JP2008001323A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】付加的な手段を必要とせず、歯車室の内外の圧力を略等しく保つことができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイール11の操作に伴って回転するステアリング軸1に設けてあるウォームホイール42と、操舵補助用のモータ2の回転に伴って回転する伝動軸に設けてあるウォーム41と、ウォーム41及びウォームホイール42を収容する歯車室40を封止し、伝動軸及びステアリング軸1を夫々支持する軸受とを備え、モータ2の回転を、ウォーム41及びウォームホイール42を介してステアリング軸1に伝え、操舵を補助する電動パワーステアリング装置において、軸受5は、歯車室40の内外の圧力差により移動するから、付加的な手段を必要とせず、歯車室40の内外の圧力を略等しく保つことができ、歯車室40の圧力差に起因する不具合の発生を未然に防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、操舵補助用のモータの回転を、減速機を介して操舵軸に伝えて操舵を補助する電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイール等の操舵部材に加わる操舵トルクを検出し、該操舵トルクに応じて操舵補助用のモータを駆動し、該モータの回転を舵取機構に加えて操舵を補助する構成となっている。
このような電動パワーステアリング装置には、操舵部材と舵取機構とを連結する操舵軸を回転自在に支持するコラムハウジングの中途に操舵補助用のモータを取付け、該モータの回転を減速機を介して操舵軸に伝達し、前記操舵軸の回転を補助するように構成したコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置がある。前記減速機として、操舵補助用のモータに連結されたウォームを、操舵軸の中途に嵌着されたウォームホイールに噛合させてなるウォームギヤ減速機が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ウォームギヤ減速機を備えるコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置においては、減速機が車室の内部に位置することから、減速機の消音対策が重要である。このため従来から、低粘度のグリスを潤滑剤として採用し、ウォームとウォームホイールとの噛合部の潤滑性を向上させて、噛合音の低減を図っている。更に、このような低粘度のグリスに緩衝材粒子(例えば、直径150μm程度のポリウレタン樹脂製の粒子)を混入することにより、より一層の噛合音の低減を図っている。
特開2003−306156号公報
以上のような低粘度のグリスは流動性が高いため、ウォーム及びウォームホイールの両側を支持する軸受をシール軸受にすると共に、グリス漏れを防止するシールを各所に設けて、ウォーム及びウォームホイールを収容する歯車室を密閉する必要がある。ところが、歯車室を密閉した結果、ウォーム及びウォームホイールの噛合部の発熱等に起因する温度変化により歯車室の内圧変化が生じるという問題があった。この内圧変化が生じた場合、前記シール軸受のシール片が押され、軸受の内,外輪間の相対回転を阻害して、伝動効率が低下する不具合を引き起こす虞があった。更に、前記内圧変化により歯車室の内部が負圧になった場合、外気と共に異物が歯車室内に侵入して、噛合音の増大、歯面の摩耗、伝動効率の低下等の不具合を引き起こす虞もあった。
このような不具合の発生を防止するため、従来においては、歯車室を内外に連通させ、空気を自由に流出入させる煙突状の筒体を歯車室に設けることがある。しかしながら、歯車室の外部にグリスが漏れないように、筒体は歯車室の上部に上向きに設ける必要があり、設置位置及び方向が限定されるため、車種によっては設置が困難な場合がある。
また、特許文献1の電動パワーステアリング装置は、歯車室の内圧の変化に応じて移動可能な内圧調整手段を備えている。この内圧調整手段は、ピストン又は弾性材料製の封止板であり、ピストンの移動又は封止板の変形により歯車室の内外の圧力差を緩和する作用をなすが、前記ピストン又は封止板を付加的に設ける必要があり、部品点数が増加するという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、付加的な手段を必要とせず、グリス漏れを防止すると共に、歯車室の内外の圧力差を緩和することができ、該圧力差に起因する不具合の発生を未然に防止することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る電動パワーステアリング装置は、操舵部材の操作に伴って回転する操舵軸に設けてある大歯車と、操舵補助用のモータの回転に伴い回転する回転軸に設けてあり、前記大歯車に噛合している小歯車と、該小歯車及び前記大歯車を収容する歯車室を封止し、前記小歯車及び大歯車の両側にて前記回転軸及び操舵軸を夫々支持する軸受とを備え、前記モータの回転を、前記小歯車及び大歯車を介して前記操舵軸に伝え、該操舵軸の回転に応じてなされる操舵を補助する電動パワーステアリング装置において、前記軸受の少なくとも一つは、前記歯車室の内外の圧力差により軸長方向に移動可能に設けてあり、該軸受と前記回転軸又は操舵軸との間及び前記軸受と前記歯車室との間に、前記歯車室の封止を実現するように介装された密封環を備えることを特徴とする。
第2発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記軸受と前記回転軸又は操舵軸との間及び前記軸受と前記歯車室との間の一方又は両方に介装してあり、前記軸受の軸長方向の移動を補助する移動補助体を備えることを特徴とする。
第3発明に係る電動パワーステアリング装置は、前記移動補助体は、前記回転軸又は操舵軸の外周面及び前記歯車室の内面の一方又は両方に転接し、前記軸受の移動に伴い転動する転動体であることを特徴とする。
第1発明によれば、大歯車の両側にて操舵軸を支持する軸受及び小歯車の両側にて回転軸を支持する軸受のうち少なくとも一つが歯車室の内外の圧力差により移動するから、付加的な手段を必要とせず、歯車室の内外の圧力を略等しく保つことができ、歯車室の圧力差に起因する不具合の発生を未然に防止することができる。また、移動可能な軸受と前記操舵軸又は回転軸との間及び該軸受と前記小歯車及び大歯車を収容する歯車室との間に密封環が介装されているから、歯車室の封止が損なわれることもない。
第2発明によれば、軸長方向の移動を可能とした軸受と回転軸又は操舵軸との間及び前記軸受と歯車室との間の一方又は両方に軸受の軸長方向の移動を補助する移動補助体を介装しているから、歯車室の内外の圧力差による力が軸受に作用したときに、軸受はスムーズに移動することができる。
第3発明によれば、回転軸又は操舵軸の外周面及び歯車室の内面の一方又は両方に転接し、軸受の移動に伴い転動するボール、コロ等の転動体を移動補助体として用いているから、軸受は安定してスムーズに移動することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の要部の構成を示す図である。
図中1は、操舵軸としてのステアリング軸であり、筒形をなすコラムハウジング10の内部に回転自在に支持されている。ステアリング軸1の上端部(図の右側端部)は、コラムハウジング10の上部(図において右部)から突出しており、この突出端には、図中に2点鎖線により略示しているステアリングホイール(操舵部材)11が固定されている。コラムハウジング10の下部(図において左部)から突出するステアリング軸1の下端部は、ユニバーサルジョイント12を介して図示しない舵取機構に連結されている。
以上の構成により、操舵のために運転者がステアリングホイール11を回転操作するとき、この回転が、ステアリング軸1を介して舵取機構に伝達され、該舵取機構の動作により舵取りが実行される。
図1に示す電動パワーステアリング装置は、コラムハウジング10の下端部近傍に操舵補助用のモータ2を備え、このモータ2よりも上位置のコラムハウジング10の内部にトルクセンサ3を備えている。
ステアリング軸1は、トルクセンサ3の位置にて、入力軸13と出力軸14とをトーションバー15により連結して構成されており、トルクセンサ3は、ステアリングホイール11の回転操作に応じてステアリング軸1に加わる操舵トルクを、入力軸13及び出力軸14間に生じる相対角変位を検出することにより求める公知の構成を有している。
コラムハウジング10の中途部には、トルクセンサ3の配設部よりも下位置を拡径して、歯車室40が設けてある。歯車室40の内部には、ウォームホイール(大歯車)42と、ウォーム(小歯車)41とが収容してある。
ウォームホイール42は、出力軸14に嵌着された金属製のボス部42aと該ボス部42aの外側にモールド成形された樹脂製の環状の歯部42bとを備え、図示するように、ボス部42aを介して出力軸14の中途に嵌着固定されている。出力軸14は、ウォームホイール42の両側の軸受5,6により歯車室40を形成するコラムハウジング10に支持されている。
ウォームホイール42の下側の軸受6は、ラジアル荷重及びスラスト荷重とを受ける軸受である。ウォームホイール42の上側の軸受5は、ラジアル荷重のみを受ける軸受であり、後述するように軸長方向に移動可能である。
図2は、図1のII−II線による横断面図である。図2に示すように、歯車室40の外周に直交するように筒形のウォームハウジング16が連設してある。ウォームハウジング16の内部には、伝動軸(回転軸)43が架設されている。伝動軸43には、ウォーム41が設けてあり、ウォーム41は、ウォームハウジング16と歯車室40との連通部においてウォームホイール42に噛合している。伝動軸43は、ウォーム41の両側の軸受7,8によりウォームハウジング16の内部に支持されている。
ウォームハウジング16は、軸受8の側に適長延設されており、この延設部には、ウォームハウジング16を拡径してモータ座17が形成してあり、モータ座17には操舵補助用のモータ2が取付けられている。このモータ2の出力軸20は、ウォームハウジング16内に突出しており、カップリング21を介して伝動軸43に連結されている。以上により、モータ2の回転に伴い、該モータ2の出力軸20に連結された伝動軸43が軸回りに回転し、この回転がウォーム41及びウォームホイール42を介してステアリング軸1の出力軸14に伝達される。なお、ウォーム41をモータ2の出力軸20に連結された伝動軸43に設けるとしているが、これに限定されず、モータ2の出力軸20に設けるとしてもよい。
ウォームホイール42の両側を支持する軸受5,6及びウォーム41の両側を支持する軸受7,8は、図1及び図2に略示するようにシール軸受であり、歯車室40は、これらの軸受5,6,7,8により封止されている。このように封止された歯車室40の内部には、低粘度のグリスが、ウォーム41とウォームホイール42との噛合部が浸かるように封入してある。
以上のような電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイール11に加えられる操舵トルクをトルクセンサ3により検出し、この検出トルクに基づいて駆動制御される操舵補助用のモータ2の回転を、ウォーム41及びウォームホイール42の噛合部において所定の減速比に減速して、コラムハウジング10内部のステアリング軸1に伝え、前述の如く行われる舵取りを補助する動作をなす。
このような操舵補助用のモータ2からステアリング軸1への伝動は、歯車室40内に封入された低粘度のグリスの潤滑下にて良好になされ、この良好な潤滑によりウォーム41とウォームホイール42との噛合音が低減されている。低粘度のグリスに緩衝材粒子(例えば、直径150μm程度のポリウレタン樹脂製の粒子)を混入することにより、より良好な潤滑効果が得られ、より一層の噛合音の低減が可能となる。
一方、以上のような動作により歯車室40の内部は、ウォーム41とウォームホイール42との噛合部の発熱、モータの発熱、周辺温度の変動等により温度変化し、この温度変化により歯車室40の内外に圧力差が発生する。
本発明においては、ウォームホイール42の両側を支持する軸受5,6及びウォーム41の両側を支持する軸受7,8のうち少なくとも一つが軸長方向に移動可能に設けてあり、この移動により歯車室40の内外の圧力を略等しく保つように構成されている。本実施の形態においては、ウォームホイール42の上側の軸受5が移動可能としてある。図3は、軸受5の部分拡大図である。
軸受5は、図3に示すように、内輪50と、外輪51と、転動体であるボール52と、ボール52の両側に設けられたシール片53,53とを備えており、シール片53,53により内部にグリスが封入してあるそれ自体公知のシール軸受である。なお、軸受6,7,8の構成も同様である。
図3に示すように、軸受5の内輪50と出力軸14との間及び軸受5の外輪51とコラムハウジング10との間には適宜の隙間が設けてある。軸受5の内輪50の内周面及び外輪51の外周面には、環状の溝54,54…が軸長方向に適長離隔した位置に夫々周設されている。該溝54,54…には、Oリング(密封環)55,55…が夫々巻装され、Oリング55,55…は、夫々の溝54,54…の底面とステアリング軸1の出力軸14の外周面及びコラムハウジング10の内面に夫々弾接させてあり、軸受5の両側、即ち歯車室40の内外間の封止状態が保たれている。
以上の構成により歯車室40の内外に圧力差が発生した場合、この圧力差に対応する力が軸受5に作用する。この作用力が、Oリング55,55…と出力軸14の外周面との間及びOリング55,55…とコラムハウジング10の内面との間に作用する摩擦力よりも大になるとき、軸受5は軸長方向に移動することになる。図3に示すように、軸受5の上端面に当接可能なようにコラムハウジング10を縮径してストッパ10aが形成してある。一方、軸受5の下端面に当接可能なようにステアリング軸1の出力軸14を拡径してストッパ14aが形成してある。これにより軸受5は、ストッパ10aとストッパ14aとの間にて移動可能となる。
図3(a)は、軸受5が出力軸14のストッパ14aに当接する位置にある状態を示している。図示するように、歯車室40の内,外圧が夫々P1 ,P2 であるとき、この状態から歯車室40の内圧P1 が外圧P2 よりも大になった場合、軸受5の下端面には、該端面の表面積に歯車室40の内外の圧力差ΔP(=|P1 −P2 |)を乗じた力が作用し、図3(b)に白抜矢符により示すように、軸受5は上方に移動し、歯車室40の内容積が増加する。一方、歯車室40の内圧P1 が外圧P2 よりも小になった場合、軸受5の上端面には、該端面の表面積にΔPを乗じた力が作用し、軸受5は下方に移動し、歯車室40の内容積は減少する。なお、この移動は、軸受5の内外周に設けたOリング55,55…の作用により、歯車室40の封止を損なうことなく生じる。更に、このような軸受5の移動は、車両の運転中に生じる温度変化により発生する圧力差であるから、例えば、1時間に約1mm移動する程度のゆっくりした移動である。
以上のように本発明に係る電動パワーステアリング装置においては、ウォームホイール42の上側にてステアリング軸1を支持する軸受5が、歯車室40の内外の圧力差の作用により移動可能としてあるから、歯車室40内が正圧又は負圧になったとき、歯車室40の内容積が増加又は減少する。従って、付加的な手段を必要とせず、歯車室40の内外の圧力を略等しく保つことができるから、圧力差により軸受5,6,7,8のシール片53,53が押され、内,外輪間の相対回転を阻害する虞がなく、また外気と共に異物が歯車室40内に侵入する虞も回避することができ、噛合音の増大、歯面の摩耗、伝動効率の低下等の不具合の発生を未然に防止することができる。また軸受5とステアリング軸1との間及び軸受5とコラムハウジング10との間に夫々Oリング55,55…が介装されているから、軸受5の移動は歯車室40の封止を損なうことなく生じ、該歯車室40から外部へのグリス漏れが生じる虞もない。
図4は、他の実施の形態における軸受5の部分拡大図である。この実施の形態においては、ウォームホイール42の上側にてステアリング軸1を支持する軸受5と出力軸14との間及び軸受5とハウジング10との間に、前述したような軸受5の移動を補助するための移動補助体が設けてある。軸受5の内輪50の内周面及び外輪51の外周面には、円錐形の形状を有する凹部56,56…が軸受5の軸長方向の中心位置に、周方向に等配をなして形成されている。移動補助体であるボール90,90…は、凹部56,56…と出力軸14及びハウジング10に挟まれ、転動自在に保持されている。その他の構成は、図3に示すと同様であるため、対応する構成部材に図3と同一の参照符号を付して、その構成及び動作の詳細な説明を省略する。
以上のように構成することにより、歯車室40の内外の圧力差により軸受5が前述したように移動するとき、出力軸14の外周面又はハウジング10の内面に転接しているボール90,90…は、軸受5の移動に伴い転動するから、軸受5は軸長方向に安定してスムーズに移動することができる。
図5は、他の実施の形態における軸受5の部分拡大図である。軸受5の内輪50の内周面及び外輪51の外周面には、環状の溝57,57が軸受5の軸長方向の中心位置に夫々周設されてある。移動補助体であるボール91,91…は、出力軸14の外周面又はハウジング10の内面に転接するように溝57,57に夫々設けてある。ボール91,91…は、保持器92,92により周方向に等配をなして転動自在に保持されている。保持器92,92は、一般に玉軸受に用いられているそれ自体公知の構造である。その他の構成は、図3に示すと同様であるため、対応する構成部材に図3と同一の参照符号を付して、その構成及び動作の詳細な説明を省略する。
以上のように構成することにより、歯車室40の内外の圧力差により軸受5が前述したように移動するとき、出力軸14の外周面又はハウジング10の内面に転接しているボール91,91…は、軸受5の移動に伴い保持器92,92により保持されつつ転動するから、軸受5は軸長方向に安定してスムーズに移動することができる。
図6は、他の実施の形態における軸受5の部分拡大図である。軸受5の内輪50の内周面及び外輪51の外周面には、環状の溝58,58が軸受5の軸長方向の中心位置に夫々周設されてある。該溝58,58には、移動補助体である滑りリング93、93が夫々巻装されている。滑りリング93、93は、略台形の断面形状を有しており、溝58,58と出力軸14及びハウジング10に挟まれ、出力軸14及びハウジング10に対して軸長方向に摺動可能に保持されている。滑りリング93、93は、摩擦抵抗の小さい、例えば、硬質プラスチック、金属等の適宜の材料を用いて形成されている。その他の構成は、図3に示すと同様であるため、対応する構成部材に図3と同一の参照符号を付して、その構成及び動作の詳細な説明を省略する。
以上のように構成することにより、歯車室40の内外の圧力差により軸受5が前述したように移動するとき、出力軸14の外周面又はハウジング10の内面に接している滑りリング93、93は、軸受5の移動に伴い摺動するから、軸受5は軸長方向に安定してスムーズに移動することができる。
以上の実施の形態においては、ウォームホイール42の上側にてステアリング軸1を支持する軸受5を移動可能としてあるが、ウォームホイール42の両側を支持する軸受5,6及びウォーム41の両側を支持する軸受7,8のいずれかが軸長方向に移動可能であればよい。図7は、他の実施の形態における本発明に係る電動パワーステアリング装置の要部の構成を示す図である。この実施の形態においては、ウォーム41の一側(図7において左側)を支持する軸受7が移動可能に設けてある。
図7に示すように、軸受7の一端面(図7において左端面)に当接可能なようにウォームハウジング16を縮径してストッパ16aが形成してある。一方、軸受7の他端面(図7において右端面)に当接可能なようにウォーム41の伝動軸43を拡径してストッパ43aが形成してある。これにより軸受7は、ストッパ16aとストッパ43aとの間にて移動可能となる。また、軸受7の側のウォームハウジング16の端面には、開口16bが設けてある。このように軸受7の側のウォームハウジング16を開口16bにて内外に連通させているため、軸受7の左端面には歯車室40の外圧が作用する。その他の構成は、図2に示すと同様であるため、対応する構成部材に図2と同一の参照符号を付して、その構成及び動作の詳細な説明を省略する。
図7に示すように、歯車室40の内,外圧が夫々P1 ,P2 であるとき、歯車室40の内外の圧力差ΔP(=|P1 −P2 |)の作用により、図7にて白抜矢符により示すように、軸受7は軸長方向に移動する。歯車室40の内圧P1 が外圧P2 よりも大になった場合、軸受7の右端面には、該端面の表面積にΔPを乗じた力が作用し、軸受7は左に移動し、歯車室40の内容積が増加し、歯車室40の内圧P1 が外圧P2 よりも小になった場合、軸受7の左端面には、該端面の表面積にΔPを乗じた力が作用し、軸受7は右に移動し、歯車室40の内容積は減少する。
この実施の形態においては、ウォーム41の左側にて伝動軸43を支持する軸受7が、歯車室40の内外の圧力差の作用により移動可能としてあるから、付加的な手段を必要とせず、歯車室40の内外の圧力を略等しく保つことができ、噛合音の増大、歯面の摩耗、伝動効率の低下等の不具合の発生を未然に防止することができる。また軸受7と伝動軸43との間及び軸受7とウォームハウジング16との間に夫々Oリングが介装されているから、歯車室40の封止は維持されるため、グリス漏れが生じる虞もない。
なお、以上の実施の形態においては、ウォームホイール42の上側を支持する軸受5又はウォーム41の左側を支持する軸受7を軸長方向に移動可能に構成しているが、これに限定されず、ウォームホイール42を両側にて支持する軸受5,6の一方及び/又はウォーム41を両側にて支持する軸受7,8の一方を夫々軸長方向に移動可能に構成してもよい。
また、以上の実施の形態においては、操舵補助用のモータ2の回転をステアリング軸1に伝動する減速機にウォーム41及びウォームホイール42を備えるウォームギヤ減速機を用いた場合について述べたが、平歯車、傘歯車等の他の歯車を備える減速機を用いてもよく、その他、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の要部の構成を示す図である。 図1のII−II線による横断面図である。 軸受の部分拡大図である。 他の実施の形態における軸受の部分拡大図である。 他の実施の形態における軸受の部分拡大図である。 他の実施の形態における軸受の部分拡大図である。 他の実施の形態における本発明に係る電動パワーステアリング装置の要部の構成を示す図である。
符号の説明
1 ステアリング軸(操舵軸)、2 モータ、5,6,7,8 軸受、11 ステアリングホイール(操舵部材)、40 歯車室、41 ウォーム(小歯車)、42 ウォームホイール(大歯車)、43 伝動軸(回転軸)、55 Oリング(密封環)、90,91 ボール(移動補助体,転動体)、93 滑りリング(移動補助体)

Claims (3)

  1. 操舵部材の操作に伴って回転する操舵軸に設けてある大歯車と、操舵補助用のモータの回転に伴い回転する回転軸に設けてあり、前記大歯車に噛合している小歯車と、該小歯車及び前記大歯車を収容する歯車室を封止し、前記小歯車及び大歯車の両側にて前記回転軸及び操舵軸を夫々支持する軸受とを備え、前記モータの回転を、前記小歯車及び大歯車を介して前記操舵軸に伝え、該操舵軸の回転に応じてなされる操舵を補助する電動パワーステアリング装置において、前記軸受の少なくとも一つは、前記歯車室の内外の圧力差により軸長方向に移動可能に設けてあり、該軸受と前記回転軸又は操舵軸との間及び前記軸受と前記歯車室との間に、前記歯車室の封止を実現するように介装された密封環を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記軸受と前記回転軸又は操舵軸との間及び前記軸受と前記歯車室との間の一方又は両方に介装してあり、前記軸受の軸長方向の移動を補助する移動補助体を備える請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記移動補助体は、前記回転軸又は操舵軸の外周面及び前記歯車室の内面の一方又は両方に転接し、前記軸受の移動に伴い転動する転動体である請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
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