補強部材は、一方の端部よりも他方の端部側の方が低い位置に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載したサブフレーム構造。
  4. 上記サブフレーム本体の中空部内に第2補強部材が設けられ、その第2補強部材は、上面視において上記第1補強部材の他方の端部側と重なる重複部を有することを特徴とする請求項3に記載したサブフレーム構造。
  5. 上記重複部の位置において、上記第2補強部材の上部は、サブフレーム本体の上下で対向する面との間に隙間を有することを特徴とする請求項3に記載したサブフレーム構造。
  6. 上記前側連結部材若しくは後側連結部材のうちの一方に上記第1補強部材が固定され、上記前側連結部材若しくは後側連結部材のうちの他方に一方の端部が固定されると共に車両前後方向に延在する第3補強部材を備え、その第3補強部材の他方の端部は、上面視において第1補強部材と重ならない位置で上記サブフレーム本体に固定されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載したサブフレーム構造。
  7. 上記第1補強部材の一方の端部は、前側連結部材に固定される前端部であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載したサブフレーム構造。
  8. 上記サブフレーム本体にサスペンションリンクが取り付けられるサブフレーム構造において、
    上記第2補強部材は、サスペンションリンクの取付け部を補強可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載したサブフレーム構造。
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