JP2005055574A - 放射線画像情報読取装置 - Google Patents

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謙二 田島
Tomonari Sendai
知成 千代
Hirosuke Koishikawa
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Abstract

【課題】装置の機能変更が容易であり、製造設備に要するコストを必要最小限とすることのできる放射線画像情報読取装置を提供する。
【解決手段】下部読取ユニットを構成する光電変換器100、下部フォトマル制御部142、下部信号処理部152を着脱可能に構成し、且つ、上部信号処理部150を下部信号処理部152とは独立に構成する。上部読取ユニット及び下部読取ユニットを備える場合、それぞれから得られた放射線画像情報は、画像処理基板136を構成する加算処理部158によって所定の加算比率で加算処理され、主制御基板138を介して画像編集装置170に供給された後、画像出力装置172から出力される。
【選択図】図3

Description

本発明は、蓄積性蛍光体シートの表面及び裏面から蓄積された放射線画像情報を読み取って処理する放射線画像情報読取装置に関する。
放射線(X線、α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネルギの一部が蓄積され、その後、可視光やレーザ光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギ強度に応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用した蓄積性蛍光体シートを用いて、蓄積記録された被写体の放射線画像情報を読み取る放射線画像情報読取装置が広汎に利用されている(特許文献1参照)。
この放射線画像情報読取装置は、例えば、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートがカセッテに収納された状態で装填されるカセッテ装填部と、カセッテから取り出され、読取部まで搬送された蓄積性蛍光体シートを励起光により走査するスキャナユニットと、励起光が照射されることで得られた輝尽発光光を電気信号に変換する光電変換ユニットとを備えている。
このような放射線画像情報読取装置には、蓄積性蛍光体シートに対する処理を効率的に行うため、複数のカセッテ装填部を備えたものがある。また、蓄積性蛍光体シートの表面及び裏面の両方から放射線画像情報を効率的且つ高精細に読み取ることができるように構成した装置も提案されている。
特開2000−284388号公報
ところで、放射線画像情報読取装置は、使用するユーザの規模や使用目的によって、カセッテ装填部の数や、蓄積性蛍光体シートの両面読取の必要性が異なっている。この場合、全てのユーザに対して、フルスペックのカセッテ装填部及び両面読取機能を備えた装置を提供しようとすると、装置が必要以上に高価なものとなってしまう。一方、このような放射線画像情報読取装置の生産ラインをユーザの要求に応じた各機種毎に構築することは、多大な設備コストを要するため、現実的とは言えない。
本発明は、前記の課題を解決するためになされたものであり、装置の機能変更が容易であり、製造設備に要するコストを必要最小限とすることのできる放射線画像情報読取装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを収納するカセッテが装填される複数のカセッテ装填ユニットと、
前記カセッテ装填ユニットに装填された前記カセッテから前記蓄積性蛍光体シートを取り出して読取部まで搬送するシート搬送ユニットと、
前記読取部に搬送された前記蓄積性蛍光体シートを励起光により走査し、蓄積記録された前記放射線画像情報を輝尽発光光として取り出すスキャナユニットと、
前記蓄積性蛍光体シートの表面から得られた前記輝尽発光光を電気信号に変換する表面読取ユニットと、
前記表面読取ユニットにより読み取られた電気信号を処理する表面処理ユニットと、
を備え、
前記蓄積性蛍光体シートの裏面から得られた前記輝尽発光光を電気信号に変換する裏面読取ユニットと、前記裏面読取ユニットにより読み取られた電気信号を処理する裏面処理ユニットとが装着可能に構成されることを特徴とする。
本発明によれば、ユニット化されたカセッテ装填ユニットを必要数だけ任意に組み込むことができ、また、予め蓄積性蛍光体シートの裏面から放射線画像情報を読み取る裏面読取ユニットを装着可能に装置を構成している。そのため、ユーザの要請に応じて、表面読取ユニットのみを有する放射線画像情報読取装置、あるいは、表面読取ユニット及び裏面読取ユニットの両方を有する放射線画像情報読取装置を、製造設備に要するコストを必要最小限として、容易に製造することができる。さらに、表面読取ユニットにより読み取られた電気信号を処理する表面処理ユニットと、裏面読取ユニットにより読み取られた電気信号を処理する裏面読取ユニットとを独立に構成することにより、機能拡張が容易になるとともに、各読取ユニットのエラーチェック等の管理も容易となる利点が得られる。
図1は、本実施形態の放射線画像情報読取装置20の外観構成を示す。放射線画像情報読取装置20を構成する筐体30の上部には、操作及びモニタの機能を有する操作パネル32が設けられ、操作パネル32の下方には、複数、例えば、4つのカセッテ34を装填可能なカセッテ装填ユニット36a〜36dが設けられる。カセッテ34には、蓄積性蛍光体シートIPが収容される。
各カセッテ装填ユニット36a〜36dは、同一の構成からなり、放射線画像情報読取装置20に対して独立に組み付けることができる。従って、カセッテ装填ユニット36a〜36dを量産することができるとともに、同一の生産ラインにおいて、スペックの異なる放射線画像情報読取装置20を容易に製造することができる。
各カセッテ装填ユニット36a〜36dの側部には、カセッテ34の状態を示すカセッテ状態表示部37a〜37dが配設される。カセッテ状態表示部37a〜37dは、緑色のLEDの点灯によってカセッテ34が装填可能であることを示すカセッテ装填ランプ39a〜39dと、カセッテ34から取り出された蓄積性蛍光体シートIPが処理中であることを示す処理中ランプ41a〜41dと、青色のLEDの点滅によってカセッテ34が取出可能であることを示すカセッテ取出ランプ43a〜43dとを有する。なお、最上段のカセッテ状態表示部37a〜37dの側部には、放射線画像情報読取装置20の電源スイッチ45が配設される。
図2は、放射線画像情報読取装置20の内部構成を示す。カセッテ装填ユニット36a〜36dに装填されるカセッテ34は、蓄積性蛍光体シートIPを収容するケース40と、ケース40の開口部42を開閉自在とする蓋体44とを有する。なお、本実施形態の放射線画像情報読取装置20では、表面からのみ放射線画像情報を読み取り可能な蓄積性蛍光体シートIPと、透明な支持体上に放射線画像情報が蓄積記録される蓄積性蛍光体層が形成され、表面及び裏面の両面から放射線画像情報を読み取り可能な蓄積性蛍光体シートIPのいずれも用いることができる。カセッテ装填ユニット36a〜36dの内部には、カセッテ34が装填されたことを検出するカセッテセンサ47a〜47dと、カセッテ34に収容される蓄積性蛍光体シートIPが片面読取タイプであるか、あるいは、両面読取タイプであるかといったタイプ情報をカセッテ34に記録されたバーコードから読み取るバーコードリーダ49a〜49dとが配設される。
また、カセッテ装填ユニット36a〜36dには、カセッテ34を載置するための支持台46が設けられるとともに、筐体30の内部を遮光するためのシャッター部材48が開閉自在に配置される。さらに、各カセッテ装填ユニット36a〜36dの内部には、カセッテ34から蓄積性蛍光体シートIPを取り出す吸着盤52a〜52dを備えた枚葉部50が配設される。
枚葉部50には、蓄積性蛍光体シートIPを搬送するメイン搬送路60(シート搬送ユニット)が連設される。メイン搬送路60は、枚葉部50から下方向に延在した後、筐体30の下部において湾曲し、水平方向に延在して読取搬送路70に至る。メイン搬送路60の湾曲する部位には、蓄積性蛍光体シートIPの幅方向のサイズ情報を読み取る図示しないサイズセンサが配設されるとともに、蓄積性蛍光体シートIPの種類情報を蓄積性蛍光体シートIPに記録されたバーコードから読み取るバーコードリーダ51が配設される。なお、読取搬送路70を構成する第1及び第2ローラ対80、82は、蓄積性蛍光体シートIPを挟持して矢印Y方向に副走査搬送する。
読取搬送路70は、湾曲して上方向に延在した後、水平方向に延在する退避搬送路94に連設する。また、退避搬送路94には、蓄積性蛍光体シートIPが搬送方向を反転され、図示しないパス切換ガイドを介して搬送される消去搬送路96が連設する。消去搬送路96は、メイン搬送路60に連設しており、退避搬送路94から搬送された蓄積性蛍光体シートIPをメイン搬送路60に供給する。
上方向に湾曲する読取搬送路70の内周側上部には、励起光であるレーザビームLを蓄積性蛍光体シートIPの主方向に走査するスキャナ64と、レーザビームLが照射されることで蓄積性蛍光体シートIPから得られた放射線画像情報を含む輝尽発光光を読み取る上部読取ユニット66(表面読取ユニット)が配設される。また、読取搬送路70の外周側下部には、蓄積性蛍光体シートIPを透過した輝尽発光光を読み取る下部読取ユニット68(裏面読取ユニット)が配設される。
上部読取ユニット66は、下端部の入射面が第1及び第2ローラ対80、82間に近接して配置されるアクリル板等の透明体からなる集光ガイド84と、集光ガイド84の上端部の出射面に接続されるフォトマルチプライア等からなる光電変換器86とから構成される。なお、集光ガイド84の入射面に近接して、輝尽発光光を入射面に効率的に導くため、集光ミラー88が配設される。集光ミラー88は、一部がハーフミラーとなっており、その部位には、蓄積性蛍光体シートIPによる反射光を受光することで、蓄積性蛍光体シートIPの先端位置及び後端位置を検出する位置検出センサ89が配設される。光電変換器86は、集光ガイド84を介して導入された輝尽発光光を電気信号に変換する。
下部読取ユニット68は、アクリル板等の透明体からなる集光ガイド98と、フォトマルチプライア等からなる光電変換器100とからなり、放射線画像情報読取装置20に対して着脱可能に構成される。集光ガイド98は、蓄積性蛍光体シートIPを透過した輝尽発光光を集光して光電変換器100に導く。
この場合、例えば、生産ラインにおいて、上部読取ユニット66のみを有し、下部読取ユニット68を有していない放射線画像情報読取装置20を製造し、ユーザからの要請に応じて下部読取ユニット68を組み込むことにより、当該放射線画像情報読取装置20のグレードアップを容易に行うことができる。
スキャナ64は、筐体102によって保持され、その内部には、レーザビームLを出力する後述するレーザ光源、及び、レーザビームLを主方向に偏向する後述するポリゴンミラーを含む走査光学系が収容される。
退避搬送路94と消去搬送路96との間には、電源部126と、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体シートIPに残存する放射線エネルギを消去する消去ユニット128とが配設される。消去ユニット128は、ケース130内に消去光Qを出力する冷陰極蛍光管等からなる複数の消去光源132を収容して構成される。なお、消去光Qの出射部位には、耐熱性の高いポリカーボネートからなるフィルタ91が配設される。
図3は、放射線画像情報読取装置20の制御回路ブロックを示す。
制御回路131は、スキャナ制御基板134、画像処理基板136及び主制御基板138を備え、図1に示すように、放射線画像情報読取装置20の側面部及び上面部に配設される。
スキャナ制御基板134は、スキャナ64、上部フォトマル制御部140及び下部フォトマル制御部142を制御する。スキャナ64は、レーザビームLを出力するレーザ光源144と、ポリゴンモータ146により回転し、レーザビームLを蓄積性蛍光体シートIPの主方向に偏向走査するポリゴンミラー148とを有する。レーザ光源144及びポリゴンモータ146は、スキャナ制御基板134の上部信号処理部150によって制御される。
上部フォトマル制御部140は、上部読取ユニット66を構成する光電変換器86に対して所定の高電圧を印加し、得られた電気信号としての放射線画像情報をスキャナ制御基板134の上部信号処理部150に供給する。下部フォトマル制御部142は、下部読取ユニット68を構成する光電変換器100に対して所定の高電圧を印加し、得られた電気信号としての放射線画像情報をスキャナ制御基板134の下部信号処理部152に供給する。なお、下部フォトマル制御部142は、放射線画像情報読取装置20のグレードアップ時において、下部読取ユニット68とともに組み込まれる。
上部信号処理部150及び下部信号処理部152は、独立に制御可能に構成される。スキャナ制御基板134は、上部信号処理部150及び下部信号処理部152の両方を実装できるように設計し、上部読取ユニット66のみを備える装置と、上部読取ユニット66及び下部読取ユニット68を備える装置とで共通化することにより、製造に要するコストを低減することができる。
スキャナ制御基板134は、上部信号処理部150によって処理された電気信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器154と、下部信号処理部152によって処理された電気信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器156とを有する。これらのデジタル信号は、画像処理基板136の加算処理部158に供給され、所定の加算比率を用いて加算処理される。
画像処理基板136は、加算処理部158によって加算処理された放射線画像情報に対して所望の画像処理を施す画像処理部160を有する。画像処理部160によって処理された放射線画像情報は、主制御基板138に供給される。なお、画像処理基板136は、上部読取ユニット66及び下部読取ユニット68のシェーディング補正データ、蓄積性蛍光体シートIPのタイプや種類に応じた感度補正データ等の補正データを記憶する補正データメモリ162を備える。この補正データは、設定された走査条件に従って選択され、スキャナ制御基板134の上部信号処理部150及び下部信号処理部152に供給される。上部信号処理部150及び下部信号処理部152は、送信された補正データを用いて、電気信号に対するシェーディング補正、感度補正を含む補正処理を行う。
主制御基板138は、放射線画像情報読取装置20の全体の制御を行う主制御部164と、画像処理基板136において処理された放射線画像情報を一時的に記憶する画像メモリ166とを有する。主制御部164には、操作パネル32が接続されるとともに、カセッテ状態表示部37a〜37d、バーコードリーダ49a〜49d及び51が接続される。
主制御基板138には、ネットワーク168を介して画像編集装置170が接続される。画像メモリ166に記憶された放射線画像情報は、画像編集装置170に送信された後、画像出力装置172によって出力される。
本実施形態の放射線画像情報読取装置20は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、その動作及び作用効果につき、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、操作パネル32の下部に配設されている電源スイッチ45を操作し、放射線画像情報読取装置20の電源を投入する(ステップS1)。電源が投入されると、主制御部164は、画像処理部160を制御し、補正データメモリ162に記憶されている補正データを読み出してスキャナ制御基板134の上部信号処理部150及び下部信号処理部152に供給する。この補正データにより、上部信号処理部150及び下部信号処理部152に対するシェーディング補正、感度補正等に係る補正データの初期設定が行われる(ステップS2)。
次に、スキャナ64を通常駆動状態で動作させて自己診断を行う(ステップS3)。例えば、上部信号処理部150は、ポリゴンモータ146を通常速度で駆動してポリゴンミラー148を回転させ、ポリゴンミラー148の回転状態をチェックする。また、上部信号処理部150によりレーザ光源144を駆動してレーザビームLを出力させ、その出力を図示しないセンサによってモニタしてチェックする。次いで、ポリゴンモータ146の回転速度を低速度に切り換え、同様のチェックを行う。その他、必要な信号の確認を行った後、ポリゴンモータ146及びレーザ光源144の駆動を停止させて自己診断を終了する。また、下部信号処理部152においても同様に、必要な信号の確認が行われる。
この場合、上部信号処理部150と下部信号処理部152とは、独立に構成されているため、それぞれに必要な機能に対する診断処理を切り分け、故障等に対する解析を効率的に行うことができる。
スキャナ64の自己診断が終了した後、緑色のカセッテ装填ランプ39a〜39dが点灯しているカセッテ装填ユニット36a〜36dにカセッテ34が装填されると(ステップS4)、カセッテ34が装填されたカセッテ装填ユニット36a〜36dのカセッテセンサ47a〜47dがカセッテ34を検知する。このとき、主制御部164は、カセッテ34が装填された当該カセッテ装填ユニット36a〜36dのカセッテ装填ランプ39a〜39dを消灯する一方、処理中ランプ41a〜41dを点灯し、カセッテ34に対する処理が実行中であることをユーザに知らせる。
また、カセッテ34が装填されると、カセッテ装填ユニット36a〜36dに配設されたバーコードリーダ49a〜49dがカセッテ34に記録されたバーコードを読み取り、収納されている蓄積性蛍光体シートIPが両面読取タイプであるか、片面読取タイプであるかを示すIPタイプ情報を取得する(ステップS5)。
次いで、スキャナ制御基板134における上部信号処理部150は、ポリゴンモータ146を起動し、ポリゴンミラー148をステップS5で取得したIPタイプ情報に応じた回転速度で回転させる(ステップS6)。この時点でポリゴンモータ146を起動するのは、起動してからポリゴンミラー148の回転が安定するまでに時間がかかるためである。なお、ポリゴンモータ146が起動されると、ステップS3の場合と同様にして、ポリゴンモータ146の回転速度の自己診断が行われる(ステップS7)。
一方、カセッテ装填ユニット36a〜36dに装填されたカセッテ34は、カセッテ34の位置を固定する機構によってその位置が固定された後、カセッテ34の蓋体44が開かれ、枚葉部50を構成する吸着盤52a〜52dによって蓄積性蛍光体シートIPがカセッテ34から枚葉される。枚葉された蓄積性蛍光体シートIPは、メイン搬送路60によって搬送され(ステップS8)、読取搬送路70の直前の湾曲部分において、蓄積性蛍光体シートIPの幅寄せ処理が行われるとともに、搬送方向と直交する幅方向のIPサイズが測定される(ステップS9)。また、メイン搬送路60に配設されたバーコードリーダ51により、蓄積性蛍光体シートIPに記録されたバーコードを読み取り、蓄積性蛍光体シートIPの種類に係るIP種類情報が取得される(ステップS10)。
主制御部164は、取得したIPタイプ情報(ステップS5)、IPサイズ情報(ステップS9)、IP種類情報(ステップS10)及び作業者が画像編集装置170で設定した読取モードに基づき、蓄積性蛍光体シートIPを主走査及び副走査するための走査条件を設定する(ステップS11)。
例えば、IPタイプ情報、IP種類情報に応じて、補正データメモリ162から上部信号処理部150及び下部信号処理部152に供給する補正データが走査条件として選択される。また、読取モードとは、例えば、蓄積性蛍光体シートIPに記録された放射線画像情報の種類に応じて設定される読取密度であり、この読取密度に応じて、ポリゴンモータ146の回転速度、読取搬送路70における第1及び第2ローラ対80、82の回転速度、上部フォトマル制御部140及び下部フォトマル制御部142における放射線画像情報のサンプリングタイム等が走査条件として設定される。
ここで、例えば、主走査方向に対する読取密度を通常の2倍に設定変更する場合、ポリゴンモータ146の回転速度を1/2に減速するのではなく、回転速度をa/bに減速するとともに、サンプリングタイムをb/2aとすることにより、実質的に2倍の読取密度に設定することができる。a、bは、ポリゴンモータ146と、サンプリングタイムを設定するためのPLL回路との要求仕様に応じて設定される値である。このようにしてポリゴンモータ146の回転速度及びサンプリングタイムの双方を読取密度に応じて変更することにより、ポリゴンモータ146及びPLL回路に要求される仕様条件を緩和させることができる。なお、副走査方向に対する読取密度は、第1及び第2ローラ対80、82の回転速度を調整することで容易に対応することができる。
次いで、上部信号処理部150は、レーザ光源144を起動する。また、上部信号処理部150及び下部信号処理部152は、上部フォトマル制御部140及び下部フォトマル制御部142を制御し、光電変換器86及び100に高電圧を供給する(ステップS12)。
読取搬送路70は、蓄積性蛍光体シートIPを第1及び第2ローラ対80、82によって挟持し、ステップS11で設定した走査条件に従った速度で図2に示す矢印Y方向に副走査搬送する(ステップS13)。一方、読取搬送路70の上部に配設されたスキャナ64は、レーザ光源104から出力されたレーザビームLをポリゴンミラー148により偏向し、蓄積性蛍光体シートIPを主方向に走査する。
このとき、矢印Y方向に搬送された蓄積性蛍光体シートIPの先端部にレーザビームLが照射され、その反射光が集光ミラー88に装着された位置検出センサ89に入射することにより、上部信号処理部150が蓄積性蛍光体シートIPの先端位置を検出する(ステップS14、図5参照)。
先端位置が検出された後、蓄積性蛍光体シートIPの放射線画像情報の読み取りが開始される(ステップS15)。
すなわち、レーザビームLが照射された蓄積性蛍光体シートIPは、放射線画像情報を含む輝尽発光光を出力する。蓄積性蛍光体シートIPの上面側から出力された輝尽発光光は、上部読取ユニット66を構成する集光ガイド84の入射面に直接入射し、あるいは、集光ミラー88によって反射されて入射面に入射した後、出射面から光電変換器86に導かれ、電気信号に変換される。また、蓄積性蛍光体シートIPを透過して下面側に出力された輝尽発光光は、下部読取ユニット68を構成する集光ガイド98の入射面に入射した後、出射面から光電変換器100に導かれ、電気信号に変換される。
光電変換器86によって電気信号に変換された放射線画像情報は、上部フォトマル制御部140から上部信号処理部150に供給される。上部信号処理部150では、補正データメモリ162から供給された補正データに基づき、スキャナ64や上部読取ユニット66のシェーディング補正、蓄積性蛍光体シートIPの感度補正等の補正処理が行われた後、A/D変換器154によってデジタル信号に変換され、加算処理部158に供給される。
同様に、光電変換器100によって電気信号に変換された放射線画像情報は、下部フォトマル制御部142から下部信号処理部152に供給されて補正処理が行われた後、A/D変換器156によってデジタル信号に変換され、加算処理部158に供給される。なお、下部読取ユニット68が組み込まれていない放射線画像情報読取装置20の場合には、このデジタル信号が加算処理部158に供給されることがない。
蓄積性蛍光体シートIPが矢印Y方向に所定量搬送され、後端部がレーザビームLの走査位置を通過すると、蓄積性蛍光体シートIPによる反射光が位置検出センサ89に入射しなくなるため、上部信号処理部150は、この結果から蓄積性蛍光体シートIPの後端位置を検出する(ステップS16、図6参照)。
後端位置が検出された蓄積性蛍光体シートIPは、読取搬送路70から一旦退避搬送路94に搬送された後、搬送方向が反転されて消去搬送路96に供給される。なお、読み取りが終了した蓄積性蛍光体シートIPを一旦退避搬送路94に搬送し、その間に他の蓄積性蛍光体シートIPを読取搬送路70に供給し、並行して読取処理を行うことができる。
消去搬送路96に供給された蓄積性蛍光体シートIPには、消去ユニット128を構成する消去光源132から消去光Qが照射され、残存する放射線画像情報が消去される(ステップS17)。消去後の蓄積性蛍光体シートIPは、メイン搬送路60を介して枚葉部50まで搬送された後、所望のカセッテ34に戻される(ステップS18)。
一方、ステップS16において蓄積性蛍光体シートIPの後端位置が検出されてから、次の蓄積性蛍光体シートIPが規定時間以上投入されない場合(ステップS19)、放射線画像情報読取装置20がスリープ状態となる(ステップS20)。すなわち、レーザ光源144及びポリゴンモータ146の駆動が停止されるとともに、光電変換器86、100に対する高電圧の供給が停止される。その他、放射線画像情報読取装置20を構成する電気回路の動作が可能な範囲で停止することにより、装置のスループットを確保した状態で、省電力化及び構成要素の寿命が確保される。
一方、画像処理部160は、位置検出センサ89によって検出した蓄積性蛍光体シートIPの先端位置及び後端位置の位置情報に基づいて蓄積性蛍光体シートIPの正確な長さ情報を算出する。そして、この長さ情報と、ステップS9で取得したIPサイズ情報である幅情報とに基づき、蓄積性蛍光体シートIPから読み取った画像情報に対する画像処理範囲D(図7参照)を設定する。
このようにして画像処理範囲Dを事前に設定することにより、種々の利点が得られる。例えば、画像処理部160において画像処理を行う際、画像処理範囲Dの境界部分に対してエッジ強調処理を施さないようにすることで、境界部分での過剰な強調処理を低減して画像品質を向上させることができる。また、画像処理範囲Dを基準として、その外側に対する画像の黒化処理範囲を設定することができる。なお、この場合の黒化処理とは、後述する画像出力装置172によって出力された放射線画像情報の周囲を黒化し、放射線画像情報の視認性を向上させる処理である。
さらに、図7に示すように、位置検出センサ89によって検出した蓄積性蛍光体シートIPの後端位置Y0に対して、矢印Y方向の所定範囲の放射線画像情報を読み飛ばして後端位置Y1から画像処理範囲Dを設定し、その画像処理範囲Dの外側に対して黒化処理を施すことにより、例えば、蓄積性蛍光体シートIPの後端位置Y0から放射線画像情報が記録されている場合であっても、その放射線画像情報の周囲に白抜け部分を形成してしまうことがなく、必要な放射線画像情報の周囲に確実に黒化処理を施すことができる。
また、画像処理部160は、設定した画像処理範囲Dの中央部分の所定範囲に対して、図8に示すように加算マスク174を設定し、上部信号処理部150から供給された加算マスク174の範囲に含まれる放射線画像情報の空間周波数を算出し、算出された空間周波数に応じた加算比率を図9に示す関係を用いて求める。なお、加算比率とは、蓄積性蛍光体シートIPの上部の光電変換器86によって取得した放射線画像情報と、下部の光電変換器100によって取得した放射線画像情報との加算比率である。
この場合、加算マスク174は、ステップS11で設定した走査条件である読取密度によらず、常に蓄積性蛍光体シートIPの同一の範囲の放射線画像情報を対象とするように設定される。例えば、読取密度が高い場合には、通常の読取密度の場合と同じ範囲の放射線画像情報が対象となるように、空間周波数の算出に用いる放射線画像情報の範囲を広げ、読取密度が低い場合には、逆に範囲を狭く設定する。このように、加算マスク174のサイズを調整することにより、走査条件に依存しない加算比率を求めることができる。なお、加算マスク174のサイズを読取密度に応じて調整することにより、加算処理部158での加算処理と、画像処理部160での縮小処理の処理順序の自由度が向上する。従って、画像処理基板136を設計する際、この処理順序を考慮する必要がなくなり、設計の自由度も向上する。
加算処理部158では、以上のようにして設定した画像処理範囲Dにおいて、上部信号処理部150から供給された放射線画像情報と、下部信号処理部152から供給された放射線画像情報とを、設定した加算比率を用いて加算する。次いで、画像処理部160は、加算された放射線画像情報に対し、必要に応じて縮小処理を施した後、主制御基板138の画像メモリ166に一旦格納する。
なお、下部読取ユニット68が装着されていない構成からなる放射線画像情報読取装置20の場合には、上部信号処理部150における加算比率を100%として放射線画像情報が処理される。この場合、加算処理部158を画像処理基板136から取り外した状態として処理を行うようにしてもよい。
画像メモリ166に格納された放射線画像情報は、ネットワーク168を介して画像編集装置170に供給され、必要に応じた画像処理を含む編集処理が施された後、画像出力装置172において出力される。
本実施形態の放射線画像情報読取装置の外観構成図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置の内部構成図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置の制御回路ブロック図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置における処理フローチャートである。 本実施形態の放射線画像情報読取装置における蓄積性蛍光体シートの先端位置検出の説明図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置における蓄積性蛍光体シートの後端位置検出の説明図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置における蓄積性蛍光体シートの画像処理範囲の説明図である。 図7に示す画像処理範囲に対して設定する加算マスクの説明図である。 蓄積性蛍光体シートの両面から読み取った放射線画像情報に対する加算比率の設定テーブルの説明図である。
符号の説明
20…放射線画像情報読取装置 50…枚葉部
36a〜36d…カセッテ装填ユニット 37a〜37d…カセッテ状態表示部
60…メイン搬送路 64…スキャナ
66…上部読取ユニット 68…下部読取ユニット
70…読取搬送路 84、98…集光ガイド
86、100…光電変換器 94…退避搬送路
96…消去搬送路 131…制御回路
128…消去ユニット 134…スキャナ制御基板
136…画像処理基板 138…主制御基板
170…画像編集装置 172…画像出力装置

Claims (2)

  1. 放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体シートを収納するカセッテが装填される複数のカセッテ装填ユニットと、
    前記カセッテ装填ユニットに装填された前記カセッテから前記蓄積性蛍光体シートを取り出して読取部まで搬送するシート搬送ユニットと、
    前記読取部に搬送された前記蓄積性蛍光体シートを励起光により走査し、蓄積記録された前記放射線画像情報を輝尽発光光として取り出すスキャナユニットと、
    前記蓄積性蛍光体シートの表面から得られた前記輝尽発光光を電気信号に変換する表面読取ユニットと、
    前記表面読取ユニットにより読み取られた電気信号を処理する表面処理ユニットと、
    を備え、
    前記蓄積性蛍光体シートの裏面から得られた前記輝尽発光光を電気信号に変換する裏面読取ユニットと、前記裏面読取ユニットにより読み取られた電気信号を処理する裏面処理ユニットとが装着可能に構成されることを特徴とする放射線画像情報読取装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記各カセッテ装填ユニットは、当該カセッテ装填ユニットに装填される前記カセッテの状態を表示するカセッテ状態表示部を有することを特徴とする放射線画像情報読取装置。
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