JP2008014355A - シャフトと自在継手のヨークとの結合部 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記両抑え板部19a、19bと上記シャフト11aの先端部両側面との間に、突起21を含んで構成する幅方向係合部20と、この突起21及び段差部23、23を含んで構成する軸方向係合部22とを設ける。これら両係合部20、22の作用により、上記シャフト11aの先端部と上記両抑え板部19a、19bとの位置関係が、幅方向及び長さ方向の何れに関しても正規である場合にのみ、上記シャフト11aの先端部を上記両抑え板部19a、19b同士の間に挿入可能とする。
【選択図】図1
Description
そして、このうちのシャフトの先端部外周面に、互いに平行な1対の外側平面を形成している。
又、上記ヨークは、断面略U字形若しくはコ字形で側方が開口した基部、及び、この基部の先端縁から連続した状態で設けられて、それぞれの先端部に十字軸の端部を枢支する1対の支持腕部から成り、自在継手を構成するものである。
この様なヨークのうちの基部に、互いに離隔して配置され、それぞれの内側面を上記両外側平面と対向する抑え面とした1対の抑え板部と、これら両抑え板部同士を上記基部の開口と反対側部分で互いに連結する連結部と、これら両抑え板部に形成された通孔若しくはねじ孔とを設けている。
そして、上記シャフトと上記ヨークの基部とを、上記通孔を挿通した抑えボルトの先端部に形成した雄ねじ部を上記ねじ孔若しくはナットに螺合させる事で結合する。
又、上記ヨークの基部の長さ方向に異なる2個所位置と上記シャフトの先端部及び中間部先端寄り部分の軸方向2個所位置との間に、軸方向係合部を設けている。
そして、上記シャフトの先端部を上記両抑え板部同士の間に、これらシャフトの先端部と両抑え板部との位置関係が、幅方向及び長さ方向の何れに関しても正規である場合にのみ、挿入可能としている。
或いは、請求項3に記載した様に、上記軸方向係合部を構成する、ヨークの基部の軸方向2個所位置のうちの少なくとも先端側位置を、連結部の長さ方向先端側端縁とする。
或いは、請求項5に記載した様に、上記幅方向係合部を構成する為に、上記ヨークの一部内側面で一方の抑え板部よりもこのヨークの先端側に外れた位置に、衝合片を突設する。これと共に、上記シャフトの先端部側面に、このシャフトの先端部をこれら両抑え板部同士の間に、幅方向に関する位置関係を正規の状態として挿入した場合にのみ上記衝合片と干渉する事のない突起を設ける。
或いは、請求項6に記載した様に、上記幅方向係合部を構成する為に、上記両抑え板部の長さ方向両端縁のうちのヨークの基端側の端縁の長さ方向位置を、これら両抑え板部同士の間で互いに異ならせる。これと共に、上記シャフトに設けた外側平面の基端側部分に存在する段差部のこのシャフトの軸方向位置を、1対の外側平面同士の間で互いに異ならせる。そして、このシャフトの先端部を上記両抑え板部同士の間に、幅方向に関する位置関係を正規の状態として挿入した場合にのみ、上記段差部と上記両抑え板部の基端側の端縁とが干渉しない様にする。
又、本発明のうちの請求項1、2、4、7に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部を実施する場合に、例えば請求項8に記載した様に、上記幅方向係合部を構成する為の突起と、上記軸方向係合部を構成する突起とを同一の突起とする事もできる。
又、ヨークに係合ピンを固設したり、シャフトの先端部に係合孔を形成したりする必要がない為、製造コストを低く抑えられ、しかも上記ヨークと上記シャフトとの組み合わせ作業も容易に行なえる。
その他の部分の構造及び作用に就いては、前述の図14〜18に示した従来構造と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図3も、請求項1、2、4、7、8に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、シャフト11bの先端部片側面に突起21を形成すると共に、段差部23を、他側面側にのみ設けている。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、同等部分に関する重複する図示並びに説明は省略する。
図4〜5も、請求項1、2、4、7、8に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、シャフト11cの先端面にかしめ工具の先端面を押し当てる等により、このシャフト11cの先端部を塑性変形させて、このシャフト11cの先端部片側面に突起21aを形成している。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、同等部分に関する重複する説明は省略する。
図6〜7は、請求項1、2、5、7、8に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、ヨーク7bの基部12bを構成する1対の抑え板部19、19の軸方向長さを互いに等しくすると共に、これら両抑え板部19、19の長さ方向両端縁の長さ方向位置を、互いに一致させている。本例の場合には、幅方向係合部20aを構成する為に、上記ヨーク7bの一部内側面で一方(図6の上方)の抑え板部19よりもこのヨーク7bの先端側(図6〜7の左側)に外れた位置(支持腕部25の基部内側面)に衝合片24を、当該部分にプレス加工等の塑性加工を施す事により突設している。これと共に、シャフト11aの先端部片側面(図6の下面)に、前述した実施の形態の第1例の場合と同様の、突起21を形成している。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、同等部分に関する重複する説明は省略する。
図8〜9は、請求項1、2、6〜8に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合には、幅方向係合部20bを構成する為に、両抑え板部19c、19dの長さ方向両端縁のうちのヨーク7cの基部12cの基端側の端縁の長さ方向位置を、これら両抑え板部19c、19d同士の間で互いに異ならせている。これと共に、シャフト11dに設けた外側平面18a、18bの基端側部分に存在する段差部23a、23bのこのシャフト11dの軸方向位置を、上記両外側平面18a、18b同士の間で互いに異ならせている。又、上記シャフト11dの先端部両側面に、それぞれ軸方向係合部22aを構成する為の突起21a、21aを形成している。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、同等部分に関する重複する説明は省略する。
図10〜11は、請求項1、2、5、7、8に対応する、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の場合には、ヨーク7dを構成する、1対ずつの抑え板部19e、19eの先端縁と支持腕部25、25との間に、幅方向に関する位置がこれら抑え板部19e、19eの先端縁と支持腕部25、25との中間位置となる、中間段部26、26を形成している。そして、一方(図10の上方)の中間段部26に、幅方向係合部20cを構成する為の衝合片24aを形成している。
この様な本例の場合、上記中間段部26、26を形成した分だけ、上記衝合片24aの高さ寸法を低く抑える事ができ、この衝合片24aの加工が容易になる。
その他の部分の構成及び作用は、前述の図6〜7に示した実施の形態の第4例と同様であるから、重複する説明は省略する。
図12は、請求項1、3、6〜8に対応する、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の場合には、軸方向係合部22bを構成する、ヨーク7cの基部12cの軸方向2個所位置のうちの先端側位置を、連結部27の長さ方向先端側端縁としている。この為に本例の場合には、シャフト11eの先端部で上記連結部27に対向する部分に突起21bを、当該部分を塑性変形させる事で形成している。
その他の部分の構成及び作用は、前述の図8〜9に示した実施の形態の第5例と同様であるから、重複する説明は省略する。
2 ステアリングシャフト
3 自在継手
4 中間シャフト
5 ステアリングギヤ
6 ヨーク
7、7a、7b、7c、7d ヨーク
8 十字軸
9 軸受カップ
10 シャフト
11、11a、11b、11c、11d、11e シャフト
12、12a、12b、12c 基部
13a、13b 抑え板部
14 抑え面
15 ナット
16 ねじ孔
17 通孔
18、18a、18b 外側平面
19、19a、19b、19c、19d、19e 抑え板部
20、20a、20b、20c 幅方向係合部
21、21a、21b 突起
22、22a、22b 軸方向係合部
23、23a、23b 段差部
24、24a 衝合片
25 支持腕部
26 中間段部
27 連結部
28 切り欠き
Claims (8)
- 使用時に回転するシャフトと、このシャフトの先端部に結合固定されるヨークとを備え、このうちのシャフトの先端部外周面に互いに平行な1対の外側平面が形成されており、上記ヨークは、断面略U字形若しくはコ字形で側方が開口した基部、及び、この基部の先端縁から連続した状態で設けられて、それぞれの先端部に十字軸の端部を枢支する1対の支持腕部から成り、自在継手を構成するものであり、上記ヨークのうちの基部に、互いに離隔して配置され、それぞれの内側面を上記両外側平面と対向する抑え面とした1対の抑え板部と、これら両抑え板部同士を上記基部の開口と反対側部分で互いに連結する連結部と、これら両抑え板部に形成された通孔若しくはねじ孔とが設けられており、上記シャフトと上記ヨークの基部とが、このうちの通孔を挿通した抑えボルトの先端部に形成した雄ねじ部を上記ねじ孔若しくはナットに螺合させる事で結合されるシャフトと自在継手のヨークとの結合部に於いて、上記両抑え板部と上記シャフトの先端部両側面との間に、上記両外側平面の中間部に存在してこれら両外側平面に対し平行な仮想平面に関して非対称な幅方向係合部を設けると共に、上記ヨークの基部の長さ方向に異なる2個所位置と上記シャフトの先端部及び中間部先端寄り部分の軸方向2個所位置との間に軸方向係合部を設ける事により、上記シャフトの先端部を上記両抑え板部同士の間に、これらシャフトの先端部と両抑え板部との位置関係が、幅方向及び長さ方向の何れに関しても正規である場合にのみ挿入可能とした事を特徴とするシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
- 軸方向係合部を構成する、ヨークの基部の軸方向2個所位置が、両抑え板部のうちの少なくとも一方の抑え板部の長さ方向両端部である、請求項1に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
- 軸方向係合部を構成する、ヨークの基部の軸方向2個所位置のうちの少なくとも先端側位置が、連結部の長さ方向先端側端縁である、請求項1に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
- 1対の抑え板部の長さ方向両端縁のうちのヨークの先端側の端縁の長さ方向位置を、これら両抑え板部同士の間で互いに異ならせると共に、シャフトの先端部片側面に、このシャフトの先端部をこれら両抑え板部同士の間に、幅方向に関する位置関係を正規の状態として挿入した場合にのみこれら両抑え板部と干渉する事のない突起を設けて幅方向係合部とした、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
- ヨークの一部内側面で一方の抑え板部よりもこのヨークの先端側に外れた位置に衝合片を突設すると共に、シャフトの先端部側面に、このシャフトの先端部をこれら両抑え板部同士の間に、幅方向に関する位置関係を正規の状態として挿入した場合にのみ上記衝合片と干渉する事のない突起を設けて幅方向係合部とした、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
- 1対の抑え板部の長さ方向両端縁のうちのヨークの基端側の端縁の長さ方向位置を、これら両抑え板部同士の間で互いに異ならせると共に、シャフトに設けた外側平面の基端側部分に存在する段差部のこのシャフトの軸方向位置を、1対の外側平面同士の間で互いに異ならせ、このシャフトの先端部を上記両抑え板部同士の間に、幅方向に関する位置関係を正規の状態として挿入した場合にのみ、上記段差部と上記両抑え板部の基端側の端縁とが干渉しない様にして幅方向係合部とした、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
- シャフトの先端部側面に形成した突起と外側平面の基端側部分に存在する段差部とを抑え板部又は連結部の長さ方向両端縁に係合させる事により軸方向係合部とした、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
- 幅方向係合部を構成する為の突起と軸方向係合部を構成する突起とが同一の突起である、請求項1、2、4、7のうちの何れか1項に記載したシャフトと自在継手のヨークとの結合部。
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