JP2008003899A - 情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 情報処理装置を停止状態から動作状態に高速に移行させることができる情報処理装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 印刷装置100のCPU103は、HDD109に記憶された複数種類の起動プログラムの中からいずれかの起動プログラムを選択する。CPU103は、選択された起動プログラムがHDD109の第1パーティションに記憶されていない場合は、第1パーティションよりもデータ読出し速度の低い第4パーティションから第1パーティションに起動プログラムを転送する。CPU103は、第1パーティションに記憶された起動プログラムを実行することで、高速に情報処理装置を停止状態から動作状態に高速に移行させることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、情報処理装置及びその制御方法に関する。
従来から、装置を停止状態から動作状態に起動(初期化)させるために起動プログラムを実行する技術が知られている。そして、起動プログラムを複数種類備え、複数の起動プログラムの中からいずれかを選択して実行する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)
特開平8−179937号公報
特許文献1の装置は、複数種類の起動プログラムを複数のROMに格納しておき、いずれかのROMから起動プログラムを読み出して実行するものであった。しかし、複数種類の起動プログラムを記憶するために複数のROMを設けることはコストがかかるとともに、起動プログラムを入れ替えるような場合にも煩雑な作業が必要となる。そこで、複数の起動プログラムを格納するためにROMではない大容量の記憶手段(例えばハードディスク)を用いることが考えられる。ところが、大容量の記憶手段は、記憶領域によってデータの読出し/書き込み速度が異なる場合があり、このことが要因で起動プログラムを高速に読み出せない場合がある。例えば、ハードディスクでは、ディスクの外周側よりもディスクの内周側の方がデータの読出し/書き込み速度が遅いことが知られている。このような大容量の記憶手段において起動プログラムを高速に読み出せるようにするには、起動プログラムを読出し速度が速い領域(ハードディスクにおける外周側)に記憶させれば良い。しかし、複数種類の起動プログラムのすべてを読出し速度が高い領域に記憶させることとすると、起動プログラム以外の他のデータを記憶させる領域が読出し速度の低い領域となってしまうという問題がある。
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、複数種類の起動プログラムのいずれかを選択して実行する情報処理装置及びその制御方法において、記憶手段におけるデータの読出し速度の高い領域を複数種類の起動プログラムで占有することなく、起動プログラムの読出し時間を適切に短縮して情報処理装置を停止状態から動作状態に高速に移行させることができる情報処理装置及びその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させるための複数種類の起動プログラムを記憶する記憶手段であって、前記起動プログラムを読み出す読出し速度が高速な第1の記憶領域と該第1の記憶領域より前記読出し速度が低速な第2の記憶領域を有する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数種類の起動プログラムの中からいずれかの起動プログラムを選択する起動プログラム選択手段と、前記起動プログラム選択手段により選択された起動プログラムであって前記第1の記憶領域に記憶された起動プログラムを実行して前記情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させる実行手段と、前記第2の記憶領域に記憶された前記複数種類の起動プログラムのうち、前記起動プログラム選択手段により選択された起動プログラムを前記第1の記憶領域に記憶させるよう前記記憶手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置の制御方法は、情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させるための複数種類の起動プログラムを記憶する記憶手段であって、前記起動プログラムを読み出す読出し速度が高速な第1の記憶領域と該第1の記憶領域より前記読出し速度が低速な第2の記憶領域を有する記憶手段を有する情報処理装置の制御方法であって、前記記憶手段に記憶された前記複数種類の起動プログラムの中からいずれかの起動プログラムを選択する起動プログラム選択工程と、前記起動プログラム選択工程により選択された起動プログラムであって前記第1の記憶領域に記憶された起動プログラムを実行して前記情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させる実行工程と、前記第2の記憶領域に記憶された前記複数種類の起動プログラムのうち、前記起動プログラム選択工程により選択された起動プログラムを前記第1の記憶領域に記憶させるよう前記記憶手段を制御する制御工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、複数種類の起動プログラムのいずれかを選択して実行する情報処理装置及びその制御方法において、記憶手段におけるデータの読出し速度の高い領域を複数種類の起動プログラムで占有することなく、起動プログラムの読出し時間を適切に短縮して情報処理装置を停止状態から動作状態に高速に移行させることができる情報処理装置及びその制御方法を提供することができる。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施形態に対応する印刷装置100の制御構成を示すブロック図である。
図1において106はスキャナ部であり、複数枚の原稿(紙等のシートに画像が印刷されたもの)を光学的に読み取って画像データを生成するとともに、読み取られた画像データに対して画像処理(例えば、シェーディング補正処理)を実行する。そして、スキャナ部106は、画像処理が実行された複数ページの画像データを1つの印刷ジョブとしてハードディスク(HDD)109へ記憶させる。
105はプリンタ部であり、HDD109に記憶された印刷ジョブに基づいて、複数のシートSに印刷処理を実行する。なお、印刷ジョブは複数ページの画像データから構成されているので、複数の画像データが複数のシートの各々に印刷処理される。
CPU103は、BOOTROM101又はHDD109から読み込んだプログラムをSDRAM102へ書き込み、SDRAM102を用いてプログラムを実行することで印刷装置100の全体を制御する。
HDD109は、PCIコントローラ107を介してバスコントローラ104上のPCIバスに接続される。また、IDEコントローラ108は、HDD109からPCIバスへのデータの出力及びPCIバスからHDD109へのデータの入力を制御する制御装置として機能する。
操作パネル114は、プリンタ部105やスキャナ部106等を用いた印刷処理を実行する際の印刷条件(印刷部数、印刷に用いる用紙のサイズ、両面印刷の有無等)を印刷装置100の操作者が設定するためのものである。印刷装置100の操作者は、操作パネル114を介して印刷条件を入力することができる。また、操作パネル114を介して入力された内容はCPU103により解釈されて、指定された印刷条件にて印刷処理が実行されるようCPU103がプリンタ部105及びスキャナ部106を制御する。
バスコントローラ104は、BOOTROM101、SDRAM102、CPU103、PCIコントローラ107、プリンタ部105、スキャナ部106、操作パネル114と接続される。そして、バスコントローラ104は、各部間でデータの送受信を制御するものであり、バスブリッジとして機能する。
また、印刷装置100は、機能部113とSDRAM102に各々別系統で電力を供給する電源110を有する。電源110は、電源系統111を介して機能部113で電力を供給するとともに、電源系統112を介してSDRAM102へ電力を供給する。なお、CPU103は、印刷装置100が一定時間に渡って動作をしない状態(例えば、スキャナ部106及びプリンタ部105が一定時間に渡って動作しない状態)となった場合に、印刷装置100を省電力状態へ移行させる。そして、印刷装置100を省電力状態へ移行させるとCPU103が判断すると、CPU103は、電源系統111を介した機能部113への電力供給を停止させる。一方で、CPU103は、電源系統112を介したSDRAM102への電力供給は停止させない。
次に、HDD109のハードウェア構成について図2を用いて説明する。
図2において3001は磁気記録材料であるディスクであり、3003はディスク3001へのデータの書き込み及びディスク3001からのデータの読出しを行うためのヘッドである。また、3002は、ヘッド3003をディスク3001の任意の位置に移動させるためのアームである。ディスク3001は、不図示のモータにより一定速度で回転するよう制御される。一定速度で回転するディスク3001に対してヘッド3003を任意の位置に移動させることで、ディスク3001上の同心円上の領域にデータを書き込み/読出しさせることができる。
次に、HDD109におけるデータの管理方法について図3を用いて説明する。
ディスクを利用した記憶媒体では、データは同心円状に分割されて記録される。これらの円周によって分割される同心円状の領域がトラックであり、図3における3410及び3411に相当する。そして、トラックをさらに放射状に等分した部分をセクタといい、ディスク状の記録媒体における最小の記録単位(例えば、512バイト)となる。図3においては、3401〜3403がトラック3410に含まれるセクタであり、3404〜3406がトラック3411に含まれるセクタである。CPU103は例えばSDRAM102に記憶されたデータをHDD109へ書き込む際、あるいは読み出す際に、セクタ番号を指定することでデータを記憶させる領域を指定する。そして、CPU103からセクタ番号の指定を受けたIDEコントローラ108がRAM102から受信したデータを指定されたセクタへ書き込むよう制御する。なお、複数のセクタをまとめたものをクラスタといい、CPU103は、HDD109とのデータの送受信においてセクタ番号を指定するのではなく、クラスタ番号を指定するようにしてもよい。以下の説明においては、CPU103はクラスタ番号を指定し、IDEコントローラは指定されたクラスタ番号に相当する複数のセクタ領域にデータを書き込み/読出しするものとする。なお、セクタ番号とクラスタ番号との対応関係については、HDD109に予め記憶させておくものとする。
CPU103は、HDD109におけるデータの管理をファイル単位で行うものであり、図4に示すファイル管理テーブルを用いてデータの管理を行う。このようにデータをファイル単位で扱うシステムのことをファイルシステムという。
図4は、2つのファイルを管理する際にファイルシステムが作成するファイル管理テーブルを示すものである。なお、ここでは2つのファイルを管理するものとしたが、任意の数のファイルを管理することができるのはいうまでもない。
図4のテーブルは、ファイル名が“First File Name”であるファイルと、ファイル名が“Second File Name”であるファイルの2種類を管理するためのテーブルである。テーブルの内容としては、ファイル名、サイズ、ファイル作成日、クラスタ番号がある。ここで、クラスタ番号とは、前述したように複数のセクタを単位としたものであり、ファイルの書き出し位置を示すものである。例えば、“First File Name”のファイル名のファイルについては、クラスタ番号08からファイルを構成するデータの書き出しがされていることを示す。また、“Second File Name”のファイル名のファイルについては、クラスタ番号08からファイルを構成するデータの書き出しがされていることを示す。
なお、各クラスタは8つのセクタから構成されるものであり、各セクタが512byteであるとすると、各クラスタのデータサイズは4Kbyteとなる。図5は、各クラスタに対して記憶されているデータの例を示したものである。
次に、印刷装置100を停止状態から動作状態に移行させるために、CPU103に起動プログラムを実行させることについて説明する。
印刷装置100のCPU103は、印刷装置100へ電源が投入されたことに応じて、印刷装置100の全体を停止状態から動作状態へ移行させるために起動プログラムを実行する。CPU103は、起動プログラムを実行することで、バスコントローラ104を介して接続されたプリンタ部105、スキャナ部106を含む印刷装置100の各部を初期化して停止状態から動作状態へ移行させる。なお、印刷装置100のHDD109には、起動プログラムとして複数種類の起動プログラムが記憶されている。そして、CPU103は複数種類の起動プログラムの中からいずれかの起動プログラムを実行させることにより、印刷装置100を停止状態から動作状態に移行させる。
なお、CPU103は、起動プログラムをHDD109から読み出してSDRAM102へ展開した上で、SDRAM102に展開されたプログラムを実行する必要がある。ところが、CPU103は、起動プログラムをHDD109から読み出すためにはHDD109を初期化する必要がある。そこで、CPU103は、起動プログラムをHDD109から読み出すのに先立って、BOOTROM101に記憶されたブートプログラムをSDRAM102へ読み出して実行し、このブートプログラムによりHDD109から起動プログラムを読み出す。
なお、起動プログラムが複数種類あるのは、例えば、印刷装置100のSDRAM102の容量に応じて、実行できるプログラムのデータサイズが異なるからである。本実施形態における印刷装置100は、SDRAM102を種々の容量のメモリに交換可能である。そこで、HDD109にはSDRAM102の容量に応じた複数種類の起動プログラムを予め記憶させておき、実際のSDRAM102の容量に応じて適切な起動プログラムを選択して実行すれば適切な動作が可能となる。
ここで、HDD109に記憶される複数種類の起動プログラムからいずれかの起動プログラムを選択する方法について図6及び図7を用いて説明する。
なお、図6のフローチャートはCPU103がBOOTROM101に記憶されたプログラムをSDRAM102に読み込むことにより実行される。
図6のステップS601でCPU103は、バスコントローラ104を介して接続されたSDRAM102と通信し、SDRAM102が記憶可能な最大データ容量に関する情報を取得し、SDRAMの容量が512MBか否かを判定する。なお、本実施形態における印刷装置100は、SDRAMの最大データ量量が512Mbyteのものと、256Mbyteのものとのいずれかを接続可能であるものとする。
ステップS601で512MBであると判定した場合はステップS602へ進み、そうでなければステップS606へ進む。
ステップS602でCPU103は、起動プログラムとして起動プログラムAを選択する。一方、ステップS606でCPU103は、起動プログラムとして起動プログラムBを選択する。
ここで、複数種類の起動プログラムがHDD109にどのように格納されているかについて、図7を用いて説明する。
図7は、HDD109のディスク3001の記憶領域を説明するものであり、記憶領域として第1パーティションから第4パーティションまで4つのパーティションが存在することを示している。第1パーティション7002はディスク3001の最外周部分に位置し、第2パーティション7003は第1パーティション7002の内周に位置する。また、第3パーティション7004は第2パーティション7003の内周に位置し、第4パーティション7005は第3パーティション7004の内周に位置する。そして、ディスク3001は円状のディスクの中心を軸として一定速度で回転するので、外周になるほどヘッド3003に対するディスク3001の移動速度が高くなる。すなわち、外周のパーティションほど、ヘッド3003がデータの読み出し/書き込みをする速度が高くなる。例えば、第1パーティションにおけるデータの読み出し/書き込み速度の平均値が約25Mbyteとなる一方で、第4パーティションにおけるデータの読み出し/書き込み速度の平均値が約15Mbyteとなる。
印刷装置100に電源を投入した後は、なるべく早く印刷装置100を停止状態から動作状態に移行させることが求められており、起動プログラムをHDD109からSDRAM102に高速に読み出すことが必要となる。そこで、本実施形態では、起動プログラムとして用いられるものを、HDD109の外周部分の第1パーティションに記憶させておくことで、起動プログラムをHDD109からSDRAM102に高速に読み出すことを可能とする。ただし、第1パーティションは、データを高速に読み出せる/書き込めることから、起動プログラム以外のデータ(例えば、画像データ)を記憶させるための領域として活用されるものである。そこで、本実施形態では起動プログラムA及び起動プログラムBを第4パーティションに記憶させておき、ステップS602又は606で選択された起動プログラムを第4パーティションから第1パーティションに転送させる。
ステップS603でCPU103は、ステップS602で選択された起動プログラムAが第1パーティションに記憶されているか否かを判断し、記憶されていればステップS605へ進み、そうでなければステップS604へ進む。
ステップS604でCPU103は、起動プログラムAが第1パーティションに記憶されていないことから、第4パーティションに記憶された起動プログラムAを第1パーティションに転送させる。
ステップS605でCPU103は、HDD109の第1パーティションに記憶された起動プログラムAを実行することで、印刷装置100を停止状態から動作状態へ移行させる。
ステップS607でCPU103は、ステップS606で選択された起動プログラムBが第1パーティションに記憶されているか否かを判断し、記憶されていればステップS609へ進み、そうでなければステップS608へ進む。
ステップS608でCPU103は、起動プログラムBが第1パーティションに記憶されていないことを判断する。そして、CPU103は、第4パーティションに記憶された起動プログラムBを第1パーティションに転送させる。
ステップS609でCPU103は、HDD109の第1パーティションに記憶された起動プログラムBを実行することで、印刷装置100を停止状態から動作状態へ移行させる。
以上のように、複数種類の起動プログラム(A及びB)をデータの読出し/書き込み速度の低い第4パーティションに記憶させておく一方で、起動プログラムとして選択されたものを、第4パーティションから第1パーティションに転送させておく。このようにすることで、第4パーティションから第1パーティションに起動プログラムを転送する負担はかかる。しかし、第4パーティションから第1パーティションに一旦転送された起動プログラムは、印刷装置100への電力投入が遮断された場合であっても第1パーティションに記憶されつづける。これにより、第1パーティションに記憶された起動プログラムを実行する場合に、HDD109からSDRAM102への起動プログラムの読出しを高速に実行することができる。
なお、上記の説明では起動プログラムとして起動プログラムA及びBの2種類であるものとして説明したが、2種類≧の任意の種類であっても良い。
また、上記の説明では複数種類の起動プログラムを第4パーティションに記憶させておき、印刷装置100の起動に用いるものとして選択された起動プログラムを第4パーティションから第1パーティションに転送するものであったが、他の態様であっても良い。つまり、複数種類の起動プログラムを記憶させておく領域(パーティション)よりも外周の領域(パーティション)に選択された起動プログラムを転送させるようにすれば良い。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態は、複数種類の起動プログラムのうち、印刷装置100の起動に用いるものとして選択された起動プログラムを第4パーティションから第1パーティションに転送するものであった。
それに対して第2実施形態は、起動プログラムに加え、他のファイルをも第4パーティションから第1パーティションに転送するものである。
ここで、他のファイルとは、操作パネル114に表示する言語に関する言語ファイルであるものとする。印刷装置100は、日本に限らず言語体系のことなる世界各国で使用される可能性がある。そして、印刷装置100を世界各国で利用できるようにするには各国の言語体系にあわせて操作パネル114に表示する文字を切り替える必要がある。例えば、印刷装置100を出荷する国に応じた言語ファイルのみをHDD109に記憶させておけばよいのであるが、言語体系の分だけ製品仕様(HDD109に記憶させる言語ファイル)を異ならせる必要がある。このような煩雑な作業を無くすためには、印刷装置100が使用される可能性のある複数の言語体系のすべてについての複数の言語ファイルをHDD109に記憶させておけばよい。そして本実施形態では、印刷装置100が使用される可能性のある複数の言語体系のすべてについての複数の言語ファイルをHDD109に記憶させておく構成をとる。
ところで、印刷装置100が使用される可能性のある複数の言語体系のすべてについての複数の言語ファイルをHDD109に記憶させておく構成を考える。そうすると、この構成では、実際に利用する言語ファイルをHDD109において高速なデータの読出し/書き出しが行える領域に記憶させておくことが望ましい。
そこで、本実施形態では、第1実施形態にて実際に利用する起動プログラムをHDD109の第1パーティションに記憶させてたのと同様に、実際に利用する言語ファイルを第1パーティションに記憶させるものとする。
図8は、複数種類の言語ファイルからいずれかの言語ファイルを選択する動作を示すフローチャートである。
なお、ステップS801〜809は、第1実施形態のステップS601〜609と同様であるので説明を省略する。また、複数種類の言語ファイルは、第4パーティション記憶されているものとする。
ステップS810でCPU103は、HDD109に記憶された複数種類の言語ファイルの中からいずれかの言語ファイルを選択する。なお、いずれの言語ファイルを用いるかは、印刷装置100の操作者が操作パネル104を介して設定することができる。そして、ステップS810でCPU103は、操作者により設定された言語を確認することにより言語ファイルを選択する。
ステップS811でCPU103は、ステップS811にて選択された言語ファイルが第1パーティションに記憶されているか否かを判断し、記憶されていればステップS813へ進み、そうでなければステップS812へ進む。
ステップS812でCPU103は、選択された言語ファイルが第1パーティションに記憶されていないことから、第4パーティションに記憶された言語ファイルを第1パーティションに転送させる。
ステップS813でCPU103は、HDD109の第1パーティションに記憶された言語ファイルを読み込む。そして、ステップS814でCPU103は、読み込んだ言語ファイルを用いて操作パネル114に操作画面の表示を行う。
以上のように、言語ファイルをデータの読出し/書き込み速度の低い第4パーティションに記憶させておく一方で、言語ファイルとして選択されたものを、第4パーティションから第1パーティションに転送させておく。このようにすることで、第4パーティションから第1パーティションに言語ファイルを転送する負担はかかる。しかし、第4パーティションから第1パーティションに一旦転送された言語ファイルは、印刷装置100への電力投入が遮断された場合であっても第1パーティションに記憶されつづける。これにより、言語ファイルの読出しを高速に実行することができる。
なお、上記の説明では複数種類の言語ファイルを第4パーティションに記憶させておき、操作画面の表示に用いるものとして選択された言語ファイルを第4パーティションから第1パーティションに転送するものであったが、他の態様であっても良い。つまり、複数種類の言語ファイルを記憶させておく領域(パーティション)よりも外周の領域(パーティション)に、選択された言語ファイルを転送させるようにすれば良い。
<他の実施形態>
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても達成される。この場合、そのシステムあるいは装置のコンピュータが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行すること前述した実施形態の機能を実現する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
印刷装置100の制御構成を示すブロック図である。 HDD109のハードウェア構成を示す図である。 HDD109におけるデータの管理方法を説明する図である。 ファイル管理テーブルを示す図である。 各クラスタに対して記憶されているデータの例を示した図である。 複数種類の起動プログラムからいずれかの起動プログラムを選択する動作を示すフローチャートである。 HDD109のディスク3001の記憶領域を説明する図である。 複数種類の言語ファイルからいずれかの言語ファイルを選択する動作を示すフローチャートである。
符号の説明
101 BOOTROM
103 CPU
109 HDD

Claims (7)

  1. 情報処理装置であって、
    前記情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させるための複数種類の起動プログラムを記憶する記憶手段であって、前記起動プログラムを読み出す読出し速度が高速な第1の記憶領域と該第1の記憶領域より前記読出し速度が低速な第2の記憶領域を有する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数種類の起動プログラムの中からいずれかの起動プログラムを選択する起動プログラム選択手段と、
    前記起動プログラム選択手段により選択された起動プログラムであって前記第1の記憶領域に記憶された起動プログラムを実行して前記情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させる実行手段と、
    前記第2の記憶領域に記憶された前記複数種類の起動プログラムのうち、前記起動プログラム選択手段により選択された起動プログラムを前記第1の記憶領域に記憶させるよう前記記憶手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記実行手段は、前記起動プログラム選択手段により選択された起動プログラムが前記第1の記憶領域に記憶済みであれば、前記第2の記憶領域から前記第1の記憶領域へ前記選択された起動プログラムを転送させることなく、前記第1の記憶に記憶済みの起動プログラムを実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 複数種類の言語に応じた操作画面の表示が可能な表示手段と、
    前記複数種類の言語に応じた操作画面を表示させるための複数種類の言語ファイルの中からいずれかの言語ファイルを選択する言語ファイル選択手段とを有し、
    前記制御手段は、前記第2の記憶領域に記憶された前記複数種類の言語ファイルのうち、前記言語ファイル選択手段により選択された言語ファイルを前記第1の記憶領域に記憶させるよう前記記憶手段を制御し、
    前記実行手段は、前記第1の記憶領域に記憶された言語ファイルを読み込んで前記言語ファイルに応じた操作画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の情報処理装置。
  4. 前記実行手段は、前記言語ファイル選択手段により選択された言語ファイルが前記第1の記憶領域に記憶済みであれば、前記第2の記憶領域から前記第1の記憶領域へ前記選択された言語ファイルを転送させることなく、前記第1の記憶に記憶済みの言語ファイルを読み出すことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記記憶手段は、不揮発性の記憶手段であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記記憶手段は、円状の磁気ディスクを有するハードディスクであり、前記第1の記憶領域は前記第2の記憶領域よりディスク上の外周の領域であることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させるための複数種類の起動プログラムを記憶する記憶手段であって、前記起動プログラムを読み出す読出し速度が高速な第1の記憶領域と該第1の記憶領域より前記読出し速度が低速な第2の記憶領域を有する記憶手段を有する情報処理装置の制御方法であって、
    前記記憶手段に記憶された前記複数種類の起動プログラムの中からいずれかの起動プログラムを選択する起動プログラム選択工程と、
    前記起動プログラム選択工程により選択された起動プログラムであって前記第1の記憶領域に記憶された起動プログラムを実行して前記情報処理装置を停止状態から動作状態に移行させる実行工程と、
    前記第2の記憶領域に記憶された前記複数種類の起動プログラムのうち、前記起動プログラム選択工程により選択された起動プログラムを前記第1の記憶領域に記憶させるよう前記記憶手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
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