JP2008017180A - 反射器、および画像読取装置 - Google Patents

反射器、および画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の第1の波長域の光は確実に反射し、その第1の波長域とは異なる第2の波長域の光の反射を確実に抑えることができる反射器、および画像読取装置を提供する。
【解決手段】所定の第1の波長域の光を反射するとともに第1の波長域とは異なる所定の第2の波長域の光を透過する入射面を有する反射部材と、反射部材の、入射面とは反対側の裏面と重なる重なり領域と裏面よりも食み出して広がる拡張領域とからなる支持面を有する支持部材とを備え、支持部材の支持面の、少なくとも拡張領域が粗化処理が施された領域である。
【選択図】 図7

Description

本発明は、光を反射する反射器、および画像を読み取る画像読取装置に関する。
従来から、放射線が照射されると、その放射線エネルギーの一部を蓄積し、可視光等が照射されると、蓄積された放射線エネルギーに応じて輝尽発光する蓄積性蛍光体が知られている。近年では、被写体を透過してきた放射線を、基板の表面に蓄積性蛍光体が貼り付けられたIP(イメージングプレート)に照射して放射線画像を蓄積記録し、そのIPに励起光を照射して蓄積性蛍光体から発せられた輝尽発光光を読み取ることにより、放射線画像を可視化するCR(コンピューテッドラジオグラフィ)が医療分野等で広く利用されてきている。CRを利用した放射線撮影システムによると、被写体の体内を撮影した放射線画像がデジタルデータとして取得されるため、放射線画像中の病巣部分をモニタに拡大表示したり、診断に不要な骨部分を削除した画像を表示することなどができ、人に外的なダメージを与えることなく、病状の進行状態などを確実に把握することができる。
ところで、蓄積性蛍光体から発せられる輝尽発光光は微弱であるうえ、多方向に散乱して発せられるため、輝尽発光光を読み取って放射線画像を得る画像読取装置には、励起光を発する光源や、輝尽発光光を電気信号に変換する光電変換器に加えて、輝尽発光光を集光して光電変換器まで導く集光ガイドや、輝尽発光光を集光ガイドに向けて反射する集光ミラーが備えられていることが一般的である。このような画像読取装置によると、集光ガイドに直接入射してきた輝尽発光光だけではなく、集光ミラーに入射して集光ガイドに向けて反射された輝尽発光光も確実に光電変換器にまで導かれるため、輝尽発光光の集光率が向上し、放射線画像を確実に読み取ることができる。
ここで、集光ミラーには、輝尽発光光だけではなく、励起光の一部がIP上で反射した反射光も入射される。この反射光がさらに集光ミラーで反射して、IP上の、光源から発せられた励起光が照射される照射位置とは異なる位置に照射されてしまうと、その反射光が照射された位置からも輝尽発光光が発生してしまい、画像読取装置で読み取られた画像に偽画像などといった不具合が生じてしまうという問題がある。このため、集光ミラーの光入射面に、輝尽発光光は反射して励起光は透過するダイクロイック加工を施したり、集光ミラーの光入射面の裏面に、光を吸収するための黒化処理が施された支持部材を貼り付けることが一般的に行われている。これらを併用することにより、輝尽発光光は集光ミラーによって反射されて集光ガイドで集光されるとともに、励起光は集光ミラーを透過して支持部材で吸収されるため、輝尽発光光を確実に集光することができるとともに、IP上で反射してきた励起光が集光ミラーでさらに反射してしまう不具合を軽減することができる。
しかし、プラスチック等で構成された支持部材を完全な黒色に着色し、さらにその黒色を長期に渡って維持することは大変困難である。このため、IP上で反射された励起光は、集光ミラーを透過した後、支持部材によって一部がさらに反射され、集光ミラーを透過してIP上に再び照射されてしまう恐れがある。
この点に関し、特許文献1には、集光ミラーの裏面側にも黒化処理を施し、集光ミラーと支持部材との間で光が反射してしまう不具合を防止する技術について記載されている。
特開2001−255608号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、支持部材の、集光ミラーと接触していない部分に、集光ミラーを透過せずに励起光が照射されてしまうと、その部分で励起光が反射されてしまって、IP上に照射されてしまう恐れがある。
尚、上述した問題は、輝尽発光光を反射して励起光を透過させる集光ミラーのみに限らず、所定の第1の波長域の光を反射するとともに、第1の波長域とは異なる第2の波長域の光を透過させる反射器一般に当てはまるものである。
本発明は、上記事情に鑑み、所定の第1の波長域の光は確実に反射し、その第1の波長域とは異なる第2の波長域の光の反射を確実に抑えることができる反射器、および画像読取装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の反射器は、所定の第1の波長域の光を反射するとともに第1の波長域とは異なる所定の第2の波長域の光を透過する入射面を有する反射部材と、
反射部材の、入射面とは反対側の裏面と重なる重なり領域と裏面よりも食み出して広がる拡張領域とからなる支持面を有する支持部材とを備え、
支持部材の支持面の、少なくとも拡張領域が粗化処理が施された領域であることを特徴とする。
本発明の反射器によると、反射部材に第1の波長域の光が入射されると、その光は反射部材の入射面において反射され、反射部材に第2の波長域の光が入射されると、その光は反射部材の入射面を透過し、さらに支持部材の重なり領域において吸収/拡散される。また、支持部材の拡張領域には粗化処理が施されているため、拡張領域に直接入射してきた光も、その拡張領域において確実に吸収される。したがって、本発明の反射器によると、第1の波長域の光は確実に反射し、第2の波長域の光の反射を確実に抑えることができる。
また、本発明の反射器において、上記支持部材は、支持面全域に粗化処理が施されたものであることが好ましい。
反射部材の裏面から食み出した拡張領域だけではなく、反射部材の裏面と重なる重なり領域にも粗化処理が施されることによって、第2の波長域の光が反射部材で反射してしまう不具合を確実に防止することができる。
また、本発明の反射器において、上記反射部材は、支持部材と一体成形されたものであることも好ましい。
支持部材と反射部材とが一体成形されることにより、支持部材と反射部材との境界部分で第2の波長域の光が反射してしまう不具合を軽減することができる。
また、上記目的を達成する本発明の画像読取装置は、所定の主走査方向に延びる主走査ラインに向けて励起光を発することにより、画像を担持した放射線の照射を受けて放射線画像が蓄積記録された、主走査方向に交わる副走査方向に主走査ラインを横切って相対移動する記録担体に励起光を照射する光源と、
光の入射面が主走査ラインに沿って延在し、励起光の照射を受けて記録担体から発せられた輝尽発光光を入射面から入射して集光する集光ガイドと、
主走査ラインに沿って延在し、入射してきた光を集光ガイドの入射面に向けて反射する反射器と、
集光ガイドで集光された光を受光して画像信号を生成する受光部とを備え、
上記反射器が、
輝尽発光光を反射するとともに励起光を透過する入射面を有する反射部材と、
反射部材の、入射面とは反対側の裏面と重なる重なり領域と裏面よりも食み出して広がる拡張領域とからなる支持面を有する支持部材とを備え、
上記支持部材の支持面の、少なくとも拡張領域が粗化処理が施された領域であることを特徴とする。
尚、画像読取装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう画像読取装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した反射器の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
本発明の画像読取装置によると、記録担体で反射されて反射器に入射した励起光が反射器で確実に吸収/拡散されるため、偽画像などといった不具合が生じていない高画質な画像を得ることができる。
本発明によれば、所定の第1の波長域の光は確実に反射し、その第1の波長域とは異なる第2の波長域の光の反射を確実に抑えることができる反射器、および画像読取装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本実施形態では、放射線画像を蓄積記録するIPが持ち運び自在なカセッテ内に収容されており、撮影後にIPがカセッテごと放射線画像を読み取る画像読取装置に装填される。まず、IPおよびカセッテの構成について説明する。
図1は、IPおよびカセッテの概略構成図である。
図1に示すように、IP10は、基板(図示しない)上に蓄積性蛍光体10Aが蒸着されて形成されており、放射線を透過する材料で構成されたカセッテ20内に収容されて使用される。IP10は、本発明にいう記録担体の一例に相当する。
また、IP10には、寿命や破損などによりカセッテ20内のIP10を交換する際に、ユーザが手で把持するための把持枠10Bが設けられている。IP10の把持枠10Bには、板ばね10a,10bが設けられており、IP10をカセッテ20内に収容したときに、板ばね10a,10bがカセッテ20に設けられた係止孔21a,21bに係止されることによって、IP10がカセッテ20内に保持される。また、カセッテ20の、IP10が挿入される側とは逆の側には、ピンを挿入することによってIP10をカセッテ20外に押し出すための押出孔22a,22bも設けられており、カセッテ20の、押出孔22a,22bと同じ側には、カセッテ20のサイズなどが記載された反射マーカ23が付加されている。カセッテ20からIP10を取り出す際には、係止孔21a,21bにピンを挿入してIP10の係止を解除し、さらに、押出孔22a,22bにピンを挿入してIP10をカセッテ20の外に排出する。また、カセッテ20の裏面には、無線を使って情報を読み書きするためのRFID(Radio frequency identification)タグ24(図2参照)が取り付けられている。
続いて、図1に示すカセッテ20に収容されたIP10に放射線画像を蓄積記録し、その放射線画像を読み取る放射線撮影システムについて説明する。
図2は、本発明の一実施形態が適用された放射線撮影システムの概略構成図である。
図2に示す放射線撮影システム1には、図1に示すカセッテ20を固定するカセッテ台100、放射線を照射する放射線照射装置200、本発明の画像読取装置の一実施形態であり、IP10に蓄積記録された放射線画像を読み取る画像読取装置400、および放射線撮影システム1全体を制御する制御装置300が備えられており、制御装置300は、LAN(Local Area Network)によってサーバ装置500と接続されている。
カセッテ台100には、カセッテ20に取り付けられたRFIDタグ24に情報を書き込んだり、RFIDタグ24に記憶された情報を読み出すアクセス部110と、制御装置300からRFIDタグ24に記録する情報を受信したり、アクセス部110で読み出された情報を制御装置300に向けて送信する通信部120が備えられている。
放射線照射装置200には、放射線を発する管球210と、管球210から発せられる放射線の線量を調整するとともに、管球210から発せられた放射線の線量を制御装置300に伝える制御部220とが備えられている。
また、制御装置300は、外観上、画像読取装置400で読み取られた放射線画像や、放射線照射装置200から伝えられた放射線の線量や、各種アラームなどが表示される表示モニタ320と、ユーザが指示を入力するための操作子310等が備えられており、図2に示す各種要素と接続されている。
画像読取装置400は、カセッテ20内のIP10に蓄積記録された放射線画像を読み取って、その放射線画像を制御装置300に送る。画像読取装置400については、後で詳しく説明する。
サーバ装置500は、図2に示す放射線撮影システム1の他、病院内に設置された各種コンピュータや、各種システムに接続されており、患者のカルテや、放射線画像や、各種情報等が一括管理されている。放射線撮影システム1の制御装置300から、放射線照射装置200で照射された放射線の線量や、画像読取装置400で読み取られた放射線画像などが伝えられると、サーバ装置500は、制御装置300から送られてきた各種情報を、カセッテ20内のIP10を識別するための識別情報とともに記憶する。
撮影時には、まず、ユーザがIP10をカセッテ20内に挿入し、カセッテ20をカセッテ台100に固定する。続いて、被写体2をカセッテ台100の前に移動させ、放射線照射装置200の位置や高さなどを調整して、放射線照射装置200から発せられる放射線の照射位置を被写体2の撮影部位に合わせる。
ユーザが制御装置300の操作子310のうち放射線の発射を指示するための発射ボタンを押すと、制御装置300から放射線照射装置200に発射指示が伝えられ、放射線照射装置200の管球210から放射線が発射される。放射線照射装置200から発せられた放射線は、被写体2を透過し、さらに、カセッテ20を透過した後、IP10に照射される。その結果、IP10に放射線画像が蓄積記録される。
また、放射線が発射されると、放射線照射装置200の制御部220から制御装置300に、発射された放射線の線量が伝えられ、制御装置300からカセッテ台100の通信部120に、放射線の線量と撮影日時が伝えられる。カセッテ台100のアクセス部110は、制御装置300から伝えられた放射線の線量と撮影日時とをRFIDタグ24に記憶する。
撮影が終了すると、カセッテ20がカセッテ台100から取り外されて、画像読取装置400に装着される。
図3は、画像読取装置400の外観斜視図であり、図4は、画像読取装置400の内部構成図である。
図3に示すように、画像読取装置400の両端には、これから放射線画像が読み取られるカセッテ20が載せられる搬入口401Aと、放射線画像の読み取りが終了したカセッテ20が排出される排出口401Bとが設けられており、画像読取装置400の中央には、画像読取装置400の稼動状態などを表示する表示パネル401Cが備えられている。
図4に示すように、搬入口401Aは、中央から遠ざかるほど下方向に傾斜しており、傾斜の最下部には、カセッテ20を画像読取装置400の内部に取り込む蓋部材410Aが配設されている。また、搬入口401Aには、カセッテ20の底に付加された反射マーカ23(図1参照)を読み取るためのセンサ(図示しない)が備えられている。
画像読取装置400の内部には、大別して、カセッテ20を搬入口401Aと排出口401Bとの間で搬送する搬送部420、IP10に蓄積記録された放射線画像を読み取る読取部430、IP10上に残存する放射線画像を消去する消去部440、カセッテ20に取り付けられたRFIDタグ24に記憶された情報を読み取る情報取得部450、および画像読取装置400全体の動作を制御するとともに、図2に示す制御装置300に向けて放射線画像を送信する制御部460が備えられている。
上述したセンサによって反射マーカ23が読み取られ、カセッテ20の装着が検出されると、情報取得部450によって、カセッテ20のRFIDタグ24に記憶された情報(撮影日時や、撮影時の放射線量など)が読み取られる。読み取られた情報は、制御部460に伝えられる。制御部460では、この情報に基いて、IP10に蓄積記録された放射線画像を読み取るための励起光Lの強度や、放射線画像を消去するための消去光Qの光量などが決定される。さらに、制御部460からの指示によって、搬入口401Aの蓋部材410Aに取り付けられたモータが駆動して蓋部材410Aが開き、搬入口401Aに載せられたカセッテ20が搬送ロール4211によって搬送部420に搬送される。
搬送部420には、搬入口401Aの下の装填位置S1、読取部430の下の読取位置S2、消去部440の下の消去位置S3、および排出口401Bの下の排出位置S4を結ぶ上下2本のガイドレール422,423と、ガイドレール422,423に沿って移動することにより、装填位置S1と排出位置S4との間でカセッテ20を搬送する搬送部材424が備えられている。
搬送ロール4211によって搬送されてきたカセッテ20は、まず、装填位置S1で搬送部材424に保持され、ガイドレール422,423に沿って読取位置S2に搬送される。読取位置S2には、2本のピンと、それらのピンを挿抜するソレノイドとで構成された排出部425,426が上下に並べて配設されている。カセッテ20が読取位置S2に搬送されると、上側の排出部425に備えられたピンが図1に示すカセッテ20の係止孔21a,21bに挿入されて、カセッテ20内に収容されたIP10の係止が解除され、下側の排出部425に備えられたピンがカセッテ20の押出孔22a,22bに挿入されて、IP10がカセッテ20から押し出される。カセッテ20から排出されたIP10は、搬送ロール4212によって読取部430に搬送され、IP10が排出された空のカセッテ20は、ガイドレール422,423に沿って消去位置S3に搬送される。
読取部430には、鉛直上方向に延びた搬送路Rが設けられており、IP10が出入りする2箇所に設けられたシャッタ431A,431Bと、励起光Lを主走査方向(紙面の奥行方向)に照射する励起光照射部433と、IP10を副走査方向(紙面の上方向)に搬送する搬送ロール4322,4323と、IP10から発せられた輝尽発光光を集光して光電変換器4342に導く集光ガイド4341と、IP10から発せられた輝尽発光光を集光ガイド4341に向けて反射する反射器435と、輝尽発光光を電気信号に変換することにより、IP10に蓄積記録された放射線画像を読み取る光電変換器4342と、水平方向に延びた上下2本のガイドレール436,437と、ガイドレール436,437に沿って移動することにより、IP10を水平方向に搬送する上下一対のニップロール438,439とが備えられている。反射器435は、本発明の反射器の一実施形態に相当する。また、集光ガイド4341は、本発明にいう集光ガイドの一実施形態にあたり、励起光照射部433は、本発明にいう光源の一例にあたり、光電変換器4342は、本発明にいう受光部の一例に相当する。
カセッテ20から排出されたIP10は、搬送ロール4212,4321によって読取部430に向けて上方向に搬送される。IP10の先端が励起光照射部433の位置に到達すると、シャッタ431A,431Bが閉じて読取部430内が遮光される。IP10は、搬送ロール4322,4323によってさらに上向きに搬送され、続いて、励起光照射部433から搬送中のIP10に、主走査方向に励起光Lが照射される。IP10に励起光Lが照射されると、IP10上の、励起光Lが照射された照射位置から輝尽発光光が発せられる。輝尽発光光は、集光ガイド4341に直接入射したり、反射器435によって反射されて集光ガイド4341に入射する。集光ガイド4341に入射した輝尽発光光は光電変換器4342に導かれ、光電変換器4342によって読み取られて画像信号が生成される。IP10が副走査方向(紙面の上方向)に移動されながら主走査方向(紙面の奥行方向)に励起光Lが照射されることにより、集光ガイド4341では、主走査方向に延びるライン状の輝尽発光光が入射されて光電変換器4342に導かれる。その結果、光電変換器4342では、IP10に記録された放射線画像が主走査方向に延びるラインごとに読み取られる。読み取られた放射線画像は、制御部460に伝えられ、画像濃度の不均一性を補正するシェーディング補正等の画像処理が施された後、図2に示す制御装置300に送られる。反射器435については、後で詳しく説明する。
放射線画像が読み取られたIP10は、搬送ロール4322,4323によってニップロール438,439に搬送され、ニップロール438,439に挟まれる。ニップロール438,439は、IP10を把持したままガイドレール436,437沿って水平方向に移動し、ガイドレール436,437の端に達すると、IP10を下向きに搬送する。IP10は、搬送ロール4324,4213によってさらに下向きに移動されることにより、消去部440に搬送される。
消去部440には、主走査方向(図の奥行き方向)および副走査方向(上下方向)双方に広がる複数の蛍光ランプ441が備えられている。複数の蛍光ランプ441から制御部460で決定された光量の消去光Qが発せられると、消去光Qは搬送中のIP10に照射される。その結果、IP10に蓄積された放射線エネルギーが放出され、放射線画像が消去される。
放射線画像が消去されたIP10は、搬送ロール4214によってさらに下方向に搬送され、消去位置S3に搬送されていた空のカセッテ20内に収容され、ガイドレール422,423に沿って排出位置S4に搬送される。
排出口401Bにも、搬入口401Aと同様に蓋部材410Bが配設されており、カセッテ20が排出位置S4に搬送されてくると、排出口401Bの蓋部材410Bが開かれる。排出位置S4に搬送されたカセッテ20は、搬送ロール4215によって排出口401Bに向けて搬送され、排出口401Bから排出される。
画像読取装置400は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、励起光照射部433から発せられた励起光Lは、一部がIP10上で反射して反射器435に入射する。この反射光が反射器435でさらに反射し、IP10上に再び照射されてしまうと、励起光Lが照射された位置だけではなく、反射光が照射された位置からも輝尽発光光が発せられてしまい、読み取られた画像に偽画像などといった不具合が生じてしまう。本実施形態の画像読取装置400では、反射器435の形状などが工夫されており、輝尽発光光を確実に集光ガイド4341に向けて反射するとともに、励起光Lの反射光が再びIP10に照射されてしまう不具合を回避することができる。以下では、反射器435について詳しく説明する。
図5は、図4に示す励起光照射部433、集光ガイド4341、および反射器435の拡大図であり、図6は、反射器435の分解図である。
図5に示すように、励起光照射部433から発せられた励起光Lは、IP10上に、主走査方向(矢印X方向)に延びたライン状に照射され、その結果、ライン状の照射位置から輝尽発光光が発せられる。輝尽発光光は散乱して発せられるため、励起光Lの照射位置を挟んで配置された集光ガイド4341および反射器435それぞれに入射される。
反射器435は、輝尽発光光を集光ガイド4341に向けて反射するミラー4351と、ミラー4351の裏面を覆うことにより、ミラー4351を支持するマウント4352とで構成されている。ミラー4351は、本発明にいう反射部材の一例にあたり、マウント4352は、本発明にいう支持部材の一例に相当する。
また、図6に示すように、ミラー4351は、透明なガラス体501で構成されており、表面502には、輝尽発光光の波長域(400nm程度)の光は反射し、励起光Lの波長域(630nm〜680nm程度)の光は透過するダイクロイック加工が施されており、裏面503には、入射してきた光を吸収する黒化処理が施されている。マウント4352は、黒色のプラスチック等で構成されており、ミラー4351を支持する支持面4352a全体に粗化加工が施されている。マウント4352とミラー4351は接着剤によって貼り付けられるが、マウント4352の支持面4352aは、ミラー4351の裏面503よりも広く成形されているため、それらが貼り付けられて形成された反射器435は、ミラー4351の裏面503からマウント4352が食み出している。
また、図5に示すように、集光ガイド4341は、光透過性を有する板材(例えば、アクリル板など)で構成されており、光が入射する入射面4341aが主走査方向に延びており、光が出射する出射面4341bが光電変換器4342と接触している。入射面4341aから入射してきた輝尽発光光は、出射面4341bまで導かれて、出射面4341bと接触した光電変換器4342の受光面で受光されて読み取られる。
以上のように、IP10に主走査方向に延びるライン状に励起光Lが照射され、IP10が副走査方向(矢印Y方向)に移動されることにより、IP10に蓄積記録された放射線画像が、主走査方向に延びるラインごとに、副走査方向に読み取られる。
図7は、輝尽発光光および励起光について説明するための図である。
図5に示す励起光照射部433から発せられた励起光Lは、IP10上に照射され、その照射位置から発せられた輝尽発光光E1,E2は、散乱して集光ガイド4341や反射器435に入射される。
反射器435に入射された輝尽発光光E2は、ダイクロイック加工が施されたミラー4351の表面502で反射されて、その輝尽発光光E2の反射光E2´が集光ガイド4341に入射される。
集光ガイド4341では、IP10から直接に入射してきた輝尽発光光E1や、反射器435によって輝尽発光光E2が反射された反射光E2´が集光され、図5に示す光電変換部4342へと導かれる。
また、励起光照射部433から発せられた励起光Lの一部は、IP10上で反射され、その反射光R1,R2が反射器435に入射される。
反射器435の、ミラー4351に入射してきた反射光R1は、ダイクロイック加工が施されたミラー4351の表面502を透過し、黒色加工が施されたミラー4351の裏面503で吸収される。尚、ミラー4351はガラス体501で構成されているため、黒色加工を施しても完全には光を吸収することはできない。ミラー4351の裏面503を通過してきた反射光R1は、マウント4352によって吸収される。マウント4352は、支持面4352aに粗化処理が施されているため、マウント4352とミラー4351との間の接着剤などによって乱反射してしまう光も確実に吸収することができる。
また、マウント4352の支持面4352aの、ミラー4351から食み出した部分に直接入射してきた反射光R2は、その支持面4352aによって吸収される。マウント4352を構成しているプラスチック等は、時間の経過とともに色が褪せてしまうことが多く、マウント4352を完全な黒色に成形し、さらにその黒色を維持することは困難である。しかし、マウント4352の支持面4352aには粗化処理が施されているため、マウント4352の黒色レベルが多少劣化しても、反射光R2の反射を確実に防止することができる。
このように、本実施形態の画像読取装置400によると、反射器435によって、輝尽発光光を確実に集光ガイド4341に向けて反射し、励起光LがIP10で反射した反射光を確実に吸収することができるため、偽画像などといった不具合が生じていない高画質な画像を得ることができる。
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了し、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第1実施形態と第2実施形態とでは、反射器の形状や製法が相互に異なるが、それ以外は同様の構成を有しているため、同じ要素には同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と第2実施形態との相違点についてのみ説明する。
図8は、本発明の第2実施形態である反射器の側面図である。
本実施形態の反射器435´は、ミラー4351とマウント4352とが一体成形されており、マウント4352は、ミラー4351と接触している部分を除く部分全体に粗化処理が施されている。
本実施形態の反射器435´によると、ミラー4351とマウント4352との間で励起光Lが反射してしまう不具合を軽減することができるとともに、マウント4352の側面などに照射された励起光Lの反射も確実に防止することができる。
ここで、上記では、輝尽発光光を反射して励起光を透過する反射器の例について説明したが、本発明の反射器は、所定の第1の波長域の光を反射するとともに、第1の波長域とは異なる第2の波長域の光を透過するものであればよい。
また、上記では、IPを副走査方向に移動させることによって画像を読み取る例について説明したが、本発明にいう移動手段は、光源、集光ガイド、反射器、および受光部のセットを副走査方向に移動させるものであってもよい。
IPおよびカセッテの概略構成図である。 放射線撮影システムの概略構成図である。 画像読取装置の外観斜視図である。 画像読取装置の内部構成図である。 図4に示す励起光照射部、集光ガイド、および反射器の拡大図である。 反射器の分解図である。 輝尽発光光および励起光について説明するための図である。 本発明の第2実施形態である反射器の側面図である。
符号の説明
1 放射線撮影システム
2 被写体
10 IP
10A 蓄積性蛍光体
10B 把持枠
10a,10b 板ばね
20 カセッテ
21a,21b 係止孔
22a,22b 押出孔
23 反射マーカ
100 カセッテ台
110 アクセス部
120 通信部
200 放射線照射装置
210 管球
220 制御部
300 制御装置
310 操作子
320 表示モニタ
400 画像読取装置
401A 搬入口
401B 排出口
401C 表示パネル
410A,410B 蓋部材
420 搬送部
422,423 ガイドレール
424 搬送部材
430 読取部
431A,431B シャッタ
433 励起光照射部
4341 集光ガイド
4342 光電変換器
435 反射器
436,437 ガイドレール
438,439 ニップロール
440 消去部
441 蛍光ランプ
450 情報取得部
460 制御部

Claims (4)

  1. 所定の第1の波長域の光を反射するとともに該第1の波長域とは異なる所定の第2の波長域の光を透過する入射面を有する反射部材と、
    前記反射部材の、前記入射面とは反対側の裏面と重なる重なり領域と該裏面よりも食み出して広がる拡張領域とからなる支持面を有する支持部材とを備え、
    前記支持部材の支持面の、少なくとも前記拡張領域が粗化処理が施された領域であることを特徴とする反射器。
  2. 前記支持部材は、前記支持面全域に粗化処理が施されたものであることを特徴とする請求項1記載の反射器。
  3. 前記反射部材は、前記支持部材と一体成形されたものであることを特徴とする請求項1記載の反射器。
  4. 所定の主走査方向に延びる主走査ラインに向けて励起光を発することにより、画像を担持した放射線の照射を受けて放射線画像が蓄積記録された、主走査方向に交わる副走査方向に前記主走査ラインを横切って相対移動する記録担体に励起光を照射する光源と、
    光の入射面が前記主走査ラインに沿って延在し、前記励起光の照射を受けて前記記録担体から発せられた輝尽発光光を該入射面から入射して集光する集光ガイドと、
    前記主走査ラインに沿って延在し、入射してきた光を前記集光ガイドの入射面に向けて反射する反射器と、
    前記集光ガイドで集光された光を受光して画像信号を生成する受光部とを備え、
    前記反射器が、
    前記輝尽発光光を反射するとともに前記励起光を透過する入射面を有する反射部材と、
    前記反射部材の、前記入射面とは反対側の裏面と重なる重なり領域と該裏面よりも食み出して広がる拡張領域とからなる支持面を有する支持部材とを備え、
    前記支持部材の支持面の、少なくとも前記拡張領域が粗化処理が施された領域であることを特徴とする画像読取装置。
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