JP2007536354A - 5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジンからなる二量体誘導体および太陽光保護剤としての該誘導体の利用 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可視光線(400nmを超える波長)を吸収しないがUVフィルターとして機能する物質を提供する。
【解決手段】式(I)による5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物であって、該式において、R1、R2、R3、R4が、C1からC12の直鎖アルキル基または分岐アルキル基であり、Xが、オルト、メタまたはパラフェニレン基、2,4−または2,6−または3,4−または3,5−ピリジニレン基であり、R4がフェニル基である化学式(R4CO)2によるジアシル基である。
Figure 2007536354

【選択図】なし

Description

本発明は5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジンの誘導体と、特に、人間の皮膚および髪に対する太陽光フィルターとして、または、プラスチック、ガラス、繊維のような合成素材の産業における太陽光保護剤として該誘導体を利用することに関するものである。また、本発明は、前記誘導体を含有する美容用組成物も対象とするものである。
手短に確認しておくと、皮膚に対する太陽光放射の作用は主として、さまざまな皮膚層に達する放射線エネルギーに由来している。一般的に、もっともエネルギーの強い放射線、つまり、もっとも小さい波長(E=hc/λ)を有する放射線が、紅斑すなわち「日光による皮膚炎」を引き起こすのに対し、あまりエネルギーの強くない放射線は単純に皮膚の褐変を生じさせるだけである。したがって、「サンケア」と呼ばれる美容用調製物の組成に入れられることを目的とした太陽光フィルターは、最も大きな波長の放射線に対して透過的でありながら、最大でも、もっとも小さい波長の放射線を吸収する必要があると考えられている。
光生物学者の間では、紫外線のスペクトルを、波長帯が小さくなるのにしたがってUV−A、UV−B、UV−Cと称される三つの部分に分けるのが慣例であり、該波長帯はそれぞれ、400nmと320nm、320nmと280nm、そして280nmと200nmの間に含まれる。
UV−BとUV−Aによって人間の上皮の褐変が可能になる。UV−Bは、自然な日焼けの進展を害する可能性のある紅斑や皮膚火傷を引き起こす。これらの理由ならびに美容上の理由のために、皮膚の色をコントロールすることを目的とした、この自然な日焼けをコントロールする手段が常に求められている。したがって、このUV−Bの放射を和らげることが適当である。
また、放射線UV−Aは、とりわけ敏感肌または太陽光の放射に連続的にさらされる肌の場合には、肌の変質を誘発しやすいことも知られている。特に、放射線UV−Aは肌の柔軟性を失わせ、早期の老化へとつながる皺を出現させる。該放射線は紅斑反応を開始させ、または対象者によってはこの反応を増幅させるもので、光毒性反応または光アレルギー性反応の原因になることさえある。したがって、UV−Aの放射も緩和することが望ましい。
最もエネルギーの強いUV−Cは光角膜炎を起こす。通常、成層圏で形成されるオゾンがこのUV−Cの放射の大部分を吸収するのだが、該放射線は、代わりに、人工のランプによって発せられる放射線の中に大量に見られ、重大な皮膚のトラブルの原因となっていることが多い。皮膚の層、特に上皮の粘膜体に入り込むUV−Bは太陽光による紅斑を引き起こす。したがって、放射線の組み合わせ(UV−B+UV−C)は紅斑帯と呼ばれるものを構成し、該紅斑帯に対して太陽光フィルターはスクリーンの役目を果たさなければならない。UV−Aは肌の直接的な色素沈着(メラニン形成)、つまり、肌の褐変を引き起こす。
仏国特許出願公開第2803194号明細書
ベンゾトリアゾールおよび/またはベンゾチアゾールの誘導体化合物はUVフィルターとして、とりわけ美容分野において知られている。仏国特許出願公開第2803194号明細書には、特定の形状でUVフィルターとして有効なフェニルベンゾチアゾール基またはベンゾチアゾール基を含んだS−トリアジン誘導体が記載されている。これらの化合物はUV−AおよびUV−Bの領域をカバーしているが、可視光線(400nmを超える波長)を吸収するという重大な不具合を有している。したがって、これらの製品は強く着色されており、このことが美容製品での利用を制限している。
本発明は新しい5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン誘導体を提案するものであり、該誘導体は、可視光線の領域を吸収することなく、UV−Aおよび/またはUV−Bおよび/またはUV−Cの領域を吸収することができる。したがって、これらの化合物はほとんど着色されないという利点を有している。
該化合物は、これらのスペクトル領域の一つに特化することができるという利点も有している。このことは、具体的な一つのUV領域(UV−A、UV−BまたはUV−C)を緩和しようとするとき、たとえば、その特定領域で欠陥を呈するUVフィルターのスペクトル面での有効性を補完するのに有益である。
したがって、これらの新しい誘導体は特定のUVフィルターにさまざまな範囲を提供し、また、さまざまな吸収度を有することもできるものである。したがって、特定の目的および吸収度に応じて選択された、これらのフィルターの複数からなる組み合わせによって、望まれるスペクトルで作用し、望まれる吸収度で、あらゆる種類のUVフィルターを調製することが可能になる。
また、これらの新しい誘導体は薬学的に受容可能なさまざまな賦形剤に溶解させることができ、市販のある種のフィルターより優れた光安定性を呈するという利点も有しており、このことによって該誘導体は、美容用製品、とりわけ太陽光保護において特に有効なものとなっている。
本発明は、一般化学式(I)による5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物を対象とするものである。
Figure 2007536354
該化学式において、
−同一または異なっているR1、R2、R3、R4は、水素原子、フッ素原子、塩素原子または臭素原子、C1からC12の直鎖アルキル基または分岐アルキル基、ヒドロキシ基、C1からC18の直鎖アルコキシ基または分岐アルコキシ基、C1からC4のアルキルフラグメントおよび1から4の間に含まれる数のエトキシを伴うポリ(エトキシ)−アルコキシ基、アミノ基、または、C1からC4のアルキルフラグメントを伴うモノアルキルアミノ基またはジアルキルアミノ基であり、
−Xは、オルトフェニレン基、メタフェニレン基またはパラフェニレン基、4,4’−ビフェニレン基、2,4−または2,6−または3,4−または3,5−ピリジニレン基、2,2’−ビピリジニレン基、メタフェニレンジアミノ基またはパラフェニレンジアミノ基、エチレンジアミノ基、2,2’−ピペラジニレン基、R4がフェニル基を表す化学式(R4CO)2によるジアシル基、3から10の炭素原子のアルキル化された鎖、フェナントレンまたはアントラセンであり、
1,4−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ベンゼン(X=パラフェニレン;R1、R2、R3、R4=−H)、2,4−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ピリジンおよび2,6−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ピリジンは除く。
一般化学式(I)による化合物のうち、以下の化合物は特に有益な実用的結果をもたらした。すなわち、
−R1、R2、R3およびR4が、パラ位に位置しているC1からC12の直鎖アルキル基または分岐アルキル基、または、パラ位に位置しているC1からC18の直鎖アルコキシ基または分岐アルコキシ基であり、
−Xが4,4’−ビフェニレン基である化合物である。
また、本発明は美容用サンケア組成物も対象としており、該組成物は、化学式(I)による少なくとも一つの化合物を、好ましくは組成物の全重量に対して0.1重量%〜20重量%である、美容的に受容可能な賦形剤との組み合わせで効果的な量で含有している。
本発明による美容用サンケア組成物は、さらに、UV−Aおよび/またはUV−Bおよび/またはUV−Cにおいて活性であり、親水性または脂質親和性である補助的な太陽光フィルター(吸収剤)を一つまたは複数、含むことができる。これらの補助的なフィルターは、とりわけ、桂皮酸誘導体、ジベンゾイルメタン誘導体、サリチル酸誘導体、ショウノウ誘導体、および、本発明において先掲したもの以外のトリアジン誘導体から選択することができる。
また、本発明は、人の肌および/または髪に対して、UV−Aおよび/またはUV−Bおよび/またはUV−Cで活性の太陽光フィルターとして、一般化学式(I)による5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物を利用することも対象としている。
Figure 2007536354
該化学式において、
−同一または異なっているR1、R2、R3、R4は、水素原子、フッ素原子、塩素原子または臭素原子、C1からC12の直鎖アルキル基または分岐アルキル基、ヒドロキシ基、C1からC18の直鎖アルコキシ基または分岐アルコキシ基、C1からC4のアルキルフラグメントおよび1から4の間に含まれる数のエトキシを伴うポリ(エトキシ)−アルコキシ基、アミノ基、または、C1からC4のアルキルフラグメントを伴うモノアルキルアミノ基またはジアルキルアミノ基であり、
−Xは、オルトフェニレン基、メタフェニレン基またはパラフェニレン基、4,4’−ビフェニレン基、2,4−または2,6−または3,4−または3,5−ピリジニレン基、2,2’−ビピリジニレン基、メタフェニレンジアミノ基またはパラフェニレンジアミノ基、エチレンジアミノ基、2,2’−ピペラジニレン基、R4がフェニル基を表す化学式(R4CO)2によるジアシル基、3から10の炭素原子のアルキル化された鎖、フェナントレンまたはアントラセンである。
また、本発明は、先行してUV−Aおよび/またはUV−Bおよび/またはUV−Cにおいて活性の太陽光保護剤として定義した有益な化合物を、合成素材の産業において、とりわけ、プラスチック素材、ガラス素材または繊維素材の組成に入る太陽光保護剤として利用することも対象としている。
したがって、本発明の対象であるこれらの化合物は感光性素材を保護するために用いることができる。
太陽光に対する保護剤を紫外線による攻撃から基質を保護する目的でこの基質に組み込むことで、たとえば褪色、断裂に対する抵抗力の変化、脆弱性の増加などや、さらに/あるいは、たとえば酸化過程におけるときのような、紫外線によって引き起こされる化学反応といった、この基質の一つまたは複数の物理的特性の変化を防ぐようにすることができる。この場合、保護剤は基質の調製前および調製中、あるいは、染色操作に類似した定着方法などの適切な方法によって調製後に組み込むことができる。
また、太陽光に対する保護剤を基質に組み込むことで、着色剤、補助剤などのような、前記基質に組み込まれている、一つまたは複数のその他の物質を保護するようにすることもできる。
また、太陽光に対する保護剤は、固体(フィルム、シート)または半固体(クリーム、オイル、ワックス)でありうるフィルター層に組み込むこともでき、該層は、紫外線から基質を保護する目的で該基質に適用される。
本発明の化合物は、無色の素材についてのみ太陽光に対する保護剤として適しているだけではなく、着色された素材についても適している。この場合、太陽光に対する保護は着色剤についても行われ、ほとんどの場合に太陽光に対する安定性が顕著に向上するようになっている。
一般化学式(I)による化合物は、以下の例に記載されているように、化学式(II)による1,2−ジケトンから、当業者に知られている慣習的な方法によって調製することができる。
Figure 2007536354
該化学式において、R1およびR2は前述したものと同じ意味を持っている。
化学式(II)のジケトンは市販で入手可能であり(たとえばベンジル(ジフェニルエタン−1,2−ジオン)、4,4’−ジメチルベンジル、4,4’−ジブロモベンジル、4,4’−ジフルロロベンジルまたは4,4’−ジクロロベンジル)、または、当業者に良く知られている慣習的な方法によって合成することができる。たとえば、以下の合成経路を用いることができる。
Figure 2007536354
以下の実施例では化学式(II)によるジケトン合成のその他の例が示される。
以下では、一般化学式(I)に対応する代表的な誘導体の調製に関する、非制限的ないくつかの例に言及しながら本発明を説明することとする。
調製された化合物は表1にまとめられている。
Figure 2007536354
Figure 2007536354
表1の化学式(I)による化合物は以下の方法で合成することができる。
Figure 2007536354
該化学式において、
1、R2=水素、ハロゲン、−OH、C1からC18の直鎖アルコキシまたは分岐アルコキシ(−OMeなど)、C1からC12の直鎖アルキルまたは分岐アルキル、C1からC4のアルキルフラグメントを伴うモノアルキルアミノまたはジアルキルアミノ(−N(Et)2など)である。
Figure 2007536354
図面
DBM=Parsol 1789(登録商標)(ROCHE研究所)
MCX=Parsol MCX(登録商標)(ROCHE研究所)
図1は化合物WP89、WP96、WP100、WP104、WP107、WP135、WP144、WP149およびWP151によるUV−AとUV−Bの吸収スペクトルを示している。
図2は化合物WP35、WP39、WP41、WP52およびWP30によるUV−AとUV−Bの吸収スペクトルを示している。
図3は化合物WP76によるUV−AとUV−Bの吸収スペクトルを示している。
実施例1:1,2−ビス(4−メトキシフェニル)−エタン−1,2−ジオンの合成(1)
Figure 2007536354
アニソール(10.8g、100mmol)と塩化アルミニウム(33.33g、250mmol)の混合物に、0℃の塩化オキサリル(4.71ml、55.2mmol)をゆっくり加えた。混合物を室温で4時間にわたって撹拌した。冷却後、混合物を冷水に入れ、ジクロロメタンで抽出した。集められた有機相を2NのHCl、次いでブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過し、減圧下で濃縮した後、残留物をエタノール中で再結晶化させた。生じた沈殿物は濾過し、エタノールで数回洗浄し、乾燥させることで、9.80g(66%)の純粋な生成物が黄色固体の形状で得られた。δH(200MHz、CDCl3)3.93(s;6H)、6.99(d;J7.8;4H)、7.99(d;J7.8;4H)。
実施例2:テレフタルイミド酸ジエチル(WP18)の合成(2)
Figure 2007536354
0℃に冷却された無水エタノール(250ml)中のテレフタロニトリル(12.81g;100mmol)の懸濁液に対し、18時間にわたってHClガスによるバブリングを行い、この時間の間に温度を室温まで上げた。そして、得られた白色固体(27.5gのジクロロハイドレートの塩)を濾過し、エタノールで洗浄した。0℃の最小限の水に溶解したこの塩の中和は、アルカリ性pHになるまでカリウム溶液(水相で15%)を加えて行った。濾過し、水とペンタンによって連続して洗浄し、乾燥させた後に白色固体(収率>90%)が得られた。mp158−161℃;δH(300MHz、CDCl3)1.43(t:J7.2;6H)、4.32(q;J7.2;4H)、7.79(s、4H);SM(エレクトロスプレー)m/z222(40%)、221(MH+、100%)、193(M−CH=CH2、42%)。
実施例3:テレフタルアミドラゾン(WP29)の合成(2)
Figure 2007536354
無水エタノール(75mL)中の、実施例2にしたがって調製したWP18(9.92g;45.035mmol)の懸濁液に、ヒドラジン一水和物(6.55mL;135mmol)を10分間で加えた。溶剤は急速に均質化し、そして黄色い沈殿物がゆっくり形成された。24時間後、沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、6.838g(79%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、D2O)7.66(s;4H)。
実施例4:1,4−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ベンゼン(WP30)の合成(3)
Figure 2007536354
エタノール(100mL)中のベンジル(2.455g、11.67mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(1.00g、5.203mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、2.587g(92%)の黄色固体が得られた。mp=321℃;δH(300MHz、DMSO−d、120℃)7.42−7.52(m;12H)、7.62(m;4H)、7.71(m;4H)、8.81(s;4H);δC(75MHz、DMSO−d、120℃)129.2(1)、129.3(1)、130.2(1)、130.3(1)、130.5(1)、131.4(1)、136.5(0)、136.6(0)、138.4(0)、156.5(0)、156.9(0)、161.3(0);MS(ナノスプレー)m/z1081(2M+H+、22%)、541(MH+、41%)。
実施例5:4,4’−ジヒドロキシベンジル(WP32)の合成(4)
Figure 2007536354
窒素雰囲気下における、実施例1にしたがって調製した1,2−ビス(4−メトキシフェニル)−エタン−1,2−ジオン(7.275g;26.91mmol)とピリジンヒドロクロレート(15.55g、134.5mmol)の混合物を2日にわたって180℃で加熱した。室温に戻った後、溶剤をエチルアセテートと水によって希釈した。水相をエチルアセテートで抽出し、集められた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(10/1から2/1の石油エーテル/エチルアセテート)によって精製することで、5.789g(89%)の白色固体が得られた。δH(300MHz、MeOH−d)6.91(d;J9.0;4H)、7.82(d;J9.0;4H)。
実施例6:2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エチルのp−トシレート(WP33)(5)
Figure 2007536354
テトラエチレングリコールモノメチルエーテル(3.00g、14.406mmol)と、THF(33mL)と水(4mL)で希釈したソーダ(0.865g、21.6mmol)の0℃に冷却された混合物に、THF(4mL)中のp−トルエンスルホン酸クロリド(3.021g、15.8mmol)の溶液をゆっくり加えた。0℃での3時間の撹拌の後、溶剤を冷水(10mL)に入れ、ジクロロメタンで希釈した。水相をジクロロメタンで抽出し、集められた有機相を水、次いでNaCl飽和溶液で洗浄し、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(1/1から1/4の石油エーテル/エチルアセテート)によって精製することで、4.234g(82%)の無色のオイルが得られた。文献と同一のδH(300MHz、CDCl3)である。
実施例7:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジヒドロキシ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP35)の合成
Figure 2007536354
エタノール(20mL)中の、実施例5にしたがって調製したWP32(600mg、2.47mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(190mg、0.991mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、479mg(80%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO−d、25℃)6.79−6.84(m;8H)、7.44(d;J8.4;4H)、7.58(d;J8.4;4H)、8.71(s;4H)、10.03(sl、4H);MS(ナノスプレー)m/z605(MH+、53%)。
実施例8:1,2−ビス−[4−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)フェニル]−エタン−1,2−ジオン(WP36)の合成
Figure 2007536354
DMF(50mL)中の、実施例6にしたがって調製したトシレートWP33(3.737g、10.3mmol)の溶液に、実施例1にしたがって調製した1,2−ビス(4−メトキシフェニル)−エタン−1,2−ジオン(1.135g、4.687mmol)、次いで、炭酸カリウム(3.239g、23.4mmol)を連続して加えた。混合物を50℃で4時間にわたって撹拌した。室温に戻った後、溶剤を冷水に入れ、エチルアセテートによって数回抽出した。集められた有機相をNaHCO3飽和溶液で数回洗浄し、次いで、ブラインで洗浄した。MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した後、得られた残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(エチルアセテート、次いで1%から1.5%のジクロロメタン/メタノール)によって精製することで、1.568g(54%、最適化していない)の黄色のオイルが得られた。δH(300MHz、CDCl3)3.36(s;6H)、3.51(m;4H)、3.51−3.71(m;20H)、3.87(m、4H)、4.19(m、4H)、6.97(d、J8.8;4H)、7.92(d、J8.8;4H)。MS(エレクトロスプレー)m/z623(MH+、100%)。
実施例9:1,2−ビス−(4−オクタデシルオキシ−フェニル)−エタン−1,2−ジオン(WP37)の合成(6)
Figure 2007536354
DMF(50mL)中の、実施例1にしたがって調製した1,2−ビス(4−メトキシフェニル)−エタン−1,2−ジオン(2.00g;8.25mmol)の溶液に、ソーダ(726mg;18.1mmol)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、1−ヨードオクタデカン(9.4g;24.7mmol)を1分間かけて加えた。60℃で3時間撹拌した後、溶剤を冷却した。得られた沈殿物を濾過し、DMF、次いでエタノールで連続して洗浄し、真空下で乾燥させることで、3.792g(61%)の白色固体が得られた。mp87℃;δH(300MHz、C66)0.90(t;J6.0;6H)、1.18−1.42(m;60H)、1.51(m、4H)、3.46(t;J6.5;4H)、6.64(d;J9.0;4H)、8.09(d;J9.0;4H);MS(エレクトロスプレー)m/z1493(2M+H+、5%)、747(MH+、26%)。
実施例10:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジ−オクタデシルオキシ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP38)の合成
Figure 2007536354
実施例9にしたがって調製したWP37(1.71g、22.88mmol)の溶液に、エタノール(20mL)中の、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(200mg、1.04mmol)を一度に加えた。溶剤は還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄し、次いで、シリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(トルエン、そして1%から2%のトルエン/メタノール)によって精製することで、1.409g(84%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、C66)0.91(m;6H)、1.18−1.42(m;120H)、1.51(m、8H)、3.60(m;8H)、6.75(d;J9.0;4H)、6.81(d;J9.0;4H)、7.71(d;J9.0;4H)、7.73(d;J9.0;4H)、9.22(s、4H);MS(エレクトロスプレー)m/z1615(MH+、64%)、1614(75%)、890(100%)。
実施例11:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジメチル)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP39)の合成
Figure 2007536354
エタノール(140mL)中の4,4’−ジメチルベンジル(4.091g、17.16mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(1.50g、7.804mmol)を一度に加えた。溶剤は還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、4.42g(95%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO−d、120℃)2.50(s、12H)、7.27(m;8H)、7.52(d;J8.0;4H)、7.61(d;J8.0;4H)、8.78(s;4H);MS(ナノスプレー)m/z1789(3M+H+、65%)、1193(2M+H+、57%)、597(MH+、49%)。
実施例12:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジメトキシ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP40)の合成
Figure 2007536354
エタノール(140mL)中の、実施例1にしたがって調製した1,2−ビス(4−メトキシフェニル)−エタン−1,2−ジオン(5.273g、19.5mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(1.50g、7.804mmol)を一度に加えた。溶剤は還流させて30時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、ジクロロメタンおよびジエチルエーテルで連続して洗浄し、そして乾燥させることで、4.087g(80%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO−d、120℃)3.86(s、12H)、7.02(m;8H)、7.58(d;J7.8;4H)、7.71(d;J8.7;4H)、8.77(s;4H);MS(ナノスプレー)m/z661(MH+、8%)、332(55%)。
実施例13:1,4−ビス[5,6−(4,4’−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP41)の合成
Figure 2007536354
エタノール(7mL)中の、実施例8にしたがって調製したWP36(524mg;0.842mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(64mg;0.337mmol)を一度に加えた。溶剤は還流させて30時間にわって加熱した。室温に戻った後、溶剤を減圧下で濃縮し、残留物を直接シリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(エチルアセテート、そして2%から6%のエチルアセテート/メタノール)によって精製することで、350mg(76%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、CDCl3)3.37(s;12H)、3.54(m;8H)、3.60−3.74(m;40H)、3.88(m、8H)、4.18(m、8H)、6.93(m、8H)、7.60(d、J8.8;4H)、7.92(d、J8.8;4H);8.82(s:4H);δC(75MHz、CDCl3)58.9(3)、67.3(2)、67.4(2)、69.4(2)、69.5(2)、70.4(2)、70.5(2)、70.7(2)、71.8(2)、114.5(1)、114.6(1)、128.0(1)、128.1(1)、128.4(1)、130.6(1)、131.4(1)、137.5(1)、154.2(0)、154.7(0)、159.9(0)、160.1(0)、160.9(0);MS(エレクトロスプレー)m/z1387(M+Na+、24%)、1366(MH+、100%)。
実施例14:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジブロモ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP52)の合成
Figure 2007536354
エタノール(20mL)中の4,4’−ジブロモベンジル(1.149g、3.12mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(200mg、1.040mmol)を一度に加えた。溶剤は還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、ジクロロメタンそしてジエチルエーテルで連続して洗浄し、そして乾燥させることで、757mg(85%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO−d、120℃)7.56−7.69(m;8H)、7.80−7.88(m;8H)、8.80(s;4H)。
実施例15:4−ブロモドデカノイルベンゼン(WP59)の合成(7)
Figure 2007536354
ブロモベンゼン(60g、382.1mmol)と塩化アルミニウム(30.57g、229.3mmol)の混合物に、塩化ドデカノイル(44.1mL、191.1mmol)をゆっくり加えた。混合物を一時間にわたって50℃で撹拌した。冷却後、該混合物を冷水に入れ、ジクロロメタンで抽出を行った。集められた有機相を2NのHCl、次いでブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムの上で乾燥させた。濾過し、減圧下で濃縮した後、残留物を再びエタノールに入れた。生じた沈殿物は濾過し、エタノールで数回洗浄し、乾燥させることで、36.9g(57%、最適化されていない)の純粋な生成物が白色固体の形状(再結晶化ではない)で得られた。文献と同一の分析である。
実施例16:4−ブロモドデシルベンゼン(WP60)の合成(7)
Figure 2007536354
トリ(エチレン・グリコール)(180mL)中の、実施例15にしたがって調製されたWP59(36.5g、108.87mmol)の溶液に、ヒドラジン一水和物(23.6mL、4.5eq)を加え、そして炭酸カリウム(24.3g、4eq)を加えた。混合物を還流させて約15時間にわたって撹拌した。冷却後、該混合物を濃縮HClで酸化させた水に入れ、そしてジクロロメタンで抽出を行った。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(100%のペンタン)によって精製することで、21.2g(60%、最適化していない)の無色のオイルが得られた。文献と同じ分析である。
実施例17:イソフタルイミド酸ジエチル(WP73)の合成
Figure 2007536354
0℃に冷却された乾燥1,4−ジオキサン(100mL)/無水エタノール(14.6mL)混合物中のイソフタロニトリル(12.81g;100mmol)の懸濁液に、48時間にわたってHClガスのバブリングを行い、この時間の間に温度を室温まで上げた。補足的な4日間の撹拌後、得られた白色固体(約28グラムのジクロロハイドレートの塩)を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄した。ジエチルエーテルの中で懸濁しているこの塩の中和は、炭酸カリウム(30重量%)の水溶液をアルカリ性pHになるまでゆっくり加えて行った。有機相を分離し、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、白色固体が得られた(収率>90%)。δH(300MHz、CDCl3)1.44(t;J6.9;6H)、4.32(q;J6.9;4H)、7.47(t;J7.5;1H)、7.86(d;J7.5;2H)、8.16(s、1H);SM(エレクトロスプレー)m/z221(MH+、100%)。
実施例18:イソフタルアミドラゾン(WP75)の合成(8)
Figure 2007536354
0℃に冷却された乾燥アセトニトリル(18mL)中の、実施例17にしたがって調製したイソフタルイミド酸ジエチルWP73(1.0g;4.53mmol)の懸濁液に、ヒドラジン一水和物(485μL;9.98mmol)を10分間かけて加えた。48時間の撹拌の後、形成された沈殿物を濾過し、アセトニトリルで洗浄し、乾燥させることで、630mg(72%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、D2O)7.50(t;J7.3;1H)、7.67(d;J7.3;2H)、7.80(s、1H);SM(D2O溶液)(EI)m/z199(100%)。
実施例19:1,3−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ベンゼン(WP76)の合成
Figure 2007536354
エタノール(60mL)中のベンジル(1.491g、7.09mmol)の溶液に、実施例18にしたがって調製したWP75(620mg、3.225mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて20時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、1.488g(85%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO−d、120℃)7.42−7.52(m;12H)、7.61(d;J1.2;4H)、7.63(d;J1.5;4H)、7.90(t;J7.3;1H)、8.81(d;J7.3;2H)、9.77(s;1H);MS(エレクトロスプレー)m/z1081(2M+H+、74%)、541(MH+、100%)、175(88%)。
実施例20:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジフロロ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP89)の合成
Figure 2007536354
エタノール(20mL)中の4,4’−ジフルオロベンジル(769mg、3.12mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(200mg、1.040mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、真空下で乾燥させることで、541mg(85%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO−d、120℃)7.56−7.69(m;8H)、7.80−7.88(m;8H)、8.80(s;4H)。MS(エレクトロスプレー)m/z613(MH+、100%)、178(34%)。
実施例21:1,2−ビス−(4−ヘキシルフェニル)−エタン−1,2−ジオン(WP94)の合成
Figure 2007536354
s−BuLi(シクロヘキサン中に1.3M、5.4mL、7.02mmol)の溶液を、−78℃で窒素雰囲気下にあるTHF(9mL)中の4−ブロモ−n−ヘキシルベンゼン(1.68g、7.02mmol)の溶液にゆっくり加えた。一時間の撹拌後、混合物を、カニューレを用いて、−40℃に冷却されたTHF(11mL)中の、1,4−ジメチルピペラジン−2,3−ジオン(450mg、3.166mmol)の懸濁液に移動させた。室温に戻った後、溶剤を15時間にわたって撹拌し、5mLの2NのHClで処理した。ジクロロメタンで希釈し、撹拌した後、有機相を分離し、2NのHCl、次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウムの上で乾燥させた。濾過と濃縮の後、残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(100/0;4/1;3/1;2/1でのペンタン/エチルアセテート)によって精製することで、820mg(68%)の黄色いオイルが得られた。δH(300MHz、CDCl3)0.87(t;J6.6;6H)、1.20−1.40(m;12H)、1.50−1.70(m、4H)、2.67(t;J7.5;4H)、7.30(d;J8.4;4H)、7.87(d;J8.4;4H);MS(IC)m/z379(MH+、100%)。
実施例22:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジヘキシル)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP96)の合成
Figure 2007536354
エタノール(5mL)中の、実施例21にしたがって調製したWP94(187mg、0.49mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(43mg、0.22mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させることで、144mg(74%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、CDCl3)0.88(m;12H)、1.20−1.40(m;24H)、1.45−1.70(m、8H)、2.65(t;J7.8;8H)、7.18(m;8H)、7.57(d;J8.4;4H)、7.65(d;J7.8;4H);MS(エレクトロスプレー)m/z1754(2M+H+、33%)、877(MH+、100%)。
実施例23:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジクロロ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP100)の合成
Figure 2007536354
エタノール(3mL)中の4,4’−クロロベンジル(75mg、0.27mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(24mg、0.122mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、真空下で乾燥させることで、黄色固体が得られた(収率は計算していない)。δH(300MHz、DMSO−d、120℃)7.50−7.60(m;12H)、7.69(d;J8.4;4H)、8.81(s;4H)。
実施例24:1,2−ビス−(4−tert−ブチル−フェニル)−2−ヒドロキシ−エタノン(WP101)の合成
Figure 2007536354
メタノール(300mL)/水(40mL)の混合物中の4−tert−ブチルベンズアルデヒド(115g、708.9mmol)の溶液に、水(14mL)中のシアン化カリウム(4.61g、70.89mmol)の溶液をゆっくり加えた。混合物を90℃で40時間にわたって撹拌した。冷却後、メタノールを減圧下で濃縮し、残留物を再びジクロロメタンと水の中に入れた。ジクロロメタンで三回の抽出を行った後、集めた有機相を硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。そしてペンタン(約800mL)を加え、生じた沈殿物を濾過し、ペンタンで数回洗浄し、乾燥させることで、55.23g(49%、最適化していない)の純粋な生成物が白色固体の形状で得られた。文献と同じ分析である。
実施例25:1,2−ビス(4−tert−ブチル−フェニル)−エタン−1,2−ジオン(WP103)
Figure 2007536354
乾燥ジクロロメタン(350mL)中の、0℃に冷却された実施例24にしたがって調製したWP101(12g、37.037mmol)の溶液を、ジクロロメタン(100mL、約46.29mmol)中のデス・マーチン・ペルヨージナンの15重量%溶液に10分間かけて加えた。混合物を一晩撹拌し、ジクロロメタンによって希釈し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で処理した。10分間の撹拌の後、有機相を分離し、水相をジクロロメタンで抽出した。集めた有機相を塩化ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲル上でフラッシュ・クロマトグラフィ(4/1から1.5/1のペンタン/ジクロロメタン)によって精製することで、10.78g(90%)の、高真空下で固体化する黄色いオイルが得られた。文献と同一の分析である。
実施例26:1,4−ビス[5,6−(4,4’−4−ジ−tert−ブチル)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP104)の合成
Figure 2007536354
エタノール(250mL)中の、実施例25したがって調製されたWP103(10.78g、33.47mmol)の懸濁液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(2.924g、15.217mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させることで、10.56g(93%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、CDCl3)1.35(s、36H)、7.42(m;8H)、7.63(d;J8.1;4H)、7.71(d;J8.4;4H)、8.85(s;4H);MS(エレクトロスプレー)m/z1789(3M+H+、65%)、1530(2M+H+、71%)、765(MH+、100%)。
実施例27:1,2−ビス−(4−ドデシルフェニル)−エタン−1,2−ジオン(WP105)の合成(7)
Figure 2007536354
−78℃に冷却され、窒素雰囲気にある30mLの乾燥THFとs−BuLi(シクロヘキサン中に1.3M、47.7mL、62.065mmol)の溶液に、THF(80mL)中の、実施例16にしたがって調製した4−ブロモ−ドデシルベンゼンWP60(20.19g、62.065mmol)の溶液をゆっくり加えた。一時間の撹拌後、混合物を、−40℃に冷却されたTHF(2.7mL)中の1,4−ジメチルピペラジン−2,3−ジオン(107mg、0.7539mmol)の懸濁液にカニューレを用いて移動させた。溶剤を15時間にわたって撹拌し、そして2NのHClで処理した。ジクロロメタンで希釈し、撹拌した後、有機相を分離し、2NのHCl、次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウムの上で乾燥させた。濾過と濃縮の後、残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(100/0;10/1;4/1;3/1;2/1でのペンタン/エチルアセテート)によって精製することで、2.77g(18%)の黄色いオイルが得られた。文献と同一の分析である。
実施例28:1,4−ビス[5,6−ビス(4−ドデシルフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP107)の合成
Figure 2007536354
エタノール(70mL)中の、実施例27にしたがって調製したWP105(1.649g、3.147mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(275mg、1.431mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させることで、1.38g(80%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、CDCl3)0.87(m;12H)、1.20−1.40(m;72H)、1.50−1.70(m;8H)、2.63(t;J7.5;8H)、7.20(m;8H)、7.57(d;J8.1;4H)、7.65(d;J8.4;4H);MS(エレクトロスプレー)m/z1213.9(MH+、100%)。
実施例29:ビフェニル−4,4’−ジエチルジカルボキシイミデート(WP129)の合成
Figure 2007536354
0℃に冷却された無水エタノール(30ml)中のテレフタロニトリル(2.5g;12.24mmol)の懸濁液に、24時間にわたってHClガスのバブリングを行い、この時間の間に温度を室温まで上げた。そうして得られた白色固体を濾過し、エタノールで洗浄した。0℃の最小限の水に溶解したこの塩の中和は、アルカリ性のpHになるまで、0℃のK2CO3(30重量%)溶液を加えることで行った。得られた白色固体をジクロロメタンに溶かした。水相を分離し、そして有機相をMgSO4の上で乾燥させ、濾過し、濃縮することで、白色固体(収率>90%)が得られた。δH(300MHz、CDCl3)1.44(t;J7.2;6H)、4.34(q;J7.2;4H)、7.63(d、J8.7;4H)、7.83(d、J8.7;4H)。
実施例30:4−(1−オキソ−4−メチル−ペンチル)ブロモベンゼン(WP132)の合成(9)
Figure 2007536354
4−吉草酸メチル(15g、129.1mmol)と塩化チオニル(10.8mL、148mmol)の混合物を還流させて90分間加熱した。塩化チオニルの余剰分は減圧下で蒸発させ、残留物を48mLのブロモベンゼンに再び入れた。0℃に冷却した後、無水塩化アルミニウム(13.8g、103.5mmol)を溶液に加えた。混合物を室温で80時間にわたって撹拌し、冷水の添加、次いで、濃縮した20mLのHClの添加によって処理した。有機相を分離し、水相をEt2Oによって抽出した。集められた有機相を、水、次いで塩化ナトリウムの飽和溶液によって連続して洗浄し、MgSO4の上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物は、a)蒸留(約80℃/0.01mm)によって、あるいは、b)シリカゲル上でのクロマトグラフィ(ペンタン100%次いで10/1でのペンタン/エチルアセテート)によって精製し、その後、濾過、水による洗浄および乾燥を行うことで、20.337g(62%、最適化していない)の無色の固体が得られた。文献と同一の分析である。
実施例31:4−(1,1,4−トリメチル−ペンチル)ブロモベンゼン(WP133)の合成(10)
Figure 2007536354
窒素雰囲気下にあり、0℃に冷却されたクロロベンゼン(4mL)と水(100μL)の中の、実施例30にしたがって調製したケトンWP132(2.675g、10.49mmol)の溶液に、ヘキサン(10.5mL、2eq)中の、2Mのトリメチルアルミニウムの溶液をゆっくり加えた。次に、ヘキサンを蒸留し、溶液を還流させ80時間にわたって加熱した。冷却後、混合物を、水、次いで2NのHClをゆっくり加えることで処理し、塩が溶解するまで加熱した。冷却後、混合物に対しEt2Oによって数回の抽出を行った。集められた有機相を、水、次いでNaClの飽和溶液によって連続して洗浄し、硫酸マグネシウムの上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。それから残留物を蒸留する(約100℃/0.16mm)ことで生成物の混合物が得られ、該混合物を10mLのジクロロメタンに溶解させ、1.0gのm−CPBAによって処理し、12時間にわたって撹拌した。減圧下での濃縮後、残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィ(ペンタン100%)によって精製することで、1.143g(40%、最適化していない)の無色の液体が得られた。文献と同じ分析である。
実施例32:ビス−アミドラゾン(WP134)の合成
Figure 2007536354
無水エタノール(7mL)中の、実施例29によって調製したWP129(1.296g;4.37mmol)の懸濁液に、ヒドラジン一水和物(637μL;13.1mol)を10分間かけて加えた。24時間の撹拌後、沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、1.077g(92%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO)5.00(brs;4H)、5.62(s、4H)、7.66(d;J8.7;4H)、7.78(d;J8.7;4H)。MS(エレクトロスプレー)m/z269(MH+、100%)。
実施例33:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ジフェニル(WP135)の合成
Figure 2007536354
エタノール(20mL)中のベンジル(589mg、2.79mmol)の溶液に、実施例32にしたがって調製したWP134(300mg、1.12mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、548mg(80%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、DMSO−d、120℃)7.40−7.57(m;12H)、7.60(m;4H)、7.68(m;4H)、8.10(d;4H)、8.77(d;4H)。MS(エレクトロスプレー)m/z617(MH+、10%)、457(26%)、190(100%)。
実施例34:1,2−ビス−[4−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−フェニル]−エタン−1,2−ジオン(WP141)の合成
Figure 2007536354
DMF(75mL)中の、実施例5にしたがって調製したWP32(3.00g;12.4mmol)の溶液に、ソーダ(1.24g;30.8mmol)を加えた。混合物を室温で5分間撹拌し、2−エチルヘキシル臭化物(6.6mL;37.1mmol)を1分間で加えた。60℃での60時間の撹拌後、溶剤を冷却した。混合物を冷水に入れ、エチルアセテートによって抽出を行った。有機相を二炭酸ナトリウムの飽和溶液によって数回洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(100%のペンタン、次いで、23/1でのペンタン/エチルアセテート)によって精製することで、4.879g(85%)の黄色液体が得られた。δH(300MHz、CDCl3)、0.90(m;12H)、1.25−1.35(m;8H)、1.45(m;8H)、1.75(m、2H)、3.91(d;J6.0;4H)、6.94(d;J9.0;4H)、7.92(d;J9.0;4H);;MS(エレクトロスプレー)m/z954(2M+H+、100%)、467(MH+、33%)。
実施例35:1,4−ビス−[5,6−ビス(4,2−エチルヘキシルオキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP144)の合成
Figure 2007536354
エタノール(40mL)中の、実施例34にしたがって調製したWP141(1.821g、1.52mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(300mg、1.56mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いでジエチルエーテルで連続して洗浄し、乾燥させることで、1.452g(88%)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、CDCl3)0.90(m;24H)、1.25−1.60(m;32H)、1.74(m、4H)、3.89(d;J6.0;8H)、6.92(m、8H)、7.63(d;J8.4;4H)、7.74(d;J8.4;4H)、8.82(s、4H)。MS(エレクトロスプレー)m/z1053(MH+、100%)。
実施例36:1,2−ビス−[4−(1−メチル−ヘプチルオキシ)−フェニル]−エタン−1,2−ジオン(WP145)の合成
Figure 2007536354
DMF(6mL)中の、実施例5にしたがって調製したWP32(286mg;1.184mmol)の溶液に、炭酸カリウム(900mg;7.1mmol)を加え、次いで、(S)−2−オクチル・トシレート(10)(740mg、2.6mmol)を加えた。50℃での15時間の撹拌後、溶剤を冷却し、冷水に入れ、エチルアセテートで抽出を行った。有機相を二炭酸ナトリウムの飽和溶液で数回洗浄し、硫酸ナトリウムの上で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(100%のペンタン、次いで、20/1のペンタン/エチルアセテート)によって精製することで、406mg(74%)の黄色オイルが得られた。δH(300MHz、CDCl3)0.80−0.93(m;6H)、1.20−1.40(m;12H)、1.31(d;J.6;6H)、1.55(m、4H)、1.73(m、4H)、4.46(m;2H)、6.91(d;J9.3;4H)、7.92(d;J9.3;4H);;MS(エレクトロスプレー)m/z955(2M+Na+、100%)、467(MH+、56%)。
実施例37:1,4−ビス[5,6−ビス(4,1−メチルヘプチルオキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP149)の合成
Figure 2007536354
エタノール(8mL)中の、実施例36にしたがって調製したWP145(398mg;0.85mmol)の溶液に、実施例3にしたがって調製したテレフタルアミドラゾンWP29(69mg、0.355mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノール、次いで冷たいペンタンによって連続して洗浄し、乾燥させることで、黄色固体が得られた(収率は計算していない)。δH(300MHz、CDCl3)0.80−0.95(m;12H)、1.20−1.53(m;24H)、1.31(d;J.6;12H)、1.60(m、8H)、1.75(m、8H)、4.42(m;4H)、6.88(d;J9.0;4H)、6.91(d;J9.0;4H)、7.63(d;J9.0;4H)、7.73(d;J9.0;4H)、8.82(s、4H)。MS(エレクトロスプレー)m/z1053(MH+、100%)。
実施例38:1,2−ビス−[4−(1,1,4−トリメチル−ペンチル)−フェニル]−エタン−1,2−ジオン(WP150)の合成
Figure 2007536354
s−BuLi溶液(シクロヘキサン中に1.3M、2.9mL、3.71mmol)を、−78℃で窒素雰囲気下にある無水THF(4.6mL)中の、実施例31にしたがって調製されたWP133(1.0g、3.71mmol)の溶液にゆっくり加えた。一時間撹拌し、その間に3mLの補助的なTHFを加えた後、混合物を約0℃に加熱し、そして、0℃に冷やされたTHF(6mL)における1,4−ジメチルピペラジン−2,3−ジオン(240mg、1.688mmol)の懸濁液にカニューレを用いて移動させた。室温に戻った後、溶剤を3時間撹拌し、そして、2NのHClによって処理した。Et2Oによって希釈した後、有機相を分離し、水相をEt2Oによって2回抽出した。集められた有機相を、水、そしてNaClの飽和溶液によって洗浄し、硫酸マグネシウムの上で乾燥させた。濾過し、濃縮した後、残留物をシリカゲル上でのフラッシュ・クロマトグラフィ(100/0;6/1;4/1でのペンタン/エチルアセテート)によって精製することで、523mg(71%、最適化していない)の黄色オイルが得られた。δH(300MHz、CDCl3)0.80(d;J6.0;12H)、0.85−0.97(m;4H)、1.3(s、12H)、1.40(sept.;J6.0;2H)、1.55−1.70(m、4H)、7.45(d;J8.7;4H)、7.91(d;J8.7;4H)。
実施例39:ビス(4−(1,1,4−トリメチルペンチル)フェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン(WP151)の合成
Figure 2007536354
エタノール(10mL)中の、実施例38にしたがって調製したWP150(520mg、1.196mmol)の溶液に、テレフタルアミドラゾン(104mg、0.544mmol)を一度に加えた。溶剤を還流させて15時間にわたって加熱した。室温に戻った後、得られた沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥させることで、348mg(65%、最適化していない)の黄色固体が得られた。δH(300MHz、CDCl3)0.81(d;J6.0;24H)、0.90−0.10(m;8H)、1.31(s、24H)、1.40(sept.;J6.0;4H)、1.53−1.70(m、8H)、7.33(d;J8.7;4H)、7.34(d;J8.7;4H)、7.58(d;J8.7;4H)、7.66(d;J8.7;4H)。MS(エレクトロスプレー)m/z1978(2M+H+、30%)、989(MH+、100%)。
合成物の参考文献:
(1)G.Pitet、H.Cousse、G.Mouzin,『Boll.Chim.Farm.』1980、119、469
(2)F.Lu、Y.Wang、L.Xing、『Gaofenzi Tongxun』1981、5、319
(3)X.Yi、G.Wu、F.Lu A.Tang、『J.Appl.Polym.Sci』2001、907、82
(4)H.Simburger、W.Kern、K.Hummel、C.Hagg、『Polym.』2000、41、7883
(5)L.Brunsvelt、H.Zhang、M.Glasbeek、J.A.J.M.Vekemans、E.W.Meijer、『J.Am.Chem.Soc.』2000、122、6175
(6)T.Tagusari、Y.Honda、『Jpn.Kokai Tokkyo Koho』1992、日本国特許第04279546号明細書
(7)M.Wehmeier、M.Wagner、K.Mullen、『Chem.Eur.J.』、2001、7、2197
(8)T.Shono、M.Masahiro、S.Matsumura、N.Asano、『Jpn.Tokkyo Koho』1968、日本国特許第43015992号明細書
(9)米国特許第5202471号明細書、1993
(10)M.S.Alnajjar、H.G.Kuivila、『J.Am.Chem.Soc.』1985、107、422。
ここ以降、本発明の対象である化合物について、以下の市販のフィルターとの比較において行われた物理化学的研究を示すこととする。
PARSOL 1789(登録商標):
Figure 2007536354
PARSOL MCX(登録商標):
Figure 2007536354
TINOSORB S(登録商標):
Figure 2007536354
TINOSORB M(登録商標):
Figure 2007536354
実施例40:生成物のスペクトルの特徴:モル減衰係数と比吸光度。
モル減衰係数(ε)の計算はBeer−Lambertの法則に基づいて行われた。
Figure 2007536354
該式において、
A=吸光度
0=入射光の強度
I=透過光の強度
ε=M-1×cm-1を単位とするモル減衰係数(またはモル吸光係数)
l=cm単位の槽の長さ
c=mol×L-1単位の濃度
モル減衰係数は生成物の所与の質量との比較で表示することもできる。このとき、所与の生成物の同じ量について減衰係数の間で比較を行うことができる。この量は1重量%である。モル減衰係数はこのとき比吸光度(A1% 1cm)になる。
比吸光度は以下のように表される。
Figure 2007536354
該式において、
1% 1cm=比吸光度、
ε=モル減衰係数、
M=モル質量である。
10μg×ml-1の濃度である市販フィルターとの比較における化合物のスペクトルの特徴は表2−1および表2−2にまとめられている。
操作方法:生成物は10μg×ml-1の濃度であるエチルアセテートに溶かした。スペクトルは290nmと400nmの間における複光束分光計(Varian CARY 50 Scan)を用いて測定された。
Figure 2007536354
Figure 2007536354
実施例41:
試験した生成物を、290nmから400nmの領域におけるUVAとUVBのスペクトル分布にしたがって分類した。
該生成物をスペクトル分布に応じて区別することができる。すなわち、
狭スペクトルの生成物:
・280nmと320nmの間に含まれるゾーン(UVB)を吸収する生成物、
・320nmと400nmの間に含まれるゾーン(UVA)を吸収する生成物、
広スペクトルの生成物:
・UVB(280nm〜320nm)およびUVA−II(380nm〜360nm)を吸収する生成物、
・UVBとUVA(280nm〜400nm)をカバーする生成物である。
実施例41−1:化学式(I)による化合物のスペクトル分布
WP89、WP96、WP100、WP104、WP107、WP135、WP144、WP149、WP151、WP35、WP39、WP41、WP52およびWP30はUVBおよびUVAを吸収する(図1および図2参照)。
WP76はUVBを吸収する(図3参照)
実施例41−2:
表3は試験した化合物のスペクトル分布をまとめている。
Figure 2007536354
実施例42:化学溶剤におけるインビトロでの太陽光線保護指数(SPF)の評価
生成物の太陽光線保護の効率をインビトロで判定する方法は、溶液状のフィルターの吸収スペクトル、または、肌の隆起をシミュレートすることを目的とした基質に適用した生成物の吸収スペクトルを、透過光の分光光度計によって測定することからなる。次に、UVB光線、UVA光線または両方の光線に対する効率、あるいは、皮膚反応に対する影響を、考えられる悪影響についてのUV放射線の作用スペクトルを考慮に入れて、または入れずに、計算することで判定する。
1990年代から実用されているSayre/AginおよびDiffey/Robsonの方法は、積分球を備えた分光光度計を用いて、290nmから400nmまでの推移を5nm刻みで比較測定することを奨めるものであり、サンプルは、安定し、UVスペクトル全体をカバーすること(キセノンはフィルタリングされない)を知られている光源のUV放射を受ける。
計算によって評価するためのDiffey and Robsonは紅斑反応である。式は以下の通りである。
Figure 2007536354
E(λ)=頂点角度20°にある北緯40°での太陽についてW×m-2×nm-1を単位とするスペクトル放射。
ε=紅斑化能力。
Figure 2007536354
N(λ)=所定の波長に対する値の数字。
Diffey and Robsonの式によって、290nmと400nmの間における透過光の測定に基づいてSPFを判定することが可能になっている。透過光は10μg×ml-1の濃度であるエチルアセテート中の溶液において、UV−可視光線の分光光度計(Varian CARY 50 Scan)を用いて測定される。
Figure 2007536354
T(λ)=波長λでの透過光。
実施された測定の結果は表5にまとめられている。
Figure 2007536354
実施例43:化学溶剤における溶液状での光安定性に関する研究。
Suntest CPS+(ATLAS、Linsengenicht/Altenhasslan、Germany)を用いた。Suntestによって太陽光スペクトルを再現すること、したがって、望まれる時間に、天候の制約を受けずに室内での曝露が行えるようになっている。
MED(最小紅斑用量)の調節:
太陽光シミュレータによる照射は分光放射計(MSS2044、Bielefeld、Germany)を用いてきめ細かに測定された。UVBの強度とUVAの強度はそれぞれ0.49mW/cm2と6.32mW/cm2であった。COLIPAによって定義されているMEDの値は、UV全体で5.6J/cm2である(22)。UV全体(UVA+UVB)はランプ(出力460W/m2)によって放出されるエネルギーの14.8%に相当する。1MEDと同等の照射用量は、ランプによって放出される37.83J/cm2(全スペクトルにおいて)に対応する。
Suntestによる試験の長さは、
t=H/E、
という式によって計算され、ここで、
E:W/m2を単位とする照射エネルギー、
H:J/m2を単位とする放射線用量、
t:sを単位とする試験の長さである。
Suntestに対するMEDの調節と、3箇所の海水浴場の日照との対応が表6に示されている。
Figure 2007536354
操作方法:
化合物の溶液をメタノール中で500μg/mLの濃度に調製した。各溶液の50μL(25μgに相当)を結晶皿に置き、Suntestにおいて5、10および/または20MEDで放射線照射した。放射線照射しない対照を調製した(50μLの溶液を置き、2450mLのメタノールを加えた)。溶剤は放射線照射の際に蒸発するため、生成物を2.5mlのメタノールに再度入れた。放射線照射後、各溶液の吸収をUV−可視光線分光光度計(Varian CARY 50 Scan)で測定した。
化学式(I)の化合物の光安定性の測定結果は表7にまとめられている。
Figure 2007536354
実施例44:溶解度の研究
美容品で用いられる溶剤または賦形剤の溶解度の結果は表8にまとめられている。
Figure 2007536354
Figure 2007536354
Figure 2007536354
実施例45:定式化の例。
Figure 2007536354
化合物WP89、WP96、WP100、WP104、WP107、WP135、WP144、WP149およびWP151によるUVAとUVBの吸収スペクトルを示す図である。 化合物WP35、WP39、WP41、WP52およびWP30によるUVAとUVBの吸収スペクトルを示す図である。 化合物WP76によるUVAとUVBの吸収スペクトルを示す図である。

Claims (8)

  1. 一般化学式(I)による5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物であり、
    Figure 2007536354
    該化学式において、
    同一または異なっているR1、R2、R3、R4が、水素原子、フッ素原子、塩素原子または臭素原子、C1からC12の直鎖アルキル基または分岐アルキル基、ヒドロキシ基、C1からC18の直鎖アルコキシ基または分岐アルコキシ基、C1からC4のアルキルフラグメントと1から4の間に含まれる数のエトキシを伴うポリ(エトキシ)−アルコキシ基、アミノ基、もしくは、C1からC4のアルキルフラグメントを伴うモノアルキルアミノ基またはジアルキルアミノ基であり、
    Xが、オルトフェニレン基、メタフェニレン基またはパラフェニレン基、4,4’−ビフェニレン基、2,4−または2,6−または3,4−または3,5−ピリジニレン基、2,2’−ビピリジニレン基、メタフェニレンジアミノ基またはパラフェニレンジアミノ基、エチレンジアミノ基、2,2’−ピペラジニレン基、R4がフェニル基である化学式(R4CO)2によるジアシル基、3〜10の炭素原子のアルキル化された鎖、フェナントレンまたはアントラセンであり、
    1,4−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ベンゼン、2,4−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ピリジンおよび2,6−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ピリジンを除く化合物。
  2. 1、R2、R3、R4がパラ位にあるC1からC12の直鎖アルキル基または分岐アルキル基、または、パラ位にあるC1からC18の直鎖アルコキシ基または分岐アルコキシ基であり、そして、
    Xが4,4’−ビフェニレン基である、
    請求項1に記載の化学式(I)による5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物。
  3. WP35:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジヒドロキシ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP38:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジ−オクタデシルオキシ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP39:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジメチル)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP40:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジメトキシ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP41:1,4−ビス[5,6−(4,4’−(2−{2−[2−(2−メトキシ−エトキシ)−エトキシ]−エトキシ}−エトキシ)−)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP52:1,4−ビス−[5,6−(4,4’−ジブロモ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP76:1,3−ビス(5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル)ベンゼン、
    WP89:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジフルオロ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP96:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジヘキシル)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP100:1,4−ビス[5,6−(4,4’−ジクロロ)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP104:1,4−ビス[5,6−(4,4’−4−ジ−tert−ブチル)−ジフェニル−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP107:1,4−ビス[5,6−ビス(4−ドデシルフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP135:1,4−ビス−[5,6−(4,4’−ジフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ジフェニル、
    WP144:1,4−ビス−[5,6−ビス(4,2−エチルヘキシルオキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP149:1,4−ビス[5,6−ビス(4,1−メチルヘプチルオキシフェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    WP151:ビス(4−(1,1,4−トリメチルペンチル)フェニル)−1,2,4−トリアジン−3−イル]ベンゼン、
    から選ばれる、請求項1または請求項2に記載の5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物。
  4. 好ましくは組成物全体の重量に対して0.1重量%と20重量%の間に含まれる、美容的に受容可能な賦形剤との組み合わせで、請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の、少なくとも一つの5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物の有効量を含有する、UV−Aおよび/またはUV−Bおよび/またはUV−Cで活性のサンケア美容用組成物。
  5. さらに、UV−Aおよび/またはUV−Bおよび/またはUV−Cで活性の、一つまたは複数の太陽光フィルターを含んでいることを特徴とする、請求項4に記載のサンケア美容用組成物。
  6. 一般化学式(I)による5,6−ジフェニル−1,2,4−トリアジン化合物の利用であり、
    Figure 2007536354
    該化学式において、
    同一または異なっているR1、R2、R3、R4が、水素原子、フッ素原子、塩素原子または臭素原子、C1からC12の直鎖アルキル基または分岐アルキル基、ヒドロキシ基、C1からC18の直鎖アルコキシ基または分岐アルコキシ基、C1からC4のアルキルフラグメントと、1から4の間に含まれる数のエトキシを伴うポリ(エトキシ)−アルコキシ基、アミノ基、または、C1からC4のアルキルフラグメントを伴うモノアルキルアミノ基またはジアルキルアミノ基であり、
    Xが、オルトフェニレン基、メタフェニレン基またはパラフェニレン基、4,4’−ビフェニレン基、2,4−または2,6−または3,4−または3,5−ピリジニレン基、2,2’−ビピリジニレン基、メタフェニレンジアミノ基またはパラフェニレンジアミノ基、エチレンジアミノ基、2,2’−ピペラジニレン基、R4がフェニル基である化学式(R4CO) 2 によるジアシル基、3〜10の炭素原子のアルキル化された鎖、フェナントレンまたはアントラセンである化合物の利用。
  7. 合成素材の産業で有効なUV−Aおよび/またはUV−Bおよび/またはUV−Cで活性の太陽光保護剤としての、請求項6で定義した化合物の利用。
  8. プラスチック素材、ガラス素材または繊維素材の組成に組み込まれる太陽光保護剤としての、請求項7に記載の利用。
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