JP2008016648A - 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置、ディスプレイ装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置、ディスプレイ装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008016648A JP2008016648A JP2006186477A JP2006186477A JP2008016648A JP 2008016648 A JP2008016648 A JP 2008016648A JP 2006186477 A JP2006186477 A JP 2006186477A JP 2006186477 A JP2006186477 A JP 2006186477A JP 2008016648 A JP2008016648 A JP 2008016648A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organic
- layer
- light emitting
- light
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 0 *=C(C=CC1=O)N1c1cc(-[n]2c3cccnc3c3c2cccc3)cc(-[n]2c3cccnc3c3c2cccc3)c1 Chemical compound *=C(C=CC1=O)N1c1cc(-[n]2c3cccnc3c3c2cccc3)cc(-[n]2c3cccnc3c3c2cccc3)c1 0.000 description 1
- CWGRUYGJAMKIBS-UHFFFAOYSA-N CN(CC=C1)c(c2c3ccc(C=C)c2)c1[n]3-c(cc1)cc2c1[o]c(cc1)c2cc1-[n](c1c2cccc1)c1c2nccc1 Chemical compound CN(CC=C1)c(c2c3ccc(C=C)c2)c1[n]3-c(cc1)cc2c1[o]c(cc1)c2cc1-[n](c1c2cccc1)c1c2nccc1 CWGRUYGJAMKIBS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- ZWIOVACVORDNPH-UHFFFAOYSA-N Sc(cc1)cc(c2c3cccn2)c1[n]3-c(cc1c2c3)ccc1[o]c2ccc3-[n](c(c1c2)ccc2S)c2c1nccc2 Chemical compound Sc(cc1)cc(c2c3cccn2)c1[n]3-c(cc1c2c3)ccc1[o]c2ccc3-[n](c(c1c2)ccc2S)c2c1nccc2 ZWIOVACVORDNPH-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくともn層(n≧0)の有機層を有する第1の電極基板と、少なくともm層(m≧0)の有機層を有する第2の電極基板を貼り合わせて形成された有機EL素子において、前記有機層(m+m≧1)の少なくとも1つにりん光性発光化合物を含有し、貼り合せた面の剥離強度が10N/m以上であることを特徴とする有機EL素子。
【選択図】なし
Description
(a)電極基板上に薄膜を逐次形成して行く方法(逐次成膜法)
(b)電極基板上と対向電極基板の2つに適宜薄膜を形成した後に貼合する方法(貼合法)
とがある。
(1)逐次製膜法では最後に成膜する対向電極を予め準備しておけること、
(2)基板にフィルムを用いることでロールtoロール方式での連続生産が可能になること、
(3)接合面を有機層同士にすれば有機層の積層が容易にできること、
などが挙げられる。
又、本発明の好ましい態様においては、上記貼合された接合面について、これを分子レベルで密着させるため、接合後に界面間に共有結合を形成させることが、非常に有効な手段であることを見出した。
本発明の有機EL素子の構成層について説明する。本発明において、有機EL素子の層構成の好ましい具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されない。
(ii)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(iii)陽極/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極
(iv)陽極/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層/陰極
(v)陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層/陰極
本発明の有機EL素子においては、青色発光層の発光極大波長は430nm〜480nmにあるものが好ましく、緑色発光層は発光極大波長が510nm〜550nm、赤色発光層は発光極大波長が600nm〜640nmの範囲にある単色発光層であることが好ましく、これらを用いた表示装置であることが好ましい。また、これらの少なくとも3層の発光層を積層して白色発光層としたものであってもよい。更に、発光層間には非発光性の中間層を有していてもよい。本発明の有機EL素子としては白色発光層であることが好ましく、これらを用いた照明装置であることが好ましい。
本発明に係る発光層は、電極または電子輸送層、正孔輸送層から注入されてくる電子及び正孔が再結合して発光する層であり、発光する部分は発光層の層内であっても発光層と隣接層との界面であってもよい。
本発明に用いられるホスト化合物について説明する。
本発明に係る発光ドーパントについて説明する。
本発明に係るリン光ドーパントについて説明する。
蛍光ドーパント(蛍光性化合物)としては、クマリン系色素、ピラン系色素、シアニン系色素、クロコニウム系色素、スクアリウム系色素、オキソベンツアントラセン系色素、フルオレセイン系色素、ローダミン系色素、ピリリウム系色素、ペリレン系色素、スチルベン系色素、ポリチオフェン系色素、または希土類錯体系蛍光体等が挙げられる。
注入層は必要に応じて設け、電子注入層と正孔注入層があり、上記の如く陽極と発光層または正孔輸送層の間、及び陰極と発光層または電子輸送層との間に存在させてもよい。
阻止層は、上記の如く有機化合物薄膜の基本構成層の他に必要に応じて設けられるものである。例えば、特開平11−204258号公報、同11−204359号公報、及び「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の237頁等に記載されている正孔阻止(ホールブロック)層がある。
正孔輸送層とは正孔を輸送する機能を有する正孔輸送材料からなり、広い意味で正孔注入層、電子阻止層も正孔輸送層に含まれる。正孔輸送層は単層または複数層設けることができる。
電子輸送層とは電子を輸送する機能を有する材料からなり、広い意味で電子注入層、正孔阻止層も電子輸送層に含まれる。電子輸送層は単層または複数層設けることができる。
本発明において、例えば、第一の電極基板上に形成される陽極としては、仕事関数の大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。このような電極物質の具体例としてはAu等の金属、CuI、インジウムチンオキシド(ITO)、SnO2、ZnO等の導電性透明材料が挙げられる。また、IDIXO(In2O3−ZnO)等非晶質で透明導電膜を作製可能な材料を用いてもよい。陽極はこれらの電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により、薄膜を形成させ、フォトリソグラフィー法で所望の形状のパターンを形成してもよく、あるいはパターン精度をあまり必要としない場合は(100μm以上程度)、上記電極物質の蒸着やスパッタリング時に所望の形状のマスクを介してパターンを形成してもよい。あるいは、有機導電性化合物のように塗布可能な物質を用いる場合には、印刷方式、コーティング方式など湿式製膜法を用いることもできる。この陽極より発光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくすることが望ましく、また陽極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましい。更に膜厚は材料にもよるが、通常10nm〜1000nm、好ましくは10nm〜200nmの範囲で選ばれる。
一方、例えば、第一の電極基板上に形成される陰極としては、仕事関数の小さい(4eV以下)金属(電子注入性金属と称する)、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属等が挙げられる。これらの中で、電子注入性及び酸化等に対する耐久性の点から、電子注入性金属とこれより仕事関数の値が大きく安定な金属である第二金属との混合物、例えば、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al2O3)混合物、リチウム/アルミニウム混合物、アルミニウム等が好適である。陰極はこれらの電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により薄膜を形成させることにより、作製することができる。また、陰極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常10nm〜5μm、好ましくは50nm〜200nmの範囲で選ばれる。なお、発光した光を透過させるため、有機EL素子の陽極または陰極のいずれか一方が、透明または半透明であれば発光輝度が向上し好都合である。
本発明の有機EL素子に係る電極基盤(以下、基体、基板、基材、支持体等ともいう)としては、ガラス、プラスチック等の種類には特に限定はなく、また、透明であっても不透明であってもよい。基板側から光を取り出す場合には、基板は透明であることが好ましい。好ましく用いられる透明な基板としては、ガラス、石英、透明樹脂フィルムを挙げることができる。特に好ましい基板は、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能で、ロールツウロールによって素子形成が可能な樹脂フィルムである。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、セルロースアセテートフタレート(TAC)、セルロースナイトレート等のセルロースエステル類又はそれらの誘導体、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンビニルアルコール、シンジオタクティックポリスチレン、ポリカーボネート、ノルボルネン樹脂、ポリメチルペンテン、ポリエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン類、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトンイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、ナイロン、ポリメチルメタクリレート、アクリル或いはポリアリレート類、アートン(商品名JSR社製)或いはアペル(商品名三井化学社製)といったシクロオレフィン系樹脂等を挙げられる。樹脂フィルムの表面には、無機物、有機物の被膜またはその両者のハイブリッド被膜が形成されていてもよく、JIS K 7129−1987に準拠した方法で測定された水蒸気透過度(25±0.5℃、相対湿度(90±2)%RH)が、0.01g/m2・24hr以下のバリア性フィルムであることが好ましく、更には、JIS K 7126−1992に準拠した方法で測定された酸素透過度が、10-3ml/m2/24hr・atm以下、水蒸気透過度が、10-3g/m2・24hr以下の高バリア性フィルムであることが好ましい。高バリア性フィルムとするために樹脂フィルム表面に形成されるバリア膜を形成する材料としては、水分や酸素など素子の劣化をもたらすものの浸入を抑制する機能を有する材料であればよく、例えば、酸化珪素、二酸化珪素、窒化珪素などを用いることができる。更に該膜の脆弱性を改良するためにこれら無機層と有機材料からなる層の積層構造を持たせることがより好ましい。無機層と有機層の積層順については特に制限はないが、両者を交互に複数回積層させることが好ましい。
本発明の有機EL素子の封止に用いられる封止手段としては、例えば封止部材と、電極、基板とを接着剤で接着する方法を挙げることができる。封止部材としては、有機EL素子の表示領域を覆うように配置されておればよく、凹板状でも、平板状でもよい。また、透明性、電気絶縁性は特に限定されない。具体的には、ガラス板、ポリマー板・フィルム、金属板・フィルム等が挙げられる。ガラス板としては、特にソーダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラス、石英等を挙げることができる。
有機層を挟み基板と対向する側の前記封止膜あるいは前記封止用フィルムの外側に、素子の機械的強度を高めるために保護膜、あるいは保護板を設けてもよい。特に、封止が前記封止膜により行われている場合には、その機械的強度は必ずしも高くないため、このような保護膜、保護板を設けることが好ましい。これに使用することができる材料としては、前記封止に用いたのと同様なガラス板、ポリマー板・フィルム、金属板・フィルム等を用いることができるが、軽量かつ薄膜化ということからポリマーフィルムを用いることが好ましい。
本発明の有機EL素子の作製方法について説明する。
有機EL素子は空気よりも屈折率の高い(屈折率が1.7〜2.1程度)層の内部で発光するため、発生した光のうち15%から20%程度の光しか取り出せないと言われている。これは、臨界角以上の角度θで界面(透明基板と空気との界面)に入射する光が全反射を起こすことから、透明電極ないし発光層と透明基板との間で光が全反射を起こし、光が透明電極ないし発光層を導波し、結果として光が素子側面方向に逃げるためである。
また、本発明の有機EL素子は基板の光取り出し側に、マイクロレンズアレイ状の構造を設けるように加工したり、あるいは所謂集光シートと組み合わせ、特定方向、例えば、素子発光面の正面方向に集光することにより輝度を高めることができる。
本発明の有機EL素子は、表示デバイス、各種発光光源として用いることができる。発光光源として、例えば、家庭用照明、車内照明、時計や液晶用のバックライト、看板広告、信号機、光記憶媒体の光源、電子写真複写機の光源、光通信処理機の光源、光センサーの光源等が挙げられるがこれに限定するものではないが、特に、カラーフィルターと組み合わせた液晶表示装置のバックライト、照明用光源としての用途に有効に用いることができる。
本発明のディスプレイ装置について説明する。本発明の表示装置は多色または白色の表示装置に用いられる。多色または白色の表示装置の場合は、発光層形成時のみシャドーマスクを設ける。発光層をパターニングする場合、その方法に限定はないが、好ましくは蒸着法、インクジェット法、印刷法である。蒸着法を用いる場合においてはシャドーマスクを用いたパターニングが好ましい。このようにして得られた多色または白色の表示装置に、直流電圧を印加する場合には、陽極を+、陰極を−の極性として電圧2V〜40V程度を印加すると、発光が観測できる。また、逆の極性で電圧を印加しても電流は流れずに発光は全く生じない。さらに、交流電圧を印加する場合には、陽極が+、陰極が−の状態になったときのみ発光する。なお、印加する交流の波形は任意でよい。
本発明の照明装置について説明する。本発明の有機EL素子は、照明用や露光光源のような一種のランプとして使用しても良いし、画像を投影するタイプのプロジェクション装置や、静止画像や動画像を直接視認するタイプの表示装置(ディスプレイ)のバックライトとして使用しても良い。液晶表示装置用のバックライトとして使用する場合の液晶の駆動方式は単純マトリクス(パッシブマトリクス)方式でもアクティブマトリクス方式でもどちらでも良い。液晶表示装置におけるバックライトであれば、発光層に用いる発光材料としては特に制限はなく、CF(カラーフィルター)特性に対応した波長範囲に適合するように、発光材料中から任意のものを選択して組み合わせて、また、前記の光取りだし及び/又は集光シート等と組み合わせて、白色化すればよい。
〈第1の電極基板の作製〉
陽極として100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)を100nm製膜した基板(NHテクノグラス社製NA45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった。
第1の電極基板の作製時に使用したUVオゾン洗浄済みの基板を市販のスピンコータに取り付け、下記化合物CBP(60mg)をトルエン10mlに溶解した溶液を用い、1000rpm、30secの条件下、スピンコート(膜厚約40nm)し、有機層1層を有する第2の電極基板を作製した。
素子の剥離強度はSAICAS法にて、ダイプラ・ウィンテス社製のSAICAS NN−04型を用いて測定した。SAICAS法とは,鋭利な切刃(単結晶ダイヤモンド,焼結合金)を用いて,垂直荷重を一定方向に保った状態で,水平方向に定速で動かすために必要な水平荷重を測定する手法であり、薄膜の剥離強度の測定が可能となる。
装置;ダイプラウインテス製サイカスNN−04型
測定条件;
ダイヤモンド製1mm幅の刃を使用。剪断角度は45°
押圧荷重を2μN、バランス加重1μNとし、垂直速度1nm/sec、水平速度100nm/secにて切削を行い、水平、垂直力を記録した。尚、サンプリングステップは0.2sec/pointである。
実施例2
〈有機EL素子2−1〜2−3の作製〉
〈第1の電極基板の作製〉
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった後、市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、アルミニウム(膜厚約110nm)、フッ化リチウム(膜厚約0.5nm)を蒸着した。
陽極として100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)を100nm製膜した基板(NHテクノグラス社製NA45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった。
以下のようにして作製した有機EL素子2−1〜2−3の評価を行い、その結果を表2に示す。
作製した有機EL素子について、23℃、乾燥窒素ガス雰囲気下で2.5mA/cm2定電流を印加した時の外部取り出し量子効率(%)を測定した。なお測定には同様に分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ製)を用いた。
2.5mA/cm2の一定電流で駆動したときに、輝度が発光開始直後の輝度(初期輝度)の半分に低下するのに要した時間を測定し、これを半減寿命時間(τ0.5)として寿命の指標とした。なお測定には分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ製)を用いた。
〈有機EL素子3−1〜3−3の作製〉
〈第1の電極基板の作製〉
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった後、市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、アルミニウム(膜厚約110nm)、フッ化リチウム(膜厚約0.5nm)を蒸着した。
陽極として100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)を100nm製膜した基板(NHテクノグラス社製NA45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった。
以下のようにして作製した有機EL素子3−1〜3−3の評価を行い、その結果を表5に示す。
作製した有機EL素子について、23℃、乾燥窒素ガス雰囲気下で2.5mA/cm2定電流を印加した時の外部取り出し量子効率(%)を測定した。なお測定には同様に分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ製)を用いた。
2.5mA/cm2の一定電流で駆動したときに、輝度が発光開始直後の輝度(初期輝度)の半分に低下するのに要した時間を測定し、これを半減寿命時間(τ0.5)として寿命の指標とした。なお測定には分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ製)を用いた。
〈有機EL素子4−1〜4−5の作製〉
〈第1の電極基板の作製〉
100mm×100mm×1.1mmのガラス基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった。この基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、モリブデン製抵抗加熱ボートの一つにアルミニウム200mgを入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにフッ化リチウム200mgを入れ、更に別のモリブデン製抵抗加熱ボートにBCPを200mg入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにホスト化合物としてCBP200mgを入れ、別のモリブデン製抵抗加熱ボートにIr−9を100mg入れ、真空蒸着装置に取付けた。
陽極として100mm×100mm×1.1mmのガラス基板上にITO(インジウムチンオキシド)を100nm製膜した基板(NHテクノグラス社製NA45)にパターニングを行った後、このITO透明電極を設けた透明支持基板をイソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった。この透明支持基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定し、モリブデン製抵抗加熱ボートにα−NPDを200mg入れ、真空蒸着装置に取付けた。
以下のようにして作製した有機EL素子4−1〜4−6の評価を行い、その結果を表7に示す。
作製した有機EL素子について、23℃、乾燥窒素ガス雰囲気下で2.5mA/cm2定電流を印加した時の外部取り出し量子効率(%)を測定した。なお測定には同様に分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ製)を用いた。
2.5mA/cm2の一定電流で駆動したときに、輝度が発光開始直後の輝度(初期輝度)の半分に低下するのに要した時間を測定し、これを半減寿命時間(τ0.5)として寿命の指標とした。なお測定には分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ製)を用いた。
《フルカラー表示装置の作製》
(青色発光有機EL素子)
青色発光有機EL素子として、実施例3で作製した有機EL素子3−3を用い、青色発光有機EL素子5−1B(青)とした。
実施例3の有機EL素子3−3の作製において、2−7を2−1に変更した以外は同様にして、緑色発光有機EL素子5−1G(緑)を作製した。
実施例3の有機EL素子3−3の作製において、2−7を2−5に変更した以外は同様にして、赤色発光有機EL素子5−1R(赤)を作製した。
《白色の照明装置の作製》
実施例3の有機EL素子3−3において、2−7を2−7と2−1と2−5の混合物に変更した以外は同様にして、白色発光有機EL素子6−1W(白色)を作製した。
3 画素
5 走査線
6 データ線
7 電源ライン
10 有機EL素子
11 スイッチングトランジスタ
12 駆動トランジスタ
13 コンデンサ
A 表示部
B 制御部
107 透明電極付きガラス基板
106 有機EL層
105 陰極
102 ガラスカバー
108 窒素ガス
109 捕水剤
Claims (9)
- 少なくともn層(n≧0)の有機層を有する第1の電極基板と、少なくともm層(m≧0)の有機層を有する第2の電極基板を貼り合わせて形成された有機エレクトロルミネッセンス素子において、前記有機層(m+n≧1)の少なくとも1つにりん光性発光化合物を含有し、貼り合せた面の剥離強度が10N/m以上であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 貼り合せる面が互いに有機層であることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 貼り合せる面の少なくとも一方に反応性置換基を有する有機化合物を含有することを特徴とする請求項1又2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 貼り合せる面の両方に反応性置換基を有する有機化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項の記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 有機層の形成方法が湿式方法であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を製造する有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、前記有機層の少なくとも1つにりん光性発光化合物を含有し、貼り合せた面の剥離強度が10N/m以上であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とする照明装置。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とするディスプレイ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186477A JP2008016648A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置、ディスプレイ装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
PCT/JP2007/062225 WO2007148649A1 (ja) | 2006-06-21 | 2007-06-18 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、照明装置及びディスプレイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006186477A JP2008016648A (ja) | 2006-07-06 | 2006-07-06 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置、ディスプレイ装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008016648A true JP2008016648A (ja) | 2008-01-24 |
Family
ID=39073386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006186477A Pending JP2008016648A (ja) | 2006-06-21 | 2006-07-06 | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置、ディスプレイ装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008016648A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016096118A (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 大日本印刷株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置の製造方法 |
JP2017135179A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 株式会社ジャパンディスプレイ | フレキシブル表示装置及びフレキシブル表示装置の製造方法 |
JP2019195051A (ja) * | 2018-05-01 | 2019-11-07 | キヤノン株式会社 | 光電変換装置および機器 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001052857A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Sharp Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 |
JP2004342407A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 有機電界発光素子及びその製造方法 |
JP2006302795A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Seiko Epson Corp | 発光装置の製造方法、発光装置および電子機器 |
-
2006
- 2006-07-06 JP JP2006186477A patent/JP2008016648A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001052857A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Sharp Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 |
JP2004342407A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | 有機電界発光素子及びその製造方法 |
JP2006302795A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Seiko Epson Corp | 発光装置の製造方法、発光装置および電子機器 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016096118A (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 大日本印刷株式会社 | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置の製造方法 |
JP2017135179A (ja) * | 2016-01-26 | 2017-08-03 | 株式会社ジャパンディスプレイ | フレキシブル表示装置及びフレキシブル表示装置の製造方法 |
JP2019195051A (ja) * | 2018-05-01 | 2019-11-07 | キヤノン株式会社 | 光電変換装置および機器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5256485B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP5151031B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP5413459B2 (ja) | 白色発光有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP2009135183A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP2014099645A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP2006237306A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、表示装置及び照明装置 | |
JP5186757B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP2014140066A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子材料 | |
JP2007180277A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP5051125B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光色度安定化方法、照明装置及び電子ディスプレイ装置 | |
JP5664715B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP2007005211A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、その製造方法、表示装置及び照明装置 | |
JPWO2011132550A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置 | |
JP5181920B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
JP2009252944A (ja) | 有機エレクトロルミネセンス素子とその製造方法 | |
JP4962452B2 (ja) | 面発光素子及び発光パネル | |
JP4978034B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JPWO2012172883A1 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
WO2008029683A1 (fr) | Élément d'électroluminescence organique, procédé de fabrication correspondant, dispositif d'éclairage et dispositif d'affichage | |
JP5217844B2 (ja) | 照明用面発光パネル | |
JP2008016648A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、照明装置、ディスプレイ装置および有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
JP5228288B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子およびその製造方法 | |
JP2009289716A (ja) | 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法 | |
JP2008305613A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 | |
JP2008034786A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、照明装置及びディスプレイ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090702 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120307 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120605 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120828 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120904 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20121221 |