JP2008002287A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Atsushi Sakuta
作田  淳
Takashi Morimoto
敬 森本
Yoshiyuki Futagami
義幸 二上
Hirofumi Yoshida
裕文 吉田
Ryuichi Ono
竜一 大野
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Abstract

【課題】旋回スクロールがキー溝を中心として屈曲することで、旋回ラップ先端が固定スクロールの鏡板と激しく接触摺動し、損失増大を引き起こしてしまう。
【解決手段】キー溝13fを結ぶ直線13sと、旋回スクロール13の鏡板13aに立設した旋回ラップ13cの内外壁中心線13tが最も多く交差するようにキー溝13fを形成する。これにより、キー溝13fに対し旋回ラップ13c自体がリブの役割を果たすため、高差圧条件においてキー溝13fを中心とした旋回スクロール13の屈曲を緩和することができ、高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷暖房空調装置や冷蔵庫等の冷却装置、あるいはヒートポンプ式の給湯装置等に用いられるスクロール圧縮機に関するものである。
従来、スクロール圧縮機では、旋回スクロールまたは固定スクロールの各ラップについて、各位置におけるラップの温度分布を測定した結果をもとに、鏡板からラップ先端までの高さ寸法を調整していた。具体的には、組み立て状態において、旋回ラップの先端と固定スクロールの鏡板との間に最内周側で最も大きくなるようなスラスト方向隙間を形成したり、スラスト方向隙間を複数段階で変化するように形成したりしていた。また高圧冷媒を用いた場合には高差圧条件の運転となるため、上記内容に加え、旋回スクロールの鏡板の圧力変形も考慮しなければならない。そこで圧力変形に対する従来の方策を次に説明する。
図6、図7は、特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部断面図である。図6に示すように、旋回スクロール100の鏡板101には外周から中心に向かってスロープ151が施されている。その結果、図7に示すように、固定ラップ202が噛み合ったとき、そのスラスト方向隙間301が中心に向かうにつれ、次第に大きくなっていく構成をとっている。実際の運転中では、旋回スクロール100の反ラップ面111bには高圧と中間圧が印加され、その結果旋回スクロール100の鏡板101は固定スクロール200側へと反るように変形するが、上述したように旋回スクロール100の鏡板101にはスロープ151が施されているため、圧力による変形が起こることで旋回スクロール100の鏡板101が固定ラップ202の先端と均等に接触する。結果として、旋回スクロール100の鏡板101と固定ラップ202の先端の片当たりやカジリを防止することができ、高信頼性及び高効率を実現することができる。
特開2005−140072号公報
前記従来の構成では、特に旋回スクロールの鏡板の厚みが中心部で小さくなっていることから、圧力による変形を考慮し、信頼性と効率の向上を図った。しかしながら、鏡板に設けられたキー溝の影響までは考慮されていない。そのため高差圧条件においては、旋回スクロールに設けられたキー溝を中心として旋回スクロールが屈曲してしまい、旋回ラップ先端が固定スクロールの鏡板や固定ラップと激しく接触摺動し、損失増大を引き起こすという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、旋回スクロールの鏡板に設けられたキー溝を考慮し、鏡板の圧力変形を抑制することで、旋回ラップと固定スクロールの鏡板もしくは固定ラップとの接触摺動を防止し、高効率と高信頼性の両立を実現したスクロール圧縮機の提供を目的とする。
鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールの鏡板の反ラップ面には自転拘束機構を配置するためのキー溝を設け、自転拘束機構がキー溝に嵌合することによって、旋回スクロールが円軌道に沿って旋回し、これにより圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、キー溝を結ぶ直線
と、旋回スクロールの鏡板に立設した旋回ラップの内外壁中心線が最も多く交差するように、キー溝を形成したものである。
かかる構成によれば、キー溝に対し旋回ラップ自体がリブの役割を果たすため、高差圧条件においてキー溝を中心とした旋回スクロールの屈曲を緩和することができる。また旋回ラップは鏡板に形成されているため、鏡板の屈曲が緩和することで、旋回ラップの倒れによる固定スクロール鏡板や固定ラップとの接触も防止できる。これにより損失の低減はもちろん、旋回ラップの破損や、さらには旋回スクロールの鏡板の破損も回避することができる。
本発明のスクロール圧縮機は、高差圧条件における旋回スクロールの圧力変形を抑制することで、旋回ラップと固定スクロールの鏡板もしくは固定ラップとの接触を回避することができ、冷凍空調機器の高効率化及び高信頼性化を実現することができる。
請求項1に記載の本発明では、鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、旋回スクロールの鏡板の反ラップ面には自転拘束機構を配置するためのキー溝を設け、自転拘束機構がキー溝に嵌合することによって、旋回スクロールが円軌道に沿って旋回し、これにより圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、キー溝を結ぶ直線と、旋回スクロールの鏡板に立設した旋回ラップの内外壁中心線が最も多く交差するようにキー溝を形成したものである。そしてこの構成によれば、キー溝に対し旋回ラップ自体がリブの役割を果たすため、高差圧条件においてキー溝を中心とした旋回スクロールの屈曲を緩和することができる。また旋回ラップは鏡板に形成されているため、鏡板の屈曲が緩和することで、旋回ラップ先端と固定スクロールの鏡板や固定ラップとの接触も防止できる。これにより損失の低減はもちろん、旋回ラップの破損や、さらには旋回スクロールの鏡板の破損も回避することができるので、高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
請求項2に記載の本発明では、特に請求項1に記載のキー溝を旋回スクロールの鏡板の外周側に設け、キー溝を結ぶ直線と旋回ラップの巻き終わり部を交差するようにしたものである。そしてこの構成によれば、鏡板外周側に旋回ラップを配設することで、ラップによるリブ効果が増大する。すなわち旋回スクロールの屈曲を最小限に抑えることができるので、高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
請求項3に記載の本発明では、特に請求項1または2に記載の旋回ラップの厚みを、旋回ラップの高さの0.1倍以上1.0倍以下としたものである。そしてこの構成によれば、旋回ラップによるリブ効果は十分に確保できる。ラップの高さに対し厚みが小さすぎる場合には、リブ効果が不十分なだけでなく、ラップ自体の強度が低下するので、ラップ破損を起こしかねない。逆にラップの高さに対し厚みが大きすぎる場合には、構造設計が困難になるだけでなく、固定スクロールの鏡板と噛み合う面積が多くなり、摺動損失が増大する恐れがある。各ラップ高さにあわせて厚みを選定する必要はあるが、上記範囲内で選定することで、高リブ効果と低損失の両立を図ることができる。これにより高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
請求項4に記載の本発明では、特に請求項1から3に記載の旋回スクロールの鏡板の厚みを、旋回ラップの高さの2.5倍以上3.0倍以下としたものである。そしてこの構成によれば、鏡板自体の強度が十分に確保できる。鏡板の厚みが小さすぎる場合には、圧力変形を受けやすく、鏡板の屈曲量も増大する。逆に鏡板の厚みが大きすぎる場合には、旋
回スクロールの重量が増大し、慣性力が大きくなってしまい、結果として損失の増大を引き起こす。圧縮機の全体サイズに合わせて鏡板を選定する必要はあるが、上記範囲内で選定することで、高強度と低損失の両立を図ることができる。これにより高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
請求項5に記載の本発明では、特に請求項1から4に記載のスクロール圧縮機において、作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としたものである。そしてこの場合、特に高低圧の差が大きくなり、旋回スクロールの反ラップ面に加わる荷重も増大するので、本発明の効果が顕著に現れ、高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるスクロール圧縮機の縦断面図、図2は図1の圧縮機構部の要部拡大断面図である。図のように構成されたスクロール圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
図1に示すように、本発明のスクロール圧縮機は、密閉容器1内に溶接や焼き嵌めなどして固定したクランク軸4の主軸受部材11と、この主軸受部材11上にボルト止めした固定スクロール12との間に、固定スクロール12と噛み合う旋回スクロール13を挟み込んでスクロール式の圧縮機構2を構成し、旋回スクロール13と主軸受部材11との間に旋回スクロール13の自転を防止して円軌道運動するように案内するオルダムリングなどによる自転拘束機構14を設けて、クランク軸4の上端にある偏心軸部4aにて旋回スクロール13を偏心駆動することにより旋回スクロール13を円軌道運動させ、これにより固定スクロール12と旋回スクロール13との間に形成している圧縮室15が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを利用して、密閉容器1外に通じた吸入パイプ16および固定スクロール12の外周部の吸入口17から冷媒ガスを吸入して圧縮していき、所定圧以上になった冷媒ガスは固定スクロール12の中央部の吐出口18からリード弁19を押し開いて密閉容器1内に吐出させることを繰り返す。
旋回スクロール13の反ラップ面13eには、主軸受部材11に配置されている摺動仕切り環78があり、旋回運動を行いながら摺動仕切り環78により、摺動仕切り環78の内側領域である高圧部30と、外側領域である高圧と低圧の中間圧に設定された背圧空間29とに仕切られている。この反ラップ面13eの圧力付加により旋回スクロール13は固定スクロール12に安定的に押しつけられ、漏れを低減するとともに安定して円軌道運動を行うことができる。
さらに、固定スクロール12には、旋回スクロール13の反ラップ面13eの背圧空間29が、常に一定の圧力となるように制御する背圧調整弁9を備えている。
圧縮機運転中は、クランク軸4の下向きの他端にはポンプ25が設けられ、スクロール圧縮機と同時に駆動される。これによりポンプ25は密閉容器1の底部に設けられたオイル溜め20にあるオイル6を吸い上げてクランク軸4内を通縦しているオイル供給穴26を通じて圧縮機構2に供給する。このときの供給圧は、スクロール圧縮機の吐出圧力とほぼ同等であり、旋回スクロール13に対する背圧源ともなる。これにより、旋回スクロール13は固定スクロール12から離れたり片当たりしたりするようなことはなく、所定の圧縮機能を安定して発揮する。
このように供給されたオイル6の一部は、供給圧や自重によって、逃げ場を求めるようにして偏心軸部4aと旋回スクロール13との嵌合部、クランク軸4と主軸受部材11との間の軸受部66に進入してそれぞれの部分を潤滑した後落下し、オイル溜め20へ戻る。高圧部30に供給されたオイル6の別の一部は、高圧部30に開口を有する通路54を通って、固定スクロール12の鏡板12aと旋回スクロール13の旋回ラップ13cとの摺動部と、旋回スクロール13の外周部まわりにあって自転拘束機構14が位置している背圧空間29とに分岐して進入し、スラスト摺動部および自転拘束機構14の摺動部を潤滑するのに併せ、背圧空間29にて旋回スクロール13の背圧を印加する。
背圧空間29に進入するオイル6は、絞り57での絞り作用によって高圧部30と圧縮室15の低圧側との圧力の中間となる中間圧に設定される。背圧空間29は高圧部30の高圧側との間が環状仕切り環78によってシールされていて、進入してくるオイルが充満するにつれて圧力を増し、所定の圧力を超えると、背圧調整弁9が作用して、圧縮室15の吸入部分に戻され進入する。
このオイル6の進入は所定の周期で繰り返され、この繰り返しのタイミングは吸入、圧縮、吐出の繰り返しサイクルと、絞り57による減圧設定と背圧調整機構9での圧力設定との関係の組み合わせによって決まり、固定スクロール12と旋回スクロール13との摺動部への意図的な潤滑となる。この意図的な潤滑は前記したように背圧調整弁9による連絡路10の凹部105への開口によって常時保証される。吸入口17へと供給されたオイル6は旋回スクロール13の旋回運動とともに圧縮室15へと移動し、圧縮室15間の漏れ防止に役立っている。
本実施の形態のスクロール圧縮機では、旋回スクロール13の反ラップ面13eには自転拘束機構14が嵌合するキー溝13fが中心軸上に2本形成されている。図3は旋回スクロール13の平面図である。キー溝13fを鏡板13aの反ラップ面13eに掘り込むことで鏡板13aの強度が低下し、運転時にはキー溝13fを結んだ直線13sを中心として屈曲が発生する。屈曲が発生すると、鏡板13aに立設した旋回ラップ13cが、固定スクロール12の鏡板12aもしくは固定ラップ12cと接触する恐れがあり、接触による損失増大やラップの破損を引き起こしかねない。そこでキー溝13fを結ぶ直線13sと、旋回スクロール13の鏡板13aに立設した旋回ラップ13cの内外壁中心線13tが最も多く交差するようにキー溝13fを形成する。これにより、キー溝13fに対し旋回ラップ13c自体がリブの役割を果たすため、高差圧条件においてキー溝13fを中心とした旋回スクロール13の屈曲を緩和することができる。また鏡板の屈曲が緩和することで、旋回ラップ13c先端と固定スクロール12の鏡板12aもしくは固定ラップ12cとの接触も防止できる。これにより損失の低減はもちろん、旋回ラップ13cの破損や、さらには旋回スクロール13の鏡板13aの破損も回避することができるので、高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
(実施の形態2)
図4は本実施の形態2における旋回スクロール13の平面図である。図4において図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。旋回ラップ13cの内外壁中心線13tと、キー溝13fを結んだ直線13sが最も多く交差する位置関係は無数に存在する。この場合には旋回ラップ13cの巻き終わり部を直線13sと交差するように構成するのが望ましい。鏡板13aの外周側に旋回ラップ13cを配設することにより、ラップによるリブ効果が増大する。特にキー溝13fの反対側に旋回ラップ13cが配設された場合には、絶大な効果を発揮する。しかし、旋回ラップ13cの内外壁中心線13tとキー溝13fを結んだ直線13sがただ交差しているだけでは効果が現れない場合があり、少なくともキー溝13fの巾をまたぐように旋回ラップ13cを配置しなければならない。旋回ラップ13cとキー溝13fの位置関係としては、キー溝13fを越えてか
ら、キー溝13fの溝巾程度だけさらに旋回ラップ13cを残した状態が望ましい。以上のことより、旋回スクロールの屈曲を最小限に抑えることができるので、高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。なお、本実施の形態ではキー溝13fが鏡板13aの中心線上に2本ある場合を例として説明したが、これに限ったものではない。
(実施の形態3)
図5は本実施の形態3における旋回スクロール13の断面図である。旋回ラップ13cによるリブ効果を高めるために、旋回ラップ13cの厚みWは重要な要因となる。そこで旋回ラップ13cの厚みWは、旋回ラップ13cの高さHの0.1倍以上1.0倍以下とするのが望ましい。ラップの高さHに対し厚みWが小さすぎる場合には、リブ効果が不十分なだけでなく、ラップ自体の強度が低下するので、ラップ破損を起こしかねない。逆にラップの高さHに対し厚みWが大きすぎる場合には、構造設計が困難になるだけでなく、固定スクロール12の鏡板12aと噛み合う面積が多くなり、摺動損失が増大する恐れがある。各ラップ高さHにあわせて厚みWを選定する必要はあるが、上記範囲内で選定することで、高いリブ効果と低損失の両立を図ることができる。これにより高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
(実施の形態4)
旋回スクロール13の屈曲を防止する方法としては、鏡板13aの厚みLを大きくする方法も有効である。図5を用いて説明すると、鏡板13aの厚みLとしては、旋回ラップ13cの高さHの2.5倍以上3.0倍以下とするのが望ましい。この範囲で鏡板13aの厚みLを構成するならば、鏡板13aの強度が十分に確保できる。鏡板13aの厚みLが小さすぎる場合には、圧力変形を受けやすく、鏡板13aの屈曲量も増大する。逆に鏡板13aの厚みLが大きすぎる場合には、旋回スクロール13の重量が増大し、慣性力が大きくなってしまい、結果として損失の増大を引き起こす。圧縮機の全体サイズに合わせて鏡板13aを選定する必要はあるが、上記範囲内で選定することで、高強度と低損失の両立を図ることができる。これにより高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
また作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素とした場合、特に高低圧の差が大きくなり、旋回スクロール13の反ラップ面13eに加わる荷重も増大する。しかし本発明においては、上述したように旋回スクロール13の圧力変形を抑制し、旋回ラップ13cと固定スクロール12の鏡板12aもしくは固定ラップ12cとの接触を回避することができるので、高効率化及び高信頼性化を両立したスクロール圧縮機を実現することができる。
以上のように、本発明にかかるスクロール圧縮機は、旋回スクロールの圧力変形を抑制することで、ラップや鏡板の破損も回避することができるので、作動流体を冷媒と限ることなく、空気スクロール圧縮機、真空ポンプ、スクロール型膨張機等のスクロール流体機械の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の圧縮機構部の要部拡大断面図 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の旋回スクロールの平面図 本発明の実施の形態2におけるスクロール圧縮機の旋回スクロールの平面図 本発明の実施の形態3におけるスクロール圧縮機の旋回スクロールの断面図 従来のスクロール圧縮機の旋回スクロールの平面図 従来のスクロール圧縮機の圧縮機構部の断面図
符号の説明
12 固定スクロール
12a 鏡板
12c 固定ラップ
13 旋回スクロール
13a 鏡板
L 鏡板の厚み
13c 旋回ラップ
W 旋回ラップの厚み
H 旋回ラップの高さ
13e 反ラップ面
13f キー溝
13s キー溝を結んだ直線
13t 旋回ラップの内外壁中心線
14 自転拘束機構
15 圧縮室

Claims (5)

  1. 鏡板から渦巻き状のラップが立ち上がる固定スクロール及び旋回スクロールを噛み合わせて双方間に圧縮室を形成し、前記旋回スクロールの鏡板の反ラップ面には自転拘束機構を配置するためのキー溝を設け、前記自転拘束機構が前記キー溝に嵌合することによって、前記旋回スクロールが円軌道に沿って旋回し、これにより前記圧縮室が容積を変えながら中心に向かって移動し、吸入、圧縮、吐出の一連の動作を行うスクロール圧縮機において、前記キー溝を結ぶ直線と、前記旋回スクロールの鏡板に立設した旋回ラップの内外壁中心線が最も多く交差するように、前記キー溝を形成してなるスクロール圧縮機。
  2. 前記キー溝を前記旋回スクロールの鏡板の外周側に設け、前記キー溝を結ぶ直線と前記旋回ラップの巻き終わり部を交差するようにしてなる請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記旋回ラップの厚みを、前記旋回ラップの高さの0.1倍以上1.0倍以下としてなる請求項1または2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記旋回スクロールの鏡板の厚みを、前記旋回ラップの高さの2.5倍以上3.0倍以下としてなる請求項1から3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 作動流体を、高圧冷媒、例えば二酸化炭素としてなる請求項1から4に記載のスクロール圧縮機。
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JP2012082754A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール圧縮機

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