JP2008013565A - 顔のくぼみ形成を制限するための美容方法 - Google Patents

顔のくぼみ形成を制限するための美容方法 Download PDF

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Abstract

【課題】老化の兆候の現れに対抗する、又は少なくも遅延させるための手段が継続的に探索されている。
【解決手段】非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物を生理学的に許容される媒体中に含有する組成物を、顔及び/又は首の皮膚に適用することによって、顔及び/若しくは首の皮膚の脂質構造の消失を低減するため、並びに/又は顔のボリュームのたるみ及び/若しくはくぼみを避けるための美容方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物を生理学的に許容される媒体中に含有する組成物を顔及び/又は首の皮膚に適用することによって、顔及び/又は首の皮膚の脂質構造の消失を低減するため、並びに/あるいは顔のボリューム(volume)のたるみ及び/又はくぼみを避けるための美容方法に関する。
本発明は、(i)非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物及び(ii)少なくとも1つのC-グリコシド誘導体を生理学的に許容される媒体中に含有する、本発明に係る方法において使用し得る化粧品組成物にも関する。
本発明は、組成物における、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物の、皮膚の密度の損失及び/又は皮膚の脂質構造の消失を低減し、並びに/あるいは顔のボリュームのたるみ及び/又はくぼみを避けるための美容的な使用にも関する。
皮膚の老化の兆候は、経時的な原因(遺伝的にプログラムされた加齢)があり、UV照射及び特に閉経の間に生じるホルモン欠乏のような付加的な悪化因子があることが既知である。それらは、本質的に皮膚の機能における鈍化及び不均衡による皮膚の状態の変化を生じさせ、皮膚のすべての層の「萎縮」を生じさせる。真皮(エラスチン、コラーゲン、グリコサミノグリカン)の質の低下及び細胞外マトリックスのコンシステンシーの損失;表皮の厚さの低減(細胞新生の鈍化);表皮組織の脂質及びタンパク質生成の鈍化;落屑の不均衡;並びに皮膚の含水量の低減が、かくして認められる。
特に、上述の変化の後には特に、皮膚の支持マットレス(supporting mattress)が弱化され、脂肪塊が消失することが認められている。これは、皮膚の「脂質構造(lipostructure)」の消失とも称される。
「皮膚の脂質構造」という表現は、顔の皮膚の基礎となり、顔の皮膚が成型されるボリュームを形成する脂質細胞のネットワークを意味すると解される。
かくして、顔は次第にくぼみ、皮膚はコンシステンシー及びその支持を失くし、皮膚は下がっていく傾向があり、;楕円形(oval)は、ぼってりとし;顔のボリュームのたるみ及び/又はくぼみが認められる。この現象は、特に次第にくぼむ頬、眼の輪郭、及びよく確定されていない顔の楕円形(二重あごの現れ)において見られる。
これらの現象は、年齢と共により明白になり、成熟又は非常に成熟した皮膚を有するヒト、及び特に閉経期の女性において特に顕著である。
本発明に係る「成熟した皮膚」という表現は、少なくとも40歳の対象の皮膚を特に意味すると解される。
本発明に係る「非常に成熟した皮膚」という表現は、少なくとも50歳、特に60歳又は65歳の対象の皮膚を特に意味すると解される。
EP 0 604 631 EP 0 761 204 EP 0 681 831 EP 1 354 593 FR 99 00405 WO-A-94-02158 WO 02/051828 Bergey's Manual of Systematic Bacteriology (vol. 3, sections 22 and 23, 9th edition,1989
現在、老化の兆候の現れに対抗する、又は少なくも遅延させるための手段が継続的に探索されており、特に
-特に頬及び眼の輪郭において、皮膚密度の損失及び/又は皮膚の脂質構造の消失を低減する、並びに/あるいは
-皮膚の脂質構造を回復する、並びに/あるいは
-特に頬及び眼の輪郭において、顔のボリュームのたるみ及び/若しくはたるみを避ける、並びに/あるいは
-頬骨のボリュームを増大する、及び/あるいは
-特に頬、顔の楕円形、及び眼の輪郭において、顔及び/若しくは組の皮膚の基礎をなすボリュームを改善する、並びに/あるいは
-特に頬、顔の楕円形、及び眼の輪郭において、皮膚密度、皮膚の膨らみ、及び支持体を改善する、及び/あるいは
-顔の特徴、特に顔の楕円形を再形成する
ことを可能にする新規手段が探索されている。
本出願人は、驚くべきことに且つ予期されずに、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物が、脂質生成を刺激し、脂肪細胞の分化を促進し、かくして皮膚の支持組織に含有される脂肪の消失(「皮膚の脂質構造の消失」とも称される)を避けるか又は鈍化することを可能にする特性を有することを発見した。この様な背景において、本出願人は、顔及び/又は首のくぼみ及びたるみの各種の機構に対抗するための、その様な非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物の使用を想到した。
非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物は、免疫刺激剤(EP 0 604 631)、Pアンタゴニスト物質(EP 0 761 204)、線維芽細胞の増殖を刺激する薬剤(EP 0 681 831)、抗酸化剤(EP 1 354 593)、あるいは減量薬(FR 99 00405)として既に既知である。
しかしながら、出願人の知る限り、脂質生成の刺激及び/又は脂肪細胞の分化に対する、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌、特にVitreoscilla filiformisの抽出物の効果、あるいは顔及び/若しくは首の再構成並びに/又は顔の老化に関連するくぼみを制限するためのそれらの使用は、記載又は示唆されていない。
そのため、本発明の主題は、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物を生理学的に許容される媒体中に含有する組成物を、顔及び/又は首の皮膚に適用することによって、顔及び/若しくは首の皮膚の脂質構造の消失を低減するため、並びに/又は顔のボリュームのたるみ及び/若しくはくぼみを避けるための美容方法である。
本発明は、頬骨のボリュームを増大することを特に意図する。
本発明は、顔の輪郭及び/若しくは楕円形を再確定すること、並びに/又は二重あごの形成を避けるため、並びに/又は頬及び/若しくは眼の輪郭のくぼみを制限することを特に意図する。
本発明の1つの特定の実施態様によれば、前記組成物は、顔及び/若しくは首の老化に関連するくぼみ及び/若しくはたるみの領域に、あるいは頬及び/若しくは目の輪郭のくぼみ並びに/又は頬のたるみを有するヒトに適用する。
これらの老化に関連するくぼみ及び/又はたるみの領域は、特に、頬、眼の輪郭、及び/又は顔の楕円形(顔の輪郭)である。
頬及び/若しくは眼の輪郭のくぼみ、並びに/又は頬のたるみを有するヒトは、任意の年齢の男性及び女性でもあって良いが、成熟した皮膚(少なくとも40歳)、又は非常に成熟した皮膚(少なくとも50又は60歳)を有するヒト、並びに特に閉経期の女性であろう。
そのため、本発明に係る方法は、成熟した又は非常に成熟した皮膚を有するヒトの顔及び/若しくは首の再構築のため、並びに/又は顔のくぼみを制限するために特に有利である。
本発明は、閉経期の女性の顔及び/若しくは首の再構築のため、並びに/又は顔のくぼみを制限するためにも有利である。
非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物
本発明によって使用されて良い細菌の抽出物は、Bergey's Manual of Systematic Bacteriology (vol. 3, sections 22 and 23, 9th edition,1989)に規定されているような非光合成性である糸状菌、その中でもBeggiatoalesに属する細菌、更にとりわけBeggiatoa、Vitreoscilla、Flexithrix、又はLeucothrix属に属する細菌から調製される。
上のように規定し、幾つかは既に記載した細菌は、一般的に水中に生息しており、海水中又は温水中において認められ得る。使用され得る細菌の中で、例えば以下のものが挙げられて良い:
Vitreoscilla filiformis (ATCC 15551)
Vitreoscilla beggiatoides (ATCC 43181)
Beggiatoa alba (ATCC 33555)
Flexithrix dorotheae (ATCC 23163)
Leucothrix mucor (ATCC 25107)
Sphaerotilus natans (ATCC 13338)。
好ましくは、Vitreoscilla filiformis (ATCC 15551)の抽出物が使用されるであろう。
本発明に係る「細菌抽出物」という表現は、細菌バイオマスの抽出物又は前記抽出物の任意の活性画分、特に:
(i)例えば遠心分離によって濃縮された培養培地から単離した細菌細胞(「非安定化細胞抽出物」);又は
(ii)(i)で濃縮されて、次いで超音波の作用又は好ましくはオートクレーブのような当業者に既知の任意の手段によって細菌細胞の膜を破壊する工程にかけた細菌細胞(「安定化細胞抽出物」)。「膜」という表現は、細菌の壁及び任意にその下の膜を意味すると解される;
(iii)(ii)の安定化細胞抽出物の濾過によって得られる上清、
あるいは脂質生成及び/又は脂肪細胞分化に対して刺激作用を有する前記抽出物の任意の活性画分を意味すると解される。
この活性画分は、その脂質生成及び/又は脂肪細胞の分化に対する効果が、以下の実施例に記載の方法の1つによって評価されて良く、例えば溶媒の存在下における抽出、選択的な沈降、又は接線限外濾過(TUF)のような従来の分画方法によって得られて良い。
これらの抽出物又は画分は、例えば前記抽出物又は前記画分を凍結することによって保存し、融解後に使用されて良い。細菌の「細胞抽出物」((i)及び(ii))、前記抽出物(iii)の「上清」または「活性各分」という表現は、本明細書の他の部分においてより単純に使用されるであろう。
本発明に係る方法において使用される組成物で使用されて良い非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物は、細胞抽出物、前記細胞抽出物の上清、又は前記細胞抽出物の活性画分から好ましく選択される。
好ましくは、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物は、Vitreoscilla filiformisの抽出物、更に好ましくはVitreoscilla filiformisの細胞抽出物である。
本発明に係る細菌抽出物を調製するために、前記細菌を当業者に既知の方法に従って培養して良く、又は特許出願WO-A-94-02158の記載を特に参照して良い。細胞抽出物が得られ、例えば濾過及び遠心分離によって上清を分離して良い。前記抽出物は、水性の形態又は凍結乾燥した形態で使用されて良い。プロトコルは、以下の実施例1に非常に詳細に記載している。この細菌抽出物は、再分画し、純粋なもの又は各種の濃度に希釈して使用して良い。
本発明に係る方法で使用される組成物中には、組成物の全重量に対して0.001から10重量%、とりわけ0.005から2重量%の非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の乾燥抽出物が一般的に使用されるであろう。組成物の全重量に対して0.01から2重量%の範囲の量の非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の乾燥抽出物が、好ましく使用される。
これらの組成物は、例えば、水、有機溶媒、油を含む脂肪物質、及びそれらの混合物のような適当な媒体中の分散物、特にエマルションの形態で、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物を含有して良い。
本発明に係る方法で使用される組成物は、一般的に皮膚に対する局所的な適用に適切であり、そのため、一般的に生理学的に許容される媒体、つまり皮膚及び/又は表面の身体の生育に適合する媒体を含む。これは、好ましくは化粧品として許容される媒体、つまり快い色、匂い、又は感触を有し、この組成物を消費者に使用させ得ない許容されない不快感(穿痛感、圧迫感、しみ)を生じない媒体である。
本発明による組成物は、局所的な適用に従来使用されている任意の生薬の形態、特にローションもしくは水性ゲルタイプの分散物、水性相中に脂肪相を分散させることにより得られる(O/W)、または逆(W/O)の、乳液タイプの液体もしくは半液体の粘稠度のエマルション、またはクリーム、ゲル、若しくは美容液タイプの軟らかい、半固体もしくは固体の粘稠度の懸濁物またはエマルション、あるいは多相エマルション(W/O/WまたはO/W/O)、マイクロエマルション、イオン性および/または非イオン性タイプのベシクル分散物、またはワックス/水性相分散物の形態であり得る。これらの組成物は、通常の方法により調製される。
本発明の1つの好ましい実施態様によれば、組成物は水中油型(O/W)エマルションの形態である。これは、特に、流動体、クリーム、ゲル、又は美容液、例えば、デイクリーム
ナイトクリーム、眼の輪郭のための美容液であろう。
本発明に係る組成物中に使用し得る油としては、脂肪アルコールの脂肪酸エステル;揮発性シリコーン油(シクロメチコーンなど)または非揮発性シリコーン油(ジメチコーンなど);オクチルドデカノールなどの分枝脂肪アルコール;ワセリン、スクアラン、イソヘキサデカンおよび鉱油などの炭化水素油;植物油;およびシアバターを挙げることができる。油性相はまた、ミツロウなどのワックスを含み得る。
この組成物はまた、ポリオール類、特にグリセリン、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコール;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、グリセリンの脂肪酸エステル、スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪アルコールエーテル、およびメチルグルコースの任意にオキシエチレン化された脂肪酸エステルのような乳化剤;セチルアルコールおよびステアリルアルコールなどの共乳化剤;充填剤、特にシリカ、及びKemanord Plast社により商品名EXPANCELとして販売されている、塩化ビニリデン、アクリロニトリルおよびメタクリレートのターポリマーから形成された微粒子などの発泡粉末;ポリサッカリドまたはシリコーンガム、アクリルアミドホモポリマーおよびコポリマー、アクリル酸ホモポリマーおよびコポリマー、及びアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸(AMPS)ホモポリマーおよびコポリマーなどの、増粘剤および/またはゲル化剤;保存剤;金属イオン封鎖剤;トリエタノールアミン、水酸化ナトリウムまたはクエン酸のようなpH調整剤;エタノール;染料;パール光沢剤;および香料などの化粧品に一般に使用される種々の補助剤を含んでいてもよい。
言うまでもなく、当業者なら、このまたはこれらの任意の追加の化合物及び/又はこれらの量を、本発明による組成物の有利な特性が考慮した添加により悪影響を受けない、または実質上受けないように留意して選択するであろう。
本発明に係る方法で使用される組成物は、加齢に伴う顔のくぼみ及びたるみに関与する物質の顔からの損失を鈍化し得る。この組成物の効果を強化するために、真皮及び/又は表皮の高分子の合成を促進する薬剤、ケラチノサイトの増殖を刺激する薬剤、表皮の脂質合成を促進する薬剤、細胞の代謝を刺激する薬剤、微小循環を促進する薬剤から選択される少なくとも1つの薬剤を付加的に含有して良い。
真皮若しくは表皮の高分子の合成を促進する薬剤及び/又はそれらの分解を防止する薬剤
-BROOKS社により商標名Biomin yogourth(登録商標)として販売されている製品などの、乳の乳酸棹菌ウルガリス(Lactobacillus vulgaris)による発酵産物;ALBAN MULLER社より商標名HSP3(登録商標)として販売されている製品などの、褐藻類パディナパボニカ(Padina pavonica)抽出物;特にSILAB社から商標名Firmalift(登録商標)として、またはLSN社から商標名Cytovitin(登録商標)として入手可能な、酵母(Saccharomyces cerevisiae)抽出物;SECMA社から商標名Laminaine(登録商標)として入手可能な製品などの、ラミナリアオクロロイカ (Laminaria ochroleuca)抽出物;ROCHE社から商標名ETCA(登録商標)として入手可能な製品などの、ツボクサ(Centella asiatica)抽出物;SILAB社から商標名Odraline(登録商標)として入手可能なカラシナ(オランダガラシ (Nasturtium officinale))抽出物;Lucas Meyer社製のママクエッセンス(Mamaku essence);特に特許出願WO 99/24009に記載の、D-キシロース、そのエステルおよびD-キシロースを含むオリゴサッカリド;C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、並びにその塩および光学異性体および幾何異性体などの、特許出願WO 02/051828に記載のC-グリコシドがある。好ましいグリコサミノグリカンの合成を増大する薬剤は、C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン、並びにその塩および光学異性体および幾何異性体である。
-コラーゲンの合成を促進及び/又はその分解を防止する薬剤、例えば、Centella asiatica抽出物、asiaticoside及び誘導体;アスコルビン酸又はビタミンC及びその誘導体;合成ペプチド、例えばSEDERMA社によって市販されているiamin、バイオペプチドCL、又はパルミトイルオリゴペプチド;植物から抽出されるペプチド、例えば、Phytokine(登録商標)という商品名でCOLETICA社から市販されているダイズ加水分解物、又はRidulisse(登録商標)という名称でSILAB社から市販されている加水分解ダイズタンパク質、及び植物ホルモン、例えば、オーキシン、及びリグナン;レチノイド及び誘導体、Collalift(登録商標)という商品名でCOLETICA社から市販されている麦芽抽出物;ビルベリー又はローズマリー抽出物;リコピンがある。コラーゲンの合成を促進する好ましい薬剤は、Ridulisse(登録商標)という名称でSILAB社から市販されている加水分解ダイズタンパク質である。
-表皮分子(例えば、フィラグリン及びケラチン)の合成を促進する薬剤、例えば、SILAB社からStructurine(登録商標)という商品名で市販されているルピナス抽出物; GATTEFOSSE社からGatuline RC(登録商標)の商品名で市販されているビーチファガスシルバチカ(beech Fagus sylvatica)芽抽出物がある。
ケラチノサイトの増殖を促進する薬剤
特に、フロログルシノール、GATTEFOSSE社から市販されているラッカセイ油ケーク抽出物;及びSEDERMA社から市販されているジャガイモ(Solanum tuberosum)抽出物;Sederma社製のCapislow(登録商標)のようなラレア ディアパリカタ(Larrea divaricata)抽出物、Vincience社製のXyleineのようなパパイヤ、オリーブ、及びレモン葉の混合物、Ichimaru Pharcos社製のAmacha liquid E(登録商標)のようなガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)葉抽出物、CLR社製のStimoderm(登録商標)のような酵母抽出物が挙げられて良い。
表皮の脂質合成を促進する薬剤
特に、アスコルビン酸及びその誘導体、並びにケイ皮酸及びその誘導体が挙げられて良い。
細胞代謝を刺激する薬剤
老化の間に鈍化される細胞のエネルギー代謝を刺激する薬剤として、特に、ビオチン、Sederma社製のPhosphovital(登録商標)のような酵母(Saccharomyces cerevisiae)抽出物、Solabia社製のPhysiogenyl(登録商標)、Seppic社製のSepitonic M3(登録商標)のような亜鉛、銅、及びマグネシウムグルコネートの混合物が挙げられて良い。
皮膚の微小循環を促進する薬剤
特に、カフェイン、ルスカス(ruscus)の抽出物、セイヨウトチノキ(horse chestnut)、セイヨウキヅタ(ivy)、ニンジン、メリロート(melilot)、Sederma社製のKombuchka、ピクノジェノール(pycnogenol)、マンガネーゼグルコネート(Seppic社製のGivobio GMn)、Indena社製のVisnadin、ルピナス抽出物(Silab社製のEclaline)、Laboratoires Carilene社製のEpaline 100、セビルオレンジ(Seville orange)の花の抽出物(ilab社製のRemoduline)、ビタミンP及びSochibios社製のPermetholの様なその誘導体、ニコチネート及びその誘導体、リジン及びその誘導体(例えば、Solabia社製のAsparlyne)が挙げられて良い。好ましい薬剤は、カフェイン、及びルスカス、並びにセイヨウトチノキ抽出物である。皮膚の微小循環を促進する薬剤は、眼の輪郭のために意図される組成物において特に有利である。
これらの追加の薬剤は、通常、組成物の全重量に対して0.001から10重量%、好ましくは組成物の全重量に対して0.01から1重量%の範囲の量で組成物中に存在するであろう。
特に、本発明に係る方法において使用される組成物は、(i)非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物、及び(ii)真皮及び/又は表皮の高分子の合成を促進する薬剤としてグリコサミノグリカンの合成を増大する少なくとも1つの薬剤を含む。
有利には、前記組成物は、真皮及び/又は表皮の高分子の合成を促進する薬剤としてコラーゲンの合成を増大させる薬剤、表皮の脂質合成を増大させる薬剤、並びにケラチノサイトの増殖を促進する薬剤からなる3つの活性剤の組み合わせも含むであろう。
また、1つの特定の実施態様によれば、この3つの活性剤の組み合わせに加えて、前記組成物は、細胞の代謝を刺激する少なくとも1つの薬剤、及び/又は微小循環を促進する少なくとも1つの薬剤を含んで良い。
細胞の代謝を刺激する薬剤は、特に夜に使用する組成物において有利であり、微小循環を促進する薬剤は、特に眼の輪郭のために意図される組成物において有利であろう。
好ましくは:
-非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物はVitreoscilla filiformis抽出物である;
-グリコサミノグリカンの合成を増大させる薬剤は、特許出願WO 02/051828に記載されているようなC-グリコシド誘導体、及び特にC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン、又はその塩、若しくは光学異性体及び幾何異性体の1つである;
-コラーゲンの合成を促進する薬剤は、SILAB社からRIDULISSE(登録商標)という名称で市販されている加水分解ダイズタンパク質である;
-表皮の高分子の合成を促進する薬剤は、GATTEFOSSE社からGatuline(登録商標)RCという商品名で市販されているようなビーチファガスシルバチカ(beech Fagus sylvatica)芽抽出物である;
-ケラチノサイトの増殖を増大させる薬剤は、フロログルシノール(1,3,5-トリメトキシベンゼン)又はその誘導体の1つである;
-表皮の脂質合成を促進する薬剤は、ケイ皮酸又はその誘導体の1つである;
-細胞の代謝を刺激する薬剤は、Sederma社製のPhosphovital(登録商標)のような酵母(Saccharomyces cererisiae)抽出物である;
-皮膚の微小循環を促進する薬剤は、カフェインである。
本発明に係る組成物は、少なくとも1つのUVA及び/又はUVBスクリーン剤も含んで良い。サンスクリーン剤は、有機スクリーン剤、無機スクリーン剤、及びそれらの混合物から選択されて良い。
特に好ましい有機スクリーン剤は、以下のもの(CTFA命名法に従って引用する):エチルヘキシルサリチレート、ホモサレート、エチルヘキシルメトキシシンナメート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、フェニルジベンズイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ベンゾフェノン-3、ベンゾフェノン-4、ベンゾフェノン-5、4-メチルベンジリデンカンファー、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブトアミドトリアゾン、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ドロメトリゾールトリシロキサン、ポリシリコーン-15から、および以下のもの(化学名として引用する): n-ヘキシル2-(4 -ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル-(4-フェニル)-イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)-イミノ-1,3,5- トリアジン、及びこれらの混合物から選択される。
無機スクリーン剤は、顔料、あるいは、コートされた又はコートされていない金属酸化物のナノ顔料、例えば酸化チタン(ルチル形及び/又はアナターゼ形の結晶またはアモルファス)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化セリウムナノ顔料(主な粒子の平均粒径:一般に5nmと100nmの間、好ましくは10nmと50nmの間)から選択される。
本発明は、(i)非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物及び(ii)少なくとも1つのC-グリコシド誘導体を生理学的に許容される媒体に含有する、特許請求の範囲に記載の方法に使用されて良い化粧品組成物にも関する。
非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物は、好ましくはVitreoscilla filiformis抽出物、特にVitreoscilla filiformis細胞抽出物である。
本発明に係る組成物で使用されて良いC-グリコシド誘導体は、特許出願WO 02/051828に記載されている。
本発明のために適切なC-グリコシド誘導体は、以下の一般式(I)の化合物であって良い。
Figure 2008013565
式中、
-Rは以下のものを表わす:
-飽和C1からC20、特にC1からC10、又は不飽和C2からC20、特にC2からC10の直鎖アルキル基、あるいは飽和又は不飽和のC3からC20、特にC3からC10の分枝又は環状アルキル基;
-飽和C1からC20、特にC1からC10、又は不飽和C2からC20、特にC2からC10の直鎖、あるいは飽和若しくは不飽和のC3からC20、特にC3からC10の分枝又は環状のヒドロフルオロ又はパーフルオロアルキル基;
-前記基を構成する炭化水素鎖には、適当であれば、
-酸素、
-硫黄、
-窒素、及び
-ケイ素
から選択される1、2、3、又はそれより多くのヘテロ原子が介在して良く、
-OR4
-SR4
-NR4R5
-COOR4
-CONHR4
-CN、
-ハロゲン原子、
-C1からC6ヒドロフルオロ又はパーフルオロアルキル基、
-C3からC8シクロアルキル基、
から選択される少なくとも1つの基で任意に置換されて良く、及び/又は
R4及びR5は、互いに独立に、水素原子、あるいは飽和C1からC30、特にC1からC12、若しくは不飽和C2からC30、特にC2からC12の直鎖、又は飽和若しくは不飽和のC3からC30、特にC3からC12の分枝若しくは環状のアルキル、パーフルオロアルキル、又はヒドロフルオロアルキル基;あるいはC6からC10のアリール基であって良い。
-Xは、以下の基から選択される基を表わす。
Figure 2008013565
式中、R1、R2、及びR3は、互いに独立に、水素原子又はR基(Rは上で規定したものと同じ)であり、R'1は、水素原子、-OH基、又は上で規定したR基であり、R1はC6からC10のアリール基であっても良い。
-Sは、ピラノース型及び/又はフラノース型であり、L及び/又はD系列であるモノサッカリド、又は上限20糖単位、特に6糖単位まで含有するポリサッカリドであり、前記モノ又はポリサッカリドは、遊離であることを必須とするヒドロキシル基で置換されて良く、任意に保護されている1つ以上のアミン官能基で任意に置換されて良い。
-S-CH2-X結合は、α又はβであって良いC-アノマー性の結合である。
本発明において、「ハロゲン」という表現は、塩素、フッ素、臭素、又はヨウ素を意味すると解される。
用語「アリール」は、1つ以上のC1-C4アルキル基で任意に置換されているフェニルのような、芳香環を意味する。
用語「C3からC8のシクロアルキル」は、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルを含む、3から8の炭素原子を有する脂肪族の環を意味する。
本発明の実施に適切なアルキル基として、特にメチル、エチル、イソプロピル、n-プロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、ペンチル、n-ヘキシル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びアリル基が挙げられて良い。
本発明の1つの実施態様によれば、式(I)に相当するC-グリコシド誘導体を使用して良く、式中、Sは、ピラノース型及び/又はフラノース型であり、L及び/又はD系列であるモノサッカリド又は上限6糖単位まで含有するポリサッカリドであって良く、前記モノ又はポリサッカリドは、遊離であることを必須とする少なくとも1つのヒドロキシル官能基を有し、及び/又は保護されていることを必須とする1つ以上のアミン官能基を任意に有し、X及びRは上で規定したとおりである。
有利には、本発明のモノサッカリドは、D-グルコース、D-ガラクトース、D-マンノース、D-キシロース、D-リキソース、D-フコース、L-アラビノース、L-ラムノース、D-グルクロン酸、D-ガラクツロン酸、D-イズロン酸、N-アセチル-D-グルコサミン、N-アセチル-D-ガラクトサミンから選択されて良く、有利にはD-グルコース、D-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン、又はL-フコース、及び特にD-キシロースである。
更にとりわけ、上限6糖単位まで含有する本発明のポリサッカリドは、D-マルトース、D-ラクトース、D-セロビオース、D-マルトトリオース;D-イズロン酸又はD-グルクロン酸から選択されるウロン酸を、D-ガラクトサミン、D-グルコサミン、N-アセチル-D-ガラクトサミン、N-アセチル-D-グルコサミンから選択されるヘキソサミンと結合させたジサッカリド;キシロビオース、メチル-β-キシロビオシド、キシロトリオース、キシロテトラオース、キシロペンタオース、及びキシロヘキサオース、並びに特に1-4結合によって結合した2つのキシロース分子からなるキシロビオースから有利に選択されて良い少なくとも1つのキシロースを含有するオリゴサッカリドから選択されて良い。
更にとりわけ、Sは、D-グルコース、D-キシロース、L-フコース、D-ガラクトース、D-マルトースから選択されるモノサッカリドであって良く、特にD-キシロースであって良い。
本発明の他の実施態様によれば、式(I)に相当するC-グリコシド誘導体を使用して良く、Xは、-CO-、-CH(OH)-、-CH(NR1R2)-、-CH(R)-、とりわけ-CO-、-CH(OH)-、-CH(NH2)-、-CH(NHCH2CH2CH2OH)-、-CH(NHPh)-、-CH(CH3)-、更にとりわけ-CO-、-CH(OH)-、-CH(NH2)-から選択される基であり、好ましくは-CH(OH)-基であり、S及びRは上で規定したとおりである。
本発明の他の実施態様によれば、式(I)に相当するC-グリコシド誘導体を使用して良く、式中、Rは、任意に上述のように置換されている、飽和C1からC20、特にC1からC10、又は不飽和C2からC20、特にC2からC10の直鎖アルキル基、あるいは飽和又は不飽和のC3からC20;特にC3からC10の分枝又は環状のアルキル基であり、S及びRは上で規定したとおりである。好ましくは、Rは、-OH、-COOH、又は-COOR''2[式中、R''2は、飽和のC1-C4アルキル基、特にエチル基]で任意に置換されている、直鎖のC1-C4、特にC1-C3の基である。好ましくは、Rは、非置換のC1-C4、特にC1-C2の直鎖アルキル基、特にエチル基である。
式(I)のC-グリコシド誘導体のうち、
-Rが、飽和のC1からC20、特にC1からC10、又は不飽和のC2からC20、特にC2からC10の直鎖アルキル基、あるいは飽和又は不飽和のC3からC20;特にC3からC10の分枝又は環状アルキル基であり、上述のように任意に置換されているものである;
-Sが、上述のようなモノサッカリドである;
-Xが、上述のような-CO-、-CH(OH)-、-CH(NR1R2)-、-CH(R)-である;
というものが好ましく使用される。
好ましくは、式(I)のC-グリコシド誘導体は、
-Rが、-OH、-COOH、又は-COOR''2[式中、R''2は飽和C1-C4アルキル、特にエチル基である]で任意に置換されているC1-C4、特にC1-C3の直鎖の基である;
-Sが、上述のようなモノサッカリドである;
-Xが、-CO-、-CH(OH)-、-CH(NH2)-、-CH(NHCH2CH2CH2OH)-、-CH(NHPh)-、-CH(CH3)-、更にとりわけ-CO-、-CH(OH)-、-CH(NH2)-から選択される基であり、好ましくは-CH(OH)-である;
というものが好ましく使用される。
好ましくは、式(I)のC-グリコシド誘導体は、
-Rが、非置換のC1-C4、特にC1-C2の直鎖アルキル基、特にエチル基である;
-Sが、上述のようなモノサッカリド;特にD-グルコース、D-キシロース、N-アセチル-D-グルコサミン、又はL-フコース、とりわけD-キシロースである;
-Xが、-CO-、-CH(OH)-、-CH(NH2)-から選択される基であり、好ましくは-CH(OH)-基である;
というものが使用される。
本発明において記載されている組成物の非治療的な使用のための許容される塩は、有機酸又は無機酸から形成されるもののような、前記化合物の従来の非毒性の塩を含む。例えば、硫酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸、ホウ酸のような無機酸の塩が挙げられて良い。1つ以上のカルボン酸、スルホン酸、又はホスホン酸基を含んで良い、有機酸の塩が挙げられても良い。それらは、直鎖、分枝、又は環状の脂肪酸、あるいは芳香族の酸であって良い。これらの酸は、例えばヒドロキシル基の形態で、O及びNから選択される1つ以上のへテロ原子を含んでも良い。プロピオン酸、酢酸、テレフタル酸、クエン酸、酒石酸が挙げられても良い。
式(I)の化合物が酸の基を含む際には、LiOH、NaOH、KOH、Ca(OH)2、NH4OH、Mg(OH)2、又はZn(OH)2のような無機塩基;又は一級、二級、又は三級アルキルアミン、例えばトリエチルアミン又はブチルアミンのような有機塩基で、酸の基の中和を実施して良い。この一級、二級、又は三級アルキルアミンは、1つ以上の窒素及び/又は酸素原子を含んで良く、そのため例えば、1つ以上のアルコール官能基を含んで良く;特に2-アミノ-2-メチルプロパノール、トリエタノールアミン、2-ジメチルアミノプロパノール、2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパノールが挙げられて良い。リジン又は3-(ジメチルアミノ)プロピルアミンが挙げられても良い。
本発明に記載の化合物のための許容される溶媒和物は、溶媒の存在のために前記化合物の調製の最終工程の間に形成されるもののような、従来の溶媒和物を含む。例えば、水又は直鎖若しくは分枝のアルコール、例えばエタノール又はイソプロパノールの存在による溶媒和物が挙げられて良い。
例えば、本発明に更に特に適切なC-グリコシド誘導体の制限されない例として、以下の誘導体が特に挙げられて良い:
-C-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン、
-C-α- D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン、
-C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン、
-C-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン、
-1-(C-β-D-フコピラノシド)-プロパン-2-オン、
-1-(C-α-D-フコピラノシド)-プロパン-2-オン、
-1-(C-β-L-フコピラノシド)-プロパン-2-オン、
-1-(C-α-L-フコピラノシド)-プロパン-2-オン、
-1-(C-β-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシ-プロパン、
-1-(C-α-D-フコピラノシド)-2-ヒドロキシ-プロパン、
-1-(C-β-L-フコピラノシド)-2-ヒドロキシ-プロパン、
-1-(C-α-L-フコピラノシド) -2-ヒドロキシ-プロパン、
-1-(C-β-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシル-プロパン、
-1-(C-α-D-グルコピラノシル)-2-ヒドロキシル-プロパン、
-1-(C-β-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシル-プロパン、
-1-(C-α-D-ガラクトピラノシル)-2-ヒドロキシル-プロパン
-1-(C-β-D-フコフラノシル)-プロパン-2-オン、
-1-(C-α-D-フコフラノシル)-プロパン-2-オン
-1-(C-β-L-フコフラノシル)-プロパン-2-オン、
-1-(C-α-L-フコフラノシル)-プロパン-2-オン、
-C-β-D-マルトピラノシド-n-プロパン-2-オン、
-C-α-D-マルトピラノシド-n-プロパン-2-オン
-C-β-D-マルトピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン、
-C-α-D-マルトピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン、それらの異性体及びその混合物。
1つの実施態様によれば、C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン又はC-α- D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン、及びより良好にはC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパンが、本発明に係る組成物の調製に有利に使用される。
1つの特定の実施態様によれば、C-グリコシドは、CHIMEX社から「MEXORYL SBB(登録商標)」という商品名で製造されている製品のような水/プロピレングリコール混合物(60/40重量%)中に、30重量%の活性物質を含有する溶液の形態におけるC-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパンである。
言うまでも無く、本発明によれば、式(I)に相当するC-グリコシド誘導体が、単独、又は他のC-グリコシドとの混合物として、又は任意の割合で使用されて良い。
本発明に適切なC-グリコシド誘導体は、特に文献WO 02/051828に記載の合成方法によって得られて良い。
本発明に係る組成物に使用するC-グリコシド誘導体の量は、所望の美容又は治療効果に依存し、そのため非常に広範に変化して良い。
当業者は、通常の知識に基づいて、適当な量を容易に決定することが可能である。
本発明に係る組成物は、組成物の全重量に対して約0.0001重量%から約25重量%の活性物質のC-グリコシド誘導体、特に組成物の全重量に対して約0.001重量%から約10重量%の活性物質、さらにとりわけ約0.05重量%から約5重量%の活性物質のC-グリコシド誘導体の量を含んで良い。
本発明は、(i)非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物と、 (ii)グリコサミノグリカンの合成を促進する少なくとも1つの薬剤と、(iii)コラーゲンの合成を増大させる薬剤、表皮の脂質合成を増大させる薬剤、及びケラチノサイトの増殖を促進する薬剤からなる3つの活性剤の少なくとも1つの組み合わせとを生理学的に許容される媒体中に含有する、特許請求の範囲に記載の方法において使用して良い化粧品組成物にも関する。各種のこれらの薬剤の例は、上述のものである。
本発明に係る好ましい組成物は、少なくとも1つのVitreoscilla filiformis抽出物、C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン又はその塩若しくは光学異性体及び幾何異性体の1つ、加水分解ダイズタンパク質、ケイ皮酸又はその誘導体の1つ、並びにフロログルシノール又はその誘導体の1つを含む。
本発明は、皮膚の密度の損失を低減し、並びに/又は皮膚の脂質構造の消失を低減し、並びに/又は顔のボリュームのたるみ及び/若しくはくぼみ、皮膚のコンシステンシー及び/若しくはその支持体の損失を避けるための組成物中における、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物の美容的使用にも関する。
本発明は、顔の輪郭及び/又は楕円形を再確定し、並びに/あるいは二重あごの形成を避け、並びに/あるいは頬及び/又は眼の輪郭のくぼみを制限するための組成物における、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物の美容的使用にも関する。
本発明は、以下の制限されない実施例によって説明されるであろう。これらの実施例では、量は重量%で示されている。
(実施例1)
Vitreoscilla filiformis抽出物の調製
Vitreoscilla filiformis株(ATCC 15551)を、特許出願WO-A-94-02158に記載の方法に従って培養する。その方法は継続的な培養方法を伴う。1.5以上の600nmにおける吸光度に相当する適切な細胞濃度が得られるまで、少なくとも48時間、26℃で培養を実施する。前記株を、安定な培養物が得られるまで、約48時間、新しい培地に2%V/Vで継代培養する。次いで、200mlの新しい培地を含む1Lの三角フラスコに、4mlの前培養物を播種する。三角フラスコにおける培養を、100回転/分で攪拌される培養台上で26℃で実施する。かくして得られる原料は、50L発酵槽のための種菌を供する。26℃、pH7、100回転/分、及びpO2≧15%で増殖させる。30時間の増殖後に、同一の条件で培養するために、3000Lの作業容量の発酵槽にバイオマスを移す。増殖の48時間後に、細胞を連続して回収する。次いで、バイオマスを遠心分離によって約50倍に濃縮する。得られる細胞を培養が進行しているままで凍結する。これらの細胞は、融解後に使用して良く(非安定化細胞培養物)、あるいは121℃で20から40分オートクレーブして安定化して良い(安定化細胞培養物)。次いで、滅菌中に破裂し、サイトゾルを放出し、タンパク質及び壁が凝集する。得られる生産物は二相性である。粒子を除くために、上清の液体相を0.22μmで濾過して良い(上清)。細胞抽出物(安定化又は非安定化)あるいは上清の形態である細菌抽出物は、そのまま(水性の形態)で使用されて良く、又は従来の技術によって凍結乾燥されて良い(凍結乾燥形態)。
(実施例2)
脂質生成及び脂肪細胞の分化に対するVitreoscilla filiformis抽出物の特性の試験
実施例1によって得られるVitreoscilla filiformis細胞抽出物の局所的な脂肪の発生に対する活性を評価した。前記試験は、ヒトの腹部の領域から得られる脂肪細胞に対して実施した。脂肪細胞の生理機能を表わす各種のパラメーターを分析した:
a)14C-アセテートの脂質への取込みの測定による脂質生成の刺激
b)脂肪細胞分化のマーカー:LPL(脂肪の貯蔵に関与するリポタンパク質)の発現を測定することによる脂肪細胞の分化の刺激;
c)特異的な染色(AdipoRed(商標))及び撮像による、脂質の高濃度化のモニタリング;
d)フローサイトメトリー及び蛍光標識(AdipoRed(商標))による細胞のサイズ/サイズ分布のモニタリング
実施例1によって調製されるVitreoscilla filiformis抽出物は、
-脂質生成に対する効果に関して10%、1%、及び0.1%;
-脂肪細胞分化に対する効果に関して0.25%及び0.05%;
で試験した。
14C-アセテートの脂質への取込みの測定による脂質生成の刺激
腹部の形成外科手術後に脂肪細胞を単離し、次いでコラゲナーゼの存在下で培養し、次いで洗浄して試験培地に入れた。
試験培地は、
-試験しようとする生産物(各種の濃度のVitreoscilla filiformis抽出物/テオフィリン 1mM/イソプロテレノール1μM)、又は対照に関しては無し
-ビカルボネート1.87mg/ml
-ペニシリン/ストレプトマイシン25IU/ml/25μg/ml
-グルタミン2mM
-脂質を含まないウシ血清アルブミンを0.5%(w/v)添加したフェノールレッドを含まない100%(v/v)までの残部のMEM
を含有した。
試験しようとする生産物及び脂肪細胞を37℃で1時間、事前培養し、次いで14C-アセテートを50μCi/mlで添加した。処理の4時間後に、メタノール/クロロホルム/水で脂質を抽出し、含まれる放射活性を液体シンチレーションによってカウントした。
結果を下表に示す。
Figure 2008013565
0.02mMで試験したセルレニン(脂肪酸合成インヒビター、FAS)は、アセテートの脂質への取込みを有意に阻害し、試験を評価する。
Vitreoscilla filiformis抽出物は、試験した3つの濃度に関してアセテートの取込みを有意に刺激したが、最も高い濃度では、前記生産物はアッセイを妨げた(クエンチング)。
脂肪細胞分化のマーカー;脂肪の貯蔵に関与するリポタンパク質リパーゼ又はLPLの発現の測定による脂肪細胞分化の刺激
正常なヒトの前脂肪細胞を、PGM増殖培地において37℃、5%CO2でコンフルエントになるまで培養した。コンフルエントになった時点で(D0)、試験生産物又は参照(TNFα、分化阻害因子)を含有するか又は含有しない(対照)、分化培地(1シリーズ、分化細胞)か又は通常の増殖培地(2シリーズ、未分化細胞)に細胞を入れた。次いで、37℃、5%CO2で4日間細胞をインキュベートした。
処理後に、上清を除去して、細胞をPBSですすぎ、300μlの容量のTri-Reagentを各ウェルに添加した。LPLマーカーの発現を、各処理の菌叢から抽出したメッセンジャーRNAに対するRT-Q-PCRによって評価した。Light Cycler(Roche Molecular Systems Inc)システムを、供給業者の推奨に従って使用した。使用したプライマー対は、以下の特異的なフラグメントの増幅を可能にする:
-参照としてのヒトβ-アクチン(GenBank No. X00351)
-リポタンパク質リパーゼ前駆体LPL(GenBank No. M15856)
増幅されたDNAへの蛍光の取込みをPCRサイクルの間に連続して測定する。相対的な発現の値が、下式:
(1/2サイクル数)×106
に従う任意の単位で表わされ、LPLマーカーに関して評価される。
結果を、対照と比較した相対的な発現の%として表わす。
Figure 2008013565
LPLマーカーは、Vitreoscilla filiformis抽出物で刺激される;この事は、脂質生成に対する好ましい効果を示し、上記の試験で認められた効果を確認する。
特異的な染色(AdipoRed(商標))及び撮像による脂質の高濃度化のモニタリング
処理後に、細胞をPBSですすぎ、次いで細胞内脂質をBioWhittaker社製のAdipoRedで染色した。染色細胞をSpectramax readerを備えた光学顕微鏡で観察した。結果は、対象に対する増大の%として表わす。
Figure 2008013565
分化培地における培養の4日後に、脂肪細胞は、増殖培地に対して1.5倍に増大した細胞内脂質レベルを有する。TNFαは、予測されるように脂質レベルを低減する。Vitreoscilla filiformis抽出物は、前脂肪細胞での脂質レベルにおける有意な用量依存的な増大を誘導した。
未分化細胞に対して実施した同じ実験は、前脂肪細胞での脂質レベルにおける有意な増大を誘導し、0.25%の濃度の細菌抽出物に関しては、対照に対して564%であり、0.05%の濃度の細菌抽出物に関しては、対照に対して196%であった。
フローサイトメトリー及びAdipoRed(商標)蛍光標識による細胞サイズ/サイズ分布のモニタリング
処理後に、細胞をPBSですすぎ、次いで細胞内脂質をBioWhittaker社製のAdipoRedで染色した。インキュベート後に、細胞をすすぎ、トリプシン処理をして、次いでフローサイトメトリーによって分析した。前脂肪細胞の分化は、細胞質内脂質小胞の数における増大及び細胞のサイズにおける増大によって形態レベルで明らかである。結果は対象に対する増大の%で表わす。
Figure 2008013565
この試験によって得られた結果は、Spectramax readerを使用する測定によって上述のように得られた結果を確認する。
未分化細胞に対して実施した同じ実験は、前脂肪細胞における脂質レベルの有意な増大を誘導し、0.25%の濃度の細菌培養物に関しては対照に対して131%であり、0.05%の濃度の細菌培養物に関しては対象に対して124%であった。
これらの試験は全て、非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物が、脂質生成及び前脂肪細胞の脂肪細胞への分化に対する効果を有する事を示す。この効果は、本発明の組成物において、顔、特に頬及び目の輪郭の加齢に関連するくぼみの防止又は低減のために利用される。
(実施例3)
1)顔及び首のたるみをケアするクリーム
実施例1に係るVitreoscilla filiformis抽出物 0.05%
60/40水/1,2-プロパンジオール混合物中の30重量%の活性物質(AM)のC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン 1.0%(活性物質)
1,3,5-トリメトキシベンゼン(フロログルシノール) 0.01%
トランスケイ皮酸 0.01%
ダイズタンパク質抽出物(SILAB社製のRidulisse(登録商標)) 0.5%
油 12%
ステアリルアルコール 1.1%
界面活性剤 9.0%
乳化剤 8.0%
保存剤 0.75%
香料 0.4%
水 100%までの残部。
顔及び首のたるみをケアするクリームは、頬及び首の皮膚のくぼみ及び/又はたるみを避けるために、顔及び首、特に頬及び首の皮膚に毎日適用する。
2)眼の輪郭のケア
カフェイン 0.2%
実施例1に係るVitreoscilla filiformis抽出物 0.1%
1,3,5-トリメトキシベンゼン 0.015%
トランスケイ皮酸 0.015%
ダイズタンパク質抽出物 1.0%
シリカ 5.0%
油 4.0%
脂肪アルコール 3.0%
ステアリン酸 3.0%
グリセリン 7.0%
シクロヘキサシロキサン 6.0%
界面活性剤 3.0%
ゲル化剤 1.5%
保存剤 0.9%
水 100%までの残部
眼の輪郭のためのケア製品は、眼の輪郭のくぼみを避けるために、眼の輪郭に毎日適用される。
3)皮膚ケアクリーム(O/Wエマルション)
グリセリン 5%
EDTA二ナトリウム 0.05%
界面活性剤 4.0%
保存剤 0.85%
カプリリルグリコール 0.5%
ステアリルアルコール 1.1%
ステアリン酸 3.3%
ミツロウ 1%
油 21%
実施例1に係るVitreoscilla filiformis抽出物 0.025%
ダイズタンパク質抽出物(SILAB社製のRidulisse(登録商標)) 0.03%
トウモロコシデンプン 3%
ヒドロキシプロピルテトラヒドロピラントリオール 0.35%
香料 0.4%
アクリルアミド/アクリロイルジメチル酒石酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート 80(Simulgel 600) 1.26%
水 100%までの残部。
このケアクリームは、以下の美容医学的な試験の対象とした
プロトコル:
対象数:38
試験対象患者基準:少なくとも3年は閉経期であり、少なくとも6ヶ月間はHRT(ホルモン補充療法)をしていない、顔の領域の硬度に問題を有する65歳未満の女性(平均年齢58歳)
処理期間:4週-1日2回
評価方法:縞干渉(fringe projection)
実験スキーム:ランダム化。
結果
前記試験条件では、縞干渉(又はFOIST法)による測定は、頬骨のボリュームにおける有意な増大を示した。

Claims (12)

  1. 非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物を生理学的に許容される媒体中に含有する組成物を、顔及び/又は首の皮膚に適用することによって、顔及び/又は首における皮膚の脂質構造の消失を低減するため、並びに/あるいは顔のボリュームのたるみ及び/又はくぼみを避けるための美容方法。
  2. 頬骨のボリュームを増大することを意図することを特徴とする、請求項1に記載の美容方法。
  3. 成熟した若しくは非常に成熟した皮膚を有するヒトの顔及び又は首を再構築すること、及び/又は顔のくぼみを制限すること、並びに/あるいは閉経期の女性の顔及び/若しくは首を再構築すること、及び/又は顔のくぼみを制限することを意図することを特徴とする、請求項1又は2に記載の美容方法。
  4. 前記非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物が、細胞抽出物、前記細胞抽出物の上清、又は前記細胞抽出物の活性画分から選択されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の美容方法。
  5. 前記非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物が、Vitreoscilla filiformis抽出物であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の美容方法。
  6. 前記非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の抽出物が、組成物の全重量に対して0.001重量%から10重量%の乾燥した菌抽出物の範囲の量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 真皮及び/又は表皮の高分子の合成を促進する薬剤、ケラチノサイトの増殖を刺激する薬剤、表皮の脂質合成を促進する薬剤、細胞の代謝を刺激する薬剤、及び微小循環を促進する薬剤から選択される少なくとも1つの追加の薬剤も含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記組成物が、少なくとも1つのUVA及び/又はUVBスクリーン剤も含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. (i)非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物、(ii)少なくとも1つのC-グリコシド誘導体を生理学的に許容される媒体中に含有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法において使用し得る化粧品組成物。
  10. 前記C-グリコシド誘導体が、一般式(I):
    Figure 2008013565
    [式中、
    -Rは以下のものを表わす:
    -飽和C1からC20、特にC1からC10、又は不飽和C2からC20、特にC2からC10の直鎖アルキル基、あるいは飽和又は不飽和のC3からC20、特にC3からC10の分枝又は環状アルキル基;
    -飽和C1からC20、特にC1からC10、又は不飽和C2からC20、特にC2からC10の直鎖、あるいは飽和若しくは不飽和のC3からC20、特にC3からC10の分枝又は環状のヒドロフルオロ又はパーフルオロアルキル基;
    -前記基を構成する炭化水素鎖には、適当であれば、
    -酸素、
    -硫黄、
    -窒素、及び
    -ケイ素
    から選択される1、2、3、又はそれより多くのヘテロ原子が介在して良く、
    -OR4
    -SR4
    -NR4R5
    -COOR4
    -CONHR4
    -CN、
    -ハロゲン原子、
    -C1からC6ヒドロフルオロ又はパーフルオロアルキル基、
    -C3からC8シクロアルキル基、
    から選択される少なくとも1つの基で任意に置換されて良く、及び/又は
    R4及びR5は、互いに独立に、水素原子、あるいは飽和C1からC30、特にC1からC12、若しくは不飽和C2からC30、特にC2からC12の直鎖、又は飽和若しくは不飽和のC3からC30、特にC3からC12の分枝若しくは環状のアルキル、パーフルオロアルキル、又はヒドロフルオロアルキル基;あるいはC6からC10のアリール基であって良い、
    -Xは、以下の基から選択される基を表わす:
    Figure 2008013565
    (式中、R1、R2、及びR3は、互いに独立に、水素原子又はR基(Rは上で規定したものと同じ)であり、R'1は、水素原子、-OH基、又は上で規定したR基であり、R1はC6からC10のアリール基であっても良い)
    -Sは、ピラノース型及び/又はフラノース型であり、L及び/又はD系列であるモノサッカリド、又は上限20糖単位、特に6糖単位まで含有するポリサッカリドであり、前記モノ又はポリサッカリドは、遊離であることを必須とするヒドロキシル基で置換されて良く、任意に保護されている1つ以上のアミン官能基で任意に置換されて良い、
    -S-CH2-X結合は、α又はβであって良いC-アノマー性の結合である]
    、及びそれらの化粧品として許容される塩、水和物のようなそれらの溶媒和物、並びにそれらの異性体に相当する、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記C-グリコシド誘導体が、C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパン及びC-α-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンから選択され、更にとりわけC-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシプロパンであることを特徴とする、請求項9又は10に記載の組成物。
  12. (i)非子実体形成性且つ非光合成性である糸状菌の少なくとも1つの抽出物と、(ii)グリコサミノグリカンの合成を促進する少なくとも1つの薬剤と、(iii)コラーゲンの合成を増大させる薬剤、表皮の脂質合成を増大させる薬剤、及びケラチノサイトの増殖を促進する薬剤からなる3つの活性剤の少なくとも1つの組み合わせとを、生理学的に許容される媒体中に含有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法に使用し得る化粧品組成物。
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