JP2006304295A - 低周波振動の拡声器 - Google Patents
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Abstract
【課題】周波数が比較的低い音を発し、イヤホンの音響効果を向上させることが可能な低周波振動の拡声器を提供する。
【解決手段】ケース21は底端が内側へ延伸されて環状片211を形成し、上端が振動可能な音放射ユニットのダンパー22に結合される。ダンパー22は外囲221と、外囲221の内側から奥へ延伸しながら曲折する少なくとも二つの振動アーム222とを有し、振動アーム222は自由端223がダンパー22の中間あたりに延伸される。振動可能な音放射ユニットはケース21内部に配置される磁石25とコイル28のうちの一つを有し、環状片211は磁石25とコイル28に対応するもう一つのコイル25ともう一つの磁石28のうちの一つに結合される。コイル28は通電された後、磁力を生成し、振動可能な音放射ユニットを上下に振動させ、低周波音場と共振を強化する効果を生成する。
【選択図】図2
【解決手段】ケース21は底端が内側へ延伸されて環状片211を形成し、上端が振動可能な音放射ユニットのダンパー22に結合される。ダンパー22は外囲221と、外囲221の内側から奥へ延伸しながら曲折する少なくとも二つの振動アーム222とを有し、振動アーム222は自由端223がダンパー22の中間あたりに延伸される。振動可能な音放射ユニットはケース21内部に配置される磁石25とコイル28のうちの一つを有し、環状片211は磁石25とコイル28に対応するもう一つのコイル25ともう一つの磁石28のうちの一つに結合される。コイル28は通電された後、磁力を生成し、振動可能な音放射ユニットを上下に振動させ、低周波音場と共振を強化する効果を生成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、拡声器、詳しく言えば低周波振動のイヤホン用小型拡声器に関するものである。
特許文献1から4に開示されている一般の小型拡声器は、振動により音を発することが可能な振動板を有し、振動板の周辺がケースの上方に固定される。振動板の直径が大きければ大きいほど低音がよくでる。逆に小さければ小さいほど高音がよくでる。イヤホン用拡声器の振動板の直径の大きさはイヤホンのケースの大きさにより制限されるため、周波数が比較的低い音を発することが難しい。
また特許文献5に開示されているイヤホン用拡声器は図1に示すようにケース11の中央の環状窪み部に磁石12、前極片13、ボイスコイル14、振動膜15、及び保護キャップ16が順に配置される。ケース11は周縁壁の底側に端子プレート17が配置され、ボイスコイル14の二つのコード141は内部から露出し、はんだ付けにより端子プレート17に連接され、振動膜15は周縁に金属リング18が予め接着され、ケース11の環状縁面は開放式の平坦面となる。かつ振動膜15、金属リング18、及び保護キャップ16などのユニットの直径をケース11の直径と一致させるように延伸し、金属リング18を介して振動膜15をケース11の環状縁面の平坦面に沿い貼り付けるように接合することにより、振動膜15のサイズと面積を拡大し、音域の幅を広くする効果を得ることが可能である。
しかし、上述の振動板15の直径の大きさはケース11の直径の大きさにより制限されるため、周波数が比較的低い音を発することも、良好な音響効果を提供することも不可能である。
しかし、上述の振動板15の直径の大きさはケース11の直径の大きさにより制限されるため、周波数が比較的低い音を発することも、良好な音響効果を提供することも不可能である。
ケースの面積の大きさにより制限されるため比較的低い音を発することも、良好な音響効果を提供することも不可能な周知のイヤホン用拡声器を改善するために、本発明が完成した。
本発明の主な目的はケースの面積の大きさが変わらないという条件下で比較的長い振動ユニットを保有することにより低周波共振の効果を生成し、周波数の比較的低い音を発し、イヤホンの音響効果を向上させることが可能な低周波振動の拡声器を提供することである。
本発明のもう一つの目的は低周波音を発することが可能なだけでなく低周波振動を生成し、使用者の耳をマッサージする機能を兼ね備えることも可能な低周波振動の拡声器を提供することである。
本発明の主な目的はケースの面積の大きさが変わらないという条件下で比較的長い振動ユニットを保有することにより低周波共振の効果を生成し、周波数の比較的低い音を発し、イヤホンの音響効果を向上させることが可能な低周波振動の拡声器を提供することである。
本発明のもう一つの目的は低周波音を発することが可能なだけでなく低周波振動を生成し、使用者の耳をマッサージする機能を兼ね備えることも可能な低周波振動の拡声器を提供することである。
上述の目的を達成するために、本発明による低周波振動の拡声器はケースを備える。ケースは底端が内側へ延伸されて環状片を形成し、上端が振動可能な音放射ユニットのダンパーに結合される。ダンパーは外囲と、外囲の内側から奥へ延伸しながら曲折する少なくとも二つの振動アームとを有し、振動アームは自由端がダンパーの中間あたりに延伸される。振動可能な音放射ユニットはケース内部に配置される磁石とコイルのうちの一つを有し、環状片は磁石とコイルに対応するもう一つのコイルともう一つの磁石のうちの一つに結合される。かつコイルは通電された後、磁力を生成し、振動可能な音放射ユニットを上下に振動させ、低周波音場と共振を強化する効果を生成することが可能であるため、周波数の比較的低い音を発することができないという周知のイヤホン用拡声器の欠点を改善し、拡声器に低周波共振を生成させ、人体の耳をマッサージする機能を兼ね備えることが可能となる。
以下、実施例に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、本発明の第一実施例による低周波振動の拡声器はケース21を備える。ケース21は底端が内側へ延伸されて環状片211を形成し、上端が奥へ後退する受け面212を有する。ダンパー22は外囲221と、外囲221の内側から奥へ点対称的に延伸されながら曲折する少なくとも二つの振動アーム222とを有し、振動アーム222は自由端223が図3に示すようにダンパー22の中間あたりに延伸される。また上クッション部23、音放射ユニット24、磁石25、及び下クッション部26はケース21内部に収納され、かつ順に振動アーム22の自由端223の下方に配置される。音放射ユニット24は中央貫通孔を有する。かつ栓体27の軸271により上クッション部23、音放射ユニット24、磁石25、及び下クッション部26の中央貫通孔を順に結合し、振動アーム222の自由端223の上方と下クッション部26の下方とに上キャップ272と下キャップ273とを別々に固定し、ダンパー22、上クッション部23、音放射ユニット24、磁石25、下クッション部26、及び栓体27を一体に結合すれば振動可能な音放射ユニットが完成する。また音放射ユニット24は円形のプレートとなり、上キャップ272及び下キャップ273のうちの一つは栓体27と一体成型であり、もう一つのキャップはボルトにより栓体27のらせん状の孔に締め付けるか或いは緊迫方法により栓体27に嵌めこむことが可能である。下キャップ273は下クッション部26と一体成型することも可能である。環状片221は上端がコイル28に結合され、コイル28は磁石25に互いに対応する。コイル28は通電された後、磁力を生成して振動可能な音放射ユニットの磁石25を上下に振動させるとともに音放射ユニットも同期振動し、音を発する。
図2及び図3に示すように、本発明の第一実施例による低周波振動の拡声器はケース21を備える。ケース21は底端が内側へ延伸されて環状片211を形成し、上端が奥へ後退する受け面212を有する。ダンパー22は外囲221と、外囲221の内側から奥へ点対称的に延伸されながら曲折する少なくとも二つの振動アーム222とを有し、振動アーム222は自由端223が図3に示すようにダンパー22の中間あたりに延伸される。また上クッション部23、音放射ユニット24、磁石25、及び下クッション部26はケース21内部に収納され、かつ順に振動アーム22の自由端223の下方に配置される。音放射ユニット24は中央貫通孔を有する。かつ栓体27の軸271により上クッション部23、音放射ユニット24、磁石25、及び下クッション部26の中央貫通孔を順に結合し、振動アーム222の自由端223の上方と下クッション部26の下方とに上キャップ272と下キャップ273とを別々に固定し、ダンパー22、上クッション部23、音放射ユニット24、磁石25、下クッション部26、及び栓体27を一体に結合すれば振動可能な音放射ユニットが完成する。また音放射ユニット24は円形のプレートとなり、上キャップ272及び下キャップ273のうちの一つは栓体27と一体成型であり、もう一つのキャップはボルトにより栓体27のらせん状の孔に締め付けるか或いは緊迫方法により栓体27に嵌めこむことが可能である。下キャップ273は下クッション部26と一体成型することも可能である。環状片221は上端がコイル28に結合され、コイル28は磁石25に互いに対応する。コイル28は通電された後、磁力を生成して振動可能な音放射ユニットの磁石25を上下に振動させるとともに音放射ユニットも同期振動し、音を発する。
第一実施例における音放射ユニット24は図1に示すような周知の振動膜15とは異なり、ケース21の内側に接触しないようにケース21の内側に固定される。第一実施例における音放射ユニット24を振動させる弾力はダンパー22の振動アーム222から提供される。振動アーム222は外囲221から奥へ延伸しながら曲折するように設けられるため、振動アーム222の長さがケース21の直径に制限されることなくケース21の直径の長さを超えることが可能である。したがってケース21の直径が変わらないという条件下で、第一実施例における振動アーム222は一般の振動膜よりも振動行程が長いため、周波数の比較的低い音場を生成し、良好な音響効果を得ることが可能である。かつ第一実施例における振動アーム222は低周波共振を生成可能であるため拡声器全体は低周波振動効果を有する。また拡声器とイヤホンとを組み合わせてそれらを使用者の耳に装着すればイヤホンの振動に伴い耳をマッサージする効果を生成することが可能である。また第一実施例の特徴はコイル28と磁石25とを相対的な位置に配置することでなく、ダンパー22の特殊な設計にある。したがって前述の実施例のほかにコイル25とケース21の環状片211とを組み合わせ、コイル28と栓体27とを組み合わせることにより同じ効果を達成することも可能であるが、詳しい説明を省く。
図4に示すように本発明の第二実施例による低周波振動の拡声器は図2に示す第一実施例による拡声器とほぼ同じであり、筒状を呈しコイル28及び磁石25の外側を被覆する音放射ユニット29と、図2に示す板状を呈する音放射ユニット24とが異なるほかは構造がほぼ同じである。
図5に示すように本発明の実施例による低周波振動の拡声器における栓体27の下キャップ273の下端が、中間から下向きにする突出状態274を呈すれば、拡声器が音を発する音場は比較的広い範囲に広がる効果を得ることが可能である。
図6に示すように本発明の実施例による低周波振動の拡声器における栓体の下キャップ273の下端が、中間から上向きにする陥凹状態275を呈すれば、拡声器が音を発する音場はある一箇所に集中する効果を得ることが可能である。
図5に示すように本発明の実施例による低周波振動の拡声器における栓体27の下キャップ273の下端が、中間から下向きにする突出状態274を呈すれば、拡声器が音を発する音場は比較的広い範囲に広がる効果を得ることが可能である。
図6に示すように本発明の実施例による低周波振動の拡声器における栓体の下キャップ273の下端が、中間から上向きにする陥凹状態275を呈すれば、拡声器が音を発する音場はある一箇所に集中する効果を得ることが可能である。
図7に示すのは本発明の第二実施例(図4参照)の分解斜視図である。コイル28は予めケース21に固定され、そののち振動可能な音放射ユニットのダンパー22、上クッション部23、音放射ユニット29、磁石25、下クッション部26などのユニットは栓体27により順に装着され、図7に示すように結合体30が形成され、そののちケース21に装着され、組立後は図4に示すような様相を呈する。第二実施例はケース21の上段部213をシリコンなどの弾力性のある材質から構成し、下段部の環状片211をプラスチックなどの硬性の材料から構成し、それらを上下に結合することが可能であるため、ダンパー22の振動に伴いケース21の上段部213が同期振動する際、全体的に振動とマッサージ効果を向上させることが可能となる。さらにケース21の上表面に保護キャップ31を装着すれば図8に示すように小型イヤホン32を構成することが可能である。またイヤホン32の背面に導線33を配置すれば耳に装着し音楽を聞くことが可能である。また構造が特殊に設計された本発明の実施例のダンパー22のため、イヤホン32は体積が小さくても低周波振動効果を生成し、音楽鑑賞の質を向上させることが可能である。
上述の実施例は本発明の技術内容に関わる一例に過ぎず本発明を限定することができないため、本技術を熟知している人が本発明に基づき修飾、変化を加えることは本発明の請求範囲に属すべきである。
上述の実施例は本発明の技術内容に関わる一例に過ぎず本発明を限定することができないため、本技術を熟知している人が本発明に基づき修飾、変化を加えることは本発明の請求範囲に属すべきである。
21 ケース、211 環状片、22 ダンパー、221 外囲、222 振動アーム、223 自由端、23 上クッション部、24、29 音放射ユニット、25 磁石、26 下クッション部、27 栓体、271 軸、272 上キャップ、273 下キャップ、274 突出状態、275 陥凹状態、28 コイル、30 結合体、31 保護キャップ、32 イヤホン、33 導線
Claims (10)
- 底端が内側へ延伸されて環状片(211)を形成し、上端が振動可能な音放射ユニットのダンパー(22)に結合されるケース(21)を備え、
ダンパーは、外囲(221)と外囲(221)の内側から奥へ延伸しながら曲折する少なくとも二つの振動アーム(222)とを有し、
振動アーム(222)は自由端(223)がダンパー(22)の中間あたりに延伸され、
振動可能な音放射ユニットはケース(21)内部に配置される磁石(25)及びコイル(28)のうちの一つを有し、
環状片(211)は磁石(25)とコイル(28)とに対応するもう一つのコイル(28)及びもう一つの磁石(25)のうちの一つに結合され、
コイル(28)は通電された後、磁力を生成し、振動可能な音放射ユニットを上下に振動させ、低周波音場と共振とを強化する効果を生成可能であることを特徴とする低周波振動の拡声器。 - 振動可能な音放射ユニットは上クッション部(23)、音放射ユニット(24)、及び下クッション部(26)を有し、
音放射ユニット(24)は、中央貫通孔を有し、
栓体(27)の軸(271)は、上クッション部(23)、音放射ユニット(24)、磁石(25)、及び下クッション部(26)の中央貫通孔を順に結合し、
上キャップ(272)と下キャップ(273)とは、振動アーム(222)の自由端(223)の上方と下クッション部(26)の下方に別々に固定されるとともに、ダンパー(22)、上クッション部(23)、音放射ユニット(24)、磁石(25)、下クッション部(26)、及び栓体(27)が一体に結合され、
環状片(221)は、磁石(25)に互いに対応するコイル(28)に結合されることを特徴とする請求項1に記載の拡声器。 - 振動可能な音放射ユニットは上クッション部(23)、音放射ユニット(24)、及び下クッション部(26)を有し、
音放射ユニット(24)は中央貫通孔を有し、
栓体(27)の軸(271)は、上クッション部(23)、音放射ユニット(24)、磁石(25)、及び下クッション部(26)の中央貫通孔を順に結合し、
上キャップ(272)と下キャップ(273)とは、振動アーム(222)の自由端(223)の上方と下クッション部(26)の下方に別々に固定されるとともにダンパー(22)、上クッション部(23)、音放射ユニット(24)、コイル(28)、下クッション部(26)、及び栓体(27)が一体に結合され、
環状片(221)はコイル(28)に互いに対応する磁石(25)に結合されることを特徴とする請求項1に記載の拡声器。 - 音放射ユニット(24)は円形のプレートであることを特徴とする請求項2に記載の拡声器。
- 音放射ユニット(29)はコイル(28)と磁石(25)を被覆する円筒状を呈することを特徴とする請求項2に記載の拡声器。
- 上キャップ(272)及び下キャップ(273)のうちの一つは栓体(27)と一体成型であることを特徴とする請求項2に記載の拡声器。
- ダンパー(22)は点対称的に曲折する振動アーム(222)を二つ有することを特徴とする請求項2に記載の拡声器。
- 下キャップ(273)は下クッション部(26)と一体成型であることを特徴とする請求項2に記載の拡声器。
- 下キャップ(273)の下端は中間から下向きにする突出状態(274)を呈することを特徴とする請求項2に記載の拡声器。
- 下キャップ(273)の下端は中間から上向きにする陥凹状態(275)を呈すことを特徴とする請求項2に記載の拡声器。
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