JP2008018391A - 細断処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダクト7は、上流側の略Uターンパス部材71と下流側のエルボー部材72とを互いに接続して構成されている。略Uターンパス部材71は、チップの塊の移送方向を下方から上方へ変える略半円形状である。エルボー部材72は、チップの塊の移送方向を更に上方から他の方向に変える形状である。略Uターンパス部材71の一端部71aは、圧縮ユニットの下流端に接続され、エルボー部材72の他端部72bは、ダクト7の下流端7aとして用紙処理装置の外側に位置するように本体部に取り付けられる。圧縮ユニットに対するダクト7の位置を変えたり、ダクト7の略Uターンパス部材71とエルボー部材72との相対位置を変えたりすることで、下流端7aの位置を変更可能である。
【選択図】図5
Description
また、環境問題に対する意識の高まりから紙資源を有効に利用すべく、細断処理の結果物である紙片(細断物)を焼却処分せずに、例えば梱包品の緩衝材や再生紙の原料として再利用されている。
なお、モータの発熱によるシュレッダ内部の温度上昇を抑えるために、空冷用ファンが設けられている。また、細断処理による紙片は、予め設置された収容箱に排出され、収容箱が紙片で満杯になったら、収容箱から紙片を回収する。
また、収容箱は、シュレッダに対して予め定められた一つの特定位置に設置する必要があるが、シュレッダの設置場所や使い方によっては、この特定位置以外の所に収容箱を設置した方がレイアウト上好ましいという場合がある。
図1は、本実施の形態に係る用紙の処理装置(以下、用紙処理装置とも言う)を示す概略構成図である。同図に示す用紙処理装置は、装置の上部を構成する上面部1と、上面部1に設けられ、廃棄する用紙(細断処理すべき用紙)が投入される投入部11と、を備えている。
また、用紙処理装置は、上面部1の投入部11に投入された用紙の処理(細断処理等)を行う本体部(装置本体)2と、本体部2の外に配置され、本体部2から排出された処理済み用紙(以下、チップとも言う)の塊を収容する収容部としてのボックス8と、を備えている。
また、用紙処理装置は、本体部2における用紙の処理等の指示を使用者が出すと共に用紙の処理等に関して使用者への通知事項を表示するための操作表示部5を上面部1に備えている。また、用紙処理装置は、本体部2の内部に収容されたチップを装置外へ排出する際に開閉可能な開閉扉25と、本体部2の移動を可能にするためのキャスタ26と、を備えている。
また、用紙処理装置の本体部2は、装置内部の空気流を強制的に形成するためのファン23と、破砕ユニット3や圧縮ユニット4等(各部)の動作を制御する制御部6と、外部からの電源供給についてON/OFFの操作を使用者が行うための主電源スイッチ(メインスイッチ)24と、を備えている。また、外部からの電源供給は、インレット付きブレーカ24aを介してなされる。
このような互い違い配置かつ入り込み配置の回転刃33A,33Bによって、重なり領域である噛合部35が形成されている。
ここで、第1の回転刃列32Aの回転方向と第2の回転刃列32Bの回転方向とは互いに反対方向である。すなわち、一方の回転刃列が時計方向に回転し、他方の回転刃列が反時計方向に回転する。具体的には、通常(正回転時)には、図2に示すように、第1の回転刃列32Aは時計方向に回転し、第2の回転刃列32Bは反時計方向に回転する。これにより、噛合部35の噛合側35aは、回転軸31A,31Bの位置よりも下方に位置し、噛合部35の反噛合側35bは回転軸31A,31Bの位置よりも上方に位置する。また、破砕モータ36は、正逆反転が可能なものであり、第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bを図2の矢印方向とは反対の方向に回転させることも可能である。その場合には、噛合部35の噛合側35aと反噛合側35bとが互いに反対の位置になる。
また、第1の回転刃列32Aの回転速度(周速度)と第2の回転刃列32Bの回転速度とは互いに異なっている。すなわち、用紙投入側に位置する第1の回転刃列32Aは遅く(低速)回転し、用紙投入側とは反対側に位置する第2の回転刃列32Bは速く(高速)回転する。その速度差は例えば2倍の値を採用することができる。
スクリュ43は、筒状部材42の中で支持された回転軸43aの軸方向に沿って延びるようにらせん状のスクリュ片43bが回転軸43aに取り付けられて構成されている。すなわち、スクリュ43は、一方向に回転することにより、ホッパ41から筒状部材42内に連続的に供給されたチップを下方に移動させる(押し出す)。筒状部材42の下端部分42bは、上端部分42aよりも開口径が狭く絞られた絞り形状である。この絞り形状により、チップを下端部分42bで圧縮してチップの塊にすることができる。
圧縮モータ44は、制御部6により制御されている。そして、圧縮モータ44で発生した駆動力は、図示しない駆動伝達系を介してスクリュ43に伝達される。スクリュ43は、チップを下方に押し出す方向に回転する。
ここで、筒状部材42内でチップがスクリュ43の押圧力で円滑に前進できるように、スクリュ片43bの円周方向での範囲は、回転軸43aを中心として360度以内とされている。また、スクリュ43の回転に伴ってチップの塊が同じように回るだけで前進しない共回り現象を防止するために、筒状部材42の内面には、長さ方向に延びる図示しない複数の小突起部が全周にわたって形成されている。
また、ボックス8は、ダクト7内を移送されてダクト7から排出されたチップの塊を受け取るように本体部2に隣接して配置されている。
用紙処理装置の状態として、上述のイニシャライズ状態のほかに、停止状態、スタンバイ(待機)状態、処理状態、省電力状態、エラー発生状態およびシステムエラー状態がある。以下、各状態について簡単に説明する。
すなわち、所定のイニシャライズ処理が完了すると、用紙処理装置は停止状態になる。そして、停止状態において、図示しないスタートスイッチが押されると、スタンバイ状態に移行する。ペーパーセンサ90が投入部11に用紙が投入されたことを検出すると、処理状態に移行し、破砕ユニット3が作動して用紙の処理(細断処理)が開始される(オートスタート)。用紙の処理が終了すると、処理状態からスタンバイ状態に戻る(オートストップ)。
そして、処理状態のときに、開閉扉25が開けられたことがドアセンサ94により検出されると、エラー発生状態になり、直ちに用紙の処理が中止される。なお、用紙処理装置の操作表示部5の一部を構成する非常停止ボタン(押しボタンスイッチ)51が上面部1に設けられており、この非常停止ボタン51が処理状態のときに押されると、強制的に停止されてエラー発生状態になる。また、紙詰まりであることを制御部6により判別されたときには、所定の紙詰まり処理が行われる。
また、例えば所定の紙詰まり処理によっても紙詰まりが解除できない等のカスタマーサービスを呼ばなければ対処できない事態になったときには、システムエラー状態になる。
また、スタンバイ状態のときに図示しないスタートボタンが所定の時間押し続けられると、マニュアルモードに移行する。このマニュアルモードでは、図示しないスタートボタンが押されている間は用紙の処理が継続される。なお、ファン23は、制御部6により必要に応じて作動することになる。
投入された用紙は、第1の押付部材34Aによって第1の回転刃列32A(低速側)に押し付けられているので、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aに引っ掛けられる。このため、破砕ユニット3の第1の回転刃列32Aおよび第2の回転刃列32Bが回転すると、第1の回転刃列32Aの回転刃32Aに引っ掛けられた用紙は、第1の回転刃列32Aに巻き付きながら内部に1枚ずつ引き込まれていく。そして、噛合部35にて、第1の回転刃列32Aに引っ掛けられた用紙は、第2の回転刃列32Bによって剥ぎ取られ、破砕されていく。
細かくなった用紙はチップとなって、次工程(圧縮工程)を行う圧縮ユニット4へと落下していく。そして、大きな用紙は再び噛合部35で破砕され、それでも細かく破砕されなかった用紙は、細かくなるまで噛合部35の通過を繰り返す。このように、用紙処理装置はまず、投入された用紙を第1の回転刃列32Aと第2の回転刃列32Bとの速度差で引きちぎってチップにしていく(細断処理)。
なお、第1の回転刃列32Aに巻き付いたほとんどすべての用紙が第2の回転刃列32Bによって剥ぎ取られて第2の回転刃列32Bに移動する。このため、第1の回転刃列32Aの回転刃33Aは、用紙によって埋まることなく常に露出し、用紙を引っ掛けるという第1の回転刃列32Aの機能が維持される。
図2に示すように、圧縮ユニット4の下流端42cは、装置前後方向Aの装置後ろ側に位置している。また、図3に示すように、圧縮ユニット4の下流端42cは、装置左右方向Bの装置左側に位置している。
図5は、ダクト7を説明するための分解斜視図である。
図5に示すように、ダクト7は、チップの塊の移送方向を下方から上方へ変える略半円形状の略Uターンパス部材71と、湾曲形状に形成され、チップの塊の移送方向を更に上方から他の方向に変えるためのエルボー部材(下流側部品)72と、を備えている。略Uターンパス部材71は、略一定の曲率半径ρで延びる中心線を有する。また、エルボー部材72は、略一定の曲率半径ρで延びる中心線を有する。
略Uターンパス部材71には、フランジ部73,74,75,76が設けられている。更に説明すると、フランジ部73,74,75は、略Uターンパス部材71の曲率半径ρにおける外側に位置し、フランジ部76は、曲率半径ρにおける内側に位置している。
とりわけ、ダクト7の排出部であるエルボー部材72は、本体部2に強固に固定する必要がある。エルボー部材72が固定される本体部2側の部材やネジには、横方向(せん断方向)の力が作用する。このため、エルボー部材72のフランジ部77を本体部2側に取り付けるに際し、チップの塊が移送される方向に対して図示しないネジ(固定部材)を同じ向きにする。より具体的に説明すると、エルボー部材72のフランジ部77を本体部2側に取り付けるときには、エルボー部材72の一端部72a側の方向からフランジ部77の取り付け穴77a,77bにネジを挿入して固定する。このようにすることで、ネジ等には圧縮方向の力になり、フランジ部77を本体部2に強固に固定できる。また、略Uターンパス部材71の取り付けに際しても、図示しないネジを同じ向きにすることで、同様の効果を得ることができる。
図6に示すように、略Uターンパス部材71の他端部71bとエルボー部材72の一端部72aとが互いに嵌合している。更に説明すると、略Uターンパス部材71の他端部71bは、エルボー部材72の一端部72aよりも拡径して形成されている。すなわち、略Uターンパス部材71の他端部71bの外径は、エルボー部材72の一端部72aの内径よりも小さく拡径して形成されている。このため、略Uターンパス部材71の他端部71bがエルボー部材72の一端部72aに入り込む形で接続される。したがって、このように構成された接続部分には段差が生じるが、その段差は、ダクト7内におけるチップの塊の円滑な移送を妨げない。
図7に示すように、ボックス8は、図4に示す場合(図7の破線で図示した配置の場合)とは反対側である本体部2の正面から見て右側に置かれている。また、ダクト7は、圧縮ユニット4の下流端42cからボックス8に移送する配置構成になっている。すなわち、ダクト7の略Uターンパス部材71及びエルボー部材72は、本体部2の内部においてボックス8の方向に延びるように本体部2に固定されている。そして、エルボー部材72の他端部72b(図5参照)すなわちダクト7の下流端7aは、側面板2Rの穴21を介して、本体部2の外に露出している。なお、側面板2Lの穴21及び背面板2Uの穴21は、図示しないカバー部材で覆われている。
また、本実施の形態では、ダクト7の移送路を複数の部品を接続することで形成している。このため、本体部2をコンパクトにすることが可能になる。また、本体部2内におけるダクト7のレイアウトの自由度を高めることができる。したがって、用紙処理装置の設置時及びボックス8の位置変更時の作業を簡易に行うことができる。
図9に示すように、本体部2の側面板2L,2Rの各々には、ダクト7用の穴21が形成されている。そして、ボックス8は、本体部2の側面板2Lに隣接して配置されている。
第1の移送部材78及び第2の移送部材79は、ダクト7の下流端7aが側面板2Lの穴21から突出するように、本体部2内に形成された図示しない保持部に保持されている。
図10に示すように、第1の移送部材78の他端部78bの外周面に、円周方向に延びる係合保持部78cが形成されている。また、第2の移送部材79の一端部79aの内周面に、係合保持部78cに係合する係合凸部79cが円周方向に延びるように形成されている。
第1の移送部材78の係合保持部78cと第2の移送部材79の係合凸部79cとが係合することで、両者の接続をより強固に行うことができ、接続後の抜けを防止することができる。また、第1の移送部材78の係合保持部78cと第2の移送部材79の係合凸部79cとの係合により、第1の移送部材78と第2の移送部材79との相対的な回転が可能になり、ボックス8の位置変更の対応が容易になる。
Claims (10)
- 装置本体と、
前記装置本体に配置され、投入された対象物を細断処理して破砕片にする処理手段と、
排出口を有し、前記処理手段による破砕片を当該排出口まで移送する移送手段と、
を含み、
前記移送手段は、前記排出口を前記装置本体に対して変更可能に構成されていることを特徴とする細断処理装置。 - 前記装置本体は、前記移送手段の前記排出口を当該装置本体の外に出すための開口部を複数有し、
前記移送手段の前記排出口は、前記複数の開口部のいずれか一つから前記装置本体の外に出ることを特徴とする請求項1に記載の細断処理装置。 - 前記装置本体に前記移送手段が取り付けられた姿勢とは異なる別の姿勢で当該装置本体に取り付けできるように、当該装置本体が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の細断処理装置。
- 前記移送手段は、複数の部品から構成され、
前記複数の部品により前記移送手段が破砕片を移送する移送路が構成されることを特徴とする請求項1に記載の細断処理装置。 - 前記移送手段は、前記排出口と前記移送路の上流端である流入口との相対的な位置関係が変更可能であることを特徴とする請求項4に記載の細断処理装置。
- 前記移送手段は、当該移送手段を構成する複数の部品のうち前記排出口を有する部品のみについて前記装置本体に取り付ける姿勢を変えることで、当該排出口を当該装置本体に対して変更可能に構成されていることを特徴とする請求項4に記載の細断処理装置。
- 装置本体と、
前記装置本体に配置され、投入された対象物を細断処理して破砕片にする処理手段と、
前記処理手段による破砕片を移送するためのダクトと、
を含み、
前記ダクトは、破砕片を移送する移送路を複数の部品で構成されることを特徴とする細断処理装置。 - 前記ダクトを構成する複数の部品は、隣接する部品同士の相対的な位置関係を変更可能なように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の細断処理装置。
- 前記ダクトを構成する複数の部品のうち当該ダクトの下流端部を備える下流側部品は、当該ダクトの横断面方向に延びるフランジ部を有し、
前記フランジ部に形成された取り付け部が、前記処理手段による破砕片を移送する方向に沿って前記装置本体に固定可能であることを特徴とする請求項7に記載の細断処理装置。 - 前記フランジ部の前記取り付け部が取り付け穴で構成され、
前記取り付け穴を介して前記下流側部品を前記装置本体に固定するための固定部材が、前記処理手段による破砕片を移送する方向に沿って前記フランジ部の当該取り付け穴に挿入されていることを特徴とする請求項9に記載の細断処理装置。
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