JP2004199527A - 管路図作成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】配管設計図における設計上の配管長さと、実際に現場を測量して得られる配管すべき区間の長さとの間に過不足が生じたときに、配管設計図に対して適切なデータ処理を施す。
【解決手段】複数の直線配管部図と複数の異形管図2とを図形上つなぎ合わせることにより構成される管路図において、一方の異形管図2と他方の異形管図2との直線配管区間に直線配管部図1aを作成する際に、この直線配管区間の長さL1と直線配管部図の長さとの間に生じる過不足α´の値に応じて前記管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、このデータ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、直線配管区間に直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の直線配管部図と複数の異形管図2とを図形上つなぎ合わせることにより構成される管路図において、一方の異形管図2と他方の異形管図2との直線配管区間に直線配管部図1aを作成する際に、この直線配管区間の長さL1と直線配管部図の長さとの間に生じる過不足α´の値に応じて前記管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、このデータ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、直線配管区間に直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路図作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、管路の布設の際に用いられる配管設計図は、図3に示すように、管路における直線配管部を図形データによって表した複数の直線配管部図1a、1b、1c、…と、管路における異形管を図形データによって表した、例えば分岐管図2aや弁栓図2bや曲管図2cなどのように表した複数の異形管図2とを図形上つなぎ合わせることにより構成されている。なお、この配管設計図における直線配管部図1a、1b、1c、…は、一定長さの直管を図形データによって表した、すなわち配管長さがaで表される複数の直管図3をつなげ合わせただけで構成されているが、これに限らず、直管図3と配管長さがa未満の直管図すなわち切り管図とを用いて構成することもできる。
【0003】
このような配管設計図をもとに、実際の配管施工現場において管路が布設されるのであるが、配管設計の段階において、作成された配管設計図における設計上の配管長さ(以下、設計長さと記す)と、実際に現場を測量して得られる配管すべき区間の長さ(以下、実測長さと記す)との間には誤差が生じることがある。このような場合、配管設計者は、設計長さと実測長さとが合うように既に作成した配管設計図に対して適宜のデータ処理を施している。
【0004】
そこで、例えば、実際の分岐管と弁栓との間の実測長さが、配管設計図における分岐管図2aと弁栓図2bとの間の設計長さすなわち直線配管区間の長さL1よりもα(α<a)だけ短い場合に、この配管設計図にデータ処理を施す手順を説明する。
【0005】
まず最初に、図4(a)に示すように、この直線配管区間において、既に作成されたすなわち誤差を含んでいる直線配管部図における最も弁栓図2b側に存在する直管図3を削除する。次にこの削除した箇所に所定の配管長さの切り管図を作成して直線配管部図の長さを調整するが、このとき、配管長さがa−αとなるような切り管図を作成することができれば総配管長さがL1−αの直線配管部図を作成することができる。しかし、実際には、現場で施工しやすい配管長さ、例えば配管長さがβ(β<a−α)で表される切り管図4aが作成されることがある。したがって、この場合、実測長さと修正後の設計長さとの間には隙間γ(γ=a−α−β)が生じる。
【0006】
次に、この隙間γと不足長さαとの和をこの場合の過不足値α´としてこの値が許容範囲であるか否か、すなわち配管設計図において図形上の修正が必要な程度であるか否かを判断し、過不足値α´が許容範囲でない場合には、図4(b)に示すように、弁栓図2b及び直線配管部図1bをこの過不足値α´を詰める方向、すなわち図示のように見て左方向に距離α´だけ移動させる。
【0007】
そして、直線配管部図1aにおける直管図3と切り管図4a、及び切り管図4aと弁栓図2bとを接続(図示は省略)して、配管設計図における直線配管部図1aの修正作業を終了する。なお、過不足値α´が十分に小さく許容範囲である場合には、配管設計図において図形上の修正をしない。また、上記の場合では、β<a−αの場合を示しているが、β>a−αの場合であってもよく、この場合、過不足値はα´=a−βとなる。
【0008】
次に、直線配管部図1bと曲管図2cとの間に発生した間隔α´を詰める。このとき、直線配管部図1aを修正したときには上述のように弁栓図2b及び直線配管部図1bを距離α´だけ移動させていたが、直線配管部図1bと曲管図2cとの間に発生した間隔α´を詰める場合、直線配管部図1bと直線配管部図1cの配管方向が異なるなどの事情により、曲管図2c及び直線配管部1cをこの間隔α´を詰める方向、すなわち図示のように見て左方向に移動させることができない場合があった。
【0009】
このような場合には、直線配管部図1bと曲管図2cとの間の間隔α´の部分に、図4(c)に示すように、配管長さがα´の切り管図4bを作成することで、直線配管部図1bの修正を行っている。
【0010】
なお、上記の先行技術は文献公知発明に係るものではないため、先行技術文献情報を記載することができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、設計長さと実測長さとの間に過不足が生じた場合には、配管設計者自らが上述したような適宜のデータ処理を配管設計図に施して対処しているが、このような作業には非常に手間がかかってしまう。
【0012】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、配管設計図における設計上の配管長さと、実際に現場を測量して得られる配管すべき区間の長さとの間に過不足が生じたときに、配管設計図に対して適切なデータ処理を施すことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、管路における直線配管部を図形データによって表した複数の直線配管部図と、管路における異形管を図形データによって表した複数の異形管図とを図形上つなぎ合わせることにより構成される管路図において、一方の異形管図と他方の異形管図との間である直線配管区間に直線配管部図を作成する際に、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの間に生じる過不足の値に応じて前記管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、前記データ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【0014】
このような構成によれば、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に生じる過不足の値に応じて管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、前記データ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の管路図作成システムにおいて、データ処理手段により一方の異形管図と他方の異形管図のうちの少なくともどちらか一方の異形管図を移動させて直線配管区間の長さを調整することで、前記直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させて前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【0016】
このような構成によれば、データ処理手段により一方の異形管図と他方の異形管図のうちの少なくともどちらか一方の異形管図を移動させることで直線配管区間の長さを調整することができる。これにより、前記直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の管路図作成システムにおいて、データ処理手段により直線配管部図の長さを伸縮させてその長さを調整することで、直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとを一致させて前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【0018】
このような構成によれば、データ処理手段により直線配管部図の長さを伸縮させることで前記直線配管部図の長さを調整することができる。これにより、直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の管路図作成システムにおいて、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に過不足が生じたときに、データ処理手段により前記過不足の値が許容範囲であるかを判断し、前記過不足の値が許容範囲であると判断されれば、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの調整を行うことなく前記直線配管区間に前記直線配管部図を作成するものである。
【0020】
このような構成によれば、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に過不足が生じたときに、データ処理手段により前記過不足の値が許容範囲であるかを判断し、前記過不足の値が許容範囲であると判断されれば、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの調整を行うことなく前記直線配管区間に前記直線配管部図を作成することができる。これにより、余計な手間をかけることなく前記直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の管路図作成システムにおいて、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの調整を行わないときに、前記直線配管部図と前記直線配管部図の両側に存在する異形管図とを互いに接続するか否かを選択するものである。
【0022】
このような構成によれば、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの調整を行わないときに、前記直線配管部図と前記直線配管部図の両側に存在する異形管図とを互いに接続するか否かを選択することができる。これにより、接続すると選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続することで詳細な管路図を作成することができる。また、接続しないと選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続せず余計な手間をかけないで直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の管路図作成システムを用いて、管路図としての配管設計図において一方の異形管図2と他方の異形管図2との間である直線配管区間に直線配管部図を作成する際に、例えば、作成しようとする直線配管部図の長さすなわち実測長さが、直線配管区間の長さすなわち設計長さよりもα(α<a)だけ短い場合に、データ処理手段(図示は省略)により設計長さと実測長さとが合うように配管設計図に適切なデータ処理を施す方法を図1及び図2を参照しながら説明する。なお、実施の形態において、従来の配管設計図の作成方法において既に説明したものと同様のものには、図3及び図4において使用した符号と同一の符号を付すことで、その詳細な説明を省略する。また、本発明の管路図作成システムには、図示は省略するが、配管設計者に対して作業状況等を表示するためのディスプレイと、管路図作成システムに対して情報を入力するためのキーボード及びマウスと、ディスプレイの表示内容を出力するためのプリンタとが連携している。したがって、配管設計者は、キーボード及びマウスにより管路図作成システムに対して情報を入力することができ、ディスプレイにより作業状況等を確認することができ、プリンタによりディスプレイに表示された内容を出力することができる。
【0024】
まず最初に、図1に示すように、ステップ1(S001)として、この配管設計図におけるデータ処理の対象となる直線配管区間に実測長さに基づくように直線配管部図を作成する。すなわち図4(a)に示した場合のように、一方の異形管図2と他方の異形管図2との間の、既に作成されている直線配管部図における最も他方の異形管図2側に存在する直管図3を削除し、この削除した箇所に例えば配管長さがβ(β<a−α)で表される切り管図4aを作成する。
【0025】
そして、実測長さと設計長さとの間に生じた隙間γ(γ=a−α−β)と不足長さαとの和をこの場合の過不足値α´とし、次に、ステップ2(S002)として、発生した過不足値α´が許容範囲であるか否か、すなわち配管設計図において図形上の修正が必要な程度であるか否かを判断する。その結果、過不足値α´が許容範囲でない場合は、ステップ3(S003)に移る。ステップ3においては、配管設計図に施すデータ処理の方法として異形管図2を移動することにより過不足値α´の調整をするかどうかを判断する。
【0026】
このとき、例えば、図4(b)に示した場合のように一方の異形管図2が分岐管図2aでかつ他方の異形管図2が弁栓図2bである場合で、弁栓図2b及び直線配管部図1bを移動させることにより過不足値α´を調整することができる場合には、ステップ4(S004)に移り過不足値α´の調整をする。詳細には、図4(b)に示した場合と同様に、弁栓図2b及び直線配管部図1bをこの過不足値α´を詰める方向、つまり図示のように見て左方向に距離α´だけ移動させる。これにより、配管設計図における直線配管区間の長さ(設計長さ)と直線配管部図(実測長さ)とを一致させる。
【0027】
ステップ4(S004)においてデータ処理が終了すると、ステップ5(S005)に移り、直線配管部図1aにおける直管図3と切り管図4a、及び切り管図4aと弁栓図2bとを接続(図示は省略)して、配管設計図における直線配管部図1aの修正作業を終了する。なお、上記の場合では、β<a−αの場合を示しているが、β>a−αの場合であってもよく、この場合、過不足値はα´=a−βとなる。
【0028】
このように、データ処理手段(図示は省略)により弁栓図2b及び直線配管部図1bを移動させることで直線配管区間の長さすなわち設計長さを任意に調整することができる。これにより、設計長さを実測長さに一致させることができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足の調整を行う場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0029】
また、ステップ3(S003)において、配管設計図に施すデータ処理の方法として異形管図2を移動させることにより過不足値α´を調整するかどうかを判断し、異形管図2を移動させない場合、例えば、一方の異形管図2が弁栓図2bでかつ他方の異形管図2が曲管図2cである場合で、曲管図2c及び直線配管部図1cを過不足値α´を詰める方向に移動させることができないような場合には、ステップ6(S006)に移る。
【0030】
このステップ6(S006)では、配管設計図に施すデータ処理の方法として直線配管部図を構成する直管図の配管長さを任意に伸縮させることにより過不足値α´の調整をする。
【0031】
詳細には、図2(a)に示すように、直線配管部図1bと曲管図2cとの間に過不足値α´が存在するときに、図2(b)に示すように、直線配管部図1bの最も曲管図2c側の直管図3の配管長さaを長さα´だけ延長した図である配管長さがa+α´の延長管図5を作成する。その後、ステップ5(S005)に移り、延長管図5と曲管図2cとを接続して作業を終了する。なお、ステップ1(S001)において切り管図を用いないで直線配管部図を構成しておき、ステップ2(S002)及びステップ3(S003)を経てステップ6(S006)に移り、直線配管部図を構成する直管図の配管長さを伸縮させてこの直線配管部図の長さを調整すれば、切り管図を用いないで直線配管部図を構成することができる。すなわち実際の配管施工時に切り管を使用しない旨を配管設計図上に図示することができる。
【0032】
このように、データ処理手段により直線配管部図1bを構成する直管図3の長さを伸縮(上記の場合は延長)させることでこの直線配管部図1bの全体の長さを任意に調整することができる。これにより、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させ、この直線配管区間に直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足の調整を行う場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0033】
また、ステップ2(S002)において、発生した過不足値α´が許容範囲であると判断された場合には、配管設計図に対して過不足値α´に応じたデータ処理を特に行う必要がない、すなわちこの段階で直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとが一致しているとみなし、過不足値α´が無いものとしてそのままステップ7(S007)に移る。
【0034】
ステップ7(S007)においては、直線配管部図と異形管図とを接続するか否かを判断し、直線配管部図と異形管図とを接続する場合には、ステップ5(S005)を経て作業を終了する。また、接続しない場合には、配管設計図にデータ処理を施すことなくそのまま作業を終了する。これにより、直線配管部図と異形管図とを接続する場合には、詳細な配管設計図を作成することができ、また、接続しない場合には、余計な手間をかけることなく容易かつ迅速に配管設計図を作成することができる。
【0035】
なお、上記の実施の形態では、ステップ1(S001)において直線配管部図を作成する際に切り管図を用いた場合を示したが、不足長さαの程度を勘案して、異形管図及びこれに接続される直線配管部図を適宜に移動させたり、直線配管部図を構成する直管図の長さを適宜に伸縮させたりすることで、上記の不足長さαを解消することができ、できるだけ切り管図を使用しない配管設計図を作成することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に生じる過不足の値に応じて管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、前記データ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0037】
また、データ処理手段により一方の異形管図と他方の異形管図のうちの少なくともどちらか一方の異形管図を移動させることで直線配管区間の長さを調整することができる。これにより、前記直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0038】
また、データ処理手段により直線配管部図の長さを伸縮させることで前記直線配管部図の長さを調整することができる。これにより、直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0039】
また、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に過不足が生じたときに、データ処理手段により前記過不足の値が許容範囲であるかを判断し、前記過不足の値が許容範囲であると判断されれば、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの調整を行うことなく前記直線配管区間に前記直線配管部図を作成することができる。これにより、余計な手間をかけることなく前記直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【0040】
さらに、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの調整を行わないときに、前記直線配管部図と前記直線配管部図の両側に存在する異形管図とを互いに接続するか否かを選択することができる。これにより、接続すると選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続することで詳細な管路図を作成することができる。また、接続しないと選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続せず余計な手間をかけないで直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管路図作成システムにより配管設計図を作成する手順を示す図である。
【図2】図1のステップ6におけるデータ処理を示す図である。
【図3】配管設計図の一例を示す図である。
【図4】従来の技術における配管設計図の作成方法を示す図である。
【符号の説明】
1a 直線配管部図
2 異形管図
L1 直線配管区間の長さ
α´ 過不足
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路図作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、管路の布設の際に用いられる配管設計図は、図3に示すように、管路における直線配管部を図形データによって表した複数の直線配管部図1a、1b、1c、…と、管路における異形管を図形データによって表した、例えば分岐管図2aや弁栓図2bや曲管図2cなどのように表した複数の異形管図2とを図形上つなぎ合わせることにより構成されている。なお、この配管設計図における直線配管部図1a、1b、1c、…は、一定長さの直管を図形データによって表した、すなわち配管長さがaで表される複数の直管図3をつなげ合わせただけで構成されているが、これに限らず、直管図3と配管長さがa未満の直管図すなわち切り管図とを用いて構成することもできる。
【0003】
このような配管設計図をもとに、実際の配管施工現場において管路が布設されるのであるが、配管設計の段階において、作成された配管設計図における設計上の配管長さ(以下、設計長さと記す)と、実際に現場を測量して得られる配管すべき区間の長さ(以下、実測長さと記す)との間には誤差が生じることがある。このような場合、配管設計者は、設計長さと実測長さとが合うように既に作成した配管設計図に対して適宜のデータ処理を施している。
【0004】
そこで、例えば、実際の分岐管と弁栓との間の実測長さが、配管設計図における分岐管図2aと弁栓図2bとの間の設計長さすなわち直線配管区間の長さL1よりもα(α<a)だけ短い場合に、この配管設計図にデータ処理を施す手順を説明する。
【0005】
まず最初に、図4(a)に示すように、この直線配管区間において、既に作成されたすなわち誤差を含んでいる直線配管部図における最も弁栓図2b側に存在する直管図3を削除する。次にこの削除した箇所に所定の配管長さの切り管図を作成して直線配管部図の長さを調整するが、このとき、配管長さがa−αとなるような切り管図を作成することができれば総配管長さがL1−αの直線配管部図を作成することができる。しかし、実際には、現場で施工しやすい配管長さ、例えば配管長さがβ(β<a−α)で表される切り管図4aが作成されることがある。したがって、この場合、実測長さと修正後の設計長さとの間には隙間γ(γ=a−α−β)が生じる。
【0006】
次に、この隙間γと不足長さαとの和をこの場合の過不足値α´としてこの値が許容範囲であるか否か、すなわち配管設計図において図形上の修正が必要な程度であるか否かを判断し、過不足値α´が許容範囲でない場合には、図4(b)に示すように、弁栓図2b及び直線配管部図1bをこの過不足値α´を詰める方向、すなわち図示のように見て左方向に距離α´だけ移動させる。
【0007】
そして、直線配管部図1aにおける直管図3と切り管図4a、及び切り管図4aと弁栓図2bとを接続(図示は省略)して、配管設計図における直線配管部図1aの修正作業を終了する。なお、過不足値α´が十分に小さく許容範囲である場合には、配管設計図において図形上の修正をしない。また、上記の場合では、β<a−αの場合を示しているが、β>a−αの場合であってもよく、この場合、過不足値はα´=a−βとなる。
【0008】
次に、直線配管部図1bと曲管図2cとの間に発生した間隔α´を詰める。このとき、直線配管部図1aを修正したときには上述のように弁栓図2b及び直線配管部図1bを距離α´だけ移動させていたが、直線配管部図1bと曲管図2cとの間に発生した間隔α´を詰める場合、直線配管部図1bと直線配管部図1cの配管方向が異なるなどの事情により、曲管図2c及び直線配管部1cをこの間隔α´を詰める方向、すなわち図示のように見て左方向に移動させることができない場合があった。
【0009】
このような場合には、直線配管部図1bと曲管図2cとの間の間隔α´の部分に、図4(c)に示すように、配管長さがα´の切り管図4bを作成することで、直線配管部図1bの修正を行っている。
【0010】
なお、上記の先行技術は文献公知発明に係るものではないため、先行技術文献情報を記載することができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、設計長さと実測長さとの間に過不足が生じた場合には、配管設計者自らが上述したような適宜のデータ処理を配管設計図に施して対処しているが、このような作業には非常に手間がかかってしまう。
【0012】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、配管設計図における設計上の配管長さと、実際に現場を測量して得られる配管すべき区間の長さとの間に過不足が生じたときに、配管設計図に対して適切なデータ処理を施すことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、管路における直線配管部を図形データによって表した複数の直線配管部図と、管路における異形管を図形データによって表した複数の異形管図とを図形上つなぎ合わせることにより構成される管路図において、一方の異形管図と他方の異形管図との間である直線配管区間に直線配管部図を作成する際に、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの間に生じる過不足の値に応じて前記管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、前記データ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【0014】
このような構成によれば、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に生じる過不足の値に応じて管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、前記データ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の管路図作成システムにおいて、データ処理手段により一方の異形管図と他方の異形管図のうちの少なくともどちらか一方の異形管図を移動させて直線配管区間の長さを調整することで、前記直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させて前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【0016】
このような構成によれば、データ処理手段により一方の異形管図と他方の異形管図のうちの少なくともどちらか一方の異形管図を移動させることで直線配管区間の長さを調整することができる。これにより、前記直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の管路図作成システムにおいて、データ処理手段により直線配管部図の長さを伸縮させてその長さを調整することで、直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとを一致させて前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成するものである。
【0018】
このような構成によれば、データ処理手段により直線配管部図の長さを伸縮させることで前記直線配管部図の長さを調整することができる。これにより、直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の管路図作成システムにおいて、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に過不足が生じたときに、データ処理手段により前記過不足の値が許容範囲であるかを判断し、前記過不足の値が許容範囲であると判断されれば、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの調整を行うことなく前記直線配管区間に前記直線配管部図を作成するものである。
【0020】
このような構成によれば、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に過不足が生じたときに、データ処理手段により前記過不足の値が許容範囲であるかを判断し、前記過不足の値が許容範囲であると判断されれば、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの調整を行うことなく前記直線配管区間に前記直線配管部図を作成することができる。これにより、余計な手間をかけることなく前記直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の管路図作成システムにおいて、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの調整を行わないときに、前記直線配管部図と前記直線配管部図の両側に存在する異形管図とを互いに接続するか否かを選択するものである。
【0022】
このような構成によれば、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの調整を行わないときに、前記直線配管部図と前記直線配管部図の両側に存在する異形管図とを互いに接続するか否かを選択することができる。これにより、接続すると選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続することで詳細な管路図を作成することができる。また、接続しないと選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続せず余計な手間をかけないで直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の管路図作成システムを用いて、管路図としての配管設計図において一方の異形管図2と他方の異形管図2との間である直線配管区間に直線配管部図を作成する際に、例えば、作成しようとする直線配管部図の長さすなわち実測長さが、直線配管区間の長さすなわち設計長さよりもα(α<a)だけ短い場合に、データ処理手段(図示は省略)により設計長さと実測長さとが合うように配管設計図に適切なデータ処理を施す方法を図1及び図2を参照しながら説明する。なお、実施の形態において、従来の配管設計図の作成方法において既に説明したものと同様のものには、図3及び図4において使用した符号と同一の符号を付すことで、その詳細な説明を省略する。また、本発明の管路図作成システムには、図示は省略するが、配管設計者に対して作業状況等を表示するためのディスプレイと、管路図作成システムに対して情報を入力するためのキーボード及びマウスと、ディスプレイの表示内容を出力するためのプリンタとが連携している。したがって、配管設計者は、キーボード及びマウスにより管路図作成システムに対して情報を入力することができ、ディスプレイにより作業状況等を確認することができ、プリンタによりディスプレイに表示された内容を出力することができる。
【0024】
まず最初に、図1に示すように、ステップ1(S001)として、この配管設計図におけるデータ処理の対象となる直線配管区間に実測長さに基づくように直線配管部図を作成する。すなわち図4(a)に示した場合のように、一方の異形管図2と他方の異形管図2との間の、既に作成されている直線配管部図における最も他方の異形管図2側に存在する直管図3を削除し、この削除した箇所に例えば配管長さがβ(β<a−α)で表される切り管図4aを作成する。
【0025】
そして、実測長さと設計長さとの間に生じた隙間γ(γ=a−α−β)と不足長さαとの和をこの場合の過不足値α´とし、次に、ステップ2(S002)として、発生した過不足値α´が許容範囲であるか否か、すなわち配管設計図において図形上の修正が必要な程度であるか否かを判断する。その結果、過不足値α´が許容範囲でない場合は、ステップ3(S003)に移る。ステップ3においては、配管設計図に施すデータ処理の方法として異形管図2を移動することにより過不足値α´の調整をするかどうかを判断する。
【0026】
このとき、例えば、図4(b)に示した場合のように一方の異形管図2が分岐管図2aでかつ他方の異形管図2が弁栓図2bである場合で、弁栓図2b及び直線配管部図1bを移動させることにより過不足値α´を調整することができる場合には、ステップ4(S004)に移り過不足値α´の調整をする。詳細には、図4(b)に示した場合と同様に、弁栓図2b及び直線配管部図1bをこの過不足値α´を詰める方向、つまり図示のように見て左方向に距離α´だけ移動させる。これにより、配管設計図における直線配管区間の長さ(設計長さ)と直線配管部図(実測長さ)とを一致させる。
【0027】
ステップ4(S004)においてデータ処理が終了すると、ステップ5(S005)に移り、直線配管部図1aにおける直管図3と切り管図4a、及び切り管図4aと弁栓図2bとを接続(図示は省略)して、配管設計図における直線配管部図1aの修正作業を終了する。なお、上記の場合では、β<a−αの場合を示しているが、β>a−αの場合であってもよく、この場合、過不足値はα´=a−βとなる。
【0028】
このように、データ処理手段(図示は省略)により弁栓図2b及び直線配管部図1bを移動させることで直線配管区間の長さすなわち設計長さを任意に調整することができる。これにより、設計長さを実測長さに一致させることができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足の調整を行う場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0029】
また、ステップ3(S003)において、配管設計図に施すデータ処理の方法として異形管図2を移動させることにより過不足値α´を調整するかどうかを判断し、異形管図2を移動させない場合、例えば、一方の異形管図2が弁栓図2bでかつ他方の異形管図2が曲管図2cである場合で、曲管図2c及び直線配管部図1cを過不足値α´を詰める方向に移動させることができないような場合には、ステップ6(S006)に移る。
【0030】
このステップ6(S006)では、配管設計図に施すデータ処理の方法として直線配管部図を構成する直管図の配管長さを任意に伸縮させることにより過不足値α´の調整をする。
【0031】
詳細には、図2(a)に示すように、直線配管部図1bと曲管図2cとの間に過不足値α´が存在するときに、図2(b)に示すように、直線配管部図1bの最も曲管図2c側の直管図3の配管長さaを長さα´だけ延長した図である配管長さがa+α´の延長管図5を作成する。その後、ステップ5(S005)に移り、延長管図5と曲管図2cとを接続して作業を終了する。なお、ステップ1(S001)において切り管図を用いないで直線配管部図を構成しておき、ステップ2(S002)及びステップ3(S003)を経てステップ6(S006)に移り、直線配管部図を構成する直管図の配管長さを伸縮させてこの直線配管部図の長さを調整すれば、切り管図を用いないで直線配管部図を構成することができる。すなわち実際の配管施工時に切り管を使用しない旨を配管設計図上に図示することができる。
【0032】
このように、データ処理手段により直線配管部図1bを構成する直管図3の長さを伸縮(上記の場合は延長)させることでこの直線配管部図1bの全体の長さを任意に調整することができる。これにより、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させ、この直線配管区間に直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足の調整を行う場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0033】
また、ステップ2(S002)において、発生した過不足値α´が許容範囲であると判断された場合には、配管設計図に対して過不足値α´に応じたデータ処理を特に行う必要がない、すなわちこの段階で直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとが一致しているとみなし、過不足値α´が無いものとしてそのままステップ7(S007)に移る。
【0034】
ステップ7(S007)においては、直線配管部図と異形管図とを接続するか否かを判断し、直線配管部図と異形管図とを接続する場合には、ステップ5(S005)を経て作業を終了する。また、接続しない場合には、配管設計図にデータ処理を施すことなくそのまま作業を終了する。これにより、直線配管部図と異形管図とを接続する場合には、詳細な配管設計図を作成することができ、また、接続しない場合には、余計な手間をかけることなく容易かつ迅速に配管設計図を作成することができる。
【0035】
なお、上記の実施の形態では、ステップ1(S001)において直線配管部図を作成する際に切り管図を用いた場合を示したが、不足長さαの程度を勘案して、異形管図及びこれに接続される直線配管部図を適宜に移動させたり、直線配管部図を構成する直管図の長さを適宜に伸縮させたりすることで、上記の不足長さαを解消することができ、できるだけ切り管図を使用しない配管設計図を作成することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に生じる過不足の値に応じて管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、前記データ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0037】
また、データ処理手段により一方の異形管図と他方の異形管図のうちの少なくともどちらか一方の異形管図を移動させることで直線配管区間の長さを調整することができる。これにより、前記直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0038】
また、データ処理手段により直線配管部図の長さを伸縮させることで前記直線配管部図の長さを調整することができる。これにより、直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとを一致させ、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することができる。したがって、例えば従来のように、配管設計者自らが生じた過不足に応じて管路図にデータ処理を施す場合に比べて、配管設計者の作業負担を大幅に減少させることができ、かつ短時間で容易に直線配管区間に直線配管部図を作成することができる。
【0039】
また、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に過不足が生じたときに、データ処理手段により前記過不足の値が許容範囲であるかを判断し、前記過不足の値が許容範囲であると判断されれば、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの調整を行うことなく前記直線配管区間に前記直線配管部図を作成することができる。これにより、余計な手間をかけることなく前記直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【0040】
さらに、直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの調整を行わないときに、前記直線配管部図と前記直線配管部図の両側に存在する異形管図とを互いに接続するか否かを選択することができる。これにより、接続すると選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続することで詳細な管路図を作成することができる。また、接続しないと選択された場合には、前記直線配管部図と前記異形管図とを互いに接続せず余計な手間をかけないで直線配管区間に直線配管部図を迅速に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管路図作成システムにより配管設計図を作成する手順を示す図である。
【図2】図1のステップ6におけるデータ処理を示す図である。
【図3】配管設計図の一例を示す図である。
【図4】従来の技術における配管設計図の作成方法を示す図である。
【符号の説明】
1a 直線配管部図
2 異形管図
L1 直線配管区間の長さ
α´ 過不足
Claims (5)
- 管路における直線配管部を図形データによって表した複数の直線配管部図と、管路における異形管を図形データによって表した複数の異形管図とを図形上つなぎ合わせることにより構成される管路図において、一方の異形管図と他方の異形管図との間である直線配管区間に直線配管部図を作成する際に、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの間に生じる過不足の値に応じて前記管路図にデータ処理を施すことが可能なデータ処理手段を有し、前記データ処理手段により前記管路図にデータ処理を施すことで、前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することを特徴とする管路図作成システム。
- データ処理手段により一方の異形管図と他方の異形管図のうちの少なくともどちらか一方の異形管図を移動させて直線配管区間の長さを調整することで、前記直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとを一致させて前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することを特徴とする請求項1記載の管路図作成システム。
- データ処理手段により直線配管部図の長さを伸縮させてその長さを調整することで、直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとを一致させて前記直線配管区間に前記直線配管部図を過不足なく作成することを特徴とする請求項1または2記載の管路図作成システム。
- 直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの間に過不足が生じたときに、データ処理手段により前記過不足の値が許容範囲であるかを判断し、前記過不足の値が許容範囲であると判断されれば、前記直線配管区間の長さと前記直線配管部図の長さとの調整を行うことなく前記直線配管区間に前記直線配管部図を作成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の管路図作成システム。
- 直線配管区間の長さと直線配管部図の長さとの調整を行わないときに、前記直線配管部図と前記直線配管部図の両側に存在する異形管図とを互いに接続するか否かを選択することを特徴とする請求項4記載の管路図作成システム。
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Cited By (1)
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JP2008003812A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Toyama Prefecture | 配管長測定システム |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002369073A patent/JP2004199527A/ja active Pending
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