JP2007516865A - 記録素子処理方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
記録素子を処理する装置及び方法が提供されている。装置(20)は、記録素子内に存在するキャリアの所定百分率を除去するよう構成されたキャリア除去ステーション(22)を含む。変換ステーション(24)は、キャリア除去ステーションの下流に位置し、記録素子の耐久特性を強化するよう構成されている。キャリア除去ステーション及び変換ステーションの少なくとも1つの動作パラメータが個別に調節可能であるよう、コントローラ(25)がキャリア除去ステーション及び変換ステーションの少なくとも1つに電気的に接続されている。
Description
本発明は、一般的に、記録素子を処理する装置及び方法に関し、より具体的には、画像化された及び/又は印刷された記録素子を処理する装置及び方法に関する。
インクジェット印刷は、デジタル信号に応答して記録素子上に蒸着されるインク液滴を生成する非衝撃印刷方法である。今日、インクジェット印刷システムは、産業、家庭、及び、オフィス環境における広範な立場で用いられる。インクジェット印刷の品質は向上し続けているが、インクジェット印刷は耐久性を欠くので不利であり、環境因子(光、オゾン等)に対して余り安定性を有せず、水及び摩耗により敏感であることが多い。
これらの不利点を克服する1つの方法は、インクジェット印刷物をラミネート化し或いはカプセル化することである。インクジェット印刷物がラミネート化されるとき、透明な上塗層がインクジェット印刷物に接着される。これは、典型的には、熱、圧力、又は、それらの双方によって活性化される接着剤を用いて達成される。透明な上塗層は、印刷物を物理的に保護し、それを水の進入から封止する。インクジェット印刷物がカプセル化されるとき、印刷物は、2つのラミネートシートの間に位置付けられ、それらの少なくとも1つは透明である。次に、印刷物及びラミネートシートの幾つかの組み合わせが、熱、圧力、又は、それらの双方によって活性化された接着剤を用いて接着される。典型的には、ラミネート化が最も効果的であるのは、ラミネートシートが印刷物を越えて延び、両端で相互に接合され、よって、印刷物の露出した縁部を通じた水の進入を防止するときである。
ラミネート化及びカプセル化の双方は、追加的な材料及び使用者による取扱いを必要とする高価なプロセスであるという不利点を有する。その上、記録素子内に捕捉されるインクジェット用インクは、貯蔵部又は露出部上の印刷物の染み又は移染を引き起こすことによって画像品質を劣化し得る。ラミネート材料及び接着剤は、時間と共にしばしば劣化し、例えば亀裂を含む表面欠陥を引き起こし得る。ラミネートは、必ずしもインクジェット印刷物に良好に接着するとは限らない。接着の品質及び均一性は、記録素子の材料の性質、インクの種類、及び、記録素子の単位領域当たりのインク量(インクレイダウン)に依存し得る。所要の素晴らしい画像品質を達成するためにインクの大量のレイダウンが必要なので、インクジェット印刷物が写真画像品質を有するときに後者は特に顕著である。
ラミネート化又はカプセル化の代替として、支持体上に塗布される発生期保護層を有するインクジェット記録素子が既知である。発生期保護層は、インクジェット印刷プロセス期間中、インクが層に浸透し、印刷完了後、層が印刷物を封止し且つ保護するように層が熱及び/又は圧力を用いて融合されるよう設計される、本当に特別な化学層である。発生期保護材料が製造中に記録素子内に組み込まれるので、このプロセスは、しばしば組込アプローチ(incorporated approach)と呼ばれる。
しかしながら、光沢及び清澄度が均一であり且つ膨れ及び亀裂のような表面欠陥のない最終被保護印刷物を得るのが困難であるので、組込アプローチは制限的である。最終被保護印刷物が素晴らしい画像品質を有しなければならないとき、例えば、それが写真又は医療診断用途であるとき、制限は特に顕著である。インクの大量のレイダウンを管理するのを助けるために、これらの用途のための記録素子は、発生期保護層の下方に位置する1つ又はそれ以上のこれらの層を有し得る。印刷後、一般的にキャリアと呼ばれるインクのバルクは、二重層システム内のどこかに保持される。もし融合中の発生期保護層内に多くのキャリアが存在し過ぎるならば、それは適切に融合せず、前記の望ましくない効果を観察し得る。
発生期保護層の融合中及び/又は融合後にキャリアがインク受容層内に支配的に存し、次に、インク受容層内に移動する或いはインク受容層から融合保護層内に移動するとき、この状況はさらに悪くなる。インク受容層内でのキャリアの移動は、画像品質の劣化、例えば、画像鮮鋭度の損失及び染みを引き起こし、融合保護層内への移動は、如何なる上述の望ましくない効果を引き起こし得る。
組込アプローチを用いるインクジェット印刷方法の実施例は、2000年9月5日にMisuda et al.に発効した米国特許第6,114,020号、1989年5月23日にHasegawa et al.に発効した米国特許第4,832,984号、及び、1988年11月15日にHiguma et al.に発効した米国特許第4,785,313号に記載されているキャノンHyperPhotoシステムである。
欧州特許出願第1284186A2号は、インクジェット記録材料上に記録されるインクジェット画像の光沢を向上するため固定装置及び画像固定方法を記載している。インクジェット記録材料は、熱固定され得る多孔性上面層を含む。画像が印刷された後、記録材料が相当な高温及び高圧に保持される一組の固定ベルト又はローラを通過する前に、記録材料は「懸架」状態に保持される。
日本国特許公開公報第2002−283553号は、記録媒体の画像面の光沢及び清澄度を制御するためのインクジェット記録機器を記載している。機器は、記録媒体上に印刷画像を発生するためのインクジェット印刷手段と、印刷画像を加熱及び加圧するための固定手段とを含む。記録媒体は、インクを受容し且つ引き続き固定される熱可塑性樹脂層を有する。
2002年5月28日にJanosky et al.に発効した米国特許第6,394,669号は、現像装置のための印刷後処理プロセッサを開示している。印刷媒体は、処理後プロセッサに輸送される。処理後プロセッサステーションは、媒体を乾燥し、印刷媒体上に耐久性材料を塗布する。好適実施態様において、乾燥は、赤外線放射技術によって達成され、耐久性材料の塗布は、透明な保護フィルムを印刷媒体の画像側にラミネート化することによって達成される。
米国特許出願公開第2002/0027587号は、印刷物を形成するための装置及び方法を記載している。層表面上に熱可塑性樹脂粒子を有する記録媒体が印刷される。引き続き、樹脂粒子は、加熱及び加圧機器によって透明にされる。米国特許出願第2002/0008747号は、類似の方法を記載している。
米国特許第6,357,871号は、インクジェット印刷媒体及びインクジェット印刷製品を準備するための装置を記載している。インクジェット記録媒体は、粒子が互いに融合される層を形成するためにインクジェット印刷後に溶解又は融解する熱可塑性有機重合体の精密な粒子の層を有する。粒子の融合は、層を加熱するステップと、次に、層が加熱後に依然としてプラスチック状態にある間に、記録媒体を一組のプレスロールの間に通す型押ステップとを包含する。
前述の技術の全ては、インクのバルク又はキャリアが、保護層の形成後に記録素子内に捕捉され、上述の問題を招くという点で不利である。
米国特許第6,332、679B1号は、記録媒体上に画像を形成するために用いられるインクジェットプリンタを記載している。艶消層を形成するために、記録媒体は、層を同時に加圧及び加熱することをによって艶消しされる多孔性表面層を含む。加圧は、画像記録媒体を一組のローラによって創成されるニップに通すことによって達成される。ニップは、記録媒体内に含まれるインク溶剤が沸点に達する地点Aと、記録媒体の多孔性層がその液体透過性特性を失う地点Bとを有するニップ領域として定められる。
この方法及び装置に関連する不利点は、インク溶剤の除去及び層の艶消しが、地点Aと地点Bとの間の非常に少ない物理的距離で同一ステップにおいて達成されることである。従って、いずれのステップをも個別に最適化及び/又は制御し得ない。その結果、広範な記録媒体及びインク量レイダウンに適合する方法及び装置の柔軟性は、ニップ領域の温度、圧力、及び、輸送速度条件を満たすそれらの組み合わせに限定される。この方法及び装置についての他の問題は、十分なインク溶剤を除去するために、艶消しローラの温度が、液体透過性特性の排除前に十分な蒸発を引き起こすよう十分に高くなければならないということである。もし温度が高過ぎるならば、支持体は変形し、艶消しローラからの記録媒体の解放が問題となる。加えて、蒸発するインク溶剤は、艶消しローラ上で濃縮可能であり、艶消しローラの温度を維持するのを困難にする。濃縮溶剤が表面上に再蒸着することも可能であり、或いは、記録媒体は画像欠陥の可能性を増大する。
米国特許第6,120,199号は、加熱固定ユニットと固定ユニットとを有するインクジェット印刷装置を記載している。画像化記録媒体が固定ユニットに進入する前に表面を乾燥する試みから、加熱固定ユニットは、画像化記録媒体の表面に亘って加熱空気を送風するファンを含む。インク溶剤は画像化記録媒体から逃げ出すことを許容されるが、除去されるインク溶剤の量を十分に制御し得ない。従って、装置の信頼性は低減される。
画像化された及び/又は印刷された記録素子から所定量のキャリアを除去し、続いて、画像化された及び/又は印刷された記録素子の耐久特性を強化すると共に、処理される画像化された及び/又は印刷された記録素子の要件に依存して、それぞれのための条件を最適化する及び/又は制御する装置及び方法が必要である。
本発明の1つの特徴によれば、記録素子を処理するための装置は、記録素子内に存在するキャリアの所定百分率を除去するよう構成されたキャリア除去ステーションを含む。変換ステーションが、キャリア除去ステーションの下流に位置し、記録素子の耐久特性を強化するよう構成される。
本発明の他の特徴によれば、記録素子を処理する方法は、第一ステーションにおいて記録素子内に存在するキャリアの所定百分率を除去するステップと、第二ステーションにおいて記録素子の耐久特性を強化するステップとを含み、第二ステーションは第一ステーションと別個である。
以下の本発明の好適実施態様の詳細な記載において、図面が参照される。
本記載は、具体的には、本発明に従った装置の一部を形成する或いは本発明に従った装置とより直接的に協働する素子に向けられている。具体的に示されず或いは記載されない素子は当業者に周知の多様な形態を取り得ることが理解されるべきである。
図1乃至9を参照すると、本発明の例示的な実施態様が、同等の構成要素が同等の参照記号を用いて記載された状態で示されている。本発明の実施態様は、医療診断画像化用途において典型的に用いられる白黒又は多色の透明印刷物を得るのに適しているが、本発明の実施態様は、他の領域に、例えば、医療診断画像化用途、写真用途等における使用に適した白黒又は多色の反射性印刷物を得ることに用途を見い出す。
図1を参照すると、記録素子処理装置20のブロック図が示されている。装置20は、2つのステーション、即ち、記録素子からキャリア、典型的にはインクキャリアを除去するキャリア除去ステーション22と、記録素子の耐久特性を強化或いは向上する変換ステーション24とを含む。キャリア除去ステーション22及び変換ステーション24は、従来的なコントローラ25に接続され、コントローラは、1つ又はそれ以上の要因に依存して、ステーション22及び24の一方又は双方が個別に制御され、プログラムされ、及び/又は、調節されることを可能にする。これらの要因は、例えば、媒体の種類、インクの種類、所望の画像解像度等を含む。コントローラ25は、当該技術分野において既知のユーザーインターフェースを含み得るし、或いは、例えば、装置20及び/又は印刷システム26(以下に議論される)の他の構成要素から受信する情報に基づいて自動的に動作パラメータを調節し得る。
ここで用いられるような耐久特性は、画像化された記録素子又はインクジェット印刷物の保全に関する如何なる特性をも意味する。例えば、耐久特性は、画像化された記録素子の変色又は褪色を引き起こし得る光及びオゾンのような環境因子に対するインクジェット印刷物の安定性を意味する。耐久特性の他の例は、湿度、水、染み、及び、物理的摩耗に対するインクジェット印刷物の安定性又は耐性を含む。
装置20を従来的な印刷システム26に組み込み得る。この脈絡において、従来的な印刷システムは、1つ又はそれ以上のインクを記録素子上又は記録素子内に蒸着する任意の印刷システム、例えば、インクジェット印刷システム26を含む。以下に議論される実施態様は、インクジェット印刷システム26の脈絡でそのようになされる。しかしながら、液体、例えば、キャリアを有する染料を蒸着する如何なる種類の印刷システム26をも装置と共に用い得る。印刷システム26中に組み込まれるとき、コントローラ25をシステム26に組み込み得るし、及び/又は、如何なる印刷システムコントローラに加えて含め得る。
典型的に、インクジェット印刷システム26は、1つ又はそれ以上のプリントヘッド、記録素子変換システム、コントローラ、ユーザーインターフェース等を含む(一般的に30を用いて示されている)。インクジェット印刷システム26は、圧電プリントヘッド又はサーマルプリントヘッドを用いるドロップオンディマンド型プリンタを含み得る。代替的に、システム26は、コンティニュアス型プリンタを含む得る。如何なる従来的な技法をも用いてインクドロップ形成を達成し得る。
インクジェット印刷システム26を用いて如何なる従来的なインクジェット用インクをも記録素子上及び/又は記録素子内に蒸着し得る。典型的なインクジェット用インクは、水性又は溶剤性のいずれかであり、主としてキャリアと、少量の顔料及び/又は染料着色剤を含む。水性インクに関しては、水及び水混和性湿潤剤及びジエチレングリコール又はグリセロールのような多価アルコールのような共溶剤が、キャリアである。溶剤性インクは、キャリアとして、1つ又はそれ以上の有機溶剤、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノールのようなアルコール;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、4−メトキシ−メチルペンテンのようなケトン;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタンのような炭化水素;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル;ジメチルスルホキシド;n−メチル−2−ピロリドン;γ−ブチロラクトン;トルエン;キシレン及び高沸点石油を含有する。記録素子又はその上に画像化された印刷物の変形又は劣化を引き起こすことなしにキャリア除去ステーションでキャリアを除去し得る限り、キャリアの選択は特に限定されない。
1つの実施態様では、インクジェット印刷物を生成するために、水性インクが本発明と共に用いられる。水性インクジェット用インクの実施例は、例えば、Canon,U.S.A.,Inc.、Epson America,Inc.、Hewlett−Packard Co.、Eastman Kodak Co.等から商業的に入手可能な如何なるインクジェット用インクをも含む。
インクジェット印刷システム26と共に用いられるインクの顔料又は染料着色剤成分は、シアン、マジェンタ、イエロー、オレンジ、グリーン、又は、バイオレットのような有色を有し得るし、或いは、それらはブラック、ホワイト、グレイ、又は、無色のような無色を有し得る。特定の画像化用途において、同一の色相を有するが異なる濃度を有するインクが用いられる。例えば、医療画像をレンダリングするために設計されたインクジェットプリンタは、一組のブラックインクを用いるのが典型的であり、組内の各インクは、高品質な多層グレースケール画像を生成するために、同一の色相を有するが異なる濃度を有する。
インクジェット印刷システム26において用い得るインクに有用な顔料着色剤は、インクジェット印刷の技術分野において一般的に用いられる如何なる既知の顔料、或いは、顔料の組み合わせをも含む。そのような顔料は、アゾ顔料、ナフトール顔料、ベンゾイミダゾール顔料、金属錯体顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラピリミドン顔料、フラバントロン顔料、アントアントロン顔料、ジオキサン顔料、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラック、及び、それらの類似物を含む。好適な顔料は、C.I.Pigment Blue 15:3、米国特許第5,738,716号に記載のフタロシアン顔料、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Yellow 155、C.I.Pigment Yellow 74、C.I.Pigment Yellow 97、C.I.Pigment Yellow 128、又は、C.I.Pigment Black 7である。何故ならば、これらの顔料の組み合わせは、最良の色をもたらす傾向があるからである。顔料の厳密な選択は、具体的な用途及び色再現性及び画像安定性のような性能要件に依存する。
インクジェット印刷システム26において用い得るインクに有用な顔料着色剤は、一般的に、約500nm未満の平均粒子サイズを有する。好ましくは、平均粒子サイズは200nm未満であり、特に90nm未満である。何故ならば、これらの粒子サイズを有する顔料で配合されるインクは、確実に噴射する傾向があるからである。顔料着色剤を含有する水性インクに関しては、顔料粒子を凝集及び沈降に対して安定化するために分散剤が使用されるのが典型的である。分散剤は、例えば、米国特許第5,679,138号、第5,085,698号、及び、第5,172,133号に記載されているように、顔料粒子を適当なサイズに粉砕するために典型的に用いられ、顔料自体の一部としてインクに加えられる。分散剤を顔料と別個にも加え得る。自己分散型顔料も用い得る。これらの種類の顔料は、本来的に凝集及び沈降に対して安定し、分散剤を必要としない。
インクジェット印刷システム26において用い得るインクに有用な染料着色剤は、インクジェット印刷の技術分野において一般的に用いられる如何なる既知の染料、或いは、染料の組み合わせをも含む。そのような染料は、水溶性反応染料、直接染料、アニオン染料、カオチン染料、酸性染料、食用色素、金属錯体染料、フタロシアニン染料、アントラキノン染料、アントラピリドン染料、アゾ染料、ローダミン染料、及び、それらの類似物を含む。染料の典型的な例は、C.I.Direct Yellow 86,107,132,173、Acid Yellow 17及び23、C.I.Reactive Red 23,24,31,120,180,241、Acid Red 35,52,249,289,388、Direct Red 277、日本化薬株式会社からJPD Magenta EK−1 Liquidとして販売されているCAS No.224628−70−0、Crompton and Knowles ColorsからIntrajet(R) Magenta KRPとして販売されているCAS No.153204−88−7、米国特許第5,997,622号及び第6,001,161号に開示されている金属アゾ染料、C.I.Blue 86,199,307、Acid Blue 9、Reactive Black 311、Direct Black 19,154,168、Food Black 86,199,307、可溶性硫黄 Black 1(Duasyn(R) Black SU−SF)を含む。染料の厳密な選択は、具体的な用途及び色再現性及び画像安定性のような性能要件に依存する。
湿潤剤、共溶剤、界面活性剤、脱泡剤、緩衝剤、キレート剤、及び、伝導強化剤が、広範な理由のためにインクジェット用インクにおいて用いられるのが普通であり、それらの殆どは、印刷を行うプリントヘッドの要件によって決定される。インクジェット印刷の美術分野において周知であるように、サーマル及び圧電ドロップオンデマンド型プリントヘッド及びコンティニュアス型プリントヘッドは、信頼性があり且つ正確なインクの噴射を達成するために、異なる組の物理的特性を備えるインクをそれぞれ必要とする。インクがプリントヘッドのオリフィス内で乾燥し或いは皮殻化するのを防止し、インク中の成分の溶解性を補助し、且つ、印刷後にインクが記録媒体中に浸透するのを促進するために、湿潤剤、共溶剤、及び、界面活性剤を用い得る。インクジェット印刷システム26において有用な典型的な水性インクは、例えば、インクの総重量に基づいて、着色剤0.05〜10%、水20〜95%、湿潤剤5〜70%、共溶剤2〜20%、界面活性剤0.02〜10%、及び、殺生物剤0.05〜5%をの成分を含み、2〜10の水素イオン指数を有し得る。
上記のインクは従来的なインクジェット用インクであるが、記録素子自体及びその上に印刷される画像の変形又は劣化を引き起こすことなしに、流体がキャリア除去ステーションによって除去され得るキャリアを含む限り、インクジェットプリンタを用いて噴射され得る如何なる流体をもインクジェットプリンタにおいて用い得る。インクジェット印刷システム26において用い得る流体の他の実施例は、放射線硬化可能インク、芳香剤を含有する無色インク、香味剤、又は、近赤外蛍光化合物、紫外線吸収化合物、及び、それらの類似物のような安全機能をもたらすために用いられる化合物を含む。
記録素子がインクを吸収し得ること及び耐久特性の変化及び変更を耐え得ることを条件として、如何なる記録素子をも装置20と共に用い得る。この場合にも、耐久特性は、水、染み、オゾン、引っ掻き、摩耗等に対する耐性を含むが、それらに限定されない。記録素子は支持体を典型的に含み、支持体はその上を被覆する少なくとも1つのインク支持層を有する。支持体上に被覆される単一インク受容層から成る記録素子のために、層は、初期的にはインクの吸収を可能にし、次に、キャリアの少なくとも一部がそこから除去されるのを許容する種類であるべきであり、層の少なくとも一部は、記録素子の耐久特性を向上し得る種類であるべきである。
装置20と共に用い得る記録素子を、同一又は異なる機能をもたらす複数のインク受容層からも構成し得る。例えば、1つの層を染料又は顔料着色剤を捕捉するために用い、他の層をキャリアを含む他のインク成分を捕捉するために用い得る。最上層(最初にインクを受容する層)が記録素子全体の耐久特性を向上し得る種類である限り、層は支持体上で如何なる順序でもあってもよい。記録素子の耐久特性を全体として向上するよう最上層を変換し得る限り、他の層の耐久特性も変化し得る、好ましくは向上し得る。層は、記録素子全体が、初期的にインクの吸収を可能にし、次に、キャリアの少なくとも一部が層の少なくなくとも1つから並びに記録素子全体から除去されるのを許容するよう、互いに最適化されるべきである。
本発明の1つの実施態様において、記録素子は、多孔性支持体上に被覆された単一層を有することで、着色剤は、層の耐久特性が強化される前及び強化された後に単一層内に捕捉され、並びに、湿潤剤、共溶剤、及び、水を含む如何なる残余のキャリアも、耐久特性が強化された後に時間と共に、多孔性支持体を通じて記録素子から蒸発し得る。
本発明の他の実施態様において、記録素子は2つの層、非多孔性又は多孔性支持体上に直接的に被覆された下層の上に被覆された最上層を有する。最上層は着色剤を捕捉し、双方の層はインクの残余を吸収する。双方の層は、キャリア除去ステーション22が記録素子全体からキャリアの所定量を除去するよう共に機能し、記録素子の耐久特性が強化される前に、如何なる残余のキャリアも下層内に捕捉される。層の1つ又は双方、好ましくは少なくとも最上層は、記録素子全体の耐久特性が強化されるよう、変換ステーション24によって変換される。
適切な記録素子の例は、2002年12月24日にWexlerに発効した米国特許第6,497,480号、2002年11月5日にWexlerに発効した米国特許第6,475,603号、2002年6月4日にWexler et al.に発効した米国特許第6,399,156号、2002年11月7日に出願されたYau et al.の米国特許出願第10/289,862号、2002年9月30日に出願されたWexler et al.の米国出願第10/260,665号及び10/260,663号、並びに、2001年12月4日に出願されたYau et al.の米国特許出願第10/011,427号に記載されている記録素子を含む。
適切な記録素子の追加的な例は、融解可能として業界に既知の如何なる記録素子及び上記のような組込アプローチを利用する如何なる記録素子をも含む。他の適切な記録素子の例は、1994年12月20にWalchliに発効した米国特許第5,374,475号、2002年3月19日にAshida et al.に発効した米国特許第6,357,871号、米国特許出願第2002/0008747A1号、米国特許出願第2002/0048655号、欧州特許出願第1,078,775A2号、及び、Akitani etl al.名義の日本国特許公開公報第01−182081号に記載されている記録素子を含む。
記録素子のサイズは、その使用意図に適した如何なるサイズでもあってよい。例えば、記録素子はラベル又はテープとして用いられ、0.25cm(0.1インチ)未満の幅及び如何なる長さをも有し得る。代替的に、記録素子は信号としても用いられ、183cm(72インチ)を越える幅を有し得る。記録素子は、医療画像産業において用いられる種類であり、35.6cm×43.2cm(14インチ×17インチ)の寸法を有し得る。或いは、記録素子は、様々なサイズの写真画像、例えば、8.89cm×12.7cm(3.5インチ×5インチフォーマット)、10.16cm×15.24cm(4×6インチフォーマット)、20.32cm×25.4cm(8×10インチフォーマット)等と典型的に関連する寸法を有し得る。
図2を参照すると、記録素子処理装置20の例示的な実施態様が、インクジェット印刷システム26に組み込まれて示されている。インクジェット印刷システム26は、取り外し可能な記録素子供給トレイ32と、記録素子変換システム(34を用いて一般的に示されている)と、プリントヘッド36とを含む。ハンドル33を用いて印刷システム26から供給トレイ32を取り外し、供給トレイ32に追加的な記録素子38を充填し、且つ、供給トレイ32を印刷システム26内に再挿入することによって、供給トレイ32を補充し得る。印刷システム26は、補助的な記録素子送り供給37も含み得る。代替的な実施態様において、印刷システム26は、業界において既知の如何なる数の構成要素をも含み得る。
動作中、記録素子32は、記録素子ピッキングホイール40によって供給トレイ32から移動させられ、記録素子付勢ホイール44によって記録素子供給シュート42を通じて移動させられる。供給シュート42を出た後、画像及び/又はテキストが(印刷ステーション内に含まれる)プリントヘッド36によって基板素子38上に印刷される。1つ又はそれ以上の被駆動ピンチホイール47を含む変換システム34は、記録素子38を印刷ステーション46を通じて移動する。中間輸送ホイール48が、輸送プラットフォーム50上の印刷された記録素子を処理装置20に向けて移動する。
処理装置20は、記録素子38からキャリアを除去する機器52を含むキャリア除去ステーション22を含む。図2に示される実施態様において、機器52は、記録素子38からキャリアを蒸発し或いは除去する熱を発生する1つ又はそれ以上のハロゲンランプを含む。キャリア除去ステーション22内部の温度条件に依存して、キャリア除去ステーション22は、記録素子38が変換ステーション24に向かって移動するときに、例えば、機器52を用いて、記録素子38を予加熱もし得る。これを行う結果、装置20における生産性(一般的にスループットと呼ばれる)の増大が得られる。
記録素子38は、輸送ニップ55を形成する輸送ローラ54及びローラ56を通過することによって変換ステーション24に進入する。ローラ54及び56は、ローラ54及びローラ56によって生成されて記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を著しく変更することなしに、記録素子38をインバータシュート58の周りで移動するのに十分であるような相対的位置とされている。インバータシュート58は、変換ステーション24の動作温度を維持するのを助ける遮蔽材としても機能する。
次に、記録素子38は、変換ニップ61を形成する圧力ローラ60及びローラ56を通過する。ローラ60及びローラ56は、記録素子38がローラ60及びローラ56を通じて移動するときに、ローラ56及びローラ60によって生成されて記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を強化するのに十分であるような相対的位置とされている。記録素子38は処理装置20を出て、出口トレイ63に休止するようになる。
所望の用途に依存して、ローラ56(及び/又はローラ60及び/又はローラ54)は中空であってよく、変換ステーション24の温度を上昇し且つ耐久特性の変化に助力する加熱素子62(例えばハロゲンランプ等)を含み得る。典型的には、加熱素子62は、ローラ60及び/又はローラ56内に位置する。しかしながら、記録素子がローラ60に達する前に記録素子38を予加熱するために、加熱素子をローラ54内に含めてもよい。これを行うことによって、記録素子38とローラ60との間の温度勾配が減少し、それは画像欠陥の可能性を減少し、ローラ54,56,60の動作速度を増大し得る。変換ステーション24内部の温度を監視するために、(例えば、印刷システム26のコントローラ30又は装置20のコントローラ25内に位置する温度制御機器に接続された)温度センサ64を変換ステーション24内に含め得る。印刷システム26及び/又は処理装置20の構成要素を過剰な熱等から保護するのに必要な場所に、遮蔽材66も配置し得る。所望であれば、ローラ56及び遮蔽材66によって形成されるキャビティ内に追加的な加熱素子を位置付け得る。
図2に示される印刷システム26は、「S」字形状の記録素子38移動経路を有し、その場合には、移動経路が開始から終了まで或いはその逆に辿られるときに、移動経路の部分は、移動経路の他の部分と(図2に示されるような)垂直方向又は水平方向のいずれかにオーバーラップする。印刷システム26が「デスクトップ」型プリンタ又はデスクトップ上に容易に適合し得る中間フォーマット型プリンタであり得るよう、これは印刷システム26のフットプリントを減少するのを容易にする。
図2に示される実施態様は「S」字形状の移動経路を有するが、他の移動経路構造がデスクトップ型印刷システム26を容易にし得ることが認識される。例えば、図3には、装置20の領域で湾曲しない移動経路を内蔵する装置20の他の実施態様が示されている。
図3を参照すると、この実施態様において、記録素子38は、図2を参照して上述されたように記録素子からキャリアを除去する機器52、例えば、1つ又はそれ以上のハロゲンランプを含むキャリア除去ステーション22を通じて移動する。この実施態様では、記録素子38が機器52を用いて変換ステーション24に向かって移動するときに、キャリア除去ステーション22は、記録素子38をも加熱する。記録素子38とローラ60及び/又はローラ56との間の温度勾配を減少することによって、これは記録媒体38を変換ステーション24への進入のために準備し、それは画像欠陥の可能性を減少し得るし、ローラ56及び60の動作速度を増大し得る。これは装置20における生産性(スループット)を増大する。キャリア除去ステーション22がこのように動作されるとき、変換ステーション24の加熱部はしばしば不要である。しかしながら、変換ステーション24の予加熱部を含めることは、所望の変換温度範囲に依存し得る。
記録素子38は、変換ニップ61を形成する圧力ローラ60及びローラを通過することによって、変換ステーション24に進入する。この場合にも、ローラ60及びローラ56は、記録素子38がローラ60及びローラ56を通じて移動するときに、ローラ60及びローラ56によって生成され且つ記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を変更するのに十分であるような相対的位置とされる。記録素子38は処理装置20から出て、出口トレイ内に休止するようになる。
ローラ56及び/又はローラ60は中空であってもよく、変換ステーション24の温度を上昇し且つ耐久特性の変化に助力する加熱素子(例えばハロゲンランプ等)を含み得る。変換ステーション24内部の温度を監視するために、(例えば、印刷システム26のコントローラ30又は装置20のコントローラ25内に位置する温度制御機器に接続された)温度センサ64を変換ステーション24内に含め得る。
図4を参照すると、装置20の他の実施態様が示されている。ここでは、装置20は、図3に示される装置20と類似している。しかしながら、装置20を出る変換システム34による記録素子移動経路は湾曲しており、開始から終了までの移動経路全体は、前に記載されたものと同様なオーバーラップ部を含む。
この実施態様において、記録素子38は、図2を参照して上述されたように記録素子からキャリアを除去する機器52、例えば、1つ又はそれ以上のハロゲンランプを含むキャリア除去ステーション22を通じて移動する。この実施態様では、記録素子38が例えば機器52を用いて変換ステーション24に向かって移動するときに、キャリア除去ステーション22は、記録素子38をも加熱する。記録素子38とローラ60及び/又はローラ56との間の温度勾配を減少することによって、これは記録媒体38を変換ステーション24への進入のために準備し、それは画像欠陥の可能性を減少し得るし、ローラ56及び60の動作速度を増大し得る。これは装置20における生産性(スループット)を増大する。キャリア除去ステーション22がこのように動作されるとき、変換ステーション24の加熱部はしばしば不要である。しかしながら、変換ステーション24の予加熱部を含めることは、所望の変換温度範囲に依存し得る。
記録素子38は、変換ニップ61を形成する圧力ローラ60及びローラを通過することによって、変換ステーション24に進入する。この場合にも、ローラ60及びローラ56は、記録素子38がローラ60及びローラ56を通じて移動するときに、ローラ60及びローラ56によって生成され且つ記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を変更するのに十分である相対的位置とされる。記録素子38は処理装置20から出て、出口トレイ内に休止するようになる。印刷システム26及び/又は処理装置20の構成要素を過剰な熱等から保護するのに必要な場所に、遮蔽材66も配置し得る。
この場合にも、予期される用途に依存して、ローラ56及び/又はローラ60は中空であり、変換ステーション24の温度を上昇し且つ耐久特性の変化に助力する加熱素子(例えばハロゲンランプ等)を含む。変換ステーション24内部の温度を監視するために、(例えば印刷システム26のコントローラ内に位置する温度制御機器に接続された)温度センサ、例えば、温度センサ64を変換ステーション24内に含め得る。
図5を参照すると、キャリア除去ステーション22及び変換ステーション24の相対的位置における変位が可能であることを例証するために、キャリア除去ステーション22は、変換ステーション24から離間して位置しており、用途及び動作環境に依存して実にあり得る。ここでは、キャリア除去ステーション22は、機器68、例えば、記録素子38がキャリア除去ステーション22を通じて移動するときにガス流(例えば、周囲温度にある空気、加熱空気等)を記録素子38上に向ける強制空気対流素子を含む。このプロセスは、記録素子38が変換ステーション24に進入する前に、記録素子38内に存在する少なくとも一部のキャリアを蒸発する。
この実施態様では、加熱空気を記録素子38上に送風することによって記録素子38を予加熱するために、機器68を用い得る。典型的には、もし予加熱が望まれるならば、キャリア除去ステーション22又はキャリア除去ステーション22の少なくとも予加熱部は、変換ステーション24により接近して位置するが、具体的な用途は、キャリア除去ステーション22又はキャリア除去ステーション22の予加熱部が、変換ステーション24から離間して位置することを要求し得る。
図5に示される実施態様において、変換ステーション24は、図2に関して記載された変換ステーション24と同様である。しかしながら、予期される用途に依存して、変換ステーション24は、図3及び/又は図4を参照して記載された種類であり得る。
図6を参照すると、装置20の他の実施態様が示されている。ここでは、装置20は印刷システム26内に組み込まれていない。むしろ、装置(20)は、一般的に「スタンドアローン」型機器と呼ばれるものである。典型的には、装置20のこの構造は、「スタンドアローン」型印刷システム26と共に用いられる。図6に示されるように、印刷システム26を装置20の図7に示される頂面70上に配置し得る。代替的に、装置20を印刷システム26に近接して或いは離間して配置し得る。装置20は、それがデスクトップ型機器と考えられるようなフットプリントであり得る。
図7を参照すると、装置20の動作が記載されている。印刷された記録素子38は、典型的には、(装置20は画像側が下向きに面するよう構成され得るが)画像側が上向きに面する状態で、送り供給37を用いて装置20に供給され、キャリア除去ステーション22に移動する。典型的には、記録素子はシステム使用者によって装置20に供給される。しかしながら、従来的な媒体処理又は運搬システム、例えばコンベヤベルト機構を用いて、装置20を印刷システム26に接続し得ることも予期される。この構造では、印刷システム26の送り供給37及び出力トレイを除去し、媒体処理又は運搬システムによって置換し得る。
キャリア除去ステーション22は、輸送ニップ55を形成する輸送ローラ54及びローラ56を含む。ローラ54及びローラ56は、ローラ54及びローラ56によって生成されて記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を著しく変更することなしに、記録素子38をキャリア除去ステーション22を通じて移動するのに十分であるような相対的位置とされている。キャリア除去は、記録素子38からキャリアを除去する1つ又はそれ以上の機器を含めることによって達成される。例えば、機器52は、記録素子38からキャリアを蒸発し或いは除去する熱を生成する1つ又はそれ以上のハロゲンランプを含み得る。キャリア除去ステーション22内部の温度条件に依存して、キャリア除去ステーション22は、記録素子38が変換ステーション24に向かって移動するときに、例えば、加熱素子62を用いて記録素子38を予加熱もし得る。これを行う結果、例えば装置20における生産性(スループット)の増大が得られる。
記録素子38は、変換ニップ61を形成する圧力ローラ60及び第二ローラ56を含む変換ステーション24に進入する。ローラ60及び第二ローラ56は、記録素子38がローラ60及び第二ローラ56を通じて移動するときに、ローラ60及び第二ローラ56によって生成されて記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を強化するのに十分であるような相対的位置とされている。記録素子38は処理装置20を出て、出口トレイ63に休止するようになる。
上記のように、ローラ60及び/又はローラ56(及び/又はローラ54)は中空であってよく、変換ステーション24の温度を上昇し且つ耐久特性の変化に助力する加熱素子62(例えばハロゲンランプ等)を含み得る。典型的には、加熱素子62は、ローラ60及び/又はローラ56内に位置する。しかしながら、記録素子がローラ60に達する前にキャリアを除去することに加えて記録素子38を予加熱するために、加熱素子をローラ54内にも含め得る。これを行うことによって、記録素子38とローラ60との間の温度勾配が減少し、それは画像欠陥の可能性を減少し、ローラ54,56,60の動作速度を増大し得る。変換ステーション24内部の温度を監視するために、(例えば、装置20のコントローラ25内に位置する温度制御機器に接続された)温度センサ、例えば、図2に示される温度センサ64を変換ステーション24内に含め得る。図2に示されるように、印刷システム26及び/又は処理装置20の構成要素を過剰な熱等から保護するのに必要な場所に遮蔽材66も配置し得る。
図8を参照すると、「スタンドアローン」型装置20の他の実施態様が示されている。装置のこの構成を「スタンドアローン」型印刷システム26と共に用い得る。図8に示されるように、印刷システム26を装置20の頂面70上に配置し得る。代替的に、装置を印刷システム26に近接して或いは離間して配置し得る。装置20は、それがデスクトップ型機器と考えられるようなフットプリントであり得る。
図9を参照すると、装置20の動作が記載されている。印刷された記録素子38は送り供給37を用いて装置20に供給され、キャリア除去ステーション22に移動する。典型的には、記録素子38は、システム使用者によって装置20に供給される。しかしながら、従来的な媒体処理又は運搬システム、例えば、コンベヤベルト機構を用いて、装置を印刷システム26に接続し得ることも予期される。この構造では、印刷システム26の送り供給37及び出力トレイを取り除き、媒体処理又は運搬システムによって置換し得る。
キャリア除去ステーション22は、輸送ニップ55を形成する輸送ローラ54及びローラ56を含む。ローラ54及び56は、ローラ54及びローラ56によって生成されて記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を著しく変更することなしに、記録素子38をキャリア除去ステーション22を通じて移動するのに十分であるような相対的位置とされている。キャリア除去は、記録素子38からキャリアを除去する1つ又はそれ以上の機器52を含めることによって達成される。例えば、機器52は、記録素子38からキャリアを蒸発し或いは除去する熱を生成する1つ又はそれ以上のハロゲンランプを含み得る。キャリア除去ステーション22内部の温度条件に依存して、記録素子38が変換ステーション24に向かって移動するときに、例えば、加熱素子62を用いて、キャリア除去ステーション22は記録素子を予加熱することもできる。これを行う結果、例えば、装置20における生産性(スループット)の増大が得られる。
記録素子38は、変換ニップ61を形成する圧力ローラ60及びローラ56を含む変換ステーション24に進入する。ローラ60及びローラ56は、記録素子38がローラ60及びローラ56を通じて移動するときに、ローラ56及びローラ60によって生成されて記録素子38に加えられる圧力が、記録素子38の耐久特性を強化するのに十分であるような相対的位置とされている。記録素子38は処理装置20を出て、出口トレイ63に休止するようになる。
予期される用途に依存して、ローラ60及び/又はローラ56(及び/又はローラ54)は中空であってよく、変換ステーション24の温度を上昇し且つ耐久特性の変化に助力する加熱素子62(例えばハロゲンランプ等)を含み得る。典型的には、加熱素子62は、ローラ60及び/又はローラ56内に位置する。しかしながら、記録素子がローラ60に達する前にキャリアを除去することに加えて記録素子38を予加熱するために、加熱素子をローラ54内にも含め得る。これを行うことによって、記録素子38とローラ60との間の温度勾配が減少し、それは画像欠陥の可能性を減少し、ローラ54,56,60の動作速度を増大し得る。変換ステーション24内部の温度を監視するために、(例えば、装置20のコントローラ25内に位置する温度制御機器に接続された)温度センサ、例えば、図2に示される温度センサ64を変換ステーション24内に含め得る。図2に示されるように、印刷システム26及び/又は処理装置20の構成要素を過剰な熱等から保護するのに必要な場所に遮蔽材66も配置し得る。
図2乃至5を参照して記載された実施態様と同様に、予期される具体的な用途に依存して、図6乃至9を参照して記載された装置20の実施態様を印刷システム26に組み込み得ることが認識される。同様に、図6乃至9を参照して記載された実施態様と同様に、予期される具体的な用途に依存して、図2乃至5を参照して記載された装置20の実施態様を「スタンドアローン」型機器として提示し得る。代替的に、装置20を形成するために、図6乃至9を参照して記載された実施態様の部分及び図1乃至5を参照して記載された実施態様の部分を組み合わせ得る。
キャリア除去ステーション22は機器52(例えばハロゲンランプ)及び/又は機器68(例えば強制空気対流素子)を含むものとして記載されたが、キャリア除去ステーション22は、記録素子内に存在するキャリアの所定量(又は百分率)を除去しうる如何なる手段をも含み得る。例えば、(典型的には)蒸発を通じてキャリア除去を達成し得る。よって、キャリア除去ステーション22は、キャリアを蒸発するための如何なる手段をも含み得る。従って、機器52及び/又は68は、上記に議論されたように、ガス、典型的には空気を記録素子の表面上に向ける(一般的にブロアと呼ばれる)強制空気対流素子のような非接触素子を含み得る。機器52及び/又は68は、上記議論されたようなハロゲンランプ、白熱灯、及び/又は、赤外放射素子のような加熱素子も含み得る。代替的に、機器52及び/又は68は、素子が記録素子38と接触するときに、キャリアを除去し得る接触伝導素子を含み得る。従って、機器52及び/又は機器68は、記録素子38の一側面又は両側面と接触する加熱素子、例えば、加熱ローラ又はテーブルを含み得る。
除去されるキャリアの量(又は百分率)は、典型的には記録素子38の特性及び具体的用途に依存する。一般的に言うと、除去されるキャリアの百分率は、変換ステーション24によって記録素子38の耐久特性が変更(例えば増大)された後に欠陥が生じることを防止するのに必要な最低量である。百分率は用途に依存して変化するが、典型的には、印刷された記録素子38内に存在するキャリアの少なくとも約50%〜少なくとも約90%がキャリア除去ステーション22によって除去される。好ましくはキャリアの少なくとも60%が除去され、より好ましくはキャリアの70%、さらにより好ましくはキャリアの少なくとも80%、さらにより好ましくはキャリアの少なくとも90%が除去される。コントローラ25は、所望の除去百分率に依存して、動作設定を最適化するデータを含み得る。
キャリア量(又は百分率)は、記録素子がキャリア除去ゾーン内にあるときに除去される。キャリア除去ゾーンは、キャリア除去ステーション22及び/又はキャリア除去ステーション22と変換ステーション24との間の距離を含み得る。ステーション24及び24の間の距離は、特に限定されない。よって、キャリア除去ステーション22を変換ステーション24に隣接して配置し得るし、キャリア除去ステーション22を変換ステーション24から離間して配置し得る。一般的には、キャリアの所定量(又は百分率)を除去し得るよう、キャリア除去ゾーンは用途に依存して最適化される。キャリア除去ゾーンの適切な長さは、記録素子38の輸送速度、キャリア除去ステーション22の温度、及び/又は、除去されるべきキャリアの量及び性質に依存することが多い。
上記に議論されたように、キャリア除去ステーション22は、ローラ54及び56を含み得る。ローラ54及び/又は56は、中実又は中空であり得るし、均等又は非均等な寸法を有し得る。予期される用途に依存して、ローラ54及び/又は56の直径サイズも変化し得る。ローラ54及び/又は56の長さは特に限定されないが、普通、記録素子の幅を(例えば少なくとも1cmだけ)越えて延びる。機器52、例えば、ハロゲンランプ及び/又は赤外放射源のようなキャリア除去加熱素子が、1つ又はそれ以上のローラ54及び/又は56の軸方向に沿って位置し得る。機器52は、1つ又はそれ以上のローラ54及び/又は56内に位置し得る。代替的に、ローラ54及び/又は56の表面から適当な距離に位置する外部加熱源である機器52によって、1つ又はそれ以上のローラ54及び/又は56を加熱し得る。
記録素子38の温度を上昇しキャリアを蒸発するよう高い熱伝導率を有する如何なる材料からもローラ54及び/又は56を作成し得る。ローラ54及び/又は56は、鋼、アルミニウム、陽極処理アルミニウム等のような金属であり得る。追加的に、ローラ54及び/又は56の表面は、ローラ54及び/又は56が記録素子38の両面と接触するときの記録素子汚染を低減又は防止する塗膜を有し得る。塗膜は、ローラ54及び/又は56からの/ローラ54及び/又は56を通じた記録素子38の解放を促進する種類でもあり得る。ローラ54及び/又は56が加熱されるときに、塗膜は記録素子38に熱を効率的に伝導することもできなければならない。有用な塗膜は、ゴム、シリコン含有ゴム及び/又は重合体、フッ素含有重合体、オイル、並びに、それらの類似物を含む。
駆動ローラとして動作するとき、ローラ54及び/又は56は、モータ又は他の適当な電源(図示せず)によって駆動され、且つ、記録素子38と係合するときに、記録素子38の輸送が輸送ローラ47からローラ54及び/又は56に中継されるようローラ54及び/又は56の動作を増速する内蔵オーバードライブ機構を有し得る。オーバードライブ機構は、被駆動軸受、滑りクラッチ等を含む一方向機構であり得る。記録素子38の輸送速度は、ローラ54及び/又は56によって係合された後、典型的には僅かに増大する。輸送ローラ47並びにローラ54及び/又は56の回転速度は、それらの直径に依存して相応して駆動される。記録素子38の輸送速度は特に限定されず、典型的には0.64〜1.27cm/秒(0.25〜0.5インチ/秒)の間である。例えば、インクジェット印刷の輸送速度は、輸送ローラ47によって駆動されるときの0.86cm/秒(0.3インチ/秒)からローラ54及び/又は56によって輸送されるときの約0.89cm/秒(0.35インチ/秒)に増大する。よって、記録素子38の印刷は、記録素子38がキャリア除去ステーション22に進入する前に完了すべきである。
ローラ54及び/又は56の相対的位置は変化可能であり、予期される用途に依存して最適化されるべきである。最適化するときに考慮されるべき要因は、記録素子38の輸送速度、装置20の温度、記録素子38の特性、蒸着されるインクの量及び種類、及び/又は、記録素子38から除去されるべきキャリアの量を含む。上記のように、輸送ニップ55の幅は、記録素子の輸送を促進するために十分な量の圧力が記録素子38上に発生する程度に小さいが、記録素子38がローラ54及び/又は56によって発生する圧力によって損傷を受けない程度に大きい。よって、輸送ニップ55の典型的な幅は、普通、記録素子38の厚さに依存する。一般的に、輸送ニップ55内の記録素子38上に発生する圧力の量は、約0.07kg/cm2(1psi)〜約1.4kg/cm2(20psi)、或いは、ローラ56(54)の0.1〜10%OD及び圧力ローラ60(56)の1〜25%ODでなければならない。一般的に、輸送ニップ55の幅は、約0.025cm(0.01インチ)〜約0.13cm(0.05インチ)でなければならない。
上記のように、変換に必要とされるエネルギーの量及び時間を最小限化することによって変換を促進するために、記録素子38は、ある所定上昇温度で変換ステーション24に進入し得る。記録素子38が所望の上昇温度で変換ステーション24に進入し得るよう装置20内の所望温度を維持するのを助けるために、熱遮蔽材66をキャリア除去ステーション22及び/又は変換ステーション24の周りに位置付け得る。代替的に、記録素子38が加熱ブロック上を移動するようキャリア除去ゾーン内に位置する加熱ブロックによって、記録素子38の温度を維持し得る。代替的に、加熱素子を含む予加熱ステーションをキャリア除去ゾーン内に位置付け得る。キャリア除去ゾーンの長さが長いとき、或いは、記録素子が変換ステーション24に進入するときの記録素子38の温度が(記録素子がキャリア除去ステーション22を出るときの記録素子の温度)よりも高くなければならないとき、予加熱ステーションを使用することは望ましくあり得る。
温度センサ機構64は、如何なる従来的な当業者に周知の温度感知機構であってもよい。装置20の温度範囲は特に限定されない。特定の組のシステム動作条件を条件として、それは記録素子38からキャリアの所望量(又は百分率)を除去するのに十分であるが、記録素子38が損傷を受けない程度に低いべきである。典型的な温度範囲は30℃〜200℃の間である。
キャリア除去ゾーンを通じて移動した後、記録素子38は、キャリア除去ステーション22の下流に位置する変換ステーション24に進入する。変換ステーション24は、記録素子38の耐久特性を変更(例えば増大)するよう構成される。変換ステーション24は、記録素子38の耐久特性を変更するための如何なる手段をも含み得る。例えば、変換ステーション24は、記録素子の耐久特性を変更するために圧力及び/又は熱を使用する機器又はシステムを含み得る。代替的に、或いは、追加的に、変換ステーション24は、従来的なラミネート機器、従来的な融合機器等を含み得る。
変換ステーション24は、ローラ56及び/又は60を含み得る。ローラ60及び/又は56は中実又は中空であり得るし、均等又は非均等な直径を有し得る。ローラ54及び/又は56の直径サイズも、予期される用途に依存して変化し得る。ローラ及び/又は56の長さは特に限定されないが、普通、記録素子38の幅を(例えば少なくとも1cmだけ)超えて延びる。機器62、例えば、ハロゲンランプ及び/又は赤外放射源のようなキャリア除去加熱素子を1つ又はそれ以上のローラ60及び/又は56の軸方向に沿って位置し得る。機器62を1つ又はそれ以上のローラ60及び/又は56内に位置付け得る。代替的に、ローラ60及び/又は56から適当な距離に位置する外部加熱源である機器62によって1つ又はそれ以上のローラ60及び/又は56を加熱し得る。
記録素子38の温度を上昇し記録素子を変換するよう高い熱伝導率を有する如何なる材料からローラ60及び/又は56を形成し得る。ローラ60及び/又は56は、ステンレス鋼、アルミニウム、陽極処理アルミニウム等のような金属であり得る。追加的に、ローラ60及び/又は56の表面は、ローラ60及び/又は56が記録素子38の両面と接触するときの記録素子の汚染を低減し或いは防止する塗膜を有し得る。塗膜は、ローラ60及び/又は56からの/ローラ60及び/又は56を通じた記録素子38の解放を促進する種類であってもよい。塗膜は、ローラ60及び/又は56が加熱されるときに、記録素子38に熱を効率的に伝導し得るべきでもある。有用な塗膜は、ゴム、シリコン含有ゴム及び/又は重合体、フッ素含有重合体、オイル、並びに、それらの類似物を含む。
駆動ローラとして動作するとき、ローラ60及び/又は56は、モータ又は他の適当な電源(図示せず)によって駆動され、且つ、記録素子38と係合するときに、記録素子38の輸送が輸送ローラ47からローラ54及び/又は56に中継されるよう、ローラ60及び/又は56の動作を増速する内蔵オーバードライブ機構を有し得る。オーバードライブ機構は、被駆動軸受、滑りクラッチ等を含む一方向機構であり得る。記録素子38の輸送速度は、ローラ60及び/又は56によって係合された後、典型的に僅かに増大する。輸送ローラ47並びにローラ60及び/又は56の回転速度は、それらの直径に依存して相応して駆動される。記録素子38の輸送速度は特に限定されず、典型的には0.64〜1.27cm/秒(0.25〜0.5インチ/秒)の間である。例えば、インクジェット印刷の輸送速度は、輸送ローラ47によって駆動されるときの0.86cm/秒(0.34インチ/秒)からローラ60及び/又は56によって駆動されるときの約0.89cm/秒(0.35インチ/秒)に増大する。よって、記録素子38の印刷は、記録素子38がキャリア除去ステーション22に進入する前に完了するべきである。
変換ニップ61の幅は変化し得るし、予期される用途に依存して最適化され得る。最適化するときにしばしば考慮される要因は、記録素子38の輸送速度、装置20の温度、記録素子の特性、蒸着されインクの量及び種類、及び/又は、記録素子38から望まれる耐久性の変化を含む。例えば、もし記録素子38が医療診断画像化における透明体として使用されるべきであるならば、圧力の量は、記録素子38が完全に透明化される、即ち、曇りなしにするよう十分でなければならない。記録素子が変換ステーション24によって変換される前に、記録素子38が不透明であるならば、これは特に重要である。もし記録素子38が写真印刷として用いられるべきであるならば、完全な透明化は余り重要ではないが、印刷物の画像品質及び光学密度が妥協されないよう十分でなければならない。
上記のように、変換ニップ61の幅は、記録素子の変換を促進するために記録素子上に十分な量の圧力が生成されるよう十分に大きいが、記録素子38が損傷を受けないよう十分に小さくなければならない。よって、普通、変換ニップ61の典型的な幅は、記録素子38の厚さに依存する。一般的に、変換ニップ61内の記録素子38上に生成される圧力の量は、約1.8kg/cm2(25psi)から約17.6kg/cm2(250psi)であるべきである。一般的に、変換ニップ61の幅は、約0.13cm(0.05インチ)から約1.0cm(0.39インチ)であるべきである。
ある用途において、ローラ54,56,60の任意の1つ又は組み合わせを1つ又はそれ以上のベルトと置換し得る。ベルトは、印刷後処理産業において従来的に用いられる如何なる種類でもあり得る。追加的に、ローラ54,56,60の他の1つによって接触されるときに、ローラ54,56,60の1つが僅かに変形するよう、ローラ54,56,60は可変の角度を有し得る。この種類のローラ構造は印刷後処理産業において既知である。
実験結果
インクジェット記録素子
実施例で用いられたインクジェット記録素子で使用された重合体粒子を以下の通り準備した。4000グラムの脱塩水を加えることによって12リットルのモートン(Morton)反応フラスコを準備した。窒素環境における150RMP撹拌でフラスコ含有物を80℃に加熱した。1974グラムの脱塩水及び26.4グラムの2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩化水素化物で反応開始剤溶液付加フラスコを作成した。2419グラムのエチルメタクリル酸塩及び127グラムのメチルメタクリル酸塩を加えることによって単量体相付加フラスコを準備した。次に、各付加フラスコから反応フラスコへの装入を5グラム毎分で開始した。必要に応じて付加フラスコを再装入した。様々な時間にサンプルを採取し、753nmの粒子サイズに達したときに単量体相送りを停止した。残留単量体を追跡するために、酸化還元反応開始剤溶液の装入を単量体相付加の終了を越えて30分間延長した。反応フラスコ含有物を80℃で1時間撹拌した後、20℃に冷却し、200μmのポリ布を通じて濾過した。混合物を限外濾過によって50重量パーセント固体に濃縮し、粒子を直径約850ナノメータに単分散した。
インクジェット記録素子
実施例で用いられたインクジェット記録素子で使用された重合体粒子を以下の通り準備した。4000グラムの脱塩水を加えることによって12リットルのモートン(Morton)反応フラスコを準備した。窒素環境における150RMP撹拌でフラスコ含有物を80℃に加熱した。1974グラムの脱塩水及び26.4グラムの2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二塩化水素化物で反応開始剤溶液付加フラスコを作成した。2419グラムのエチルメタクリル酸塩及び127グラムのメチルメタクリル酸塩を加えることによって単量体相付加フラスコを準備した。次に、各付加フラスコから反応フラスコへの装入を5グラム毎分で開始した。必要に応じて付加フラスコを再装入した。様々な時間にサンプルを採取し、753nmの粒子サイズに達したときに単量体相送りを停止した。残留単量体を追跡するために、酸化還元反応開始剤溶液の装入を単量体相付加の終了を越えて30分間延長した。反応フラスコ含有物を80℃で1時間撹拌した後、20℃に冷却し、200μmのポリ布を通じて濾過した。混合物を限外濾過によって50重量パーセント固体に濃縮し、粒子を直径約850ナノメータに単分散した。
実施例において使用されたインクジェット記録素子を、0.175mmの厚さを有する透明ポリ(エチレンテレフタル酸塩)支持体上に被覆された2つの層で構成した。支持体上に直接的に被覆されたベース層は、約8μmの厚さを有し(乾式レイダウン8.16g/m2)、Witco Corp.からの58重量パーセントのWitcobond(R)W−213ポリウレタン分散剤、28重量パーセントのタイプ4ゼラチン、12重量パーセントの(ビニルベンジル)トリメチルアンモニウム塩化物及びジビニルベンゼン(87:13のモル比)、1.2重量パーセントのビス(ビニルスルホニルメタン)、及び、0.8重量パーセントのDixie Chemical Co.からのOlin(R)10G界面活性剤で構成された。ベース層上に被覆された上層は、約49μmの厚さを有し(乾式レイダウン35.7g/m2)、84重量パーセントの前段落で記載された重合体粒子と、14重量パーセントのWitco Corp.からのWitcobond(R)W−320ポリウレタン分散剤、1.4重量パーセントのGenesee Polymers Corp.からのGP−50−Aシリコン流体、及び、0.6重量パーセントのE.E.du Pont de Nemours and Co.からのZonyl(R)FSNフッ化界面活性剤で構成された。全ての重量パーセント値は、層の総重量に対する相対値である。変換が以下に記載されるように遂行された後、上層の厚さは36μmであった。
ブラック顔料インク
325グラムの50μmの平均直径を有するポリスチレンビーズ、30グラムのPigment Blue 15:3(Sun Chemical Corp.)、10.5グラムのカリウムオレオイルメチルタウレート(KOMT)、及び、209.5グラムの脱イオン水の混合物を準備した。Morehouse−Cowles Hochmeyerによって製造された高エネルギー媒体粉砕機を用いて、これらの成分を室温で二重壁容器内で8時間に亘って粉砕した。高分子ビーズを除去するために、混合物を4〜8μmのBuchner漏斗を通じて濾過し、10.0重量パーセントの最終濃度の顔料を有するシアン顔料分散剤をもたらすために、結果として得られた濾過水を希釈した。Keeds&Northrupによって製造されたUltrafine Particle Analyzerを用いて測定したとき、顔料の中位粒子サイズは45nmであった。Proxel(R)GXL(Avecia Corp.)を230ppm濃度をもたらすために必要な量で加えた。
325グラムの50μmの平均直径を有するポリスチレンビーズ、30グラムのPigment Blue 15:3(Sun Chemical Corp.)、10.5グラムのカリウムオレオイルメチルタウレート(KOMT)、及び、209.5グラムの脱イオン水の混合物を準備した。Morehouse−Cowles Hochmeyerによって製造された高エネルギー媒体粉砕機を用いて、これらの成分を室温で二重壁容器内で8時間に亘って粉砕した。高分子ビーズを除去するために、混合物を4〜8μmのBuchner漏斗を通じて濾過し、10.0重量パーセントの最終濃度の顔料を有するシアン顔料分散剤をもたらすために、結果として得られた濾過水を希釈した。Keeds&Northrupによって製造されたUltrafine Particle Analyzerを用いて測定したとき、顔料の中位粒子サイズは45nmであった。Proxel(R)GXL(Avecia Corp.)を230ppm濃度をもたらすために必要な量で加えた。
Pigment Blue 15:3の代わりにPigment Red 122(Sun Chemical Corp.)が用いられた点を除き、マジェンタ顔料分散剤をシアン顔料分散剤と同様に準備した。顔料の最終濃度は11.6重量パーセントであり、平均粒子サイズは12nmであった。Pigment Blue 15:3の代わりにPigment Black 7(Cabot Corp.)が用いられた点を除き、ブラック顔料分散剤をシアン顔料分散剤と同様に準備した。顔料の最終濃度は12.3重量パーセントであり、平均粒子サイズは60nmであった。
シアン顔料分散剤を0.83重量パーセントで、マジェンタ顔料分散剤を1.10重量パーセントで、ブラック顔料分散剤を2.60重量パーセントで、ジエチレングリコールを12.5重量パーセントで、グリセロールを2.75重量パーセントで、トリプロピレングリコールメチルエーテル(Dow Chemical Co.からのDowanol(R)TPM)を2.50重量パーセントで、Surfynol(R)465(Air Products and Chemical Inc.)を0.25重量パーセントで、TruDotTMIJ−4655、MeadWestvaco Corp.から入手可能なスチレン−アクリル共重合体を0.17重量パーセントで混合し、さらに、100重量パーセントをもたらすよう水を混合することによって、水性ブラック顔料インクを準備した。顔料ブラックインク内に存在するキャリア(水)の総量は、81.3重量パーセントであった。全重量パーセント値は、インクの総重量に対する相対値である。
印刷
Canon,U.S.A., Inc.から入手可能な画像PROGRAF W2200 Graphic Color Printerを用いて、ブラック顔料インクを印刷した。カタログ番号BCI−1302BK及びBCI−1302PMを有する2つの透明な空カートリッジにインクを充填し、プリンタのブラック及びライトマジェンタ位置にそれぞれ配置した。Adobe(R)PhtoShop(R)v7.0ソフトウェア(Adobe Systems)を6チャネルモードで用いて、7.62×10.16cmの単一記録密度パッチから成る試験画像を生成した。ブラック顔料インクが両方のカートリッジからPhotoPaper Print Modeで印刷されるよう、PhtoShop(R)ソフトウェアを通じて使用可能なソフトウェアでプリンタドライバを上書きした。1.77mg/cm2のキャリア(水)レイダウンをもたらすために、インクレイダウンは約2.18mg/cm2であった。試験画像当たりインクの総量が169.00mgであり、試験画像当たりに印刷されたキャリア(水)の総量が137.03mgであるよう、試験パッチの領域は77.4192cm2であった。
Canon,U.S.A., Inc.から入手可能な画像PROGRAF W2200 Graphic Color Printerを用いて、ブラック顔料インクを印刷した。カタログ番号BCI−1302BK及びBCI−1302PMを有する2つの透明な空カートリッジにインクを充填し、プリンタのブラック及びライトマジェンタ位置にそれぞれ配置した。Adobe(R)PhtoShop(R)v7.0ソフトウェア(Adobe Systems)を6チャネルモードで用いて、7.62×10.16cmの単一記録密度パッチから成る試験画像を生成した。ブラック顔料インクが両方のカートリッジからPhotoPaper Print Modeで印刷されるよう、PhtoShop(R)ソフトウェアを通じて使用可能なソフトウェアでプリンタドライバを上書きした。1.77mg/cm2のキャリア(水)レイダウンをもたらすために、インクレイダウンは約2.18mg/cm2であった。試験画像当たりインクの総量が169.00mgであり、試験画像当たりに印刷されたキャリア(水)の総量が137.03mgであるよう、試験パッチの領域は77.4192cm2であった。
上記のようなブラック顔料インクを用いて、それぞれ約13×15cmのインクジェット記録素子の5つのサンプルを印刷した。各サンプルの重量を印刷前及び印刷直後に記録した。結果を表1に示す。
印刷後処理―キャリア除去ステップ
赤外ランプ及び強制空気から成るキャリア除去ステーションをサンプルに用いた。赤外ランプのために、Heraeus Noblelight, Inc.から入手可能なKL100 Infrared Emitter Moduleを用いた。このモジュールは、2200ワットの総バンク出力で動作するゴールド反射器を具備し且つ高温ステンレス鋼ハウジング内に収容された波双子管炭素エミッタで構成された。モジュールの加熱長は30cmであった。標準的な可変自動変圧器を用いてモジュールに供給される電圧量を調節することによって、赤外ランプのエミッタ温度を変更した。Exair Corp.から入手可能なExair(R)Standard Air Knife(間隙設定0.05mm、長さ30cm)を用いて周囲強制空気を供給した。エアナイフに供給される空気のラインプレッシャは、4.9kg/cm2(70psi)であった。
赤外ランプ及び強制空気から成るキャリア除去ステーションをサンプルに用いた。赤外ランプのために、Heraeus Noblelight, Inc.から入手可能なKL100 Infrared Emitter Moduleを用いた。このモジュールは、2200ワットの総バンク出力で動作するゴールド反射器を具備し且つ高温ステンレス鋼ハウジング内に収容された波双子管炭素エミッタで構成された。モジュールの加熱長は30cmであった。標準的な可変自動変圧器を用いてモジュールに供給される電圧量を調節することによって、赤外ランプのエミッタ温度を変更した。Exair Corp.から入手可能なExair(R)Standard Air Knife(間隙設定0.05mm、長さ30cm)を用いて周囲強制空気を供給した。エアナイフに供給される空気のラインプレッシャは、4.9kg/cm2(70psi)であった。
上記の5つの印刷サンプルのそれぞれからキャリアを以下のように除去した。印刷直後に、印刷サンプルを約30×30cmの一方向プラテン上に載せ、画像化されたインクジェット記録素子の外縁と接触する(単一記録密度パッチとは接触しない)アルミニウム金属フレームによって平滑に保持した。プラテンは、その約7.6cm上に位置する赤外ランプの下方で、印刷サンプルを2.5cm/秒の速度で輸送した。赤外ランプを通過後、印刷サンプルは、赤外ランプから約11.4cm及びプラテン上約7.0cmに位置するエアナイフの下方を通過した。エアナイフからの空気が画像化された記録素子の全面に亘って吹き付けられるよう、それをプラテンの平面に対して約20°の角度でプラテンに向けた。各印刷散布のために、除去されるキャリアの量が比例して変化するよう、赤外ランプに供給された電圧を変更した。エアナイフが各サンプルを完全に通過した直後に、各サンプルを計量した。除去されたキャリアの量を測定した。結果を表1に示す。
印刷後処理−変換ステップ
本実施例では、ベルト融合システムから成る変換ステーションを用いた。そのようなシステムは電子写真コピーの当業者に既知であり、例えば、米国特許第5,258,256号、第5,783,348号に開示されている。一組のステンレス鋼ローラの周りに巻かれたベルトでベルト融合システムを構成した。ベルトは約33cmの幅であり、NexPress Solutions L.L.C.によって提供された商標付きのシリコン含有重合体で被覆されたKapton(R)ポリイミドフィルム(E.I du Pont de Nemours and Co.)で構成された。ステンレス鋼ローラの1つは直径6.9cmであり、融合ローラとして作用した。他のステンレス鋼ローラは直径2.5cmであった。双方のローラは36cmの幅であり、2つのローラの間の距離は23.0cm(中心から中心)であった。
本実施例では、ベルト融合システムから成る変換ステーションを用いた。そのようなシステムは電子写真コピーの当業者に既知であり、例えば、米国特許第5,258,256号、第5,783,348号に開示されている。一組のステンレス鋼ローラの周りに巻かれたベルトでベルト融合システムを構成した。ベルトは約33cmの幅であり、NexPress Solutions L.L.C.によって提供された商標付きのシリコン含有重合体で被覆されたKapton(R)ポリイミドフィルム(E.I du Pont de Nemours and Co.)で構成された。ステンレス鋼ローラの1つは直径6.9cmであり、融合ローラとして作用した。他のステンレス鋼ローラは直径2.5cmであった。双方のローラは36cmの幅であり、2つのローラの間の距離は23.0cm(中心から中心)であった。
圧力ローラとして作用する直径7.6cm及び幅36cm第三ローラの隣に融合ローラを配置した。圧力ローラは、約0.45cmの厚さ及び約85ショアーA単位のデュロメーター硬度を有するシリコンゴムで被覆されたステンレス鋼ローラであった。ニップ幅が0.64cm(0.25インチ)であり且つニップ圧力が4.6kg/cm2(65psi)であるように融合及び圧力ローラを位置付けた。融合ローラ及び圧力ローラの双方は中空であり、その内部に収容されたランプを用いて軸方向に沿ってそれらを加熱した。ローラの表面の一定温度を維持するために温度センサを用いた。それらは融合ローラに関しては149℃であり、圧力ローラに関しては99℃であった。媒体の画像側がベルトに面する状態で印刷サンプルを変換ステーションに供給した。
キャリア除去ステップ後に各サンプルを計量した後、それぞれを約0.89の輸送速度でベルト融合システムを通過させ、引き続き、アーチファクトのために蒸発させた。結果を表1に示す。ふくれは望ましくなく、媒体層の少なくとも1つが、膨れ或いは膨張し次に破裂する気泡を形成する粗スポットとして現れる。ふくれは、変換ステップ期間中の加熱の結果として、媒体の最上融合可能層を通じる或いは媒体の最上融合可能層から出る水の拡散、即ち、水の蒸発によって引き起こされると考えられる。
表1:
表1:
上記の結果は、除去されるキャリアの量が赤外ランプに供給される電圧と正比例することを示している。電圧が低ければ低いほど、赤外ランプのエミッタ温度は低く、印刷サンプル内の水を加熱するために余り効率的でなくなる。その結果、より少ない水がキャリア除去ステップにおいて除去される。上記の結果は、除去されるキャリアの量が、変換ステップ期間中のふくれに対して直接的な影響を有することも示している。もしキャリア除去ステップ後に多くのキャリアがサンプル中に残り過ぎるならば、ふくれが観察される。この実施例では、ふくれを防止するために、キャリアの少なくとも約85重量パーセントが除去される必要がある。一般的に、除去される必要のあるキャリアの最低量は、インク及び記録素子の具体的な組成、並びに、キャリア除去及び変換ステップにおいて用いられる条件に依存して変化する。
本発明はその特定の例示的実施態様を具体的に参照して記載されたが、本発明の範囲内で変形及び修正を行い得ることが理解されよう。
Claims (32)
- 記録素子を処理するための装置であって、
前記記録素子内に存在するキャリアの所定百分率を除去するよう構成されたキャリア除去ステーションと、
前記記録素子の耐久特性を強化するよう構成された、前記キャリア除去ステーションの下流に位置する変換ステーションとを含む装置。 - 前記キャリア除去ステーションによって、前記記録素子内に存在する少なくとも50%の前記キャリアが除去される、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションによって、前記記録素子内に存在する少なくとも75%の前記キャリアが除去される、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションによって、前記記録素子内に存在する少なくとも90%の前記キャリアが除去される、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションは、加熱素子を含む、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションは、赤外放射素子を含む、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションは、強制空気対流伝導素子を含む、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションは、前記変換ステーションの近傍に位置する、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションは、前記変換ステーションから離れて位置する、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションと前記変換ステーションとの間に位置する予加熱ステーションをさらに含む、請求項9に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーション及び前記変換ステーションの少なくとも1つに電気的に接続されたコントローラをさらに含み、前記キャリア除去ステーション及び前記変換ステーションの少なくとも1つの動作パラメータが調節可能である、請求項1に記載の装置。
- 前記動作パラメータは、使用者によって調節可能である、請求項11に記載の装置。
- 前記動作パラメータは、前記コントローラ内に記憶された基準に基づいて、前記コントローラによって調節可能である、請求項11に記載の装置。
- 前記動作パラメータは、前記記録素子から除去されるべき前記キャリアの百分率によって調節される、請求項11に記載の装置。
- 前記変換ステーションは、前記記録素子に圧力を加えるよう位置する一組のローラを含む、請求項1に記載の装置。
- 前記変換ステーションは、熱源を含む、請求項15に記載の装置。
- 前記変換ステーションは、熱源を含む、請求項1に記載の装置。
- 当該装置は、デスクトップフットプリント寸法を有する、請求項1に記載の装置。
- 当該装置は、デスクトップ高さ寸法を有する、請求項1に記載の装置。
- 記録素子を処理する方法であって、
第一ステーションにおいて前記記録素子内に存在するキャリアの所定百分率を除去するステップと、
第二ステーションにおいて前記記録素子の耐久特性を強化するステップとを含み、
前記第二ステーションは前記第一ステーションと別個である方法。 - 前記耐久特性を強化するステップは、前記記録素子に圧力を加えるステップを含む、請求項20に記載の方法。
- 前記耐久特性を強化するステップは、前記記録素子に熱を加えるステップを含む、請求項20に記載の方法。
- 前記キャリアの所定百分率を除去するステップは、前記記録素子に熱を加えるステップを含む、請求項20に記載の方法。
- 前記記録素子の前記耐久特性を強化する前に、前記記録素子を予加熱するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
- 前記記録素子から除去される前記キャリアの前記百分率を制御するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
- 前記記録素子から除去される前記キャリアの前記百分率を調節するステップをさらに含む、請求項20に記載の方法。
- 前記除去されるキャリアの百分率を調節するステップは、使用者によって達成される、請求項26に記載の方法。
- 前記除去されるキャリアの百分率を調節するステップは、コントローラによって達成される、請求項26に記載の方法。
- 前記コントローラは、前記記録素子の特性に基づいて除去される前記キャリアの前記百分率を調節する、請求項28に記載の方法。
- 前記キャリアの所定百分離を除去するステップは、前記記録素子に空気流を加えるステップを含む、請求項20に記載の方法。
- 前記キャリア除去ステーションは、前記キャリアを除去するための排気ファンを含む、請求項1に記載の装置。
- 前記キャリア除去ステーションは、前記加熱素子による前記媒体の亀裂及び変形を防止するために、前記媒体上への冷却空気流を含む、請求項1に記載の装置。
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