JP2008015680A - 画像処理装置およびその動作方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリープ状態時に発生した不具合の発生箇所を特定することにより装置のエラー発生に対して迅速に対応することができ、かつ定期的な自己診断を実施することにより装置の信頼性の向上およびメンテナンスコストの低減を図ることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、JTAGテストを集積回路に実行するJTAGテスト手段を備えている。JTAGテストは、スリープ状態から通常動作状態へのスリープ復帰時におけるスリープ復帰処理の前に実行される。たとえば、スリープ中にスリープ復帰要因が発生した場合、ステップS101で、そのスリープ復帰要因が所定スリープ復帰要因であると判定されると、JTAGテストを実行する(ステップS102)。そして、ステップS105で集積回路のJTAGテストの実行が終了したと判定された後、スリープ復帰処理を行う(ステップS106)。
【選択図】図2

Description

本発明は、JTAGに準拠したJTAGテストを集積回路に実行するJTAGテスト手段を備えた画像処理装置に係り、特にスリープ状態を有する画像処理装置の集積回路に実行するJTAGテストの改良に関する。
集積回路(IC)の不良検査を行う手法にJATGテストがある。JTAGテスト(バウンダリスキャンテスト)は、LSIが正常に動作するか否かをテストするための手法の一つである。JTAGは、Joint European Test Action Group(JETAG:現JTAG)によって提案され、米国電気電子学会(IEEE)が1990年にIEEE std. 1149.1-1990「Standard Test Access Port and Boundary-Scan Architecture」として標準化されている。
従来、チップの製造時や電子機器の組立時に、集積回路に内蔵されたJTAGテスト装置の制御を行う制御装置を外部から接続することによりJTAGテストを実行していたが、近年、電子機器の使用時にユーザがJTAGテストを容易に行うことができる技術が提案されている。
たとえば、特許文献1に開示されているように、JTAGテストの実行に必要な複数の装置を電子機器に内蔵し、JTAGテストの開始のための検査開始スイッチを電源スイッチに連動させた技術がある。この技術では、電源スイッチをオンにしたときに検査開始スイッチがオンとなりJTAGテストが実行されるとともに、電源スイッチをオフにしたときに検査開始スイッチがオフになることにより、自動的にJTAGテストを実行することができる。このように自己診断を実施することができるので、メンテナンスコストの削減や不具合発生時に迅速な対応を実現することができる。
JTAGテストの実行が必要な集積回路を内蔵する電子機器として、複写機や、ファクシミリ、プリンタ、それら機器の機能を備えた複合機などの画像処理装置がある。画像処理装置では、その非使用状態において所定時間が経過したときに、消費電力の低減のためにスリープ状態に移行し、必要な部位以外へは電力供給を自動的に停止している。
特開平9−5400号公報(要約)
しかしながら、スリープ状態を有する画像処理装置に特許文献1をそのまま適用した場合、電源をオンにした時のみにJTAGテストを実行するため、スリープ状態の時に電力供給が停止されている集積回路に不具合(たとえばホコリに起因した短絡)が発生しても、その不具合の発生箇所を特定することができないため、装置のエラー発生に対して迅速な対応を行うことができない。また、スリープ状態を有する画像処理装置では、ユーザによる電源のオン・オフの切り換えがほとんど行われないため、定期的な自己診断を実施することができず、その結果、装置の信頼性が低下するとともにメンテナンスコストが増大していた。
したがって、本発明は、スリープ状態時に発生した不具合の発生箇所を特定することにより装置のエラー発生に対して迅速に対応することができ、かつ定期的な自己診断を実施することにより装置の信頼性の向上およびメンテナンスコストの低減を図ることができる画像処理装置およびその動作方法を提供することを目的としている。
本発明の画像処理装置は、動作状態とスリープ状態とを有するとともに、スリープ状態から動作状態へのスリープ復帰時にスリープ復帰処理を実行する画像処理装置であって、集積回路と、JTAGに準拠したJTAGテストを集積回路に実行するJTAGテスト手段とを備え、JTAGテストは、スリープ復帰時におけるスリープ復帰処理の前に実行されることを特徴としている。
本発明の画像処理装置では、JTAGテスト手段がスリープ復帰時におけるスリープ復帰処理の前にJTAGテストを実行するので、スリープ状態時に発生した不具合の発生箇所を特定することができる。したがって、装置のエラー発生に対して迅速に対応することができる。また、定期的な自己診断を実施することができるので、装置の信頼性の向上およびメンテナンスコストの低減を図ることができる。
ここで、JTAGテスト手段として種々の構成を用いることができる。たとえば、JTAGテスト手段としてJTAGコントローラを用いることができる。この場合、集積回路は、JTAGに対応しており、所定の機能を実現する回路に加えて、JTAGに対応した回路とTAP (Test Access Port)と呼ばれる5本の端子からなるインタフェースを持ち、テストデータの入出力や制御が行えるように構成することができる。上記態様では、複数の装置からなるJTAGテスト装置を用いないので、装置の低価格化を図ることができる。
また、JTAGコントローラの代わりに、画像処理などの所定処理を行うために画像処理装置に設けられているFPGA(field programmable gate array)を用いることができる。この場合、動作状態では所定処理を実行するための所定処理実行回路にFPGAをコンフィギュレーションすることができ、所定スリープ復帰要因の発生後にはJTAGテスト手段としてJTAGテストを実行するためのJTAGコントローラ回路にFPGAをコンフィギュレーションすることができる。上記態様では、JTAGコントローラのようなJTAGテスト用ハードウェアを用いないので、装置の低価格化を図ることができる。また、上記態様では、FPGAのJTAGコントローラ回路へのコンフィギュレーションは、動作状態からスリープ状態へ移行する時になされるようにしてもよい。
ここで、画像処理装置のスリープ状態から動作状態への復帰のスリープ復帰要因として、外部機器からの信号の受信や、所定ボタンの押下、タイマにより設定された所定時間の経過毎、タイマにより指定された所定時刻の到達などが挙げられるが、それらのなかからJTAGテストの実行のための所定スリープ復帰要因を選択することができる。また、所定スリープ復帰要因として、タイマにより設定されたスリープ状態での所定時間以上の経過に設定することができる。上記態様では、JTAGテスト手段は、所定スリープ復帰要因の発生時に、スリープ状態での経過時間がタイマによる設定時間以上の場合にはJTAGテストを実行し、スリープ状態での経過時間がタイマによる設定時間未満の場合にはJTAGテストを実行しないように設定することができる。また、外部機器からの信号の受信は、パラレルポート、シリアルポート、イーサネット(登録商標)、USB、FAX回線、無線LAN、および、移動体通信のうちの少なくとも1つのインタフェースを通じてなされ、所定スリープ復帰要因は、インタフェースの種類に応じて設定されるようにしてもよい。
また、集積回路が複数ある場合、JTAGテストは、所定の集積回路に実行し、それ以外の集積回路には実行しないように設定することができる。この場合、JTAGテストの実行のための所定スリープ復帰要因と、JTAGテストが実行される所定の集積回路の対応を適宜設定することができる。
JTAGテスト手段としてFPGAを用いる場合、種々の構成を用いることができる。たとえば、スリープ状態への移行の前にFPGAの内部状態情報を保持する不揮発性記憶手段を備え、FPGAは、スリープ復帰時に、不揮発性記憶手段に保持されていた内部状態情報に基づいて所定処理実行回路に再コンフィギュレーションされるようにしてもよい。
また、一般的に、外部機器と通信を行うインタフェース装置は、外部機器から送信されたデータを一時的に保持するための非常に小さな容量(数バイトから数キロバイト)のメモリを有しているが、そのメモリ容量では不足する場合が多い。その問題を解決するために、FPGAは、JTAGコントローラにコンフィギュレーションされているとき、外部機器から送信されるデータを保持するデータ保持機能を有することができる。この場合、FPGAに設けられた内部メモリを用いることができる。また、FPGAに保持されたデータは、スリープ復帰処理後に所定処理がなされるようにしてもよい。上記態様では、JTAGテスト実行中にインタフェース装置からデータが送信されたとき、そのデータを確実に保持することができる。
本発明の画像処理装置の動作方法は、動作状態とスリープ状態とを有し、スリープ状態から動作状態へのスリープ復帰時にスリープ復帰処理を実行するとともに、集積回路とJTAGテスト手段とを備えた画像処理装置の動作方法であって、JTAGテスト手段は、スリープ復帰時におけるスリープ復帰処理の前に、JTAGに準拠したJTAGテストを集積回路に実行することを特徴としている。
本発明の画像処理装置またはその動作方法によれば、スリープ状態時に発生した不具合の発生箇所を特定することができるので、装置のエラー発生に対して迅速に対応することができる。また、定期的な自己診断を実施することができるので、装置の信頼性の向上およびメンテナンスコストの低減を図ることができる。
(1) 第1実施形態
(1−1)第1実施形態の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置101の概略構成を表すブロック図である。画像処理装置101は、たとえば複写機能や、通信機能、プリンタ機能を有する複合機である。画像処理装置101は、JTAGコントローラ102、FPGA(field programmable gate array)103、CPU(central processing unit)104、ROM(read only memory)105、RAM(random access memory)106、画像入力処理用チップ107、および画像出力処理用チップ108を備えている。JTAGコントローラ102は、JTAGテストを実行する際の処理を制御するハードウェアである。FPGA103は、内部にコンフィグレーションデータ109を記憶する不揮発メモリ(EEPROM)を備えている。コンフィグレーション109は、FPGA103を画像処理集積回路の論理回路に設定する通常動作用のコンフィグレーションデータである。
CPU104は、画像処理装置101の動作を統括し、画像処理装置101における各種処理を実行する。ROM105は、画像処理装置101が各種処理を行う際の動作プログラムおよび各種の設定データ等を記憶している。RAM106は、各種の処理において、データを一時的に記憶し、また各種の処理におけるワーキングエリアとして利用される。なお、RAM106の一部としてEEPROM等の不揮発メモリを配置し、データを記憶できるようにしてもよい。
画像入力処理用チップ107は、画像情報を読み取る画像読取部(図示省略)からの出力信号を受け取り、FPGA103で扱うことができるデータ形式に変換する処理を行い、またこのイメージセンサの動作を制御する制御信号を生成する集積回路である。画像入力処理用チップ107で受け取られた画像データは、FPGA103に送られ、そこで所定の画像処理が行われる。画像出力処理用チップ108は、FPGA103で画像処理が施された画像データ受け取り、それを印刷部(図示省略)に解釈できるデータ形式に変換し、その変換したものを印刷部に出力する集積回路である。また、画像出力処理用チップ108は、印刷部の動作を制御する制御信号を生成する。
JTAGコントローラ102、FPGA103、CPU104、ROM105、RAM106、画像入力処理用チップ107、および画像出力処理用チップ108は、システムバスで接続されている。また、それら集積回路(チップ)のTAPの端子は、ボード上でデイジーチェーン(daisy chain)接続されている。これにより複数の集積回路に対するJTAGテストが行える。
また、画像処理装置101は、図示省略したインタフェース装置、操作手段、および表示ディスレイを備えている。インタフェース装置では、パラレルポート、シリアルポート、イーサネット(登録商標)、USB、FAX回線、無線LAN、および、移動体通信の少なくとも1つを通じて外部機器からの画像データの受信が行われ、受信された画像データは、画像入力処理用チップ107に送信される。操作手段は、画像処理装置101に各種設定や操作を行うための各種ボタンを有する。表示ディスプレイは、動作中に各種情報の表示を行い、また、後述するJTAGテスト処理時にエラーが発生した場合に、異常発生の旨を表示する。なお、画像処理装置101では、画像処理をFPGA103のみで行うのではなく、画像処理用ASICをさらに配置し、そこで画像処理を負担させてもよい。また、FPGAを複数配置し、各種処理を分担するようにしてもよい。
上記のような構成を有する画像処理装置101は、電源部(図示略)から電力供給が行われるとともに各種機能による処理が実行可能な通常動作状態と、電源部(図示略)から必要な部位以外への電力供給が停止されるスリープ状態とを有し、スリープ状態から通常動作状態への移行時にスリープ復帰処理が行われる。通常動作状態からスリープ状態への移行は、たとえば、タイマにより設定された所定時間が経過したときに行われる。スリープ状態では、たとえば画像入力処理用チップ107、画像出力処理用チップ108、画像読取部、および印刷部への電力供給が停止される。スリープ状態から通常動作状態へのスリープ復帰のためのスリープ復帰要因として、たとえば、外部機器からの信号の受信や、操作手段のボタンの押下がある。また、タイマを用いて、スリープ復帰要因として、たとえば所定時間の経過毎および所定時刻の到達をスリープ復帰要因に適宜設定することができる。スリープ復帰処理では、電源部から各部位への電力供給を行い、各種機能による処理が実行可能な状態に設定される。
第1実施形態では、操作手段を用いて、上記スリープ復帰要因のなかからJTAGテスト実行のための所定スリープ復帰要因を選択し、所定スリープ復帰要因はCPU104などに設定される。この場合、タイマを用いて、所定スリープ復帰要因の発生時に、スリープ状態での経過時間が設定時間(たとえば24時間)以上の場合にはJTAGテストを実行し、スリープ状態での経過時間が設定時間未満の場合にはJTAGテストを実行しないように設定することが可能である。
(1−2)実施形態の動作
次に、図2を参照して、上記のような構成を有する画像処理装置101の動作について説明する。図2は、画像処理装置101におけるスリープ状態からスリープ復帰処理までに行われる処理手順を表すフローチャートである。ユーザは、画像処理装置101がスリープ状態に移行する前に、JTAGテストが行われる所定スリープ復帰要因として、スリープ状態での経過時間が設定時間24時間以上での外部機器からの信号の受信および操作手段のボタンの押下を予め設定しておく。
まず、画像処理装置101のスリープ状態時にスリープ復帰要因が発生した場合、そのスリープ復帰要因が所定スリープ復帰要因であるか否かを判定する(ステップS101)。たとえば操作ボタンの押下がなされたときにスリープ状態の経過時間が24時間未満である場合、ステップS101で所定スリープ復帰要因以外であると判定され、スリープ復帰処理を行う(ステップS106)。一方、操作ボタンの押下がなされたときにスリープ状態の経過時間が24時間以上である場合、ステップS101で所定スリープ復帰要因であると判定し、JTAGテストを実行する(ステップS102)。JTAGテストの実行順序は、JTAGチェインに接続されているFPGA103、ROM105、画像入力処理用チップ107、画像出力処理用チップ108、RAM106、CPU104である。なお、JTAGテストは、スリープ状態時に電力供給が停止されている集積回路(たとえば画像入力処理用チップ107および画像出力処理用チップ108)に実行し、それ以外の集積回路に実行しないように設定してもよい。
JTAGテストの実行が開始されると、JTAGコントローラ102は、テストデータを集積回路(たとえばROM105)のTAPの端子に出力する。テストデータが入力された集積回路は、そのテストデータに基づいてJTAGの規格に規定されている処理行い、その処理結果をTAPの端子からJTAGコントローラ102に送信する。JTAGコントローラ102は、処理結果のデータと期待値データとが一致するか否かを調べることにより、JTAGテストが実行された集積回路にエラーが発生しているか否か判定する(ステップS103)。処理結果のデータと期待値データとが一致しない場合、ステップS103でJTAGテストが実行された集積回路にエラーが発生していると判定された後、表示ディスプレイでエラー通知を行う(ステップS104)。ステップS104でのエラー通知では、JTAGテストでのエラー発生の旨が表示ディスプレイに表示される。
一方、処理結果のデータと期待値データとが一致する場合、ステップS103で上記集積回路にエラーが発生していないと判定された後、集積回路の中でJTAGテストの未実行のものがあるか否かを判定する(ステップS105)。集積回路の中でJTAGテストの未実行のものがある場合、ステップS105でJTAGテストの未実行のものがあると判定された後、未実行の集積回路に対して上記と同様にステップS102,S103を実行する。JTAGチェインに接続されている集積回路の中でJTAGテストの未実行のものがないときには、スリープ復帰処理を行う(ステップS106)。
以上のように第1実施形態では、JTAGコントローラがスリープ復帰時におけるスリープ復帰処理の前にJTAGテストを実行するので、スリープ状態時に発生した不具合の発生箇所を特定することができる。したがって、画像処理装置101のエラー発生に対して迅速に対応することができる。また、定期的な自己診断を実施することができるので、画像処理装置101の信頼性の向上およびメンテナンスコストの低減を図ることができる。特に、複数の装置からなるJTAGテスト装置を用いないので、装置の低価格化を図ることができる。
(2) 第2実施形態
(2−1)第2実施形態の構成
第2実施形態では、図3に示すように、JTAGテストを行うためのハードウェアとしてTAPコントローラ102を使用する代わりに、FPGA103を使用している。図3は、第2実施形態に係る画像処理装置101の概略構成を表すブロック図である。なお、以下の実施形態では、第1実施形態と同様な構成要素には同符号を付し、第1実施形態と同様な作用を有する構成要素の説明は省略している。
FPGA103では、FPGA103を画像処理用集積回路として機能させるための回路、あるいは、FPGA103をJTAGコントローラとして機能させるための回路にコンフィギュレーションされる。このような回路の切り換えは、各機能を実現するためのコンフィグレーションデータ109をFPGA103に書き込むことにより行われる。コンフィグレーション109は、FPGA103を画像処理集積回路の論理回路に設定する通常動作用コンフィグレーションデータと、FPGA102をJTAGコントローラとして機能させるシステム構成に設定するJTAGテスト用コンフィグレーションデータから構成されている。JTAPテスト用コンフィグレーションデータにはテスト用データおよび期待値データが含まれている。
通常動作用コンフィグレーションデータをFPGA103に書き込み、そのコンフィグレーションデータに従った論理回路にFPGA103を定義することで、FPGA103を画像処理用集積回路として機能させることが可能となる。また、JTAGテスト用コンフィグレーションデータをFPGA103に書き込み、そのコンフィグレーションデータに従った論理回路にFPGA103を定義することで、FPGA103をTAPコントローラとして機能させることが可能となる。
(2−2)第2実施形態の動作
次に、図4,5を参照して、上記のような構成を有する画像処理装置101の動作について説明する。図4は、画像処理装置101における通常動作中からスリープ状態への遷移を表すフローチャートである。図5は、画像処理装置101におけるスリープ状態からスリープ復帰処理までに行われる処理手順を表すフローチャートである。ユーザは、通常動作中に、スリープ復帰後にJTAGテストを行うか否かを予め設定しておく。
図4に示すように、画像処理装置101は、その未使用状態が所定時間経過しスリープ状態に移行する前に、スリープ復帰後にJTAGテストを行うように設定されているか否かを判断する(ステップS201)。ステップS201において、スリープ復帰後にJTAGテストを行うように設定されている場合、FPGA103をJTAGコントローラにコンフィギュレーションし(ステップS202)、スリープ状態に移行する(ステップS203)。一方、ステップS202において、スリープ復帰後にJTAGテストを行うように設定されていない場合、FPGA103をJTAGコントローラにコンフィギュレーションせずに、スリープ状態に移行する(ステップS203)。
図5に示すように、画像処理装置101におけるスリープ状態からスリープ復帰処理までに行われる処理手順は、ステップS101で所定スリープ復帰要因ではないと判定された場合とステップS105で未テストの集積回路がないと判定された場合に、ステップS301でFPGA103を画像処理用集積回路として機能させるための回路に再コンフィギュレーションする以外は、第1実施形態と同様である。以上のように第2実施形態の画像処理装置101では、JTAGコントローラのようなJTAGテスト専用のハードウェアを用いないので、装置の低価格化を図ることができる。
(3)第3実施形態
第3実施形態では、第2実施形態におけるJTAGコントローラとしてJTAGテスト実行機能に加えて、JTAGテストの実行中に、インタフェース装置から送信された画像データが一時的に保持されるデータ保持機能をFPGA103が有すること以外、第2実施形態と同様である。FPGA103のデータ保持機能は、JTAGコントローラへのコンフィグレーションで、JTAGコントローラ回路に加えて、データ保持回路に定義することにより実現される。データ保持回路は、FPGA103の内部メモリを使用した一時メモリである。
第3実施形態では、JTAGテストを実行した結果、ステップS103でエラー発生ないと判定された場合、JTAGテストの実行中にFPGA103に保持された画像データは、スリープ復帰処理中あるいはその後に、画像入力処理用チップ107に送信され、第1実施形態同様な処理がなされる。また、FPGA103へのコンフィグレーションは、第2実施形態と同様に行われる。以上のように第3実施形態の画像処理装置101では、JTAGテスト実行中にインタフェース装置から画像データが送信されたとき、そのデータを確実に保持することができる。
(4)第4実施形態
第4実施形態では、所定スリープ復帰要因が異なること以外は上記実施形態と同様である。所定スリープ復帰要因が所定時間の経過毎の場合、たとえばタイマを用いて12時間毎に設定する。この場合、直前のJTAGテスト実行時から12時間が経過したときには、ステップS101で所定スリープ復帰要因と判定され、ステップS102に進み、それ以外のスリープ復帰要因の発生時には、ステップS101で所定スリープ復帰要因以外と判定され、ステップS106に進む。
また、所定スリープ復帰要因が所定時刻の到達の場合、たとえばタイマを用いて0時に設定する。この場合、時刻が0時に到達したときには、ステップS101で所定スリープ復帰要因と判定され、ステップS102に進み、それ以外のスリープ復帰要因の発生時には、上記と同様である。
さらに、所定スリープ復帰要因が外部機器からの信号の受信の場合、通信頻度の高いインタフェースを通じた信号では、スリープ状態での経過時間が長くならないことから、所定スリープ復帰要因として設定する必要がない。したがって、通信頻度の低いインタフェース、たとえば無線LANおよび移動体通信を通じた信号の受信を所定スリープ復帰要因として設定する。この場合、無線LANおよび移動体通信を通じた信号の受信が行われたときには、ステップS101で所定スリープ復帰要因と判定され、ステップS102に進み、それ以外のスリープ復帰要因の発生時には、上記と同様である。
本発明は、スリープ状態を有する画像処理装置(たとえば複写機や、プリンタ、FAX、および、それらの機能を有する複合機)に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の概略構成を表すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る画像処理装置におけるスリープ状態からスリープ復帰処理までに行われる処理手順を表すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置の概略構成を表すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置における通常動作中からスリープ状態への遷移を表すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る画像処理装置におけるスリープ状態からスリープ復帰処理までに行われる処理手順を表すフローチャートである。
符号の説明
101…画像処理装置(画像処理装置)、102…JTAGコントローラ(JTAGテスト手段)、103…FPGA(JTAGテスト手段)、105…ROM(集積回路)、106…RAM(集積回路)、107…画像入力処理用チップ(集積回路)、108…画像出力処理用チップ(集積回路)

Claims (13)

  1. 動作状態とスリープ状態とを有するとともに、前記スリープ状態から前記動作状態へのスリープ復帰時にスリープ復帰処理を実行する画像処理装置において、
    集積回路と、
    JTAGに準拠したJTAGテストを前記集積回路に実行するJTAGテスト手段とを備え、
    前記JTAGテストは、前記スリープ復帰時における前記スリープ復帰処理の前に実行されることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記JTAGテスト手段は、所定スリープ復帰要因の発生時に前記JTAGテストを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. FPGA(field programmable gate array)を備え、
    前記FPGAは、前記動作状態では所定処理を実行するための所定処理実行回路にコンフィギュレーションされ、前記所定スリープ復帰要因の発生後には前記JTAGテスト手段として前記JTAGテストを実行するためのJTAGコントローラ回路にコンフィギュレーションされていることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記FPGAの前記JTAGコントローラ回路へのコンフィギュレーションは、前記動作状態から前記スリープ状態への移行の前になされることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定スリープ復帰要因は、 外部機器からの信号の受信、所定ボタンの押下、タイマにより設定された所定時間の経過毎、および、タイマにより指定された所定時刻の到達のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記JTAGテスト手段は、前記所定スリープ復帰要因の発生時に、前記スリープ状態での経過時間がタイマによる設定時間以上の場合には前記JTAGテストを実行し、前記スリープ状態での経過時間が前記タイマによる設定時間未満の場合には前記JTAGテストを実行しないことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記外部機器からの信号の受信は、パラレルポート、シリアルポート、イーサネット(登録商標)、USB、FAX回線、無線LAN、および、移動体通信のうちの少なくとも1つのインタフェースを通じてなされ、前記所定スリープ復帰要因は、前記インタフェースの種類に応じて設定されていることを特徴とする請求項5〜6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記集積回路は複数あり、
    前記JTAGテストは、所定の集積回路に実行し、それ以外の集積回路には実行しないように設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記動作状態から前記スリープ状態への移行の前に前記FPGAの内部状態情報を保持する不揮発性記憶手段を備え、
    前記FPGAは、前記スリープ復帰時に、前記不揮発性記憶手段に保持されていた前記内部状態情報に基づいて前記所定処理実行回路に再コンフィギュレーションされることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記FPGAは、前記JTAGコントローラにコンフィギュレーションされているとき、外部機器から送信されるデータを保持するデータ保持機能を有することを特徴とする請求項3〜9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記FPGAに設けられた内部メモリは、前記データ保持機能のために用いられることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記FPGAに保持されたデータは、前記スリープ復帰処理後に所定処理がなされることを特徴とする請求項10または11に記載の画像処理装置。
  13. 動作状態とスリープ状態とを有し、前記スリープ状態から前記動作状態へのスリープ復帰時にスリープ復帰処理を実行するとともに、集積回路とJTAGテスト手段とを備えた画像処理装置の動作方法において、
    前記JTAGテスト手段は、前記スリープ復帰時における前記スリープ復帰処理の前に、JTAGに準拠したJTAGテストを前記集積回路に実行することを特徴とする画像処理装置の動作方法。
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JP2017016601A (ja) * 2015-07-07 2017-01-19 アルパイン株式会社 ウォッチドッグタイマの動作確認方式

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JP2017016601A (ja) * 2015-07-07 2017-01-19 アルパイン株式会社 ウォッチドッグタイマの動作確認方式

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