JP2007521033A - 胃縮小のための方法および装置 - Google Patents

Abstract

患者の胃腸管腔の断面積を狭くするための胃縮小システムとの使用のための装置。この装置は、送達カテーテル内にある縮小送達プロフィールから、一旦アンカーが送達カテーテルから解放されると拡大した展開プロフィールに再形態化されるよう適合されるアンカーを備える。このアンカーは、近位ブッシングおよび遠位ブッシングを含むスリーブを備え得る。このアンカーはまた、遠位ブッシングに連結され、そして上記スリーブの内部を通って延びる縫合糸をさらに備え得る。この縫合糸は、上記近位ブッシング中のアパーチャを通って延び得る。

Description

（発明の分野）
本発明は、胃腸管（「ＧＩ」）管腔の有効断面積を縮小するための方法および装置に関する。

（発明の背景）
病的肥満は、合衆国およびその他の国々で広がる傾向にある重篤な医療症状である。その合併症は、高血圧、糖尿病、冠状動脈疾患、卒中、鬱血性心不全、複数の整形外科問題、および顕著に減少した平均余命をともなう肺不全を含む。

病的肥満を処置するためにいくつかの外科的技法、例えば、小腸の吸収表面をバイパスすること、または胃のサイズを縮小することが開発されている。これらの手順は、病的被膜で実施することは困難である。なぜなら、消化器官への接近を得ることはしばしば困難であるからである。特に、病的肥満患者で遭遇される脂肪の層は、創傷開創器を用いて消化器官を直接曝すことを困難にし、そして標準的な腹腔鏡検査トロカールは、不適切な長さであり得る。

さらに、従前で公知の開放外科的手順は、多くの生命を脅かす手術後合併症を提示し得、そして異常下痢、電解質不均衡、予測不可能な体重減少および吻合の部位に近接する栄養消化粥の逆流を引き起こし得る。さらに、これらの外科的手順でしばしば用いられる縫合糸またはステープルは、適格な使用を達成するために臨床医による広範な訓練を必要とし得、そして組織の小表面積の上に顕著な力を集中し得、それによって、組織を通って縫合糸またはステープルを裂く可能性がある。

前述の制限を考慮して、患者のＧＩ管腔を再形態化することにより胃の縮小を達成するための方法および装置を提供することが所望され得る。

縮小された送達プロフィールから拡張された展開プロフィールまで再形態化され得るアンカーを用いる、胃縮小のための方法および装置を提供することもまた所望され得る。

上記アンカーが、患者のＧＩ管腔への外傷を最小にする非外傷端点を含む、胃縮小のための方法および装置を提供することがさらに所望され得る。

アンカーが、送達カテーテルから放出されるときアンカーが自動的に展開するように拡張された展開プロフィールに付勢される、胃縮小のための方法および装置を提供することがさらに所望され得る。

前述を考慮して、患者のＧＩ管腔を再形態化するよう組織を接近させることにより胃縮小を達成するための方法および装置を提供することが本発明の目的である。

縮小した送達プロフィールから拡大した展開プロフィールまで再形態化され得るアンカーを用いる、胃縮小のための方法および装置を提供することが本発明の別の目的である。

上記アンカーが非外傷性端点を含み、患者のＧＩ管腔への外傷を最小にする、胃縮小の方法および装置を提供することが本発明のさらなる目的である。

アンカーが送達カテーテルから解放されるとき、アンカーが自動的に展開されるように、拡大した展開プロフィールにアンカーが付勢される、胃縮小のための方法および装置を提供することが本発明のさらなる目的である。

本発明のこれらおよびその他の局面は、胃腸管腔の対向する側面上に複数のアンカーを送達するため、および次いでこれらアンカーを移動して、管腔の対向する壁に接近するための方法および装置を含む胃縮小システムを提供することにより達成される。本発明の原理によれば、上記アンカーは、半径方向に拡大するスリーブまたは支柱を採用する任意の種々の形態を有し得る。

本発明の１つの局面は、胃腸管腔の断面積を狭くするためにアンカーを用いることを含む。これらアンカーは、各々が近位ブッシングおよび遠位ブッシングを含むスリーブを備え、ここで、このスリーブは、減少した送達プロフィールと拡大した展開プロフィールとの間を遷移するような形態である。このアンカーは、遠位ブッシングに連結され、そしてこのスリーブの内部および上記近位ブッシング中のアパーチャを通って延びる少なくとも１つの縫合糸をさらに備える。この縫合糸への張力の付与は、上記遠位ブッシングを上記近位ブッシングに向かって引き、上記スリーブを拡大した展開プロフィールまで半径方向の外側に拡大させる。

上記スリーブは、編み組みされたポリマー材料または形状記憶合金を備え得る。あるいは、上記スリーブは、その壁を通じて配置された長軸方向のスロットを有する中空のシリンダーを備え得、上記アンカーが展開されるとき、外側に屈曲する複数の長軸方向支柱を形成する。必要に応じて、このスリーブはまた、上記アンカーの後の取り外しを容易にするためのフィラメント、またはこのスリーブを拡大した展開プロフィールに保持するための、フェルールおよび対応する羽枝（ｂａｒｂ）のような内部ロック機構を備え得る。生物活性剤のコーティングもまた、上記スリーブの外面に付与され得、組織内殖を促進または妨げる。

さらなる代替の実施形態では、上記アンカーは、近位端および遠位端を有する複数の柄；この柄の近位端に連結された近位ブッシング、および複数の中央ループを備え得、ここで、各中央ループは、一対の対向する支柱の遠位端に連結する。この中央ループは、ねじりスプリングとして作用し、これは、上記アンカーを拡大した展開プロフィールまで付勢する。必要に応じて、少なくとも１つの支柱が、この中央ループに取り付けられ得る。

別の実施形態によれば、上記アンカーは、近位ブッシングおよび遠位ブッシングに連結された複数の長軸方向支柱を備え、これら支柱は、展開されるとき、花弁のある円板様の形態を形成する。

なおさらなる実施形態では、上記アンカーは、遠位ブッシングにヒンジ取り付けされる複数の自己拡大性支柱、およびこれら支柱の上に延び上記アンカーの自己拡張を容易にする膜を備える。上記遠位ブッシングに対向する支柱の端部は、小ループ中に編まれ得、実質的に非外傷性の端点を提供するか、または中央の柄が提供されて縫合糸の取り付けのための固定点を形成し得る。上記遠位ブッシングは、必要に応じて、鋭い遠位端を含み得、組織貫通を容易にする。なおさらに別の代替の実施形態として、上記支柱は、窓のあるチューブ内に配置され得、これら窓は、展開状態にある支柱の半径方向拡大を制限するためのストップとして作用する。

なおさらなる実施形態では、上記アンカーは、上記支柱の半径方向の回転拡大を許容する、スロットのあるチューブ内に実質的に配置される複数の支柱を備え、ここで、各支柱は、上記スロットのあるチューブの内壁に対して配置されるコイルスプリングに１つの端部で取り付けられる。このスロットのあるチューブは、閉塞具を、この閉塞具のこのスロットのあるチューブを通る挿入が、上記コイルスプリングを圧縮し、上記支柱を、拡大した展開プロフィールから縮小した送達プロフィールに回転させるように受容する寸法である。

本発明に従って構築されたアンカーは、細長いシャフトを含み得、これは、流体膨張可能な要素をこの細長いシャフトの遠位端上に保持する。

本発明の上記およびその他の目的ならびに利点は、添付の図面と組み合わせて考慮し、以下の詳細な説明を考慮すれば明らかであり、そこでは、同様の参照記号は、全体を通じて同様のパーツに言及する。

（発明の詳細な説明）
（好ましい胃縮小システムの概説）
図１〜７を参照して、本発明の原理に従う胃縮小装置１０の例示の構成要素が説明される。本明細書で以後詳細に説明されるように、装置１０は、臨床医が、胃腸管の管腔の壁を接近することによりこの管腔を狭くし、それ故、胃または腸における吸収のための領域を減少する、肥満を処置することを可能にする。胃縮小システム１０は、送達カテーテル１１、アンカー２２、および、必要に応じて縫合糸引っ張りアセンブリ５０を備える。これら構成要素の各々の構造および操作は、別個に以下に説明される。

（Ａ．送達カテーテル）
図１および２をここで参照して、本発明の原理に従って構築された送達カテーテル１１の例示の実施形態が説明される。送達カテーテル１１は、管腔１５、および管腔１５内に移植のために配置されるニードル１６を有する細長いトルク可能なチューブ１４を備える。トルク可能なチューブ１４は、好ましくは、ＴＥＦＬＯＮコーティング１７を有する編み組まれたステンレス鋼から形成される。ニードル１６は、管腔１８、および組織壁Ｗの貫通を容易にする芯を抜かない遠位先端部１９を含む。ニードル１６は、好ましくは、組織壁Ｗを、上記組織アンカーが、以下に説明するように、実質的に非外傷性遠位先端部を採用し得るような形態である。

プッシュロッド２１が管腔１８内の並進のために配置され、そしてアンカー２２を送達カテーテルの遠位端２３から、そして組織壁Ｗを通って射出するような形態である（図２を参照のこと）。図２に示されるように、１つ以上の縫合糸４３がアンカー２２に取り付けられ、そしてニードル１６の管腔１８を通って延び、その結果、これら縫合糸４３の近位端は、患者の口から延びる。

ニードル１６の組織壁Ｗ中への貫通を容易にするために、送達カテーテル１１は、好ましくは、組織壁Ｗに係合され得るコイル２４を含み、ニードル１６の作動の間に組織に対して送達カテーテル１１の遠位端２３を安定化する。コイル２４は、好ましくは、１つの端部でカテーテル１１の遠位端２３に取り付けられ、そして鋭い先端部２５にある他方の端部で終了する。コイル２４は中央通路を規定し、ニードル１６がそれを通って往復運動することを可能にする。

図３を参照して、送達カテーテル１１の操作を制御するための例示のハンドル３０が説明される。ハンドル３０は、近位部分３１および遠位部分３２を備える。遠位部分３２は、細長いチューブ１４に、図２に示されるように、ノブ３５の回転がコイル２４を回転し、胃腸管組織の壁Ｗを係合するように連結される。ハンドル３０は、それぞれ、ニードル１６に並進移動を与え、およびロッド２１を押すためにスライダーボタン３６および３７をさらに備える。

操作において、ノブ３５が回転してコイル２４が組織壁Ｗに係合した後、スライダーボタン３６が作動されてニードル１６を遠位方向に押し、コイル２４を通過させ、そして壁Ｗを貫通する。一旦、ニードル先端部１９が組織壁を貫通すると、スライダーボタン３７が作動されてプッシュロッド２１を遠位方向に押し、それ故、組織壁Ｗの遠位側上のニードル１６からアンカー２２を射出する。アンカーアセンブリが展開された後、スライダーボタン３６および３７は、近位方向に退却され、ニードルおよびプッシュロッドを細長いチューブ１４内に戻して退却させる。ノブ３５は、次いで、反対方向に回転され、組織壁Ｗとのその係合を解放する。

（Ｂ．アンカー）
ここで、図４Ａおよび４Ｂを参照して、本発明の原理に従って構築されたアンカー２２の好ましい実施形態が説明される。アンカー２２は、近位ブッシング４１および遠位ブッシング４２に連結された編み組まれたスリーブ４０を備える。１つ以上の縫合糸４３が、遠位ブッシング４２に連結され、そしてブッシング４１を通って延びる。近位ブッシング４１は、遠位ブッシング４２に対して縫合糸（単数または複数）に沿ってスライドし得、その結果、編み組みされたスリーブは、半径方向の外側に延びる。従って、（図２に描写されるように）アンカー２２が組織壁を通って配置された後、これら縫合糸への張力の付与は、このアンカーが、細長い縮小した送達プロフィール（図４Ａ）から拡大した実質的に円板形状の展開されたプロフィール（図４Ｂ）に遷移させる。

編み組みされたスリーブ４０は、好ましくは、多くの個々のモノフィラメント要素から構成される、高度に多孔性の、順応し、かつ高強度な材料を含む。このモノフィラメント要素に適切な材料は、ポリエステル、ナイロン、ＴＥＦＬＯＮ、ポリプロピレンおよびそれらの組み合わせを含む。編み組みされたスリーブ４０もまた、ニッケル−チタン合金のような、形状記憶金属から形成され得る。さらに、この多孔性編み組み構造は、アンカー２２が永久的移植のために意図されない適用における使用のための容易かつ均一な吸収性構造を促進し得る。逆に、この多孔性編み組み構造は、組織成長を促進し得、アンカー２２が永久的移植のために設計される適用における係留を増大する。

アンカー２２は、短い長さの編み組みスリーブの２つの端部を熱成形し、近位ブッシングおよび遠位ブッシング４１および４２を形成することにより作製され得る。あるいは、別個のブッシングが、編み組みスリーブの長さの端部上に、接着、オーバーモールド、半田付け、または溶接され得る。縫合糸（単数または複数）４３は、遠位ブッシング４２に、例えば、遠位ブッシング中に形成された１つ以上の孔４６を含む固定点で取り付けられ得る。あるいは、これら縫合糸は、アイレット、接着剤またはその他の適切なファスナーを用いて取り付けられ得る。

図５Ａ〜５Ｃは、縮小した送達プロフィールから拡大した展開プロフィールまでのアンカー２２の展開を描写する。図５Ａでは、アンカー２２は、ニードル管腔１８を経由して、例示的に胃壁である組織壁Ｗを通って押される。一旦、送達カテーテル１１が引かれると、アンカー２２は、組織壁Ｗを通って残って配置され、引っ張られていない縫合糸４３は、患者の胃Ｓ中に延びる。縫合糸４３は、食道を通過し、そして患者の口から延び、そこで、それらは臨床医によって操作される。

図５Ｂでは、縫合糸４３は、部分的に引っ張られて示され、近位ブッシング４１は、組織壁Ｗの遠位表面に係合する。胃壁は、頑丈な、弾力性材料を含むので、拡大した編み組みスリーブと組織壁の遠位表面との間の接触は、この編み組みスリーブを、ニードル１６によって残される軌道を経由して胃に滑って戻るよりはむしろ、部分的に拡大させる。縫合糸４３にさらなる張力が付与されるとき、遠位ブッシング４２は、近位ブッシング４１に向かって接近され、それによって、編み組みスリーブ４０を、図５Ｃ中に示されるような実質的に円板形状のプロフィールまで半径方向に拡大させる。

あるいは、アンカー２２は、ニードル１６の管腔１８からの射出に際し、自動的に円板形状プロフィールに自己拡大するように予備成形され得る。このような事前設定形状は、このアンカーを固定物（例えば、マンドレル）に連結し、そしてこの編み組みスリーブを円板形状プロフィールに熱硬化することにより達成され得る。例えば、これらブッシングは、固定物によって接近され、そして次に緊密に近接して保持され得るか、またはこの形状は、上記編み組みを円板形状の鋳型中に圧縮することにより課せられ得る。成形されたアンカーおよび固定物は、次いで、所定長さの時間の間、オーブン中に配置され得、そして冷却または室温までゆっくりと冷却される。

（Ｃ．縫合糸引っ張りアセンブリ）
ここで、図６を参照して、本発明の原理に従って構築された例示の縫合糸ファスナー５４が説明される。ファスナー５４は、本体７１、および圧着する前に縫合糸４３が自由に並進し得るチャネル７２を有するカラー７０を備える。一旦、ファスナー５４が圧着されると、縫合糸４３は、チャネル７２を通るさらなる並進から拘束され、それ故、縫合糸４３に対し所望の量の張力を保持する。必要に応じて、本体７１は、裏打ち７４を取り込み得、本体７１と縫合糸４３との間の摩擦を増大し、それによって、滑りのリスクを低減する。

図７Ａ〜７Ｅは、肥満を処置するために胃縮小システム１０を用いる１つの手順のステップを示している。図７Ａでは、図１〜３の送達カテーテルが、患者の口、食道Ｅおよび胃Ｓを通って挿入される。図７Ｂ〜７Ｅは、図７Ａの平面Ｐに沿ってとった胃の断面図を描写している。

図７Ｂは、一対のアンカー２２が、胃の対向する組織壁Ｗを通って、縫合糸４３が各アンカーから食道Ｅを通って、そして患者の口から延びて通過するように位置決めされた工程を描写している。図７Ｃは、縫合糸４３がファスナー５４のチャネルを通じて通り抜けた工程を描写している。この点で、ファスナー５４は圧着されておらず、そしてプッシュロッドを用いて縫合糸４３に沿って自由に並進され得る。より詳細には、縫合糸において張力が維持され、その一方、プッシュロッド５８を用いて、ファスナー５４を、患者の口および食道Ｅを通って胃中に押す。

図７Ｄは、ファスナー５４が、アンカー２２間のほぼ中央の位置に移動される工程を描写している。プッシュロッド５８は、次いで、このファスナーを、縫合糸にさらなる張力が付与される間、その場に保持するために用いられ、それによって、胃の対向する壁Ｗを互いに向かって内方に屈服させる。図７Ｅに描写されるように、さらなる張力の付与は、対向する組織壁を、互いとの近接に引っ張り、それによって胃Ｓの断面積を狭くする。

この手順におけるこの工程では、ファスナー５４は圧着されて縫合糸４３中の張力を維持する。過剰の長さの縫合糸４３は切断され、そして患者の口を経由して除去される。有利には、胃Ｓを狭めることは、ほんの小量の食物が摂取された後の満腹の感覚を提供することによって患者が消費する食物の量を制限する。

あるいは、またはさらに、縫合糸４３は、経時的に収縮する自己引き締め性材料、あるいは熱または電気の引き続く付与がこれら縫合糸の短縮化を引き起こすように予め伸張されているニッケル−チタンまたは電気的に活性なポリマーのような材料を含み得る。例えば、予め伸張されたニッケル−チタンまたは電気的に活性なポリマーの縫合糸が用いられる場合、高周波デバイスからの熱または熱水が、この手順の後に用いられ得、縫合糸が締まることを誘導する。張力は、これら縫合糸が特定の負荷に対して締まる能力によって制御され得る。張力はまた、結び目を縛ること、またはこれら縫合糸を熱の付与を経由して互いに融合することにより維持され得る。

（胃縮小システムとの使用のために適切な代替のアンカー実施形態）
図８を参照して、本発明のメッシュアンカー２２は、近位ブッシング４１に連結された第２のフィラメント７５を含む。第２のフィラメント７５に対する張力の付与は、組織壁を通って近位ブッシングを引く。アンカーが壁を通って引かれるとき、それは、細長い、縮小した送達プロフィールをとる。有利には、これは、上記アンカーが、組織壁から、例えば、処置の所望の経過の終了時に選択的に除去されることを許容する。

あるいは、図４の実施形態の編み組みスリーブ４０は、拡大可能なマレコット（ｍａｌｅｃｏｔ）構造によって置換され得る。図９Ａ−９Ｂは、例えば、支柱７９を生成する複数の長軸方向の貫通壁スロット７８を有するチューブ７７から形成される、ワイヤマレコットアンカー７６を描写する。好ましくは、チューブ７７のスロットのない端部は、遠位ブッシング８０および近位ブッシング８１を形成する。

ワイヤマレコットアンカー７６はまた、遠位ブッシング８０に取り付けられた１つ以上の縫合糸８２を含む。張力が縫合糸８２に付与されるとき、支柱７９は半径方向の外側に屈曲し、このアンカーを拡大された円板状形態に展開する（図９Ｂ）。さらに、ワイヤマレコットアンカー７６はまた、処置の終わりに、このアンカー７６が組織壁を通って回収されることを可能にする第２のフィラメント８３を含み得る。ワイヤマレコットアンカー７６は、図７Ａ〜７Ｅに描写される手順を実施するために、図１〜３の送達カテーテル１１を用いて組織壁Ｗを通って送達され得る。

図１０Ａおよび１０Ｂに関し、マレコットアンカーの代替の実施形態が説明される。スプリングワイヤマレコットアンカー８５は、近位端で、近位ブッシング８７に連結された複数の支柱８６を含む。近位ブッシング８７はまた、第２のフィラメント８８を含み得＜組織壁Ｗを通るアンカーの回収を容易にする。支柱８６は、例えば、マンドレルの周りに連続長さのポリマーまたは金属ワイヤを可塑的に変形することにより形成され得る。

各支柱８６は、ループ８９を経由して対向する支柱に、その遠位端で連結される。ループ８９は、１つ以上の縫合糸９０のための固定点を形成する。好ましくは、図１０Ａに示されるように、対向する支柱の各々の対は、ループ８９と近位ブッシングとの間の実質的に中央に第１の屈曲点９１を有し、そして第２の屈曲点９２が、この近位ブッシングに隣接して配置される。屈曲点９１および９２は、縮小した送達プロフィールと、拡大した展開プロフィールとの間の上記アンカーの遷移を容易にする。

作動において、ループ８９は、上記アンカーを図１０Ｂの拡大した展開形態に付勢するねじりスプリングとして作用する。有利には、ループ８９は、上記支柱が、さらなる塑性変形または支柱の不全の前に、より大きなストレスに耐えることを可能にする。この増加した能力はまた、縮小した送達プロフィールから拡大した展開プロフィールまでスプリングワイヤマレコットアンカーの自己拡大を容易にする。

スプリングワイヤマレコットアンカー８５は、図１〜３に開示されるような送達カテーテル１１を用いて患者の組織壁を通って送達され得る。より詳細には、アンカー８５が送達カテーテル１１中に配置されるとき、この送達カテーテルは、これらアンカーを半径方向に縮小した送達プロフィールに拘束し、その結果、上記支柱は、カテーテルの長軸方向軸と整列される。アンカーが展開されるとき、このカテーテルにより課される半径方向の拘束は除去され、それによって、このアンカーが拡大されたプロフィールに自己拡張することを許容し、ここで、各支柱８６は半径方向の外側に屈曲する。この展開されたアンカーの拡大は、縫合意図９０が引っ張られるときさらに補強される。

図１１Ａおよび１１Ｂに関し、花弁のあるマレコットアンカー９４が説明される。花弁のあるマレコットアンカー９４は、それぞれ、近位ブッシング９６および遠位ブッシング９７に連結された複数の支柱９５を含む。さらに、１つ以上の縫合糸９８が、遠位ブッシング９７に取り付けられる。花弁のあるマレコットアンカー９４はまた、第２のフィラメント９９を含み得、このアンカーの回収を容易にする。拡大した展開プロフィールでは、
支柱９５は、図１１Ｂに描写されるような、花弁のある円形様形態を形成する。

花弁のあるマレコットアンカー９４は、角度をなすスロットを円筒形チューブ中に切断することにより形成され得る。あるいは、この花弁のある構造は、薄い長軸方向の支柱の端部を、これら支柱が圧縮されるとき花弁のある構造が生じるように接続することにより生成され得る。あるいは、複数の薄い支柱は、ブッシングのいずれかの端部で取り付けられ得る。例えば、花弁のあるマレコットアンカー９４を構築することの使用に適切な材料は、ニチノールワイヤである。

有利には、花弁のあるマレコットアンカーのらせん構造は、組織壁とのより大きな表面積接触を提供する。さらに、このらせん構造は、あったとしても、鋭いアングルをほとんど含まず、そしてそれ故、比較的非外傷性である。さらに、この花弁のあるマレコットの支柱は、拡大した展開形態でループの形態を自然にとり、そして不全を受け易いストレス集中点を有さない。

図１２Ａ〜１２Ｃを参照して、代替のファミリーのアンカー実施形態が説明され、そこでは、これらアンカーは、自己拡大性の傘１００を備える。各傘１００は、複数の支持支柱１０１、および必要に応じて膜１０２を備える。支持支柱１０１は、好ましくは、遠位ブッシング１０３でヒンジ取り付けされ、その結果、これら支柱は、送達カテーテルニードル１６内の縮小した送達プロフィール（図１２Ａ）から、拡大した展開プロフィール（図１２Ｂおよび１２Ｃ）に回転し得る。これら支柱のために適切な材料は、エンジニアリングプラスチック、およびニチノールのような金属合金を含む。必要に応じて、遠位ブッシング１０３に対向する支柱の端部は、比較的非外傷性の端点を形成するために小ループにねじられ得る。

図１２Ｂでは、傘アンカー１００は、必要に応じて、柄１０５を含む。柄１０５は、１つの端部で遠位ブッシング１０３に取り付けられ、そしてアイレット１０６のような固定点を含む。アイレット１０６は、１つ以上の縫合糸１０７の取り付け点を提供する。あるいは、図１２Ｃに描写されるように、アイレット１０８は、遠位ブッシング上に提供され得る。

縮小した送達プロフィールでは、支柱１０１および柄１０５は、実質的に平行である。展開されるとき、支柱１０１は、遠位ブッシングに位置する回動点から半径外側に回転する。存在する場合、膜１０２は、支柱１０１のさらなる外側の回転を防ぐ。遠位ブッシング１０３は、鋭くなった遠位先端部を含み得（図１２Ｃ）、組織壁の貫通を容易にする。

いくつかの実施形態では、傘アンカー１００の対向する支柱１０１は、連続長のワイヤから形成され得、そして図１０のスプリングワイヤマレコットアンカー８５のそれに類似のループを含む。これらループは、上記支柱の弾性を、これら支柱が縮小した送達プロフィールにより容易に折り畳まれ、そして塑性変形なくして拡大した展開プロフィールまで拡大し得るように増加する。さらに、これらループは、有利なことに、１つ以上の縫合糸の取り付けのための固定点を提供する。

膜１０２は、組織壁との接触のためにより大きな表面積を提供し、これは、次に、組織壁に伝達されるストレスを減少する。膜１０２は、好ましくは、この傘アンカーが容易に拡大および崩壊することを可能にするに十分な強度および弾性をもつ柔軟な材料を含む。さらに、この膜は、好ましくは、流体不透過性でかつ多孔性である。必要に応じて、膜１０２は、スロットまたは穿孔を含み得、組織内殖を促進する。膜１０２のために適切な材料は、制限されないで、ダクロン、ＴＥＦＬＯＮ、ナイロン、シラスティック、心膜およびシルクを含む。好ましくは、膜１０２は、伸張され、そして上記支柱の上に平坦に延び、アンカーの自己拡張を促進かつ容易にする。あるいは、この膜材料は、支柱間に扇のように折り畳まれ得る（ｆａｎ−ｆｏｌｄｅｄ）。

図１３Ａ〜１３Ｄを参照して、傘アンカー１００が、代わって、送達カテーテル１１３の管腔内の並進のために配置された閉塞具１１０を用いて送達され得る。図１３Ａに描写されるように、傘アンカー１００は、閉塞具１１０のシャフトの周りに縮小した送達プロフィールで配置される。閉塞具１１０は、鋭くなった遠位先端部１１１を含み得、組織壁Ｗの貫通を容易にする。さらに、１つ以上の縫合糸１１４が、固定点１１５でこの傘アンカーに取り付けられる。

図１３Ｂでは、閉塞具１１０は、送達カテーテルから延びて示され、その遠位先端部および傘アンカー１００は、組織壁Ｗを貫通する。図１３Ｃに関して、一旦、閉塞具１１０およびアンカー１００が組織壁を通過すると、この閉塞具は退却される。ついで、アンカー１００は、自己拡大されるか、または縫合糸１１４に張力を付与することにより誘導して拡大される。

図１３Ｄに関し、支柱１０１は整列されて、閉塞具１１０の遠位先端部１１１の通過を可能にする開口１１２を形成し得る。膜１０２が含まれるとき、それはまた、遠位先端部１１１のための開口を含み得る。当業者によって認識され得るように、図４および５のメッシュアンカーもまた、本発明の範囲を逸脱することなく、閉塞具と使用可能であるように、ブッシング中に開口を含むように容易に改変され得る。

ここで、図１４および１５を参照して、スロットのあるチューブ１１７内に配置されたアンカーの実施形態が説明される。より詳細には、図１４Ａ〜１４Ｃは、スプリングワイヤマレコットアンカー８５のような、スロットのあるチューブ１１７内に配置され、そして図１〜３の送達カテーテルニードル１６との使用のために適切な拡大可能なアンカーを描写する。図１５Ａ〜１５Ｃは、同様に、スロットのあるチューブ１１７内に配置され、そして図１３Ａ〜１３Ｄの送達カテーテル１１３（閉塞具１１０を含む）との使用に適切な拡大可能なアンカー１１８を描写する。

スロットのあるチューブ１１７は、中央管腔、近位ブッシング１２０、遠位ブッシング１２１およびこれらブッシングの間に配置された複数の長軸方向スロット１２２を含む。再び、図１４Ａおよび１４Ｂを参照して、拡大した展開プロフィールでは、スプリングワイヤマレコットアンカー８５は、スロットのあるチューブ１１７内に部分的に配置され、その結果、支柱８６はスロット１２２から突出する。縮小した送達プロフィールでは、支柱８６は、実質的にチューブ内に配置される（図１４Ｃ）。ループ８９は、このチューブ内に拡大された展開形態で配置されたままである（図１４Ｂ）。このアンカーは、必要に応じて、図１２に関して記載されたような膜を含み得る。

スロットのあるチューブ１１７は、支柱８６の整列を容易にし、そして上記アンカーの構造的一体性を増強する。さらに、スロット１２２は、支柱８６の拡大を制限するストップを提供することによりアンカー逸脱のリスクを低減する。ループ８９は、例えば、締まりばめを経由してスロットのあるチューブ内に配置され得る。あるいは、ループ８９は、溶接のような方法を用いて取り付けられ得るか、またはそれに代わってスロットのあるチューブ１１７の管腔内に自由に浮遊する様式で配置され得る。

図１４のアンカーは、図１〜３の送達カテーテルを用いて送達され得る。より詳細には、図１４Ｃに示されるように、スロットのあるチューブ１１７および縫合糸１２４を含む複数のアンカーは、送達カテーテルニードル１６内に連続的に配置され得る。一旦、最遠位アンカーがプッシュロッド２１によりニードル１６から射出されると、支柱８６が自動的に自己拡大する。縫合糸を引っ張ることは、これら支柱の拡大を補強する。

あるいは、これらアンカーは、図１３Ｂの閉塞具１１０を用いて送達され得、ここで、上記ループは、この閉塞具の通過のための開口を形成するように整列される。アンカーが膜を含む場合、この膜は、勿論、閉塞具の通過を容易にする開口を含む。

図１５Ａ〜１５Ｃに関し、拡大可能なアンカー１１８は、スロットのあるチューブ１１７内に配置され、そして図１３Ａ〜１３Ｃの送達カテーテルおよび閉塞具アセンブリとの使用のために適切である。アンカー１１８は、このスロットのあるチューブ１１７の内壁に対して配置されたコイルスプリング１２６を有する複数の支柱を備える。さらに、アンカー１１８は、アイレット１２７のような、１つ以上の縫合糸１２８の取り付けのための固定点を含む。

平素具１１０がスロットのあるチューブ１１７を通って挿入されるとき、それは、コイルスプリングを圧縮し、そして支柱を押し、拡大した展開プロフィール（図１５Ｂ）から、縮小した送達プロフィール（図１５Ａおよび１５Ｃ）に回転する。スロットの長さに依存して、上記支柱は、スロットのあるチューブの外面に対して回転されるか（すなわち、これらスロットが、図１５Ａにおけるように支柱より短い場合）、または管状支持体の管腔内で回転されるか（すなわち、これらスロットが支柱より長い場合）のいずれかである。閉塞具１００が、アンカー１１８から取り出される場合、これら支柱は、半径方向の外側に曲がる。

図１６Ａ〜１６Ｂを参照して、複数支柱１３２および付勢要素１３３を備えるアンカー１３０が説明される。好ましくは、この付勢要素は、これら支柱が互いに実質的に垂直である拡大した展開形態（図１６Ａ）にこれら支柱を付勢するよう予め張力を与えられているスプリングであり得る。縮小した送達形態では（図１６Ｂ）、これら支柱は、送達カテーテルニードル１６内で実質的に平行である。さらに、１つ以上の縫合糸１３５が、アイレット１３６のような固定点に連結され得、組織壁の接近を容易にする。

アンカー１３０は、必要に応じて、支柱１３２に取り付けられた膜１３７を含み、拡大した展開形態で組織壁との接触面積を増加する。膜１３７は、図１２の膜１０２に類似であり、そして好ましくは、ダクロン、ＴＥＦＬＯＮ、ナイロン、シラスティック、心膜およびシルクのような強い柔軟な材料を含む。さらに、膜１３７は、好ましくは流体不透過性でかつ多孔性であり、そしてスロットまたは穿孔を含み、組織内殖を促進する。

図１７〜１９に関し、さらなるアンカーの実施形態が説明され、コークスクリューアンカー１４０（図１７Ａおよび１７Ｂ）、および流体拡大可能アンカー１４１および１４２（それぞれ図１８および１９）を含む。図１７Ａに縮小した送達プロフィールで示されるコークスクリューアンカー１４０は、１つ以上の縫合糸１４５が突き進み得る固定点（例えば、アイレット１４４）を有する細長いシャフト１４３を備える。図１７Ｂに示されるように、このシャフトは、拡大して展開プロフィールに展開されるとき、コイルの形態をとる。

細長いシャフト１４３は、必要に応じて、鋭くなった遠位先端部１４７を含み得、組織壁の貫通を容易にする。鋭くなっている場合、遠位先端部１４７は、好ましくは、生体吸収性材料を含み、その結果、それは、患者内で溶解する。このシャフトが、平滑末端の遠位先端部を含む場合、送達カテーテル１１は、（図１〜３におけるような）ニードル１６を含み得、組織壁を貫通し、そしてアンカーを送達する。一旦、アンカーが送達カテーテルから射出されると、シャフト１４３は、図１７Ｂに示されるようなコルイ形状をとる。

図１８および１９は、流体拡大可能なアンカー１４１および１４２をそれぞれ示し、これらは、その近位端にアイレット１５１、およびその遠位端に膨張可能な流体透過性の包囲物１５２を有する細長いシャフト１５０を備える。包囲物１５２は、血液または水のような流体と接触したとき、膨張するよう適合されて膨張可能なコアを含む。この膨張可能なコアは、固形粒子状態で（図１８）、または固形材料（図１９）として送達され得る。適切な膨張可能なコア材料は、Ｈｙｄｒｏｆｅｒａ ＰＶＡスポンジ（Ｈｙｄｒｏｆｅｒａ ＬＬＣ、Ｗｉｌｌｉａｍａｎｔｉｃ、ＣＴ）のようなポリビニルアルコールスポンジ、およびポリアクリルアミドのようなヒドロゲルを含む。この流体膨張可能なアンカーは、図１〜３のコアのない鋭い先端の送達カテーテル１１を用いて送達され得る。

ここで、図２０Ａおよび２０Ｂを参照して、Ｔ−アンカー１５４が説明される。Ｔ−アンカー１５４は、ロッド１５５、およびロッド１５５の両端部間のほぼ中央に取り付けられた縫合糸１５６を備える。縫合糸１５６は、ロッド内の穴１５７を通って延びるが、縫合糸１５６の遠位端に連結されたストップ１５８のため、この穴を通じて引くことはできない。あるいは、縫合糸１５６は、アイレットまたは接着剤を用いて取り付けられ得る。図２０Ｂ示されるように、Ｔ−アンカー１５４は、図１〜３の送達カテーテルのニードル１６およびプッシュロッド２１を用いて送達され得る。

送達の間、Ｔ−アンカー１５４の長軸方向軸は、ニードルの長軸方向軸に実質的に平行である。しかし、一旦、Ｔ−アンカーがニードルから射出されると、それは、約９０度回転し、その結果、Ｔ−アンカー１５４の長軸方向軸は、組織壁に実質的に平行であり、それ故、このＴ−アンカーが組織壁を通じて引っ張られ得るリスクを低減する。

図２１Ａおよび２１Ｂは、代替のＴ−アンカー１６０を示し、これは、チューブ１６１、およびこのチューブの両端の間のほぼ中央に取り付けられた縫合糸１６２を備える。Ｔ−アンカー１５４のように、Ｔ−アンカー１６０は、縫合糸１６２がこのチューブ中の穴１６４を通って引かれ得るリスクを低減するストップ１６３を含む。勿論、縫合糸はまた、アイレットまたは接着剤を用いて取り付けられ得る。Ｔ−アンカー１６０は、図１３の送達システムの閉塞具１１０を用いて送達され得る。

図２２Ａ〜２２Ｆに関し、スパイダーアンカー１７０が説明され、そしてハブ１７１を、それから延びる複数のワイヤ１７３有して備える。スパイダーアンカーはまた、ハブ１７１に連結された１つ以上の縫合糸を含む。図２２Ａに描写されるように、スパイダーアンカー１７０は、上記ハブに至るワイヤとともに、図１の送達カテーテルニードル１６中に装填され得、その結果、このニードルの内面は、これらワイヤを実質的に真直ぐな縮小した送達プロフィールに保持する。

図２２Ｂでは、ニードル１６が組織壁Ｗを貫通した後、スパイダーアンカー１７０は、ニードルから射出され、そして複数のワイヤは、アンカー１７０が組織壁を通って引かれて戻ることを防ぐ湾曲したプロフィールをとる。有利なことに、スパイダーアンカー１７０は、適正に展開するためにニードルの前に最小量の隙間を必要とするに過ぎない。さらに、このアンカーは、拡大が、このアンカーの任意の部分がニードル１６の遠位端から自由になると直ぐに開始するような様式で展開される。これらワイヤは、好ましくは、拡大した湾曲プロフィールで予備形状化される。

図２２Ｃに関し、スパイダーアンカー１７０のワイヤは、遠位端を、これら遠位先端部を捕捉するコイル１７６に形成することによって、より非外傷性にされ得る。あるいは、図２２Ｄの実施形態におけるように、ワイヤの遠位端は、溶接または成形された非外傷性ボール１７７に形成され得る。図２２Ｅおよび２２Ｆでは、それぞれ、単一のワイヤが、非外傷性ループ１７９を形成するために用いられる。

図２３Ａおよび２３Ｂを参照して、本発明の原理によって構築された拡大可能なワイヤアンカーのさらなる代替の実施形態が説明される。図２３Ａは、ハブ１８２に取り付けられた複数のワイヤ１８１から成形されるワイヤアンカー１８０を示す。あるいは、ワイヤアンカー１８０は、単一片のワイヤから形成され得る。図２３Ｂは、単一の所定長さの形状化ワイヤ１８５から形成される円板形状のワイヤアンカー１８４を示す。

拡大プロフィールでは、ワイヤアンカー１８０および１８４は、種々の形態のいずれかをとり得、実質的にボール形状（図２３Ａ）、円板形状（図２３Ｂ）、またはランダムな形状を含む。これら拡大可能なワイヤアンカーを送達するために、ワイヤは真直ぐにされ、そして、図１〜３に関して開示されるように、プッシュロッド２１を用いてニードル１６を通って押される。このワイヤがニードルを出るとき、それは、図２３Ａおよび２３Ｂに示されるように、その予備形成された拡大形状をとる。

図２４を参照して、メッシュアンカー１８８（図４および５のメッシュアンカー２２に類似）が説明される。メッシュアンカー１８８は、編み組みスリーブ１８９、近位ブッシング１９０、遠位ブッシング１９１、および少なくとも１つの縫合糸１９２を備える。さらに、メッシュアンカー１８８は、このアンカーをその拡大形状に保持するための内部ロックを含む。内部ロックは、好ましくは、フェルール（ｆｅｒｒｕｌｅ）１９４および嵌合羽枝（ｍａｔｉｎｇ ｂａｒｂ）１９５を含み、これらは、アンカーの拡大に際し、係合かつロックするよう適合されている。

作動において、一旦、アンカーが組織壁Ｗに対して適正に位置決めされると、縫合糸が引っ張られ、フェルールおよび羽枝がロック係合するように引かれる。このロック特徴は、このアンカーを、たとえ縫合糸に対する張力が次いで解放されても、拡大プロフィールに保持する。勿論、この内部ロック特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書中に記載される多くのその他のアンカーに取り込まれ得る。

図２５に関し、メッシュアンカー１９６（図４および５のメッシュアンカー２２に類似）が説明される。メッシュアンカー１９６は、編み組みスリーブ１９７、近位ブッシング１９８、遠位ブッシング１９９、および少なくとも１つの縫合糸２００を備える。さらに、遠位ブッシング１９９および編み組みスリーブ１９７の遠位半分は、生物活性剤２０１でコートされる。生物活性剤２０１は、組織内殖および隣接する器官へのアンカーの得られる接着を促進するように選択され得る。あるいは、この生物活性剤は、組織内殖を妨害し、そしてそれ故、隣接する器官への接着の可能性を減少するよう選択され得る。

本発明の好ましい例示の実施形態が上記で説明されているが、種々の変更および改変が本発明から逸脱することなくなされ得ることは当業者に明らかである。添付の請求項では、本発明の真実の思想および範囲内に入るすべてのこのような変更および改変を包含することが意図される。

図１は、本発明の胃縮小方法との使用のための例示の送達カテーテルの概略図である。 図２は、患者のＧＩ組織を貫通する、本発明のアンカーを装填した、図１の送達カテーテルの側断面図である。 図３は、図１および２のカテーテルのハンドルの斜視図である。 図４Ａおよび４Ｂは、縮小した送達状態にある本発明のアンカーの１つの好ましい実施形態の図である。 図５Ａ〜５Ｃは、図４Ａ−４Ｂのアンカーアセンブリの経壁移植を描写する側面図である。 図６は、本発明のアンカーとの使用のために適切なファスナーの斜視図である。 図７Ａ−７Ｅは、本発明の胃縮小システムを用いる方法を描写する断面図である。 図８は、代替のアンカーの側面図である。 図９Ａおよび９Ｂは、それぞれ、縮小した送達プロフィールおよび拡大した展開プロフィールにある本発明によるワイヤマレコット（ｍａｌｅｃｏｔ）アンカーの側面図である。 図１０Ａおよび１０Ｂは、それぞれ、縮小した送達プロフィールおよび拡大した展開プロフィールにある本発明による代替のワイヤマレコットアンカーの側面図である。 図１１Ａおよび１１Ｂは、それぞれ、縮小した送達プロフィールおよび拡大した展開プロフィールにある本発明による別の代替のワイヤマレコットアンカーの側面図である。 図１２Ａおよび１２Ｂは、それぞれ、送達カテーテル内に配置され、および展開プロフィールにある、本発明の別のアンカーの離れた側面図であり、その一方、図１２Ｃは、図１２Ａのアンカーの代替の実施形態である。 図１３Ａ−１３Ｃは、それぞれ、縮小した送達プロフィールにある送達カテーテル内に配置され、およびアンカーの展開を示す別の代替のアンカーの側断面図であり、その一方、図１３Ｄは、展開されたアンカーの端面図である。 図１４Ａおよび１４Ｂは、それぞれ、スロットのあるチューブを有するさらなる代替のアンカーの側面図および側断面図であり；その一方、図１４Ｃは、送達カテーテル内に配置されたアンカーの側断面図である。 図１５Ａおよび１５Ｂは、それぞれ、別の代替のアンカーの側面図および側断面図であり；その一方、図１５Ｃは、送達カテーテル内に配置されたアンカーの側断面図である。 図１６Ａおよび１６Ｂは、それぞれ、拡大した展開状態、および送達カテーテル内に配置された、本発明のさらなるアンカーの端面図である。 図１７Ａおよび１７Ｂは、それぞれ、縮小した送達状態、および拡大した展開状態にある別のアンカーの側面図である。 図１８Ａおよび１８Ｂは、それぞれ、縮小した送達状態、および拡大した展開状態にあるなお別のアンカーの側面図である。 図１９Ａおよび１９Ｂは、それぞれ、縮小した送達状態、および拡大した展開状態にあるなおさらなるアンカーの側面図である。 図２０Ａおよび２０Ｂは、それぞれ、拡大した送達状態、および送達カテーテル内に配置された、本発明のさらなるアンカーの斜視図である。 図２１Ａおよび２１Ｂは、それぞれ、閉塞具との使用のためのアンカーの斜視図、および送達カテーテル内のアンカーの側断面図である。 図２２Ａ〜２２Ｆは、クモ様形態を有する代替のアンカーの種々の側面図である。 図２３Ａおよび２３Ｂは、本発明による拡大した送達状態にあるワイヤアンカーの側面図である。 図２４は、本発明による内部ロックを含むアンカーの側断面図である。 図２５は、本発明による生物活性剤のコーティングを含むアンカーの側面図である。

Claims (49)

1. 胃腸管腔の断面積を狭めるために、胃縮小システムとの使用のためのアンカーであって：
   近位ブッシングおよび遠位ブッシングを含むスリーブを備え；
   ここで、該スリーブが、縮小した送達プロフィールから拡大した展開プロフィールまで再形態化されるように適合されている、アンカー。
2. 前記遠位ブッシングに連結され、そして前記スリーブの内部を通って延びる縫合糸をさらに備える、請求項１に記載のアンカー。
3. 前記縫合糸が、前記近位ブッシング中のアパーチャを通って延びる、請求項２に記載のアンカー。
4. 前記スリーブが、前記縫合糸への張力の付与が前記遠位ブッシングを前記近位ブッシングに接近させるような形態である、請求項３に記載のアンカー。
5. 前記スリーブが、前記縫合糸への張力の付与が前記スリーブを前記減少した送達プロフィールから前記拡張された展開プロフィールまで遷移させるような形態である、請求項３に記載のアンカー。
6. 前記スリーブが、編み組まれている、請求項１に記載のアンカー。
7. 前記スリーブが、個々のモノフィラメント要素から形成される、請求項１に記載のアンカー。
8. 前記モノフィラメント要素が、ポリエステル、ナイロン、ＴＥＦＬＯＮ、ポリプロピレンまたはこれら材料の組み合わせから作製される、請求項７に記載のアンカー。
9. 前記スリーブが、形状記憶材料を含む、請求項１に記載のアンカー。
10. 前記近位ブッシングに付着したフィラメントをさらに備え、前記アンカーの除去を容易にする、請求項１に記載のアンカー。
11. 前記スリーブを拡張された展開プロフィールに保持するための内部ロックをさらに備える、請求項１に記載のアンカー。
12. 前記内部ロックが、フェルールおよび嵌合羽枝を供える、請求項１に記載のアンカー。
13. 前記スリーブの外面に付与される生物活性剤のコーティングをさらに備える、請求項１に記載のアンカー。
14. 前記生物活性剤が、組織内殖を促進または妨げるよう選択される、請求項１３に記載のアンカー。
15. 前記スリーブが、複数の長軸方向支柱を備える、請求項１に記載のアンカー。
16. 胃縮小システムとの使用のためのアンカーであって：
    近位端および遠位端を有する柄；および
    該柄の遠位端上に配置される再形態化可能な部材であって、縮小された送達プロフィールおよび拡大した展開プロフィールを有する再形態化可能な部材、を備える、アンカー。
17. 前記柄の近位端が、アイレットを規定する、請求項１６に記載のアンカー。
18. 前記再形態化可能な部材が、前記柄の遠位端に固定された複数の支柱を備え、該複数の支柱が減少した送達プロフィールを有し、ここで、該複数の支柱が該柄および拡大した展開プロフィールに実質的に平行であり、そしてここで、該複数の支柱が、該柄から離れて角度をなして延びる、請求項１６に記載のアンカー。
19. 前記複数の支柱に固定された膜をさらに備える、請求項１８に記載のアンカー。
20. 前記柄が、該柄に付与される張力が前記再形態化可能な部材を前記拡張された展開プロフィールに押すように配列される、請求項１８に記載のアンカー。
21. 前記再形態化可能な部材が、形状記憶材料を含む、請求項１６に記載のアンカー。
22. 前記再形態化可能な部材が、縮小した送達プロフィールの細長い部材から拡大した送達プロフィールのコルク抜きに遷移する、請求項１６に記載のアンカー。
23. 前記再形態化可能な部材が、縮小した送達プロフィールの細長い部材から拡大した送達プロフィールのボールに遷移する、請求項１６に記載のアンカー。
24. 前記再形態化可能な部材が、縮小した送達プロフィールの細長い部材から拡大した送達プロフィールのディスクに遷移する、請求項１６に記載のアンカー。
25. 前記再形態化可能な部材が、流体膨張可能である、請求項１６に記載のアンカー。
26. 胃縮小システムとの使用のためのアンカーであって：
    近位端および遠位端を有する複数の支柱であって、該複数の支柱の各々の近位端または遠位端の少なくとも１つが、固定点に固定される複数の支柱；および
    該固定点に連結された縫合糸を備え、
    ここで、該複数の支柱が、該複数の支柱が互いに実質的に平行である縮小した送達プロフィール、および該複数の支柱が互いから離れて角度をなす拡大した展開プロフィールを有する、アンカー。
27. 前記固定点が、遠位ブッシングを備え、そして前記複数の支柱の各々の遠位端が、該遠位ブッシングに連結され、そして該複数の支柱の各々の近位端が、近位ブッシングに連結される、請求項２６に記載のアンカー。
28. 前記複数の支柱が、中空シリンダー内に複数の貫通壁長軸方向スロットを生成することにより形成される、請求項２７に記載のアンカー。
29. 前記拡大した展開プロフィールにおいて、前記複数の支柱が、半径方向の外側に屈従し、円板状形態を形成する、請求項２８に記載のアンカー。
30. 前記固定点が、前記複数の支柱の対向する支柱の遠位端と連結する１つ以上のループを備え、該ループが、ねじりスプリングとして作用し、前記アンカーを前記拡大した展開プロフィールに付勢する、請求項２６に記載のアンカー。
31. 各支柱が、１つ以上屈曲点をさらに備える、請求項３０に記載のアンカー。
32. 前記複数の支柱が、前記拡大した展開プロフィールで、花弁のある円板様形態を形成する、請求項２７に記載のアンカー。
33. 前記複数の支柱が、自己拡大性である、請求項２６に記載のアンカー。
34. 前記複数の支柱に固定された膜をさらに備える、請求項３３に記載のアンカー。
35. 前記固定点が鋭い先端部を有し、組織貫通を容易にする、請求項２６に記載のアンカー。
36. 前記複数の支柱が、それを通る閉塞具の通過を可能にする寸法の中央開口を形成するような形態である、請求項３６に記載のアンカー。
37. 前記複数の支柱が、複数のスロットを含むチューブ内に配置され、該複数のスロットの各々が、該複数の支柱の対応する支柱がそれを通って延びることを許容する寸法である、請求項３０に記載のアンカー。
38. 前記縮小した送達プロフィールで、前記複数の支柱が前記チューブ内に実質的に配置される、請求項３７に記載のアンカー。
39. 前記複数の支柱の遠位端が、複数のスロットを含むチューブ内に配置され、該複数のスロットの各々が、該複数の支柱の対応する支柱がそれを通って延びることを可能にする寸法である、請求項２７に記載のアンカー。
40. 前記スロットを含むチューブが閉塞具を受容する寸法であり、該閉塞具の挿入が、前記複数の支柱を前記拡大した展開プロフィールから前記縮小した送達プロフィールに回転させる、請求項３９に記載のアンカー。
41. 前記固定点が近位ハブを備え、そして前記複数の支柱の各々の近位端が、該近位ハブに連結される、請求項２６に記載のアンカー。
42. 前記複数の支柱の隣接する支柱の遠位端が連結して、花弁を形成する、請求項４１に記載のアンカー。
43. 前記複数の支柱の各々の遠位端が、非外傷性ボールで終わる、請求項４１に記載のアンカー。
44. 胃縮小システムとの使用のためのアンカーであって：
    近位端および遠位端を有する縫合糸；および
    該縫合糸の遠位端上に配置された再形態化可能な部材を備え、該再形態化可能な部材が、送達プロフィールおよび展開プロフィールを有する、アンカー。
45. 前記再形態化可能な部材が、チューブを備える、請求項４４に記載のアンカー。
46. 前記チューブが複数の貫通壁スロットを備え、前記再形態化可能な部材が複数の支柱をさらに備え、該複数の支柱の各々が近位端および遠位端を有し、該複数のスロットの各々が該複数の支柱の対応する支柱がそれを通って延びることを可能にする寸法である、請求項４５に記載のアンカー。
47. 前記再形態化可能な部材が、長軸方向軸を有する第１の支柱および第２の支柱を備え、該第１の支柱および第２の支柱の長軸方向軸が、該長軸方向軸が整列される送達プロフィールと、該長軸方向軸が交差する展開プロフィールとの間を遷移する、請求項４４に記載のアンカー。
48. 前記第１の支柱および第２の支柱に固定される膜をさらに備える、請求項４７に記載のアンカー。
49. 前記再形態化可能な部材が、長軸方向軸を有する管状部材を備え、該管状部材の長軸方向軸が、該長軸方向軸が送達ニードルの長軸方向軸と整列される送達プロフィールと、該長軸方向軸が該送達ニードルの長軸方向軸と交差する展開プロフィールとの間を遷移する、請求項４４に記載のアンカー。

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