JP2008015222A - 磁性トナーおよび画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】接触現像方法においてトナー劣化が防止され、トナー担持体上へのトナー融着を抑制し、さらに、高温高湿下においても高品位でハーフトーン均一性に優れた画像を長時間安定して得ることである。
【解決手段】磁場発生手段により磁性トナーを現像剤担持体表面に引き寄せ、現像剤規制手段により該現像剤担持体表面上の現像剤を規制し、該現像剤担持体を押圧することにより像担持体と接触させる接触現像方法に使用される磁性トナーにおいて、
前記磁性トナーが、少なくともスルホン酸系重合体、磁性酸化鉄、結着樹脂を含有するトナー粒子を有し、
前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法において、被現像体である感光体表面に形成される静電画像の現像に用いるトナーに関する。より詳しくは、感光体に接触して現像する接触現像用磁性トナーに関する。また本発明は、感光体を現像する現像方法、及び画像形成方法に関する。より詳しくは、感光体に接触して現像する接触現像方法に関する。
従来、電子写真法としては多数の方法が知られている。一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により像担持体(感光体)上に静電潜像を形成し、次いで該潜像をトナーで現像を行って可視像とし、必要に応じて紙の如き転写材にトナー像を転写した後、熱,圧力,熱圧等により転写材上にトナー画像を定着して複写物又はプリントを得るものである。
静電潜像を可視化する方法としては、カスケード現像法,磁気ブラシ現像法,加圧現像方法,一成分現像方法等が知られている。更には、磁性トナーを用い、磁石を内包した回転スリーブを用い感光体上とスリーブ上の間を電界にて飛翔させる方法も知られている。
また、近年半導電性の現像ローラー又は、表面に誘電層を形成した現像ローラーを用いて感光体表面層に押し当てる構成にて現像を行う所謂接触現像方法が提案されている。
一般に、感光体とトナー担持体が距離を持つと、感光体上の静電潜像のエッジ部に電気力線が集中し、電気力線に沿ってトナーが現像される為に画像のエッジ部にトナーが偏って現像されるエッジ効果によって、画像の品位が低下し易くなる。従って、トナー担持体を感光体に押し当て現像を行う接触現像方法を用いることによりエッジ効果を防止することが出来る。しかしながら、感光体表面移動速度に対し、トナー担持体表面移動速度が同じであると、感光体上潜像を可視化した場合、十分満足出来る画像は得られない。よって、接触現像方法においては、感光体表面移動速度に対する、トナー担持体表面移動速度に差を持たせることにより、感光体表面の潜像に対し、トナー担持体上の一部のトナーが現像され、別の一部のトナーが剥ぎ取られる。その結果、潜像に非常に忠実なエッジ効果のない現像画像が得られる。
この様な接触現像方法においては、感光体表面をトナー及びトナー担持体により摺擦する為、長期間使用によるトナー劣化、トナー担持体表面劣化、感光体表面劣化又は磨耗が生じ易い。こうしたことから、耐久特性の劣化が問題点として残り、この改善方法が望まれていた。
感光体表面劣化を防ぐ手段としては、特許文献1〜11等にて示される様なトナー担持体表面に弾性層を設ける手段がある。確かにこれら弾性層を設けることにより、感光体劣化は大幅に軽減され好適であるものの、弾性層表面へのトナー固着や、環境下におけるトナー帯電性能の不安定化等が懸念される。
特に非磁性一成分現像剤等を用いる場合においては、トナー自身、電子写真特性上最も重要な帯電特性において不十分な面があり、トナー担持体に接触する帯電付与の為の補助ローラー等が必要となる。
特許文献7、10及び11等においては、上記の様な帯電付与の為の補助ローラー等が用いられているが、トナー担持体と補助ローラーとの接触部及び摺擦部位においてトナー劣化や固着等の問題を生ずる恐れが考えられる。また、トナー担持体表面層が弾性層であることでトナー担持体へのトナー供給手段に制約がある。接触一成分現像方法においてはこれらの理由により、画像形成プロセスの耐久特性や環境特性を改良する必要がある。更に装着により負荷のかかる高速化が難しいという本質的課題を有している。
非特許文献1に接触型一成分非磁性現像方式の検討がなされている。
また、特許文献12及び13には、一成分接触現像方法に関する技術が開示されているが、いずれも、その耐久特性や環境安定性改善の為の技術は開示されていない。
非特許文献2には、一成分接触現像方法を用いたプリンターの概要が報告されている。しかしながら、その耐久特性については、更なる改善の余地がある。
特公昭62−012510号公報 特開平4−118663号公報 特開平4−118664号公報 特開平4−118678号公報 特開平4−118679号公報 特開平4−247478号公報 特開平5−72883号公報 特開平5−118665号公報 特開平5−346751号公報 特開平9−68860号公報 特登録2598132号公報 特開平5−188765号公報 特開平5−188752号公報 Japan Hardcopy’89論文集 25〜28頁 FUJITSU Sci.Tech.J.,28,4,pp.473−480(December l992)
本発明の目的は、上記の如き問題点を解決した磁性トナー及び画像形成方法を提供することにある。具体的には、接触現像の如きプロセス工程を持つ電子写真システムにおいて、トナー担持体上へのトナー融着やハーフトーン均一性の低下を抑制し、高温高湿環境下での長期間の使用においても高品位な画像を得ることができるトナー及び画像形成方法を提供するものである。
本発明は、固定の磁場発生手段を内部に有するとともに表面に弾性層を有する現像剤担持体を用い、当該固定の磁場発生手段により該磁性トナーを該現像剤担持体表面に引き寄せ、現像剤規制手段により該現像剤担持体表面上の現像剤を規制し、該現像剤担持体を押圧することにより像担持体と接触させ、前記現像剤担持体と像担持体の間に現像バイアスを印加し、前記現像剤を像担持体に転移させて、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する画像形成方法に使用される磁性トナーにおいて、
前記磁性トナーが、少なくともスルホン酸系重合体、磁性酸化鉄、結着樹脂を含有するトナー粒子を有し、
前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体であることを特徴とする磁性トナーおよび画像形成方法に関する。
本発明によれば、接触現像方法においてトナー劣化が防止され、トナー担持体上へのトナー融着を抑制することができる。さらに、高温高湿下においても高品位でハーフトーン均一性に優れた画像が長時間安定して得られる。
本発明者らが検討したところ、接触現像においてトナー劣化はトナー担持体とそれに接するトナー供給部材との摺擦、及び、トナー担持体と静電荷像担持体との摺擦が支配的であることが分かった。
このため、現像器構成としてはトナー担持体に接するトナー供給部材がないことが好ましく、磁気搬送を用いることが長期使用には好ましいと考えられる。よって、本発明においてはトナー担持体上へのトナー補給手段としてトナー供給部材を用いず、トナー担持体内部に配置される永久磁石の磁気力のみでトナーを搬送することを特徴としている。
しかしながら、このような構成はトナー供給部材の様な補助手段を用いる場合とは異なり、トナー担持体表面にトナーが圧着されることによる効果が得られ難いのも事実である。トナー供給部材は単にトナーの搬送力を高めるばかりでなく、トナー担持体との接触部分において帯電付与も行われ、トナー規制部材によりさらなる帯電量の均一化が行われるため、環境によらず安定した現像特性が得られる。
そのため、本発明の如き構成の現像装置においては、トナーの帯電の立ち上がりが十分に早く、且つ帯電量の均一性に優れたトナーであることが求められる。
そこで、本発明者らは、少なくともスルホン酸系重合体、磁性酸化鉄、結着樹脂を含有する磁性トナーを用いることで、十分な帯電の立ち上がりが得られ、且つ高温高湿環境下での長期の使用においても安定した帯電特性を維持し、帯電量が均一であるためにトナー担持体上で均一なトナーの穂立ちが可能となり、それによって均一なハーフトーン画像を得られると共に高い画像品質を提供できることを見出し、本発明に至った。
前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体である。ここで、スルホン酸エステル基を有する重合体については、スルホン酸エステルを分子内に含む単量体の重合によって形成された重合体であっても良く、またはスルホン酸基、スルホン酸塩基の少なくとも何れかを分子内に含む単量体の重合によって形成された重合体をエステル化しても良い。
特に、前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を分子内に含むスルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーと他のモノマーとの共重合体であることが、帯電安定性、耐久安定性等の現像安定性を向上する観点から好ましい。前記スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーは、スルホン酸誘導体と(メタ)アクリルアミドとが結合してなる化合物である。このようなスルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、帯電性の観点から2−アクリルアミドー2−メチルプロパンスルホン酸及び、2−メタクリルアミドー2−メチルプロパンスルホン酸が好ましい。
前記他のモノマーは、前記スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーと重合することのできる化合物であれば特に限定されない。このような他のモノマーとしては、例えば単官能性重合性単量体、あるいは多官能性重合性単量体が挙げられる。
単官能性重合性単量体としては、スチレン;α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレンの如きスチレン誘導体;メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、iso−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチルアクリレート、tert−ブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、n−ノニルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、ジメチルフォスフェートエチルアクリレート、ジエチルフォスフェートエチルアクリレート、ジブチルフォスフェートエチルアクリレート、2−ベンゾイルオキシエチルアクリレートの如きアクリル系重合性単量体;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、iso−プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、n−ノニルメタクリレート、ジエチルフォスフェートエチルメタクリレート、ジブチルフォスフェートエチルメタクリレートの如きメタクリル系重合性単量体;メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル、ギ酸ビニルの如きビニルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロピルケトンの如きビニルケトンが挙げられる。
多官能性重合性単量体としては、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2’−ビス[4−(アクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2’−ビス[4−(メタクリロキシ・ジエトキシ)フェニル]プロパン、2,2’−ビス[4−(メタクリロキシ・ポリエトキシ)フェニル]プロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタクリレート、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリン、ジビニルエーテル等が挙げられる。
中でも、スチレンや(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体は、スルホン酸系重合体中におけるスルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーの分散が良好になり、帯電量の均一な、帯電特性に優れたトナーが得られるので好ましい。
本発明のスルホン酸系重合体の製造方法は、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合、分散重合、イオン重合等公知の重合方法が全て使用できる。このうち、手法が簡便であることや、スルホン類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーを均一に分散することが容易であること等から、溶液重合により製造することが好ましい。
前記スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミドモノマーを有する重合体は、下記一般式に示される構造を有する。
XCONHR(SO3n・mYk
(Xは前記重合性単量体に由来する重合体部位を表し、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表し、Yはカウンターイオン又はエステル基を表し、kはカウンターイオンの価数であり、m及びnは整数であり、n=k×mである。)
カウンターイオン又はエステル基としては、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、アンモニウムイオン、メチル基、エチル基、ブチル基等であることが好ましく、より好ましくは水素イオンである。
またスルホン酸類含有(メタ)アクリルアミドに由来する成分を含有する共重合体は、極性が高いため、このような重合体をトナー粒子に含有させることにより、トナー粒子の摩擦帯電時の電荷移動速度が向上し、本発明の画像形成方法においても低湿下でのチャージアップを抑制することができる。このような効果の程度は、前記スルホン酸系重合体のトナー粒子中の結着樹脂に対する添加量、及び前記スルホン酸系重合体における、スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミドに由来の成分の割合を特定の範囲に調整することによって調整することができる。そして前述した帯電特性が得られる結果、画像の形成において、カブリがなく高濃度となり、ハーフトーン均一性が向上する。
本発明のスルホン酸系重合体は、スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーに由来する成分を共重合体中に0.1質量%以上10.0質量%以下含有することが好ましい。2.0質量%以上10.0質量%以下含有することがさらに好ましい。
スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーの含有割合が0.1質量%未満である場合は、共重合体の帯電付与性が低下するため、トナーとして必要な帯電特性を得るためには結着樹脂に対する添加量を多くする必要が生じ、定着性が低下する。一方、スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーの含有割合が10.0質量%を超える場合には、トナーのチャージアップが生じ、カブリ特性の悪化や耐久時における濃度の低下等が生じることがある。
さらに、本発明のスルホン酸系重合体の添加量がトナー粒子中の結着樹脂100質量部に対して0.1質量部以上10.0質量部以下であることが好ましい。さらに、0.1質量部以上1.8質量部以下であることが、トナーに含有させたときの前記トナー粒子の帯電性能上、より好ましい。
スルホン酸系重合体の添加量がトナー粒子中の結着樹脂100質量部に対して10.0質量部を超える場合は、トナーの摩擦帯電を制御する効果が劣るばかりでなく、定着性も低下する。反対に前記スルホン酸系重合体の添加量が0.1質量部未満の場合には、十分な帯電量が得られない。また個々のトナー粒子に均一にスルホン酸系重合体を含有させることが困難になり、トナーの帯電量分布がブロードとなり、カブリ、ハーフトーン均一性が悪化しやすくなる。
なお、トナー粒子中のスルホン酸系重合体の含有量は、キャピラリー電気泳動法等を用いて測定することができる。
また、スルホン酸系重合体の重量平均分子量(Mw)が2,000≦Mw≦50,000であることが好ましく、27,000≦Mw≦50,000であることがさらに好ましい。分子量が低くMwが2,000未満の場合には、トナーの流動性が低下し、外添剤の埋め込みによるトナー劣化が著しくなることがある。また、Mwが50,000を超える場合には、結着樹脂への分散を良好なレベルに制御することが困難となり、トナーの帯電の均一性に劣るものとなるばかりか、定着性能が損なわれることがある。
スルホン酸類重合体の重量平均分子量は、重合開始剤の量あるいは、重合温度や重合時間等によって調整することができる。
本発明では、X線光電子分光分析により測定される前記トナー粒子の表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対する硫黄元素の含有量(E)の比(E/A)が0.0003≦E/A≦0.0050であることが好ましい。先述したように、トナー粒子中にスルホン酸系重合体を含有させることにより、スルホン酸系重合体の特性を十分に発揮させることができ、トナーとして良好な摩擦帯電性を得ることができる。
しかし、前記トナーにおいて帯電をコントロールしていると考えられる、トナー粒子表面の硫黄元素の存在量とトナーの帯電均一性には密接な関係があることが伺え、前記トナー粒子の表面における硫黄元素量を所望の量に制御することが、トナーの帯電付与を均一にし、また画像上、ゴーストといった現象を防止する観点から好ましいことが分かってきた。
そこで、本発明者らがトナー粒子の表面に存在する最適な硫黄濃度について検討したところ、前記トナー粒子のX線光電子分光分析により測定される前記粒子の表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対する硫黄元素の含有量(E)の比(E/A)が0.0003≦E/A≦0.0050の関係を満たすときに、トナーの帯電性がより一層均一になり、耐久安定性も高いことが明らかとなった。
ここでE/Aが0.0003未満である場合には、トナー粒子の表面に存在するスルホン酸類重合体量が少ないため、トナー粒子として帯電させることが困難であり、濃度の低下やカブリの発生を引き起こしやすい。
また、E/Aが0.0050を超える場合は、特に低温低湿下においてトナーのチャージアップを生じやすくトナー粒子の帯電性は不均一となり、画像上、ゴーストといった現象が生じやすくなる。
前記E/Aは、トナー粒子の製造方法及び製造条件によって調整することができ、例えば粉砕法であれば冷却された混練物の粉砕条件、水系媒体中での造粒を含む方法では、例えば、スルホン酸系重合体の種類や添加量等によって調整することができる。
次に本発明の磁性トナーの円形度について説明する。
本発明の磁性トナーは、平均円形度が0.950以上であることが好ましい。平均円形度が0.950以上であるとトナー形状は球形,あるいは球形に近い形状であることを意味し、このようなトナーはより均一な帯電性能が得られると共に流動性に優れ,帯電の立ち上がりが早くなり非常に好ましい。さらに、トナー担持体上でのトナーの穂立ちも均一に密になりやすいため、ハーフトーン均一性も大きく改善される。
本発明のトナーは、粉砕法により製造してもよいし、重合法で製造してもよいが、重合法により水系中で製造する場合には、極性の官能基を有する本発明のスルホン酸系重合体が均一にトナー表面に分布するためにトナーの帯電量がより均一なものとなり、また帯電量も制御しやすい点で好適である。さらに、適度な分子量を有する樹脂がトナー表面を覆っているため、高温高湿環境下での長期の使用においても劣化が少ない、耐久性に優れたトナーが得られる。
本発明のトナーを粉砕法で製造する場合には、公知の方法を用いることができる。例えば、トナーとして必要な結着樹脂、本発明のスルホン酸系重合体、磁性酸化鉄、及び、必要に応じて離型剤、荷電制御剤等他の添加剤をヘンシェルミキサー、ボールミル等の混合機中で十分混合した後、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダーのような熱混練機を用いて溶融混練して、均一に分散させる。その後冷却固化、粉砕、分級、必要に応じて表面処理を行ってトナー粒子を得る。粉砕工程は、機械衝撃式、ジェット式等の公知の粉砕装置を用いて行うことができる。本発明の好ましい態様である平均円形度(0.950以上)を有するトナーを得るためには、粉砕工程の後、さらに熱をかけて粉砕したり、または補助的に機械的衝撃を加えたりする処理をしてもよい。また、微粉砕(必要に応じて分級)された粒子を熱水中に分散させる湯浴法、熱気流中を通過させる方法などを用いても良い。
機械的衝撃力を加える手段としては、例えば川崎重工社製のクリプトロンシステムやターボ工業社製のターボミル等の機械衝撃式粉砕機を用いる方法、また、ホソカワミクロン社製のメカノフージョンシステムや奈良機械製作所製のハイブリダイゼーションシステム等の装置のように、高速回転する羽根によりトナーをケーシングの内側に遠心力により押しつけ、圧縮力、摩擦力等の力によりトナーに機械的衝撃力を加える方法が挙げられる。
機械的衝撃法を用いる場合においては、処理温度をトナーのガラス転移点Tg付近の温度(Tg±10℃)を加える熱機械的衝撃が、凝集防止、生産性の観点から好ましい。さらに好ましくは、トナーのガラス転移点Tg±5℃の範囲で行うことが特に有効である。
本発明に関わるトナーを粉砕法により製造する場合の結着樹脂としては、ポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタアクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラール、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、パラフィンワックス、カルナバワックスなどが単独或いは混合して使用できる。特に、スチレン系共重合体及びポリエステル樹脂が現像特性、定着性等の点で好ましい。
本発明のトナーを重合法で製造する場合の方法としては、乳化重合法、会合凝集法、懸濁重合法、分散重合法などがある。また、結着樹脂が可溶な有機溶媒中に、結着樹脂、着色剤、離型剤、その他の添化剤を混合して油性成分を調整した後、該油性成分を水性媒体中に懸濁させ、粒子化して懸濁液を調整し、該懸濁液から有機溶媒を除去することにより本発明のトナーを製造することも好ましい形態の一つである。これらの中でも、本発明にかかるスルホン酸系重合体が安定して分散することが容易な水系中で製造できる点、粒度分布のシャープな粒子を容易に得ることができる点、表面が均一な粒子を得ることができる点から、懸濁重合法を用いるのが最も好ましい。
本発明のトナーを懸濁重合法で製造する方法では、一般に結着樹脂となる重合性単量体中に着色剤及び本発明のスルホン酸系重合体を添加し、さらに必要に応じて離型剤、可塑剤、荷電制御剤、架橋剤などその他の添化剤及び高分子重合体、分散剤などを適宜加えて、ホモジナイザー、ボールミル、コロイドミル、超音波分散機等の分散機によって均一に溶解または分散させた重合性単量体系を、分散安定剤を含有する水系媒体中に懸濁する。この時、高速撹拌機もしくは超音波分散機のような高速分散機を使用して一気に所望のトナー粒子のサイズとする方が、得られるトナー粒子の粒径がシャープになる。重合開始剤添加の時期としては、重合性単量体中に他の添加剤を添加するとき同時に加えても良いし、水系媒体中に懸濁する直前に混合しても良い。また、造粒直後、重合反応を開始する前に重合性単量体或いは溶媒に溶解した重合開始剤を加えることもできる。造粒後は、通常の撹拌機を用いて、粒子状態が維持され且つ粒子の浮遊・沈降が防止される程度の撹拌を行えばよい。
本発明のトナーを懸濁重合法で製造する場合には、分散安定剤として公知の界面活性剤や有機分散剤・無機分散剤が使用できる。中でも無機分散剤は、有害な超微粉を生じ難く、その立体障害性により分散安定性を得ているので反応温度を変化させても安定性が崩れ難く、洗浄も容易でトナーに悪影響を与え難いので、好ましく使用できる。こうした無機分散剤の例としては、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛等のリン酸多価金属塩、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の無機塩、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、シリカ、ベントナイト、アルミナ等の無機酸化物が挙げられる。
これら無機分散剤を用いる場合には、そのまま使用しても良いが、より細かい粒子を得るため、水系媒体中にて該無機分散剤粒子を生成させて用いることができる。例えば、リン酸カルシウムの場合、高速撹拌下、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液とを混合して、水不溶性のリン酸カルシウムを生成させることができ、より均一で細かな分散が可能となる。この時、同時に水溶性の塩化ナトリウム塩が副生するが、水系媒体中に水溶性塩が存在すると、重合性単量体の水への溶解が抑制されて、乳化重合による超微粒トナーが発生し難くなるので、より好都合である。重合反応終期に残存重合性単量体を除去する時には障害となることから、水系媒体を交換するか、イオン交換樹脂で脱塩したほうが良い。無機分散剤は、重合終了後酸或いはアルカリで溶解して、ほぼ完全に取り除くことができる。
また、これらの無機分散剤は、重合性単量体100質量部に対して、0.2〜20質量部を単独で使用することが望ましいが、超微粒子を発生し難いもののトナーの微粒化はやや苦手であるので、0.001〜0.1質量部の界面活性剤を併用しても良い。
界面活性剤としては、例えばドデシルベンゼン硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム等が挙げられる。
前記重合工程においては、重合温度は40℃以上、一般には50〜90℃の温度に設定して重合を行う。この温度範囲で重合を行うと、内部に封じられるべき離型剤やワックスの類が、相分離により析出して内包化がより完全となる。残存する重合性単量体を消費するために、重合反応終期ならば、反応温度を90〜150℃にまで上げることは可能である。
重合トナー粒子は重合終了後、公知の方法によって濾過、洗浄、乾燥を行い、必要により無機微粉体を混合し表面に付着させることで、本発明のトナーを得ることができる。また、製造工程に分級工程を入れ、粗粉や微粉をカットすることも可能である。
本発明のトナーにおける結着樹脂を構成する重合性単量体としては以下のものが挙げられる。
例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル類、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノブチル、マレイン酸メチル、マレイン酸ジメチル等の二重結合を有するジカルボン酸類、その他のアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ブタジエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、安息香酸酸ビニル等のモノマー、エチレン、プロピレン、ブチレン等のエチレン系オレフィン類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニルケトン類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類が挙げられる。これらの単量体は単独、または混合して使用し得る。
重合開始剤としては、従来公知のアゾ系重合開始剤、過酸化物系重合開始剤などがあり、アゾ系重合開始剤としては、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル等が例示され、過酸化物系重合開始剤としてはtert−ブチルパーオキシアセテート、tert−ブチルパーオキシラウレート、tert−ブチルパーオキシピバレート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシイソブチレート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、tert−ヘキシルパーオキシアセテート、tert−ヘキシルパーオキシラウレート、tert−ヘキシルパーオキシピバレート、tert−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ヘキシルパーオキシイソブチレート、tert−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、α,α’−ビス(ネオデカノイルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、クミルパーオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカノエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、tert−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、tert−ブチルパーオキシ2−エチルヘキシルモノカーボネート、tert−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシ−m−トルオイルベンゾエート、ビス(tert−ブチルパーオキシ)イソフタレート、tert−ブチルパーオキシマレイックアシッド、tert−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサンなどのパーオキシエステル、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−tert−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート、1,1−ジ−tert−ブチルパーオキシシクロヘキサン、1,1−ジ−tert−ヘキシルパーオキシシクロヘキサン、1,1−ジ−tert−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ジ−tert−ブチルパーオキシブタンなどのパーオキシケタール、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、tert−ブチルクミルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイド、その他としてtert−ブチルパーオキシアリルモノカーボネート等が挙げられ、必要に応じてこれらの開始剤を2種以上用いることもできる。
本発明のトナーを重合法により製造する場合には、上述の単量体の中でも、スチレンまたはスチレン誘導体を単独で、或いは他の単量体と混合して使用することがトナーの現像特性及び耐久性の点から好ましい。また、その際重合性単量体組成物中に樹脂を添加して重合しても良い。例えば、単量体では水溶性のため水性懸濁液中では溶解して乳化重合を起こすため使用できないアミノ基、カルボン酸基、水酸基、グリシジル基、ニトリル基等親水性官能基含有の重合性単量体成分をトナー中に導入したい時には、これらとスチレン或いはエチレン等ビニル化合物とのランダム共重合体、ブロック共重合体、或いはグラフト共重合体等、共重合体の形にして、或いはポリエステル、ポリアミド等の重縮合体、ポリエーテル、ポリイミン等重付加重合体の形で使用が可能となる。こうした極性官能基を含む高分子重合体をコア粒子の結着樹脂中に共存させると、ワックス成分を含有させた場合に、該ワックス成分を相分離させ、より内包化が強力となり、耐ブロッキング性、現像性の良好なトナーを得ることができる。
また、材料の分散性や定着性、或いは画像特性の改良等を目的として上記以外の樹脂を重合性単量体中に添加しても良く、用いられる樹脂としては、例えば、ポリスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルブチラール、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族または脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが単独或いは混合して使用できる。これら樹脂の添加量としては、重合性単量体100質量部に対し1〜20質量部が好ましい。1質量部未満では添加効果が小さく、一方20質量部を超えて添加すると重合トナーの種々の物性設計が難しくなる。
さらに、上記重合性単量体を重合して得られる重合体の分子量範囲とは異なる分子量の重合体を単量体組成物中に溶解して重合すれば、分子量分布の広い、耐オフセット性の高いトナーを得ることができる。
結着樹脂の製造において使用される重合開始剤としては、重合反応時に半減期0.5〜30時間であるものを、重合性単量体100質量部に対し0.5〜20質量部の添加量で重合反応を行うと、分子量1万〜10万の間に極大を有する重合体を得、トナーに望ましい強度と適当な溶融特性を与えることができるので好ましい。
また、結着樹脂を製造する際には、架橋剤を添加してもよい。架橋剤の好ましい添加量としては、重合性単量体100質量部に対して0.001〜15質量部である。
ここで架橋剤としては、主として2個以上の重合可能な二重結合を有する化合物が用いられ、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等のような芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート等のような二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホン等のジビニル化合物;及び3個以上のビニル基を有する化合物;が単独もしくは混合物として用いられる。
本発明に用いられる磁性酸化鉄としては、マグネタイト、マグヘマタイト、フェライト等の磁性酸化物及びその混合物が好ましく用いられる。
本発明のトナーに用いられる磁性体は、鉄、リン、コバルト、ニッケル、銅、マグネシウム、マンガン、アルミニウム、ケイ素などの元素を含んでも良く、四三酸化鉄、γ−酸化鉄等、酸化鉄を主成分とするものであり、これらを1種または2種以上併用して用いられる。これら磁性体は、窒素吸着法によるBET比表面積が2〜30m2/gが好ましく、特に3〜28m2/gがより好ましい。また、モース硬度が5〜7のものが好ましい。
磁性粉体の形状としては、多面体、8面体、6面体、球形、針状、鱗片状などがあるが、多面体、8面体、6面体、球形等の異方性の少ないものが画像濃度を高める上で好ましい。
なお、磁性粉体の形状はSEMあるいはTEMなどによって確認することが出来、形状に分布がある場合は、存在する形状の内、最も多い形状をもって該磁性粉体の形状とする。
磁性粉体の体積平均粒径としては0.05〜0.40μmが好ましい。体積平均径が0.05μm未満の場合、黒色度の低下が顕著となり、白黒用トナーの着色剤としては着色力が不十分となるうえに、複合酸化物粒子どうしの凝集が強くなるため、分散性が悪化する傾向となる。一方、体積平均粒径が0.40μmを超えてしまうと、残留磁化は小さくなるものの、一般の着色剤と同様に着色力が不足するようになる。加えて、特に小粒径トナー用の着色剤として使用する場合、個々のトナー粒子に均一に磁性粉体を分散させることが確率的に困難となり、分散性が悪化しやすくなり好ましくない。
なお、磁性粉体の体積平均粒径は、透過型電子顕微鏡を用いて測定できる。具体的には、エポキシ樹脂中へ観察すべきトナー粒子を十分に分散させた後、温度40℃の雰囲気中で2日間硬化させ得られた硬化物を、ミクロトームにより薄片上のサンプルとして、透過型電子顕微鏡(TEM)において1万倍ないしは4万倍の拡大倍率の写真で視野中の100個の磁性粉体粒子径を測定する。そして、磁性粉体の投影面積に等しい円の相当径をもとに、体積平均粒径の算出を行った。また、画像解析装置により粒径を測定することも可能である。
本発明では、磁性粉体以外に他の着色剤を併用しても良い。併用し得る着色剤としては、磁性あるいは非磁性無機化合物、公知の染料及び顔料が挙げられる。具体的には、例えば、コバルト、ニッケルなどの強磁性金属粒子、またはこれらにクロム、マンガン、銅、亜鉛、アルミニウム、希土類元素などを加えた合金、ヘマタイトなどの粒子、チタンブラック、ニグロシン染料/顔料、カーボンブラック、フタロシアニン等が挙げられる。これらもまた、表面を処理して用いることが好ましい。
本発明のトナーを重合法により製造する場合には、上記磁性体をカップリング剤で疎水化処理することが好ましい。磁性体表面を疎水化する際、水系媒体中で、磁性体を一次粒径となるよう分散しながらカップリング剤を加水分解しながら表面処理することによって得られる磁性体が好適である。水系媒体中での疎水化処理方法は、気相中での処理に比べ、磁性体粒子同士の合一が生じにくく、また疎水化処理による磁性体粒子間の帯電反発作用が働き、磁性体はほぼ一次粒子の状態で表面処理されるようになるため、高い均一性の疎水化が達成されるので好ましい。
カップリング剤を水系媒体中で加水分解しながら磁性体表面を処理する方法は、クロロシラン類やシラザン類のようにガスを発生するようなカップリング剤を使用する必要もない。さらに、これまで気相中では磁性体粒子同士が合一しやすくて、良好な処理が困難であった高粘性のカップリング剤も使用できるようになり、疎水化の効果は絶大である。
本発明に使用できるカップリング剤としては、例えば、シランカップリング剤、チタンカップリング剤が挙げられる。より好ましく用いられるのはシランカップリング剤であり、一般式
mSiYn
(式中、Rはアルコキシ基を示し、mは1〜3の整数を示し、Yはアルキル基、ビニル基、グリシドキシ基、メタクリル基の如き炭化水素基を示し、nは1〜3の整数を示す。)
で示されるものである。例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシランを挙げることができる。
特に、下記式
p2p+1−Si−(OCq2q+13
(式中、pは2〜20の整数を示し、qは1〜3の整数を示す。)
で示されるアルキルトリアルコキシシランカップリング剤を使用して水系媒体中で磁性体を疎水化処理するのが良い。
上記式におけるpが2より小さいと、疎水化処理は容易となるが、疎水性を十分に付与することが困難であり、またpが20より大きいと、疎水性は十分になるが、磁性体粒子同士の合一が多くなり、トナー中へ磁性体粒子を十分に分散させることが困難になる。
また、qが3より大きいと、シランカップリング剤の反応性が低下して疎水化が十分に行われにくくなる。特に、式中のpが2〜20の整数(より好ましくは、3〜15の整数)を示し、qが1〜3の整数(より好ましくは、1または2の整数)を示すアルキルトリアルコキシシランカップリング剤を使用するのが良い。
その処理量は磁性体100質量部に対して、0.05〜20質量部、好ましくは0.1〜10質量部であり、磁性体の表面積、カップリング剤の反応性などに応じて処理剤の量を調整することが好ましい。
本発明において、水系媒体とは、水を主要成分としている媒体である。具体的には、水系媒体として水そのもの、水に少量の界面活性剤を添加したもの、水にpH調整剤を添加したもの、水に有機溶剤を添加したものが挙げられる。界面活性剤としては、ポリビニルアルコールの如きノンイオン系界面活性剤が好ましい。界面活性剤は、水に対して0.1〜5質量%添加するのが良い。pH調整剤としては、塩酸の如き無機酸が挙げられる。
撹拌は、例えば撹拌羽根を有する混合機(具体的には、アトライター、TKホモミキサーの如き高剪断力混合装置)で、磁性体微粒子が水系媒体中で、一次粒子になるように充分におこなうのが良い。
こうして得られる磁性体粒子は粒子の凝集が見られず、表面が均一に疎水化処理されているため、トナー材料として用いた場合、トナー中への分散性が非常に良好であり、しかもトナー表面からの露出が無い。
本発明のトナーに用いられる酸化鉄は、例えば下記方法で製造される。
硫酸第一鉄水溶液などの第一鉄塩水溶液に、鉄成分に対して当量又は当量以上の水酸化ナトリウムの如きアルカリを加え、水酸化第一鉄を含む水溶液を調製する。調製した水溶液のpHをpH7以上(好ましくはpH8〜10)に維持しながら空気を吹き込み、水溶液を70℃以上に加温しながら水酸化第一鉄の酸化反応を行い、磁性酸化鉄粒子の芯となる種晶をまず生成する。
次に、種晶を含むスラリー状の液に、前に加えたアルカリの添加量を基準として約1当量の硫酸第一鉄を含む水溶液を加える。液のpHを6〜10に維持しつつ空気を吹込みながら水酸化第一鉄の反応を進め、種晶を芯にして磁性酸化鉄粒子を成長させる。酸化反応が進むにつれて液のpHは酸性側に移行していくが、液のpHは6未満にしない方が好ましい。酸化反応の終期に液のpHを調整し、磁性酸化鉄が一次粒子になるよう十分に撹拌する。カップリング剤を添加して十分に混合撹拌し、撹拌後に濾過し、乾燥し、軽く解砕することで疎水性処理磁性酸化鉄粒子が得られる。あるいは、酸化反応終了後、洗浄、濾過して得られた酸化鉄粒子を、乾操せずに別の水系媒体中に再分散させた後、再分散液のpHを調整し、十分撹拌しながらシランカップリング剤を添加し、カップリング処理を行っても良い。
酸化鉄の製造の際に第一鉄塩水溶液に用いる第一鉄塩としては、一般的に硫酸法チタン製造に副生する硫酸鉄、鋼板の表面洗浄に伴って副生する硫酸鉄の利用が可能であり、硫酸第一鉄以外には更に塩化鉄等が可能である。
水溶液法による磁性酸化鉄の製造方法では一般に反応時の粘度の上昇を防ぐこと、及び、硫酸鉄の溶解度から鉄濃度0.5〜2mol/リットルの硫酸第一鉄水溶液が用いられる。硫酸鉄の濃度は一般に薄いほど製品の粒度が細かくなる傾向を有する。また、反応に際しては、空気量が多い程、そして反応温度が低いほど微粒化しやすい。
このようにして製造された疎水性酸化鉄粒子をトナーに使用することにより、画像特性及び安定性に優れた本発明のトナーを得ることが可能となる。
本発明のトナーに用いる酸化鉄は、結着樹脂100質量部に対して、10〜200質量部用いることが好ましく、20〜180質量部用いることが更に好ましい。酸化鉄の配合量が10質量部未満では現像剤の着色力が乏しく、カブリの抑制も困難である。一方、200質量部を超えると、現像剤担持体への磁力による保磁力が強まり現像性が低下したり、個々のトナー粒子への酸化鉄の均一な分散が難しくなったりするだけでなく、定着性が低下してしまうことがある。
本発明のトナーにおいては、重量平均粒径が3〜10μmであることが好ましい。
トナーの重量平均粒径が10μmを超えるような場合、微小ドット画像の再現性が低下し、ハーフトーンの均一性が劣るものとなる。一方、トナーの重量平均粒径が3μmより小さい場合には、流動性の低下に伴って外添剤の劣化等が生じ易く、帯電不良によるカブリ、濃度薄等の問題が発生しやすくなる。
本発明の磁性トナーは定着性向上の為、離型剤を含有しても良く、結着樹脂に対し1〜30質量%を含有することが好ましく、より好ましくは3〜25質量%である。
離型剤の含有量が1質量%未満では低温オフセット抑制効果に乏しく、30質量%を超えてしまうと長期間の保存性が悪化すると共に、トナー表面へのしみ出し等によりトナーの帯電均一性が劣るものとなり好ましくない。さらに多量のワックスを内包するために、トナー形状がいびつになりやすくなる。
本発明に係わる磁性トナーに使用可能な離型剤としては、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム等の石油系ワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュ法による炭化水素ワックス及びその誘導体、ポリエチレンに代表されるポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス、キャンデリラワックス等天然ワックス及びその誘導体などで、誘導体には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合物、グラフト変性物を含む。さらには、高級脂肪族アルコール、ステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、あるいはその化合物、酸アミドワックス、エステルワックス、ケトン、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物系ワックス、動物性ワックスなども使用できる。
これらの離型剤成分の内でも、示差熱分析による吸熱ピークが40〜110℃のもの、即ち、示差走差熱量計により測定されるDSC曲線において昇温時に40〜110℃の領域に最大吸熱ピークを有するものが好ましい。さらには45〜90℃の領域に有するものがより好ましい。上記温度領域に最大吸熱ピークを有することにより、低温定着に大きく貢献しつつ、離型剤成分のしみ出し等を抑制出来るので好ましい。最大吸熱ピークが40℃未満であると離型剤成分の自己凝集力が弱くなり、結果として離型剤成分のしみだしが生じ易くなり、トナーの帯電均一性が低下する。一方、該最大吸熱ピークが110℃を超えると、本発明の好適な製造方法である懸濁重合法において、離型剤の重合性単量体への溶解性が極めて悪くなるため、離型剤の分散性が悪化し、好ましくない。
離型剤の吸熱量ならびに最大吸熱ピーク温度の測定は、ASTM D 3418−8に準じて行う。測定には、例えばパーキンエルマー社製DSC−7を用いる。装置検出部の温度補正はインジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正についてはインジウムの融解熱を用いる。測定サンプルにはアルミニウム製のパンを用い、対照用に空パンをセットし、試料を一回200℃まで昇温させ熱履歴を除いた後、急冷し、再度、昇温速度10℃/minにて温度30〜200℃の範囲で昇温させた時に測定されるDSC曲線を用いる。後述の実施例においても同様に測定した。
本発明の磁性トナーには、スルホン酸系重合体以外に、必要に応じて他の荷電制御剤を配合しても良い。荷電制御剤としては、公知のものが利用できるが、特に帯電スピードが速く、且つ、一定の帯電量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。
さらに、トナーを直接重合法を用いて製造する場合には、重合阻害性が低く、水系分散媒体への可溶化物が実質的にない荷電制御剤が特に好ましい。具体的な化合物としては、ネガ系荷電制御剤としてサリチル酸、アルキルサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸の如き芳香族カルボン酸の金属化合物、アゾ染料もしくはアゾ顔料の金属塩または金属錯体、スルホン酸又はカルボン酸基を側鎖に持つ高分子型化合物、ホウ素化合物、尿素化合物、ケイ素化合物、カリックスアレーンが挙げられる。ポジ系荷電制御剤として四級アンモニウム塩、その四級アンモニウム塩を側鎖に有する高分子型化合物、グアニジン化合物、ニグロシン系化合物、イミダゾール化合物が挙げられる。これらの荷電制御剤は、重合性単量体100質量部に対して0.5〜10質量部使用することが好ましい。しかしながら、本発明は、荷電制御剤の添加は必須ではなく、現像剤の層厚規制部材や現像剤担持体の表面粗さを調節し、現像剤担持体との摩擦帯電を積極的に利用することでトナー中に必ずしも荷電制御剤を含む必要はない。
また、本発明のトナーには、流動性向上剤として、無機微粉体または疎水性無機微粉体がトナー粒子に外部添加されて混合されることが好ましい。例えば、酸化チタン微粉末、シリカ微粉末、アルミナ微粉末を添加して用いることが好ましく、特にシリカ微粉末を用いることが好ましい。
本発明のトナーに用いられる無機微粉体は、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が30m2/g以上のもの、特に50〜400m2/gの範囲のものが良好な結果を与えることができるため好ましい。
さらに、本発明中のトナーには、必要に応じて流動性向上剤以外の外部添加剤を添加してもよい。
例えば、クリーニング性を向上させる等の目的で、一次粒径が30nmを超える(好ましくは比表面積が50m2/g未満)微粒子、より好ましくは一次粒径が50nm以上(好ましくは比表面積が30m2/g未満)で球状に近い無機微粒子または有機微粒子をさらにトナー粒子に添加することも好ましい形態の一つである。例えば球状のシリカ粒子、球状のポリメチルシルセスキオキサン粒子、球状の樹脂粒子を用いるのが好ましい。
更に他の添加剤、例えばポリフッ化エチレン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、ポリフッ化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末;または酸化セリウム粉末、炭化硅素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末の如き研磨剤;ケーキング防止剤;または例えばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛粉末、酸化スズ粉末の如き導電性付与剤;また、逆極性の有機微粒子、及び無機微粒子を現像性向上剤として少量加えることもできる。これらの添加剤も、その表面を疎水化処理して用いることも可能である。
上述の如き外添剤は、トナー100質量部に対して0.1〜5質量部(好ましくは0.1〜3質量部)使用するのが良い。
次に、本発明の現像方法についてであるが、本発明に用いられる現像工程として、現像剤と感光体表面が接触していることも特徴の一つである。
トナー担持体は実質的に感光体表面と接触しているが、これは、トナー担持体からトナーを除いたときに該トナー担持体が感光体と接触しているということを意味する。
図1は本発明に従う現像装置を用いた画像記録装置の概略構成図である。図1において、26は被現像体である感光ドラムであり、この感光ドラム26は矢印の時計方向に一定速度をもって回転駆動される。
32は帯電ローラである。この帯電ローラ32は導電性の弾性ローラであり、感光ドラム26に所定の押圧力で圧接させて感光ドラム26との間に帯電部nを形成させてある。本例では帯電ローラの駆動を行っている。帯電ローラの表面の速度と感光ドラムの表面速度(プロセススピード)が同じになるように帯電ローラの回転数を調整する。
Vは帯電ローラ32に帯電バイアスを印加する帯電電源である。本例ではこの帯電電源S1から帯電ローラ32との間の接触部に放電開始電圧以上の直流電圧を印加する。
20はレーザダイオード・ポリゴンミラー等を含むレーザビームスキャナ(露光装置)である。レーザビームスキャナは目的の画像情報の時系列電気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザ光を出力し、該レーザ光で上記回転感光ドラム26の一様帯電面を走査露光する。この走査露光により回転感光ドラム26の面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。
27は接触転写手投としての中抵抗の転写ローラであり、感光ドラム26に所定に圧接させて転写ニップ部を形成させてある。この転写ニップ部に給紙部から所定のタイミングで被記録体としての転写材28が給紙され、かつ転写ローラ27に転写バイアス印加電源29から所定の転写バイアス電圧が印加されることで、感光ドラム26側のトナー像が転写ニップ部に給紙された転写材28の面に順次に転写されていく。
本例で使用の転写ローラ27は、例えば芯金に中抵抗発泡層を形成したものである。転写ニップ部に導入された転写材28は、この転写ニップ部を挟持搬送されて、その表面側に回転感光ドラム26の表面に形成担持されているトナー画像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
31は熱定着方式等の定着装置である。転写ニップ部に給紙されて感光ドラム26側のトナー画像の転写を受けた転写材28は、回転感光ドラム26の面から分離されてこの定着装置31に導入され、トナー画像の定着を受けて画像形成物(プリントコピー)として装置外へ排出される。また一部感光体上に残されたトナーはクリーニング手段34によりクリーニングされる。
そして、感光ドラム26は再度帯電装置32により帯電され、繰り返して画像形成に用いられる。
22は現像装置(現像器)である。トナー21は一定の摩擦帯電を帯び、現像バイアス印加電源30によりトナー担持体24と感光ドラム26との間に印加された現像バイアスにより現像領域において感光ドラム26上の静電潜像を顕像化する。
24はマグネットロールを内包させた、現像剤担持搬送部材としての現像スリーブである。現像スリーブ24はアルミシリンダー上に非磁性の導電弾性層を形成して構成され、感光ドラム26に対し一定の加圧量をもって当接されている。感光ドラムと現像スリーブ間の圧力は、引抜き圧で制御した。引抜き圧とは、現像スリーブと感光ドラムとの間に、厚さ30μmの2枚の板で挟んだ同じく30μmのSUS板を挟み、そのSUS板を引抜くときの力をSUS板の長さ1mあたりに換算した線圧相当値である。現像スリーブ24の製造方法は、材料を混練し、押出し成形して作製した。
トナー担持体表面に形成される弾性層に用いられるゴム弾性体としては、特に限定されないが、スチレン−ブタジエン系共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等、好ましくはエピクロロヒドリンゴムとアクリロニトリル−ブタジエン系共重合体ゴムとのブレンドゴムが用いられる。
ここで、現像スリーブ24のマイクロ硬度は40未満では、規制部材、像担持体等との摺接により弾性層の表面の削れや傷跡が著しく現れ、ガサツキなどの画像不良が生じやすい。さらに、長期間の押圧によりセット跡も発生しやすく、40以上が好ましい。一方、95を超えると、感光ドラムとの摺接により今度は像担持体の削れや傷跡が発生し、ベタ白画像不良などを生じやすくなる。また、現像スリーブ軸方向に均一に当接させることも難しくなり、画像上左右の濃度差が発生しやすいため、95以下が好ましい。
また、弾性層の厚みは50μm以上2000μm以下が好ましく、従来のものと比較してかなり薄いものを使用している。但し、50μm未満では像担持体と押圧し接触する際に像担持体表面の削れ、傷つき等が生じ、画像不良が発生する場合があり、場合によっては、長い磁気穂の摩擦帯電量が高くなりガサツキを生じることがある。一方、2000μmを超えると、内包する固定の磁界発生装置からの像担持体表面に及ぼす磁力が弱まり、カブリに不利な傾向となったり、良好な画像を形成するのに十分な現像剤の供給性を満足することが出来ない場合もある。
本発明において、マイクロ硬度計によって測定される表面硬度の測定は、マイクロ硬度計(アスカーMD−1 F360A:高分子株式会社製)を用いて行った。表面粗さの測定器には小坂研究所(株)製、サーフコーダSE3400に接触検出ユニットPU−DJ2Sを用い、測定条件は測定長2.5mm、垂直方向倍率2000倍、水平方向倍率100倍、カットオフ0.8mm、フィルタ設定2CR、レベリング設定をフロントデータで行った。
マグネットはスリーブ上の各場所における磁力を発生するための磁場発生手段としての固定磁石である。現像部、層規制部、供給部、捕集部の各場所にピーク密度の絶対値で、500Gの磁束密度を発生する。本発明における磁束密度の測定はベル社製のガウスメータのシリーズ9900、プローブA−99−153を用いて行った。同ガウスメータはガウスメータ本体に接続された棒状のアキシャルプローブを有する。現像スリーブを水平に固定し、内部のマグネットは回転自在に取付ける。この現像スリーブに対し若干の間隔を開けて水平姿勢のプローブを直角に配置し、現像スリーブの中心とプローブの中心が略同一水平面上に位置するようにして固定し、その状態で磁束密度を測定する。マグネットは現像スリーブと略同心の円筒体であり、現像スリーブとマグネットとの間の間隔はどこでも等しいと考えてよい。従って磁石ローラを回転しながら、現像スリーブの表面位置及び表面位置における法線方向の磁束密度を測定することにより、現像スリーブの周方向について全ての位置で測定したものに代えることができる。得られた週方向の磁束密度データより各位置のピーク強度を求めた。
トナーは、マグネットロールによる磁気力を受けながら現像スリーブ24上を搬送される過程において、規制ブレード23で層厚規制及び電荷付与を受ける。21は現像容器33内のトナーの循環を行い順次スリーブ周辺の磁力到達範囲内にトナーを搬送する撹拌部材である。
また、本発明に使用されるトナー担持体の表面粗さはJIS中心線平均粗さ(Ra)で0.4〜1.2μmの範囲にあることが好ましい。Raが0.4μm未満ではトナーの搬送性が劣るものとなり、現像性が不充分となる傾向がある。一方、Raが1.2μmを超えると、トナー担持体上のトナーコート層にむらが生じ、ハーフトーンムラを生じる傾向がある。よって、本発明のトナーにおいては、トナー担持体のRaが0.4〜1.2μmであると良好な画質を得られやすく非常に好ましい。
本発明において、トナー担持体の表面粗度Raは、JIS表面粗さ「JIS B 0601」に基づき、表面粗さ測定器(サーフコーダSE−30H、株式会社小坂研究所社製)を用いて測定される中心線平均粗さに相当する。具体的には、粗さ曲線からその中心線の方向に測定長さaとして2.5mmの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中心線をX軸、縦倍率の方向をY軸、粗さ曲線をy=f(x)で表したとき、次式によって求められる値をミクロメートル(μm)で表したものを言う。
Figure 2008015222
本発明における磁性トナー担持体の表面粗度(Ra)を上記範囲にするには、例えば、トナー担持体の表層の研磨状態を変える、あるいは球状炭素粒子、カーボン微粒子、グラファイト等を添加することにより可能となる。
スリーブとブレード間の引抜き圧は50〜150N/mであることが好ましい。50N/m未満では、十分な規制と電荷付与が出来ないためであり、150N/m超では像担持体の著しい削れを生じ、現像剤の著しい劣化も生じる。
ここでの引き抜き圧はドラムとスリーブ間の引き抜き圧を測定した方法と同様である。
現像スリーブ24にコートされたトナーはスリーブの回転により、感光ドラム26とスリーブ24の対向部である現像部位(現像領域部)に搬送される。またスリーブ24には現像バイアス印加電源30よりDC電圧にAC電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。
この現像バイアスVの絶対値の最大値を|V|max、帯電手段により像担持体表面を一様に帯電する所定の電圧値(暗電位)をVdとし、
|V|max≦|Vd|
を満たすことが好ましい。
現像バイアスVを|V|max≦|Vd|とすることで、カブリ量を著しく抑制し、本来印字しない白部(未露光部)に現像剤がわずかに現像され地汚れのように現れる画像不良を抑制することができる。また、リークを抑制し、リークによるベタ黒中の白の斑点が生じる画像不良を抑制することができる。また、リークが発生してもリークによるベタ黒中の白の斑点の径を小さく目立たなくすることができる。また、高濃度部のエッジ、特にプロセス下流側が濃く現像され、また、高濃度部に隣接する中間調部分のエッジが薄く現像され画像エッジ不良を抑制することができる。また、均一に均し良好な画像をえることができる。さらに、多枚数印字後の中間調濃度ムラを抑制することができる。
|V|max>|Vd|では、カブリ、地汚れ、画像エッジ不良などが悪化しやすくなり、良好な画像を得にくくなる。
本実施例において、感光ドラム周速に対する現像スリーブ周速の周速比は、1.01以上2.00以下で駆動されることが好ましい。1.01未満では現像スリーブから感光ドラムへと転移するトナーの絶対量が少ないため、十分な画像濃度が得にくい場合がある。また、2.00を超えると、耐久と共に現像剤の劣化による画像濃度低下やカブリの悪化が顕著となる。後に述べる本実施例においては、この条件で感光ドラム26側の静電潜像がトナーにより反転現像される。
本発明における各種物性データの測定法を以下に詳述する。
(1)トナー表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対する硫黄元素の含有量(E)の比(E/A)
本発明におけるトナー表面に存在する炭素元素の含有量(A)に対する硫黄元素の含有量(E)の比(E/A)は、ESCA(X線光電子分光分析)により表面組成分析を行い算出することができる。
本発明で、前記E/Aの測定に用いることができるESCAの装置及び測定条件を以下に示す。
使用装置:PHI社(Physical Electronics Industries,Inc.)製 1600S型 X線光電子分光装置
測定条件:X線源 MgKα(400W)
分光領域800μmφ
本発明では下記の結合エネルギーにピークトップを有するピークを元に各元素の存在量を定量した。
炭素元素:結合エネルギー283〜293eVにピークトップに有するピーク
硫黄元素:結合エネルギー166〜172eVにピークトップに有するピーク
本発明では、測定された各元素のピーク強度から、PHI社提供の相対感度因子を用いて、トナー粒子の表面原子濃度(原子%)を算出した。
測定試料としては、トナーを用いるが、トナーに外添剤が添加されている場合には、イソプロパノールの如きトナーを溶解しない溶媒を用いて、トナーを洗浄し、外添剤を取り除いた後に測定を行う。
(2)トナーの平均円形度
平均円形度Cは、粒度分布の分割点iでの円形度(中心値)をci、測定粒子数をmとして次式から算出される。
Figure 2008015222
円形度は下記式により求められる。下記式において、「粒子投影面積」とは二値化されたトナー粒子像の面積であり、「粒子投影像の周囲長」とは該トナー粒子像のエッジ点を結んで得られる輪郭線の長さと定義される。測定は、512×512の画像処理解像度(0.3μm×0.3μmの画素)で画像処理した時の粒子像の周囲長を用いる。
本発明における円形度はトナー粒子の凹凸の度合いを示す指標であり、トナー粒子が完全な球形の場合に1.000を示し、表面形状が複雑になる程、円形度は小さな値となる。
Figure 2008015222
前記トナーの平均円形度の測定は、例えばフロー式粒子像測定装置「FPIA−2100型」(シスメックス社製)を用いて実施することができる。「FPIA−2100」は、各粒子の円形度を算出後、算出された円形度に応じて粒子を円形度0.4〜1.0を0.01ごとに等分割したクラスに分け、その分割点の中心値と測定粒子数を用いて平均円形度及び円形度標準偏差の算出を行う。
具体的な測定手順としては、容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水10mlを用意し、その中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を加えた後、更に測定試料を0.02g加え、均一に分散させる。分散させる手段としては、超音波分散機「Tetora150型」(日科機バイオス社製)を用いて2分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。分散処理を行う際に、該分散液の温度が40℃以上とならない様に適宜冷却する。
該測定用の分散液のトナー粒子濃度を、3000〜1万個/μlとなるように分散液濃度を再調整した後、トナー粒子1000個以上について、前記フロー式粒子像測定装置を用いてトナーの円形度を測定する。また、円形度のバラツキを抑えるため、フロー式粒子像分析装置FPIA−2100の機内温度が26〜27℃になるよう装置の設置環境を23℃±0.5℃にコントロールし、一定時間ごとに、好ましくは2時間ごとに2μmラテックス粒子を用いて自動焦点調整を行う。
測定により得られたデータから円相当径2μm未満のデータをカットして、トナーの平均円形度を求める。
本発明で用いられている測定装置である「FPIA−2100」は、従来よりトナーの形状を算出するために用いられていた「FPIA−1000」と比較して、処理粒子画像の倍率の向上、さらに取り込んだ画像の処理解像度を向上(256×256→512×512)によりトナーの形状測定の精度が上がっており、それにより微粒子のより確実な補足を達成している装置である。従って、本発明のように、より正確に形状を測定する必要がある場合には、より正確に形状に関する情報が得られるFPIA2100の方が有用である。
(3)トナーの粒度分布
測定装置としてはコールターカウンターTA−II型(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。例えば、ISOTON R−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)を使用できる。測定法としては前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1〜5ml加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型により、アパチャーとして100μmアパチャーを用いて、トナーの体積、個数を測定して2〜40μmの粒子の体積分布と個数分布とを算出する。それから数平均粒径(D1)体積分布から求めた重量基準の重量平均径D4(各チャンネルの中央値をチャンネルごとの代表値とする)、体積分布から求めた重量基準の12.7μm以上の重量分布を求める。
(4)スルホン酸系重合体の分子量測定
スルホン酸系重合体の重量平均分子量は、テトラヒドロフランを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定されるポリスチレン換算値として求めることができる。具体的には、以下の方法に従って求めることができる。この方法において、装置には、高速GPC HPLC8120 GPC(東ソー社製)を用いることができ、検出器にはRIを用いることができ、標準ポリスチレン試料を用いて作成した検量線が用いられる。
<試料調製>
試料約10mgを5mlのテトラヒドロフラン溶媒に溶解し、25℃、16時間放置後、孔径0.45μmのメンブランフィルターで濾過し、試料とした。
<測定条件>
温度:35℃
溶媒:テトラヒドロフラン
流速:1.0ml/min
濃度:0.2質量%
試料注入量:100μl
カラム:昭和電工(株)製、ショウデックス GPC KF806M(30cm×2本)
検量線作成用の標準ポリスチレン試料として、東ソー社製TSK スタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500を用いて検量線を作成した。
以下、本発明を製造例及び実施例により具体的に説明するが、これは本発明をなんら限定するものではない。尚、以下の配合における部数は全て質量部である。
<スルホン酸系重合体の製造例1>
還流管、撹拌機、温度計、窒素導入管、滴下装置及び減圧装置を備えた加圧可能な反応容器に、溶媒としてメタノール250部、2−ブタノン150部及び2−プロパノール100部、モノマーとしてスチレン95部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸5.0部を添加して撹拌しながら還流温度まで加熱した。重合開始剤であるt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート0.40部を2−ブタノン20部で希釈した溶液を、30分かけて滴下して4時間撹拌を継続し、更にt−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート0.40部を2−ブタノン20部で希釈した溶液を、30分かけて滴下して、更に5時間撹拌して重合を終了した。
前記溶媒を減圧留去した後に得られた重合体を、100μmのスクリーンを装着したカッターミルを用いて100μm以下に粗粉砕した。得られた極性重合体を極性重合体1とする。得られた極性重合体1の処方及び物性を表1に示す。
<スルホン酸系重合体の製造例2〜5>
スルホン酸系重合体の製造例1において、使用するモノマーを表2に示すように変更し、重合開始剤の量あるいは、重合温度や重合時間を調整することにより分子量を制御する以外は、スルホン酸系重合体の製造例1と同様の手法によりスルホン酸系重合体2〜5を製造した。得られたスルホン酸系重合体2〜5の処方及び物性を表1に示す。
Figure 2008015222
<磁性酸化鉄の製造>
硫酸第一鉄水溶液中に、鉄イオンに対して1.0〜1.1当量の苛性ソーダ溶液を混合し、水酸化第一鉄を含む水溶液を調製した。水溶液をpH9に維持しながら、空気を吹き込み、80〜90℃で酸化反応を行い、種晶を生成させるスラリー液を調製した。次いで、このスラリー液に当初のアルカリ量(苛性ソーダのナトリウム成分)に対し0.9〜1.2当量となるよう硫酸第一鉄水溶液を加えた後、スラリー液をpH=8に維持して、空気を吹込みながら酸化反応を進め、酸化反応の終期にpHを約6に調整し、酸化反応を終了した。生成した酸化鉄粒子を洗浄、濾過して一旦取り出し、乾燥せずに別の水中に再分散させた後、再分散液のpHを調整し、十分撹拌しながらシランカップリング剤[n−C1021Si(OCH33]を磁性酸化鉄100部に対し2部添加し、十分撹拌した。生成した疎水性酸化鉄粒子を常法により洗浄、濾過、乾燥し、次いで凝集している粒子を解砕処理し、疎水性の磁性酸化鉄1を得た。
<磁性トナーAの製造>
イオン交換水709部に0.1mol/リットル−Na3PO4水溶液451部を投入し60℃に加温した後、1.0mol/リットル−CaCl2水溶液67.7部を徐々に添加してCa3(PO42を含む水系媒体(A)を得た。
一方、下記の処方をアトライター(三井三池化工機(株))を用いて均一に分散混合した。
スチレン 78部
n−ブチルアクリレート 22部
飽和ポリエステル樹脂(酸価8、Mp12000) 5部
スルホン酸系重合体 1部
磁性酸化鉄1 80部
ジビニルベンゼン 0.5部
この単量体組成物を60℃に加温し、そこにエステルワックス(mp.70℃)15部を混合溶解し、これに重合開始剤ブチルパーオキサイド2部を溶解して重合性単量体系を得た。
前記水系媒体中に上記重合性単量体系を投入し、60℃,N2雰囲気下においてTK式ホモミキサー(特殊機化工業(株))にて10,000rpmで15分間撹拌し、造粒した。その後パドル撹拌翼で撹拌しつつ、80℃で8時間反応させた。反応終了後、懸濁液を冷却し、塩酸を加えてCa3(PO42を溶解し、濾過、水洗、乾燥してトナー粒子を得た。
このトナー粒子100部と、ヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイルで処理した、処理後のBET比表面積が120m2/gの疎水性シリカ微粉体1.4部とをヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))で混合して、磁性トナーA(重量平均粒径7.6μm)を調製した。
<磁性トナーBの製造>
スルホン酸系重合体1の添加量を1.9部に変えた以外は上記磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーBを得た。磁性トナーBの物性を表2に示す。
<磁性トナーCの製造>
スルホン酸系重合体1の添加量を0.04部に変えた以外は上記磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーCを得た。磁性トナーCの物性を表2に示す。
<磁性トナーDの製造>
スルホン酸系重合体1をスルホン酸系重合体2に変えた以外は上記磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーDを得た。磁性トナーDの物性を表2に示す。
<磁性トナーEの製造>
スルホン酸系重合体1をスルホン酸系重合体3に変えた以外は上記磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーEを得た。磁性トナーEの物性を表2に示す。
<磁性トナーFの製造>
スルホン酸系重合体1をスルホン酸系重合体4に変えた以外は上記磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーFを得た。磁性トナーFの物性を表2に示す。
<磁性トナーGの製造>
スルホン酸系重合体4の添加量を12.0部に変えた以外は上記磁性トナーFの製造と同様にして、磁性トナーGを得た。磁性トナーGの物性を表2に示す。
<磁性トナーHの製造>
スルホン酸系重合体1をスルホン酸系重合体5に変えた以外は磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーHを得た。磁性トナーHの物性を表2に示す。
<磁性トナーIの製造>
・スチレン/n−ブチルアクリレート共重合体(質量比78/22)
(Mn=24300 Mw/Mn=3.0) 100部
・磁性酸化鉄1 80部
・スルホン酸系重合体1 1部
・飽和ポリエステル樹脂(酸価8、Mp12000) 5部
・エステルワックス(融点=60℃) 10部
・酢酸エチル 200部
上記混合物を60℃に加温しながら、粉砕機であるアトライター(三井三池化工機(株)社製)を用い、分散処理を3時間行うことによって、液状組成物を調製した。
次いで、前記水系媒体(A)中に、前記液状組成物を投入し、60℃、N2雰囲気下において分散機であるTK式ホモミキサー(特殊機化工業(株))にて10,000rpmで15分間撹拌して造粒を行った。
次いで、パドル撹拌翼を具備したものに撹拌装置を交換し、200rpmで撹拌しながら、内温60℃で、減圧度30〜150mmHg(4.0×103〜2.0×105Pa)の条件下で脱溶剤した。前記液状組成物中の残留酢酸エチル量がほぼ0%になったことを確認し、前記液状組成物の固形化を完了した。
反応終了後、懸濁液を冷却し、塩酸を加えてリン酸カルシウム塩を溶解し、ろ過、水洗、乾燥して重量平均粒径が7.4μmの磁性トナー粒子を得た。
この磁性トナー粒子100部と、ヘキサメチルジシラザン処理した後シリコーンオイルで処理した、処理後のBET比表面積が120m2/gの疎水性シリカ微粉体1.4部とを混合機であるヘンシェルミキサー(三井三池化工機(株))で混合して、磁性トナーIを調製した。磁性トナーIの物性を表2に示す。
<磁性トナーJの製造>
スチレン/n−ブチルアクリレート共重合体(質量比78/22)
(Mn =24300 Mw/Mn=3.0) 100部
飽和ポリエステル樹脂(酸価:8、Mp:12000) 5部
スルホン酸系重合体1 1部
磁性酸化鉄1 80部
磁性トナーAの製造で用いたエステルワックス 5部
上記材料をブレンダーにて混合し、110℃に加熱した2軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、粗粉砕物をターボミル(ターボ工業社製)で微粉砕し、得られた微粉砕物を風力分級して重量平均粒径7.8μmのトナー粒子を得た。得られたトナー粒子100部に磁性トナーAの製造と同様にして疎水性シリカ微粉体1.4部を外添し、トナーJ(重量平均粒径7.8μm)を調製した。得られたトナーJの物性を表2に示す。
<磁性トナーKの製造>
スルホン酸系重合体1を荷電制御剤ボントロンS34(オリエント化学社製)に変えた以外は上記磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーKを得た。磁性トナーKの物性を表2に示す。
<磁性トナーLの製造>
スルホン酸系重合体1を使用しないこと以外は上記磁性トナーAの製造と同様にして、磁性トナーLを得た。得られた磁性トナーLの物性を表2に示す。
Figure 2008015222
<実施例1>
本実施例の画像形成装置の概略構成としては、図1に示したものであり、市販のレーザープリンターLBP‐1760(キヤノン社製)を改造し用いた。
感光ドラム26としては、回転ドラム型の負極性OPC感光ドラムを用いた。この感光ドラム1は矢印の時計方向に周速度96mm/sec(=プロセススピードPS、印字速度)の一定速度をもって回転駆動される。
帯電バイアスとしては−680Vdcに交流電圧2.1kVppを重畳したバイアスを印加し、感光ドラム26面を帯電電位(暗部電位)−600Vに一様に接触帯電させている。
また本実施例においては、感光ドラム26の一様帯電処理面をレーザ光で全面露光した場合、感光ドラム面の電位が−150Vになるようにレーザーパワーは調整されている。
転写ローラ27としては、ローラ抵抗値が5×108Ωのものを用い、+2.0kVの電圧を芯金に印加して転写を行なった。
感光ドラムと現像スリーブ間の圧力は、引抜き圧で200N/mになるよう調整した。
現像スリーブ24は、厚さ500μmの導電弾性層をアルミスリーブ上に接着後研摩して作製した。また、マイクロ硬度は90度であり、表面粗さはRzで3.8μm、Raで0.6μmであった。
またスリーブ24には現像バイアス印加電源30よりDC電圧−450VにAC電圧として、1.4kHz、矩形波、Vpp300Vを重畳した現像バイアス電圧を印加している。
さらに本実験においては、現像スリーブは、感光ドラムに対し1.20倍の周速度で駆動されている。
本実施例においては磁性トナーとしてトナーAを用い、本現像装置において所望のトナーコート量を得るため、規制ブレード23を引抜き圧約100(N/m)、ブレード自由長約0.5mmに設定している。その結果、トナーコート量Mは10.0g/m2に制御されている。
この条件において、本現像装置にトナーAを300g充填し、常温常湿環境下(23℃/60%RH)および高温高湿環境下(32.5℃/80%RH)において、8ポイントのA文字を用い印字率を2%とした画像にて間欠モードで3000枚の画出し試験を行った。その結果、両環境下にて耐久前後で非画像部へのカブリはなく、画像濃度が1.4以上でありハーフトーンムラのない高精細な画像を得ることができた。また、現像スリーブ上のトナー融着も観察されなかった。常温常湿環境下での評価結果を表3に、高温高湿環境下での評価結果を表4に示す。
各実施例及び比較例の評価方法
(画像濃度)
画像濃度はベタ画像部を形成し、このベタ画像をマクベス反射濃度計(マクベス社製)にて測定を行った。
(カブリ)
カブリの測定は、東京電色社製のREFLECTMETER MODEL TC−6DSを使用して測定した。フィルターは、グリーンフィルターを用い、カブリは下記の式より算出した。
カブリ(反射率)(%)=標準紙上の反射率(%)−サンプル非画像部の反射率(%)
なお、カブリの判断基準は以下の通り。
A:非常に良好(1.5%未満)
B:良好(1.5%以上乃至2.5%未満)
C:普通(2.5%以上乃至4.0%未満)
D:悪い(4%以上)
(ハーフトーンの均一性)
1dot−2spaceのハーフトーン画像を用い、以下の基準で目視判断した。
A:ムラは生じておらず、均一性に優れたハーフトーン画像
B:若干ムラは生じているものの、均一なハーフトーン画像
C:ムラは生じているものの、実用上問題ないレベルのハーフトーン画像
D:ハーフトーンムラが生じており、実用上好ましくない画像
d)現像スリーブのトナー融着評価
プリントアウト試験終了後、現像スリーブ上のトナーをエアーで除去した後、表面の融着の様子とプリントアウト画像への影響を目視で評価した。
A:融着は未発生
B:融着は殆ど発生せず
C:融着があるが、画像への影響が少ない
D:融着が多く、画像欠陥を生じる
<実施例2〜10>
トナーとして、磁性トナーB〜Jを使用し、実施例1と同様の条件で画出し試験、定着性評価及び耐久性評価を行った。その結果、初期の画像特性も問題なく、印字3000枚までいずれも大きな問題のない結果が得られた。常温常湿環境下での評価結果を表3に、高温高湿環境下での評価結果を表4に示す。
<比較例1、2>
トナーとして、磁性トナーK、Lを使用し、実施例1と同様の条件で画出し試験、定着性評価及び耐久性評価を行った。その結果、耐久試験と共にカブリの悪化が生じ、特にトナーLについてはハーフトーン均一性が大きく低下した。また、高温高湿環境下においては画像濃度の低下が著しかった。常温常湿環境下での評価結果を表3に、高温高湿環境下での評価結果を表4に示す。
Figure 2008015222
Figure 2008015222
<実施例11〜12>
トナーAを用い、現像ブレードの表面粗さRaを適宜変更して、実施例1と同様の評価を行った。常温常湿環境下での評価結果を表5に、高温高湿環境下での評価結果を表6に示す。
Figure 2008015222
Figure 2008015222
本発明のトナーを好適に用いることができる、非接触現像方式を用いた画像形成装置の一例を示す模式的断面図である。
符号の説明
21 撹拌羽根
22 現像容器
23 トナー規制ブレード
24 トナー担持体(弾性ローラー)
25 トナー塗布ローラー
26 感光ドラム
27 転写ローラー
28 転写材
29、30 バイアス印加手段
31 定着機
32 帯電ローラー
33 トナー
34 クリーニングブレード

Claims (22)

  1. 固定の磁場発生手段を内部に有するとともに表面に弾性層を有する現像剤担持体を用い、当該固定の磁場発生手段により磁性トナーを該現像剤担持体表面に引き寄せ、現像剤規制手段により該現像剤担持体表面上の現像剤を規制し、該現像剤担持体を押圧することにより像担持体と接触させ、前記現像剤担持体と像担持体の間に現像バイアスを印加し、前記現像剤を像担持体に転移させて、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する画像形成方法に使用される磁性トナーにおいて、
    前記磁性トナーが、少なくともスルホン酸系重合体、磁性酸化鉄、結着樹脂を含有するトナー粒子を有し、
    前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体であることを特徴とする磁性トナー。
  2. X線光電子分光分析によって測定される前記トナー粒子の表面に存在する炭素元素と硫黄元素について、炭素元素の含有量(A)と硫黄元素の含有量(E)との比(E/A)が、0.0003≦E/A≦0.0050であることを特徴とする請求項1に記載の磁性トナー。
  3. 前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を分子内に含むスルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーと他のモノマーとの共重合体であり、
    前記スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーに由来する成分を共重合体中に0.1〜10.0質量%含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁性トナー。
  4. 前記スルホン酸系重合体が、前記スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーに由来する成分を共重合体中に2.0〜10.0質量%含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁性トナー。
  5. 前記スルホン酸系重合体は、前記結着樹脂100質量部当たり0.1〜10質量部含有されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の磁性トナー。
  6. 前記スルホン酸系重合体は、前記結着樹脂100質量部当たり0.1〜1.8質量部含有されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の磁性トナー。
  7. 前記スルホン酸系重合体の重量平均分子量が2,000〜50,000であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の磁性トナー。
  8. 前記スルホン酸系重合体の重量平均分子量が27,000〜50,000であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の磁性トナー。
  9. 平均円形度が0.950以上であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の磁性トナー。
  10. 前記現像バイアスが交番電圧に直流電圧を重畳したものであり、前記現像バイアスVの絶対値を│V│max、帯電手段により像担持体表面を一様に帯電する所定の電圧値(暗電位)をVdとした時、(1)式を満たすことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の磁性トナー。
    │V│max≦│Vd│ (1)
  11. 前記現像剤担持体表面の弾性層の表面粗さRaが0.4≦Ra≦1.2であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の磁性トナー。
  12. 固定の磁場発生手段を内部に有するとともに表面に弾性層を有する現像剤担持体を用い、当該固定の磁場発生手段により磁性トナーを該現像剤担持体表面に引き寄せ、現像剤規制手段により該現像剤担持体表面上の現像剤を規制し、該現像剤担持体を押圧することにより像担持体と接触させ、前記現像剤担持体と像担持体の間に現像バイアスを印加し、前記現像剤を像担持体に転移させて、前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する画像形成方法において、
    前記磁性トナーが、少なくともスルホン酸系重合体、磁性酸化鉄、結着樹脂を含有するトナー粒子を有し、
    前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を有する重合体又は共重合体であることを特徴とする画像形成方法。
  13. X線光電子分光分析によって測定される前記トナー粒子の表面に存在する炭素元素と硫黄元素について、炭素元素の含有量(A)と硫黄元素の含有量(E)との比(E/A)が、0.0003≦E/A≦0.0050であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成方法。
  14. 前記スルホン酸系重合体は、スルホン酸基、スルホン酸塩基又はスルホン酸エステル基を分子内に含むスルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーと他のモノマーとの共重合体であり、
    前記スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーに由来する成分を共重合体中に0.1〜10.0質量%含有することを特徴とする請求項12又は13に記載の画像形成方法。
  15. 前記スルホン酸系重合体が、前記スルホン酸類含有(メタ)アクリルアミド系モノマーに由来する成分を共重合体中に2.0〜10.0質量%含有することを特徴とする請求項12又は13に記載の画像形成方法。
  16. 前記スルホン酸系重合体は、前記結着樹脂100質量部当たり0.1〜10質量部含有されていることを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の画像形成方法。
  17. 前記スルホン酸系重合体は、前記結着樹脂100質量部当たり0.1〜1.8質量部含有されていることを特徴とする請求項12乃至15のいずれかに記載の画像形成方法。
  18. 前記スルホン酸系重合体の重量平均分子量が2,000〜50,000であることを特徴とする請求項12乃至17のいずれかに記載の画像形成方法。
  19. 前記スルホン酸系重合体の重量平均分子量が27,000〜50,000であることを特徴とする請求項12乃至17のいずれかに記載の画像形成方法。
  20. 前記磁性トナーの平均円形度が0.950以上であることを特徴とする請求項12乃至19のいずれかに記載の画像形成方法。
  21. 前記現像バイアスが交番電圧に直流電圧を重畳したものであり、前記現像バイアスVの絶対値を│V│max、帯電手段により像担持体表面を一様に帯電する所定の電圧値(暗電位)をVdとした時、(1)式を満たすことを特徴とする請求項12乃至20のいずれかに記載の画像形成方法。
    │V│max≦│Vd│ (1)
  22. 前記現像剤担持体表面の弾性層の表面粗さRaが0.4≦Ra≦1.2であることを特徴とする請求項12乃至21のいずれかに記載の画像形成方法。
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