JP2008001032A - インクジェットヘッドおよびこれを備えたヘッドユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットヘッドのノズル間のインクの温度を均一にして、印刷された画像に濃度むらが生ずるのを防止する。
【解決手段】 本発明のインクジェットヘッド13は、基板14、圧力室26、ノズル18、駆動素子27、熱拡散層17を具備する。圧力室26は、基板14の一の面に形成されるとともに内部にインクを貯留する。ノズル18は、圧力室26に連通するように形成される。駆動素子27は、圧力室26に設けられるとともに、ノズル18からインクを吐出させる。熱拡散層17は、基板14の一の面とは反対側の他の面に積層される。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェット方式のプリンタに用いられるインクジェットヘッドおよびこれを備えたヘッドユニットに関する。
例えば、対象物にインク滴を吐出することが可能なインクジェットヘッドユニットがある。このインクジェットヘッドユニットは、インクジェットヘッドと、インクジェットヘッドが取り付けられるベースと、インクジェットヘッドとベースとの間でこれらを接着する熱伝導接着剤とを備えている。熱伝導接着剤は、自己硬化性の樹脂により構成されている。
このようなインクジェットヘッドにおいて、長時間の画像形成を行うと、インク吐出用の駆動圧電素子(PZT)が高熱になることがある。これは、熱伝導性が悪く内部に熱を蓄積してしまう駆動圧電素子(PZT)の性質によるところが大きい。このインクジェットヘッドユニットでは、高熱伝導接着剤で駆動圧電素子の熱を吸収するとともに、この熱をインクジェットヘッド全体に供給することで、ノズル間の温度を均一に保っている。これにより、長時間の印刷動作の後であってもノズル間で温度差を生ずることを防いで、インクの吐出量が均一になるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−174858号公報
上記従来のインクジェットヘッドユニットでは、熱伝導接着剤を用いているとはいえ、接着剤自体は樹脂であるため、その熱伝導性は十分ではなく改良の余地があった。
本発明の目的は、インクジェットヘッドのノズル間のインクの温度を均一にして、印刷された画像に濃度むらが生ずるのを防止できるインクジェットヘッドおよびこれを備えたヘッドユニットを提供することにある。
本発明のインクジェットヘッドは、基板と、前記基板の一の面に形成されるとともに内部にインクを貯留可能な圧力室と、前記圧力室に連通するように形成されるノズルと、前記圧力室に設けられるとともに、前記ノズルからインクを吐出させる駆動素子と、前記基板の前記一の面とは反対側の他の面に積層された熱拡散層と、を具備する。
この場合、前記熱拡散層は、銅により形成されることが好ましい。前記熱拡散層は、2μm以上の厚さを有するとよい。特に、前記熱拡散層は、10μm以上で、20μm以下の厚さであるとさらによい。この場合、前記熱拡散層は、メッキ法によって形成することが好ましい。
本発明のヘッドユニットは、熱伝導性を有するベースと、前記ベースに固定されるインクジェットヘッドと、を具備し、前記インクジェットヘッドは、基板と、前記基板の一の面に形成されるとともに内部にインクを貯留可能な圧力室と、前記圧力室に連通するように形成されるノズルと、前記圧力室に設けられるとともに、前記ノズルからインクを吐出させる駆動素子と、前記基板の前記一の面とは反対側の他の面に積層された熱拡散層と、を備える。この場合、前記インクジェットヘッドは、前記熱拡散層を介して前記ベースに固定されることが好ましい。
本発明によれば、基板の他の面に熱拡散層を備えるため、インクジェットヘッドのノズル間のインク温度を均一にすることができる。このため、ノズル間でインクの吐出量を均一にすることができ、印刷された画像に濃度むらが生ずることを防止できる。
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。
図1と図2に示すように、ヘッドユニット11は、ベース12と、ベース12に固定されるインクジェットヘッド13とを備えている。ベース12は、熱伝導性の良好な例えばアルミニウム合金で構成されているが、これに限定されるものではない。ベース12の材質は、熱伝導性の良いマグネシウム合金等であってもよい。ベース12とインクジェットヘッド13とは、例えば接着で固定されているが、これに限定されるものではなく、機械的手段で固定されていてもよい。インクジェットヘッド13は、後述する熱拡散層17を介してベース12に固定される。
図3から図5に示すように、インクジェットヘッド13は、いわゆるシェアモードタイプのものであり、インク循環型のヘッドで構成されている。インクジェットヘッド13は、基板14と、内部にインク流路15Aを作りこんだ天板15と、基板14と天板15とにまたがって接着されたノズルプレート16と、基板14に積層された熱拡散層17などを備えている。ノズルプレート16は、複数のノズル18を有している。ノズルプレート16を基板14および天板15に対して接着した状態で、各ノズル18は、各圧力室26に連通している。
天板15は、インク流路15Aに接続する供給口21と、インク流路15Aからインクを回収する排出口22とを備えている。
基板14は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)製の2枚の圧電部材23を互いの分極方向を対向させるように張り合わせて形成されている。基板14は、その一の面である表面14Aに溝状に切削形成される複数の圧力室26と、各圧力室26の両側部に設けられる駆動素子である支柱27と、各支柱27の側面および圧力室26の底部に形成される電極28とを有している。また、基板14上には、複数の電気配線29が設けられている。各電気配線29は、その一端で電極28に接続されるとともに、他端で図示しないヘッド駆動用のICに接続されている。
図4に示すように、基板14のサイズは、例えば、幅が60mmで、奥行きが12mmで構成されている。また、ノズルプレート16には、例えば318個のノズル18が一列に並んでいる。さらに、図5に示すように、駆動素子である支柱27の奥行きは、1.5mmで構成されている。
熱拡散層17は、例えば銅により、10μmの厚さで、基板14の表面14Aとは反対側の他の面である裏面14B全体に均一に形成されている。もっとも熱拡散層17は、銅に限定されるものではなく、金、銀、ニッケル、アルミニウム等、熱伝導性の良好な材質であればどのような金属でもよい。また、熱拡散層17の厚さは、10μmに限られず、10μm以上であればどのような厚さでもよい。
ここで、図3を参照して、本実施形態のインクジェットヘッド13の製造方法について説明する。まず、板状の2枚の圧電部材23を接着剤で張り合わせて基板14を形成する。接着された両圧電部材23は、その分極方向を厚み方向で、互いに対向する方向に向けている。このように形成された基板14の他の面である裏面14Bに、熱拡散層17を形成する。熱拡散層17は、無電解メッキ法により形成される。もっとも、熱拡散層17の形成方法としては、これに限定されるものではなく、スパッタ法や蒸着法などの乾式の薄膜形成方法であってもよい。
基板14の一の面である表面14Aに対して切削加工を行って、圧力室26と支柱27とを形成する。さらに、圧力室26と支柱27とが形成された基板14に無電解メッキ法を施して、支柱27の側面および圧力室26の底部に電極28を形成するとともに、基板14の表面14Aに電気配線29を形成する。この場合、電極28および電気配線29を形成するために、支柱27の上部およびその延長線上の電気配線側にレジストでパターン形成を行った後、無電解メッキ法でパターンを形成する。そして、基板14に対して天板15やノズルプレート16などを接着して、インクジェットヘッド13が完成する。
上記構成のインクジェットヘッド13をプリンタに搭載して、このプリンタで印刷処理を行うには、プリンタのインクタンクからインクジェットヘッド13にインクを供給する必要がある。インクの供給は、供給口21を介して行われ、インクタンクから流出したインクは、供給口21を経由してインク流路15Aおよび圧力室26内に満たされる。インク流路15Aおよび圧力室26内で使用されなかったインクは、排出口22によってインクタンクに回収される。
また、この状態で、ユーザがプリンタに対して印刷を指示すると、プリンタの制御部は、インクジェットヘッド13に対して印字信号をドライバICに出力する。印刷信号を受けたドライバICは、電気配線29を介して駆動パルス電圧を支柱27に印加する。これにより、左右一対の支柱27は、シェアモード変形を行って湾曲するように離反する。そして、これらを初期位置に復帰させて圧力室26のインクを加圧することで、ノズル18からインク滴が勢い良く吐出される。
ここで、図6から図8を参照して、本実施形態のインクジェットヘッド13の作用について、熱拡散層17を持たないインクジェットヘッド31との比較において説明する。
図6に、熱拡散層17をもたないノーマルのインクジェットヘッド31の温度分布を示す。室温は20℃である。同図では、中央部13A付近に位置するノズル18を数百回から数千回連続吐出させた後の状態を示している。同図に示すように、インクジェットヘッド31において、局所的なインク吐出を繰り返すと、吐出箇所の支柱27付近の温度が高くなる。これは、支柱27に対して繰り返しシェアモード変形が加えられると、支柱27内部に熱が蓄積するためである。この場合、吐出駆動を行ったインクジェットヘッド31の中央部31A付近の温度は、27℃まで上昇し、インクジェットヘッド13内において最も温度が高くなる。一方、インクジェットヘッド31の幅方向両端部31Bは、最も温度が低くなっており、室温の20℃を維持している。
図7に、10μmの熱拡散層17を形成した第1の実施形態のインクジェットヘッド13の温度分布を示している。図7では、上記熱拡散層17を有しないインクジェットヘッド13と同じ室温条件(20℃)で、中央部13Aのノズル18から同じ回数(数百回から数千回)連続吐出させた後の状態を示している。同図に示すように、第1の実施形態のインクジェットヘッド13では、吐出駆動によってインクジェットヘッド13の中央部13Aに発生した熱が周囲に拡散されるため、中央部13A付近の温度が25℃程度に抑えられる。一方、インクジェットヘッド13の幅方向両端部13Bの温度は、室温に比して若干上昇し、20.5℃になる。
図8にこれらの実験結果を示している。図8では、インクジェットヘッド13、31、41、51のノズル18に対応する箇所の温度を示している。図8に示すように、熱拡散層17を有しないノーマルのインクジェットヘッド31は、吐出駆動を行っている中央部31A付近の温度が局所的に高くなるとともに、両端部31Bにいくにつれて急激に温度が低下している。ノーマルのインクジェットヘッド31の最高温度と最低温度の温度差は、7℃になっている。
これに対して、10μmの熱拡散層17を有するインクジェットヘッド13は、吐出駆動を行った中央部13Aの最高温度は、25℃になっている。インクジェットヘッド13の温度の曲線は、ノーマルのものに比してフラットな勾配をなしており、中央部13Aから周囲に行くにつれて徐々に低下し、両端部13Bにおいて20.5℃になっている。このため、インクジェットヘッド13の最高温度と最低温度の温度差は、4.5℃になっている。
一般に、インクの温度が低くなると、インクの粘性は高くなり、インク滴として吐出される液量は減少する。また、インクの温度が高くなると、インクの粘性は低下し、インク滴として吐出される量は増加する。通常、上記ノーマルのインクジェットヘッド31のようにノズル18間で7℃の温度差があると、インク滴の吐出量としては約7%の誤差を生ずる。一方、10μmの熱拡散層17を有するインクジェットヘッド13は、ノズル18間の温度差が4.5℃となっており、インク滴の吐出量の誤差は、約4.2%まで低減される。このため、ノーマルのインクジェットヘッド31に比して、本実施形態のインクジェットヘッド13は、インク滴の吐出量の精度が40%向上している。また、吐出量の誤差が5%以下になると、印刷された際に、濃度ムラとして検出されることはない。
なお、インクジェットヘッド13のノズル間に温度差が生じていても、他のノズル18を印刷駆動すれば、数秒間で他のノズル18の温度も上昇する。しかし、数秒間であっても、一般的なプリンタであれば、印刷用紙数枚分の印刷が可能であるため、その間に印刷された文字、画像は濃度ムラのあるものになる。このため、本実施形態のインクジェットヘッド13は、各ノズル18の初動時に、インク吐出量の精度を向上できる点で特に有効である。
本実施形態によれば、基板14の他の面に熱拡散層17を設けているため、熱伝導性が悪く熱を蓄積してしまう性質のある圧電部材(PZT)を基板14に用いる場合であっても、ノズル18間の温度差を小さくしてインクの吐出量の誤差を小さくすることができる。特に、第1の実施形態では、基板14に熱拡散層17を積層することにより、熱拡散層17と基板14とが面で接触される。このため、熱拡散層17は、基板14の熱を容易に吸収して、この吸収した熱を周囲に拡散できる。
熱拡散層17は、高熱伝導性を有する銅で形成されるため、より一層効率的に熱を拡散できる。本実施形態によれば、銅の10μmの熱拡散層17によって吐出量の誤差を5%以下に抑えることができ、紙等に印刷した際に濃度ムラとして検出されることがなく、印刷品質を向上できる。熱拡散層17は、メッキ法により形成されるため、乾式のスパッタ法や蒸着法に比して、短時間かつ低コストに形成できる。ヘッドユニット11は、上記インクジェットヘッド13の構造に加え、さらに熱伝導性を有するベース12を具備するため、熱拡散層17とあいまって、インクジェットヘッド13のノズル18間の温度差をより一層小さく抑えることができる。さらに、インクジェットヘッド13は、熱拡散層17を介してベース12に固定されるため、熱拡散層17で吸収した熱を効率的にベース12に伝達できる。
続いて、第2の実施形態のインクジェットヘッド41について説明する。第2の実施形態のインクジェットヘッド41は、第1の実施形態のものと、熱拡散層42の厚さが異なっているが他の部分は共通している。このため、主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、第1の実施形態と共通する部分には、共通の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、第2の実施形態のインクジェットヘッド41は、基板14、熱拡散層42、天板15、およびノズルプレート16などを備えている。熱拡散層42は、銅により、例えば2μmの厚さで形成されている。熱拡散層42は、例えば、無電解メッキ法によって、基板14の他の面である裏面14Bに形成される。もっとも熱拡散層42の形成方法は、無電解メッキ法に限定されるものではなく、スパッタ法や蒸着法などの乾式の薄膜形成方法であってもよい。また、熱拡散層42の厚さは、2μmに限定されるものではなく、2μm以上の厚さであればどのような厚さであってもよい。
第2の実施形態のインクジェットヘッド41の作用について説明する。図9は、第2の実施形態に係るインクジェットヘッド41の温度分布を示している。同図では、第1の実施形態と同じ室温条件(20℃)で、および同じ回数(数百回から数千回)のインクを吐出させた後の状態を示している。図9に示すように、吐出駆動を行ったインクジェットヘッド41の中央部41Aは、最も温度が高くなり、26℃になっている。一方、インクジェットヘッド41の幅方向両端部41Bは、最も温度が低くなり、20℃から20.5℃になっている。
図8に示すように、このインクジェットヘッド41においては、最高温度と最低温度の温度差が6℃になっており、ノーマルのインクジェットヘッド31に比して、最低温度と最高温度の温度差が1℃小さな値になっている。6℃の温度差は、インクの吐出量にすると、約6%の誤差となるため、ノーマルのインクジェットヘッド31の誤差である約7%に比して、第2の実施形態のインクジェットヘッド41は、インク滴の吐出量の精度が14%程度向上している。
第2の実施形態によれば、インクジェットヘッド41の熱拡散層42を2μmで構成したとしても、インク滴の吐出量の誤差を低減させるのに効果がある。このため、熱拡散層42の厚さを所定以上大きくすることが困難な方法、例えばスパッタ法や蒸着法などの乾式の薄膜形成方法を用いて熱拡散層42を形成する場合には、本実施形態の熱拡散層42が有効である。これらの方法により、熱拡散層42を少なくとも2μm以上の厚さで形成すれば、吐出量の誤差を低減するのに効果がある。
図10を参照して、本発明のインクジェットヘッド51の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態のインクジェットヘッド51は、第1の実施形態のものと、熱拡散層52の厚さが異なっているが、他の部分は共通している。このため、主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、第1の実施形態と共通する部分には、共通の符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、第3実施形態のインクジェットヘッド51は、基板14、熱拡散層17、天板15、およびノズルプレート16などを備えている。熱拡散層52は、銅により、20μmの厚さで形成されている。熱拡散層52は、例えば、無電解メッキ法によって、基板14の裏面14Bに積層されている。最も、熱拡散層52の厚さは、20μmに限定されるものではなく、10μm以上で、20μm以下であればどのような値でもよい。
第3の実施形態のインクジェットヘッド51の作用について説明する。図10では、中央部51A周辺の支柱27を駆動して、ノズル18から数百回から数千回インクを吐出した後の状態を示している。図10に示すように、吐出駆動を行ったインクジェットヘッド51の中央部51Aは、最も温度が高くなり、25℃になっている。一方、インクジェットヘッド51の幅方向両端部51Bは、最も温度が低くなり、20.5℃となっている。図8に示すように、第3の実施形態のインクジェットヘッド51は、最高温度と最低温度の差は、4.5℃となっている。また、中心部51Aから20mm離れた箇所においては、10μmの熱拡散層17に比して、若干温度が上昇しており、21℃になっている。このため、本実施形態のインクジェットヘッド51は、第1の実施形態のインクジェットヘッド13に比して、温度の分布が若干フラットになっている。
以上により、ノーマルのインクジェットヘッド31の吐出量の誤差約7%に対して、第3の実施形態のインクジェットヘッド51の吐出量の誤差は、約4.2%まで低減される。なお、第3の実施形態のインクジェットヘッド51では、第1の実施形態のインクジェットヘッド13の熱拡散層17の厚さ10μmに比して、熱拡散層52の厚さが20μmになっているが、熱拡散性の効果においては、第1の実施形態のインクジェットヘッド13との間に格別な効果の差がみられない結果となった。
第3の実施形態によれば、熱拡散層52によってノズル18間の温度差を低減することができ、印刷品質を向上することができる。また、熱拡散層52は、第1の実施形態の10μmの熱拡散層17に対して、格別有意な効果の差が見られなかったことから、20μm以上の厚さで熱拡散層52を設けても、製造コストに見合った効果は得られないことが予想される。このため、熱拡散層17、52の厚さは、10μm以上で、20μm以下にすることが好ましい。さらに好ましくは、熱拡散層17、52をメッキ法により10μmの厚さで形成し、製造時間短縮と製造コスト削減とを図るとよい。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
第1の実施形態に係るヘッドユニットを示す斜視図。 図1に示すヘッドユニットを分解して示す斜視図。 図1に示すヘッドユニットのインクジェットヘッドを示す分解斜視図。 図3に示されるインクジェットヘッドを示す斜視図。 図4に示されるインクジェットヘッドを縦方向に切断して示す断面図。 熱拡散層を有しないノーマルのインクジェットヘッドの温度分布を示す斜視図。 図4に示されるインクジェットヘッドの温度分布を示す斜視図。 各実施形態のインクジェットヘッドの温度分布を示すグラフ。 第2の実施形態に係るインクジェットヘッドの温度分布を示す斜視図。 第3の実施形態に係るインクジェットヘッドの温度分布を示す斜視図。
符号の説明
11…ヘッドユニット、12…ベース、13、31、41、51…インクジェットヘッド、14…基板、14A…表面、14B…裏面、17、42、52…熱拡散層、18…ノズル、26…圧力室、27…支柱

Claims (7)

  1. 基板と、
    前記基板の一の面に形成されるとともに内部にインクを貯留する圧力室と、
    前記圧力室に連通するように形成されるノズルと、
    前記圧力室に設けられるとともに、前記ノズルからインクを吐出させる駆動素子と、
    前記基板の前記一の面とは反対側の他の面に積層された熱拡散層と、
    を具備することを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記熱拡散層は、銅により形成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記熱拡散層は、2μm以上の厚さを有することを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記熱拡散層は、10μm以上で、20μm以下の厚さを有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記熱拡散層は、メッキ法により形成されることを特徴とする請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 熱伝導性を有するベースと、
    前記ベースに固定されるインクジェットヘッドと、
    を具備し、
    前記インクジェットヘッドは、
    基板と、
    前記基板の一の面に形成されるとともに内部にインクを貯留する圧力室と、
    前記圧力室に連通するように形成されるノズルと、
    前記圧力室に設けられるとともに、前記ノズルからインクを吐出させる駆動素子と、
    前記基板の前記一の面とは反対側の他の面に積層された熱拡散層と、
    を備えることを特徴とするヘッドユニット。
  7. 前記インクジェットヘッドは、前記熱拡散層を介して前記ベースに固定されることを特徴とする請求項6に記載のヘッドユニット。
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