JP2008002493A - エンドキャップの給油穴の閉塞構造と、これに用いる栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップの給油穴を栓で閉塞する構造において、栓の給油穴への挿入し易さを確保しながら、潤滑剤の圧力に対抗して栓が給油穴から抜け難くする。
【解決手段】栓20の軸部21の先端に二個の突起部23を設け、この突起部23を通す溝12aを給油穴12に形成する。栓20の軸部22を、サイドシール5の給油穴11からエンドキャップ4の給油穴12に、突起部23と溝12aを合わせて入れ、突起部23を給油穴12から突出させる。次に、栓20を軸線を中心に回転させて、突起部23が溝12aから外れた位置に配置する。この状態での突起部23を二点鎖線で示す。この状態で突起部23がストッパーとして作用する。
【選択図】図3
【解決手段】栓20の軸部21の先端に二個の突起部23を設け、この突起部23を通す溝12aを給油穴12に形成する。栓20の軸部22を、サイドシール5の給油穴11からエンドキャップ4の給油穴12に、突起部23と溝12aを合わせて入れ、突起部23を給油穴12から突出させる。次に、栓20を軸線を中心に回転させて、突起部23が溝12aから外れた位置に配置する。この状態での突起部23を二点鎖線で示す。この状態で突起部23がストッパーとして作用する。
【選択図】図3
Description
本発明は、エンドキャップの給油穴の閉塞構造(リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップのスライダ本体側の面に給油溝が形成され、前記給油溝の円形部の底面を貫通する給油穴が栓で閉塞されている構造)と、これに用いる栓に関する。
工作機械などの各種産業機械では、例えば送りテーブル等の直線運動する機械部品をその移動方向に案内する装置として、図12に示すようなリニアガイド装置が使用されている。このリニアガイド装置は案内レール1およびスライダ2を備えており、スライダ2は、略コ字状の端面を前後に有するスライダ本体3と、スライダ本体3の端面を覆うエンドキャップ4と、案内レール1とエンドキャップ4との間隙をシールするサイドシール5とから構成されている。
スライダ本体3は案内レール1の側面と対向する内側面を左右に有しており、案内レール1の両側面には、転動体軌道溝6が案内レール1の長手方向に沿って二条ずつ形成されている。これらの転動体軌道溝6はスライダ本体3の内側面に形成された転動体軌道溝7(図13参照)と対向しており、転動体軌道溝6と転動体軌道溝7との間には、案内レール1またはスライダ2の相対的直線運動に伴って転動体軌道溝6,7間を転動する多数の球状転動体8が設けられている。
エンドキャップ4はスライダ本体3の端面と同様に略コ字状に形成されており、各エンドキャップ4の背面はスライダ本体3の端面に接合されている。また、エンドキャップ4は転動体軌道溝6,7間を転動した転動体8を方向転換させるための転動体方向転換路9(図14参照)をそれぞれ有しており、転動体方向転換路9を転動した転動体8は、スライダ本体3に形成された転動体戻し通路10(図13参照)を通って無限循環するようになっている。
サイドシール5はエンドキャップ4の正面に取り付けられており、各サイドシール5の正面中央部には給油穴11(図12及び図13参照)が形成されている。この給油穴11にはグリースニップル等の給油管が接続されるようになっており、給油管から給油穴11に供給されたグリース等の潤滑剤は、エンドキャップ4の正面中央部に形成された給油穴12(図14参照)を流れた後、エンドキャップ4の背面に形成されたコ字状の給油溝13を流れて、転動体方向転換路9に供給されるようになっている。
なお、給油溝13は、給油穴12や取り付けボルトを挿入するボルト穴15の位置では開口面が円形に形成され、給油穴12およびボルト穴15は、給油溝13の各円形部13a,13bの底面を貫通している。
このようなリニアガイド装置では、サイドシール5の給油穴11にグリースニップル等の給油管を接続できる場合には問題ないが、使用条件等によってはグリースニップル等の給油管をサイドシール5の給油穴11に接続できない場合がある。この場合には、エンドキャップ4の給油溝13に潤滑剤を供給することができなくなり、焼付等の発生原因となる。
このようなリニアガイド装置では、サイドシール5の給油穴11にグリースニップル等の給油管を接続できる場合には問題ないが、使用条件等によってはグリースニップル等の給油管をサイドシール5の給油穴11に接続できない場合がある。この場合には、エンドキャップ4の給油溝13に潤滑剤を供給することができなくなり、焼付等の発生原因となる。
そこで、図15に示すように、給油溝13に連通する第2の給油穴14をエンドキャップ4の両側面に設けることによって、給油溝13に潤滑剤をエンドキャップ4の側面側から供給できるようしたものが提案されている(例えば下記の特許文献1を参照)。また、スライダ本体3に機械加工で、エンドキャップ4の給油穴12につながる給油穴を開けることもある。
そして、スライダ側面の給油穴を用いる場合やスライダ本体の給油穴から給油する場合には、スライダ正面の給油穴を栓で塞ぐ必要がある。この栓の従来例としては、図10および図11に示すものが挙げられる。
図10の栓100は、サイドシール5の給油穴11内に配置される頭部101と、エンドキャップ4の給油穴12に配置される軸部102と、軸部102の周面に形成された、断面が三日月形で軸方向に延びる突起103とからなる。突起103は、軸部102の断面円を三等分する各位置に形成されている。
図10の栓100は、サイドシール5の給油穴11内に配置される頭部101と、エンドキャップ4の給油穴12に配置される軸部102と、軸部102の周面に形成された、断面が三日月形で軸方向に延びる突起103とからなる。突起103は、軸部102の断面円を三等分する各位置に形成されている。
図10(a)は、この栓100でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を示す断面図である。図10(b)は、この栓100を軸部102の先端側(頭部の反対側)から見た図である。図10(c)は、この栓100でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を示す図であって、エンドキャップ4側から見た図である。
この栓100は、サイドシール5側から、頭部101が給油穴12の周縁部41に当接されるまで、軸部102を給油穴12に圧入することで、取り付けられる。その際に、軸部102の突起103がエンドキャップ4の給油穴12に対して圧接させることで、栓100がエンドキャップ4の給油穴12から抜けることを防止している。
この栓100は、サイドシール5側から、頭部101が給油穴12の周縁部41に当接されるまで、軸部102を給油穴12に圧入することで、取り付けられる。その際に、軸部102の突起103がエンドキャップ4の給油穴12に対して圧接させることで、栓100がエンドキャップ4の給油穴12から抜けることを防止している。
図11の栓200は、サイドシール5の給油穴11内に配置される頭部201と、エンドキャップ4の給油穴12に配置される軸部202と、軸部202の外周面に形成された円環状の突起203とからなる。突起203は、軸部202と同心の拡径部であり、軸方向の一カ所に形成されている。
図11(a)は、この栓200でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を示す断面図である。図11(b)は、この栓200を軸部202の先端側(頭部の反対側)から見た図である。図11(c)は、この栓200でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を示す図であって、エンドキャップ4側から見た図である。
図11(a)は、この栓200でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を示す断面図である。図11(b)は、この栓200を軸部202の先端側(頭部の反対側)から見た図である。図11(c)は、この栓200でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を示す図であって、エンドキャップ4側から見た図である。
この栓200は、サイドシール5側から、頭部201が給油穴12の周縁部41に当接されるまで、軸部202を給油穴12に圧入することで、取り付けられる。その際に、軸部202の突起203がエンドキャップ4の給油穴12に対して圧接させることで、栓200がエンドキャップ4の給油穴12から抜けることを防止している。
米国特許出願公開第US2002/0181810AI号明細書
図10および図11に示す形状の栓は、突起による給油穴への圧接力を大きくするために突起の突出寸法を大きくすると、給油穴へ挿入し難くなる。そのため、突起による圧接力を大きくすることには限界があり、潤滑剤の圧力(グリースやオイルの封入圧力)に対抗して栓が抜けないようにすることは難しい。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、栓の給油穴への挿入し易さを確保しながら、潤滑剤の圧力に対抗して栓が給油穴から抜け難くすることを課題とする。
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、栓の給油穴への挿入し易さを確保しながら、潤滑剤の圧力に対抗して栓が給油穴から抜け難くすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップのスライダ本体側の面に給油溝が形成され、前記給油溝の円形部の底面を貫通する給油穴が、栓で閉塞されている構造であって、下記の構成(1) または(2) を有すること特徴とするエンドキャップの給油穴の閉塞構造を提供する。
(1) 前記栓は、前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端部の外周面に、軸部の断面円に沿って不連続に形成された複数個の突起部と、からなり、前記給油穴に前記各突起部を通す溝が形成され、この溝に前記突起部を合わせて給油穴に前記栓の軸部を通して、前記突起部を前記給油穴から突出させた後、この栓を軸線を中心に回転させることで、前記突起部が前記溝から外れた位置に配置されている。
(1) 前記栓は、前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端部の外周面に、軸部の断面円に沿って不連続に形成された複数個の突起部と、からなり、前記給油穴に前記各突起部を通す溝が形成され、この溝に前記突起部を合わせて給油穴に前記栓の軸部を通して、前記突起部を前記給油穴から突出させた後、この栓を軸線を中心に回転させることで、前記突起部が前記溝から外れた位置に配置されている。
(2) 前記栓は、前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端に設けた、前記給油穴の給油溝側の周縁部に係止される爪部と、軸部の先端から軸方向の途中まで形成されたスリット部と、からなり、前記給油穴に前記栓の軸部を、前記スリットにより前記爪部を径方向に縮めながら通して、軸部の先端を前記給油穴から突出させることで、前記爪部が給油溝側の給油穴の周縁部に係止されている。
前記構成(1) を有するエンドキャップの給油穴の閉塞構造によれば、栓の軸部に前記各突起部を設け、前記給油穴に栓の前記各突起部を通す溝が形成されているため、栓が給油穴へ挿入され易い。また、前記給油穴に栓の軸部を通して、先端の前記突起部を前記給油穴から突出させた後、この栓を軸線を中心に回転させることで、前記突起部が前記溝から外れた位置に配置されているため、潤滑剤の圧力に対抗して栓が給油穴から抜け難くなっている。
前記構成(2) を有するエンドキャップの給油穴の閉塞構造によれば、前記スリットにより前記爪部を径方向に縮めながら栓の軸部を給油穴に通すため、栓が給油穴へ挿入され易い。また、前記爪部が給油溝側の給油穴の周縁部に係止されているため、潤滑剤の圧力に対抗して栓が給油穴から抜け難くなっている。
前記構成(2) を有するエンドキャップの給油穴の閉塞構造によれば、前記スリットにより前記爪部を径方向に縮めながら栓の軸部を給油穴に通すため、栓が給油穴へ挿入され易い。また、前記爪部が給油溝側の給油穴の周縁部に係止されているため、潤滑剤の圧力に対抗して栓が給油穴から抜け難くなっている。
本発明はまた、リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップの、スライダ本体側の面に形成された給油溝の円形部の底面を貫通する給油穴を閉塞する栓であって、下記の構成(3) または(4) を有することを特徴とする栓を提供する。
(3) 前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端部の外周面に、軸部の断面円に沿って不連続に形成された複数個の突起部と、からなる。
(4) 前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端に設けた、前記給油穴の給油溝側の周縁部に係止される爪部と、軸部の先端から軸方向の途中まで形成されたスリット部と、からなる。
(3) 前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端部の外周面に、軸部の断面円に沿って不連続に形成された複数個の突起部と、からなる。
(4) 前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端に設けた、前記給油穴の給油溝側の周縁部に係止される爪部と、軸部の先端から軸方向の途中まで形成されたスリット部と、からなる。
本発明の「エンドキャップの給油穴の閉塞構造」によれば、栓の給油穴への挿入し易さを確保しながら、潤滑剤の圧力に対抗して栓が給油穴から抜け難くなる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜5を用いて第1実施形態について説明する。
図1は、この実施形態で使用するエンドキャップ4のスライダ本体側の面(背面)を示す図であって、給油穴12が形成されている部分を拡大して示す図である。
図2は、この実施形態で使用する栓20を示す図であって、軸部22の先端側(頭部の反対側)から見た図である。
図3は、この実施形態で、栓20がエンドキャップ4の給油穴12に挿入された状態を示す断面図である。
図4は、図3の状態をエンドキャップ4の背面側から見た図である。
図5は、栓20でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を、エンドキャップ4の背面側から見た図である。
[第1実施形態]
図1〜5を用いて第1実施形態について説明する。
図1は、この実施形態で使用するエンドキャップ4のスライダ本体側の面(背面)を示す図であって、給油穴12が形成されている部分を拡大して示す図である。
図2は、この実施形態で使用する栓20を示す図であって、軸部22の先端側(頭部の反対側)から見た図である。
図3は、この実施形態で、栓20がエンドキャップ4の給油穴12に挿入された状態を示す断面図である。
図4は、図3の状態をエンドキャップ4の背面側から見た図である。
図5は、栓20でエンドキャップ4の給油穴12が塞がれている状態を、エンドキャップ4の背面側から見た図である。
図2および3に示すように、この実施形態で使用する栓20は、頭部21と、給油穴12内に配置される軸部22と、軸部22の先端部の外周面に形成された二個の突起部23とからなる。頭部21は、給油穴12のサイドシール5側(栓20を挿入する側)の周縁部41に当接される。突起部23は、軸部22の先端部の、給油穴12(の給油溝13側の周縁部42)から突出する部分に形成されている。また、二個の突起部23は、軸部22の断面円の直径に沿って対向する配置で形成されている。
図1に示すように、給油穴12には、栓20の各突起部23を通す溝12aが形成されている。
先ず、栓20の軸部22を、サイドシール5の給油穴11からエンドキャップ4の給油穴12に、突起部23と溝12aを合わせて入れ、突起部23を給油穴12から突出させる。図3および図4はこの状態を示す。
次に、栓20を軸線を中心に回転させることで、突起部23が溝12aから外れた位置に配置する。図5はこの状態を示す。図3には、この状態での突起部23を二点鎖線で示す。この例では栓20を90°回転させているが、突起部23が溝12aから外れた位置に配置されれば、回転させる角度は90°より小さくてもよい。
先ず、栓20の軸部22を、サイドシール5の給油穴11からエンドキャップ4の給油穴12に、突起部23と溝12aを合わせて入れ、突起部23を給油穴12から突出させる。図3および図4はこの状態を示す。
次に、栓20を軸線を中心に回転させることで、突起部23が溝12aから外れた位置に配置する。図5はこの状態を示す。図3には、この状態での突起部23を二点鎖線で示す。この例では栓20を90°回転させているが、突起部23が溝12aから外れた位置に配置されれば、回転させる角度は90°より小さくてもよい。
この実施形態の「エンドキャップの給油穴の閉塞構造」によれば、栓20の軸部21に二個の突起部23を設け、この突起部23を通す溝12aが給油穴12に形成されているため、栓20が給油穴12へ挿入され易い。また、突起部23がストッパーとして作用するため、潤滑剤の圧力に対抗して栓20が給油穴12から抜け難くなっている。
なお、この実施形態の栓20は、軸部22の先端部の外周面に、軸部22の断面円に沿って突起部23が二個形成されているが、三個以上形成されていてもよい。また、給油穴12への挿入し易さを損なわない程度に、軸部22に給油穴12へ圧接させる突起を設けてもよい。
なお、この実施形態の栓20は、軸部22の先端部の外周面に、軸部22の断面円に沿って突起部23が二個形成されているが、三個以上形成されていてもよい。また、給油穴12への挿入し易さを損なわない程度に、軸部22に給油穴12へ圧接させる突起を設けてもよい。
[第2実施形態]
図6〜9を用いて第2実施形態について説明する。
図6は、この実施形態で使用するエンドキャップ4のスライダ本体側の面(背面)を示す図であって、給油穴12が形成されている部分を拡大して示す図である。
図7は、この実施形態で使用する栓30を示す図であって、軸部32の先端側(頭部の反対側)から見た図である。
図8は、この実施形態で、栓30がエンドキャップ4の給油穴12に挿入されて、給油穴12が栓30で塞がれている状態を示す断面図である。
図6〜9を用いて第2実施形態について説明する。
図6は、この実施形態で使用するエンドキャップ4のスライダ本体側の面(背面)を示す図であって、給油穴12が形成されている部分を拡大して示す図である。
図7は、この実施形態で使用する栓30を示す図であって、軸部32の先端側(頭部の反対側)から見た図である。
図8は、この実施形態で、栓30がエンドキャップ4の給油穴12に挿入されて、給油穴12が栓30で塞がれている状態を示す断面図である。
図9は、図8の状態をエンドキャップ4の背面側から見た図である。
図7および8に示すように、この実施形態で使用する栓30は、頭部31と、給油穴12内に配置される軸部32と、軸部32の先端部に設けた、給油穴12の給油溝13側の周縁部42に係止される鍔面33aを有する爪部33と、軸部32の先端から軸方向の途中まで、軸部22の断面円の直径に沿って形成されたスリット部34と、からなる。頭部21は、給油穴12のサイドシール5側(栓20を挿入する側)の周縁部41に当接される。
図7および8に示すように、この実施形態で使用する栓30は、頭部31と、給油穴12内に配置される軸部32と、軸部32の先端部に設けた、給油穴12の給油溝13側の周縁部42に係止される鍔面33aを有する爪部33と、軸部32の先端から軸方向の途中まで、軸部22の断面円の直径に沿って形成されたスリット部34と、からなる。頭部21は、給油穴12のサイドシール5側(栓20を挿入する側)の周縁部41に当接される。
この栓30には、軸部32の先端部を拡径して軸方向と垂直な鍔面33aを設け、ここからさらに先端に向けてテーパ状に直径を小さくして、先端面の直径を軸部32の直径より小さくすることで、爪部33が形成されている。また、スリット部34の存在により、爪部33をサイドシール5の給油穴11からエンドキャップ4の給油穴12に入れた時に、爪部33が径方向に縮んで、鍔面33aの外径が給油穴12の直径より小さくなる。
この栓30の軸部32を、サイドシール5の給油穴11からエンドキャップ4の給油穴12に、スリット34により爪部33を径方向に縮めながら通して、先端の爪部33を給油穴12から突出させる。これにより、給油穴12の給油溝13側の周縁部42に爪部33の鍔面33aが係止される。図8および図9はこの状態を示す。
この栓30の軸部32を、サイドシール5の給油穴11からエンドキャップ4の給油穴12に、スリット34により爪部33を径方向に縮めながら通して、先端の爪部33を給油穴12から突出させる。これにより、給油穴12の給油溝13側の周縁部42に爪部33の鍔面33aが係止される。図8および図9はこの状態を示す。
この実施形態の「エンドキャップの給油穴の閉塞構造」によれば、スリット部34により爪部33を径方向に縮めながら、栓30の軸部31を給油穴12に通すため、栓30が給油穴12へ挿入され易い。また、爪部33の鍔面33aがストッパーとして作用するため、潤滑剤の圧力に対抗して栓30が給油穴12から抜け難くなっている。
なお、この実施形態の栓30においても、給油穴12への挿入し易さを損なわない程度に、軸部22に給油穴12へ圧接させる突起を設けてもよい。
なお、この実施形態の栓30においても、給油穴12への挿入し易さを損なわない程度に、軸部22に給油穴12へ圧接させる突起を設けてもよい。
1 案内レール
2 スライダ
3 スライダ本体
4 エンドキャップ
5 サイドシール
6,7 転動体軌道溝
8 転動体
9 転動体方向転換路
10 転動体戻し通路
11 サイドシールの給油穴
12 エンドキャップの給油穴
12a 栓の突起部を通す溝
13 給油溝
13a,13b 給油溝の円形部
14 第2の給油穴(エンドキャップの側面に設けた給油穴)
15 ボルト穴
20 栓
21 頭部
22 軸部
23 突起部
30 栓
31 頭部
32 軸部
33 爪部
33a 鍔面
34 スリット部
41 給油穴のサイドシール側の周縁部
42 給油穴の給油溝側の周縁部
100 栓
101 頭部
102 軸部
103 突起
200 栓
201 頭部
202 軸部
203 突起
2 スライダ
3 スライダ本体
4 エンドキャップ
5 サイドシール
6,7 転動体軌道溝
8 転動体
9 転動体方向転換路
10 転動体戻し通路
11 サイドシールの給油穴
12 エンドキャップの給油穴
12a 栓の突起部を通す溝
13 給油溝
13a,13b 給油溝の円形部
14 第2の給油穴(エンドキャップの側面に設けた給油穴)
15 ボルト穴
20 栓
21 頭部
22 軸部
23 突起部
30 栓
31 頭部
32 軸部
33 爪部
33a 鍔面
34 スリット部
41 給油穴のサイドシール側の周縁部
42 給油穴の給油溝側の周縁部
100 栓
101 頭部
102 軸部
103 突起
200 栓
201 頭部
202 軸部
203 突起
Claims (4)
- リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップのスライダ本体側の面に給油溝が形成され、前記給油溝の円形部の底面を貫通する給油穴が、栓で閉塞されている構造であって、
前記栓は、前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端部の外周面に、軸部の断面円に沿って不連続に形成された複数個の突起部と、からなり、
前記給油穴に前記各突起部を通す溝が形成され、この溝に前記突起部を合わせて給油穴に前記栓の軸部を通して、前記突起部を前記給油穴から突出させた後、この栓を軸線を中心に回転させることで、前記突起部が前記溝から外れた位置に配置されていることを特徴とするエンドキャップの給油穴の閉塞構造。 - リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップの、スライダ本体側の面に形成された給油溝の円形部の底面を貫通する給油穴を閉塞する栓であって、
前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端部の外周面に、軸部の断面円に沿って不連続に形成された複数個の突起部と、からなることを特徴とする栓。 - リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップのスライダ本体側の面に給油溝が形成され、前記給油溝の円形部の底面を貫通する給油穴が、栓で閉塞されている構造であって、
前記栓は、前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端に設けた、前記給油穴の給油溝側の周縁部に係止される爪部と、軸部の先端から軸方向の途中まで形成されたスリット部と、からなり、
前記給油穴に前記栓の軸部を、前記スリットにより前記爪部を径方向に縮めながら通して、軸部の先端を前記給油穴から突出させることで、前記爪部が給油溝側の給油穴の周縁部に係止されていることを特徴とするエンドキャップの給油穴の閉塞構造。 - リニアガイド装置のスライダを構成するエンドキャップの、スライダ本体側の面に形成された給油溝の円形部の底面を貫通する給油穴を閉塞する栓であって、
前記給油穴の栓を挿入する側の周縁部に当接される頭部と、前記給油穴内に配置される軸部と、軸部の先端に設けた、前記給油穴の給油溝側の周縁部に係止される爪部と、軸部の先端から軸方向の途中まで形成されたスリット部と、からなることを特徴とする栓。
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Cited By (1)
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EP2952761A1 (de) * | 2014-05-28 | 2015-12-09 | Robert Bosch Gmbh | Führungswagen mit befestigungsbohrung, welche bestandteil eines schmiermittelströmungspfades ist |
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2006
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