以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の編集装置は、
第1の映像に、第2の映像を追加または挿入する編集を行う編集装置(例えば、図3の編集装置10)において、
前記編集を行う編集手段(例えば、図4の編集部41)と、
前記第1の映像の特徴を示す第1の電子マークを、前記編集の結果得られる編集映像の特徴を示す電子マークである編集映像電子マークとして生成する生成手段(例えば、図4の生成部42)と、
前記第1の電子マークのうち、編集区間に対応する第1の映像の特徴を示す第1の電子マークを無効電子マークとして検出する検出手段(例えば、図4の検出部43)と、
前記編集映像電子マークから、前記無効電子マークを削除する削除手段(例えば、図4の削除部44)と
を備える。
本発明の一側面の編集装置は、
ユーザによる前記編集映像の所望の位置を指定するための操作を受け付ける受付手段(例えば、図4の受付部45)
をさらに備え、
前記生成手段は、さらに、前記操作に応じて、前記編集映像の前記所望の位置における特徴を示す電子マークである所望位置電子マークを、前記編集映像電子マークとして生成する。
本発明の一側面の編集方法は、
第1の映像に、第2の映像を追加または挿入する編集を行う編集装置(例えば、図3の編集装置10)の編集方法において、
前記編集を行い(例えば、図15のステップS36)、
前記第1の映像の特徴を示す第1の電子マークを、前記編集の結果得られる編集映像の特徴を示す電子マークである編集映像電子マークとして生成し(例えば、図15のステップS38)、
前記第1の電子マークのうち、編集区間に対応する第1の映像の特徴を示す第1の電子マークを無効電子マークとして検出し(例えば、図15のステップS41)、
前記編集映像電子マークから、前記無効電子マークを削除する(例えば、図15のステップS42)
ステップを含む。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は、本発明を適用した編集装置10のハードウェアの構成例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12、または記録部18に記録されているプログラムにしたがって各種の処理を実行する。例えば、CPU11は、光ディスク21に記録されているクリップに対して編集を行う。
RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14により相互に接続されている。
CPU11にはまた、バス14を介して入出力インターフェース15が接続されている。入出力インターフェース15には、キーボード、マウス、マイクロホン、図示せぬリモートコントローラから送信されてくる指令を受信する受信部などよりなる入力部16、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部17が接続されている。CPU11は、入力部16から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU11は、処理の結果を出力部17に出力する。
入出力インターフェース15に接続されている記録部18は、例えばハードディスクからなり、CPU11が実行するプログラムや各種のデータを記録する。このプログラムは、予め記録されていてもよいし、通信部19を介して取得され、記録部18に記録されるようにしてもよい。
また、入出力インターフェース15に接続されている通信部19は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。例えば、通信部19は、外部の撮影装置から撮影の結果得られたクリップを受信する。受信されたクリップは、ドライブ20により光ディスク21に記録される。
さらに、入出力インターフェース15に接続されているドライブ20は、光ディスク21が装着されたとき、それを駆動し、そこにクリップを記録したり、そこに記録されているクリップを取得する。取得されたクリップは、例えば、出力部17に出力される。
入出力インターフェース15に接続されているドライブ22は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア23が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録部18に転送され、記録される。
次に、図3の編集装置10において、CPU11は、所定のプログラムを実行することにより、クリップを編集する編集処理部として機能する。
図4は、そのような編集処理部の機能的な構成例を示している。
図4の編集処理部40は、編集部41、生成部42、検出部43、削除部44、および受付部45により構成され、リニア編集(破壊編集)を行う。
編集部41は、受付部45から供給される、図3の入力部16から入力される指令に対応する制御信号に応じて、光ディスク21に記録されているクリップに対して、新たなクリップのサブクリップをアセンブル編集またはインサート編集する。
編集対象とするサブクリップに対応するクリップは、例えば、通信部19を介して撮影装置から受信される。なお、編集装置10が撮影を行う撮影部を有している場合、その撮影部による撮影の結果得られるクリップのうちの所定の区間のデータが、サブクリップとされるようにしてもよい。
生成部42は、受付部45から供給される制御信号に応じて、光ディスク21に記録されている編集対象とするクリップ(以下、適宜、編集対象クリップという)の映像の特徴を示すエッセンスマーク(電子マーク)(以下、適宜、編集クリップEMという)を、そのまま編集の結果得られるクリップ(以下、編集結果クリップという)の映像の特徴を示すエッセンスマーク(以下、編集結果EMという)(編集映像電子マーク)として編集結果クリップに付与する。
また、生成部42は、受付部45から供給される制御信号に応じて、編集対象とするサブクリップの映像の特徴を示すエッセンスマーク(以下、サブクリップEMという)を、編集結果EMとして編集結果クリップに付与する。さらに、生成部42は、受付部45から供給される制御信号に応じて、編集区間の開始位置と終了位置の少なくとも一方を編集映像の特徴として示すエッセンスマーク(以下、カット点EMという)(区間電子マーク)を新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップに付与する。
さらに、生成部42は、受付部45から供給される、編集対象クリップまたはサブクリップの所望の位置と、その位置の映像の特徴とを指定するための、ユーザによる入力部16の操作に対応する制御信号に応じて、所望の位置を付与位置とする、その位置の映像の特徴を示すエッセンスマーク(以下、所望位置EMという)(所望位置電子マーク)を新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップに付与する。また、生成部42は、編集結果EMを記述したエッセンスマークデータ(以下、編集結果EMデータという)を生成し、編集結果クリップに関連付けて記録させる。
検出部43は、受付部45から供給される制御信号に応じて、編集対象クリップの先頭位置を示す編集クリップEM以外の編集クリップEMのうち、編集区間に対応する映像の特徴を示す編集クリップEMを、編集後に無効となる無効EM(無効電子マーク)として検出する。検出部43は、検出した無効EMを特定するための情報を削除部44に供給する。
削除部44は、検出部43から供給される無効EMを特定するための情報に基づいて、生成部42により生成された編集結果EMデータから無効EMの記述を削除する。
受付部45は、入力部16から入力される指令を受け付け、その指令に対応する制御信号を、編集部41、生成部42、および検出部43に供給する。
次に、図5を参照して、エッセンスマークについて説明する。
なお、図5の例において、クリップ#5は、ニチローが選手として出場し、ホームランを打ったときの野球の試合を撮影した結果得られた1800フレーム分(1分間)のクリップであるものとする。
図5の例では、まず最初に、クリップ#5の撮影開始時に、クリップ#5の先頭位置である0フレーム目に、その特徴として「REC Start(先頭位置)」を示す第1のエッセンスマークが付与される。
次に、ユーザが、クリップ#5の撮影が開始されてから、野球の試合の2回表の開始の映像が撮影される1/3秒後に、入力部16を操作し、その映像の特徴として「2回表」を示す第2のエッセンスマークの付与を指令すると、クリップ#5の10フレーム目に、その特徴として「2回表」を示す第2のエッセンスマークが付与される。
その後、ユーザが、クリップ#5の撮影が開始されてから、ニチローがバッターボックスへ入った映像が撮影される10秒後に、その映像の特徴として「ニチローバッターボックスへ」を示すエッセンスマークの付与を指令すると、クリップ#5の300フレーム目に、その特徴として「ニチローバッターボックスへ」を示す第3のエッセンスマークが付与される。
さらに、ユーザが、クリップ#5の撮影が開始されてから、ニチローがホームランを打った映像が撮影される50秒後に、その映像の特徴として「ニチローホームラン」を示すエッセンスマークの付与を指令すると、クリップ#5の1500フレーム目に、その特徴として「ニチローホームラン」を示す第4のエッセンスマークが付与される。
以上のようにして、図5のクリップ#5には4つのエッセンスマークが付与されている。なお、図5の例では、クリップ#5の撮影時に、ユーザがエッセンスマークの付与を指令するものとしたが、ユーザは、クリップ#5の撮影後に、クリップ#5を出力部17に表示させ、それを見ながら所望のタイミングでエッセンスマークの付与を指令することも可能である。
図6は、図5のエッセンスマークを記述するエッセンスマークデータの例を示している。
なお、図6の例では、エッセンスマークデータは、XML(Extensible Markup Language)で記述されている。また、図6において、各行頭の数字は、説明の便宜上付加したものであり、XML記述の一部ではない。このことは、後述する図8、図10、図12、図14、図19においても同様である。
図6に示すように、エッセンスマークデータのXML記述は、主にエッセンスマークテーブル(<EssenceMark Table> </EssenceMark Table>)で囲まれるエッセンスマークテーブル部により構成される。図6の例では、このエッセンスマークテーブル部は、1乃至6行目に記述されている。
なお、1行目の「targetEssence=”Clip5”」は、このエッセンスマークデータがクリップ#5に付与されるエッセンスマークを記述したエッセンスマークデータであることを示している。ここでは、説明の便宜上、「Clip5」としているが、実際には、クリップ#5に付与されたUMIDが記述される。
詳細には、エッセンスマークテーブル部には、クリップ#5に付与されるすべてのエッセンスマークの情報がリスト化されてまとめて記述される。図6の例では、EssenceMark要素は、各エッセンスマークに対応しており、value属性においてエッセンスマークが示す特徴を示し、frameCount属性においてエッセンスマークが付与される付与位置の、クリップの先頭からのフレーム数を示している。
例えば、図6の2行目の「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」の記述は、このエッセンスマークが示す特徴が「REC Start(先頭位置)」であり、付与位置がクリップ#5の先頭から0フレーム目であることを示している。即ち、2行目の記述は、図5の第1のエッセンスマークを示している。
同様に、3行目の「EssenceMark value="2回表"frameCount="10"/」の記述は、第2のエッセンスマークを示しており、4行目の「EssenceMark value="ニチローバッターボックスへ"frameCount="300"/」は、第3のエッセンスマークを示している。また、5行目の「EssenceMark value="ニチローホームラン"frameCount="1500"/」は、第4のエッセンスマークを示している。
以上のようにして、図6のエッセンスマークデータには、クリップ#5に付与される第1乃至第4のエッセンスマークが記述されている。なお、このエッセンスマークデータは、クリップ#5に関連付けて、撮影装置から受信されたり、光ディスク21に記録される。
次に、図7乃至図14を参照して、図4の編集部41による編集と、それに伴い生成部42により生成される編集結果EMデータについて説明する。
図7乃至図10は、編集部41によるアセンブル編集と、それに伴い生成部42により生成される編集結果EMデータについて説明する図である。
なお、図7の例では、クリップ#11には、「REC Start」を特徴として示す編集クリップEMが0フレーム目に付与されており、サブクリップ#12乃至サブクリップ#n+1には、サブクリップEMが付与されていないものとする。
図7の例では、ユーザは、まず最初に、入力部19を操作することにより、クリップ#12のうちのサブクリップ#12とする区間を指定し、光ディスク21に既に記録されている、ADur(11)フレームのクリップ#11の終端位置をイン点として指定するための指令を行う。
編集部41は、その指令に対応する制御信号に応じて、ADur(11)フレームのクリップ#11に対して、Dur(12)フレームのサブクリップ#12を追加するアセンブル編集を行い、その結果得られるデータを、連続したタイムコードを有する1つの編集結果クリップとする。
このとき、図7に示すように、生成部42は、「REC Start」を示す編集クリップEMを、そのまま編集結果EMとして編集結果クリップの0フレーム目に付与する。また、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMを新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップの、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置であるADur(11)フレーム目に付与する。
ここで、ADur(i)は、クリップ#iのフレーム数を表し、Dur(i)は、サブクリップ#iのフレーム数を表す。
次に、ユーザは、クリップ#13のうちのサブクリップ#13とする区間を指定し、光ディスク21に記録されている、1つ前のアセンブル編集により得られた編集結果クリップ、即ちクリップ#11にサブクリップ#12が追加された結果得られる編集結果クリップを編集対象クリップとして、編集対象クリップの終端位置をイン点として指定するための指令を行う。編集部41は、その指令に対応する制御信号に応じて、1つ前のアセンブル編集の結果得られた編集結果クリップに対して、サブクリップ#13を追加するアセンブル編集を行い、その結果得られるデータを1つの編集結果クリップとする。
このとき、図7に示すように、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMを新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップの、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置であるADur(11)+Dur(12)フレーム目に付与する。
以降も同様にして、ユーザは、クリップ#14からクリップ#n+1までの各クリップのうちのサブクリップとする区間を順に指定し、その前のアセンブル編集により得られた編集結果クリップの終端位置をイン点として指定するための指令を行う。これにより、サブクリップ#14からクリップ#n+1までのクリップが順にアセンブル編集され、その結果得られるデータが、編集結果クリップ#L1とされる。
また、このアセンブル編集に伴い、編集区間の開始位置を示すカット点EMが、編集結果EMとして、編集結果クリップの、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置に順に付与される。
以上のようにして編集結果クリップL1に付与された編集結果EMを記述した編集結果EMデータを、図8に示す。
図8の1行目には、「targetEssence="ClipL1"」が記述されており、この記述は、この編集結果EMデータが編集結果クリップ#L1に付与される編集結果EMを記述した編集結果EMデータであることを示している。
また、図8の2行目には、「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「REC Start」であり、付与位置が編集結果クリップ#L1の0フレーム目であることを示している。
さらに、図8の3行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="ADur(11)"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からADur(11)フレーム目、即ちサブクリップ#12をアセンブル編集する際にユーザによりイン点として指定される編集区間の開始位置であることを示している。
同様に、図8の4行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="ADur(11)+Dur(12)"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からADur(11)+Dur(12)フレーム目、即ちサブクリップ#13をアセンブル編集する際にユーザによりイン点として指定される編集区間の開始位置であることを示している。
以降も同様にして、カット点EMが編集結果EMとして記述され、最後に、図8の5行目において、「EssenceMark value="カット点"frameCount="ADur(11)+Dur(12)+・・・+Dur(n)"/」が記述されている。この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からADur(11)+Dur(12)+・・・+Dur(n)フレーム目、即ちサブクリップ#n+1をアセンブル編集する際にユーザによりイン点として指定される編集区間の開始位置であることを示している。
上述した図7と図8においては、編集対象とするサブクリップ#12乃至#n+1にサブクリップEMが付与されていない例について説明したが、編集対象とするサブクリップにサブクリップEMが付与されている場合もある。このような場合の例について、図9と図10を参照して説明する。
即ち、図9の例では、編集対象とするサブクリップ#23に対応するクリップ#23は、ニチローが選手として出場し、ホームランを打ったときの野球の試合を撮影した結果得られたクリップであり、クリップ#23のうちのサブクリップ#23とする区間内の、サブクリップ#23の先頭からoffset(23)フレーム目に、「ニチローホームラン」を特徴として示すサブクリップEMが付与されているものとする。なお、クリップ#21には、「REC Start」を特徴として示す編集クリップEMが予め0フレーム目に付与されている。
図9の例では、ユーザは、まず最初に、入力部19を操作することにより、クリップ#22のうちのサブクリップ#22とする区間を指定し、光ディスク21に既に記録されている、ADur(21)フレームのクリップ#21の終端位置をイン点として指定するための指令を行う。
編集部41は、その指令に対応する制御信号に応じて、ADur(21)フレームのクリップ#21に対して、Dur(22)フレームのサブクリップ#22を追加するアセンブル編集を行い、その結果得られるデータを、1つの編集結果クリップとする。
このとき、図9に示すように、生成部42は、「REC Start」を示す編集クリップEMを、そのまま編集結果EMとして編集結果クリップの0フレーム目に付与する。また、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMを新たに生成し、編集結果EMとして、編集結果クリップの、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置であるADur(21)フレーム目に付与する。
次に、ユーザは、クリップ#23のうちのサブクリップ#23とする区間を指定し、光ディスク21に記録されている、1つ前のアセンブル編集により得られた編集結果クリップ、即ちクリップ#21にサブクリップ#22が追加された結果得られる編集結果クリップの終端位置をイン点として指定するための指令を行う。編集部41は、その指令に対応する制御信号に応じて、1つ前のアセンブル編集の結果得られる編集結果クリップに対して、サブクリップ#23を追加するアセンブル編集を行い、その結果得られるデータを、1つの編集結果クリップ#L2とする。
このとき、図9に示すように、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMを新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップ#L2の、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置であるADur(21)+Dur(22)フレーム目に付与する。また、生成部42は、サブクリップ#23のoffset(23)フレーム目に付与されている「ニチローホームラン」を示すサブクリップEMを、対応する編集結果クリップ#L2上の位置、即ちサブクリップ#23の開始位置であるクリップ#L2の先頭からADur(21)+Dur(22)フレーム目の位置から、offset(23)フレーム目の位置を付与位置とする編集結果EMとして、編集結果クリップ#L2に付与する。
このように、アセンブル編集の編集対象とするサブクリップ#23に既にサブクリップEMが付与されている場合、生成部42は、そのサブクリップEMを、それが付与されたサブクリップ#23の位置に対応する編集結果クリップ#L2の位置に編集結果EMとして付与する。これにより、アセンブル編集の編集対象であるサブクリップ#23に既に付与されているサブクリップEMを、その編集の結果得られる編集結果クリップ#L2に継承することができる。その結果、アセンブル編集の前後で、エッセンスマークの整合性を確保することができる。
以上のようにして編集結果クリップL2に付与された編集結果EMを記述した編集結果EMデータを、図10に示す。
図10の1行目には、「targetEssence="ClipL2"」が記述されており、この記述は、この編集結果EMデータが編集結果クリップ#L2に付与される編集結果EMを記述した編集結果EMデータであることを示している。
また、図10の2行目には、「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「REC Start」であり、付与位置が、編集結果クリップ#L2の0フレーム目であることを示している。
さらに、図10の3行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="ADur(21)"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からADur(21)フレーム目、即ちサブクリップ#22をアセンブル編集する際にユーザによりイン点として指定される編集区間の開始位置であることを示している。
同様に、図10の4行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="ADur(21)+Dur(22)"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からADur(21)+Dur(22)フレーム目、即ちサブクリップ#23をアセンブル編集する際にユーザによりイン点として指定される編集区間の開始位置であることを示している。
図10の5行目には、「EssenceMark value="ニチローホームラン"frameCount="ADur(21)+Dur(22)+offset(23)"/」が記述されている。この記述は、編集結果EMが示す特徴が「ニチローホームラン」であり、付与位置が、先頭からADur(21)+Dur(22)+offset(23)フレーム目、即ち編集結果クリップ#L2上のサブクリップ#23の先頭位置からoffset(23)フレーム目であることを示している。
図11乃至図14は、編集部41によるインサート編集と、それに伴い生成部42により生成される編集結果EMデータについて説明する図である。
なお、図11の例では、クリップ#31は、ニチローが選手として出場し、ホームランを打ったときの野球の試合を撮影した結果得られたクリップであり、クリップ#31には、「REC Start」を特徴として示す編集クリップEMが予め0フレーム目に付与されるとともに、「ニチローホームラン」を示す編集クリップEMが、編集区間内の位置であるMark(31)フレーム目に予め付与されているものとする。また、サブクリップ#32には、サブクリップEMが付与されていない。
図11の例では、ユーザが、入力部19を操作することにより、クリップ#32のうちのサブクリップ#32とする区間を指定し、光ディスク21に既に記録されている、クリップ#31のIn(31)フレーム目の位置をイン点として指定するための指令を行う。編集部41は、その指令に対応する制御信号に応じて、クリップ#31に対してDur(32)フレームで構成されるサブクリップ#32を挿入するインサート編集を行い、その結果得られるデータを、1つの編集結果クリップ#L3とする。
このとき、図11に示すように、生成部42は、「REC Start」と「ニチローホームラン」を示す編集クリップEMを、そのまま編集結果EMとして編集結果クリップ#L3に付与する。また、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMを新たに生成し、そのカット点EMを編集結果EMとして、編集結果クリップ#L3の、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置であるIn(31)フレーム目に付与する。
さらに、生成部42は、編集区間の終了位置を示すカット点EMを新たに生成し、そのカット点EMを編集結果EMとして、編集結果クリップ#L3の、イン点からサブクリップ#32の長さ分後の位置である編集区間の終了位置、即ち先頭からIn(31)+Dur(32)フレーム目の位置に付与する。そして、生成部42は、編集結果クリップL3に付与された編集結果EMを記述した編集結果EMデータを生成する。
また、検出部43は、編集対象クリップの先頭位置である「REC Start」を示す編集クリップEM以外の編集クリップEMのうち、編集区間に対応する映像の特徴を示す編集クリップEMである、Mark(31)フレーム目に付与された「ニチローホームラン」を示す編集クリップEMを、編集後に無効となる無効EMとして検出する。そして、削除部44は、その無効EMの記述を、生成部42により生成された編集結果EMデータから削除する。
このように、削除部44は、サブクリップ#32により上書きされる編集区間内に位置する編集クリップEMを無効EMとして、その無効EMの記述を編集結果EMデータから削除するので、インサート編集の前後で、エッセンスマークの整合性を完全に確保することができる。
以上のようにして無効EMの記述が削除された後の編集結果EMデータは、図12に示すようになる。
図12の1行目には、「targetEssence="ClipL3"」が記述されており、この記述は、この編集結果EMデータが編集結果クリップ#L3に付与される編集結果EMを記述した編集結果EMデータであることを示している。
また、図12の2行目には、「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「REC Start」であり、付与位置が、編集結果クリップ#L3の0フレーム目であることを示している。
さらに、図12の3行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(31)"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からIn(31)フレーム目、即ちサブクリップ#32をインサート編集する際にユーザによりイン点として指定される編集区間の開始位置であることを示している。
同様に、図12の4行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(31)+Dur(32) "/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からIn(31)+Dur(32)フレーム目、即ち編集区間の終了位置であることを示している。
上述した図11と図12においては、編集対象とするサブクリップ#32にサブクリップEMが付与されていない例について説明したが、編集対象とするサブクリップにサブクリップEMが付与されている場合もある。このような場合の例について、図13と図14を参照して説明する。
即ち、図13の例では、編集対象とするサブクリップ#42に対応するクリップ#42は、ニチローが選手として出場し、ホームランを打ったときの野球の試合を撮影した結果得られたクリップであり、クリップ#42のうちのサブクリップ#42とする区間内の、サブクリップ#42の先頭からoffset(42)フレーム目に、「ニチローホームラン」を特徴として示すサブクリップEMが付与されているものとする。また、クリップ#41には、「REC Start」を特徴として示す編集クリップEMが0フレーム目に付与されている。
図13の例では、ユーザが、クリップ#42のうちのサブクリップ#42とする区間を指定し、光ディスク21に既に記録されている、クリップ#41のIn(41)フレーム目の位置をイン点として指定するための指令を行う。編集部41は、その指令に対応する制御信号に応じて、クリップ#41に対して、Dur(42)フレームで構成されるサブクリップ#42を挿入するインサート編集を行い、その結果得られるデータを、1つの編集結果クリップ#L4とする。
このとき、図13に示すように、生成部42は、「REC Start」を示す編集クリップEMを、そのまま編集結果EMとして編集結果クリップの0フレーム目に付与する。また、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMを新たに生成し、編集結果EMとして、編集結果クリップ#L4の、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置であるIn(41)フレーム目に付与する。
さらに、生成部42は、編集区間の終了位置を示すカット点EMを新たに生成し、そのカット点EMを編集結果EMとして、編集結果クリップ#L4の、イン点からサブクリップ#42の長さ分後の位置である編集区間の終了位置、即ち先頭からIn(41)+Dur(42)フレーム目の位置に付与する。
また、生成部42は、サブクリップ#42のoffset(42)フレーム目に付与されている「ニチローホームラン」を示すサブクリップEMを、対応する編集結果クリップ#L4上の位置、即ちサブクリップ#42の開始位置であるクリップ#L4の先頭からIn(41)フレーム目の位置から、offset(42)フレーム目の位置を付与位置とする編集結果EMとして、編集結果クリップ#L4に付与する。
このように、インサート編集の編集対象とするサブクリップ#42に既にサブクリップEMが付与されている場合、生成部42は、アセンブル編集の場合と同様に、そのサブクリップEMを、それが付与されたサブクリップ#42の位置に対応する編集結果クリップ#L4の位置に編集結果EMとして付与する。これにより、インサート編集の編集対象であるサブクリップ#42に既に付与されているサブクリップEMを、その編集の結果得られる編集結果クリップ#L4に継承することができる。
以上のようにして編集結果クリップL4に付与された編集結果EMを記述した編集結果EMデータを、図14に示す。
図14の1行目には、「targetEssence="ClipL4"」が記述されており、この記述は、この編集結果EMデータが編集結果クリップ#L4に対する編集結果EMを記述した編集結果EMデータであることを示している。
また、図14の2行目には、「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「REC Start」であり、付与位置が、編集結果クリップ#L4の0フレーム目であることを示している。
さらに、図14の3行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(41)"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からIn(41)フレーム目、即ちサブクリップ#42をインサート編集する際にユーザによりイン点として指定される編集区間の開始位置であることを示している。
また、図14の4行目には、「EssenceMark value="ニチローホームラン"frameCount="In(41)+offset(42)"/」が記述されている。この記述は、編集結果EMが示す特徴が「ニチローホームラン」であり、付与位置が、先頭からIn(41)+offset(42)フレーム目、即ち編集結果クリップ#L4上のサブクリップ#42の先頭位置からoffset(42)フレーム目であることを示している。
さらに、図14の5行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(41)+Dur(42)"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭からIn(41)+Dur(42)フレーム目、即ち編集区間の終了位置であることを示している。
次に、図15を参照して、図4の編集処理部40がクリップに対してアセンブル編集またはインサート編集を行う編集処理について説明する。この編集処理は、例えば、ユーザにより編集対象クリップが指定されたとき、開始される。
ステップS31において、編集部41は、受付部45から供給される、入力部16からの指令に対応する制御信号に応じて、ユーザの所望のクリップのうちの所望の区間のデータをサブクリップとする。なお、ユーザが、入力部16を操作して、所望の区間に関する情報を入力しない場合、所望のクリップそのものがサブクリップとされる。
ステップS31の処理後は、ステップS32に進み、生成部42は、サブクリップに対応するクリップのエッセンスマークデータに基づいて、サブクリップEMのエッセンスマークデータ(以下、サブクリップEMデータという)を生成する。
例えば、図9に示したアセンブル編集が行われる場合、生成部42は、クリップ#23のエッセンスマークデータに基づいて、そこに記述されているエッセンスマークのうち、サブクリップ#23内の位置に付与されている「ニチローホームラン」を示すエッセンスマークを、サブクリップEMとする。なお、クリップ#23のエッセンスマークデータには、「ニチローホームラン」を示すエッセンスマークの付与位置が、クリップ#23の先頭からのフレーム数で表されているので、生成部42は、サブクリップEMの付与位置を、サブクリップ#23の先頭からのフレーム数で表すように変更する。
そして、生成部42は、エッセンスマークテーブル部に、サブクリップEMを示す「EssenceMark value="ニチローホームラン"frameCount="offset(23)"/」が記述されたサブクリップEMデータを生成する。
ステップS32の処理後は、ステップS33に進み、編集部41は、ユーザによりイン点として指定された、編集対象クリップ内の位置に基づいてイン点を決定し、ステップS34に進む。
ステップS34において、生成部42は、編集対象クリップの先頭からイン点までの区間を、ステップS32で生成されたサブクリップEMデータに反映させる。具体的には、生成部42は、サブクリップEMデータに記述されているサブクリップEMの付与位置を、編集対象クリップの先頭からイン点までの区間分後方に移動させる。
例えば、図9に示したアセンブル編集が行われる場合、生成部42は、ステップS32で生成されたサブクリップEMデータの記述「EssenceMark value="ニチローバッターボックスへ"frameCount="offset(23)"/」の、frameCount属性の値である「offset(23)」を、その「offset(23)」に先頭からイン点までの区間である「ADur(21)+Dur(22)」フレームを加算した「ADur(21)+Dur(22)+offset(23)」に変更する。
ステップS35において、編集部41は、イン点が編集対象クリップの終端位置であるかどうか、即ち、編集対象クリップの全部に対してサブクリップをアセンブル編集するかどうかを判定し、イン点が編集対象クリップの終端位置であると判定した場合、ステップS36に進む。
ステップS36において、編集部41は、編集対象クリップに、編集対象とするサブクリップを追加するアセンブル編集を行う。ステップS36の処理後は、ステップS37に進み、生成部42は、編集対象クリップに関連付けて光ディスク21に記録されている編集クリップEMのエッセンスデータ(以下、編集クリップEMデータという)のエッセンスマークテーブル部の最後に、イン点、即ち編集対象クリップの最終フレームの次のフレームを付与位置とするカット点EMを記述する。
例えば、図9に示したアセンブル編集が行われる場合、生成部42は、編集クリップEMデータの最後の記述「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」の後に、例えば、ユーザによりイン点として指定された「ADur(21)」フレーム目を付与位置とするカット点EMを示す記述「EssenceMark value="カット点"frameCount="ADur(21)"/」を追加する。
ステップS37の処理後は、ステップS38に進み、生成部42は、ステップS37で記述された編集クリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の最後に、ステップS34での反映の結果得られるサブクリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の内容を追加して、編集結果EMデータを生成する。その結果、例えば、図9に示したアセンブル編集が行われる場合、図10に示した編集結果EMデータが生成される。この編集結果EMデータは、編集結果クリップに関連付けて、光ディスク21に記録される。
一方、ステップS35において、イン点が編集対象クリップの終端位置ではないと判定された場合、ステップS39に進み、編集部41は、編集対象であるサブクリップの終端位置に対応する編集対象クリップ上の位置が、編集対象クリップの先頭位置から終端位置までの間にあるかどうか、即ちインサート編集を行うかどうかを判定する。
ステップS39において、編集対象であるサブクリップの終端位置に対応する編集対象クリップ上の位置が、編集対象クリップの先頭位置から終端位置までの間にはないと判定された場合、ステップS40に進み、編集部41は、編集対象クリップのイン点から終端位置までのデータを削除し、ステップS41に進む。
ステップS41において、検出部43は、編集対象クリップの編集クリップEMデータに記述されている、編集対象クリップの先頭位置を示す編集クリップEM以外の編集クリップEMのうち、イン点から、サブクリップの終端位置に対応する編集対象クリップ上の位置までの編集区間に対応するデータに付与された編集クリップEMを、無効EMとして検出し、その無効EMを特定するための情報を削除部44に供給して、ステップS42に進む。
ステップS42において、削除部44は、検出部43からの無効EMを特定するための情報に基づいて、編集対象クリップの編集クリップEMデータから無効EMの記述を削除し、上述したステップS36に進む。
一方、ステップS39において、編集対象であるサブクリップの終端位置に対応する編集対象クリップ上の位置が、編集対象クリップの先頭位置から終端位置までの間にあると判定された場合、ステップS43に進み、編集部41は、編集対象クリップの、イン点から、サブクリップの終端位置に対応する編集対象クリップ上の位置までの編集区間をサブクリップで上書きする。即ち、編集部41は、編集対象クリップに対してサブクリップをインサート編集する。
ステップS43の処理後は、ステップS44に進み、生成部42は、編集対象クリップの編集クリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の所定の位置に、編集区間の開始位置と終端位置を付与位置とするカット点EMを記述する。
例えば、図11に示したインサート編集が行われる場合、生成部42は、編集クリップEMデータの最後の記述「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」の後に、編集区間の開始位置である「In(31)」フレーム目を付与位置とするカット点EMを示す記述「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(31)"/」と、編集区間の終了位置である「In(31)+Dur(32)」フレーム目を付与位置とするカット点EMを示す記述「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(31)+Dur(32)"/」を記述する。
ステップS44の処理後は、ステップS45に進み、検出部43は、ステップS41と同様に、編集対象クリップの編集クリップEMデータに記述されている、編集対象クリップの先頭位置を示す編集クリップEM以外の編集クリップEMのうち、編集区間に対応するデータに付与された編集クリップEMを、無効EMとして検出する。
例えば、図11に示したインサート編集が行われる場合、検出部43は、クリップ#31の編集クリップEMデータに記述されている、「REC Start」を示す編集クリップEM以外の編集クリップEMのうち、編集区間に対応するデータに付与された「ニチローホームラン」を示す編集クリップEMを無効EMとして検出する。そして、検出部43は、無効EMを特定するための情報を削除部44に供給する。
ステップS45の処理後は、ステップS46に進み、削除部44は、ステップS42と同様に、検出部43からの無効EMを特定するための情報に基づいて、編集対象クリップの編集クリップEMデータから無効EMの記述を削除し、ステップS47に進む。
ステップS47において、生成部42は、編集対象クリップの編集クリップEMデータのエッセンスマークテーブル部内の編集区間に対応する位置に、サブクリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の内容を挿入して、編集結果EMデータを生成する。
例えば、図13に示したインサート編集が行われた場合、編集クリップEMデータのエッセンスマークテーブル部内の編集区間に対応する、「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(41)"/」と「EssenceMark value="カット点"frameCount="In(41)+Dur(42)"/」の記述の間に、サブクリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の記述「EssenceMark value="ニチローホームラン"frameCount="In(31)+offset(42)"/」を挿入して、図14に示した編集結果EMデータを生成する。この編集結果EMデータは、編集結果クリップに関連づけて光ディスク21に記録される。
以上のように、編集処理部40では、生成部42が、編集クリップEMを、そのまま編集結果EMとして編集結果クリップに付与し、検出部43が、編集クリップEMのうち、編集区間に対応する映像の特徴を示す編集クリップEMを無効EMとして検出し、削除部44が、編集結果EMデータから無効EMの記述を削除するので、編集の前後でエッセンスマークの整合性を確実に確保することができる。
図16は、編集処理部の他の機能的な構成例を示している。
図16の編集処理部60は、生成部42、検出部43、削除部44、受付部45、および編集部61により構成され、ノンリニア編集(非破壊編集)を行う。なお、図4と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は省略する。
編集部61は、受付部45から供給される、図3の入力部16から入力される指令に対応する制御信号に応じて、アセンブル編集またはインサート編集の内容を表す編集記述データ(後述する図18)を生成することにより、非破壊のアセンブル編集またはインサート編集を行う。また、編集部61は、必要に応じて、編集記述データにしたがって、光ディスク21に記録されているクリップを接続することにより得られるデータを、完パケの編集結果クリップとして、他の光ディスク(図示せず)等に記録させる。
図17は、図16の編集部61が行う非破壊のアセンブル編集について説明する図である。
なお、図17の例において、クリップ#51乃至#53は、それぞれ、ニチロー、松岡、福田がホームランを打ったときの野球の試合を撮影した結果得られたクリップである。
図17に示すように、クリップ#51の2200フレーム目には、「ニチローホームラン」を示すエッセンスマークが付与されている。また、クリップ#52の720フレーム目には、「松岡ホームラン」を示すエッセンスマークが付与されている。さらに、クリップ#53の1150フレーム目には「福田ホームラン」を示すエッセンスマークが付与されている。
ユーザは、クリップ#51乃至#53に含まれるホームランシーンだけを集めた要約映像を作成する場合、クリップ#51乃至#53のうちサブクリップ#51乃至#53とする区間を指定するための指令を行う。
図17の例では、まず最初に、ユーザは、クリップ#51の1500フレーム目から2800フレーム目までの、撮影時間が40秒程度の時間分の区間をサブクリップ#51とする区間として指定し、編集結果上の0フレーム目をイン点として指定するための指令を行う。
編集部61は、その指令に対応する制御信号に応じて、サブクリップ#51を、1つの編集結果クリップ#mの0フレーム目からのデータとすることをアセンブル編集の内容として表す編集記述データを生成する。
このとき、図17に示すように、生成部42は、「REC Start」を示すエッセンスマークを新たに生成し、編集結果EMとして、編集結果クリップ#mの、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置である0フレーム目に付与する。また、生成部42は、サブクリップ#51の700フレーム目に付与されている「ニチローホームラン」を示すサブクリップEMを、対応する編集結果クリップ#m上の位置を付与位置とする編集結果EMとして、編集結果クリップ#mに付与する。
次に、ユーザは、クリップ#52の500フレーム目から1800フレーム目までの区間をサブクリップ#52とする区間として指定し、1つ前のアセンブル編集により得られた編集結果クリップ#mを編集対象クリップとして、編集対象クリップの終端位置である1300フレーム目をイン点として指定するための指令を行う。
編集部61は、その指令に対応する制御信号に応じて、サブクリップ#52を、編集結果クリップ#mにおけるサブクリップ#51の終端位置に続くデータとすることをアセンブル編集の内容として表す編集記述データを生成する。このとき、図17に示すように、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMとして新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップ#mの、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置である1300フレーム目に付与する。また、生成部42は、サブクリップ#52の220フレーム目に付与されている「松岡ホームラン」を示すサブクリップEMを、対応する編集結果クリップ#m上の位置を付与位置とする編集結果EMとして、編集結果クリップ#mに付与する。
最後に、ユーザは、クリップ#53の50フレーム目から1350フレーム目までの区間をサブクリップ#53とする区間として指定し、1つ前のアセンブル編集により得られた編集結果クリップ#mを編集対象クリップとして、編集対象クリップの終端位置である2600フレーム目をイン点として指定するための指令を行う。
編集部61は、サブクリップ#52の場合と同様に、その指令に対応する制御信号に応じて、サブクリップ#53を、編集結果クリップ#mにおけるサブクリップ#52の終端位置に続くデータとすることをアセンブル編集の内容として表す編集記述データを生成する。このとき、図17に示すように、生成部42は、編集区間の開始位置を示すカット点EMとして新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップ#mの、ユーザによりイン点として指定された編集区間の開始位置である2600フレーム目に付与する。また、生成部42は、サブクリップ#53の1100フレーム目に付与されている「福田ホームラン」を示すサブクリップEMを、対応する編集結果クリップ#m上の位置を付与位置とする編集結果EMとして、編集結果クリップ#mに付与する。
以上のように、非破壊のアセンブル編集を行う場合においても、編集対象とするサブクリップ#51乃至#53に既にサブクリップEMが付与されているとき、生成部42は、そのサブクリップEMを、それが付与された位置に対応する編集結果クリップ#mの位置に編集結果EMとして付与する。これにより、アセンブル編集の編集対象であるサブクリップ#51乃至#53に既に付与されているサブクリップEMを、その編集の結果得られる編集結果クリップ#mに継承することができる。
以上のようにして生成された編集記述データにしたがって、編集部61は、サブクリップ#51乃至サブクリップ#53を順に接続することにより得られる編集結果を、完パケの編集結果クリップ#mとして、新たな光ディスクに記録させる。これにより、新たな光ディスクには、クリップ#51乃至#53に含まれるホームランシーンだけを集めた要約映像が編集結果クリップ#mとして記録される。また、生成部42は、編集結果クリップ#mに付与した編集結果EMを記述した編集結果EMデータを、編集結果クリップ#mに関連づけて記録させる。
図18は、図17に示した非破壊のアセンブル編集の結果、図16の編集部61が生成する編集記述データの例を示す図である。
なお、図18の例では、編集記述データは、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)と同様の言語で記述されている。また、図18において、各行頭の数字は、説明の便宜上付加したものであり、言語の一部ではない。
図18に示すように、編集記述データファイルの記述は、主にボディタグ(<body> </body>)で囲まれるボディ部により構成される。図18の例では、このボディ部は、3乃至5行目に記述されている。
詳細には、ボディ部には、再生順にサブクリップを定義する記述が並べられている。図18の例では、3行目のvideo要素には、参照するクリップおよびサブクリップとする区間が記述されている。3行目の「src="Clip 51"」の記述は、参照先のクリップがクリップ#51であることを示している。
その記述に続く、3行目の「clipBegin="1500"」の記述は、サブクリップ#51とするクリップ#51の区間の先頭位置をフレーム数で示している。また、その記述に続く3行目の「clipEnd="2800"」の記述は、サブクリップ#51とするクリップ#51の区間の終端位置をフレーム数で示している。
従って、図16の例では、クリップ#51の1500フレーム目から2800フレーム目までをサブクリップ#51として再生することが、編集記述データに記述されている。
また、4行目のvideo要素には、同様に、クリップ#52の500フレーム目から1800フレーム目までをサブクリップ#52として再生することが示されている。さらに、5行目のvideo要素には、同様に、クリップ#53の50フレーム目から1350フレーム目までをサブクリップ#53として再生することが示されている。そして、図18の編集記述リストにおいては、以上のようなサブクリップ#51乃至サブクリップ#53を順に再生することが示されている。
従って、編集部61は、図18の編集記述データにしたがって、サブクリップ#51乃至サブクリップ#53を順に再生し、再生順にサブクリップ#51乃至#53を接続して新たな光ディスクに記録させることにより、新たな光ディスクに編集結果クリップ#mを記録することができる。
図19は、図17に示した編集結果クリップ#mに関連付けて記録される編集結果EMデータの例を示す図である。
図19の1行目には、「targetEssence= "Clip m"」が記述されており、この記述は、この編集結果EMデータが編集結果クリップ#mに付与される編集結果EMを記述した編集結果EMデータであることを示している。
また、図19の2行目には、「EssenceMark value= "REC Start"frameCount="0"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「REC Start」であり、付与位置が、編集結果クリップ#mの0フレーム目であることを示している。
図19の3行目には、「EssenceMark value= "ニチローホームラン"frameCount="700"/」が記述されている。この記述は、編集結果EMが示す特徴が「ニチローホームラン」であり、付与位置が、先頭から700フレーム目、即ちサブクリップ#51の先頭から700フレーム目であることを示している。
さらに、図19の4行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount= "1300"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭から1300フレーム目、即ちサブクリップ#52をアセンブル編集する際にユーザにより指定されたイン点であることを示している。
図19の5行目には、「EssenceMark value="松岡ホームラン"frameCount="1520"/」が記述されている。この記述は、編集結果EMが示す特徴が「松岡ホームラン」であり、付与位置が、先頭から1520フレーム目、即ちサブクリップ#52の先頭から220フレーム目であることを示している。
図19の6行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="2600"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭から2600フレーム目、即ちクリップ#53をアセンブル編集する際にユーザにより指定されたイン点であることを示している。
図19の7行目には、「EssenceMark value="福田ホームラン"frameCount="3700"/」が記述されている。この記述は、編集結果EMが示す特徴が「福田ホームラン」であり、付与位置が、先頭から3700フレーム目、即ちサブクリップ#53の先頭から1100フレーム目であることを示している。
次に、図20を参照して、図16の編集処理部60がクリップに対して非破壊のアセンブル編集またはインサート編集を行う編集処理について説明する。この編集処理は、例えば、ユーザにより編集対象クリップが指定されたとき、開始される。
ステップS61において、編集部61は、ステップS31と同様に、受付部45から供給される制御信号に応じて、ユーザの所望のクリップのうちの所望の区間のデータをサブクリップとする。
ステップS61の処理後は、ステップS62に進み、生成部42は、ステップS32と同様に、サブクリップに対応するクリップのエッセンスマークデータに基づいて、サブクリップEMデータを生成する。
ステップS62の処理後は、ステップS63に進み、編集部61は、ステップS33と同様に、ユーザによりイン点として指定された、編集対象クリップ内の位置に基づいてイン点を決定し、ステップS64に進む。
ステップS64に進み、編集部61は、サブクリップとされたクリップの区間の先頭位置と終端位置、並びにイン点に基づいて、編集記述データを生成する。例えば、図17に示したアセンブル編集が行われる場合、編集部61は、例えば、サブクリップ#51とされたクリップ#51の区間の先頭位置である1500フレーム目と終端位置である2800フレーム目、並びにイン点である0フレーム目に基づいて、図18に示したように、ボディ部の最初の行である3行目に、「video src="Clip 51" clipBegin="1500" clipEnd="2800"」を記述した編集記述データを生成する。
ステップS65とS66、ステップS67乃至S69、ステップS70とS71、ステップS72乃至S75の処理は、図15のステップS34とS35、ステップS37乃至S39、ステップS41とS42,ステップS44乃至ステップS47の処理と同様であるので、説明は省略する。
なお、図17乃至図20では、クリップそのものを用いてインサート編集またはアセンブル編集を行うようにしたが、クリップのビットレートを低くしたプロキシデータを用いてインサート編集またはアセンブル編集を行うようにしてもよい。
また、上述した説明では、削除部44が、無効EMをすべて削除したが、無効EMの中には編集結果クリップに継承することに意義がある無効EMも存在する。例えば、無効EMが、何らかの状態の開始位置を特徴として示す場合、その位置のデータが上書きにより削除されたとしても、編集結果クリップに継承することにより、削除されていないデータが、その状態の続きであることを示すことができる。
これを考慮して、継承することに意義がある無効EMを削除しない場合の編集処理部を、図21に示す。なお、この場合、エッセンスマークには、編集結果クリップに継承するかどうかを表す継承情報が付加されている。この継承情報は、例えば、ユーザが、所望の位置と、その位置の映像の特徴とを指定することによりエッセンスマークを付与するときに、ユーザが指令を行うことによりエッセンスマークに付加される。
図21の編集処理部80は、編集部41、削除部44、受付部45、生成部81、および検出部82により構成され、リニア編集を行う。なお、図4と同一のものには同一の符号を付してあり、説明は省略する。
生成部81は、受付部45から供給される制御信号と、検出部82から供給される無効EMを特定するための情報とに基づいて、無効EMのうち、編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加された無効EMが示す特徴を、編集結果クリップの所定の位置における特徴として継承し、その特徴を示すエッセンスマーク(以下、継承EMという)(継承電子マーク)を、編集結果EMとして編集結果クリップに付与する。
生成部81は、図4の生成部42と同様に、受付部45から供給される制御信号に応じて、編集クリップEMを、そのまま編集結果EMとして編集結果クリップに付与する。また、生成部81は、生成部42と同様に、受付部45から供給される制御信号に応じて、サブクリップEMとカット点EMを編集結果EMとして編集結果クリップに付与する。
さらに、生成部81は、生成部42と同様に、受付部45から供給される、編集映像の所望の位置を指定するための、ユーザによる入力部16の操作に対応する制御信号に応じて、所望位置EMを編集結果EMとして生成する。また、生成部81は、生成部42と同様に、編集結果EMを記述した編集結果EMデータを生成し、編集結果クリップに関連付けて記録させる。
検出部82は、検出部43と同様に、受付部45から供給される制御信号に応じて、「編集対象クリップの先頭位置を示す編集クリップEM以外の編集クリップEMのうち、編集区間に対応する映像の特徴を示す編集クリップEMを、無効EMとして検出する。検出部82は、検出した無効EMを特定するための情報を、削除部44と生成部81に供給する。
次に、図22と図23を参照して、図21の編集部41によるインサート編集と、それに伴い生成部81により生成される編集結果EMデータについて説明する。
なお、図22では、図5のクリップ#5を編集対象クリップとし、これにサブクリップ#71をインサート編集する場合を例にとる。ここで、クリップ#5において、「2回表」を示す編集クリップEMには、編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加されており、「ニチローバッターボックスへ」と「ニチローホームラン」を示す編集クリップEMには、編集結果クリップに継承しないことを表す継承情報が付加されている。
また、以下では、編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加されている「j」を示す編集クリップEMを、その先頭に「_」を付与して、「_j」を示す編集クリップEMという。一方、編集結果クリップに継承しないことを表す継承情報が付加されている「j」を示す編集クリップEMを、そのまま「j」を示す編集クリップEMという。
図22に示すように、ユーザが、クリップ#71のうちのサブクリップ#71とする500フレーム分の区間を指定し、クリップ#5の0フレーム目をイン点として指定すると、編集部41は、クリップ#5の0フレーム目から500フレーム目までの区間を編集区間として、その編集区間をサブクリップ#71で上書きし、その結果得られるデータを編集結果クリップ#kとする。なお、図22の例では、サブクリップ#71には、サブクリップEMが付与されていないものとする。
検出部82は、「REC Start」を示す編集クリップEM以外の編集クリップEMのうち、編集区間である0フレーム目から500フレーム目までの区間内の位置である10フレーム目に付与されている「_2回表」を示す編集クリップEMと、300フレーム目に付与されている「ニチローバッターボックスへ」を示す編集クリップEMとを無効EMとして検出し、その無効EMを特定するための情報を、削除部44と生成部81に供給する。
生成部81は、編集区間の開始位置と終了位置を付与位置とするカット点EMを新たに生成し、編集結果EMとして編集結果クリップ#kに付与する。なお、ここでは、イン点として指定された位置が0フレーム目であり、その位置には、後述するように「REC Start」を示す編集クリップEMが継承されることになるため、編集区間の開始位置を付与位置とするカット点EMの生成と付与は省略されている。また、生成部81は、クリップ#5に付与されている「REC Start」、「_2回表」、「ニチローバッターボックスへ」、および「ニチローホームラン」を示す編集クリップEMを、そのまま編集結果EMとして編集結果クリップ#kに付与する。
さらに、生成部81は、検出部82からの無効EMを特定するための情報に基づいて、無効EMのうち、編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加されている無効EMが示す特徴「_2回表」を、編集結果クリップ#kの編集区間の終了位置に対応する位置における特徴として継承し、「_2回表」を示す継承EMを編集結果EMとして編集結果クリップ#kに付与する。即ち、編集区間の終了位置である500フレーム目に「_2回表」を示す継承EMが付与される。
このように、編集処理部80では、無効EMのうち、編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加された「_2回表」を示す無効EMが、継承EMとして編集結果クリップ#kに継承されるので、ユーザは、継承EMを用いることにより、その継承EMの付与位置以降のデータが、野球の試合の2回表以降を撮影した結果得られたデータであることを知ることができる。その結果、例えば、ユーザは、光ディスク21に記録されたクリップ#kの継承EM以降の再生を指令することにより、野球の試合の2回表以降の映像(音声を含む)を容易に視聴することができる。
削除部44は、検出部82からの無効EMを特定するための情報に基づいて、編集得結果EMデータから無効EMの記述を削除する。
以上のようにして、編集結果であるクリップ#kには、図22に示すように、編集結果EMとして、0フレーム目を付与位置とする「REC Start」を示すカット点EM、500フレーム目を付与位置とする「カット点」を示すカット点EMと「_2回表」を示す継承EM、並びに1500フレーム目を付与位置とする「ニチローホームラン」を示す編集クリップEMが付与される。この編集結果EMを記述した編集結果EMデータを図23に示す。
図23の1行目には、「targetEssence="Clip k"」が記述されており、この記述は、この編集結果EMデータがクリップ#kに付与される編集結果EMを記述した編集結果EMデータであることを示している。
また、図23の2行目には、「EssenceMark value="REC Start"frameCount="0"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「REC Start」であり、付与位置が、クリップ#kの0フレーム目であることを示している。
さらに、図23の3行目には、「EssenceMark value="_2回表"frameCount="500"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「2回表」であり、付与位置が、先頭から500フレーム目、即ち編集区間の終了位置であることを示している。また、EssenceMark value属性の値である「_2回表」の「_」は、これが編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加された継承EMであることを示している。
また、図23の4行目には、「EssenceMark value="カット点"frameCount="500"/」が記述されている。この記述は、編集結果EMが示す特徴が「カット点」であり、付与位置が、先頭から500フレーム目、即ち編集区間の終了位置であることを示している。
さらに、図23の5行目には、「EssenceMark value="ニチローホームラン"frameCount="1500"/」が記述されており、この記述は、編集結果EMが示す特徴が「ニチローホームラン」であり、付与位置が、先頭から1500フレーム目であることを示している。
次に、図24を参照して、図21の編集処理部80がクリップに対してアセンブル編集またはインサート編集を行う編集処理について説明する。この編集処理は、例えば、ユーザにより編集対象クリップが指定されたとき、開始される。
ステップS91乃至ステップS101の処理は、図15のステップS31乃至S41の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS102において、生成部81は、検出部82からの無効EMを特定するための情報に基づいて、編集区間の終了位置を付与位置とする継承EMの記述を、編集対象クリップに関連づけて記録されている編集クリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の、編集区間の終了位置に対応する位置に挿入する。
ステップS103乃至ステップS106の処理は、図15のステップS42乃至S45の処理と同様であるので、説明は省略する。
ステップS107において、生成部81は、ステップS102の処理と同様に、検出部82からの無効EMを特定するための情報に基づいて、編集区間の終了位置を付与位置とする継承EMの記述を、編集対象クリップに関連づけて記録されている編集クリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の、編集区間の終了位置に対応する位置に挿入する。
例えば、図22に示したインサート編集が行われる場合、生成部81は、無効EMのうちの、編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加された「_2回表」を示す無効EMを、編集区間の終了位置である500フレーム目に継承EMとして付与する。また、生成部81は、編集クリップEMデータのエッセンスマークテーブル部の、編集区間の終了位置に対応する位置である、「EssenceMark value="カット点"frameCount="500"/」の直前に、継承EMの記述「EssenceMark value=”_2回表”frameCount=”500”/」を記述する。
ステップS108とステップS109の処理は、図15のステップS46とS47の処理と同様であり、説明は省略する。
なお、上述した説明では、生成部81が、無効EMのうち、編集結果クリップに継承することを表す継承情報が付加された無効EMすべてを、継承EMとして付与するものとしたが、継承することを表す継承情報が付加された無効EMが複数ある場合、編集区間の終了位置に最も近い位置に付与されているものだけを、継承EMとして付与するようにしてもよい。
また、ユーザが、エッセンスマークの作成時に継承情報を付加させるのではなく、削除部44が、無効EMを削除するときに、無効EMを削除するかどうかをユーザに確認するようにしてもよい。
なお、上述した編集処理では、新たに生成されるエッセンスマークはカット点EMだけであったが、ユーザが編集作業中に所望の位置と、その位置の映像の特徴とを指定する場合、所望位置EMも新たに生成される。これにより、ユーザは、編集処理後に、例えば、所望の所望位置EMを用いて、即座に所望の映像や音声を視聴することができる。
また、本実施の形態では、エッセンスマークの位置を、クリップの先頭からのフレーム数で表したが、フレームを一意に識別できる情報であれば、どのような情報で表してもよい。例えば、エッセンスマークの位置をタイムコードで表すようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、クリップとエッセンスマークを記述するエッセンスマークデータは別々のデータであるものとしたが、エッセンスマークの情報をクリップに含めるようにしてもよい。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 CPU, 12 ROM, 13 RAM, 18 記録部, 23 リムーバブルメディア, 41 編集部, 42 生成部, 43 検出部, 44 削除部, 45 受付部, 81 生成部, 82 検出部