JP2005004810A - 情報記録再生装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】オブジェクトに対する再生時効果の追加に関する新たな提案を行う。
【解決手段】複数のオブジェクトと、オブジェクトの管理情報と、オブジェクトの再生方法を指定する再生制御情報を記録可能な情報記録再生装置であって、オブジェクトに対して再生時効果が指定されると当該オブジェクトを分割し、当該オブジェクトの分割属性を付与し、そのオブジェクトから追加オブジェクトを生成し(S54)、その追加オブジェクトの再生時間に応じてオブジェクトを分割した各オブジェクトの再生開始及び終了時間を変更し(S55,S56)、その生成された追加オブジェクト及び再生時効果の属性及び変更されたオブジェクトの再生時間に関する情報を再生制御情報に記録する。そしてその再生制御情報に従ってオブジェクトの再生を制御する。
【選択図】 図32
【解決手段】複数のオブジェクトと、オブジェクトの管理情報と、オブジェクトの再生方法を指定する再生制御情報を記録可能な情報記録再生装置であって、オブジェクトに対して再生時効果が指定されると当該オブジェクトを分割し、当該オブジェクトの分割属性を付与し、そのオブジェクトから追加オブジェクトを生成し(S54)、その追加オブジェクトの再生時間に応じてオブジェクトを分割した各オブジェクトの再生開始及び終了時間を変更し(S55,S56)、その生成された追加オブジェクト及び再生時効果の属性及び変更されたオブジェクトの再生時間に関する情報を再生制御情報に記録する。そしてその再生制御情報に従ってオブジェクトの再生を制御する。
【選択図】 図32
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のオブジェクトと、オブジェクトの管理情報と、オブジェクトの記録/再生方法を指定する再生制御情報を記録・再生できる情報記録再生装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタルカメラやデジタルディスクカムコーダのデータ記録媒体の容量は膨大なものになり、動画、音声、静止画など多岐に亘るデータファイルを、コンパクトフラッシュ(登録商標)やMO等、ランダムアクセス可能な記録媒体に記録できるようになってきた。このような記録媒体のランダムアクセス性を生かして、記録したコンテンツを並べ替えたり組み合わせたりする編集機能が注目されるようになってきた。
【0003】
編集結果の保存方法は2つに大別できる。一つは、編集結果を新たなデータとして再構成する方法である。もう一つは、再生手順やレイアウトなどの再生制御情報のみを記録し、編集結果の再生時には、その再生制御情報に従ってファイルをアクセスして再生する方法である。
【0004】
前者の方法では、新たなデータとして作り込んでしまっているので、編集結果を記録した後、これを改変することが非常に難しい。一方、後者の方法では、ファイルアクセスのタイミングなどの問題により、再生対象となるファイルの一部分だけを再生する指定などがある場合に、直前に再生するファイルに適正に連続して表示できるとは限らないという問題がある。また、再生対象となるファイルが消去されるなどして、必ずしも再生結果を表示できるとは限らない。
【0005】
ファイル間の再生連続性のために、例えば特許文献1に示される方法を用いることが考えられる。この特許文献1では、再生対象となるデータ指定を再生用タイムマップテーブルへのポインタで指定することで、ファイルのどの部分を再生すればよいのかを事前に知ることができる。この特許文献1における再生用タイムマップテーブルは、MPEGのデコード単位の開始位置のテーブルである。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−187963公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の特許文献1に記載の方法では、再生制御情報の記述方法が極めて限定された形式であり、柔軟な記述ができない。例えば、このような再生制御情報の記述方法の一つに、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)がある。SMILでは、再生開始時間、再生終了時間、再生継続時間の全てを省略可能である。しかし、前述の方法では、このような再生制御情報を扱うことができない。
【0008】
再生開始時間、再生終了時間、再生継続時間の全てを省略した場合、対象となるファイルを開き、そのファイルのフォーマットに従ってデータを読み込み、ファイル自体の再生継続時間を取得しなくてはならない。しかし、そのデータの形式が再生機のサポート対象外であったり、対象となるファイルが消失した場合、再生継続時間を取得することができない。
【0009】
SMILでは、再生開始時間を直前のファイルの再生終了時間からの相対時間で記述する。このような記述方法の場合、再生継続時間が取得できないと、そのファイルに引き続いて再生されるファイルの再生開始時間が確定できない。
【0010】
サポート対象外もしくは消失したファイルであっても、ファイルの再生継続時間さえ分かれば、本来の再生開始タイミングが取得できるので、再編集を行ったり、該当部分を再生する代わりに警告を出すなどの対応が可能になる。
【0011】
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたもので、従来の問題を解決したオブジェクトの追加及び/又は削除を行うことができる方法及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
また本発明は、オブジェクトに対する再生時効果の追加に関して、新たな提案を行うことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の情報記録再生装置は以下のような構成を備える。即ち、
少なくとも動画データ及び音声データを含むオブジェクトと、データの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する情報記録再生装置であって、
再生対象となるオブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、再生対象となるオブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された前記加工オブジェクトを示す属性を、内部処理で作成したテンポラリ分割を示す属性とともに再生記述データに追加する追加手段と、
前記追加手段により追加された前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更する再生時間変更手段とを有することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するために本発明の情報記録再生方法は以下のような工程を備える。即ち、
少なくとも動画データ及び音声データを含むオブジェクトと、データの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する情報記録再生方法であって、
再生対象となるオブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、再生対象となるオブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成し、
前記加工オブジェクトを示す属性を、内部処理で作成したテンポラリ分割を示す属性とともに再生記述データに追加し、
前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
【0016】
図1を参照して本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置について説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態に係る情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【0018】
本実施の形態に係る情報記録再生装置としてのビデオカムコーダ装置は、主として記録媒体であるディスク19と、ディスク19に対して動画像、静止画像、音声などのメディア・データの書き込み、読み出しを行うピックアップ1と、ピックアップ1で読み出された信号を増幅するRFアンプ2と、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3と、データを一時的に格納するショックプルーフメモリ5と、ショックプルーフメモリ5をコントロールするメモリコントローラ4と、復号化・符号化回路6と、D/AコンバータとA/Dコンバータとを含むコンバータ7と、送りモータ8と、スピンドルモータ9と、ドライバ回路10と、サーボ制御回路11と、種々の制御を行うシステムコントローラ12と、電源回路13と、ヘッド駆動装置14と、記録ヘッド15と、入力装置16と、映像音声入力17と、映像音声出力18とを備えている。ここで、ディスク19とは例えば、光磁気ディスク(以下、MO)であるとするが、このディスク19の種類はMOに限らないことは言うまでもない。
【0019】
以上の構成において、再生時、ドライバ回路10により駆動されるスピンドルモータ9によりMO19が回転駆動されるとともに、ドライバ回路10に駆動される送りモータ8によりピックアップ1がMO19の半径方向に送られ、このピックアップ1により読み出されたデータは、RFアンプ2により増幅され、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3に送られる。またRFアンプ2は、上記データに基づいて、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号などのサーボ制御信号を生成し、これをサーボ制御回路11に出力する。これによりサーボ制御回路11は、RFアンプ2からのサーボ制御信号と、システムコントローラ12からのコントロール信号に基づいて、ピックアップ1、送りモータ8、スピンドルモータ9を駆動する。
【0020】
エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3は、このRFアンプ2で増幅された信号を復調し、更に誤り訂正などの信号処理を行った後、メモリコントローラ4に送る。メモリコントローラ4は、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3から送られてきた信号をショックプルーフメモリ5に書き込む。このショックプルーフメモリ5には、メディアデータ(MO19に書き込まれる映像・音声データ)の記録領域とは別に、メディアデータ以外のTOC(Table of Contents)情報を格納するための領域が設けられており、MO19が装置に挿入されると直ちにメディアデータと同様の経路でMO19に格納されているTOC情報がショックプルーフメモリ5の所定領域に格納される。
【0021】
メモリコントローラ4は、システムコントローラ12からの要求に応じて、必要なTOC情報をショックプルーフメモリ5から読み出してシステムコントローラ12に送る。システムコントローラ12は、ショックプルーフメモリ5に記憶されたデータを読み出して復号化・符号化回路6に送る。復号化・符号化回路6は、図示しないデータ復号化回路によって、送られたデータを所定のフォーマットに従って復号してコンバータ7内のD/Aコンバータへ送る。このD/Aコンバータは、復号されたメディアデータをアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、出力端子18より外部へ出力される。
【0022】
またシステムコントローラ12は、電源回路13を制御し、ピックアップ1、RFアンプ2、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3、サーボ回路11、およびドライバ回路10へ電源を供給したり中断したりする。
【0023】
入力装置16としては、例えばポーズボタンや再生ボタン、再生/録画モード切替スイッチ、画像選択用カーソルキーなどが考えられる。
【0024】
撮像した画像の記録時は、カメラ部17から入力されたアナログ映像及び音声信号をコンバータ7内のA/Dコンバータへ送る。A/Dコンバータは、アナログ映像及び音声信号をデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、復号化・符号化回路6において、図示しないデータ符号化回路によって所定のフォーマットに符号化され、メモリコントローラ4によってショックプルーフメモリ5に格納される。このメモリコントローラ4は、システムコントローラ12の制御下でショックプルーフメモリ5に格納されているデータを読み出し、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3に送る。エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3では、この読み出したデータに対して、変調、誤り訂正用符号の付加などを行う。
【0025】
システムコントローラ12は、メモリコントローラ4を制御し、ショックプルーフメモリ5の所定領域に格納されているTOC情報を読み出し、このTOC情報に基づいてMO19上の記録可能領域の位置を認識し、サーボ回路11を制御して所望の記録可能領域をサーチする。このサーチ後、システムコントローラ12の制御下で、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3の出力信号に基づいて、ヘッド駆動装置14が記録ヘッド15を駆動すると共に、RFアンプ2の出力信号に基づいてピックアップ1の図示しないレーザ回路が駆動され、MO19上にデータを記録する。
【0026】
こうしてMO19の所望の記録可能領域への記録動作が終了すると、システムコントローラ12はメモリコントローラ4を制御し、ショックプルーフメモリ5に格納されているTOC情報と、MO19のTOC情報とを書き換え、以降これを最新のTOC情報として利用することによってMO上に記録されているデータの管理などを行う。
【0027】
このようなビデオカムコーダ装置において、本実施の形態に係る情報記録再生装置を実現するための詳細について以下で述べる。まず、対象となるデータのフォーマットについて説明し、次にそれらのデータの処理方法について述べる。
(1)対象となるデータのフォーマット
本実施の形態に係る情報記録再生装置(カムコーダ)で扱うデータと、そのデータ形式について述べる。
【0028】
まず、この情報記録再生装置で記録するデータの種類について述べ、各データを格納するディレクトリ構造、管理ファイル、プレイリストの詳細について順に述べる。
【0029】
<カムコーダで記録するデータ>
このカムコーダで記録するデータは、動画、静止画と音声である。また、動画、静止画及び音声を組み合わせて再生するための再生制御スクリプト(以下、プレイリスト)の作成機能を持つ。このプレイリストの詳細については後述する。
【0030】
動画データは、MPEG2で符号化されて記録される。このデータ形式は、PS(Program Stream)もしくはTS(Transport Stream)で、このカムコーダのメニューを使用してどちらの形式で保存するかを決定できる。
【0031】
音声データは、MP3(MPEG Audio Layer3)形式で記録する。
【0032】
静止画データは、DCF規格(Design rule for Camera File system)に準拠した方式で記録する。
【0033】
<データの格納方式>
図2は、動画データ、音声データ、静止画データ及びプレイリストを記録媒体(MO)上に格納した状態の一例を示す図で、拡張子が「4C」であるファイルは、後述する管理ファイルである。
【0034】
このプレイリストは、記録媒体上のルートディレクトリの直下に作成されたPLAYLISTディレクトリに格納される。このPLAYLISTディレクトリ下に、プレイリストを格納するPLディレクトリを作成し、このPLディレクトリにプレイリストファイル(PLF)を格納する。
【0035】
動画データは、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたVIDEOディレクトリに格納される。このVIDEOディレクトリ下に、動画データを格納する動画ディレクトリ(図2の例では、MOV00010,MOV00020)を作成し、この動画ディレクトリに動画データを格納する。
【0036】
本実施の形態では、一つの動画ディレクトリに1つ以上の動画データを格納する。このように、一つの動画ディレクトリに複数の動画データを纏めて記憶する方法については後述する。
【0037】
なお、音声データも動画データと同様に記録するが、記録媒体上の音声データのファイル数は比較的少ないと予想される。そこで本実施の形態では、単純に100ファイルごとまとめて音声ディレクトリ(図2の例では、AUD00010)に格納する。この音声ディレクトリは、記録媒体上のルートディレクトリの直下に作成されたAUDIOディレクトリの下に作られる。
【0038】
静止画データは、DCF規格で定められた通り、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたDCIMディレクトリに格納される。実際に静止画ファイルが格納されるのは、DCIMディレクトリの下に作成された静止画ディレクトリ(図2の例では、101CANON)である。
【0039】
これらPLディレクトリ、動画ディレクトリ、音声ディレクトリ及び静止画ディレクトリには、それぞれディレクトリに格納されたファイルを管理するための管理ファイルを格納している。次にこの管理ファイルの詳細について説明する。
【0040】
<管理ファイル>
この管理ファイルは、XML形式で記述されたテキストファイルである。
【0041】
図3は、この管理ファイルを構成するXML文書のエレメント構成を説明する図である。また、図4は、図2に示した動画ディレクトリ「MOV00010」の管理情報の記述例を説明する図である。
【0042】
図3において、COLLECTIONエレメントは、管理情報のルート要素である。GROUPエレメントは、動画、静止画、音声などのメディア・オブジェクト(MO19に記録されるオブジェクト[MEDIA])をグループ化するために用いられ、GROUP_NAMEアトリビュートを有しており、このGROUP_NAMEアトリビュートで、グループ名を記述している。本実施の形態では、GROUPエレメントは特に用いない。
【0043】
IMGエレメント(IMG)は、静止画データのエントリを記述するために用いられる。このIMGエレメントは、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュートを有し、srcアトリビュートは、ファイル名の記述に用い、idアトリビュートはファイルの識別名を記述するために用いる。idアトリビュートで指定する識別名は、管理ファイル内でユニークである。typeアトリビュートはファイルの種類を表し、静止画の場合は「image」値をとる。linkCountアトリビュートのアトリビュート値は整数値で、各エントリがプレイリストから参照されている参照数を示す。deletedアトリビュートは削除情報で、アトリビュート値は、「true」又は「false」である。linkCountアトリビュート値が0で無い時にファイルを削除した場合、deletedアトリビュート値を「true」にする。
【0044】
MOVエレメント(MOV)は、動画データのエントリを記述するために用いられる。このMOVエレメントは、IMGエレメントと同様に、srcアトリビュート(例えば図4の401)、idアトリビュート(例えば図4の402)、typeアトリビュート(例えば図4の403)、linkCountアトリビュート(例えば図4の405)、deletedアトリビュートを有し、さらにdurアトリビュート(例えば図4の404)を有している。typeアトリビュート値は、動画の場合は「Movie」である。durアトリビュートは、動画データ全体の再生時間を記述し、clock値をとる。このclock値(Clock−value)は、次の書式で表される。
【0045】
例えば、14分3秒の場合、「00:14:03」もしくは「14:03」と記述する。
【0046】
AUDエレメント(AUD)は、音声データのエントリを記述するために用いられる。このAUDエレメントは、MOVエレメントと同様に、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュート有しており、typeアトリビュート値は、音声の場合は「audio」である。
【0047】
PLFエレメント(PLF)は、PLFのエントリを記述するために用いられる。このPLFエレメントは、MOVエレメントと同様に、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュートを有し、PLF自身も他のプレイリストから参照される可能性があるので、PLFエレメントにもlinkCountアトリビュートとdeletedアトリビュートが用意されている。typeアトリビュート値は、PLFの場合は「playlist」である。
【0048】
なお、この管理ファイルのファイル名に付ける拡張子は、上述したように「4C」とする。この管理情報の更新処理については後述する。
【0049】
<プレイリスト>
このプレイリストは、SMILに準拠した形式で記述される。但し、再生オブジェクトのファイル名指定を行うsrcアトリビュート値は、そのファイル値をとる。このファイル値(file−value)は、次の書式で表される。
【0050】
ここで、Manage−filenameは、対象となるファイルが格納されているディレクトリの管理ファイル名である。またElement−nameは、対象となるエントリのエレメント名で、例えば動画データなら「MOV」になる。Object−idは、対象となるデータのエントリに付与されているidアトリビュート値である。このように、プレイリストから各ファイルへの参照をidアトリビュート値を介して行うことで、例えファイル名が変更された場合でも、管理ファイルのエントリ内のsrcアトリビュート値だけを変更するだけで良い。
【0051】
例えば、/DCIM/101CANON/101CANON.4C内に、「IMG_0001」という識別子を持つ静止画データがあるとする。このファイルを参照する場合には、
’/DCIM/101CANON/101CANON.4C#xpointer(//[@id=”IMG_0001”])’
と記述して参照する。
【0052】
図5は、このプレイリストの記述例を示す図である。また、図6は、図2及び図5の場合の管理ファイルとプレイリストの参照関係を説明する図である。
【0053】
プレイリストの再生時、参照しているエントリのdeletedアトリビュート値が「true」の場合がある。前述の通り、参照先のファイルが消去された場合である。この状況に関する処理については後述する。
(2)データの処理方法
前述の(1)で説明したデータを処理する方法について、以下で述べる。まず、1つ以上の動画データを一つの動画ディレクトリに纏めて格納するためのデータ記録処理について説明し、次に管理ファイルの更新処理について説明する。そして最後に、プレイリスト再生時に再生対象となるファイルが消失していたり、或いは未対応の形式であったりした場合のファイル対応処理について述べる。
【0054】
[データ記録処理]
グループ化条件を満たす動画及び音声データを一つのグループに纏め、同じグループに属するデータを一つのディレクトリに格納する。本実施の形態では、動画データのみをグループ化の対象にする。
【0055】
図7は、本実施の形態に係るグループ化条件を説明する図である。図7に示したように本実施の形態では、以下の2つの条件を同時に満たす動画データを、直前に記録したデータと同じ動画ディレクトリに格納する。
【0056】
(1) 直前に記録したデータと同じ種類のコンティニュアスデータである。即ち、動画データ同士もしくは音声データ同士である。ここでは静止画データはグループ化の対象にはならない。
【0057】
(2) 直前に記録した動画データの記録終了時刻から、対象となるデータの記録開始時刻までの時間がT1以下である。例えば本実施の形態ではT1=60分であるとする。
【0058】
本実施の形態では、動画データがMPEG2である場合、PS形式かTS形式かは区別しないが、再生互換性を高めるために同じ形式のデータのみをグループ化しても構わないことは言うまでもない。
【0059】
次に、グループ化処理の流れを図8に示す。尚、この処理はシステムコントローラ12の制御の下に実行される。このシステムコントローラ12は、例えばマイクロプロセッサなどのCPU、CPUにより実行される制御プログラムや各種データを記憶しているプログラムメモリ(ROM)、CPUによる制御動作時に各種データを一時的に保存するRAMなどを備えており、以下に説明するフローチャートで示す処理を実行するプログラムはこのROMに記憶されている。
【0060】
まずステップS1で、MO19に記録するデータの種類を調べ、ここでは動画データかどうかをみる。動画データでなければ(例えば音声データ)ステップS8に進むが、動画データの場合はステップS2へ進み、直前に記録されたデータ(以下、直前のデータ)の種類を取得する。次にステップS3に進み、直前のデータの記録終了時刻t1’を取得し、次にステップS4に進み、これから記録しようとしている動画データの記録開始時刻t1を取得する。尚、これら時間情報はシステムコントローラ12に設けられているタイマを使用して取得される。次にステップS5に進み、[グループ化条件判定]として、直前のデータの種類と、これから記録を開始するデータ(以下、現在のデータ)の種類が同じ(共に動画データ)で、その時間差がT1以下、即ち、(t1−t1’≦T1)の条件を満たすかを調べ、これら条件を満たした場合はグループ化する条件が満たされたものとしてステップS6に進み、そうでない場合はステップS7へ進む。ステップS6では、直前のデータと同じ動画ディレクトリに現在の動画データを記録してステップS8へ進む。
【0061】
一方ステップS7では、現在の動画データのために新しい動画ディレクトリを作成し、その作成したディレクトリに現在の動画データを記録して処理を終了する。
【0062】
また動画データ以外の場合はステップS8に進み、静止画データの場合は、DCF準拠の方式で静止画データをMO19に記録し、音声データの場合はMO19の音声ディレクトリに音声データを記録して処理を終了する。
【0063】
尚、動画データの記録時に、その動画ディレクトリにサムネイル画像を記録しても良い。この場合、静止画データがDCF準拠であるので、動画データのサムネイル画像もDCFサムネイルファイルの形式を採ることが望ましい。このサムネイルファイルは、動画データの記録後に作成してもよいが、1フレーム目を記録した直後にサムネイルデータを作成して記録しても良いことは言うまでもない。
【0064】
[管理情報更新処理]
本実施の形態に係る管理情報の更新処理は、ファイルの追加と削除、及びファイルのプレイリスト登録の際に実施される。
【0065】
まずファイルの追加時には、対応するディレクトリの管理情報に新たなエントリを作成し、そのファイルを登録する。この登録する際には、idアトリビュートで識別情報、srcアトリビュートでファイル名、更に、登録するファイルが動画もしくは音声ファイルの場合は、durアトリビュートで再生時間を付与する(図4参照)。またファイル削除時には、linkCountアトリビュート値で保持されている参照数によって処理が異なる。
【0066】
図9は、プレイリスト以外のファイル削除時の管理情報の更新処理を説明するフローチャートである。
【0067】
まずステップS11で、削除するファイルのエントリE1(例えば、削除するファイル名)を取得する。次にステップS12に進み、エントリE1のlinkCountアトリビュート値が「0」、もしくは、linkCountアトリビュート自体が無いかどうかを調べ、そうであればステップS13に進み、そうでない場合はステップS14へ進む。ステップS13では、そのファイルにリンクしているファイルがないので、エントリE1を直ちに削除する。これに対してステップS14では、そのファイルにリンクしているファイルが存在しているので直ちに削除せずに、エントリE1にdeletedアトリビュート(削除属性)を付与する。ここでは、例えば図4の「MOV_001.MPG」の例では、deletedアトリビュートとして「deleted=”true”」を追加することにより、削除属性がオンされたことを示す。こうしてステップS13又は14を実行するとステップS15に進み、対象となるファイルを削除して、この管理情報の更新処理を終了する。
【0068】
次に、ファイルをプレイリストに登録する場合の処理について説明する。
【0069】
まず登録対象になったファイルのエントリE2を取得する。次に、そのエントリE2のlinkCountアトリビュート値を「1」だけ増やす。このlinkCountアトリビュート自体が無い場合は、linkCountアトリビュートを付与する。この場合のアトリビュート値は「1」である。
【0070】
次に図10のフローチャートを参照して、プレイリストからファイルを削除する場合の処理を説明する。このプレイリストの削除時には、図9のフローチャートで示したファイルの削除処理に加えて、削除対象のプレイリストに登録されている全てのファイルのエントリEkに対して、図10に示す処理を行う必要がある。
【0071】
図10は、ファイルの削除処理に際して、そのファイルのエントリ(管理ファイル「.4C」に格納されているエントリ名)を削除する処理を説明するフローチャートである。
【0072】
まずステップS21で、削除対象のエントリEkを取得する。このとき、このエントリEkのlinkCountを−1する。次にステップS22に進み、そのlinkCountアトリビュート値が「0」に等しく、かつエントリEkのdeletedアトリビュート値が「true」(削除属性オン)であるかを調べ、そうであればステップS23に進み、管理ファイルから、そのエントリEkを削除して、この処理を終了する。またステップS22の条件を満足しない場合は、そのファイルは削除できないため、そのまま処理を終了する。
【0073】
このような処理を行うことで、互いに参照する関係が全て解消されたエントリであって、かつ実体(ファイル)が存在しないものの識別名だけを管理ファイルから削除することができる。
【0074】
また、このような管理情報の更新処理を行うことで、プレイリストから各ファイルへの参照数をファイル毎に管理することができる。また、プレイリストから参照されているファイルの削除が指示された場合は、その削除が指示されたファイルに削除属性を付与して削除することにより、その削除されたファイルの識別名(id)が間違って利用されるのを抑止でき、ファイルが削除されたという状態を全てのプレイリストから把握できるようになるという利点がある。
【0075】
[ファイル対応処理]
本実施の形態1では、プレイリストの再生時、もしくはプレイリスト再生前のスケジューリングの際に、プレイリストから参照しているファイルのエントリに削除属性が付与されていることが分かった場合、もしくは、再生対象となるデータが未サポートのデータ形式である場合は、そのファイルの再生時間長と同じ時間だけ画面の表示を抑止する。但し、この処理を適用するのは、対象となるファイルが静止画もしくは動画データである場合に限る。即ち、プレイリストの再生時、対象となるファイルが音声データである場合は、その音声データを再生しない。
【0076】
図11は、プレイリストの再生時において、再生対象のファイルに対応した処理の流れを説明するフローチャートである。
【0077】
まずステップS31で、再生対象ファイルのエントリEi(例えばファイル名)を取得する。次にステップS32に進み、エントリEiのdeletedアトリビュート値が「true」かどうか、即ち、削除対象であるかを調べ、そうであればステップS35に進み、そうでなければステップS33に進み、エントリEiのsrcアトリビュート値で示されるファイルをオープンし、その形式を調べる。ここでは本実施の形態に係る情報記録再生装置でサポートしている形式のデータであるかを調べ、対応データ形式でなければステップS35に進み、そうである場合はステップS34に進み、再生対象ファイルを通常再生することを決定して、処理を終了する。
【0078】
またステップS35では、再生対象ファイルの種類が、「movie」(動画)、「image」(静止画)、「playlist」(プレイリスト)である場合、代替再生を行うことにして処理を終了する。なお、音声データを示す「audio」の場合は再生しない。
【0079】
このような本実施の形態1に係るファイル対応処理によって、本実施の形態に係る情報記録再生装置が再生対象ファイルのデータ形式に未対応であるか、もしくは再生対象ファイルが存在しない場合には、そのファイルの再生時間と等しい無再生時間を設けることで、他のファイルの再生タイミングに悪影響を及ぼさないようにできる。
【0080】
また、このような無再生時間を設ける代わりに、「未対応のファイル形式」、「ファイルが存在しない」などを知らせる警告画面を表示することも考えられる。
【0081】
以上説明したように本実施の形態によれば、直前の動画データの記録終了時間からの経過時間に基づいて、現在の動画データを同じディレクトリにグループ化して記録するので、時間的に近い動画データは共通のグループとして記録できるという効果がある。
【0082】
また本実施の形態によれば、削除が指定されたファイルが他のファイル等で参照されている場合は、その削除が指定されたファイルの管理情報に削除属性を付与して削除することにより、その削除されたファイルを参照していた他のファイルが、そのファイルが削除されたことを確認することができる。
【0083】
なお、前述の様に、ディレクトリ毎の管理情報を各々管理ファイルとして記録している場合、管理ファイル数が多くなればなるほど、記録媒体(MO19)に格納されているファイル全体の把握が難しくなる。そこで、管理ファイルを1つにまとめる方法の一例を示す。管理ファイルは、記録媒体(MO19)のルートディレクトリの直下に配置された「MANAGE.4C」とする。
【0084】
図12は、本実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
【0085】
この実施の形態では、ディレクトリを示すため、前述の管理ファイルでは用いなかったGROUPエレメントを用いる。各ディレクトリに含まれるファイル群をGROUPエレメントでグループ化し、これでディレクトリ単位の管理を実現する。GROUP_NAMEアトリビュート値は、該当するディレクトリ名のフルパスとする。この図12では、図2の動画ディレクトリに”MOV_001.MPG”と”MOV_002.MPG”とがグループ化されて記録されているのに対応した記述となっている。
【0086】
これに伴い、プレイリストにおけるsrcアトリビュートの記述書式も変わる。idアトリビュート値はXML文書内でユニークなので、ファイルの識別子が「IMG_0001」の静止画ファイルを参照する場合、
”/MANAGE.4C#xpointer(//IMG(@id=”IMG_0001”))”
となる。これではPLFをテキストエディタなどで見た場合に、ファイルがどこにあるか分かりづらいので、次のように記述しても良い。
【0087】
//GROUP@GROUP_NAME=”/DCIM/101CANON/”/IMG[@id=”IMG_0001]”)
このような管理情報を用いることで、記録媒体内の全てのコンテンツを管理することが可能になる。
【0088】
次に、プレイリストの編集の際の処理について述べる。
【0089】
前述の様に、編集対象プレイリストから参照しているファイルが存在しない、もしくは未対応のデータ形式である場合がある。このような場合でも、ファイル対応処理と同様の方法で、全てのファイルの再生タイミングを得ることができる。本実施の形態における編集の前処理例を図13に示す。
【0090】
図13は、本実施の形態において、編集対象プレイリストに登録されているファイルFjの再生指示が入力された場合の処理を示すフローチャートである。
【0091】
まずステップS41では、再生が指示された対象ファイルFjのエントリEjを取得する。次にステップS42に進み、そのエントリEjのdeletedアトリビュート値が「true」であるかどうかをみる。「true」であればステップS45に進むが、そうでない場合はステップS43に進み、エントリEjのsrcアトリビュート値で示されるファイルをオープンし、そのデータ形式を調べる。ステップS43で、この実施の形態に係る情報記録再生装置でサポートしていない形式のデータかどうかを調べ、そうであればステップS44に進み、その再生対象ファイルを通常表示することを決定して、処理を終了する。一方、ステップS43で。この情報記録再生装置でサポートしていない形式のデータであればステップS46に進み、再生対象ファイルを異常表示することを決定して、処理を終了する。更に、ステップS42で、そのエントリEjのdeletedアトリビュート値が「true」であれ場ステップS45に進み、その再生対象ファイルを消失表示することを決定して、処理を終了する。
【0092】
このように図13のフローチャートで示すような処理を適用することで、例えば図14に示すような表示をして編集操作者に各ファイルの状態を示すことが可能になる。
【0093】
図14は、Video #1トラックの最初の動画ファイルが消失状態である場合の表示方法の一例を示す図で、図の斜線部の情報が消去されていることが「deleted」により示されているある。
【0094】
次に、編集において、プレイリストに登録されているからファイルを、その登録状態から解除する場合は、前述の図10に示した処理と同様の方法で実行される。こうして登録解除するファイルのエントリEkに付与されている参照数を減らすことができる。
【0095】
次に、本実施の形態におけるレンダリング・クリップ処理について説明する。RenderedClipモジュールは、再生時効果や遷移効果の部分をレンダリングしたレンダリング・クリップの識別情報を記述するためのアトリビュートのセットである。以下、このRenderedClipモジュールに含まれるアトリビュートについて述べる。
【0096】
<レンダリング・クリップ関連アトリビュート>
レンダリングクリップとは、遷移効果や再生時効果をレンダリングして新規に作成した作成した動画データである。ここで、本実施の形態における再生時効果とは、タイトル文字挿入などのテキストの合成も含む。動画に対する遷移効果や再生時効果を適用する処理はリアルタイムに処理することが困難な場合があり、レンダリングして予め効果を適用した動画データを作成しておくことで遷移効果や再生時効果を伴う再生を容易に行うことが可能になる。
【0097】
図15は、動画データClip1(mov1.mpg)に3秒間のエフェクト(effect)を設定した場合の一例を示す図である。
【0098】
図15の状態を、本実施の形態に係る記述方式を用いて再生記述データを記述した場合、例えば図16のようになる。この状態であれば、videoエレメントの子エレメントであるfilterエレメントを削除することで、エフェクトの設定を解除することが可能である。図16の例では、このfilterエレメントにより、セピア効果(”sepia”)を3秒間(dur=”3s”)適用することが規定されている。
【0099】
図17は、図15で示した例において、エフェクト部分をレンダリングした結果を示す図である。
【0100】
図17に示したように、動画データの先頭に適用されているエフェクトをレンダリングする場合、まずエフェクト部分をレンダリングしてレンダリング・クリップ(rclip1.mpg)を作成し、次に、このレンダリング・クリップの再生時間長(ここでは3秒間)の分だけClip1のカットイン点をずらせばよい。例えば、図17の実行例を本実施の形態の記述方式により、レンダリング・クリップを使わずに記述した具体例を図18に示す。
【0101】
図18に示した再生記述データの1行目がレンダリング・クリップ(rclip1.mpg)であり、2行目がレンダリング・クリップに引き続いて再生される部分である。ここで2行目に新たに追加されているclipBeginアトリビュートは、カットイン点を記述するためのアトリビュートである。ここではカットイン点を3秒間ずらすための記述「”clipBegin=3s”」が付与されている。このように記述すれば、レンダリングを適用した動画を再生することが可能になるが、レンダリング・クリップの識別情報やカットイン点の移動量が保持されていないので、レンダリング・クリップの解除、即ち、図15の状態に戻すことができない。つまり、適用されているエフェクトを解除することができない。そこで、レンダリングした加工クリップを識別するための情報、レンダリングを適用したエフェクトの種類・効果時間などのパラメータ、加工クリップの追加によるカットイン点及びカットアウト点の移動量を保持するための情報を付与する。
【0102】
図19は、図18に示す標準SMILによる記述例に対して、systemInsertアトリビュート、headShiftアトリビュート及びeffectTimeエレメントを適用した結果を説明する図である。
【0103】
systemInsertアトリビュートは、クリップが加工クリップかどうかを識別するためのアトリビュートで、「true」か「false」の値をとる。「true」の場合、そのクリップはレンダリング・クリップである。レンダリング・クリップの効果を保持する場合には、effectTimeエレメントで保持する。メディア・オブジェクト以外のエレメントに設定されたsystemInsertアトリビュートは、無視される。
【0104】
headShiftアトリビュートは、レンダリング・クリップの作成・挿入によるカットイン点の移動量を保持するために用いる。同様に、tailShiftアトリビュートは、カットアウト点の移動量を保持するために用いる。
【0105】
最後に、レンダリング・クリップの記述にeffectTimeエレメントを適用して、レンダリングしたエフェクトのパラメータを保持する。
【0106】
これらのエレメントやアトリビュートを用いることで、レンダリング・クリップの追加及び削除処理を完全に可逆に行うことが可能になる。
【0107】
以上のような拡張を行うことで、標準SMILでは実現できなかった機能を追加するとともに、エフェクトを完全に可逆に追加削除できるようになる。
【0108】
次に、レンダリング・クリップの追加方法、およびレンダリング・クリップ作成後の再生記述データの記述方法について述べる。以下、クリップ1は”movl.mpg”、クリップ2は”mov2.mpg”、レンダリング・クリップは”rclip1.mpg”というファイル名である。また、クリップ1、クリップ2はそれぞれ、以下のように記述されるクリップであるとする。
【0109】
クリップ1:<video src=”movl.mpg” clipBegin=”5s” clipEnd=”23s”/>
クリップ2:<video src=”mov2.mpg” clipBegin=”3s” clipEnd=”52s”/>
(1) ケース1:クリップ間にオーバーラップして設定されたエフェクトの処理例えば図20のように、クリップ1(Clip1)とクリップ2(Clip2)との間に遷移効果(barWipe)が適用されている場合がこれにあたる。遷移効果の適用時間が2秒とすると、図21に示した3つの処理を行う。
【0110】
本実施の形態では、例えば、ステップS2501、ステップS2502、ステップS2503の順で処理を行う。まず、ステップS2501でクリップ1のカットアウト点を移動し、クリップ1の再生時間長からカットアウト点移動量を減算する。こうしてカットアウト点を移動したクリップ1をクリップ1’(Clip1’)とする。次にステップS2502で、クリップ2のカットイン点を移動し、クリップ2の再生時間長からカットイン点移動量を減算する。ここで、カットイン点を移動したクリップ2をクリップ2’(Clip2’)とする。最後にステップS2503で、レンダリング・クリップを挿入する。但し、ステップS2501、ステップS2502、ステップS2503の実行順序はどの順でも構わない。
【0111】
図22は、図21の場合の記述例を説明する図である。
【0112】
図22において、500はクリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から5秒で開始され21秒を経過するまで実行され、そのカットアウト点が2秒間移動されることを示している。501では、クリップ”rcp1.mpg”が加工クリップであることがsystemInsertアトリビュートが「true」であることにより示されている。502は遷移効果を規定するもので、そのeffectTypeは”transition”であり、その種別(type)は”barwipe”であることがわかる。503は、クリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から5秒遅れて開始され52秒を経過するまで実行され、そのカットイン点が2秒間移動されることを示している。
【0113】
(2) ケース2:クリップ先頭に設定されたエフェクトの処理
例えば図23に示すように、クリップ1の先頭に遷移効果(fadeToColor)が適用されている場合がこれにあたる。遷移効果の適用時間が2秒であったとすると、ケース1と同様にカットイン点(headShift)を移動してレンダリング・クリップを挿入する。このレンダリングの結果は、図24のような結果になる。
【0114】
図25は、図24の記述例を示す図である。
【0115】
601では、クリップ”rcp1.mpg”が加工クリップであることがsystemInsertアトリビュートが「true」であることにより示されている。602は遷移効果を規定するもので、そのeffectTypeは”transition”であり、その種別(type)は”fadeToColor”であることがわかる。603は、クリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から7秒遅れて開始され23秒を経過するまで実行され、そのカットイン点が2秒間移動されることを示している。
【0116】
(3) ケース3:クリップ末尾に設定されたエフェクトの処理
例えば図26に示すように、クリップ1の末尾に遷移効果(fadeToColor)が適用されている場合がこれにあたる。ここで、この遷移効果の適用時間が2秒であるとすると、ケース1と同様にカットアウト点を移動してレンダリング・クリップを挿入する。
【0117】
図27は、このようにしてレンダリングされた結果を示す図であり、図28は、図27の場合の記述例を示す図である。
【0118】
図27において、710はクリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から5秒で開始され21秒を経過するまで実行され、そのカットアウト点が2秒間移動されることを示している。702では、クリップ”rcp1.mpg”が加工クリップであることがsystemInsertアトリビュートが「true」であることにより示されている。703は遷移効果を規定するもので、そのeffectTypeは”transition”であり、その種別(type)は”fadeToColor”であることがわかる。
【0119】
(4) ケース4:クリップの先頭や末尾を含まない範囲に設定されたエフェクトの処理
例えば、図29に示すような場合がこれにあたる。ここではほぼ中間の部分にエフェクト(sepia)が挿入されており、このような場合の処理は、2通りが考えられる。
【0120】
第1の方式は、図30のように、対象となるオリジナルのクリップ(Clip1)のコピーを作成し、その間にレンダリング・クリップを挿入する方式である。この方法を用いると、処理が複雑になるという問題点がある。
【0121】
第2の方式は、図31のようにエフェクトの開始点または終了点で対象のクリップを分割する方式である。分割後、エフェクトが適用されているクリップに対してケース2またはケース3の処理を行うことで、レンダリング・クリップを挿入することができる。ただ単純にクリップを完全に分割してしまうと、元に戻すことができなってしまうため、以下で説明する追加方式、削除方式を行うことにより、この分割したクリップを完全にエフェクトの追加及び削除を行うことを可能にする。
【0122】
次にこの分割方式におけるエフェクトの追加及び削除方式の詳細について説明する。
【0123】
図32は、上述の第2の方法によるレンダリング・クリップの追加処理を説明するフローチャートである。
【0124】
まずステップS51で、これから分割方式でレンダリング・クリップを追加しようとしているクリップ(クリップα(Clipα))が既に分割されているか否かを判断する。既にこの処理により分割されている場合はステップS53に進み、そうでない場合はステップS52に進む。ステップS52では、これから作成する各クリップに追加するアトリビュートを生成する。このアトリビュートは、システムにより分割されたテンポラリ分割属性であることを示すseparatedアトリビュートであり、このアトリビュート値は、分割されるクリップが持つIDとする。例えば本実施の形態の場合、”movl.mpg”のIDは「Move_0001」であるとすると、separated=”MOV_0001”というアトリビュートを作成する。一方、ステップS53では、既にクリップが分割されている場合なので、該当するクリップのseparatedアトリビュートを検索し、それを複写する。
【0125】
こうしてステップS52或いはS53を実行するとステップS54に進み、レンダリング・クリップを作成する。次にステップS55に進み、クリップαのカットアウト点を、レンダリング・クリップ再生開始時間まで移動する。こうしてカットアウト点を移動した後、オリジナル・クリップの再生時間長からカットアウト点移動量を減算する。またステップS51からステップS52に移った場合は、ステップS52で生成したアトリビュートをクリップαのアトリビュートに追加する。次にステップS56に進み、クリップβのカットイン点をレンダリング・クリップの再生終了時間まで移動する。このカットイン点移動後、コピー・クリップの再生時間長からカットイン点移動量を減算する。そしてステップS57に進み、レンダリング・クリップを挿入し、ステップS58でクリップβを再生記述データに追加する。この時、ステップS52或いはステップS53で作成や複写したアトリビュートをクリップに追加しながら追加する。
【0126】
以上のような処理を行うことで図31に示すような状態を作ることができる。
【0127】
図34は、図31の記述例を示す図である。
【0128】
本実施の形態では、レンダリング・クリップを1つ追加する場合を説明したが、この方式はこれに限るものではなく、複数のレンダリング・クリップを追加する場合にも適応できる。この場合は、更に追加するレンダリング・クリップがあるクリップに対して、図32で説明した処理フローを行えばよい。
【0129】
次にレンダリング・クリップの削除処理を説明する。
【0130】
図33は、1つのレンダリング・クリップを削除する処理を説明するフローチャートである。
【0131】
まずステップS61で、削除対象となっているレンダリング・クリップと、その直前にあるクリップα、その直後にあるクリップβの各idアトリビュートを取得する。次にステップS62に進み、ステップS61で取得した3つのidアトリビュートの値を比較する。その結果3つのidアトリビュート値が同一であればステップS63に進み、一致しない場合はこの処理を終了する。ステップS63では、削除対象となっているレンダリング・クリップの直前のクリップαに、カットアウト点の移動量を示すtailShiftアトリビュートがあるかどうかを調べる。このtailShiftアトリビュートが存在する場合、クリップαのclipEndおよびdurアトリビュート値に、tailShiftアトリビュート値を足す。この処理により、前で説明した追加方式で移動したカットアウト点を復元することができる。
【0132】
次にステップS64に進み、削除対象となっているレンダリング・クリップの直後のクリップβに、カットイン点の移動量を示すheadShiftアトリビュートがあるかどうかを調べる。このheadShiftアトリビュートが存在する場合、クリップβのclipBeginおよびdurアトリビュート値に、headShiftアトリビュート値を足す。この処理により、前で説明した追加方式で移動したカットイン点を復元することができる。その後ステップS65に進み、レンダリング・クリップを削除する。次にステップS66に進み、レンダリング・クリップの直後のクリップβを削除する。ここまでの処理により、削除対象となっているレンダリング・クリップと、そのレンダリング・クリップの直後にあったクリップβを削除し、直前にあったクリップαのみが残っている状態となる。
【0133】
その後、ステップS67に進み、クリップαの更に直前のクリップのidアトリビュートを取得する。次にステップS68に進み、ステップS67で取得したidアトリビュート値と、ステップS61で取得済みのクリップαのidアトリビュート値とを比較する。この比較の結果、idアトリビュート値が同一の場合は本処理を終了する。他方、idアトリビュートが一致しない場合はステップS69に進み、クリップαと、更にその前にあるクリップとは異なるクリップであると判断し、クリップαに記述されている、システムが自動で分割したことを示すテンポラリ分割属性であるidアトリビュートを削除する。
【0134】
この処理では、1つのレンダリング・クリップの削除処理を説明した。全てのレンダリング・クリップを削除する場合は、上記処理を繰り返し行えばよい。また1つのクリップに複数のレンダリング・クリップがある場合の削除処理における削除順は、特に関係なく任意の順でレンダリング・クリップを削除することができる。
【0135】
以上のような削除処理を行うことにより、前述の第2の方式で追加したレンダリング・クリップを削除し、レンダリングを行う直前の状態を復元することが可能になる。このようなレンダリング・クリップ追加・削除方法を用いることにより、クリップのどのような位置にエフェクトが設定されていても、完全に可逆にエフェクトの追加削除処理を行うことが可能になる。
【0136】
続いて、再生記述データに記録されているレンダリング・クリップが消失している場合の処理方法について述べる。
【0137】
このような場合の処理方法は2種類ある。本実施の形態による再生記述データは、レンダリング・クリップのパラメータとして、エフェクトの種類(effectType)、タイプ(type)、サブタイプ(subtype)、効果時間(dur)などを保持している。そこで、これら情報を用いて、以下のいずれかの処理を行うことで、再生中にレンダリング・クリップが消失したことが判明しても再生を続行することが可能になる。
【0138】
1つ目の方法は、再生を一旦中止し、上記レンダリング・クリップのパラメータを用いてレンダリング・クリップを作成し直す方法である。レンダリング・クリップの直前・直後のクリップの属性にはレンダリング・クリップの再生時間長が保持されており、再生記述データ内のレンダリング・クリップ部分の記述には、適用されていた効果の種類、タイプ、サブタイプ、効果の対象となる動画データ、適用時間、レンダリング・クリップのファイル名が保持されているので、効果の対象となる動画データを読み込み、効果が適用されていた部分を再度レンダリングして新規にレンダリング・クリップを作成することができる。
【0139】
2つ目の方法は、再生を停止しない方法である。レンダリング・クリップが消失した場合は、以下に挙げる2つの条件のうちいずれかを満たす。
【0140】
(a) tailShiftアトリビュートを持つメディア・オブジェクトの直後に、アトリビュート値が”true”のsystemInsertアトリビュートを持つメディア・オブジェクトが無い。
【0141】
(b) headShiftアトリビュートを持つメディア・オブジェクトの直前に、アトリビュート値が”true”のsystemInsertアトリビュートを持つメディア・オブジェクトが無い。
【0142】
上記の両方、もしくは片方を満たすとき、
(1) (a)の条件を満たす場合:tailShiftアトリビュートの値を使ってカットアウト点を一時的に復元する(図35)。
【0143】
(2) (b)の条件を満たす場合:headShiftアトリビュートの値を使ってカットイン点を一時的に復元する(図36)。
【0144】
(3) (a)と(b)の両方の条件を満たす場合:(1)、(2)のいずれかの方法を適用する。
【0145】
このようにして再生することによって、エフェクトは再生されないものの、再生記述データで定めた再生タイミングを崩すことなく再生を続行することが可能になる。
【0146】
[他の実施形態]
以上説明した実施の形態では、レンダリング・クリップにつけるsystemInsert属性やseparated属性などのアトリビュートは再生記述データの中に記述するものである。
【0147】
これに対して本実施の形態では、これらのアトリビュートを含むその他の属性を管理ファイルに記載することを説明する。
【0148】
図37は、動画ディレクトリの管理情報の記述例を示す図である。この図37と前述の図4との相違点は、801及び802で示すように、レンダリング・クリップ”rclip1.mpg”を追加している部分である。このディレクトリの管理情報は、そのディレクトリの下にファイルが追加される度に、各ファイルの情報が追加される。この例では、今回追加された”rclip1.mpg”は、動画ファイル”MOV_0001.MPG”のレンダリング・クリップであることが、idアトリビュート、systemInsertアトリビュートを参照することにより判断することができる。
【0149】
このように管理ファイルで管理されている各ファイルの管理情報内にidアトリビュートやsystemInsertアトリビュートも同時に記述することにより、ファイルを削除する際に、これから削除するファイルが通常のクリップか、或いはシステムが生成したクリップかを判断できるため、例えば、”rclip1.mpg”を削除しようとした場合に、警告のメッセージを表示したり、動画クリップである”MOV_0001.MPG”ファイルを削除する場合は、idアトリビュートから検索することにより、このクリップに付随するレンダリング・クリップも全て削除することなど、様々な制御を行うことが可能となる。或いは、動画クリップをコピーする時にも、付随するレンダリング・クリップを同時にコピーすることも可能となる。
【0150】
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0151】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0152】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0153】
以上説明したように本実施の形態によれば、SMILのように、再生開始時間や再生継続時間、再生終了時間を省略可能で、なおかつ、再生開始時間や再生終了時間の指定が、直前に再生されるオブジェクトの再生終了時間からの相対値で示される再生制御情報において、再生対象となるファイルの再生継続時間が取得できない状態になったとしても、全てのファイルの再生タイミングを把握することが可能になる。
【0154】
また、完全に可逆でビデオエフェクトを含む各種効果の追加削除が可能となる。また、これによって追加された効果は、再生機仕様に依存しないため、編集時に自由に高度なエフェクトを追加することができる。
【0155】
更には、ファイルの管理情報などにもアトリビュート情報を記載することにより、ファイルの削除など、ファイル操作において最適な処理を行うことが可能となる。
【0156】
或いは、本発明の管理情報の更新方法を適用することにより、複数の再生制御情報から参照されているファイルが削除された場合でも、問題なく再生・編集を行うことができるという利点がある。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、従来の問題を解決したオブジェクトの追加及び/又は削除を行うことができる。
【0158】
また本発明によれば、オブジェクトに対する再生時効果の追加に関する新たな提案ができ、これにより従来の不具合を解消できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る記録媒体へのデータの格納フォーマットを説明する図である。
【図3】本実施の形態に係る管理ファイルの記述を説明する図である。
【図4】本実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
【図5】本実施の形態に係るプレイリストの記述例を説明する図である。
【図6】本実施の形態に係る管理ファイルとプレイリストの関係を表す図である。
【図7】本実施の形態における動画データのグループ化条件を説明する図である。
【図8】本実施の形態に係る動画データのグループ化処理を説明するフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係るファイル削除時の管理情報の更新処理を説明するフローチャートである。
【図10】本実施の形態におけるPLF削除時の管理情報の更新処理を説明するフローチャートである。
【図11】本実施の形態に係るファイル対応処理の流れを説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
【図13】実施の形態に係るPLF編集の前処理を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態におけるPLF編集GUIの例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るエフェクトの設定例を示す図である。
【図16】図15に示すエフェクトを本実施の形態に係る再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図17】実施の形態におけるレンダリング・クリップ作成の様子を説明する図である。
【図18】実施の形態におけるレンダリング・クリップの識別情報を付与しない標準SMILによる記述例を説明する図である。
【図19】実施の形態においてレンダリング・クリップの識別情報、エフェクトのパラメータを付与した場合の記述例を示す図である。
【図20】クリップ間にまたがるエフェクトの具体例を示す図である。
【図21】実施の形態に係るレンダリング・クリップ関連アトリビュート適用後の状態を示す図である。
【図22】図21を本実施の形態に係る再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図23】クリップ先頭に設定されたエフェクトの具体例を示す図である。
【図24】図23のエフェクト部分をレンダリングした場合の状態を示す図である。
【図25】図24を本実施の形態による再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図26】クリップ末尾に設定されたエフェクトの具体例を示す図である。
【図27】図26のエフェクト部分をレンダリングした場合の状態を示す図である。
【図28】図27を本実施の形態による再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図29】実施の形態において、クリップの先頭及び末尾を含まない範囲に適用されたエフェクトの具体例を示す図である。
【図30】図29のエフェクトをレンダリング・クリップにする場合の前処理の一例を示す図である。
【図31】本発明の実施の形態に係る処理を図29に適用した具体例を示す図である。
【図32】本実施の形態に係るレンダリング・クリップを追加処理を説明するフローチャートである。
【図33】本実施の形態に係るレンダリング・クリップを削除する処理を説明するフローチャートである。
【図34】図29を本実施の形態による再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図35】レンダリング・クリップ消失時、カットアウト点を一時的に復元する対応処理の一例を示す図である。
【図36】実施の形態に係るレンダリング・クリップ消失時、カットイン点を一時的に復元する対応処理の一例を示す図である。
【図37】本発明の他の実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のオブジェクトと、オブジェクトの管理情報と、オブジェクトの記録/再生方法を指定する再生制御情報を記録・再生できる情報記録再生装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、デジタルカメラやデジタルディスクカムコーダのデータ記録媒体の容量は膨大なものになり、動画、音声、静止画など多岐に亘るデータファイルを、コンパクトフラッシュ(登録商標)やMO等、ランダムアクセス可能な記録媒体に記録できるようになってきた。このような記録媒体のランダムアクセス性を生かして、記録したコンテンツを並べ替えたり組み合わせたりする編集機能が注目されるようになってきた。
【0003】
編集結果の保存方法は2つに大別できる。一つは、編集結果を新たなデータとして再構成する方法である。もう一つは、再生手順やレイアウトなどの再生制御情報のみを記録し、編集結果の再生時には、その再生制御情報に従ってファイルをアクセスして再生する方法である。
【0004】
前者の方法では、新たなデータとして作り込んでしまっているので、編集結果を記録した後、これを改変することが非常に難しい。一方、後者の方法では、ファイルアクセスのタイミングなどの問題により、再生対象となるファイルの一部分だけを再生する指定などがある場合に、直前に再生するファイルに適正に連続して表示できるとは限らないという問題がある。また、再生対象となるファイルが消去されるなどして、必ずしも再生結果を表示できるとは限らない。
【0005】
ファイル間の再生連続性のために、例えば特許文献1に示される方法を用いることが考えられる。この特許文献1では、再生対象となるデータ指定を再生用タイムマップテーブルへのポインタで指定することで、ファイルのどの部分を再生すればよいのかを事前に知ることができる。この特許文献1における再生用タイムマップテーブルは、MPEGのデコード単位の開始位置のテーブルである。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−187963公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の特許文献1に記載の方法では、再生制御情報の記述方法が極めて限定された形式であり、柔軟な記述ができない。例えば、このような再生制御情報の記述方法の一つに、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)がある。SMILでは、再生開始時間、再生終了時間、再生継続時間の全てを省略可能である。しかし、前述の方法では、このような再生制御情報を扱うことができない。
【0008】
再生開始時間、再生終了時間、再生継続時間の全てを省略した場合、対象となるファイルを開き、そのファイルのフォーマットに従ってデータを読み込み、ファイル自体の再生継続時間を取得しなくてはならない。しかし、そのデータの形式が再生機のサポート対象外であったり、対象となるファイルが消失した場合、再生継続時間を取得することができない。
【0009】
SMILでは、再生開始時間を直前のファイルの再生終了時間からの相対時間で記述する。このような記述方法の場合、再生継続時間が取得できないと、そのファイルに引き続いて再生されるファイルの再生開始時間が確定できない。
【0010】
サポート対象外もしくは消失したファイルであっても、ファイルの再生継続時間さえ分かれば、本来の再生開始タイミングが取得できるので、再編集を行ったり、該当部分を再生する代わりに警告を出すなどの対応が可能になる。
【0011】
本発明は上記従来技術に鑑みてなされたもので、従来の問題を解決したオブジェクトの追加及び/又は削除を行うことができる方法及び装置を提供することを目的とする。
【0012】
また本発明は、オブジェクトに対する再生時効果の追加に関して、新たな提案を行うことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の情報記録再生装置は以下のような構成を備える。即ち、
少なくとも動画データ及び音声データを含むオブジェクトと、データの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する情報記録再生装置であって、
再生対象となるオブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、再生対象となるオブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された前記加工オブジェクトを示す属性を、内部処理で作成したテンポラリ分割を示す属性とともに再生記述データに追加する追加手段と、
前記追加手段により追加された前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更する再生時間変更手段とを有することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するために本発明の情報記録再生方法は以下のような工程を備える。即ち、
少なくとも動画データ及び音声データを含むオブジェクトと、データの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する情報記録再生方法であって、
再生対象となるオブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、再生対象となるオブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成し、
前記加工オブジェクトを示す属性を、内部処理で作成したテンポラリ分割を示す属性とともに再生記述データに追加し、
前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
【0016】
図1を参照して本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置について説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態に係る情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【0018】
本実施の形態に係る情報記録再生装置としてのビデオカムコーダ装置は、主として記録媒体であるディスク19と、ディスク19に対して動画像、静止画像、音声などのメディア・データの書き込み、読み出しを行うピックアップ1と、ピックアップ1で読み出された信号を増幅するRFアンプ2と、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3と、データを一時的に格納するショックプルーフメモリ5と、ショックプルーフメモリ5をコントロールするメモリコントローラ4と、復号化・符号化回路6と、D/AコンバータとA/Dコンバータとを含むコンバータ7と、送りモータ8と、スピンドルモータ9と、ドライバ回路10と、サーボ制御回路11と、種々の制御を行うシステムコントローラ12と、電源回路13と、ヘッド駆動装置14と、記録ヘッド15と、入力装置16と、映像音声入力17と、映像音声出力18とを備えている。ここで、ディスク19とは例えば、光磁気ディスク(以下、MO)であるとするが、このディスク19の種類はMOに限らないことは言うまでもない。
【0019】
以上の構成において、再生時、ドライバ回路10により駆動されるスピンドルモータ9によりMO19が回転駆動されるとともに、ドライバ回路10に駆動される送りモータ8によりピックアップ1がMO19の半径方向に送られ、このピックアップ1により読み出されたデータは、RFアンプ2により増幅され、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3に送られる。またRFアンプ2は、上記データに基づいて、フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号などのサーボ制御信号を生成し、これをサーボ制御回路11に出力する。これによりサーボ制御回路11は、RFアンプ2からのサーボ制御信号と、システムコントローラ12からのコントロール信号に基づいて、ピックアップ1、送りモータ8、スピンドルモータ9を駆動する。
【0020】
エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3は、このRFアンプ2で増幅された信号を復調し、更に誤り訂正などの信号処理を行った後、メモリコントローラ4に送る。メモリコントローラ4は、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3から送られてきた信号をショックプルーフメモリ5に書き込む。このショックプルーフメモリ5には、メディアデータ(MO19に書き込まれる映像・音声データ)の記録領域とは別に、メディアデータ以外のTOC(Table of Contents)情報を格納するための領域が設けられており、MO19が装置に挿入されると直ちにメディアデータと同様の経路でMO19に格納されているTOC情報がショックプルーフメモリ5の所定領域に格納される。
【0021】
メモリコントローラ4は、システムコントローラ12からの要求に応じて、必要なTOC情報をショックプルーフメモリ5から読み出してシステムコントローラ12に送る。システムコントローラ12は、ショックプルーフメモリ5に記憶されたデータを読み出して復号化・符号化回路6に送る。復号化・符号化回路6は、図示しないデータ復号化回路によって、送られたデータを所定のフォーマットに従って復号してコンバータ7内のD/Aコンバータへ送る。このD/Aコンバータは、復号されたメディアデータをアナログ信号に変換する。このアナログ信号は、出力端子18より外部へ出力される。
【0022】
またシステムコントローラ12は、電源回路13を制御し、ピックアップ1、RFアンプ2、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3、サーボ回路11、およびドライバ回路10へ電源を供給したり中断したりする。
【0023】
入力装置16としては、例えばポーズボタンや再生ボタン、再生/録画モード切替スイッチ、画像選択用カーソルキーなどが考えられる。
【0024】
撮像した画像の記録時は、カメラ部17から入力されたアナログ映像及び音声信号をコンバータ7内のA/Dコンバータへ送る。A/Dコンバータは、アナログ映像及び音声信号をデジタル信号に変換する。このデジタル信号は、復号化・符号化回路6において、図示しないデータ符号化回路によって所定のフォーマットに符号化され、メモリコントローラ4によってショックプルーフメモリ5に格納される。このメモリコントローラ4は、システムコントローラ12の制御下でショックプルーフメモリ5に格納されているデータを読み出し、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3に送る。エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3では、この読み出したデータに対して、変調、誤り訂正用符号の付加などを行う。
【0025】
システムコントローラ12は、メモリコントローラ4を制御し、ショックプルーフメモリ5の所定領域に格納されているTOC情報を読み出し、このTOC情報に基づいてMO19上の記録可能領域の位置を認識し、サーボ回路11を制御して所望の記録可能領域をサーチする。このサーチ後、システムコントローラ12の制御下で、エンコーダ・デコーダ/信号処理回路3の出力信号に基づいて、ヘッド駆動装置14が記録ヘッド15を駆動すると共に、RFアンプ2の出力信号に基づいてピックアップ1の図示しないレーザ回路が駆動され、MO19上にデータを記録する。
【0026】
こうしてMO19の所望の記録可能領域への記録動作が終了すると、システムコントローラ12はメモリコントローラ4を制御し、ショックプルーフメモリ5に格納されているTOC情報と、MO19のTOC情報とを書き換え、以降これを最新のTOC情報として利用することによってMO上に記録されているデータの管理などを行う。
【0027】
このようなビデオカムコーダ装置において、本実施の形態に係る情報記録再生装置を実現するための詳細について以下で述べる。まず、対象となるデータのフォーマットについて説明し、次にそれらのデータの処理方法について述べる。
(1)対象となるデータのフォーマット
本実施の形態に係る情報記録再生装置(カムコーダ)で扱うデータと、そのデータ形式について述べる。
【0028】
まず、この情報記録再生装置で記録するデータの種類について述べ、各データを格納するディレクトリ構造、管理ファイル、プレイリストの詳細について順に述べる。
【0029】
<カムコーダで記録するデータ>
このカムコーダで記録するデータは、動画、静止画と音声である。また、動画、静止画及び音声を組み合わせて再生するための再生制御スクリプト(以下、プレイリスト)の作成機能を持つ。このプレイリストの詳細については後述する。
【0030】
動画データは、MPEG2で符号化されて記録される。このデータ形式は、PS(Program Stream)もしくはTS(Transport Stream)で、このカムコーダのメニューを使用してどちらの形式で保存するかを決定できる。
【0031】
音声データは、MP3(MPEG Audio Layer3)形式で記録する。
【0032】
静止画データは、DCF規格(Design rule for Camera File system)に準拠した方式で記録する。
【0033】
<データの格納方式>
図2は、動画データ、音声データ、静止画データ及びプレイリストを記録媒体(MO)上に格納した状態の一例を示す図で、拡張子が「4C」であるファイルは、後述する管理ファイルである。
【0034】
このプレイリストは、記録媒体上のルートディレクトリの直下に作成されたPLAYLISTディレクトリに格納される。このPLAYLISTディレクトリ下に、プレイリストを格納するPLディレクトリを作成し、このPLディレクトリにプレイリストファイル(PLF)を格納する。
【0035】
動画データは、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたVIDEOディレクトリに格納される。このVIDEOディレクトリ下に、動画データを格納する動画ディレクトリ(図2の例では、MOV00010,MOV00020)を作成し、この動画ディレクトリに動画データを格納する。
【0036】
本実施の形態では、一つの動画ディレクトリに1つ以上の動画データを格納する。このように、一つの動画ディレクトリに複数の動画データを纏めて記憶する方法については後述する。
【0037】
なお、音声データも動画データと同様に記録するが、記録媒体上の音声データのファイル数は比較的少ないと予想される。そこで本実施の形態では、単純に100ファイルごとまとめて音声ディレクトリ(図2の例では、AUD00010)に格納する。この音声ディレクトリは、記録媒体上のルートディレクトリの直下に作成されたAUDIOディレクトリの下に作られる。
【0038】
静止画データは、DCF規格で定められた通り、記録媒体のルートディレクトリの直下に作成されたDCIMディレクトリに格納される。実際に静止画ファイルが格納されるのは、DCIMディレクトリの下に作成された静止画ディレクトリ(図2の例では、101CANON)である。
【0039】
これらPLディレクトリ、動画ディレクトリ、音声ディレクトリ及び静止画ディレクトリには、それぞれディレクトリに格納されたファイルを管理するための管理ファイルを格納している。次にこの管理ファイルの詳細について説明する。
【0040】
<管理ファイル>
この管理ファイルは、XML形式で記述されたテキストファイルである。
【0041】
図3は、この管理ファイルを構成するXML文書のエレメント構成を説明する図である。また、図4は、図2に示した動画ディレクトリ「MOV00010」の管理情報の記述例を説明する図である。
【0042】
図3において、COLLECTIONエレメントは、管理情報のルート要素である。GROUPエレメントは、動画、静止画、音声などのメディア・オブジェクト(MO19に記録されるオブジェクト[MEDIA])をグループ化するために用いられ、GROUP_NAMEアトリビュートを有しており、このGROUP_NAMEアトリビュートで、グループ名を記述している。本実施の形態では、GROUPエレメントは特に用いない。
【0043】
IMGエレメント(IMG)は、静止画データのエントリを記述するために用いられる。このIMGエレメントは、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュートを有し、srcアトリビュートは、ファイル名の記述に用い、idアトリビュートはファイルの識別名を記述するために用いる。idアトリビュートで指定する識別名は、管理ファイル内でユニークである。typeアトリビュートはファイルの種類を表し、静止画の場合は「image」値をとる。linkCountアトリビュートのアトリビュート値は整数値で、各エントリがプレイリストから参照されている参照数を示す。deletedアトリビュートは削除情報で、アトリビュート値は、「true」又は「false」である。linkCountアトリビュート値が0で無い時にファイルを削除した場合、deletedアトリビュート値を「true」にする。
【0044】
MOVエレメント(MOV)は、動画データのエントリを記述するために用いられる。このMOVエレメントは、IMGエレメントと同様に、srcアトリビュート(例えば図4の401)、idアトリビュート(例えば図4の402)、typeアトリビュート(例えば図4の403)、linkCountアトリビュート(例えば図4の405)、deletedアトリビュートを有し、さらにdurアトリビュート(例えば図4の404)を有している。typeアトリビュート値は、動画の場合は「Movie」である。durアトリビュートは、動画データ全体の再生時間を記述し、clock値をとる。このclock値(Clock−value)は、次の書式で表される。
【0045】
例えば、14分3秒の場合、「00:14:03」もしくは「14:03」と記述する。
【0046】
AUDエレメント(AUD)は、音声データのエントリを記述するために用いられる。このAUDエレメントは、MOVエレメントと同様に、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュート有しており、typeアトリビュート値は、音声の場合は「audio」である。
【0047】
PLFエレメント(PLF)は、PLFのエントリを記述するために用いられる。このPLFエレメントは、MOVエレメントと同様に、srcアトリビュート、idアトリビュート、typeアトリビュート、linkCountアトリビュート、deletedアトリビュート、durアトリビュートを有し、PLF自身も他のプレイリストから参照される可能性があるので、PLFエレメントにもlinkCountアトリビュートとdeletedアトリビュートが用意されている。typeアトリビュート値は、PLFの場合は「playlist」である。
【0048】
なお、この管理ファイルのファイル名に付ける拡張子は、上述したように「4C」とする。この管理情報の更新処理については後述する。
【0049】
<プレイリスト>
このプレイリストは、SMILに準拠した形式で記述される。但し、再生オブジェクトのファイル名指定を行うsrcアトリビュート値は、そのファイル値をとる。このファイル値(file−value)は、次の書式で表される。
【0050】
ここで、Manage−filenameは、対象となるファイルが格納されているディレクトリの管理ファイル名である。またElement−nameは、対象となるエントリのエレメント名で、例えば動画データなら「MOV」になる。Object−idは、対象となるデータのエントリに付与されているidアトリビュート値である。このように、プレイリストから各ファイルへの参照をidアトリビュート値を介して行うことで、例えファイル名が変更された場合でも、管理ファイルのエントリ内のsrcアトリビュート値だけを変更するだけで良い。
【0051】
例えば、/DCIM/101CANON/101CANON.4C内に、「IMG_0001」という識別子を持つ静止画データがあるとする。このファイルを参照する場合には、
’/DCIM/101CANON/101CANON.4C#xpointer(//[@id=”IMG_0001”])’
と記述して参照する。
【0052】
図5は、このプレイリストの記述例を示す図である。また、図6は、図2及び図5の場合の管理ファイルとプレイリストの参照関係を説明する図である。
【0053】
プレイリストの再生時、参照しているエントリのdeletedアトリビュート値が「true」の場合がある。前述の通り、参照先のファイルが消去された場合である。この状況に関する処理については後述する。
(2)データの処理方法
前述の(1)で説明したデータを処理する方法について、以下で述べる。まず、1つ以上の動画データを一つの動画ディレクトリに纏めて格納するためのデータ記録処理について説明し、次に管理ファイルの更新処理について説明する。そして最後に、プレイリスト再生時に再生対象となるファイルが消失していたり、或いは未対応の形式であったりした場合のファイル対応処理について述べる。
【0054】
[データ記録処理]
グループ化条件を満たす動画及び音声データを一つのグループに纏め、同じグループに属するデータを一つのディレクトリに格納する。本実施の形態では、動画データのみをグループ化の対象にする。
【0055】
図7は、本実施の形態に係るグループ化条件を説明する図である。図7に示したように本実施の形態では、以下の2つの条件を同時に満たす動画データを、直前に記録したデータと同じ動画ディレクトリに格納する。
【0056】
(1) 直前に記録したデータと同じ種類のコンティニュアスデータである。即ち、動画データ同士もしくは音声データ同士である。ここでは静止画データはグループ化の対象にはならない。
【0057】
(2) 直前に記録した動画データの記録終了時刻から、対象となるデータの記録開始時刻までの時間がT1以下である。例えば本実施の形態ではT1=60分であるとする。
【0058】
本実施の形態では、動画データがMPEG2である場合、PS形式かTS形式かは区別しないが、再生互換性を高めるために同じ形式のデータのみをグループ化しても構わないことは言うまでもない。
【0059】
次に、グループ化処理の流れを図8に示す。尚、この処理はシステムコントローラ12の制御の下に実行される。このシステムコントローラ12は、例えばマイクロプロセッサなどのCPU、CPUにより実行される制御プログラムや各種データを記憶しているプログラムメモリ(ROM)、CPUによる制御動作時に各種データを一時的に保存するRAMなどを備えており、以下に説明するフローチャートで示す処理を実行するプログラムはこのROMに記憶されている。
【0060】
まずステップS1で、MO19に記録するデータの種類を調べ、ここでは動画データかどうかをみる。動画データでなければ(例えば音声データ)ステップS8に進むが、動画データの場合はステップS2へ進み、直前に記録されたデータ(以下、直前のデータ)の種類を取得する。次にステップS3に進み、直前のデータの記録終了時刻t1’を取得し、次にステップS4に進み、これから記録しようとしている動画データの記録開始時刻t1を取得する。尚、これら時間情報はシステムコントローラ12に設けられているタイマを使用して取得される。次にステップS5に進み、[グループ化条件判定]として、直前のデータの種類と、これから記録を開始するデータ(以下、現在のデータ)の種類が同じ(共に動画データ)で、その時間差がT1以下、即ち、(t1−t1’≦T1)の条件を満たすかを調べ、これら条件を満たした場合はグループ化する条件が満たされたものとしてステップS6に進み、そうでない場合はステップS7へ進む。ステップS6では、直前のデータと同じ動画ディレクトリに現在の動画データを記録してステップS8へ進む。
【0061】
一方ステップS7では、現在の動画データのために新しい動画ディレクトリを作成し、その作成したディレクトリに現在の動画データを記録して処理を終了する。
【0062】
また動画データ以外の場合はステップS8に進み、静止画データの場合は、DCF準拠の方式で静止画データをMO19に記録し、音声データの場合はMO19の音声ディレクトリに音声データを記録して処理を終了する。
【0063】
尚、動画データの記録時に、その動画ディレクトリにサムネイル画像を記録しても良い。この場合、静止画データがDCF準拠であるので、動画データのサムネイル画像もDCFサムネイルファイルの形式を採ることが望ましい。このサムネイルファイルは、動画データの記録後に作成してもよいが、1フレーム目を記録した直後にサムネイルデータを作成して記録しても良いことは言うまでもない。
【0064】
[管理情報更新処理]
本実施の形態に係る管理情報の更新処理は、ファイルの追加と削除、及びファイルのプレイリスト登録の際に実施される。
【0065】
まずファイルの追加時には、対応するディレクトリの管理情報に新たなエントリを作成し、そのファイルを登録する。この登録する際には、idアトリビュートで識別情報、srcアトリビュートでファイル名、更に、登録するファイルが動画もしくは音声ファイルの場合は、durアトリビュートで再生時間を付与する(図4参照)。またファイル削除時には、linkCountアトリビュート値で保持されている参照数によって処理が異なる。
【0066】
図9は、プレイリスト以外のファイル削除時の管理情報の更新処理を説明するフローチャートである。
【0067】
まずステップS11で、削除するファイルのエントリE1(例えば、削除するファイル名)を取得する。次にステップS12に進み、エントリE1のlinkCountアトリビュート値が「0」、もしくは、linkCountアトリビュート自体が無いかどうかを調べ、そうであればステップS13に進み、そうでない場合はステップS14へ進む。ステップS13では、そのファイルにリンクしているファイルがないので、エントリE1を直ちに削除する。これに対してステップS14では、そのファイルにリンクしているファイルが存在しているので直ちに削除せずに、エントリE1にdeletedアトリビュート(削除属性)を付与する。ここでは、例えば図4の「MOV_001.MPG」の例では、deletedアトリビュートとして「deleted=”true”」を追加することにより、削除属性がオンされたことを示す。こうしてステップS13又は14を実行するとステップS15に進み、対象となるファイルを削除して、この管理情報の更新処理を終了する。
【0068】
次に、ファイルをプレイリストに登録する場合の処理について説明する。
【0069】
まず登録対象になったファイルのエントリE2を取得する。次に、そのエントリE2のlinkCountアトリビュート値を「1」だけ増やす。このlinkCountアトリビュート自体が無い場合は、linkCountアトリビュートを付与する。この場合のアトリビュート値は「1」である。
【0070】
次に図10のフローチャートを参照して、プレイリストからファイルを削除する場合の処理を説明する。このプレイリストの削除時には、図9のフローチャートで示したファイルの削除処理に加えて、削除対象のプレイリストに登録されている全てのファイルのエントリEkに対して、図10に示す処理を行う必要がある。
【0071】
図10は、ファイルの削除処理に際して、そのファイルのエントリ(管理ファイル「.4C」に格納されているエントリ名)を削除する処理を説明するフローチャートである。
【0072】
まずステップS21で、削除対象のエントリEkを取得する。このとき、このエントリEkのlinkCountを−1する。次にステップS22に進み、そのlinkCountアトリビュート値が「0」に等しく、かつエントリEkのdeletedアトリビュート値が「true」(削除属性オン)であるかを調べ、そうであればステップS23に進み、管理ファイルから、そのエントリEkを削除して、この処理を終了する。またステップS22の条件を満足しない場合は、そのファイルは削除できないため、そのまま処理を終了する。
【0073】
このような処理を行うことで、互いに参照する関係が全て解消されたエントリであって、かつ実体(ファイル)が存在しないものの識別名だけを管理ファイルから削除することができる。
【0074】
また、このような管理情報の更新処理を行うことで、プレイリストから各ファイルへの参照数をファイル毎に管理することができる。また、プレイリストから参照されているファイルの削除が指示された場合は、その削除が指示されたファイルに削除属性を付与して削除することにより、その削除されたファイルの識別名(id)が間違って利用されるのを抑止でき、ファイルが削除されたという状態を全てのプレイリストから把握できるようになるという利点がある。
【0075】
[ファイル対応処理]
本実施の形態1では、プレイリストの再生時、もしくはプレイリスト再生前のスケジューリングの際に、プレイリストから参照しているファイルのエントリに削除属性が付与されていることが分かった場合、もしくは、再生対象となるデータが未サポートのデータ形式である場合は、そのファイルの再生時間長と同じ時間だけ画面の表示を抑止する。但し、この処理を適用するのは、対象となるファイルが静止画もしくは動画データである場合に限る。即ち、プレイリストの再生時、対象となるファイルが音声データである場合は、その音声データを再生しない。
【0076】
図11は、プレイリストの再生時において、再生対象のファイルに対応した処理の流れを説明するフローチャートである。
【0077】
まずステップS31で、再生対象ファイルのエントリEi(例えばファイル名)を取得する。次にステップS32に進み、エントリEiのdeletedアトリビュート値が「true」かどうか、即ち、削除対象であるかを調べ、そうであればステップS35に進み、そうでなければステップS33に進み、エントリEiのsrcアトリビュート値で示されるファイルをオープンし、その形式を調べる。ここでは本実施の形態に係る情報記録再生装置でサポートしている形式のデータであるかを調べ、対応データ形式でなければステップS35に進み、そうである場合はステップS34に進み、再生対象ファイルを通常再生することを決定して、処理を終了する。
【0078】
またステップS35では、再生対象ファイルの種類が、「movie」(動画)、「image」(静止画)、「playlist」(プレイリスト)である場合、代替再生を行うことにして処理を終了する。なお、音声データを示す「audio」の場合は再生しない。
【0079】
このような本実施の形態1に係るファイル対応処理によって、本実施の形態に係る情報記録再生装置が再生対象ファイルのデータ形式に未対応であるか、もしくは再生対象ファイルが存在しない場合には、そのファイルの再生時間と等しい無再生時間を設けることで、他のファイルの再生タイミングに悪影響を及ぼさないようにできる。
【0080】
また、このような無再生時間を設ける代わりに、「未対応のファイル形式」、「ファイルが存在しない」などを知らせる警告画面を表示することも考えられる。
【0081】
以上説明したように本実施の形態によれば、直前の動画データの記録終了時間からの経過時間に基づいて、現在の動画データを同じディレクトリにグループ化して記録するので、時間的に近い動画データは共通のグループとして記録できるという効果がある。
【0082】
また本実施の形態によれば、削除が指定されたファイルが他のファイル等で参照されている場合は、その削除が指定されたファイルの管理情報に削除属性を付与して削除することにより、その削除されたファイルを参照していた他のファイルが、そのファイルが削除されたことを確認することができる。
【0083】
なお、前述の様に、ディレクトリ毎の管理情報を各々管理ファイルとして記録している場合、管理ファイル数が多くなればなるほど、記録媒体(MO19)に格納されているファイル全体の把握が難しくなる。そこで、管理ファイルを1つにまとめる方法の一例を示す。管理ファイルは、記録媒体(MO19)のルートディレクトリの直下に配置された「MANAGE.4C」とする。
【0084】
図12は、本実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
【0085】
この実施の形態では、ディレクトリを示すため、前述の管理ファイルでは用いなかったGROUPエレメントを用いる。各ディレクトリに含まれるファイル群をGROUPエレメントでグループ化し、これでディレクトリ単位の管理を実現する。GROUP_NAMEアトリビュート値は、該当するディレクトリ名のフルパスとする。この図12では、図2の動画ディレクトリに”MOV_001.MPG”と”MOV_002.MPG”とがグループ化されて記録されているのに対応した記述となっている。
【0086】
これに伴い、プレイリストにおけるsrcアトリビュートの記述書式も変わる。idアトリビュート値はXML文書内でユニークなので、ファイルの識別子が「IMG_0001」の静止画ファイルを参照する場合、
”/MANAGE.4C#xpointer(//IMG(@id=”IMG_0001”))”
となる。これではPLFをテキストエディタなどで見た場合に、ファイルがどこにあるか分かりづらいので、次のように記述しても良い。
【0087】
//GROUP@GROUP_NAME=”/DCIM/101CANON/”/IMG[@id=”IMG_0001]”)
このような管理情報を用いることで、記録媒体内の全てのコンテンツを管理することが可能になる。
【0088】
次に、プレイリストの編集の際の処理について述べる。
【0089】
前述の様に、編集対象プレイリストから参照しているファイルが存在しない、もしくは未対応のデータ形式である場合がある。このような場合でも、ファイル対応処理と同様の方法で、全てのファイルの再生タイミングを得ることができる。本実施の形態における編集の前処理例を図13に示す。
【0090】
図13は、本実施の形態において、編集対象プレイリストに登録されているファイルFjの再生指示が入力された場合の処理を示すフローチャートである。
【0091】
まずステップS41では、再生が指示された対象ファイルFjのエントリEjを取得する。次にステップS42に進み、そのエントリEjのdeletedアトリビュート値が「true」であるかどうかをみる。「true」であればステップS45に進むが、そうでない場合はステップS43に進み、エントリEjのsrcアトリビュート値で示されるファイルをオープンし、そのデータ形式を調べる。ステップS43で、この実施の形態に係る情報記録再生装置でサポートしていない形式のデータかどうかを調べ、そうであればステップS44に進み、その再生対象ファイルを通常表示することを決定して、処理を終了する。一方、ステップS43で。この情報記録再生装置でサポートしていない形式のデータであればステップS46に進み、再生対象ファイルを異常表示することを決定して、処理を終了する。更に、ステップS42で、そのエントリEjのdeletedアトリビュート値が「true」であれ場ステップS45に進み、その再生対象ファイルを消失表示することを決定して、処理を終了する。
【0092】
このように図13のフローチャートで示すような処理を適用することで、例えば図14に示すような表示をして編集操作者に各ファイルの状態を示すことが可能になる。
【0093】
図14は、Video #1トラックの最初の動画ファイルが消失状態である場合の表示方法の一例を示す図で、図の斜線部の情報が消去されていることが「deleted」により示されているある。
【0094】
次に、編集において、プレイリストに登録されているからファイルを、その登録状態から解除する場合は、前述の図10に示した処理と同様の方法で実行される。こうして登録解除するファイルのエントリEkに付与されている参照数を減らすことができる。
【0095】
次に、本実施の形態におけるレンダリング・クリップ処理について説明する。RenderedClipモジュールは、再生時効果や遷移効果の部分をレンダリングしたレンダリング・クリップの識別情報を記述するためのアトリビュートのセットである。以下、このRenderedClipモジュールに含まれるアトリビュートについて述べる。
【0096】
<レンダリング・クリップ関連アトリビュート>
レンダリングクリップとは、遷移効果や再生時効果をレンダリングして新規に作成した作成した動画データである。ここで、本実施の形態における再生時効果とは、タイトル文字挿入などのテキストの合成も含む。動画に対する遷移効果や再生時効果を適用する処理はリアルタイムに処理することが困難な場合があり、レンダリングして予め効果を適用した動画データを作成しておくことで遷移効果や再生時効果を伴う再生を容易に行うことが可能になる。
【0097】
図15は、動画データClip1(mov1.mpg)に3秒間のエフェクト(effect)を設定した場合の一例を示す図である。
【0098】
図15の状態を、本実施の形態に係る記述方式を用いて再生記述データを記述した場合、例えば図16のようになる。この状態であれば、videoエレメントの子エレメントであるfilterエレメントを削除することで、エフェクトの設定を解除することが可能である。図16の例では、このfilterエレメントにより、セピア効果(”sepia”)を3秒間(dur=”3s”)適用することが規定されている。
【0099】
図17は、図15で示した例において、エフェクト部分をレンダリングした結果を示す図である。
【0100】
図17に示したように、動画データの先頭に適用されているエフェクトをレンダリングする場合、まずエフェクト部分をレンダリングしてレンダリング・クリップ(rclip1.mpg)を作成し、次に、このレンダリング・クリップの再生時間長(ここでは3秒間)の分だけClip1のカットイン点をずらせばよい。例えば、図17の実行例を本実施の形態の記述方式により、レンダリング・クリップを使わずに記述した具体例を図18に示す。
【0101】
図18に示した再生記述データの1行目がレンダリング・クリップ(rclip1.mpg)であり、2行目がレンダリング・クリップに引き続いて再生される部分である。ここで2行目に新たに追加されているclipBeginアトリビュートは、カットイン点を記述するためのアトリビュートである。ここではカットイン点を3秒間ずらすための記述「”clipBegin=3s”」が付与されている。このように記述すれば、レンダリングを適用した動画を再生することが可能になるが、レンダリング・クリップの識別情報やカットイン点の移動量が保持されていないので、レンダリング・クリップの解除、即ち、図15の状態に戻すことができない。つまり、適用されているエフェクトを解除することができない。そこで、レンダリングした加工クリップを識別するための情報、レンダリングを適用したエフェクトの種類・効果時間などのパラメータ、加工クリップの追加によるカットイン点及びカットアウト点の移動量を保持するための情報を付与する。
【0102】
図19は、図18に示す標準SMILによる記述例に対して、systemInsertアトリビュート、headShiftアトリビュート及びeffectTimeエレメントを適用した結果を説明する図である。
【0103】
systemInsertアトリビュートは、クリップが加工クリップかどうかを識別するためのアトリビュートで、「true」か「false」の値をとる。「true」の場合、そのクリップはレンダリング・クリップである。レンダリング・クリップの効果を保持する場合には、effectTimeエレメントで保持する。メディア・オブジェクト以外のエレメントに設定されたsystemInsertアトリビュートは、無視される。
【0104】
headShiftアトリビュートは、レンダリング・クリップの作成・挿入によるカットイン点の移動量を保持するために用いる。同様に、tailShiftアトリビュートは、カットアウト点の移動量を保持するために用いる。
【0105】
最後に、レンダリング・クリップの記述にeffectTimeエレメントを適用して、レンダリングしたエフェクトのパラメータを保持する。
【0106】
これらのエレメントやアトリビュートを用いることで、レンダリング・クリップの追加及び削除処理を完全に可逆に行うことが可能になる。
【0107】
以上のような拡張を行うことで、標準SMILでは実現できなかった機能を追加するとともに、エフェクトを完全に可逆に追加削除できるようになる。
【0108】
次に、レンダリング・クリップの追加方法、およびレンダリング・クリップ作成後の再生記述データの記述方法について述べる。以下、クリップ1は”movl.mpg”、クリップ2は”mov2.mpg”、レンダリング・クリップは”rclip1.mpg”というファイル名である。また、クリップ1、クリップ2はそれぞれ、以下のように記述されるクリップであるとする。
【0109】
クリップ1:<video src=”movl.mpg” clipBegin=”5s” clipEnd=”23s”/>
クリップ2:<video src=”mov2.mpg” clipBegin=”3s” clipEnd=”52s”/>
(1) ケース1:クリップ間にオーバーラップして設定されたエフェクトの処理例えば図20のように、クリップ1(Clip1)とクリップ2(Clip2)との間に遷移効果(barWipe)が適用されている場合がこれにあたる。遷移効果の適用時間が2秒とすると、図21に示した3つの処理を行う。
【0110】
本実施の形態では、例えば、ステップS2501、ステップS2502、ステップS2503の順で処理を行う。まず、ステップS2501でクリップ1のカットアウト点を移動し、クリップ1の再生時間長からカットアウト点移動量を減算する。こうしてカットアウト点を移動したクリップ1をクリップ1’(Clip1’)とする。次にステップS2502で、クリップ2のカットイン点を移動し、クリップ2の再生時間長からカットイン点移動量を減算する。ここで、カットイン点を移動したクリップ2をクリップ2’(Clip2’)とする。最後にステップS2503で、レンダリング・クリップを挿入する。但し、ステップS2501、ステップS2502、ステップS2503の実行順序はどの順でも構わない。
【0111】
図22は、図21の場合の記述例を説明する図である。
【0112】
図22において、500はクリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から5秒で開始され21秒を経過するまで実行され、そのカットアウト点が2秒間移動されることを示している。501では、クリップ”rcp1.mpg”が加工クリップであることがsystemInsertアトリビュートが「true」であることにより示されている。502は遷移効果を規定するもので、そのeffectTypeは”transition”であり、その種別(type)は”barwipe”であることがわかる。503は、クリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から5秒遅れて開始され52秒を経過するまで実行され、そのカットイン点が2秒間移動されることを示している。
【0113】
(2) ケース2:クリップ先頭に設定されたエフェクトの処理
例えば図23に示すように、クリップ1の先頭に遷移効果(fadeToColor)が適用されている場合がこれにあたる。遷移効果の適用時間が2秒であったとすると、ケース1と同様にカットイン点(headShift)を移動してレンダリング・クリップを挿入する。このレンダリングの結果は、図24のような結果になる。
【0114】
図25は、図24の記述例を示す図である。
【0115】
601では、クリップ”rcp1.mpg”が加工クリップであることがsystemInsertアトリビュートが「true」であることにより示されている。602は遷移効果を規定するもので、そのeffectTypeは”transition”であり、その種別(type)は”fadeToColor”であることがわかる。603は、クリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から7秒遅れて開始され23秒を経過するまで実行され、そのカットイン点が2秒間移動されることを示している。
【0116】
(3) ケース3:クリップ末尾に設定されたエフェクトの処理
例えば図26に示すように、クリップ1の末尾に遷移効果(fadeToColor)が適用されている場合がこれにあたる。ここで、この遷移効果の適用時間が2秒であるとすると、ケース1と同様にカットアウト点を移動してレンダリング・クリップを挿入する。
【0117】
図27は、このようにしてレンダリングされた結果を示す図であり、図28は、図27の場合の記述例を示す図である。
【0118】
図27において、710はクリップを記述したもので、画像ファイル”movl.mpg”のクリップ開始位置が先頭から5秒で開始され21秒を経過するまで実行され、そのカットアウト点が2秒間移動されることを示している。702では、クリップ”rcp1.mpg”が加工クリップであることがsystemInsertアトリビュートが「true」であることにより示されている。703は遷移効果を規定するもので、そのeffectTypeは”transition”であり、その種別(type)は”fadeToColor”であることがわかる。
【0119】
(4) ケース4:クリップの先頭や末尾を含まない範囲に設定されたエフェクトの処理
例えば、図29に示すような場合がこれにあたる。ここではほぼ中間の部分にエフェクト(sepia)が挿入されており、このような場合の処理は、2通りが考えられる。
【0120】
第1の方式は、図30のように、対象となるオリジナルのクリップ(Clip1)のコピーを作成し、その間にレンダリング・クリップを挿入する方式である。この方法を用いると、処理が複雑になるという問題点がある。
【0121】
第2の方式は、図31のようにエフェクトの開始点または終了点で対象のクリップを分割する方式である。分割後、エフェクトが適用されているクリップに対してケース2またはケース3の処理を行うことで、レンダリング・クリップを挿入することができる。ただ単純にクリップを完全に分割してしまうと、元に戻すことができなってしまうため、以下で説明する追加方式、削除方式を行うことにより、この分割したクリップを完全にエフェクトの追加及び削除を行うことを可能にする。
【0122】
次にこの分割方式におけるエフェクトの追加及び削除方式の詳細について説明する。
【0123】
図32は、上述の第2の方法によるレンダリング・クリップの追加処理を説明するフローチャートである。
【0124】
まずステップS51で、これから分割方式でレンダリング・クリップを追加しようとしているクリップ(クリップα(Clipα))が既に分割されているか否かを判断する。既にこの処理により分割されている場合はステップS53に進み、そうでない場合はステップS52に進む。ステップS52では、これから作成する各クリップに追加するアトリビュートを生成する。このアトリビュートは、システムにより分割されたテンポラリ分割属性であることを示すseparatedアトリビュートであり、このアトリビュート値は、分割されるクリップが持つIDとする。例えば本実施の形態の場合、”movl.mpg”のIDは「Move_0001」であるとすると、separated=”MOV_0001”というアトリビュートを作成する。一方、ステップS53では、既にクリップが分割されている場合なので、該当するクリップのseparatedアトリビュートを検索し、それを複写する。
【0125】
こうしてステップS52或いはS53を実行するとステップS54に進み、レンダリング・クリップを作成する。次にステップS55に進み、クリップαのカットアウト点を、レンダリング・クリップ再生開始時間まで移動する。こうしてカットアウト点を移動した後、オリジナル・クリップの再生時間長からカットアウト点移動量を減算する。またステップS51からステップS52に移った場合は、ステップS52で生成したアトリビュートをクリップαのアトリビュートに追加する。次にステップS56に進み、クリップβのカットイン点をレンダリング・クリップの再生終了時間まで移動する。このカットイン点移動後、コピー・クリップの再生時間長からカットイン点移動量を減算する。そしてステップS57に進み、レンダリング・クリップを挿入し、ステップS58でクリップβを再生記述データに追加する。この時、ステップS52或いはステップS53で作成や複写したアトリビュートをクリップに追加しながら追加する。
【0126】
以上のような処理を行うことで図31に示すような状態を作ることができる。
【0127】
図34は、図31の記述例を示す図である。
【0128】
本実施の形態では、レンダリング・クリップを1つ追加する場合を説明したが、この方式はこれに限るものではなく、複数のレンダリング・クリップを追加する場合にも適応できる。この場合は、更に追加するレンダリング・クリップがあるクリップに対して、図32で説明した処理フローを行えばよい。
【0129】
次にレンダリング・クリップの削除処理を説明する。
【0130】
図33は、1つのレンダリング・クリップを削除する処理を説明するフローチャートである。
【0131】
まずステップS61で、削除対象となっているレンダリング・クリップと、その直前にあるクリップα、その直後にあるクリップβの各idアトリビュートを取得する。次にステップS62に進み、ステップS61で取得した3つのidアトリビュートの値を比較する。その結果3つのidアトリビュート値が同一であればステップS63に進み、一致しない場合はこの処理を終了する。ステップS63では、削除対象となっているレンダリング・クリップの直前のクリップαに、カットアウト点の移動量を示すtailShiftアトリビュートがあるかどうかを調べる。このtailShiftアトリビュートが存在する場合、クリップαのclipEndおよびdurアトリビュート値に、tailShiftアトリビュート値を足す。この処理により、前で説明した追加方式で移動したカットアウト点を復元することができる。
【0132】
次にステップS64に進み、削除対象となっているレンダリング・クリップの直後のクリップβに、カットイン点の移動量を示すheadShiftアトリビュートがあるかどうかを調べる。このheadShiftアトリビュートが存在する場合、クリップβのclipBeginおよびdurアトリビュート値に、headShiftアトリビュート値を足す。この処理により、前で説明した追加方式で移動したカットイン点を復元することができる。その後ステップS65に進み、レンダリング・クリップを削除する。次にステップS66に進み、レンダリング・クリップの直後のクリップβを削除する。ここまでの処理により、削除対象となっているレンダリング・クリップと、そのレンダリング・クリップの直後にあったクリップβを削除し、直前にあったクリップαのみが残っている状態となる。
【0133】
その後、ステップS67に進み、クリップαの更に直前のクリップのidアトリビュートを取得する。次にステップS68に進み、ステップS67で取得したidアトリビュート値と、ステップS61で取得済みのクリップαのidアトリビュート値とを比較する。この比較の結果、idアトリビュート値が同一の場合は本処理を終了する。他方、idアトリビュートが一致しない場合はステップS69に進み、クリップαと、更にその前にあるクリップとは異なるクリップであると判断し、クリップαに記述されている、システムが自動で分割したことを示すテンポラリ分割属性であるidアトリビュートを削除する。
【0134】
この処理では、1つのレンダリング・クリップの削除処理を説明した。全てのレンダリング・クリップを削除する場合は、上記処理を繰り返し行えばよい。また1つのクリップに複数のレンダリング・クリップがある場合の削除処理における削除順は、特に関係なく任意の順でレンダリング・クリップを削除することができる。
【0135】
以上のような削除処理を行うことにより、前述の第2の方式で追加したレンダリング・クリップを削除し、レンダリングを行う直前の状態を復元することが可能になる。このようなレンダリング・クリップ追加・削除方法を用いることにより、クリップのどのような位置にエフェクトが設定されていても、完全に可逆にエフェクトの追加削除処理を行うことが可能になる。
【0136】
続いて、再生記述データに記録されているレンダリング・クリップが消失している場合の処理方法について述べる。
【0137】
このような場合の処理方法は2種類ある。本実施の形態による再生記述データは、レンダリング・クリップのパラメータとして、エフェクトの種類(effectType)、タイプ(type)、サブタイプ(subtype)、効果時間(dur)などを保持している。そこで、これら情報を用いて、以下のいずれかの処理を行うことで、再生中にレンダリング・クリップが消失したことが判明しても再生を続行することが可能になる。
【0138】
1つ目の方法は、再生を一旦中止し、上記レンダリング・クリップのパラメータを用いてレンダリング・クリップを作成し直す方法である。レンダリング・クリップの直前・直後のクリップの属性にはレンダリング・クリップの再生時間長が保持されており、再生記述データ内のレンダリング・クリップ部分の記述には、適用されていた効果の種類、タイプ、サブタイプ、効果の対象となる動画データ、適用時間、レンダリング・クリップのファイル名が保持されているので、効果の対象となる動画データを読み込み、効果が適用されていた部分を再度レンダリングして新規にレンダリング・クリップを作成することができる。
【0139】
2つ目の方法は、再生を停止しない方法である。レンダリング・クリップが消失した場合は、以下に挙げる2つの条件のうちいずれかを満たす。
【0140】
(a) tailShiftアトリビュートを持つメディア・オブジェクトの直後に、アトリビュート値が”true”のsystemInsertアトリビュートを持つメディア・オブジェクトが無い。
【0141】
(b) headShiftアトリビュートを持つメディア・オブジェクトの直前に、アトリビュート値が”true”のsystemInsertアトリビュートを持つメディア・オブジェクトが無い。
【0142】
上記の両方、もしくは片方を満たすとき、
(1) (a)の条件を満たす場合:tailShiftアトリビュートの値を使ってカットアウト点を一時的に復元する(図35)。
【0143】
(2) (b)の条件を満たす場合:headShiftアトリビュートの値を使ってカットイン点を一時的に復元する(図36)。
【0144】
(3) (a)と(b)の両方の条件を満たす場合:(1)、(2)のいずれかの方法を適用する。
【0145】
このようにして再生することによって、エフェクトは再生されないものの、再生記述データで定めた再生タイミングを崩すことなく再生を続行することが可能になる。
【0146】
[他の実施形態]
以上説明した実施の形態では、レンダリング・クリップにつけるsystemInsert属性やseparated属性などのアトリビュートは再生記述データの中に記述するものである。
【0147】
これに対して本実施の形態では、これらのアトリビュートを含むその他の属性を管理ファイルに記載することを説明する。
【0148】
図37は、動画ディレクトリの管理情報の記述例を示す図である。この図37と前述の図4との相違点は、801及び802で示すように、レンダリング・クリップ”rclip1.mpg”を追加している部分である。このディレクトリの管理情報は、そのディレクトリの下にファイルが追加される度に、各ファイルの情報が追加される。この例では、今回追加された”rclip1.mpg”は、動画ファイル”MOV_0001.MPG”のレンダリング・クリップであることが、idアトリビュート、systemInsertアトリビュートを参照することにより判断することができる。
【0149】
このように管理ファイルで管理されている各ファイルの管理情報内にidアトリビュートやsystemInsertアトリビュートも同時に記述することにより、ファイルを削除する際に、これから削除するファイルが通常のクリップか、或いはシステムが生成したクリップかを判断できるため、例えば、”rclip1.mpg”を削除しようとした場合に、警告のメッセージを表示したり、動画クリップである”MOV_0001.MPG”ファイルを削除する場合は、idアトリビュートから検索することにより、このクリップに付随するレンダリング・クリップも全て削除することなど、様々な制御を行うことが可能となる。或いは、動画クリップをコピーする時にも、付随するレンダリング・クリップを同時にコピーすることも可能となる。
【0150】
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0151】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0152】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0153】
以上説明したように本実施の形態によれば、SMILのように、再生開始時間や再生継続時間、再生終了時間を省略可能で、なおかつ、再生開始時間や再生終了時間の指定が、直前に再生されるオブジェクトの再生終了時間からの相対値で示される再生制御情報において、再生対象となるファイルの再生継続時間が取得できない状態になったとしても、全てのファイルの再生タイミングを把握することが可能になる。
【0154】
また、完全に可逆でビデオエフェクトを含む各種効果の追加削除が可能となる。また、これによって追加された効果は、再生機仕様に依存しないため、編集時に自由に高度なエフェクトを追加することができる。
【0155】
更には、ファイルの管理情報などにもアトリビュート情報を記載することにより、ファイルの削除など、ファイル操作において最適な処理を行うことが可能となる。
【0156】
或いは、本発明の管理情報の更新方法を適用することにより、複数の再生制御情報から参照されているファイルが削除された場合でも、問題なく再生・編集を行うことができるという利点がある。
【0157】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、従来の問題を解決したオブジェクトの追加及び/又は削除を行うことができる。
【0158】
また本発明によれば、オブジェクトに対する再生時効果の追加に関する新たな提案ができ、これにより従来の不具合を解消できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る記録媒体へのデータの格納フォーマットを説明する図である。
【図3】本実施の形態に係る管理ファイルの記述を説明する図である。
【図4】本実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
【図5】本実施の形態に係るプレイリストの記述例を説明する図である。
【図6】本実施の形態に係る管理ファイルとプレイリストの関係を表す図である。
【図7】本実施の形態における動画データのグループ化条件を説明する図である。
【図8】本実施の形態に係る動画データのグループ化処理を説明するフローチャートである。
【図9】本実施の形態に係るファイル削除時の管理情報の更新処理を説明するフローチャートである。
【図10】本実施の形態におけるPLF削除時の管理情報の更新処理を説明するフローチャートである。
【図11】本実施の形態に係るファイル対応処理の流れを説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
【図13】実施の形態に係るPLF編集の前処理を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態におけるPLF編集GUIの例を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態に係るエフェクトの設定例を示す図である。
【図16】図15に示すエフェクトを本実施の形態に係る再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図17】実施の形態におけるレンダリング・クリップ作成の様子を説明する図である。
【図18】実施の形態におけるレンダリング・クリップの識別情報を付与しない標準SMILによる記述例を説明する図である。
【図19】実施の形態においてレンダリング・クリップの識別情報、エフェクトのパラメータを付与した場合の記述例を示す図である。
【図20】クリップ間にまたがるエフェクトの具体例を示す図である。
【図21】実施の形態に係るレンダリング・クリップ関連アトリビュート適用後の状態を示す図である。
【図22】図21を本実施の形態に係る再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図23】クリップ先頭に設定されたエフェクトの具体例を示す図である。
【図24】図23のエフェクト部分をレンダリングした場合の状態を示す図である。
【図25】図24を本実施の形態による再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図26】クリップ末尾に設定されたエフェクトの具体例を示す図である。
【図27】図26のエフェクト部分をレンダリングした場合の状態を示す図である。
【図28】図27を本実施の形態による再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図29】実施の形態において、クリップの先頭及び末尾を含まない範囲に適用されたエフェクトの具体例を示す図である。
【図30】図29のエフェクトをレンダリング・クリップにする場合の前処理の一例を示す図である。
【図31】本発明の実施の形態に係る処理を図29に適用した具体例を示す図である。
【図32】本実施の形態に係るレンダリング・クリップを追加処理を説明するフローチャートである。
【図33】本実施の形態に係るレンダリング・クリップを削除する処理を説明するフローチャートである。
【図34】図29を本実施の形態による再生記述方式で記述した具体例を示す図である。
【図35】レンダリング・クリップ消失時、カットアウト点を一時的に復元する対応処理の一例を示す図である。
【図36】実施の形態に係るレンダリング・クリップ消失時、カットイン点を一時的に復元する対応処理の一例を示す図である。
【図37】本発明の他の実施の形態に係る管理ファイルの記述例を示す図である。
Claims (52)
- 少なくとも動画データ及び音声データを含むオブジェクトと、データの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する情報記録再生方法であって、
再生対象となるオブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、再生対象となるオブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成し、
前記加工オブジェクトを示す属性を、内部処理で作成したテンポラリ分割を示す属性とともに再生記述データに追加し、
前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更することを特徴とする情報記録再生方法。 - 更に、前記加工オブジェクトと共に前記オブジェクトを分割して新たに生成されるオブジェクトを前記再生記述データに追加し、前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記加工オブジェクトの再生時間と再生時効果の適用時間とが等しくない場合は、前記加工オブジェクトに対して前記再生時効果の適用時間情報を付加することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生記述データに付加されることを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生記述データ中で前記加工オブジェクトを指定する要素の子要素或いは属性として記述されることを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記加工オブジェクトのエフェクト或いはトランジションの適用区間を示すことを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記エフェクト或いはトランジションの開始点、終了点、継続時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項6に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記加工オブジェクトのテキスト及び画像合成の適用区間を示すことを特徴とする請求項3に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記テキスト及び画像合成の開始点、終了点、継続時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項8に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生時効果の種類に関する情報を含むことを特徴とする請求項6又は8に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記加工オブジェクトの挿入によって再生時間指定が変更された元オブジェクト及び新オブジェクトに対し、時間指定変更を復元するための情報を付加することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録再生方法。
- 前記時間指定変更を復元するための情報は、オブジェクトの再生開始時間或いは再生終了時間の移動量を含むことを特徴とする請求項11に記載の情報記録再生方法。
- 更に、オブジェクトの再生終了時間と前記加工オブジェクトの再生開始時間、前記加工オブジェクトの再生終了時間と新オブジェクトの再生開始時間がそれぞれ一致するように、前記オブジェクトと新オブジェクトの再生時間指定を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録再生方法。
- 更に、新オブジェクトの再生終了時間と前記加工オブジェクトの再生開始時間、前記加工オブジェクトの再生終了時間と前記オブジェクトの再生開始時間がそれぞれ一致するように前記オブジェクトと前記新オブジェクトの再生時間指定を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録再生方法。
- 少なくとも複数個の動画データ、静止画データ、テキストデータ、音声データを含むオブジェクトの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する再生記述データを記録する情報記録再生方法であって、
再生対象となる前記オブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、前記オブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成し、
前記加工オブジェクトであることを識別する属性と、前記オブジェクトの分割を識別する属性とを前記再生記述データに追加し、
前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を、前記加工オブジェクト及び前記オブジェクトを再生すべく変更して記録することを特徴とする情報記録再生方法。 - 更に、前記加工オブジェクトと共に前記オブジェクトを分割して新たに生成される新オブジェクトを前記再生記述データに追加し、前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間部分については前記加工オブジェクト、前記オブジェクト、前記新オブジェクトを再生するように、元オブジェクトと新オブジェクトの再生時間指定を変更して記録することを特徴とする請求項15に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記加工オブジェクトの実時間と再生時効果の適用時間が等しくない場合には、前記加工オブジェクトに対し前記再生時効果の適用時間情報を記録することを特徴とする請求項15又は16に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生記述データに記録されることを特徴とする請求項17に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生記述データで前記加工オブジェクトを指定する要素の子要素或いは属性として記録されることを特徴とする請求項17に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記加工オブジェクトのエフェクト或いはトランジションの適用区間を示すことを特徴とする請求項17に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記エフェクト或いはトランジションの開始点、終了点、継続時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項20に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記加工オブジェクトのテキスト及び画像合成の適用区間を示すことを特徴とする請求項17に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記テキスト及び画像合成の開始点、終了点、継続時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項22に記載の情報記録再生方法。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生時効果の種類に関する情報を含むことを特徴とする請求項20又は22に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記加工オブジェクトの挿入によって再生時間指定が変更された元オブジェクト及び新オブジェクトに対し時間指定変更を復元するための情報を付加することを特徴とする請求項15又は16に記載の情報記録再生方法。
- 前記時間指定変更を復元するための情報とは、前記オブジェクトの再生開始時間或いは再生終了時間の移動量を含むことを特徴とする請求項25に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記オブジェクトの再生終了時間と前記加工オブジェクトの再生開始時間、前記加工オブジェクトの再生終了時間と新オブジェクトの再生開始時間がそれぞれ一致するように前記オブジェクトと前記新オブジェクトの再生時間指定を変更して記録することを特徴とする請求項15又は16に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記新オブジェクトの再生終了時間と前記加工オブジェクトの再生開始時間、前記加工オブジェクトの再生終了時間と前記オブジェクトの再生開始時間がそれぞれ一致するように前記オブジェクトと前記新オブジェクトの再生時間指定を変更して記録することを特徴とする請求項15又は16に記載の情報記録再生方法。
- 更に、再生が指示された画像データの時間的データブロック境界に一致するように前記加工オブジェクトの開始時間、終了時間、又はその両方を整合させることを特徴とする請求項15又は16に記載の情報記録再生方法。
- 前記時間的データブロックは、時間軸を用いた動画像データ圧縮の符号化単位であることを特徴とする請求項29に記載の情報記録再生方法。
- 前記時間的データブロックは、MPEG1及びMPEG2のGOPであることを特徴とする請求項30に記載の情報記録再生方法。
- 前記時間的データブロックは、記録メディア上のアクセス単位であることを特徴とする請求項30に記載の情報記録再生方法。
- 前記時間的データブロックは、動画再生に必要なヘッダ情報を含むブロックであることを特徴とする請求項30に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記加工オブジェクトの識別情報によって識別される前記加工オブジェクトを前記再生記述データより削除する際、再生時間軸上において前記加工オブジェクトが指定する動画データと連続して再生される先行或いは後続の動画データを指定するオブジェクトが時間指定復元情報を含む場合、当該オブジェクトの再生時間指定を復元すると共にオブジェクト中の時間指定復元情報を削除し、前記加工オブジェクトの先行のオブジェクトが後続のオブジェクトの新オブジェクトであるならば当該新オブジェクトを削除することを特徴とする請求項15又は16に記載の情報記録再生方法。
- 更に、前記加工オブジェクトの識別情報によって識別される前記加工オブジェクトを前記再生記述データより削除する際、再生時間軸上において前記加工オブジェクトが指定する動画データと連続して再生される先行又は後続の動画データを指定するオブジェクトが時間指定復元情報を含む場合、当該オブジェクトの再生時間指定を復元すると共に前記オブジェクトの時間指定復元情報を削除し、前記加工オブジェクトの後続の前記オブジェクトが先行のオブジェクトの新オブジェクトであるならば前記新オブジェクトを削除することを特徴とする請求項15又は16に記載の情報記録再生方法。
- 請求項1乃至35のいずれか1項に記載の方法を実行するプログラム。
- 請求項36に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
- 少なくとも動画データ及び音声データを含むオブジェクトと、データの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する情報記録再生装置であって、
再生対象となるオブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、再生対象となるオブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成された前記加工オブジェクトを示す属性を、内部処理で作成したテンポラリ分割を示す属性とともに再生記述データに追加する追加手段と、
前記追加手段により追加された前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更する再生時間変更手段と、
を有することを特徴とする情報記録再生装置。 - 更に、前記加工オブジェクトと共に前記オブジェクトを分割して新たに生成されるオブジェクトを前記再生記述データに追加する手段と、前記追加する手段による追加に応じて、前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を変更することを特徴とする請求項38に記載の情報記録再生装置。
- 更に、前記加工オブジェクトの再生時間と再生時効果の適用時間とが等しくない場合は、前記加工オブジェクトに対して前記再生時効果の適用時間情報を付加する手段を有することを特徴とする請求項38又は39に記載の情報記録再生装置。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生記述データに付加されることを特徴とする請求項40に記載の情報記録再生装置。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生記述データ中で前記加工オブジェクトを指定する要素の子要素或いは属性として記述されることを特徴とする請求項40に記載の情報記録再生装置。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記加工オブジェクトのエフェクト或いはトランジションの適用区間を示すことを特徴とする請求項40に記載の情報記録再生装置。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記エフェクト或いはトランジションの開始点、終了点、継続時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項43に記載の情報記録再生装置。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記加工オブジェクトのテキスト及び画像合成の適用区間を示すことを特徴とする請求項40に記載の情報記録再生装置。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記テキスト及び画像合成の開始点、終了点、継続時間のいずれかを含むことを特徴とする請求項45に記載の情報記録再生装置。
- 前記再生時効果の適用時間情報は、前記再生時効果の種類に関する情報を含むことを特徴とする請求項43又は45に記載の情報記録再生装置。
- 更に、前記加工オブジェクトの挿入によって再生時間指定が変更された元オブジェクト及び新オブジェクトに対し、時間指定変更を復元するための情報を付加することを特徴とする請求項38又は39に記載の情報記録再生装置。
- 前記時間指定変更を復元するための情報は、オブジェクトの再生開始時間或いは再生終了時間の移動量を含むことを特徴とする請求項48に記載の情報記録再生装置。
- 更に、オブジェクトの再生終了時間と前記加工オブジェクトの再生開始時間、前記加工オブジェクトの再生終了時間と新オブジェクトの再生開始時間がそれぞれ一致するように、前記オブジェクトと新オブジェクトの再生時間指定を変更することを特徴とする請求項38又は39に記載の情報記録再生装置。
- 更に、新オブジェクトの再生終了時間と前記加工オブジェクトの再生開始時間、前記加工オブジェクトの再生終了時間と前記オブジェクトの再生開始時間がそれぞれ一致するように前記オブジェクトと前記新オブジェクトの再生時間指定を変更することを特徴とする請求項38又は39に記載の情報記録再生装置。
- 少なくとも複数個の動画データ、静止画データ、テキストデータ、音声データを含むオブジェクトの再生時間を指定する再生記述データを用いて映像或いは音声の再生を制御する再生記述データを記録する情報記録再生装置であって、
再生対象となる前記オブジェクトの先頭や末尾を含まない範囲に再生時効果が指定されている場合、前記オブジェクトの一部に設定された再生時効果に基づいて加工オブジェクトを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記加工オブジェクトであることを識別する属性と、前記オブジェクトの分割を識別する属性とを前記再生記述データに追加する追加手段と、
前記オブジェクトと前記加工オブジェクトに対応する再生時間を、前記加工オブジェクト及び前記オブジェクトを再生すべく変更して記録する記録制御手段と、
を有することを特徴とする情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164087A JP2005004810A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 情報記録再生装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003164087A JP2005004810A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 情報記録再生装置及びその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005004810A true JP2005004810A (ja) | 2005-01-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003164087A Withdrawn JP2005004810A (ja) | 2003-06-09 | 2003-06-09 | 情報記録再生装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005004810A (ja) |
-
2003
- 2003-06-09 JP JP2003164087A patent/JP2005004810A/ja not_active Withdrawn
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