JP3570716B6 - 光保護フィルターとしてのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体の使用 - Google Patents

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Description

本発明は化粧品および医薬品用の光保護フィルターとしてのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体の使用に関し、そのα−ヒドロキシケトアルキルグループは場合によっては挿入基を通じて、280および400nm間の波長領域に吸収マキシマムを持ち、しかも少なくとも8個のπ電子の共役π電子系を有している発色団に結合しており、さらに新規なα−ヒドロキシケトアルキル誘導体、その製造方法および化粧品処方中でのその使用、特に太陽光から保護のために更に皮膚の炎症アレルギーおよび或る種の癌の予防処置のための医薬品処方に関する。
良く知られているように、皮膚は太陽光に敏感に反応し、このことは一般の日焼けあるいは紅斑、あるいは多かれ少なかれひどい火傷も引き起こすこともあり得る。
しかしながら、太陽光は他の好ましくない効果も持っている。太陽光は皮膚の弾力を喪失させ、皺を発生させ、従って早発の老齢化を導く。皮膚病も時には観察される。極端な場合には、皮膚癌が一部の人々に発生する。
色調の変化、褪色あるいは機械的性質の損傷を防止するために、光化学的な損傷から毛髪を保護することも望ましい。
化粧品中に含まれる成分が光にたいして必ずしも十分に安定であるとは限らず、さらに光線の作用によって分解することも良く知られている。
良く知られているように、400nmより短い波長の紫外線は太陽光の最も危険な部分を形成している。太陽光の一部を吸収する地球の大気圏のオゾン層の存在のために、地球表面に到達する紫外線の下限は約280nmであることも良く知られている。
従って、280ないし400nmの波長範囲のUV光を吸収することができる化合物を提供することは望ましいことであり、そのUV光とは換言すれば、太陽光による紅斑の発生に決定的な役割を演じる280および320nm間の波長を有するUV−B光および皮膚を日焼けさせ、しかし老齢化もさせ、紅斑反応の開始を促進しあるいは一部の方にあってはこの反応を強め、あるいは光毒性反応あるいは光アレルギー反応を誘起する320ないし400nm間の波長を有するUV−A光である。
化粧品中の今日の通常のサンスクリーンフィルターはUVAおよびUVBフィルターに分類されている。UVB範囲(280−320nm)ではオーソレックス(登録商標)(Eusolex)6300あるいはオーソレックス(登録商標)232のような物質を有する優れたフィルターが存在するが、UVA範囲(320−400nm)に使用されるフィルターには問題がある。
パーソール(登録商標)(Parsol)1789あるいはオーソレックス(登録商標)8020のようなジベンゾイルメタン類はUV光に曝光したときには無限の安定性を持っているのではなく、UV光が一方では時間の経過とともにフィルターの有効性を低下させ、他方では個々の場合において皮膚の光感作を増大させている。UVAフィルターとして使用されているベンゾフェノンも化粧品に使用されている油中では有限の溶解度を持っているに過ぎず、しかもその吸収性は比較的低い。他方では数種の水溶性のUVAフィルターだけが現在公知であるが、しかしそのUV吸収は低い。
同様のベンジリデンカンファー誘導体はEP 03 90 682から公知である。しかしながら、これらの化合物は少なくともフェニレン環に結合している少なくとも1個のヒドロキシグループを持っている。これらの化合物はサンスクリーン製品中のUVフィルターとして使用することも可能であるが、これらはフェノール性のヒドロオキシグループゆえに酸化防止剤として遙かに妥当である。これらの化合物はさらに化粧品用の通常の担体中では、特に水性懸濁液中では一定の溶解度を持っているに過ぎず、その結果サンスクリーン製品中ではこれらの化合物を通常はその他のUVフィルターと一緒に使用しなければならない。
通常の光保護フィルターは原則として皮膚にたいして僅かのあるいは不十分な接着力しか持ってなく、このことはフィルターの保護作用が比較的短い期間しか続かなく、さらに特に水浴中に実質的に完全にはがれることにつながっていく。
ある種のα−ヒドロキシケトアルキル誘導体、特に4−(1−オクソ−2−ヒドロキシエチル)フェニル誘導体は優れたUVB特性を持っていることが見いだされた。化粧品に使用される油中でのその溶解度は極めて良く、その結果処方の少なくとも10%迄の使用濃度が可能になっている。対応するスルフォン酸が新規なフィルターの水溶性の形態である。水に対する溶解度は良好であって、10%の使用濃度が同様に可能である。
α−ヒドロキシケトアルキル誘導体はさらに皮膚にたいして優れた接着力を有しており、一部では例えば他のヒドロキシケト化合物(ジヒドロキシアセトン)のように自己なめし効果も有している。
本発明による化合物はさらにUV光にたいして特別の光安定性を有しており、今日までに知られているUVフィルター物質の安定性を遙かに凌駕している。
吸収率がUVA領域でミニマムを持っているならばこのことは不利ではなく、その理由はUVAフィルターを問題なく処方のなかに導入することが出来るからである。
式Iの化合物は皮膚の炎症及びアレルギーの予防処置及びある種の癌の予防にも使用することができる。
フィルターとしての優れた特性に加えて、本発明による化合物は良好な熱的安定性および光化学的安定性では傑出している。
これらの化合物はさらに毒性がないこと、刺激性がないことさらに皮膚にたいして完全に無害であることの有利さを持っている。
これらの化合物は化粧品用の通常の担体中で一様に分散され、特に脂肪性の担体中で連続フィルムを形成することができる。効果的な保護フイルムを形成するためにこの方法で皮膚にこれら化合物を使用することも出来る。
本発明は化粧品および医薬品用の光保護フィルターとしてのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体の使用に関し、そのα−ヒドロキシケトアルキルグループは場合によっては挿入基を通じて、280及び400nm間の波長領域に吸収マキシマムを持ち、しかも少なくとも8個のπ電子の共役π電子系を有している発色団に結合している。
本発明はさらに式Iのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体に関し、
Figure 0003570716
ただしこの式においては
R1は水素あるいは1ないし10個の炭素原子をもつアルキルであり、
Spは(CH2あるいは−CH=CH−であり、
nは0あるいは1と10の間の整数であり、
Pheは置換されてないフェニレンでありあるいは1ないし4個のヒドロキシ、アルキルあるいはアルコキシグループで置換されているフェニレンであり、そのアルキルグループはそれぞれの場合に1−10個の炭素原子を持っており、
Aは合計60個までの炭素、硫黄、窒素および酸素原子を基本構造に持つ置換グループであり、更にPheグループに共役して少なくとも4個のπ電子の共役π電子系を含む置換グループである。
置換グループAは4個のπ電子系を持っており、その系は芳香環あるいはヘテロアロマチック環系に場合によっては結合しており、しかも原則として1ないし4個の酸素あるいは窒素原子を含み、先行技術に合致してUVフィルター特性を生起するあるいは有する基本構造から成っている。置換基Aは好しくは式(a)ないし(g)から選択された基である。
Figure 0003570716
ただしこの式において、それぞれの場合に互いに独立であり、
R2はR1に示した意味の一つを有し、
Pheは上述の意味を有し、
XはH、R2あるいはSO3Hであり、
mは0、1、2あるいは3であり、
Yはそれぞれの場合に独立であり、OあるいはNHであり、
Zはそれぞれの場合に互いに独立であり、CHあるいはNであり、
R3はR1に示した意味の一つを有し、或はPhe−R4であり、ただしR4は式(a)、(b)、(d)、(f)および(g)から選択された基である。
これらの式のなかではR1およびR2は水素あるいは直鎖あるいは枝別れしたアルキルであり、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチルあるいは1,1,3,3−テトラメチルブチル基あるいは水素であり、特に水素である。
フェニレングループ(Phe)は好ましくは置換されてない1,4−フェニレングループ、あるいは1ないし4個のアルキルあるいはアルコキシグループで置換されている1,4−フェニレングループである。
フェニレングループ(Phe)は好ましくは置換されてない、あるいは1ないし8個の炭素原子を有する1ないし2個のアルコキシグループ、特にメトキシ、エトキシあるいは2−エチルヘキシルオキシグループで置換されている。
式Iの好ましい化合物は式I1ないしI8の化合物であり、ただしAは上述の意味を有し、R7は1ないし10個の炭素原子を有するアルキルあるいはアルコキシでありnは1あるいは2である。
Figure 0003570716
その他の好ましい実施態様は
a)α−ヒドロキシケトアルキル誘導体、ただしPheは置換されていない1,4−フェニレンである。
b)α−ヒドロキシケトアルキル誘導体、ただしnは0である。
c)α−ヒドロキシケトアルキル誘導体、ただしR1はHである。
d)式I aのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体である。
Figure 0003570716
e)式I bのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体である。
Figure 0003570716
f)式I cのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体である。
Figure 0003570716
g)α−ヒドロキシケトアルキル誘導体、ただしPheは置換されていない1,4−フェニレングループであり、R1は水素である。
式Iの化合物は例えば以下に記載した方法によって得られる。式IIのフォルミルベンジリデン誘導体を
Figure 0003570716
(ただしPhe、SpおよびAは上述の意味を有し)塩基およびチアゾリウムハライドの触媒量の存在下で式R1−CHOのアルデヒドと反応させる、あるいは式IIの誘導体を式IIIの誘導体に転換し、
Figure 0003570716
[ただしR5はCNであり、
R6はNR'R''あるいはOR'''であり、ただしR'およびR''はそれぞれの場合におたがいに独立であり,1ないし6個の炭素原子を有するアルキル或はフェニルであり、R'''はSi(CH3であり、あるいは
R5およびR6はそれぞれの場合にお互いに独立であり、SR'あるいは一緒になってS(CH2nSであって、nは2、3あるいは4であり、]
さらにその誘導体を強塩基で処理し、さらに式R1−CHOのアルデヒドと反応させる。
方法Iは塩基の存在下にチアゾリウムハライドによる触媒的[極反転」から成っている。
3−アルキルベンゾチアゾリウムハライド、特に3−エチルチアゾリウムブロマイドが好んで用いられる。
反応は原則として希釈剤中で、好ましくは非プロトン性の溶媒、特にメタノール、エタノールあるいはプロパノールのようなアルコール中で行なわれる。弱塩基、例えばトリエチルアミン、イミダゾールあるいはピリジンのような、特に第一級、第二級あるいは第三級アミンが塩基として好んで使用される。
反応は0℃と反応混合物の沸点間の温度で行なうことが出来るが、好ましくは室温で行なわれる。
方法IIは式IIのフォルミル誘導体を酸性のベンジル水素原子を含有する式IIIの誘導体に転換することから成っている。
式IIIの好ましい化合物はR1およびR2が一緒になってS(CH2nSであり、ただしnは2あるいは3であり、あるいはR5はCNであり、R6はOSi(CH3であり、あるいはNR'R''である。
この化合物はそれ自身公知の方法で式IIIの誘導体と以下のa)、b)あるいはc)との反応によって得られる。
a) 脱水条件でアルカンジチオール
b) トリメチルシリルサイアナイド
c) 第二級アミンおよびアルカリ金属サイアミド
脱プロトン化は原則として強塩基によって、好ましくはn−ブチルリチウムあるいはリチウムジイソプロピルアミドによって行なう。
式IVの得られた付加物は
Figure 0003570716
それ自身公知の方法で加水分解し、すなわち希薄な酸で、適当ならば例えば水銀、銅あるいは銀塩のような重金属の塩の存在中で行なわれる。
式IIのアルデヒドは公知であり(DE 28 11 041)、あるいは公知の方法で合成できる。
式IIIおよびIVの誘導体は新規であり、したがって本発明は同様にこれらに関する。
式Iの化合物は(ただしAが式(e)の基である)例えば以下の方法で得られる、α−ヒドロキシケトアルキルフェノール誘導体あるいは式Vのα−ヒドロキシケトアルキルアニリン誘導体
Figure 0003570716
(ただしPhe、R1、SpおよびYは上述の意味を有し)塩化シアヌルと反応させる。
反応が低温で、すなわち−40℃および80℃間の温度で、好ましくは0℃および60℃間の温度で、特に0℃および室温間の温度で、場合によっては弱塩基の存在中に塩化シアヌル1モルにつき式IIの化合物が僅かに約1モルで行なわれるならば、式VIのトリアジン誘導体が直ちに得られる
Figure 0003570716
(ただしR1、Sp、PheおよびYは上述の意味を有する)。
式VIの化合物をその後に当初に使用した式R4−Phe−Yの化合物1あるいは2当量と反応させ、
(ただしY、PheおよびR4は上述の意味を有し)
場合によってはその後に1ないし10個の炭素原子を有するアルコール、アルキルアミン、アニリンあるいはフェノールと反応させる。
式R4−Phe−YHの化合物約2モルがこれらの温度で塩化シアヌルと反応するならば、式VIIのトリアジン誘導体が直ちに生成し、
Figure 0003570716
(ただしR4、PheおよびYは上述の意味を有す)
これから式Iの化合物(e)が式Vの化合物約1モルの反応によって合成される。式VおよびVIの化合物は新規であり、同様に本発明はこれらに関する。
式Vの新規な化合物は式Iの化合物用の合成方法に類似の合成方法によって下記の式の
Figure 0003570716
対応するヒドロキシ−あるいはアミノベンズアルデヒドの「極反転」による方法1および2によって、および式R1−CHOのアルデヒドとの反応によって得られる。
例えば、B.R.ハウザー(Hauser)等、有機反応、巻VIII、頁5%,ジョン−ワイリー&サンズ(John Wiley and Sons)Inc.ニューヨーク 1954)によって好ましくは式VIIIのエステル
Figure 0003570716
と式IXのアセトフェンノン誘導体
Figure 0003570716
とのクライゼン縮合によって式Iの化合物(ただしAは式(c)の基である)が得られる。
式VIIIの化合物も同様に新規であり、本発明はこれらに関していて、これら化合物はフォルミルベンゾイックアシッドエステルから方法1あるいは2に類似の方法によって合成することができる。
本発明は式Iの新規化合物の合成方法に関する。
本発明はさらに化粧品として適合できる担体中に上記の式Iの少なくとも1種の誘導体の有効量から成る化粧品処方に関する。
担体が少なくとも1種の脂肪酸を有し、式Iの化合物のなかではXがHであり、さらに担体が少なくとも1種の水性相を含有し、XがSO3Hであるこれらの化粧品処方が特に好ましい。
本発明による化粧料は人間の表皮あるいは毛髪保護製品として、あるいはサンスクリーン剤として使用できる。
さらに本発明は皮膚および天然のおよび感作した毛髪を太陽光から保護するための方法に関するものであり、式Iの少なくとも1種の化合物の有効量が皮膚あるいは毛髪に適用されるのである。
「感作を受けた毛髪」とはパーマネントウエーブトリートメント、あるいは染髪あるいは褪色処置を受けた毛髪を意味する。
さらに本発明は上記の式Iのベンジリデンカンファー誘導体の少なくとも1種の化合物の有効量から成る着色したあるいは無着色の、光に対して安定化した化粧品処方に関する。
本発明による化粧品をUV光から人間の表皮を保護するための薬剤として使用するならば、この化粧料はこのタイプに通常使用されている種々の形態で存在する。従って、特に油性あるいは油性〜アルコール性化粧水、エマルジョンの形態で、例えば油性−アルコール性、油性−水性あるいは水性−アルコール性のゲルの形態クリームあるいは乳液として、あるいは固体状のスティックの形態であることも可能であり、あるいはエーロゾルとして作成することも出来る。
例えば増粘剤、軟化剤、湿潤剤、界面活性剤、保存剤、泡の形成を防止する試薬、香料、ワックス、ラノリン、抛物薬、染料および/または顔料、これは製品そのものをあるいは皮膚を染色する、およびその他の化粧品中で通常使用されるその他の成分のような通常このタイプの製品中にに使用される化粧品補助剤から成ることも出来る。
式Iの化合物は原則として、人間の表皮保護用の化粧料の全量に対して0.5ないし10%含有されている。
油、ワックス、あるいはその他の脂肪性の物質、低級モノアルコール、あるいは低級ポリオールあるいはそれらの混合物は可溶化剤として使用できる。特に好ましいモノアルコールあるいはポリオールはエタノール、i−プロパノール、プロピレングリコール、グリセロールおよびソルビトールを包含する。
本発明の好ましい実施態様は保護クリームあるいは乳液の形状をしたエマルジョンであり、しかも水分の存在中に式Iの化合物に加えて、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセライド、脂肪酸、ラノリン、天然産油あるいは合成油あるいはワックスおよび乳化剤から成るエマルジョンである。
その他の好ましい実施態様は天然産油あるいは合成油およびワックス、ラノリンあるいは脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセライドに基づく油性化粧水あるいはエタノールのような低級アルコール、プロピレングリコールのようなグリコールに基づく油性−アルコール性の化粧水および/またはグリセロールのようなポリオール、油、ワックスおよび脂肪酸のトリグリセライドのような脂肪酸エステルに基づく油性化粧水である。
本発明による化粧料はエタノール、プロピレングリコールあるいはグリセロールのような1種またはそれ以上の低級アルコールあるいはポリオールおよびシリカのような増粘薬からなるアルコール性のゲルの形態であることも可能である。油性−アルコール性のゲルはさらに天然産油あるいは合成油あるいはワックスから成っている。
固体状のスティックは天然産ワックスあるいは合成ワックス、油、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、ラノリンおよびその他の脂肪性物質から成っている。
本発明は少なくとも1種の式Iの化合物から成り、しかも他のUVBおよび/またはUVAフィルターから成ることが可能な化粧料用サンスクリーン剤に関する。
この場合には、式Iのフィルターの量はサンスクリーン剤の全重量にたいして原則として1.0および8.0重量%の間である。
その薬剤がアエロゾルとして生産されているいるならば、アルカン、フルオロアルカンおよびクロロフルオロアルカンのような通常の抛物薬も原則として使用される。
本発明による薬剤が天然のあるいは感作した毛髪をUV光から保護するならば、すすぎのためのシャンプー、化粧水、ゲルあるいはエマルジョンの形態であることも可能であり、特別の処方がシャンプーの前あるいは後に、染髪あるいは脱色の前あるいは後に、あるいはパーマネントウエーブの前あるいは後に利用される。また、本薬剤はスタイリングおよびトリートメント用の化粧水あるいはゲルの形態であり、ウオーターウエーブのブラッシングあるいはセッティングのための化粧水あるいはゲルの形態であり、あるいはヘアラッカー、パーマネントウエーブ剤、毛髪用の染髪剤、脱色剤の形態である。本発明による化合物に加えて、この薬剤は界面活性剤、増粘薬、ポリマー、軟化剤、保存剤、泡安定化剤、電解質、有機溶媒、シリコン誘導体、油、ワックス、ふけ防止剤、薬剤そのもの、あるいは毛髪を染色する染料および/または顔料、ヘアケア製品に通常良く使われるその他の成分、このタイプの薬剤に使用される種々の補助剤から成ることができる。原則として本薬剤は式Iの化合物1.0ないし5.0重量%から成っている。
本発明はUV光の保護用剤としておよび酸化防止剤として式Iの少なくとも1種の化合物から成る化粧料にも関する。これら薬剤はヘアラッカー、セッティング用のウオーターウエーブ化粧水、場合によってはトリートメントあるいはイージースタイリング用に、シャンプー、着色用シャンプー、毛髪染色剤、爪ワニスのようなメーキャップ製品、皮膚トリートメント用のクリーム、ファウンデーション、口紅、浴用オイルあるいはクリームのようなスキンケア剤、その成分に関連してその貯蔵期間に光安定性および/または酸化の問題を引き起こすその他の化粧品のような毛髪用製品を包含している。そのような薬剤は原則として式Iの化合物1.0ないし5.0重量%から成っている。
本発明はさらにUV光からの化粧品の保護ための方法に関し、即ち式Iの化合物の有効量がこれら薬剤に添加される。
さらに本発明は式Iの化合物の320ないし400nmの波長範囲に広い吸収幅を持つサンフィルターとしての使用に関する。
本発明はさらに化粧品製品として式Iの化合物の使用に関する。
上述のごとく、その検討の経過中に出願人はさらに式Iの化合物が炎症および皮膚アレルギーの予防処置の分野で顕著な薬理学的な活性を示すことを見いだしたのである。
本発明はまた薬物としての使用するための式の化合物に関する。
本発明は毒性のない担体中のあるいは賦形剤中の活性物質として式Iの化合物の有効量から成る医薬品にも関するものである。
本発明による医薬品は経口投与あるいは局所投与することも可能である。
経口投与用の医薬品として香錠、ゼラチンカプセル、あるいは糖衣錠あるいはシロップ、懸濁液、溶液、エマルジョン等の形態で存在する。局所投与には軟膏、クリーム、ポマード、溶液、化粧水、ゲル、スプレー、懸濁液等の形態で存在する。この薬剤は不活性なあるいは薬力学的に活性のある添加剤、特に水和剤、抗生物質、ステロイド、あるいは非ステロイド性の抗炎症剤、カロチノイドおよび抗乾癬剤から成ることも可能である。
この薬剤は香味改善剤、保存剤、安定化剤、湿度制御剤、pH制御剤、浸透圧改善剤、乳化剤、局所麻酔剤緩衝剤等から成ることも可能である。
その他にそれ自身公知の方法で遅延形態で、あるいは活性物質が急速に放出されるような形態にするか条件設定することも出来る。
これ以上の特別の記述をしなくても、専門家は上記の記載事項を最も広い視野で利用することも可能であると考えられる。好ましい実施態様はしたがって単に記述的な開示としてのみ解釈されるのであって、如何なる方法でも制限するような開示として考えるべきではない。
上記のおよび下記の全ての出願、特許および公告の完全な開示、および1992年2月15日に出願された対応する出願P42 04 651の完全な開示を引用文献としてこの出願のなかに組み入れている。
実施例1
3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソ−エチル)−ベンジリデン)−カンファー、
3−エチル−ベンゾチアゾリウムブロマイドおよびトリエチルアミン0.8g(3.5ミリモル)およびトリエチルアミンを3−(4'−フォルミルベンジリデン)−カンファー10g(35ミリモル)(例えば、DE2811041によって合成した)およびパラフォルムアルデヒド1.2gをエタノール70mlに溶解した混合物に添加する。この混合物をリフラックスしながら加熱する。反応終了後に濃縮し、残留物をエチルアセテートに採取し、水で洗浄した。精製はカラムクロマトグラフィーによって行なった。
98℃の融点をもつ黄色の結晶が得られた。スペクトルは想定した化合物に対応している。
UV(エタノール、c=1mg/100ml):
λmax=305,E=1(d=1cm)
溶解度:ミグリオール中5%
以下の化合物が同様に合成された。
3−(3'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)−カンファー、
3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−2',5'−ジメトキシベンジリデン)−カンファー、
3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソプロピル)−ベンジリデン)−カンファー、
3−(3'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソプロピル)−ベンジリデン)−カンファー、
3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソブチル)−ベンジリデン)−カンファー、
3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソブチル)−ベンジリデン)−カンファー、
実施例2
2A 4−(プロペニルカルボキシリックエチルエステ ル)−ベンズアルデヒドジエチルアセタール
ナトリウムエチラート0.25モルをトルエン100mlに溶解した溶液にエチルアセテート0.5モルを0℃で添加する。テレフタールアルデヒドジエチルアセタール0.2mlをこれに徐々に滴下し、この混合物を反応が終了するまで攪拌する。加工処理作業およびクロマトグラフィーによる精製の後に化合物2A5gを得た(収率63%)。
2B エチルフォルミルシンナメート
化合物2A35g(0.12モル)をジオキサン300mlに溶解し、その溶液を20℃でアンバーリスト15(Amberlyst)2gの存在中で攪拌する。加工処理作業によってエチルフォルミルシンナメート23g(91%)が得られた。
2C エチル4−(2'−ヒドロキシ−1'−オクソエチル) −シンナメート
3−エチルベンゾチアゾリウム ブロマイド2.7g(0.011モル)およびトリエチルアミンをエチルフォルミルシンナメート2B23g(0.11モル)およびパラフォルムアルデヒド3.8gをエタノール200mlに溶解した混合物に添加し、その混合物をリフラックスしながら加熱した。加工処理および再結晶によって融点127℃を有する白色結晶が得られた。
そのスペクトルは想定した化合物に対応している。
UV(エタノール、c=1mg/100ml):
λmax=293,E=1.35
同様にして以下の化合物を合成した。
プロピル 4−(2'−ヒドロキシ−1'−オクソエチル)−シンナメート、
ヘキシル 4−(2'−ヒドロキシ−1'−オクソエチル)−シンナメート、
2−エチルヘキシル 4−(2'−ヒドロキシ−1'−オクソエチル)−シンナメート、
実施例3
3−エチル−ベンゾチアゾリウムブロマイドおよびトリエチルアミン0.8g(3.5ミリモル)およびトリエチルアミン9−(4'−フォルミルベンジリデン)−8−ケトトリシクロ[5.2.1.02.6]デカン35ミリモル(8−ケトトリシクロ[5.2.1.02.6]デカンおよびテレフタルアルデヒドジエチルアセタールからナトリウムメチラートおよびその後にアセタール開裂によって合成した)およびパラフォルムアルデヒド1.2gをエタノール70mlに溶解した混合物に添加する。この混合物をリフラックスしながら加熱する。実施例1に類似の加工作業の後に、9−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)−8−ケトトリシクロ[5.2.1.02.6]−デカン得られた。そのスペクトルは想定した化合物に対応している。
以下の化合物が同様に合成された。
9−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソプロピル)−ベンジリデン)−8−ケトトリシクロ[5.2.1.02.6]−デカン、
9−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソブチル)−ベンジリデン)−8−ケトトリシクロ[5.2.1.02.6]−デカン、
使用例
サンスクリーンクリーム(油中水型)
A %
3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 2.50
アルラセル(Arlacel)481 (2) 6.50
アルラセル 989 (2) 3.50
セチオール(Cetiol)A (4) 2.00
パラフィンオイル、粘稠性(商品番号7160) (1) 17.00
パラフィン 非粘結性(商品番号7158) (1) 3.00
ミグリオール(Miglyol)812 (3) 12.00

カリオン(Karion)F 液状(商品番号2993)(1) 3.00
保存剤 十分量
脱イオン水 加えて100.00%にする。
製造方法
相AおよびBを75℃に加熱する。相Bを攪拌し、相Aに注ぐ。均一化した後に攪拌しながら冷却する。
薬品の供給元
(1)E.メルク(Merck)、ダルムシュタット(Darmstadt)、
(2)ICI、エッセン(Essen)、
(3)ヒュルス トロイスドルフ(Huels Troisdorf)AG、ヴィッテン(Witten)
(4)ヘンケル(Henkel)、デュセルドルフ(Duesseldorf)、
サンスクリーンクリーム(油中水型)
A %
エチル 4−(2'−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−シンナメート (1) 2.50
アルラセル 481 (2) 6.50
アルラセル 989 (2) 3.50
セチオール A (4) 2.00
パラフィンオイル、粘稠性(商品番号7160) (1) 17.00
パラフィン 非粘結性(商品番号7158) (1) 3.00
ミグリオール 812 (3) 12.00

カリオン F 液状(商品番号2993) (1) 3.00
保存剤 十分量
脱イオン水 加えて100.00%にする。
製造方法
相AおよびBを75℃に加熱する。相Bを攪拌し、相Aに注ぐ。均一化した後に攪拌しながら冷却する。
皮膚に対する接着力の検討
検討予定のAおよびBのUVフィルターのある量をゼラチンのシートに塗り、妥当な反応時間の後に接着していないフィルターをエタノール中に採取し、その量をUV分光器で求めた。
A=3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー、
B=エチル 4−(2'−ヒドロキシ−1'−オクソエチル)−シンナメート
この方法で得られた結果を表Iに示す。
Figure 0003570716
サンスクリーンクリーム(油中水型)

3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 3.0%
オーソレクス(Eusolex)6300 商品番号5385(1) 3.0%
アルラセル481 (2) 6.5%
アルラセル989 (2) 3.5%
セチオール A (3) 2.0%
パラフィンオイル、粘稠性(商品番号7160) (1) 17.0%
パラフィン 非粘結性(商品番号7158)(1) 3.0%
ミグリオール 812 (4) 12.0%

カリオン F 液状 商品番号2993 (1) 3.0%
保存剤 (1) 十分量
脱イオン水 加えて100%にする。
相Aを75℃に加熱し、相Bを80℃に加熱する。相Bを徐々に攪拌しながら相Aに注ぎ、混合物を均一化する。
薬品の供給元
(1)E.メルク、ダルムシュタット、
(2)ICI、エッセン、
(3)ヘンケル、デュセルドルフ、
(4)ヒュルス トロイスドルフAG、ヴィッテン
サンスクリーンミルク(油中水型)

3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 3.0%
アルラセル 481 (2) 3.2%
アルラセル 989 (2) 3.8%
パラフィンオイル、高流動性 商品番号7174 (1) 16.0%
イソプロピルミリステート (3) 3.5%
ミグリオール 812 (4) 3.5%
プロパン−1,2−ジオール 商品番号7478 (1) 3.5%
硫酸マグネシウム7水和物 商品番号5882(1) 0.7%
保存剤 (1) 十分量
脱イオン水 加えて100%にする。
相Aを75℃に加熱し、相Bを80℃に加熱する。相Bを攪拌しながら徐々に相Aに注ぎ、混合物を均一化する。
薬品の供給元
(1)E.メルク、ダルムシュタット、
(2)ICI、エッセン、
(3)ヘンケル、デュセルドルフ、
(4)ヒュルス トロイスドルフAG、ヴィッテン
サンスクリーンミルク(油中水型)

3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 3.0%
オーソレクス 6300 商品番号5385 (1) 3.0%
アルラセル 481 (2) 3.2%
アルラセル 989 (2) 3.8%
パラフィンオイル、高流動性 商品番号7174 (1) 16.0%
イソプロピルミリステート (3) 3.5%
ミグリオール 812 (4) 3.5%

プロパン−1,2−ジオール 商品番号7478 (1) 3.5%
硫酸マグネシウム7水和物 商品番号5882(1) 0.7%
保存剤 (1) 十分量
脱イオン水 加えて100%にする。
相Aを75℃に加熱し、相Bを80℃に加熱する。相Bを攪拌しながら徐々に相Aに注ぎ、混合物を均一化する。
薬品の供給元
(1)E.メルク、ダルムシュタット、
(2)ICI、エッセン、
(3)ヘンケル、デュセルドルフ、
(4)ヒュルス トロイスドルフAG、ヴィッテン
サンスクリーンクリーム(油中水型)

3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 3.0%
乳化剤 E2115 (2) 8.0%
パラフィンオイル、液状 商品番号7162 (1)12.0%
パラフィン、非粘結性 商品番号7158 (1) 2.0%
イソプロピルミリステート (3) 3.0%
ミグリオール 812 (4) 2.0%

プロパン−1,2−ジオール 商品番号7478 (1) 4.0%
カリオン F、液状 商品番号2993 (1) 3.0%
保存剤 (1) 十分量
脱イオン水 加えて100%にする。
相Aを75℃に加熱し、相Bを80℃に加熱する。相Bを攪拌しながら徐々に相Aに注ぎ、混合物を均一化する。
薬品の供給元
(1)E.メルク、ダルムシュタット、
(2)ICI、エッセン、
(3)ヘンケル、デュセルドルフ、
(4)ヒュルス トロイスドルフAG、ヴィッテン
サンスクリーンクリーム(油中水型)

3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 3.0%
オーソレックス 6300 (1) 3.0%
乳化剤 E2155 (2) 8.0%
パラフィンオイル、液状 商品番号7162(1) 12.0%
パラフィン、非粘結性 商品番号7158 (1) 2.0%
イソプロピルミリステート (3) 3.0%
ミグリオール 812 (4) 2.0%

プロパン−1,2−ジオール 商品番号7478 (1) 4.0%
カリオン F、液状 商品番号2993 (1) 3.0%
保存剤 (1) 十分量
脱イオン水 加えて100%にする。
相Aを75℃に加熱し、相Bを80℃に加熱する。相Bを攪拌しながら徐々に相Aに注ぎ、混合物を均一化する。
薬品の供給元
(1)E.メルク、ダルムシュタット、
(2)ICI、エッセン、
(3)ヘンケル、デュセルドルフ、
(4)ヒュルス トロイスドルフAG、ヴィッテン
サンスクリーンクリーム(油中水型)

3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 3.0%
アルラトーン(Arlatone)983 S (2) 1.5%
アルラトーン 983 (2) 2.2%
ブライ(Brij) 76 (2) 1.5%
パラフィンオイル、液状 商品番号7162(1) 5.0%
ミグリオール 812 (3) 5.0%

プロパン−1,2−ジオール 商品番号7478 (1) 2.5%
カリオン F、液状 商品番号2993 (1) 2.5%
保存剤 (1) 十分量
脱イオン水 加えて100%にする。
相Aを75℃に加熱し、相Bを80℃に加熱する。相Bを攪拌しながら徐々に相Aに注ぎ、混合物を均一化する。
薬品の供給元
(1)E.メルク、ダルムシュタット、
(2)ICI、エッセン、
(3)ヒュルス トロイスドルフAG、ヴィッテン
サンスクリーンクリーム(油中水型)

3−(4'−(2''−ヒドロキシ−1''−オクソエチル)−ベンジリデン)カンファー (1) 3.0%
ユーソレックス 6300 商品番号5385 (1) 3.0%
アルラトーン 983 S (2) 1.5%
アルラトーン 983 (2) 2.2%
ブライ 76 (2) 1.5%
パラフィンオイル、液状 商品番号7162(1) 5.0%
ミグリオール 812 (3) 5.0%

プロパン−1,2−ジオール 商品番号7478 (1) 2.5%
カリオン F、液状 商品番号2993 (1) 2.5%
保存剤 (1) 十分量
脱イオン水 加えて100%にする。
相Aを75℃に加熱し、相Bを80℃に加熱する。相Bを攪拌しながら徐々に相Aに注ぎ、混合物を均一化する。
薬品の供給元
(1)E.メルク、ダルムシュタット、
(2)ICI、エッセン、
(3)ヒュルス トロイスドルフAG、ヴィッテン

Claims (16)

  1. 人間の皮膚の炎症の予防処理のための化粧品および医薬品用の光保護フィルターとしてのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体であって、
    α−ヒドロキシケトアルキルグループが場合によっては挿入基を通じて、280および400nm間の波長領域に吸収マキシマムを持ち、しかも少なくとも8個のπ電子の共役π電子系を有している発色団に結合しており、
    該α−ヒドロキシケトアルキル誘導体は下記式Iの誘導 体であり、
    Figure 0003570716
    ただしこの式において
    R1は水素あるいは1ないし10個の炭素原子をもつアルキルであり、
    Spは(CH2あるいは−CH=CH−であり、
    nは0あるいは1と10の間の整数であり、
    Pheは置換されていないフェニレンであるか、あるいは1ないし4個のヒドロキシ、アルキルあるいはアルコキシで置換されているフェニレンであり、そのアルキルはそれぞれの場合に1−10個の炭素原子を持っており、そして
    Aは下記式(a)ないし(g)から選択された基であり、
    Figure 0003570716
    ただしここにおいては、それぞれの場合に互いに独立であり、
    R2はR1ついて示した意味の一つを有し、
    XはH、R2あるいはSO3Hであり、
    mは0、1、2あるいは3であり、
    Yはそれぞれの場合に互いに独立であってOあるいはNHであり、
    Zはそれぞれの場合に互いに独立であってCHあるいはNであり、そして
    R3はR1に示した意味の一つを有するか或いはPhe−R4であり、但しR4は式(a)、(b)、(d)、(f)および(g)から選択された基である
    ことを特徴とするα−ヒドロキシケトアルキル誘導体
  2. Phe置換されていない1,4−フェニレンである請求項1に記載のα−ヒドロキシケトアルキル誘導体。
  3. 0である請求項1または2に記載のα−ヒドロキシケトアルキル誘導体。
  4. R1 水素である請求項1ないし3のいずれ か1項に記載のα−ヒドロキシケトアルキル誘導体。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の 下記式I aのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体
    Figure 0003570716
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の 下記式I bのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体
    Figure 0003570716
  7. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の 下記式I cのα−ヒドロキシケトアルキル誘導体
    Figure 0003570716
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のα−ヒドロキシケトアルキル誘導体、
    ただしこの式においてPheは置換されていない1,4−フェニレンであり、R1は水素である。
  9. 下記式II
    Figure 0003570716
    (ただしPhe、SpおよびAは請求項1におけると同様の意味を有する
    のフォルミルベンジリデン樟脳誘導体を、塩基および触媒量のチアゾリウムハライドの存在下式R1−CHOのアルデヒドと反応させ、あるいは式IIの誘導体を下記式III
    Figure 0003570716
    [ただしR4はCNであり、R5はNR'R"あるいはOR'''ただしR'およびR"はそれぞれの場合におたがいに独立に1ないし6個の炭素原子を有するアルキルあるいはフェニルであり、R'''はSi(CH3ある)であるか、あるいはR4およびR5はそれぞれの場合におたがいに独立にSR'であるか、あるいは一緒になってS(CH2nS(ただしnは2,3あるいは4である)である
    に転換し、
    さらにその誘導体を強塩基で処理し、さらに式R1−CHOのアルデヒドと反応させることを特徴とする請求項1による誘導体の製造方法。
  10. 化粧品用として妥当な担体中に請求項 に記載の式Iの少なくとも1種化合物有効量含有していることを特徴とする化粧品
  11. 担体が少なくとも1種の脂肪性の相からなる請求項10に記載の化粧品であって、該化粧品が式I a,I bおよびI cから選択された少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする化粧品
  12. 請求項10または11に記載の化粧品であっ て、該化粧品が式Iの少なくとも1種の化合物0.5ないし10重量%を含有することを特徴とする化粧品
  13. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載 の式Iの化合物を含有する化粧品。
  14. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載 の式Iの化合物を含有する人間の皮膚の炎症の予防処置 のための医薬。
  15. 人間の皮膚の炎症の予防処置のための製 薬であって、該製薬が生理学的に容認できる担体或は賦形剤中に請求項1ないし8のいずれか1項に記載の式Iの少なくとも1種の化合物の有効量を含むことを特徴と する製薬
  16. 請求項15に記載の人間の皮膚の炎症の予 防処置のための製薬であって、該製薬が人間の皮膚に適 されることを特徴とする製薬
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