JP2008001263A - ステアリングスイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールを回転させたときに、ユーザーが違和感を感じたり、操作性が悪くなったりすることを防止でき、また、ユーザーの使い勝っても向上させる。
【解決手段】本発明のステアリングスイッチ装置14は、ステアリングホイールに操作可能に設けられた操作部を備えると共に、ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断する遊び判定手段2を備え、ステアリングホイールが回転操作されたときであって、遊び判定手段2によりステアリングホイールの回転が遊び領域内でないと判断されたときに、操作部の操作を無効とする処置手段2を備えるように構成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のステアリングホイールに操作可能に設けられた操作部材を備えたステアリングスイッチ装置に関する。
スイッチ装置の一例として、回動操作可能に設けられた円柱状の操作部材、即ち、ジョグダイヤルを備えたスイッチ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。このジョグダイヤルは、上カーソルキー及び下カーソルキーとして使用することができ、操作性もかなり優れたものである。
特開2002−91694号公報
上記したジョグダイヤルを、カーナビゲーション装置の入力装置として使用することを、本出願人は考えた。具体的には、ステアリングホイールにジョグダイヤルを配設すると共に、ディスプレイをインストルメントパネルの中の速度計の近くに配設する構成を考えた。そして、この構成において、ジョグダイヤルを横向きに配置し、ジョグダイヤルを上向きに回動させるときに上カーソルキーとして使用し、ジョグダイヤルを下向きに回動させるときに下カーソルキーとして使用するように構成した。この場合、ディスプレイに複数の選択項目を上下方向に並べて表示した状態で、ジョグダイヤルを上方向または下方向に回動操作することにより、選択項目を選択するように構成することができる。この構成は、ジョグダイヤルを使用するため、操作性がかなり良いものとなる。
しかし、ユーザー(運転者)がステアリングホイールを回転させた場合、ジョグダイヤルの回転方向が斜めになるので、ディスプレイに表示された上下方向に並ぶ複数の選択項目を選択するような場合、かなり違和感が生ずる。特に、ステアリングホイールを90度以上回転させたときには、ジョグダイヤルの回転方向が斜めで且つ反対になってしまうので、相当強い違和感が起こり、しかも、操作性が悪くなるという不具合があった。
これに対して、本出願人は、ステアリングホイールが回転されたときに、ジョグダイヤルの回動を抑止するようにして、ユーザーの違和感や操作性の悪化を防止するようにした構成を、既に出願している(特願2005−270230)。
一方、ステアリングホイールには、いわゆる遊び領域があるため、ステアリングホイールを直進状態(回転角度が0度の状態)から少し回転操作させただけでは、車両は直進を続け、その進行方向が変わることはない。このような場合(即ち、ステアリングホイールを遊び領域内で回転させたような場合)、ジョグダイヤルの回動を抑止しない方がユーザーにとって使い勝ってが良い。
そこで、本発明の目的は、ステアリングホイールを回転させたときに、ユーザーが違和感を感じたり、操作性が悪くなったりすることを防止でき、また、ユーザーの使い勝っても向上させることができるステアリングスイッチ装置を提供するにある。
本発明のステアリングスイッチ装置は、ステアリングホイールに操作可能に設けられた操作部と、前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断する遊び判定手段と、前記ステアリングホイールが回転操作されたときであって、前記遊び判定手段により前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であると判断されたときに、前記操作部の操作を有効とする処置手段とを備えたところに特徴を有する。
本発明の他のステアリングスイッチ装置は、ステアリングホイールに操作可能に設けられた操作部と、前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断する遊び判定手段と、前記ステアリングホイールが回転操作されたときであって、前記遊び判定手段により前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内でないと判断されたときに、前記操作部の操作を無効とする処置手段とを備えたところに特徴を有する。
また、上記各構成の場合、前記遊び判定手段は、タイヤの角度に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成されていることが好ましい。
更に、車両の進行方向の変化を検出するジャイロセンサを備え、前記遊び判定手段は、前記ジャイロセンサの検出結果に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成されていることが良い。
更にまた、車両の現在位置を検知する機能を有するカーナビゲーション装置を備え、前記遊び判定手段は、前記車両が現在位置する道路の形状に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成されていることがより一層好ましい。
また、車両の現在位置を検知する機能と、目的地までの経路を案内する機能とを有するカーナビゲーション装置を備え、前記遊び判定手段は、経路案内中における前記車両が現在位置する経路の形状に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成されていることが良い構成である。
更に、前記操作部は、前記ステアリングホイールに回動操作可能に設けられた構成を備え、前記処置手段は、前記操作部の回動操作を抑止する機械的構成を備えることが好ましい構成である。
一方、前記処置手段は、前記操作部から出力される操作信号を無効化する処理を行なうことにより、前記操作部の操作を無効とするように構成されていることがより一層好ましい構成である。
以下、本発明をカーナビゲーションシステムに適用した第1の実施例について、図1ないし図8を参照しながら説明する。まず、図1は、本実施例のカーナビゲーションシステム1の全体構成を概略的に示すブロック図である。この図1に示すように、カーナビゲーションシステム1は、情報処理装置2と、位置検出装置3と、操作スイッチ群4と、地図データ入力装置5と、表示装置6と、ナビゲーション装置7と、外部メモリ装置8と、スピーカ9と、ステアリング角度センサ10と、回動抑止装置11と、タイヤ角度センサ51とを備えて構成されている。
上記情報処理装置2は、カーナビゲーションシステム1の動作全般を制御する機能を有しており、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバス(いずれも図示しない)を備えて構成されている。この情報処理装置2が、遊び判定手段及び処置手段としての各機能を有している。位置検出装置3は、GPS(Global Positioning System )受信機12と、ジャイロセンサ52と、車速センサ(図示しない)等とから構成されており、上記各センサにより互いに補間しながら車両の現在位置を高精度に検出する機能を有している。
操作スイッチ群4は、車両のステアリングホイール13(図2参照)に設けられたステアリングスイッチ装置14と、インストルメントパネルの適切な部位に配設された操作パネルに設けられたメカニカルなプッシュスイッチ(図示しない)と、リモコン(図示しない)等とから構成されている。尚、ステアリングスイッチ装置14の具体的構成については、後述する。
地図データ入力装置5は、CD−ROM、DVD−ROM、HDD、メモリ等を読み取り可能な読取装置で構成されており、地図データ等を入力するための装置である。表示装置6は、地図を表示するための例えばカラー液晶ディスプレイ(TFT液晶ディスプレイなどがある)で構成されており、地図データ(道路データ、文字データ及び背景データ等)、自車位置マーク、誘導経路等の付加データ等を重ねて表示することが可能なように構成されている。
上記表示装置6は、図3に示すように、車両のインストルメントパネルの中の速度計15とタコメータ16との間の部位に配設されている。スピーカ9からは、音声案内の各種のメッセージや操作音や音楽等が出力されるように構成されている。
ナビゲーション装置7は、現在位置(出発地)から目的地までの最適経路(誘導経路)を自動的に計算して設定する機能(経路計算機能)を備えており、自動的に最適経路を設定する方法としては、例えばダイクストラ法等を使用している。尚、目的地は、ユーザーが操作スイッチ群4を操作して設定することが可能なように構成されている。そして、ナビゲーション装置7は、表示装置6に表示されている地図上に上記目的地までの最適経路(誘導経路)を重ねて表示する機能や、現在位置を上記地図上に位置付けるマップマッチング処理を実行する機能等を備えている。
また、外部メモリ装置8は、メモリスティックやメモリカードや磁気テープ等の読取装置で構成されており、地図データや音楽データや映像データ等を入力するための装置である。更に、ステアリング角度センサ10は、ステアリングホイール13の回転操作角度(回転量)を検出するセンサであり、検出信号は情報処理装置2に与えられる。
更にまた、タイヤ角度センサ51は、車両のタイヤ(前輪のうちの一方)の角度、即ち、車両の直進方向に対するタイヤの角度を検出するセンサであり、検出信号は情報処理装置2に与えられる。
尚、情報処理装置2は、車両に搭載された各種の制御装置(いずれも図示しない)と接続されており、それら各種の制御装置との間でデータを送受信することが可能な構成となっている。また、情報処理装置2は、図示しない通信装置(例えばVICS通信装置や、携帯電話機(専用の携帯電話端末や汎用の携帯電話機等)など)を介して外部の情報供給センタ(例えばVICSセンタや種々の情報センタ等)との間でデータを送受信できるように構成されている。
ここで、ステアリングスイッチ装置14について、図2及び図4を参照して具体的に説明する。ステアリングスイッチ装置14は、図2に示すように、ステアリングホイール13のスポーク部13aに配設されており、2個の押しぼたんスイッチ17、18と、これら2個の押しぼたんスイッチ17、18の間に設けられたジョグダイヤルスイッチ(操作部)19とから構成されている。2個の押しぼたんスイッチ17、18のうち、左の押しぼたんスイッチ17を左カーソルキーとして使用し、右の押しぼたんスイッチ18を右カーソルキーとして使用している。
ジョグダイヤルスイッチ19は、図4に示すように、ステアリングホイール13に回動操作可能且つ押下操作可能に設けられた円柱状の操作部材であるジョグダイヤル20と、このジョグダイヤル20の回転方向及び回転量(回転角度)を検出する回転センサ(図示しない)と、ジョグダイヤル20が押下されたときにオンするマイクロスイッチ(図示しない)とを備えて構成されている。
上記ジョグダイヤル20は、横向き(ステアリングホイール13を基本位置(図2に示す位置)に位置させた状態のときに)に配置されており、ジョグダイヤル20を上向きに回動させるときに上カーソルキーとして使用し、ジョグダイヤル20を下向きに回動させるときに下カーソルキーとして使用するように構成されている。
この場合、例えば図5に示すように、表示装置6に複数(例えば3個)の選択項目が上下方向に並べて表示されているときには、この状態で、ジョグダイヤル20を上方向または下方向に回動操作することにより、選択項目を選択することが可能なように構成されている。
また、図6に示すように、表示装置6に地図が表示されている場合、ジョグダイヤル20を上方向または下方向に回動操作することにより、地図の縮尺を変更して表示することが可能なように構成されている。尚、ジョグダイヤル20の両端面の中心部には、回動軸21、21が突設されており、これら回動軸21、21は支持部材22、22に回動可能に支持されている。
また、ジョグダイヤルスイッチ19には、ジョグダイヤル20の回動を抑止する回動抑止装置11が設けられている。この回動抑止装置11は、ジョグダイヤル20の外周面に形成された多数の溝20aと、この溝20aに嵌合するように上下動可能に設けられたプレート24と、このプレート24を上下方向に駆動するモータ25とを備えて構成されている。上記モータ25は、前記情報処理装置2により通電制御されるように構成されている。この構成の場合、回動抑止装置11は、ジョグダイヤル20が回動しないように機械的にロックするロック機構で構成されている。
上記構成においては、モータ25を一方向に回動させてプレート24を上方へ移動させることにより、プレート24の上端部をジョグダイヤル20の溝20aの1つに嵌合させる。これにより、ジョグダイヤル20の回動が抑止される。そして、モータ25を反対方向に回動させてプレート24を下方へ移動させることにより、プレート24の上端部とジョグダイヤル20の溝20aとの嵌合を解除する。これにより、ジョグダイヤル20の回動操作が可能になる。
次に、上記構成のカーナビゲーションシステム1の作用、特には、ユーザーがステアリングホイール13を回転操作したときに、ジョグダイヤル20の回動が抑止される制御の動作について、図7及び図8も参照して説明する。尚、図7に示すフローチャートは、情報処理装置2の制御のうちの上記ジョグダイヤル20の回動抑止制御を実行するときの部分制御の内容を示している。図8に示すフローチャートは、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かの判定処理(サブルーチン)の制御内容を示している。
まず、図7のステップS10において、ステアリングホイール13が回転操作されたか否かを判断し、ステアリングホイール13が回転しているときには、「YES」へ進み、ステップS20へ進む。このステップS20においては、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かの遊び判定処理の制御(図8のフローチャートの制御)を実行する。
具体的には、図8のステップS110へ進み、タイヤ角度センサ51により検出したタイヤの角度が−1度よりも大きく、且つ、1度未満であるか否かを判断する。ここで、タイヤの角度が−1度よりも大きく、且つ、1度未満であれば、車両は直進していると判断できるので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であると判断できることから、ステップS110にて「YES」へ進み、ステップS120へ進む。
このステップS120においては、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であることを示す遊びフラグをオンする。そして、この後は、遊び判定処理を完了して、図7のステップS30へ進む。
一方、上記ステップS110において、タイヤの角度が−1度以下、または、1度以上であれば、車両は直進していないことから、遊び判定処理を更に続ける必要があり、ステップS110にて「NO」へ進み、ステップS130へ進む。このステップS130においては、車両の現在位置情報と地図データ情報とに基づいて、車両が現在位置する地点の道路の形状が直線であるか否かを判断する。
ここで、道路の形状が直線であれば、車両は直進していると判断できるので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であると判断できることから、ステップS130にて「YES」へ進み、上記ステップS120へ進み、以下、上述した処理(遊びフラグのオン処理)を実行する。
また、上記ステップS130において、道路の形状が直線でないときには、車両は直進していないことから、遊び判定処理を更に続ける必要があり、ステップS130にて「NO」へ進み、ステップS140へ進む。このステップS140においては、車両の現在位置情報と経路案内情報とに基づいて、経路案内中における車両が現在位置する地点の経路の形状が直線であるか否かを判断する。
ここで、経路の形状が直線であれば、車両は直進していると判断できるので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であると判断できることから、ステップS140にて「YES」へ進み、上記ステップS120へ進み、以下、上述した処理(遊びフラグのオン処理)を実行する。
また、上記ステップS140において、経路の形状が直線でないときには、車両は直進していないことから、遊び判定処理を更に続ける必要があり、ステップS140にて「NO」へ進み、ステップS150へ進む。このステップS150においては、ジャイロセンサ52からの検出信号に基づいて、車両の進行方向が変化していないか否か(具体的には、ジャイロセンサ52の検出信号の振動誤差が許容範囲内であるか否か)を判断する。
ここで、車両の進行方向が変化していないときには、車両は直進していると判断できるので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であると判断できることから、ステップS150にて「YES」へ進み、上記ステップS120へ進み、以下、上述した処理(遊びフラグのオン処理)を実行する。
また、上記ステップS150において、車両の進行方向が変化しているときには、ステアリングホイール13の回転が遊び領域を超えていると判断できることから、ステップS150にて「NO」へ進み、ステップS160へ進み、遊びフラグをオフする。そして、この後は、遊び判定処理を完了して、図7のステップS30へ進む。
次に、図7のステップS30においては、上記遊びフラグに基づいてステアリングホイール13が遊び領域を超えて回転しているか否かを判断する。ここで、遊びフラグがオフであり、ステアリングホイール13が遊び領域を超えて回転しているときには、ステップS30にて「YES」へ進み、ステップS40へ進む。
このステップS40においては、ジョグダイヤルスイッチ19のジョグダイヤル20の回動を抑止する処理(ジョグダイヤル20の固定処理)を実行する。具体的には、モータ25を一方向に回動させてプレート24を上方へ移動させることにより、プレート24の上端部をジョグダイヤル20の溝20aの1つに嵌合させる。これにより、ジョグダイヤル20の回動が機械的に抑止される。尚、ジョグダイヤル20が既に回動抑止されているときには、この処理はスキップされる。
一方、遊びフラグがオンであり、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるときには、ステップS40にて「NO」へ進み、ステップS50へ進む。このステップS50においては、ジョグダイヤルスイッチ19のジョグダイヤル20の回動抑止を解除する処理を実行する。具体的には、モータ25を反対方向に回動させてプレート24を下方へ移動させることにより、プレート24の上端部とジョグダイヤル20の溝20aとの嵌合を解除する。これにより、ジョグダイヤル20の回動操作が可能になる。尚、ジョグダイヤル20の回動抑止が既に解除されているときには、この処理はスキップされる。
また、前記ステップS10において、ステアリングホイール13が回転していないときには、「NO」へ進み、ステップS50へ進み、上記したようにジョグダイヤル20の回動抑止を解除する処理を実行するように構成されている。
このような構成の本実施例においては、ステアリングホイール13が回転したときに、それが遊び領域内であれば、ジョグダイヤル20の回動を許容し、遊び領域を超えていれば、ジョグダイヤル20の回動を抑止するように構成した。これにより、ステアリングホイール13が大きく回転したときは、ジョグダイヤル20の回動が抑止されるので、ユーザーが違和感を感じたり、操作性が悪くなったりすることを防止できる。また、ステアリングホイール13を車両の直進状態(回転角度が0度の状態)から少し回転操作させただけのときには、ステアリングホイール13の回転は遊び領域内であり、車両は直進を続け、その進行方向が変わることはなく、このようなときには、ジョグダイヤル20の回動を抑止しないので、ユーザーの使い勝ってを向上させることができる。
また、上記実施例においては、タイヤ角度センサ51により検出したタイヤの角度に基づいて、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成したので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かの判断を正確に行なうことができる。尚、タイヤの角度が1度未満、且つ、−1度よりも大きいときに遊び領域内であると判断するように構成したが、判断用のタイヤの角度の値は、+1度,−1度に限られるものではなく、他の値でも良く、適宜決めれば良い。
更に、上記実施例においては、車両の進行方向の変化を検出するジャイロセンサ52を備え、このジャイロセンサ52の検出結果に基づいてステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成したので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かの判断をより一層正確に行なうことができる。
更にまた、上記実施例においては、車両の現在位置を検知する機能を有するカーナビゲーション装置7を備え、車両が現在位置する道路の形状に基づいてステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成したので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かの判断をより一層正確に行なうことができる。
また、上記実施例では、車両の現在位置を検知する機能と、目的地までの経路を案内する機能とを有するカーナビゲーション装置7を備え、経路案内中において車両が現在位置する経路の形状に基づいてステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かを判断するように構成したので、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かの判断をより一層正確に行なうことができる。
尚、上記実施例においては、ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるか否かを判断する際に、タイヤの角度等の4つの条件に基づいて判断するように構成したが、これに限られるものではなく、いづれか1つの条件だけで判断しても良いし、2つ以上の条件を適宜組み合わせて判断するように構成しても良い。
図9は、本発明の第2の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一構成には、同一符号を付している。この第2の実施例では、回動抑止装置26を、ジョグダイヤル20の回動を摩擦力で抑止するブレーキ機構で構成している。
具体的には、回動抑止装置26は、ジョグダイヤル20を挟むと共に、図9中の矢印A、B方向に往復移動可能なように設けられた2枚の摩擦板部材27、28と、これら摩擦板部材27、28を駆動するモータ29、30とから構成されている。この構成の場合、モータ29により摩擦板部材27を矢印A方向に駆動すると共に、モータ30により摩擦板部材29を矢印B方向に駆動することにより、2枚の摩擦板部材27、28によりジョグダイヤル20を挟む。これにより、ジョグダイヤル20の回動は摩擦力で抑止されるようになる。そして、ジョグダイヤル20の回動抑止を解除するには、モータ29により摩擦板部材27を反矢印A方向に駆動すると共に、モータ30により摩擦板部材28を反矢印B方向に駆動すればよい。
そして、上述した以外の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
尚、上記第2の実施例においては、2枚の摩擦板部材27、28によりジョグダイヤル20を挟むことにより、ジョグダイヤル20の回動を抑止するように構成したが、これに代えて、2枚の摩擦板部材27、28によりジョグダイヤル20を挟むときの力を加減してジョグダイヤル20に与える摩擦力を調整することにより、ジョグダイヤル20の回動を重くする、即ち、ジョグダイヤル20の回動抵抗を大きくしてその回動操作感を重くするように構成しても良い。このように構成しても、第2の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
また、上記第1または第2の実施例において、ジョグダイヤル20の押下を抑止する押下抑止装置を設けるように構成しても良い。そして、ステアリングホイール13が回転操作されると共に、ステアリングホイール13の回転が遊び領域を超えているときに、ジョグダイヤル20の押下を抑止するように構成することが好ましい。尚、このような構成とは反対に、ステアリングホイール13が回転操作されると共に、ステアリングホイール13の回転が遊び領域を超えているときであっても、ジョグダイヤル20の押下が可能なように構成しても良い。
図10は、本発明の第3の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一構成には、同一符号を付している。この第3の実施例では、ジョグダイヤルスイッチ19の操作を無効にするのに当たって、回動抑止装置26によりジョグダイヤル20の回動操作を機械的に抑止する代わりに、ソフト処理を実行することによりジョグダイヤルスイッチ19の操作を無効にしている。
具体的には、図10のフローチャートにおいて、ステップS10からステップS30までは、第1の実施例と同じであり、ステップS30にて「YES」のとき(ステアリングホイール13が遊び領域を超えて回転しているとき)は、ステップS210へ進み、ソフト的に無効処理を実行し、ステップS30にて「NO」のとき(ステアリングホイール13の回転が遊び領域内であるとき)は、ステップS220へ進み、ソフト的に有効処理を実行する。
ここで、上記ステップS210においては、ジョグダイヤルスイッチ19から出力される操作信号を無効化する処理(例えばソフトウエア処理)を行なうことにより、ジョグダイヤルスイッチ19の操作を無効とするように構成されている。
一方、上記ステップS220においては、ジョグダイヤルスイッチ19から出力される操作信号を有効化する処理(例えばソフトウエア処理)を行なうことにより、ジョグダイヤルスイッチ19の操作を有効とするように構成されている。
また、上記第3の実施例においては、回動抑止装置26を配設していない。上述した以外の第3の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第3の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第3の実施例では、機械的構成である回動抑止装置26が不要となるから、全体構成を簡単化することができる。尚、第3の実施例に対して、回動抑止装置26を付加しても良い。
また、上記各実施例においては、ステアリングホイール13が回転し、その回転が遊び領域内であるか否かに応じて、ジョグダイヤルスイッチ19の操作を有効・無効にするように構成したが、これに限られるものではなく、他のスイッチである例えば押しぼたんスイッチ17、18の操作を有効・無効にするように構成しても良い。この場合、押しぼたんスイッチ17、18の操作を無効にするに際しては、機械的に押し込み操作を抑止するように構成しても良いし、ソフト的に操作信号を無効化するように構成しても良い。
更に、ステアリングホイール13にジョグダイヤルスイッチ19を設けることを止めて、例えば4個のカーソルキー(押しぼたんスイッチ)を設ける構成に、本発明を適用しても良い。そして、この構成の場合も、各押しぼたんスイッチの操作を無効にするに際しては、機械的に押し込み操作を抑止するように構成しても良いし、ソフト的に操作信号を無効化するように構成しても良い。
本発明の第1の実施例を示すカーナビゲーションシステムのブロック図 ステアリングホイールの正面図 表示装置、速度計、タコメータ等の正面図 ジョグダイヤル及び回動抑止装置の斜視図 表示装置の表示態様の変化を示す図 表示装置の他の表示態様の変化を示す図 フローチャート(その1) フローチャート(その2) 本発明の第2の実施例を示す図4相当図 本発明の第3の実施例を示す図7相当図
符号の説明
図面中、1はカーナビゲーションシステム、2は情報処理装置(遊び判定手段、処置手段)、3は位置検出装置、4は操作スイッチ群、5は地図データ入力装置、6は表示装置、7はナビゲーション装置、8は外部メモリ装置、10はステアリング角度センサ、11は回動抑止装置、13はステアリングホイール、14はステアリングスイッチ装置、17、18は押しぼたんスイッチ、19はジョグダイヤルスイッチ(操作部)、20はジョグダイヤル、21は回動軸、24はプレート、25はモータ、26は回動抑止装置、27、28は摩擦板部材、29、30はモータ、51はタイヤ角度センサ、52はジャイロセンサを示す。

Claims (8)

  1. ステアリングホイールに操作可能に設けられた操作部と、
    前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断する遊び判定手段と、
    前記ステアリングホイールが回転操作されたときであって、前記遊び判定手段により前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であると判断されたときに、前記操作部の操作を有効とする処置手段と、を備えることを特徴とするステアリングスイッチ装置。
  2. ステアリングホイールに操作可能に設けられた操作部と、
    前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断する遊び判定手段と、
    前記ステアリングホイールが回転操作されたときであって、前記遊び判定手段により前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内でないと判断されたときに、前記操作部の操作を無効とする処置手段と、を備えることを特徴とするステアリングスイッチ装置。
  3. 前記遊び判定手段は、タイヤの角度に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断することを特徴とする請求項1または2記載のステアリングスイッチ装置。
  4. 車両の進行方向の変化を検出するジャイロセンサを備え、
    前記遊び判定手段は、前記ジャイロセンサの検出結果に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のステアリングスイッチ装置。
  5. 車両の現在位置を検知する機能を有するカーナビゲーション装置を備え、
    前記遊び判定手段は、前記車両が現在位置する道路の形状に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のステアリングスイッチ装置。
  6. 車両の現在位置を検知する機能と、目的地までの経路を案内する機能とを有するカーナビゲーション装置を備え、
    前記遊び判定手段は、経路案内中における前記車両が現在位置する経路の形状に基づいて前記ステアリングホイールの回転が遊び領域内であるか否かを判断することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のステアリングスイッチ装置。
  7. 前記操作部は、前記ステアリングホイールに回動操作可能に設けられた構成を備え、
    前記処置手段は、前記操作部の回動操作を抑止する機械的構成を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のステアリングスイッチ装置。
  8. 前記処置手段は、前記操作部から出力される操作信号を無効化する処理を行なうことにより、前記操作部の操作を無効とするように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のステアリングスイッチ装置。
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