JP2008003812A - 配管長測定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】CADソフトウェアの変更や手作業に頼ることなく、ベクトルデータで構成されるCAD建築図中に描かれている各種配管の種類を自動的に認識し、種類ごとの配管長を求める配管長測定システムを提供する。
【解決手段】コンピュータ10に、ベクトルデータを用いて線分を描くCAD用のプログラムを備える。CADにより各種配管を線分で描き、コンピュータ10に記憶されたCADデータの、配管が描かれている複数の記憶図面データ層のレイヤから、そのレイヤと配管が描かれる直前のCADデータとの差分を取り、CADデータ中の配管データを抽出する。抽出された配管データより各種配管(温水,冷水,ガス管,下水管)の特徴図形を抽出して、配管該図形に配管識別情報を付与する。前記配管データより各種配管のCADデータ中の線分の途切れを認識して、その前後の線分を結合し、配管全体に各種配管の管識別情報を付与して前記配管の種類毎に配管長を計算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベクトルデータで構成されCAD建築図中に描かれた各種配管(温水、冷水、ガス管、下水管)の種類を認識し、種類ごとの線長を求める配管長測定システムに関する。
従来、コンピュータによる設計図の作成であるいわゆるCAD(Computer Aided Design、本願発明では単にCADという)において、ソフトウェア上のデータは大別して線分要素で表示するベクトルデータと、ビットマップで表示するラスターデータがあり、作図ソフトとしてのCADでは、ベクトルデータによるものが多い。ベクトルデータは、2次元CADでは始点から終点を示す例えば(x,y)(x,y)、3次元CADでは(x,y,z)(x,y,z)のような座標値で線分要素を表現する。従って、設計データの保存ファイルは、主にベクトルデータで保存され、これらのベクトルデータには線の種類に関する情報が付与されない場合が多い。特に、CAD用のソフトウェアがフリーウェアであることから、建築業界で大きなシェアを持つJW-CADにおいても、線自身を区別するデータフォーマットがない。ゆえに、設計図に描かれる配管の線分には配管の情報がない。また、点線、実践、色等の線の種類を示すデータはあるが、これらと配管の種類の間に関係はない。
従来、CADにおける線種を区別してその長さを出す方法として、データフォーマット中に線種の情報が含まれているCADソフトウェアを用いて図面を作成する方法がある。この場合、線種は既にオペレータによって描き分けられているため、線種区別、線長測定に特別の技術を必要としない。
また、データフォーマット中に線種の情報が含まれていない前提で線種毎の線長測定を行うものとして、ダイキン工業株式会社作成のFILDER PLUSというソフトウェアが挙げられる。このソフトウェアは線種情報が含まれていないデータをコンピュータ画面に描画してユーザーに提示し、手作業で配管の種類を指定させるものである。
その他、特許文献1には、設備工業用のCADの作図方法について開示され、その中に、ディスプレイ画面上にサーチラインを横断して引くことにより、それと交差する部材や基準線間の距離を表示するCADの作図方法が開示されている。また、特許文献2には、間取り図中に配管経路が記入された状態のCAD図を作成し、CADデータを基にフレキシブル管長さを算出し、複数のフレキシブル管をその長短関係が分かるように外形図で表示するようにした作図方法が開示されている。
特開平10−254941号公報 特開2001―235062号公報
上記従来の技術の、データフォーマット中に線種の情報が含まれているCADソフトウェアを導入するには、CADソフト自体が複雑となり高価であることから、初期費用及びメンテナンス費用が比較的高くなるものであった。一方、現在、建築業界ではフリーウェアであるJW-CADが大きなシェアを持っており、それ以外のソフトの導入は、事業所間のデータの互換性が保てなくなる恐れがある。また、上記特許文献1,2においても同様の問題がある。
また、上述のFILDER PLUSでデータフォーマットに線種情報を付け加えるには手作業が必要であり、結果、設計図の印刷物を見て、配管長を手作業で計測する場合と工数が変わらない。
本発明は、上記従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、CADソフトウェアの変更や手作業に頼ることなく、ベクトルデータで構成されるCAD建築図中に描かれている各種配管(温水、冷水、ガス管、下水管)の種類を自動的に認識し、種類ごとの配管長を自動的に求める配管長測定システムを提供することを目的とする。
本発明は、ベクトルデータを用いて線分を特定して描くCAD用のプログラムをコンピュータに備え、このCADにより描かれた配管を含む設計図から前記配管の長さを求める配管長測定システムであって、CADにより各種配管(温水,冷水,ガス管,下水管)が線分で描かれ、前記各種配管毎に異なる特徴図形が付与され、前記コンピュータに記憶されたCADデータの、前記配管が描かれている複数の記憶図面データ層のレイヤから前記CADデータの配管データを抽出し、抽出された配管データから前記各種配管の特徴図形を抽出して、前記配管図形に配管識別情報を付与し、前記配管データより前記各種配管の特徴図形を認識して、その特徴図形の線分の前記配管の種類毎に、配管長を計算する配管長測定システムである。
さらに、CADにより各種配管が線分で描かれ、前記配管の線分に、前記各種配管毎に異なる途切れが形成されているとともに、前記各種配管毎に異なる特徴図形が付与され、CADデータの前記配管が描かれているレイヤから前記CADデータの配管データを抽出し、抽出された前記配管データから前記各種配管の特徴図形を抽出して、前記配管図形に配管識別情報を付与し、前記配管データより前記各種配管のCADデータ中の線分の途切れを認識して、その途切れの前後の線分を結合し、結合された配管全体に各種配管の管識別情報を付与して、前記配管の種類毎に配管長を計算するものである。
前記配管の線分の円弧と直線との結合部分では、前記配管による円弧の傾きを算出して、その円弧を複数の直線で近似し、前記配管を全て直線のデータとし、その配管長を、配管による直線のデータの長さにより計算するものである。
前記各種配管毎に異なる特徴図形は、直線と円弧から成り、所定の領域内の直線と円弧の数により、前記配管の種類を識別する。
前記配管データを有したレイヤにおける直線データの始点座標を、終点座標の左下に来るようにデータを並べ替えるものである。
本発明の配管長測定システムは、従来のCADに比べ、手作業やソフトウェアの変更をユーザーに求めることなく、自動的にCADデータより配管種類ごとの長さを計測でき、設計工数の短縮、コストダウンを図ることができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図15はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態で用いるCADソフトウェアとして、建築業界で広く普及しているJW-CADを使用する。そして、図1に示すように、パソコン等のコンピュータ10を用いて、CADによりモニタ12上に表示された配管の種類と長さを求めるものである。CADによる描画は、入力装置であるキーボー14と、マウス16等から行う。まず、配管抽出方法について以下に説明する。
本発明ではまず、全CADデータから配管のデータを抜き出す処理が必要となる。必要なデータをある程度抽出することで、後述するアルゴリズムによるデータの検索を少なくする。ここでは、配管をより確実に求めるためのデータ削減処理を行う。
この処理に、2つの手法を提案する。1つ目の手法は、配管が描画される前の設計図データと、配管の描写された後の設計図データを見比べ、同じデータを削除することで、配管を抽出するものである。この処理では、始めに、配管が描画される前の設計図データを読み取る。次に配管が描画された後の設計図データを読み取り、両データに対して差分を取る。これを行うことにより、処理対象となるデータを削減することが可能となる。
2つ目の配管抽出法として、コンピュータ10に記憶されたCADデータの配管が描かれている複数の記憶図面データ層であるレイヤを指定することで、コンピュータ10に記憶された全データより、配管のデータを抜き出す。ここでは、上記の差分による配管抽出法とは違い、配管の描写された設計図のみを使う。設計図は建築図面とその他の図面(配管や詳細事項)がデータ上で違うレイヤに記録されていることが普通である。そこで、建築図面が描かれたレイヤを削除することにより、処理対象データを削減することが可能になる。
次に、円弧データの直線データへの変換について説明する。円弧データを直線データへ変換する際の概略図を図2に示す。図2には、互いに交差する配管を線で表し、交点の一方の配管を途切れた状態で表している。円弧データには、円と円弧が存在する。設計図上で、円のデータは温水や冷水を識別するためのオブジェクト記号を表記するときに使われる。また、円弧のデータは温水管、冷水管の曲がりを描写する際に使われる。これら2つが設計図上での円弧データの使用目的である。
後述する線データ結合アルゴリズムは、直線の傾きを利用して設計図に描かれている配管の途切れを繋ぎ、当アルゴリズムを利用しやすい形態にするため、円弧を直線に変換する。最終目的の配管の長さは、配管長を測定する際、温水管・冷水管ともに、円弧データと近似した直線のデータとの誤差は僅かであり、実使用には問題ない。
次に、円弧データを直線のデータに変換する方法について説明する。まず、図3に示すように、3本の線データを求めるためには、始めに点aと点dの座標を求める。円弧データには端点の情報は存在しないので、点aについて以下の式により求める。
Figure 2008003812
Figure 2008003812
ここで、円弧を4等分したとき、すべての三角形は合同であるため、点bを求めるとき長さl1は、
Figure 2008003812
である。さらに点bは以下の式4で表される。
Figure 2008003812

点cも同様に求めることができ、点a,b,c,dが求められる。
次に、配管認識オブジェクトによる判定について説明する。ここまでの処理で、求めるべき配管データはすべて直線データとなる。JW-CADのデータは水平な軸がx軸で、右が正方向、垂直な軸がy軸で、上が正方向である。JW-CADで描かれた配列要素内のデータは、直線データ、円弧データともに全データが描画された順に並んでいる。そのため始点と終点がバラバラであり、線の方向の統一がなされていない。この状態では、後述するアルゴリズムの検索数も増える。そのため、始点終点を入れ替える必要がある。線データがx軸に対して垂直だった場合は、両座標のy座標で判定する。y座標の小さい座標のデータを始点座標とする。同様に水平だった場合、x座標の小さい座標を始点座標とする。
次にデータの整列を行う。方法として始点y座標に対して昇順にクイックソートを行い、その後、始点x座標に対して昇順にマージソートを行う。2回ソートする理由は、x座標が同一のデータが存在した場合でも、y座標の小さいデータが昇順を維持するようにするためである。
図4は上記の並び替えを適応した場合の線データ検索の流れを1〜4で示すものである。ソートした結果、配列要素の一番初めとなる直線データは、始点座標が全データ中で一番左下にある。このため、データ検索の途中でも、該当データが存在しないと判断して検索を途中で打ち切ることができる。
温水・冷水管の認識は、管の片方もしくは両端に識別用のオブジェクトが存在することにより行われる場合と、図5のような途切れた3つの線データが連続して存在した場合とにより判定できる。
ここでは、管の端に存在するオブジェクト自身に管識別情報を持たせる。このオブジェクトは直線と円の集合体として描画されている。この処理がない場合、後述する線データ結合で、オブジェクトに記述されている線データが一般の線データとして結合される恐れがあるため、管識別情報をあらかじめつけておく。
それぞれのオブジェクトはデータ上で表1のようなデータ群により構成されている。例えば、温水管オブジェクトは、図6に示すように、モニタ12上で肉眼では、黒丸であるが、データ上は拡大図のように、円の外側4本と内側に21本の直線を含む。また、JW-CADではこれらのオブジェクトは部品として既に存在する。
Figure 2008003812
まず、円弧データの中では円弧か円かで種類が分かれている。円のみを取得することで、円弧データの検索を省ける。ある円を選択したとき、周辺の線データを検索する。すべての線データを見終わった後に、選択した円を中心に図7の領域α内に存在した線データのデータ数を調べる。このとき、冷水管オブジェクトならば線データの本数が4本、温水管オブジェクトならば線データの本数が25本、選択した円に対して存在した場合、それぞれの円データ、線データに対して管識別情報を付与する。ただし、設計者の個人差により、直線データ数が増減する可能性がある。また、領域α内によけいな直線データが紛れ込む可能性もあるので、今回は冷水管オブジェクトでは線データの本数の範囲を4〜5、温水管オブジェクトでは23〜26とした。
ここで、4本と25本の線データに対して管識別情報を付与するが、配管とは別の情報を付与する必要がある。配管と同じ属性にしてしまった場合、最後の線長を求める作業でそれら29本の線データをも配管として求めてしまう可能性があるためと、オブジェクトに属する線データは配管でないため、他の線データと結合する必要はないためである。
前述した配管認識オブジェクトにる管識別情報付与により、管識別情報を持った配管認識オブジェクトの周辺に存在する線データに対し、円データと同一の管識別情報を付与する。
図8において、配管認識オブジェクトの円を中心とした領域α内に線データの始点、もしくは終点どちらか一方が存在した場合、その線データに配管認識オブジェクトに付与されている管識別情報を付与する。
図5を見たとき温水管、冷水管は、3本の線データでも識別が可能である。設計図では温水管オブジェクトが記載されていない場合もある。そのため、温水管、冷水管オブジェクト以外でも認識できるようにするよう、この3本の線データの特徴を生かしたシステムを提案する。
以下、温水管認識について述べる。図9は温水管認識の際のデータ構成を示す。図9において、線(i)番目データを見たとき、その終点を中心とした領域α3に線(j)番目データが存在するかを見る。θ4は線(i)の終点と線(j)の始点で算出された角度とする。線(i)、(j)に関しても角度を求め、それぞれをθ、θとする。それぞれの角度が近似であるか、すなわち線(i)に対して、線(j)が延長線上に存在しているかどうかの判定を行う。線分lは線(i)の終点と線(j)の始点の長さである。線分lの長さはある定数E未満であるかの判定をさらに行う。次に線分lを延長した直線mを求め、これに交差している直線を全て抽出する。線(k)が直線mに対して交点を持つとき、式(5)を満たす。
Figure 2008003812
直線mの式は、βx+xy+1=0、線(k)の始点座標を(x5、y5)、終点座標が(x6、y6)とする。
その後、さらに線(k)と直線mとの交点を調べ、交点が領域αに存在するかを調べる。存在すれば、線(k)の線長を求める。この線長がある定数F未満で描かれていれば、それは温水管識別データであると判断できる。
このとき、三本の直線データに対し、管識別情報を付与する。ただし、線(k)番目データは他2つの線データと異なり、配管の長さ測定に直接必要とされない。そのため別の管識別情報を与える必要がある。
冷水管の認識についても、温水管認識と同様に、図5に示した通り、冷水管も3つの線データにより識別できる。この3つの線データの特徴を生かした冷水管認識を行う。図10に示すように、線(i)が処理対象になったとき、線(i)の終点を中心とした領域α5内に線(j)の始点が存在するかを判定する。さらに、温水管認識と同様にθ6〜θ8までのそれぞれの角度が近似しているかを判定する。線(i)と線(j)の間隔(長さl)は固定値未満で描画されるので、今回はその値を定数Gとして判定する。さらに線(j)の長さl4も固定値未満で描画される。今回は定数Hとして判定する。
次に線(j)の終点を中心とした領域α6内で線(k)を検索する。上記と同じ処理を繰り返し行う。θ8〜θ10が、近似かどうかを判定し、線(j)と線(k)の間隔l5が固定値未満かどうかを判定する。lとlは同じ間隔であるため、ここでの固定値も定数Gとする。以上を満たす3つの線データが連続で存在した場合、三本の直線データに冷水管の管識別情報を付与する。
次に、線データ結合アルゴリズムについて説明する。配管図では、図11ように、配管の交差によって人間の目にはつながっていると判定できる1本の線が、複数の線データとして構成されていることがある。そのため、線データ結合アルゴリズムは、データ上で切断された部分の情報を復元するためのシステムである。図12において、冷水管・温水管認識同様、線(i)の終点を中心とした領域αに線(j)の始点が存在し、また線(i)と線(j)番目データと(i)の終点と(j)の始点とを結んだときの角度がそれぞれ近似しているかを判定する。そのときの線(i)の終点と線(j)の始点を結んだ長さl6が、ある一定の長さI未満だった場合、線(i)に対して線(j)は延長線上に存在する線データであり、つなぐべき線であると判定できる。
ここで線(i)番目データの終点座標を線(j)番目データの終点座標と置き換える。置き換えることで、一本の新しい線データを生成している。さらに線(j)が管識別情報を持っていた場合、線(i)番目のデータにも同じ管識別情報を持たせる。ここで、線(j)番目データは線(i)番目データと合成された形となるので、不要となる。このため、データを一つ繰り上げる。新しく線(i)番目データを書き換えた場合、書き換えられた新しい終点に対して、さらにその先の延長線上につなぐべき線データがあるかどうかを検索するために、もう一度線(i)番目に対して検索を行う。以上により、線データの結合が可能となる。
次に、線データの例外における結合アルゴリズムについて、以下に説明する。上述の線データ結合アルゴリズムでは、線(i)と線(j)がほぼ延長線上に存在する場合の流れを示した。しかし、図13のように、本来は管の曲がりの円弧が配置されるべき箇所が欠落した場合、線データ結合アルゴリズムではつなぐことができない。このような場合に備えて、線データ例外結合アルゴリズムを提案する。
今までと同様に線(i)を選択し、線(j)の始点座標が線(i)の終点座標を中心とした領域α8に存在した場合、この後の判定を行う。まず、図14のl7の長さが定数J未満であることを判定する。線(i)の終点と線(j)の始点を通る直線mを求め、線(k)番目データとの交点fが領域α9に存在するかを判定する。ここで、|θ14−θ16|がΔθ17を満たし、|θ14−θ15|がΔθ18を満たす必要もある。温水管認識とは違い、線(k)番目の線長は判定には用いない。線(k)データが交点をもつとき、それは線(i)と線(j)をまたぐ線データであると判断できる。そこで、データが欠落している部分を復元するために、線(i)番目データの終点と線(j)番目データの始点を用いて新しい線データを生成する。線(i)番目データと線(j)が温水・冷水の管識別情報を持っていた場合、同じ管識別情報を新しい線データに付与する。
以上の流れで、線データ結合アルゴリズムでつなげない部分を補うためのシステムを実現した。
次に、全配管データに管識別情報を付与し、線長測定行う。まず、全配管データに管識別情報を付与する。この時点で、配管別のオブジェクト、管識別情報のある配管、及びその周辺の線データに管識別情報が付与されている。しかし、図15のように、冷水管を認識するための3つの線データ(図15ではt1〜t3)を描いたにもかかわらず、一方のデータが欠落してしまい、描かれ方に不具合が生じている場合もある(人間の視覚からは冷水と判断できても、t2とt3の距離が遠いため、冷水管と認識されない)。また、円弧データで生成された3つの線データには管識別情報は現段階では付与されていない。従って、まだ管識別情報を付与できていない線データに管識別情報を与えるシステムをここで提案する。
図16は冷水の管識別情報をもつ線に対し、近辺の線データにも同一の管識別情報を付与するイメージを表している。線(p1)番目データを選択して、この管が管識別情報を持っていた場合、線(p1)の終点座標を中心とした領域α9に線(p2)の始点座標が存在するかを調べる。存在するときとは、線(p1)と線(p2)が同じ配管であると判定でし、線(p2)にも線(p1)と同じ管識別情報を付与する。また、図16のように線(p2)の先に線(p3)が存在した場合、線(p2)番目が選択されたとき、線(p2)の終点座標を中心とした領域α9内に線(p3)の始点座標が存在していれば同様に管識別情報を線(p3)にも付与する。これを全データに対して行うことで、配管とされる全線データに管識別情報が付される。
最後に、線長を求め、配管の長さを求める。全線データより管識別情報の冷水と温水がついている線データをすべて選択し、その線の長さを始点、終点の座標より求める。線長の演算は、求めた座標から、直線の始点と終点の座標間距離を周知の方法で演算し、各直線の長さの計算結果をそれぞれ総和することで、温水管、冷水管の総和の長さを得ることが可能となる。
この発明の配管長測定システムによれば、建築における設計図の配管CADデータより、図1に示すように配管の識別のため特徴図形として、温水管識別子21、冷水管識別子22を付与し、さらに配管の端部には、配管を識別するためのオブジェクト記号として、温水管オブジェクト23、冷水管オブジェクト24を付与する。そしてこれらの特徴図形やオブジェクト記号を抽出し、それぞれの線に配管種を示す管識別情報を付与する。また、図1に示すように、配管の重なりによる線の途切れ25を認識して、これを接続することによって、各識別子21,22,23,24が付与されていない線種についても、配管種を特定することにより、それぞれの線が示す各種配管(温水,冷水,排水管)の長さを計測できる。
この発明の配管長測定システムによれば、従来のCADに比べ、管識別情報を自動的に付与し、配管長を配管の種類毎に計算して、図1に示すように表示することができる。しかも、手作業やソフトウェアの変更をユーザーに求めることなく、自動的にCADデータより配管種類毎の長さを計測でき、設計工数の短縮、コストダウンを図ることができる。
この発明の配管長測定システムによるモニタ上の表示例を示す概略図である。 この発明の配管長測定システムによる円弧データの直線データに変換する概念を示す模式図である。 この発明の配管長測定システムによる円弧データを線データに変換する際の、求めるデータの概略図である。 この発明の配管長測定システムによる線データの検索方向を示す概略説明図である。 この発明の配管長測定システムによる各種配管の表記法を示す図である。 この発明の配管長測定システムによる温水管認識オブジェクトのデータ構成を示す説明図である。 この発明の配管長測定システムによる管認識オブジェクトで用いる領域を示す概略説明図である。 この発明の配管長測定システムによる配管認識オブジェクト周辺に存在する線データを示す概略説明図である。 この発明の配管長測定システムによる温水管データの構成を示す概略説明図である。 この発明の配管長測定システムによる冷水管データの構成を示す概略説明図である。 この発明の配管長測定システムによる配管図面の交差部分拡大図である。 この発明の配管長測定システムによる線データ結合アルゴリズムによるデータ構成を示す概略説明図である。 この発明の配管長測定システムによる配管の交点部分の表示を示す部分拡大図である。 この発明の配管長測定システムによる線データ例外結合アルゴリズムのデータ構成を示す概略説明図である。 この発明の配管長測定システムによる配管の交点部分での、線分の欠落がある場合の表示を示す部分拡大図である。 この発明の配管長測定システムによる管識別情報を順に付与していく場合の概要図
符号の説明
10 コンピュータ
12 モニタ
21 温水管識別子
22 冷水管識別子
23 温水管オブジェクト
24 冷水管オブジェクト
25 途切れ

Claims (5)

  1. ベクトルデータを用いて線分を特定して描くCAD用のプログラムをコンピュータに備え、このCADにより描かれた配管を含む設計図から前記配管の長さを求める配管長測定システムにおいて、
    CADにより各種配管が線分で描かれ、前記各種配管毎に異なる特徴図形が付与され、
    前記コンピュータに記憶されたCADデータの、前記配管が描かれている複数の記憶図面データ層のレイヤから前記CADデータの配管データを抽出し、
    抽出された配管データから前記各種配管の特徴図形を抽出して、前記配管図形に配管識別情報を付与し、
    前記配管データより前記各種配管の特徴図形を認識して、その特徴図形の線分の前記配管の種類毎に、配管長を計算することを特徴とする配管長測定システム。
  2. CADにより各種配管が線分で描かれ、前記配管の線分に、前記各種配管毎に異なる途切れが形成されているとともに、前記各種配管毎に異なる特徴図形が付与され、
    CADデータの前記配管が描かれているレイヤから前記CADデータの配管データを抽出し、
    抽出された前記配管データから前記各種配管の特徴図形を抽出して、前記配管図形に配管識別情報を付与し、
    前記配管データより前記各種配管のCADデータ中の線分の途切れを認識して、その途切れの前後の線分を結合し、結合された配管全体に各種配管の管識別情報を付与して、前記配管の種類毎に配管長を計算する請求項1記載の配管長測定システム。
  3. 前記配管の線分の円弧と直線との結合部分では、前記配管による円弧の傾きを算出して、その円弧を複数の直線で近似し、前記配管を全て直線のデータとし、その配管長を、配管による直線のデータの長さにより計算することを特徴とする請求項1または2記載の配管長測定システム。
  4. 前記各種配管毎に異なる特徴図形は、直線と円弧から成り、所定の領域内の直線と円弧の数により、前記配管の種類を識別することを特徴とする請求項3記載の配管長測定システム。
  5. 前記配管データを有したレイヤにおける直線データの始点座標を、終点座標の左下に来るようにデータを並べ替えることを特徴とする請求項1または2記載の線配管長測定システム。

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