JP2008002910A - ドライブ記録装置およびドライブ記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両に搭載されている加速度センサから加速度を取得する加速度取得手段と、前記車両の周辺状況を含むドライブ情報を取得するドライブ情報取得手段と、閾値以上の加速度が取得されると、前記ドライブ情報及び前記車両の走行履歴の少なくともいずれか一方に基づいて、前記加速度が事故発生に起因するか否かを判定する判定手段と、事故発生に起因すると判定された前記加速度に対応する前記ドライブ情報を記録媒体に記録する記録手段と、を備えるドライブ記録装置。
【選択図】図1
Description
しかしながら従来のように、単に予め決められた閾値以上の加速度が検知されたときドライブ情報が記録される方式であると、例えば車両が道路上の段差を通過しただけでも衝撃が検知されてドライブ情報が記録されることがあった。そのため、運転履歴を解析する際に、このような事故ではない場面でのドライブ情報と、本当に事故が発生した場面でのドライブ情報とを分別する作業に手間がかかるという問題があった。事故ではない場面でドライブ情報が記録されることを防ぐために、事故による衝撃であると判定するための加速度の閾値を上げることも考えられるが、そうすると今度は、軽微な接触事故が発生した場面でドライブ情報が記録されないという問題がある。
このドライブ記録装置によると、ドライブ情報及び車両の走行履歴情報の少なくともいずれか一方に基づいて、閾値以上の加速度が事故発生に起因するものであるか否かが判定され、事故発生に起因すると判定された加速度に対応するドライブ情報が、記録媒体に記録される。そのため、加速度が閾値以上であるという条件のみに基づいてその加速度が事故発生に起因すると判定され、対応するドライブ情報が記録媒体に記録される場合と比較して、このドライブ記録装置は、事故発生に起因する加速度を精度良く判別し、対応するドライブ情報を記録媒体に記録することができる。
このドライブ記録装置によると、加速度と走行速度との関係に基づいて、閾値以上の加速度が事故発生に起因するものであるか否かが判定される。例えば、路面上の同一の凹凸を時速100kmで通過する場合と時速20kmで通過する場合とでは、検出される加速度は前者の方が後者より大きい。一方、例えば時速20kmで走行中に、時速100kmで凹凸を通過したときのような大きな加速度が検出された場合は、車両は凹凸を通過したのではなく、衝突事故に巻き込まれた可能性が高いことが考えられる。このように加速度と走行速度との関係に基づいて判定されることにより、加速度が閾値以上であるという条件のみに基づいてその加速度が事故発生に起因すると判定される場合と比較して、このドライブ記録装置は、事故発生に起因する加速度を精度良く判別することができる。
例えば車両前方の路面に凹凸があり、その凹凸に車両が接近している状況で、閾値以上の加速度が取得されると、それは事故発生に起因するものではない可能性がある。このドライブ記録装置によると、車両の進行方向の路面の画像が解析され、路面に凹凸が検出されると、凹凸を通過する際に車両に加わる予測加速度が導出される。そして、閾値以上の加速度が予測加速度とほぼ等しい場合、閾値以上の加速度であっても事故発生に起因しないと判定される。そのため、加速度が閾値以上であるという条件のみに基づいてその加速度が事故発生に起因すると判定される場合と比較して、このドライブ記録装置は、事故発生に起因する加速度を精度良く判別することができる。
同一地点で既に複数回、閾値以上の加速度が検出されている場合、その地点で複数回事故が発生している可能性よりも、その地点の路面に定常的に存在しているスピードバンプ等の段差を車両が通過している可能性の方が高いことが考えられる。このドライブ記録装置によると、車両の走行位置を示す位置情報と、走行履歴情報とに基づいて、事故発生に起因するものであるか否かが判定される。そのため、加速度が閾値以上であるという条件のみに基づいてその加速度が事故発生に起因すると判定される場合と比較して、このドライブ記録装置は、事故発生に起因する加速度を精度よく判別することができる。
このドライブ記録装置によると、事故発生に起因すると判定された加速度に対応するドライブ情報と、事故発生に起因しないと判定された加速度に対応するドライブ情報とが、区別され記録媒体に記録される。そのため、記録媒体に記録されたこれら複数のドライブ情報を基に運転履歴や事故原因の解析を行う際、事故発生時のドライブ情報と事故発生時ではないドライブ情報とを、ユーザは容易に識別することができる。また、事故発生に起因しないと判定された加速度に対応するドライブ情報も破棄されずに記録媒体に記録されるので、事故発生に起因しないと誤判定されたことによって、対応するドライブ情報を解析できなくなる事態を防ぐことができる。
このドライブ記録方法によると、ドライブ情報及び車両の走行履歴情報の少なくともいずれか一方に基づいて、閾値以上の加速度が事故発生に起因するものであるか否かが判定され、事故発生に起因すると判定された加速度に対応するドライブ情報が、記録媒体に記録される。そのため、加速度が閾値以上であるという条件のみに基づいてその加速度が事故発生に起因すると判定され、対応するドライブ情報が記録媒体に記録される場合と比較して、このドライブ記録装置は、事故発生に起因する加速度を精度良く判別し、対応するドライブ情報を記録媒体に記録することができる。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態に係るドライブ記録装置1の構成を示すブロック図である。ドライブ記録装置1は、自動車、オートバイ等の車両に搭載され、事故発生時などに車両の周辺映像や車両の挙動、ドライバの操作内容などの情報(以下、ドライブ情報という)を記録する装置である。ドライブ記録装置1によって記録されたそれらのドライブ情報は、運転履歴や事故原因の解析などに用いられる。本実施形態のドライブ記録装置1は、目的地までの推奨経路や自車の走行地点を案内するナビゲーション装置2と殆どのハードウェアを共有している。ドライブ記録装置1は、ナビゲーション装置2と独立したハードウェアで構成されてもよい。
ドライブ情報取得手段としてのカメラユニット38は、ルームミラー裏等に取り付けられ、車両前方の信号、標識、路面などの画像を録画する。カメラユニット38は、広角レンズを用いると、車両の周辺状況をより広範囲に録画することができる。車両後方を写すカメラをさらに備えて、車両周辺の画像を死角なく撮影できる構成であってもよい。
フラッシュメモリ54は、CPU50で実行されるプログラムを格納している不揮発性記憶媒体である。CPU50で実行されるプログラムはHDD56に格納されていてもよい。各種のプログラムや地図データなどは所定のサーバからのネットワークを介したダウンロード、図示しないリムーバブルメモリなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からの読み出し等によってもHDD56またはフラッシュメモリ54に格納することができる。
ディスプレイ60は、地図や各種の情報を表示するために用いるLCD(Liquid Crystal Display)、HUD(Head Up Display)等で構成される。
スピーカ62は、車両の走行経路、走行状態を案内する音声出力、及び各種警告を報知する音声出力に用いられる。スピーカ62はオーディオスピーカと共用してもよいし、ナビゲーション専用のものを設けてもよい。
以上、ナビゲーション装置2の構成を説明した。
ステップS200では、カメラユニット38からRAM52にフレーム画像が取得される。
ステップS204では、所定時間以前のフレーム画像が破棄される。具体的には、現在から遡って30秒以上過去の画像がRAM52から破棄される。
以上、車両周辺画像処理について説明した。
ステップS105では、凹凸通過時の予測加速度と、実際に検出された加速度とがほぼ等しいか判定される。導出された予測加速度と実際に今回検出された閾値以上の加速度とがほぼ等しい場合は、ステップS112の処理に移行する。予測加速度と実際に検出された加速度とが大きく異なる場合、例えば実際に検出された加速度が予測加速度より大きい場合は、ステップS110の処理に移行する。
尚、このドライブ記録処理が終了した後、再びステップS100の処理に戻ってドライブ記録処理を繰り返してもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば、車速と加速度との関係、及び進行方向の画像解析結果、及び走行履歴情報の少なくともいずれか一つに基づいて事故発生に起因するものか否かが判定されてもよい。その他のドライブ情報と走行履歴情報に基づいて判定されてもよい。また、上記の実施形態において、加速度の閾値は、車速によって可変に設定されてもよい。
また、上記実施形態では、事故発生に起因する加速度に対応するドライブ情報と、事故発生に起因しないと判定された加速度に対応するドライブ情報と、を区別してリムーバブルメモリ40に両方とも記録する構成を説明したが、事故発生に起因しないと判定された加速度に対応するドライブ情報は、リムーバブルメモリ40に記録しない構成であってもよい。
Claims (6)
- 車両に搭載されている加速度センサから加速度を取得する加速度取得手段と、
前記車両の周辺状況を含むドライブ情報を取得するドライブ情報取得手段と、
閾値以上の加速度が取得されると、前記ドライブ情報及び前記車両の走行履歴情報の少なくともいずれか一方に基づいて、前記加速度が事故発生に起因するか否かを判定する判定手段と、
事故発生に起因すると判定された前記加速度に対応する前記ドライブ情報を記録媒体に記録する記録手段と、
を備えるドライブ記録装置。 - 前記ドライブ情報は、前記車両の走行速度を含み、
前記判定手段は、前記加速度と前記走行速度との関係に基づいて、前記加速度が事故発生に起因するか否かを判定する、
請求項1に記載のドライブ記録装置。 - 前記ドライブ情報は、前記車両の進行方向の路面の画像を含み、
前記判定手段は、前記画像の解析によって前記路面に凹凸が検出されると、前記画像に基づいて前記凹凸を通過する際に前記車両に加わる予測加速度を導出し、前記加速度が前記予測加速度とほぼ等しい場合、前記加速度は事故発生に起因しないと判定する、
請求項1又は2に記載のドライブ記録装置。 - 前記車両の走行位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、
前記走行履歴情報は、前記加速度に対応する前記位置情報を含み、
前記記録手段は、前記加速度に対応する前記位置情報を記録し、
前記判定手段は、今回、閾値以上の加速度が取得された走行位置と同一の位置で既にN回以上、閾値以上の加速度が取得されている場合、今回取得された前記加速度は事故発生に起因しないと判定する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のドライブ記録装置。 - 前記記録手段は、事故発生に起因すると判定された前記加速度に対応する前記ドライブ情報と、事故発生に起因しないと判定された前記加速度に対応する前記ドライブ情報と、を区別して前記記録媒体に記録する、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のドライブ記録装置。 - 車両に搭載されている加速度センサから加速度を取得し、
前記車両の周辺状況を含むドライブ情報を取得し、
閾値以上の加速度が取得されると、前記ドライブ情報及び前記車両の走行履歴情報の少なくともいずれか一方に基づいて、前記加速度が事故発生に起因するか否かを判定し、
事故発生に起因すると判定された前記加速度に対応する前記ドライブ情報を記録媒体に記録する、
ことを含むドライブ記録方法。
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