JP2007519352A - ラウドスピーカー - Google Patents
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Abstract
本発明は、ラウドスピーカー、特にいわゆる平面ラウドスピーカーに関するものである。その振動板は基本的に平面で、端部がラウドスピーカーの本体(3)に接続している。振動板(1)と本体(3)の間に弾力性のある中間部(2)があり、弾力性のある中間部(2)は振動板(1)の端部部分全体に沿って配置されている。中間部(2)は、例えば、弾力性のあるゴムまたはプラスティックでできた材料でできている。
Description
本発明は、ラウドスピーカー、特にいわゆる平面ラウドスピーカーに関するものである。
ラウドスピーカーの構成部材である振動板として機能する堅い厚紙、またはそれと同様なもので製造されたコーンを備えた従来のラウドスピーカーにおける問題解決法として以下のものがある。上記コーンは、その外縁で弾力的に上記ラウドスピーカーの筐体に取り付けられている。その一方、コーン基部の中心ではボイスコイルが備えられており、このボイスコイルは、磁界内で動く。そこで、公知の問題解決法では、上記コーンを厚紙以外の材料によって製造する。
また、第2の公知の問題解決法が開示されている。具体的には、米国特許公報3509290号において、ラウドスピーカーの筐体端部に取り付けられた平面振動板を使うものが開示されている。この振動板の製造材料は発泡スチロールである。この解決法によれば、ラウドスピーカーはいくつかの異なる種類の導風板(baffles)を備えており、これらによって異なる高さの音を実現する。欠点は、構造を全く複雑にすることであり、これにより、音を相互に混合させるため、音のひずみが生じるというさらなる欠点をもたらす。
また、ラウドスピーカーの問題解決法は、フィンランド特許94203号も知られている。それは、ラウドスピーカーの出力効率を改善し、ひずみを減らすものである。このラウドスピーカーの構造では、平面振動板の端部をラウドスピーカーの筐体に取り付けている。この振動板では、その中心部において導風板が設けられている。そのため、この振動板はより離れた場所よりも上記導風板に近い位置で、例えば、弾力性を有し、薄いものとなる。そして、上記解決法の効率と、ひずみの生成とを改善するための静かな空間が設けられている。
本発明は、従来技術による解決法の欠点を克服し、従来のラウドスピーカーよりも効率の良いラウドスピーカーを提供するものである。
そして、上記した本発明の内容、ならびに他の利点および利益は、付随の請求項において特徴づけられた方法により達成される。
本発明は、以下の図を参照することによって、より詳細に説明される。
図1は、本発明に係るラウドスピーカーの構造を示す部分投影図である。
図2は、本発明に係る、振動板を本体へ取り付けるための取り付け具の拡大図である。
この図では、本発明に関して重要となる、ある一般的な原理に基づくもののみを示している。したがって、ラウドスピーカーの全体構造を所望のものとすることができ、ここでは図示しない。本質的な特徴としては、ラウドスピーカーはいわゆる平面ラウドスピーカーであり、このためその振動板は平面振動板であるという点である。
従来は、平面振動板はその端部で本体の構造体に堅く取り付けられていた。そのような取り付けは上記本体に対して反対に反射してしまう。本発明によれば、その取り付け部は弾力性を有している。このため、反対に反射することが生じることはないか、またはわずかな程度生じるだけである。実際には、実験的に次のことを示している。すなわち、従来の方法で振動板を振動させる場合であっても、この振動板は、弾力性のある取り付け部であるにもかかわらずその取り付け領域において形状を維持している。
図1では、上記振動板に参照番号1が付されている。図から分かるように、問題は平面振動板である。上記振動板1は、その端部で弾力性のある緩衝材であるストリップ(strip)2を用いて、その端部でラウドスピーカーの本体3に取り付けられている。参照番号4で示された矢印は、弾力性のある緩衝材によって吸収される運動エネルギーを示している。ラウドスピーカーの端部の反射は参照番号5で示されている。一方、参照番号6で示されている矢印は波動の進行方向を示している。
ここに示されている構造を利用することで、端部における反射の、反対の位相波の相殺を低減させることができる。その結果として、振動している振動板の有害な共鳴を減じることができ、純音を生成することができる。本発明の構成による他の効果は、次のような点である。すなわち、所望の振動を生成させるために必要とされるエネルギーの量が従来の構造よりも少なくてすむ点である。このため、従来の構造よりもより効率的なラウドスピーカーを提供することができる。
図2は、本発明に係る任意の構造の端部における断面を示す。振動板1は、比較的細い弾力性を有するストリップ2によって、ラウドスピーカーの本体部3に取り付けられている。中間部2が弾力性を有しているため、振動板において振動を引き起こす動きを制限するようにする。
本発明に係る構成で使われる振動板1は、いくつかの好適な従来の材料からできている。上記弾力性のある中間部2もまた、従来の材料でできている。この意味において、この弾力性といった特性は、材料そのものの特性に由来する、もしくは材料そのものの特性を利用することによらないで弾力性を生成する、弾力性を得るように構成された構造に由来する。実際的には、ゴムやセルラープラスティック(cellular plastic)のようなプラスティックできた材料のような弾力性のある材料、または、合成物またはよく似た材料(自然の材料でも合成物質の材料でもよい)によって達成することができる弾力性のある何か他の物、を使用することは全く可能である。
また、本発明の基本概念および付随の請求項の保護する範囲内で、種々の適用が可能である。
Claims (4)
- いわゆる平面ラウドスピーカーと呼ばれているラウドスピーカーであって、
振動板が、実質的には平面であり、ラウドスピーカーの本体(3)に自身の端部で固着しており、
上記振動板(1)と上記本体(3)との間に、弾力性のある中間部(2)を備えていることを特徴とするラウドスピーカー。 - 上記振動板(1)の端部領域全体に実質的に沿って上記中間部(2)が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のラウドスピーカー。
- 中間部(2)は弾力性のある材料でできていることを特徴とする、請求項1に記載のラウドスピーカー。
- 中間部(2)は、弾力性のあるゴム製またはプラスティック製材料のストリップ、あるいは自然材料または合成材料を織り交ぜた型から作られたものであることを特徴とする、請求項3に記載のラウドスピーカー。
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