JPH1116295A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH1116295A
JPH1116295A JP18309797A JP18309797A JPH1116295A JP H1116295 A JPH1116295 A JP H1116295A JP 18309797 A JP18309797 A JP 18309797A JP 18309797 A JP18309797 A JP 18309797A JP H1116295 A JPH1116295 A JP H1116295A
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JP
Japan
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clock
synchronization
signal
optical disk
read
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JP18309797A
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English (en)
Inventor
Takashi Inoue
貴司 井上
Keiichi Kameda
啓一 亀田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未記録領域再生後、記録領域検索後、および
同期外れ検出後の読出同期クロックの引き込みが速く、
線速度未収束状態からもデータ再生でき、デッドロック
の発生も防止できる光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク7のトラック蛇行で記録され
た回転情報を第1の信号検出手段Aで検出し、PLL回
路4で回転同期クロックを検出する。また、光ディスク
7から再生信号を第2の信号検出手段Bで検出し、前記
再生信号と前記回転同期クロックとを切り替え器20で
切り替えてPLL回路13に入力する。通常動作時に
は、PLL回路13は前記再生信号に同期した読出同期
クロックを第2の信号検出手段の動作クロックとして与
え、未記録領域再生中、および記録領域検索後または同
期外れ検出後の所定時間中は、切り替え器20により前
記回転同期クロックに同期した読出同期クロックを動作
クロックとして与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクからデ
ータを再生する光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ミニディスクのように線速度一定(CL
V:Constant Linear Velocity)で回転させる記録可能
な光ディスクでは、光ディスク上の絶対位置を示すアド
レス情報と光ディスクの回転制御情報とが案内溝の蛇行
(ウォブリング)によりあらかじめ記録されている。
【0003】前記アドレス情報は、再生時にクロック同
期が容易に取れるような記録符号、たとえばバイフェー
ズ符号により記録符号化されており、この記録符号をF
M変調した信号が案内溝の蛇行により光ディスクに記録
されている。
【0004】このような光ディスクを再生するとき、光
ディスクから案内溝の蛇行によるFM変調信号を取り出
してFM復調し、バイフェーズ符号化されたアドレス情
報を検出する。バイフェーズ符号からPLL(Phase Lo
cked Loop)回路を用いて回転同期クロックを抽出する
とともに、バイフェーズ復号を行ってアドレス情報を検
出する。
【0005】光ディスクの回転制御情報はバイフェーズ
信号から検出した回転同期クロックであり、この回転同
期クロックの周波数と位相とが所定の値になるように、
光ディスクを回転させるスピンドルモータを制御する。
【0006】記録データは光ディスク上の所定の領域に
一定の単位で記録され、相変化光ディスクでは反射率の
変化として、また、光磁気ディスクでは反射光の偏光面
を回転させる磁区の方向の変化として記録される。記録
データは、記録密度を高めること、記録再生に必要な信
号周波数帯域をなるべく狭くすること、および再生時に
同期クロックの検出を容易にすることを目的として記録
符号化されている。符号の反転距離を制限したRLL符
号(RL:Run Length Limited)が用いられることが多
く、EFM(Eight to Fourteen Modulation)、(1,
7)RLL、(2,7)RLLなどが使われている。
【0007】再生時には反射率の変化、または偏光面の
回転の変化を電気信号の振幅変化として取り出す。この
再生信号からPLL回路によって同期クロックを検出
し、記録符号の復号を行う。
【0008】このような光ディスク装置において、記録
密度向上のため、パーシャルレスポンス方式とビタビ復
号方式とを組み合わせたPRML(Partial Response M
aximum Likelihood)方式と呼ばれる信号処理技術が利
用されている。これは、光ディスクからの再生信号に故
意に符号間干渉を起こすパーシャルレスポンス等化(P
R:Partial Response)(以下、PR等化と称す)を使
用し、データの検出には最尤復号方式(ML:Maximum
Likelihood)であるビタビ復号を使用する。
【0009】光ディスクから再生される信号は、伝送周
波数帯域に制限を受けるため、矩形波を記録しても波形
が鈍る。記録密度を高くすると、特定の時刻で読み出す
べき波形が他の時刻の波形と干渉する。これを符号間干
渉と呼ぶ。PR等化を用いない再生信号処理では、この
符号間干渉を取り除くように波形を等化する。この等化
は再生信号の高域成分を強調するため符号間干渉は抑え
られるが、ノイズの高域成分も強調することになり、再
生信号のS/N比を悪化させる。記録密度を上げたとき
には、この波形等化によるS/N比の悪化が検出データ
の誤りの原因になる。
【0010】これに対してPR等化は、既知の符号間干
渉を故意に起こすような波形等化を行う。通常、高域成
分を強調することがないため、S/N比の悪化を抑える
ことができる。このPR等化にビタビ復号を組み合わせ
ると、一種の誤り訂正を行いながらデータを検出でき
る。PR等化により再生信号は時間方向に相関を持たさ
れている。このため、再生信号をサンプリングしたデー
タ系列には特定の状態遷移しか現れなくなる。限られた
状態遷移と、ノイズを含む実際の再生信号のデータ系列
とを比較し、最も確からしい状態遷移を選ぶことで、検
出データの誤りを低減できる。
【0011】ビタビ復号を正確に行うためには、記録再
生系の周波数特性を所定のPR等化特性に一致させる必
要がある。記録再生特性になるべく近いPR等化特性を
選ぶようにするが、一般には波形等化器(イコライザ)
を用いて周波数特性を補正し、できるだけ所定のPR特
性に等しくなるようにしている。
【0012】以下、従来の光ディスク装置の一例につい
て、図面を参照しながら説明する。図4は従来の光ディ
スク装置の構成を示すブロック図である。図において、
光ピックアップ1の出力信号から案内溝の蛇行で記録さ
れているFM変調信号をウォブル信号検出器2により取
り出し、そのFM変調信号をFM復調器3で復調してバ
イフェーズ符号Bi_phaseを得る。このバイフェーズ符号
Bi_phaseからPLL回路4により回転同期クロックWobb
le_clockを検出するとともに、バイフェーズ復調器5に
よりバイフェーズ符号Bi_phaseを復調してアドレス信号
Addressを得る。
【0013】スピンドルサーボ回路6は回転同期クロッ
クWobble_clockの周波数と位相とが所定値になるように
光ディスク7を回転させているスピンドルモータ8を制
御する。
【0014】再生信号検出器9は記録されている情報を
電気信号の振幅変化として再生信号を出力する。再生信
号はAGC回路(Automatic Gain Control)10によ
り、その平均的な信号振幅を一定にさせる。AGC回路
10の出力はA/D変換器11で標本化・量子化され、
デジタル化される。デジタル化された再生信号はイコラ
イザ12で所定のPR特性に等しくなるように波形等化
される。PLL回路13はイコライザ12の出力信号を
用いて読出同期クロックRead_clockを検出する。読出同
期クロックRead_clockはA/D変換器11、イコライザ
12、およびビタビ復号器14の動作クロックとして供
給されている。所定のPR特性に等化された再生信号は
ビタビ復号器14で最尤な状態遷移の推定が行われ、R
LL符号化されている記録データとして出力される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の光デ
ィスク装置において、光ディスク7には、所定領域当り
一定のデータ量で記録されるため、光ディスク7上にお
けるデータの配置は必ずしも連続的にはならず、その再
生信号は未記録領域を通過するときの無信号期間を含む
間欠信号となる。この無信号期間はデータ再生としては
無信号であるが、実際には未記録状態でのディスクノイ
ズ、再生光として用いる半導体レーザの光ノイズ、再生
信号検出器9やAGC回路10におけるアンプノイズな
どが含まれており、これらのノイズに応答してPLL回
路13の発信周波数が大きく変動する。未記録領域から
記録済み領域へ移るとPLL回路13は再生信号に同期
した正しい周波数に引き込もうとするが、未記録期間中
に発信周波数が大きく振られている場合は正しく同期す
るまでの引き込み時間が長くなり、同期が確立するまで
の間は、記録情報の読み出し誤りが増大すると言う欠点
があった。
【0016】また、不連続な記録領域を再生するために
は記録済み領域の検索動作が発生する。光ディスク7の
回転制御には前記CLVを用いているため、検索動作後
に線速度が所定値になるようにスピンドルモータ8を制
御する。記録情報の読み出しは線速度が整定するまで待
つようにするのが一般的であるが、少しでも検索に要す
る時間を短縮する目的で、線速度が整定し終わる以前か
ら記録情報を読み出す試みがある。線速度が整定してい
なくてもPLL回路13が再生信号に同期していれば信
号の読み出しは可能であるが、この場合、PLL回路1
3は検索動作が生じるたびに異なるデータレートの再生
信号に対してクロック同期を行う必要があり、未記録領
域通過後と同様に引き込み時間が長くなって、検索時間
を短縮すると言う目的に十分な効果がないと言う欠点が
あった。
【0017】さらに、イコライザ12の出力信号を用い
て読出同期クロックRead_clockを検出するため、所定の
PR特性に近い波形等化が行えないときは正確な読出同
期クロックを検出できない。イコライザ12は動作クロ
ックとして読出同期クロックRead_clockの周波数が変化
すれば、イコライザ12の等化特性もデータレートに応
じてシフトさせる。このことは、再生信号のデータレー
トに応じた読出同期クロックが得られないと所定の等化
特性が得られないことを意味しており、イコライザ12
とPLL回路13とで構成されるループがデッドロック
してしまうと言う欠点があった。
【0018】このデッドロック現象は、未記録領域通過
時や、検索動作終了時だけでなく、通常の信号再生時に
おいても、装置の電源ノイズや飛び込みノイズなどが外
乱となって読出同期クロックRead_clockの周波数がずれ
たときにも生じる欠点であった。
【0019】本発明は上記の課題を解決するもので、未
記録領域通過後や検索動作後のPLL回路13の引き込
み時間を短縮するとともに、イコライザ12とPLL回
路13とがデッドロックしないようにした光ディスク装
置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、光ディスクにおける案内溝の蛇行により
あらかじめ記録された回転の基準となる情報を再生する
第1の信号検出手段と、前記第1の信号検出手段の出力
信号に同期した第1の同期クロックを得る第1のクロッ
ク同期手段と、前記光ディスクに記録されたデータから
再生信号を出力する第2の信号検出手段と、前記第2の
信号検出手段の出力信号に同期した第2の同期クロック
を出力する第2のクロック同期手段と、前記第2の信号
検出手段の出力と前記第1のクロック同期手段の出力信
号とを選択的に切り替える切り替え手段と、前記切り替
え手段の出力信号に同期した第2の同期クロックを得る
第2のクロック同期手段とを備え、前記第2の同期クロ
ックを前記第2の信号検出手段の動作クロックとすると
ともに、無信号期間中、および記録領域検索終了時また
は前記第2のクロック同期手段の同期外れ時の所定時間
中は、前記切り替え手段により前記第2のクロック同期
手段が前記第1の同期クロックに同期した第2の同期ク
ロックを出力するようにした光ディスク装置である。
【0021】本発明によれば、第1の同期クロックは光
ディスクの回転同期クロックであり、また、第2の同期
クロックは再生信号に同期した読出同期クロックであ
り、無信号期間中、および記録領域検索時または前記第
2のクロック同期手段の同期外れ時の所定時間中は、デ
ータの再生手段である第2の信号検出手段を、回転同期
クロックに同期させた読出同期クロックを動作クロック
として動作させるため、無信号期間中であっても動作ク
ロックが途切れることなく、また再生信号の読出同期ク
ロックから大きくずれることなく動作して無信号期間終
了後の引き込み時間が大幅に短縮されるとともに、記録
領域検索終了時または同期外れ時においても所定時間の
間は回転同期クロックにより動作して線速度収束前およ
び同期収束前からデータの読み出しが可能となるととも
に、再生信号の読出同期クロックから大きくずれていな
いので線速度収束後および同期収束後の引き込み時間が
大幅に短縮され、また、第2の信号検出手段と第2のク
ロック同期手段のデッドロックを防止することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、光ディスクの案内溝の
蛇行によりあらかじめ記録された回転の基準となる情報
から、これに同期した回転同期クロックを検出し、再生
信号の同期クロックを得るPLL回路に再生信号と回転
同期クロックを選択的に切り替えて入力するものであ
る。
【0023】再生信号と回転同期クロックの切り替え
は、再生信号の信号レベルを監視して未記録期間を検出
し、未記録期間は回転同期クロックを選択するように構
成する。さらに、再生信号と回転同期クロックの切り替
えは、データが記録された所定領域を検索する検索動作
終了後の所定時間は回転同期クロックを選択するように
構成する。
【0024】さらに、再生信号と回転同期クロックの切
り替えは、再生信号の同期クロックを得るPLL回路の
同期外れを検出し、同期外れ検出後の所定時間は回転同
期クロックを選択するように構成する。
【0025】以下、本発明の光ディスク装置の実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本実施
の形態の構成を示すブロック図である。なお、図4に示
した従来例と同じ構成要素には同一番号を付与して、詳
細な説明を省略する。本実施の形態が従来例と異なる点
は、無信号検出器15、同期外れ検出器16、ORゲー
ト17、タイマ回路18、ORゲート19、および切り
替え器20を備え、未記録期間、記録領域検索期間、お
よび同期外れに対応してPLL回路13への入力をイコ
ライザ12の再生信号Read_signalから回転同期クロッ
クWobble_clockに切り替えて入力するようにしているこ
とにある。
【0026】無信号検出器15は、未記録領域を再生中
であることを検出して無信号検出フラグNo_signalを出
力し、同期外れ検出器16は、PLL回路13の同期外
れを検出して同期外れ検出フラグUnlockを出力する。ま
た、タイマ回路18は、同期外れ検出フラグUnlockと検
索終了フラグEnd_of_accessとをトリガとして一定時間
のパルスTimer_outを出力する。なお、ORゲート17
は前記同期外れ検出フラグUnlockと検索終了フラグEnd_
of_accessの論理和を出力し、ORゲート19は無信号
検出フラグNo_signalとパルスTimer_outの論理和を出力
する。
【0027】上記構成においてその動作を説明する。光
ピックアップ1の出力信号から案内溝の蛇行で記録され
ているFM変調信号を第1の信号検出手段Aのウォブル
信号検出器2により取り出し、FM復調器3で復調して
バイフェーズ符号Bi_phaseを得る。バイフェーズ符号Bi
_phaseからPLL回路4で回転同期クロックWobble_clo
ckを検出し、バイフェーズ復調器5によりバイフェーズ
符号Bi_phaseを復調してアドレス信号Addressを得る。
スピンドルサーボ回路6は、回転同期クロックWobble_c
lockの周波数と位相とが所定値になるように光ディスク
7を回転させているスピンドルモータ8を制御する。
【0028】再生信号検出器9は、記録されている情報
を電気信号の振幅変化として再生信号を出力する。再生
信号はAGC回路10により、その平均的な信号振幅が
一定にされる。AGC回路10の出力はA/D変換器1
1で標本化・量子化され、デジタル化される。デジタル
化された再生信号はイコライザ12で所定のPR特性に
等しくなるように波形等化される。第2の信号検出手段
Bは上記の再生信号検出器9、AGC回路10、A/D
変換器11、イコライザ12で構成される。イコライザ
12の出力信号を用いてPLL回路13により読出同期
クロックRead_clockが検出される。この読出同期クロッ
クRead_clockはA/D変換器11、イコライザ12、お
よびビタビ復号器14の動作クロックとして供給されて
いる。所定のPR特性に等化された再生信号はビタビ復
号器14で最尤な状態遷移の推定が行われ、RLL符号
化されている記録データとして出力される。
【0029】無信号検出器15は再生信号検出器9の出
力信号レベルをモニタし、無信号状態を検出して無信号
検出フラグNo_signalを出力する。また、同期外れ検出
器16はPLL回路13が検出する読出同期クロックRe
ad_clockが再生信号に同期しているか否かをモニタし、
同期していない場合に同期外れ検出フラグUnlockを出力
する。光ディスク7に記録されているデータには、通
常、一定間隔で同期信号が挿入されている。この同期信
号は記録符号の変換規則に現れないユニークなパターン
が用いられている。同期信号パターンの検出状況をモニ
タすれば、同期外れを検出することができる。
【0030】図2はPLL回路13と切り替え器20の
構成を示すブロック図である。切り替え器20は2つの
入力信号、すなわち読出同期クロックRead_clockと回転
同期クロックWobble_clockを切替信号Selectに応じて選
択的に切り替えてPLL回路13に出力する。PLL回
路13において、位相比較器21の一方の入力には切り
替え器20の出力信号が接続され、他方の入力には1/
N分周器22で分周されたVCO23の出力信号が接続
され、切り替え器20の出力信号に1/N分周器22の
出力信号が同期するように閉ループ動作をしている。
【0031】図3はPLL回路4の構成を示すブロック
図である。位相比較器24の一方の入力はバイフェーズ
符号Bi_phaseであり、他方の入力は1/M分周器25で
1/M(Mは整数)に分周されたVCO26の出力信号
が接続され、バイフェーズ符号に1/M分周器25の出
力信号が同期するように閉ループ動作をしている。1/
L分周器27はVCO26の出力信号を1/L(Lは整
数)に分周し、回転同期クロックWobble_clockとして切
り替え器20の入力に接続される。
【0032】図1において、無信号検出器15が再生信
号検出器9の出力信号が無信号状態であることを検出し
て無信号検出フラグNo_signalを出力すると、ORゲー
ト19を経由して切り替え器20に切替信号Selectとし
て入力される。図2における切り替え器20は、選択す
る信号をイコライザ12から出力される再生信号Read_s
ignalから回転同期クロックWobble_clockに切り替え
る。したがって、PLL回路13の位相比較器21には
回転同期クロックWobble_clockが入力され、読出同期ク
ロックRead_clockは回転同期クロックWobble_clockに同
期する。回転同期クロックWobble_clockは光ディスク7
の案内溝の蛇行情報から取り出された信号であるから、
再生状態が続く限り途切れることがない。したがって、
再生信号が無信号状態になっても、読出同期クロックRe
ad_clockが回転同期クロックWobble_clockに同期するよ
うにしておくことにより、読出同期クロックRead_clock
の周波数は大きくずれることはなく、再生信号が存在す
る周波数の近傍で待機することができる。
【0033】つぎに、無信号期間が終了し、ふたたび再
生信号が存在する記録領域になると、無信号検出フラグ
No_signalが解除され、切り替え器20はイコライザ1
2の再生信号Read_signalをPLL回路13に入力する
ように切り替えるので、PLL回路13はふたたび再生
信号Read_signalに同期し始める。無信号状態でも読出
同期クロックRead_clockの周波数は、回転同期クロック
Wobble_clockに同期して大きくずれることなく待機して
いたので位相引き込みだけを行えばよく、引き込み時間
が長くなることはない。また、読出同期クロックRead_c
lockの周波数ずれが生じないため、イコライザ12の等
化特性は無信号中も所定の等化特性を保持することがで
き、再生信号の再開直後から精度のよい等化特性を得る
ことができる。
【0034】また、光ディスク7上の記録領域の検索は
以下のように行われる。システムコントローラ28は、
光ピックアップ1を目標の記録領域に移動させるように
光ピックアップサーボ回路(図示せず)に指示する。光
ディスク7は前記CLVで回転しているので、光ピック
アップ1が目標領域に移動した直後の線速度は所定値か
ら外れた値になっている。このとき、スピンドルサーボ
回路6は、案内溝の蛇行情報を基に線速度が所定値にな
るようにスピンドルモータ8の制御を開始し、システム
コントローラ28は、光ピックアップ1が目標領域への
移動が完了したことを示す検索終了フラグEnd_of_acces
sを出力する。検索終了フラグEnd_of_accessはORゲー
ト17を経由してタイマ回路18に入力される。タイマ
回路18は検索終了フラグEnd_of_accessをトリガとし
て一定時間のパルスTimer_outを出力する。
【0035】パルスTimer_outはORゲート19を経由
して切り替え器20に切替信号Selectとして入力され
る。図2において、切り替え器20は、選択する信号を
再生信号Read_signalから回転同期クロックWobble_cloc
kに切り替える。したがって、線速度が所定値に収束し
ていないときでも読出同期クロックRead_clockを回転同
期クロックWobble_clockに同期させれば、その時点の再
生信号Read_signalのデータレートに同期した周波数の
読出同期クロックRead_clockが得られるので、再生信号
Read_signalのデータレートが所定線速度からずれてい
ても、イコライザ12の等化特性はデータレートに応じ
た所定の特性となる。つぎに、タイマ回路18で設定さ
れる一定時間が経過して切り替え器20が位相比較器2
1の入力を回転同期クロックWobble_clockから読出同期
クロックRead_clockに切り替えると、PLL回路13は
位相引き込みのみを行えばよく、短時間で引き込みが完
了し、線速度が収束する以前から記録情報の読み出しが
可能になる。したがって、検索に要する時間の短縮を図
ることができる。また、イコライザ12で所定の等化特
性が得らないことに起因してPLL回路13が同期引き
込めずにデッドロックすると言う問題も生じない。
【0036】また、同期外れ検出器16により、PLL
回路13が検出する読出同期クロックRead_clockが再生
信号に同期していないことが検出されると、同期外れ検
出フラグUnlockが出力される。同期外れ検出フラグUnlo
ckはORゲート17を経由してタイマ回路18に入力さ
れる。タイマ回路18は同期外れ検出フラグUnlockをト
リガとして一定時間のパルスTimer_outを出力する。パ
ルスTimer_outはORゲート19を経由して切り替え器
20に切替信号Selectとして入力され、図2において、
切り替え器20は選択する信号を再生信号Read_signal
から回転同期クロックWobble_clockに切り替える。した
がって、外乱となるノイズの影響でPLL回路13の動
作が不安定になって同期外れが起きても、パルスTimer_
outが設定する一定期間は、回転同期クロックWobble_cl
ockに対して読出同期クロックRead_clockを引き込ませ
るようにするので、イコライザ12とPLL回路13が
デッドロックしてしまうことはない。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、間欠信号を再生するときに無信号期間を検出し、無
信号期間では読出同期クロックを検出するPLL回路の
入力を再生信号から回転同期クロックに切り替えて入力
することにより、無信号期間中に読出同期クロックが大
きくずれることがなく、無信号期間終了後の引き込み時
間の短縮を図ることができる。
【0038】また、データが記録された所定領域を検索
する検索動作終了後の所定時間の間はPLL回路の入力
を再生信号から回転同期クロックに切り替えて入力する
ことにより、線速度が収束する以前から回転同期クロッ
クに同期して記録情報の読み出しが可能となって検索時
間の短縮を図れるとともに、検索終了後の引き込み時間
も短縮することができる。
【0039】さらに、PLL回路の同期外れを同期外れ
検出器により検出し、同期外れ検出後の所定時間はPL
L回路の入力を再生信号から回転同期クロックに切り替
えて入力することにより、イコライザとPLL回路のデ
ッドロックを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の実施の形態の構成を
示すブロック図
【図2】同実施の形態において読出同期クロックを検出
するPLL回路および切り替え器の構成を示すブロック
【図3】同実施の形態において回転同期クロックを検出
するPLL回路の構成を示すブロック図
【図4】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 光ピックアップ 2 ウォブル信号検出器 3 FM復調器 4 PLL回路(第1のクロック同期手段) 5 バイフェーズ復調器 6 スピンドルサーボ回路 7 光ディスク 8 スピンドルモータ 9 再生信号検出器 10 AGC回路 11 A/D変換器 12 イコライザ 13 PLL回路(第2のクロック同期手段) 14 ビタビ復号器 15 無信号検出器 16 同期外れ検出器(同期外れ検出手段) 17,19 ORゲート 18 タイマ回路 20 切り替え器 21,24 位相比較器 22 1/N分周器 23,26 VCO 25 1/M分周器 27 1/L分周器 28 システムコントローラ A 第1の信号検出手段 B 第2の信号検出手段 Address アドレス信号 Bi_phase バイフェーズ符号 End_of_access 検索終了フラグ No_signal 無信号検出フラグ Read_clock 読出同期クロック(第2の同期クロック) Read_signal 再生信号 Select 切替信号 Timer_out パルス Unlock 同期外れ検出フラグ Wobble_clock 回転同期クロック(第1の同期クロッ
ク)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転の基準となる情報が案内溝の蛇行に
    よりあらかじめ記録された光ディスクの所定領域からデ
    ータを再生する光ディスク装置において、前記回転の基
    準となる情報を再生する第1の信号検出手段と、前記第
    1の信号検出手段の出力信号に同期した第1の同期クロ
    ックを出力する第1のクロック同期手段と、前記光ディ
    スクに記録されたデータを再生する第2の信号検出手段
    と、前記第2の信号検出手段の出力信号と前記第1のク
    ロック同期手段の出力信号とを選択的に切り替える切り
    替え手段と、前記切り替え手段の出力信号に同期した第
    2の同期クロックを出力する第2のクロック同期手段と
    を備え、前記第2の同期クロックを前記第2の信号検出
    手段の動作クロックとする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 第2の信号検出手段の出力信号のレベル
    を監視して未記録期間を検出する未記録期間検出手段を
    備え、切り替え手段は、前記未記録期間検出手段の出力
    が未記録領域を再生していることを示す間は、第1の同
    期クロックを第2のクロック同期手段に入力し、第2の
    クロック同期手段は第1の同期クロックに同期した第2
    の同期クロックを出力するようにした請求項1記載の光
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】 切り替え手段は、データが記録された所
    定領域を検索する検索動作終了後の所定時間は第1の同
    期クロックを第2のクロック同期手段に入力し、第2の
    クロック同期手段は第1の同期クロックに同期した第2
    の同期クロックを出力するようにした請求項1記載の光
    ディスク装置。
  4. 【請求項4】 第2のクロック同期手段が同期ずれを起
    こしていることを検出する同期外れ検出手段を備え、切
    り替え手段は、前記同期外れ検出手段が同期外れが生じ
    たことを検出したのちの所定時間は、第1の同期クロッ
    クを第2のクロック同期手段に入力し、第2のクロック
    同期手段は第1の同期クロックに同期した第2の同期ク
    ロックを出力するようにした請求項1記載の光ディスク
    装置。
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