JP2008018614A - 積層シート、積層シートの巻取体およびそれらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで製造でき、巻取体としたときに接着シートに欠点が形成されることを防止することのできる積層シート、その巻取体およびそれらの製造方法、ならびに低コストで製造でき、接着剤層表面の平滑性を保持することのできる積層シート、その巻取体およびそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】長尺の剥離シート2Aと、接着剤層3Aと、基材4Aとを積層してなる積層体を作製し、剥離シート2Aを貫通しないように基材4Aおよび接着剤層3Aをカット(ハーフカット)し、基材4Aおよび接着剤層3Aをカバーシート部51Aと枕部52Aと残部53Aとに分割する。そして、残部53Aを剥離除去した後、枕部52Aの外側端部をカットしないように塑性変形させて凸部6Aを形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】長尺の剥離シート2Aと、接着剤層3Aと、基材4Aとを積層してなる積層体を作製し、剥離シート2Aを貫通しないように基材4Aおよび接着剤層3Aをカット(ハーフカット)し、基材4Aおよび接着剤層3Aをカバーシート部51Aと枕部52Aと残部53Aとに分割する。そして、残部53Aを剥離除去した後、枕部52Aの外側端部をカットしないように塑性変形させて凸部6Aを形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、剥離シートに所定の形状を有する接着シートが積層されてなる積層シート、および長尺の剥離シートと接着剤層と基材とが積層されてなる積層シートに関するものであり、特に、巻取体としたときに、接着シートに形成され得る欠点を軽減することのできる積層シート、および接着剤層表面の平滑性を保持することのできる積層シートに関するものである。
剥離シート上に粘着ラベルを積層した従来の積層シートを図15に示す(特許文献1,特許文献2)。近年、光ディスクの受光面にカバーシートを積層するために、このような積層シート1Pが光ディスクの製造に用いられるようになってきた。従来の積層シート1Pは、図15に示すように、長尺の剥離シート2Pと、剥離シート2Pの長手方向に連続的に設けられたカバーシート部51P(粘着シート)とから構成される。カバーシート部51Pは、粘着剤層3Pと光透過性の基材4Pとからなり、光ディスクと同じ形状を有する。
上記積層シート1Pは、ロール状に巻き取られ、巻取体の状態で運搬・保管されるとともに、巻取体から引き出されて使用される。このように積層シート1Pを巻取体とした場合、カバーシート部51Pには他のカバーシート部51Pが巻き重なるが、このとき、カバーシート部51Pには、巻圧により図16に示すような他のカバーシート部51Pの輪郭の跡(円弧状の跡)が付いてしまう。
カバーシート部51Pに上記のような円弧状の跡が付くことを防止するために、巻圧を低くして積層シート1Pを巻き取ることも考えられるが、巻圧を低くして巻き取った巻取体は、崩れ易くなってしまうという問題がある。
また、積層シート1Pを巻き取る際に、巻き重なる積層シート1Pの間に微細なゴミ等の異物(通常5〜50μmの径)を挟み込んでしまう場合がある。このように異物を挟み込んだ状態で積層シート1Pを巻き取った場合、カバーシート部51Pには異物による凹みが形成されることとなる。
カバーシート部51Pに上記のような円弧状の跡や凹みが形成された場合、従来の光ディスクでは大きな問題とならなかったが、大容量/高記録密度の次世代光ディスク(Blu−ray Disc)では、上記円弧状の跡や凹みが欠点となり、それに起因してデータの読み書きにエラーが発生するおそれがある。
一方、長尺の剥離シートと接着剤層と基材とが積層されてなる積層シートも、ロール状に巻き取られ、巻取体の状態で運搬・保管されるとともに、巻取体から引き出され、所望の形状に打ち抜かれて使用されることがある。
しかしながら、上記積層シートを巻取体にした場合、積層シートには巻圧がかかるため、他の層に比較して軟らかい接着剤層は、巻圧によって経時的に変形し、主として接着剤層表面の平滑性が失われることに起因して、いわゆるゆず肌とよばれる状態になり、接着剤層に微小な厚みむらが発生するという問題がある。かかる積層シートから打ち抜いた接着シートを、例えば光ディスクのカバーシート等として使用する場合には、接着剤層の厚みむらに起因して、得られる光ディスクのデータの読み書きにエラーが発生するおそれがある。
また、ゆず肌になった接着剤層を、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)等のディスプレイ用の反射防止フィルムの接着に使用した場合、ディスプレイの透明性が損なわれたり、画像の鮮明性が低下するという問題もある。
上記問題を解決するために、接着シートよりも厚い保護材を設けた積層シート(特許文献3)、および接着剤層の主使用部以外の部分における基材上に保護材を設けた積層シート(特許文献4)が提案された。これらの積層シートによれば、巻取体としたときに、保護材がスペーサとして機能し、接着シートに欠点が形成されることを防止すること、または接着剤層表面の平滑性を保持することが可能である。
実公平6−18383号公報
特開平8−316175号公報
特開2004−35836号公報
特開2004−51914号公報
しかしながら、上記積層シートにおいては、保護材を形成するために別途保護シートや塗料等が必要になるため、材料コストがかかるとともに、保護材形成工程が煩雑で製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、低コストで製造でき、巻取体としたときに接着シートに欠点が形成されることを防止することのできる積層シート、その巻取体およびそれらの製造方法、ならびに低コストで製造でき、接着剤層表面の平滑性を保持することのできる積層シート、その巻取体およびそれらの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、長尺の剥離シートと、前記剥離シートに積層された、所定の形状を有する接着シートと、前記剥離シートにおいて前記接着シートとは異なる位置に設けられた補助シートとを備えた積層シートであって、前記補助シートの表面側または前記剥離シートの裏面側において前記補助シートに対応する部位にはノンカットの塑性変形による凸部が形成されており、もって前記凸部を含む前記補助シートの部分の厚さは前記接着シートの部分の厚さよりも厚くなっていることを特徴とする積層シートを提供する(請求項1)。なお、剥離シートに設けられる補助シートは、接着シートと同じ側に設けられてもよいし、反対側に設けられてもよい。
ここで、本明細書における「基材」は、所望の材料からなるシートであってもよいし、剥離シートであってもよい。また、本明細書における「剥離シートの裏面」とは、剥離シートにおいて接着シートまたは接着剤層が積層されない側の面(一般には非剥離処理面)をいう。
また、本明細書における「ノンカットの塑性変形による凸部」とは、積層体をカット(完全な切断及びハーフカットを含み、針による刺衝は含まない。)することなく、塑性変形させて形成した凸部をいう。なお、上記のハーフカットとは、積層体への入刃の深さを問わず、積層体の厚さ方向の途中まで切断すること全てをいうものとする。
上記発明(請求項1)に係る積層シートは、保護材を必要とすることなく、低コストで簡易に製造することができる。かかる積層シートにおいては、巻取体としたときに、凸部がスペーサとして機能し、接着シートの表面とその上に巻き重なった剥離シートの裏面との間には間隙が生じる。そのため、接着シートには、他の接着シートの輪郭部分が強く押し付けられることが防止され、したがって、接着シートに巻圧による跡が付くことが抑制される。また、積層シートを巻き取る際に、巻き重なる積層シートの間に微細なゴミ等の異物を挟み込んでしまった場合であっても、接着シートの表面と剥離シートの裏面との間には間隙が存在するため、接着シートに異物による凹みが形成されることが抑制される。このように、上記発明(請求項1)によれば、積層シートを巻取体としたときに接着シートに形成され得る欠点を飛躍的に軽減することができる。
上記発明(請求項1)において、前記補助シートは、前記接着シートと同一の層構成を有することが好ましい(請求項2)。かかる構成を有する積層シートは、同一形状を有する複数の層からなる積層体を塑性変形させることにより、容易に製造することができる。
上記発明(請求項1,2)において、前記接着シートは、前記剥離シートの幅方向中央部に複数連続的に設けられており、前記補助シートは、前記剥離シートの幅方向両側部に設けられていることが好ましい(請求項3)。積層シートをこのような構成にすることにより、積層シートを巻取体としたときに接着シートに形成され得る欠点を効果的に軽減することができる。
第2に本発明は、長尺の剥離シートと、前記剥離シートに積層された接着剤層と、前記接着剤層に積層された基材とを備えた積層シートであって、前記基材の表面側または前記剥離シートの裏面側において、前記接着剤層の主使用部以外の部分に対応する部分には、ノンカットの塑性変形による凸部が形成されていることを特徴とする積層シートを提供する(請求項4)。なお、本明細書における「接着剤層の主使用部」とは、接着剤層表面が平滑性を必要とする部分をいう。
上記発明(請求項4)に係る積層シートは、保護材を必要とすることなく、低コストで簡易に製造することができる。かかる積層シートにおいては、巻取体としたときに、凸部がスペーサとして機能し、接着剤層の主使用部に該当する基材の表面とその上に巻き重なった剥離シートの裏面との間には間隙が生じる。そのため、接着剤層の主使用部には、巻き重なる積層シートが強く押し付けられることが防止される。したがって、接着剤層の主使用部は、巻圧によってその接着剤層表面がゆず肌になることが抑制され、接着剤層の主使用部における接着剤層表面の平滑性を保持することができる。また、積層シートを巻き取る際に、巻き重なる積層シートの間に微細なゴミ等の異物を挟み込んでしまった場合であっても、基材の表面と剥離シートの裏面との間には間隙が存在するため、基材および接着剤層に異物による凹みが形成されることが抑制される。
上記発明(請求項4)においては、前記接着剤層の幅方向中央部が前記接着剤層の主使用部となっており、前記凸部は前記基材または前記剥離シートの幅方向両端部に形成されていることが好ましい(請求項5)。積層シートをこのような構成にすることにより、積層シートを巻取体としたときに、接着剤層表面の平滑性を効果的に保持することができる。
上記発明(請求項1〜5)において、前記凸部は、その平面形状が積層シートの長手方向に対して角度を有するように形成されていることが好ましい(請求項6)。かかる構成にすることにより、凸部の重なりのずれに起因する巻取体の巻き崩れを防止することができる。
上記発明(請求項1〜6)において、前記凸部は、突起部による圧力の印加によって形成されたものであってもよいし(請求項7)、針による刺衝によって形成されたものであってもよい(請求項8)。
第3に本発明は、前記積層シート(請求項1〜8)を巻き取ってなる積層シートの巻取体を提供する(請求項9)。
第4に本発明は、長尺の剥離シートと、前記剥離シートに積層された、所定の形状を有する接着シートと、前記剥離シートにおいて前記接着シートとは異なる位置に設けられた補助シートとを備えた積層シートを作製し、任意の段階で前記補助シートが位置する部位または前記補助シートに該当する部位をカットしないように塑性変形させて、前記補助シートの表面側または前記剥離シートの裏面側に凸部を形成し、もって前記凸部を含む前記補助シートの部分の厚さを前記接着シートの部分の厚さよりも厚くすることを特徴とする積層シートの製造方法を提供する(請求項10)。
第5に本発明は、長尺の剥離シートと、接着剤層と、基材とをその順で積層し、得られた積層体をハーフカットして不要部を剥離除去し、所定の形状を有する接着シートと補助シートとを形成し、任意の段階で前記補助シートが位置する部位または前記補助シートに該当する部位をカットしないように塑性変形させて、前記補助シートの表面側または前記剥離シートの裏面側に凸部を形成することを特徴とする積層シートの製造方法を提供する(請求項11)。
第6に本発明は、長尺の剥離シートと、接着剤層と、基材とをその順で積層し、任意の段階で前記接着剤層の主使用部以外の部分が位置する部位または前記接着剤層の主使用部以外の部分に該当する部位をカットしないように塑性変形させて、前記基材の表面側または前記剥離シートの裏面側に凸部を形成することを特徴とする積層シートの製造方法を提供する(請求項12)。
上記発明(請求項10)によれば、上記積層シート(請求項1〜3)を製造することができ、特に、上記発明(請求項11)によれば、上記積層シート(請求項1〜3)を効率的に製造することができる。また、上記発明(請求項12)によれば、上記積層シート(請求項4,5)を製造することができる。
上記発明(請求項10〜12)においては、前記部位を突起部で押圧することによって、前記凸部を形成してもよいし(請求項13)、前記部位を針で刺衝することによって、前記凸部を形成してもよい(請求項14)。
第7に本発明は、前記積層シートの製造方法(請求項10〜14)によって積層シートを製造した後、得られた積層シートを巻き取ることを特徴とする積層シートの巻取体の製造方法を提供する(請求項15)。
本発明の積層シートは、保護材を必要とすることなく、低コストで簡易に製造することができる。かかる本発明の積層シートによれば、巻取体としたときに、接着シートに形成され得る欠点を軽減すること、または接着剤層表面の平滑性を保持することができる。また、本発明の積層シートの製造方法によれば、保護材を必要とすることなく、低コストで簡易に、巻取体としたときに接着シートに形成され得る欠点を軽減することのできる積層シートおよび接着剤層表面の平滑性を保持することのできる積層シートを製造することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態では、光ディスクの製造工程で記録層にカバーシートを接着するために、またはスタンパーの凹凸パターンを転写するために使用される積層シートを例にとって説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の積層シートに適用することができる。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態では、光ディスクの製造工程で記録層にカバーシートを接着するために、またはスタンパーの凹凸パターンを転写するために使用される積層シートを例にとって説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の積層シートに適用することができる。
図1(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係る積層シートの製造方法を示す断面図、図2は同実施形態に係る積層シートの平面図、図3は同実施形態に係る積層シートにおける凸部の拡大図、図4は同実施形態に係る積層シートの製造に使用するダイカットロールの斜視図、図5は同実施形態に係る積層シートの斜視図、図6は同実施形態に係る積層シートの巻取体の斜視図である。
本実施形態に係る積層シート1Aを製造するには、最初に図1(a)に示すように、長尺の剥離シート2Aと、接着剤層3Aと、基材4Aとを積層してなる積層体を作製する。
剥離シート2Aとしては、従来公知のものを使用することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルムまたはグラシン紙、クレーコート紙、ラミネート紙(主にポリエチレンラミネート紙)等の紙をシリコーン系剥離剤等で剥離処理したものを使用することができる。剥離シート2Aの厚さは、通常10〜200μm程度であり、好ましくは20〜100μm程度である。剥離シート2Aの剥離処理面の表面粗さ(Ra)は、接着剤層3Aに付与すべき平滑性に応じて設定し、例えば、積層シートが光ディスクのカバーシートに用いられる場合は、通常0.5μm以下であり、好ましくは0.1μm以下である。
接着剤層3Aを構成する接着剤としては、通常感圧接着剤(粘着剤)が用いられるが、これに限定されるものではなく、例えばエネルギー線硬化性の接着剤であってもよい。感圧接着剤の種類としては、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系、ゴム系、シリコーン系等のいずれであってもよく、いわゆる粘接着剤であってもよい。
接着剤層3Aを形成するには、例えば、接着剤層3Aを構成する接着剤と、所望によりさらに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、キスロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、ダイコーター等の塗工機によって剥離シート2Aの剥離処理面に塗布して乾燥させればよい。そして、このようにして形成した接着剤層3Aの上に基材4Aを圧着する。接着剤層3Aの厚さは、通常5〜100μm程度であり、好ましくは10〜30μm程度である。
本実施形態における基材4Aとしては、光ディスク記録層のカバーシートとして光ディスクの受光面を構成するものを例示することができる。このような基材4Aの材料としては、情報読み取りのための光の波長域に対し十分な光透過性を有するものであればよいが、光ディスクを容易に製造するために、剛性や柔軟性が適度にあるものが好ましく、光ディスクの保管のために、温度に対して安定なものであるのが好ましい。このような材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等の樹脂を用いることができる。
基材4Aの引張弾性率は、0.5〜10GPaであることが好ましく、特に1〜6GPaであることが好ましい。基材4Aの引張弾性率が上記範囲内にあることにより、後述する凸部6Aが元の形状に戻り難く、凸形状を維持し易いものとなる。なお、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等の樹脂は、通常、上記引張弾性率の範囲内にある。
基材4Aの線膨張係数は、高温で光ディスクが反りを起こさないよう、光ディスク基板の線膨張係数とほぼ同じであるのが好ましい。例えば、光ディスク基板がポリカーボネート樹脂からなる場合には、基材4Aも同じポリカーボネート樹脂からなるのが好ましい。
基材4Aの厚さは、光ディスクの種類や光ディスクのその他の構成部位の厚さに応じて決定されるが、通常は25〜200μm程度であり、好ましくは50〜100μm程度である。
なお、基材4Aは多層構造であってもよく、例えば、ポリカーボネートフィルムの上にハードコート層が形成されているものであってもよい。
また、本実施形態における基材4Aとして、前述した剥離シート2Aと同様のものを用いることができる。この場合、基材4Aの剥離処理面を、剥離シート2Aに積層された接着剤層3Aに貼り合わせる。このような積層シートによれば、接着剤層3Aから剥離シート2Aを剥離し、露出した接着剤層3Aを光ディスクの記録層に貼り付けた後、接着剤層3Aから基材4Aを剥離して、その接着剤層3Aに他の基材(光ディスクの記録層を保護するカバーシート基材)を貼り合わせることができる。また、接着剤層3Aが粘接着剤からなる場合、露出した接着剤層3Aに、スタンパーを用いて案内溝やピット等の凹凸パターンを設けることも可能である。
図1(a)に示すように剥離シート2A、接着剤層3Aおよび基材4Aを積層した後、図1(b)に示すように、剥離シート2Aを貫通しないように基材4Aおよび接着剤層3Aをカット(ハーフカット)し、基材4Aおよび接着剤層3Aをカバーシート部51A(接着シート)と枕部52A(本発明の補助シートに該当)と残部53Aとに分割するとともに、カバーシート部51Aの中心部を打ち抜いてセンターホール部54Aを形成する。上記ハーフカットおよび打ち抜きは、常法によって行えばよく、例えば、打ち抜き装置等を使用して行うことができる。
カバーシート部51Aの平面形状は、図2に示すように、光ディスクの形状と同じ円盤状になっている。枕部52Aの平面形状は、図2に示すように、カバーシート部51Aの外周に沿って積層体の側端部側に凹むとともに、カバーシート部51Aの相互間においては、カバーシート部51Aの相互間に入り込むように突出して、全体として波状となっている。
次に、図1(c)に示すように、上記残部53Aを剥離除去した後、図1(d)および図3に示すように、枕部52Aの外側端部に凸部6Aを形成する。この凸部6Aは、積層体をカットすることなく塑性変形させることにより形成し、例えば、図3に示すような、鋭利でない突起部Cを外周部に有するロールR1で積層体を押圧することにより形成することができる。この場合、積層体をロールR1と、ロールR1に対向して設けられたロールR2との間を通過させることにより、効率良く凸部6Aを形成することができる。
図3に示すように、ロールR1によって積層体に圧力を印加すると、ロールR1の突起部Cに押圧された部分が、ロールR1の反対側に盛り上がるように変形し、これにより凸部6Aが形成される。本実施形態では、剥離シート2Aの両側端部裏面側から突起部Cによる圧力を印加して、枕部52Aの基材4A表面側に凸部6Aを形成する。
ロールR1は、例えばステンレス、鉄、アルミニウム等の金属からなる、硬度の高い材質からなることが好ましく、ロールR2は、例えばシリコーンやブタジエン等のゴム、あるいはポリウレタンなどの弾性を有する材質からなることが好ましい。なお、ロールR1は、上記突起部Cとともに、基材4Aおよび接着剤層3Aをカバーシート部51Aと枕部52Aと残部53Aとに分割するハーフカット用のカット刃および/またはセンターホール部54Aを形成する打抜刃を備えていてもよい。
ロールR1における突起部Cの断面形状は、積層体をカットすることなく、所望の高さの凸部6Aが形成されれば特に限定されるものではなく、例えば、ダイカットロールのカット刃の刃先部を丸めたものをロールR1として使用することができる。
ロールR1の積層体に対する圧力は、0.01〜5MPaであることが好ましく、特に0.5〜3MPaであることが好ましい。かかる圧力を積層体に印加することにより、接着剤層3Aの積層体からのはみ出しを防ぎつつ、凸部6Aを確実に形成することができる。
凸部6Aの高さh(基材4Aの平面部表面から凸部6Aの頂点までの高さ;図3参照)は、30〜450μmであることが好ましく、特に40〜450μmであることが好ましい。凸部6Aの高さhが30μm未満では、本発明の効果を十分に得ることができず、凸部6Aの高さhが450μmを超えると、積層シート1Aを巻き取ったときに、得られる巻取体の径(容積)が大きくなり過ぎたり、巻取体が崩れ易くなることがある。ロールR1の突起部Cの高さは、上記凸部6Aの高さhの100〜300%の高さとするのが好ましい。
凸部6Aの積層シート1Aの幅方向に占める長さは、片側につき、積層シート1Aの全幅に対して2%以上であることが好ましく、特に3〜10%であることが好ましい。2%未満では、本発明の効果を十分に得ることができないことがある。また、凸部6A自体の幅は、特に限定されないが、通常0.3〜10mm程度である。
本実施形態における凸部6Aの平面形状は、図2に示すように波状となっているが、これに限定されるものではない。ただし、凸部6Aの平面形状を積層シート1Aの長手方向と平行の直線状とすると、積層シート1Aをロール状に巻き取って巻取体としたときに、一つの平面中にて凸部6Aの位置に凸部6Aが重なるような状態になり、外力によって巻取体が崩れやすくなるため、凸部6Aは、その平面形状が積層シート1Aの長手方向に対して角度を有するように形成されることが好ましい。
凸部6Aの形成位置は、積層シート1Aの両側端部であることが好ましく、それによって、凸部6Aによる効果を効果的に発揮させることができる。具体的には、凸部6Aの最側端部が積層シート1Aの側端面から20mm以内になるように、凸部6Aを形成することが好ましい。
以上のようにして製造される積層シート1Aは、図5に示すように、長尺の剥離シート2Aと、剥離シート2A剥離処理面の幅方向中央部に連続的に設けられた、接着剤層3Aと基材4Aとからなる複数の円盤状のカバーシート部51Aと、剥離シート2A剥離処理面の幅方向両側部に設けられた、接着剤層3Aと基材4Aとからなる波状の枕部52Aとから構成され、枕部52Aの外側端部には平面視波状の凸部6Aが形成されている。
この積層シート1Aでは、枕部52Aにおいて凸部6Aが存在する部分の厚さは、凸部6Aの高さの分だけ、カバーシート部51Aの厚さよりも厚くなっている。
上記積層シート1Aを、図6に示すようにロール状に巻き取って巻取体としたとき、枕部52Aに形成された凸部6Aがスペーサとして機能するため、カバーシート部51Aの表面とその上に巻き重なった剥離シート2Aの裏面との間にはわずかな間隙が生じる。そのため、カバーシート部51Aには、他のカバーシート部51Aの輪郭部分が強く押し付けられることが防止され、したがって、カバーシート部51Aに巻圧による跡が付くことが抑制される。
また、積層シート1Aを巻き取る際に、巻き重なる積層シート1Aの間に微細なゴミ等の異物を挟み込んでしまった場合であっても、カバーシート部51Aの表面と剥離シート2Aの裏面との間には間隙が存在するため、異物の径がその間隙の大きさよりも小さければ、カバーシート部51Aに異物による凹みが形成されることが防止される。さらに、従来の巻取体では、異物を1つ挟み込んだ場合であっても、その影響で、巻き重なっている複数のカバーシートに凹みが形成されてしまうが、本実施形態に係る積層シート1Aの巻取体においては、剥離シート2Aとカバーシート部51Aとが巻取体の半径方向に間隙の大きさだけ変位することができるため、間隙の大きさよりも大きい径の異物がカバーシート部51A上に付着しても、その影響が他のカバーシート部51Aに及ぶことが抑制され、複数のカバーシート部51Aに異物による凹みが形成されるのを防止することができる。
なお、本実施形態に係る積層シート1Aには枕部52Aが設けられているが、このようにカバーシート部51Aの厚さと同じ厚さの枕部52Aが設けられていることにより、積層シート1A全体の剛性が確保され、積層シート1Aを巻取体としたときに、巻取体の変形が抑制されるという利点がある。
以上のとおり、本実施形態に係る積層シート1Aによれば、積層シート1Aを巻取体としたときにカバーシート部51Aに形成され得る欠点を飛躍的に軽減することができる。
なお、上記実施形態では、基材4A・接着剤層3Aの分割およびセンターホール部54Aの形成(図1(b))ならびに残部53Aの剥離除去(図1(c))を、凸部6Aの形成(図1(d))の前に行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、残部53Aの剥離除去(図1(c))の前に凸部6Aの形成(図1(d))を行ってもよいし、先に凸部6Aを形成してから(図1(d))、基材4A・接着剤層3Aの分割およびセンターホール部54Aの形成(図1(b))ならびに残部53Aの剥離除去(図1(c))を行ってもよい。
また、上記実施形態では、剥離シート2Aの両側端部裏面側から突起部Cによる圧力を印加して枕部52Aの基材4A表面側に凸部6Aを形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図7に示す積層シート1A’のように、枕部52Aの基材4A表面側から突起部Cによる圧力を印加して剥離シート2Aの両側端部裏面側に凸部6A’を形成してもよい。かかる積層シート1A’をロール状に巻き取って巻取体としたときも、剥離シート2Aの裏面側に形成された凸部6A’がスペーサとして機能するため、カバーシート部51Aの表面とその上に巻き重なった剥離シート2Aの裏面との間にはわずかな間隙が生じ、上記と同様の効果が得られる。なお、この場合における剥離シート2Aは、上記基材4Aの引張弾性率と同様の引張弾性率を有することが好ましい。
さらに、上記実施形態では、凸部6Aの平面形状を波状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図8(a)に示す積層シート11Aのように、複数設けられた点状の凸部61Aとしてもよいし、図8(b)に示す積層シート12Aのように、積層シート13Aの長手方向に対して斜めに複数並設された線状の凸部62Aとしてもよいし、図8(c)に示す積層シート13Aのように、積層シート13Aの長手方向に対して垂直に複数並設された線状の凸部63Aとしてもよい。点状の凸部61Aは、点状の突起部を有するロール、線状の凸部62Aおよび凸部63Aは、線状の突起部を有するロールを使用することにより形成することができる。
点状の凸部61Aの高さは、上記凸部6Aの高さと同様であることが好ましく、直径は、0.01〜2mmであることが好ましく、特に0.05〜1mmであることが好ましい。また、点状の凸部61Aの密度は、10〜100個/cm2であることが好ましく、特に50〜80個/cm2であることが好ましい。
線状の凸部62Aおよび凸部63Aの高さ、積層シートの幅方向に占める長さおよび幅は、上記凸部6Aの高さ、積層シートの幅方向に占める長さおよび幅と同様であることが好ましい。また、複数本の線状の凸部62Aおよび凸部63Aのピッチ(中心間の距離)は、0.1〜2mmであることが好ましく、特に0.5〜1mmであることが好ましい。
さらに、上記実施形態では、凸部6A,6A’,61A,62A,63Aは、突起部による圧力の印加によって形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、針による刺衝によって凸部を形成してもよい。例えば、図9に示すように、針Nを外周部に有するロールR1’を積層体に対して押圧し、針Nで積層体を刺衝することにより、図10に示すような凸部64Aが形成された積層シート14Aを製造することができる。この場合も、積層体をロールR1’と、ロールR1’に対向して設けられたロールR2(前述したロールR2と同じもの)との間を通過させることにより、効率良く凸部64Aを形成することができる。
図9に示すように、ロールR1’の針Nで積層体を刺衝すると、積層体における針刺衝部は、針NにひきずられてロールR1’の反対側に盛り上がるように変形し、これにより凸部64Aが形成される。針Nは、積層体を貫通してもよいし、貫通せずに積層体の途中まで挿入されてもよい。
積層シート14Aの一例としての平面図は、図8(a)に示す通りであり、複数の点状の凸部64Aが積層シート14Aの両側端部に形成されている。
ロールR1’の針Nの高さは、積層体の厚さに目的とする凸部64Aの高さを加えた値の100〜1000%程度であることが好ましい。また、ロールR1’の針Nの平均直径は、10〜1000μmであることが好ましく、特に100〜900μmであることが好ましい。針Nの高さおよび直径をこのように設定することにより、凸部64Aを効果的に形成することができる。
凸部64Aの高さ、直径および密度は、上記点状の凸部61Aの高さ、直径および密度と同様であることが好ましい。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態では、接着剤層表面に平滑性が要求される積層シート、例えば、接着剤層が光ディスクにおける記録層保護用のカバーシートやPDA等のディスプレイ用のフィルムを接着するために使用される積層シートを例にとって説明する。
第2の実施形態では、接着剤層表面に平滑性が要求される積層シート、例えば、接着剤層が光ディスクにおける記録層保護用のカバーシートやPDA等のディスプレイ用のフィルムを接着するために使用される積層シートを例にとって説明する。
図11(a)〜(d)は本発明の第2の実施形態に係る積層シートの製造方法を示す断面図、図12は同実施形態に係る積層シートの斜視図、図13は同実施形態に係る積層シートの巻取体の斜視図である。
本実施形態に係る積層シート1Bを製造するには、図11(a)〜(b)に示すように、長尺の剥離シート2Bの剥離処理面に、接着剤層3Bを形成した後、図11(c)に示すように、接着剤層3Bの表面に基材4Bを圧着する。
剥離シート2Bとしては、上記第1の実施形態における剥離シート2Aと同様のものを使用することができる。
接着剤層3Bは、剥離シート2Bから剥離され、基材4Bを所定の接着対象物に接着するために使用されるものであってもよいし、剥離シート2Bおよび基材4Bから分離され、所定の接着対象物を相互に接着するために使用されるものであってもよい。本実施形態において、接着剤層3Bは、その幅方向中央部が主使用部(接着剤層表面が平滑性を必要とする部分)となっている。
接着剤層3Bを構成する接着剤としては、接着剤層3Bまたは基材4Bの使用目的に応じて、様々な種類の接着剤を選択することができる。接着剤は、感圧接着剤(粘着剤)であってもよいし、硬化性接着剤であってもよい。感圧接着剤の種類としては、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系、ゴム系、シリコーン系等のいずれであってもよく、粘接着剤であってもよい。硬化性接着剤の種類としては、エネルギー線硬化性接着剤、熱硬化性接着剤等の輻射線硬化性接着剤などが挙げられる。
接着剤層3Bの厚さは、通常5〜100μm程度であり、好ましくは10〜30μm程度である。接着剤層3Bの形成は、上記第1の実施形態における接着剤層3Aの形成方法と同様の方法によって行うことができる。
基材4Bは、接着剤層3Bによって所定の接着対象物に接着されるものであってもよいし、接着剤層3Bから剥離される剥離シートであってもよい。前者の場合、基材4Bは、接着剤層3Bとともに接着シートとして使用され、その幅方向中央部が主使用部となる。
基材4Bが接着シートとして使用される場合、基材4Bの材料としては、基材4Bの使用目的に応じて、様々な種類の材料を選択することができる。例えば、基材4Bが光ディスク記録層のカバーシートとして使用される場合には、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等の樹脂を基材4Bの材料として選択することができる。また、例えば、基材4BがPDA等のディスプレイ用のフィルムとして使用される場合には、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートブチレート等のセルロースエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリウレタン等の樹脂を基材4Bの材料として選択することができ、これらの樹脂からなる基材の表面に反射防止処理や防眩処理等を施して用いることができる。
基材4Bが接着シートとして使用される場合、基材4Bの厚さは、基材4Bの使用目的に応じて決定されるが、通常は25〜300μm程度であり、好ましくは50〜200μm程度である。
一方、基材4Bが剥離シートである場合には、基材4Bの材料として、上記剥離シート2Bと同様の材料を選択することができる。ただし、この場合には、剥離シート2Bおよび基材4Bのいずれか一方を軽剥離型剥離シートとし、他方を重剥離型剥離シートとするのが好ましい。
基材4Bは、上記いずれの場合であっても、引張弾性率が0.5〜10GPaであることが好ましく、特に1〜6GPaであることが好ましい。基材4Bの引張弾性率が上記範囲内にあることにより、後述する凸部6Bが元の形状に戻り難く、凸形状を維持し易いものとなる。
上記のようにして剥離シート2Bと、接着剤層3Bと、基材4Bとを積層してなる積層体を作製したら、図11(d)に示すように、積層体の両側端部をカットすることなく塑性変形させて、凸部6Bを形成する。凸部6Bは、上記第1の実施形態における凸部6Aと同様に、積層体を突起部で押圧することにより形成すればよい。本実施形態では、剥離シート2Bの両側端部裏面側から突起部による圧力を印加して、基材4B表面側に凸部6Bを形成する。凸部6Bの高さおよび平面形状は、上記第1の実施形態における凸部6Aの高さおよび平面形状と同様であることが好ましい。
上記のようにして製造される積層シート1Bは、図12に示すように、長尺の剥離シート2Bと、剥離シート2B剥離処理面に積層され、幅方向中央部が主使用部となっている接着剤層3Bと、接着剤層3B上に積層された基材4Bとから構成され、基材4Bの両側端部には平面視波状の凸部6Bが形成されている。
上記積層シート1Bを、図13に示すようにロール状に巻き取って巻取体としたとき、基材4Bの両側端部に形成された凸部6Bがスペーサとして機能し、基材4Bの幅方向中央部の表面とその上に巻き重なった剥離シート2Bの裏面との間にはわずかな間隙が生じる。そのため、接着剤層3Bの主使用部には、巻き重なる積層シート1Bが強く押し付けられることが防止される。したがって、接着剤層3Bの主使用部は、巻圧によってその接着剤層表面がゆず肌になることが抑制され、接着剤層3Bの主使用部における接着剤層表面の平滑性を保持することができる。
また、積層シート1Bを巻き取る際に、巻き重なる積層シート1Bの間に微細なゴミ等の異物を挟み込んでしまった場合であっても、基材4Bの表面と剥離シート2Bの裏面との間には間隙が存在するため、異物の径がその間隙の大きさよりも小さければ、基材4Bおよび接着剤層3Bに異物による凹みが形成されることが防止される。さらに、従来の巻取体では、異物を1つ挟み込んだ場合であっても、その影響で、巻き重なっている複数層の基材4Bおよび接着剤層3Bに凹みが形成されてしまうが、本実施形態に係る積層シート1Bの巻取体においては、剥離シート2B、接着剤層3Bおよび基材4Bが巻取体の半径方向に上記間隙の大きさだけ変位するため、間隙の大きさよりも大きい径の異物が基材4B上に付着しても、その影響が、巻き重なっている他の層の基材4Bおよび接着剤層3Bに及ぶことが抑制され、基材4Bおよび接着剤層3Bの複数箇所に異物による凹みが形成されるのを防止することができる。
上記のように巻取体にした積層シート1Bを使用するには、積層シート1Bを巻取体から引き出して、基材4Bおよび接着剤層3Bの主使用部を所望の形状にカットし、剥離シート2Bから剥離すればよい。カットは常法によって行えばよく、例えば、打ち抜き装置等を使用して行うことができる。
カットされた接着剤層3Bの接着剤層表面は平滑性が保持されているため、例えば、接着剤層3Bを光ディスクにおける記録層保護用のカバーシートの接着に使用した場合には、接着剤層3Bに起因してデータの読み書きにエラーが発生することを防止することができ、また、接着剤層3Bをディスプレイ用の反射防止フィルムの接着に使用した場合には、接着剤層3Bがディスプレイの透明性や画像の鮮明性を損なうことはない。
なお、上記実施形態では、剥離シート2Bの両側端部裏面側から突起部による圧力を印加して基材4B表面側に凸部6Bを形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図14に示す積層シート1B’のように、基材4B表面側から突起部による圧力を印加して剥離シート2Bの両側端部裏面側に凸部6B’を形成してもよい。かかる積層シート1B’をロール状に巻き取って巻取体としたときも、剥離シート2Bの裏面側に形成された凸部6B’がスペーサとして機能するため、基材4Bの幅方向中央部の表面とその上に巻き重なった剥離シート2Bの裏面との間にはわずかな間隙が生じ、上記と同様の効果が得られる。なお、この場合における剥離シート2Bは、上記基材4Bの引張弾性率と同様の引張弾性率を有することが好ましい。
また、上記実施形態では、凸部6Bの平面形状を波状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図8(a)〜(c)に示すような点状、線状等の凸部としてもよい。
さらに、上記実施形態では、凸部6Bは、突起部による圧力の印加によって形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、針による刺衝によって点状の凸部を形成してもよい。かかる凸部は、上記第1の実施形態における刺衝方法と同様の方法により形成することができる。
〔その他の実施形態〕
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、積層シート1Aにおける枕部52Aの形状は、幅が一定な帯状であってもよい。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〕
アクリル酸n−ブチル97質量部とアクリル酸2−ヒドロキシエチル3質量部とを共重合した共重合体100質量部に対して、架橋剤としてポリイソシアネート化合物(武田薬品工業株式会社製,タケネートD−140N)を1質量部添加し、さらに溶媒としてトルエン200質量部を加えたものを粘着剤の塗布剤とした。
アクリル酸n−ブチル97質量部とアクリル酸2−ヒドロキシエチル3質量部とを共重合した共重合体100質量部に対して、架橋剤としてポリイソシアネート化合物(武田薬品工業株式会社製,タケネートD−140N)を1質量部添加し、さらに溶媒としてトルエン200質量部を加えたものを粘着剤の塗布剤とした。
ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にシリコーン系剥離剤を塗布した基材としての剥離シート(リンテック株式会社製,SP−PET3811,厚さ:38μm,剥離処理面の表面粗さ(Ra):0.02μm)の剥離処理面に、上記粘着剤の塗布剤を乾燥後の厚さが25μmになるようにナイフコーターによって塗布し、100℃で3分間乾燥させた。
なお、上記剥離シートの、フィルムを製膜する際の流れ方向(MD:Machine Direction)の引張弾性率は3.9GPaであり、フィルムを製膜する際の幅方向(CD:Cross Direction)の引張弾性率は4.9GPaであった。引張弾性率は、JIS K7127に準じて測定した。
上記のようにして形成した粘着剤層に、ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にシリコーン系剥離剤を塗布した剥離シート(リンテック株式会社製,SP−PET3801,厚さ:38μm,剥離処理面の表面粗さ(Ra):0.02μm,引張弾性率(MD):3.9GPa,引張弾性率(CD):4.9GPa)の剥離処理面を重ねて圧着し、幅150mm、長さ100mの長尺の積層体を作製した。
次に、外周の両側部に高さ500μm、平均直径0.8mmの略円錐状(先端は尖っていない)の突起部を複数設けた鉄(鋼材S45C)製の金属ロールと、その金属ロールに対向して設けられたシリコーンゴムロールとの間に、剥離シート(SP−PET3801)が金属ロール側になるようにして上記積層体を通過させて、積層体の幅方向両端部(側端面から3〜10mmの位置)に、図8(a)に示すように突起部の押圧による点状の凸部を複数形成した。なお、両ロールの積層体に対する圧力(バルコム社製ロードセル(VLS−20KNG677)および表示器(C87GV−S−E)を使用して測定。以下同じ。)は、0.68MPaとした。
形成された点状の凸部の高さ(定圧厚さ測定器(TECLOCK Corporation製,PG−02)を用い、任意の10点を測定して得た平均値。以下同じ。)は400μmであり、直径は0.7mmであり、密度は60個/cm2であった。
そして、打ち抜き装置(MarkAndy社製,MarkAndy910)を用いて、図2に示すように、一方の剥離シート(SP−PET3811)および粘着剤層の幅方向中央部を、円盤部(直径:120mm)と残部とに分割するとともに、円盤部の中心部を打ち抜いてセンターホールを形成し、残部は図5に示すように剥離除去した。
このようにして製造した積層シートを、初期の巻取張力12N、テーパー率50%として直径3インチのABS製巻芯に巻き取り、巻取体とした(図6参照)。
〔実施例2〕
積層体を金属ロールとシリコーンゴムロールとの間に通過させる際、基材としての剥離シート(SP−PET3811)が金属ロール側になるようにして点状の凸部を形成する以外、実施例1と同様にして巻取体を得た。この巻取体では、剥離シート(SP−PET3801)側に凸部が形成された(図7参照)。
積層体を金属ロールとシリコーンゴムロールとの間に通過させる際、基材としての剥離シート(SP−PET3811)が金属ロール側になるようにして点状の凸部を形成する以外、実施例1と同様にして巻取体を得た。この巻取体では、剥離シート(SP−PET3801)側に凸部が形成された(図7参照)。
〔実施例3〕
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の突起部をピッチ(間隙の幅)1mmでロールの軸方向に沿って複数並設した鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用する以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、図8(c)に示すように、高さ400μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の凸部が、1mmピッチで積層シートの長手方向に対して垂直に複数並設された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の突起部をピッチ(間隙の幅)1mmでロールの軸方向に沿って複数並設した鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用する以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、図8(c)に示すように、高さ400μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の凸部が、1mmピッチで積層シートの長手方向に対して垂直に複数並設された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
〔実施例4〕
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の突起部をピッチ(間隙の幅)1mmでロールの軸方向に対して斜めに複数並設した鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用する以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、図8(b)に示すように、高さ400μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の凸部が、1mmピッチで積層シートの長手方向に対して斜め(角度:45°)に複数並設された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の突起部をピッチ(間隙の幅)1mmでロールの軸方向に対して斜めに複数並設した鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用する以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、図8(b)に示すように、高さ400μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ6mmの線状の凸部が、1mmピッチで積層シートの長手方向に対して斜め(角度:45°)に複数並設された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
〔実施例5〕
ロールの積層体に対する圧力を0.30MPaとする以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートに形成された凸部の高さは、200μmであった。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
ロールの積層体に対する圧力を0.30MPaとする以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートに形成された凸部の高さは、200μmであった。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
〔実施例6〕
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ(波状部の振幅)4mm、山と山の間隔6mmの平面視波状である突起部が設けられた鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用する以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、図2に示すように、高さ400μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ(波状部の振幅)4mm、山と山の間隔6mmの平面視波状の凸部が形成された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ(波状部の振幅)4mm、山と山の間隔6mmの平面視波状である突起部が設けられた鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用する以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、図2に示すように、高さ400μm、幅1mm、積層シートの幅方向に占める長さ(波状部の振幅)4mm、山と山の間隔6mmの平面視波状の凸部が形成された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
〔実施例7〕
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、平均直径0.5mmの針状突起部が50個/cm2の密度で設けられた鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用し、ロールの積層体に対する圧力を0.70MPaとして、積層体の幅方向両端部に上記針状突起部を貫通させる以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、高さ380μm、直径0.4mmの点状の凸部が50個/cm2の密度で形成された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
金属ロールとして、外周の両側部に高さ500μm、平均直径0.5mmの針状突起部が50個/cm2の密度で設けられた鉄(鋼材S45C)製の金属ロールを使用し、ロールの積層体に対する圧力を0.70MPaとして、積層体の幅方向両端部に上記針状突起部を貫通させる以外、実施例1と同様にして積層シートを製造した。この積層シートにおいては、高さ380μm、直径0.4mmの点状の凸部が50個/cm2の密度で形成された。得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
〔比較例1〕
実施例1において、積層体に凸部形成を行わない以外、実施例1と同様にして積層シートを製造し、得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
実施例1において、積層体に凸部形成を行わない以外、実施例1と同様にして積層シートを製造し、得られた積層シートを実施例1と同様の巻取条件で巻芯に巻き取り、巻取体とした。
〔試験例〕
実施例および比較例において巻取体とした積層シートを、40℃、ドライの雰囲気下に3ヶ月放置した後、巻芯付近に位置する円盤部の粘着剤層の状態を水銀灯投影法により観察した。水銀灯投影法は、水銀灯(ウシオ電機株式会社製,光源:SX−01250HQ,水銀灯電源:B−H250)と白色の投影用スクリーンとの間に、剥離シートから剥離した粘着剤層を配置し、投影用スクリーン上の粘着剤層の投影を目視にて観察することにより行った。水銀灯と粘着剤層との距離は170cm、粘着剤層と投影用スクリーンとの距離は30cmとした。
実施例および比較例において巻取体とした積層シートを、40℃、ドライの雰囲気下に3ヶ月放置した後、巻芯付近に位置する円盤部の粘着剤層の状態を水銀灯投影法により観察した。水銀灯投影法は、水銀灯(ウシオ電機株式会社製,光源:SX−01250HQ,水銀灯電源:B−H250)と白色の投影用スクリーンとの間に、剥離シートから剥離した粘着剤層を配置し、投影用スクリーン上の粘着剤層の投影を目視にて観察することにより行った。水銀灯と粘着剤層との距離は170cm、粘着剤層と投影用スクリーンとの距離は30cmとした。
その結果、実施例の積層シートにおける粘着剤層には押し跡等は全く見られなかったが、比較例の積層シートにおける粘着剤層には、他の円盤部または枕部の輪郭の跡が見られた。
本発明は、欠点のないことが望ましい接着シート、例えば光ディスク製造用接着シート(記録層保護用のカバーシート、案内溝・ピット等が形成されるスタンパー受容層を有するシートなど)や、接着剤層表面に平滑性が要求される接着シート、例えば、PDA等のディスプレイ用のフィルムを接着するための接着シート等に有用である。
1A,1A’,11A,12A,13A,14A,1B,1B’,1P…積層シート
2A,2B…剥離シート
3A,3B…接着剤層
4A,4B…基材
51A,51P…カバーシート部(所定の形状を有する接着シート)
52A…枕部(補助シート)
53A…残部(不要部)
6A,6A’,61A,62A,63A,64A,6B,6B’…凸部
2A,2B…剥離シート
3A,3B…接着剤層
4A,4B…基材
51A,51P…カバーシート部(所定の形状を有する接着シート)
52A…枕部(補助シート)
53A…残部(不要部)
6A,6A’,61A,62A,63A,64A,6B,6B’…凸部
Claims (15)
- 長尺の剥離シートと、
前記剥離シートに積層された、所定の形状を有する接着シートと、
前記剥離シートにおいて前記接着シートとは異なる位置に設けられた補助シートと
を備えた積層シートであって、
前記補助シートの表面側または前記剥離シートの裏面側において前記補助シートに対応する部位にはノンカットの塑性変形による凸部が形成されており、もって前記凸部を含む前記補助シートの部分の厚さは前記接着シートの部分の厚さよりも厚くなっている
ことを特徴とする積層シート。 - 前記補助シートは、前記接着シートと同一の層構成を有することを特徴とする請求項1に記載の積層シート。
- 前記接着シートは、前記剥離シートの幅方向中央部に複数連続的に設けられており、前記補助シートは、前記剥離シートの幅方向両側部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層シート。
- 長尺の剥離シートと、
前記剥離シートに積層された接着剤層と、
前記接着剤層に積層された基材と
を備えた積層シートであって、
前記基材の表面側または前記剥離シートの裏面側において、前記接着剤層の主使用部以外の部分に対応する部分には、ノンカットの塑性変形による凸部が形成されている
ことを特徴とする積層シート。 - 前記接着剤層の幅方向中央部が前記接着剤層の主使用部となっており、前記凸部は前記基材または前記剥離シートの幅方向両端部に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の積層シート。
- 前記凸部は、その平面形状が積層シートの長手方向に対して角度を有するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層シート。
- 前記凸部は、突起部による圧力の印加によって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積層シート。
- 前記凸部は、針による刺衝によって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層シート。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の積層シートを巻き取ってなる積層シートの巻取体。
- 長尺の剥離シートと、前記剥離シートに積層された、所定の形状を有する接着シートと、前記剥離シートにおいて前記接着シートとは異なる位置に設けられた補助シートとを備えた積層シートを作製し、
任意の段階で前記補助シートが位置する部位または前記補助シートに該当する部位をカットしないように塑性変形させて、前記補助シートの表面側または前記剥離シートの裏面側に凸部を形成し、もって前記凸部を含む前記補助シートの部分の厚さを前記接着シートの部分の厚さよりも厚くする
ことを特徴とする積層シートの製造方法。 - 長尺の剥離シートと、接着剤層と、基材とをその順で積層し、得られた積層体をハーフカットして不要部を剥離除去し、所定の形状を有する接着シートと補助シートとを形成し、
任意の段階で前記補助シートが位置する部位または前記補助シートに該当する部位をカットしないように塑性変形させて、前記補助シートの表面側または前記剥離シートの裏面側に凸部を形成する
ことを特徴とする積層シートの製造方法。 - 長尺の剥離シートと、接着剤層と、基材とをその順で積層し、
任意の段階で前記接着剤層の主使用部以外の部分が位置する部位または前記接着剤層の主使用部以外の部分に該当する部位をカットしないように塑性変形させて、前記基材の表面側または前記剥離シートの裏面側に凸部を形成する
ことを特徴とする積層シートの製造方法。 - 前記部位を突起部で押圧することによって、前記凸部を形成することを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の積層シートの製造方法。
- 前記部位を針で刺衝することによって、前記凸部を形成することを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の積層シートの製造方法。
- 請求項10〜14のいずれかに記載の積層シートの製造方法によって積層シートを製造した後、得られた積層シートを巻き取ることを特徴とする積層シートの巻取体の製造方法。
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