JP2008005721A - 冷菓製造装置および冷菓製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷菓を取り出さない状態においてメイン通路や混合用メイン通路内に存在する冷菓を再び冷却することが可能な冷菓製造装置を提供する。
【解決手段】冷菓製造装置1が備えるフロント蓋部2には、冷却シリンダ4から攪拌羽根6により押し出された冷菓を外部へ供給するメイン通路2cと、プランジャ3の近傍のメイン通路2cから分岐して冷却シリンダ4につながるバイパス通路2dが形成されている。バイパス通路2dの連結開口部2d−1は、回転軸すなわちセンターバー5の固定部位に対応する位置に形成されている。これにより、外気温の影響を受けて溶解し始めた、冷菓供給通路(メイン通路2c)の冷菓を、冷却シリンダ4内において再び冷却するために循環させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトクリームに代表される半固形状の冷菓を製造する技術に関するものであり、特に、冷菓原料または冷菓を攪拌および冷却することにより冷菓を製造または保存し、要望に応じて冷菓を取り出し可能とする冷菓製造装置等に関するものである。
一般に、ソフトクリームやシェーク等といった半固形状の冷菓は、冷却シリンダを備える冷菓製造装置を用いて、販売現場で製造、保存および販売がなされることが多い。このような冷菓製造装置では、冷却シリンダ内に冷菓原料を供給し、これを攪拌および冷却して冷菓を製造するとともに、製造された冷菓に対しても攪拌および冷却を適宜行い、これによって冷菓を保存する。つまり、冷菓を外部へ供給するまで、内部に保持された冷菓の冷却および攪拌を一定の間隔で繰り返すことにより、冷菓の品質を保持している。
製造された冷菓の取り出しは、冷却シリンダにつながる冷菓供給通路を用いる。冷菓供給通路は、プランジャ等の開閉部材により開閉可能となっており、開放状態では押圧力(加圧)による冷菓の押し出しにより、冷菓が冷却シリンダから押し出され冷菓取出口から取り出される。一方、冷菓の製造または保存時には、冷菓供給通路は閉止状態となっている。
ここで、上記冷菓供給通路は、冷却シリンダのように冷菓を攪拌および冷却するようになっておらず、しかも冷菓取出口に近い位置となっているので、冷却シリンダ内と異なり外気温の影響を受けてしまう。そのため、冷菓を供給するまでの時間が長くなると、上記冷菓供給通路の冷菓は溶解してしまい、上記開閉部材を開状態にした場合に、冷菓に押圧力がかかると、該冷菓供給通路から溶解した冷菓が一気に放出され、周囲に冷菓が飛散してしまう。さらに、冷菓を製造するために冷菓原料を攪拌および冷却するときに上記冷菓供給通路内に残存してしまった該冷菓原料は、上記開閉部材を開状態にした場合に、冷菓に押圧力がかかると、最も激しく周囲に飛散する。その結果、飛散した冷菓の洗浄、コーンカップの交換、オペレーターの手の再洗浄、さらには着衣の交換やクリーニング等を行う必要が生じる。
そこで、上記問題の解消を図るための技術が種々提案されている。例えば特許文献1には、冷却シリンダ内を攪拌するビーターを制御する制御装置を備える技術が開示されている。この技術では、冷却シリンダを冷菓から抽出するための抽出路は、開閉手段により開閉可能となっているが、上記制御装置により、開閉手段によって抽出路を開いてからビーターを動作させている。その結果、開き始めた抽出路からビーターにより加圧された冷菓が吹き出す不都合を解消することが可能となっている。
また、特許文献2には、抽出路の入口を冷却シリンダ側に拡開して形成する技術が開示されている。この技術では、ビーターの回転により撹拌される冷却シリンダ前端部の冷菓は、抽出路の入口の一側から抽出路内に入り、抽出路内部を移動した後、他側から出ていく循環を行うようになる。それゆえ、抽出路内で冷菓が滞留し、溶解することを防止または抑制できるので、冷菓取出時に溶解した冷菓が取出通路から外部に吹き出す不都合を効果的に解消することが可能となっている。
ところで、溶解した冷菓が漏れたり冷菓の品質が低下したりする事態を防止することを目的として、冷菓を循環させる技術も提案されている。具体的には、特許文献3に開示されるように、シリンダ内の冷菓取出し通路へ送るための冷菓送り通路から、冷菓をシリンダ内へ戻すための冷菓戻し通路を備える冷菓製造装置が提案されている。特許文献3に記載された冷菓製造装置201について、図11および図12を参照して説明する。
図11は、従来の冷菓製造装置を示す断面面図である。図12は、従来の冷菓製造装置において、冷菓戻し通路の具体的構成を示す説明図である。なお、図12では、3つの冷菓抽出口202eを有する構成となっており、両側の冷菓抽出口202eに対応する部分に冷却攪拌部材が接続されている。そして、中心の冷菓抽出口202eでは、両側に設けられた冷却攪拌部材から繋がる混合用メイン通路(冷菓送り通路)202b’を通って、両端の各冷却攪拌部材の冷菓が混合され供給される。
冷菓製造装置201は、図示しない冷却攪拌部材の開口部がフロント蓋部202に取り付けられる。フロント蓋部202は、図11に示すように、上記冷却攪拌部材が取り付けられる側の面において、該冷菓製造装置の開口部と嵌合する円形状の凸部である閉止壁202aの中心に、センターバー204が閉止壁202aに対して略垂直に固定されている。また、フロント蓋部202には、閉止壁202a面に対して略垂直にメイン通路202bが設けられている。メイン通路202bは、一方の開口部がメイン通路202bに設けられ、他方の開口部が閉止壁202a面上設けられたバイパス通路(冷菓戻し通路)202cを介して、該冷却攪拌部材と繋がれている。また、フロント蓋部202は、閉止壁202a面に対して平行に開閉通路(冷菓取出し通路)202dが設けられている。開閉通路202dには、開閉することにより、冷却攪拌部材からの冷菓の供給を調節するプランジャ203が設けられている。
プランジャ203が開状態の場合、上記冷却攪拌部材に備えられた押出手段により押し出された冷菓は、メイン通路202bから開閉通路202dを通って開閉通路202dの一端に設けられた冷菓抽出口202eから放出される。また、プランジャ203が閉状態の場合、上記冷却攪拌部材に備えられた押出手段により押し出された冷菓は、メイン通路202bからバイパス通路202cを通って、該冷却攪拌部材に押し戻される。
次に、図12を参照して、2種類の異なる冷菓を混合して供給する冷菓製造装置について説明する。両端の冷却攪拌部材とメイン通路202bとを繋ぐバイパス通路202cは、上述したように、一方の開口部がメイン通路202bに設けられており、他方の開口部が閉止壁202a表面に設けられている構成である。そして、両端の冷却攪拌部材と、両端のメイン通路202bおよび中心の開閉通路202dを繋ぐ混合用メイン通路202b’とを繋ぐ混合用バイパス通路202c’は、一方の開口部がメイン通路202b’に設けられており、他方の開口部が閉止壁202a表面に設けられている構成である。
上記構成により、3つのプランジャ203が閉状態の場合、両端の上記各冷却攪拌部材に備えられた押出手段により押し出された冷菓は、メイン通路202bおよび混合用メイン通路202b’からバイパス通路202cおよび混合用バイパス通路202c’を通って、該冷却攪拌部材に戻される。
特開平11−127791号公報(平成11年(1999)5月18日公開、特許第3728077号(平成17年(2005)10月7日登録)) 特開2002−176923号公報(平成14年(2002)6月25日公開) 実開平5−88287号公報(平成5年(1993)12月3日公開、実用新案登録第2516955号(平成8年(1996)8月20日登録))
上記各技術のうち、特許文献1に開示される技術は、溶解した冷菓の吹き出しを回避することは可能であるが、冷菓の溶解そのものを防止することはできない。また、待機時であってビーターが作動している場合に、開閉手段を開状態としたときには、加圧された冷菓が吹き出してしまうので、この技術では完全に冷菓の吹き出しを回避しているとは言えない。
一方、特許文献2に開示される技術は、冷菓が抽出路内全体で常時循環するので、冷菓の吹き出しだけでなく、抽出路内の冷菓が溶解することも低減することが可能である。ところが、この技術は、複数の冷菓を混合して取り出す構成の冷菓製造装置には適用できないという課題を有している。すなわち、この技術は、事実上、単一の冷却シリンダのみを備える冷菓製造装置に適用することを想定した技術であるため、一つの冷却シリンダにおいて抽出路の形状を変えることで冷菓を循環させているに過ぎない。さらに、この技術は、ビーターの装置前方側の端部に設けられた押出手段よりもさらに装置前方側において冷菓を循環させているために、冷却シリンダにおいて冷菓を再冷却することができない。
これに対して、上記特許文献3に開示される技術では、異なるソフトアイスクリーム(例えば、チョコレート風味のものとバニラ風味のもの)とが混ざったものを取り出し可能としている。言い換えれば、特許文献3では、複数種類の冷菓を、それぞれ単独でも取り出せるとともに混合しても取り出すことができる冷菓製造装置(説明の便宜上、複数種供給型の冷菓製造装置と称する)を開示している。この複数種供給型の冷菓製造装置では、図12に示すように、両端の冷却攪拌部材に設けられた両端のメイン通路202bと中心の開閉通路202dとを、それぞれ混合用メイン通路202b’で繋いでいる。それゆえ、特許文献2に開示される技術を複数種供給型の冷菓製造装置に適用した場合、それぞれのメイン通路202b内に存在する冷菓の溶解を低減することはできても、混合用メイン通路202b’内の冷菓の溶解を低減することができない。
特許文献3に開示される技術では、複数種供給型の冷菓製造装置に好ましい技術となっているので、メイン通路202b内の冷菓も混合用メイン通路202b’内の冷菓も循環させることにより、溶解した冷菓の漏れ、または冷菓の品質低下を防止することが可能となっている。
しかしながら、特許文献3の技術により、メイン通路202b内および混合用メイン通路202b’内の冷菓を循環させることが可能となったが、この技術では、特許文献2と同様に、冷菓を攪拌器とフリーザドアとの間に循環させるものであり、冷却シリンダ内において冷菓を再冷却することはできない。そのため、上記複数種供給型の冷菓製造装置においては、メイン通路202bや混合用メイン通路202b’内の冷菓を再び冷却することが可能となる技術の開発が要求されている。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷菓を取り出さない状態において開閉通路や混合用メイン通路内に存在する冷菓を再び冷却することが可能な冷菓製造装置と、その代表的な利用技術とを提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、冷却シリンダから供給路に押出手段により押し出された冷菓を再び冷却シリンダに循環させる場合、冷菓に加えられる押圧力の方向や大きさを有効に利用することで、循環効率をより一層向上できることを独自に見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明に係る冷菓製造装置は、上記の課題を解決するために、冷菓を収容する冷却シリンダと、当該冷却シリンダ内の冷菓に押圧力を加えて押し出す冷菓押出手段と、押し出された冷菓を外部に供給する冷菓供給通路と、冷菓供給通路を開閉する開閉手段と、少なくとも冷菓供給通路から分岐しており、かつ、開閉手段が冷菓供給通路を閉止している状態で冷菓を冷却シリンダ内に戻す冷菓循環通路とを備える冷菓製造装置であって、上記冷却シリンダ内には上記冷菓循環通路のシリンダ側開口部が形成されているとともに、当該シリンダ側開口部は、上記冷菓押出手段よりも装置後方側に設けられていることを特徴としている。
上記冷菓製造装置においては、上記冷菓押出手段は、冷却シリンダ内で、当該冷却シリンダの長手方向に沿った回転軸を中心として回転可能に設けられているとともに、上記冷菓循環通路のシリンダ側開口部は、装置前方から見たときに、上記回転軸近傍に形成される構成を好ましい一例として挙げることができる。
また、上記冷菓製造装置においては、上記冷却シリンダにおける装置前方側の端部面には、当該冷却シリンダの端部面を開放可能に封止する蓋部材が設けられており、上記冷菓供給通路および冷菓循環通路の少なくとも一部は、上記蓋部材に一体化して設けられていることがより好ましい。
このとき、上記開閉手段は、上記冷菓供給通路の外部に面する開口部に設けられており、上記冷菓循環通路は、上記開閉手段による開閉位置の上流側にて、上記冷菓供給通路と分岐して冷却シリンダ内につながっていることがより好ましい。
さらに、上記冷却シリンダが複数設けられており、かつ、上記蓋部材は、単独で複数の冷却シリンダの端部面を開放可能に封止するようになっているとともに、各冷却シリンダから延伸する複数の冷菓供給通路のうち、少なくとも2つから、冷菓分流通路が分岐して互いに合流しており、かつ、合流位置には、独立した開閉手段および冷菓取出口が設けられており、上記冷菓分流通路には、上記合流位置の上流側で分岐した上記冷菓循環通路が設けられていることが特に好ましい。
さらに、上記冷菓製造装置においては、上記回転軸は、その装置前方側の端部を上記蓋部材により固定支持されており、上記蓋部材には、上記冷菓循環通路のシリンダ側に面する連結開口部が設けられており、かつ、連結開口部の形成位置は、上記蓋部材における回転軸の固定位置に一致する領域内となっており、さらに、上記回転軸の装置前方側の端部には、一方が上記連結開口部につながり他方が冷却シリンダ内につながる延長貫通孔が形成されており、上記蓋部材の上記冷菓循環通路から循環する冷菓は、上記延長貫通孔を経由して冷却シリンダ内に戻ることがより好ましい。
本発明には、上記冷菓製造装置に加えて、次の工程を含む冷菓製造方法が含まれてもよい。すなわち、本発明に係る冷菓製造方法としては、開閉可能な冷菓供給通路につながる冷却シリンダを用いて冷菓を製造する方法であって、上記冷菓供給通路を閉止した状態で、上記冷却シリンダ内で冷菓の原料を連続的に攪拌しながら冷却することによって、冷菓を製造する製造工程と、上記冷菓供給通路を閉止した状態で、上記冷却シリンダ内で冷菓を間欠的に攪拌しながら冷却することによって、冷菓を保存する待機工程と、上記冷菓供給通路を開放した状態で、上記冷却シリンダ内で冷菓を攪拌しながら冷菓を冷菓供給通路から押し出す取出工程と、上記製造工程および待機工程と並行して、上記冷菓供給通路内の冷菓を上記冷却シリンダに循環させる循環工程とを含んでおり、上記循環工程では、少なくとも外気温の影響を受けて溶解し始めた上記冷菓供給路の冷菓を、上記冷却シリンダ内において再び冷却するために循環させる方法を挙げることができる。このとき、上記冷菓がソフトクリームである例を好ましい一例として挙げることができる。
以上のように、本発明は、一方の開口部が冷菓供給通路に面しており、他方の開口部が冷却シリンダ内に面している冷菓循環通路を有しており、この冷菓循環通路は、開閉手段が閉状態で、かつ、冷菓押出手段が冷菓を押し出している状態で、冷菓押出手段による押圧力を冷却シリンダ内に逃がすように設けられている構成である。
この構成では、冷却シリンダ内の冷菓に与えられる押圧力は、冷菓供給通路の冷菓に与えられる押圧力よりも小さくできるため、冷菓供給通路の冷菓を、冷菓循環通路を通って冷却シリンダ内に循環させやすくすることができる。これにより、外気温の影響を受けて溶解し始めた供給路の冷菓を、冷却部材内において再び冷却することが可能となるために、冷菓製造装置内の冷菓を一定の粘度に保つことが可能となる。それゆえ、本発明によれば、外気温の影響を受けやすい冷菓供給通路に存在する冷菓を、冷却可能な冷却シリンダ内へ戻すことができるために、該冷菓供給通路において冷菓を溶解させてしまうことを抑制することができる。
その結果、冷菓を供給する場合に、冷菓供給通路において冷菓の溶解を防止または回避できるとともに、溶解した冷菓が、外部に面した開口部から周囲に飛散することを確実に防止することが可能となるという効果を奏する。また、溶解した冷菓を廃棄する必要がないために、冷菓原料を無駄にすることも抑制できるという効果も奏する。本発明は、特に、複数の冷却シリンダを備える複数種供給型の冷菓製造装置に好適に用いることができる。
本発明の一実施形態について図1〜図10に基づいて説明すると以下の通りであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明に係る冷菓製造装置は、ソフトクリームやシェーク等といった半固形状の冷菓を製造するものであり、内部に供給された冷菓原料を攪拌および冷却することにより冷菓を製造するとともに、該冷菓を押し出すための押出手段(冷菓押出手段)を有する冷却攪拌部材(冷却手段、冷却シリンダ)と、前記冷却攪拌部材から前記押出手段により押し出された冷菓を外部へ供給するための該冷却攪拌部材から外部へと繋がる供給路(冷菓供給通路)と、該供給路の外部に面する開口部を開閉することにより冷菓の供給を調節する開閉部材(開閉手段)とが設けられた蓋部とから構成されている。さらに、本発明に係る冷菓製造装置は、上記供給路と上記冷却攪拌部材とをつなぐバイパス手段(冷菓循環通路)を備えることにより、該供給部において冷菓が外気温の影響により溶解することを抑制する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る冷菓製造装置1について、図1〜図6を参照して説明する。図1は、本発明に係る冷菓製造装置の一実施形態の要部を示す部分断面図である。
冷菓製造装置1は、図1に示すように、フロント蓋部(蓋部材)2と、プランジャ(開閉手段)3と、冷却シリンダ4とを備えている。冷却シリンダ4は、略円筒形状(シリンダ形状)となっており、その一端が開口している(開口部4a)。そして、冷却シリンダ4の内部には、センターバー(回転軸)5と攪拌羽根6およびブレード7とが備えられている。
フロント蓋部2は、冷却シリンダ4の装置前方側の開口部4aを封止するためのものであり、該開口部に対して着脱可能に取り付けられる。つまり、フロント蓋部2は、冷却シリンダ4における装置前方側の端部面を開放可能に封止するようになっている。本実施形態では、フロント蓋部2には、冷却シリンダ4に取り付けられる側の面すなわち冷却シリンダ4の内部側の面(以下、説明の便宜上、単に内面と称する)において、冷却シリンダ4の開口部4aと嵌合する円形状の凸部である閉止壁2aが設けられている。フロント蓋部2は、冷却シリンダ4の開口部4aを閉止壁2aに嵌合させることにより冷却シリンダ4すなわち冷菓製造装置1の本体に取り付けられる。なお、フロント蓋部2の冷却シリンダ4の開口部4aへの取り付け手段としては、特に限定されるものではない。
上記閉止壁2aには、冷却シリンダ4内に備えられたセンターバー5の端部が凹凸嵌合するための凹部(軸受)であるセンターバー用凹部2bが設けられている。また、フロント蓋部2には、その内面に対して垂直に、冷却シリンダ4から押し出された冷菓が通るためのメイン通路(冷菓供給通路)2cが設けられている。また、センターバー用凹部2bとメイン通路2cとは、バイパス通路(冷菓循環通路)2dによって繋がれている。
上記メイン通路2cは、開閉通路2f(冷菓供給通路)につながっており、メイン通路2cおよび開閉通路2fは連続して冷菓供給通路を形成している。
上記開閉通路2fは、フロント蓋部2を貫通するように形成されており、内部にプランジャ3が挿入されている。プランジャ3は、開閉通路2fにおいて移動可能となっており、開閉通路2fの閉止および開放を調節する。つまり、プランジャ3は、冷菓供給通路を開閉可能とする開閉部材となっている。
上記メイン通路2cおよび開閉通路2fを連続した冷菓供給通路として見れば、プランジャ3の存在する開閉位置にて、冷菓供給通路は冷菓抽出口(冷菓取出口)2eにつながっており、上記プランジャ3は、冷菓供給通路内を移動可能とすることで当該冷菓供給通路を開閉するようになっている。プランジャ3を開放状態にすることにより、メイン通路2cと開閉通路2fとをつなげることができるため、冷却シリンダ4から押し出された冷菓は、開閉通路2fの一端に設けられた冷菓抽出口2eから供給される。
なお、プランジャ3は、上述した構成に限られず、冷菓供給通路を開閉可能とする構成であればよい。さらに、本発明では、冷却シリンダ4内から冷菓を取り出すための手段は、上記のような冷菓供給通路を開閉する構成以外の構成を用いてよいことは言うまでも無い。
上記メイン通路2cからは、上記バイパス通路2dが分岐している。つまり、バイパス通路2dは、一方の開口部がメイン通路2cに設けられており、他方の開口部はフロント蓋部2の内面(本実施形態では閉止壁2aのセンターバー用凹部2b)に設けられる。なお、バイパス通路2dの詳細に関しては後述する。
上記バイパス通路2dは、冷菓供給通路であるメイン通路2cおよび開閉通路2fとは異なり、冷菓を冷却シリンダ4に戻すための冷菓循環通路となっている。本実施形態では、これら冷菓供給通路および冷菓循環通路はフロント蓋部2内に形成される孔として設けられているが、本発明の具体的な構成はこの例のようにフロント蓋部2に一体化して設けられる構成に限定されるものではなく、配管としてフロント蓋部2と独立して別途形成される構成であってもよいし、一部のみ一体化し、一部は別部材として設けられる構成であってもよい。
冷却シリンダ4は、前述したように略円筒形状を有しており、その一端(装置前方側)の開口部4aはフロント蓋部2により封止されている。さらに、冷却シリンダ4の周囲には、図示しない冷却器(冷却手段、冷却部)が設けられている。冷却器は、冷却シリンダ4内を所定の温度に冷却する。
図2は、図1に示す冷菓製造装置1の全体構成を示す断面図である。図2に示すように、冷却シリンダ4の内側には、上述したように、センターバー5と、攪拌羽根6およびブレード7とが備えられている。本実施形態では、センターバー5、攪拌羽根6、およびブレード7は、冷菓を冷却シリンダ4内において攪拌するための攪拌部(冷菓攪拌手段)となっており、さらにセンターバー5が固定攪拌部材、攪拌羽根6およびブレード7が回転攪拌部材となっている。言い換えれば、本発明においては、冷却シリンダ4内の攪拌部は、固定攪拌部材としてのセンターバー5と、センターバー5を中心に回転する回転攪拌部材としての攪拌羽根6およびブレード7とを備える構成となっており、センターバー5を回転軸として回転可能となっている。
上記センターバー5は、回転せずに固定された状態となっており、攪拌羽根6の螺旋形状に沿って押し出される冷菓の回転方向の邪魔板として機能する。すなわち、センターバー5は、製造された冷菓が攪拌羽根6によりメイン通路2cへ押し出される際に、攪拌羽根6と冷菓との共回りを防止または抑制する役割を果たす。本実施形態では、センターバー5は、フロント蓋部2に着脱可能に固定されているとともに、当該センターバー5のフロント蓋部2側の端部が、センターバー5の本体部よりも外径の大きいグリップ部5bとなっている。このグリップ部5bは、フロント蓋部2のセンターバー用凹部2bと凹凸嵌合して支持される。つまり、センターバー用凹部2bはセンターバー5の軸受として機能する。
センターバー5の具体的な形状は特に限定されるものではなく、攪拌羽根6と冷菓とが一緒に回ることを抑制する固定攪拌部材として機能し得るような形状であればよいが、本実施形態では、断面構造が十字形状のものを用いている。このような形状であれば、中心部から四方に突出する板により冷菓が一緒に回ることを抑制することができる。したがって、センターバー5としては、十字に限らず、中心から外部に向かって板状の部位が突出するような断面形状を有する形状のものを好適に用いることができる。
上記攪拌羽根6は、図2に示すように、螺旋形状をしており、回転することにより冷却シリンダ4内の冷菓を攪拌するとともに、開口部4a側に移動させる。この攪拌羽根6にはブレード7が設けられている。このブレード7は、冷却シリンダ4内表面で冷却され、固化した冷菓を掻き取るためのものであり、冷却シリンダ4の長手方向に沿って、かつ、冷却シリンダ4の内周面に接触するように設けられている。
冷却シリンダ4の開口部4a側を装置前方側とし反対側を装置後方側としたとき、上記攪拌羽根6の装置前方側の端部には、オーガ(冷菓押出手段)6aが設けられている。このオーガ6aは、メイン通路2cに対して攪拌羽根6の回転に伴い冷菓に押圧力を与えるための板状の押板である。オーガ6aの具体的な形状は特に限定されないが、一般的には、冷却シリンダ4の断面全体に広がり、上記端部に偏在する程度に急峻な螺旋形状である構成を挙げることができる。
さらに、攪拌羽根6の装置前方側の端部には、オーガ6aに周りを囲まれるように第1挿入口9が設けられている。また、攪拌羽根6の装置後方側の端部には、第2挿入口10が設けられている。第1挿入口9および第2挿入口10は、センターバー5を挿入して位置決めするためのものである。
すなわち、冷菓の製造時においては、攪拌羽根6(およびブレード7)は、センターバー5を基軸(回転軸)として回転することにより冷菓または冷菓原料を攪拌する。そのため、攪拌羽根6は、センターバー5に対して回転可能に組み合わせられ、かつ、攪拌羽根6に組み合わせられた状態でセンターバー5は回転中心に位置決めされる必要がある。そこで、第1挿入口9によりセンターバー5の装置前方側を回転可能に支持し、第2挿入口10によりセンターバー5の装置後方側を回転可能に支持する。これによりフロント蓋部2を開口部4aに取り付けた状態で、フロント蓋部2の内面に固定されるセンターバー5は、冷却シリンダ4内の中心軸に位置決めされ、このセンターバー5の周囲に回転可能に攪拌羽根6(およびブレード7)が設けられることになる。
なお、フロント蓋部2、プランジャ3、冷却シリンダ4、攪拌羽根6、ブレード7等の具体的な構成としては、特に限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で公知の形状や材質等を好適に用いることができる。
本実施形態の冷菓製造装置1では、冷菓供給通路(メイン通路2c)から分岐しており、かつ、プランジャ3がメイン通路2cを閉止している状態で冷菓を冷却シリンダ4内に戻すバイパス通路2dを備えている。本発明では、冷却シリンダ4内に形成される、バイパス通路2dの開口部(シリンダ側開口部)の形成位置が、プランジャ3の閉止状態において、攪拌羽根6(特にオーガ6a)により冷菓に加えられる押圧力が、メイン通路2c内の冷菓に加えられる押圧力よりも小さくなる位置となっている。この点について、より詳細に説明する。
図1に示すように、メイン通路2cは、攪拌羽根6の回転軸方向(センターバー5の長手方向)に沿った方向に延伸しており、その延伸方向に交差する方向に動作するプランジャ3によって開閉可能となっている。ここで、バイパス通路2dは、プランジャ3による開閉位置の上流側の位置にて、メイン通路2cと分岐して冷却シリンダ4内につながっている。
ここで、バイパス通路2dにおいてシリンダ側に設けられている連結開口部2d−1は、センターバー5のグリップ部5bを嵌合させるセンターバー用凹部2bの位置に形成されているとともに、ここに嵌合するグリップ部5bには、当該グリップ部5bを貫通するように延長バイパス通路(延長貫通孔)5aが形成されている。したがって、図3に示すように、フロント蓋部2により冷却シリンダ4の開口部4aを封止すれば、センターバー用凹部2bにグリップ部5bが嵌合するので、フロント蓋部2のバイパス通路2dとセンターバー5の延長バイパス通路5aとがつながる。
言い換えれば、バイパス通路2dの連結開口部2d−1は、センターバー5すなわち攪拌羽根6の回転軸に一致する位置に形成されており、センターバー5のグリップ部5bには、連結開口部2d−1につながるように、延長バイパス通路(延長貫通孔)5aの開口部が形成されていることになる。この位置では、プランジャ3がメイン通路2cを閉止している状態において、攪拌羽根6およびオーガ6aにより冷菓に加えられる押圧力が、上記メイン通路2c内の冷菓に加えられる押圧力よりも小さくなっている。
つまり、図1ないし図3に示すように、冷却シリンダ4の装置前方側の端部において、オーガ6aは冷却シリンダ4の前面に対して冷菓を押し出すように機能するが、回転軸部分にはオーガ6aが存在しないので、この位置では、冷菓は攪拌羽根6の攪拌による押圧力しか作用しないことになる。一方、メイン通路2cでは、オーガ6aから直接冷菓に押圧力が加えられ冷却シリンダ4外部に冷菓を押し出すことになるので、回転軸と略一致する位置と比べて物理的に大きな力が加えられる。
したがって、相対的に冷菓に対する押圧力が大きい(強い)状態となるメイン通路2cから、押圧力が小さい(弱い)状態となる回転軸近傍部分をつなぐようにバイパス通路2dを設けることによって、図3に示すように、プランジャ3が閉止状態のときには、メイン通路2cの冷菓は、バイパス通路2d(および延長バイパス通路5a)を経由して冷却シリンダ4内に戻ることになる。これによって、メイン通路2c内の冷菓が外気温の影響により溶解し始めても、冷却シリンダ4に回収されて再度冷却されるので、冷菓の溶解そのものを防止することが可能となる。
しかも、メイン通路2cやバイパス通路2d内を循環する冷菓の量は、冷却シリンダ4内全体の冷菓と比べると無視できる程度に少ないため、冷菓の循環を継続しても冷菓の攪拌および冷却にはほとんど影響を与えない。それゆえ、冷菓の品質が低下するような事態も確実かつ有効に回避することができる。
ここで、バイパス通路2dの連結開口部2d−1の形成位置を、フロント蓋部2を取り付けた状態で、装置前面から見て特定すれば、上記回転軸近傍であると言うことができる。
連結開口部2d−1の形成位置は回転軸にほぼ一致するような位置であればよいが、回転軸すなわちセンターバー5はある程度の直径を有しているので、回転軸よりも径の小さい連結開口部2d−1を形成する場合には、回転軸の軸中心にほぼ一致させる必要はない。また、オーガ6aとセンターバー5との間にある程度のマージンを設ける必要があることから、回転軸に一致しなくても近接する位置であれば、連結開口部2d−1の形成位置として十分に有効である。
さらに、図1に示すように、バイパス通路2dの他方の開口部、すなわちメイン通路側開口部2d−2は、できるだけプランジャ3近傍に設けることが好ましい。メイン通路2cの冷菓は、プランジャ3近傍にあるものほど冷却シリンダ4からの距離が遠く、外気温の影響を受けやすい。また、粘度の低下した冷菓ほど、より低い押圧力でバイパス通路2dを介して冷却シリンダ4に押し戻すことができる。そのため、メイン通路側開口部2d−2をできるだけプランジャ3近傍に設けることにより、メイン通路2cにおいて最も粘度の低下した冷菓を、効率よくバイパス通路2dを介して冷却シリンダ4内に戻すことが可能となる。その結果、冷菓製造装置1内の冷菓を一定の粘度に保つことが可能となる。
このように、バイパス通路2dの連結開口部2d−1は、フロント蓋部2における回転軸、すなわちセンターバー5の固定位置に一致するか接する領域内に設ければよい。また、本実施形態では、センターバー5の端部には、一方が連結開口部2d−1につながり他方が冷却シリンダ4内につながる延長バイパス通路5aが形成されており、フロント蓋部2のバイパス通路2dから循環する冷菓は、上記延長バイパス通路5aを経由して冷却シリンダ4内に戻るようになっている。ここで、センターバー5に設けられる延長バイパス通路5aの形状や形成位置等については特に限定されない。
例えば、上記グリップ部5bには、図1および図3に示すように、延長バイパス通路5aにおいて、連結開口部2d−1につながる開口部を形成するが、このグリップ部5bの具体的な形状およびここに形成される開口部の形状は特に限定されない。本実施形態では、グリップ部5bは、フロント蓋部2側から見た場合、三角形状を有しているが、これに限定されるものではなく、真円形状以外のものであればよい。すなわち、上記グリップ部5bが、角部を有する形状や扁平率の高い楕円形状等である場合、該グリップ部5bとセンターバー用凹部2bとの互いの角部同士が嵌め合う。そのため、センターバー5が冷菓の回転に対して十分有効に固定される。
また、上記グリップ部5bが角部を有する場合の形状としては、八角形状、六角形状、四角形状、三角形状等が挙げられる。しかしながら、上記グリップ部5bの形状は、角部の数が多くなるにつれて円形状に近づく。このため、上記軸受の角部の数が多くなると、攪拌羽根6の回転により、上記軸受がセンターバー用凹部2bに対して滑りやすくなり、センターバー5が冷菓の回転に対して固定されにくくなる。それゆえ、上記軸受の形状は、角部の数が少なければ尚好ましく、楕円形状や三角形状であれば特に好ましい。
さらに、センターバー5の延長バイパス通路5aは、グリップ部5bを貫通する1つの貫通孔となっていてもよいが、この構成に限定されるものではなく分岐していてもよい。つまり、延長バイパス通路5aは、図3に示すように、連結開口部2d−1につながる方が単一の開口部となる一方、冷却シリンダ4内につながる方が複数の開口部となるように分岐している構成を挙げることができる。
本実施形態では、グリップ部5bの外径はセンターバー5の本体部よりも大きくなっているのに対して、本体部は外径が相対的に小さく、かつ、前述したように例えば十字形状となっている。そこで、グリップ部5bと本体部との接点において、図3に示すように、十字形状の突出する板と板との間に4つの開口部を設ける(図中では2つのみ図示)ことにより、センターバー5の具体的形状に合わせた延長バイパス通路5aを形成することが可能となる。
ここで、本発明は、単独の冷却シリンダ4のみを有するタイプの冷菓製造装置に好適に用いることができるだけでなく、複数の冷却シリンダ4を備える複数種供給型に対して特に好適に用いることができる。冷却シリンダ4を一つのみしか有さないタイプは、一種類の冷菓しか供給できないが、複数の冷却シリンダ4を備えることにより、同時に複数種類の冷菓を供給できるだけでなく、異なる種類の冷菓を混合して別種の冷菓として供給することも可能になる。
すなわち、本実施形態の冷菓製造装置1は、複数の冷却シリンダ4を備える複数種供給型であって、フロント蓋部2には複数のプランジャ3および冷菓抽出口2eが備えられている。複数種供給型の冷菓製造装置1が備えるフロント蓋部2の一例について図5および図6を参照して説明する。図5は、複数種供給型の冷菓製造装置1に設けられたバイパス通路の具体的構成の一例を示しており、図6は、複数種供給型の冷菓製造装置1に設けられたバイパス通路の他の一例を示している。
図5および図6に示す構成では、3つの冷菓抽出口2eを有する構成となっており、両側の冷菓抽出口2eに対応する部分にそれぞれ独立して冷却シリンダ4が接続されている。そして、中心の冷菓抽出口2eは、両側に設けられた冷却シリンダ4から繋がる混合用メイン通路2c’を通って、両端の各冷却シリンダ4の冷菓が混合され供給される。つまり、単独のフロント蓋部2で複数の冷却シリンダ4の端部面(装置前方側の開口部4a)を封止するようになっている。
両端の冷却シリンダ4とメイン通路2cとをつなぐバイパス通路2dは、上述したように、一方の開口部(メイン通路側開口部2d−2)がメイン通路2cに設けられており、他方の開口部(連結開口部2d−1)がセンターバー用凹部2bに設けられている構成である。そして、両端の冷却シリンダ4と、各冷却シリンダ4および中心の開閉通路2fを繋ぐ混合用メイン通路2c’とを繋ぐ混合用バイパス通路2d’は、一方の開口部が中心の開閉通路2fと混合用メイン通路2c’とに跨る位置に設けられており、他方の開口部がセンターバー用凹部2bに設けられている構成である。
つまり、各冷却シリンダ4から延伸する2つのメイン通路2cから、冷菓分流通路となる混合用メイン通路2c’がそれぞれ分岐して合流しており、合流位置にもプランジャ3および開閉通路2fが設けられている。そして、上記混合用メイン通路2c’にも、混合用バイパス通路2d’が設けられている。
上記構成により、3つのプランジャ3が閉止状態の場合、両端の各冷却シリンダ4に備えられた攪拌羽根6により押し出された冷菓は、メイン通路2cおよび混合用メイン通路2c’からバイパス通路2dおよび混合用バイパス通路2d’を通って、センターバー用凹部2bに押し出される。そして、センターバー用凹部2bには、センターバー5が凹凸嵌合されているために、センターバー用凹部2bに押し出された冷菓は、センターバー5に設けられた延長バイパス通路5aを通って、冷却シリンダ4内へ戻され、冷却される(図3参照)。
なお、混合用バイパス通路2d’は、図6に示すように、混合用メイン通路2c’のみに面している構成であってもよいが、図5に示すように、混合用メイン通路2c’および中心の開閉通路2fの両方に面している構成、言い換えれば、混合用メイン通路2c’における混合用バイパス通路2d’の分岐位置が合流位置の手前となっている構成であれば、冷菓の循環効率が高くなる。
次に、上記冷菓製造装置1の動作、すなわち本発明に係る冷菓製造方法の一例について図3および図4を参照して説明する。図3は、冷菓製造装置1において、プランジャ3が閉止状態にある場合の冷菓の流れを示しており、図4は、冷菓製造装置1において、プランジャ3が開放状態にある場合の冷菓の流れを示している。以下の例では、製造される冷菓としてソフトクリームを挙げる。
まず、図示しない冷菓原料供給源から、ソフトクリームの原料(以下、単に原料と称する)を冷却シリンダ4に供給する。そして、冷却シリンダ4の周囲に設けられた冷却器が冷却運転を開始するとともに、攪拌羽根6(およびブレード7)がセンターバー5を基軸として回転する。これにより、冷却シリンダ4内に供給された原料が冷却および攪拌されて、しだいにその粘性を増加させ、ソフトクリームが製造される。このように、ソフトクリームの製造は、攪拌羽根6が連続的に上記原料を攪拌しながら、上記冷却器により冷却することにより行われる。この工程(製造工程)では、ソフトクリームの製造に至るまでは、原料は基本的に液状である。そして、冷却シリンダ4内において製造されたソフトクリームは、回転している攪拌羽根6の螺旋形状に沿って、冷却シリンダ4の開口部4a側(装置前方側)へ押し出される。なお、製造されたソフトクリームは、冷却され粘性が増加することによって半固形状態となっている。
ここで、ソフトクリームの製造中、またはソフトクリームを取り出さないとき(待機中)では、プランジャ3は閉止状態となっている。このとき、攪拌羽根6の螺旋形状に沿って押し出されたソフトクリームは、オーガ6aによってメイン通路2cに押し出される。このとき、図3に示すように、フロント蓋部2のバイパス通路2dおよびセンターバー5の延長バイパス通路5aは連続した一つの冷菓循環通路となっており、メイン通路2cにおけるプランジャ3の近傍の位置(開閉位置近傍)から、冷却シリンダ4内、特に攪拌羽根6のオーガ6aよりも装置後方側となる位置をつないでいる。
この状態では、バイパス通路2dのメイン通路側開口部2d−2近傍と、冷却シリンダ4内に設けられた延長バイパス通路5aの開口部近傍との間では、ソフトクリームに加えられる押圧力に差が生じる。すなわち、メイン通路側開口部2d−2近傍では、常にオーガ6aによりソフトクリームに押圧力が加えられているが、冷却シリンダ4内に設けられた延長バイパス通路5aの開口部近傍では、冷却シリンダ4内のオーガ6aの向こう側(装置後方側)であるために、攪拌羽根6により、攪拌力およびオーガ6aよりも弱い押圧力がソフトクリームに加えられている。
より具体的には、オーガ6aによる押圧力は、常にソフトクリームを押し出すための力として作用するので、メイン通路2c内では、常に冷却シリンダ4側から外側に向かって力が加えられていることになる。一方、延長バイパス通路5aの開口部近傍では、攪拌羽根6によりソフトクリームに対して攪拌力およびオーガ6aよりも弱い押圧力が加えられているが、この攪拌力およびオーガ6aよりも弱い押圧力は、例えば、本実施形態では、ソフトクリームをかき混ぜるために加えられる力およびソフトクリームを装置前方側に向かって押し出すための力として作用するので、オーガ6aによる上記押圧力に比べて力の方向は分散するようになっている。
この状態をソフトクリームの圧力から見れば、メイン通路2c内では、特定方向に大きなベクトルの力がソフトクリームに直接加えられるため、ソフトクリームそのものの圧力も高くなるのに対して、冷却シリンダ4内では、ソフトクリームに加えられる力は分散的であるため、ソフトクリームそのものの圧力も低くなる。また、オーガ6aによる押圧力の印加方向(押圧力を加える方向)から見れば、メイン通路2c内のソフトクリームに加えられた押圧力は、バイパス通路2dおよび延長バイパス通路5aを経由して冷却シリンダ4内に逃がされることになる。
そのため、メイン通路2c内のソフトクリームは、バイパス通路2dおよび延長バイパス通路5aを介して、より低圧な(押圧力の小さい)冷却シリンダ4内に押し戻される。このときソフトクリームが溶解していたり、所望の半固形状態に至らない粘性の低い状態となっていたりしても、冷却シリンダ4に押し戻されるので、再び冷却される。
その結果、外気温の影響を受けて溶解し始めたメイン通路2cのソフトクリームを、冷却シリンダ4内において再び冷却することが可能となるために、製造中または待機中のソフトクリーム(冷菓)を一定の状態に保つことが可能となる。
なお、本実施形態では、プランジャ3が閉止状態にあるときには、攪拌羽根6およびオーガ6aにより、一定の時間間隔でソフトクリームを押し出すことが好ましい。メイン通路2cは外気温の影響を受けるために、メイン通路2cのソフトクリームに対してあまり長期間押圧力を与えない場合には、メイン通路2cにおいてソフトクリームが溶解し始める。そのため、プランジャ3が閉状態にある場合に、一定の時間間隔でメイン通路2cのソフトクリームを押し出すように設定しておくことが非常に好ましい。このように、待機中には、攪拌羽根6が間欠的にソフトクリームを攪拌しながら、上記冷却器により冷却することにより、ソフトクリームを一定の状態に保つことができる。
また、プランジャ3が閉止状態にあるとき、すなわち、ソフトクリームの販売待機状態にあるとき、一定の時間間隔で攪拌羽根6およびオーガ6aにより、ソフトクリームを循環させたとしても、次の循環を行う前であって、ソフトクリームが溶解し始めているときにソフトクリームを販売すると、溶解し始めたソフトクリームが供給される。そこで、本実施形態の冷菓製造装置1では、ソフトクリームの販売時に(プランジャ3を開放状態とするとき)、プランジャ3を開放状態とする前に、攪拌羽根6およびオーガ6aを強制的に作動させることが可能な作動開始手段を備えていることが好ましい。
上記作動開始手段を設けることにより、ソフトクリーム販売時に、ソフトクリームが溶解し始めていたとしても、攪拌羽根6およびオーガ6aを作動させ、溶解し始めたソフトクリームを冷却シリンダ4内に循環させることができる。なお、上記作動開始手段は、一度操作すると、攪拌羽根6およびオーガ6aによる押出動作を所定の時間(約10秒前後)行う構成であってもよいし、手動により操作している時間だけ攪拌羽根6およびオーガ6aによる押出動作を行う構成であってもよい。なお、本発明において、上記作動開始手段の詳細な具体例としては、例えば、特開平7−087898号公報に開示されている構成を好ましく援用することができる。
次に、製造されたソフトクリームを取り出すときには、プランジャ3を開放状態とする。この場合は、図4に示すように、プランジャ3が下方の位置(図3参照)から上方の位置に移動するので、メイン通路2cおよび開閉通路2fがつなげられ、メイン通路2cおよび開閉通路2fを通って、開閉通路2fの一端に設けられた冷菓抽出口2eから外部にソフトクリームが供給される。
その後、ソフトクリームの製造および保存を停止した後には、冷菓製造装置1の殺菌を行う。まず、冷却器を制御する冷凍回路を逆転させ、冷却シリンダ4の外壁にホットガスを循環させることにより、ソフトクリームを加熱して法定殺菌条件に達するまで温度を上昇させる。これと同時に、ソフトクリームの接触する冷却シリンダ4以外の部位、すなわちフロント蓋部2のメイン通路2c、バイパス通路2d、開閉通路2f等も殺菌する。
このとき、従来の一般的な構成では、フロント蓋部2のプランジャ3周辺部位の温度が上昇しにくかったが、本発明では、メイン通路2cおよび開閉通路2fに加えてバイパス通路2dを有しているため、フロント蓋部2全体、特にプランジャ3周辺部位の温度を効率的に上昇させることができる。したがって、本発明に係る冷菓製造装置では、冷菓の製造だけでなく、その後の殺菌についても十分な効果を発揮できる。
洗浄時、フロント蓋部2を脱離するが、本実施形態の冷菓製造装置1では、センターバー5とフロント蓋部2とが分離可能であるので、フロント蓋部2、センターバー5、および攪拌羽根6(およびブレード7)をそれぞれ分離して洗浄することができる。同様に、洗浄後に、冷却シリンダ4に攪拌羽根6およびフロント蓋部2を取り付ける場合にも、センターバー5を第1挿入口9および第2挿入口10に挿入することにより攪拌羽根6に取り付けた後、ブレード7を攪拌羽根6に取り付けたものを冷却シリンダ4内に取り付け、フロント蓋部2を冷却シリンダ4に取り付けるという動作が可能である。その結果、フロント蓋部2および冷菓押出部の着脱を容易とすることができる。
このように、本発明に係る冷菓製造方法では、冷菓供給通路(メイン通路2c)を閉止した状態で、冷却シリンダ4内でソフトクリーム等の冷菓の原料を連続的に攪拌しながら冷却することによって、冷菓を製造する製造工程と、冷菓供給通路(メイン通路2c)を閉止した状態で、冷却シリンダ4内で冷菓を間欠的に攪拌しながら冷却することによって、冷菓を保存する待機工程と、冷菓供給通路(メイン通路2c)を開放した状態で、冷却シリンダ4内で冷菓を攪拌しながら冷菓を冷菓供給通路(メイン通路2cおよび開閉通路2f)から押し出す取出工程と、上記製造工程および待機工程と並行して、冷菓供給通路(メイン通路2c)内の冷菓を冷却シリンダ4に循環させる循環工程とを含んでおり、上記循環工程では、少なくとも外気温の影響を受けて溶解し始めた、冷菓供給通路(メイン通路2c)の冷菓を、冷却シリンダ4内において再び冷却するために循環させるようになっている。
前述したように、製造工程の当初では、冷菓の原料は基本的に液状であり、製造工程が進行すれば冷菓は半固形状態となっていく。また、取出工程や待機工程では、冷菓は半固形状態となっている。本発明では、例えば待機工程において、冷菓供給通路にて半固形状態の冷菓が溶解して液状になったとしても、循環工程を実施することにより、溶解した冷菓を冷却可能な領域に循環させることができる。
ここで、製造工程、待機工程、取出工程、循環工程という工程の区別は、本発明の作用、機能および特徴を製造方法として明確にすることを目的としているものであって、製造方法の時系列に沿った区別ではないことは言うまでも無い。例えば、前述した冷菓製造装置1の動作(冷菓製造方法)の説明からも明らかなように、循環工程は製造工程および待機工程と並行して行うことが可能となっている。さらには、冷菓の製造販売を継続している限り(前述した製造および保存を停止して殺菌に至るまでの間)、販売された冷菓の量すなわち減少した冷菓の量を補充すべく、連続的に原料が供給されて冷菓が製造される。したがって、製造工程は、製造販売の開始時にのみ行われる工程ではなく、待機工程とともに適宜実施される工程である。
以上のように、本実施形態の冷菓製造装置1は、外気温の影響を受けやすいメイン通路2cに存在する冷菓を、冷却可能な冷却シリンダ4内へ戻すことができるために、メイン通路2cにおいて冷菓を溶解させてしまうことを防止または抑制することができる。その結果、冷菓を供給する場合に、メイン通路2cにおいて溶解した冷菓が、外部に面した開口部から周囲に飛散することを有効に回避することができるだけでなく、溶解した冷菓を廃棄する必要がないために、冷菓原料を無駄にすることも抑制できる。特に本発明は、複数の冷却シリンダ4を備える複数種供給型の冷菓製造装置に好適に用いることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る冷菓製造装置11について、図7および図8を参照して説明する。なお、第1実施形態の冷菓製造装置1における構成要素と、同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付記し、その説明は省略する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る冷菓製造装置11の概略構成を示す断面図である。なお、図7では各部の構造の理解が容易になるように分解図としている。また、図8は、冷菓製造装置11において、プランジャ3が閉止状態にある場合の冷菓の流れを示す部分断面図である。
図7および図8に示すように、本実施形態の冷菓製造装置11は、第1実施形態に係る冷菓製造装置1と基本的に同様の構成を有しているが、蓋部材および固定攪拌部材として、第1実施形態で説明したフロント蓋部2およびセンターバー5とは異なる構成のフロント蓋部12およびセンターバー15を用いる点が異なっている。
すなわち、本実施形態では、図7に示すように、フロント蓋部12の内面において、冷却シリンダ4の開口部と嵌合する円形状の凸部である閉止壁12aの中心に、センターバー15が閉止壁12aに対して略垂直に固定されている。
なお、センターバー15のフロント蓋部12への固定位置は、固定状態を安定化させるために、平板の幅と同程度の外径を有する軸部15bとなっており、この軸部15b内に、センターバー15の延長バイパス通路15a(延長貫通孔)が形成されている。
上記メイン通路12c、バイパス通路12d、および開閉通路12fの形状は第1実施形態と同一であるが、バイパス通路12dは、センターバー15の延長バイパス通路15aに直接つながって連続している。すなわち、センターバー15がフロント蓋部12から着脱できない状態で固定されているため、フロント蓋部12のバイパス通路12dとセンターバーに形成される延長バイパス通路15aは、連続して一体化した通路となるようにセンターバー15に形成されている。したがって、開口部15cが、実質的に、バイパス通路12dのシリンダ側開口部に相当する。
次に、上記冷菓製造装置11の動作、すなわち本発明に係る冷菓製造方法の一例について図8を参照して説明する。なお、この例でも、製造される冷菓としてソフトクリームを挙げる。
まず、図示しない冷菓原料供給源から、ソフトクリームの原料を冷却シリンダ4に供給する。そして、冷却シリンダ4の周囲に設けられた冷却器が冷却運転を開始するとともに、攪拌羽根6(およびブレード7)がセンターバー15を基軸として回転する。これにより、冷却シリンダ4内に供給された原料が冷却および攪拌されて、しだいにその粘性を増加させ、ソフトクリームが製造される。そして、冷却シリンダ4内において製造されたソフトクリームは、回転している攪拌羽根6の螺旋形状に沿って、冷却シリンダ4の開口部側(装置前方側)へ押し出される。
ソフトクリームの製造中または待機中では、プランジャ3は閉止状態となっている。このとき、攪拌羽根6の螺旋形状に沿って押し出されたソフトクリームは、オーガ6aによってメイン通路12cに押し出される。このとき、図8に示すように、フロント蓋部12のバイパス通路12dおよびセンターバー15の延長バイパス通路15aは連続した一つの冷菓循環通路となっており、メイン通路12cにおけるプランジャ3の近傍の位置(開閉位置近傍)から、冷却シリンダ4内、特に攪拌羽根6のオーガ6aよりも装置後方側となる位置をつないでいる。
この状態では、バイパス通路12dのメイン通路側開口部(分岐位置)近傍と、冷却シリンダ4内に設けられた軸部15bの開口部15c近傍との間では、ソフトクリームに加えられる押圧力に差が生じる。すなわち、分岐位置の近傍では、常にオーガ6aによりソフトクリームに押圧力が加えられているが、冷却シリンダ4内のオーガ6aの向こう側(装置後方側)では攪拌羽根6による攪拌圧力しか加えられない。そのため、メイン通路12c内のソフトクリームは、バイパス通路12dおよび延長バイパス通路15aを介して、より押圧力の小さい冷却シリンダ4内に押し戻される。このときソフトクリームが溶解していたり、所望の半固形状態に至らない粘性の低い状態となっていたりしても、冷却シリンダ4に押し戻されるので、再び冷却される。
その結果、外気温の影響を受けて溶解し始めたメイン通路12cのソフトクリームを、冷却シリンダ4内において再び冷却することが可能となるために、製造中または待機中のソフトクリーム(冷菓)を一定の状態に保つことが可能となる。
以上のように、本実施形態の冷菓製造装置11は、前記第1実施形態で説明した冷菓製造装置1とは、センターバー15が着脱不能となっている点で異なるが、前記第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、本実施形態の構成も、複数の冷却シリンダ4を備える複数種供給型の冷菓製造装置(図5および図6参照)に好適に用いることができることはいうまでもない。
また、本実施形態では、冷菓循環通路は、上記バイパス通路12dおよび延長バイパス通路15aをつないだ構成となっているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。本実施形態のように、センターバー15のフロント蓋部12に固定されている構成では、最初から1本につながったバイパス通路を形成してもよい。複数のバイパス通路を接続して1本の冷菓循環通路を形成する構成、あるいは、最初から1本のバイパス通路を冷菓循環通路として形成する構成の何れを採用するかについては、フロント蓋部12や冷菓製造装置の具体的形状や種類、さらには製造する冷菓の種類や物性等に応じて適宜設定することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る冷菓製造装置21について、図9および図10を参照して説明する。なお、第1実施形態の冷菓製造装置1または第2実施形態の冷菓製造装置11における構成要素と、同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付記し、その説明は省略する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る冷菓製造装置21の概略構成を示す断面図である。なお、図9では各部の構造の理解が容易になるように分解図としている。また、図10は、冷菓製造装置21において、プランジャ3が閉止状態にある場合の冷菓の流れを示す部分断面図である。
図9および図10に示すように、本実施形態の冷菓製造装置21も、第1実施形態に係る冷菓製造装置1と基本的に同様の構成を有しているが、蓋部材および固定攪拌部材として、第1実施形態で説明したフロント蓋部2およびセンターバー5とは異なる構成のフロント蓋部22およびセンターバー25を用いる点が異なっている。
すなわち、本実施形態では、図9に示すように、フロント蓋部22の内面においてセンターバー25が閉止壁22aに対して略垂直に固定されていること、センターバー15が、フロント蓋部22への固定位置は、平板の幅と同程度の外径を有する軸部25bとなっていることについては前記第2実施形態の冷菓製造装置11と同様の構成を有しているが、フロント蓋部22のバイパス通路22dの形状と、センターバー25の軸部25bにはめ込むブッシング28の構成が異なっている。
図9および図10に示すように、ブッシング28には、軸部25bを挿入するための挿入孔28b(図9参照)に沿って、延長バイパス通路28a(延長貫通孔)が形成されている。この延長バイパス通路28aはフロント蓋部22に設けられるバイパス通路22dとつながるようになっている。すなわち、前記第1実施形態と同様に、ブッシング28に軸部25bを挿入してセンターバー25をフロント蓋部22に固定した状態では、延長バイパス通路28aのフロント蓋部22側の開口部は、バイパス通路22dのシリンダ側の連結開口部につながる。これによって、バイパス通路22dおよび延長バイパス通路28aは連続して一体化した冷菓循環通路となる。
このように、シリンダ側開口部が、フロント蓋部22におけるセンターバー25の固定位置に一致する領域内に設けられなくても、この位置では、冷菓は攪拌羽根6の攪拌による押圧力しか作用しないことになる。それゆえ、メイン通路22cに存在する冷菓と比較して押圧力が小さくなるので、冷菓循環通路として十分有効に機能する。もちろん、本実施形態のバイパス通路22dの形状はこれに限定されるものではない。
次に、上記冷菓製造装置21の動作、すなわち本発明に係る冷菓製造方法の一例について図10を参照して説明する。なお、この例でも、製造される冷菓としてソフトクリームを挙げる。
まず、図示しない冷菓原料供給源から、ソフトクリームの原料を冷却シリンダ4に供給する。そして、冷却シリンダ4の周囲に設けられた冷却器が冷却運転を開始するとともに、攪拌羽根6(およびブレード7)がセンターバー25を基軸として回転する。これにより、冷却シリンダ4内に供給された原料が冷却および攪拌されて、しだいにその粘性を増加させ、ソフトクリームが製造される。そして、冷却シリンダ4内において製造されたソフトクリームは、回転している攪拌羽根6の螺旋形状に沿って、冷却シリンダ4の開口部側(装置前方側)へ押し出される。
ソフトクリームの製造中または待機中では、プランジャ3は閉止状態となっている。このとき、攪拌羽根6の螺旋形状に沿って押し出されたソフトクリームは、オーガ6aによってメイン通路22cに押し出される。このとき、図10に示すように、フロント蓋部22のバイパス通路22dおよびブッシング28の延長バイパス通路28aは連続した一つの冷菓循環通路となっており、メイン通路22cにおけるプランジャ3の近傍の位置(開閉位置近傍)から、冷却シリンダ4内、特に攪拌羽根6のオーガ6aよりも装置後方側となる位置をつないでいる。
この状態では、バイパス通路22dのメイン通路側開口部(分岐位置)近傍と、冷却シリンダ4内に設けられたブッシング28の開口部近傍との間では、ソフトクリームに加えられる押圧力に差が生じる。すなわち、分岐位置の近傍では、常にオーガ6aによりソフトクリームに押圧力が加えられているが、冷却シリンダ4内のオーガ6aの向こう側(装置後方側)では攪拌羽根6による攪拌力しか加えられない。そのため、メイン通路22c内のソフトクリームは、バイパス通路22dおよび延長バイパス通路28aを介して、より押圧力の小さい冷却シリンダ4内に押し戻される。このときソフトクリームが溶解していたり、所望の半固形状態に至らない粘性の低い状態となっていたりしても、冷却シリンダ4に押し戻されるので、再び冷却される。
その結果、外気温の影響を受けて溶解し始めたメイン通路22cのソフトクリームを、冷却シリンダ4内において再び冷却することが可能となるために、製造中または待機中のソフトクリーム(冷菓)を一定の状態に保つことが可能となる。
なお、本発明では、図10に示す構成から明らかなように、ブッシング28は、センターバー25をフロント蓋部22に固定するための構成要素の一つである。したがって、ブッシング28は、本発明における「冷菓押出部」あるいは、冷菓押出部を構成する「固定攪拌部材」または「回転軸」の一部として含まれることは言うまでもない。
以上のように、本実施形態の冷菓製造装置21は、前記第1実施形態で説明した冷菓製造装置1または第2実施形態で説明した冷菓製造装置11とは、シリンダ側開口部の形成位置が相違する点で異なるが、前記第1実施形態または第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。なお、本実施形態の構成も、複数の冷却シリンダ4を備える複数種供給型の冷菓製造装置(図5および図6参照)に好適に用いることができることはいうまでもない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。すなわち、本発明は、オーガとバイパス通路との位置関係を成り立たせれば、上述した実施形態1〜3の構成に限られない。
本発明は、ソフトクリームやシェーク等といった半固形状の冷菓を製造する冷菓製造装置に関する分野に好適に用いることができるだけでなく、冷菓製造装置の製造に関する分野、例えば、部品の製造に関する分野に好適に用いることができ、さらには、冷菓製造方法の分野にも広く用いることができる。
本発明に係る冷菓製造装置の一実施形態の要部を示す部分断面図である。 図1に示す冷菓製造装置の全体構成を示す断面図である。 上記冷菓製造装置において、プランジャが閉止状態にある場合の冷菓の流れを模式的に説明する部分断面図である。 上記冷菓製造装置において、プランジャが開放状態にある場合の冷菓の流れを模式的に説明する部分断面図である。 複数種類の冷菓の混合に対応可能な冷菓製造装置に用いられるフロント蓋部において、バイパス通路の具体的構成を示す正面図である。 図5に示すフロント蓋部においてバイパス通路の他の一例に係る具体的構成を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る冷菓製造装置の概略構成を示す断面図である。 上記冷菓製造装置において、プランジャが閉止状態にある場合の冷菓の流れを模式的に説明する部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係る冷菓製造装置の概略構成を示す断面図である。 上記冷菓製造装置において、プランジャが閉止状態にある場合の冷菓の流れを模式的に説明する部分断面図である。 従来の冷菓製造装置を示す断面図である。 従来の冷菓製造装置に用いられるフロント蓋部において、バイパス通路の具体的構成を示す正面図である。
符号の説明
1、11、21 冷菓製造装置
2、12、22 フロント蓋部(蓋部材)
2a、12a、22a 閉止壁
2b センターバー用凹部
2c、12c、22c メイン通路(冷菓供給通路)
2c’ 混合用メイン通路(冷菓分流通路)
2d、12d、22d バイパス通路(冷菓循環通路)
2d’ 混合用バイパス通路(冷菓循環通路)
2d−1 連結開口部
2e、12e、22e 冷菓抽出口(開口部)
2f、12f、22f 開閉通路(冷菓供給通路)
3 プランジャ(開閉手段)
4 冷却シリンダ
5、15、25 センターバー(回転軸)
5a、15a、28a 延長バイパス通路(延長貫通孔)
6 攪拌羽根
6a オーガ(冷菓押出手段)
7 ブレード
18、28 ブッシング(回転軸)
9 第1挿入口
10 第2挿入口

Claims (8)

  1. 冷菓を収容する冷却シリンダと、当該冷却シリンダ内の冷菓に押圧力を加えて押し出す冷菓押出手段と、押し出された冷菓を外部に供給する冷菓供給通路と、冷菓供給通路を開閉する開閉手段と、少なくとも冷菓供給通路から分岐しており、かつ、開閉手段が冷菓供給通路を閉止している状態で冷菓を冷却シリンダ内に戻す冷菓循環通路とを備える冷菓製造装置であって、
    上記冷却シリンダ内には上記冷菓循環通路のシリンダ側開口部が形成されているとともに、
    当該シリンダ側開口部は、上記冷菓押出手段よりも装置後方側に設けられていることを特徴とする冷菓製造装置。
  2. 上記冷菓押出手段は、上記冷却シリンダ内で、当該冷却シリンダの長手方向に沿った回転軸を中心として回転可能に設けられているとともに、
    上記冷菓循環通路のシリンダ側開口部は、装置前方から見たときに、上記回転軸近傍に形成されることを特徴とする請求項1に記載の冷菓製造装置。
  3. 上記冷却シリンダにおける装置前方側の端部面には、当該冷却シリンダの端部面を開放可能に封止する蓋部材が設けられており、
    上記冷菓供給通路および上記冷菓循環通路の少なくとも一部は、上記蓋部材に一体化して設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の冷菓製造装置。
  4. 上記開閉手段は、上記冷菓供給通路の外部に面する開口部に設けられており、
    上記冷菓循環通路は、上記開閉手段による開閉位置の上流側にて、上記冷菓供給通路と分岐して冷却シリンダ内につながっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の冷菓製造装置。
  5. さらに、上記冷却シリンダが複数設けられており、かつ、上記蓋部材は、単独で複数の冷却シリンダの端部面を開放可能に封止するようになっているとともに、
    各冷却シリンダから延伸する複数の冷菓供給通路のうち、少なくとも2つから、冷菓分流通路が分岐して互いに合流しており、かつ、合流位置には、独立した開閉手段および冷菓取出口が設けられており、
    上記冷菓分流通路には、上記合流位置の上流側で分岐した上記冷菓循環通路が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の冷菓製造装置。
  6. 上記回転軸は、その装置前方側の端部を上記蓋部材により固定支持されており、
    上記蓋部材には、上記冷菓循環通路のシリンダ側に面する連結開口部が設けられており、かつ、連結開口部の形成位置は、上記蓋部材における回転軸の固定位置に一致する領域内となっており、
    さらに、上記回転軸の装置前方側の端部には、一方が上記連結開口部につながり他方が冷却シリンダ内につながる延長貫通孔が形成されており、
    上記蓋部材の上記冷菓循環通路から循環する冷菓は、上記延長貫通孔を経由して冷却シリンダ内に戻ることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の冷菓製造装置。
  7. 開閉可能な冷菓供給通路につながる冷却シリンダを用いて冷菓を製造する方法であって、
    上記冷菓供給通路を閉止した状態で、上記冷却シリンダ内で冷菓の原料を連続的に攪拌しながら冷却することによって、冷菓を製造する製造工程と、
    上記冷菓供給通路を閉止した状態で、上記冷却シリンダ内で冷菓を間欠的に攪拌しながら冷却することによって、冷菓を保存する待機工程と、
    上記冷菓供給通路を開放した状態で、上記冷却シリンダ内で冷菓を攪拌しながら冷菓を冷菓供給通路から押し出す取出工程と、
    上記製造工程および待機工程と並行して、上記冷菓供給通路内の冷菓を上記冷却シリンダに循環させる循環工程とを含んでおり、
    上記循環工程では、少なくとも外気温の影響を受けて溶解し始めた上記冷菓供給路の冷菓を、上記冷却シリンダ内において再び冷却するために循環させることを特徴とする冷菓製造方法。
  8. 上記冷菓がソフトクリームであることを特徴とする請求項7に記載の冷菓製造方法。
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