JP2005107344A - 放射線画像入力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特にカセッテ型の放射線画像入力装置システムなどで、それぞれの放射線画像変換パネルに最適な、残像の消去が出来、かつ必要以上の光や熱を与えない消去動作を行わせることができる。
【解決手段】被写体を透過した放射線発生源からの放射線を輝尽性蛍光体に吸収させることで放射線画像情報を蓄積記録する放射線画像変換パネルと、放射線画像変換パネルを励起光で走査することにより輝尽性蛍光体に蓄積記録されている放射線画像情報を輝尽発光せしめ、該輝尽発光を光電的に読み取って放射線画像情報を得る読取り手段と、読取り手段による読取り後に前記放射線画像変換パネルを消去光で走査して、残留放射線エネルギーによる残像を消去する残像消去手段をもつ放射線画像入力装置において、複数の種類の放射線画像変換パネルを使用可能な放射線画像入力装置において、それぞれの放射線画像変換パネルの特性に応じて、消去動作を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、放射線画像入力装置に関し、詳しくは、放射線画像の読取り後における残像を効率良く消去するための技術に関する。
X線画像のような放射線画像は、病気診断用などに多く用いられており、このX線画像を得るために、被写体を透過したX線を蛍光スクリーン(蛍光体層)に照射し、これにより透過線量に応じた可視光を生じさせて、この可視光を通常の写真と同様に銀塩を使用したフィルムに照射して現像した、所謂、放射線写真が従来から多く利用されている。
しかし、近年、銀塩を塗布したフィルムを使用しないで、蛍光体層から直接画像情報を読み取る方法が工夫されるようになってきている。かかる方法としては、被写体を透過した放射線を輝尽性蛍光体に吸収せしめ、しかる後、この輝尽性蛍光体を例えば光又は熱エネルギーなどで励起することによりこの輝尽性蛍光体が上記吸収により蓄積している放射線エネルギー(放射線画像情報)を蛍光として輝尽発光せしめ、この輝尽発光を光電変換して画像信号を得る方法がある。
具体的には、例えば米国特許3,859,527号及び特開昭55−12144号公報等に、輝尽性蛍光体を用い可視光線又は赤外線を輝尽励起光とした放射画像変換方法が示されている。この方法は、支持体上に輝尽性蛍光体層を形成した放射画像変換パネルを使用するもので、この放射線画像変換パネルの輝尽性蛍光体層に被写体を透過した放射線を当て、被写体各部の放射線透過率に対応する放射線エネルギーを蓄積させて潜像を形成し、しかる後、この輝尽性蛍光体層を輝尽励起光で走査することによって、前記輝尽性蛍光体層に蓄積された放射線エネルギーを光に変換して放射させ、この輝尽発光を光電変換して放射線画像信号を得るものである。
ところで、前記励起光の走査による読取り時に、充分な強度の励起光を照射すれば、蓄積されている放射線エネルギーは消滅するはずであるが、実際には、読取り時に照射させる励起光のみでは完全な消去を行わせることはできない。そこで、従来から、放射線画像情報を記録させる前(読取り終了後)に、消去光で放射線画像変換パネルを走査して、残留している放射線エネルギーを充分に放出させることによって残像を消去させるようにしている(特開昭56−11392 号公報等参照)。
上記残像消去において、消去光の照射量(消去用光源の光量×時間)をできるだけ大きく設定すれば、完全な残像消去を図ることができるが、この場合無駄な照射が行われて、エネルギー消費の増大,消去時間の冗長化,消去用光源の寿命低下などの問題が発生する。そこで、消去光の照射量を抑制すべく、残留放射線エネルギー量を検出し、該残留エネルギー量に応じて消去光の光量や消去走査速度を制御することが、特開昭61−206361号公報等で提案されている。
更に特開平6−175243号公報にて残留エネルギー量に応じて、消去光の速度や光量の制御する事が提案されている。特開平11−184025号公報では同様の理由で、消去時間のコントロール方法として撮影感度や、撮影部位に関する情報を用いた提案もある。
また、特開平7−181610号公報などに示されているように、仕組みとして、読取り動作後に光学ユニットを戻す操作を行う時に消去ランプを点灯させ、往路/復路で読取り消去を終らす基本システムの提案もある。
米国特許3,859,527号公報 特開昭55−12144号公報 特開昭56−11392号公報 特開昭61−206361号公報 特開平6−175243号公報 特開平11−184025号公報 特開平7−181610号公報
従来技術は、光や熱対策について、単一の放射線画像変換パネルを使用している事を想定しており、その単一の放射線画像変換パネル内で、放射線画像変換パネルに照射された放射線の線量に応じた最速の消去動作、消去用の光や熱などの照射時間を目指している。
この発明は、立位や臥位の専用機にも当てはまるが、特にカセッテ型の放射線画像入力装置システムなどで、複数の放射線画像変換パネルが使用される事を想定し、それぞれの放射線画像変換パネルに最適な、残像の消去が出来、かつ必要以上の光や熱を与えない消去動作を行わせる事を課題としている。
消去テーブルを複数持ち、該当する放射線画像変換パネルの消去テーブルを使用して、その放射線画像変換パネル毎に最速の光や熱を当てない条件で消去動作をさせる事である。よってプ放射線画像変換パネル毎の消去の為に、放射線画像変換パネルの種別データや消去テーブルの検索システムを構築する。
この発明は、上記従来技術の問題に鑑み、複数の種類の放射線画像変換パネルを使用する放射線画像入力装置、放射線画像入力システムにおいて、放射線画像変換パネルに消去動作上必要以上に光や熱を与えず、かつ放射線画像入力装置、放射線画像入力システムの読取動作に関するスループット向上を目指し、それぞれの種類の放射線画像変換パネル毎に消去方法を変える。
このときの複数の種類の放射線画像変換パネルとは、例えば輝尽性蛍光体の種類違いとして、BaFI、RbBr、CsI、CsBrなどあり、また輝尽性蛍光体に含まれる不純物などによる感度差による違い、また輝尽性蛍光体を保護する為の保護層として、たとえばPETなどでコーティングをしている場合、このPETの厚さ、色、種別、透過光の違いなどによる種類違い、などある。それぞれ種類が異なる事によって、消去性能差がある場合に、それぞれの種類毎に消去動作を決定する。
ここでは、例えばAとBという二種類の放射線画像変換パネルが存在した場合に、それぞれの放射線画像変換パネルに対して、ある数値を与える。例えばプレートバージョン(以下PVと略)として、Aの放射線画像変換パネルについては、“001”を、Bの放射線画像変換パネルには、“003”を付け、それぞれの放射線画像変換パネルに例えば、バーコードやICタグなどでこの情報を付加する。このバーコードやICタグを読み取る事で、画像読取装置は該当放射線画像変換パネルの種別、ここではAとBの区別を行う事ができる。
このAとBの区別が出来たところで、この情報を用いて消去動作を変更させる。例えばAの放射線画像変換パネルは、画像読取後の残像情報を消去するためには、大量の光エネルギーを必要としている場合、ハロゲンランプでの消去が必要となる。しかしBの放射線画像変換パネルについては、残情報の消去のためにあまり光エネルギーを必要としない場合、ハロゲンランプ程の光源が必要なく、LEDアレイで消去動作する事が可能になる。よって、上記AとBを区別後、それぞれの放射線画像変換パネルの画像読取が終了後、Aならばハロゲンランプでの消去動作、BならばLEDアレイでの消去動作を行わせる。もちろん消去性能によって、これらが蛍光灯を使用したり、レーザーを使用しても構わない。
また、AとBの放射線画像変換パネルが存在するときに、消去を行う光源は単一のものを用いて、消去時間、実際には放射線画像変換パネルへの残像除去用の光の照射時間を変化させても良い。実際には放射線画像変換パネルに到達したX線の線量に応じて、消去光の照射時間を変化させている。例えばAの放射線画像変換パネルにおいて、それぞれ放射線画像変換パネルのパネル上に到達したX線の線量を以下の4段階に分け、その範囲に応じた消去光の照射時間制御を行う。例えばa.〜1mR、b.1mR〜10mR、c.10mR〜100mR、d.100mR〜の4段階に分けて、それぞれ5s、10s、15s、20sなどにし、放射線画像変換パネルで検知した最大信号値から線量を推定し、消去に必要な時間を選択する事ができる。
ここで言う消去時間とは、放射線画像変換パネル、ここでは例えば半切サイズと仮定した時に、ハロゲンランプやLEDアレイなど、二次元方向に走査し、半切全面に光源を当てるのに要する時間を示す。よって実際に消去時間のコントロールは、レーザー走査を主走査とした時に、直交する副走査方向のハロゲンランプなどの消去ユニットを走査する、ボールネジやベルトなどの副走査搬送装置の速度をコントロールする事になる。得られた信号値から放射線画像変換パネル上の照射線量を計算し、線量毎に詳細な消去速度、ここで言う消去時間でコントロールさせても良いが、実際にはある段階、例のように4段階で区切る形を取ったりしても良い。
もちろん線量に応じて4段階に分けているが、放射線画像変換パネルの信号値で範囲決定し、上記のようにテーブルを構築しても良い。
そのときにBの放射線画像変換パネルは、上記のa〜dの消去時間の場合、パネルに到達する消去線量がそれぞれ、a.〜0.5mR、b.0.5mR〜5mR、c.5mR〜50mR、d.50mR〜とした場合、AとBの放射線画像変換パネルを区別し、Bの放射線画像変換パネルと判定された時は、Bの放射線画像変換パネルで検知した最大信号値から推測した線量に対し、上記の場合1/2する事で、Aと同じテーブルを使用して、ひとつの消去時間と線量の関係テーブルで、AとBの二つの放射線画像変換パネルに最適な消去時間を選定する事が可能になる。
また、この時、Bの放射線画像変換パネル用のテーブルも用意し、Aを読み取った場合はAのテーブルを使用して消去動作、Bを読み取った場合は、Bのテーブルを使用して消去動作を行わせても良い。
また、AとBにおいて、Aに比較し、Bの放射線画像変換パネルの消去性能が著しく良い(消去にかかる光エネルギーがほとんど必要ない)場合、aはa.〜1mR、b.1mR〜10mR、c.10mR〜100mR、d.100mR〜の4段階に分けて、それぞれ5s、10s、15s、20sの消去テーブルを使用し、Bについては、Aの最速の消去動作、a.の5sを採用するように、AとBの区別をし、Bの場合有無を言わさずに到達線量が1mR以下として、必ずa.の5sを選択するように画像入力装置を構築しても良い。この場合、Bの放射線画像変換パネルが選択されると、必ず5sで消去動作を行うが、例えば消去専用ボタンなどで、放射線画像変換パネルを読取動作せずに消去動作だけさせる場合は、最低速dの20sや、別途最低速度の設定を使用して、消去光の照射時間を伸ばしても構わない。
放射線画像変換パネルに記憶手段を用いて、その放射線画像変換パネルに適した消去テーブル、例えばAの放射線画像変換パネルの場合は、a.〜1mR、b.1mR〜10mR、c.10mR〜100mR、d.100mR〜の4段階が、それぞれ5s、10s、15s、20sになる消去テーブルを記憶手段に記憶させて、放射線画像入力装置に対してその記憶手段から消去テーブルをダウンロードし、放射線画像入力装置はダウンロードした消去テーブルを使用して、消去動作を行う。これにより、放射線画像入力装置は複数の消去テーブルや消去手段を持たずに、常に放射線画像変換パネルを読み取る際に最適な消去テーブルを使用して、消去動作を行わす事ができる。この方式を使う事で、現段階では未知の放射線画像変換パネルを将来に使用する場合でも、放射線画像入力装置を修正する事なしに最適な消去テーブルを使用して、消去動作を行わす事が出来る。
この時に放射線画像変換パネルに付属する記憶手段としては、RFIDなどのICチップなどを用いる事が出来る。放射線画像変換パネルにRFIDを組み込み、その放射線画像変換パネルに最適な消去方法、例えば消去テーブルをこのRFIDのメモリ部に保存する。放射線画像入力装置には、RFIDを無線で読み取る装置を配備し、放射線画像変換パネルが挿入された場合、このRFIDに対して無線でアクセスし、消去テーブルを放射線画像入力装置に対してダウンロードする。ダウンロードされた消去テーブルを使用して、放射線画像変換パネルを読み取り後、残像の消去をこのダウンロードした消去テーブルを使用して、消去動作を行わせる。ここでは無線システムについて言及したが、もちろん、有線のシステムでも構わない。変換テーブルをバーコード化し、光学的に読み取って消去テーブルをダウンロードする形でも構わない。
前記構成により、特にカセッテ型の放射線画像入力装置システムなどで、それぞれの放射線画像変換パネルに最適な、残像の消去が出来、かつ必要以上の光や熱を与えない消去動作を行わせることができる。また、消去テーブルを複数持ち、該当する放射線画像変換パネルの消去テーブルを使用して、その放射線画像変換パネル毎に最速の光や熱を当てない条件で消去動作をさせることができる。
以下、この発明の放射線画像入力装置の実施の形態について説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明の用語はこれに限定されない。 図1は放射線画像入力装置を備える放射線画像読取装置の概略図である。図1において、1は撮影部であり、101はX線などの放射線源、102は被写体、103は輝尽性蛍光体からなる放射線画像変換パネルである。3は読取部であり、301は読取用輝尽励起光源、303〜307は光走査系、309は輝尽発光集光体、310は光電変換器である。4は放射線画像再生部である。
撮影部1において、被写体102を透過した放射線は、放射線画像変換手段である放射線画像変換パネル103に吸収され、そのエネルギーの一部は輝尽性蛍光体中に放射線画像の情報として蓄積され、一部は瞬時発光として放出され、また一部は放射線源101からの放射線照射が止んだ後も瞬時発光の残光として放出される。撮影部1において放射線の照射された放射線画像変換パネル103は読取部3へ送られる。
読取手段としての読取部3に於いて放射線画像変換パネル103は読み取られるが、読取領域を指定する信号(以後「読取領域指定信号」という)によって読取コントロール部312は光変向器305と副走査部308に信号を与え、輝尽励起光の走査を制御することによって読取領域を指定する。
このようにして放射線照射領域が選択的に読み取られる。光電変換器310からの信号はアナログ/デジタル変換回路311を通った後、画像処理部からメモリへ記録される。その後、必要に応じて放射線画像再生部4へ送られて可視画像化され、あるいは銀塩フィルム(不図示)に露光されて可視画像化される。
ここで、読取手段である本読取部3のアナログ/デジタル変換回路311は、読み取り制御手段及び被写体情報を取得する手段の例として用いられるパソコンPCに接続され、更にパソコンPCはネットワークを介してサーバSに接続されている。記憶手段としてのサーバSは、被写体に関する電子カルテ情報や、過去に入力された被写体情報(被写体の体の厚さ、体重、体脂肪、年齢、性別など)の他、過去に同一被写体を撮影したことがある場合には、その被写体の撮影した放射線画像の部位、その読み取り条件及び放射線画像の適否に関する情報などを記憶している。なお、サーバSは、異なる他の放射線画像読取装置(不図示)にも接続されていてもよい。
被写体102について放射線画像の撮影を行おうとする場合、作業者は、被写体のID情報、例えば、ID番号、もしくは氏名、及び生年月日などの少くとも1つのデータをパソコンPCから入力することにより、ネットワークを介してサーバSにアクセスし、記憶された被写体情報を検索できるようになっている。
同一被写体の同一部位について撮影する場合、過去の読み取り条件を用いることが出来る。従って、パソコンPCは、その条件と読み取られた放射線画像が適切であるか判断し、同一の読み取り条件で新たな放射線画像の読み取りを行う。一方、その条件と読み取られた放射線画像が不適切であった場合、過去の読み取り条件を加工修正して新たな読み取り条件を作成し、放射線画像の読み取りを行う。より具体的には、放射線の線量が多く画像が明るすぎたような場合、読み取り感度を落とすように読み取り条件を変更することが考えられる。又、放射線画像の適否に関する情報の代わりに、過去の放射線画像データをそのまま記憶し、パソコンPCでかかるデータに基づき放射線画像の適否をその場で判断するようにしても良い。また、パソコンPCは、メディアMの情報をリーダーRによって読み込んで入力することもできる。
次に、放射線画像入力装置を図2に示す。この実施の形態の放射線画像入力装置50は、放射線画像変換パネル103として輝尽性蛍光体プレート、フォトマルチプライヤ(検出手段、検出器)10、高圧電源10a、制御部(感度補正手段、記憶手段)17、補正部13、消去用ユニット(ハロゲンランプ)14、ドライバ15、読取光源6等を備える。
ここでは、例えばAとBという二種類の放射線画像変換パネルが存在した場合に、それぞれの放射線画像変換パネルに対して、種別を表すある数値を与える。先の問題を解決する手段で述べたように、放射線画像変換パネルの種別について、プレートバージョン(以下PVと略)と言う形で、ある任意の数値を割り付ける。ここでAの放射線画像変換パネルについては、“001”を、Bの放射線画像変換パネルには、“030”を付ける。この数値は、それぞれの放射線画像変換パネルに例えば、バーコードやICタグなどでこのPV情報を付加する。
放射線画像入力装置50は各PVに対して、画像ムラ補正データを持つ。また感度補正データとして同一線量があったった時に同一信号値になるようにPMTへの印加電圧情報が対応して収められている(図3参照)。そのテーブルに対し消去パターン情報を更に追加する。ここで図4に示す通り、消去パターン情報に従って、消去テーブルが作成されている。ここではテーブル作成時に消去時間を決めておいて、その消去時間で十分消去が行われる線量を浴びた放射線画像変換パネルの最大信号値をそれぞれ数値として持たせている。もちろん最大信号値を決めておいて、消去時間を可変にする仕組みにしても構わない。
図4のテーブルにも記載されている信号値(単位step)だが、ここでは仮に放射線画像の濃度値(0〜3.0D)を12bit分解能で表した(0〜4095)と仮定する。例えばパターン1の場合、消去時間5sの場合、最大信号値が2000以下となら完全に消去可能という事で、図4のパターン1のテーブルのa項は2000となっている。2000を超えると、5sでは完全消去できないので、bの10s、cの15s・・・と消去時間がのびていく。ここで信号値を用いているのは、画像の最大信号値で比較するほうが、プレート面での照射線量を求めるより簡単な為、テーブルは信号値となっている。但しもちろん信号値でなく、放射線画像変換パネル上の照射線量でも構わない。線量に応じた値として、信号値をここで使用しているに過ぎない。
ここで実際に画像読取、消去動作について図5のフローチャートに示す。ステップa1において、カセッテを投入(放射線画像変換パネル)し、放射線画像入力装置50で、バーコード読取を行い、PVを認識する(ステップa2)。
そして、PV=001の判断を行ない(ステップa3)、PV=001の場合は図4のテーブルより、パターン1をA[]の配列に格納する(ステップa4)。ステップa3において、PV=030の場合は図4のテーブルより、ハ°ターン2をA[]の配列に格納する(ステップa5)。
そして、画像読取動作を開始し、画像信号値の最大値をモニタする(ステップa6)。最大信号値の変数をH、取り込み画像信号をDとするとHn=Hnー1とDの比較で大きい方を代入する。読取を終了して、画像信号値の最大値を決定する(ステップa7)。
次に、最大信号値Hとa[]のテーブルを比較し(ステップa8)、A[1]>Hであると(ステップa9)、aの速度で消去する(ステップa10)。A[2]>Hであると(ステップa11)、bの速度で消去する(ステップa12)。A[3]>Hであると(ステップa13)、cの速度で消去する(ステップa14)。A[4]>Hであると(ステップa15)、dの速度で消去する(ステップa16)。A[4]≦Hであると(ステップa15)、eの速度で消去し(ステップa17)、読取を動作を終了する(ステップa18)。
このように、まず、放射線画像入力装置50に対して放射線画像変換パネルを差し込む事によって、放射線画像入力装置50がバーコードデータを読み取る。このバーコードデータに収められているPVの数値を取り出し、図3から消去パターンを選択する。ここで得た消去パターンの消去テーブルを図4から取り込み、画像読取、消去動作の下準備が完了となる。そして読取動作を開始し実際に画像読取を行う。この時に画像上の信号値の最大値を常に画像読取しながらチェックする。
画像読取終了後、その画像に含まれる信号値の最大値に対して、以下の式を当てはめる。図4のテーブルの信号値は標準感度の時の信号値のため、実際には標準感度からずれた読取条件で画像を読み取る場合があるので、その感度補正を行う。
X=最大信号値+α
αは、該当感度時の補正係数。
標準感度の時は、α=0.
ここで得られた信号値“X”に対して、図4の消去テーブルで比較し、消去速度を決定する。
ここで図6のフローチャートのように、Cの放射線画像変換パネル(PV=060)の消去特性がきわめて良い場合は、ステップa5a〜a5eに示すように、テーブルを作成せずに、画像読取後の最大信号値を得た時に、PV=060の場合は、必ず最大信号値を“0”に強制的に変化させ、必ず最速値で消去動作を行わせても良い。
また、図7のように、ステップb1において、カセッテ(放射線画像変換パネル)を投入し、放射線画像入力装置50で、カセッテ上のメモリ(ICタグ)などからデータを読み取り、読取条件等を認読する(ステップb2)。
ステップb3、ステップb5〜ステップb16は、図5のステップa6〜ステップa18と同様な動作を行なう。
この実施の形態では、ステップb3とへ並列動作でカセッテ上のメモリ(ICタグ)などから、消去テーブルをダウンロードし、A口に格納する(ステップb4)。
ここでは画像読取時と並列動作で、消去テーフ机をカセッテ上のメモリからダウンロードしているが、消去テーブルをダウンロート゛してから、読取動作をさせても構わない。
このように、ICタグ(例えばRFIDなど)を放射線画像変換パネルに用意し、消去テーブルをこのICタグに入れておき、入力装置に放射線画像変換パネルが投入されたときに、消去テーブルをダウンロードして、その消去テーブルを使用して消去動作を行わせても良い。この方式を取ると、入力装置に消去テーブルを予め用意する必要がなく、新規の放射線画像変換パネルが後に作成されたときに、入力装置に対して消去テーブルをセット作業などしなくても良い利点がある。
この放射線画像入力装置は、放射線画像の読取り後における残像を効率良く消去するための技術に適用できる。
放射線画像入力装置を備える放射線画像読取装置の概略図である。 放射線画像入力装置を示す図である。 輝尽性蛍光体プレートの種類を示す図である。 消去パターンを示す図である。 放射線画像入力装置の動作スローチャートである。 放射線画像入力装置の動作スローチャートである。 放射線画像入力装置の動作スローチャートである。
符号の説明
1 撮影部
3 読取部
101 放射線源
102 被写体
103 放射線画像変換パネル
301 読取用輝尽励起光源
303〜307 光走査系
309 輝尽発光集光体

Claims (9)

  1. 被写体を透過した放射線発生源からの放射線を輝尽性蛍光体に吸収させることで放射線画像情報を蓄積記録する放射線画像変換パネルと、
    前記放射線画像変換パネルを励起光で走査することにより輝尽性蛍光体に蓄積記録されている放射線画像情報を輝尽発光せしめ、該輝尽発光を光電的に読み取って放射線画像情報を得る読取り手段と、
    前記読取り手段による読取り後に前記放射線画像変換パネルを消去光で走査して、残留放射線エネルギーによる残像を消去する残像消去手段をもつ放射線画像入力装置において、
    複数の種類の放射線画像変換パネルを使用可能な放射線画像入力装置において、それぞれの放射線画像変換パネルの特性に応じて、消去動作を行うことを特徴とする放射線画像入力装置。
  2. 請求項1の放射線画像入力装置において、
    複数の消去手段を持ち、それぞれの放射線画像変換パネルの特性に応じて、複数の消去手段から最適なものを選択して消去動作を行うことを特徴とする放射線画像入力装置。
  3. 請求項2の複数の消去手段は、
    ハロゲンランプ、蛍光灯、LED、レーザーなどの光源の照射手段や、熱源の照射手段を取ることが可能であり、
    また、前記光源や前記熱源の照射時間についても、変化させる事のできる制御手段を持ち、
    前記それぞれの放射線画像変換パネルの特性に応じて、前記光源や前記熱源を使用し、所定の時間で消去動作を行う事を特徴とする放射線画像入力装置。
  4. 放射線画像入力装置において、
    放射線画像変換パネルの種類別に消去テーブルもしくは、消去速度演算式を持たせ、
    前記消去テーブルや、前記消去速度演算式は、前記放射線画像変換パネルが受けたX線の線量に応じて消去速度をコントロールする為のテーブルや演算式であり、
    前記消去性能が良い放射線画像変換パネルは照射時間を短くし、消去性能が悪いものは照射時間を多く取るなどの消去動作させることを特徴とする放射線画像入力装置。
  5. 請求項4の放射線画像入力装置において、
    放射線画像変換パネルとして複数種類存在した場合、それぞれの放射線画像変換パネル毎に消去速度を変化させた消去テーブルを持たせたことを特徴とする放射線画像入力装置。
  6. 請求項1の放射線画像入力装置において、
    複数の放射線画像変換パネルが存在した場合、消去速度テーブルを消去性能が一番悪いもので構築し、その他の放射線画像変換パネルについては、該当消去速度テーブルの中で、消去時間が短いもの、照射時間が短いものを如何なる線量が放射線画像変換パネルに照射された場合でも使用することを特徴とする放射線画像入力装置。
  7. 請求項6の放射線画像入力装置において、
    別途消去操作を意図的に行わせる場合、例外的に最低速度の消去速度、照射時間の長いもので消去動作を行うことを特徴とする放射線画像入力装置。
  8. 請求項1の放射線画像入力装置において、
    放射線画像変換パネルに記憶手段を持たせ、
    自分自身の放射線画像変換パネルの消去テーブル、もしくは消去時間算出の演算式、もしくはその両者を放射線画像変換パネルに自身に記憶させ、
    その消去テーブルもしくは消去時間算出の演算式、もしくはその両者を放射線画像入力装置が放射線画像変換パネルの記憶手段から取り込む手段をもち、その取り込んだデータを使用し消去時間を設定する仕組みを持つことを特徴とする放射線画像入力装置。
  9. 請求項8の放射線画像入力装置において、
    放射線画像変換パネルに、無線を利用した個体識別の記憶手段と無線通信手段を持つものを持たせて、
    消去関連の前記放射線画像変換パネルのデータを保持し、前記記憶手段のデータを読み取る手段を持ち前記放射線画像変換パネル毎に適した消去動作を行うことを特徴とする放射線画像入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007010805A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Fujifilm Holdings Corp 放射線像変換パネルからの放射線エネルギーの放出除去方法

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