JP2008017539A - 電動自転車のモータ駆動ユニットおよび電動自転車 - Google Patents

電動自転車のモータ駆動ユニットおよび電動自転車 Download PDF

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Abstract

【課題】軸受けの回転が妨げられるのを防止することができ、モータ側歯車と駆動軸側歯車との噛み合い位置が変動するのを防止することができる電動自転車のモータ駆動ユニットを提供する。
【解決手段】他方の軸受け27の軸心方向の端面27aとこの端面27aに対向するハウジング28の他方の凹部底面35aとの間に隙間Sが形成され、隙間Sに、一方および他方の両軸受け26,27に予圧を与える波形座金52が嵌め込まれ、他方の軸受け27は駆動軸側歯車21とモータ側ピニオン歯車24との回転によって回転駆動軸20に発生するスラスト力F1の方向とは逆側に位置しており、波形座金52は他方の軸受け27を介して回転駆動軸20をスラスト力F1の方向と同方向へ押圧し、波形座金52の押圧力F3はチェーン17から回転駆動軸20の軸心方向に作用する外力F2よりも大きく設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動自転車のモータ駆動ユニットおよびモータ駆動ユニットを搭載した電動自転車に関する。
図4に示すように、一般に、電動自転車11には、人力駆動力に加える補助駆動力を発生するモータ駆動ユニット12が搭載されている。また、クランク軸13と共に回転するチェーンスプロケット14と後輪15に設けられた後輪スプロケット16との間にはチェーン17が巻回されている。
従来のモータ駆動ユニット12の構成を以下に説明する。
図5に示すように、チェーン17に歯合する駆動スプロケット19が回転駆動軸20の一端部に設けられている。また、回転駆動軸20の他端部には、減速用の駆動軸側歯車21が外嵌されて設けられている。駆動軸側歯車21とモータ22の回転出力軸23に形成されたモータ側ピニオン歯車24とが歯合している。尚、これら両歯車21,24には、はすば歯車が用いられている。
回転駆動軸20の外周面と駆動軸側歯車21の内周面との間には、回転駆動軸20と駆動軸側歯車21との間の回転の伝達を断続させるクラッチ25が設けられている。また、回転駆動軸20の一端部を回転自在に支持する一方の軸受け26と他端部を回転自在に支持する他方の軸受け27とがハウジング28内に設けられている。これら両方の軸受け26,27には、アンギュラ玉軸受けや深溝玉軸受け等のラジアル玉軸受けが用いられている。
ハウジング28は、一方の軸受け26が嵌め込まれた一方のハウジング体29と、他方の軸受け27が嵌め込まれた他方のハウジング体30とに分割されている。尚、一方のハウジング体29と他方のハウジング体30とは複数本のボルト,ナット(図示省略)により締結されている。また、他方のハウジング体30にはモータ22が取付けられている。
尚、一方の軸受け26は一方のハウジング体29に形成された一方の凹部34(図6参照)に嵌め込まれ、他方の軸受け27は他方のハウジング体30に形成された他方の凹部35(図6参照)に嵌め込まれている。また、図4に示すように、ハウジング28にはチェーン17の張力(テンション)を保つテンションスプロケット33が設けられている。
これによると、運転者がペダル31を踏み込んでクランク軸13を回転させることにより、チェーンスプロケット14の回転がチェーン17を介して後輪スプロケット16に伝達され、後輪15が回転する。
電動アシスト機能が作動した場合、クラッチ25が接続され、モータ22が作動して回転出力軸23が回転し、モータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車21とが回転して回転速度が減速され、この回転が駆動軸側歯車21から回転駆動軸20に伝達して、回転駆動軸20と共に駆動スプロケット19が回転し、モータ22による補助駆動力が駆動スプロケット19からチェーン17を介して後輪スプロケット16に付加される。
尚、両歯車21,24ははすば歯車であるため、両歯車21,24が回転している際、回転駆動軸20には、スラスト力F1が軸心に沿って他端部から一端部の方向へ発生する。また、チェーン17から駆動スプロケット19を介して回転駆動軸20の軸心方向には外力F2が作用している。尚、外力F2は、点線矢印で示したように前記スラスト力F1の反対方向に作用する場合だけではなく、前記スラスト力F1と同方向に作用する場合もある。
また、電動アシストが非作動になった場合、クラッチ25が切断され、モータ22が停止し、回転出力軸23とモータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車21とが停止し、運転者の人力駆動力(踏み込み力)のみでチェーン17が回動し、駆動スプロケット19と回転駆動軸20とが回転(空転)する。この際、上記スラスト力F1は発生せず、上記外力F2のみが作用する。
尚、上記スラスト力F1の大きさと外力F2の大きさはそれぞれ、一定ではなく、回転速度等に応じて変動する。
このようなモータ駆動ユニット12では、ボルト,ナット(図示省略)を締め込んで一方のハウジング体29と他方のハウジング体30とを締結する際、ボルト,ナットを締め込み過ぎると、両軸受け26,27が両ハウジング体29,30によって過大な力で挟み付けられるため、両軸受け26,27の回転抵抗が増加して、軸受け26,27の円滑な回転が妨げられるといった課題があった。
このような課題の対策として、図6に示すように、他方の軸受け27の軸心方向の端面27aと、この端面27aに対向する他方のハウジング体30の凹部底面35aとの間に、隙間Sを形成している。これによると、ボルト,ナットを締め込み過ぎても、隙間Sが逃げ代となるため、両軸受け26,27が両ハウジング体29,30によって過大な力で挟み付けられることはなく、したがって、両軸受け26,27の回転抵抗の増加を防止することができる。
尚、このような電動自転車に搭載されるモータ駆動ユニットとしては下記特許文献1に記載されているものがある。
また、下記特許文献2には、電動機の回転子が支持部材を介して中心軸に回転自在に取付けられ、支持部材の内周面と中心軸との間に第1および第2の玉軸受けが設けられ、第2の玉軸受けを第1の玉軸受けの方向へ付勢する弾性ワッシャが設けられている構成が記載されている。
これによると、ボール転動の際の中心軸方向の遊びがなくなり、支持部材が回転子と一体に回転する際、ボールに躍りが生じないので、騒音が低下する。
特開2000−335474 特開平5−252690
しかしながら上記図6に示した従来形式では、隙間Sの分だけ遊びが発生するため、回転駆動軸20が軸心方向に移動する虞れがあった。すなわち、電動アシストがオンの時、スラスト力F1が点線矢印方向の外力F2よりも大きいと、回転駆動軸20が他端部から一端部の方向(A)へ移動し、スラスト力F1が点線矢印方向の外力F2よりも小さいと、回転駆動軸20が一端部から他端部の方向(B)へ移動する。このような回転駆動軸20の移動により、モータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車21との噛み合い位置が変動し、噛み合い音や振動が発生するといった課題がある。特に、近年、小型軽量化を図るため、ハウジング28が薄肉化されており、上記のような振動が伝わり易くまた共鳴し易かった。
また、前記特許文献2に記載されたものは、従来からある軸受けに予圧を与える技術であり、したがって、前記のようにスラスト力F1と外力F2との大小関係によって、モータ側の歯車と駆動軸側の歯車との噛み合い位置が変動するといった課題を解決し得るものではない。
本発明は、軸受けの回転が妨げられるのを防止することができ、モータ側歯車と駆動軸側歯車との噛み合い位置が変動するのを防止することができる電動自転車のモータ駆動ユニットおよび電動自転車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明におけるモータ駆動ユニットは、一方および他方の軸受けのいずれか片方の軸受けの軸心方向端面とこの端面に対向するハウジングの面との間に形成された隙間に、両方の軸受けに予圧を与える弾性部材が設けられ、片方の軸受けは駆動軸側歯車とモータ側歯車との回転によって回転駆動軸に発生するスラスト力の方向とは逆側に位置しており、弾性部材は片方の軸受けを介して回転駆動軸をスラスト力の方向と同方向へ押圧し、弾性部材の押圧力はチェーンから回転駆動軸の軸心方向に作用する外力よりも大きく設定されているものである。
本構成によって、回転駆動軸が軸心方向へ移動するのを防止することができ、したがって、モータ側歯車と駆動軸側歯車との噛み合い位置は変動せずに一定位置となり、噛み合い音や振動の発生が低減される。
以上のように、本発明によると、回転駆動軸が軸心方向へ移動するのを防止することができ、したがって、モータ側歯車と駆動軸側歯車との噛み合い位置は変動せずに一定位置となり、噛み合い音や振動の発生が低減される。
本第1発明は、人力駆動力に加える補助駆動力を発生する電動自転車のモータ駆動ユニットであって、
クランク軸と共に回転するチェーンスプロケットと後輪スプロケットとの間に巻回されたチェーンに歯合する駆動スプロケットが回転駆動軸の一端部に設けられ、
回転駆動軸の他端部に駆動軸側歯車が設けられ、
駆動軸側歯車とモータの回転出力軸に設けられたモータ側歯車とが歯合し、
回転駆動軸と駆動軸側歯車との間の回転の伝達を断続させるクラッチが設けられ、
回転駆動軸の一端部を回転自在に支持する一方の軸受けと回転駆動軸の他端部を回転自在に支持する他方の軸受けとがハウジング内に設けられ、
一方および他方の軸受けのいずれか片方の軸受けの軸心方向端面とこの端面に対向するハウジングの面との間に形成された隙間に、両方の軸受けに予圧を与える弾性部材が設けられ、
片方の軸受けは駆動軸側歯車とモータ側歯車との回転によって回転駆動軸に発生する軸心に沿ったスラスト力の方向とは逆側に位置しており、
弾性部材は、回転駆動軸の軸心方向に拡縮可能で、且つ片方の軸受けを介して回転駆動軸をスラスト力の方向と同方向へ押圧しており、
弾性部材の押圧力はチェーンから駆動スプロケットを介して回転駆動軸の軸心方向に作用する外力よりも大きく設定されているものである。
これによると、ペダルを踏み込んでクランク軸を回転させることにより、チェーンスプロケットの回転がチェーンを介して後輪スプロケットに伝達され、後輪が回転する。
電動アシスト機能が作動した場合、クラッチが接続され、モータが作動して回転出力軸が回転し、モータ側歯車と駆動軸側歯車とが回転し、この回転が駆動軸側歯車から回転駆動軸に伝達して、回転駆動軸と共に駆動スプロケットが回転し、モータによる補助駆動力が駆動スプロケットからチェーンを介して後輪スプロケットに付加される。
この際、弾性部材は片方の軸受けを介して回転駆動軸をスラスト力の方向と同方向へ押圧しており、弾性部材の押圧力は回転駆動軸の軸心方向に作用する外力よりも大きく設定されているため、スラスト力が外力よりも大きい場合或いはスラスト力が外力よりも小さい場合のどちらの場合であっても、回転駆動軸が軸心方向へ移動するのを防止することができる。したがって、モータ側歯車と駆動軸側歯車との噛み合い位置は変動せずに一定位置となり、噛み合い音や振動の発生が低減される。
また、電動アシスト機能が非作動になった場合、クラッチが切断され、モータが停止し、回転出力軸とモータ側歯車と駆動軸側歯車とが停止し、人力駆動力のみでチェーンが回動して、駆動スプロケットと回転駆動軸とが回転する。この際、回転駆動軸には、上記スラスト力は発生せず、上記弾性部材の押圧力と上記外力とが作用する。弾性部材の押圧力は外力よりも大きく設定されているため、回転駆動軸が軸心方向へ移動するのを防止することができ、モータ側歯車と駆動軸側歯車との噛み合い位置は変動せずに一定位置となる。
さらに、弾性部材によって一方の軸受けと他方の軸受けとに予圧が与えられるため、これら軸受けの振動および軸受けから発生する騒音も低減される。
本第2発明は、ハウジングは、一方の軸受けが設けられた一方のハウジング体と、他方の軸受けが設けられた他方のハウジング体とに分割され、
一方のハウジング体と他方のハウジング体とが締結されているものである。
これによると、一方のハウジング体と他方のハウジング体とを締結する際、過大な力で締め込み過ぎた場合でも、隙間内で弾性部材が回転駆動軸の軸心方向に圧縮されて逃げるため、一方の軸受けと他方の軸受けとが一方のハウジング体と他方のハウジング体とによって過大な力で挟み付けられることはない。これにより、一方および他方の軸受けの回転抵抗の増加を防止することができる。
本第3発明は、駆動軸側歯車とモータ側歯車とはそれぞれはすば歯車であり、
一方および他方の軸受けはそれぞれラジアル玉軸受けであり、
スラスト力は回転駆動軸の他端部から一端部の方向に発生し、
弾性部材は他方の軸受けの軸心方向端面とハウジングの面との間に形成された隙間に設けられているものである。
これによると、駆動軸側歯車とモータ側歯車とをそれぞれはすば歯車にすることで、駆動軸側歯車とモータ側歯車との噛み合いが滑らかになる。
本第4発明は、上記第1発明から第3発明のいずれかのモータ駆動ユニットを搭載した電動自転車である。
以下、本発明の実施の形態について図1〜図3に基いて説明する。尚、先述した従来のモータ駆動ユニットと同じ部材については、同一の符号を付記して説明を省略する。
図1,図2に示すように、51は電動自転車11に搭載されたモータ駆動ユニットである。このモータ駆動ユニット51の他方の軸受け27の軸心方向の端面27aと、この端面27aに対向する他方のハウジング体30の凹部底面35aとの間には、隙間Sが形成されている。この隙間Sには、両方の軸受け26,27に予圧を与える波形座金52(弾性部材の一例)が嵌め込まれて設けられている。図3に示すように、波形座金52は、中心部に貫通孔52aを有する円環状の薄板部材であり、厚さ方向において波形状に湾曲している。
他方の軸受け27と波形座金52とは、駆動軸側歯車21とモータ側ピニオン歯車24(モータ側歯車の一例)との回転によって回転駆動軸20に発生する軸心に沿ったスラスト力F1の方向とは逆側に位置している。
波形座金52は、回転駆動軸20の軸心方向に拡縮可能で、且つ他方の軸受け27を介して回転駆動軸20をスラスト力F1の方向と同方向へ押圧している。また、波形座金52の押圧力F3は、チェーン17から駆動スプロケット19を介して回転駆動軸20の軸心方向に作用する外力F2よりも大きく設定されている。尚、波形座金52は、他方の軸受け27の外輪27bに圧接しており、内輪27cとは非接触である。また、外力F2は、点線矢印で示したように前記スラスト力F1の反対方向に作用する場合だけではなく、前記スラスト力F1と同方向に作用する場合もある。
以下、前記構成における作用を説明する。
ペダル31を踏み込んでクランク軸13を回転させることにより、チェーンスプロケット14の回転がチェーン17を介して後輪スプロケット16に伝達され、後輪15が回転する。
電動アシスト機能が作動した場合、クラッチ25が接続され、モータ22が作動して回転出力軸23が回転し、モータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車21とが回転して回転速度が減速され、この回転が駆動軸側歯車21から回転駆動軸20に伝達して、回転駆動軸20と一体に駆動スプロケット19が回転し、モータ22による補助駆動力が駆動スプロケット19からチェーン17を介して後輪スプロケット16に付加される。
この際、波形座金52は他方の軸受け27を介して回転駆動軸20をスラスト力F1の方向と同方向へ押圧しており、波形座金52の押圧力F3は回転駆動軸20の軸心方向に作用する外力F2よりも大きく設定されているため、スラスト力F1が外力F2よりも大きい場合或いはスラスト力F1が外力F2よりも小さい場合のどちらの場合であっても、回転駆動軸20が軸心方向へ移動するのを防止することができる。したがって、モータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車21との噛み合い位置は変動せずに常に一定位置となり、噛み合い音や振動の発生が低減される。
また、電動アシスト機能が非作動になった場合、クラッチ25が切断され、モータ22が停止し、回転出力軸23とモータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車21とが停止し、人力駆動力のみでチェーン17が回動して、駆動スプロケット19と回転駆動軸20とが一体に回転する。この際、回転駆動軸20には、上記スラスト力F1は発生せず、上記外力F2と上記波形座金52の押圧力F3とが作用する。押圧力F3は外力F2よりも大きく設定されているため、回転駆動軸20が軸心方向へ移動するのを防止することができ、モータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車21との噛み合い位置は変動せずに常に一定位置となる。
さらに、波形座金52によって一方の軸受け26と他方の軸受け27とに予圧が与えられるため、これら軸受け26,27の振動および軸受け26,27から発生する騒音も低減される。
また、ボルト,ナット(図示省略)を締め込んで、一方のハウジング体29と他方のハウジング体30とを締結する際、過大な力で締め込み過ぎた場合でも、隙間S内で波形座金52が回転駆動軸20の軸心方向に圧縮されて逃げるため、一方の軸受け26と他方の軸受け27とが一方のハウジング体29と他方のハウジング体30とによって過大な力で挟み付けられることはない。これにより、一方および他方の軸受け26,27の回転抵抗の増加を防止することができる。
また、駆動軸側歯車21とモータ側ピニオン歯車24とをそれぞれはすば歯車にすることで、駆動軸側歯車21とモータ側ピニオン歯車24との噛み合いが滑らかになる。
前記実施の形態では、弾性部材の一例として波形座金52を用いたが、これに限定されるものではなく、弾性部材の別の例として、樹脂やゴム製のOリング或いは円環状のパッキン等を用いてもよい。
前記実施の形態では、図2に示すように、他方の軸受け27の端面27aと他方のハウジング体30の凹部底面35aとの間に隙間Sを形成し、この隙間Sに波形座金52を嵌め込んでいるが、モータ22の回転方向を逆にしたり或いは駆動軸側歯車21とモータ側ピニオン歯車24との各はすば歯車の歯の向きを逆にした場合、スラスト力F1は図2に示す方向とは逆方向すなわち回転駆動軸20の一端部から他端部の方向へ発生する。したがって、このような場合においては、隙間Sを一方の軸受け26の端面26aと一方のハウジング体29の凹部底面34aとの間に形成し、この隙間Sに波形座金52を嵌め込む。
これによると、外力F2が図2に示す方向とは逆方向に作用した場合であっても、回転駆動軸20が軸心方向へ移動するのを防止することができ、モータ側ピニオン歯車24と駆動軸側歯車との噛み合い位置は変動せずに常に一定位置となる。
本発明は電動自転車に搭載されるモータ駆動ユニットに最適である。
本発明の実施の形態におけるモータ駆動ユニットの横断面図である。 同、モータ駆動ユニットの回転駆動軸の部分の拡大横断面図である。 同、モータ駆動ユニットに設けられた波形座金の図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示す。 従来の電動自転車の側面図である。 従来の電動自転車に搭載されたモータ駆動ユニットの横断面図である。 同、モータ駆動ユニットの回転駆動軸の部分の拡大横断面図である。
符号の説明
11 電動自転車
13 クランク軸
14 チェーンスプロケット
16 後輪スプロケット
17 チェーン
19 駆動スプロケット
20 回転駆動軸
21 駆動軸側歯車
22 モータ
23 回転出力軸
24 モータ側ピニオン歯車(モータ側歯車)
25 クラッチ
26 一方の軸受け
26a 端面
27 他方の軸受け
27a 端面
28 ハウジング
29 一方のハウジング体
30 他方のハウジング体
34a,35a 凹部底面
51 モータ駆動ユニット
52 波形座金(弾性部材)
F1 スラスト力
F2 外力
F3 押圧力
S 隙間

Claims (4)

  1. 人力駆動力に加える補助駆動力を発生する電動自転車のモータ駆動ユニットであって、
    クランク軸と共に回転するチェーンスプロケットと後輪スプロケットとの間に巻回されたチェーンに歯合する駆動スプロケットが回転駆動軸の一端部に設けられ、
    回転駆動軸の他端部に駆動軸側歯車が設けられ、
    駆動軸側歯車とモータの回転出力軸に設けられたモータ側歯車とが歯合し、
    回転駆動軸と駆動軸側歯車との間の回転の伝達を断続させるクラッチが設けられ、
    回転駆動軸の一端部を回転自在に支持する一方の軸受けと回転駆動軸の他端部を回転自在に支持する他方の軸受けとがハウジング内に設けられ、
    一方および他方の軸受けのいずれか片方の軸受けの軸心方向端面とこの端面に対向するハウジングの面との間に形成された隙間に、両方の軸受けに予圧を与える弾性部材が設けられ、
    片方の軸受けは駆動軸側歯車とモータ側歯車との回転によって回転駆動軸に発生する軸心に沿ったスラスト力の方向とは逆側に位置しており、
    弾性部材は、回転駆動軸の軸心方向に拡縮可能で、且つ片方の軸受けを介して回転駆動軸をスラスト力の方向と同方向へ押圧しており、
    弾性部材の押圧力はチェーンから駆動スプロケットを介して回転駆動軸の軸心方向に作用する外力よりも大きく設定されていることを特徴とする電動自転車のモータ駆動ユニット。
  2. ハウジングは、一方の軸受けが設けられた一方のハウジング体と、他方の軸受けが設けられた他方のハウジング体とに分割され、
    一方のハウジング体と他方のハウジング体とが締結されていることを特徴とする請求項1記載の電動自転車のモータ駆動ユニット。
  3. 駆動軸側歯車とモータ側歯車とはそれぞれはすば歯車であり、
    一方および他方の軸受けはそれぞれラジアル玉軸受けであり、
    スラスト力は回転駆動軸の他端部から一端部の方向に発生し、
    弾性部材は他方の軸受けの軸心方向端面とハウジングの面との間に形成された隙間に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動自転車のモータ駆動ユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動ユニットを搭載したことを特徴とする電動自転車。
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