JP4433776B2 - 間取り検索システム - Google Patents

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Description

本発明は、過去に建設された建物の設計図面データから、建物の間取りの特徴を表す情報を自動的に抽出して間取り検索用のデータベースを生成するシステムと、そのデータベースの特徴を利用して、効率よく検索ができる間取り検索システムや検索プログラムに関する。
建物の設計において、特に、注文住宅の設計では、土地の形状や利用者の要望に従って最適な間取りを決定することが、きわめて重要な作業のひとつになっている。この作業にあたっては、過去の事例が参考になる。建物の間取りの特徴をデータベース化して、コンピュータにより、類似する間取りを検索して抽出するという技術も紹介されている(特許文献1)
特開2003−162553
ところで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
従来技術に示したようなデータベースは、建物の設計時に、間取り検索用の情報を入力して蓄積しておくことにより実現する。しかしながら、大量の注文住宅を受注して設計施工をした過去の事例は、非常に貴重な財産である。これらの設計データは、新たに別個に構築された間取り検索システムには容易に取り込めない。従って、過去の資産を生かすことができるように、必要な情報を自動的に取り込むことができる、間取り検索システムの開発が望まれる。
本発明は、過去に建設された建物の、設計図面データから、建物の間取りの特徴を表す情報を自動的に抽出して間取り検索用のデータベースを生成する、間取り検索システムを提供することを目的とする。
さらに本発明は、そのデータベースを有効に活用して、新たな間取り設計に利用できるように、効率よく検索することができる、間取り検索用のデータベースを生成するシステムと、そのデータベースの特徴を利用して、効率よく検索ができる間取り検索システムや検索プログラムを提供することを目的とする。
本発明は次の構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
建物の設計データを記憶した記憶装置と、上記記憶装置から、上記建物の設計データを読み出して、当該建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶装置に記憶する検索対象データ生成手段と、上記記憶装置から上記建物の設計データを読み出して、当該建物の輪郭と寸法を示す情報と、建物の室の輪郭と寸法を示す情報とを抽出し、輪郭情報として記憶装置に記憶する輪郭情報生成手段と、上記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定し、上記建物の間取り図に上記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との重なり合った部分の面積を、上記輪郭情報を使用して算出する、重複面積算出手段と、上記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定して、上記間取り図と上記主要室と上記基準格子中の当該区画の位置と上記存在率情報とを関係付けた情報を含む、検索キー情報を生成し、上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画を選択して、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定し、上記検索キー情報を生成するとともに、当該検索キー情報を生成する処理を、予め定めた全ての種類の主要室であって、上記建物の間取り図に含まれるものについて実行させ、さらに、上記記憶装置に記憶された検索対象データ中の全ての間取り図について実行させて、生成した全ての検索キー情報を集合した検索キー情報リストを生成する検索キー情報リスト生成手段と、を備えたことを特徴とする間取り情報検索システム。
このシステムによれば、過去に間取り図の検索を意識しないで作成されたような建物の設計データから、建物の間取り図を表示する情報のリストと、検索キー情報リストとを自動的に生成することができる。検索キー情報リストは、間取り図と、この間取り図に基準格子を重ね合わせたとき、主要室がいずれの区画に存在するかを示す存在率情報とを関係付けたものである。例えば、2種類の主要室がそれぞれ基準格子中の特定の2箇所に存在するような間取りはあるかといった検索条件が入力されたときに、該当する間取り図を表示する情報を、検索対象データから自動的に抽出できる。基準格子の各区画と主要室との重なり面積の比較によって、存在率情報を取得するようにしたので、データベースの自動生成が可能になり、間取り検索アルゴリズムも簡素化できる。主要室を代表的なものに決めておくから、検索速度も速くノイズも少ない。
〈構成2〉
構成1に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記輪郭情報生成手段は、上記記憶装置から上記建物の設計データを読み出して、当該建物の輪郭と寸法を示す情報から、上記間取り図の凹みであって基準値以上の寸法のものを検出して、建物の凹みの輪郭と寸法を示す情報を抽出し、輪郭情報として記憶装置に記憶し、上記重複面積算出手段は、上記建物の凹みの輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との重なり合った部分の面積を、上記輪郭情報を使用して算出し、上記検索キー情報リスト生成手段は、上記凹みが、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該凹みが存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定して、上記間取り図と上記凹みと上記基準格子中の当該区画の位置と上記存在率情報とを関係付けた情報を含む、検索キー情報を生成し、上記凹みが、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画を選択して、当該凹みが存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定し、上記検索キー情報を生成するとともに、当該検索キー情報を生成する処理を上記記憶装置に記憶された検索対象データ中の全ての間取り図について実行させて、生成した全ての検索キー情報を集合した検索キー情報リストを生成することを特徴とする間取り情報検索システム。
この構成では、建物の輪郭から見たときに凹みとされる部分を検索キー情報に含める。即ち、主要室だけでなく、建物の凹みの位置も検索対象に含められるようにした。基準値以上の寸法の凹みを検出して輪郭情報とするのは、例えば、駐車スペースとして有効に利用できる凹みだけを検索対象にするためである。
〈構成3〉
構成1または2に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記検索キー情報リスト生成手段は、上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化し、この数値を、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
主要室の輪郭と複数の区画とが重なり合っているとき、その重なり合った面積に応じた存在率情報を生成する。これにより、指定した場所の近くに目的とする主要室があるといった場合でも、ヒットするようになる。多種多様な間取り図を一定の基準格子を使って間取り検索をしたときの、検索の精度低下をこの方式により改善できる。
〈構成4〉
構成3に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記検索エンジンは、予め定めた主要室の中から選択された、任意の種類の主要室が、上記基準格子中の、特定の区画の位置に存在するという検索条件を、数値を用いた重要度情報を含めて入力したとき、上記検索キー情報リスト中から、上記検索キー情報を検索して、上記選択された全ての主要室の存在率情報と上記重要度情報との積を、上記基準格子中の、上記特定の区画の位置において抽出し、上記存在率情報を累積加算した結果を類似度とし、この類似度が大きい所定数の間取り図データを検索結果とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
ある主要室がある区画に存在する重要度を数値化して、検索条件とする。間取り図中の配置位置について、重要度の高い主要室が該当する区画にあれば、存在率情報と重要度情報との積が最も大きくなり、類似度を大きくする。配置について重要度の低い主要室は、該当する区画になくても類似度に大きな影響を及ぼさない。従って、存在率情報を利用することによって、重要度を加味した精度の高い検索結果を得ることができる。
〈構成5〉
構成3または4に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記検索キー情報リスト生成手段は、上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれs1、s2・・・としたとき、重なり合った部分の面積が最も広い区画の存在率情報をs/sとし、他の区画で重なり合った部分の存在率情報をs1/s、s2/s、・・・とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
存在率情報を、主要室と区画の重なり合った面積の比に相当する値にした。こうした画一的なルールを設定することで、検索キー情報リストを自動的に迅速に生成できる。また、これにより、検索条件として指定した主要室が該当する区画になくても、面積の比に相当する確率でそこに存在するという情報を、検索キー情報リストや検索結果に含めることができる。
〈構成6〉
構成1に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記検索対象データに含まれた建物の間取り図を表示する情報のリストを、建物の間取り図の面積もしくは形状を基準にして複数の群に分割し、各群ごとに、それぞれ異なるサイズでそれぞれ異なる数の区分に分割された、基準格子を使用して、上記重複面積算出処理と、上記検索キー情報リスト生成処理と、上記検索処理とを実行させる、基準格子選択手段を備えたことを特徴とする間取り情報検索システム。
建物の面積が非常に広い場合とか、建物の形状が特殊な場合には、それぞれ別々のグループに分類する。そして、グループ毎に別々の基準格子を使用するようにした。これにより、建物の間取りを特定する検索キー情報の精度が向上する。
〈構成7〉
建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶する記憶装置と、上記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定する手段と、上記建物の間取り図に上記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との関係で、上記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報と、上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で、当該主要室が存在する確率が最大であることを示す存在率情報とを含み、検索対象データの中の上記建物の間取り図を識別する情報と、この間取り図中に含まれる全ての主要室と、上記基準格子中の区画の位置と、その区画における主要室の存在率情報とを関係付けた検索キー情報リストを記憶する記憶装置と、予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、上記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件を受け付ける検索条件受付手段と、上記基準格子と上記検索キー情報リストを使用して、上記検索条件が与えられたとき、上記特定された全ての主要室の存在率情報が、上記基準格子中の、上記特定の区画の位置において、確率最大を示すものを抽出する検索エンジンと、当該検索エンジンの検索結果を、表示出力手段を制御して出力する表示出力制御手段を備えたことを特徴とする間取り情報検索システム。
間取り図と、間取り図中に含まれる主要室と、基準格子中の区画の位置と、その区画における主要室の存在率情報とを関係付けた検索キー情報リストを、予め生成しておくことにより、特定の種類の主要室が、前記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件に従って、この検索条件に合致する間取りを検索できる。
〈構成8〉
構成7に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記検索キー情報リストには、間取り図の輪郭の凹みであって基準値以上の寸法のものの輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との関係で、上記凹みが、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該凹みが存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を含み、検索対象データの中の上記建物の間取り図を識別する情報と、この間取り図中に含まれる全ての凹みと、上記基準格子中の区画の位置と、その区画における凹みの存在率情報とを関係付けた情報が含まれており、上記検索エンジンは、上記基準格子と上記検索キー情報リストを使用して、上記検索条件が与えられたとき、上記特定された全ての主要室と上記凹みの存在率情報が、上記基準格子中の、上記特定の区画の位置において、確率最大を示すものを抽出することを特徴とする間取り情報検索システム。
建物の有効な凹みの位置を検索する機能が付加されている。
〈構成9〉
構成7または8に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記検索キー情報リストには、上記上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化し、この数値を、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報としたものが含まれており、上記検索エンジンは、上記基準格子と上記検索キー情報リストを使用して、上記検索条件が与えられたとき、上記特定された全ての主要室と上記凹みの存在率情報を、上記基準格子中の、上記特定の区画の位置において抽出し、抽出した存在率情報を累積加算して類似度を算出し、この類似度が相対的に大きい間取り図を表示する情報を検索結果とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
特定の種類の主要室が、前記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件が与えられた場合に、特定の区画にその主要室の一部が存在するという情報を含め、存在率情報を累積加算することにより、総合的に類似する度合いの高い間取り図の上位ランクのものを検索結果として出力できるようにした。
〈構成10〉
構成7または8に記載の間取り情報検索システムにおいて、上記検索キー情報リストには、上記上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化し、この数値を、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報としたものが含まれており、検索条件受付手段は、予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、上記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件に、存在する必要性の度合いを示す重要度情報を付加したものを受け付け、上記検索エンジンは、上記基準格子と上記検索キー情報リストを使用して、上記検索条件が与えられたとき、上記特定された全ての主要室と上記凹みの存在率情報を、上記基準格子中の、上記特定の区画の位置において抽出し、抽出した存在率情報と上記重要度情報の積とを累積加算して類似度を算出し、この類似度が相対的に大きい間取り図を表示する情報を検索結果とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
検索条件の中には、必須のものとどちらでもよいというものが含まれる。これを重要度情報で差別化することで、より、求めるものに近い間取り図を検索することが可能である。
〈構成11〉
構成7または8に記載の間取り情報検索システムにおいて、予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、上記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件に、建物の輪郭が縦長もしくは横長であることを示す形状情報を付加したものを受付け、上記検索エンジンは、上記形状情報が、建物の輪郭が縦長であることを示すもののときは、上記基準格子の縦方向に配列された区画のうち、中心付近の列の区画を無視し、建物の輪郭が横長であることを示すもののときは、上記基準格子の横方向に配列された区画のうち、中心付近の列の区画を無視して、検索結果を得ることを特徴とする間取り情報検索システム。
例えば、縦長の建物では、横方向にいくつもの室が並ぶということはない。従って、基準格子の縦方向に配列された区画のうち、中心付近の列の区画を無視し、左右の端の区画と主要室の重なり合いとを計算すれば足りる。横方向の場合も同様である。このような検索方法によれば、ほぼ正方形に近い建物のための基準格子を設定し、この基準格子を使用して作成したデータベースを、なんの加工をすることなく、縦長や横長の建物にそのまま利用できる。少なくとも縦長と横長の建物については、同じ検索システムを利用できるという効果がある。なお、標準に比べて著しく広い建物や狭い建物や変形した建物については、別の基準格子を使用するとよい。
〈構成12〉
構成1乃至10のいずれかに記載の間取り情報検索システムにおいて、上記基準格子は、建物の輪郭を表す図形にほぼ外接する四辺形で当該図形との面積差が最小に近いものであって、それぞれ、予め定めた一定の比率で縦方向をN分割し、横方向M分割して、NxMの区画に区分した、建物の間取り図毎にサイズを調整された不定形のものとすることを特徴とする間取り情報検索システム。
建物の輪郭を表す図形にほぼ外接する四辺形を基準格子とすれば、建物のどのへんにどんな室があるかを示す検索キー情報の精度が向上する。即ち、予め定めた一定の縦横サイズの基準格子を用いるよりも、建物の間取り図毎にサイズを調整された基準格子を用いたほうが、間取り図の特徴をより忠実に検索キー情報に反映させることができる場合がある。
〈構成13〉
コンピュータを、建物の設計データを記憶した記憶装置と、上記記憶装置から、上記建物の設計データを読み出して、当該建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶装置に記憶する検索対象データ生成手段と、上記記憶装置から上記建物の設計データを読み出して、当該建物の輪郭と寸法を示す情報と、建物の室の輪郭と寸法を示す情報とを抽出し、輪郭情報として記憶装置に記憶する輪郭情報生成手段と、上記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定し、上記建物の間取り図に上記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との重なり合った部分の面積を、上記輪郭情報を使用して算出する、重複面積算出手段と、上記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定して、上記間取り図と上記主要室と上記基準格子中の当該区画の位置と上記存在率情報とを関係付けた情報を含む、検索キー情報を生成し、上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画を選択して、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定し、上記検索キー情報を生成するとともに、当該検索キー情報を生成する処理を、予め定めた全ての種類の主要室であって、上記建物の間取り図に含まれるものについて実行させ、さらに、上記記憶装置に記憶された検索対象データ中の全ての間取り図について実行させて、生成した全ての検索キー情報を集合した検索キー情報リストを生成する検索キー情報リスト生成手段、として機能させるための間取り情報検索プログラム。
構成1のシステムを実現するためのコンピュータプログラムの発明である。
〈構成14〉
コンピュータを、建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶する記憶装置と、上記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定する手段と、上記建物の間取り図に上記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との関係で、上記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報と、上記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で、当該主要室が存在する確率が最大であることを示す存在率情報とを含み、検索対象データの中の上記建物の間取り図を識別する情報と、この間取り図中に含まれる全ての主要室と、上記基準格子中の区画の位置と、その区画における主要室の存在率情報とを関係付けた検索キー情報リストを記憶する記憶装置と、予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、上記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件を受け付ける検索条件受付手段と、上記基準格子と上記検索キー情報リストを使用して、上記検索条件が与えられたとき、上記特定された全ての主要室の存在率情報が、上記基準格子中の、上記特定の区画の位置において、確率最大を示すものを抽出する検索エンジンと、当該検索エンジンの検索結果を、表示出力手段を制御して出力する表示出力制御手段、として機能させるための間取り情報検索プログラム。
構成7のシステムを実現するためのコンピュータプログラムの発明である。
以下、本発明の実施の形態を具体例を用いて説明する。
本発明では、過去に作成された建物の設計データを利用するために、この設計データから、建物の間取り図を表示する情報のリストを取得する。建物の間取り図を表示する情報は、検索対象データであり、検索結果として表示出力するためのイメージデータ等である。この他に、建物の設計データから、建物の輪郭と寸法を示す情報と、建物の室の輪郭と寸法を示す情報とを抽出する。本発明では、これを輪郭情報と呼んでおり、検索キー情報リストの生成に使用される。本発明では、この検索キー情報リストに含まれた、建物の輪郭や建物の室の輪郭と、基準格子中のいずれかの区画との重なり合った部分の面積を算出する。この算出結果に基づいて、存在率情報というデータを生成し、各区画に該当する室が有るかないかというだけでなく、該当する室の一部があるといった情報も利用可能にしている。即ち、間取り図のイメージデータと建物の輪郭と寸法を示す情報と、建物の室の輪郭と寸法を示す情報が抽出できれば、本発明により、過去に蓄積された設計データから自動的に、検索性能のよい間取り検索用データベースが生成できる。
検索処理を容易にするために、さらに、本発明では、建物の間取り図に含まれる主要な室を検索対象とし、この主要室の種類と配置を検索キーにする。例えば、玄関、居間、キッチン、洋室、和室、階段等を主要室とする。主要室の配置は、基準格子を用いて概略的に指定する。建物の輪郭形状は千差万別である。従って、単に基準格子を重ね合わせただけでは、検索結果に多量のノイズが含まれてしまうことが多い。そこで、存在率情報という概念を採り入れて、検索の容易な検索精度の高い検索キー情報リストを生成しておく。その一方で、検索エンジン側でも、特定の種類の主要室が、前記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件とともに、必要に応じて、重要度情報等を加味した検索を行うことにより、希望した間取りにできるだけ近い建物の間取り図を、データベースから抽出して出力表示できる。なお、本発明で、間取り図とは、建物の部家の配置を示すための、建物の平面図のことをいうものとする。以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の間取り情報検索システム実施例を示すブロック図である。
本発明のシステムは、データベースを生成する部分と、そのデータベースを利用して間取り検索を実行する部分とを備える。データベースを生成する部分は、ホストコンピュータ等に設けられている。また、間取り検索を実行する部分は、例えば、住宅展示場や住宅販売代理店に設けられるとよい。さらに、ASP(Application Service Provider)を利用して、サーバに検索システムを設け、インターネットを通じて顧客が直接検索できるようにすることもできる。以下、この両方のシステムを備えたコンピュータを例にとって説明する。
コンピュータ1は、データベースを生成する機能と、データベースを検索して一定の出力を得る機能を実現する、演算処理を実行する、サーバやパーソナルコンピュータ等からなる。コンピュータ1には、記憶装置11、12と各種の演算処理手段とが設けられている。記憶装置11は、このコンピュータ1に内蔵されたものでもよいし、外付けされたものでもよいし、ネットワークを介して接続されたものでもよい。ここに、建物の設計データ13が記憶されている。
記憶装置12は、コンピュータ1に内蔵されて、生成されたデータベースを保持し、データベース検索のために利用される。記憶装置12には、検索対象データ14が記憶されている。検索対象データ14は、建物の設計データ13から抽出されたもので、建物の間取り図を表示する情報リスト15を含んでいる。この他に、データベースを生成するときに利用する、輪郭情報16や基準格子データ17が記憶されている。また、データベース検索のときに利用される検索キー情報リスト18が記憶されている。
このコンピュータ1に設けられた演算処理手段は、検索対象データ生成手段21、輪郭情報生成手段22、重複面積算出手段23、検索キー情報リスト生成手段24、検索条件入力手段25、検索エンジン26、及び表示出力制御手段27とを含む。これらの手段は、いずれもコンピュータ1に所定の処理を実行させるコンピュータプログラムからなる。検索対象データ生成手段21は、建物の設計データ13から検索対象データ14を生成する機能を持つ。輪郭情報生成手段22は、建物の設計データ13から輪郭情報16を抽出する機能を持つ。重複面積算出手段23は、基準格子データ17と輪郭情報16とを比較して、後で説明する検索キー情報リスト中の存在率情報を生成するためのデータを計算する機能を持つ。
検索キー情報リスト生成手段24は、重複面積算出手段23の出力を受けて、検索キー情報リスト18を生成する機能を持つ。検索条件入力手段25は、コンピュータ1に設けられたキーボードやマウスなどの入力操作手段から間取り図検索のための条件を受け入れる機能を持つ。検索エンジン26は、受け入れた検索条件に従って、検索キー情報リスト18を検索し、該当する建物の間取り図を表示する情報リスト15を取り出して、検索結果とする機能を持つ。表示出力制御手段27は、コンピュータ1に設けられたディスプレイなどを用いて、検索結果を表示出力する機能を持つ。また、検索結果は、図示しないプリンタや、ネットワークを通じて接続された端末装置のディスプレイに表示出力されるようにしてもよい。
なお、このシステムは、建物の設計データ13を利用して、随時、データベースの生成と蓄積を行なう。またこれと並行して、生成されたデータベースの検索及び出力を行うことができる。また、ネットワークインタフェース19を介してインターネット等のネットワークに接続し、検索条件の入力を受け付けることもできる。検索条件入力手段25は、検索条件を受け付け、表示出力制御手段27は、検索結果ウネットワークインタフェース19を通じてネットワークに接続された端末装置に送信するという処理も可能である。以下、上記の記憶装置12に記憶した各データの具体的な内容を説明する。
[建物の設計データ]
建物の設計データを記憶した記憶装置11は、例えば、ネットワークを通じて接続された、他の任意のコンピュータに接続された記憶装置である。広く過去の事例をデータベースに取り込むために、複数のコンピュータから建物の設計データを収集するとよい。データベース生成に利用できる建物の設計データ13は、間取り図を表示する情報を含むものであればよい。
[検索対象データ]
図2(a)は、検索対象データの例を示す説明図である。
検索対象データ14は、建物の間取り図を表示する情報のリストである。建物の間取り図を表示する情報は、検索結果として表示出力するための、図形データ15aである。その一例を図示した。ネットワークを通じてブラウザ等により表示出力をするには、bmp,jpeg,といった形式のイメージデータが適する。検索エンジン26は、この建物の間取り図を表示する情報リスト15を検索して、検索条件に合致した情報を表示する。検索には、各建物の間取り図を表示する情報と対応させて生成された検索キー情報が利用される。なお、検索対象データ14中には、各建物の間取り図を表示する情報の他に、その情報はどの建物の設計データから取得されたものかを示す情報を含めるとよい。これにより、間取り図の検索結果から、建物の設計データを参照して、設計の具体的な内容まで検討をすることができる。
[輪郭情報]
図2(b)は、輪郭情報の説明図である。
輪郭情報生成手段22は、建物の設計データ13から、この輪郭情報16を取得する。建物の設計データ13は、CADデータのように間取り図を構成する各室の輪郭線の長さや位置座標をそのまま取り出すことができるデータ構造のものが最も好ましい。もし、建物の設計データ13中の間取り図を表示する情報が、スキャナ等を用いて読み取られたイメージデータのみから成るものであるならば、建物の輪郭線や各室の輪郭線に相当する部分をドロー系のデータに変換する既存のアプリケーションプログラムを利用すればよい。
例えば間取り図のほぼ中心を位置座標の原点とし、間取り図の中の各室の輪郭を決定する特徴点の座標値を取得する。図2(b)の表中に示した座標値は、その結果である。間取り図上で各室の境界線の交点の位置座標は、例えば、間取り図の中心を原点としたX,Y座標値で表すとよい。この座標軸を、図2(b)に示した。これにより、建物の設計データ13から、建物の輪郭と寸法を示す情報と、建物の各室の輪郭と寸法を示す情報とを、煩雑な手作業を経ることなく、コンピュータプログラムにより自動的に取得することができる。なお、ここで使用する寸法は、建物の輪郭や各室の輪郭が実寸と同程度の比率で表示できて、後で説明する基準格子の各区画と重なり合った面積のおおよその比が求められる程度で十分である。従って、実寸に相当する正確なデータである必要はない。建物や室の輪郭が図面上に再現できる程度の寸法情報であれば十分である。
[基準格子]
図2(c)、(d)は、基準格子の説明図である。
基準格子は、例えば、図の(d)に示したように、輪郭17aがほぼ長方形で、縦方向と横方向にほぼ等間隔で区画17cの境界線17bを引いたものがよい。しかしながら、輪郭が円形でも楕円形でも多角形でも構わない。境界線の方向も自由である。境界線は直線でなくても構わない。例えば、実施例のように碁盤の目状でもよいし、特許文献1に示されたように、放射状でもよい。全体として各区画17cの面積はほぼ等しいことが好ましい。基準格子のサイズは、建物の間取り図上でこの間取り図を覆う程度のものが好ましい。大きすぎても小さすぎても良くない。基準格子データ17は、図のように、例えば、基準格子の縦横の境界線17bの交点の位置座標を、基準格子の中心を原点としたx,y座標値で表す。基準格子の輪郭と間取り図の輪郭が一致しないときは、基準格子の中心(原点)を、間取り図の中心(原点)に一致させるようにすれば、基準格子により、建物の間取り図全体を覆うことができる。
基準格子は一定の固定サイズにしてもよいが、建物の間取り図に外接していることが最も好ましい。例えば、3x3の合計9個の区画を持つ実施例のような基準格子を使用して、検索キー情報リスト18を生成するときは、そのつど、対象となる間取り図に外接する長方形あるいは正方形の基準格子を設定するとよい。即ち、各建物の間取り図の形状に合ったサイズの基準格子を使用すれば足りる。NxMの区画に等分割した基準格子を、各建物の間取り図に外接するように伸縮してサイズ調整したものを使用すればよい。これにより、その建物の間取り図を3x3の合計9個の区画に等分に区切ったとき、どのあたりに主要室に相当する室があるかという存在率情報が取得されて、間取り図検索に適したデータベースが生成できる。
[主要室]
図3(a)は、主要室の具体例を示す説明図である。
建物には様々な用途の部屋が存在する。しかし、建物の間取りを検討するときに、この場所にあってほしいと希望する部屋は、比較的限定されている。また、既存の設計データにも、主要な部屋の位置情報は必ず明記されている。そこで、玄関、居間、キッチン、洋室、和室、階段等の主要な部屋のみを検索対象とすることで、既存の設計データを加工したり修正したりする手間なく、ほぼ自動的にデータベースが作成できるようにした。これらを、主要室と呼ぶことにする。建物の設計データがCADデータの場合には、建物の各室の輪郭情報を取得するときに、各室の部品の属性データ中に含まれる主要室名に相当するデータを取得する。これにより、図2(b)に示すようなデータが得られる。建物の設計データ13がCADデータ以外の場合には、間取り図中の各室の輪郭の内側に記入された文字情報を取得すればよい。リビングとか居間といった文字が認識できれば、その文字を取り囲む輪郭は、居間の輪郭である。こうして、人手を介することなく自動的に主要室の輪郭情報を取得できる。なお、主要室には、それぞれ検索処理のために図のように識別コードを付与して区別しておく。
[凹み]
建物の間取り図の凹みであって基準値以上の寸法のものは、駐車場やアプローチあるいはテラス等のスペースとして利用されることが多い。具体例は図5を用いて説明するが、凹みは、主要室と同様に、間取りの検討に重要な役割を果たす。そこで、建物の凹みについても、主要室と同様にして輪郭情報を生成し、図3(a)に示したように、主要室と同様に検索の対象とした。なお、有効な凹みかどうかは予め、縦横のサイズの閾値を定めて区別するとよい。
図3(b)は、建物の設計データ13から抽出した、その他の情報例を示す説明図である。
もし、建物の設計データ13から上記の他に様々なデータを自動取得できるならば、この図に示すような情報を検索対象データ14に含めておくとよい。図の各項目の右側の(xx)には、「有り」または「無し」といった情報が書き込まれる。また、この情報は、検索キー情報リスト18にも含めて、検索条件にできるとよい。例えば、二世帯住宅に限定して検索をするとか、リビングの中に階段が据え付けられている間取りを探すとか、リビングの中に畳コーナーが設けられているものを探すとか、特定のキッチンのタイプに限定した検索をするといった、建物の特徴に応じて適切な間取りを選択することが可能になる。さらに、図のように、建物の向きとか、建坪とかいった、他の情報を付加しても構わない。施主の年齢、家族構成、対面式キッチンを備えた住宅といった情報を付加して、それも検索キーに含まれるようにして構わない。
[検索キー情報と存在率情報]
図4は、検索キー情報の具体例を示す説明図である。
検索エンジン26(図1)は、この検索キー情報リスト18を利用して、検索条件に合致した建物の間取りを表示する情報を抽出する。図のような検索キー情報リスト18は、1つの建物の間取りを表示する情報に対して、1組ずつ生成される。一番左側に主要室のリストが標示されている。右上は、基準格子の位置座標を示す。図2(d)に示したものに対応する。各桝目には、それぞれ存在率情報が書き込まれている。検索キー情報は、重複面積算出手段23と検索キー情報リスト生成手段24が生成する。
存在率情報は例えば数値により表現する。この図の例では、存在率情報が「1」の区画に、その主要室の半分以上が存在する。存在率が「0.5」の区画では、存在率情報が「1」の区画の面積の2分の1の面積だけ、その主要室が存在する。即ち、存在率情報は、主要室が1つの区画のみと重なり合っているときには、その区画に存在することを示し、複数の区画と重なりあっているときは、当該主要室が存在する割合を示す情報である。例えば、図の検索キー情報は、位置座標が(1,1)の区画にL又はD、即ち、居間が存在することを示す。また、この居間は、位置座標が(1,2)の部分や(2,1)(2,2)の部分まで広がっていることを示している。なお、凹みについても、主要室と同様の存在率情報が設けられている。さらに、その凹みが有効なサイズの凹みかどうかを示すために、図4(b)に示すように、凹みの存在する区画と、その区画での凹みのサイズを示す情報もこの検索キー情報に含められている。
図の検索キー情報の属性データには、該当する建物の間取り図を標示する情報や輪郭情報が対応付けられている。即ち、検索キー情報リスト18は、間取り図を示す情報と、その間取り図に含まれる主要室と、基準格子中の該当する区画の位置と、存在率情報とを関係付けた情報を含む。これにより、主要室の配置を指定した検索条件に応じて、その間取りを有する間取り図を標示する情報を抽出できる。このデータベースは例えば、顧客に直接検索してもらうといった用途に使用できる。
存在率情報について、さらに具体的な説明をする。例えば、実施例のように、存在する確率が最大であることを示す存在率情報は、重なり合った面積にかかわらず、常に「1」とする。主要室が複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画を選択して、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定する。重なり合った部分の面積が狭い区画に対しては、存在率を「0」にしても構わない。しかし、後で説明するように、重なり合った面積に応じた存在率情報を生成すると、存在率情報を利用した類似度の算出が可能になり、検索条件と一致した間取りだけでなく、より近い間取りの検索が可能である。
主要室の輪郭と基準格子とを重ねたとき、重なり合った部分の面積が最も広い区画で、重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化する。具体的には、重なり合った部分の面積が最も広い区画の存在率情報をs/sとし、他の区画で重なり合った部分の存在率情報をs1/s、s2/s、・・・とする。この数値は、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報である。
図5は、検索キー情報を取得する際の動作を説明する説明図である。
この図(a)に示すように、建物の1階の間取り図に対して基準格子31を重ね、上記の説明の通りに存在率情報を取得すると、図の(b)に示すようになる。キッチンやL又はDなどは、必ずしも1つの区画32に収まらず、隣接する区画にまたがっている。これらの区画との重なり面積に応じて、図に示すように存在率情報が生成される。図5に示すような処理によって、図4に示すような、部屋ごとの区画の位置情報ごとのデータが得られて、検索処理に利用される検索キー情報が生成される。
図6は、データベース生成動作全体のフローチャートである。
この図の処理は、図1に示した各手段が分担して実行する。まず、ステップS1では、データベース生成の対象になる建物の設計データを選択する。この選択はオペレータが行うが、検索対象データ生成手段21(図1)は、この選択指示を受け付けた後、自動的にデータベースの生成を行う。もちろん、建物の設計データのデータ構造とデータ抽出手順は、事前にモジュールを生成して、検索対象データ生成手段21に組み込んでおくものとする。ステップS2で、検索対象データ生成手段21は、建物の設計データ13から、1件分のデータ読み取り処理を実行する。次のステップS3で、建物の間取り図を表示する情報リスト15から該当する情報を抽出する。ステップS4で、これを検索対象データ14へ書き込む。
ステップS5では、輪郭情報生成手段22が、建物の設計データ13から建物の輪郭情報16を抽出する。ステップS6では、建物の主要室の輪郭情報16を抽出する。ステップS7で、基準格子データを設定する。記憶装置12に記憶された基準格子データ17をそのまま使用してもよいし、建物の輪郭情報と比較をして、ほぼ外接する形状の基準格子を新たに生成してもよい。ステップS8では、重複面積算出手段23が、輪郭情報16と基準格子データ17により、重複面積の算出処理を実行する。そして、ステップS9で、各主要室の存在率情報を算出する。検索キー情報リスト生成手段24は、この結果に基づいて、検索キー情報リスト18を生成する。ステップS10では、建物の設計データ13から、その他の検索キー情報を抽出する。最後に、ステップS11で、その結果を検索キー情報リスト15に書き込んで、1件分の処理を終了する。その後、建物の設計データ13を参照して、さらに別のデータがあれば、そのデータから抽出した情報を検索キー情報リスト18に追加する。この処理を自動的にデータのある限り実行すると、自動的にすみやかに、間取り検索用のデータベースが生成できる。
[検索処理]
検索処理は、例えば、建物の間取り図を3x3の合計9個の区画に等分に区切ったとき、このあたりに居間があって、このあたりに玄関がある間取りを見たいといった検索条件の入力により実行される。検索処理には、検索対象データ14(図1)と、検索キー情報リスト18を使用する。データの検索は検索キー情報リスト18のみを使用すればよいから、高速検索が可能である。従って、検索処理では輪郭情報16や基準格子データ17は使用しない。もちろん、検索結果を出力するときに、参考情報として利用することはさしつかえない。また、上記のように生成された検索キー情報を用いて検索を行うと、後で説明するように、各間取り図の形状や広さや寸法の違いに影響されずに、類似した間取りを選択できる。また、存在率情報を使用しているので、例えば、実施例のように存在率情報が「1」ならそこに居間があるとし、存在率情報が「0.5」なら、居間の一部がそこにあるという情報が得られる。また、存在率情報を累積加算することで、検索条件と抽出した間取り図との類似度が算出できるという効果がある。さらに、各部屋の位置の重要度も検索条件に含めることができる。
図7は、具体的な間取りプラン検索画面の例を示す説明図である。
この画面40は、検索を実行する端末装置のディスプレイに表示され、検索条件の入力に使用される。この図を用いて実際の間取り検索処理を説明する。図の画面の左側は、検索対象となる建物の性格を絞り込むためのもので、補助的な検索条件を入力するために利用される。欄41は、建物の階数を示す情報入力に使用される。オプションボタンを選択することによって2階建の建物、3階建の建物といったように対象を絞り込む。欄42には、延床面積を入力する。比較的広い敷地を持った建物か、敷地の狭い建物かにより間取りプランが異なるため、こうして絞り込みを行う。また、欄43を用いて、既に説明したように、畳コーナーがあるとか、リビング階段があるといった建物の間取りの特徴にマークを施す。検索対象データが膨大な場合に検索結果の絞り込みが可能になる。この他に、欄44において、建築費用も指定できる。欄43や欄44の指定は自由であって、全く指定がなくても構わない。
次に図の右側の部分で、間取りの指定を行なう。欄45には、主要室のアイコンを配列した。このアイコンをクリックし、右側の格子47の各区画にドラッグアンドドロップをすると、その区画に該当する主要室の名前が表示される。なお、例えば、デフォルトで、全ての主要室の重要度を「普通」としておく。そして、区画に表示された主要室の名前を1回クリックすると、重要度が「重要」となり、もう1回クリックすると、「できれば」となるようにしておく。即ち、この操作により、指定された主要室が必ずここになければならないのか、できればここにあればいい、という程度かを指定する。この指定は、後で説明する要領で類似度の計算に利用する。
凹みについては、位置だけでなく、広さを指定する。欄46に凹みの縦と横の寸法を入力する。これによって、求めている大きさの凹みがある建物がヒットすることになる。ボタン48をクリックすると、格子47の各区画に入力した項目が全てクリアされる。また、ボタン49をクリックすると、全ての検索条件がクリアされる。こうして、任意の検索条件を選択し、最後にボタン50をクリックすると、検索エンジン26が動作して、その検索条件に合致した間取り図を表示する情報が抽出される。次に類似度の概念を説明し、
図8の画面60は、図7とは異なる形式の検索用画面である。
この画面60は、図7の画面の左側部分が異なる。即ち、建物の階数だけでなく、延床面積や建築面積と、各階の床面積、部屋数などを入力する欄61、62を設けている。各面積は、その右側に表示したスライダー63を用いて、具体的に指定できる。その他の指定は、画面をスクロールすることにより、図7の例と同様にすることも可能である。画面60のその他の部分は、画面40と同様である。検索処理において、主要室の配列を指定する方法は任意であるが、こうした様々な方法により検索条件を指定することができる。
[類似度]
間取り検索においては、一般に、「このへんに居間があって、このへんに玄関があり、このへんにキッチンがある」という検索条件を入力する。検索エンジン26(図1)は、その間取りと合致するか、あるいは類似する間取りの間取り図を表示する情報を選択して出力する。このとき、例えば、玄関とキッチンの場所は動かせないが、居間の位置は若干変更が可能という場合、検索条件に主要室毎の配置の重要度を含める。検索エンジン側では、数値を用いて表した重要度情報を使用する。重要度が高いほど大きな数値になるように重要度情報を決めておけば、検索条件と検索対象データとの類似度を数値で求めることができる。例えば、検索条件に含まれている室であって、どこにもその室のない間取り図は、類似度を下げる要素としておくとよい。この類似度の数値が大きいものから順に間取り図を表示する情報を並べて、例えば、上位の10個とか、類似度が閾値以上のものを表示出力することで、検索条件に合致するかそれに近い間取り図を適当な数だけ出力表示することができる。
図9(a)は、重要度に応じた重み付けのための数値を示すテーブル説明図である。
図のように、最も配置が重要な室については30点、配置の重要性が普通のものについては10点、できればこのへんにあればいいという程度のものは、1点という重み付けをする。図7で説明をした検索条件指定の際に、図の(b)に示すように、例えば、凹みと玄関の配置を「重要」とし、和室とL又はDの配置を「普通」とする。キッチンは「できれば」という指定にする。
図9の(c)、(d)、(e)は、それぞれ別々の間取り図に対する存在率情報を示す。各基準格子の(1、1)は和室、(1、3)は凹み、(2、1)は玄関、(3、1)はL又はD、(3、3)はキッチンの存在率情報を表示したものである。検索条件では、凹みは座標(1、3)の位置にあることが重要とされているが、(c)、(d)、(e)のいずれも、この位置の凹みの存在率情報が1.0であり、検索条件を満足している。和室は座標(1、1)の位置にあるものとし、その重要度は普通とされているが、(c)、(d)、(e)のいずれも、この位置の和室の存在率情報が1.0であり、検索条件を満足している。
一方、玄関については、(c)は存在率情報が1.0であるが、(d)は玄関が存在しない。(e)は玄関の一部(40%)がこの位置にあるというものである。L又はDについては、(c)、(d)、(e)のいずれも、この位置の存在率情報が0.3である。ここで、どの間取りが検索条件に近いか、類似度の計算をする。まず、(c)の類似度計算をする。その計算式を(f)に示した。各項は、それぞれ(1、1)、(1、2)、(1、3)、(3、1)、(3、3)の類似度計算値を示す。例えば、(1、1)の和室では、存在率情報が1.0で重みが10だから、1×10が類似度計算値である。(1、2)の玄関では、存在率情報が1.0で重みが30だから、1×30が類似度計算値である。(1、3)のL又はDでは、存在率情報が0.3で重みが10だから、0.3×10が類似度計算値である。この要領で、(c)の間取り図全体の類似度は「73」という結果になる。
(d)の間取り図では、(1、2)の玄関で、存在率情報が0で重みが(−30)だから、1×(−30)がこの場所の類似度計算値である。その結果は類似度に大きく影響し、(d)の間取り図全体の類似度は「13」という結果になる。(e)の間取り図では、(3、3)のキッチンで、存在率情報が0.7で重みが1だから、0.7×1がこの場所の類似度計算値である。「できれば」という検索条件では、このように、全体の類似度にあまり大きく影響を与えない。(e)の間取り図全体の類似度は「55.7」という結果になる。こうして、(c)、(d)、(e)の類似度を比較したとき、(c)、(e)、(d)の順に検索条件に類似していることが明かになる。
即ち、検索キー情報生成時に、基準格子の各区画と各主要室との重なり合いを検出し、主要室が複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化して、この数値を、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報とすることで、類似度という物差しで、検索結果を比較することが可能になる。重み付けと組み合わせれば、希望にそった間取りであって、特に重要度の高い主要室が希望する場所にある場合に、より高い類似度となる。こうした結果を元に、検索結果を出力すると、希望した間取りに近いものを例えば、上位から10種類順位付けすることができる。これにより、ノイズを減少させて、検索しやすいデータベースが提供できる。類似度に閾値を設けて、ノイズを減少させることもできる。
図10は、上記のような検索エンジンの処理により出力された検索結果の説明図である。
この図は、図8に示すような画面を用いて検索条件を入力した検索結果を示す。図の左側の欄91に、検索条件がリストアップされている。主要室の配置以外に、各階の床面積や部屋数等が絞り込みの条件に加えられている。その右側の欄92に、最も類似度が高い間取り図から順番に、例えば、上位10例をスクロールしながら表示させることができる。このような画面90を、利用者の端末装置のディスプレイに表示したり、プリンタに印刷出力させることができる。
図11は上記の検索エンジンの検索動作を示すフローチャートである。
まず、検索開始時には、ステップS21で、図7や図8に示した検索条件設定画面を表示して、検索条件の受付けを行なう。さらにステップS22で、その画面を利用して重要度の選択を受付ける。例えば、図10(b)のようにして重要度が選択されると、検索実行ボタンがクリックされたタイミングで検索を実行する(ステップS23)。ステップS24では、検索キー情報リスト18を使用して、図3(b)等に示した条件を満たすものの中から、検索キー情報を検索して、各主要室の存在率情報を抽出する。ステップS25で、指定した位置においてゼロで無いものを検出すると、ステップS26に進み、図10で説明をした要領で。類似度を算出する。そして、ステップS27で、間取り図を識別する間取り図識別コードとともに、その類似度をバッファメモリに一時記憶しておく。ステップS28では、全ての検索キー情報の検索が済んだかどうかを調べて、まだ残りがあれはステップS23に戻る。ヒットするものが無くなり、全部の検索が終了するとステップS29に進み、一時記憶されたデータを重要度順にソートする。そして、ステップS10で、上位10件の間取り図を抽出する。ステップS11では、図10で説明をしたような、出力画面の編集を行い、ステップS12でその検索結果出力画面をディスプレイ等に表示出力する。
図12は、縦長あるいは横長の建物についての検索方法説明図である。
図8(a)に示すような縦長の間取り図があるとする。この場合に、図の(b)に示すように、全体として正方形の基準格子82を用いると、主要室の配置の特徴を検索キー情報に取り込むことができない。そこで、図の(c)に示すように、基準格子82の横幅を縮めて、ちょうど(a)に示す間取り図81に基準格子が外接するように変形するとよい。即ち、建物の輪郭を表す図形に外接する四辺形であって、それぞれ、予め定めた一定の比率で縦方向をN分割し、横方向M分割して、NxMの区画に区分した、不定形の基準格子を使用する。各建物の間取り図の形状に合わせて伸縮し、基準格子のサイズや形を固定しない。これにより、建物のどの部分にどのような主要室が存在するという検索キー情報を自動的にしかも一律に生成できる。横長の間取り図についても同様である。
しかしながら、例えば、図9(a)に示したような縦長の間取り図では、図8(d)に示すように、例えば、縦が3分割、横が2分割されたような基準格子を使用することも考えられる。即ち、建物の形に応じて数種類の基準格子を用意しておき、使用する基準格子を変更するようにしてもよい。建物が横長な場合は、縦2分割、横3分割の横長の基準格子を使えばよい。一方、基準格子は常に一定の構造のものを使用するほうが、効率よくデータベースを生成できる。ここで、縦長の間取り図を検索対象にした場合に、検索キー情報は、3×3即ち、縦3分割、横3分割の区画に応じた存在率情報を含む。しかしながら、図の(e)に示したように、両端を除く部分、即ち、中央部85の部分の存在率情報を除外して検索処理を行っても、ほとんど同様の検索結果が得られる。即ち、データベースは共通にして、間取り図の形に応じて検索処理を簡素化することもできる。横長の住宅については、今度は横方向に見てその中央部分の存在率情報を無視すればよい。即ち、本発明により生成されるデータベースは非常に汎用性があり、類似度の概念の導入により希望する間取りによく似た間取りを効率よく抽出できて、実用性の高いシステムが実現する。
本発明の間取り情報検索システム実施例を示すブロック図である。 (a)は、検索対象データの例を示す説明図、(b)は、輪郭情報の説明図、(c)、(d)は、基準格子の説明図である。 (a)は、主要室の具体例を示す説明図、(b)は、建物の設計データ13から抽出した、その他の情報例を示す説明図である。 検索キー情報の具体例を示す説明図である。 検索キー情報を取得する際の動作を説明する説明図である。 データベース生成動作全体のフローチャートである。 具体的な間取りプラン検索画面の例を示す説明図である。 図7とは異なる形式の検索用画面の例を示す説明図である。 (a)は、重要度に応じた重み付けのための数値を示すテーブル説明図、(c)、(d)、(e)は、それぞれ別々の間取り図に対する存在率情報の説明図である。 検索エンジンの処理により出力された検索結果の説明図である。 検索エンジンの検索動作を示すフローチャートである。 縦長あるいは横長の建物についての検索方法説明図である。
符号の説明
1 コンピュータ
11 記憶装置
12 記憶装置
13 建物の設計データ
14 検索対象データ
15 建物の間取り図を表示する情報リスト
16 輪郭情報
17 基準格子データ
18 検索キー情報リスト
21 検索対象データ生成手段
22 輪郭情報生成手段
23 重複面積算出手段
24 検索キー情報リスト生成手段
25 検索条件入力手段
26 検索エンジン
27 表示出力制御手段

Claims (14)

  1. 建物の設計データを記憶した記憶装置と、
    前記記憶装置から、前記建物の設計データを読み出して、当該建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶装置に記憶する検索対象データ生成手段と、
    前記記憶装置から前記建物の設計データを読み出して、当該建物の輪郭と寸法を示す情報と、建物の室の輪郭と寸法を示す情報とを抽出し、輪郭情報として記憶装置に記憶する輪郭情報生成手段と、
    前記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定し、前記建物の間取り図に前記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との重なり合った部分の面積を、前記輪郭情報を使用して算出する、重複面積算出手段と、
    前記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定して、前記間取り図と前記主要室と前記基準格子中の当該区画の位置と前記存在率情報とを関係付けた情報を含む、検索キー情報を生成し、前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画を選択して、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定し、前記検索キー情報を生成するとともに、当該検索キー情報を生成する処理を、予め定めた全ての種類の主要室であって、前記建物の間取り図に含まれるものについて実行させ、さらに、前記記憶装置に記憶された検索対象データ中の全ての間取り図について実行させて、生成した全ての検索キー情報を集合した検索キー情報リストを生成する検索キー情報リスト生成手段と、を備えたことを特徴とする間取り情報検索システム。
  2. 請求項1に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記輪郭情報生成手段は、
    前記記憶装置から前記建物の設計データを読み出して、当該建物の輪郭と寸法を示す情報から、前記間取り図の凹みであって基準値以上の寸法のものを検出して、建物の凹みの輪郭と寸法を示す情報を抽出し、輪郭情報として記憶装置に記憶し、
    前記重複面積算出手段は、
    前記建物の凹みの輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との重なり合った部分の面積を、前記輪郭情報を使用して算出し、
    前記検索キー情報リスト生成手段は、
    前記凹みが、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該凹みが存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定して、前記間取り図と前記凹みと前記基準格子中の当該区画の位置と前記存在率情報とを関係付けた情報を含む、検索キー情報を生成し、前記凹みが、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画を選択して、当該凹みが存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定し、前記検索キー情報を生成するとともに、当該検索キー情報を生成する処理を前記記憶装置に記憶された検索対象データ中の全ての間取り図について実行させて、生成した全ての検索キー情報を集合した検索キー情報リストを生成することを特徴とする間取り情報検索システム。
  3. 請求項1または2に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記検索キー情報リスト生成手段は、
    前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化し、この数値を、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
  4. 請求項3に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    予め定めた主要室の中から選択された、任意の種類の主要室が、前記基準格子中の、特定の区画の位置に存在するという検索条件を、数値を用いた重要度情報を含めて入力したとき、前記検索キー情報リスト中から、前記検索キー情報を検索して、前記選択された全ての主要室の存在率情報と前記重要度情報との積を、前記基準格子中の、前記特定の区画の位置において抽出し、前記存在率情報を累積加算した結果を類似度とし、この類似度が大きい所定数の間取り図データを検索結果とする検索エンジンを備えたことを特徴とする間取り情報検索システム。
  5. 請求項3または4に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記検索キー情報リスト生成手段は、
    前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれs1、s2・・・としたとき、重なり合った部分の面積が最も広い区画の存在率情報をs/sとし、他の区画で重なり合った部分の存在率情報をs1/s、s2/s、・・・とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
  6. 請求項1に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記検索対象データに含まれた建物の間取り図を表示する情報のリストを、建物の間取り図の面積もしくは形状を基準にして複数の群に分割し、各群ごとに、それぞれ異なるサイズでそれぞれ異なる数の区分に分割された、基準格子を使用して、前記重複面積算出処理と、前記検索キー情報リスト生成処理と、前記検索処理とを実行させる、基準格子選択手段を備えたことを特徴とする間取り情報検索システム。
  7. 建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶する記憶装置と、
    前記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定する手段と、
    前記建物の間取り図に前記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との関係で、前記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報と、前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で、当該主要室が存在する確率が最大であることを示す存在率情報とを含み、検索対象データの中の前記建物の間取り図を識別する情報と、この間取り図中に含まれる全ての主要室と、前記基準格子中の区画の位置と、その区画における主要室の存在率情報とを関係付けた検索キー情報リストを記憶する記憶装置と、
    予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、前記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件を受け付ける検索条件受付手段と、
    前記基準格子と前記検索キー情報リストを使用して、前記検索条件が与えられたとき、前記特定された全ての主要室の存在率情報が、前記基準格子中の、前記特定の区画の位置において、確率最大を示すものを抽出する検索エンジンと、
    当該検索エンジンの検索結果を、表示出力手段を制御して出力する表示出力制御手段を備えたことを特徴とする間取り情報検索システム。
  8. 請求項7に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記検索キー情報リストには、
    間取り図の輪郭の凹みであって基準値以上の寸法のものの輪郭と、前記基準格子中のいずれかの区画との関係で、前記凹みが、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該凹みが存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を含み、検索対象データの中の前記建物の間取り図を識別する情報と、この間取り図中に含まれる全ての凹みと、前記基準格子中の区画の位置と、その区画における凹みの存在率情報とを関係付けた情報が含まれており、
    前記検索エンジンは、
    前記基準格子と前記検索キー情報リストを使用して、前記検索条件が与えられたとき、前記特定された全ての主要室と前記凹みの存在率情報が、前記基準格子中の、前記特定の区画の位置において、確率最大を示すものを抽出することを特徴とする間取り情報検索システム。
  9. 請求項7または8に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記検索キー情報リストには、
    前記前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化し、この数値を、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報としたものが含まれており、
    前記検索エンジンは、
    前記基準格子と前記検索キー情報リストを使用して、前記検索条件が与えられたとき、前記特定された全ての主要室と前記凹みの存在率情報を、前記基準格子中の、前記特定の区画の位置において抽出し、抽出した存在率情報を累積加算して類似度を算出し、この類似度が相対的に大きい間取り図を表示する情報を検索結果とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
  10. 請求項7または8に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記検索キー情報リストには、
    前記前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で重なり合った部分の面積をsとし、他の区画で重なり合った部分の面積をそれぞれ大きい順にs1、s2・・・としたとき、各区画における存在率情報を上記面積の大きさに応じて数値化し、この数値を、当該主要室のそれぞれの区画の存在率情報としたものが含まれており、
    検索条件受付手段は、
    予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、前記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件に、存在する必要性の度合いを示す重要度情報を付加したものを受け付け、
    前記検索エンジンは、
    前記基準格子と前記検索キー情報リストを使用して、前記検索条件が与えられたとき、前記特定された全ての主要室と前記凹みの存在率情報を、前記基準格子中の、前記特定の区画の位置において抽出し、抽出した存在率情報と前記重要度情報の積とを累積加算して類似度を算出し、この類似度が相対的に大きい間取り図を表示する情報を検索結果とすることを特徴とする間取り情報検索システム。
  11. 請求項7または8に記載の間取り情報検索システムにおいて、
    予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、前記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件に、建物の輪郭が縦長もしくは横長であることを示す形状情報を付加したものを受付け、
    前記検索エンジンは、
    前記形状情報が、建物の輪郭が縦長であることを示すもののときは、前記基準格子の縦方向に配列された区画のうち、中心付近の列の区画を無視し、建物の輪郭が横長であることを示すもののときは、前記基準格子の横方向に配列された区画のうち、中心付近の列の区画を無視して、検索結果を得ることを特徴とする間取り情報検索システム。
  12. 請求項1乃至10のいずれかに記載の間取り情報検索システムにおいて、
    前記基準格子は、建物の輪郭を表す図形にほぼ外接する四辺形で当該図形との面積差が最小に近いものであって、それぞれ、予め定めた一定の比率で縦方向をN分割し、横方向M分割して、NxMの区画に区分した、建物の間取り図毎にサイズを調整された不定形のものとすることを特徴とする間取り情報検索システム。
  13. コンピュータを、
    建物の設計データを記憶した記憶装置と、
    前記記憶装置から、前記建物の設計データを読み出して、当該建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶装置に記憶する検索対象データ生成手段と、
    前記記憶装置から前記建物の設計データを読み出して、当該建物の輪郭と寸法を示す情報と、建物の室の輪郭と寸法を示す情報とを抽出し、輪郭情報として記憶装置に記憶する輪郭情報生成手段と、
    前記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定し、前記建物の間取り図に前記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との重なり合った部分の面積を、前記輪郭情報を使用して算出する、重複面積算出手段と、
    前記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定して、前記間取り図と前記主要室と前記基準格子中の当該区画の位置と前記存在率情報とを関係付けた情報を含む、検索キー情報を生成し、前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画を選択して、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報を決定し、前記検索キー情報を生成するとともに、当該検索キー情報を生成する処理を、予め定めた全ての種類の主要室であって、前記建物の間取り図に含まれるものについて実行させ、さらに、前記記憶装置に記憶された検索対象データ中の全ての間取り図について実行させて、生成した全ての検索キー情報を集合した検索キー情報リストを生成する検索キー情報リスト生成手段、
    として機能させるための間取り情報検索プログラム。
  14. コンピュータを、
    建物の間取り図を表示する情報のリストを、検索対象データとして記憶する記憶装置と、
    前記建物の間取り図上でこの間取り図を覆うサイズの基準格子であって、複数の区画に区分されたものを設定する手段と、
    前記建物の間取り図に前記基準格子を重ね合わせたとき、当該間取り図に含まれた主要室の輪郭と、上記基準格子中のいずれかの区画との関係で、前記主要室が、1つの区画のみと重なり合っているときには、当該主要室が存在する確率がその区画で最大であることを示す存在率情報と、前記主要室が、複数の区画と重なり合っているときは、重なり合った部分の面積が最も広い区画で、当該主要室が存在する確率が最大であることを示す存在率情報とを含み、検索対象データの中の前記建物の間取り図を識別する情報と、この間取り図中に含まれる全ての主要室と、前記基準格子中の区画の位置と、その区画における主要室の存在率情報とを関係付けた検索キー情報リストを記憶する記憶装置と、
    予め定めた主要室の中から選択された特定の種類の主要室が、前記基準格子中の特定の区画の位置に存在するという検索条件を受け付ける検索条件受付手段と、
    前記基準格子と前記検索キー情報リストを使用して、前記検索条件が与えられたとき、前記特定された全ての主要室の存在率情報が、前記基準格子中の、前記特定の区画の位置において、確率最大を示すものを抽出する検索エンジンと、
    当該検索エンジンの検索結果を、表示出力手段を制御して出力する表示出力制御手段、
    として機能させるための間取り情報検索プログラム。
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