JP2008001590A - 強化ガラス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間でイオン交換処理を行うことが可能であり、しかも研磨の必要のない強化ガラス等を提供する。
【解決手段】質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%、B23 0〜7%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%、K2O 0〜15%、R’O(R’Oはアルカリ土類金属酸化物成分の合量) 0〜5%含有し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.1〜2の範囲にあるガラスからなり、表面に圧縮応力層が形成されてなることを特徴とする。上記強化ガラスは、所定のガラス組成となるように調合したガラス原料を溶融し、オーバーフローダウンドロー法にて板状に成形した後、イオン交換処理を行ってガラス板表面に圧縮応力層を形成することにより作製できる。
【選択図】なし

Description

本発明は、強化ガラス及びその製造方法に関するものである。
携帯電話、デジタルカメラ、PDA等のカバーガラス、あるいはタッチパネルディスプレイ等の基板ガラスに強化ガラスが使用されている。近年これらのデバイスはますます普及する傾向にあり、安く大量に生産することが求められている。
これらの用途に用いられるガラス基板には、高い機械的強度が求められる。そこで従来、イオン交換などによって強化した、いわゆる強化ガラスが提案されている。(例えば特許文献1、2)
特開2006−83045号公報 特開2007−31211号公報
しかしながら従来の強化ガラスは、イオン交換処理に長時間を要し、コスト高の要因となっている。また携帯電話等のデバイスは軽量小型であることが求められるため、そのデバイスに使用されるガラス基板は薄型で低密度のものが求められる。しかしながら従来の強化ガラスは失透性が悪いために、ロール成形などの方法でしか成形できず、薄板に成形することが困難である。それゆえ成形後に研磨などの方法によって薄肉化を行う必要がある。
本発明の目的は、低温或いは短時間でイオン交換処理を行うことが可能であり、しかも研磨の必要のないガラス、そのガラスを強化した軽量の強化ガラスとその製造方法を提供することである。
本発明者は種々の検討を行った結果、ガラスの歪点が低いほど低温で、或いは短時間でイオン交換が可能であること、及びガラスの失透性を改善してオーバーフローダウンドロー法で成形することにより、上記目的が達成できることを見いだし、本発明を提案するに至った。
即ち、本発明の強化ガラスは、質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%、B23 0〜7%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%、K2O 0〜15%、R’O(R’Oはアルカリ土類金属酸化物成分の合量) 0〜5%含有し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.1〜2の範囲にあるガラスからなり、表面に圧縮応力層が形成されてなることを特徴とする。
また本発明の強化ガラスは、質量%でSiO2 60〜80%、Al23 8〜18%、B23 0〜5%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜14%、K2O 0.01〜10%、R’O 0〜5%含有し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.5〜2の範囲にあるガラスからなり、表面に圧縮応力層が形成されてなることを特徴とする。
上記強化ガラスは、表面に300MPa以上の圧縮応力層が形成され、該圧縮応力層の厚みが5μm以上であることが好ましい。本発明における圧縮応力層の圧縮応力値及び圧縮応力層の深さは、表面応力計を用いて測定したものである。
上記強化ガラスは、モル比でLi2O/(Na2O+K2O)の値が0.05〜2の範囲にあるガラスからなることが好ましい。
上記強化ガラスは、液相温度が1050℃以下(特に1000℃以下)であるガラスからなることが好ましい。本発明における液相温度は次のようにして測定した値を指す。まずガラスを粉砕して、標準篩30メッシュ(500μm)を通過し、且つ50メッシュ(300μm)に残るガラス粉末を用意する。続いて得られたガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持した後、試料を観察し、結晶の析出した最も高い温度を液相温度とする。
上記強化ガラスは、液相粘度が104.0dPa・s以上(特に105.0dPa・s以上)であるガラスからなることが好ましい。本発明における液相粘度は次のようにして求めた値を指す。まず予めガラスの粘度曲線を用意する。次いで、上記の方法で求めた液相温度に相当する粘度を粘度曲線から求め、これを液相粘度とする。
上記強化ガラスは、未研磨の表面を有することが好ましい。本発明における未研磨の表面とは、ガラスの主表面(上面及び下面)が研磨されていないということであり、言い換えれば上面及び下面が火造り面であるということを意味する。なお端面部については面取りされていても差し支えない。
上記強化ガラスは、板厚が1.5mm以下であることが好ましい。
また本発明の強化ガラスの製造方法は、質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%(好ましくは8〜18%)、B23 0〜7%(好ましくは0〜5%)、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%(好ましくは4〜14%)、K2O 0〜15%(好ましくは0.01〜10%)、R’O 0〜5%、かつモル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.1〜2(好ましくは0.5〜2)の範囲のガラス組成となるように調合したガラス原料を溶融し、板状に成形した後、イオン交換処理を行ってガラス板表面に圧縮応力層を形成することを特徴とする。
また本発明のガラスは、質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%(好ましくは8〜18%)、B23 0〜7%(好ましくは0〜5%)、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%(好ましくは4〜14%)、K2O 0〜15%(好ましくは0.01〜10%)、R’O 0〜5%含有し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.1〜2(好ましくは0.5〜2)の範囲にあることを特徴とする。
本発明の強化ガラスは、歪点が低く、低温でイオン交換可能である。従来と同等の高い温度で処理する場合には、イオン交換処理に長時間を要さない。また失透性に優れ、オーバーフローダウンドロー法で成形可能であるため、成形後の研磨工程が不要である。それゆえ本発明の強化ガラスは、安価に、かつ大量に生産することができる。
さらに、アルカリ土類金属酸化物成分の含有量が少ないために密度が低く、またオーバーフローダウンドロー法で成形できることから板厚を薄くできる。よってガラスの軽量化が容易であり、デバイスの軽量化が可能である。
本発明の方法によれば、機械的強度が高く、しかも薄型軽量の強化ガラスを安価に、かつ大量に生産できる。このため、携帯電話、デジタルカメラ、PDA、ディスプレイ、太陽電池等のカバーガラス、あるいはタッチパネルディスプレイ等の基板ガラスに使用される強化ガラスの製造方法として好適である。
本発明のガラスは、イオン交換処理に長時間を要さないガラスである。また失透性に優れ、オーバーフローダウンドロー法で成形可能であり、安価に、かつ大量に生産することができる。それゆえイオン交換処理で強化するためのガラスとして好適である。
本発明の強化ガラスは、以下の特徴がある。
(1)安価に、且つ大量に製造できる。
(2)軽量化が容易である。
つまり本発明の強化ガラスは、失透性に優れたガラスからなるため、オーバーフローダウンドロー法によって成形することができる。失透性の悪いガラスは、ロール成形やフロート法による成形しか行うことができず、薄肉化を行うためには研磨工程が必要となる。一方、オーバーフローダウンドロー法による成形を可能にすれば、研磨工程が不要となり、コストを低減できる。なお研磨工程を省略することは、高強度のガラスを得る上でも有利である。つまりガラスの理論強度は本来非常に高いのであるが、理論強度よりもはるかに低い応力でも破壊に至ること多い。これはガラス表面にグリフィスフローと呼ばれる小さな欠陥が成形後の工程、例えば研磨等により発生してしまうためである。それゆえ未研磨の状態でガラスを使用できるオーバーフローダウンドロー成形を採用することにより、研磨工程が省略でき、結果としてガラス本来の強度を維持し易くなる。またオーバーフローダウンドロー法は、薄板ガラスの成形に適した方法である。本発明のガラスは、この方法で成形可能であるため薄肉化でき、軽量化が容易である。
オーバーフローダウンドロー法で成形できるガラスの主要な条件の1つが、失透性に優れていることである。具体的には、液相温度が1050℃以下、特に1000℃以下、液相粘度が104.0dPa・s以上、特に105.0dPa・s以上であることが好ましい。
また本発明の強化ガラスは、表面に圧縮応力層を形成するためにイオン交換処理されている。イオン交換処理を効率よく行うために、本発明の強化ガラスにはアルカリ金属酸化物成分、及びAl23が含まれている。アルカリ金属酸化物成分のうち、Li2OやK2Oはそれ自体がイオン交換成分である。またアルカリ金属酸化物成分はガラスの歪点を低下させる効果があり、その結果、低温或いは短時間でイオン交換処理を行うことが可能となる。
なお、Li2O及びAl23の含有量を増量することでイオン交換性能が大きく向上するが、本発明の組成系においては、これらの含有量が高くなりすぎると失透性が悪化する。つまり液相温度が高くなり過ぎたり、液相粘度が低くなりすぎたりして、オーバーフローダウンドロー法による成形が不可能となる。そこでイオン交換成分であるアルカリ金属酸化物とAl23の最適比を求めることによって、低温或いは短時間での圧縮応力層形成と、オーバーフローダウンドロー法による成形とを両立させている。
さらに低温でガラス溶融できれば、溶融が容易となり製造コストを一層低減することができる。この観点から102.5dPa・sの粘度におけるガラスの温度が1630℃以下であることが望ましい。
また本発明の強化ガラスは低密度化が容易である。密度が高くなる要素として、アルカリ土類金属酸化物成分の含有が挙げられる。ところで本発明の強化ガラスにおいては、アルカリ土類金属酸化物成分が多いと圧縮応力層の深さが浅くなる傾向にあり、また失透性が悪化してオーバーフローダウンドロー法を採用することが難しくなる。それゆえ本発明では、アルカリ土類金属酸化物成分の含有量を制限しており、結果としてガラスを容易に低密度化することができる。密度の好ましい範囲は2.5g/cm3以下である。
また本発明の強化ガラスは、上記に加えて下記の特徴を備えることが可能である。
(3)高い機械的強度を有し、ガラス基板がたわみにくい。
(4)周辺材料と熱膨張係数が適合している。
ガラス基板がたわみやすいと、タッチパネル等のデバイスにおいてはペンなどでディスプレイを押圧した際に、デバイス内部の液晶素子等を圧迫し表示不良を引き起こす恐れがある。ガラスをたわみにくくするためには、ガラスのヤング率が70GPa以上であることが望ましい。またガラスの強度の観点から、クラック発生率が60%以下であることが望ましい。なおヤング率を高めるためには、Al23やアルカリ土類金属酸化物成分の含有量を多くしたり、ZnO、ZrO2、希土類等を添加したりすればよい。クラック発生率を低下させるには、後述するように、アルカリ金属酸化物成分の含有量を多くし、且つそれらの割合を適切な範囲に調整すればよい。
熱膨張係数が周辺材料と適合しない場合には、ガラス基板が剥がれる等の問題が生じるおそれがある。例えばカバーガラスに使用される場合、周辺には金属や接着剤などの有機物があるため、それらの熱膨張係数と整合していないと有機物の接着剤を使用して接着する際にはガラス基板が剥がれてしまう。周辺材料の熱膨張係数と適合させやすくするためには、30〜380℃において70〜100×10-7/℃の熱膨張係数を有していることが望ましい。本発明において、ガラスの熱膨張係数を高めるには、アルカリ金属酸化物成分やアルカリ土類金属酸化物成分の含有量を増やしたり、SiO2やAl23の含有量を低下したりすればよく、また熱膨張係数を低下させるには、アルカリ金属酸化物成分やアルカリ土類金属酸化物成分の含有量を減らしたり、SiO2やAl23の含有量を増加されたりすればよい。
なおAl23、アルカリ土類金属酸化物成分、ZnO、ZrO2、希土類等は、何れもガラスの失透性を悪化させる傾向がある。さらにアルカリ土類金属酸化物成分やZnOはクラック発生率を高める傾向がある。従って、これらの成分の含有量を決定するに当たっては、各成分のバランスを十分に考慮することが重要である。
以下、本発明を詳述する。
まず、本発明のガラス及びこれを強化した本発明の強化ガラスについて、上記組成に限定した理由を述べる。
SiO2の含有量は60〜80%である。SiO2の含有量が多くなると、ガラスの溶融、成形が難しくなったり、熱膨張係数が小さくなりすぎて周辺材料との整合性が取り難くなったりする。一方、含有量が少なくなると、熱膨張係数が大きくなりガラスの耐熱衝撃性が低下する。またガラス化し難くなったり、失透性が悪化したりする。SiO2の好適な範囲は上限が78%以下、77%以下、75%以下、特に73%以下であり、下限が63%以上、65%以上、特に67%以上である。
Al23の含有量は3〜18%である。Al23はガラスの耐熱性、イオン交換性能、ヤング率を高くする効果がある。しかしAl23の含有量が多くなると、ガラスに失透結晶が析出しやすくなったり、熱膨張係数が小さくなって周辺材料との整合性が取り難くなったり、高温粘性が高くなったりする。Al23の好適な範囲は上限が17%以下、16%以下、15%以下、特に14%以下であり、下限は4%以上、5%以上であり、特にイオン交換性能を向上させたい場合には8%以上、9%以上、10%以上、11%以上、特に12%以上である。
23の含有量は0〜7%である。B23はガラスの液相温度、高温粘度、及び密度を低下させる効果がある。しかしB23の含有量が高くなるとイオン交換によって表面にヤケが発生する恐れがある。また歪点が低下しすぎる場合があり、イオン交換中に応力緩和が進みやすくなって所望の圧縮応力が得られない虞がある。B23の好適な含有量は5%以下、4.5%以下、4%以下、3%以下であり、下限は0.1%以上、0.5%以上、1%以上である。
Li2Oの含有量は0.01〜10%である。Li2Oはイオン交換成分であるとともに、ガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、歪点を低下させたりする成分である。また、クラック発生率を低減させる効果が大きい。しかしLi2Oの含有量が多くなりすぎると、ガラスが失透しやすくなる上、熱膨張係数が大きくなりすぎて、ガラスの耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数と整合し難くなったりする。Li2Oの好適な範囲は上限が8%以下、7%以下、6%以下、5%以下、特に3%以下であり、下限が0.5%以上、1%以上、特に1.5%以上である。
Na2Oの含有量は4〜16%である。Na2Oはイオン交換成分であるとともに、ガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、クラック発生率を低減させたり、歪点を低下させたりする効果がある。また失透性を改善する成分でもある。しかしNa2Oの含有量が多くなると熱膨張係数が大きくなりすぎて、ガラスの耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数と整合し難くなったりする。また多すぎると、かえって失透性が悪化する傾向にある。Na2Oの好適な範囲は上限が15%以下、14%以下、11%以下、10%以下、特に9%以下であり、下限が5%以上、6%以上、特に7%以上である。
2Oの含有量は0〜15%である。K2Oはイオン交換を促進し、圧縮応力層の深さを深くする効果がある。またガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、クラック発生率を低減させたり、歪点を低下させたりする効果がある。また失透性を改善する成分でもある。しかしK2Oの含有量が多くなると熱膨張係数が大きくなりすぎて、ガラスの耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数と整合し難くなったりする。また多すぎると、かえって失透性が悪化する傾向にある。K2Oの好適な範囲は上限が10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6.5%以下、特に6%以下であり、下限は0.01%以上、0.5%以上、1%以上、2%以上、3%以上、特に4%以上である。
なおアルカリ金属酸化物成分(Li2O、Na2O、K2O)の合量が多くなりすぎるとガラスが失透しやすくなってオーバーフローダウンドロー法での成形が困難になる。また、熱膨張係数が大きくなりすぎて、ガラスの耐熱衝撃性が低下したり、周辺材料の熱膨張係数と整合し難くなったりする。また歪点が低下しすぎる場合がある。それゆえこれらの成分の合量(以下、R2Oと表記する)は、20%以下、18%以下、特に16%以下であることが望ましい。一方R2Oが少なすぎるとイオン交換性能や溶融性が悪化したり、クラック発生率が高くなる。それゆえR2Oが4.1%以上、5%以上、9%以上、特に13%以上であることが望ましい。
イオン交換性能を高めるという観点からLi2O及びAl23の含有量は多いほどよい。一方、失透性を改善するという観点からはLi2O及びAl23の含有量が少ないほどよく、またNa2O及びK2Oは多い方がよい。そこで本発明においては、これらの成分の割合に関し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値を0.1〜2に調整している。この値を2以下にすることにより、ガラスの失透性を一層改善することができる。より好ましい範囲は、1.5以下、1.3以下、特に1.2以下である。一方、(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値が小さくなりすぎるとイオン交換性能の悪化が懸念される。さらに失透性や溶融性が悪化したり、クラック発生率が上昇したりする傾向がある。また本発明においては(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値を0.1以上としている。より好ましい値は0.5以上、0.7以上、特に0.9以上である。
クラック発生率を低減するためには、アルカリ金属酸化物成分の含有に加え、それらの割合を適切な範囲に調整することが非常に重要となる。具体的にはモル比でLi2O/(Na2O+K2O)の値が0.05以上とすることが重要であり、特に0.1以上、0.15以上、0.2以上、特に0.25以上とすることが望ましい。ただしこの値が大きくなりすぎるとLi2Oに起因する失透が起こりやすくなる。それゆえLi2O/(Na2O+K2O)の値の上限は2以下、好ましくは1.5以下、1.3以下、1.0以下、0.8以下、0.7以下、特に0.5以下であることが望ましい。
アルカリ土類金属酸化物成分(MgO、CaO、SrO、BaO)は、以下に述べるような種々の目的で添加可能な成分である。しかしこれらの成分が多くなると、密度や熱膨張係数が高くなったり、失透性が悪化したり、クラック発生率が高くなったり、イオン交換後の圧縮応力層の深さが浅くなったりする場合がある。そのためこれらの成分の合量(以下、R’Oと表記する)は5%以下、3%以下、1%以下、0.8%以下、特に0.5%以下であることが好ましい。
MgOは、ガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高めたりする成分である。またアルカリ土類金属酸化物成分の中では比較的イオン交換性能を高める効果が高い。しかしMgOの含有量が多くなると、密度、熱膨張係数、クラック発生率が高くなったり、ガラスが失透しやすくなったり、分相し易くなったりする傾向にあるため、その含有量は5%以下、3%以下、1%以下、0.8%以下、特に0.5%以下であることが望ましい。
CaOは、ガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高めたりする成分である。またアルカリ土類金属酸化物成分の中では比較的イオン交換性能を高める効果が高い。しかしCaOの含有量が多くなると、密度、熱膨張係数、クラック発生率が高くなったり、ガラスが失透しやすくなったり、イオン交換性能が悪化する傾向にあるため、好ましくは5%以下、3%以下、1%以下、0.8%以下、0.5%以下であり、理想的には実質的に含有しないことが望ましい。
SrOは、ガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高めたりする成分である。しかしSrOの含有量が多くなると、密度、熱膨張係数、クラック発生率が高くなったり、ガラスが失透しやすくなったり、イオン交換性能が悪化する傾向にあるため、好ましくは5%以下、3%以下、1%以下、0.8%以下、特に0.5%以下であり、理想的には実質的に含有しないことが望ましい。
BaOは、ガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、歪点やヤング率を高めたりする成分である。しかしBaOの含有量が多くなると、密度、熱膨張係数、クラック発生率が高くなったり、ガラスが失透しやすくなったり、イオン交換性能が悪化する傾向にあるため、好ましくは5%以下、3%以下、1%以下、0.8%以下、特に0.5%以下であり、理想的には実質的に含有しないことが望ましい。
また、アルカリ土類金属酸化物成分の合量(R’O)を、アルカリ金属酸化物成分の合量(R2O)で除した値が大きくなると、クラック発生率が高くなったり、失透性が悪化したりする傾向が現れる。それゆえこの値が0.5以下、0.4以下、0.3以下、0.1以下であることが望ましい。
本発明の強化ガラスにおいては、上記したSiO2、Al23、B23、Li2O、Na2O、K2O及びR’Oを合量で90%以上、特に95%以上含有するガラスであることが望ましい。これらの成分の合量が90%未満になると、所望の特性を得にくくなる。なお本発明の強化ガラスは、これらの成分のみから構成されていてもよいが、ガラスの特性を大きく損なわない範囲で他の成分(任意成分)を添加することができる。具体的には10%以下、特に5%以下の任意成分を含有してもよい。任意成分を以下に例示する。
ZnOはガラスの高温粘度を低下させたり、ヤング率を向上させたりする成分である。またイオン交換性能を向上させる効果がある。しかしZnOの含有量が多くなると熱膨張係数が高くなる。またガラスが失透しやすくなったり、クラック発生率が高くなったり、分相したりする傾向にあるため、10%以下、8%以下、5%以下、4%以下、3%以下、特に2.5%以下であることが望ましい。
ZrO2はガラスの歪点やヤング率を上げ、イオン交換性能を向上させる成分である。しかしZrO2の含有量が多くなると、失透性が悪化する。特にオーバーフローダウンドロー成形する場合には、成形体との界面にZrO2に起因する結晶が析出し、長期に亘る操業中に生産性を低下させる恐れがある。それゆえZrO2の範囲は5%以下、3%以下、1.5%以下、1%以下、0.8%以下、0.5%以下、特に0.1%以下であることが好ましい。
清澄剤としてF、Cl、SO3、Sb23、SnO2、Ce等の群から選択された一種または二種以上を0〜3%含有させてもよい。より好ましい清澄剤の組み合わせとしてSnO2+Sb23+Cl 0.001〜2%、好ましくは0.1〜1%である。なおSnO2単独で使用する場合には、0.05〜1%、好ましくは0.05〜0.5%、より好ましくは0.1〜0.3%である。
またイオン交換に使用する溶融塩の長期安定性を図るために5%を超えない範囲でTiO2やP25をそれぞれ含有させても良い。ただしTiO2の含有量が多くなりすぎると、ガラスが着色したり、失透性が悪化したりするため、TiO2の好適な範囲は0〜4%、0〜2%、特に0〜1%である。またP25の含有量が多くなると、ガラスが分相したり、耐候性が悪化したりする。P25の好適な範囲は0〜4%、0〜2%、特に0〜1%である。
Nb25やLa23のような希土類元素は、ガラスのヤング率を高める成分である。しかし原料自体のコストが高く、また多量に含有すると失透性が悪化して、オーバーフローダウンドロー法にて成形することができなくなる。それゆえ希土類元素の含有量は合量で3%以下、2%以下、1%以下、特に0.5%以下に使用を制限すべきであり、理想的には含有しないことが望ましい。
なお本発明においては、Co、Ni等のガラスを強く着色するような遷移金属元素は、透過率を低下させるため好ましくない。具体的には0.5%以下、0.1%以下、特に0.05%以下となるよう、原料あるいはカレットの使用量を調整することが望ましい。
上記組成範囲において、各成分の好適範囲は適宜選択可能である。好適な組成範囲の例を以下に挙げる。
(i)質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%、B23 0〜7%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%、K2O 0〜15%、R’O 0〜5%であり、かつ(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.1〜2、Li2O/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.1〜0.5。
(ii)質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%、B23 0〜5%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%、K2O 0〜15%、R2O 4.1〜20%、R’O 0〜5%であり、かつ(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.1〜2、Li2O/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.1〜0.5。
(iii)質量%でSiO2 60〜80%、Al23 8〜18%、B23 0〜5%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜14%、K2O 0.01〜10%、R’O 0〜5%であり、かつ(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.5〜2。
(iv)質量%でSiO2 60〜80%、Al23 9〜16%、B23 0〜5%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜14%、K2O 0.01〜10%、R’O 0〜5%であり、かつ(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.5〜2、Li2O/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.1〜0.8。
(v)質量%でSiO2 63〜78%、Al23 9〜16%、B23 0〜4.5%、Li2O 0.5〜5%、Na2O 4〜10%、K2O 0.5〜6.5%、R’O 0〜5%であり、かつ(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.5〜1.5、Li2O/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.1〜0.5。
(vi)質量%でSiO2 60〜73%、Al23 9〜16%、B23 0〜5%、Li2O 0.5〜5%、Na2O 4〜10%、K2O 0.5〜6.5%、MgO 0〜5%、R2O 5〜18%、R’O 0〜5%であり、かつ(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.5〜1.5、Li2O/(Na2O+K2O)の値がモル比で0.1〜0.5。
以上の組成を有するガラスは、クラック発生率の低いものであるが、特にクラック発生率が60%以下、50%以下、40%以下、30%以下、特に20%以下となるようにすることが望ましい。
また成形中、特にオーバーフローダウンドロー法による成形中にガラスが失透しないように、ガラスの液相温度を1050℃以下、1000℃以下、950℃以下、930℃以下、特に900℃以下に調整することが望ましく、液相温度における粘度は104.0dPa・s以上、104.3dPa・s以上、104.5dPa・s以上、105.0dPa・s以上、105.3dPa・s以上、105.5dPa・s以上、105.7dPa・s以上、特に105.9dPa・s以上に調整することが望ましい。
また他の部材の熱膨張係数との整合性から、30〜380℃における熱膨張係数を70×10-7/℃〜100×10-7/℃、75×10-7/℃〜95×10-7/℃、75×10-7/℃〜90×10-7/℃、77×10-7/℃〜88×10-7/℃、特に80×10-7/℃〜88×10-7/℃となるよう調整することが望ましい。
またガラスの高温粘度が低いと製造設備への負担も小さく泡品位も良くなりやすい。従って安価に製造するという観点からガラスの高温粘度は低いほうが良い。具体的には102.5dPa・sにおける温度が1630℃、1600℃以下、1550℃以下、特に1500℃以下となるように調整することが望ましい。
更に、ガラスの比ヤング率(ヤング率を密度で割った値)が高いとガラスがたわみにくくなるため、比ヤング率は27GPa/(g/cm3)、以上、28GPa/(g/cm3)以上、29GPa/(g/cm3)以上、30GPa/(g/cm3)以上であることが望ましい。ヤング率は70GPa以上、71GPa以上、73GPa以上であることが望ましい。また密度は2.55g/cm3以下、2.5g/cm3以下、2.45g/cm3以下、2.4g/cm3以下であることが望ましい。
更にガラスの歪点が低いほど、低温、或いは短時間でイオン交換が可能なため好ましい。具体的には、歪点が580℃以下、550℃以下、特に490℃以下であることが望ましい。
本発明の強化ガラスは、上記組成を有するとともに、ガラス表面に圧縮応力層を有している。圧縮応力層は、圧縮応力の大きさが300MPa以上、400MPa、特に500MPa以上、600MPa以上、特に700MPa以上であることが望ましい。圧縮応力が大きいほどガラスの機械的強度が高くなる。また圧縮応力層の厚みは5μm以上、10μm以上、18μm以上、20μm以上、25μm以上、30μm以上、特に40μm以上であることが望ましい。圧縮応力層の厚みが大きいほど深い傷がついたとしても割れにくくなる。
また本発明の強化ガラスは、未研磨の表面を有していることが望ましい。未研磨であれば、安価に強化ガラスを提供できる。また研磨傷がないことから、ガラス本来の強度を維持し易くなる。
また本発明の強化ガラスは、板厚が1.5mm以下、0.7mm以下、0.5mm以下、特に0.3mm以下であることが好ましい。板厚が薄いほどガラス板が軽量化できる。
次に本発明の強化ガラスを製造する方法を説明する。
まず、上記組成となるようにガラス原料を調合し、1500〜1600℃の温度で溶融し、ガラス化する。
次に、溶融ガラスを板状に成形する。成形は、オーバーフローダウンドロー法を採用することが望ましい。オーバーフローダウンドロー法を用いれば、薄板を容易に成形することができる。また板厚が薄く、しかも表面品位の高いガラス板を成形できるため、研磨工程を省略することができる。
その後、得られたガラス板にイオン交換処理を施すことによって、本発明の強化ガラスを得ることができる。なおイオン交換処理は、例えば400〜550℃の硝酸カリウム溶液中にガラス板を1〜8時間浸漬することによって行うことができる。イオン交換条件は、ガラスの粘度特性等を考慮して最適な条件を選択すればよい。
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
表1は本発明の実施例(試料No.1〜4、No.6〜11)及び比較例(試料No.5、12)を示している。
Figure 2008001590
Figure 2008001590
Figure 2008001590
各試料は次のようにして作成した。まず、表の組成となるようにガラス原料を調合し、白金ポットに入れ、試料No.1〜5については1600℃で4時間、試料No.6〜12については1600℃で8時間それぞれ溶融した。その後、溶融ガラスをカーボン板の上に流し出して板状に成形した。得られた板状ガラスについて、種々の特性を評価した。
その結果、No.1〜4、6〜11の板状ガラスは、密度が2.46g/cm3以下、歪点が482℃以下、熱膨張係数が77〜89×10-7/℃、クラック発生率が30%以下、ヤング率が70GPa以上であり、強化ガラス素材として好適であった。また液相粘度が105.2dPa・s以上、液相温度が1015℃以下であり、オーバーフローダウンドロー成形が可能である。しかも102.5dPa・sにおける温度が1600℃以下と低いので、生産性が高く安価に大量のガラスを供給できるものと予測される。
なお表中の密度は、周知のアルキメデス法によって測定した。
歪点Ps及び徐冷点Taは、ASTM C336の方法に基づいて測定した。
軟化点Tsは ASTM C338の方法に基づいて測定を行った。
粘度104.0、103.0、102.5のdPa・sにおける温度は、白金球引き上げ法で測定した。
熱膨張係数は、ディラトメーターを用いて、30〜380℃における平均熱膨張係数を測定したものである。
液相温度は、ガラスを粉砕し、標準篩30メッシュ(500μm)を通過し、50メッシュ(300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶の析出する温度を測定したものである。
液相粘度は液相温度における各ガラスの粘度を示す。液相粘度が高く、液相温度が低いほど、耐失透性に優れ、成形性に優れている。
クラック発生率は、次のようにして測定した。まず湿度30%、温度25℃に保持された恒温恒湿槽内において、荷重500gに設定したビッカース圧子をガラス表面(光学研磨面)に15秒間打ち込み、その15秒後に圧痕の4隅から発生するクラックの数をカウント(1つの圧痕につき最大4とする)する。このようにして圧子を20回打ち込み、総クラック発生数を求めた後、総クラック発生数/80×100の式により求めた。
ヤング率は共振法により測定した。
続いて各板状ガラスに両面光学研磨を施した後、イオン交換処理を行った。イオン交換は、No.1〜4及びNo.6〜12のガラスについては430℃のKNO3溶融塩中に試料を4時間浸漬することで行った。試料No.5のガラスについては、470℃のKNO3溶融塩中に試料を4時間浸漬することで行った。処理を終えた各試料は表面を洗浄した後、表面応力計(FSM−60 東芝製)を用い、表面の圧縮応力値と圧縮応力層の深さを読み取った。
その結果、本発明の実施例であるNo.1〜4及びNo.6〜11の各試料は、その表面に320MPa以上の圧縮応力が発生しており、かつその深さは13μm以上と深かった。
なお、本実施例は実験室レベルでの実施であるため、流し出しによる成形を行い、イオン交換処理前に光学研磨を行った。しかし、工業的規模で実施する場合には、オーバーフローダウンドロー法にて1.5mm以下の薄板に成形し、所定のサイズに切断して端面加工等を施した後、主表面が未研磨の状態でイオン交換処理することが望ましい。
本発明の強化ガラスは、携帯電話、デジタルカメラ、PDA、ディスプレイ、太陽電池等のカバーガラス、あるいはタッチパネルディスプレイ等の基板ガラスとして好適である。またこれらの用途以外にも、例えば窓ガラス、ディスプレイ用基板、固体撮像素子用のカバーガラスへの応用が期待できる。

Claims (11)

  1. 質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%、B23 0〜7%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%、K2O 0〜15%、R’O(R’Oはアルカリ土類金属酸化物成分の合量) 0〜5%含有し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.1〜2の範囲にあるガラスからなり、表面に圧縮応力層が形成されてなることを特徴とする強化ガラス。
  2. 質量%でSiO2 60〜80%、Al23 8〜18%、B23 0〜5%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜14%、K2O 0.01〜10%、R’O 0〜5%含有し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.5〜2の範囲にあるガラスからなり、表面に圧縮応力層が形成されてなることを特徴とする強化ガラス。
  3. 表面に300MPa以上の圧縮応力層が形成され、該圧縮応力層の厚みが5μm以上であることを特徴とする請求項1又は2の強化ガラス。
  4. モル比でLi2O/(Na2O+K2O)の値が0.05〜2の範囲にあるガラスからなることを特徴とする請求項1〜3の何れかの強化ガラス。
  5. 液相温度が1050℃以下であるガラスからなることを特徴とする請求項1〜4の何れかの強化ガラス。
  6. 液相粘度が104.0dPa・s以上であるガラスからなることを特徴とする請求項1〜5の何れかの強化ガラス。
  7. 未研磨の表面を有することを特徴とする請求項1〜6の何れかの強化ガラス。
  8. 板厚が1.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜7の何れかの強化ガラス。
  9. 質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%、B23 0〜7%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%、K2O 0〜15%、R’O 0〜5%、かつモル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.1〜2の範囲のガラス組成となるように調合したガラス原料を溶融し、板状に成形した後、イオン交換処理を行ってガラス板表面に圧縮応力層を形成することを特徴とする強化ガラスの製造方法。
  10. オーバーフローダウンドロー法にて板状に成形することを特徴とする請求項9の強化ガラスの製造方法。
  11. 質量%でSiO2 60〜80%、Al23 3〜18%、B23 0〜7%、Li2O 0.01〜10%、Na2O 4〜16%、K2O 0〜15%、R’O 0〜5%含有し、モル比で(Li2O+Al23)/(Na2O+K2O)が0.1〜2の範囲にあることを特徴とするガラス。
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