JP2008010048A - ディスク再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高密度記録を達成するには、なるべく冗長度をなくすことが必要であるため、同期信号に、短い反転間隔を割り当てると、データ領域の信号の最大反転間隔と、同期信号の最大反転間隔の差が少なくなり、誤判別が多くなる。
【解決手段】同期信号をディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔が2つ以上連続した構成とする。同期信号間隔検出回路7は、ディスクからの読み取り信号の連続する2つの反転間隔の和を、反転間隔情報として順次に所定期間計測して、その中の最大値を検出し、それを同期信号と推定し、推定した同期信号の位置情報に基づいて同期信号の出現間隔を検出する。検出した同期信号の出現間隔に基づいて、ディスクの回転速度を制御すると共に、DPLL3の中心周波数を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】同期信号をディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔が2つ以上連続した構成とする。同期信号間隔検出回路7は、ディスクからの読み取り信号の連続する2つの反転間隔の和を、反転間隔情報として順次に所定期間計測して、その中の最大値を検出し、それを同期信号と推定し、推定した同期信号の位置情報に基づいて同期信号の出現間隔を検出する。検出した同期信号の出現間隔に基づいて、ディスクの回転速度を制御すると共に、DPLL3の中心周波数を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明はディスク再生装置に係り、特に反転間隔の最大値及び最小値が規定された変調方式により変調されたディジタル情報信号が同期信号と共に記録された円盤状記録媒体である光ディスクから光学的にディジタル情報信号を再生するディスク再生装置に関する。
光ディスクに記録されている、反転間隔の最大値及び最小値が規定された変調方式により変調されたディジタル情報信号を光学的に再生するディスク再生装置では、光ディスクから読み取った信号を位相同期ループ(PLL;Phase Locked Loop)回路に供給し、PLL回路により読み取り信号に同期したクロックを抽出し、そのクロックを用いて光ディスクの回転数を制御すると同時に、ディジタル情報信号の再生データを得る構成とされている。
このPLL回路は、入力信号である上記の読み取り信号を位相比較器に入力すると共に、電圧制御発振器(VCO)の出力発振周波数を直接に又は所定の分周比の分周器を通してループフィルタに供給し、更にループフィルタの出力信号を上記位相比較器に入力して、位相比較器で読み取り信号との位相差を検出し、その位相差に応じた位相誤差信号をVCOに電圧制御信号として供給してVCOの出力発振周波数を、上記位相差が所定値になるように可変制御するフィードバックループ回路であり、VCOから上記のクロックを出力する。
このPLL回路は、位相比較器で位相比較する2つの信号の周波数差が周波数引き込み範囲(キャプチャレンジ)内にない場合には、位相比較器によるVCOの制御が位相差を減少する方向に行われずに、いつまでも位相ロック状態にならずにロック外れの状態を継続する特性があり、また、外部からの入力信号(上記の場合は読み取り信号)が所定の周波数(上記の場合はクロック周波数)を中心として所定の周波数範囲(ロックレンジ)内にあるときには、入力信号の位相誤差に追従してVCOの出力発振周波数を可変制御する位相ロック状態を保持する特性を有する。
一方、近年、光ディスクのディスクサイズは変更せずに、その大容量化が益々要求されるようになってきており、それに伴い光ディスクの記録トラックピッチをより狭小化する高密度記録により、記録マークの最短マーク長の空間周波数が光学限界に近付いた状態となっており、最短マーク長の記録マークの読み取り信号レベルが極小となっている。この状態では、前記PLL回路のロックレンジが狭くなり、外乱に弱い状態となり、また、PLL回路のキャプチャレンジも狭くなる。特に、キャプチャレンジが狭くなるという現象は致命的であり、光ディスクからの読み取り信号の周波数が、PLL回路が予め定めた本来の引き込み動作を行うべき周波数に近付いても引き込むことができないという現象が生じるため、光ディスク再生システムとして成立しなくなってしまう。
そこで、光ディスクを回転するスピンドルモータの回転速度制御や、前記PLL回路の中心周波数を制御し、狭いチャプチャレンジやロックレンジを補うという方法が考えられる。その際、情報として利用されるものの一つが一定間隔で記録時に挿入される同期信号であり、光ディスクから読み取られた信号中の同期信号(一定パターンの11T(Tはチャネルクロックの周期;以下同じ))の最大反転間隔を検出し、スピンドルモータの回転数を制御するディスク再生装置が従来開示されている(例えば、特許文献1参照)。もし、上記に示したように、最短記録マークの読み取り信号レベルが極小とならなければ、この特許文献1記載のディスク再生装置は、正常に動作し、効果が期待できる。
しかし、前述した高密度光ディスクでは、最小反転間隔の読み取り信号レベルが極小となり、最大反転間隔以上の誤検出が発生し易くなるため、上記の特許文献1記載のディスク再生装置では、正しい制御ができないという問題がある。これは、前述した高密度光ディスクでは、記録マークの最短マーク長の空間周波数が光学限界に近く、周波数の高い最小反転間隔が小さくなり、また、符号間干渉が大きくなり、記録マークの周囲の長い周期の反転間隔に最小反転間隔が引きずられ、また、光ディスク特有のアシンメトリの影響やサーボ不安定等による読み取り信号のDC変動などが原因となり、読み取り信号を2値化した際の精度が粗くなるためである。
なお、アシンメトリの影響とは、複数種類のマーク長の記録マークをスペースと適切に組み合わせてピット列として情報が形成された光ディスクにおいて、高密度記録では、最短マーク長の記録マークのマーク長が実効的なマーク幅と同等程度となり、再生信号の所謂アシンメトリが大きくなり、正しく信号を再生できなくなることなどをいう。
一方、変調方法については、高密度記録を達成するには、なるべく冗長度をなくすことが必要であり、一定間隔で挿入される同期信号の特殊パターンには、なるべく短い反転間隔を割り当てることが望ましい。この結果、データ領域の変調におけるランレングス制限規則(RLL)の最大反転間隔と、同期信号の特殊パターンにおける最大反転間隔の差が少なくなり、誤判別が多くなる。図6にこの様子を示す。
光ディスクに、反転間隔の最大値及び最小値が規定された例えば(1,7)RLLのランレングス制限規則により変調されたディジタル情報信号(データ変調部)に、特殊パターンの同期信号記録部分が一定周期で挿入記録される場合、図6(A)に示すように、データ変調部の記録部分の最大反転間隔は”8T”であり、記録される同期信号の特殊パターンにおける最大反転間隔を例えば”9T”とすると、その再生信号は同図(B)に示すように、符号間干渉、DC変動等により変動するために、再生信号を2値化した信号は同図(C)に示すように、反転間隔が記録データとは異なって検出されてしまい、上記の最大反転間隔”8T”と”9T”との区別がつきにくくなる(誤判別が増える)。結果として、同期信号が正しく再生されないために、スピンドルモータの回転速度制御などが正しくできない。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、同期信号の特殊パターンを同じ反転間隔の繰り返しとし、連続する2つの反転間隔の和を検出するようにすることで、データ変調部と同期信号の区別を明確とし、誤判別を大幅に軽減することが可能なディスク再生装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、反転間隔の最大値及び最小値が規定された変調方式に基づいて生成されたディジタル情報信号と、ディジタル情報信号に一定周期で挿入された特殊パターンの同期信号とが記録されたディスクを再生するディスク再生装置であって、上記の同期信号は、ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔が2つ以上連続した構成とされてディスクに記録されており、ディスクの記録信号を読み取る読み取り手段と、読み取り手段からの読み取り信号の連続する2つの反転間隔の和を、反転間隔情報として順次に所定期間計測する計測手段と、計測手段で計測して得られた反転間隔情報のうち最大値を検出する最大値検出手段と、最大値検出手段で検出した最大値を同期信号と推定し、推定した同期信号の位置情報に基づいて同期信号の出現間隔を検出する間隔検出手段と、検出した同期信号の出現間隔に基づいて、ディスクの回転速度を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
この発明では、ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔が2つ以上連続した構成とされた同期信号がディジタル情報信号と共に記録されているディスクの再生時に、読み取り信号の連続する2つの反転間隔の和を、反転間隔情報として順次に所定期間計測し、その最大値を同期信号として推定することができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、読み取り信号が入力され、該読み取り信号の位相に同期したクロックを生成すると共に、所望のビットレートのビットクロックでサンプリングしたディジタルデータを生成する位相同期ループ回路と、ディジタルデータを復号する復号手段とを有し、間隔検出手段で検出した同期信号の出現間隔を、位相同期ループ回路の中心周波数を決めている基準値に対する補正量として、基準値に加算し、その加算値により位相同期ループ回路の中心周波数を制御する制御手段を更に有することを特徴とする。高密度ディスクでは、最小反転間隔の読み取り信号レベルが極小となり、最大反転間隔以上の誤検出が生じ易いが、この発明では同期信号とディジタル情報信号とを明確に区別して位相同期ループ回路の中心周波数を制御できるため、ディスク回転開始後迅速に位相同期ループ回路の動作を安定化できる。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、読み取り信号をシステムクロックでディジタル信号に変換するA/D変換手段と、A/D変換手段から出力されたディジタル信号又は読み取り信号に対して、振幅を一定とする自動利得制御と、2値コンパレートの閾値を適切に直流制御する自動閾値制御とを行うATC・AGC手段とを有し、位相同期ループ回路は、A/D変換手段及びATC・AGC手段のそれぞれにより処理されたディジタル信号に対して、所望のビットレートのビットクロックでリサンプリングしたディジタルデータを生成するディジタル位相同期ループ回路であることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明は、ディスクに記録されている同期信号は、ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔で、かつ、同一の反転間隔が2つ連続した構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔が2つ以上連続した構成とされた同期信号がディジタル情報信号と共に記録されているディスクの再生時に、読み取り信号の連続する2つの反転間隔の和を、反転間隔情報として順次に所定期間計測し、その最大値を同期信号として推定するようにしたため、ディジタル情報信号と同期信号の区別が明確となり、特に高密度記録により、記録マークの最短マーク長の空間周波数が光学限界に近付いた状態となっているディスクの再生に適用した場合に、符号間干渉やDC変動などがあっても、ディジタル情報信号と同期信号との誤判別を大幅に軽減することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になるディスク再生装置の一実施の形態のブロック図を示す。本実施の形態で再生をする光ディスクは、反転間隔の最大値及び最小値が規定された変調方式に基づいて生成されたディジタル情報信号(例えば、ランレングス制限符号)に、特殊パターンの同期信号が一定周期で挿入された信号が、複数種類のマーク長の記録マークをスペースと適切に組み合わせたピット列として高密度で記録されているが、上記の同期信号は、上記のディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大で、同一の反転間隔が少なくとも2つ連続している点に特徴がある。
上記の光ディスクから、公知の構成の光ヘッド(図示せず)により光学的に読み取られた読み取り信号(再生信号)は、図1のA/D変換器1に供給され、ここで固定のシステムクロックでサンプリングされてディジタル信号に変換された後、ATC・AGC回路2で2値コンパレートの閾値を適切に直流(DC)制御する自動閾値制御(ATC)と振幅が一定に制御される自動利得制御(AGC)が行われる。
ATC・AGC回路2の出力信号は、DPLL(Digital PLL)3及び後述の同期信号間隔検出回路7に供給される。DPLL3は、自分自身のブロックの中でループが完結しているディジタルPLL回路で、A/D変換器1により固定のシステムクロックでサンプリングされている入力信号を、所望のビットレートのビットクロックでリサンプリングしたディジタルデータを生成し、後段のイコライザ(EQ)回路4に供給する。なお、ここで「リサンプリング」とは、ビットクロックのタイミングにおけるサンプリングデータを、システムクロックのタイミングでA/D変換して得たディジタル信号より間引き補間演算をして求めることをいう。なお、A/D変換器1を設ける位置は、DPLL3の入力側であればどこでもよい。
EQ回路4はDPLL3から出力されたディジタルデータに対してパーシャルレスポンス(PR)特性を付与して等化後再生波形を生成してビタビ復号回路5に供給する。ビタビタビ復号回路5の回路構成は公知であり、例えば等化後再生波形のサンプル値からブランチメトリックを計算するブランチメトリック演算回路と、そのブランチメトリックを1クロック毎に累積加算してパスメトリックを計算するパスメトリック演算回路と、パスメトリックが最小となる、最も確からしいデータ系列を選択する信号を記憶するパスメモリとよりなる。このパスメモリは、複数の候補系列を格納しており、パスメトリック演算回路からの選択信号に従って選択した候補系列を復号データ系列である2値データとして出力する。ビタビ復号回路5でビタビ復号されて得られた復号データは、Sync検出回路6に供給され、ここで同期信号(Sync)が検出される。この同期信号は、光ディスクに記録されているディジタル情報信号中に一定周期で含まれる、固定パターンの同期信号である。
本実施の形態は、上記の再生動作を行うディスク再生装置において、同期信号間隔検出回路7、周波数補正回路8及び加算器9を設けて、加算器9の出力信号でDPLL3の中心周波数を補正制御する点に特徴がある。図2はDPLL3の構成を、本実施の形態の要部の各ブロック2、7、8、9と共に示す図で、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。
図2に示すように、DPLL3は、補間器31、位相検出器32、ループフィルタ33、加算器34、及びタイミング調整器35から構成された一巡のフィードバックループ回路で、補間器31はATC・AGC回路2から出力されたディジタル信号とタイミング調整器35からの信号とを入力信号として受け、タイミング調整器35から入力されるデータ点位相情報とビットクロックから位相点データのデータ値を補間により推定して出力する。この補間器31の出力データ値はリサンプリング信号として図1のEQ回路4に供給されると共に、位相検出器32に供給される。
位相検出器32は、リサンプリング信号からゼロクロス点を検出し、ゼロクロス点でのデータ値を利用して位相誤差として出力する。例えば、1ビット前のデータDi-1と現時点でのデータDiとからゼロクロス点を検出し、Di-1の極性に(Di-1+Di)/2を乗ずることにより、位相誤差が得られる。
位相検出器232の出力位相誤差信号は、ループフィルタ33で積分され、更に加算器34で加算器9の出力信号と加算された後、タイミング調整器35に供給され、ここでループフィルタ33の出力の次のデータ点位相の推定が行われ、このデータ点位相情報と、同じく生成されたビットクロックが補間器31に供給される。
一方、ATC・AGC回路2から出力されたディジタル信号は、同期信号間隔検出回路7にて、隣接する同期信号の間隔が検出される。同期信号間隔検出回路7では反転間隔の比較的長いものを同期信号と推定し、その出現間隔を測定する。同期信号間隔検出回路7で検出された同期信号間隔情報の一方はスピンドルサーボ回路に供給され、光ディスクの回転数、つまりスピンドルモータの回転制御に利用される。同期信号間隔情報の他方は、周波数補正回路8に供給され、同期信号間隔のずれを基に、DPLL3の中心周波数を決めている基準値(図示しないCPUより供給)に対する補正量として加算器9に供給されて加算された後、加算器34に供給される。これにより、DPLL3のロックレンジの中心周波数は、同期信号間隔検出回路7で検出された同期信号間隔情報に応じて、同期信号間隔のずれをなくす方向に可変制御される。
次に、同期信号間隔検出回路7について更に詳細に説明する。図3は同期信号間隔検出回路7の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、同期信号間隔検出回路7は、反転間隔検出回路71、最大値検出回路72、同期信号抽出回路73及び間隔検出回路74から構成されている。同期信号間隔検出回路7では、まず、反転間隔検出回路71においてATC・AGC回路2より出力されたディジタル信号(サンプリングデータ)の、所定の閾値に応じた反転間隔を固定のクロックで計測(検出)する。
次に、最大値検出回路72は、反転間隔検出回路71で計測した所定の期間の反転間隔情報から、連続する反転間隔2つ分(1周期分)の間隔情報を順次算出し、更にそれら複数の1周期分の間隔情報の中から最大値を検出する。上記の所定の期間としては例えば、特殊パターンの同期信号の1周期記録期間(ある同期信号から次の隣接する同期信号までの記録区間)である。
次に、同期信号抽出回路73は、最大値検出回路72で検出した最大値のうち、確からしいものを抽出する。すなわち、本実施の形態で再生する光ディスクには、前述したように、ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大で、既知の同一の反転間隔が少なくとも2つ連続した同期信号が記録されていることが分かっているので、既知の連続する2つの反転間隔の合計の1周期分の間隔と同一か又はそれに近い最大値を確からしいもの、すなわち同期信号として抽出する。
同期検出回路74は同期信号抽出回路73で抽出された同期信号の位置に基づき、隣接した同期信号の出現間隔を所定のクロックで計測し、結果として同期信号間隔情報を生成する。この同期信号間隔情報は、スピンドルサーボ回路及び周波数補正回路8に供給される。
この同期信号間隔検出回路7の特徴は、反転間隔検出回路71及び最大値検出回路72であり、その動作を更に説明する。本来、反転間隔とは、文字通り、閾値に対して極性が反転する間隔を示しており、記録データや再生信号の2値化信号のハイレベル期間、ローレベル期間である。しかし、図6と共に説明したように、データ変調部の反転間隔の最大値と同期信号の反転間隔の最大値とが近い場合、DC変動等により、両者の区別がつきにくくなり、誤判別が増える。
これに対し、本実施の形態では、光ディスクに、反転間隔の最大値及び最小値が規定された例えば(1,7)RLLのランレングス制限規則により変調されたディジタル情報信号(データ変調部)に、特殊パターンの同期信号記録部分が一定周期で挿入記録される場合、図4(A)に示すように、データ変調部の記録部分の最大反転間隔は”8T”である点は従来と同じであるが、記録される特殊パターンの同期信号が最大反転間隔を2回連続するように例えば”9T”、”9T”と配置されているため、その再生信号は同図(B)に示すように、符号間干渉、DC変動等により変動しても、再生信号をPLL回路を使用して得たクロックに基づいて2値化した信号は同図(C)に示すように、連続する反転間隔2つ分(1周期分)の間隔情報の最大値を求めると、データ変調部においては、最大反転間隔が2回連続する確率は僅少であるため、同期信号部分と明確に区別することが可能である。
すなわち、図4(C)に示すように、データ変調部では連続する反転間隔2つ分(1周期分)の間隔は大きくても”10T”、”11T”であるのに対し、同期信号の連続する反転間隔2つ分(1周期分)の最大値は”18T”なので、同期信号の連続する反転間隔2つ分(1周期分)の間隔が”17T”であるときには、それが同期信号であると推定することができ、最大値検出回路72で確実に同期信号を抽出可能である。
同期信号の連続する反転間隔2つ分(1周期分)を上記のように”9T”、”9T”とした状態で、連続する2つの反転間隔18Tを検索するようにした場合、データ変調部では最大反転間隔”8T”が2つ続く確率は僅少であり、たとえ”8T”、”8T”が発生したとしても、同期信号の”9T”、”9T”との差が2Tとなり、明確に区別できる。このように、本実施の形態のように、連続する反転間隔の2つ分(1周期分)を検出するようにすることで、データ変調部と同期信号の区別が明確となり、誤判別を大幅に軽減することが可能となる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面と共に説明する。図5は本発明になるディスク再生装置の他の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。図5の実施の形態では、読み取り信号に対して、2値コンパレートの閾値を適切に直流(DC)制御する自動閾値制御(ATC)と共に振幅を一定に制御する自動利得制御(AGC)を行うATC・AGC回路10をアナログ回路で構成するとともに、同期信号間隔検出回路7、周波数補正回路8もアナログ回路で構成する。原理は図1の実施の形態と同じである。
図5のA/D変換器11は、電圧制御発振器(VCO)14の出力するクロックに基づいて、ATC・AGC回路10の出力信号のサンプリングを行う。A/D変換器11の出力信号は、イコライザ回路4により波形等化された後、ビタビ復号回路5にて復号される。その復号出力を用いて、Sync検出回路6が同期信号を検出する。A/D変換器11の出力信号は、また、位相検出回路12にも供給される。
位相検出回路12は、VCO14の出力するクロックとA/D変換器11の出力信号との間で位相比較を行い、その位相誤差信号を加算器13に出力する。加算器13は周波数補正回路8の出力信号と基準値とを上記の位相誤差信号に加え、VCO14に制御電圧として供給する。基準値は無くてもよいことはもちろんである(DCループゲインが高くなるだけである。)。同期信号間隔検出回路7では、本発明の要部である図3の機能がアナログ回路にて構成されており、図1の実施の形態と同等の効果を有する。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、特殊パターンの同期信号として、以上の実施の形態ではディジタル情報信号の最大反転間隔”8T”よりも大の反転間隔が”9T”、”9T”と2つ連続している構成としたが、ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔が2つ以上連続した構成であればよく、必ずしも同一の反転間隔が2つ連続しなくてもよい。
また、本発明は図2及び図3の構成をコンピュータにより実現させるコンピュータプログラムも包含するものである。このコンピュータプログラムは、記録媒体に記録されていて記録媒体からコンピュータに取り込まれてもよく、また、通信ネットワークを介して配信されてコンピュータに取り込まれてもよい。
1、11 A/D変換器
2、10 ATC・AGC回路
3 DPLL
4 イコライザ(EQ)回路
7 同期信号間隔検出回路
8 周波数補正回路
9、13、34 加算器
12 位相検出回路
14 電圧制御発振器(VCO)
31 補間器
32 位相検出器
33 ループフィルタ
35 タイミング調整器
71 反転間隔検出回路
72 最大値検出回路
73 同期信号抽出回路
74 間隔検出回路
2、10 ATC・AGC回路
3 DPLL
4 イコライザ(EQ)回路
7 同期信号間隔検出回路
8 周波数補正回路
9、13、34 加算器
12 位相検出回路
14 電圧制御発振器(VCO)
31 補間器
32 位相検出器
33 ループフィルタ
35 タイミング調整器
71 反転間隔検出回路
72 最大値検出回路
73 同期信号抽出回路
74 間隔検出回路
Claims (4)
- 反転間隔の最大値及び最小値が規定された変調方式に基づいて生成されたディジタル情報信号と、前記ディジタル情報信号に一定周期で挿入された特殊パターンの同期信号とが記録されたディスクを再生するディスク再生装置であって、
前記同期信号は、前記ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔が2つ以上連続した構成とされて前記ディスクに記録されており、
前記ディスクの記録信号を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段からの読み取り信号の連続する2つの反転間隔の和を、反転間隔情報として順次に所定期間計測する計測手段と、
前記計測手段で計測して得られた前記反転間隔情報のうち最大値を検出する最大値検出手段と、
前記最大値検出手段で検出した前記最大値を前記同期信号と推定し、推定した同期信号の位置情報に基づいて同期信号の出現間隔を検出する間隔検出手段と、
検出した前記同期信号の出現間隔に基づいて、前記ディスクの回転速度を制御する制御手段と
を有することを特徴とするディスク再生装置。 - 前記読み取り信号が入力され、該読み取り信号の位相に同期したクロックを生成すると共に、所望のビットレートのビットクロックでサンプリングしたディジタルデータを生成する位相同期ループ回路と、前記ディジタルデータを復号する復号手段とを有し、
前記間隔検出手段で検出した前記同期信号の出現間隔を、前記位相同期ループ回路の中心周波数を決めている基準値に対する補正量として、前記基準値に加算し、その加算値により前記位相同期ループ回路の中心周波数を制御する制御手段を更に有することを特徴とする請求項1記載のディスク再生装置。 - 前記読み取り信号をシステムクロックでディジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段から出力されたディジタル信号又は前記読み取り信号に対して、振幅を一定とする自動利得制御と、2値コンパレートの閾値を適切に直流制御する自動閾値制御とを行うATC・AGC手段とを有し、
前記位相同期ループ回路は、前記A/D変換手段及び前記ATC・AGC手段のそれぞれにより処理されたディジタル信号に対して、所望のビットレートのビットクロックでリサンプリングしたディジタルデータを生成するディジタル位相同期ループ回路であることを特徴とする請求項2記載のディスク再生装置。 - 前記ディスクに記録されている前記同期信号は、前記ディジタル情報信号の最大反転間隔よりも大なる反転間隔で、かつ、同一の反転間隔が2つ連続した構成とされていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のディスク再生装置。
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