JP2007529024A - 光学フィルタ、光学インタリーバおよび関連する製造方法 - Google Patents

光学フィルタ、光学インタリーバおよび関連する製造方法 Download PDF

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Abstract

光学フィルタ1は、入力として高密度波長分割多重化光入力信号を受信する。フィルタ1は1nm未満の帯域幅を有する単一チャネルを出力するように適合されている。フィルタ1は複数のキャビティ4を有し、それらは結合層8によってフィルタに接続されている。一つ以上のキャビティ4は7μmより厚いスペーサ5を含んでいる。各々のスペーサ5は複数の薄層7が各々の上に配置されている2つの対向面6を画定している。好ましくはキャビティ4毎の薄層7の総数は35未満である。また、光学インタリーバも開示した。

Description

本発明は光学フィルタ、光学インタリーバおよび関連する製造方法に関する。本発明は、電気通信用途における高密度波長分割多重化(DWDM)および多重分離に用いるために主に開発されたものであり、この用途に関して以下に説明する。しかしながら、本発明の用途がこの特定の分野に限定されるものでないことはいうまでもない。
従来技術のDWDMは通常、2つのカテゴリ、すなわちファイバーブラッググレーティングを使用したものと、ナローバンドフィルタとして知られる薄膜コーティングを利用したものとに分類される。本発明の好ましい実施態様は、一般にナローバンドフィルタのカテゴリに分類される。
典型的な従来技術のナローバンドフィルタの幾つかが、特許文献1に開示されている。しかしこれらのフィルタのバンドパスは通常、本発明の好ましい実施態様のそれほど狭くはない。それらの従来技術フィルタはバンドパスを直角にしておくための複数のキャビティを有しており、各々のキャビティは通常薄いスペーサの形をした中心の層によって特徴づけられる。各々のスペーサの光学的厚さは適用可能な波長の2分の1が掛けられた倍数(M)である。ここで、Mは小さな整数(典型的には6未満、しばしば1または2)である。換言すれば、それぞれのスペーサの厚さは通常約300nmから4μmの範囲内である。これによってスペーサを薄膜堆積技術によって製造することが可能となる。図1はこの種のフィルタの典型的構造を示す。
量産化において、従来技術のナローバンドフィルタは、大面積の基板上に構成された後、スライスされ、多くの小型デバイス(典型的には1〜2mmの正方形)に切断される。バッチごとに有用なデバイスの数を最大にするためには、大面積基板の性能が非常に均質でなければならない。この技術の重大な欠点は、特にフィルタの帯域幅がより小さくなるにつれて、開口の上の層を充分に均一とすることがより難しくなり、各々の層の厚さを他の層との関係の中で厳密に制御することがより難しくなるということである。これらの理由により、典型的に歩留まりが低く、したがって、生産コストが上昇し、結果的に比較的高価な最終製品となる。
図2は、1550nmを中心とした典型的な従来技術の50GHz薄膜ナローバンドフィルタの予測されたスペクトル透過率を表している。このフィルタは図1示したものであり、半値全幅(または3db点までの全幅)として測定した際に、0.28nmの通過帯域を有する。図5は、多くの光学電気通信用途に使用されているエルビウム添加光ファイバ増幅器の典型的波長帯での従来技術フィルタのスペクトル透過率を詳細に示している。この従来技術フィルタの層構成は、以下の通りである
(HL)^10 HHLLL(HL)^20 LLH(HL)^21 H(HL)^10 0.59525H 0.73669L
ここでHとLはそれぞれTaおよびSiO(1550nmでの屈折率がそれぞれ2.065および1.465である。)の1/4波長の光学的厚さを示す。このフィルタは、126層(HHまたはLLL等の2層以上の同一の「層」は事実上1層として数えることに留意する。)から成っており、約30μmの総厚さを有する。入射媒質は、空気および基板ガラスである。この従来技術フィルタは3つの対応するスペーサを持つ3つのキャビティを有する。各々のスペーサはHH層によって形成されている。それゆえに、各々のスペーサは、約380nmの厚さを有する(1550nmを中心とするナローバンドフィルタの場合)。更に、各々のキャビティは全体でほぼ41の薄層を有する(一緒にスペーサを形成する薄層を含む)。
通常は、この従来技術フィルタは0.5nmよりわずかに小さい狭通過帯域を透過するために用いられる。そしてエルビウム添加光ファイバ増幅器や約1527nmと1567nmの間で作動しているレーザー等の電気通信装置の波長帯の中にその中心を持ってくることができる。
通過帯域にわたる群遅延は、ナローパスフィルタの性能を評価する際に、重要な検討事項となる。群遅延は、通過帯域にわたる透過上の位相変化の変動に比例する。従来技術フィルタにおける広いスペクトル域にわたる透過の典型的位相変化を図3に示す。より詳細には、従来技術フィルタの中心通過帯域波長域での透過における位相変化を、右側のY軸を基準として図4に示す。位相変化の変動は、約305°すなわち1.7πである。また、従来技術フィルタの中心通過帯域波長域での透過のスペクトル透過率を、左側のY軸を基準として図4に示す。
50,000分の1の確率で起こる層の厚さの均一性誤差が及ぼす影響を図6に示す。換言すれば、全ての層の全ての厚さは、細線で示されているエラーなしの標準曲線に比べ、太線で示されているように1.000002倍の厚さを持つ。図7は、吸光係数k=0.0001に対応する従来技術フィルタの全てのH層の吸収の効果を太線で示している。この図でも、標準フィルタ性能を比較のために細線で示している。
明細書を通じて、従来技術に関するいかなる議論もこの種の従来技術が広く知られている、もしくはこの分野の一般知識の一部である、ということを容認するものと見なすべきではない。
本発明の目的は、従来技術の欠点の内の少なくとも1つを克服または改善すること、すなわち有用な代替物を提供することにある。
本発明の第一の態様によれば、複数のキャビティを有する光学フィルタが設けられており、該キャビティの一つ以上が7μmより厚いスペーサを含む。
好ましくは、各々のスペーサは、複数の薄層が各々の上に配置されている2つの対向面を画定しており、キャビティ毎の薄層の平均数は35未満である。さらに、幾つかの実施形態において、キャビティ毎の薄層の平均数は実質的に35より少なく、各々のスペーサの厚さは実質的に7μmより大きい。
第二の態様によれば、本発明は、周波数が約1520nmと1570nmの間の範囲にある複数のチャネルを含む高密度波長分割多重化光信号を受信するように適合された光学フィルタであって、前記のフィルタが1nmより狭い幅の単一チャネルを出力するように適合されており、前記のフィルタが複数のキャビティを有しており、一つ以上のキャビティは7μmより厚いスペーサを含んでおり、前記スペーサは複数の薄層が各々の上に配置されている2つの対向面を画定しており、キャビティ毎の薄層の平均数は35未満である光学フィルタを提供する。
第三の態様によれば、本発明は複数のキャビティを有し、一つ以上の前記キャビティが7μmより厚いスペーサを含む光学インタリーバを提供する。
第四の態様によれば、本発明は周波数が約1520nmと1570nmの間の範囲にある複数のチャネルを含む高密度波長分割多重化光入力信号を受信するように適合された光学フィルタであって、前記インタリーバが前記入力を少なくとも2つのチャネルのサブセットに分割しており、各々のチャネルは約16nmから1nm未満までの範囲の帯域幅を有しており、前記インタリーバは複数のキャビティを有しており、一つ以上の前記キャビティは7μmより厚いスペーサを含んでおり、前記スペーサは複数の薄層が各々の上に配置されている2つの対向面を画定しており、キャビティ毎の薄層の平均数は35未満である光学フィルタを提供する。
第五の態様によれば、本発明は上記の通り光学フィルタを製造する方法であって、
光学的に基板を研磨することによって複数のスペーサを作り、少なくとも一つの前記スペーサが7μmより大きな厚さを有するようにするステップと、
薄膜堆積を用いて各々の前記スペーサ上へ複数の薄層を堆積させて薄膜堆積、キャビティを形成し、これによってキャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
前記複数のキャビティを光学的に接触させ前記フィルタを形成するステップとを含む方法を提供する。
第六の態様によれば、本発明は上記の通りに光学フィルタを製造する方法であって、
a)厚膜堆積を用いて7μmより厚いスペーサ作るステップと、
b)薄膜堆積を用いて前記スペーサ上へ複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、キャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
c)前記フィルタを形成するために、ステップa)およびb)の組合せを繰り返すステップとを含む方法を提供する。
第七の態様によれば、本発明は上記の通り光学インタリーバを製造する方法であって、
光学的に基板を研磨することによって複数のスペーサを作り、少なくとも一つの前記スペーサが7μmより大きな厚さを有するようにするステップと、
薄膜堆積を用いて各々の前記スペーサ上へ複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、これによってキャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
前記複数のキャビティを光学的に接触させ前記フィルタを形成するステップとを含む方法を提供する。
また別の態様によれば、本発明は上記の通り光学的インタリーバを製造する方法であって、
a)厚膜堆積を用いて7μmより厚いスペーサを作るステップと、
b)薄膜堆積を用いて前記スペーサ上へ複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、キャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
c)前記インタリーバを形成するために、ステップa)およびb)の組合せを繰り返すステップとを含む方法を提供する。
光学フィルタの好ましい第1実施態様
本発明による第1の好ましい光学フィルタ1を図32および33に示すが、これの比率は正確でない。フィルタ1は、入力として高密度波長分割多重化光学信号2を受信するように適合されている。信号2は、所定の周波数帯域内の周波数にわたる複数のチャネルを含む。好ましい周波数帯域は、約1520nm〜1570nmであり、1527nm〜1567nmが好ましい第1実施態様において用いた範囲である。フィルタ1は、1nm未満のバンド幅の単一チャネル3を出力するのように適合されている。換言すれば、このフィルタは以前に多重化された信号から単一チャンネルを抽出することを可能にする。フィルタ1は、結合層8によって隣接するキャビティ4に各々光学的に接続された複数のキャビティ4を有する。
好ましくはキャビティのうちの1つ以上は、7μmより大きな厚さのスペーサ5を含む。図示した第1実施態様において、キャビティ4はそれぞれ、21μmの厚さのスペーサ5を有する。他の実施例(図示せず)は7μmから1.5mm以上までのスペーサ厚さを有する。例えば、一部の実施例は、10μm超、20μm超、50μm超、100μm超等のスペーサ厚さを有する。
スペーサ5はそれぞれ、複数の薄層7が各々の上に配置されている2つの対向面6を画定する。好ましくは、キャビティ4毎の薄層7の平均数は35未満である。そして図示した実施態様では、キャビティ4毎の薄層7の数は26である。他の実施例(図示せず)では、キャビティ4毎の薄層7の平均数は30未満、25未満、15未満等である。スペーサ厚さおよびキャビティ毎の薄層数に関する正確な詳細は、フィルタによって実行される個々の機能によって異なるであろう。例えば、本発明の幾つかの実施態様(図示せず)は、5nm未満の通過帯域を提供するよう作られている。他の実施態様は、1 nmまたは0.5nm未満の通過帯域を有する。図示した実施態様は、1550nmを中心とした0.28nmの通過帯域を有し、これは図1に示す従来技術フィルタの通過帯域と本質的に同一である。
図8〜11において、本発明の第1実施態様のスペクトル透過率を太線で示す。これは、図1で示した従来技術フィルタ例のそれとほぼ一致しており、そのスペクトル透過率を図8〜11において細線で示す。特に図8において、第1実施態様と従来技術のスペクトル性能を広帯域幅にわたって比較している。通常、約40dBの減衰で充分とみなされるので、100db以下の減衰における2曲線間の小さな誤差は機能的に重要でない。図9は、1548nm〜1552nmの帯域幅にわたって第1実施態様がほぼ完全に従来技術のスペクトル性能と一致することを示す。図10は、中心通過帯域領域における本発明と従来技術の相対的性能に、より詳細に焦点をあてている。この図でも、2本の曲線はほぼ一致している。図11から、2つのフィルタは、通過帯域にわたる透過の位相変化において非常に類似した変動を呈するということが分かる。それゆえ、2つの技術の群遅延は非常に類似している。
しかし好都合なことに、第1の好ましい実施態様によるフィルタは前述の従来の技術と比較して、必要とする薄層が顕著に少ない。その上、第1の好ましい実施態様は従来技術に比べ、薄層均一性や吸収可能度等のパラメータに関して顕著に広い許容範囲をもって製造することができる。これは、図12および13によって確認される。10,000の4の確率で起こる薄層の不均一性に起因する相対的厚さの増加が、第1の好ましい実施態様に及ぼす影響を図12に示す。正規曲線は細線で示し、太線で誤差の影響を示す。図12は、図6で示した50,000分の1の確率で起こる薄層の不均一性誤差が従来技術に及ぼす影響と比較することができる。第1実施態様は、前述の従来技術フィルタに比べおよそ20倍薄層の不均一性誤差に影響を受けにくい。図13は、前述の従来技術(細線)と比較した際の第1実施態様(太線)に及ぼす吸光係数k=1×10−4の影響を示す。この図から第1実施態様が前述の従来技術のおよそ10倍吸収に寛容であることが分かる。
好都合なことに、本発明の第1実施態様はまた、スペーサ厚さの微小誤差にも寛容である。図12に示した影響と実質的に同じものが、スペーサ厚さの0.53nmの絶対誤差によって引き起こされる。
本発明の第1実施態様の顕著に広い許容範囲は、フィルタを低コストで生産可能にする。また、これは生産操業毎の歩留まりも増加させる。より詳細には、
・前記各薄層の厚さにおける最大許容均一性誤差は、好ましくは50,000分の1から10,000分の4の範囲内である。
・前記各薄層の最大許容吸収は、好ましくは1×10−4と1×10−5の間の吸光係数に対応する。
・前記スペーサの厚さにおける最大許容均一性誤差は好ましくは0.53nm以下である。
好ましくはキャビティのうち少なくとも1つは、下記式によって作られる。
(HL)^6 HMH (LH)^6
式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約21μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
実際、本発明によるフィルタの第1実施態様では全てのキャビティが上記式によって作られる。それ故、フィルタは、全体として以下の式で与えられる。
((HL)^6 HMH (LH)^6L)^3
式中、H、LおよびMは上記の定義通りであり、式の右側の最後のL層は結合層としてはたらく。薄いH層はTaで構成されている。薄いL層は、スペーサとともに、SiOから作られる。無論、フィルタの設計に適切な変更がなされるならば、異なる屈折率を有する他の材料を用いることも可能であることは当業者に理解されよう。
第1実施態様の総厚さは82μmであり、各スペーサは厚さ21μmであり、各々の13層構成反射スタック{すなわち(HL)^6H}は厚さ3μmである。本実施態様においてキャビティ毎の平均層数は約26である。
光学フィルタの第2の好ましい実施態様
本発明の第二実施形態(図示せず。)において、キャビティのうちの少なくとも1つは、下記式によって作られる。
(HL)^4 HMH (LH)^4
式中、HとLとは第1実施態様の場合と同様に定義され、Mは約106μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。本実施態様におけるスペーサは、第1実施態様のそれよりおよそ5倍厚い。
光学フィルタの第2実施形態は、下記式の通りである。
((HL)^4 HMH (LH)^4 L)^3
注目しているバンド幅における本発明の第2実施形態のスペクトル性能を、図14に示す。この図から、不所望の隣接した位数9はこのフィルタを貫通できることが分かる。それゆえ、好ましくは不所望の隣接した位数9を遮断する為に、光学フィルタの第2実施態様を約12nmの通過帯域を有する遮断フィルタと併せて用いる。
本発明のこの実施態様の許容範囲は、第1実施例の許容範囲より広くとることができる。
・前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差の発生確率は、50,000分の1〜2,000分の3の範囲内に入るであろう。
・前記各スペーサの厚さの最大許容均一性誤差は好ましくは3.09nm以下である。
本発明の第2実施形態は、第1実施態様とほぼ同一幅の通過帯域を有し、類似した群遅延を呈する。この実施態様は総厚さ330μmを有し、各スペーサは厚さ106μmであり、各々の9層構成反射スタック{すなわち(HL)^4 H}は厚さ2μmである。本実施態様においてキャビティ毎の平均薄層数は約18である。
光学フィルタの第3の好ましい実施態様
第3の好ましい実施態様において、少なくとも1つのキャビティは以下の公式に従って造られる
(HL)^4 HMH (LH)^4
式中、HとLとは上と同様に定義され、Mは約529μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
第3の実施態様は以下の公式に従う。
((HL)^4 HMH (LH)^4 L)^3
図16から分かるように、不所望の隣接した位数9はこのフィルタを貫通することができる。それゆえ、この実施形態は隣接した位数を遮断するために約2.4nmの通過帯域を有する遮断フィルタと併せて用いることができる。
第3の実施形態の許容範囲は以下の通りである。
・前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差の発生確率は、50,000分の1〜1,000分の1.2の範囲内に入る。
・前記各スペーサの厚さにおける最大許容均一性誤差は、1.6nm以下である。
第3の実施態様は、本発明者の知るところの従来技術ナローバンド薄膜フィルタよりも狭い0.05nm未満の通過帯域を有する。第3の実施態様は1.6mmの総厚さを有し、スペーサはそれぞれ529μmである。9層構成反射スタック{すなわち(HL)^4 H}はそれぞれ約2μmの厚さを有する。キャビティ毎の薄層の平均数は約18である。
光学フィルタの第4の好ましい実施態様
第4実施態様の層構成は、下記式に従う。
(HL)^2 HMH (LH)^2 L ((HL)^3 HMH (LH)^3 L)^2 (HL)^2 HMH (LH)^2
式中、HとLは上の定義どおりであり、Mは約1.465の屈折率と約1.32mmの厚さを有するスペーサである。
この実施態様は第1、第2、第3の実施態様よりも製造が容易であるが、高い群遅延が受け入れられる用途にのみ適当である。図19から、通過帯域が第3の実施態様のそれと類似していることが分かる。しかしながら、図20は、通過帯域の透過におけるの位相変化の変動が前述の諸実施様態よりも大きいことを示す。
隣接している位数をブロックするために、第4実施態様を約1nmの通過帯域を有するブロッキングフィルタと併せて用いることが好ましい。
この実施様態の許容範囲は、更に以下の様に表現される。
・前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差の発生確率は、50,000分の1〜1,000分の3の範囲内にある。
・前記各スペーサの厚さの最大許容均一性誤差は3.96nm以下である。
第4実施態様における薄層の総厚さは1.32mmであり、各スペーサの厚さは11.5μmである。
最初の4つの実施形態は各々、本発明により図1に示される従来技術フィルタ例とほぼ同じもしくはそれ以上の性能が、はるかに広い許容範囲とより少ない薄層数をもって得られることを示す。次の実施態様は、許容範囲として従来技術の許容範囲に接近した値を採択してより多くの薄層を用いた場合、最高水準の技術をはるかに上回る性能を達成しうることを示す。
光学フィルタの第5の好ましい実施態様
第5の実施態様は、下記式に従う。
((HL)^7 HMH(LH)^7 L) ((HL)^8 HMH (LH)^8 L)^2 ((HL)^7 HMH (LH)^7)
式中、HおよびLが上と同様に定義され、Mは厚さ約0.8mmと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
この実施態様の許容範囲は、以下の通りである。
・前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差の発生確率は50,000分の1〜10,000分の1の範囲内である。
・前記各スペーサの厚さの最大許容均一性誤差は0.11nm以下である。
光学フィルタの第5の実施態様は、約0.002nmの通過帯域を有する。これは優先権主張日現在、本発明者の知るところのいかなる従来技術よりも格段に小さい。0.02nmの波長通過帯域は、0.2GHzの周波数通過帯域と同等である。約0.5nmの通過帯域を有する従来技術フィルタは、約40〜80のチャネルの設置を可能とする。本発明の実施態様を支持するために他の電気通信装置が十分にアップグレードされた場合、理論的にはそれは30nmの帯域にわたり約15000のチャネルを有する多重化された入力から単一チャネルを抽出することが可能となる。この性能の向上は現在設置されている光ファイバの情報伝播能力の増加を可能にし、インターネットの使用率上昇等に伴い高まりつつあるデジタル電気通信の需要への対応に役立つであろう。
本発明によるフィルタを製造する好ましい方法
本発明に従って光学フィルタ1を製造する第1の好ましい方法は、次のステップを含む。
光学的に基板を研磨することによって少なくとも1つのスペーサ5が7μmの厚さを有する複数の前記スペーサ5を生じるステップと、
薄膜堆積を用いて前記スペーサ5の上に複数の薄層7を堆積させて薄層7のキャビティ4毎の平均数が35未満であるキャビティ4を形成するステップと、
複数のキャビティ4を光学的に接触させることにより前記フィルタ1を形成するステップである。
光学フィルタの好ましい実施態様の製造に必要なスペーサ厚さの許容範囲が光学研磨の当業者の能力の範囲内であることはいうまでもない。同様に、必要な薄層の許容範囲は、薄膜析出の当業者の能力の範囲内である。
本発明に従って光学フィルタ1を製造する第2の好ましい方法は、次のステップを含む。
a)厚膜堆積を利用して7μmより大きな厚さを有するスペーサ5を生じるステップと、
b)薄膜堆積を用いて前記スペーサ5の上に複数の薄層7を堆積させてキャビティ4を形成し、キャビティ4毎の薄層7の平均数を35未満とするステップと、
c)前記フィルタ1を形成するために、ステップa)およびb)の組合せを繰り返すステップである。
前記の例示的実施態様において、スペーサはSiOで作られており、これは、他の多くの透明材料と比較して、注目している波長帯(約1550nm)において比較的低い屈折率を有する。この種のフィルタは、入射光の入射角に関する傾きの関数としての波長シフトに対して高感度であることに寛容な用途に適当である。この種の感度が回避されることになっている場合、より高い屈折率を有するシリコン等のスペーサ材を選択することが好ましい。この種の材料を使用する更なる利点は、好ましくは半導体製造技術で用いられる自動化装置および手順と類似しているフィルタを製造する第2の好ましい方法に、より従うことである。さらに他の実施態様においては、他のさまざまな結晶やバルク非晶質も用いて適切なスペーサを作る。
光学インタリーバの好ましい実施態様
光学インタリーバは、所定の周波数範囲内で複数のチャネルを含む高密度波長分割多重化光入力信号を受信し、前記入力を少なくとも2組のチャネルのサブセットの出力に分割するのに適合している。例えばある光学インタリーバは、チャネルを奇数と偶数の組に、または上半分および下半分に分けることができる。しばしば、幾つかのチャネルがインタリーバによって反射され、それ以外はインタリーバを透過するようにチャネルは切り離される。
従来技術から公知のように、インタリーバのネットワークを用いて、多重化された入力信号から全てのチャネルを抽出することができる。この種のネットワークの例を、図26および27に示す。図26のネットワークにおける各々のインタリーバ9は、入力信号を上半分と下半分に分割している。図27のネットワークにおける各々のインタリーバ10は、入力信号を交互に奇数と偶数のチャネルに分割している。
インタリーバの好ましい実施態様は、複数のキャビティを有しており、そのうち1つ以上のキャビティは、7μmより大きな厚さのスペーサを含む。スペーサはそれぞれ、複数の薄層7が各々の上に配置されている2つの対向面を画定する。好ましくは、キャビティ毎の薄層の平均数は35未満である。他の実施態様では、キャビティ毎の薄層の平均数は30未満、25未満、15未満もしくは10未満である。スペーサの厚さは好ましくは10μm超であるが、他の実施態様では20μm超、50μm超もしくは100μm超である。好ましい実施態様によって分割された各々のチャネルは好ましくは5μm未満の通過帯域有するが、他の実施態様は1μm未満または0.5μm未満のチャネルを分割する能力を有する。電気通信の為に入力信号のチャネルを多重化する所定の周波数範囲は典型的には約1520nm〜1570nmである。但し、種々の用途に対して他の範囲を用いることができる。
好ましい実施態様のキャビティのうちの少なくとも1つは下記式により作られる。
HLHM
式中、Hが約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは、約1. 465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは0.8mmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
より詳細には、好ましい光学インタリーバは全体として下記式により作られる。
(HLHM)^10 HLH
これは、波動を減らすために好ましくは最適化される10キャビティ構成フィルタである。
好ましい実施態様では各々のH層はTaで構成され、L層はSiOで構成される。厚さ0.8mmのM層(すなわちスペーサ)もまた、SiOで構成される。インタリーバの総厚さは約8mmであり、41層で構成されている(適正化のために初期設計の43層、3S 3S 3S…から層を減じた。)。10層の高次厚層と、31層のλ/4層がある。
図28および29はそれぞれ、好ましい実施態様のスペクトル透過率と反射率を示す。
この図から、好ましい実施態様は入力信号を交互に奇数と偶数のチャネルに分割することが分かる。
上記フィルタと同様に、光学インタリーバの許容範囲は従来技術に比べ比較的緩和されている。各々の前記薄層の厚さにおける最大許容均一性誤差は、好ましくは5nm以下である。各々の前記スペーサの厚さにおける最大許容均一性誤差は、8nm以下である。図30および31はそれぞれ、これらの誤差の影響を示す。
本発明によるインタリーバ製造のための好ましい方法
上記光学インタリーバを製造する第1の好ましい方法は、次のステップを含む。
光学的に基板を研磨することによって複数のスペーサを作り、少なくとも一つの前記スペーサが7μmより大きな厚さを有するようにするステップと、
薄膜堆積を用いて各々の前記スペーサ上へ複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、これによってキャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
複数のキャビティを光学的に接触させ前記インタリーバを形成するステップである。上記光学フィルタを製造する好ましい代替方法は、次のステップを含む。
a)厚膜堆積を用いて7μmより厚いスペーサを作るステップと、
b)薄膜堆積を用いて前記スペーサ上へ複数の薄層を堆積させて、キャビティを形成し、キャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
c)前記インタリーバを形成するために、ステップa)およびb)の組合せを繰り返すステップである。
本発明は具体例を参照しながら説明したが、本発明が他の様々な実施態様をとりうることは、当業者には理解されるであろう。
従来技術による典型的なナローバンドフィルタを示す概略図である。 背景技術の欄でより詳細に説明した、図1に示す従来技術フィルタの典型例の種々の性能特性を示すグラフである。 背景技術の欄でより詳細に説明した、図1に示す従来技術フィルタの典型例の種々の性能特性を示すグラフである。 背景技術の欄でより詳細に説明した、図1に示す従来技術フィルタの典型例の種々の性能特性を示すグラフである。 背景技術の欄でより詳細に説明した、図1に示す従来技術フィルタの典型例の種々の性能特性を示すグラフである。 背景技術の欄でより詳細に説明した、図1に示す従来技術フィルタの典型例の種々の性能特性を示すグラフである。 背景技術の欄でより詳細に説明した、図1に示す従来技術フィルタの典型例の種々の性能特性を示すグラフである。 従来技術との比較における、本発明の第1実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 従来技術との比較における、本発明の第1実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 従来技術との比較における、本発明の第1実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 従来の技術との比較における、本発明の第1実施態様により得られる出力のスペクトル透過率および位相変化を示すグラフである。 本発明の第1実施態様により得られる出力に対するスペーサ厚さの0.053nmの絶対誤差の影響を示すグラフである。 従来技術のH層の全てにおける吸光係数k=0.0001の影響を示すグラフである。 従来技術との比較における、本発明の第2実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 従来技術との比較における、本発明の第2実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 従来技術との比較における、本発明の第3実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 従来技術との比較における、本発明の第3実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 本発明の第3実施態様に対する、スペーサ厚さの1.6nmの絶対誤差の影響を示すグラフである。 本発明の第4実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 本発明の第4実施態様により得られる出力のスペクトル透過率および位相変化を示すグラフである。 第4実施態様の薄膜層における1000分の3の確率で起こる厚さのエラーの影響を示すグラフである。 本発明の第4実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 本発明の第5実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 本発明の第5実施態様により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 第5実施態様のスペーサ厚さにおける不均一誤差の影響を示すグラフである。 本発明によるインタリーバの好ましい実施態様のネットワーク機能を示す概略図である。 本発明によるインタリーバの好ましい実施態様のネットワーク機能を示す概略図である。 本発明によるインタリーバの好ましい実施例により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 本発明によるインタリーバの好ましい実施例により得られる出力のスペクトル透過率のグラフである。 本発明によるインタリーバの好ましい実施例の薄層における不均一誤差の影響を示すグラフである。 本発明によるインタリーバの好ましい実施例のスペーサにおける不均一誤差の効果を示すグラフである。 本発明によるフィルタの第一実施態様を示す。 本発明によるフィルタの第一実施態様を示す。

Claims (62)

  1. 複数のキャビティを有し、前記キャビティの1つ以上が7μmより大きい厚さのスペーサを含む光学フィルタ。
  2. 前記スペーサが、各々複数の薄層を有している2つの対向面を画定しており、キャビティ毎の薄層の総数が35未満である、請求項1に記載の光学フィルタ。
  3. スペーサの厚さが10μmより大きい、請求項1又は2に記載の光学フィルタ。
  4. スペーサの厚さが20μmより大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  5. スペーサの厚さが50μmより大きい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  6. スペーサの厚さが100μmより大きい、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  7. キャビティ毎の薄層の平均数は30未満である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  8. キャビティ毎の薄層の平均数は25未満である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  9. キャビティ毎の薄層の平均数は15未満である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  10. 前記フィルタは5nm未満の通過帯域を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  11. 前記フィルタは1nm未満の通過帯域を有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  12. 前記フィルタは0.5nm未満の通過帯域を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  13. 前記フィルタは、所定の周波数範囲にある複数のチャネルを含む高密度波長分割多重化光信号を受信するように適合された、請求項1〜12のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  14. 前記所定周波数範囲が約1520nmと1570nmの間にある、請求項13に記載の光学フィルタ。
  15. 少なくとも1つのキャビティが下記式に従って形成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    (HL)^6 HMH (LH)^6
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約21μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  16. 下記式に従う光学フィルタであって、請求項1〜15のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    ((HL)^6 HMH (LH)^6 L)^3
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約21μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  17. 前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差が50,000分の1から10,000分の4の範囲内である、請求項15又は16に記載の光学フィルタ。
  18. 前記各薄層の最大許容吸収が1×10−4および1×10−5の間の吸光係数に対応する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  19. 前記各スペーサの厚さの最大許容均一性誤差が0.53nm以下である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  20. キャビティのうちの少なくとも1つが下記式に従って作成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    (HL)^4 HMH (LH)^4
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約106μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  21. 下記式に従って作成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    ((HL)^4 HMH (LH)^4 L)^3
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約106μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  22. 前記光学フィルタは、隣接している位数を遮断するために、約12nmの通過帯域を有する遮断フィルタと併せて用いられる、請求項20または21に記載の光学フィルタ。
  23. 各々の前記薄層の厚さにおける最大許容均一性誤差の発生確率が50,000分の1〜2,000分の3の範囲内にある、請求項20〜22のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  24. キャビティのうちの少なくとも1つが下記式に従って作成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    (HL)^4 HMH (LH)^4
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約529μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  25. 下記式に従って作成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    ((HL)^4 HMH (LH)^4 L)^3
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約529μmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  26. 前記光学フィルタは、隣接した位数を遮断するために、約2.4nmの通過帯域を有する遮断フィルタと併せて用いられる、請求項24または25に記載の光学フィルタ。
  27. 0.05nm未満の通過帯域を有する、請求項24〜26のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  28. 前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差が50,000分の1〜1,000分の2の範囲内にある、請求項24〜27のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  29. 前記各スペーサの厚さの最大許容均一性誤差が1.6nm以下である、請求項24〜28のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  30. 下記式に従って形成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    (HL)^2 HMH (LH)^2 L ((HL)^3 HMH (LH)^3 L)^2 (HL)^2 HMH (LH)^2
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約1.465の屈折率と約1.32mmの厚さを有するスペーサである。
  31. 光学フィルタは、隣接している位数を遮断するために、約1nmの通過帯域を有する遮断フィルタと併せて用いられる、請求項30に記載の光学フィルタ。
  32. 前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差が50,000分の1〜1,000分の3の範囲内にある、請求項30または31に記載の光学フィルタ。
  33. 前記各スペーサの厚さの最大許容均一性誤差が3.96nm以下である、請求項30または31に記載の光学フィルタ。
  34. 光学フィルタが下記式に従って作成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
    ((HL)^7 HMH (LH)^7 L)((HL)^8 HMH (LH)^8 L)^2 ((HL)^7 HMH (LH)^7)
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約1.465の屈折率と約0.8mmの厚さを有するスペーサである。
  35. 各々の前記薄層の厚さにおける最大許容均一性誤差が50,000分の1〜10,000分の1の範囲内である、請求項30または31に記載の光学フィルタ。
  36. 前記各スペーサの厚さにおける最大許容均一性誤差は0.11nm以下である、請求項30または31に記載の光学フィルタ。
  37. 前記フィルタが約0.002nmの通過帯域を有する、請求項34〜36のいずれか一項に記載の光学フィルタ。
  38. 周波数が約1520nmと1570nmの間の範囲にある複数のチャネルを含む高密度波長分割多重化光信号を受信するように適合されており、1nm幅未満の単一チャネルを出力するように適合されており、複数のキャビティを有する光学フィルタであって、一つ以上の前記キャビティは7μmより大きい厚さを有するスペーサを含む光学フィルタにおいて、前記スペーサは複数の薄層が各々の上に配置されている2つの対向面を画定し、キャビティ毎の薄層の平均数が35未満であることを特徴とする光学フィルタ。
  39. 複数のキャビティを有し、一つ以上の前記キャビティは7μmより厚いスペーサを含む光学インタリーバ。
  40. 前記スペーサは複数の薄層が各々の上に配置されている2つの対向面を画定しており、キャビティ毎の薄層の平均数が35未満である、請求項39に記載の光学インタリーバ。
  41. キャビティ毎の薄層の平均数が30未満である請求項40に記載の光学的インタリーバ。
  42. スペーサの厚さが10μm以上である、請求項39〜41のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  43. スペーサの厚さが20μm以上である、請求項39〜41のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  44. スペーサの厚さが50μm以上である、請求項39〜41のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  45. スペーサの厚さが100μm以上である、請求項39〜41のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  46. キャビティ毎の薄層の総数が25未満である、請求項39〜45のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  47. キャビティ毎の薄層の総数が15未満である、請求項39〜45のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  48. キャビティ毎の薄層の総数が10未満である、請求項39〜45のいずれか一項に記載の光学的インタリーバ。
  49. 前記インタリーバが所定の周波数範囲にある複数のチャネルを含む高密度波長分割多重化光入力信号を受信し、前記入力を少なくとも2組のチャネルのサブセットの出力に分割するように適合されている、請求項39〜48のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  50. 前記各チャネルが5μm以下の帯域幅を有する、請求項50に記載の光学インタリーバ。
  51. 前記各チャネルが1μm以下の帯域幅を有する、請求項50に記載の光学インタリーバ。
  52. 前記各チャネルが0.5μm未満の帯域幅を有する、請求項50に記載の光学インタリーバ。
  53. 前記所定周波数範囲が約1520nm〜1570nmである、請求項50に記載の光学インタリーバ。
  54. キャビティのうちの少なくとも1つが下記式に従って形成される、請求項39〜53のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
    HLHM
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約0.8mmの厚さと約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  55. 前記インタリーバは下記式に従って形成される、請求項39〜54のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
    (HLHM)^10 HLH
    式中、Hは約2.065の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Lは約1.465の屈折率を有する材料の4分の1波長層であり、Mは約0.8mmの厚さで約1.465の屈折率を有するスペーサである。
  56. 前記各薄層の厚さの最大許容均一性誤差が5nm以下である、請求項39〜55のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  57. 前記各スペーサの厚さの最大許容均一性誤差が8nm以下である、請求項39〜56のいずれか一項に記載の光学インタリーバ。
  58. 周波数が約1520nmと1570nmの間の範囲にある複数のチャネルを含む高密度波長分割多重化光入力信号を受信するように適合されており、かつ前記入力を少なくとも2組のチャネルのサブセットの出力に分割するように適合された光学インタリーバにおいて、各チャネルが約16nm〜1nm未満の範囲の帯域幅を有しており、前記インタリーバは複数のキャビティを有しており、一つ以上の前記キャビティは7μmより厚いスペーサを含んでおり、前記スペーサは複数の薄層が各々の上に配置されている2つの対向面を画定しており、キャビティ毎の薄層の平均数が35未満であることを特徴とする光学インタリーバ。
  59. 請求項1〜38のいずれか一項に記載の光学フィルタを製造する方法であって、
    光学的に基板を研磨することによって複数のスペーサを作り、少なくとも一つの前記スペーサが7μmより大きな厚さを有するようにするステップと、
    薄膜堆積を用いて前記各スペーサ上へ複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、キャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
    前記複数のキャビティを光学的に接触させ前記フィルタを形成するステップとを含む方法。
  60. 請求項1〜38のいずれか一項に記載の光学フィルタを製造する方法であって、
    a)厚膜堆積を利用して7μmより大きな厚さを有するスペーサを作るステップと、
    b)薄膜堆積を用いて前記スペーサの上に複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、キャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
    c)前記フィルタを形成するために、ステップa)およびb)の組合せを繰り返すステップとを含む方法。
  61. 請求項39〜58のいずれか一項に記載の光学インタリーバを製造する方法であって、
    光学的に基板を研磨することによって複数のスペーサを作り、少なくとも一つの前記スペーサが7μmより大きな厚さを有するようにするステップと、
    薄膜堆積を用いて各々の前記スペーサ上へ複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、これによってキャビティ毎の薄層の平均数を35未満とするステップと、
    前記複数のキャビティを光学的に接触させ前記インタリーバを形成するステップとを含む方法。
  62. 請求項39〜58のいずれか一項に記載の光学インタリーバを製造する方法であって、
    a)厚膜堆積を利用して7μmより大きな厚さを有するスペーサを作るステップと、
    b)薄膜堆積を用いて前記スペーサの上に複数の薄層を堆積させてキャビティを形成し、薄層のキャビティ毎の平均数を35未満とするステップと、
    c)前記インタリーバを形成するために、ステップa)およびb)の組合せを繰り返すステップとを含む方法。
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