JP2008001444A - クレーン車のウエイト重量検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 旋回台後部に搭載する分割ウエイト12が同一形状・同一重量であって、必要重量となるよう複数個積み重ねて使用するカウンタウエイト装置13の場合において、搭載した分割ウエイト12の重量を簡単な装置で正確に検出する。
【解決手段】 1番目(最下段)の分割ウエイト12aに2番目の分割ウエイト12bを積み重ねた後に、前記1番目の分割ウエイトの移動コネクタ22aと上方固定コネクタ21aの接続を解除したうえで、当該移動コネクタ22aを2番目の分割ウエイトの下方固定コネクタ20bに接続する。1番目(最下段)の分割ウエイトに接続される旋回台側のコネクタ31の端子間に形成された閉回路の状態(信号入力表示列41「0011100」)により搭載した分割ウエイト12の個数を検知する。検出装置本体30は上記信号入力表示列41を分割ウエイト12が2個搭載された状態であると判断して、ウエイト重量を検知する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、クレーン車の旋回台後部に同一形状・同一重量の分割ウエイトを必要重量となるよう複数個積み重ね可能に構成したカウンタウエイト装置におけるウエイト重量検出装置に関する。
クレーン車の旋回台後部に設置されるカウンタウエイト装置におけるウエイト重量検出装置としては、ロードセル等の重量検出器によって直接ウエイトの合計重量を検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。ところが、直接ウエイト重量を検出しようとした場合、ウエイトの支持装置における摩擦力の影響が大きいため装置が大掛かりになる割には精度の良い重量検出が困難であるという問題があった。また、ウエイトによる負荷の左右差が大きいと力を受ける方向のねじれを生じ正確な重量検出ができないという問題もあった。
また、積み重ねたウエイトの状態をリミットスイッチ等の検出装置により検出するウエイト重量検出装置も提案された(例えば、特許文献2参照。)。ところが、クレーン作業中の振動によりウエイトと旋回台に取り付けたリミットスイッチとの間隔が変動して、その検出状態が変化するため安定した重量検出が困難であるという問題があった。
一方、旋回台後部に搭載する分割ウエイトが同一形状・同一重量であって、必要重量となるよう複数個積み重ねて使用するカウンタウエイト装置の場合は、搭載した分割ウエイトの個数のみ検出できればウエイト重量の算定は容易である。関連技術として、同一のラチスブームを連結するラチスブームクレーンの過負荷防止装置のブーム長さ検出装置として特許文献3に記載された技術が公知である(特許文献3参照。)。図10と図11は特許文献3に記載されたブーム長さ検出装置を示している。
図10に示したように、トップブームとなるラチス3b及びベースブームとなるラチス3aの中間ラチス側の一端に連結されるラチスの最大段数に応じたn個の接続端子が設けられたコネクタ9bと9aを採りつけている。そして、中間ラチス3c、3d、・・・の両端にも同様にn個の接続端子が設けられたコネクタ9c、9d、9e、9f、・・・を取り付けている。図11に示すように、トップブームラチス3bにおけるコネクタ9bの接続端子のうち、2組を短絡し、中間ラチス3c、3d、・・・の両端に設けられたコネクタ9c、9d間、9e、9f間、・・・はいずれの中間ラチス3c、3d、・・・においても同じに結線されている。且つ上記トップブーム3b側のコネクタ9bは上記トップブームラチス3bのコネクタ9bの短絡された端子に接続される端子を含む(n−1)個の端子が他方のコネクタの(n−1)個の端子と結線され、上記ベースブーム3aに設けられたコネクタ9aの全ての端子から導線が引き出されている。以上の構成により、特許文献3に記載されたブーム長さ検出装置は、ラチス連結に伴い上記コネクタ9a、9c、9d、9e、9f、・・・、9bが接続されたとき、ラチスの段数を上記ベースブーム3aのコネクタ9a端子間に形成される閉回路の状態により検知するようになっている。
上述した特許文献3に記載されたブーム長さ検出装置は、トップブーム、ベースブーム及び中間ラチスのラチス連結に伴うコネクタ接続により中間ラチスの段数により変動するブーム長さ信号を得られることから、確実で有効な技術である。
特開平9−86878号公報(第3−6頁、第3図) 特開平8−188383号公報(第4−7頁、第9図) 特開昭52−93060号公報(第2−4頁、第2図、第3図)
ところが、上記ブーム長さ検出装置の技術を同一形状・同一重量の分割ウエイトを必要重量となるよう複数個積み重ね可能に構成したカウンタウエイト装置におけるウエイト重量検出装置に適用するには、以下の点で問題があった。すなわち、ラチスブームクレーンでは必ずトップブームが接続されることから、トップブームラチスにおけるコネクタの接続端子のうち2組を短絡することにより、ベースブームのコネクタ端子間に形成される閉回路を形成することが可能である。しかし、カウンタウエイト装置では同一形状・同一重量の分割ウエイトを積み重ねるだけで、最上段にラチスブームクレーンにおけるトップブームに該当する分割ウエイトは存在しない。そのため、特許文献3に記載された技術をそのままウエイト重量検出に適用することは困難である。
そこで、本発明は、分割ウエイトを積み重ねた際に分割ウエイトに取り付けられたコネクタのつなぎ替えを行うことにより、最下段の分割ウエイトに接続される旋回台側のコネクタの端子間に閉回路を形成し、当該形成された閉回路の状態により搭載した分割ウエイトの個数を検知することができるクレーン車のウエイト重量検出装置を提供しようとするものである。
本願の請求項1に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置は、クレーン車の旋回台後部に同一形状・同一重量の分割ウエイトを必要重量となるよう複数個積み重ね可能に構成したカウンタウエイト装置におけるウエイト重量検出装置を対象とする。
そして、当該分割ウエイトには、n個の端子を有し前記分割ウエイト下方位置に固定して取り付けられた下方固定コネクタと、同様にn個の端子を有し分割ウエイト上方位置に固定して取り付けられた上方固定コネクタと、n個の端子を有し前記下方固定コネクタ及び上方固定コネクタと接続可能であって移動可能な移動コネクタと、前記各コネクタの対応する各端子に共通する1からnまでの端子番号を付与し所定の端子番号の端子を共通端子とした場合に前記下方固定コネクタの当該共通端子と移動コネクタの共通端子を結線する移動共通ハーネスと、前記下方固定コネクタの共通端子と前記上方固定コネクタの共通端子以外のいずれかの端子である上方個別端子とを結線する固定共通ハーネスと、前記下方固定コネクタの共通端子以外の端子番号の端子と前記移動コネクタの共通端子以外の端子番号の端子であって且つ前記上方個別端子を含んだ端子であって前記下方固定コネクタの端子番号とは異なる端子番号の端子とをそれぞれ結線する複数本のハーネスからなる個別ハーネスと、をそれぞれ共通に備えている。
さらに、前記クレーン車の旋回台には、検出装置本体と、n個の端子を有し前記分割ウエイトの下方固定コネクタと接続可能であって移動可能な旋回台コネクタと、前記検出装置本体と旋回台コネクタの各端子とを結線する旋回台ハーネスと、を備えている。
上記構成により、請求項1に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置は、それぞれの分割ウエイト単体状態では前記移動コネクタと上方固定コネクタとを接続しておき、1番目の分割ウエイトを旋回台に搭載した時には前記旋回台コネクタを前記1番目の分割ウエイトの下方固定コネクタに接続することにより、さらに前記1番目の分割ウエイトに2番目の分割ウエイトを積み重ねた時には前記1番目の分割ウエイトの移動コネクタと上方固定コネクタの接続を解除したうえで、当該移動コネクタを2番目の分割ウエイトの下方固定コネクタに接続することにより、以下同様にm番目の分割ウエイトを積み重ねた時には(m−1)番目の分割ウエイトの移動コネクタと上方固定コネクタの接続を解除したうえで、当該移動コネクタを前記m番目の分割ウエイトの下方固定コネクタに接続することにより、搭載したm個の分割ウエイトの個数を前記旋回台コネクタの端子間に形成される閉回路の状態により検知するようにしている。
本願の請求項2に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置は、前記共通端子及び/又は上方個別端子は、複数個の端子から構成されたことを特徴とする。
本願の請求項3に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置は、前記固定共通ハーネスには常閉型接点からなるスイッチが介装され、1番目の分割ウエイトの上面に2番目の分割ウエイトが積み重ねられると前記1番目の分割ウエイトの前記スイッチの接点が開となるよう構成され、以下同様に(m−1)番目の分割ウエイトの上面にm番目の分割ウエイトが積み重ねられると前記(m−1)番目の分割ウエイトの前記スイッチの接点が開となるよう構成されたことを特徴とする。
本願の請求項1に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置は、分割ウエイトを積み重ねた際に分割ウエイトに取り付けられたコネクタのつなぎ替えを行うことにより、最下段の分割ウエイトに接続される旋回台側のコネクタの端子間に閉回路を形成し、当該形成された閉回路の状態により搭載した分割ウエイトの個数を検知することができる。したがって、旋回台後部に搭載する分割ウエイトが同一形状・同一重量であって、必要重量となるよう複数個積み重ねて使用するカウンタウエイト装置の場合において、搭載した分割ウエイトの重量を簡単な装置で正確に検出することができる。
本願の請求項2に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置は、前記共通端子及び/又は上方個別端子は、複数個の端子から構成されているので、最下段の分割ウエイトに接続される旋回台側のコネクタの端子間に形成される閉回路は、複数のハーネス及び端子を経由する複数の回路により構成されることとなる。したがって、1本のみの閉回路で構成した場合に比べ回路の断線等による不具合発生の可能性が低下し、より高信頼度のウエイト重量検出装置を構成することができる。
本願の請求項3に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置は、分割ウエイトを積み重ねると下側の分割ウエイトの固定共通ハーネスに介装された常閉型接点からなるスイッチの接点が開となるので、その段階では最下段の分割ウエイトに接続される旋回台側のコネクタの端子間には閉回路が形成されないこととなる。したがって、分割ウエイトに分割ウエイトを積み重ねた時には下側の分割ウエイトの移動コネクタと上方固定コネクタの接続を解除したうえでの当該移動コネクタを上側の分割ウエイトの下方固定コネクタに接続することが確実に促されることとなり、コネクタのつなぎ替え忘れが防止されるのである。
図1に、本願発明の実施の形態に係るクレーン車10の旋回台11後部に同一形状・同一重量の分割ウエイト12、12、・・・を必要重量となるよう複数個積み重ね可能に構成したカウンタウエイト装置13を示す。図2は図1のA矢視図であって、カウンタウエイト装置13を後方から見た図である。カウンタウエイト装置13は、旋回台11後部下方に取り付けられる吊り下げウエイト群14と、旋回台11後方の左右に配置され当該吊り下げウエイト群14の上方に積み重ねられる分割ウエイト群15とから構成されている。本願発明のウエイト重量検出装置は、当該分割ウエイト群15を構成する分割ウエイト12を対象としたウエイト重量検出装置である。
図3は分割ウエイト12に配置されたウエイト重量検出装置の構成要素を説明する図である。20は8個の端子を有し分割ウエイト12下方位置に固定して取り付けられた下方固定コネクタである。当該下方固定コネクタ20はオス型コネクタとなっている。なお、添付図面ではオス型コネクタには「M」の記号を付し、メス型コネクタには「F」の記号を付して識別する。21は8個の端子を有し分割ウエイト12上方位置に固定して取り付けられた上方固定コネクタである。当該上方固定コネクタ21もオス型コネクタとなっている。22は8個の端子を有し前記下方固定コネクタ20及び上方固定コネクタ21と接続可能なメス型コネクタであって移動可能な移動コネクタである。
図3では、上述した下方固定コネクタ20、上方固定コネクタ21、移動コネクタ22には、各コネクタの対応する各端子に共通する1から8までの端子番号を付与して該当する端子位置にその番号を記入している。以降の図面のコネクタ内部に記載された番号はその端子番号を表している。図3において端子番号8は共通端子である。23は前記下方固定コネクタ20の共通端子と移動コネクタ22の共通端子を結線する移動共通ハーネスである。24は前記下方固定コネクタ20の共通端子と前記上方固定コネクタ21の共通端子以外のいずれかの端子である端子番号1の上方個別端子とを結線する固定共通ハーネスである。なお、本実施の形態のウエイト重量検出装置では、上方固定コネクタ21の上方個別端子は端子番号1のみならず、端子番号2及び3の端子も上方個別端子に該当している。そして、26は前記固定共通ハーネス24から分岐して上方固定コネクタ21の端子番号2の端子とを結線する固定共通ハーネスであり、27も前記固定共通ハーネス24から分岐して上方固定コネクタ21の端子番号3の端子とを結線する固定共通ハーネスである。
34は前記下方固定コネクタ20の共通端子以外である端子番号2の端子と前記移動コネクタ22の共通端子以外の端子番号1の端子であって前記上方個別端子である端子とを結線する第1個別ハーネスである。当該第1個別ハーネス34が結線する下方固定コネクタ20の端子番号と移動コネクタ22の端子番号とは異なる端子番号となっている。同様に、35は前記下方固定コネクタ20の端子番号3の端子と前記移動コネクタ22の端子番号2の端子であって前記上方個別端子である端子とを結線する第2個別ハーネスである。さらに、36は前記下方固定コネクタ20の端子番号4の端子と前記移動コネクタ22の端子番号3の端子であって前記上方個別端子である端子とを結線する第3個別ハーネスである。
以上のように、上方個別端子を複数の端子から構成することにより、前記固定共通ハーネス24が接続される上方固定コネクタ21に接続された移動コネクタ22の第1から第3の個別ハーネスは共通した回路を構成する。したがって、1本のみのハーネスからなる回路と比較すると断線等の不具合が発生しにくく信頼性が高いものとなる。
37は前記下方固定コネクタ20の端子番号5の端子と前記移動コネクタ22の端子番号4の端子とを結線する第4個別ハーネスである。当該第4個別ハーネス37が結線する下方固定コネクタ20の端子番号と移動コネクタ22の端子番号とは異なる端子番号となっている。同様に、38は前記下方固定コネクタ20の端子番号6の端子と前記移動コネクタ22の端子番号5の端子とを結線する第5個別ハーネスである。また、39は前記下方固定コネクタ20の端子番号7の端子と前記移動コネクタ22の端子番号6の端子とを結線する第6個別ハーネスである。上述したように、個別ハーネスは第1から第6の6本のハーネスによって構成されている。
図4は旋回台11に配置されたウエイト重量検出装置の構成要素を説明する図である。30は旋回台11に配置された検出装置本体である。なお、検出装置本体30はクレーン車に一般的に装備される過負荷防止装置の一部がその機能を兼ねるものであっても良い。31は8個の端子を有し前記分割ウエイト12に配置された下方固定コネクタ20と接続可能なメス型コネクタであって移動可能な旋回台コネクタである。32は前記検出装置本体30と旋回台コネクタ31とを結線する8本のハーネスからなる旋回台ハーネスである。
旋回台コネクタ31には端子番号1から8までが記載されている。端子番号8の端子は、共通端子であって、COMの記号が付されている。本実施の形態では、共通端子は検出装置本体30内部において接地されており、(GND)の記号が付されている。端子番号1から7までの端子の上方には全てそれぞれ「0」が記載されているが、これは全ての端子に検出信号が未入力であることを表している。なお、検出信号が入力された端子には「1」を付してその信号入力状態を表示するものとする。以降、旋回台コネクタ31の端子番号1から7までの端子に表示した上記「0」または「1」の信号入力表示の列を信号入力表示列と呼ぶこととする。
上述した本願発明の実施の形態に係るウエイト重量検出装置の作用を以下に説明する。図4に示した状態は旋回台11後部に分割ウエイトが全く搭載されておらず、旋回台コネクタ31にはなにも接続されていない状態を表している。この時、旋回台コネクタ31の信号入力表示列33は端子番号1から7の端子全てが「0」となっている。この状態を検出装置本体30は搭載された分割ウエイト個数が0であるとして、ウエイト重量を検知する。
図5は旋回台11後部に1番目の分割ウエイト12を搭載し、前記旋回台コネクタ31を当該1番目の分割ウエイトの下方コネクタ20に接続した状態を示している。この時、1番目の分割ウエイトの上方固定コネクタ21と移動コネクタ22は接続されたままである。この状態での旋回台コネクタ31の信号入力列40は、端子番号1の端子が「0」であり、端子番号2から4までの端子が「1」であり、端子番号5から7までの端子が「0」である。以降、記載を簡単にするため信号入力表示列40は端子番号1から7までを順番に並べて「0111000」と記載する。検出装置本体30は上記信号入力表示列40を分割ウエイト12が1個搭載された状態であると判断して、ウエイト重量を検知する。
図6はさらに前記1番目の分割ウエイト12aに2番目の分割ウエイト12bを積み重ねた後に、前記1番目の分割ウエイトの移動コネクタ22aと上方固定コネクタ21aの接続を解除したうえで、当該移動コネクタ22aを2番目の分割ウエイトの下方固定コネクタ20bに接続した状態を示している。なお、このとき2番目の分割ウエイト12bの上方固定コネクタ21bと移動コネクタ22bは接続されたままである。この状態での旋回台コネクタ31の信号入力表示列41は、端子番号1から7までを順番に並べて「0011100」である。検出装置本体30は上記信号入力表示列41を分割ウエイト12が2個搭載された状態であると判断して、ウエイト重量を検知する。
以降、分割ウエイト12を積み重ねていった場合のウエイト重量検出は上述した内容と同様のものとなる。例えば、図7はさらに3番目の分割ウエイト12cに4番目の分割ウエイト12dを積み重ねた後に、前記3番目の分割ウエイトの移動コネクタ22cと上方固定コネクタ21cの接続を解除したうえで、当該移動コネクタ22cを4番目の分割ウエイトの下方固定コネクタ20dに接続した状態を示している。なお、このとき4番目の分割ウエイト12dの上方固定コネクタ21dと移動コネクタ22dは接続されたままである。この状態での旋回台コネクタ31の信号入力表示列42は、端子番号1から7までを順番に並べて「0000111」である。検出装置本体30は上記信号入力表示列42を分割ウエイト12が4個搭載された状態であると判断して、ウエイト重量を検知する。
上述のように、分割ウエイト12を積み重ねた際に分割ウエイト12に取り付けられた移動コネクタ22のつなぎ替えを行うことにより、最下段の分割ウエイト12aに接続される旋回台コネクタ31の端子間に閉回路を形成し、当該形成された閉回路の状態(信号入力表示列)により搭載した分割ウエイト12の個数を検知することができる。したがって、旋回台11後部に搭載する分割ウエイト12が同一形状・同一重量であって、必要重量となるよう複数個積み重ねて使用するカウンタウエイト装置の場合において、搭載した分割ウエイト12の重量を簡単な装置で正確に検出することができる。
なお、図2に示したように本実施の形態のクレーン車10では、分割ウエイト12を旋回台11後部左右に必要重量となるよう同じ個数ずつ積み重ねてカウンタウエイト装置13を構成する。したがって、上記ウエイト重量検出は左右どちらかのみ検出するようにしても良い。一方、左右とも検出するようにして、その個数をそれぞれ表示する、あるいは左右の個数が異なる場合は警報を発するようにしても良い。そうした場合は、分割ウエイト12を搭載する際の作業者の目視による確認負担軽減になるし、うっかり左右の分割ウエイトの個数が異なってしまい旋回台11の左右のバランスを失うということを確実に防止することができる。
図8は本願発明の第2の実施の形態に係る分割ウエイト12に配置されたウエイト重量検出装置の構成要素及び検出状態を示したものである。図3及び図5に示した第1の実施の形態に係るウエイト重量検出装置と同一の構成要素には同一番号を付しその説明を省略する。50は固定共通ハーネス24に介装された常閉接点からなるスイッチである。また、51は分割ウエイト12の下方に突出して配置されたスイッチ押し棒である。図8は、旋回台11後部に1番目の分割ウエイト12aを搭載し、1番目の分割ウエイト12aの下方固定コネクタ20aと旋回台コネクタ31を接続した状態を示している。このときの信号入力表示列43は「0111000」であって、検出装置本体30が分割ウエイト12が1個搭載された状態であると判断してウエイト重量を検知する点は、図5に示した第1の実施の形態の場合と同様である。
図9は図8に示した1番目の分割ウエイト12aに2番目の分割ウエイト12bを積み重ねたときの状態を示している。2番目の分割ウエイト12bのスイッチ押し棒51bが1番目の分割ウエイトのスイッチ50aを押して常閉接点が開となっている。そして、1番目の分割ウエイトの移動コネクタ22aは1番目の分割ウエイトの上方固定コネクタ21aに接続されたままである。このときの旋回台コネクタ31の信号入力表示列44は「0000000」となって信号入力が全く無い状態を表示する。これにより、第1の分割ウエイト12aに第2の分割ウエイト12bが積み重ねられたが、第1の分割ウエイトの移動コネクタ22aのつなぎ変えがまだなされていないことが判る。すなわち、分割ウエイトに分割ウエイトを積み重ねた時には下側の分割ウエイトの移動コネクタ22と上方固定コネクタ21の接続を解除したうえでの当該移動コネクタ22を上側の分割ウエイトの下方固定コネクタ20に接続することが確実に促されることとなり、分割コネクタ22のつなぎ替え忘れが防止されるのである
本発明の実施の形態に係るカウンタウエイト装置13を示す図である。 図1のA矢視図であって、カウンタウエイト装置13を後方から見た図である。 分割ウエイト12に配置されたウエイト重量検出装置の構成要素を説明する図である。 旋回台11に配置されたウエイト重量検出装置の構成要素を説明する図である。 1番目の分割ウエイト12を搭載し、前記旋回台コネクタ31を当該1番目の分割ウエイトの下方コネクタ20に接続した状態を示した図である。 1番目の分割ウエイト12aに2番目の分割ウエイト12bを積み重ねた後に、1番目の分割ウエイトの移動コネクタ22aと上方固定コネクタ21aの接続を解除したうえで、当該移動コネクタ22aを2番目の分割ウエイトの下方固定コネクタ20bに接続した状態を示した図である。 3番目の分割ウエイト12cに4番目の分割ウエイト12dを積み重ねた後に、3番目の分割ウエイトの移動コネクタ22cと上方固定コネクタ21cの接続を解除したうえで、当該移動コネクタ22cを4番目の分割ウエイトの下方固定コネクタ20dに接続した状態を示した図である。 本願発明の第2の実施の形態に係る分割ウエイト12に配置されたウエイト重量検出装置の構成要素及び検出状態を示した図である。 図8に示した1番目の分割ウエイト12aに2番目の分割ウエイト12bを積み重ねたときの状態を示した図である。 特許文献3に記載されたブーム長さ検出装置を示した図である。 特許文献3に記載されたブーム長さ検出装置を示した図である。
符号の説明
10:クレーン車
11:旋回台
12:分割ウエイト
13:カウンタウエイト装置
20:下方固定コネクタ
21:上方固定コネクタ
22:移動コネクタ
23:移動共通ハーネス
24、26、27:固定共通ハーネス
30:検出装置本体
31:旋回台コネクタ
32:旋回台ハーネス
34:第1個別ハーネス
35:第2個別ハーネス
36:第3個別ハーネス
37:第4個別ハーネス
38:第5個別ハーネス
39:第6個別ハーネス
50:スイッチ

Claims (3)

  1. クレーン車の旋回台後部に同一形状・同一重量の分割ウエイトを必要重量となるよう複数個積み重ね可能に構成したカウンタウエイト装置におけるウエイト重量検出装置であって、
    n個の端子を有し前記分割ウエイト下方位置に固定して取り付けられた下方固定コネクタと、同様にn個の端子を有し分割ウエイト上方位置に固定して取り付けられた上方固定コネクタと、n個の端子を有し前記下方固定コネクタ及び上方固定コネクタと接続可能であって移動可能な移動コネクタと、前記各コネクタの対応する各端子に共通する1からnまでの端子番号を付与し所定の端子番号の端子を共通端子とした場合に前記下方固定コネクタの当該共通端子と移動コネクタの共通端子を結線する移動共通ハーネスと、前記下方固定コネクタの共通端子と前記上方固定コネクタの共通端子以外のいずれかの端子である上方個別端子とを結線する固定共通ハーネスと、前記下方固定コネクタの共通端子以外の端子番号の端子と前記移動コネクタの共通端子以外の端子番号の端子であって且つ前記上方個別端子を含んだ端子であって前記下方固定コネクタの端子番号とは異なる端子番号の端子とをそれぞれ結線する複数本のハーネスからなる個別ハーネスと、を各分割ウエイトにそれぞれ共通に備え、
    検出装置本体と、n個の端子を有し前記分割ウエイトの下方固定コネクタと接続可能であって移動可能な旋回台コネクタと、前記検出装置本体と旋回台コネクタの各端子とを結線する旋回台ハーネスと、を旋回台に備え、
    それぞれの分割ウエイト単体状態では前記移動コネクタと上方固定コネクタとを接続しておき、1番目の分割ウエイトを旋回台に搭載した時には前記旋回台コネクタを前記1番目の分割ウエイトの下方固定コネクタに接続することにより、さらに前記1番目の分割ウエイトに2番目の分割ウエイトを積み重ねた時には前記1番目の分割ウエイトの移動コネクタと上方固定コネクタの接続を解除したうえで、当該移動コネクタを2番目の分割ウエイトの下方固定コネクタに接続することにより、以下同様にm番目の分割ウエイトを積み重ねた時には(m−1)番目の分割ウエイトの移動コネクタと上方固定コネクタの接続を解除したうえで、当該移動コネクタを前記m番目の分割ウエイトの下方固定コネクタに接続することにより、搭載したm個の分割ウエイトの個数を前記旋回台コネクタの端子間に形成される閉回路の状態により検知するようにしたクレーン車のウエイト重量検出装置。
  2. 前記共通端子及び/又は上方個別端子は、複数個の端子から構成されたことを特徴とする、請求項1に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置。
  3. 前記固定共通ハーネスには常閉型接点からなるスイッチが介装され、1番目の分割ウエイトの上面に2番目の分割ウエイトが積み重ねられると前記1番目の分割ウエイトの前記スイッチの接点が開となるよう構成され、以下同様に(m−1)番目の分割ウエイトの上面にm番目の分割ウエイトが積み重ねられると前記(m−1)番目の分割ウエイトの前記スイッチの接点が開となるよう構成されたことを特徴とする、請求項1に記載されたクレーン車のウエイト重量検出装置。
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