JP2008017324A - 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】視認性を抑制し、かつ解読性の低下を抑えることが可能な不可視パターンを付与することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、複数の基本ドットパターンからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋込んで出力する。用いる基本ドットパターンE〜Gは、画像形成を行なう画像に所定の周期で埋込まれるものであり、1つの基本ドットパターンにおいては、点灯ドット、または隣接する点灯ドットのグループが複数含まれ、それら複数の点灯ドットまたは点灯ドットのグループは、他の点灯ドットまたは点灯ドットのグループから1画素以上の間隔をあけて配置される。
【選択図】図6
【解決手段】画像形成装置は、複数の基本ドットパターンからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋込んで出力する。用いる基本ドットパターンE〜Gは、画像形成を行なう画像に所定の周期で埋込まれるものであり、1つの基本ドットパターンにおいては、点灯ドット、または隣接する点灯ドットのグループが複数含まれ、それら複数の点灯ドットまたは点灯ドットのグループは、他の点灯ドットまたは点灯ドットのグループから1画素以上の間隔をあけて配置される。
【選択図】図6
Description
この発明は画像形成装置、および画像形成装置の制御方法に関し、特に複数の基本ドットパターンからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋め込んで出力する画像形成装置、および画像形成装置の制御方法に関する。
従来より、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置が知られている。
カラー画像形成装置において、形成する画像に、人間の目で識別しにくい不可視マークとしての偽造追跡コード等を付加し、犯罪等の追跡に役立たせることが考えられている。
例えば、タンデム方式の画像形成装置では、イエローの形成画像に偽造追跡コードを付加していく方法が一般に知られている。紙幣や有価証券等の画像形成が禁止されているはずの画像、あるいは複写が禁止されているはずの画像が形成された場合、画像から不可視マーク(付加情報)を解読することで、画像を形成した装置等を特定することが可能になる。
下記特許文献1には、追跡用記録パターンを形成するための追跡用パターン信号を発生する発生手段において、パターンを構成するドットの数やドットの面積、およびパターンの大きさが変更できるようにパターン信号を補正する画像処理装置が開示されている。
特開2004−289873号公報
しかしながら、従来の画像形成装置においては、画像形成装置を取り巻く環境変化(温度/湿度)や劣化によって、現像性能や転写性能が変化してしまい、形成画像が不安定になってしまうことがあった。
そのような状況下で偽造追跡コード等の不可視マークを付加する場合、不可視マークを大きく構成すると、視認性を高めてしまい印字品位の低下を招き、また逆に不可視マークを小さく構成すると、付加情報の解読性が低下するという問題があった。
また、一般に高湿環境ではトナーの流動性が低下して感光体上のトナー像が凝集しやすくなり、細線や網点など(不可視マーク含む)のトナー像を中間転写ベルトに転写する(1次転写する)際に、転写ニップ部で荷重が集中し、細線や網点などの中央部のトナーが欠けて転写不良(中抜け)を起こすことがあり、不可視マークについては解読性が低下する傾向があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、視認性を抑制し、かつ解読性の低下を抑えることが可能なパターンを付与することができる画像形成装置、および画像形成装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、複数の基本ドットパターンからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋め込んで出力する画像形成装置は、画像データに基づいて画像形成を行なう画像形成手段と、分散されたドットパターンを構成するための画素データを発生するパターン発生手段とを備え、分散されたドットパターンを構成する1つの基本ドットパターンを複数の画素で形成し、基本ドットパターンは、画像形成を行なう画像に所定の周期で埋め込まれるものであり、1つの基本ドットパターンにおいては、点灯ドット、または隣接する点灯ドットのグループが複数含まれ、それら複数の点灯ドットまたは点灯ドットのグループは、他の点灯ドットまたは点灯ドットのグループから1画素以上の間隔をあけて配置される。
好ましくはパターン発生手段は、複数種類の基本ドットパターンを発生させることが可能であり、画像形成装置は、入力画像に基づいて、画像のあるところとないところとで用いる基本ドットパターンを変更することを特徴とする。
好ましくはパターン発生手段は、画像のあるところではパターンを付加しないことを特徴とする。
好ましくはパターン発生手段は、複数種類の基本ドットパターンを発生させることが可能であり、画像形成装置は、環境を検出する検出部をさらに備え、検出部で検出された環境に基づいて、用いる基本ドットパターンの種類を変更することを特徴とする。
好ましくはパターン発生手段は、複数種類の基本ドットパターンを発生させることが可能であり、画像形成装置は、画像形成を行なうメディアを判定する判定部をさらに備え、判定部で判定されたメディアに基づいて、用いる基本ドットパターンの種類を変更することを特徴とする。
好ましくはパターン発生手段は、所定のメディアに対してはパターンを付加しないことを特徴とする。
この発明の他の局面に従うと、複数の基本ドットパターンからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋め込んで出力する画像形成装置の制御方法は、画像データに基づいて画像形成を行なう画像形成ステップと、分散されたドットパターンを構成するための画素データを発生するパターン発生ステップとを画像形成装置において実行させ、分散されたドットパターンを構成する1つの基本ドットパターンを複数の画素で形成し、基本ドットパターンは、画像形成を行なう画像に所定の周期で埋め込まれるものであり、1つの基本ドットパターンにおいては、点灯ドット、または隣接する点灯ドットのグループが複数含まれ、それら複数の点灯ドットまたは点灯ドットのグループは、他の点灯ドットまたは点灯ドットのグループから1画素以上の間隔をあけて配置される。
これらの発明に従うと、視認性を抑制し、かつ解読性の低下を抑えることが可能なパターンを付与することができる画像形成装置、および画像形成装置の制御方法を提供することが可能となる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)を例に挙げて説明する。
[複写機全体の構成]
図1は、複写機の全体の構成を示す図である。
図1は、複写機の全体の構成を示す図である。
同図に示すように複写機は、原稿画像を読取るイメージリーダ部10と、読取った画像を記録シートS上にプリントして再現するプリンタ部20とから構成されている。
イメージリーダ部10は、原稿ガラス板(不図示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動させて読取るものである。原稿画像は、赤(R)、緑(G)、青(B)の三色に色分解されて、不図示のCCDイメージセンサ(以下、「CCDセンサ」という)により電気信号に変換され、これにより原稿のR、G、Bの画像データが得られる。
このイメージリーダ部10で得られた各色成分毎の画像データは、制御部30において各種のデータ処理を受け、更にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される(以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字として付加する)。
画像データは、制御部30内の画像メモリ33に各再現色ごとに格納され、位置ずれ補正のための必要な画像補正を受けた後、記録シートSの供給と同期して1走査ラインごとに読出され、レーザーダイオード(LD)の駆動信号となる。プリンタ部20は、電子写真方式により画像を形成するものである。中間転写ユニット60には、駆動ローラ61、従動ローラ62の間に中間転写ベルト103が従動ローラに設けられたテンションばね63によって張架されている。
中間転写ベルト103に対向して、中間転写ベルトクリーナー側(以下、単に「上流側」という。)から記録シートS搬送側(以降、単に「下流側」という。)に沿って所定間隔で配置されたY、M、C、Kの各色の作像部40Y〜40Kと、感光体のトナー像を中間転写ベルトに転写する、転写ローラ45Y〜45Kと、中間転写ベルト上のトナー像を、記録シートに2次転写する2次転写ローラ104と、中間転写ベルト上の残留トナーを除去する、中間転写ベルトクリーナー105と、記録シート搬送部の上流側に配置された給紙部50と、下流側に配置された公知の定着部80とが設けられている。プリンタ部のジャム、寿命などの情報はパネル部200に表示される。
各作像部40Y〜40Kは、それぞれ露光走査部70Y〜70Kと画像プロセス部とから構成されている。露光走査部70Y〜70Kは、上記制御部30から出力された駆動信号を受けて光を発するレーザーダイオード(LD)46Y〜46Kを備える。
画像プロセス部は、感光体ドラム41Y〜41Kと、これを中心にしてその周囲に配された、帯電チャージャ42Y〜42K、現像器43Y〜43K、およびクリーナ44Y〜44Kなどからなる。
給紙部50は、記録シートSを収納しておくための給紙カセット51と、この記録シートSを給紙カセット51から繰り出すための給紙ローラ52と、中間転写ベルト103に繰り出すタイミングをとるためのレジストローラ53とからなり、レジストローラ53の上流側直前には、記録シートSの先端を検出するためのシート検出センサSE1が設けられている。
記録シートSの先端がレジストローラ53に到達するとこのシート検出センサSE1により検出されるので、制御部30は、この検出信号を受信してタイミングを取りながら、レジストローラ53の駆動部(不図示)に先端レジストローラ信号を発してレジストローラ53による給紙を開始させ、記録シートSを中間転写ベルト103方向に送る。
露光走査部70Y〜70Kのレーザーダイオード(LD)46Y〜46Kは、制御部30からの駆動信号を受けて光をそれぞれ出射し、この光が、感光体ドラム41Y〜41Kの表面をそれぞれ露光走査する。
感光体ドラム41Y〜41Kは、露光を受ける前にクリーナ44Y〜44Kで表面の残存トナーが除去され、さらにイレーサランプ(不図示)に照射されて除電された後、帯電チャージャ42Y〜42Kにより一様に帯電されている。このように一様に帯電した状態でLD光による露光を受けると、感光体ドラム41Y〜41Kの表面に静電潜像が形成される。
各静電潜像は、それぞれ各色の現像器43Y〜43Kにより現像され、これにより感光体ドラム41Y〜41K表面にY、M、C、Kのトナー像が形成される。転写ローラ45Y〜45Kに電圧が印加され、感光体上のトナー像が、中間転写ベルト103上に順次転写されていく。この際、各色の作像動作においては、トナー像が搬送されてくる中間転写ベルトの同じ位置に重ねて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
図2は、転写ベルト部分の詳細を示す図である。
中間転写ベルト上に形成された画像は2次転写部まで搬送され、そこで記録シートSに2次転写が行なわれる。各色のトナー像が転写された記録シートSは、定着部80にまで搬送されて、ここで高熱で加圧されて記録シートS表面のトナー粒子がシート表面に熔融付着して定着し、その後、排紙トレイ上に排出される。
中間転写ベルト上に形成された画像は2次転写部まで搬送され、そこで記録シートSに2次転写が行なわれる。各色のトナー像が転写された記録シートSは、定着部80にまで搬送されて、ここで高熱で加圧されて記録シートS表面のトナー粒子がシート表面に熔融付着して定着し、その後、排紙トレイ上に排出される。
また、2次転写部で、記録シートSに2次転写された後のベルト上に残った残留トナーは中間転写ベルトクリーナー105によって回収され、スクリュー106(図1参照)にて装置手前側に搬送され、ジョイント107を介して廃トナーボックス108に送られる。
なお、画像形成装置の構成は本実施の形態に限定されない。モノクロ/カラーの複写機、プリンタ、FAXやこれらの複合機などに本発明を適用することができる。さらに、装置のエレメントの配置は本実施の形態に限定されない。これらは、装置に応じて適時変更してかまわない。
図3は、複写機の回路構成を示すブロック図である。
図を参照して、複写機は画像入力部300と、画像補正部400と、用いる基本ドットパターンを選択するパターン選択部407と、複数の基本ドットパターンを記憶するパターンメモリ409と、パターン発生部411と、画像合成部413と、画像出力部500とを備えている。
図を参照して、複写機は画像入力部300と、画像補正部400と、用いる基本ドットパターンを選択するパターン選択部407と、複数の基本ドットパターンを記憶するパターンメモリ409と、パターン発生部411と、画像合成部413と、画像出力部500とを備えている。
画像入力部300は、入出力インタフェース301と、CCD303と、A/D変換部305と、シェーディング補正部307と、R−D変換部309と、色マッピング部311とを備えている。
画像補正部400は、γ補正処理部401と、空間フィルタ処理部403と、スクリーンor誤差拡散処理部405とを備えている。
画像出力部500は、LD駆動部501を備えている。
図4は、1つの基本ドットパターンを形成する複数の画素データの例を比較例として示す図である。
図4は、1つの基本ドットパターンを形成する複数の画素データの例を比較例として示す図である。
図中、ハッチングのドットが点灯ドットを示している。ここでは(A)〜(D)の4種類の基本ドットパターンが示されており、これらの構成パターンが付加情報となり、画像に付加される。ここでは、基本ドットパターンは横8×縦4ドットから構成されることとしている。
図5は、基本ドットパターンを複数並べることで画像に情報を埋込む例を示す図である。
ここでは、図4の(A)のドットを印刷する画像に対して周期的に埋め込むことで、情報の埋込みが行なわれている。
図6は、各基本ドットパターンにおける視認性と解読性を評価した表を示す図である。
図中のパターンA〜Dは、図4のパターン(A)〜(D)を示している。各パターンにおいて、低湿環境の視認性、高湿環境の解読性、および総合判定が、◎、○、△、×により評価されている。
図中のパターンA〜Dは、図4のパターン(A)〜(D)を示している。各パターンにおいて、低湿環境の視認性、高湿環境の解読性、および総合判定が、◎、○、△、×により評価されている。
パターンA、B、Cは、視認性は問題ないが付加情報の解読性については劣っている。一方パターンDは、解読性については問題ないが視認性については劣っている。
以上の観点から、本実施の形態においては、パターンE、F、Gを基本ドットパターンとして採用する。
パターンE、F、Gにおいては、1画素以上間隔をあけてドットを配置することで転写ニップ部での荷重集中を緩和することとしている。より詳しくは、基本ドットパターンに含まれる点灯ドット(または隣接する点灯ドットのグループ)が、主走査方向(横方向)および副走査方向(縦方向)の両者において、少なくとも1ドットの間隔をあけて、近接する点灯ドットから分離していることを特徴としている。
より詳しくは、パターンEでは点灯ドットは3つであり、それらそれぞれが分離している。1つの点灯ドットの周囲1画素の範囲内には、他の点灯ドットが存在していない。
パターンFでは点灯ドットは6つであり、縦に並ぶ2つの点灯ドットが1つのグループを構成し、3つのグループが存在している。1つのグループそれぞれは、他のグループから分離している。すなわち、1つのグループの画素の周囲1画素の範囲内には、他の点灯ドットが存在していない。
パターンGでは点灯ドットは6つであり、横に並ぶ3つの点灯ドットが1つのグループを構成し、2つのグループが存在している。1つのグループそれぞれは、他のグループから分離している。1つのグループの画素の周囲1画素の範囲内には、他の点灯ドットが存在していない。
また、上記の通り基本ドットパターンに含まれる点灯ドットは、主走査方向(横方向)および副走査方向(縦方向)の両者において、少なくとも1ドットの間隔をあけて、他の点灯ドットから分離するように構成されるが、間隔の最大値は以下のとおりとされる。
基本ドットパターンに含まれる点灯ドット同士の間隔の最大は、主走査方向(横方向)においては、(主走査方向の最大ドット数−2)とされる。ここに、主走査方向の最大ドット数とは、基本ドットパターンの横方向のドット数を示し、図6のパターンの例では、8である。
また、基本ドットパターンに含まれる点灯ドット同士の間隔の最大は、副走査方向(縦方向)においては、(副走査方向の最大ドット数−2)とされる。ここに、副走査方向の最大ドット数とは、基本ドットパターンの縦方向のドット数を示し、図6のパターンの例では、4である。
図7は、基本ドットパターンに含まれる点灯ドットの最大間隔を示す図である。
基本ドットパターンが横8×縦4のドットで構成されるのであれば、点灯ドットの最大の間隔は、横方向で8−2=6ドット、縦方向で4−2=2ドットとなる。またこの場合、基本ドットパターンを繰返して並べると点灯ドット同士が隣接することとなるため、主走査方向の点灯ドットの最大間隔を、主走査方向の最大ドット数−3、副走査方向の点灯ドットの最大間隔を、副走査方向の最大ドット数−3としてもよい。
基本ドットパターンが横8×縦4のドットで構成されるのであれば、点灯ドットの最大の間隔は、横方向で8−2=6ドット、縦方向で4−2=2ドットとなる。またこの場合、基本ドットパターンを繰返して並べると点灯ドット同士が隣接することとなるため、主走査方向の点灯ドットの最大間隔を、主走査方向の最大ドット数−3、副走査方向の点灯ドットの最大間隔を、副走査方向の最大ドット数−3としてもよい。
図8は、比較例における基本ドットパターンを示す図である。
本実施例における基本ドットパターンは、1画素以上間隔をあけてドットを配置するものであるが、図8は、1画素以上間隔をあけてドットを配置していない例である。より詳しくは図8においては、基本ドットパターンに含まれる点灯ドットが、他の点灯ドットと接している。
本実施例における基本ドットパターンは、1画素以上間隔をあけてドットを配置するものであるが、図8は、1画素以上間隔をあけてドットを配置していない例である。より詳しくは図8においては、基本ドットパターンに含まれる点灯ドットが、他の点灯ドットと接している。
本実施の形態においては、パターンE〜Gに示されるような基本ドットパターンを用いて画像を形成することにより、1次転写時での転写不良が改善され、不可視マーク(基本ドットパターン)の視認性の抑制を維持しつつ解読性向上が図れる。
なお、点灯ドットの間隔を1mm以上あけると荷重集中を緩和することが難しくなり、転写不良が発生する可能性があるため、点灯ドットの間隔は1mm以下とすることが望ましい。
[第1の応用例]
図9は、本発明を応用した画像形成装置のブロック図である。
図9は、本発明を応用した画像形成装置のブロック図である。
図を参照して画像形成装置は、画像入力部601と、入力された画像を補正する画像補正部607と、入力画像に基づいてパターンを選択するパターン選択部603と、選択されたパターンに基づいて基本ドットパターンを発生させるパターン発生部605と、補正された画像と発生されたパターンとを合成する画像合成部609と、合成された画像を出力(プリントなど)する画像出力部611とから構成される。
パターン選択部603は、ラスタスキャン方向に順次送られる入力画像信号から、画像位置毎にパターンを選択する。
図10は、図9のパターン選択部603の動作を示すフローチャートである。
図を参照してステップS101において、入力画像から特徴量を算出する。ステップS103において、ラスタスキャン方向に順次送られる入力画像信号を分析し、周辺に画像があるかを判定する。ない場合には、ステップS105においてパターンAを設定し、ある場合は、ステップS107においてパターンBを設定する。
図を参照してステップS101において、入力画像から特徴量を算出する。ステップS103において、ラスタスキャン方向に順次送られる入力画像信号を分析し、周辺に画像があるかを判定する。ない場合には、ステップS105においてパターンAを設定し、ある場合は、ステップS107においてパターンBを設定する。
図10の処理は、入力画像信号がある間、繰返し行なわれる。このようにして、画像の有無によってパターンの切替えが行なわれる。
より詳しくは、図9のパターン選択部603は、画像信号から、処理画素の周辺領域中に画像信号が存在するかどうかの判定を行なう。具体的には、M×N(MおよびNは、共に正の整数)の画素領域中の画像信号を用いることで、次のいずれであるかが判定される。
(1) 周辺に画像がある。
(2) 周辺に画像がない(いわゆる白ベタ)。
(2) 周辺に画像がない(いわゆる白ベタ)。
次に、この判定結果に従って、以下の選択を行なう。
上記(1)の場合、パターンBを選択する。また、(2)の場合、パターンAを選択する。
上記(1)の場合、パターンBを選択する。また、(2)の場合、パターンAを選択する。
なお、上記判定は、イエローの画像信号を用いて、領域内の画素の、例えば最大階調レベルがゼロか否か、または所定値以下か否かで行なうことができる。更には、以下のように、イエローに加え、他の色(シアン、マゼンタ、ブラック)の情報を判定基準に用いてもよい。すなわち、
(Y最大階調レベル)+(M平均階調レベル)×Wm
+(C平均階調レベル)×Wc
+(K平均階調レベル)×Wk
を用いて、周辺に画像があるか否かを判定してもよい。なおここで、Wm、Wc、Wkはウェイトで、1≧Wm≧Wc≧Wk≧0の関係を満たす。
(Y最大階調レベル)+(M平均階調レベル)×Wm
+(C平均階調レベル)×Wc
+(K平均階調レベル)×Wk
を用いて、周辺に画像があるか否かを判定してもよい。なおここで、Wm、Wc、Wkはウェイトで、1≧Wm≧Wc≧Wk≧0の関係を満たす。
図11は、パターンAとBとの具体例を示す図である。
図に示されるように、基本ドットパターンにおいて、周囲に画像がある場合の基本パターンの点灯ドット数を、周囲に画像がない場合よりも少なくしている。これにより、画像パターンのあるところは転写ニップの荷重集中が緩和でき、視認性の評価を良好に保つことができる。
図に示されるように、基本ドットパターンにおいて、周囲に画像がある場合の基本パターンの点灯ドット数を、周囲に画像がない場合よりも少なくしている。これにより、画像パターンのあるところは転写ニップの荷重集中が緩和でき、視認性の評価を良好に保つことができる。
なお、画像があるところにおいては、パターンを付加しないようにしてもよい。
[第2の応用例]
図12は、本発明を応用した画像形成装置のブロック図である。
[第2の応用例]
図12は、本発明を応用した画像形成装置のブロック図である。
図を参照して画像形成装置は、画像入力部707と、入力された画像を補正する画像補正部709と、環境を検出する環境検出部701と、検出された環境に基づいてパターンを選択するパターン選択部703と、選択されたパターンに基づいて基本ドットパターンを発生させるパターン発生部705と、補正された画像と発生されたパターンとを合成する画像合成部711と、合成された画像を出力(プリントなど)する画像出力部713とから構成される。
図13は、図12のパターン選択部703の動作を示すフローチャートである。
図を参照してステップS201において、環境検出部701の信号から環境情報(温湿度情報)を取得する。ステップS203において、絶対水分量が20g/m3以上であるかが判定される。YESであれば、ステップS205においてパターンAを設定する。
図を参照してステップS201において、環境検出部701の信号から環境情報(温湿度情報)を取得する。ステップS203において、絶対水分量が20g/m3以上であるかが判定される。YESであれば、ステップS205においてパターンAを設定する。
ステップS203でNOであれば、ステップS207において、絶対水分量が10g/m3以上であるかが判定される。YESであれば、ステップS209においてパターンBを設定する。
ステップS207でNOであれば、ステップS211においてパターンCを設定する。
このようにして、本応用例においては、環境条件によりパターンが切替えられる。
このようにして、本応用例においては、環境条件によりパターンが切替えられる。
なお、パターンを変える以外にも、パターンと階調レベルとの少なくとも一方を変えるように制御しても構わない。
図14は、パターンA〜Cの具体例を示す図である。
本応用例においては、視認性を向上させ、解読性をさらに上げることができる。すなわち、高湿環境ではトナーの流動性が低下し、トナー像が凝集しやすいためパターンは大きく(点灯ドットを増やして)構成し、低湿環境ではトナー像が凝集しにくいためパターンは小さく(点灯ドットを少なくして)構成している。
本応用例においては、視認性を向上させ、解読性をさらに上げることができる。すなわち、高湿環境ではトナーの流動性が低下し、トナー像が凝集しやすいためパターンは大きく(点灯ドットを増やして)構成し、低湿環境ではトナー像が凝集しにくいためパターンは小さく(点灯ドットを少なくして)構成している。
[第3の応用例]
図15は、本発明を応用した画像形成装置のブロック図である。
図15は、本発明を応用した画像形成装置のブロック図である。
図を参照して画像形成装置は、画像入力部807と、入力された画像を補正する画像補正部809と、プリントを行なうメディアの種別を設定(または検出)するメディア種設定部801と、メディアの種類に基づいてパターンを選択するパターン選択部803と、選択されたパターンに基づいて基本ドットパターンを発生させるパターン発生部805と、補正された画像と発生されたパターンとを合成する画像合成部811と、合成された画像を出力(プリントなど)する画像出力部813とから構成される。
図16は、図15のパターン選択部803の動作を示すフローチャートである。
図を参照してステップS301において、メディア種設定部801の信号からメディアの情報を取得する。ステップS303において、メディアがA(コート紙)であるかが判定される。YESであれば、ステップS305においてパターンCを設定する。
図を参照してステップS301において、メディア種設定部801の信号からメディアの情報を取得する。ステップS303において、メディアがA(コート紙)であるかが判定される。YESであれば、ステップS305においてパターンCを設定する。
ステップS303でNOであれば、ステップS307において、メディアがB(再生紙)であるかが判定される。YESであれば、ステップS309においてパターンAを設定する。
ステップS307でNOであれば、ステップS311においてパターンBを設定する。
このようにして、本応用例においては、使用するメディアによりパターンが切替えられる。
このようにして、本応用例においては、使用するメディアによりパターンが切替えられる。
なお、パターンを変える以外にも、パターンと階調レベルとの少なくとも一方を変えるように制御しても構わない。
図17は、パターンA〜Cの具体例を示す図である。
本応用例においては、視認性を向上させ、解読性をさらに上げることができる。すなわち、メディア(転写材)は、2次転写や定着での影響が種類によって異なる。平滑性の高いコート紙などを用いる際には、パターンは小さく(点灯ドットを少なくして)構成している。一方、再生紙などの平滑性の低いメディアを用いる際には、パターンは大きく(点灯ドットを増やして)構成している。
本応用例においては、視認性を向上させ、解読性をさらに上げることができる。すなわち、メディア(転写材)は、2次転写や定着での影響が種類によって異なる。平滑性の高いコート紙などを用いる際には、パターンは小さく(点灯ドットを少なくして)構成している。一方、再生紙などの平滑性の低いメディアを用いる際には、パターンは大きく(点灯ドットを増やして)構成している。
なお、所定のメディアに対してはパターンを付加しないように装置を構成してもよい。
[実施の形態における効果]
以上の構成により、複数の基本ドットからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋め込んで出力する画像形成装置において、画像の違いやメディア種の違いや環境変動などがあっても、偽造追跡などに用いられる不可視マークの視認性を抑制し、かつ解読性の低下を抑えることが可能となる。
[実施の形態における効果]
以上の構成により、複数の基本ドットからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋め込んで出力する画像形成装置において、画像の違いやメディア種の違いや環境変動などがあっても、偽造追跡などに用いられる不可視マークの視認性を抑制し、かつ解読性の低下を抑えることが可能となる。
より詳しくは、不可視マーク形成手段を用いて形成画像に不可視マークを付加していく場合、1つの基本ドットを形成する複数の画素データの一部において、少なくとも1画素以上間隔をあけることで、転写ニップ部での荷重集中を緩和することができる。これにより、1次転写時での転写不良が改善され、不可視マークの視認性の抑制を維持しつつ解読性の向上が図れる。
[その他]
本発明はMFP、ファクシミリ装置、複写機、PCなどの画像形成装置に対して実施することができる。
本発明はMFP、ファクシミリ装置、複写機、PCなどの画像形成装置に対して実施することができる。
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 イメージリーダ部、20 プリンタ部、30 制御部、33 画像メモリ、300 画像入力部、400 画像補正部、407 パターン選択部、409 パターンメモリ、411 パターン発生部、413 画像合成部、500 画像出力部、601 画像入力部、603 パターン選択部、605 パターン発生部、607 画像補正部、609 画像合成部、611 画像出力部、701 環境検出部、703 パターン選択部、705 パターン発生部、707 画像入力部、709 画像補正部、711 画像合成部、713 画像出力部、801 メディア種設定部、803 パターン選択部、805 パターン発生部、807 画像入力部、809 画像補正部、811 画像合成部、813 画像出力部。
Claims (7)
- 複数の基本ドットパターンからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋め込んで出力する画像形成装置であって、
画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段と、
前記分散されたドットパターンを構成するための画素データを発生するパターン発生手段とを備え、
前記分散されたドットパターンを構成する1つの基本ドットパターンを複数の画素で形成し、
前記基本ドットパターンは、画像形成を行なう画像に所定の周期で埋め込まれるものであり、
前記1つの基本ドットパターンにおいては、点灯ドット、または隣接する点灯ドットのグループが複数含まれ、それら複数の点灯ドットまたは点灯ドットのグループは、他の点灯ドットまたは点灯ドットのグループから1画素以上の間隔をあけて配置される、画像形成装置。 - 前記パターン発生手段は、複数種類の基本ドットパターンを発生させることが可能であり、
入力画像に基づいて、画像のあるところとないところとで用いる基本ドットパターンを変更することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記パターン発生手段は、画像のあるところではパターンを付加しないことを特徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記パターン発生手段は、複数種類の基本ドットパターンを発生させることが可能であり、
環境を検出する検出部をさらに備え、
前記検出部で検出された環境に基づいて、用いる基本ドットパターンの種類を変更することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記パターン発生手段は、複数種類の基本ドットパターンを発生させることが可能であり、
画像形成を行なうメディアを判定する判定部をさらに備え、
前記判定部で判定されたメディアに基づいて、用いる基本ドットパターンの種類を変更することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記パターン発生手段は、所定のメディアに対してはパターンを付加しないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 複数の基本ドットパターンからなる分散されたドットパターンを、不可視マークとして画像に埋め込んで出力する画像形成装置の制御方法であって、
画像データに基づいて画像形成を行う画像形成ステップと、
前記分散されたドットパターンを構成するための画素データを発生するパターン発生ステップとを前記画像形成装置において実行させ、
前記分散されたドットパターンを構成する1つの基本ドットパターンを複数の画素で形成し、
前記基本ドットパターンは、画像形成を行なう画像に所定の周期で埋め込まれるものであり、
前記1つの基本ドットパターンにおいては、点灯ドット、または隣接する点灯ドットのグループが複数含まれ、それら複数の点灯ドットまたは点灯ドットのグループは、他の点灯ドットまたは点灯ドットのグループから1画素以上の間隔をあけて配置される、画像形成装置の制御方法。
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---|---|---|---|
JP2006188311A JP2008017324A (ja) | 2006-07-07 | 2006-07-07 | 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009225181A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法 |
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2006
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