JP2008007315A - 原料供給方法及び原料フィーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロッキング状態を効果的に防止する原料供給方法及び原料フィーダを提供する。
【解決手段】原料を蓄える原料箱2の底部3に、この原料箱2内部から外部にスクリュー4が貫通する原料払い出し用のスクリューコンベア5を設け、上記原料箱2内部の上記スクリュー4より上方に、水平な回転軸6とその回転軸6から偏心した攪拌板7とを有する水平アジテータ8を設けた原料フィーダ1において、上記スクリュー4に上記攪拌板7の回転軌道S1に向けて突き出した突起9を設けた。
【選択図】図1
【解決手段】原料を蓄える原料箱2の底部3に、この原料箱2内部から外部にスクリュー4が貫通する原料払い出し用のスクリューコンベア5を設け、上記原料箱2内部の上記スクリュー4より上方に、水平な回転軸6とその回転軸6から偏心した攪拌板7とを有する水平アジテータ8を設けた原料フィーダ1において、上記スクリュー4に上記攪拌板7の回転軌道S1に向けて突き出した突起9を設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブロッキング状態を効果的に防止する原料供給方法及び原料フィーダに関する。
粉体、粒体などのばら状の原料を消費先に払い出す装置として、原料フィーダが知られている。図4に示されるように、原料フィーダ41は、ばら状の原料を蓄える原料箱2の底部3に、この原料箱2内部から外部にスクリュー4が貫通する原料払い出し用のスクリューコンベア5を設け、上記原料箱2内部の上記スクリュー4より上方に、水平な回転軸6とその回転軸6から偏心した攪拌板7とを有する水平アジテータ8を設けたものである。
近年、環境問題が重要となる中で、廃棄物処理費用が年々高くなっている。高分子についても再生再利用の気運が高まっている。こうした中で、ポリマの塊である廃棄ポリマ資源を粉砕した粉砕ポリマを再生工程に向けて一定速度で供給するために、原料フィーダが利用されるケースが増加している。
図5に示されるように、粉砕ポリマは、ペレットなどの規定の形状に形成された新規ポリマ原料とは異なり、ひとつひとつの粒子が様々な形状や大きさになっている。また、粉砕の際に粒子から紐や髭が出る、あるいは粒子が綿状になるという現象がある。例えば、ポリエチレンやPVCのように常温でも比較的軟らかい廃棄ポリマ資源を粉砕するとき、粉砕機の調整不十分等により、粒子から紐や髭が出たり、粒子が綿状や糸状になったりする。これらが原因で、粉砕ポリマは、粒子同士が引っ掛かりやすく、あるいは絡みやすくなる。このため、ブリッジが形成されやすい。ブリッジとは、ばら状のものが互いに組み合って橋のように固まってできた構造体のことを言う。なお、ペレットであっても粘着しやすい材質のものでは、ブリッジが形成されやすい。
このように、粉砕ポリマの粒子同士が引っ掛かりやすいため、原料箱内部でブリッジが形成されてブロッキング状態となりやすい。ブロッキング状態とは、原料の流れが停止した状態のことを言う。ブリッジが形成されると、スクリューの周囲が空洞となり、粉砕ポリマがスクリューに届かなくなるので、払い出しが不能になる。また、ブリッジが崩れてブロッキング状態が解消されても再びブロッキング状態が発生することが繰り返されると、再生工程に対する粉砕ポリマの供給が不安定になる。
ホッパから減った重量を測定して材料の供給量を調整するロスインウェイト方式の原料フィーダでは、ブロッキング状態が発生すると、原料が払い出せなくなるので、スクリューの回転数が限界まで上がる。その状態で、人為的に棒などでブリッジを突き崩すと、今度は、一気に大量の原料が払い出されて、消費先である再生工程(例えば、押出機)が過剰供給になって運転に支障をきたす。
このような問題に対し、従来は、図4のようにスクリューコンベア5のスクリュー4より上方に水平アジテータ8を設けたり、特許文献1のように攪拌ホイールをスクリュー上部に設けることにより、原料箱内部で攪拌を行ってブリッジが形成されないようにしている。
しかしながら、図4のようにスクリューコンベア5のスクリュー4より上方に水平アジテータ8を設けると、粉砕ポリマを払い出し続ける間に、水平アジテータ8の運動範囲である円筒状の空間(攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間)と、スクリューコンベア5の運動範囲である円筒状の空間(スクリュー4の外周の回転軌道S2で囲まれた空間)との隙間Gにブリッジが形成されることが分かった。当初は、ブリッジは水平アジテータ8の上で形成されると考えられたが、本発明者が詳細に検討した結果、隙間Gに形成されやすいことが明らかになったのである。
一方、スクリューより上方に攪拌ホイールを設けると、攪拌ホイールが大きなトルクを要することから、大きな駆動力が必要になり、装置の製造コストが高くなる。また、この構成では、ブロッキング状態が発生しやすい。
上記2つの原料フィーダは、ブリッジが形成され始めた際に、水平アジテータあるいはスクリューが面又は線でブリッジ表面を押してブリッジを押し固めることになる。従って、ブリッジを突き崩すのが困難である。
特許文献2には、粉砕屑の原料箱内にガスを噴射してブロッキング状態を防ぐ方法が提案されている。しかし、粉砕屑のサイズが非常に細かくて大きさや形状が不規則な場合に、強固なブリッジが形成されて、ガスではブリッジを崩すことはできない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、ブロッキング状態を効果的に防止する原料供給方法及び原料フィーダを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の原料供給方法は、原料を蓄える原料箱の底部でこの原料箱内部から外部に貫通したスクリューを回転させることにより、上記原料箱内部の原料を上記スクリューの軸方向に移送して外部に払い出すと共に、上記原料箱内部の上記スクリューより上方で水平な回転軸の周りに攪拌板を偏心回転させてブロッキング状態を防止する原料供給方法において、上記スクリューに上記攪拌板の回転軌道に囲まれた空間に向けて突き出した突起を設けて該スクリューと共に回転させることにより、上記攪拌板下におけるブロッキング状態を防止するものである。
また、本発明の原料フィーダは、原料を蓄える原料箱の底部に、この原料箱内部から外部にスクリューが貫通する原料払い出し用のスクリューコンベアを設け、上記原料箱内部の上記スクリューより上方に、水平な回転軸とその回転軸から偏心した攪拌板とを有する水平アジテータを設けた原料フィーダにおいて、上記スクリューに上記攪拌板の回転軌道に囲まれた空間に向けて突き出した突起を設けたものである。
上記突起を上記スクリューの外周から該スクリューの軸に対して直角に延ばしてもよい。
上記スクリューの外周から延びた上記突起が曲線部を有してもよい。
上記原料が廃棄ポリマ資源を粉砕した粉砕ポリマであってもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)ブロッキング状態を効果的に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1(a)〜図1(c)に示されるように、本発明に係る原料フィーダ(ロス・イン・ウェイングフィーダ)1は、ばら状の原料(図示せず)を蓄える原料箱2の底部3に、この原料箱2内部から外部にスクリュー4が貫通する原料払い出し用のスクリューコンベア5を設け、上記原料箱2内部の上記スクリュー4より上方に、水平な回転軸6とその回転軸6から偏心した攪拌板7とを有する水平アジテータ8を設けた原料フィーダ1において、上記スクリュー4に上記攪拌板7の回転軌道S1に囲まれた空間に向けて突き出した突起9を設けたものである。
原料箱2は、ホッパーとも呼ばれ、原料が投入される大口径の上部開口10と、その上部開口10より下に向かい径が徐々に小さくなったテーパ部11と、そのテーパ部11の下に位置してスクリューコンベア5が設けられた底部3とを有する。
スクリューコンベア5は、底部3に隣接して原料箱2の外部に設けられたコンベア用モータ12と、そのコンベア用モータ12の回転軸に連結され原料箱2の底部3を貫通して反対側の外部に抜けているスクリュー4と、原料箱2の外部でスクリュー4を覆うカバー筒13とを有する。スクリューコンベア5のスクリュー4は、一般に水平に限らないが、ここでは水平に設けてある。
スクリューコンベア5には、プレートタイプ、全制限コイルタイプ、オープンタイプなどが周知であり、どのタイプでも本発明に使用できるが、この実施形態のスクリューコンベア5では、スクリュー4が、コンベア用モータ12の回転軸に同軸に取り付けられた円柱軸14を有し、その円柱軸14の外周から径方向に立ち上げた羽根15が円柱軸14を巻いて軸方向に延ばされて螺旋状を呈する。このスクリューコンベア5によると、羽根15の面に接した原料が羽根15の回転移動によって押され、その力の軸方向成分により原料が軸方向に押し出されるので、スクリュー4全体の回転に伴って継続して原料が軸方向に移送されることにより、原料箱2の外部へ原料が払い出される。このスクリューコンベア5をプレートタイプと言う。
水平アジテータ8は、コンベア用モータ5より上方で原料箱2外に設けられたアジテータ用モータ16と、そのアジテータ用モータ16に同軸に取り付けられた水平な回転軸6と、その回転軸6から径方向両側に突き出たシャフト17と、そのシャフト17の両端にそれぞれ取り付けられて水平かつ互いに反対向きに延びた2枚の攪拌板7とを有する。
そして、本発明の特徴として、スクリュー4には、攪拌板7の回転軌道S1に囲まれた空間に向けて突き出した突起9が設けられている。この実施形態では、突起9は、スクリュー4の外周(羽根15のエッジ)に取り付けられ、そこからスクリュー4の軸に対して直角に、すなわちスクリュー4の径方向外方に向かって直線的に延びた棒状のものである。突起9は、適宜な間隔をあけて複数個設けられている。突起9の間隔は、円柱軸14の円周角で表すと、180°間隔、120°間隔、90°間隔などがよい。また、突起9は、曲線部を有し、湾曲していてもよい。
次に、動作及び効果を説明する。
既に述べたように、図4の原料フィーダ41では、水平アジテータ8の運動範囲である円筒状の空間(攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間)と、スクリューコンベア5の運動範囲である円筒状の空間(スクリュー4の外周の回転軌道S2で囲まれた空間)との隙間Gにブリッジが形成される。
図1の原料フィーダ1では、スクリュー4に攪拌板7の回転軌道S1に囲まれた空間に向けて突き出した突起9が設けられているので、上記隙間G内で突起9が運動する。このため、隙間Gにブリッジが形成されようとしても、突起9がそのブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすことになり、ブリッジの形成を防ぐことができる。
このとき、攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間と突起9の先端の回転軌道S3で囲まれた空間との間に、わずかな隙間gが形成されるが、隙間gが原料のサイズや性状(粒子同士の引っ掛かりやすさ、粘着しやすさなど)に鑑みて十分に狭ければブリッジの形成を防ぐことができる。
原料が図5の粉砕ポリマである場合、アジテータとスクリューに設けられた突起間の空間(隙間g)を20mm以上にするとその間で材料が絡み合ってブロッキングする可能性があることが分かったので、これ(隙間g)を20mm未満にすることで、アジテータとフィーダとの間にブロッキングすることを防ぐことが可能である。
次に、他の実施形態を説明する。
図2(a)〜図2(c)に示した原料フィーダ21は、突起22の形状が図1の原料フィーダ1の突起9と異なる。他の部材は図1と同じなので説明は省略する。
この実施形態では、突起22は、スクリュー4の外周(羽根15のエッジ)に取り付けられ、その取り付け箇所から羽根15のエッジに接する曲線(接線)に沿って延び、スクリュー4の軸に対して傾斜し、スクリュー4の径方向外方に膨らみつつ、羽根15よりも大きな径でスクリュー4を巻くように湾曲している曲線状のものである。図2(c)では、突起22を円柱軸14の円周角で360°間隔に配置しているが、この間隔は広げても狭めてもよい。
この構成によれば、スクリュー4に攪拌板7の回転軌道S1に囲まれた空間に向けて突き出した突起22が設けられているので、水平アジテータ8の運動範囲である円筒状の空間(攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間)と、スクリューコンベア5の運動範囲である円筒状の空間(スクリュー4の外周の回転軌道S2で囲まれた空間)との隙間G内で突起22が運動する。このため、隙間Gにブリッジが形成されようとしても、突起22がそのブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすことになり、ブリッジの形成を防ぐことができる。
これに加え、突起22が図2(c)に示す形状であることにより、羽根15が径方向に拡大したのと同じような効果が生じ、突起22も原料を軸方向に押し出す働きをする。
図3(a)及び図3(b)に示した原料フィーダ31は、スクリューコンベア32が図2の原料フィーダ21のスクリューコンベア5と異なる。他の部材は図2と同じなので説明は省略する。
この実施形態では、スクリューコンベア32は、スクリュー33がコイル34からなるものであり、スパイラルコンベアとも呼ばれる。スクリュー33は、コンベア用モータ12の回転軸に同軸に取り付けられたコイル34からなり、コイル34の内側は中空である。このスクリューコンベア32によると、コイル34に接した原料がコイル34の回転移動によって押され、その力の軸方向成分により原料が軸方向に押し出されるので、スクリュー33全体の回転に伴って継続して原料が軸方向に移送されることにより、原料箱2の外部へ原料が払い出される。
突起22は、スクリュー33の外周(コイル34の外側)に取り付けられ、そこからスクリュー33の軸に対して傾斜させて、すなわちスクリュー33の径方向外方かつ軸方向一方(払い出しの反対方向)に延び、その先でスクリュー33の周方向に曲がった曲線状のものである。
この構成によれば、スクリュー33に攪拌板7の回転軌道S1に囲まれた空間に向けて突き出した突起22が設けられているので、水平アジテータ8の運動範囲である円筒状の空間(攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間)と、スクリューコンベア32の運動範囲である円筒状の空間(スクリュー33の外周=コイル34の回転軌道S4で囲まれた空間)との隙間G内で突起22が運動する。このため、隙間Gにブリッジが形成されようとしても、突起22がそのブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすことになり、ブリッジの形成を防ぐことができる。
これに加え、突起22が上記形状であることにより、突起22も原料を軸方向に押し出す働きをする。
表1に示す実施例1〜3の原料フィーダ1、比較例1〜3の原料フィーダを稼働させ、ブロッキング状態の有無を観察すると共に、消費先に吐出された原料を測定して単位時間当たりの払い出し量を求めた。
(実施例1)
図1の原料フィーダ1に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア5のスクリュー4は、外径を25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gの高さは30mmとした。突起9の長さは25mmとした。突起9の先端とスクリュー4の中心との距離は37.5mmとなる。これにより、攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間と突起9の先端の回転軌道S3で囲まれた空間との隙間gは、5mmであるから2mm未満となる。突起9は、隙間G内でブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすのに十分である。
図1の原料フィーダ1に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア5のスクリュー4は、外径を25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gの高さは30mmとした。突起9の長さは25mmとした。突起9の先端とスクリュー4の中心との距離は37.5mmとなる。これにより、攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間と突起9の先端の回転軌道S3で囲まれた空間との隙間gは、5mmであるから2mm未満となる。突起9は、隙間G内でブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすのに十分である。
この結果、ブロッキング状態は発生せず、最大で7kg/hの払い出し量で粉砕ポリマが消費先に安定供給された。
(実施例2)
図2の原料フィーダ21に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア5のスクリュー4は、羽根15の外径Rを25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gは30mmとした。突起22の先端とスクリュー4の中心との距離Tは30mmとした。これにより、攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間と突起22の先端の回転軌道S3で囲まれた空間との隙間gは12.5mmであるから20mm未満となる。突起22は、隙間G内でブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすのに十分である。
(実施例2)
図2の原料フィーダ21に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア5のスクリュー4は、羽根15の外径Rを25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gは30mmとした。突起22の先端とスクリュー4の中心との距離Tは30mmとした。これにより、攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間と突起22の先端の回転軌道S3で囲まれた空間との隙間gは12.5mmであるから20mm未満となる。突起22は、隙間G内でブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすのに十分である。
この結果、ブロッキング状態は発生せず、最大で12kg/hの払い出し量で粉砕ポリマが消費先に安定供給された。
(実施例3)
図3の原料フィーダ31に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア32のスクリュー33は、羽根15の外径Rを25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gの高さは30mmとした。突起22の先端とスクリュー33の中心との距離Tは30mmとした。これにより、攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間と突起22の先端の回転軌道S3で囲まれた空間との隙間gは12.5mmであるから20mm未満となる。突起22は、隙間G内でブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすのに十分である。
(実施例3)
図3の原料フィーダ31に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア32のスクリュー33は、羽根15の外径Rを25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gの高さは30mmとした。突起22の先端とスクリュー33の中心との距離Tは30mmとした。これにより、攪拌板7の回転軌道S1で囲まれた空間と突起22の先端の回転軌道S3で囲まれた空間との隙間gは12.5mmであるから20mm未満となる。突起22は、隙間G内でブリッジを形成しようとしている原料を引っ掻き落とすのに十分である。
この結果、ブロッキング状態は発生せず、最大で12kg/hの払い出し量で粉砕ポリマが消費先に安定供給された。
(比較例1)
図4の原料フィーダ31に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア32のスクリュー33は、外径を25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gの高さは30mmとした。つまり、実施例1から突起9を取り除いた構成である。
(比較例1)
図4の原料フィーダ31に図5の粉砕ポリマを供給した。スクリューコンベア32のスクリュー33は、外径を25mm、ピッチを50mmとした。隙間Gの高さは30mmとした。つまり、実施例1から突起9を取り除いた構成である。
この結果、ブロッキング状態が発生して、払い出しが不安定になり、0〜5kg/hの範囲で払い出し量が変動した。
(比較例2)
実施例3から突起22を取り除いた構成の原料フィーダに図5の粉砕ポリマを供給した。
(比較例2)
実施例3から突起22を取り除いた構成の原料フィーダに図5の粉砕ポリマを供給した。
この結果、ブロッキング状態が発生して、払い出しが不安定になり、0〜5kg/hの範囲で払い出し量が変動した。
(比較例3)
実施例1の原料フィーダ1において隙間gの高さを25mmとした。
(比較例3)
実施例1の原料フィーダ1において隙間gの高さを25mmとした。
この結果、払い出しが止まるという問題はなかったものの、吐出ムラが3kg程度起こり、払い出しが不安定になり、9〜12kg/hの範囲で払い出し量が変動した。
以上の結果から本発明がブロッキング状態を効果的に防止することが実証され、払い出し量が安定化できると共に、払い出しの高速化にも結びつくことが分かった。
1,21,31 原料フィーダ
2 原料箱
3 底部
4,33 スクリュー
5,32 スクリューコンベア
6 回転軸
7 攪拌板
8 水平アジテータ
9,22 突起
2 原料箱
3 底部
4,33 スクリュー
5,32 スクリューコンベア
6 回転軸
7 攪拌板
8 水平アジテータ
9,22 突起
Claims (5)
- 原料を蓄える原料箱の底部でこの原料箱内部から外部に貫通したスクリューを回転させることにより、上記原料箱内部の原料を上記スクリューの軸方向に移送して外部に払い出すと共に、上記原料箱内部の上記スクリューより上方で水平な回転軸の周りに攪拌板を偏心回転させてブロッキング状態を防止する原料供給方法において、上記スクリューに上記攪拌板の回転軌道に囲まれた空間に向けて突き出した突起を設けて該スクリューと共に回転させることにより、上記攪拌板下におけるブロッキング状態を防止することを特徴とする原料供給方法。
- 原料を蓄える原料箱の底部に、この原料箱内部から外部にスクリューが貫通する原料払い出し用のスクリューコンベアを設け、上記原料箱内部の上記スクリューより上方に、水平な回転軸とその回転軸から偏心した攪拌板とを有する水平アジテータを設けた原料フィーダにおいて、上記スクリューに上記攪拌板の回転軌道に囲まれた空間に向けて突き出した突起を設けたことを特徴とする原料フィーダ。
- 上記突起を上記スクリューの外周から該スクリューの軸に対して直角に延ばしたことを特徴とする請求項2記載の原料フィーダ。
- 上記スクリューの外周から延びた上記突起が曲線部を有することを特徴とする請求項2記載の原料フィーダ。
- 上記原料が廃棄ポリマ資源を粉砕した粉砕ポリマであることを特徴とする請求項2〜4いずれか記載の原料フィーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006181839A JP2008007315A (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | 原料供給方法及び原料フィーダ |
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JP2006181839A JP2008007315A (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | 原料供給方法及び原料フィーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=39065844
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JP2006181839A Pending JP2008007315A (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | 原料供給方法及び原料フィーダ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109319400A (zh) * | 2018-10-18 | 2019-02-12 | 田中亚 | 一种路桥施工用装料系统 |
CN112478669A (zh) * | 2020-12-10 | 2021-03-12 | 安徽华顺智能装备有限公司 | 一种可实现终端自动理料的摩擦式输送机 |
-
2006
- 2006-06-30 JP JP2006181839A patent/JP2008007315A/ja active Pending
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