JP2001215325A - 狭帯域光フィルタおよびその製造方法 - Google Patents
狭帯域光フィルタおよびその製造方法Info
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- JP2001215325A JP2001215325A JP2000026424A JP2000026424A JP2001215325A JP 2001215325 A JP2001215325 A JP 2001215325A JP 2000026424 A JP2000026424 A JP 2000026424A JP 2000026424 A JP2000026424 A JP 2000026424A JP 2001215325 A JP2001215325 A JP 2001215325A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 膜厚に対する要求精度を緩和する多層膜構造
を有する狭帯域光フィルタおよびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 N段のキャビティ型光フィルタより成る
狭帯域光フィルタにおいて、誘電体多層膜Fは、高屈折
率物質A、低屈折率物質B、およびスペーサ層を構成す
る物質Cを、F1 =[(HL)M fN S(LH)M L]
NF2 =[(LH)M fN S(HL)M H]N の何れか
で記述される膜厚に積層形成され、スペーサ層を構成す
る物質Cは、高屈折率物質Aおよび低屈折率物質Bの短
波長側吸収端波長λa 、λb の何れよりも大きい短波長
側吸収端波長λcを有し、更に、λa 、λb <λp <λ
c の関係を満足する波長λpなる光の照射を受けて色中
心を発生する物質より成る狭帯域光フィルタおよびその
製造方法。
を有する狭帯域光フィルタおよびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 N段のキャビティ型光フィルタより成る
狭帯域光フィルタにおいて、誘電体多層膜Fは、高屈折
率物質A、低屈折率物質B、およびスペーサ層を構成す
る物質Cを、F1 =[(HL)M fN S(LH)M L]
NF2 =[(LH)M fN S(HL)M H]N の何れか
で記述される膜厚に積層形成され、スペーサ層を構成す
る物質Cは、高屈折率物質Aおよび低屈折率物質Bの短
波長側吸収端波長λa 、λb の何れよりも大きい短波長
側吸収端波長λcを有し、更に、λa 、λb <λp <λ
c の関係を満足する波長λpなる光の照射を受けて色中
心を発生する物質より成る狭帯域光フィルタおよびその
製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、狭帯域光フィル
タおよびその製造方法に関し、特に、狭帯域光フィルタ
を構成する誘電体多層膜の膜厚に対する要求精度を緩和
する多層膜構造を有する狭帯域光フィルタおよびその製
造方法に関する。
タおよびその製造方法に関し、特に、狭帯域光フィルタ
を構成する誘電体多層膜の膜厚に対する要求精度を緩和
する多層膜構造を有する狭帯域光フィルタおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体多層膜を成膜して構成した狭帯域
光フィルタの従来例は、屈折率の異なる2種類の誘電体
薄膜を成膜して構成している。ここで、2の誘電体の内
の一方を物質A、他方を物質Bとし、それぞれの屈折率
をnA 、nB とすると、 F3 =[(HL)M sH(LH)M L]N (7) F4 =[(LH)M sL(HL)M H]N (8) F5 =[(HL)M HsLH(LH)M L]N (9) F6 =[(LH)M LsHL(HL)M H]N (10) の内の何れかの薄膜構造が採用されている。誘電体多層
膜F3 、F4 、F5 或いはF6 は基板上に蒸着される。
HおよびLは、それぞれ、誘電体の層および膜厚を示
し、その膜厚は H=λ0 /4nA、L=λ0 /4nB である。但し、λ0 は設計波長、MはHLのペアーの繰
り返し数或いはLHのペアーの繰り返し数、Nは後で説
明される[]で囲われるキャビテイ型光フィルタの段
数、sはスペーサである。MおよびNはそれぞれ正の整
数(=1、2、3、・・・・・・)である。以上の各式の意味
するところを数字を当てはめて示すと、(HL)3 はH
LHLHLの如くHLの2層ペアを繰り返して3回積層
することを意味する。(LH)3 は、逆に、LHLHL
Hの如くLHの2層ペアを繰り返して3回積層すること
を意味する。
光フィルタの従来例は、屈折率の異なる2種類の誘電体
薄膜を成膜して構成している。ここで、2の誘電体の内
の一方を物質A、他方を物質Bとし、それぞれの屈折率
をnA 、nB とすると、 F3 =[(HL)M sH(LH)M L]N (7) F4 =[(LH)M sL(HL)M H]N (8) F5 =[(HL)M HsLH(LH)M L]N (9) F6 =[(LH)M LsHL(HL)M H]N (10) の内の何れかの薄膜構造が採用されている。誘電体多層
膜F3 、F4 、F5 或いはF6 は基板上に蒸着される。
HおよびLは、それぞれ、誘電体の層および膜厚を示
し、その膜厚は H=λ0 /4nA、L=λ0 /4nB である。但し、λ0 は設計波長、MはHLのペアーの繰
り返し数或いはLHのペアーの繰り返し数、Nは後で説
明される[]で囲われるキャビテイ型光フィルタの段
数、sはスペーサである。MおよびNはそれぞれ正の整
数(=1、2、3、・・・・・・)である。以上の各式の意味
するところを数字を当てはめて示すと、(HL)3 はH
LHLHLの如くHLの2層ペアを繰り返して3回積層
することを意味する。(LH)3 は、逆に、LHLHL
Hの如くLHの2層ペアを繰り返して3回積層すること
を意味する。
【0003】ところで、光通信光フィルタの技術分野に
おいおては、現在、設計波長1550nmにおいて通過
波長幅1nmという狭帯域の光フィルタが要求されてい
る。この狭帯域の光フィルタが式(9)のF5 の膜構成
をとる場合、物質Aである屈折率2. 0のTa2 05 の
膜を使用してHを形成し、他方を物質Bである屈折率
1. 45のSi02 膜を使用してLを形成すると、 F5 =[(HL)7 H 8L H(LH)7 L]N (11) において、N=3の場合に満足される。
おいおては、現在、設計波長1550nmにおいて通過
波長幅1nmという狭帯域の光フィルタが要求されてい
る。この狭帯域の光フィルタが式(9)のF5 の膜構成
をとる場合、物質Aである屈折率2. 0のTa2 05 の
膜を使用してHを形成し、他方を物質Bである屈折率
1. 45のSi02 膜を使用してLを形成すると、 F5 =[(HL)7 H 8L H(LH)7 L]N (11) において、N=3の場合に満足される。
【0004】N=1、2、3の各場合の膜構成を図2に
示す。なお、図2はM=7で描かれてはいない。図2
(a)はN=1の1キャビテイ型光フィルタ、(b)は
N=2の2キャビティ型光フィルタ、(c)はN=3の
3キャビティ型光フィルタと呼ばれている。キャビティ
型フィルタの段数を1段、2段、3段と積み重ねるに従
って、図11に示される如く透過特性を急峻にすること
ができる。ここで、図11(a)は1キャビティ型光フ
ィルタの透過特性を示し、(b)は2キャビティ型光フ
ィルタの透過特性を示し、(c)は3キャビティ型光フ
ィルタの透過特性を示す。
示す。なお、図2はM=7で描かれてはいない。図2
(a)はN=1の1キャビテイ型光フィルタ、(b)は
N=2の2キャビティ型光フィルタ、(c)はN=3の
3キャビティ型光フィルタと呼ばれている。キャビティ
型フィルタの段数を1段、2段、3段と積み重ねるに従
って、図11に示される如く透過特性を急峻にすること
ができる。ここで、図11(a)は1キャビティ型光フ
ィルタの透過特性を示し、(b)は2キャビティ型光フ
ィルタの透過特性を示し、(c)は3キャビティ型光フ
ィルタの透過特性を示す。
【0005】先の光通信用狭帯域光フィルタにおいて
は、或る波長の信号のみ透過し、それ以外の波長成分の
信号は遮断することを要求される場合がある。この場
合、3個のキャビティ型光フィルタE1 の通過波長
λi 、E2 の通過波長λi およびE3の通過波長λ
i (λi :i=1、2、3とする。)は一致することが
望ましい。即ち、λ1 =λ2 =λ3 が成立する必要があ
る。波長1550nmにおいて通過波長幅1nmが要求
される通常の狭帯域光フィルタにおいては、3個のキャ
ビティ型光フィルタの通過波長を一致させるには、多層
膜の各層の膜厚を高精度に成膜積層する必要がある。こ
の際の要求精度は0. 01%である。これは、膜厚を1
000nmとした場合、蒸着される膜厚誤差として許容
されるのは僅かに0.1nmであることを意味する。現
在、これ程の厳しい要求精度の元で狭帯域光フィルタの
製造が実施されており、特に、高精度成膜をすることが
できるイオンビームスパッタ法(IBS法)、原子ビー
ムスパッタ法(FAB−SD法)、或いはイオンアシス
ト蒸着法(IAD法)、およびこれら応用した高精度成
膜法を採用することのみに依って、狭帯域光フィルタの
製造が行われている。しかし、この種の高精度成膜法を
以てしても、装置の諸条件、安定性を確保することが困
難であるところから通常の膜厚精度は数%程度という低
いものであり、0. 01%の要求精度を満足する成功率
は低く、歩留まりは数%程度に過ぎない。従って、製造
時間も長時間に亘ることとなり、製造コストは高くなら
ざるを得なかった。
は、或る波長の信号のみ透過し、それ以外の波長成分の
信号は遮断することを要求される場合がある。この場
合、3個のキャビティ型光フィルタE1 の通過波長
λi 、E2 の通過波長λi およびE3の通過波長λ
i (λi :i=1、2、3とする。)は一致することが
望ましい。即ち、λ1 =λ2 =λ3 が成立する必要があ
る。波長1550nmにおいて通過波長幅1nmが要求
される通常の狭帯域光フィルタにおいては、3個のキャ
ビティ型光フィルタの通過波長を一致させるには、多層
膜の各層の膜厚を高精度に成膜積層する必要がある。こ
の際の要求精度は0. 01%である。これは、膜厚を1
000nmとした場合、蒸着される膜厚誤差として許容
されるのは僅かに0.1nmであることを意味する。現
在、これ程の厳しい要求精度の元で狭帯域光フィルタの
製造が実施されており、特に、高精度成膜をすることが
できるイオンビームスパッタ法(IBS法)、原子ビー
ムスパッタ法(FAB−SD法)、或いはイオンアシス
ト蒸着法(IAD法)、およびこれら応用した高精度成
膜法を採用することのみに依って、狭帯域光フィルタの
製造が行われている。しかし、この種の高精度成膜法を
以てしても、装置の諸条件、安定性を確保することが困
難であるところから通常の膜厚精度は数%程度という低
いものであり、0. 01%の要求精度を満足する成功率
は低く、歩留まりは数%程度に過ぎない。従って、製造
時間も長時間に亘ることとなり、製造コストは高くなら
ざるを得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、1キャビ
ティ型光フィルタをN段積み重ねて構成される狭帯域光
フィルタにおいて、第1段目の1キャビティ型光フィル
タを蒸着した後、その光透過特性を測定し、光透過特性
が設計通過波長からずれている場合はこの波長ずれ量に
相当する補正をこの第1段目の1キャビティ型光フィル
タに施し、補正を施した後に第2段目の1キャビティ型
光フィルタを第1段目の1キャビティ型光フィルタ上面
に蒸着構成し、以降、これを繰り返すことにより上述の
問題を解消した狭帯域光フィルタおよびその製造方法を
提供するものである。
ティ型光フィルタをN段積み重ねて構成される狭帯域光
フィルタにおいて、第1段目の1キャビティ型光フィル
タを蒸着した後、その光透過特性を測定し、光透過特性
が設計通過波長からずれている場合はこの波長ずれ量に
相当する補正をこの第1段目の1キャビティ型光フィル
タに施し、補正を施した後に第2段目の1キャビティ型
光フィルタを第1段目の1キャビティ型光フィルタ上面
に蒸着構成し、以降、これを繰り返すことにより上述の
問題を解消した狭帯域光フィルタおよびその製造方法を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1:高屈折率層と
低屈折率層を交互に積層して形成した誘電体多層膜の間
にスペーサ層を介在させて構成したN段のキャビティ型
光フィルタより成る狭帯域光フィルタにおいて、誘電体
多層膜Fは高屈折率物質A、低屈折率物質B、およびス
ペーサ層を構成する物質Cを、 F1 =[(HL)M fN S(LH)M L]N F2 =[(LH)M fN S(HL)M H]N の何れかで記述される膜厚に積層形成され、スペーサ層
を構成する物質Cは、高屈折率物質Aの短波長側吸収端
波長λa および低屈折率物質Bの短波長側吸収端波長λ
b の何れよりも大きい短波長側吸収端波長λc を有し、
更に、 λa 、λb <λp <λc の関係を満足する波長λpなる光の照射を受けて色中心
を発生する物質より成る狭帯域光フィルタを構成した。
低屈折率層を交互に積層して形成した誘電体多層膜の間
にスペーサ層を介在させて構成したN段のキャビティ型
光フィルタより成る狭帯域光フィルタにおいて、誘電体
多層膜Fは高屈折率物質A、低屈折率物質B、およびス
ペーサ層を構成する物質Cを、 F1 =[(HL)M fN S(LH)M L]N F2 =[(LH)M fN S(HL)M H]N の何れかで記述される膜厚に積層形成され、スペーサ層
を構成する物質Cは、高屈折率物質Aの短波長側吸収端
波長λa および低屈折率物質Bの短波長側吸収端波長λ
b の何れよりも大きい短波長側吸収端波長λc を有し、
更に、 λa 、λb <λp <λc の関係を満足する波長λpなる光の照射を受けて色中心
を発生する物質より成る狭帯域光フィルタを構成した。
【0008】但し、λ0 :設計波長 H:高屈折率物質Aの層および光学的膜厚=λ0 /4n
A L:低屈折率物質Bの層および光学的膜厚=λ0 /4n
B S:スペーサ層および構成する物質Cの光学的膜厚=λ
0 /4nC M:HおよびLの繰り返しペアー数、正の整数 N:キャビティ型光フィルタの段数、正の整数 fN:正の整数 そして、請求項2:請求項1に記載される狭帯域光フィ
ルタにおいて、高屈折率物質AはTa2 O5 より成り、
低屈折率物質BはSiO2 より成り、スペーサ層を構成
する物質Cは(Pb1-xLax)(ZrYTi1-Y)1-X/4
O3より成る狭帯域光フィルタを構成した。
A L:低屈折率物質Bの層および光学的膜厚=λ0 /4n
B S:スペーサ層および構成する物質Cの光学的膜厚=λ
0 /4nC M:HおよびLの繰り返しペアー数、正の整数 N:キャビティ型光フィルタの段数、正の整数 fN:正の整数 そして、請求項2:請求項1に記載される狭帯域光フィ
ルタにおいて、高屈折率物質AはTa2 O5 より成り、
低屈折率物質BはSiO2 より成り、スペーサ層を構成
する物質Cは(Pb1-xLax)(ZrYTi1-Y)1-X/4
O3より成る狭帯域光フィルタを構成した。
【0009】ここで、請求項3:高屈折率層と低屈折率
層を交互に積層して形成した誘電体多層膜の間にスペー
サ層を介在させて構成したキャビティ型光フィルタより
成る狭帯域光フィルタの製造方法において、高屈折率物
質Aと低屈折率物質Bを基板の表面に交互に蒸着して誘
電体多層膜を積層形成し、この誘電体多層膜の表面にス
ペーサ層を蒸着して形成し、スペーサ層の表面に低屈折
率物質Bと高屈折率物質Aを交互に蒸着して誘電体多層
膜を積層形成してキャビティ型光フィルタを構成し、ス
ペーサ層を構成する物質Cとし、高屈折率物質Aの短波
長側吸収端波長λa および低屈折率物質Bの短波長側吸
収端波長λb の何れよりも大きい短波長側吸収端波長λ
c を有する物質を使用し、ここで、λa 、λb <λp <
λc の関係を満足する波長λp なる光によりキャビティ
型光フィルタを上面から照射してスペーサ層の屈折率を
変化させる狭帯域光フィルタの製造方法を構成した。
層を交互に積層して形成した誘電体多層膜の間にスペー
サ層を介在させて構成したキャビティ型光フィルタより
成る狭帯域光フィルタの製造方法において、高屈折率物
質Aと低屈折率物質Bを基板の表面に交互に蒸着して誘
電体多層膜を積層形成し、この誘電体多層膜の表面にス
ペーサ層を蒸着して形成し、スペーサ層の表面に低屈折
率物質Bと高屈折率物質Aを交互に蒸着して誘電体多層
膜を積層形成してキャビティ型光フィルタを構成し、ス
ペーサ層を構成する物質Cとし、高屈折率物質Aの短波
長側吸収端波長λa および低屈折率物質Bの短波長側吸
収端波長λb の何れよりも大きい短波長側吸収端波長λ
c を有する物質を使用し、ここで、λa 、λb <λp <
λc の関係を満足する波長λp なる光によりキャビティ
型光フィルタを上面から照射してスペーサ層の屈折率を
変化させる狭帯域光フィルタの製造方法を構成した。
【0010】そして、請求項4:請求項3に記載される
狭帯域光フィルタの製造方法において、キャビティ型光
フィルタの複数段を順次に積層構成し、キャビティ型光
フィルタを1段構成する度毎に最終段のキャビティ型光
フィルタを上面から照射してスペーサ層の屈折率を変化
させる狭帯域光フィルタの製造方法を構成した。また、
請求項5:請求項3および請求項4の内の何れかに記載
される狭帯域光フィルタの製造方法において、積層され
たキャビティ型光フィルタの光透過特性を計測して光を
照射する狭帯域光フィルタの製造方法を構成した。
狭帯域光フィルタの製造方法において、キャビティ型光
フィルタの複数段を順次に積層構成し、キャビティ型光
フィルタを1段構成する度毎に最終段のキャビティ型光
フィルタを上面から照射してスペーサ層の屈折率を変化
させる狭帯域光フィルタの製造方法を構成した。また、
請求項5:請求項3および請求項4の内の何れかに記載
される狭帯域光フィルタの製造方法において、積層され
たキャビティ型光フィルタの光透過特性を計測して光を
照射する狭帯域光フィルタの製造方法を構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明は、キャビティ型光フィ
ルタを構成する多層の各誘電体薄膜が膜厚誤差を有して
設計通過波長からずれた光透過特性を示すキャビティ型
光フィルタが構成されたとしても、ずれ量が或る補正範
囲内に収まっていれば、このキャビティ型光フィルタの
ずれ量を補正することができるキャビティ型光フィルタ
を構成する。即ち、この発明の狭帯域光フィルタを構成
するキャビティ型光フィルタの膜構造は、上述した式
(7)、(8)、(9)或いは(10)で与えられる2
種類の物質を交互に成膜構成したキャビティ型光フィル
タの従来例の膜構造とは異なり、先の誘電体物質Aおよ
び誘電体物質Bとは異なる第3の物質である誘電体物質
Cより成るスペーサを具備する。以下、図1を参照して
具体的に説明する。
ルタを構成する多層の各誘電体薄膜が膜厚誤差を有して
設計通過波長からずれた光透過特性を示すキャビティ型
光フィルタが構成されたとしても、ずれ量が或る補正範
囲内に収まっていれば、このキャビティ型光フィルタの
ずれ量を補正することができるキャビティ型光フィルタ
を構成する。即ち、この発明の狭帯域光フィルタを構成
するキャビティ型光フィルタの膜構造は、上述した式
(7)、(8)、(9)或いは(10)で与えられる2
種類の物質を交互に成膜構成したキャビティ型光フィル
タの従来例の膜構造とは異なり、先の誘電体物質Aおよ
び誘電体物質Bとは異なる第3の物質である誘電体物質
Cより成るスペーサを具備する。以下、図1を参照して
具体的に説明する。
【0012】図1を参照するに、この発明の狭帯域光フ
ィルタは、ガラス基板1の上表面に屈折率nA の誘電体
物質A、屈折率nB の誘電体物質Bを交互に積層して形
成した誘電体多層膜の間に屈折率nC の誘電体物質Cよ
り成るスペーサ層を介在させて構成した誘電体多層膜に
より構成される。誘電体多層膜Fは以下の式(1)或い
は式(2)により表現される。 F1 =[(HL)M fN S(LH)M L]N (1) F2 =[(LH)M fN S(HL)M H]N (2) ここで、Hは誘電体物質Aより成る誘電体膜およびその
膜厚を示し、Lは誘電体物質Aより成る誘電体膜および
その膜厚を示し、Sはスペーサである。fN Sは誘電体
物質Cより成るスペーサの膜厚である。そして、 H=λ0 /4nA (3) L=λ0 /4nB (4) S=λ0 /4nC (5) である。
ィルタは、ガラス基板1の上表面に屈折率nA の誘電体
物質A、屈折率nB の誘電体物質Bを交互に積層して形
成した誘電体多層膜の間に屈折率nC の誘電体物質Cよ
り成るスペーサ層を介在させて構成した誘電体多層膜に
より構成される。誘電体多層膜Fは以下の式(1)或い
は式(2)により表現される。 F1 =[(HL)M fN S(LH)M L]N (1) F2 =[(LH)M fN S(HL)M H]N (2) ここで、Hは誘電体物質Aより成る誘電体膜およびその
膜厚を示し、Lは誘電体物質Aより成る誘電体膜および
その膜厚を示し、Sはスペーサである。fN Sは誘電体
物質Cより成るスペーサの膜厚である。そして、 H=λ0 /4nA (3) L=λ0 /4nB (4) S=λ0 /4nC (5) である。
【0013】但し、λ0 は設計波長、M、N、fN はそ
れぞれ正の整数(=1、2、3、・・・・)である。ここ
で、誘電体物質A、誘電体物質B、誘電体物質Cの短波
長側の吸収端波長をそれぞれλa 、λb 、λc とする
と、誘電体物質Cとして、 λa 、λb <λc (6) を満足する誘電体物質を使用する。
れぞれ正の整数(=1、2、3、・・・・)である。ここ
で、誘電体物質A、誘電体物質B、誘電体物質Cの短波
長側の吸収端波長をそれぞれλa 、λb 、λc とする
と、誘電体物質Cとして、 λa 、λb <λc (6) を満足する誘電体物質を使用する。
【0014】ここで、図2を参照して説明する。図2
(a)は、ガラス基板1の上表面に蒸着形成された設計
波長1550nm用1キャビティ型光フィルタを示す。
ガラス基板1の上表面に1キャビティ型光フィルタを蒸
着して構成後、この1キャビティ型光フィルタについて
図3に示される透過特性評価装置によりその光透過特性
を測定する。透過特性評価装置は、光波長分析器23、
平行ビーム受光用光ファイバコリメータ25、白色光源
装置20、平行ビーム出射用光ファイバコリメータ22
により構成される。光波長分析器23と光ファイバコリ
メータ25とは光ファイバ24を介して接続されてい
る。白色光源装置20と光ファイバコリメータ22は光
ファイバ21を介して接続されている。光波長分析器と
しては光スペクトラムアナライザが使用される。
(a)は、ガラス基板1の上表面に蒸着形成された設計
波長1550nm用1キャビティ型光フィルタを示す。
ガラス基板1の上表面に1キャビティ型光フィルタを蒸
着して構成後、この1キャビティ型光フィルタについて
図3に示される透過特性評価装置によりその光透過特性
を測定する。透過特性評価装置は、光波長分析器23、
平行ビーム受光用光ファイバコリメータ25、白色光源
装置20、平行ビーム出射用光ファイバコリメータ22
により構成される。光波長分析器23と光ファイバコリ
メータ25とは光ファイバ24を介して接続されてい
る。白色光源装置20と光ファイバコリメータ22は光
ファイバ21を介して接続されている。光波長分析器と
しては光スペクトラムアナライザが使用される。
【0015】図4を参照するに、図3に示される第1段
目の狭帯域光フィルタの実測透過特性は、通過波長が1
549nmの点線により示される特性であるものとす
る。ここで、実線は設計波長1550nmの透過特性を
示している。点線で示される実測された通過波長は、設
計波長と比較して0. 1%だけ短かいことになる。これ
はスペーサ層の光学的膜厚が0. 1%だけ設計よりも短
いことを意味している。ところで、或る誘電体物質につ
いて、これをその吸収端波長より短い光により照射する
ことにより、この誘電体物質内に色中心或いはカラーセ
ンターと称されている格子欠陥が発生し、誘電体物質内
に色中心を発生させることによりその屈折率が変化す
る。一般に、誘電体物質においては、吸収端波長より短
い波長の紫外線により照射すると、屈折率は増加する傾
向を示すことが知られている。
目の狭帯域光フィルタの実測透過特性は、通過波長が1
549nmの点線により示される特性であるものとす
る。ここで、実線は設計波長1550nmの透過特性を
示している。点線で示される実測された通過波長は、設
計波長と比較して0. 1%だけ短かいことになる。これ
はスペーサ層の光学的膜厚が0. 1%だけ設計よりも短
いことを意味している。ところで、或る誘電体物質につ
いて、これをその吸収端波長より短い光により照射する
ことにより、この誘電体物質内に色中心或いはカラーセ
ンターと称されている格子欠陥が発生し、誘電体物質内
に色中心を発生させることによりその屈折率が変化す
る。一般に、誘電体物質においては、吸収端波長より短
い波長の紫外線により照射すると、屈折率は増加する傾
向を示すことが知られている。
【0016】この発明はこの色中心効果を利用する。即
ち、先の式(6)を満足する誘電体物質Cより成るスペ
ーサ層を含むキャビティ型光フィルタを構成し、このキ
ャビティ型光フィルタに対して、 λa 、λb <λp <λc (12) を満足する波長λp の紫外線であるレーザ光を照射し、
スペーサ層のみにレーザ光を吸収作用させる。誘電体物
質Aおよび誘電体物質Bより成る部分はこの波長λp の
レーザ光は透明であるので何らの影響も蒙らない。図3
に示される透過特性評価装置を使用し、キャビティ型光
フィルタを波長λp のレーザ光により照射してその透過
特性を測定しながら、色中心効果によりスペーサ層の屈
折率を変化させる。スペーサ層の屈折率が変化すると、
この変化に比例してキャビティ型光フィルタの通過波長
も変化するので、設計通過波長からのずれ量を補正して
設計透過特性を有する 光フィルタに調整することがで
きる。色中心効果は照射される波長および照射強度によ
り単位時間当たりの屈折率変化量が異なるので、高精度
に補正したい場合は照射強度を低下して徐々に補正を実
施する。なお、この発明において採用する色中心効果
は、屈折率を増加させる方向、即ち光フィルタの通過波
長を長波長側へ補正することはできるが、短波長側へ補
正することは困難である。しかし、光通信分野において
は、国際電気通信連合ITU(Internation
a1 TeleCommunication Unio
n)により定められた複数のチャンネルが使用され、図
5に示されるが如き複数のチャンネルが光周波数19
3. 1THz を基準に100GHz (波長0. 8nm)
間隔で各チャンネルが割り当てられている。従って、製
造された光フィルタは、長波長側にある何れかのITU
チャンネル用に補正して利用することができる。
ち、先の式(6)を満足する誘電体物質Cより成るスペ
ーサ層を含むキャビティ型光フィルタを構成し、このキ
ャビティ型光フィルタに対して、 λa 、λb <λp <λc (12) を満足する波長λp の紫外線であるレーザ光を照射し、
スペーサ層のみにレーザ光を吸収作用させる。誘電体物
質Aおよび誘電体物質Bより成る部分はこの波長λp の
レーザ光は透明であるので何らの影響も蒙らない。図3
に示される透過特性評価装置を使用し、キャビティ型光
フィルタを波長λp のレーザ光により照射してその透過
特性を測定しながら、色中心効果によりスペーサ層の屈
折率を変化させる。スペーサ層の屈折率が変化すると、
この変化に比例してキャビティ型光フィルタの通過波長
も変化するので、設計通過波長からのずれ量を補正して
設計透過特性を有する 光フィルタに調整することがで
きる。色中心効果は照射される波長および照射強度によ
り単位時間当たりの屈折率変化量が異なるので、高精度
に補正したい場合は照射強度を低下して徐々に補正を実
施する。なお、この発明において採用する色中心効果
は、屈折率を増加させる方向、即ち光フィルタの通過波
長を長波長側へ補正することはできるが、短波長側へ補
正することは困難である。しかし、光通信分野において
は、国際電気通信連合ITU(Internation
a1 TeleCommunication Unio
n)により定められた複数のチャンネルが使用され、図
5に示されるが如き複数のチャンネルが光周波数19
3. 1THz を基準に100GHz (波長0. 8nm)
間隔で各チャンネルが割り当てられている。従って、製
造された光フィルタは、長波長側にある何れかのITU
チャンネル用に補正して利用することができる。
【0017】光通信用の狭帯域光フィルタとして、3キ
ャビティ型光フィルタが使用されるが、この様な多段の
キャビティ型光フィルタにおいては、以下の工程を採用
して設計通りの狭帯域光フィルタを製造することができ
る。 (工程1) 第1段目のキャビティ型光フィルタをIB
S法により製造する。 (工程2) 第1段目のキャビティ型光フィルタの透過
特性を測定しながら、ずれがある場合には波長λpのレ
ーザ光を照射して、色中心効果を用いて所望の設計波長
に一致するまで照射を続ける。
ャビティ型光フィルタが使用されるが、この様な多段の
キャビティ型光フィルタにおいては、以下の工程を採用
して設計通りの狭帯域光フィルタを製造することができ
る。 (工程1) 第1段目のキャビティ型光フィルタをIB
S法により製造する。 (工程2) 第1段目のキャビティ型光フィルタの透過
特性を測定しながら、ずれがある場合には波長λpのレ
ーザ光を照射して、色中心効果を用いて所望の設計波長
に一致するまで照射を続ける。
【0018】(工程3) 補正完了後、第2段目のキャ
ビティ型光フィルタを第1段目の光フィルタの上に積層
する。 (工程4) 第2段目のキャビティ型光フィルタの透過
特性を測定しながら、レーザ光が第2段目のキャビティ
型光フィルタで吸収されるように、図3のように光フィ
ルタの表層側からレーザ光を照射させる。ずれがある場
合には波長λpのレーザ光を照射して、所望の設計波長
に一致するまで照射を続ける。
ビティ型光フィルタを第1段目の光フィルタの上に積層
する。 (工程4) 第2段目のキャビティ型光フィルタの透過
特性を測定しながら、レーザ光が第2段目のキャビティ
型光フィルタで吸収されるように、図3のように光フィ
ルタの表層側からレーザ光を照射させる。ずれがある場
合には波長λpのレーザ光を照射して、所望の設計波長
に一致するまで照射を続ける。
【0019】(工程5) 補正完了後、第3段目のキャ
ビティ型光フィルタを第2段目の光フィルタの上に積層
する。 (工程6) 第3段目のキャビティ型光フィルタの透過
特性を測定しながら、同じようにレーザ光が第3段目の
キャビティ型光フィルタで吸収されるように、図3のよ
うに光フィルタの表層側からレーザ光を照射させる。ず
れがある場合には波長λp のレーザ光を照射し、所望の
設計波長に一致するまで照射を続ける。
ビティ型光フィルタを第2段目の光フィルタの上に積層
する。 (工程6) 第3段目のキャビティ型光フィルタの透過
特性を測定しながら、同じようにレーザ光が第3段目の
キャビティ型光フィルタで吸収されるように、図3のよ
うに光フィルタの表層側からレーザ光を照射させる。ず
れがある場合には波長λp のレーザ光を照射し、所望の
設計波長に一致するまで照射を続ける。
【0020】(工程7) 必要に応じて、以上の透過特
性の補正を繰り返して実施し、多段光フィルタを製造す
る。即ち、以上の工程において、λp のレーザ光は、図
6に示される如く、スペーサ層により完全に吸収される
ので、第2段目のキャビティ型光フィルタ、第3段目の
キャビティ型光フィルタを対象に補正する際に常に最上
層からレーザ光を照射して、目的とするスペーサ層にレ
ーザ光を作用させることができる。
性の補正を繰り返して実施し、多段光フィルタを製造す
る。即ち、以上の工程において、λp のレーザ光は、図
6に示される如く、スペーサ層により完全に吸収される
ので、第2段目のキャビティ型光フィルタ、第3段目の
キャビティ型光フィルタを対象に補正する際に常に最上
層からレーザ光を照射して、目的とするスペーサ層にレ
ーザ光を作用させることができる。
【0021】以下、多段のキャビティ型光フィルタの具
体例について説明する。高屈折率物質A、低屈折率物質
B 先ず、図7に示されるITU規格に適合した光信号分離
器について説明する。屈折率1. 50のガラス基板の上
表面に、高屈折率物質Aとして屈折率nA =2. 0の誘
電体である五酸化タンタル(Ta2 O5 )と、低屈折率
物質Bとして屈折率nB =1. 45の誘電体である二酸
化珪素(SiO2 )の2種類の誘電体を使用する。スペ
ーサ層を構成する物質Cとして、 (Pb1-xLax)(ZrYTi1-Y)1-X/4O3 :組成比
(La/Zr/Ti)=(6/65/35):(屈折率
nC =2. 7)(以下、PLZT、と称す)を使用す
る。これらの誘電体を使用して構成した狭帯域光フィル
タにおいて、その膜構造を、 E=E1 ・E2 ・E3 =[(HL)7 H 8S H(L
H)7 L]3 とする。ここで、 H=λ0 /4nA L=λ0 /4nB S=λ0 /4nC である。
体例について説明する。高屈折率物質A、低屈折率物質
B 先ず、図7に示されるITU規格に適合した光信号分離
器について説明する。屈折率1. 50のガラス基板の上
表面に、高屈折率物質Aとして屈折率nA =2. 0の誘
電体である五酸化タンタル(Ta2 O5 )と、低屈折率
物質Bとして屈折率nB =1. 45の誘電体である二酸
化珪素(SiO2 )の2種類の誘電体を使用する。スペ
ーサ層を構成する物質Cとして、 (Pb1-xLax)(ZrYTi1-Y)1-X/4O3 :組成比
(La/Zr/Ti)=(6/65/35):(屈折率
nC =2. 7)(以下、PLZT、と称す)を使用す
る。これらの誘電体を使用して構成した狭帯域光フィル
タにおいて、その膜構造を、 E=E1 ・E2 ・E3 =[(HL)7 H 8S H(L
H)7 L]3 とする。ここで、 H=λ0 /4nA L=λ0 /4nB S=λ0 /4nC である。
【0022】ここで、チャンネル1について、設計波長
をλ0 =λ1 =1550nmとすると、H、LおよびS
それぞれの各膜厚は193. 8nm、267. 2nm、
143. 5nmである。スペーサ層の膜厚は8Sである
ので、1148nmである。図8を参照してイオンビー
ムスパッタ法により狭帯域光フィルタを製造する工程を
説明する。真空ポンプ8により排気減圧されている真空
チャンバー9において、イオン源6より放射されたイオ
ンビーム7はターゲットホルダ10表面に取り付けられ
るターゲット材料に衝突してこれをスパッタする。打ち
出されたスパッタ粒子11は、ガス導入管12を介して
真空チャンバー9内に導入される酸素ガスと酸化反応し
て酸化物を形成し、この酸化物の酸化膜を基板14表面
にスパッタ蒸着する。この基板14は基板回転ホルダ1
3に設置され、回転駆動されることにより膜厚分布は均
一にされる。供給酸素ガス圧はおよそ1×10-4Tor
rとする。ターゲット材料として、Ta金属板材、Si
金属板材、およびPLZT板材を使用する。ターゲット
ホルダ10を回動してターゲット板材を交代することに
より蒸着物質を変更することができる。蒸着物質の蒸着
膜厚は慣用の水晶式或いは光学式の膜厚計15を使用し
て測定し、設計の膜厚に到達するまで蒸着を継続する。
をλ0 =λ1 =1550nmとすると、H、LおよびS
それぞれの各膜厚は193. 8nm、267. 2nm、
143. 5nmである。スペーサ層の膜厚は8Sである
ので、1148nmである。図8を参照してイオンビー
ムスパッタ法により狭帯域光フィルタを製造する工程を
説明する。真空ポンプ8により排気減圧されている真空
チャンバー9において、イオン源6より放射されたイオ
ンビーム7はターゲットホルダ10表面に取り付けられ
るターゲット材料に衝突してこれをスパッタする。打ち
出されたスパッタ粒子11は、ガス導入管12を介して
真空チャンバー9内に導入される酸素ガスと酸化反応し
て酸化物を形成し、この酸化物の酸化膜を基板14表面
にスパッタ蒸着する。この基板14は基板回転ホルダ1
3に設置され、回転駆動されることにより膜厚分布は均
一にされる。供給酸素ガス圧はおよそ1×10-4Tor
rとする。ターゲット材料として、Ta金属板材、Si
金属板材、およびPLZT板材を使用する。ターゲット
ホルダ10を回動してターゲット板材を交代することに
より蒸着物質を変更することができる。蒸着物質の蒸着
膜厚は慣用の水晶式或いは光学式の膜厚計15を使用し
て測定し、設計の膜厚に到達するまで蒸着を継続する。
【0023】図2を参照して多段の狭帯域光フィルタの
製造および補正の仕方について説明する。これは図3を
参照して先に説明した通りであるが、第1段目のキャビ
ティ型光フィルタE1 をガラス基板1の表面に蒸着形成
後、透過特性測定装置を使用して、測定領域全面につい
て透過特性を測定する。ここで、高屈折率物質Aとして
Ta2 O5 を使用し、低屈折率物質BとしてSiO2 を
使用しているが、それぞれの膜の吸収端波長は、λa =
350nm、λb =180nmである。一方、スペーサ
層を構成する物質Cとして使用されるPLZTは、λc
=370nmである。依って、励起用レーザ光源として
は、λa 、λb <λp <λc を満足するネオジウムヤグ
レーザ(Nd:YAGレーザ、基本波長:1064n
m)の第3高調波である波長355nmのレーザ光を使
用する。
製造および補正の仕方について説明する。これは図3を
参照して先に説明した通りであるが、第1段目のキャビ
ティ型光フィルタE1 をガラス基板1の表面に蒸着形成
後、透過特性測定装置を使用して、測定領域全面につい
て透過特性を測定する。ここで、高屈折率物質Aとして
Ta2 O5 を使用し、低屈折率物質BとしてSiO2 を
使用しているが、それぞれの膜の吸収端波長は、λa =
350nm、λb =180nmである。一方、スペーサ
層を構成する物質Cとして使用されるPLZTは、λc
=370nmである。依って、励起用レーザ光源として
は、λa 、λb <λp <λc を満足するネオジウムヤグ
レーザ(Nd:YAGレーザ、基本波長:1064n
m)の第3高調波である波長355nmのレーザ光を使
用する。
【0024】透過特性を測定してみて、設計値からのず
れ量が−0. 1%の場合、スペーサ層の屈折率を+0.
1%だけ変化させることが必要となる。諸条件としてレ
ーザ照射強度10mW/cm2 、照射時間1〜30分と
することにより、膜厚1148nmのスペーサ層の屈折
率を+0. 1%増加して先の−0. 1%のずれ量を補正
することができる。第1段目のキャビティ型光フィルタ
E1 の補正後、第1段目のキャビティ型光フィルタE1
の表面に第2段目のキャビティ型光フィルタE2 積層構
成し、同様に補正し、次いで、第2段目のキャビティ型
光フィルタE2 の表面に第3段目のキャビティ型光フィ
ルタE3 を積層構成し、補正する。以上の通りに設計波
長をチャンネル1用の波長に補正してチャンネル1用の
狭帯域光フィルタを製造することができる。他チャンネ
ルλ2 、・・・・・・λn 用の狭帯域光フィルタも同様に設計
波長をそれぞれのチャンネル用波長に補正して製造する
ことができる。
れ量が−0. 1%の場合、スペーサ層の屈折率を+0.
1%だけ変化させることが必要となる。諸条件としてレ
ーザ照射強度10mW/cm2 、照射時間1〜30分と
することにより、膜厚1148nmのスペーサ層の屈折
率を+0. 1%増加して先の−0. 1%のずれ量を補正
することができる。第1段目のキャビティ型光フィルタ
E1 の補正後、第1段目のキャビティ型光フィルタE1
の表面に第2段目のキャビティ型光フィルタE2 積層構
成し、同様に補正し、次いで、第2段目のキャビティ型
光フィルタE2 の表面に第3段目のキャビティ型光フィ
ルタE3 を積層構成し、補正する。以上の通りに設計波
長をチャンネル1用の波長に補正してチャンネル1用の
狭帯域光フィルタを製造することができる。他チャンネ
ルλ2 、・・・・・・λn 用の狭帯域光フィルタも同様に設計
波長をそれぞれのチャンネル用波長に補正して製造する
ことができる。
【0025】図9を参照して他の具体例を説明するに、
これは光ファイバ31の端面に狭帯域光フィルタEを成
膜して構成した光波長分離器30である。32は光ファ
イバ31のコアを示す。この狭帯域光フィルタEは先に
説明した製造工程を採用して製造することができる。こ
の光波長分離器30は、光ファイバ31の端面に狭帯域
光フィルタEを成膜形成することにより構成されたもの
であり、結局、光コネクタの端面に波長選択性を持たせ
たものに相当する。ここで、複数本の光ファイバの端面
に波長の相異なるチャンネルに適した狭帯域光フィルタ
を成膜形成した波長選択光ファイバを準備しておき、光
ファイバのcomポートより入力される複数の波長の異
なる信号成分λ1 、・・・・λn の内の必要なチャンネルの
信号成分λi に適した波長選択光ファイバを接続するこ
とにより、該当信号のみを通過させ他の信号成分は反射
させる用途に供することができる。
これは光ファイバ31の端面に狭帯域光フィルタEを成
膜して構成した光波長分離器30である。32は光ファ
イバ31のコアを示す。この狭帯域光フィルタEは先に
説明した製造工程を採用して製造することができる。こ
の光波長分離器30は、光ファイバ31の端面に狭帯域
光フィルタEを成膜形成することにより構成されたもの
であり、結局、光コネクタの端面に波長選択性を持たせ
たものに相当する。ここで、複数本の光ファイバの端面
に波長の相異なるチャンネルに適した狭帯域光フィルタ
を成膜形成した波長選択光ファイバを準備しておき、光
ファイバのcomポートより入力される複数の波長の異
なる信号成分λ1 、・・・・λn の内の必要なチャンネルの
信号成分λi に適した波長選択光ファイバを接続するこ
とにより、該当信号のみを通過させ他の信号成分は反射
させる用途に供することができる。
【0026】図10を参照して更に他の具体例を説明す
るに、これは光導波路41の端面に狭帯域光フィルタE
を成膜して構成した光波長分離器40である。この狭帯
域光フィルタEも先に説明した製造工程を採用して製造
することができる。この光波長分離器40においては、
光集積化回路において使用される光導波路端面に狭帯域
光フィルタを構成することにより、comポートより入
力される複数の光波長の異なる信号成分の内の必要な波
長信号成分のみを通過させ他の信号成分は反射させる用
途に使用される。
るに、これは光導波路41の端面に狭帯域光フィルタE
を成膜して構成した光波長分離器40である。この狭帯
域光フィルタEも先に説明した製造工程を採用して製造
することができる。この光波長分離器40においては、
光集積化回路において使用される光導波路端面に狭帯域
光フィルタを構成することにより、comポートより入
力される複数の光波長の異なる信号成分の内の必要な波
長信号成分のみを通過させ他の信号成分は反射させる用
途に使用される。
【0027】
【発明の効果】以上の通りであって、この発明に依れ
ば、或る特定の通過波長をほぼ設計通過波長に正確に一
致させて多段のキャビティ型光フィルタを設計製造する
ことができる。即ち、従来はキャビティ型光フィルタを
構成する多層膜の各層において膜厚精度0. 01%が要
求されており、蒸着途中において1層でもその精度を満
足しない場合には、その時点で光フィルタの製造は失敗
とされていた。ところが、光フィルタの1キャビティ分
の多層膜を蒸着成膜したところでその透過特性を測定
し、測定結果が必要な通過波長からずれていれば、色中
心効果を採用してこのずれ量を補正することにより、通
過波長の揃ったN段の多段キャビティ型光フィルタより
成る狭帯域光フィルタを製造することができる。
ば、或る特定の通過波長をほぼ設計通過波長に正確に一
致させて多段のキャビティ型光フィルタを設計製造する
ことができる。即ち、従来はキャビティ型光フィルタを
構成する多層膜の各層において膜厚精度0. 01%が要
求されており、蒸着途中において1層でもその精度を満
足しない場合には、その時点で光フィルタの製造は失敗
とされていた。ところが、光フィルタの1キャビティ分
の多層膜を蒸着成膜したところでその透過特性を測定
し、測定結果が必要な通過波長からずれていれば、色中
心効果を採用してこのずれ量を補正することにより、通
過波長の揃ったN段の多段キャビティ型光フィルタより
成る狭帯域光フィルタを製造することができる。
【0028】そして、光フィルタの製造においては、基
板に蒸着成膜される誘電体膜厚はその面内における各場
所により異なって形成される。ここで議論の対象とされ
ている狭帯域光フィルタにおいては、膜厚分布誤差も歩
留まり低下の要因となる。膜厚分布誤差は、通常、±1
%程度は生起するので、これだけで歩留まりは著しく低
下する。この発明に依れば、基板に形成されたキャビテ
ィ型光フィルタの表面内の各場所の透過特性を測定しな
がら、その場所毎の波長ずれをレーザ照射により補正す
るので、膜厚分布誤差に起因する透過特性の設計値から
のずれも解消することができる。
板に蒸着成膜される誘電体膜厚はその面内における各場
所により異なって形成される。ここで議論の対象とされ
ている狭帯域光フィルタにおいては、膜厚分布誤差も歩
留まり低下の要因となる。膜厚分布誤差は、通常、±1
%程度は生起するので、これだけで歩留まりは著しく低
下する。この発明に依れば、基板に形成されたキャビテ
ィ型光フィルタの表面内の各場所の透過特性を測定しな
がら、その場所毎の波長ずれをレーザ照射により補正す
るので、膜厚分布誤差に起因する透過特性の設計値から
のずれも解消することができる。
【0029】以上により、要求される多層膜の各層にお
いて膜厚精度は緩和され、歩留まりは向上し、安価な狭
帯域光フィルタを製造することができる。
いて膜厚精度は緩和され、歩留まりは向上し、安価な狭
帯域光フィルタを製造することができる。
【図1】狭帯域光フィルタの断面を示す図。
【図2】多段のキャビティ型光フィルタを説明する図。
【図3】透過特性評価装置を説明する図。
【図4】キャビティ型光フィルタの透過特性を示す図。
【図5】光波長多重通信における信号チャンネルの概念
図。
図。
【図6】誘電体物質の短波長側透過特性の概念図。
【図7】光信号分離器を説明する図。
【図8】イオンビームスパッタ法による多層膜光フィル
タの製造装置を示す図。
タの製造装置を示す図。
【図9】光ファイバ端面に成膜した光信号分離器を説明
する図。
する図。
【図10】光導波路端面に成膜した光信号分離器を説明
する図。
する図。
【図11】 キャビティ型光フィルタの透過特性を示す
図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 高屈折率層と低屈折率層を交互に積層
して形成した誘電体多層膜の間にスペーサ層を介在させ
て構成したN段のキャビティ型光フィルタより成る狭帯
域光フィルタにおいて、 誘電体多層膜Fは、高屈折率物質A、低屈折率物質B、
およびスペーサ層を構成する物質Cを、 F1 =[(HL)M fN S(LH)M L]N F2 =[(LH)M fN S(HL)M H]N の何れかで記述される膜厚に積層形成され、 スペーサ層を構成する物質Cは、高屈折率物質Aの短波
長側吸収端波長λa および低屈折率物質Bの短波長側吸
収端波長λb の何れよりも大きい短波長側吸収端波長λ
c を有し、更に、 λa 、λb <λp <λc の関係を満足する波長λpなる光の照射を受けて色中心
を発生する物質より成ることを特徴とする狭帯域光フィ
ルタ。 但し、λ0 :設計波長 H:高屈折率物質Aの層および光学的膜厚=λ0 /4n
A L:低屈折率物質Bの層および光学的膜厚=λ0 /4n
B S:スペーサ層および構成する物質Cの光学的膜厚=λ
0 /4nC M:HおよびLの繰り返しペアー数、正の整数 N:キャビティ型光フィルタの段数、正の整数fN:正
の整数 - 【請求項2】 請求項1に記載される狭帯域光フィル
タにおいて、 高屈折率物質AはTa2 O5 より成り、低屈折率物質B
はSiO2 より成り、スペーサ層を構成する物質Cは
(Pb1-xLax)(ZrYTi1-Y)1-X/4O3より成るこ
とを特徴とする狭帯域光フィルタ。 - 【請求項3】 高屈折率層と低屈折率層を交互に積層
して形成した誘電体多層膜の間にスペーサ層を介在させ
て構成したキャビティ型光フィルタより成る狭帯域光フ
ィルタの製造方法において、 高屈折率物質Aと低屈折率物質Bを基板の表面に交互に
蒸着して誘電体多層膜を積層形成し、この誘電体多層膜
の表面にスペーサ層を蒸着して形成し、スペーサ層の表
面に低屈折率物質Bと高屈折率物質Aを交互に蒸着して
誘電体多層膜を積層形成してキャビティ型光フィルタを
構成し、 スペーサ層を構成する物質Cとし、高屈折率物質Aの短
波長側吸収端波長λaおよび低屈折率物質Bの短波長側
吸収端波長λb の何れよりも大きい短波長側吸収端波長
λc を有する物質を使用し、 ここで、λa 、λb <λp <λc の関係を満足する波長
λp なる光によりキャビティ型光フィルタを上面から照
射してスペーサ層の屈折率を変化させることを特徴とす
る狭帯域光フィルタの製造方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載される狭帯域光フィル
タの製造方法において、 キャビティ型光フィルタの複数段を順次に積層構成し、 キャビティ型光フィルタを1段構成する度毎に最終段の
キャビティ型光フィルタを上面から照射してスペーサ層
の屈折率を変化させることを特徴とする狭帯域光フィル
タの製造方法。 - 【請求項5】 請求項3および請求項4の内の何れか
に記載される狭帯域光フィルタの製造方法において、 積層されたキャビティ型光フィルタの光透過特性を計測
して光を照射することを特徴とする狭帯域光フィルタの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000026424A JP2001215325A (ja) | 2000-02-03 | 2000-02-03 | 狭帯域光フィルタおよびその製造方法 |
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