JP2008006168A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【目的】その表示に数多くのバリエーションを有し、しかも意外性のある表示が可能な表示器を具備する遊技機を提供する。
【構成】遊技盤内に設けられて液晶パネルと、液晶パネルの後方に配置された平面光源とからなる液晶表示器と、遊技状態に応じて液晶表示器を駆動する駆動回路と、を含む遊技機である。当該駆動回路は、当該液晶パネルの透過度を制御するとともに、平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を遊技状態に応じて制御することを特徴とする。
【選択図】図3
【構成】遊技盤内に設けられて液晶パネルと、液晶パネルの後方に配置された平面光源とからなる液晶表示器と、遊技状態に応じて液晶表示器を駆動する駆動回路と、を含む遊技機である。当該駆動回路は、当該液晶パネルの透過度を制御するとともに、平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を遊技状態に応じて制御することを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、遊技盤の遊技領域に遊技球を打ち出して遊技を行うパチンコ機の如き遊技機に関し、特に遊技領域の少なくとも一部に液晶表示器を設けた遊技機に関する。
パチンコ機の如き遊技機の数多くが遊技領域の一部に表示器を有しており、これを介して遊技情報を遊技者に伝達している。遊技者は、表示器に表示された遊技情報に従って遊技を行うのである。ところで遊技機には中央処理装置(CPU)が搭載されており、入賞処理をソフトウェアで自由に設計できることから、近年では入賞処理に関連した複雑な遊技内容を持つ遊技機も数多く設計・開発されている。このように複雑な遊技内容の遊技機では、例えば、通常遊技モードに対してのリーチモードや、大当たりを得たときの特別遊技モードなど数多くの「モード」(遊技状態、ステージ)が設定されているのである。表示器は、現在の遊技の「モード」を遊技者に素早く、わかりやすく、しかも遊技機としての面白味を与えつつ伝達しなければならない。
ここで、従来の遊技機の表示器では、一般家電製品等と同じ液晶パネルユニットからなる表示器を使用して、ソフトウェアによる画像制御でこれらの「モード」毎に対応した画像表示を行っていた。しかしながら、「モード」の数が増えるにつれて、ソフトウェアによる画像制御だけでは画像表示の「モード」毎の特徴が単調となってしまって、各「モード」の間の印象が希薄となっていた。結果として、「モード」数を多く設定したにもかかわらず、遊技機としての面白味に欠けてしまうのであった。そこでソフトウェアによる画像制御とともに、遊技機として独自の特徴を持った表示器を採用して「モード」数の増加に対応した遊技機が開発されている。
例えば、特許文献1は、2枚のガラス板からなる前面ガラス窓の前方に位置するガラス板の背面に液晶パネルを密着配置して、このガラス板の間に該液晶パネルに光を照射するためのバックライト光源を設けた遊技機を開示している。従来の中央役物装置内に組み込まれた表示器に比べて表示部の面積が非常に大であって、多くの遊技情報を表示できるのである。故に、「モード」数の増加に対応してバラエティーに富んだ画像表示が可能である。当該遊技機では液晶パネルの後方における遊技球の落下を遊技者が視認できるようにするために、複数の高輝度LEDからなる光源を液晶パネルの側方周縁部に配置しているのである。
特許文献1に開示のバックライトと同様に、高輝度LEDを複数並べた液晶パネル用バックライトは一般家電製品用として既に広く知られている。例えば、特許文献2では、LEDの輝度を液晶パネルの画素単位毎に制御できるようにして、高性能な画像表示を可能とした液晶パネルユニットが開示されている。LEDは液晶パネルの複数の分割領域に対して少なくとも1つずつ配置されていて、液晶パネルに表示されるべき画像表示情報を分析する手段によって、該LEDのそれぞれの輝度を画像表示情報に対応して制御して、より高性能な画像表示を提供するのである。
特開2004−337398号公報
特開2006−030588号公報
特許文献1に開示の遊技機の如く、液晶パネルの側方周縁部に配置したLEDから液晶パネルを照射しても、液晶パネルの中央部は周縁部と比較してLEDとの距離が大であるから、液晶パネルの全体を均一に照射することは困難である。特に、大型の液晶パネルではこの照射ムラが顕著であって、動画像を中心に視認性の高い画像表示を与えることを特徴とする遊技機の表示器としては好ましくない。そこで特許文献1に開示された如き遊技機用の大型液晶パネルに、特許文献2に開示された如き一般家電製品用の複数のLEDからなる液晶パネル用バックライトを組み合わせることができれば、動画像を中心に視認性の高い画像表示を与えることが可能である。更に、液晶パネルが大であるだけでは、表示のバリエーションはソフトウェアによる画像制御に依存することとなって、従来の小型の表示器を含む遊技機とそれほど大差はない。そこで遊技機用の表示器としては、更に意外性のある表示のバリエーションを与えることができれば、なお好ましいのである。
そこで本発明の目的は、遊技領域の少なくとも一部に液晶表示器を設けた遊技機であって、その表示に数多くのバリエーションを有し、しかも意外性のある表示が可能な表示器を具備する遊技機を提供することである。
本発明による遊技機は、遊技盤内に設けられて液晶パネルと前記液晶パネルの後方に配置された平面光源とからなる液晶表示器と、遊技状態に応じて前記液晶表示器を駆動する駆動回路と、を含む遊技機であって、前記駆動回路は、前記液晶パネルの透過度とともに、前記平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を前記遊技状態に応じて制御することを特徴とする。
本発明によれば、液晶パネルの透過度による画像演出に加えて、バックライトとしての平面光源による輝度又は色の変化を与えることで、単に2つの演出を組み合わせるにとどまらず、意外性を有した演出効果を得ることが出来るのである。まず、液晶パネルによる表示のバリエーションに輝度又は色のバリエーションを積算した数の組み合わせだけの演出が可能である。故に、表示に数多くのバリエーションを与えて、より多くの「モード」毎に対応した表示が可能である。ここで、液晶パネルの透過度の制御によって、表示画像の輝度又は光の色の変化を与えることも出来るが、平面光源による輝度又は色の変化を与えることによって液晶パネルに表示される表示画像には、一部に「モワレ」や、「オーロラ」が拡がるなど、液晶パネルの表示画像のソフトウェアによる設計では得られない意外な表示画像が得られるのである。
本発明による遊技機は、パチンコ機の如き、遊技盤の遊技領域に遊技球を打ち出して遊技を行う遊技機である。遊技盤の遊技領域には、液晶パネルとこの後方に配置された平面光源(バックライト)とからなる液晶表示器が設置されている。これにより動画像を中心に視認性の高い画像表示を与えることが可能である。平面光源は複数の高輝度LEDの如きからなり、平面光源の全体若しくはその一部だけの輝度及び/若しくは色を変化させることが可能である。液晶表示器、つまり液晶パネル及び平面光源は、遊技状態に応じて駆動回路によって駆動される。駆動回路は、液晶パネルの透過度とともに、平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を遊技状態に応じて制御するのである。
例えば、遊技状態が入賞状態であることを表示すべく、液晶パネルに所定の画像を表示するとともに、平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を制御するのである。これは平面光源の全体又は一部のオン/オフ制御であってもよい。一般に入賞状態は一定の期間だけ連続して付与されるので、液晶パネルにおいて一定の画像のまま若しくは一定の画像パターンの繰り返しによってこれを表示するとすれば、遊技者にとっては退屈な印象となってしまう。そこで平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を制御することで、液晶パネルの表示に対応した後述するような意外性のある画像を与えることができるので、遊技中の遊技者に退屈感を与えないのである。
更に、遊技状態が入賞状態における抽選結果に応じて、平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を制御するのである。これも平面光源の全体又は一部のオン/オフ制御であってもよい。入賞状態であることを表示する場合と異なり、抽選結果は瞬時に遊技者に伝達されるべきである。そこで入賞状態から平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を制御して瞬時に抽選結果を表示して遊技者にこれを伝達するのである。この場合にあっても液晶パネルの表示に対応した後述するような意外性のある画像を与えて遊技をより魅力あるものとするのである。
ここで上記した「意外性のある画像」について、例えば、LEDをバックライトに用いた従来の液晶パネルユニットにおいても、液晶パネルの透過度を変化させるだけで表示される画像の全体又は一部の輝度及び/又は色の変化を与えることは可能である。しかしながら、例えば、平面光源の全体若しくはその一部だけの輝度及び/若しくは色を変化させるように制御することで、表示画像上には「オーロラ」や「モワレ」などが液晶パネルの表示に対応して生じ得るのである。すなわち、液晶パネルの表示画像の一部に光透過度のグラデーションがあると、このグレデーション方向と角度を有した方向に平面光源の光強度のグレデーションを与えることで「モワレ」が生じるのである。また、液晶パネルの三原色の配分と光源からの光の対応関係で予期せぬ「オーロラ」のような光のにじみの画像が得られるのである。なお、一般的な家電製品に使用される液晶パネルでは、このような制御は液晶パネルによる表示の視認性を却って低減させてしまうために好ましくないとされている。一方で、装飾的要素を重要視する遊技機用の表示器としては好ましいのである。
更に上記した本発明による遊技機の実施例について図1乃至図12を参照しつつ、詳細に説明する。
特に図1乃至図3に示すように、遊技機1はパチンコ機の如き、遊技者のハンドル2の操作によって遊技球を遊技盤3の遊技領域3aへ向けて打ち出して遊技を行う遊技機である。遊技盤3は、遊技盤枠3’(図3参照)とともに一体成形されたユニット体であって、本体部6に固定されている。遊技盤3の上には遊技領域3aを画定するガイド3bなどが立設されている。遊技領域3aは、従来の遊技機と同様にほぼ円形状であって、遊技状態では前面ガラス扉4によってその前面部を覆われている。遊技領域3aの上方約半分においてその前面部は、液晶パネル5によっても覆われている。
ここで図5を参照すると、液晶パネル5は、前面ガラス扉4の複層ガラス体4bの間に組み込まれている。液晶パネル5に表示される画像は、CPU50からの信号を受けた液晶駆動回路51によって制御される。更に、遊技盤3の液晶パネル5の後方には、透明部22が設けられていて、その後方にはバックライトユニット21が設置されている。バックライトユニット21は後述するように複数の光源を含み、これらはCPU50からの信号を受けたバックライト駆動回路52によって制御される。液晶パネル5、バックライトユニット21、液晶駆動回路51、バックライト駆動回路52を合わせて表示器7が構成されている。バックライトユニット21は遊技盤3の後方にあるから、液晶パネル5を介して遊技盤3の遊技領域3aを遊技者が視認可能である。透明部22を含む遊技領域3aの上には、従来の遊技機と同様に、釘や風車などの遊技球の落下流路を変更するための障害物や、内部抽選の機会を付与するための入賞口、中央役物装置などが設置される(図示せず)。つまり、これらの役物及びこれらを通過する遊技球を遊技者は液晶パネル5を介して視認可能なのである。
従来の遊技機では、液晶パネル3の遊技領域3aに占める面積比率が大となると、遊技球の落下できる領域が狭められたり、遊技球の落下を視認できなくなったりしていた。本実施例では、液晶パネル3の遊技領域3aに占める面積比率が大であってもこのような問題を生じないのである。更に、本実施例によれば、バックライトユニット21を液晶パネル5の後方に配置したので、液晶パネル5をより均一且つ高輝度に照射することが出来て、動画像を中心に視認性の高い画像表示を与えることが可能である。なお、液晶パネル5には、遊技時にあっては各種の遊技情報、それ以外の時には広告・宣伝などが表示される。特に非遊技時には何らの役割も与えられていなかった遊技領域3aを本実施例によれば広告・宣伝のためのスペースとして活用出来て効率的である。
前面ガラス扉4は、中央部に略矩形の中央窓4a1を有する略矩形の枠体4aを含む。枠体4aは、上下2箇所のヒンジ11によって遊技機1の本体部6の側方において回動自在に軸支されている。更に、複層ガラス体4bは、ヒンジ11に間にある上下2箇所のヒンジ12によって枠体4aの側方に回動自在に軸支されている。通常、複層ガラス体4bは枠体4aの後方からこれに当接して中央窓4a1を閉塞している。この枠体4aに複層ガラス体4bが当接して閉じた状態で一体の前面ガラス扉4として本体部6に対して回動自在なのである。更に、前面ガラス扉4が本体部6と当接して閉じた状態で、遊技領域3aは遊技盤3と複層ガラス体4bとの間の閉空間として形成される。かかる閉空間を遊技球が落下するのである。
特に、図2及び図5に示すように、複層ガラス体4bは、ガラス板4b1を間隔をあけて2枚以上積層した積層体である。ガラス板4b1はその周縁部を固定枠体13に嵌め込まれて固定されて複層ガラスアセンブリを構成している。前方に位置するガラス板4b1の後方背面には、遊技領域3a以外を遊技者に視認できないようにするための遮光フィルム14が与えられている。
特に、図2、図4及び図5に示すように、複層ガラス体4bの2枚のガラス板4b1の間には液晶パネル5が配置されており、液晶パネル5の上方端部は複層ガラス体4bの外部に位置している。複層ガラス体4bの中での液晶パネル5の位置は、液晶パネル5に表示される図柄等がこれよりも前方に位置するガラス板4b1を介して遊技者に良好に視認できるように決定される。例えば、液晶パネル5は、表示面を前方に向けて、複層ガラス体4bを構成するガラス板4b1のうちの最前方に位置するガラス板4b1の背面に密着するように配置される。液晶パネル5に表示される画像、すなわち液晶パネル5の透過度は、CPU50からの信号を受けた液晶駆動回路51によって制御される。
なお、複層ガラス体4bは、遊技機の外部から磁石を使って遊技球の落下経路を変化させるような不正を防止すべく、ガラス板4b1を間隔をあけて積層している。本実施例では、2枚のガラス板4b1の間に液晶パネル5を介在させているので、複層ガラス体4bを磁力がより透過しづらくなる。故に、遊技機の外部から磁石を使うような不正をより確実に防止できるのである。
特に図2及び図4に示すように、複層ガラス体4bの上部から更に上方へ向けて伸長する液晶パネル5の上方端部には、これに沿って液晶パネル5の各画素を点滅させるための入力端子が並んでいる(図示せず)。これら入力端子に電流を与えるための液晶駆動回路51を含む略矩形の板状の液晶駆動回路基板51aは、この液晶パネル5の上方端部に沿って固定されている。
特に図1乃至図4に示すように、前面ガラス扉4を正面から見て、枠体4aの上部には装飾体15が前方へ向けて突出するようにして形成されている。装飾体15の一部は、透明なアクリルレンズの如きからなるレンズ体で形成されている。装飾体15の内部は中空であってこの中空の収容部15aには、その内壁に沿って発光ダイオードや電球などの光源が収容されている(図示せず)。光源からの光は、装飾体15のレンズ体を通って外部に導かれるのである。
ここで、複層ガラス体4bがヒンジ12を軸に回動して前面ガラス扉4に後方から当接して閉じた状態で、液晶駆動回路基板51aは、枠体4aの装飾体15の収容部15aにその内部の光源と干渉することなく収容される。すなわち、液晶駆動回路基板51aは、複層ガラス体4bの開動によって装飾体15の収容部15a内を出入り自在なのである。
特に図3、図5及び図6を参照すると、バックライトユニット21は、隔壁によって隔てられた複数のセグメント23aを含む筐体23と、各セグメント23a内に配置された光源24とからなる。なお、隔壁は各光源24からの光の干渉を防止して、液晶パネル5に照射される光を独立して制御しやすくするのである。後述するように、各光源24にレンズ25を設けて光の直進性を高めたときや、各光源24同士の光の干渉を問題にしないなど、目的によっては隔壁は必ずしも必要ではない。光源は好ましくは白色の高輝度LEDである。光源24は、CPU50からの信号を受けたバックライト制御部52によってそれぞれの輝度が制御できる。
本実施例による液晶パネル5及びバックライトユニット21は、その間に遊技球の落下経路を設けているため、一般的なバックライトを具備した液晶表示器よりも光源と液晶パネルとの距離が離れている。このためバックライトユニット21からの光が液晶パネル5に良好に導かれるように、各光源24は光出射部にレンズ25を具備することが好ましい。また、通常の液晶パネルユニットの如く、液晶パネル5の面内に均一に光を拡散させる目的において且つ各光源24からの光強度分布をスムージングするために光拡散板26が液晶パネル5と光源24及びレンズ25との間に設けられている。好ましくは、光拡散板26は、複層ガラス体4bの後方に位置するガラス板4b1の前方を向いた面上に与えられる。
なお、図6は、4×5の20個のセグメント23aを含むバックライトユニット21を図示しているが、セグメント23a及び光源24の数、配置、形状等は適宜、調整される。
図7は、図6の第1列(L1)から第4列(L4)のそれぞれの列にある5つの光源24の輝度を均一且つ第1列(L1)から第4列(L4)へ向けて輝度を徐々に高めたときの液晶パネル5に照射される光強度の分布を模式的に示したものである。光拡散板26によって、第1列(L1)から第4列(L4)へ向けてなめらかな光強度分布のグラデーションが得られるのである。かかる光強度分布が液晶パネル5における画像表示と組み合わせられたとき、光源24からの光強度分布の勾配方向(第1列(L1)から第4列(L4)方向、すなわち図の上下方向)に対して角度を有した方向に液晶パネル5の光透過度の勾配方向が偶然生じた部分に「モアレ」を生じ得るのである。液晶パネル5の遊技情報としての動画像の一部に「モワレ」が現れることは、遊技者にとって意外性のある画像表示となるのである。この「モワレ」の形態は、液晶パネル5の光透過度の勾配及びバックパネルユニット21によって与えられる光強度勾配及びこれらの間の勾配の角度等によって非常に大きく変化するのである。
更に、図8は、図6の第1列(L1)から第4列(L4)へ輝度を徐々に低下せしめたとき、すなわち図7を得るための光源24の制御と上下方向に光源強度を反転させた場合の液晶パネル5に照射される光強度の分布を模式的に示したものである。図7とは逆の光強度分布のグラデーションが得られるのである。図7に示した光強度分布と交互に若しくは徐々に変化するようにバックライト駆動回路52はバックライトユニット21を制御して演出を行うのである。詳細は後述する。
以上のバックライトユニット21を具備する遊技機1の動作について図9のフローチャートに従って説明する。
遊技状態において、入賞口に遊技球が入球すると入賞状態となる(S01,S02)。入賞状態では、CPU50は、入賞処理(S02)として液晶駆動回路51に信号を送出して液晶パネル5に所定の画像を表示させるのである。これとともに、CPU50は、バックライト駆動回路51に信号を送出して、例えば、図7及び図8のような光強度の分布を所定時間毎に切り替えて、若しくは、連続的に変化するようにバックライトユニット21の光源24の輝度を変化させるのである。このとき、入賞状態を示す液晶パネル5の動画像の一部に「モワレ」が現れ得るが、液晶パネル5に表示される表示画像の制御とバックライトユニット21の制御とは一定の同期を得てはいないので、遊技毎に常に異なった画像が表示されるのである。つまり、表示に数多くのバリエーションを有し、しかも意外性のある表示が可能なのである。
入賞状態において、CPU50では内部抽選を行って「大当たり」若しくは「はずれ」を決定する。
内部抽選によって、「大当たり」が得られた場合(S03,S04)には、所定時間経過後、CPU50は、「大当たり」表示として液晶駆動回路51に信号を送出して液晶パネル5に所定の画像を表示させるのである。これとともに、CPU50は、バックライト駆動回路52に信号を送出して、例えば、図7及び図8のような光強度の分布を上記した入賞状態のときよりも短い時間毎に切り替えて、若しくは、短い時間サイクルで連続的に変化するようにして、バックライトユニット21の光源24の輝度を変化させるのである。「大当たり」の液晶パネル5に表示される画像は入賞状態を示すときの画像とは異なるから、「モワレ」などの出現状態も異なり得るのである。
一方、「はずれ」の場合(S03,S05)には、所定時間経過後、CPU50は、「はずれ」表示として液晶駆動回路51に信号を送出して液晶パネル5に所定の画像を表示させるのである。これとともに、CPU50は、バックライト駆動回路52に信号を送出して、例えば、バックライトユニット21の光源24の全て若しくは一部をオン・オフ制御して液晶表示器5の画像演出に重畳するのである。
他の実施例として、図10に示すように、各セグメント23aを覆うようにして、個別にレンズ24’を取り付けることも出来る。このときセグメント23aの形が反映された図11の如き、光強度分布が得られるのである。なお、通常の液晶パネルユニットの如く、液晶パネル5の面内に均一な光を照射する場合も考慮すると、光拡散板26の拡散能が上記した実施例の場合よりも高いことが好ましい。
更に他の実施例として、図12に示すように、各セグメント23aに複数の色の異なる光源24−1及び24−2、例えば、白色のLED24−1及び赤色のLED24−2を配置して、バックライト制御部52によって各光源24−1及び24−2の輝度を制御してもよい。本実施例では、CPU50によりバックライト駆動回路52を通じて、光源24−1又は24−2の輝度を調整して各セグメント23aから出射される光の色を制御するのである。液晶パネル5における画像表示に対応して、「モワレ」だけでなく、「オーロラ」のような色のにじみを生じた画像が得られるのである。
上記した実施例によれば、従来の遊技機と比較して、その表示に数多くのバリエーションを有し、しかも意外性のある表示が可能なのである。
なお、本発明は、上記した実施例の如く、液晶パネル5とバックライトユニット21の間に遊技球の落下流路を設けた表示器7に限定されず、通常の遊技機用の表示器においても実施できるのである。
1 遊技機
2 ハンドル
3 遊技盤
3a 遊技領域
4 前面ガラス扉
4a 枠体
4b 複層ガラス体
4b1 ガラス板
5 液晶パネル
6 本体部
7 表示器
11、12 ヒンジ
13 固定枠体
14 遮光フィルム
15 装飾体
15a 収容部
21 バックライトユニット
22 透明部
24 光源
25 レンズ
26 光拡散板
50 CPU
51 液晶駆動回路
51a 液晶駆動回路基板
52 バックライト駆動回路
2 ハンドル
3 遊技盤
3a 遊技領域
4 前面ガラス扉
4a 枠体
4b 複層ガラス体
4b1 ガラス板
5 液晶パネル
6 本体部
7 表示器
11、12 ヒンジ
13 固定枠体
14 遮光フィルム
15 装飾体
15a 収容部
21 バックライトユニット
22 透明部
24 光源
25 レンズ
26 光拡散板
50 CPU
51 液晶駆動回路
51a 液晶駆動回路基板
52 バックライト駆動回路
Claims (10)
- 遊技盤内に設けられて液晶パネルと前記液晶パネルの後方に配置された平面光源とからなる液晶表示器と、遊技状態に応じて前記液晶表示器を駆動する駆動回路と、を含む遊技機であって、
前記駆動回路は、前記液晶パネルの透過度とともに、前記平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を前記遊技状態に応じて制御することを特徴とする遊技機。 - 前記駆動回路は、前記遊技状態が入賞状態であることを表示すべく、前記平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記駆動回路は、前記遊技状態が入賞状態における抽選結果に応じて、前記平面光源の輝度及び色の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
- 前記駆動回路は、前記遊技状態に応じて、前記平面光源をオン/オフ制御することを特徴とする請求項1乃至3のうちの1に記載の遊技機。
- 前記駆動回路は、前記遊技状態に応じて、前記平面光源の発光領域のうちの一部の輝度及び色の少なくとも一方を、他の一部のそれと異なるように制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4のうちの1に記載の遊技機。
- 前記平面光源は、複数の発光ダイオード素子からなり、前記駆動回路は、前記発光ダイオード素子の輝度を制御することを特徴とする請求項1乃至5のうちの1に記載の遊技機。
- 前記発光ダイオード素子は、白色発光ダイオード素子及びこれとは異なる色の光を発する発光ダイオード素子を含むことを特徴とする請求項6記載の遊技機。
- 前記遊技盤は透明部を有し、前記平面光源は前記透明部において前記遊技盤の後方に配置されており、前記遊技盤の前方には遊技領域を保護する複数のガラス板からなる複層ガラス窓を有し、前記液晶パネルは前記透明部の前方であって、前記複層ガラス窓の前記ガラス板の間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のうちの1に記載の遊技機。
- 前記発光ダイオード素子は、光出射面にレンズを有していることを特徴とする請求項8記載の遊技機。
- 前記複層ガラス窓の前記ガラス板の間であって、前記液晶パネルの後方に光拡散板が配置されていることを特徴とする請求項8又は9記載の遊技機。
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