JP2008007745A - 水性路面標示塗料用硬化促進剤及び水性路面標示塗料 - Google Patents
水性路面標示塗料用硬化促進剤及び水性路面標示塗料 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 硬化促進剤は、水に不溶でありアルカリ水溶液に可溶である金属化合物である。水性路面標示塗料は、硬化促進剤が散布されることによって成膜・固化する合成樹脂エマルションを結合材とし、塗料の水素イオン指数(pH)が10以上12以下の範囲にある塗料である。硬化促進剤を水性路面標示塗料と共に路面に散布することによって、水性路面標示塗料に硬化促進剤が容易に溶け、水性路面標示塗料の乾燥性を促進することができる。
【選択図】 なし
Description
特許文献1の主たる特徴は、(a)0℃以上のTgを有する陰イオン的に安定化された乳化重合体、(b)アミン基またはイミン基を含有するモノエチレン性不飽和単量体の単量体単位を20〜100重量%含む、付加重合された水溶性または水分散性多官能性アミン重合体、および(c)本質的にすべての多官能性アミン重合体が非イオン性状態にある点まで組成物のpHを上昇させるのに十分な量の揮発性塩基の、(a)、(b)、(c)を含有させたものであった。特許文献1の発明では、水性のトラフィックペイントの結合材成分と配合成分により急速硬化性を得られるようにしている。
なお、比較例4を除く、塗料の結合材としての合成樹脂エマルションには、ローム・アンド・ハース社製の「Fastrack53」を使用した。この合成樹脂エマルションは、本発明の硬化促進剤によって好適に成膜・固化する合成樹脂エマルションである。ただし、これに限定されることなく、本発明の硬化促進剤によって成膜・固化する合成樹脂エマルションであれば、本発明の効果を達成し得る。
硬化促進剤として実施例1では酸化亜鉛を、実施例2では酸化マグネシウムを、実施例3では水酸化亜鉛を、実施例4では水酸化マグネシウムを、実施例5では酸化亜鉛50%分散液を使用した。路面標示用塗料は、アンモニア水(25%)を0.2重量%添加することによって塗料のpHを11に調整した塗料を使用した。
実施例1および2では3分で塗料が乾燥し、著しい乾燥促進効果が見られた。
実施例3および4では4分で塗料が乾燥し、著しい乾燥促進効果が見られた。
実施例5では5分で塗料が乾燥し、著しい乾燥促進効果が見られた。
乾燥剤に膨張等の変化は認められず、異常の発生は認められなかった。
塗膜に、膨れ、割れ、剥がれ又は穴の発生は認められなかった。
硬化促進剤は使用しなかった。路面標示用塗料は、アンモニア水(25%)を0.2重量%添加することによって塗料のpHを11に調整した塗料を使用した。
硬化促進剤を使用しないと、乾燥に10分を要し乾燥が促進されることはない。
硬化促進剤として酸化カルシウムを使用した。路面標示用塗料は、アンモニア水(25%)を0.2重量%添加することによって塗料のpHを11に調整した塗料を使用した。
乾燥剤が、著しく膨張した。空気中の水分と反応したためと考えられる。
硬化促進剤として酸化亜鉛使用した。路面標示用塗料は、塗料のpHの調整を行っていない塗料を使用した。
乾燥時間に7分を要した。塗料のpHが10未満であるため、硬化促進剤が十分に塗料に溶けなかったためと考えられる。
硬化促進剤として酸化亜鉛を使用した。面標示用塗料の合成樹脂エマルションには、建築仕上塗材等に使用されているアクリル系合成樹脂エマルションを使用した。このアクリル系合成樹脂エマルションは、本発明の硬化促進剤によって成膜・固化する合成樹脂エマルションではないものである。路面標示用塗料は、アンモニア水(25%)を0.2重量%添加することによって塗料のpHを11に調整した塗料を使用した。
15分以上経過しても塗料が乾燥することはなかった。本発明の硬化促進剤によって成膜・固化する合成樹脂エマルションではないためと考えられる。
硬化促進剤として酸化亜鉛を使用した。路面標示用塗料は、アミノメチルプロパノールを0.2重量%添加することによって塗料のpHが11に調整した塗料を使用した。なお、アミノメチルプロパノールは、塗料の成膜・固化の際に揮発しない塩基である。
塗膜に膨れが見られた。アミノメチルプロパノールが塗料の乾燥過程で揮発せずに塗膜に残ったために、アルカリ溶液に対し塗膜が溶けたものと考えられる。
硬化促進剤として酸化亜鉛を使用した。路面標示用塗料は、アンモニア水(25%)を3.6重量%添加することによって塗料のpHを12.5に調整した塗料を使用した。
乾燥時間に10分を要した。アンモニア水(25%)を3.6重量%添加したために揮発成分が多くなり、塗料の成膜・固化に時間を要したと考えられる。
Claims (7)
- 水性路面標示塗料と共に路面に散布する水性路面標示塗料用硬化促進剤において、硬化促進剤が、水に不溶でありアルカリ水溶液に可溶である金属化合物であることを特徴とする水性路面標示塗料用硬化促進剤。
- 金属化合物が、亜鉛酸化物、マグネシウム酸化物、水酸化亜鉛、水酸化マグネシウムまたはこれら混合物を主成分とすることを特徴とする請求項1に記載の水性路面標示塗料用硬化促進剤。
- 請求項1又は請求項2に記載の水性路面標示塗料用硬化促進剤を、水に分散させたことを特徴とする水性路面標示塗料用硬化促進剤分散液。
- 合成樹脂エマルション系の水性路面標示塗料において、請求項1又は請求項2に記載の水性路面標示塗料用硬化促進剤によって成膜・固化する合成樹脂エマルションを結合材として含有すること、および、塗料の水素イオン指数(pH)が10以上12以下の範囲にあること、を特徴とする水性路面標示塗料。
- 揮発性塩基を含有することにより塗料の水素イオン指数(pH)が10以上12以下の範囲に調整された請求項4に記載の水性路面標示塗料。
- 請求項1または請求項2に記載の水性路面標示塗料用硬化促進剤または請求項3に記載の水性路面標示塗料用硬化促進剤分散液を、請求項4または請求項5に記載の水性路面標示塗料と共に路面に散布することを特徴とする水性路面表示塗料の塗布方法。
- 請求項1または請求項2に記載の水性路面標示塗料用硬化促進剤または請求項3に記載の水性路面標示塗料用硬化促進剤分散液と、請求項4または請求項5に記載の水性路面標示塗料からなる路面標示塗料セット。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012229302A (ja) * | 2011-04-25 | 2012-11-22 | Sekisui Jushi Co Ltd | 路面標示用水性塗料固着促進剤、路面標示形成方法、塗料キット及び塗装装置 |
JP2018146654A (ja) * | 2017-03-02 | 2018-09-20 | 凸版印刷株式会社 | 調光シート、調光装置、および、調光シートの製造方法 |
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JPH06145590A (ja) * | 1992-10-23 | 1994-05-24 | Rohm & Haas Co | 改良された速硬性外部用塗料 |
-
2007
- 2007-04-12 JP JP2007104580A patent/JP2008007745A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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